JP2009221978A - Fluid equipment - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、流体機器に関し、特にセンサとしての機能と電気浸透流ポンプとしての機能を併せ持つ流体機器に関する。 The present invention relates to a fluid device, and more particularly, to a fluid device having both a sensor function and an electroosmotic flow pump function.
電気浸透流現象を用いた電気浸透流ポンプは機械的可動部を持たずに液体を送液するものであるので、長寿命という利点をもつ。例えば、特許文献1に記載された電気浸透流ポンプにおいては、電気浸透材(28)の両面に電極(30,32)が形成され、電気浸透材が筒状のハウジング(24)に装着され、ハウジング内の空間が電気浸透材によって二つに区画されている。そして、両方の電極間に電圧が印加されると、電気浸透流現象により液体が電気浸透材を透過し、これにより液体の流れが生じる。
ところで、電気浸透材がハウジングの内側の空間に配置されるため、電気浸透材の両面の電極までの配線を考慮しなければならない。特許文献1においては、配線がハウジング自体に埋め込まれるように形成されているが、電極と配線の接触部分については明らかにされていないうえ、何ら工夫がされていないと考えられる。そのため、電気浸透材をハウジングに組み付ける際には、電極が配線に接触するよう電気浸透材の位置決めを正確にしなければならず、ポンプを簡単に製造することができない。また、配線をハウジングに埋め込むようにするのは非常に困難であり、その配線の設計が難しかった。 By the way, since the electroosmotic material is disposed in the space inside the housing, it is necessary to consider the wiring to the electrodes on both sides of the electroosmotic material. In Patent Document 1, the wiring is formed so as to be embedded in the housing itself, but the contact portion between the electrode and the wiring is not clarified and it is considered that no contrivance is made. Therefore, when the electroosmotic material is assembled to the housing, the electroosmotic material must be accurately positioned so that the electrode contacts the wiring, and the pump cannot be easily manufactured. In addition, it is very difficult to embed the wiring in the housing, and it is difficult to design the wiring.
また、ハウジングの内側に流量センサを組み付けようという試みがなされているが、いまだ実現されていない。それは、流量センサをハウジングの内側に組み付けると、そのセンサに対する配線をハウジングのどこかに設けなればならず、その配線の設計が難しかったためである。
そこで、本発明は、電気浸透材をハウジングに組み付ける際に電極の位置合わせを行わずに済むようにするとともに、配線の設計を簡単にできるようにすることを課題とする。
Attempts have been made to assemble a flow sensor inside the housing, but this has not been realized. This is because when the flow sensor is assembled inside the housing, a wiring for the sensor must be provided somewhere in the housing, and it is difficult to design the wiring.
Accordingly, an object of the present invention is to eliminate the need for positioning the electrodes when the electroosmotic material is assembled to the housing, and to simplify the wiring design.
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明によれば、
両面に電極を有した電気浸透材と、
オリフィスが形成されたメンブレン及び前記メンブレンに形成された複数の歪みゲージを有するセンサチップと、
折り曲げられて互いに相対向した接片及び前記接片に設けられた電気的接点を有するとともに、開口が形成された可撓性の配線シートと、を備え、
前記開口が前記メンブレンによって閉塞されるよう前記センサチップが前記配線シートの一面上に実装され、
前記電気浸透材が前記接片の間に挟まれ、前記電気的接点が前記電気浸透材の電極に接触して、前記接片が前記電気浸透材の両面に接合され、
前記配線シートの前記一面上に、前記センサチップの前記歪みゲージ及び前記電気接点に電気的に接続される配線が形成されていることを特徴とする流体機器が提供される。
In order to solve the above problems, according to the invention according to claim 1,
An electroosmotic material having electrodes on both sides;
A sensor chip having a membrane formed with an orifice and a plurality of strain gauges formed on the membrane;
A flexible wiring sheet having a contact piece that is bent and opposed to each other and an electrical contact provided on the contact piece and in which an opening is formed,
The sensor chip is mounted on one surface of the wiring sheet so that the opening is blocked by the membrane,
The electroosmotic material is sandwiched between the contact pieces, the electrical contacts are in contact with the electrodes of the electroosmotic material, and the contact pieces are bonded to both surfaces of the electroosmotic material,
On the one surface of the wiring sheet, a fluid device is provided in which a wiring electrically connected to the strain gauge and the electrical contact of the sensor chip is formed.
請求項2に係る発明によれば、
内部空間を有するとともに、前記内部空間に通じたインレット及びアウトレットを有するハウジングを更に備え、
前記センサチップ及び前記電気浸透材が前記内部空間内に組み付けられ、前記内部空間が前記電気浸透材及び前記メンブレンによって前記インレットから前記アウトレットにかけて複数の領域に区画されていることを特徴とする請求項1に記載の流体機器が提供される。
According to the invention of
A housing having an internal space and having an inlet and an outlet communicating with the internal space;
The sensor chip and the electroosmotic material are assembled in the internal space, and the internal space is partitioned into a plurality of regions from the inlet to the outlet by the electroosmotic material and the membrane. 1 is provided.
