JP2009220042A - 紫外線消毒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 処理槽内を通流する被処理水に対して紫外光が一様に照射される紫外線消毒装置を提供する。
【解決手段】 流入口41および流出口51を有し、少なくとも一部が円筒状の処理槽2,2Aと、導入した被処理水の流れが処理槽内で旋回流を形成するように被処理水を案内する整流機構8,8Aと、その端部が整流機構の端部よりも処理槽の内側に位置するようにその全体が処理槽の内部に入り込み、流入口から処理槽内に流れ込んだ被処理水に紫外光を照射する単数または複数の紫外線発光源6と、処理槽の軸方向端面に設けられ紫外線発光源が前記処理槽内に装入される実質的に平らな装入面2aとを有する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、浄水処理、下水処理、食品排水処理、薬品排水処理、遠洋船舶バラスト水処理等において紫外線を被処理水に照射して藻類、微生物、病原性原虫等を不活性化・無害化する紫外線消毒装置に関する。
紫外線消毒は、上下水処理、プールなどの殺菌消毒処理、食品工業における水処理など水処理全般における病原性の微生物、細菌、ウィルスの殺菌、消毒を目的としてその応用が進んでいる。
紫外線消毒は、浄水処理で問題となっている耐塩素性病原菌クリプトスポリジウム、ジアルジアの対策として非常に効果的な消毒方法である。クリプトスポリジウム、ジアルジアは、従来の消毒技術である塩素消毒で不活化できないが、紫外線を僅かに照射するだけで不活化が可能である。例えば、非特許文献1には、10mJ/cm2以下の照射量でも、クリプトスポリジウム、ジアルジアの2log以上の不活化が実現できたと記載されている。
紫外線消毒性能は、紫外光の強さと照射時間との積(紫外線量)に依存している。紫外光の強さを増大させるためには光源から被処理水までの距離を短くすること、照射時間を長くするためには光源まわりの被処理水の行程を長くすることが有効であり、いずれにしても紫外線処理槽内部での被処理水の流れ方が消毒性能に大きく影響する。
例えば特許文献1の装置では、紫外線透過管の長手に直交する方向に流体を流入させる紫外線照射処理装置において、紫外線透過管の下流側に厚みのないフィン状または平板状の整流機構を設けることにより消毒性能の向上を図っている。
また、特許文献2の装置では、紫外線ランプを殺菌対象流体の流れに直交するように配置することで消毒性能の向上を図っている。
水道協会雑誌 第73巻 第6号 p.60(2004年6月) 特開平9−276859号公報 特開2001−29941号公報
しかしながら、従来の装置においては、処理槽内部の構造上の問題から新たに整流機構を設置することが困難な場合があり、また、整流機構を新たに取り付けたとしても大きな効果が望めず処理槽内部の流れの僅かな改善しか見込めないというおそれもある。このため、処理槽の内部で被処理水に対して紫外線ランプからの紫外光が一様に照射されるように被処理水の流れを構造上容易な手法で実現することがユーザーから強く要望されている。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、処理槽内を通流する被処理水に対して紫外光が一様に照射される紫外線消毒装置を提供することを目的とする。
本発明に係る紫外線消毒装置は、流入口および流出口を有し、少なくとも一部が円筒状の処理槽と、前記流入口から前記処理槽内に導入した被処理水の流れが前記処理槽内で旋回流を形成するように被処理水を案内する整流機構と、その端部が前記整流機構の端部よりも前記処理槽の内側に位置するようにその全体が前記処理槽の内部に入り込み、前記流入口から前記処理槽内に流れ込んだ被処理水に紫外光を照射する単数または複数の紫外線発光源と、前記処理槽の軸方向端面に設けられ、前記紫外線発光源が前記処理槽内に装入される実質的に平らな装入面と、を有することを特徴とする。
