JP2009217822A - 機械の動作方法、コンピュータプログラム、機械の制御装置および機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械のころがり軸受等の状態を低コスト、簡単かつ明確に求めることができるようにする。
【解決手段】機械を駆動する駆動装置3が機械の制御装置6によって少なくとも1つの操作要素4を介してエネルギー供給源5に接続される。駆動装置3はエネルギー供給源5に接続されると即座に始動可能である。駆動装置3が機械に直接的または間接的に1つの周波数範囲Fに亘って振動を励起させるように、駆動装置3が制御装置6によってエネルギー供給源5に接続される。センサ7が、励起された振動を表わす時間依存信号Sを検出する。振動の周波数fは周波数範囲Fの周波数に対応する。時間依存信号Sが制御装置6に伝達される。制御装置6によって時間依存信号Sの周波数解析が行なわれ、周波数解析が制御装置6によって振動励起に関連付けられ、機械の少なくとも1つの要素1〜3の状態が求められる。求められた状態に関係して通報Mが機械の操作者11に出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置が機械の制御装置によって少なくとも1つの操作要素を介してエネルギー供給源に接続可能であり、駆動装置がエネルギー供給源に接続されると即座に始動可能であり、センサにより時間依存信号が検出され、時間依存信号が制御装置に伝達される、周波数解析による状態認識を有する駆動装置により駆動される機械の動作方法に関する。
更に、本発明は、駆動装置により駆動される機械の制御装置によって直接に実行可能であるマシンコードを含むコンピュータプログラムであって、マシンコードの実行によって、制御装置が少なくとも1つの操作要素を介して駆動装置をエネルギー供給源に接続しかつ機械のセンサから時間依存信号を受け取るコンピュータプログラムに関する。
更に、本発明は、この種のコンピュータプログラムをマシン読取り可能な形で記憶しているデータ媒体に関する。
更に、本発明は、制御装置がこの種のコンピュータプログラムにより次のように、すなわち制御装置が動作時に少なくとも1つの操作要素を介して駆動装置をエネルギー供給源に接続しかつ機械のセンサから時間依存信号を受け取るようにプログラミングされている駆動装置により駆動される機械の制御装置に関する。
最後に、本発明は、駆動装置と制御装置とセンサとを有し、駆動装置によって駆動可能である機械であって、駆動装置が制御装置によって少なくとも1つの操作要素を介してエネルギー供給源に接続可能であり、駆動装置はエネルギー供給源に接続されると即座に始動可能であり、センサにより時間依存信号が検出可能でありかつ制御装置に伝達可能である機械に関する。
上述の対象は公知である。典型的な例に相当する機械は、ボール盤、旋盤、丸鋸および帯鋸盤、ならびにその他の機械である。駆動装置は多くのケースにおいて回転駆動装置である。しかしながら、少なからぬケースにおいて、駆動装置はリニア駆動装置として構成することができる。
機械は、一般に、多くの個別構成要素を有する。かなりの数の構成要素が固定であり、その他が可動であるが、しかし大概は移動されず、またもやその他が通常状態において移動される。固定の構成要素の例が機械の基台および機械のケーシングである。まれに移動される構成要素の例は、機械の加工範囲を含むカバーである。可動部分は、例えば回転軸、軸受およびスピンドルである。
機械の個々の構成要素は摩耗およびその他の時間的変化の影響下にある。これらの変化は、相当数が無害であり、相当数が危機的であり、相当数が続発損傷の回避のために動作経過への緊急介入を必要とする。
重要な構成要素を監視するためにセンサを設けることは公知である。例えば、ころがり軸受損傷をできるだけ早期に認識することができるように、ころがり軸受の近くに温度センサが配置される。加速度センサ、距離センサまたは圧力センサの使用も公知である。多くの場合に、使用されるセンサによって求められたセンサ信号、特にそれらの信号の時間的変化と、予め与えられた限界値とに基づいて、機械のころがり軸受またはその他の構成要素の状態を推定することができる。
従来技術の方法は種々の欠点を有する。
