JP2009213714A - 超音波発生装置、これを備えた美容装置及び髪ケア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被施療部を加温させて被施療部への超音波による効果的な施療を可能にする小型の超音波発生装置、これを備えた美容装置及び髪ケア装置を提供する。
【解決手段】 超音波振動の発生源となる超音波振動子及び当該超音波振動子と接続されて超音波放射面から被施療部へ超音波を伝達させるホーンと有して成る超音波振動部を備える。駆動回路にて超音波振動部を発振させる駆動モードに超音波振動部自身を発熱させる発熱モードを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、美容装置及び髪ケア装置に用いる超音波発生装置に関するものである。
従来から、美容装置や髪ケア装置には超音波発生装置を備えたものが知られ、超音波発生装置の超音波振動部で発生させた超音波を人体の肌や毛髪等の被施療部に対して伝播させ、この超音波によって肌を刺激させたり、肌や毛髪への処理剤の浸透を促進させたりする施療を可能にしている。
ところで、上記施療は被施療部を加温して行うことで施療効果を促進できることが知られており、これを狙ってたとえば特許文献1では超音波発生装置に対して超音波振動部を加熱する加熱装置を別途設けることが提案されている。
しかしながら、別途設けた加熱装置によると、加熱装置の設置スペースを確保するため超音波振動子、ひいては超音波発生装置が大型化する、といった問題があった。
特開平7−222782号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被施療部を加温させて被施療部への超音波による効果的な施療を確保できる小型の超音波発生装置、これを備えた美容装置及び髪ケア装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の超音波発生装置1は下記構成を有したことに特徴をする。すなわち、超音波振動の発生源となる超音波振動子5及び当該超音波振動子5と接続されて超音波放射面7から被施療部Aへ超音波を伝達させるホーン6を有して成る超音波振動部4を備える。駆動回路10にて超音波振動部4を発振させる駆動モードに、超音波振動部4自身を発熱させる発熱モードを備える。
これによると、従来技術のように加熱装置を超音波発生装置1に別個設けることなく、超音波発生装置1に元々備わる駆動回路10による超音波振動部4への駆動制御によって、超音波による施療効率を高めるべく被施療部Aを加温することが可能にされたものであって、被施療部Aを加温させて超音波による効果的な施療を確保できる超音波発生装置1を、従来に比べて小型にできる。
また、発熱モードは、駆動回路10にて超音波振動部4を低効率周波数で発振させて成ることも好ましい。これによると、駆動回路10により超音波振動部4を低効率周波数で発振させることで超音波振動部4に損失熱を発生させることができる。
また、低効率周波数は、予め求めた超音波振動部4のインピーダンス周波数特性に基づき設定されることが好ましい。これによると、異なる超音波振動部4に対して発熱モードを動作させる確実な低効率周波数を得ることができる。
また、発熱モードは、駆動回路10での超音波振動部4の駆動開始時に自動的に稼動されることが好ましい。これによると、施療開始と共にいきなり超音波の高い刺激が加えられることを回避でき、安全性を確保して使用感を向上できる。
また、超音波振動部4の温度は、駆動回路10での発熱モードによる超音波振動部4の発振周波数が可変にされることで、調節可能にされることが好ましい。また、超音波振動部4の温度は、駆動回路10での発熱モード時の駆動回路10への入力電力が可変にされることで、調節可能にされることが好ましい。これによると、超音波振動部4の発熱量を可変にでき、超音波発生装置1に対して超音波振動部4を加熱・冷却させる機器を別個に設けることなく超音波発生装置1の温度調節ができるから、超音波発生装置1の小型化を図ることができる。
また、超音波発生装置1の周囲温度を検出する周囲温度検出手段20を有し、この周囲温度検出手段20の検出結果に基づいて駆動回路10での発熱モードによる超音波振動部4の発熱出力を変更可能にすることが好ましい。これによると、超音波振動部4を目標温度にするに当り、その立ち上がり時間の短縮や節電を図ることができる。
また、超音波振動部4の駆動環境を検出する駆動環境検出手段を有し、この駆動環境検出手段の検出結果に基づいて駆動回路10で超音波振動部4を駆動停止可能にすることが好ましい。これによると、超音波振動部4の空運転を防止し、安全で長寿命な超音波発生装置1を実現できる。