請求項3に係る発明によれば、
前記センサチップと前記電気浸透材が、前記配線シートの前記一面に沿った面上に並置した状態で、前記内部空間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の流体機器が提供される。
According to the invention of claim 3,
The fluid device according to
請求項4に係る発明によれば
前記メンブレンと前記電気浸透材が、前記配線シートを介して対向した状態で、前記内部空間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の流体機器が提供される。
According to the invention of claim 4, the fluid device according to
請求項5に係る発明によれば、
前記ハウジングが複数の分割体を組み合わせてなり、
前記配線シートが前記分割体の間に挟まれていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の流体機器が提供される。
According to the invention of claim 5,
The housing is a combination of a plurality of divided bodies,
The fluid device according to
本発明によれば、折り曲げられた接片の間に電気浸透材が挟まれ、接片が前記電気浸透材の両面に接合されているから、電気浸透材の両面の電極と電気的接点との接触が確実にされており、電気浸透材や配線シートをハウジングに簡単に組み付けることができる。
また、接片が電気浸透材の両面に接合され、センサチップが配線シートにフリップチップ実装されているから、電気浸透材及びセンサチップに対する配線設計は配線シートの配線パターニングにより容易となっている。
また、センサチップ及び電気浸透材が配線シートに組み付けられてユニット化されているから、これらのユニットを簡単にハウジングに組み込むことができる。また、これらのユニットは様々なハウジングに適用することができ、汎用性がある。
According to the present invention, the electroosmotic material is sandwiched between the bent contact pieces, and the contact pieces are bonded to both surfaces of the electroosmotic material. The contact is ensured, and the electroosmotic material and the wiring sheet can be easily assembled to the housing.
In addition, since the contact piece is bonded to both surfaces of the electroosmotic material and the sensor chip is flip-chip mounted on the wiring sheet, wiring design for the electroosmotic material and the sensor chip is facilitated by wiring patterning of the wiring sheet.
Further, since the sensor chip and the electroosmotic material are assembled into a unit by being assembled to the wiring sheet, these units can be easily incorporated into the housing. In addition, these units can be applied to various housings and are versatile.
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。 Hereinafter, preferred embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings. However, although various technically preferable limitations for implementing the present invention are given to the embodiments described below, the scope of the invention is not limited to the following embodiments and illustrated examples.
<第1の実施の形態>
図1は、流体機器1の上面、正面及び右側面を示した斜視図である。図2は、流体機器1を分解した状態で上面、正面及び右側面を示した斜視図である。図3は、流体機器1を分解した状態で下面、正面及び右側面を示した斜視図である。図4は、流体機器1の縦断面図である。
<First Embodiment>
FIG. 1 is a perspective view showing an upper surface, a front surface, and a right side surface of the fluid device 1. FIG. 2 is a perspective view showing the upper surface, the front surface, and the right side surface of the fluid device 1 in an exploded state. FIG. 3 is a perspective view showing the lower surface, the front surface, and the right side surface of the fluid device 1 in an exploded state. FIG. 4 is a longitudinal sectional view of the fluid device 1.
この流体機器1は、電気浸透流式のポンプと、センサとを一体化したものである。以下、各部の構成について具体的に説明する。 This fluid device 1 is an integrated electroosmotic pump and a sensor. Hereinafter, the structure of each part is demonstrated concretely.
〔ハウジング〕
この流体機器1においては、下ホルダ10、中ホルダ20及び上ホルダ30が組み合わせられることによってハウジング2が組み立てられている。つまり、下ホルダ10、中ホルダ20及び上ホルダ30は、ハウジング2の分割体である。
〔housing〕
In the fluid device 1, the
下ホルダ10の上面に上流室11が凹設され、下ホルダ10の下面にインレットのポート12が凸設されている。ポート12は管状に形成され、ポート12の中空部分が反対側の上流室11に通じている。また、下ホルダ10の下面には、円形状の凹部13が形成され、凹部13の底にアウトレット孔14が形成され、そのアウトレット孔14は反対側の下ホルダ10の上面まで貫通している。
An
中ホルダ20には収納孔21が形成され、この収納孔21は中ホルダ20の上面から下面に貫通している。また、中ホルダ20の下面であってその前側の縁から収納孔21にかけて、配線収納用凹部22が形成され、その配線収納用凹部22の底に更にセンサ収納用凹部23が形成されている。センサ収納用凹部23の底には孔24が形成され、その孔24は反対側の中ホルダ20の上面まで貫通している。
