JP2009212606A - 音声呼通信切替システム - Google Patents

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Abstract

【課題】第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムにおいて、リソースの迅速な解放を行なうことを課題とする。
【解決手段】アプリケーションサーバ装置は、第一の回線網から第二の回線網に切り替えるために移動体通信端末によって送信されるメッセージを受信すると、当該移動体通信端末が第一の回線網において利用していたリソースを解放する指示メッセージを移動体通信端末に対して送信し、リソースを解放する指示メッセージを受信した移動体通信端末は、第一の回線網で利用していたリソースを解放する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムに関する。
従来より、携帯電話機などの移動体通信端末は、音声通信を行う際に、発信側と着信側との間で回線を確立してから通信を開始する回線交換型の回線交換網を広く利用している。この回線交換網では、ISUP(ISDN User Part)と呼ばれる通信制御プロトコルを利用した様々な音声呼通信サービスが展開されている。
また、最近では、音声通信を行う際に、発信側と着信側との間で回線を確立することなく、目的の宛先までパケットを送信することにより通信するIP(Internet Protocol)パケット交換型のIPパケット網が利用されつつある。このIPパケット網では、SIP(Session Initiated Protocol)と呼ばれる通信制御プロトコルを利用した様々な音声呼通信サービスが展開されている。また、IPパケット網ベースの無線LAN/固定網は、IP技術によって統合実現するシステム基盤であるIMS(IP Multimedia Subsystem)に接続して、様々なマルチメディアサービスを提供している。
そして、第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、上記した回線交換網とIPパケット網との異なる通信制御プロトコル間において、音声呼を切り替えて音声呼通信サービスの継続を可能とするVCC(Voice Call Continuity)仕様の標準化が進められている。具体的には、IPパケット網ベースの無線LAN/固定網は、IMSのアプリケーションとして音声呼の切替制御を実現するDTF(Domain Transfer Function)によって、回線交換網のCS(Circuit Switched)ドメインとIMS側IPパケット網のPS(Packet Switched)ドメインとの間の音声呼通信継続サービスを実現している(非特許文献1、非特許文献2参照)。
つまり、従来技術に係る音声呼通信切替システムにおいては、回線交換網であるCSドメインを利用して通信していた移動体通信端末(VCC UE)が、IPパケット網であるPSドメインを利用した通信下に移動すると、当該移動体通信端末の通信を切断することなく、CSドメインにおいて移動体通信端末が通信する際に利用していたリソースを、MGCFを介して解放する。
ここで、上記した回線交換網であるCSドメインとIPパケット網であるPSドメインとの間における音声呼通信切替システムによる処理を、図28および図29を用いて説明する。図28は、従来技術に係る音声呼通信切替システムの構成例を示す図であり、図29は、従来技術に係る音声呼通信切替システムにおける制御信号の流れの例を示す図である。
図28に示すように、回線交換網であるCSドメインにおいては、当該CSドメインにおけるサービス制御ノードであるMSC(Mobile Services Switching Centre)によって、VCC端末であるVCC UE(User Equipment)と通信相手の端末であるremote Endとの通信制御が行なわれている。また、実際には、VCC UEとremote Endとの一対一の通信が複数存在している。そして、IPパケット網であるPSドメインにおいては、当該PSドメインにおける通信制御プロトコルであるSIPのルーティングやIMSの基本サービスである認証および認可などを提供するCSCF(Call Server Control Function)によって、VCC UEとremote Endとの通信制御が行なわれている。また、CSドメインとPSドメインとの間に配置されたMGCF(Media Gateway Control Function)は、CSドメインとPSドメインとの間において通信制御プロトコルの変換や連携などを行う。なお、AS(Application Services)は、PSドメインにおける上記したサービスであって、さらには、PSドメインにおける上記したサービスとは異なる各種サービスを行なうものである。
このような構成において、音声呼通信切替システムは、VCC UEとremote Endとの間で通信され、当該VCC UEがCSドメインとPSドメインとの間で移動した場合に、通信路における制御信号の切替制御(Domain Transfer)を行なうDTFによって通信路が切り替えられる。なお、以下では、上記したAS(Application Service)によるサービスの一つとして説明したDTF(VCC Application)を、AS(Application Server)に統合した例を説明する。
図28に示した構成において、VCC UEがremote UEとの通信中に、CSドメインからPSドメインに移動した際の制御信号の流れを、図29を用いて具体的に説明する。図29に示すように、VCC UEがCSドメインからPSドメインに移動すると、VCC UEは、CSドメインからPSドメインに通信路を切り替えるために、セッション確立要求「SIP:INVITE」をPSドメインのAS(Application Server)に対して送信する(図29の(1)参照)。
そして、VCC UEからセッション確立要求を受信したASは、それまで確立されていたCSドメインからPSドメインの通信制御に切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(図29の(2)参照)。続いて、ASからセッション再確立要求を受信したremote UEは、受信したセッション再確立要求の応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図29の(3)参照)。
その後、remote UEから要求処理成功通知を受信したASは、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、VCC UEに対して送信する(図29の(4)参照)。そして、VCC UEに対して要求処理成功通知を送信したASは、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するために、セッション終了要求「SIP:BYE」を、MGCFに対して送信する(図29の(5)参照)。
図30は、従来技術に係るASがMGCFに対して送信するセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージ情報の例を示す図である。図30に示すように、ASがMGCFに対して送信するセッション終了要求「SIP:BYE」は、リクエストの種別と宛先を示す「BYE sip」と、リクエスト応答先の指定を示す「Via」と、最大転送許容数を示す「Max−Forwards」と、リクエストの送信元を示す「From」と、リクエストの宛先を示す「To」と、セッション識別IDを示す「Call−ID」と、コマンドシーケンス番号とメソッドとを示す「Cseq」と、メッセージボディのサイズを示す「Content−Length」との情報を有する。
続いて、ASからセッション終了要求を受信したMGCFは、CSドメインでの通信を切断(リソースを解放)させるために、切断メッセージ「ISUP:Release Message」を、MSCに対して送信する(図29の(6)参照)。その後、MGCFから切断メッセージを受信したMSCは、当該MSCとMGCFとのリソースの解放(リソースの復旧)が完了したことを示す復旧完了メッセージ「ISUP:Release Complete Message」を、MGCFに対して送信する(図29の(7)参照)。なお、MSCから復旧完了メッセージを受信したMGCFは、セッション終了要求に対する応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図29の(11)参照)。
ここで、MGCFがASに対して送信する要求処理成功通知「SIP:200 OK」について、図31を用いて説明する。図31は、従来技術に係るMGCFがASに対して送信する要求処理成功通知「SIP:200 OK」メッセージ情報の例を示す図である。図31に示すように、MGCFがASに対して送信する要求処理成功通知「SIP:200 OK」は、レスポンス種別と宛先とを示す「SIP/2.0 200 OK」と、リクエスト応答先の指定を示す「Via」と、最大転送許容数を示す「Max−Forwards」と、リクエストの送信元を示す「From」と、リクエストの宛先を示す「To」と、セッション識別IDを示す「Call−ID」と、コマンドシーケンス番号とメソッドとを示す「Cseq」と、メッセージボディのサイズを示す「Content−Length」との情報を有する。
そして、MGCFに対して復旧完了メッセージを送信したMSCは、CSドメインを利用したVCC UEの通信を切断(リソースを解放)するために、通信切断要求「CC:DISCONNECT」を、RNC(Radio Network Controller)を介してVCC UEに対して送信する(図29の(8)参照)。
続いて、MSCから通信切断要求を受信したVCC UEは、当該通信切断要求の応答である通信解放要求「CC:RELEASE」を、MSCに対して送信する(図29の(9)参照)。その後、VCC UEから通信解放要求を受信したMSCは、通信解放(リソース解放)したことを示す通信解放完了通知「CC:RELEASE COMPLETE」を、VCC UEに対して送信する(図29の(10)参照)。なお、図29に示すgsmSCF(Global System for Mobile communications Service Control Function)は、CSドメインにおける付加サービス情報を提供するものである。
「3GPP TS 23.206V7.2.0(2007−03)」、"Voice Call Continuity(VCC) between Circuit−Switched Subsystem(IMS);Stage2(Release7)",Sec6.4、[online]、[平成20年1月29日検索]、インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/23206.htm> 「3GPP TS 24.206V7.3.0(2007−09)」、"Voice Call Continuity between the Circuit−Switched(CS) domain and the IP Multimedia Core Network(CN)(IMS) subsystem;Stage3(Release7)",SecA6.2、[online]、[平成20年1月29日検索]、インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/24206.htm>
しかしながら、上記した従来の技術は、リソース解放の遅延が発生するという課題があった。そのため、リソース解放の遅延による制御信号の輻輳を助長させてしまう。
具体的には、CSドメインにおいて、MSCおよびMGCF間の有線とMSCおよびVCC UE間の無線とのリソースは、レガシーなプラットフォームに依拠していることが多く、非常に貴重であるので、CSドメインからPSドメインに通信が切り替えられる場合に、CSドメイン側のリソースの迅速な解放が重要である。しかしながら、従来技術に係るリソースの解放においては、CSドメインとPSドメインとの間で制御信号変換/連携機能を提供するMGCFが輻輳した場合に、MSCに対する切断メッセージ「ISUP:REL」の通知が遅延することによって、CSドメインにおけるリソース解放の遅延が発生する。また、CSドメインにおけるリソース解放の遅延によって、MGCFの輻輳をさらに助長させてしまう。
開示のシステムは、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である音声呼通信切替システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願の開示する音声呼通信切替システムは、第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムであって、前記サーバ装置は、前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信手段と、前記受信手段により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信するリソース解放指示送信手段とを備え、前記移動体通信端末は、前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網で利用していたリソースを解放するリソース解放手段を備える。
本願の開示する音声呼通信切替システムによれば、リソースの迅速な解放を行なうことが可能であるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、音声呼通信切替システムの実施例を詳細に説明する。
[概要]
図1は、実施例1に係る音声呼通信切替システムの概要を示す図である。
この音声呼通信切替システムは、回線交換網であるCSドメインとIPパケット網であるPSドメイン(IMS)との通信制御プロトコルが異なる網間を通信可能に接続し、当該網を利用した携帯電話機などの移動体通信端末間、あるいは、移動体通信端末とパーソナルコンピュータなどの情報端末との間(例えば、発信側のVCC UEおよび着信側のremote UEなど)の通信を確立するためのサービスを提供している。
そして、CSドメインにおいては、当該CSドメインにおけるサービス制御ノードであるMSCによって、当該MSCとVCC UEとの間の通信制御を行なうRNCを介して、VCC UEとremote UEとの通信制御が行なわれている。また、PSドメインにおいては、当該PSドメインにおける通信制御プロトコルであるSIPのルーティングやIMSの基本サービスである認証および認可などを提供するCSCFやAS(Application Server)などによって、VCC UEとremote UEとの通信制御が行なわれている。