また、超音波放射面7に超音波伝達媒体Bを供給する伝達媒体供給手段22を有し、伝達媒体供給手段22にて供給する超音波伝達媒体Bを発熱モードによる超音波振動部4の発熱によって加熱可能にすることが好ましい。これによると、被施療部Aを超音波伝達媒体Bで冷却させずに効果的な施療を施すようにできる。
また、超音波振動部4を補助的に加熱するための補助加熱手段14を有し、補助加熱手段14の駆動制御にて超音波振動部4の温度を調節可能にすることが好ましい。これによると、発熱モードに加えて補助加熱手段14の動作によって超音波振動部4のすばやい温度上昇を可能にできる。
また、超音波振動部4を冷却する冷却手段16を有し、冷却手段16の駆動制御にて超音波振動部4の温度を調節可能にすることが好ましい。これによると、超音波振動部4の温度が上昇し過ぎた場合にも超音波振動部4を冷却して目標温度の維持を図ることができ、更に発熱モードと交互に動作させることで、被施療部Aに温冷刺激を付与して血行を促進させて施療効果を高めることができる。
また、冷却手段16にペルチェ素子を用いることが好ましい。これによると、簡単且つコンパクトに冷却手段16を構成できる。
また、上述の超音波発生装置1を美容装置2や髪ケア装置3に備えるのが好ましい。これによると、上記超音波発生装置1の利点を美容装置2や髪ケア装置3にて発揮させることができる。
本発明にあっては、被施療部を加温させて被施療部への超音波による効果的な施療を確保しつつも超音波発生装置を小型にできる、という利点を有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本例の超音波発生装置1は、図2(a)のように超音波を肌に伝達させて施療を行う美容装置2や、図2(b)(c)のように超音波を毛髪に伝達させて毛髪処理剤の浸透を促進させる施療を行う髪ケア装置3に用いられるものであり、超音波振動の発生源となる超音波振動子5と、該超音波振動子5と接続されて超音波放射面7から肌や毛髪である被施療部Aへ超音波を伝達させるホーン6とを有して成る超音波振動部4を備えている。
この超音波振動部4は、上記美容装置2や髪ケア装置3では、使用者の把持部位となる装置本体8の先端に設けた施療部位に超音波放射面7を露出させるように配設されている。詳しくは、図2(b)(c)の髪ケア装置3では、装置本体8は基端が枢支されて開閉自在にされる一対の装置半体8aを有しており、毛髪を挟持する一方の挟持面に超音波振動部4の超音波放射面7が臨むように配置されている。なお、他方の挟持面には台状の髪受け部9が形成されている。
超音波振動部4において、超音波振動子5はPZTなどの圧電材料5aを電極5bで挟んだ構造を有し、通電時に圧電材料5aが膨縮駆動して超音波振動を発生可能にしてあり、またホーン6は用途に応じて任意形状にされる超音波放射面7を有する。詳しくは、ホーン6は円盤状もしくはキャップ状に形成されるのが一般的であるが、矩形状や楕円状、雫状、瓢箪状などの任意の形状にすることもできる。また、ホーン6にはアルミニウム系やチタン系、SUS系などの金属を好んで使用できる。超音波振動部4には、超音波振動子5とホーン6とがボルトで積層固定されたランジュバン型(図3(b))、音波振動子とホーン6とが接着剤で固定された接着型(図3(a))を利用できる。なお図中11は駆動回路10からの給電線である。
更に言うと、積層した超音波振動子5とホーン6とはその厚み方向の超音波振動においてλ/2の整数倍の定在波を形成するのが好ましく、特にホーン6が円盤状もしくはキャップ状をしている場合には、超音波振動子5にはλ/2の奇数倍の定在波を、ホーン6にはλ/2の偶数倍の定在波をそれぞれ形成するのが望ましく、また超音波振動子5とホーン6との接続面は振動振幅における定在波の腹面であることが望ましい。なお表現の便宜上、図面では超音波振動の振幅を本来の縦波を横波に変換して記述し、また超音波振動の伝達方向を矢印の方向で示すと共に、エネルギの大きさを矢印の大きさで示すこととしている。なお、ボルト締めランジュバン型の超音波振動子5ではその厚み寸法は波長に因らないものである。
上記超音波振動部4は装置本体8に内蔵した駆動回路10にて発振駆動される。そして、本例では、駆動回路10を介して行う超音波振動部4の駆動モードには、通常周波数で超音波振動部4を振動させる超音波施療モードと、超音波振動部4自身を発熱させる発熱モードとが、切替可能にして備えられている。
超音波施療モードとしては、超音波振動部4を通常周波数(発振周波数範囲における高効率周波数)で振動させる駆動モードが採用されている。また、発熱モードとしては、超音波振動部4を発振周波数範囲における低効率周波数で発振させる駆動モードが採用されている。上記高効率周波数や低効率周波数は予め求めた超音波振動部4のインピーダンス周波数特性に基づき設置することができる。