A
上ホルダ30の下面には、下流室31及び流路32が凹設され、下流室31と流路32が連なっている。
A
下ホルダ10の上面と中ホルダ20の下面が接合され、中ホルダ20の上面と上ホルダ30の下面が接合されている。それら接合は接着剤によるものでもよいし、ネジによるものでもよいし、爪によるものでもよい。接着剤による接合であると、下ホルダ10の上面と中ホルダ20の下面の間の隙間や、中ホルダ20の上面と上ホルダ30の下面の間の隙間が接着剤によって埋められ、その止水性が向上する。
The upper surface of the
下ホルダ10と中ホルダ20が接合された状態では、収納孔21が上流室11に重なり、孔24がアウトレット孔14に重なる。中ホルダ20と上ホルダ30が接合された状態では、下流室31が収納孔21に重なり、流路32の一部が中ホルダ20の上面に覆われて、流路32の突端部が孔24に重なる。
In a state where the
〔自給機能の構成〕
上記したようにこの流体機器1は、電気浸透流ポンプとセンサを一体化したものである。電気浸透流ポンプの動作原理ではハウジング2内に液体を自給することができない。そこで、この流体機器1は、ハウジング2内に液体を自給できる機能を有している。自給機能を担うのが、液体吸収材40及び親水性膜43である。
[Configuration of self-sufficiency function]
As described above, the fluid device 1 is an integrated electroosmotic pump and sensor. According to the principle of operation of the electroosmotic flow pump, the liquid cannot be self-supplied in the
液体吸収材40は、下ホルダ10の上流室11及びポート12の中空部分に充填されている。液体吸収材40は、セラミック多孔質材料、繊維材料、不織布、スポンジその他の液体を吸収する材料からなる。液体吸収材40は、板状のフランジ41と、フランジ41の下面に立設された柱状部42とを有する。フランジ41が上流室11に収容され、柱状部42がポート12の中空部分に挿入されている。柱状部42の先端部はポート12の先端開口から突出している。
The liquid
液体吸収材40のフランジ41の上面には、親水性膜43が重ねられている。親水性膜43は、液体になじみやすい膜であって、弾性力を有する。
A
〔電気浸透流ポンプ〕
電気浸透流ポンプとして送液する機能を担うのが、電気浸透材50である。
[Electroosmotic pump]
It is the
電気浸透材50は、親水性膜43に重ねられている。電気浸透材50は、誘電体の多孔質材、繊維材又は粒子充填材を薄板状又は膜状に形成したものである。例えば、多孔質シリカ、シリカ繊維材料又は多孔質セラミックを電気浸透材50に用いることができる。
The
電気浸透材50の両面には、貴金属(例えば、白金)その他の金属の電極51,52が成膜されている。電極51,52はスパッタ法、蒸着法その他の気相成長法により成膜されたものである。電極51,52が気相成長法により成膜されたものであるから、電極51,52に多数の微小孔が形成されており、液体がこれら微小孔を通じて電極51,52を透過する。そのため、電気浸透材50に液体が浸透する。なお、電極51,52が網目状に形成されたものでもよく、その網目を通じて液体が電極51,52を浸透する。
電気浸透材50と液体吸収材40のフランジ41との間に親水性膜43が挟まれている。そのため、親水性膜43が電極51及びフランジ41の上面に圧接され、これらとの密接が向上している。
A
電気浸透材50は中ホルダ20の収納孔21に嵌め込まれている。電気浸透材50の縁と収納孔21の壁面との間の隙間にはシール材が充填されている。シール材は、弾性力及び絶縁性を有するものである。そのシール材は、例えば、フッ素系エラストマー(例えば、信越化学工業(株)製「SIFEL」)又はシリコーン系のゲル(例えば、(株)ジェルテック製「アルファゲル(αGEL)」)である。
The
電気浸透材50は電気浸透流現象により送液する機能を有する。その原理について説明する。
電気浸透材50の内部のフューズドシリカキャピラリー内に電解質溶液が満たされると、残存シラノール基(SiOH)のイオン化(SiO-)若しくは固体表面へのイオン種の吸着又はそれらのイオン化・吸着の両方によってキャピラリー内壁面は過剰の負電荷を帯びる。そのため、陽イオンは電荷のバランスをとるために内壁面の近くに引き寄せられて電気二重層を形成し、内壁面に非常に近いところではゼータ電位(zeta potential,ζ)と呼ばれる電位差が生じる。この状態でキャピラリーの軸方向に電極51と電極52の間に電圧が印加されると、拡散二重層を形成していた陽イオンは陰極側に移動し、またこの陽イオンの移動によってキャピラリー内の全溶液も陰極側に移動する。これが電気浸透流(Electro Osmotic Flow)である。例えば、米国特許第6619925号明細書には、電気浸透流現象について詳細に記述されている。電気浸透材50による送液の原理は、汎用の機械的に稼動するポンプとは全く異なる原理である。電気浸透材の性能を示す流量と圧力の一般式が特開2006−22807号公報又は「電子材料2005年11月号(第44巻第11号)」に掲載されている。電気浸透材50による送液のメリットとしては、(1)小型、(2)無脈動、(3)高圧、(4)双方向送出可能、(5)低コストが挙げられる。
The
When the fused silica capillary in the
〔センサ〕
流体機器1に搭載されるセンサは、電気浸透材50によって流れる液体の流量を電気信号に変換する流量センサである。そのセンサの機能を主に担うのが、センサチップ70である。図5は、センサチップ70等を示した斜視図である。
[Sensor]
The sensor mounted on the fluid device 1 is a flow rate sensor that converts the flow rate of the liquid flowing through the
図5に示すように、このセンサチップ70は、シリコンからなる枠部71と、枠部71の内側を閉塞するとともに張られた状態に設けられたメンブレン72と、メンブレン72にパターニングされた抵抗型の歪みゲージ73〜76と、を有する。
As shown in FIG. 5, the
枠部71とメンブレン72は、シリコンといった半導体からなる。半導体ウェハの一方の面の中央部に凹部を形成することによって、凹部の底がメンブレン72となり、凹部を囲む部分が枠部71となる。メンブレン72の中心部にオリフィス77が貫通している。
The
歪みゲージ73〜76は、オリフィス77の周囲に配置されている。図6に示すように、これら歪みゲージ73〜76によってホイートストンブリッジ回路78が構成されている。
The strain gauges 73 to 76 are arranged around the
このホイートストンブリッジ回路78においては、出力電圧Voutは次式により求められる。
Vout ={R3/(R3+R4)−R6/(R5+R6)}・Vin …(1)
ここで、R3、R4、R5、R6はそれぞれ歪みゲージ73〜76の抵抗、Vinは入力電圧である。
In the
Vout = {R3 / (R3 + R4) -R6 / (R5 + R6)}. Vin (1)
Here, R3, R4, R5, and R6 are resistances of the strain gauges 73 to 76, respectively, and Vin is an input voltage.