また、CSドメインとPSドメインとの間に配置されたMGCFは、CSドメイン(通信制御プロトコル:ISUP)とPSドメイン(通信制御プロトコル:SIP)との間において異なる通信制御プロトコルの変換や連携などを行う。また、gsmSCFは、CSドメインにおける付加サービス情報を提供するものである。なお、実際には、一対一のVCC UEとremote UEとの通信が複数存在している。
このような構成において、音声呼通信切替システムは、第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有することを概要とするものであり、特に、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である。
上記システムを具体的に説明すると、VCC UEがremote UEとの通信中に、CSドメインからPSドメインに移動すると、VCC UEは、CSドメインからPSドメインに通信路を切り替えるために、セッション確立要求「SIP:INVITE」をPSドメインのASに対して送信する(図1の(1)参照)。
そして、VCC UEからセッション確立要求を受信したASは、それまで確立されていたCSドメインからPSドメインの通信制御に切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(図1の(2)参照)。続いて、ASからセッション再確立要求を受信したremote UEは、受信したセッション再確立要求の応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図1の(3)参照)。
その後、remote UEから要求処理成功通知を受信したASは、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、VCC UEに対して送信する(図1の(4)参照)。そして、VCC UEに対して要求処理成功通知を送信したASは、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するために、セッション終了要求「SIP:BYE」を、VCC UEに対して送信する(図1の(5)参照)。
続いて、ASからセッション終了要求を受信したVCC UEは、CSドメインを利用したVCC UEの通信を切断(リソースを解放)するために、通信切断要求「CC:DISCONNECT」を、RNCを介してMSCに対して送信する(図1の(6)参照)。その後、VCC UEから通信切断要求を受信したMSCは、当該通信切断要求の応答である通信解放要求「CC:RELEASE」を、VCC UEに対して送信する(図1の(7)参照)。
また、VCC UEから通信切断要求を受信したMSCは、MGCFとの間で利用していたリソースを解放するために、切断メッセージ「ISUP:Release Message」をMGCFに送信し(図1の(7a)参照)、当該切断メッセージを受信したMGCFは、当該MGCFとMSCとのリソースの解放(リソースの復旧)が完了したことを示す復旧完了メッセージ「ISUP:Release Complete Message」を、MSCに対して送信する(図1の(7b)参照)。
そして、MSCから通信解放要求を受信したVCC UEは、通信解放(リソース解放)したことを示す通信解放完了通知「CC:RELEASE COMPLETE」を、MSCに対して送信する(図1の(8)参照)。続いて、MSCに対して通信解放完了通知を送信したVCC UEは、セッション終了要求に対する応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図1の(9)参照)。
このように、実施例1に係る音声呼通信切替システムは、第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する場合に、アプリケーションサーバ装置によってリソース解放の指示を送信された移動体通信端末においてリソース解放を発動することができる結果、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である。
つまり、音声呼通信切替システムは、第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する場合に、リソース解放指示を移動体通信端末であるVCC UEに対して送信し、当該VCC UEによってリソース解放を行なうので、従来技術と比較して、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である。
[実施例1に係る音声呼通信切替システムの構成]
図2は、実施例1に係る音声呼通信切替システムの構成を示す図である。
図2に示すように、音声呼通信切替システム1は、アプリケーションサーバ装置100と移動体通信端末200とから構成され、回線交換網であるCSドメインとIPパケット網であるPSドメインとの通信制御プロトコルが異なる網間を通信可能に接続し、当該網を利用した移動体通信端末間の通信を確立するためのサービスを提供している。そして、アプリケーションサーバ装置100は、ネットワークI/F部110と、I/F部120と、制御部130とを有する。また、移動体通信端末200は、CSネットワークI/F部210と、PSネットワークI/F部220と、制御部230とを有する。
ネットワークI/F部110は、インターネットを介して、移動体通信端末200や基地局などとの間でやり取りする各種情報に関する無線通信を制御する。例えば、ネットワークI/F部110は、インターネットを介して、移動体通信端末200や当該移動体通信端末とは異なる移動体通信端末とが通信(通話)する場合に、当該通信のためのデータの送受信を行う。また、例えば、ネットワークI/F部110は、ネットワークインタフェースに固有のL1、L2、L3プロトコルを終端する。
I/F部120は、同一の回線網内において、アプリケーションサーバ装置100とは異なる装置との間でやり取りする各種情報に関する有線通信を制御する。例えば、I/F部120は、IPパケット網であるPSドメイン内において、CSドメインとPSドメインとの間で異なる通信制御プロトコルの変換や連携などを行うMGCFと、PSドメインにおける通信制御プロトコルであるSIPのルーティングやIMSの基本サービスである認証および認可などを提供するCSCFとの間でやり取りする各種情報に関する有線通信を制御する。
制御部130は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、移動体通信端末200が属するドメインの把握管理やドメインの切り替えなどを行なう。
メッセージ制御部131は、移動体通信端末200が属するドメインが切り替わった場合に、それまで利用されていたドメインのリソース解放に必要なメッセージの制御を行なうなどの、アプリケーションサーバ装置100と通信される様々なメッセージ情報の制御を行なう。
具体的に例を挙げて説明すると、メッセージ制御部131は、移動体通信端末200が属するドメインがCSドメインからPSドメインに切り替わった場合に、移動体通信端末200からドメイン切り替えのメッセージを受信する。そして、メッセージ制御部131は、それまで利用されていたCSドメインのリソース解放に必要なセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージを、ネットワークI/F部110を介して移動体通信端末200に送信する。
図3は、メッセージ制御部131が移動体通信端末200に送信するセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージ情報の例を示す図である。
図3に示すように、メッセージ制御部131が移動体通信端末200に対して送信するセッション終了要求「SIP:BYE」は、リクエストの種別と宛先とを示す「BYE sip」と、リクエスト応答先の指定を示す「Via」と、最大転送許容数を示す「Max−Forwards」と、リクエストの送信元を示す「From」と、リクエストの宛先を示す「To」と、セッション識別IDを示す「Call−ID」と、コマンドシーケンス番号とメソッドとを示す「Cseq」と、メッセージボディのサイズを示す「Content−Length」と、リソース解放を要求する信号であることを示す「Content−Type」との情報を有する。
また、図30に示した従来技術に係るASからMGCFに送信される「SIP:BYE」メッセージと、図3に示した本実施例に係るASからVCC UEに送信される「SIP:BYE」メッセージとを比較すると、「BYE sip」と、「Via」と、「To」と、「Call−ID」と、「Cseq」との、主にメッセージ送信にかかる宛先などの内容が異なり、リソース解放する(リソース解放指示信号である)ことを認識させるための「Content−Type」が追加されていることがわかる。
セッション再確立要求部132は、移動体通信端末200が回線交換網からIPパケット網に移動して、当該移動体通信端末200から通信制御を切り替える旨を示すメッセージを受信した場合に、メッセージ制御部131に対して、移動体通信端末200の通信相手である移動体通信端末にIPパケット網の通信制御に切り替えるためのメッセージを送信するように依頼する。
上記した例で具体的に例を挙げると、セッション再確立要求部132は、移動体通信端末200が回線交換網であるCSドメインからIPパケット網であるPSドメインに移動すると、当該移動体通信端末200から通信制御を切り替える旨を示すメッセージであるセッション確立要求「SIP:INVITE」を受信する。そして、セッション再確立要求部132は、メッセージ制御部131に対して、PSドメインの通信制御に切り替えるためのメッセージであるセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、移動体通信端末200の通信相手である移動体通信端末に送信するように依頼する。
要求処理成功通知部133は、メッセージ制御部131によって送信された通信制御を切り替える旨を示すメッセージを受信した移動体通信端末200の通信相手からの応答メッセージを受信し、当該応答メッセージを移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部131に対して依頼する。
上記した例で具体的に例を挙げると、要求処理成功通知部133は、メッセージ制御部131によって送信されたCSドメインからPSドメインに通信制御を切り替える旨を示すメッセージであるセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を受信した移動体通信端末200の通信相手からの応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信する。そして、要求処理成功通知部133は、受信された要求処理成功通知「SIP:200 OK」を移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部131に対して依頼する。
セッション終了要求部134は、メッセージ制御部131によって移動体通信端末200の通信相手からの応答メッセージが移動体通信端末200に対して送信されると、移動体通信端末200が利用していた回線交換網のリソースを解放するための指示メッセージを、移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部131に対して依頼する。
上記した例で具体的に例を挙げると、セッション終了要求部134は、メッセージ制御部131によって移動体通信端末200の通信相手からの応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」を移動体通信端末200に対して送信されると、移動体通信端末200が利用していた回線交換網であるCSドメインのリソースを解放するための指示メッセージであるセッション終了要求「SIP:BYE」を、移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部131に対して依頼する。
CSネットワークI/F部210は、回線交換網を介して通信する移動体通信端末200と、当該移動体通信端末200とは異なる移動体通信端末との間でやり取りする各種情報に関する無線通信を制御する。例えば、CSネットワークI/F部210は、回線交換網であるCSドメインを介して、移動体通信端末200と当該移動体通信端末200とは異なる移動体通信端末との間で通信(通話)される場合に、当該通信のためのデータの送受信を行う。また、例えば、CSネットワークI/F部210は、ネットワークインタフェースに固有のL1、L2、L3プロトコルを終端する。
PSネットワークI/F部220は、IPパケット網を介して通信する移動体通信端末200と、当該移動体通信端末200とは異なる移動体通信端末との間でやり取りする各種情報に関する無線通信を制御する。例えば、PSネットワークI/F部220は、IPパケット網であるPSドメインを介して通信(通話)する移動体通信端末200と、当該移動体通信端末200とは異なる移動体通信端末との間で通信(通話)する場合に、当該通信のためのデータの送受信を行う。また、例えば、PSネットワークI/F部220は、ネットワークインタフェースに固有のL1、L2、L3プロトコルを終端する。
制御部230は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、移動体通信端末200の移動通信やドメイン切り替えを行うための網(例えば、回線交換網やIPパケット網など)と通信する制御メッセージの終端などを行なう。
CSサービス制御部231は、移動体通信端末200の回線交換網における通信路の設定や移動管理などの制御を行なう。例えば、CSサービス制御部231は、回線交換網であるCSドメインを介して、移動体通信端末200と当該移動体通信端末200とは異なる移動体通信端末(通信相手)との間で通信される場合に、通信路の設定を行なう。また、例えば、CSサービス制御部231は、移動体通信端末200がPSドメインからCSドメインに移動した場合に、CSドメインを介した通信に切り替えるための移動管理の制御を行なう。