例えば、使用されるセンサ、そして特に使用される評価回路がしばしば高価である。更に、センサおよび評価回路を機械内または電気駆動装置内に組み込むことがしばしば困難である。更に、センサはしばしば障害に対して抵抗力がない。信号伝達もしばしば困難な状態になる。更に、多くの場合に個別の信号がシステム状態の明確な信頼性のある描写のためには十分でない。更に、数値制御装置内または電力変換装置内における外部のセンサ信号または評価回路信号からの減結合が、多くの場合において著しい費用につながり、更らにシステム技術上の理由から願わしくない。更に、動作中における障害およびその他のプロセスの影響が、しばしば、検出された信号の明確な評価を妨げる。更に、摩耗状態の検出のための合理的なかつ証拠能力のある限界値を常に確実に決定可能であるというわけではない。なぜならば、個々の構成要素が互いに相互作用をするからである。
駆動装置により駆動される機械の動作方法は公知である(例えば、特許文献1参照)。この動作方法においては、駆動装置が制御装置によって少なくとも1つの操作要素を介してエネルギー供給源に接続可能である。駆動装置は、制御装置によってエネルギー供給源に次のように接続される。すなわち、駆動装置が機械に直接的にまたは間接的に周波数範囲に亘って振動を励起させるように接続される。センサにより、励起された振動を表わす時間依存信号が検出される。時間依存信号が制御装置に伝達され、制御装置が時間依存信号の周波数解析を行なう。周波数解析に基づいて機械の少なくとも1つの要素の状態が求められる。
独国特許出願公開第102007034344号明細書
本発明の課題は、機械のころがり軸受および他の構成要素の状態を低コスト、簡単かつ明確に求めることができる可能性を提供することにある。
この課題は、方法技術的には、請求項1の特徴を有する動作方法により解決される。動作方法の有利な実施態様は従属請求項2乃至6に記載されている。
本発明によれば、駆動装置が機械に直接的にまたは間接的に1つの周波数範囲に亘って振動を励起させるように、駆動装置が機械の制御装置によって少なくとも1つの操作要素を介してエネルギー供給源に接続される。センサにより、励起された振動を表わす時間依存信号(時間に依存する信号)が検出される。時間依存信号は制御装置に伝達される。制御装置によって、時間依存信号の周波数解析が行なわれる。周波数解析は制御装置によって振動励起に関連付けられ、それにより機械の少なくとも1つの要素の状態が求められる。求められた状態に関係して通報が制御装置によって機械の操作者に出力される。振動励起のために、駆動装置は制御装置によって前記周波数範囲内にある少なくとも1つの周波数を有する外乱量を与えられる。外乱量は前記周波数範囲を通る周波数を有する正弦波状の外乱量であってよい。動作方法のこの形態は特に信頼性のある評価をもたらす。代替として、外乱量は前記周波数範囲を含むスペクトルを有する擬似2値の外乱量であってもよい。この方法は機械の通常動作時にも適用可能である。
例えば駆動装置が電気式駆動装置として構成されている場合、非対称な電流印加を行なうかまたは適切な励磁を駆動装置の通常の駆動信号に重畳することができる。機械は、この場合には、励磁に依存して、特有の振動を発生する。これは相応のセンサによって検出可能であり、制御装置によって評価可能である。
用語「振動」は、機械の少なくとも1つの要素の振動的機械運動であると理解すべきであり、機械の実効運動ではない。例えば駆動装置が回転軸を駆動し、この回転軸を介してピストンを駆動する場合、回転軸の回転およびピストンの移動が機械の実効運動(有効運動)であり、他のあらゆる振動的機械運動は振動である。振動は単一周波数または多重周波数であってよい。
したがって結果において機械の伝達関数が求められて評価される。伝達関数は励起に対する機械の挙動を記述し、すなわち、出力量またはシステム応答(励起された振動)と、入力量またはシステム励起(電気機械の制御)との間の関係を記述する。伝達関数はシステムを完全に模擬する。したがって、システムの伝達特性から、システムの個々の構成要素の状態を推定することができる。更に、伝達関数は常に同時に特性全体の信頼性のある評価を可能にする。
それゆえ、本発明による方法によって、機械の監視および診断が可能である。励起信号は直接に駆動装置によって発生可能である。外部励起はどんな種類のものも必要でない。
駆動装置は、電気式、液圧式または空気圧式の駆動装置として選択的に構成することができる。多くの場合に駆動装置は電気式駆動装置である。
少なくとも1つの操作要素が制御装置によって2値的にのみ開閉されてよい。代替として、少なくとも1つの操作要素が比例制御されてもよい。
センサは、相応の信号を検出するのに適してさえすれば、原理的に任意に構成されていてよい。例えば、センサが変位センサ、速度センサ、加速度センサ、力センサまたは圧力センサとして構成されているとよい。