このセンサチップ70においては、液体がメンブレン72に当たってオリフィス77を通過するに際して、メンブレン72の前後に発生する差圧が流量に換算される。その換算には、ハーゲン・ポアズイユの式(式(2))を用いる。式(2)において、φは流量、p1はメンブレン72の上流側の圧力、p2はメンブレン72の下流側の圧力、Aはオリフィス77の面積、Lはオリフィス77の半径とメンブレン72の厚さの和、ηは粘度、CRは係数である。
ホイートストンブリッジ回路78は差圧を電圧として出力するものであるので、その出力電圧を流体の流量として扱うことができる。流量センサの原理については、米国特許6253605号明細書、Proc. MEMS 99, Orland/USA, 17.-21. Januar 99, pp. 118-123、特開昭63−236923号公報等に詳細に記載されている。
Since the
〔配線及び実装部分〕
図2及び図5に示すように、電気浸透材50及びセンサチップ70は、配線シート60に実装されている。ここで、図5は、電気浸透材50及び配線シート60等をユニット化したものを示した斜視図である。
[Wiring and mounting part]
As shown in FIGS. 2 and 5, the
図7は配線シート60を示した斜視図であり、図8は配線シート60の後端部を拡大して示した斜視図である。図7〜図8に示すように、この配線シート60は、ポリイミドの基材に配線61〜66をパターニングして、これら配線61〜66の端部を除いてこれら配線61〜66の上から感光性樹脂の絶縁膜(図9、図10に図示の絶縁膜60h)を基材にコーティングしたものである。配線シート60は、可撓性を有する。配線シート60は、矩形枠状の本体部60aと、本体部60aの後縁に連なって設けられるとともに本体部60aに対して直角に折り曲げられた折り片60bと、折り片60bの下縁に連なって設けられるとともに折り片60bに対して直角に折り曲げられた接片60cと、折り片60bの上縁に連なって設けられるとともに折り片60bに対して直角に折り曲げられた接片60dとを有する。接片60cと接片60dは互いに平行となって相対向している。
FIG. 7 is a perspective view showing the
配線63〜66は本体部60aにパターニングされ、配線61は本体部60a、折り片60b及び接片60cにパターニングされ、配線62は本体部60a、折り片60b及び接片60dにパターニングされている。また、配線61は、折り片60bに形成されたスルーホール60eを通じて折り片60bの前面側から後面側に配索され、更に接片60cの上面側に形成されている。配線62は、折り片60bに形成されたスルーホール60eを通じて折り片60bの前面側から後面側に配索され、更に接片60dの下面側に形成されている。
The
配線61〜66の一端部の端子61a〜66aが本体部60aの前縁に沿って配列されている。配線63〜66の他方の端部63b〜66bは、本体部60aの中央部に形成された開口60gの周辺に位置している。また、配線61の他方の端部61bには、バンプ61cが形成され、配線62の他方の端部62bにも、バンプ62cが形成されている。これらバンプ61c,62cは向き合っている。バンプ61c、62cは、例えば金からなるスタッドバンプである。
図9は、配線シート60と電気浸透材50の接続部の縦断面を示した図面である。
図9に示すように、配線シート60の接片60cと60dの間には、電極51、電気浸透材50及び電極52が挟まれている。そして、電気浸透材5が接片60c,60dにNCP(Non Conductive Paste)実装され、配線61〜62の端部61b〜62bは、電極51,52に対する電気的な接点となる。即ち、バンプ61cが電極51に接触した状態で、接片60cと電極51との間の隙間に絶縁性接着剤(非導電性接着剤)53が介在している。絶縁性接着剤53によって接片60cと電極51が接着されている。また、バンプ61cは、絶縁性接着剤53に埋め込まれた状態となっている。同様に、バンプ62cが電極52に接触した状態で、接片60dと電極52が絶縁性接着剤54によって接着されている。絶縁性接着剤53,54は、例えば新日鐵化学製のESAREX NEX151又はNEX181である。なお、絶縁性接着剤53,54及びバンプ61c,62cを用いずに、異方性導電性接着剤を用いて接片60cと電極51を接着し、接片60dと電極52を接着してもよい。電気浸透材50が接片60c,60dに異方性導電性接着剤によってACP(Anisotropic Conductive Paste)実装されている場合には、接合部をポリパラキシレンやポリイミドなどの有機膜を蒸着法によってコーティングすると、異方性導電性接着剤内部の導電性粒子を確実に絶縁することができる。
FIG. 9 is a view showing a longitudinal section of a connection portion between the
As shown in FIG. 9, the
センサチップ70は、フリップチップ実装法によって配線シート60の本体部60aに実装されている。本体部60aに形成された開口60gはセンサチップ70よりも小さく、センサチップ70が開口60gの周囲において本体部60aに搭載されている。開口60gがセンサチップ70のメンブレン72によって閉塞され、オリフィス77の位置が開口60gの中心に合わせられている。