なお、超音波振動部4のインピーダンス周波数特性は、図4のように横軸に周波数を縦軸にインピーダンスをとったグラフで表すことができる。ここで、インピーダンスが最も低い点が共振周波数であり、インピーダンスが最も高い点が反共振周波数であり、共振周波数と反共振周波数との間で発振させるのが最も効率が高く、すなわちこの範囲で高効率周波数を設定できる。また、共振周波数よりも低い周波数、または反共振周波数よりも高い周波数の範囲では急激に効率が落ち込み、やがては共振しなくなってしまうのであって、すなわちこの範囲で低効率周波数を設定できる。
詳しくは、通常用いられる超音波振動部4にあって、超音波施療モード(高効率周波数での駆動)時にはその効率(いわゆる電気−音響変換効率)は90%程度を期待できる。一方、少なくとも超音波振動部4で超音波振動を行える周波数領域の、共振周波数より低い周波数領域や反共振周波数より高い周波数領域では、その効率は約20%程度まで落ち込むものである。図1のように、たとえば超音波振動部4を駆動回路10を介して5Wの入力エネルギーで駆動させる場合、効率が90%であれば4.5Wが超音波エネルギに変換されて残りの0.5Wが損失熱となり、効率が20%であれば1Wが超音波エネルギに変換され残りの4Wが損失熱となる。
すなわち、本例の発熱モードは、故意に効率の低い領域で超音波振動部4を発振させることで発生する損失熱を利用して超音波振動部4自身を発熱させるといった方式で、実現したものである。したがって、超音波による施療効率を高めるべく被施療部Aを加温することが、従来技術のように加熱装置を超音波発生装置1に別個に設けることなく、超音波発生装置1に元々備わる駆動回路10(詳しくは、駆動回路10に超音波振動部4を低効率周波数で発振させる機能が設けられる)によって簡単且つ低コストで可能にされたものであって、従来に比べて超音波発生装置1、ひいては美容装置2や髪ケア装置3を小型にできたものである。
なお、発熱モードによる超音波振動部4の目標温度は、超音波発生装置1を備えた美容装置2では43℃以下で、好ましくは40℃程度に設定されるのが好ましく、超音波発生装置1を備えた髪ケア装置3では50℃以上、好ましくは50℃強程度に設定されるのが好ましい。肌を被施療部Aとする美容装置2では、発熱モードで40℃程度にされた超音波振動部4にて肌を加温すると、肌が熱の作用により血行促進されたり体内をマッサージできたりし、肌を引き締める、肌に塗布した剤に含有した美白成分を肌に浸透させる、といった超音波による施療を効果的に行うことができる。また、毛髪を被施療部Aとする髪ケア装置3では、発熱モードで50℃程度にされた超音波振動部4にて毛髪を加温すると、熱の作用で開いたキューティクルに毛髪処理剤を浸透させる、熱の作用による毛髪内の結合の切断や融合を促進させる、といった超音波による施療を効果的に行うことができる。
ここで、発熱モードによって得られる超音波振動部4の温度は、下記のように可変制御することができる。たとえば図5のように駆動回路10に超音波振動部4の発振周波数を可変にする周波数可変部12を設けたり、また図6のように駆動回路10に超音波振動部4への入力電力を可変にする入力電力可変部13を設けることで、調節制御ができる。前者(図5)は、周波数可変部12にて超音波振動部4を低効率周波数で発振させたり高効率周波数で発振させたり適宜切り替えることで、超音波振動部4で発生させる熱エネルギー量を可変制御できて超音波振動部4の温度調節ができる。後者(図6)は、入力電力可変部13にて超音波振動部4への入電電力を制御することで、超音波振動部4で発生させる熱エネルギー量を可変制御できて超音波振動部4の温度調節ができる。叙述のように周波数可変部12や入力電力可変部13を駆動回路10に適用した場合には、超音波発生装置1に対して超音波振動部4を加熱・冷却させる機器を別個に設けることなく、超音波振動部4での発熱量を可変にできて超音波振動部4の温度調節が可能にできたものであり、超音波発生装置1の小型化を図ることができる。
また、図7に示すように、超音波振動部4を補助的に加熱するための熱線ヒータなどの補助加熱手段14を備え、超音波振動部4の温度を調節可能にするべく駆動回路10に補助加熱手段制御部15を設けることも好ましい。補助加熱手段14は超音波振動部4に沿設して効率良く超音波振動部4を加熱可能にするのが良い。超音波振動部4は駆動回路10での発熱モードによる発熱に加えて、補助加熱手段制御部15による補助加熱手段14の駆動によっても加熱され、超音波振動部4の温度上昇に使用する熱量が不足する場合など、超音波振動部4のすばやい温度上昇を可能にできて有効である。