PSサービス制御部232は、移動体通信端末200のIPパケット網における通信路の設定や移動管理などの制御を行なう。例えば、PSサービス制御部232は、IPパケット網であるPSドメインを介して、移動体通信端末200と当該移動体通信端末200とは異なる移動体通信端末(通信相手)との間で通信される場合に、通信路の設定を行なう。また、例えば、PSサービス制御部232は、移動体通信端末200がCSドメインからPSドメインに移動した場合に、PSドメインを介した通信に切り替えるためのメッセージであるセッション確立要求「SIP:INVITE」をアプリケーションサーバ装置100に対して送信する。
パケット処理エンジン部233は、網に接続して当該網への通信路を識別し、ベアラ設定に基づいてデータのルーティングを行なう。例えば、パケット処理エンジン部233は、IPパケット網であるPSドメインに接続して、当該PSドメインへの通信路を識別し、受信されたデータの中身を識別することなくそのままの状態で送信相手先まで伝送するベアラ設定に基づいて、当該データのルーティングを行なう。
リソース解放部234は、アプリケーションサーバ装置100から網のリソースを解放するための指示を示すメッセージを受信した場合に、移動体通信端末200がそれまで利用していた網との通信を切断するためのメッセージを、当該網に対して送信する。
上記した例で具体的に例を挙げると、リソース解放部234は、アプリケーションサーバ装置100から回線交換網であるCSドメインのリソースを解放するための指示を示すメッセージであるセッション終了要求「SIP:BYE」を受信する。そして、リソース解放部234は、移動体通信端末200がそれまで利用していたCSドメインのリソース解放を示すメッセージである通信切断要求「CC:DISCONNECT」を、当該CSドメインを制御するノード(例えば、MSCなど)に対して送信する。
また、リソース解放部234は、リソース解放が完了した網を制御するノードからリソースを解放したことを示すメッセージを受信した場合に、リソース解放処理が完了したことを示すメッセージを、当該リソース解放の指示をしていたアプリケーションサーバ装置100に対して送信する。
上記した例で具体的に例を挙げると、リソース解放部234は、CSドメインを制御するMSCからリソース解放処理が完了したことを示す通信解放完了通知「CC:RELEASE COMPLETE」を受信する。そして、リソース解放部234は、リソース解放の指示に対する応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、当該リソース解放の指示をしていたアプリケーションサーバ装置100に対して送信する。
図4は、リソース解放部234がアプリケーションサーバ装置100に送信する要求処理成功通知「SIP:200 OK」メッセージ情報の例を示す図である。
図4に示すように、リソース解放部234がアプリケーションサーバ装置100に対して送信する要求処理成功通知「SIP:200 OK」は、レスポンス種別と宛先とを示す「SIP/2.0 200 OK」と、リクエスト応答先の指定を示す「Via」と、最大転送許容数を示す「Max−Forwards」と、リクエストの送信元を示す「From」と、リクエストの宛先を示す「To」と、セッション識別IDを示す「Call−ID」と、コマンドシーケンス番号とメソッドとを示す「Cseq」と、メッセージボディのサイズを示す「Content−Length」と、リソース解放要求に対する応答信号であることを示す「Content−Type」との情報を有する。
また、図31に示した従来技術に係るMGCFからASに送信される「SIP:200 OK」メッセージと、図4に示した本実施例に係るVCC UEからASに送信される「SIP:200 OK」メッセージとを比較すると、「Via」と、「To」と、「Call−ID」と、「Cseq」との、主にメッセージ送信にかかる宛先などの内容が異なり、リソース解放した(リソース解放指示応答信号である)ことを認識させるための「Content−Type」が追加されていることがわかる。
[実施例1に係るリソース解放指示処理]
図5は、実施例1に係るアプリケーションサーバ装置100によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。
図5に示すように、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200(VCC UE)がCSドメインのリソースを利用した他の移動体通信端末(remote UE)との通信中に、PSドメインのリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、移動体通信端末200によって送信されたCSドメインからPSドメインに通信を切り替えるメッセージを示すセッション確立要求「SIP:INVITE」を受信して(ステップS101肯定)、それまで利用していたCSドメインのリソースからPSドメインのリソースに切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(ステップS102)。
そして、アプリケーションサーバ装置100は、送信したセッション再確立要求「SIP:reINVITE」に対する応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、remote UEから受信する(ステップS103)。なお、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信したアプリケーションサーバ装置100は、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、移動体通信端末200に対して送信する。
続いて、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200から受信したセッション確立要求「SIP:INVITE」において、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更であるか否かを判定する(ステップS104)。その後、アプリケーションサーバ装置100は、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更であると判定すると(ステップS104肯定)、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するためのリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を、移動体通信端末200に対して送信する(ステップS105)。
そして、移動体通信端末200に対してリソース解放指示を示すセッション終了要求「SIP:BYE」を送信したアプリケーションサーバ装置100は、当該セッション終了要求の応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」の受信待ちの状態となる(ステップS106)。なお、アプリケーションサーバ装置100は、ステップS104において、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更でないと判定した場合に(ステップS104否定)、PSドメインにおいて通常のリソース解放処理を実施して処理を終了する。
[実施例1に係るリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理]
図6は、実施例1に係るアプリケーションサーバ装置100によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図6に示すように、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200から要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS201肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS202)。
そして、アプリケーションサーバ装置100は、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS202肯定)、当該移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS203)。なお、アプリケーションサーバ装置100は、ステップS202において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS202否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS204)。
[実施例1に係るリソース解放処理]
図7は、実施例1に係る移動体通信端末200によるリソース解放処理を説明するためのフローチャートである。
図7に示すように、移動体通信端末200は、アプリケーションサーバ装置100からセッション終了要求「SIP:BYE」を受信すると(ステップS301肯定)、当該移動体通信端末200が利用していたCSドメインにおけるリソース解放を指示するメッセージであるセッション終了要求「SIP:BYE」であるか否かを判定する(ステップS302)。
そして、移動体通信端末200は、アプリケーションサーバ装置100から受信したセッション終了要求「SIP:BYE」が、CSドメインにおけるリソース解放を指示するメッセージを示すセッション終了要求「SIP:BYE」であると判定すると(ステップS302肯定)、CSドメインにおけるリソース解放を実行するメッセージを示す通信切断要求「CC:DISCONNECT」を、MSCに対して送信する(ステップS303)。
続いて、移動体通信端末200は、CSドメインにおいてMSCやMGCFなどによってリソース解放が実施されて、当該MSCによる通信解放完了通知「CC:RELEASE COMPLETE」を受信すると、セッション終了要求「SIP:BYE」に対する応答メッセージを示す要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、アプリケーションサーバ装置100に対して送信する(ステップS304)。
[実施例1による効果]
このように、実施例1によれば、音声呼通信切替システムは、第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する場合に、アプリケーションサーバ装置は、第一の回線網から第二の回線網に通信を切り替えるために移動体通信端末によって送信されるメッセージであり、移動体通信端末が第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から、第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、移動体通信端末によって送信されるメッセージを受信した場合に、第一の回線網と移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を移動体通信端末に送信し、移動体通信端末は、送信されたリソース解放指示を受信した場合に、第一の回線網で利用していたリソースを解放するので、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である。
つまり、音声呼通信切替システムは、アプリケーションサーバ装置がリソース解放の指示を移動体通信端末に要求し、リソース解放指示を受信した移動体通信端末がリソース解放を発動するので、第一の回線網と第二の回線網との間に設けられ、当該回線網間を通信可能に接続するための制御を行なう装置(例えば、MGCFなど)に対するリソース解放の要求により当該MGCFが輻輳する従来技術と比較して、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である。
例えば、アプリケーションサーバ装置100は、CSドメインからPSドメインに通信を切り替えるために移動体通信端末200によって送信されるメッセージであり、移動体通信端末200がCSドメインのリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から、PSドメインのリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、移動体通信端末200によって送信されるメッセージであるセッション確立要求「SIP:INVITE」を受信する。そして、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200によって送信されたメッセージであるセッション確立要求「SIP:INVITE」を受信した場合に、CSドメインと移動体通信端末200との通信を切断する指示を示すセッション終了要求「SIP:BYE」を移動体通信端末200に送信する。続いて、移動体通信端末200は、アプリケーションサーバ装置100によって送信されたセッション終了要求「SIP:BYE」を受信した場合に、CSドメインで利用していたリソースを解放するメッセージである通信切断要求「CC:DISCONNECT」をCSドメインのMSCに送信する。なお、移動体通信端末200から通信切断要求を受信したMSCは、当該移動体通信端末200やMGCFなどの装置とで利用していたリソースを解放する。この結果、音声呼通信切替システム1は、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である。
ところで、上記実施例1では、リソース解放の指示を移動体通信端末200に対して送信して、移動体通信端末200によってリソース解放が発動される場合を説明したが、本システムはこれに限定されるものではなく、リソース解放の指示を移動体通信端末200と、CSドメインとPSドメインとを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置(MGCF)とに対して送信して、それぞれの装置によってリソース解放を発動することもできる。
図8は、実施例2に係る音声呼通信切替システム1の概要を示す図である。なお、実施例2に係る音声呼通信切替システム1の各構成や一部の機能については、実施例1と同様であるためその説明を省略し、特に、実施例1とは異なるリソース解放の指示について説明する。
[実施例2の概要]
図8に示すように、VCC UEがremote UEとの通信中に、CSドメインからPSドメインに移動すると、VCC UEは、CSドメインからPSドメインに通信路を切り替えるために、セッション確立要求「SIP:INVITE」をPSドメインのASに対して送信する(図8の(1)参照)。