The
センサチップ70の実装部分について図10を用いて詳細に説明する。図10は、配線シート60とセンサチップ70の接続部の縦断面を示した断面図である。
The mounting part of the
図10に示すように、センサチップ70がスタッドバンプ81及び絶縁性接着剤82によって配線シート60の本体部60aにフリップチップ実装されている。具体的には、以下のようになっている。
As shown in FIG. 10, the
即ち、センサチップ70の下面には、パッド79が形成されている。パッド79は、ホイートストンブリッジ回路78の入力、出力の何れかのパッドである。一方、配線63の端部63bに、Auのスタッドバンプ81が設けられている。スタッドバンプ81がパッド79に接触している。配線64〜66の端部64b〜66bの端部についても、配線63の端部63bと同様に、スタッドバンプを介してセンサチップ70の下面のパッドに接触している。
That is, the
開口60gの周囲には絶縁性接着剤82が形成されている。絶縁性接着剤82は、開口60gを囲繞するよう設けられている。絶縁性接着剤82がセンサチップ70の下面と本体部60aの間に挟持され、絶縁線接着剤82によってセンサチップ70と本体部60aが接着されている。また、絶縁性接着剤82は配線63の端部63bを被覆し、スタッドバンプ81が絶縁性接着剤82に埋め込まれている。絶縁性接着剤82は熱硬化性樹脂であり、スタッドバンプ81がパッド79と配線63の端部63bとの間に挟まれて熱圧着されるのと同時に、その熱によって絶縁性接着剤82が収縮硬化する。
An insulating
なお、センサチップ70がNCP実装により本体部60aに実装されているが、ACP実装により本体部60aに実装されてもよい。つまり、絶縁性接着剤82及びスタッドバンプ81を用いずに、異方性導電性接着剤を用いて本体部60aとセンサチップ70の下面を接着してもよい。ACP実装の場合、接合部をポリパラキシレンやポリイミドなどの有機膜を蒸着法によってコーティングすると、異方性導電性接着剤内部の導電性粒子を確実に絶縁することができる。
The
以上のように、折り曲げられた接片60c,60dの間に電気浸透材50が挟まれ、接片60c,60dが電気浸透材50の両面に接合されているから、電気浸透材50の両面の電極51,52と配線61,62の端部61b,62bとの接触が確実にされており、電気浸透材50や配線シートを60ハウジング2に簡単に組み付けることができる。
As described above, the
また、接片60c,60dが電気浸透材50の両面に接合され、センサチップ70が配線シート60にフリップチップ実装されているから、電気浸透材50及びセンサチップ70に対する配線設計は配線シート60の配線61〜66のパターニングにより容易となっている。
Further, since the
また、センサチップ70及び電気浸透材50が配線シート60に組み付けられてユニット化されているから、これらのユニットを簡単にハウジング2に組み込むことができる。また、これらのユニットはハウジング2以外のハウジングにも組み付けることができ、汎用性がある。
In addition, since the
〔アセンブリ〕
電気浸透材50、配線シート60及びセンサチップ70をユニット化したものは、以下のようにしてハウジング2に組み込まれている。
〔assembly〕
What unitized the
電気浸透材50が中ホルダ20の収納孔21に嵌め込まれ、電気浸透材50の縁部分と収納孔21の縁部分の間の隙間がシール材によって埋められている。
The
センサチップ70はセンサ収納用凹部23に嵌め込まれている。センサチップ70がセンサ収納用凹部23に嵌め込まれた状態では、オリフィス77が孔24の中心に位置する。センサチップ70の縁部分とセンサ収納用凹部23の縁部分の隙間に止水材を介在させてもよい。
The
センサチップ70がセンサ収納用凹部23に嵌め込まれた状態では、配線シート60の本体部60aが配線収納用凹部22の底に敷設されている。ここで、センサ収納用凹部23の周囲に止水材が配置され、その止水材が本体部60aと中ホルダ20の下面との間に挟まれ、センサ収納用凹部23がその止水材によって囲繞されてもよい。
In a state where the
下ホルダ10が中ホルダ20に接合された状態では、電極51が親水性膜43に接触し、親水性膜43が液体吸収材40のフランジ41と電気浸透材50の間に挟み込まれている。また、配線シート60の本体部60aが配線収納用凹部22の底と下ホルダ10の上面との間に挟持され、オリフィス77がアウトレット孔14の中心に位置している。ここで、センサ収納用凹部23の周囲に止水材が配置され、その止水材が本体部60aと下ホルダ10の上面との間に挟まれ、センサ収納用凹部23がその止水材によって囲繞されてもよい。また、上流室11の周囲に止水材が配置され、その止水材が下ホルダ10の上面と中ホルダ20の下面との間に挟まれ、収納孔21及び上流室11がその止水材に囲繞されてもよい。下ホルダ10の上面と中ホルダ20の下面が接着されている場合には、その接着剤が止水材として機能してもよい。
In a state where the