個々の具体的なケースにおいては、センサによって検出された信号は、励起された振動の振幅のみを表わすか、または励起された振動の位相角のみを表わすならば十分である。しかし一般には、センサによって検出された信号は、励起された振動の振幅および位相角を表わしている。
一般に、制御装置によって、励起された振動の振幅および/または位相角が、振動励起の振幅および/または位相角に関連付けられる。それにより、その後、機械の少なくとも1つの要素の状態が求められる。
更に、本発明の課題は、プログラム技術的には、請求項7の特徴を有するコンピュータプログラムによって解決される。
本発明によれば、コンピュータプログラムは、駆動装置により駆動される機械の制御装置によって直接的に実行可能であるマシンコードを含む。マシンコードの実行によって、制御装置は、
駆動装置が機械に直接的または間接的に周波数範囲に亘って振動を励起させるように、少なくとも1つの操作要素を介して駆動装置をエネルギー供給源に接続し、
機械のセンサから、励起された振動を表わす時間依存信号を受け取り、
時間依存信号の周波数解析を行ない、
周波数解析を振動励起に関連付け、それにより機械の少なくとも1つの要素の状態を求め、
求められた状態に関係して警報を機械の操作者に出力し、
振動励起のために、駆動装置に前記周波数範囲内にある少なくとも1つの周波数を有する外乱量を印加する。
外乱量は上述の実施態様を有するとよい。
マシンコードの実行によって、制御装置が付加的に動作方法の有利な実施態様の1つを実現させられるとよい。
更に、本発明の課題は、この種のコンピュータプログラムをマシン読取り可能な形で記憶しているデータ媒体によって解決される。
更に、課題は、装置技術的に、駆動装置により駆動される機械の制御装置によって解決される。この制御装置は、上記の如きコンピュータプログラムにより動作時に相応の方法ステップを実行するようにプログラミングされている。
機械の制御装置は、動作時に動作方法の有利な実施態様を実行することができるように構成されている。
更に課題は、次のように構成された機械によって解決される。
駆動装置と制御装置とセンサとを有し、駆動装置により駆動可能である機械であって、
駆動装置が機械に直接的または間接的に周波数範囲に亘って振動を励起させるように、駆動装置が制御装置によって少なくとも1つの操作要素を介してエネルギー供給源に接続可能であり、
駆動装置はエネルギー供給源に接続されると即座に始動することができ、
センサにより、励起された振動を表わす時間依存信号が検出可能でありかつ制御装置に伝達可能であり、
制御装置によって、時間依存信号の周波数解析が実行可能であり、周波数解析は振動励起に関連付け可能であり、それにより機械の少なくとも1つの要素の状態が検出可能であり、検出された状態に関係して通報が機械の操作者に出力可能であり、
制御装置によって、振動励起のために前記周波数範囲内にある少なくとも1つの周波数を有する外乱量が駆動装置に印加可能であり、
外乱量は前記周波数範囲を通る周波数を有する正弦波状の外乱量または前記周波数範囲を含むスペクトルを有する擬似2値の外乱量である。
図1は本発明による機械の構成を示す概略図である。 図2は本発明による動作方法のフローチャートである。 図3は本発明による振動励起の可能な種類を示す概略図である。
以下において、原理図にて示された図面を参照する実施例の説明により、他の利点および詳細を明らかにする。
図1によれば、機械は基台1と、基台1内で回転可能に支持された回転軸2、例えば旋盤のスピンドル軸とを有する。スピンドル軸2(もしくは一般的に、機械)は電気式駆動装置3により駆動可能である。電気式駆動装置3は一般には3相交流電動機であり、3相交流電動機は電力変換装置4を介して電源系統5から給電される。
機械の上述の構成は全く一例に過ぎない。機械は、例えば旋盤として構成されている必要はなく、他の電気機械であってもよい。駆動装置3も3相交流駆動装置である必要はなく、その他の電気駆式動装置であってよい。厳密に言えば、駆動装置3は電気式駆動装置としてすら構成されていなくてもよい。駆動装置3は液圧式駆動装置または空気圧式駆動装置として構成されていてもよい。重要なことは、駆動装置3が、電力変換装置4(または他の適切な操作要素もしくは相応の操作要素グループ)を介して電源系統5(もしくは一般的に言うならば、エネルギー供給源)に接続されたら即座に(すなわち駆動装置3の現在の状態から直ちに)始動可能であることである。電力変換装置4を介して電気式駆動装置3に給電することも必ずしも必要でではない。