そして、VCC UEからセッション確立要求を受信したASは、それまで確立されていたCSドメインからPSドメインへの通信制御に切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(図8の(2)参照)。続いて、ASからセッション再確立要求を受信したremote UEは、受信したセッション再確立要求の応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図8の(3)参照)。
その後、remote UEから要求処理成功通知を受信したASは、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、VCC UEに対して送信する(図8の(4)参照)。そして、VCC UEに対して要求処理成功通知を送信したASは、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するために、セッション終了要求「SIP:BYE」を、制御信号変換装置(MGCF)に対して送信するとともに(図8の(5a)参照)、VCC UEに対して送信する(図8の(5b)参照)。
そして、セッション終了要求を受信したMGCFは、従来技術と同様の処理を行なって、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースの解放を行なう。また、セッション終了要求を受信したVCC UEは、実施例1と同様の処理を行なって、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースの解放を行なう。その後、リソースの解放を行なったMGCFまたはVCC UEは、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する。
つまり、実施例2に係る音声呼通信切替システム1においては、リソース解放の指示をVCC UEとMGCFとのそれぞれに送信し、VCC UEまたはMGCFによってリソースの解放が行なわれることとなるので、より迅速なリソースの解放を行なうことが可能である。
[実施例2に係るリソース解放指示処理]
図9は、実施例2に係るアプリケーションサーバ装置100によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。
図9に示すように、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200(VCC UE)がCSドメインのリソースを利用した他の移動体通信端末(remote UE)との通信中に、PSドメインのリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、移動体通信端末200によってCSドメインからPSドメインに通信を切り替えるメッセージを示すセッション確立要求「SIP:INVITE」を受信して(ステップS401肯定)、それまで利用していたCSドメインのリソースからPSドメインのリソースに切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(ステップS402)。
そして、アプリケーションサーバ装置100は、送信したセッション再確立要求「SIP:reINVITE」に対する応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、remote UEから受信する(ステップS403)。なお、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信したアプリケーションサーバ装置100は、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、移動体通信端末200に対して送信する。
続いて、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200から受信したセッション確立要求「SIP:INVITE」において、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更であるか否かを判定する(ステップS404)。その後、アプリケーションサーバ装置100は、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更であると判定すると(ステップS404肯定)、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するためのリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を、MGCF(制御信号変換装置)と移動体通信端末200とに対して送信する(ステップS405、ステップS406)。
そして、MGCFと移動体通信端末200とに対してリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を送信したアプリケーションサーバ装置100は、当該セッション終了要求の応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」の受信待ちの状態となる(ステップS407)。なお、アプリケーションサーバ装置100は、ステップS404において、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更でないと判定した場合に(ステップS404否定)、PSドメインにおいて通常のリソース解放処理を実施して処理を終了する。
[実施例2に係るリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理]
図10は、実施例2に係るアプリケーションサーバ装置100によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図10に示すように、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200またはMGCFから要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS501肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS502)。
そして、アプリケーションサーバ装置100は、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS502肯定)、当該移動体通信端末200およびMGCFからの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS503)。
なお、アプリケーションサーバ装置100は、ステップS502において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS502否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS504)。
[実施例2による効果]
このように、実施例2によれば、音声呼通信切替システム1は、リソースを解放する指示を、移動体通信端末200だけでなく制御信号変換装置にも送信し、リソースを解放する指示を受信した移動体通信端末200と制御信号変換装置とによってリソースの解放を発動するので、より迅速にリソースを解放することが可能である。
ところで、上記実施例2では、制御信号変換装置(MGCF)が輻輳している/していないことに関係なく、制御信号変換装置と移動体通信端末200とにリソースを解放する指示を送信する場合を説明したが、本システムはこれに限定されるものではなく、制御信号変換装置が輻輳している場合に移動体通信端末200にリソースを解放する指示を送信し、制御信号変換装置が輻輳していない場合に当該制御信号変換装置にリソースを解放する指示を送信することもできる。
[実施例3の概要]
図11は、実施例3に係る音声呼通信切替システム1の概要を示す図である。なお、実施例3に係る音声呼通信切替システム1の一部の構成や機能などについては、実施例1と同様であるためその説明を省略し、特に、実施例1とは異なる輻輳情報の判定とリソース解放の指示とについて説明する。
図11に示すように、VCC UEがremote UEとの通信中に、CSドメインからPSドメインに移動すると、VCC UEは、CSドメインからPSドメインに通信路を切り替えるために、セッション確立要求「SIP:INVITE」をPSドメインのASに対して送信する(図11の(1)参照)。
そして、VCC UEからセッション確立要求を受信したASは、それまで確立されていたCSドメインからPSドメインへの通信制御に切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(図11の(2)参照)。続いて、ASからセッション再確立要求を受信したremote UEは、受信したセッション再確立要求の応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図11の(3)参照)。
その後、remote UEから要求処理成功通知を受信したASは、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、VCC UEに対して送信する(図11の(4)参照)。そして、VCC UEに対して要求処理成功通知を送信したASは、CSドメインとPSドメインとを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置(MGCF)において制御信号が輻輳しているか否かを判定する(図11の(5)参照)。
続いて、MGCFにおいて制御信号が輻輳しているか否かを判定したASは、MGCFにおいて制御信号が輻輳していないと判定された場合に、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するために、セッション終了要求「SIP:BYE」を、制御信号変換装置(MGCF)に対して送信する(図11の(6a)参照)。
そして、セッション終了要求を受信したMGCFは、従来技術と同様の処理を行なって、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースの解放を行なう。その後、リソースの解放を行なったMGCFは、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する。
また、MGCFにおいて制御信号が輻輳しているか否かを判定したASは、MGCFにおいて制御信号が輻輳していると判定された場合に、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するために、セッション終了要求「SIP:BYE」を、VCC UEに対して送信する(図11の(6b)参照)。
そして、セッション終了要求を受信したVCC UEは、実施例1と同様の処理を行なって、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースの解放を行なう。その後、リソースの解放を行なったVCC UEは、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する。
つまり、実施例3に係る音声呼通信切替システム1においては、MGCFが輻輳している場合にリソースの解放の指示をVCC UEに送信し、MGCFが輻輳していない場合にリソースの解放の指示をMGCFに送信し、VCC UEまたはMGCFによってリソースの解放が行なわれることとなるので、MGCFの輻輳を助長することなく、より迅速なリソースの解放を行なうことが可能である。
[実施例3に係る音声呼通信切替システムの構成]
図12は、実施例3に係る音声呼通信切替システム1の構成を示す図である。なお、実施例3においては、上記したように、実施例1とは異なるMGCFが輻輳しているか否かの判定を行なう網輻輳情報判定部135とリソースの解放を指示するセッション終了要求部134とについて説明する。
網輻輳情報判定部135は、メッセージ制御部131によって移動体通信端末200の通信相手からの応答メッセージが移動体通信端末200に対して送信されると、回線交換網とIPパケット網との間に設けられ、当該回線交換網とIPパケット網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置において制御信号が輻輳しているか否かの判定を行なう。
具体的に例を挙げると、網輻輳情報判定部135は、メッセージ制御部131によって移動体通信端末200の通信相手からの応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」を移動体通信端末200に対して送信されると、CSドメインとPSドメインとの間に設けられ、当該CSドメインとPSドメインとを通信可能に接続するための制御を行なうMGCF(制御信号変換装置)が輻輳しているか否かの判定を行なう。
セッション終了要求部134は、網輻輳情報判定部135によって制御信号変換装置において制御信号が輻輳していると判定された場合に、回線交換網と移動体通信端末200との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、移動体通信端末200に対して送信する。
上記した例で具体的に例を挙げると、セッション終了要求部134は、網輻輳情報判定部135によってMGCFにおいて制御信号が輻輳していると判定された場合に、移動体通信端末200が利用していた回線交換網であるCSドメインのリソースを解放するための指示メッセージであるセッション終了要求「SIP:BYE」を、移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部131に対して依頼する。
また、セッション終了要求部134は、網輻輳情報判定部135によって制御信号変換装置において制御信号が輻輳していないと判定された場合に、回線交換網と移動体通信端末200との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、制御信号変換装置に対して送信する。
上記した例で具体的に例を挙げると、セッション終了要求部134は、網輻輳情報判定部135によってMGCFにおいて制御信号が輻輳していないと判定された場合に、移動体通信端末200が利用していた回線交換網であるCSドメインのリソースを解放するための指示メッセージであるセッション終了要求「SIP:BYE」を、MGCF(制御信号変換装置)に対して送信するようにメッセージ制御部131に対して依頼する。
[実施例3に係るリソース解放指示処理]