本発明の装置では、処理槽内に配置した整流機構により被処理水が処理槽の内部を旋回して流れ、この旋回流の被処理水に対して紫外光が一様に照射される。また、紫外線発光源は、上端部が整流機構の下端よりも下方に位置するように配置しているため、紫外線発光源の発光域全体を効率良く利用することができる。
また、本発明装置ではランプ挿入部のある処理槽の装入面が平らであることから、ランプ交換などのメンテナンスが容易となる。このように装入面を平らにすることにより、万が一結露などにより水分が処理槽の上面に付着した場合に、付着水が装入面に滞留しないで排除されやすくなる。
本発明に係る紫外線消毒装置は、流入口および流出口を有し、少なくとも一部が円筒状の処理槽と、前記流入口から前記処理槽内に流れ込んだ被処理水の流れが前記処理槽内で旋回流を形成するように被処理水を案内する整流機構と、その端部が前記整流機構の端部よりも前記処理槽の内側に位置するようにその全体が前記処理槽の内部に入り込み、前記流入口から前記処理槽内に流れ込んだ被処理水に紫外光を照射する単数または複数の紫外線発光源と、前記処理槽の軸方向端面に設けられ、前記紫外線発光源が前記処理槽内に装入される実質的に平らな装入面と、を有することを特徴とする。
本発明装置においては、整流機構を処理槽内に配置し、被処理水が処理槽の内部を旋回して流れるようにしているので、被処理水に対して紫外光が一様に照射されやすくなる。さらに本発明装置では、紫外線発光源の上端が整流機構の下端よりも下方に位置するように配置しているので、紫外線発光源(ランプ等)の発光域全体を効率良く利用することができ、細菌等を無害化する処理効率が向上する。
本発明装置において処理槽の装入面を平らにすることにより、処理槽に紫外線発光源を装入するときの取付け作業が大幅に軽減されるとともに、メンテナンス時においては紫外線発光源を処理槽から撤去するときの取外し作業が大幅に軽減される。また、処理槽の装入面を平らにすることにより、万が一結露などにより水分が処理槽の上面に付着した場合であっても、装入面上に付着水が滞留することなく排除されやすくなり、作業しやすい環境が常に保たれるという利点がある。
本発明において、流入口は、処理槽の長手軸に対して直交する方向に被処理水が流れ込むように開口し、整流機構は、流入口から流入した被処理水が旋回流となって案内されるように処理槽の内部に配置されていることが好ましい。処理槽に対する流入口と整流機構の位置関係および流入口と整流機構との相対位置関係をこのように規定すると、水流にX,Y方向の旋回力が作用して水流の行程が長くなるので、その分だけ紫外光が水流に長くかつ均一に照射されるようになる。
さらに、本発明装置において、処理槽を縦型または横型の円筒形状とし、紫外線発光源を処理槽の長手軸と平行になるように配置することが好ましい。処理槽は、内部に水の滑らかな旋回流を形成するために円筒形状とする必要があるが、縦型または横型のいずれであってもよい。安定した旋回流の形成のためには、縦型の処理槽のほうが望ましい。この場合に、紫外線発光源を処理槽の長手軸と平行に配置することが肝要である。水流を処理槽の長手軸を中心とする旋回流とするほうが他のタイプの水流よりも紫外光が長くかつ均一に照射されるため、さらに処理効率が向上するからである。
また、本発明において、処理槽は円筒形状の上部および逆円錐形状の下部を有し、流入口は前記処理槽の上部の外周に開口し、流出口は前記処理槽の下部の中央に開口し、紫外線発光源は処理槽の長手軸と平行に、かつ、二次元平面視野内で実質的に等ピッチ間隔になるように配置され、かつ、光透過性の保護管で外周を覆われていることが望ましい。処理槽の形状をサイクロン型にすると、水流に作用する旋回力(X,Y方向の力)が増強され、旋回する水流の1ピッチ回転当たりのZ方向への下降距離が短くなるので、水流の行程が長くなり、その分だけ紫外光が水流に長くかつ均一に照射されるようになる。
また、本発明において、紫外線発光源に、紫外線波長領域の光を発光する発光ダイオードを用いることができる。紫外線発光源には紫外線ランプを用いることが一般的であるが、この代わりに紫外線発光源として発光ダイオードを用いると、装置が小型化するばかりでなく、省電力になりランニングコストの削減にもつながる。