中ホルダ20が上ホルダ30に接合された状態では、収納孔21が下流室31に重なり、孔24が流路32の突端部に重なり。また、下流室31及び流路32の縁に沿って止水材を配置し、その止水材が上ホルダ30の下面と中ホルダ20の上面との間に挟まれ、下流室31及び流路32全体がその止水材によって囲繞されてもよい。中ホルダ20の上面と上ホルダ30の下面が接着されている場合には、その接着剤が止水材として機能してもよい。
In a state where the
配線シート60の本体部60aが中ホルダ20と下ホルダ10の間に挟まれた状態では、配線シート60の後端部がハウジング2の外周面から突出した状態となっており、端子61a〜66aが露出している。配線シート60を中ホルダ20と上ホルダ30との間に挟むだけで、ハウジング2内の電気浸透材50やセンサチップ70への配線が確立するので、ハウジング2に配線を埋め込む場合よりも容易に配線をすることができる。
In a state where the
電気浸透材50がハウジング2に組み込まれた状態では、ハウジング2内の内部空間(ポート12の中空から上流室11、収納孔21、下流室31、流路32、孔24、センサ収納用凹部23を経由してアウトレット孔14までの空間)が電気浸透材50によって二つに区画される。また、センサチップ70がハウジング2に組み込まれた状態では、ハウジング2内の内部空間がメンブレン72によって二つに区画される。ハウジング2内の内部空間は、全体として、電気浸透材50及びメンブレン72によって三つに区画されている。つまり、ハウジング2内の内部空間は、ポート12の中空及び上流室11の領域(以下、第一領域という)と、下流室31、流路32、孔24及びセンサ収納用凹部23の領域(以下、第二領域という)と、アウトレット孔14の領域(以下、第三領域という)とに区画されている。そのうち、第一領域が、液体吸収材40及び親水性膜43によって充填されている。
電気浸透材50及びセンサチップ70がハウジング2に組み込まれた状態では、センサチップ70が実装された面の延長上に電気浸透材50がセンサチップ70に対して並列されている。
In a state where the
In a state where the
このようにメンブレン72と電気浸透材50によって区画されることによって、液漏れを防止することができるとともに、歪みゲージ73〜76による流量の検出精度を高くすることができる。
Thus, by partitioning with the
〔動作〕
流体機器1の動作について説明する。
柱状部42の先端に液体が触れると、液体が柱状部42に吸収される。更に、柱状部42に吸収された液体は、柱状部42やフランジ41の毛管現象によってフランジ41まで浸透する。フランジ41から滲み出る液体は親水性膜43に吸収される。親水性膜43が電極51に接触しているから、親水性膜43に吸収された液体が電極51に接触し、更に電極51の微小孔を通じて電気浸透材50に接触する。
[Operation]
The operation of the fluid device 1 will be described.
When the liquid touches the tip of the
配線61,62を通じて電極51と電極52との間に電圧が印加されると、液体が電極51から電極52に向かって電気浸透材50を電気浸透する。これにより、液体の流れが生じる。下流室31へ浸透した液体は流路32、孔24、センサ収納用凹部23、オリフィス77、アウトレット孔14を通って外部に送出される。
When a voltage is applied between the
液体が流れている際に、メンブレン72の前後に差圧が生じ、その差圧がホイートストンブリッジ回路78によって電気信号に変換される。差圧と液体の流量には相関関係があるので、ホイートストンブリッジ回路78の出力電圧は、流れている液体の流量を表す。ホイートストンブリッジ回路78に対する入力電圧の印加は配線63〜66の何れか2本を通じて行われ、他の2本を通じて出力電圧が出力される。
When the liquid is flowing, a differential pressure is generated across the
一方、電極51,52に印加する電圧が反転されると、液体が電極52から電極51に向かって電気浸透材50を電気浸透する。これにより、液体が逆流する。
On the other hand, when the voltage applied to the
<第2の実施の形態>
第2実施形態について説明する。図11は、流体機器101の上面、正面及び右側面を示した斜視図である。図12は、流体機器101を分解した状態で上面、正面及び右側面を示した斜視図である。図13は、流体機器101の縦断面図である。図14は、流体機器101の配線シート160及びセンサチップ170を示した斜視図である。図15は、センサチップ170及び電気浸透材150を取り外した状態の配線シート160を示した斜視図である。図16は、配線シート160の折り曲げ部を示した斜視図である。図面において、第1実施形態の流体機器1の各構成要素に付す符号と、流体機器1の各構成要素に対応する流体機器101の各構成要素に付す符号とは、下二桁又は下三桁を共通させる。
<Second Embodiment>