図13は、実施例3に係るアプリケーションサーバ装置100によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。
図13に示すように、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200(VCC UE)がCSドメインのリソースを利用した他の移動体通信端末(remote UE)との通信中に、PSドメインのリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、移動体通信端末200によってCSドメインからPSドメインに通信を切り替えるメッセージを示すセッション確立要求「SIP:INVITE」を受信して(ステップS601肯定)、それまで利用していたCSドメインのリソースからPSドメインのリソースに切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(ステップS602)。
そして、アプリケーションサーバ装置100は、送信したセッション再確立要求「SIP:reINVITE」に対する応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、remote UEから受信する(ステップS603)。なお、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信したアプリケーションサーバ装置100は、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、移動体通信端末200に対して送信する。
続いて、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200から受信したセッション確立要求「SIP:INVITE」において、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更であるか否かを判定する(ステップS604)。その後、アプリケーションサーバ装置100は、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更であると判定すると(ステップS604肯定)、MGCFにおける制御信号が輻輳状態であるか否かの判定を行なう(ステップS605)。
そして、アプリケーションサーバ装置100は、MGCFにおける制御信号が輻輳状態であると判定すると(ステップS605肯定)、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するためのリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を、移動体通信端末200に対して送信する(ステップS606)。
また、アプリケーションサーバ装置100は、MGCFにおける制御信号が輻輳状態でないと判定すると(ステップS605否定)、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するためのリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を、MGCFに対して送信する(ステップS607)。
その後、移動体通信端末200またはMGCFに対してリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を送信したアプリケーションサーバ装置100は、当該セッション終了要求の応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」の受信待ちの状態となる(ステップS608)。なお、アプリケーションサーバ装置100は、ステップS604において、CSドメインからPSドメインへのアクセスシステム変更でないと判定した場合に(ステップS604否定)、PSドメインにおいて通常のリソース解放処理を実施して処理を終了する。
[実施例3に係るリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理]
図14は、実施例3に係るアプリケーションサーバ装置100によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図14に示すように、アプリケーションサーバ装置100は、移動体通信端末200またはMGCFから要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS701肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS702)。
そして、アプリケーションサーバ装置100は、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS702肯定)、当該移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS703)。
なお、アプリケーションサーバ装置100は、ステップS702において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS702否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS704)。
[実施例3による効果]
このように、実施例3によれば、音声呼通信切替システム1は、リソースを解放する指示を、MGCFが輻輳している場合に移動体通信端末200に送信し、MGCFが輻輳していない場合にMGCFに送信するので、MGCFの輻輳を助長することなく、より迅速にリソースを解放することが可能である。
ところで、上記実施例1〜3では、アプリケーションサーバ装置100によってリソースを解放する指示が送信される場合を説明したが、本システムはこれに限定されるものではなく、アプリケーションサーバ装置100に接続され、CSドメインとPSドメインとの間においてやり取りされる通信制御メッセージのルーティングを制御する呼制御装置によってリソースを解放する指示を送信することもできる。
[実施例4の概要]
図15は、実施例4に係る音声呼通信切替システム1の概要を示す図である。
図15に示すように、VCC UEがremote UEとの通信中に、CSドメインからPSドメインに移動すると、VCC UEは、CSドメインからPSドメインに通信路を切り替えるために、セッション確立要求「SIP:INVITE」をPSドメインのASに対して送信する(図15の(1)参照)。
そして、VCC UEからセッション確立要求を受信したASは、それまで確立されていたCSドメインからPSドメインの通信制御に切り替えるためのセッション再確立要求「SIP:reINVITE」を、remote UEに対して送信する(図15の(2)参照)。続いて、ASからセッション再確立要求を受信したremote UEは、受信したセッション再確立要求の応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図15の(3)参照)。
その後、remote UEから要求処理成功通知を受信したASは、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、VCC UEに対して送信する(図15の(4)参照)。そして、VCC UEに対して要求処理成功通知を送信したASは、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するために、セッション終了要求「SIP:BYE」を、CSCFに対して送信する(図15の(5)参照)。このVCC UEに対して要求処理成功通知を送信したASは、詳細には、従来技術と同様に、セッション終了要求「SIP:BYE」をMGCFに対して送信するが、当該セッション終了要求などのメッセージのルーティングを制御するCSCFにおいて一旦受信される。
続いて、ASからセッション終了要求を受信したCSCFは、VCC UEがCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するために、セッション終了要求「SIP:BYE」を、VCC UEに対して転送する(図15の(6)参照)。また、セッション終了要求「SIP:BYE」は、図30に示すMGCF−AS間におけるトランザクションから、図3に示すUE(VCC UE)−AS間におけるトランザクションに書き換えられてCSCFによって送信(転送)される。
その後、CSCFからセッション終了要求を受信したVCC UEは、CSドメインを利用したVCC UEの通信を切断(リソースを解放)するために、通信切断要求「CC:DISCONNECT」を、RNCを介してMSCに対して送信する(図15の(7)参照)。そして、VCC UEから通信切断要求を受信したMSCは、当該通信切断要求の応答である通信解放要求「CC:RELEASE」を、VCC UEに対して送信する(図15の(8)参照)。
また、VCC UEから通信切断要求を受信したMSCは、MGCFとの間で利用していたリソースを解放するために、切断メッセージ「ISUP:Release Message」をMGCFに送信し(図15の(8a)参照)、当該切断メッセージを受信したMGCFは、当該MGCFとMSCとのリソース解放(リソースの復旧)が完了したことを示す復旧完了メッセージ「ISUP:Release Complete Message」を、MSCに対して送信する(図15の(8b)参照)。
続いて、MSCから通信解放要求を受信したVCC UEは、通信解放(リソース解放)したことを示す通信解放完了通知「CC:RELEASE COMPLETE」を、MSCに対して送信する(図15の(9)参照)。その後、MSCに対して通信解放完了通知を送信したVCC UEは、セッション終了要求に対する応答である要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、CSCFに対して送信する(図15の(10)参照)。
そして、VCC UEから要求処理成功通知を受信したCSCFは、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、ASに対して送信する(図15の(11)参照)。また、要求処理成功通知「SIP:200 OK」は、図4に示すUE−AS間におけるトランザクションから、図31に示すMGCF−AS間におけるトランザクションに書き換えられてCSCFによって送信される。言い換えると、ASは、従来技術と同様に、MGCFに対してリソース解放指示を送信しているが、実施例4に係る処理においては、メッセージのルーティングを行なうCSCFによってリソース解放指示が受信されるとともにルーティング情報が書き換えられて、VCC UEに対してリソース解放指示が送信される。
つまり、実施例4に係る音声呼通信切替システム1においては、実施例1においてリソース解放の指示を送信していたASに代わって、CSCFによってリソース解放の指示をVCC UEに対して送信し、当該CSCFによってリソース解放の指示を送信されたVCC UEにおいてリソース解放を発動することができる結果、リソースの迅速な解放を行なうことが可能である。
[実施例4に係る音声呼通信切替システムの構成]
図16は、実施例4に係る音声呼通信切替システムの構成を示す図である。なお、実施例4に係る音声呼通信切替システム1の一部の構成や機能などについては、実施例1と同様であるためその説明を省略し、特に、実施例1とは異なる呼制御装置(CSCF)の機能および構成について説明する。
図16に示すように、音声呼通信切替システム1は、アプリケーションサーバ装置100と、移動体通信端末200と、呼制御装置300とから構成され、回線交換網であるCSドメインとIPパケット網であるPSドメインとの通信制御プロトコルが異なる網間を通信可能に接続し、当該網を利用した移動体通信端末間の通信を確立するためのサービスを提供している。そして、呼制御装置300は、ネットワークI/F部310と、I/F部320と、制御部330とから構成され、網間においてやり取りされる通信制御メッセージのルーティング制御を行なう。
ネットワークI/F部310は、インターネットを介して、移動体通信端末200などとの間でやり取りする各種情報に関する無線通信を制御する。例えば、ネットワークI/F部310は、インターネットを介して、移動体通信端末200や当該移動体通信端末とは異なる移動体通信端末とが通信する場合に、当該通信のためにやり取りされるメッセージの送受信を行なう。
I/F部320は、同一の回線網内において、呼制御装置300とは異なる装置との間でやり取りする各種情報に関する有線通信を制御する。例えば、I/F部320は、IPパケット網であるPSドメイン内において、CSドメインとPSドメインとの間で異なる通信制御プロトコルの変換や連携などを行うMGCFと、CSドメインとPSドメインとの間でやり取りされる通信の切り替えなどの制御を行なうASとの間でやり取りする各種情報(メッセージの送受信など)に関する有線通信を制御する。
制御部330は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、移動体通信端末200が他の移動体通信端末と通信する際のメッセージのルーティング制御やその他のサービス情報の管理などを行なう。
メッセージ制御部331は、移動体通信端末200が属するドメインが切り替わった場合に、それまで利用されていたドメインのリソース解放に必要なメッセージ制御を行なうなどの、呼制御装置300と通信される様々なメッセージ情報の制御を行なう。
具体的に例を挙げて説明すると、メッセージ制御部331は、移動体通信端末200が属するドメインがCSドメインからPSドメインに切り替わり、アプリケーションサーバ装置100に対して当該ドメインを切り替えるためのメッセージを示すセッション確立要求「SIP:INVITE」が送信された場合に、それまで利用されていたCSドメインのリソース解放に必要なセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージを、I/F部320を介してアプリケーションサーバ装置100から受信する。また、メッセージ制御部331は、アプリケーションサーバ装置100から受信したセッション終了要求「SIP:BYE」を、AS−MGCF間のトランザクション(図30参照)からAS−VCC UE間のトランザクション(図3参照)に変更して移動体通信端末200に対して送信する。