以下、添付の図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図7を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
紫外線消毒装置は、河川採取水のような各種の異物を含む水を処理対象とし、内部に被処理水を通流させ、通流する被処理水に対して紫外光を照射し、消毒済みの浄化処理水を得るものである。図1には本発明の紫外線消毒装置の一例としてインライン型紫外線消毒装置を示す。ここでインライン型とは、紫外線消毒装置を配管の途中に挿入して使用する方式をいう。
図1に示すように、紫外線消毒装置1の処理槽2は円筒形状をなし、処理槽2の上部2aに流入管4が接続され、図示しない原水供給源(例えば河川取水施設)から流入管4を通って被処理水が処理槽2内に流れ込むようになっている。一方、処理槽2の下部2bには流出管5が接続され、処理済みの水が流出管5を通って処理槽2から図示しない貯水槽またはタンクへ送り出されるようになっている。
これらの流入管4と流出管5は、導入した水が処理槽2の内部において旋回流を形成するように、図中のX方向にそれぞれ延び出している。図1に示すように、流入管4は、処理槽2の上部周壁に開口する流入口41に連通している。流入管4は、処理槽2の中心軸から外れた向きに接続されている。すなわち、流入口41は、図5に示すように円筒形状の処理槽2の内周面(二次元平面では内周円)に内接する接線方向(X方向)に開口している。同様に、流出管5は、処理槽2の下部周壁に開口する流出口51に連通している。この流出口5は、図5に示すように円筒形状の処理槽2の内周面(二次元平面では内周円)に内接する接線方向(X方向)に開口している。
本実施形態では、紫外線発光源として汎用の紫外線ランプを用いた。紫外線ランプ6として、波長254nmの紫外光を発光する市販の低圧水銀ランプや高出力低圧水銀ランプ、あるいは中圧水銀ランプのいずれも用いることができる。紫外線ランプは直径が2〜10cm程度のものを用いることができる。ランプスリーブ7は、石英ガラスからなり、被処理水が各紫外線ランプ6に直接接触しないようにするために、各紫外線ランプ6を保護するための保護管である。そのため、ランプスリーブ7は、各紫外線ランプ6を包みこむように個別に設置される。
なお、紫外線ランプの代わりに、紫外線波長領域の光を発光する発光ダイオード(LED)のような他の発光源を用いることもできる。紫外線発光源にLEDを用いる場合は、保護管のなかに複数個のLEDを所定ピッチ間隔に直列に並べて配置する。
処理槽2の内部には光透過性の円筒状のランプスリーブ7で保護された複数本、例えば4本の紫外線ランプ6がそれぞれ装入され、それらの相互間隙を被処理水が通流する間に紫外光が照射され、被処理水の無害化処理(消毒)が進行するようになっている。図2に示すように、紫外線ランプ6は、筒状のランプスリーブ7のなかに収納された状態で処理槽2のなかに装入されている。ランプユニット6,7を処理槽内に装入するための装入面2a(処理槽の上面)は、図1、図3、図5に示すように平らである。なお、図1、図5、図6、図7(a)に示すように、紫外線ランプ6は処理槽2の長手軸(Z軸)と平行に配置されている。
図2に示すように、紫外線ランプ6の上端と下端にはランプホルダ61,62がそれぞれ取り付けられている。上下一対のランプホルダ61,62は、図示しない電源に接続された給電回路を含むユニット化された部品であり、外側が絶縁体で覆われている。ランプスリーブ7の中空部の最下部には緩衝スプリング73が設けられ、紫外線ランプ6をランプスリーブ7内に挿入すると、下部ランプホルダ62が緩衝スプリング73に当たってランプ6に伝わる衝撃が少なくなるようにソフトに支持する構造になっている。
ランプスリーブ7の最下部は、処理槽の底部2bに形成された凹所(図示せず)にはまり込むようになっている。ランプスリーブ7の上部は、図3に示すようにキャップ71がねじ込まれている。このキャップ71のフランジ部はシール材72が敷かれた座面に当接し、これによりランプユニット6,7の全体が処理槽の装入面2aに支持されている。ランプユニット6,7を処理槽2に装入した状態では、図3に示すようにランプスリーブ7のキャップ71が装入面2aとほぼ面一になる。