液圧式駆動装置もしくは空気圧式駆動装置の場合、もちろん電力変換装置4は適切な他の操作要素、特にバルブによって置き換えられなければならない。駆動装置3がどの種類(電気式、液圧式、空気圧式)であるかに関係なく、相応の操作要素4(例えば、電力変換装置4の個々の半導体スイッチ)が制御装置6によって専ら2値的に開閉されることが可能である。しかしながら代替として、操作要素の形態に応じて、特に液圧式または空気圧式の駆動装置3の場合に、操作要素を比例制御することができる。
更に、機械は制御装置6を有する。制御装置6は機械を制御する。特に、制御装置は、機械の形態に応じて直接的にあるいは電力変換装置4を介して間接的に、電気駆動装置3を制御する。更に、制御装置6は、機械の少なくとも1つのセンサ7から、センサ7によって検出された時間依存信号(時間に依存する信号)Sを受け取る。
制御装置6はソフトウェアプログラミング可能な制御装置として構成されている。したがって、制御装置6は動作時にコンピュータプログラム9のマシンコード8を実行する。コンピュータプログラム9により制御装置6がプログラミングされている。したがって、マシンコード8は制御装置6によって直接的に実行可能である。マシンコード8の実行によって、以下において図2および図3を参照して更に詳細に説明する動作方法にしたがって制御装置6が機械を動作させる。
コンピュータプログラム9は、制御装置6の製造時に既に制御装置6内に格納されていてよい。代替として、コンピュータ−コンピュータ接続を介してコンピュータプログラム9を制御装置6に供給することが可能である。コンピュータ−コンピュータ接続は図1に示されていないが、例えばLANまたはインターネットへの接続として構成することができる。更に、代替として、コンピュータプログラム9をマシン読取り可能な形でデータ媒体10に記憶し、データ媒体10を介してコンピュータプログラム9を制御装置6に供給することが可能である。このデータ媒体10の形態は任意である。例えば、データ媒体10はUSBメモリスティックまたはメモリカードとして構成することができる。図1にはデータ媒体10の形態がCD−ROMとして示されている。
以下において図2を参照して機械の動作を更に詳細に説明する。
図2によれば、ステップS1において、駆動装置3が機械に1つの周波数範囲Fに亘って振動を励起させるように、制御装置6が操作要素4を介して駆動装置3をエネルギー供給源5に接続する。振動の励起は代替として直接的または間接的に行なわれ得る。これに関しては後で図3を参照して詳細に説明する。
ステップS2において、制御装置6がセンサ7から時間依存信号(時間に依存する信号)Sを受け取る。この時間依存信号Sは、もちろん予めセンサ7によって検出され、制御装置6に伝達される。
信号Sは、ステップS1において電気式駆動装置3の制御に基づいて励起された振動を表わす。この振動は周波数範囲Fの周波数に一致する複数の周波数fを有する。
センサ7によって検出された信号Sは、励起された振動の振幅および/または位相角を表わすことになる。一般に、センサ7によって検出された信号Sは、励起された信号の振幅も位相角も表わしている。センサ7は、このために、所望の感度を有する限り、任意に構成することができる。例えば、センサ7は、変位センサとして、速度センサとして、加速度センサとして、力センサとして、または圧力センサとして構成することができる。
ステップS3において、制御装置6は時間依存信号Sの周波数解析を行なう。例えば、制御装置6がフーリエ変換を行なうとよい。
ステップS4において、制御装置6はステップS3の周波数解析を振動励起に関連付ける。例えば、制御装置6は、個々の励起された振動の振幅および/または位相角を、対応する振動励起の振幅および/または位相角に関連付ける。
ステップS5において、制御装置6は、ステップS4の関連付けに基づいて、機械の少なくとも1つの要素の状態、例えば回転軸2、基台1、駆動装置3または基台1における回転軸2の図1に示されていない軸受の状態を求める。
要素の状態は、制御装置により例えば次のようにして、すなわち、制御装置6が各周波数について、励起された振動の振幅と振動励起の振幅との相互の比を求め、励起させる振動に対する励起された振動の位相ずれを求め、これらの値を制御装置6内に格納されている基準値と比較することによって、求めることができる。その後比較結果に応じて相応の状態を推定することができる。
ステップS6において、制御装置6は通報Mを機械の操作者11に出力する。出力された通報Mは、ステップS5において求められた機械の状態に関係する。例えば、警戒通報、危険通報または全てが正しく機能していることの通報が出力されるとよい。