セッション終了要求部332は、メッセージ制御部331によりアプリケーションサーバ装置100から送信された移動体通信端末200が利用していた回線交換網のリソースを開放するための指示メッセージを受信した場合に、当該リソースを解放するための指示メッセージを、移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部331に対して依頼する。
上記した例で具体的に例を挙げると、セッション終了要求部332は、メッセージ制御部331によってアプリケーションサーバ装置100から送信された移動体通信端末200が利用していた回線交換網であるCSドメインのリソースを解放するための指示メッセージを示すセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージが受信された場合に、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するための指示メッセージを示すセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージを、移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部331に対して依頼する。
要求処理成功通知部333は、メッセージ制御部331によって送信された移動体通信端末200が回線交換網において利用していたリソースを解放する指示を示すメッセージを受信した移動体通信端末200からの応答であるメッセージを受信した場合に、当該メッセージをアプリケーションサーバ装置100に対して送信する。
上記した例で具体的に例を挙げると、要求処理成功通知部333は、メッセージ制御部331によって送信された移動体通信端末200が回線交換網であるCSドメインにおいて利用していたリソースを解放する指示を示すセッション終了要求「SIP:BYE」を受信した移動体通信端末200からの応答メッセージを示す要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信した場合に、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」をアプリケーションサーバ装置100に対して送信する。
[実施例4に係るリソース解放指示処理]
図17は、実施例4に係る呼制御装置300によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明においては、上記した実施例4の概要における図15の(4)以降の呼制御装置300(CSCF)の処理について説明する。
図17に示すように、呼制御装置300は、アプリケーションサーバ装置100から、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するための指示メッセージを示すセッション終了要求「SIP:BYE」を受信すると(ステップS801肯定)、当該セッション終了要求「SIP:BYE」を、図30に示すMGCF−AS間におけるトランザクションから、図3に示すUE(VCC UE)−AS間におけるトランザクションに書き換えてVCC UE(移動体通信端末200)に対して転送する(ステップS802)。
そして、移動体通信端末200に対してリソース解放指示を示すセッション終了要求「SIP:BYE」を送信した呼制御装置300は、当該セッション終了要求の応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」の受信待ちの状態となる(ステップS803)。なお、リソース解放の指示を受信した移動体通信端末200は、実施例1と同様の処理を行なってリソースの解放を発動することとなる。
[実施例4に係るリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理]
図18は、実施例4に係る呼制御装置300によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図18に示すように、呼制御装置300は、移動体通信端末200から要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS901肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS902)。
そして、呼制御装置300は、ステップS902において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS902肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、図4に示すUE(VCC UE)−AS間におけるトランザクションから、図31に示すMGCF−AS間におけるトランザクションに書き換えてAS(アプリケーションサーバ装置100)に対して送信する(ステップS903)。
続いて、要求処理成功通知「SIP:200 OK」をASに対して送信した呼制御装置300は、移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS904)。なお、呼制御装置300は、ステップS902において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS902否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS905)。
[実施例4による効果]
このように、実施例4によれば、音声呼通信切替システム1は、アプリケーションサーバ装置100がMGCFに送信したリソースの解放の指示を呼制御装置300が受信し、移動体通信端末200に対するメッセージに書き換えて送信するので、リソースの解放を迅速に行なうことが可能である。
ところで、上記実施例4では、リソース解放の指示を移動体通信端末200に対して送信して、移動体通信端末によってリソース解放が発動される場合を説明したが、本システムはこれに限定されるものではなく、リソース解放の指示を移動体通信端末200と、CSドメインとPSドメインとを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置(MGCF)とに対して送信して、それぞれの装置によってリソース解放を発動することもできる。
以下の実施例5に係る音声呼通信切替システム1の各構成や一部の機能については、実施例4と同様であるためその説明を省略し、特に、実施例4とは異なるリソース解放の指示について説明する。
[実施例5に係るリソース解放指示処理]
図19に示すように、呼制御装置300は、アプリケーションサーバ装置100から、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するための指示メッセージを示すセッション終了要求「SIP:BYE」を受信すると(ステップS1001肯定)、当該セッション終了要求「SIP:BYE」を、図30に示すMGCF−AS間におけるトランザクションから、図3に示すUE(VCC UE)−AS間におけるトランザクションに書き換えてVCC UE(移動体通信端末200)に対して転送する(ステップS1002)。
また、呼制御装置300は、セッション終了要求「SIP:BYE」を移動体通信端末200に対して送信するとともに、当該セッション終了要求「SIP:BYE」を、制御信号変換装置(MGCF)に対して送信する(ステップS1003)。この制御信号変換装置(MGCF)に送信するセッション終了要求「SIP:BYE」は、トランザクションを変更することなく、従来技術と同様のメッセージを送信することとなる。
そして、移動体通信端末200とMGCFとに対してリソース解放指示を示すセッション終了要求「SIP:BYE」を送信した呼制御装置300は、当該セッション終了要求の応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」の受信待ちの状態となる(ステップS1004)。なお、リソース解放の指示を受信した移動体通信端末200とMGCFとは、実施例1や従来技術などと同様の処理を行なってリソースの解放を発動することとなる。
[実施例5に係るリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理]
図20は、実施例5に係る呼制御装置300によるリソース解放指示に対する移動体通信端末200からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図20に示すように、呼制御装置300は、移動体通信端末200から要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS1101肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS1102)。
そして、呼制御装置300は、ステップS1102において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS1102肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、図4に示すUE(VCC UE)−AS間におけるトランザクションから、図31に示すMGCF−AS間におけるトランザクションに書き換えてAS(アプリケーションサーバ装置100)に対して送信する(ステップS1103)。
続いて、要求処理成功通知「SIP:200 OK」をASに対して送信した呼制御装置300は、移動体通信端末200およびMGCFからの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS1104)。なお、呼制御装置300は、ステップS1102において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS1102否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS1105)。
図21は、実施例5に係る呼制御装置300によるリソース解放指示に対する制御信号変換装置からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図21に示すように、呼制御装置300は、制御信号変換装置(MGCF)から要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS1201肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS1202)。
そして、呼制御装置300は、ステップS1202において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信したMGCFからの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS1102肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、AS(アプリケーションサーバ装置100)に対して送信する(ステップS1203)。なお、この要求処理成功通知「SIP:200 OK」については、従来技術と同様に、ASがMGCFに対して送信したセッション終了要求「SIP:BYE」に対する要求処理成功通知となるため、トランザクションを変更することなくそのままASに対して送信することとなる。
続いて、要求処理成功通知「SIP:200 OK」をASに対して送信した呼制御装置300は、移動体通信端末200およびMGCFからの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS1204)。なお、呼制御装置300は、ステップS1202において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS1202否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS1205)。
[実施例5による効果]
このように、実施例5によれば、音声呼通信切替システム1は、リソースを解放する指示を、移動体通信端末200だけでなく制御信号変換装置にも送信し、リソースを解放する指示を受信した移動体通信端末200と制御信号変換装置とによってリソースの解放を発動するので、より迅速にリソースを解放することが可能である。
ところで、上記実施例5では、制御信号変換装置(MGCF)が輻輳している/していないことに関係なく、制御信号変換装置と移動体通信端末200とにリソースを解放する指示を送信する場合を説明したが、本システムはこれに限定されるものではなく、制御信号変換装置が輻輳している場合に移動体通信端末200にリソースを解放する指示を送信し、制御信号変換装置が輻輳していない場合に当該制御信号変換装置にリソースを解放する指示を送信することもできる。
[実施例6に係る音声呼通信切替システムの構成]
図22は、実施例6に係る音声呼通信切替システム1の構成を示す図である。なお、実施例6においては、実施例4とは異なるMGCFが輻輳しているか否かの判定を行なう網輻輳情報判定部334とリソースの解放を指示するセッション終了要求部332とについて説明する。
網輻輳情報判定部334は、メッセージ制御部331によってアプリケーションサーバ装置100から送信された移動体通信端末200が回線交換網において利用していたリソースを解放する指示メッセージが受信されると、回線交換網とIPパケット網との間に設けられ、当該回線交換網とIPパケット網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置において制御信号が輻輳しているか否かの判定を行なう。
具体的に例を挙げると、網輻輳情報判定部334は、メッセージ制御部331によってアプリケーションサーバ装置100から送信された移動体通信端末200が回線交換網であるCSドメインにおいて利用していたリソースを解放する指示メッセージを示すセッション終了要求「SIP:BYE」が受信されると、CSドメインとPSドメインとの間に設けられ、当該CSドメインとPSドメインとを通信可能に接続するための制御を行なうMGCF(制御信号変換装置)が輻輳しているか否かの判定を行なう。
セッション終了要求部332は、網輻輳情報判定部334によって制御信号変換装置において制御信号が輻輳していると判定された場合に、回線交換網と移動体通信端末200との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、移動体通信端末200に対して送信する。