図7の(a)に示すように、整流機構を構成する円筒形状の整流板8が処理槽2の上部に取り付けられている。整流板8は、図7の(b)に示すように、処理槽2内に導入された水を旋回流とするために処理槽2の内周面との間に所定の間隙スペースを形成するものである。すなわち、被処理水は、上部の流入口41から処理槽2内に流れ込み、処理槽2の内周面と整流板8との間に形成された狭いスペースに沿って流れ、図6に示すように下部の流出口51に向かう旋回流Fとなる。このようにして形成された旋回水流は、整流板8の内側スペースに設けられた紫外線ランプ6から照射される紫外光を受けて消毒された後に、流出口51から流出管5を通って処理槽2の外部へ流出する。
図7の(a)に示すように、整流板8は、円筒形状をなし、処理槽上部の挿入面2aの内壁に取り付けられている。整流板8は、少なくとも流入口41が開口する位置よりも下方の位置までの長さをもつものであることが望ましい。整流板8は、例えば材質がステンレス鋼(SUS304等)からなり、処理槽上面2aの内壁に溶接により接合されている。整流板8の円筒の直径の大きさは、紫外線ランプ6の全体を包み込むような大きさであることが望ましい。これにより、流入口41から処理槽2内に流入した被処理水は処理槽内壁と整流板8とにより案内され、旋回流となって処理槽2の内部を流れ、紫外線ランプ6からの紫外光を照射され、流出口51から処理槽2の外部へ流出していく。なお、処理槽2は、長手がZ軸に沿って延び出す縦型のみに限定されることなく、本発明では長手がX軸またはY軸に沿って延び出す横型であってもよい。
紫外線ランプ6は、ランプスリーブ7の内部に設置されるが、ランプ交換などのメンテナンスを考えると処理槽上部2aをランプ装入面とすることが望ましい。図7(a)に示すように、ランプユニット6,7は、処理槽2の内部で処理対象水に対して、紫外光を照射する役割があるため、紫外線ランプ6の発光部の上端を整流板8の下端よりも下方に位置させる。
このとき、装入面となる処理槽の上部2aは、図3に示すように平らになるようにする。すなわち、処理槽内を通流する水を整流する整流板8は、処理槽2から外側に構造的に張り出したりせず、あくまでも処理槽2の内部に配置されるべきものである。
ちなみに、図11に示す従来装置100の処理槽102は、装入面120を構成する部材122が周囲の部材121よりも凹んだところに位置するため、万一、大気中の水分が結露した場合は、その結露水の逃げ場がなく、装入面120の凹みに溜まりやすいという不都合がある。
これに対して、本発明装置の処理槽2では、装入面2aが平らであることから、ランプ交換などのメンテナンス作業が容易になる。このように処理槽のランプ装入面2aを平らにすることにより、万が一結露などにより水分が処理槽の上面に付着した場合であっても、付着水が装入面2aに滞留しないで排除されやすい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図8〜図10を参照して説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の紫外線消毒装置1Aは、サイクロン型の処理槽2Aを備えている。このサイクロン型の処理槽2Aは、上側から順に拡径部24、円筒本体部23、円錐部25を有し、拡径部24に連通する流入管4Aを通って被処理水が導入され、円錐部25に連通する流出管5Aを通って紫外線照射処理後の水が外部へ送り出されるようになっている。
図9に示すように、拡径部24の上部には蓋部材21がフランジ継手により接続されている。蓋部材21は、処理槽2Aの上部2aの全体を覆い、上面(外面)が平らであり、下面(内面)に円筒形状の整流板8Aが溶接等により取り付けられている。図8に示すように、流出管5Aが蓋部材21の中央部を貫通して上方に延び出している。流出管5Aの下端部は円錐部25の上部において開口している。