また、図8に示すように、超音波振動部4を冷却するためのペルチェ素子などの冷却手段16を備え、超音波振動部4の温度を調節可能にするべく駆動回路10に冷却手段制御部17を設けることも好ましい。冷却手段16は超音波振動部4のホーン6に沿設して効率良く超音波振動部4を冷却可能にするのが良い。この冷却手段16によると、冷却手段制御部17の制御に基づいた駆動によって、超音波振動部4の温度が上昇し過ぎた場合に超音波振動部4の温度を低下できて、目標温度の維持を図ることができる。周囲温度が高くて自然冷却では超音波振動部4の温度低下に時間がかかる場合などに特に有効である。なお冷却手段16は冷たい金属や樹脂等の冷熱部材を被施療部Aに当てる機構で構成してもよく、冷却手段16での冷却温度は好ましくは10℃以下程度が良く、空気中の水分が凍結しない温度に制御することが望ましい。
更に言うと、生体においては温刺激と冷刺激を交互に繰り返すことにより血行が促進される性質があり、たとえば駆動回路10の駆動モードに冷却手段16による冷却モードを設け、発熱モードでの超音波振動部4の温度上昇と、冷却モードでの超音波振動部4の温度低下とを交互に繰り返し行わせることで、被施療部Aに効果的な血行促進を図り、超音波施療モードでの超音波による美容効果を高めるようにできる。冷却モードと発熱モードとを交互に繰り返すのみの動作制御が行われてもよく、この場合でも被施療部Aの血行促進による美容効果を期待できる。なお、図8(b)(c)には駆動パターンの一例を示す。
また、本例の超音波発生装置1では、駆動回路10にて超音波振動部4を一定の駆動パターンに従うように駆動制御しているが、上記発熱モードは超音波振動部4の駆動開始時(駆動パターンの開始時)に自動的に稼動するようにされている。つまり、発熱モードにて被施療部Aを加温させた後に、超音波施療モードに切り替えがされて超音波による効果的な施療ができるようにしてある。発熱モードでは超音波振動部4で多大な損失熱を発生させているから発振具合は小さく、施療者には超音波の低い刺激から施療を開始できるのであり、つまり施療開始と共にいきなり超音波の高い刺激が加えられることを回避でき、安全性を確保して使用感を向上できる。
ここで、発熱モードから超音波施療モードへの切り替えは、たとえば図9のように駆動回路10にタイマー制御部18を設けたり、図10のように駆動回路10に温度制御部19を設けることで行うことができる。
前者(図9)では、タイマー制御部18によって超音波振動部4の駆動開始から所定時間経過後に発熱モードから超音波施療モードに駆動モードが自動的に切り替わるようにしてある。詳しくは、予め設定した低効率周波数で超音波振動部4を駆動させる場合、時間経過と超音波振動部4の温度上昇との関係を予め取得し、超音波振動部4が所定温度(たとえば美容装置2であれば40℃程度、髪ケア装置3であれば50℃程度が好ましい)に達するまでの時間をタイマー制御部18に記憶させ、超音波振動部4の駆動開始から該タイマー制御部18に記憶させた時間までを発熱モードで駆動させ、その後超音波施療モードで駆動するようにしてある。
後者(図10)では、超音波振動部4に設けた温度検知部の検知結果に基づき温度制御部19で発熱モードから超音波施療モードに駆動モードが自動的に切り替わるようにしてある。詳しくは、発熱モードによって超音波振動部4の温度が所定温度(たとえば美容装置2であれば40℃程度、髪ケア装置3であれば50℃程度が好ましい)に達したことを温度検知部で検知したタイミングで、温度制御部19によって発熱モードから超音波施療モードに駆動モードが自動的に切り替わるようにしてある。なお、温度検知部には熱電対、サーミスタなどの温度センサを好適に利用できる。
更に言うと、一旦超音波施療モードに移行した後に、超音波振動部4の温度が施療を行うに適さない低い温度になったことを温度検知部で検知した場合に発熱モードに切り替える機能を温度制御部19に設けてもよい。これによると、被施療部Aを適宜施療に適する温度に維持できて超音波による効果的な施療を断続的に施すようにできる。
また、図11に示すように、超音波発生装置1にその周囲温度を検出するための周囲温度検出手段20を備え、この周囲温度検出手段20の検出結果に基づいて発熱モードでの超音波振動部4の発熱出力を可変にする発熱出力可変機能を駆動回路10に設けることも好ましい。これによると、たとえば周囲温度が氷点下などに近く目標温度との間に大きな開きがある場合には極低効率周波数や高い入力電力で超音波振動部4を発振させて温度上昇スピードを上げてすみやかに目標温度に到達するような制御を行ったり、たとえば周囲温度が該目標温度に近い場合には発熱モードを省略する制御を行ったりできるのであり、つまり超音波振動部4を目標温度にするに当りその立ち上がり時間の短縮や節電を図ることができる。なお、周囲温度検出手段20を構成する温度センサは、美容装置2や髪ケア装置3の装置本体8における把持した手が触れたり等の外乱要因の少ない箇所(たとえば装置本体8の内部や基端部)に設けるのがよい。