A second embodiment will be described. FIG. 11 is a perspective view showing an upper surface, a front surface, and a right side surface of the
ハウジング102は、下ホルダ110、中ホルダ120及び上ホルダ130を有し、これらを組み合わせたものである。
The
上述の第1実施形態においては、下ホルダ10の下面に凹部13及びアウトレット孔14が形成された構成としたが、第2実施形態においては、上ホルダ130の上面に凹部133及びアウトレット孔134が形成されている。そのため、この下ホルダ10には上流室111及びポート112が形成されているが、アウトレット孔が形成されていない。
In the first embodiment described above, the
中ホルダ120には、第1実施形態における中ホルダ20と同様に、収納孔121が形成されている。一方、第1実施形態における中ホルダ20の配線収納用凹部22、センサ収納用凹部23及び孔24に相当するものが、この中ホルダ120には形成されていない。
A
上ホルダ130には、第1実施形態における上ホルダ30と同様に、下流室31が形成されている。一方、第1実施形態の上ホルダ30の流路32に相当するものが、この上ホルダ130には形成されていない。そして、上ホルダ130の上面に形成されたアウトレット孔134が下流室131に通じている。
Similar to the
下ホルダ110、中ホルダ120及び上ホルダ130が組み合わせられ、これらが接合された状態では、収納孔121が上流室111に重なり、下流室131が収納孔121に重なる。そのため、このハウジング102には、ポート112の中空から上流室111、収納孔121及び下流室131を経由してアウトレット孔134までの内部空間が形成される。
When the
液体吸収材140、親水性膜143、電気浸透材150及びセンサチップ170は、第1実施形態におけるそれと同様に構成されたものである。また、ハウジング102に対する液体吸収材140、親水性膜143及び電気浸透材150の組み付けは、第1実施形態のそれと同様である。
The liquid
可撓性の配線シート160には、配線161〜166がパターニングされている。また、この配線シート160は、折り曲げ方を除いて、第1実施形態の配線シート60と同一の形状を呈している。つまり、可撓性の配線シート160は、矩形枠状の本体部160aと、本体部160aに連なって設けられるとともに本体部160aに対して直角に折り曲げられた折り片160bと、折り片160bの下縁に連なって設けられるとともに折り片160bに対して直角に折り曲げられ接片160cと、折り片160bの上縁に連なって設けられるとともに折り片160bに対して直角に折り曲げられた接片160dとを有する。
On the
電気浸透材50が接片160c,160dの間に挟まれ、バンプ161cが電極151に接触し、バンプ162cが電極152に接触している。そして、電気浸透材150は接片160c,160dにNCP実装されている。この実装部分は、第1実施形態と同様である。
The
センサチップ170は、フリップチップ実装法によって配線シート160の本体部160aに実装されている。この実装部分は、第1実施形態と同様である。
The
電気浸透材150が中ホルダ120の収納孔121に組み付けられ且つ、センサチップ170が下流室131に嵌められた状態で、配線シート160の本体部160aが上ホルダ130の下面と中ホルダ120の上面の間に挟持されている。そして、電気浸透材150とメンブレン172とが相対向している。そのため、ハウジング102の内部空間が、電気浸透材150とメンブレン172によって三つの領域に区画されている。また、電気浸透材150とメンブレン172が対向することで、電気浸透材150による液体の流れによる圧力がメンブレン172に直接作用するから、歪みゲージ173〜176による流量検出の時定数がより小さくなっている。
In a state where the
この流体機器101においても、配線161,162を通じて電極151と電極152との間に電圧が印加されると、液体吸収材140に吸収された液体が電極151から電極152に向かって又はその逆に電気浸透材150を電気浸透する。流体が流れている際には、歪みゲージ173〜176からなるホイートストンブリッジ回路に対して、配線163〜166の何れか2本を通じて入力電圧が入力、他の2本を通じて出力電圧が出力される。
Also in the
なお、以上に説明したことを除いて、第2実施形態の流体機器101と第1実施形態の流体機器1とは互いに対応する部分が同様に設けられている。
Except for what has been described above, the
<流体機器の応用例>
次に、流体機器1の用途について説明する。
流体機器1は、図17に示すような燃料電池システム900に用いることができる。この燃料電池システム900は電子機器に備え付けられ、燃料電池システム900により電気エネルギーが電子機器本体1000に供給され、電子機器本体1000が動作する。
<Application examples of fluid equipment>
Next, the use of the fluid device 1 will be described.