図9に示すように、整流板8Aは、拡径部24におけるランプ保護管7の全体を囲うように蓋部材21の直下に配置される円筒形状の部材であり、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼などのような金属で形成されている。整流板8Aは、例えば材質がステンレス鋼(SUS304等)からなり、処理槽上面2aの内壁に溶接により接合されている。整流板8Aの円筒の直径の大きさは、紫外線ランプ6の全体を包み込むような大きさであることが望ましい。また、整流板8Aは、少なくとも流入口41が開口する位置よりも下方の位置までの長さをもつものであることが望ましい。整流板8Aの上端部は処理槽2Aの上端部と面一である。整流板8Aは、流入口41に流れ込む水流が接線となるように配置されている。
さらに、円錐部25の下部にはトラップ26がフランジ継手により接続されている。トラップ26には沈降室27が形成され、本体部23から沈降してくる重い成分の粒子Pが沈降室27に捕捉・収容されるようになっている。トラップ26には排出弁28が取り付けられ、沈降室27に沈降した粒子Pの堆積物が排出弁28を介して定期的に外部へ排出されるようになっている。
図8および図10に示すように、流出管5Aを中心としてその周囲に6つのランプユニット7Aが均等割り付け配置されている。ランプユニット7Aは紫外線ランプ6とランプスリーブ7からなるものである。ランプスリーブ7によるランプ6の保持構造および装入面2aに対するランプスリーブ7の支持構造は、それぞれ上記第1の実施形態のものと実質的に同じである。
図9および図10に示すように、円筒状の整流板8Aと円筒状の処理槽拡径部24の内周面との間には一定間隔のスペースが全周にわたり形成され、流入管4Aから処理槽拡径部24に流れ込む被処理水が整流板8Aと拡径部24とで当該スペースに案内されることによって旋回流Fが形成されるようになっている。
図8および図10に示すように、流入管4Aは、拡径部24の内周面に内接する接線方向(X方向)に延び出している。図9および図10に示す流入口41において流入管4Aが処理槽拡径部24にて開口している。
紫外線ランプ6は、保護管7に挿入され、処理槽2Aの中心軸と平行な向きになるように処理槽2A内に装入されている。本実施形態の紫外線ランプ6には両端に電極を取り付けた棒状の石英管をU字状に曲げたものを用いた。石英管の内部はほぼ真空状態にあり、水銀蒸気が充填されている。このような状態の石英管の両電極間に高電圧を印加すると、放電を生じて電子が水銀蒸気を励起させて紫外線を放射する。本実施形態では、波長帯域が200〜300nmの紫外線を出射する紫外線ランプを用いることができるが、特に254nm波長の紫外線を出射するランプを用いることが望ましい。ランプ6から放射される紫外線に被処理水を暴露することにより、被処理水中に含まれる消毒対象物(細菌など)を無害化する。なお、紫外線ランプは直径が2〜10cm程度のものを用いる。
保護管7は、石英ガラスからなり、被処理水が各紫外線ランプ6に直接接触しないようにするために、各紫外線ランプ6を保護するためのものである。そのため、各紫外線ランプ6を包むように個別に設置される。
次に、本実施形態に係る装置の作用を説明する。
本実施形態の紫外線消毒装置1Aの処理槽2Aには、導入水が旋回流を生じるように円筒状の整流機構8Aが上部に備え付けられている。この整流機構8Aにより紫外線ランプ6からの紫外光を一様に照射されるように工夫されている。被処理水は、流入管4Aから処理槽2Aの拡径部24に導入され、整流板8Aと拡径部24との間の狭いスペースに流れ込み、これが旋回流Fとなって円筒状本体部23を流下する間にランプ6から紫外線の照射をうけて無害化処理(消毒)され、さらに円錐部25に流下する。被処理水の旋回流が円錐部25に到達すると、軽い成分は流出口51から流出管5Aを上昇して外部へ送り出される一方で、重い成分の粒子Pなどは沈降室26に沈降する。
これに対して、本発明装置の処理槽2Aでは、装入面2aが平らであることから、ランプ交換などのメンテナンス作業が容易になる。このように処理槽のランプ装入面2aを平らにすることにより、万が一結露などにより水分が処理槽の上面に付着した場合であっても、付着水が装入面2aに滞留しないで排除されやすい。