上記した例で具体的に例を挙げると、セッション終了要求部332は、網輻輳情報判定部334によってMGCFにおいて制御信号が輻輳していると判定された場合に、移動体通信端末200が利用していた回線交換網であるCSドメインのリソースを解放するための指示メッセージであるセッション終了要求「SIP:BYE」を、移動体通信端末200に対して送信するようにメッセージ制御部331に対して依頼する。なお、セッション終了要求「SIP:BYE」を移動体通信端末200に対して送信することを依頼されたメッセージ制御部331は、AS−MGCF間のトランザクションからAS−VCC UE間のトランザクションに書き換えて移動体通信端末200に対して送信する。
また、セッション終了要求部332は、網輻輳情報判定部334によって制御信号変換装置において制御信号が輻輳していないと判定された場合に、回線交換網と移動体通信端末200との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、制御信号変換装置に対して送信する。
上記した例で具体的に例を挙げると、セッション終了要求部332は、網輻輳情報判定部334によってMGCFにおいて制御信号が輻輳していないと判定された場合に、移動体通信端末200が利用していた回線交換網であるCSドメインのリソースを解放するための指示メッセージであるセッション終了要求「SIP:BYE」を、MGCF(制御信号変換装置)に対して送信するようにメッセージ制御部331に対して依頼する。なお、セッション終了要求「SIP:BYE」をMGCFに対して送信することを依頼されたメッセージ制御部331は、トランザクションを書き換えることなくMGCFに対して送信する。
[実施例6に係るリソース解放指示処理]
図23は、実施例6に係る呼制御装置300によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。
図23に示すように、呼制御装置300は、アプリケーションサーバ装置100から、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するための指示メッセージを示すセッション終了要求「SIP:BYE」を受信すると(ステップS1301肯定)、MGCFにおける制御信号が輻輳状態であるか否かの判定を行なう(ステップS1302)。
そして、呼制御装置300は、MGCFにおける制御信号が輻輳状態であると判定すると(ステップS1302肯定)、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するためのリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を、図30に示すMGCF−AS間におけるトランザクションから、図3に示すUE(VCC UE)−AS間におけるトランザクションに書き換えてVCC UE(移動体通信端末200)に対して転送する(ステップS1303)。
また、呼制御装置300は、MGCFにおける制御信号が輻輳状態でないと判定すると(ステップS1302否定)、移動体通信端末200がCSドメインにおいて利用していたリソースを解放するためのリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を、トランザクションを書き換えることなくMGCFに対して送信する(ステップS1304)。
その後、移動体通信端末200またはMGCFに対してリソース解放指示であるセッション終了要求「SIP:BYE」を送信した呼制御装置300は、当該セッション終了要求の応答メッセージである要求処理成功通知「SIP:200 OK」の受信待ちの状態となる(ステップS1305)。
[実施例6に係るリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理]
図24は、実施例6に係る呼制御装置300によるリソース解放指示に対する移動体通信端末200からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図24に示すように、呼制御装置300は、移動体通信端末200から要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS1401肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS1402)。
そして、呼制御装置300は、ステップS1402において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200からの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS1402肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、図4に示すUE(VCC UE)−AS間におけるトランザクションから、図31に示すMGCF−AS間におけるトランザクションに書き換えてAS(アプリケーションサーバ装置100)に対して送信する(ステップS1403)。
続いて、要求処理成功通知「SIP:200 OK」をASに対して送信した呼制御装置300は、移動体通信端末200およびMGCFからの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS1404)。なお、呼制御装置300は、ステップS1402において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS1402否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS1405)。
図25は、実施例6に係る呼制御装置300によるリソース解放指示に対する制御信号変換装置からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。
図25に示すように、呼制御装置300は、制御信号変換装置(MGCF)から要求処理成功通知「SIP:200 OK」を受信すると(ステップS1501肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態であったか否かの判定を行なう(ステップS1502)。
そして、呼制御装置300は、ステップS1502において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信したMGCFからの要求処理成功通知待ち状態である場合に(ステップS1502肯定)、当該要求処理成功通知「SIP:200 OK」を、AS(アプリケーションサーバ装置100)に対して送信する(ステップS1503)。なお、この要求処理成功通知「SIP:200 OK」については、従来技術と同様に、ASがMGCFに対して送信したセッション終了要求「SIP:BYE」に対する要求処理成功通知となるため、トランザクションを変更することなくそのままASに対して送信することとなる。
続いて、要求処理成功通知「SIP:200 OK」をASに対して送信した呼制御装置300は、移動体通信端末200およびMGCFからの要求処理成功通知待ち状態を終了する(ステップS1504)。なお、呼制御装置300は、ステップS1502において、要求処理成功通知「SIP:200 OK」を送信した移動体通信端末200またはMGCFからの要求処理成功通知待ち状態でない場合に(ステップS1502否定)、要求処理成功通知「SIP:200 OK」の待ち状態でないにもかかわらず受信したことを示す異常をログとして保存するなどの異常処理を実行する(ステップS1505)。
[実施例6による効果]
このように、実施例6によれば、音声呼通信切替システム1は、リソースを解放する指示を、MGCFが輻輳している場合に移動体通信端末200に送信し、MGCFが輻輳していない場合にMGCFに送信するので、MGCFの輻輳を助長することなく、より迅速にリソースを解放することが可能である。
本システムは、上述した実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、(1)音声呼通信切替システムの構成、(2)プログラムにおいて異なる実施例を説明する。
(1)音声呼通信切替システムの構成
また、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタを含む情報(例えば、図2に示したような「セッション終了要求部134」などの具体的名称など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、メッセージ制御部131において実行される処理を、セッション再確立要求部132、要求処理成功通知部133、セッション終了要求部134において実行するなど、その全部または一部を、各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(2)プログラム
ところで、上記の実施例では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本件はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図26と図27とを用いて、上記の実施例に示したアプリケーションサーバ装置100と呼制御装置300と同様の機能を有するリソース解放指示送信プログラム、リソース解放指示転送プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図26は、リソース解放指示送信プログラムを実行するコンピュータを示す図であり、図27は、リソース解放指示転送プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図26に示すように、アプリケーションサーバ装置としてのコンピュータ11は、HDD13、CPU14、ROM15およびRAM16をバス18などで接続される。
ROM15には、上記の実施例1に示したアプリケーションサーバ装置100と同様の機能を発揮するリソース解放指示送信プログラム、つまり、図26に示すように受信プログラム15aと、リソース解放指示送信プログラム15bとが、あらかじめ記憶されている。なお、これらのプログラム15a〜プログラム15bについては、図2に示したアプリケーションサーバ装置100の各構成要素と同様、適宜統合または、分散してもよい。
そして、CPU14がこれらのプログラム15a〜プログラム15bをROM15から読み出して実行することで、図26に示すように、プログラム15a〜プログラム15bは、受信プロセス14aと、リソース解放指示送信プロセス14bとして機能するようになる。なお、プロセス14a〜プロセス14bは、図2に示した、メッセージ制御部131と、セッション終了要求部134とに対応する。
そして、CPU14はRAM16に記録されたデータに基づいてリソース解放指示送信プログラムを実行する。
なお、上記した各プログラム15a〜プログラム15bについては、必ずしも最初からROM15に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ11に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、またはコンピュータ11の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ11に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ11がこれから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
また、図27に示すように、呼制御装置としてのコンピュータ22は、HDD23、CPU24、ROM25およびRAM26をバス28などで接続される。
ROM25には、上記の実施例4に示した呼制御装置300と同様の機能を発揮するリソース解放指示転送プログラム、つまり、図27に示すようにリソース解放指示転送プログラム25aが、あらかじめ記憶されている。なお、このプログラム25aについては、図16に示した呼制御装置300の各構成要素と同様、適宜統合または、分散してもよい。
そして、CPU24がこのプログラム25aをROM25から読み出して実行することで、図27に示すように、プログラム25aは、リソース解放指示転送プロセス24aとして機能するようになる。なお、プロセス24aは、図16に示した、セッション終了要求部332に対応する。
そして、CPU24はRAM26に記録されたデータに基づいてリソース解放指示転送プログラムを実行する。
なお、上記したプログラム25aについては、必ずしも最初からROM25に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ22に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、またはコンピュータ22の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ22に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ22がこれから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施例1〜7を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムであって、
前記サーバ装置は、
前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信するリソース解放指示送信手段とを備え、
前記移動体通信端末は、
前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網で利用していたリソースを解放するリソース解放手段を備えたことを特徴とする音声呼通信切替システム。
(付記2)前記音声呼通信切替システムにおける第一の回線網と第二の回線網との間に当該第一の回線網と第二の回線網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置をさらに接続し、
前記リソース解放指示送信手段は、前記受信手段により前記移動体通信端末によって送信されたメッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、前記移動体通信端末と前記制御信号変換装置とにそれぞれ送信し、
前記リソース解放手段は、前記リソース解放指示を受信した前記移動体通信端末と制御信号変換装置とによって、前記第一の回線網で利用していたリソースが解放されることを特徴とする付記1に記載の音声呼通信切替システム。