振動の励起のために、図3によれば、駆動装置3に外乱量Zが印加される。外乱量Zの印加は、制御装置6によって直接的にまたは電力変換装置4を介して間接的に行なわれる。この方法は、機械を改造しなくても実施可能であるという利点を有する。外乱量Zは駆動装置3の“通常”の制御信号Aに重畳される。
外乱量Zは周波数範囲F内にある少なくとも1つの周波数fを有する。このために2つの代替的な手法が可能である。第1の手法では、外乱量Zが周波数範囲Fを通る周波数fを有する正弦波状の外乱量であるとよい。第2の手法では、外乱量Zが周波数範囲Fを含むスペクトルを有する擬似2値の外乱量であってもよい。
本発明は多くの利点を有する。特に、機械の状態の評価のために簡単な加速度センサ等で十分である。更に、伝達特性がシステム全体(=機械)の状態および個々の構成要素1ないし3の状態に関する情報を与える。例えば熱的または機械的な作用によって引き起こされ得る伝達特性の時間的変化が明白に際立たせられ得る。軸受の状態を求めることができる。更に、伝達特性を機械の構成要素の最適化に使用することができる。
以上の記述は専ら本発明の説明に役立つ。これに対して本発明の保護範囲は専ら添付の特許請求の範囲によって定められるべきである。
1 基台
2 回転軸
3 駆動装置(電気駆動装置)
4 操作要素(電力変換装置)
5 エネルギー供給源(電源系統)
6 制御装置
7 センサ
8 マシンコード
9 コンピュータプログラム
10 データ媒体(CD−ROM)
11 操作者
A 通常の制御装信号
f 振動の周波数
F 周波数範囲
M 通報
S 時間依存信号
Z 外乱量

Claims (15)

  1. 駆動装置(3)により駆動される機械の動作方法であって、
    駆動装置(3)は制御装置(6)によって少なくとも1つの操作要素(4)を介してエネルギー供給源(5)に接続可能であり、
    駆動装置(3)はエネルギー供給源(5)に接続されると即座に始動可能であり、
    駆動装置(3)が機械に直接的または間接的に1つの周波数範囲(F)に亘って振動を励起させるように、駆動装置(3)は制御装置(6)によってエネルギー供給源(5)に接続され、
    センサ(7)により、励起された振動を表わす時間依存信号(S)が検出され、
    時間依存信号(S)が制御装置(6)に伝達され、
    制御装置(6)によって時間依存信号(S)の周波数解析が行なわれ、
    周波数解析が制御装置(6)によって振動励起に関連付けられ、それにより機械の少なくとも1つの要素(1〜3)の状態が求められ、
    制御装置(6)によって、求められた状態に関係して通報(M)が機械の操作者(11)に出力され、
    振動励起のために駆動装置(3)が制御装置(6)によって前記周波数範囲(F)内にある少なくとも1つの周波数(f)を有する外乱量(Z)を印加され、
    外乱量(Z)は前記周波数範囲(F)を通る周波数(f)を有する正弦波状の外乱量または前記周波数範囲(F)を含むスペクトルを有する擬似2値の外乱量である
    ことを特徴とする機械の動作方法。
  2. 駆動装置(3)は電気式、液圧式または空気圧式の駆動装置(3)として構成されていることを特徴とする請求項1記載の動作方法。
  3. 少なくとも1つの操作要素(4)が制御装置(6)によって2値的に開閉されるかまたは比例制御されることを特徴とする請求項1又は2記載の動作方法。
  4. センサ(7)が変位センサ、速度センサ、加速度センサ、力センサまたは圧力センサとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載の動作方法。
  5. センサ(7)によって検出された信号(S)は、励起された振動の振幅または位相角を表わすことを特徴とする請求項1乃至4の1つに記載の動作方法。
  6. 制御装置(6)によって、励起された振動の振幅および/または位相角が振動励起の振幅および/または位相角に関連付けられ、それにより機械の少なくとも1つの要素(1〜3)の状態が求められることを特徴とする請求項1乃至5の1つに記載の動作方法。
  7. 駆動装置(3)により駆動される機械の制御装置(6)によって直接的に実行可能であるマシンコード(8)を含むコンピュータプログラムであって、
    マシンコード(8)の実行によって、制御装置(6)は、