ここで、超音波発生装置1で行う超音波施療は、通常、ホーン6と被施療部Aとの間に超音波伝達媒体Bを介在させて行うものである。これにより、被施療部Aに超音波振動部4から超音波が効率よく伝達されて良好な超音波施療を確保できるのみならず、超音波振動部4で発生した超音波を超音波振動部4外に確実に伝播させ、超音波振動部4で異常な振動振幅が発生したり、振動に起因した摩擦熱にてキュリー温度を超えることで超音波振動子5の特性が失われるといった装置破損の恐れも回避される。
そこで、図12のように、超音波振動部4の駆動環境を検出する駆動環境検出手段を備え、この駆動環境検出手段の検出結果に基づいて超音波振動部4を駆動停止する機能を駆動回路10に設けることも好ましい。駆動環境検出手段は、超音波振動部4が超音波を伝播できる被施療部Aや超音波伝達媒体Bにある程度接触した状態であることを検知できるコンタクトスイッチや、被施療部Aに接したときの温度を検知する温度検知センサや、超音波伝達媒体Bに接したときの水分を検知する水分検知センサ、または超音波振動部4にかかる負荷(図12(c)のようなインピーダンス周波数特性の変化から電圧や電流、位相差)を検知する負荷状態検知部21で構成することができる。駆動環境検出手段にて異常を検知した際には駆動回路10で超音波振動部4の駆動停止を行わせるのである。これにより、超音波振動部4の空運転を防止し、安全で長寿命な超音波発生装置1を実現できる。
また、図13のように、ホーン6の超音波放射面7に超音波伝達媒体Bを供給する伝達媒体供給手段22を備え、伝達媒体供給手段22にて供給する超音波伝達媒体Bを超音波振動部4の熱によって加熱可能にすることも好ましい。伝達媒体供給手段22は、装置本体8に配設した貯留タンク23に超音波伝達媒体Bを補充可能に貯留し、貯留タンク23から超音波放射面7に至る媒体流路26を超音波振動部4の内部や超音波振動部4に隣接させて配置してあり、媒体流路26を通る超音波伝達媒体Bに超音波振動部4の熱を伝播させて加温可能にしてある。なお、伝達媒体供給手段22に備える超音波伝達媒体Bの超音波放射面7への送付機構としては、超音波振動部4の熱による超音波伝達媒体Bの膨張作用や、圧電ポンプ及びアクチュエータポンプなどの小型のポンプ機構24を利用することができる。図中25は駆動回路10に設けたポンプ制御部である。また、超音波振動部4の熱は、発熱モードによる超音波振動部4の発熱を利用するのが好ましいが、補助加熱手段14にて加熱された超音波振動部4の熱を利用することもできる。超音波伝達媒体Bは主に水分からできており温度が低い場合があるが、上記伝達媒体供給手段22によると音波振動部の熱によって加温された超音波伝達媒体Bを被施療部Aとホーン6の超音波放射面7との間に供給でき、被施療部Aを超音波伝達媒体Bで冷却させずに効果的な施療を施すようにできる。
本発明の実施形態の例の超音波発生装置の動作を説明する概念図である。 (a)は同上の超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は同上の超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図であり、(c)は(b)の正面図である。 (a)は接着型の超音波振動部の説明図であり、(b)はランジュバン型の超音波振動部の説明図である。 同上の発熱モードと超音波施療モードとの関係を説明するための、超音波振動部のインピーダンス周波数特性を示すグラフである。 実施形態の更に他例である周波数可変部を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図である。 実施形態の更に他例である入力電力可変部を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図である。 実施形態の更に他例である補助加熱手段を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図である。 実施形態の更に他例である冷却手段を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)(c)は駆動パターンの各例を示すフローチャートである。 