以上の結果より明らかなように、本発明の装置は図8に示すように,紫外線処理槽内の整流機構により、処理対象水は紫外線処理槽内部を旋回流を起こして流れ、紫外線ランプからの紫外光が一様に照射される。また、紫外線ランプは、ランプ上端部が整流機構の下端よりも下部になるよう配置されているため、ランプの発光域全体を効率良く利用することができる。そして、ランプ挿入部のある紫外線処理槽上面が平であることから、ランプ交換などのメンテナンスが容易となり、また万が一結露などにより水分が紫外線処理槽上面に発生した場合、それが溜まることなく排除しやすい構造となる。
本発明の第1の実施形態に係る紫外線消毒装置を模式的に示す内部透視図。 紫外線ランプとランプスリーブを示す内部透視図。 ランプスリーブの支持構造の部分を示す拡大断面図。 紫外線消毒装置の断面模式図。 紫外線消毒装置の側面模式図。 紫外線消毒装置内での処理対象水の旋回流を模式的に示す内部透視図。 (a)は整流機構を有する紫外線消毒装置を模式的に示す内部透視図、(b)は同装置を整流機構のところで切り欠いて示す横断面図。 本発明の第2の実施形態に係る紫外線消毒装置を示す斜視図。 第2の実施形態の装置内における整流機構とランプの配置を示す内部透視側面図。 第2の実施形態の装置内における整流機構とランプの配置を示す内部透視平面図。 従来の装置を示す内部透視図。
符号の説明
1,1A…紫外線消毒装置、
2,2A…処理槽、2a…装入面(上部)、2b…底面(下部)、
21…蓋部材、23…円筒本体部、24…拡径部、25…円錐部、
26…トラップ、27…沈降室、28…排出弁、
4,4A…流入管、41…流入口、
5,5A…流出管、51…流出口、
6,6A…紫外線ランプ、61,62…ランプホルダ、
7…ランプスリーブ(保護管)、71…キャップ、72…シール材、73…緩衝スプリング、
8,8A…整流板(整流機構)。

Claims (5)

  1. 流入口および流出口を有し、少なくとも一部が円筒状の処理槽と、
    前記流入口から前記処理槽内に導入した被処理水の流れが前記処理槽内で旋回流を形成するように被処理水を案内する整流機構と、
    その端部が前記整流機構の端部よりも前記処理槽の内側に位置するようにその全体が前記処理槽の内部に入り込み、前記流入口から前記処理槽内に流れ込んだ被処理水に紫外光を照射する単数または複数の紫外線発光源と、
    前記処理槽の軸方向端面に設けられ、前記紫外線発光源が前記処理槽内に装入される実質的に平らな装入面と、
    を有することを特徴とする紫外線消毒装置。
  2. 前記流入口は、前記処理槽の長手軸に対して直交する方向に被処理水が流れ込むように開口し、前記整流機構は、前記流入口から流入した被処理水が旋回流となって案内されるように前記処理槽の内部に配置されていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記処理槽が縦型または横型の円筒形であり、前記紫外線発光源が前記処理槽の長手軸と平行に配置されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載の装置。
  4. 前記処理槽は、円筒形状の上部および逆円錐形状の下部を有し、
    前記流入口は、前記処理槽の上部の外周に開口し、
    前記流出口は、前記処理槽の上部の中央に開口し、
    前記紫外線発光源は、前記処理槽の長手軸と平行に、かつ、二次元平面視野内で実質的に等ピッチ間隔になるように配置され、かつ、光透過性の保護管で外周を覆われていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載の装置。
  5. 前記紫外線発光源が、紫外線波長領域の光を発光する発光ダイオードであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の装置。
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