    駆動装置(3)が機械に直接的または間接的に1つの周波数範囲(F)に亘って振動を励起させるように、少なくとも1つの操作要素(4)を介して駆動装置(3)をエネルギー供給源(5)に接続し、
    機械のセンサ(7)から、励起された振動を表わす時間依存信号(S)を受け取り、
    時間依存信号(S)の周波数解析を行ない、
    周波数解析を振動励起に関連付け、それにより機械の少なくとも1つの要素(1〜3)の状態を求め、
    求められた状態に関係して通報(M)を機械の操作者(11)に出力し、
    振動励起のために駆動装置(3)に前記周波数範囲(F)内にある少なくとも1つの周波数(f)を有する外乱量(Z)を印加し、
    外乱量(Z)は前記周波数範囲(F)を通る周波数(f)を有する正弦波状の外乱量または前記周波数範囲(F)を含むスペクトルを有する擬似2値の外乱量である
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  8. マシンコード(8)の実行によって、制御装置(6)が付加的に請求項6の方法ステップを実行させられることを特徴とする請求項7記載のコンピュータプログラム。
  9. 請求項7又は8記載のコンピュータプログラム(9)をマシン読取り可能な形で記憶しているデータ媒体。
  10. 駆動装置(3)により駆動される機械の制御装置は、請求項7記載のコンピュータプログラム(9)により動作時に次のように、
    駆動装置(3)が機械に直接的または間接的に1つの周波数範囲(F)に亘って振動を励起させるように、少なくとも1つの操作要素(4)を介して駆動装置(3)をエネルギー供給源(5)に接続し、
    機械のセンサ(7)から、励起された振動を表わす時間依存信号(S)を受け取り、
    時間依存信号(S)の周波数解析を行ない、
    周波数解析を振動励起に関連付け、それにより機械の少なくとも1つの要素(1〜3)の状態を求め、
    求められた状態に関係して通報(M)を機械の操作者(11)に出力し、
    振動励起のために駆動装置(3)に前記周波数範囲(F)内にある少なくとも1つの周波数(f)を有する外乱量(Z)を印加するように、プログラミングされ、
    外乱量(Z)は前記周波数範囲(F)を通る周波数(f)を有する正弦波状の外乱量または前記周波数範囲(F)を含むスペクトルを有する擬似2値の外乱量である
    ことを特徴とする機械の制御装置。
  11. 制御装置が動作時に付加的に請求項6の方法ステップを実行することができるように、コンピュータプログラム(9)が請求項8にしたがって構成されていることを特徴とする請求項10記載の制御装置。
  12. 駆動装置(3)と制御装置(6)とセンサ(7)とを有し、駆動装置(3)により駆動可能である機械であって、
    駆動装置(3)が機械に直接的または間接的に1つの周波数範囲(F)に亘って振動を励起させるように、駆動装置(3)は制御装置(6)によって少なくとも1つの操作要素(4)を介してエネルギー供給源(5)に接続可能であり、
    駆動装置(3)はエネルギー供給源(5)に接続されると即座に始動可能であり、
    センサ(7)により、励起された振動を表わす時間依存信号(S)が検出可能でありかつ制御装置(6)に伝達可能であり、
    制御装置(6)によって、時間依存信号(S)の周波数解析が実行可能であり、周波数解析は振動励起に関連付け可能であり、それにより機械の少なくとも1つの要素(1〜3)の状態が検出可能であり、検出された状態に関係して通報(M)が機械の操作者(11)に出力可能であり、
    制御装置(6)によって、振動励起のために前記周波数範囲(F)内にある少なくとも1つの周波数(f)を有する外乱量(Z)が駆動装置(3)に印加可能であり、
    外乱量(Z)は前記周波数範囲(F)を通る周波数(f)を有する正弦波状の外乱量または前記周波数範囲(F)を含むスペクトルを有する擬似2値の外乱量である
    ことを特徴とする機械。
  13. 制御装置(6)は、動作時に付加的に請求項6の方法ステップを実行することができるように構成されていることを特徴とする請求項12記載の機械。
  14. 駆動装置(3)は電気式、液圧式または空気圧式の駆動装置(3)として構成されていることを特徴とする請求項12又は13記載の機械。
  15. 少なくとも1つの操作要素(4)は制御装置(6)によって2値的に開閉されるかまたは比例制御されることを特徴とする請求項12乃至14の1つに記載の機械。
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