実施形態の更に他例であるタイマー制御部を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図である。 実施形態の更に他例である温度制御部を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図である。 実施形態の更に他例である周囲温度検出手段を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図である。 実施形態の更に他例である駆動環境検出手段を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図であり、(c)は超音波振動部への負荷の有無によるインピーダンス周波数特性の変化を説明するグラフである。 実施形態の更に他例である伝達媒体供給手段を備えた超音波発生装置を説明するものであり、(a)は該超音波発生装置を備えた美容装置の概略側面図であり、(b)は該超音波発生装置を備えた髪ケア装置の概略側面図である。
符号の説明
1 超音波発生装置
2 美容装置
3 髪ケア装置
4 超音波振動部
5 超音波振動子
6 ホーン
7 超音波放射面
10 駆動回路

Claims (14)

  1. 超音波振動の発生源となる超音波振動子及び当該超音波振動子と接続されて超音波放射面から被施療部へ超音波を伝達させるホーンを有して成る超音波振動部を備え、駆動回路にて超音波振動部を発振させる駆動モードに、超音波振動部自身を発熱させる発熱モードを備えたことを特徴とする超音波発生装置。
  2. 発熱モードは、駆動回路にて超音波振動部を低効率周波数で発振させて成ることを特徴とする請求項1記載の超音波発生装置。
  3. 低効率周波数は、予め求めた超音波振動部のインピーダンス周波数特性に基づき設定されて成ることを特徴とする請求項2記載の超音波発生装置。
  4. 発熱モードは、駆動回路での超音波振動部の駆動開始時に自動的に稼動されて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  5. 超音波振動部の温度は、駆動回路での発熱モードによる超音波振動部の発振周波数が可変にされることで、調節可能にされて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  6. 超音波振動部の温度は、駆動回路での発熱モード時の駆動回路への入力電力が可変にされることで、調節可能にされて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  7. 超音波発生装置の周囲温度を検出する周囲温度検出手段を有し、この周囲温度検出手段の検出結果に基づいて駆動回路での発熱モードによる超音波振動部の発熱出力を変更可能にして成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  8. 超音波振動部の駆動環境を検出する駆動環境検出手段を有し、この駆動環境検出手段の検出結果に基づいて駆動回路で超音波振動部を駆動停止可能にして成ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  9. 超音波放射面に超音波伝達媒体を供給する伝達媒体供給手段を有し、伝達媒体供給手段にて供給する超音波伝達媒体を発熱モードによる超音波振動部の発熱によって加熱可能にして成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  10. 超音波振動部を補助的に加熱するための補助加熱手段を有し、補助加熱手段の駆動制御にて超音波振動部の温度を調節可能にして成ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  11. 超音波振動部を冷却する冷却手段を有し、冷却手段の駆動制御にて超音波振動部の温度を調節可能にして成ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の超音波発生装置。
  12. 冷却手段にペルチェ素子を用いたことを特徴とする請求項11記載の超音波発生装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の超音波発生装置を備えた美容装置。
  14. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の超音波発生装置を備えた髪ケア装置。
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