The fluid device 1 can be used in a
この燃料電池システム900は、燃料電池907と、燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水を液体の状態で貯留した燃料カートリッジ901と、燃料カートリッジ901から燃料電池907の燃料極に向けて水と燃料を送液する流体機器1と、流体機器1から燃料電池907までの間の過程において燃料と水を気化させる気化器902と、気化器902から送られた燃料と水から水素ガス等を生成する複合型マイクロ反応装置903と、燃料電池907により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換するDC/DCコンバータ908と、DC/DCコンバータ908に接続される2次電池909と、それらを制御する制御装置910と、を備える。複合型マイクロ反応装置903は、改質器904と、CO除去器905と、燃焼器906とを有する。なお、第1実施形態の流体機器1に代えて、第2実施形態の流体機器101を用いてもよい。
The
流体機器1の電気浸透材50が制御装置910によって制御されて駆動されることによって燃料と水の混合液が燃料カートリッジ901から気化器902へ送られ、気化器902で気化した燃料と水は複合型マイクロ反応装置903の改質器904に流れ込む。改質器904においては燃料と水が触媒により改質反応を起こし、水素ガスが生成されるとともに僅かながら一酸化炭素ガスも生成される(燃料がメタノールの場合には、下記化学式(3)、(4)を参照。)。改質器904で生成された水素ガス等はCO除去器905に送られ、更に外部の空気がCO除去器905に送られる。CO除去器905においては、一酸化炭素ガスが一酸化炭素除去触媒により優先的に酸化する選択酸化反応が起こり、一酸化炭素ガスが除去される(下記化学式(5)を参照)。CO除去器905を経た水素ガス等は燃料電池907の燃料極に供給され、燃料電池907の酸素極には空気が供給され、燃料電池907における電気化学反応により電気エネルギーが生成される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2・・・(3)
H2+CO2→H2O+CO・・・(4)
2CO+O2→2CO2・・・(5)
When the
CH 3 OH + H 2 O → 3H 2 + CO 2 (3)
H 2 + CO 2 → H 2 O + CO (4)
2CO + O 2 → 2CO 2 (5)
DC/DCコンバータ908は燃料電池907により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体1000に供給する機能の他に、燃料電池907により生成された電気エネルギーを2次電池909に充電し、燃料電池907や複合型マイクロ反応装置903等が動作していない時に、2次電池909に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体1000に供給する機能も果たせるようになっている。制御装置910は気化器902、複合型マイクロ反応装置903、燃料電池907を運転するために必要な図示しないポンプやバルブ類、ヒータ類のほか、電気浸透材50及びDC/DCコンバータ908等を制御する。その制御に際しては、センサチップ70のホイートストンブリッジ回路78によって検出された流量が制御装置910にフィードバックされる。
The DC /
ここで、燃料電池907の燃料極に供給された水素ガスは全てが反応しない方が高効率であり、残留した水素ガスは燃焼器906に供給される。燃焼器906には水素ガスの他に空気が供給され、燃焼器906内において水素ガスが触媒により酸化され、燃焼熱が発生する。燃焼器906で発生した熱によって改質器904が加熱される。
Here, it is more efficient that the hydrogen gas supplied to the fuel electrode of the
なお、図17では、燃料電池907は水素の電気化学反応により発電するものであるが、液体燃料の電気化学反応により発電するものでもよい。つまり、いわゆるダイレクト燃料式燃料電池(例えば、ダイレクトメタノール式燃料電池)を燃料電池907に用いてもよい。この場合、気化器902及び複合型マイクロ反応装置903が無く、流体機器1によって送液される燃料は、反応せずに、燃料電池907の燃料極に送られる。
In FIG. 17, the
1、101 流体機器
2、102 ハウジング
10、110 下ホルダ
12、112 ポート
14 アウトレット孔
20、120 中ホルダ
30、130 上ホルダ
134 アウトレット孔
50、150 電気浸透材
51、52、151、152 電極
60、160 配線シート
60c、60d、160c、160d 接片
60g、160g 開口
61〜66、161〜166 配線
61b、62b、161b、162b 端部(電気的接点)
61c、62c、161c、162c バンプ
70、170 センサチップ
72、172 メンブレン
73〜76、173〜176 歪みゲージ
77、177 オリフィス
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1,101 Fluid apparatus 2,102 Housing 10,110 Lower holder 12,112
61c, 62c, 161c,
Claims (5)
オリフィスが形成されたメンブレン及び前記メンブレンに形成された複数の歪みゲージを有するセンサチップと、
折り曲げられて互いに相対向した接片及び前記接片に設けられた電気的接点を有するとともに、開口が形成された可撓性の配線シートと、を備え、
前記開口が前記メンブレンによって閉塞されるよう前記センサチップが前記配線シートの一面上に実装され、
前記電気浸透材が前記接片の間に挟まれ、前記電気的接点が前記電気浸透材の電極に接触して、前記接片が前記電気浸透材の両面に接合され、
前記配線シートの前記一面上に、前記センサチップの前記歪みゲージ及び前記電気接点に電気的に接続される配線が形成されていることを特徴とする流体機器。 An electroosmotic material having electrodes on both sides;
A sensor chip having a membrane formed with an orifice and a plurality of strain gauges formed on the membrane;
A flexible wiring sheet having a contact piece that is bent and opposed to each other and an electrical contact provided on the contact piece and in which an opening is formed,
The sensor chip is mounted on one surface of the wiring sheet so that the opening is blocked by the membrane,
The electroosmotic material is sandwiched between the contact pieces, the electrical contacts are in contact with the electrodes of the electroosmotic material, and the contact pieces are bonded to both surfaces of the electroosmotic material,
A fluid device, wherein a wiring electrically connected to the strain gauge and the electrical contact of the sensor chip is formed on the one surface of the wiring sheet.
前記センサチップ及び前記電気浸透材が前記内部空間内に組み付けられ、前記内部空間が前記電気浸透材及び前記メンブレンによって前記インレットから前記アウトレットにかけて複数の領域に区画されていることを特徴とする請求項1に記載の流体機器。 A housing having an internal space and having an inlet and an outlet communicating with the internal space;
The sensor chip and the electroosmotic material are assembled in the internal space, and the internal space is partitioned into a plurality of regions from the inlet to the outlet by the electroosmotic material and the membrane. 1. The fluid device according to 1.
前記配線シートが前記分割体の間に挟まれていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の流体機器。 The housing is a combination of a plurality of divided bodies,
The fluid device according to claim 2, wherein the wiring sheet is sandwiched between the divided bodies.
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