(付記3)前記音声呼通信切替システムにおける第一の回線網と第二の回線網との間に当該第一の回線網と第二の回線網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置をさらに接続し、
前記サーバ装置は、
前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳しているか否かを判定する網輻輳情報判定手段をさらに備え、
前記リソース解放指示送信手段は、前記受信手段により前記移動体通信端末によって送信されたメッセージを受信し、前記網輻輳情報判定手段によって前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳していると判定された場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信し、前記網輻輳情報判定手段によって前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳していないと判定された場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記制御信号変換装置に送信し、
前記リソース解放手段は、前記リソース解放指示送信手段によって送信されたリソース解放指示を受信した前記移動体通信端末、または、前記制御信号変換装置によって、前記第一の回線網で利用していたリソースが解放されることを特徴とする付記1に記載の音声呼通信切替システム。
(付記4)第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置と、当該回線網間においてやり取りされる通信制御メッセージのルーティングを制御する呼制御装置とを有する音声呼通信切替システムであって、
前記サーバ装置は、
前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記呼制御装置に送信するリソース解放指示送信手段とを備え、
前記呼制御装置は、
前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に転送するリソース解放指示転送手段を備え、
前記移動体通信端末は、
前記呼制御装置のリソース解放指示転送手段によって転送されたリソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網で利用していたリソースを解放するリソース解放手段を備えたことを特徴とする音声呼通信切替システム。
(付記5)前記音声呼通信切替システムにおける第一の回線網と第二の回線網との間に当該第一の回線網と第二の回線網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置をさらに接続し、
前記リソース解放指示転送手段は、前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、前記移動体通信端末と前記制御信号変換装置とにそれぞれ送信し、
前記リソース解放手段は、前記呼制御装置のリソース解放指示転送手段によって転送されたリソース解放指示を受信した前記移動体通信端末と制御信号変換装置とによって、前記第一の回線網で利用していたリソースが解放されることを特徴とする付記4に記載の音声呼通信切替システム。
(付記6)前記音声呼通信切替システムにおける第一の回線網と第二の回線網との間に当該第一の回線網と第二の回線網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置をさらに接続し、
前記呼制御装置は、
前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳しているか否かを判定する網輻輳情報判定手段をさらに備え、
前記リソース解放指示転送手段は、前記リソース解放指示送信手段によって送信されたリソース解放指示を受信し、前記網輻輳情報判定手段によって前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳していると判定された場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に転送し、前記網輻輳情報判定手段によって前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳していないと判定された場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記制御信号変換装置に転送し、
前記リソース解放手段は、前記呼制御装置のリソース解放指示転送手段によって転送されたリソース解放指示を受信した前記移動体通信端末、または、前記制御信号変換装置によって、前記第一の回線網で利用していたリソースが解放されることを特徴とする付記4に記載の音声呼通信切替システム。
(付記7)第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムにおける前記サーバ装置であって、
前記移動体通信端末が前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信するリソース解放指示送信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
(付記8)第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムに適した音声呼通信切替方法であって、
前記サーバ装置は、
前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信工程と、
前記受信工程により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信するリソース解放指示送信工程とを含み、
前記移動体通信端末は、
前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網で利用していたリソースを解放するリソース解放工程を含んだことを特徴とする音声呼通信切替方法。
実施例1に係る音声呼通信切替システムの概要を示す図である。 実施例1に係る音声呼通信切替システムの構成を示す図である。 メッセージ制御部が移動体通信端末に送信するセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージ情報の例を示す図である。 リソース解放部がアプリケーションサーバ装置に送信する要求処理成功通知「SIP:200 OK」メッセージ情報の例を示す図である。 実施例1に係るアプリケーションサーバ装置によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。 実施例1に係るアプリケーションサーバ装置によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 実施例1に係る移動体通信端末によるリソース解放処理を説明するためのフローチャートである。 実施例2に係る音声呼通信切替システムの概要を示す図である。 実施例2に係るアプリケーションサーバ装置によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。 実施例2に係るアプリケーションサーバ装置によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 実施例3に係る音声呼通信切替システムの概要を示す図である。 実施例3に係る音声呼通信切替システムの構成を示す図である。 実施例3に係るアプリケーションサーバ装置によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。 実施例3に係るアプリケーションサーバ装置によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 実施例4に係る音声呼通信切替システムの概要を示す図である。 実施例4に係る音声呼通信切替システムの構成を示す図である。 実施例4に係る呼制御装置によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。 実施例4に係る呼制御装置によるリソース解放指示に対する要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 実施例5に係る呼制御装置によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。 実施例5に係る呼制御装置によるリソース解放指示に対する移動体通信端末からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 実施例5に係る呼制御装置によるリソース解放指示に対する制御信号変換装置からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 実施例6に係る音声呼通信切替システムの構成を示す図である。 実施例6に係る呼制御装置によるリソース解放指示処理を説明するためのフローチャートである。 実施例6に係る呼制御装置によるリソース解放指示に対する移動体通信端末からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 実施例6に係る呼制御装置によるリソース解放指示に対する制御信号変換装置からの要求処理成功通知受信処理を説明するためのフローチャートである。 リソース解放指示送信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 リソース解放指示転送プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 従来技術に係る音声呼通信切替システムの構成例を示す図である。 従来技術に係る音声呼通信切替システムにおける制御信号の流れの例を示す図である。 従来技術に係るASがMGCFに対して送信するセッション終了要求「SIP:BYE」メッセージ情報の例を示す図である。 従来技術に係るMGCFがASに対して送信する要求処理成功通知「SIP:200 OK」メッセージ情報の例を示す図である。
符号の説明
1 音声呼通信切替システム
100 アプリケーションサーバ装置
110 ネットワークI/F部
120 I/F部
130 制御部
131 メッセージ制御部
132 セッション再確立要求部
133 要求処理成功通知部
134 セッション終了要求部
135 網輻輳情報判定部
200 移動体通信端末
210 CSネットワークI/F部
220 PSネットワークI/F部
230 制御部
231 CSサービス制御部
232 PSサービス制御部
233 パケット処理エンジン部
234 リソース解放部
300 呼制御装置
310 ネットワークI/F部
320 I/F部
330 制御部
331 メッセージ制御部
332 セッション終了要求部
333 要求処理成功通知部
334 網輻輳情報判定部

Claims (6)

  1. 第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信するリソース解放指示送信手段とを備え、
    前記移動体通信端末は、
    前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網で利用していたリソースを解放するリソース解放手段を備えたことを特徴とする音声呼通信切替システム。
  2. 前記音声呼通信切替システムにおける第一の回線網と第二の回線網との間に当該第一の回線網と第二の回線網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置をさらに接続し、
    前記リソース解放指示送信手段は、前記受信手段により前記移動体通信端末によって送信されたメッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、前記移動体通信端末と前記制御信号変換装置とにそれぞれ送信し、
    前記リソース解放手段は、前記リソース解放指示を受信した前記移動体通信端末と制御信号変換装置とによって、前記第一の回線網で利用していたリソースが解放されることを特徴とする請求項1に記載の音声呼通信切替システム。
  3. 前記音声呼通信切替システムにおける第一の回線網と第二の回線網との間に当該第一の回線網と第二の回線網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置をさらに接続し、
    前記サーバ装置は、
    前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳しているか否かを判定する網輻輳情報判定手段をさらに備え、
    前記リソース解放指示送信手段は、前記受信手段により前記移動体通信端末によって送信されたメッセージを受信し、前記網輻輳情報判定手段によって前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳していると判定された場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信し、前記網輻輳情報判定手段によって前記制御信号変換装置において制御信号が輻輳していないと判定された場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記制御信号変換装置に送信し、
    前記リソース解放手段は、前記リソース解放指示送信手段によって送信されたリソース解放指示を受信した前記移動体通信端末、または、前記制御信号変換装置によって、前記第一の回線網で利用していたリソースが解放されることを特徴とする請求項1に記載の音声呼通信切替システム。
  4. 第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置と、当該回線網間においてやり取りされる通信制御メッセージのルーティングを制御する呼制御装置とを有する音声呼通信切替システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記呼制御装置に送信するリソース解放指示送信手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に転送するリソース解放指示転送手段を備え、
    前記移動体通信端末は、
    前記呼制御装置のリソース解放指示転送手段によって転送されたリソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網で利用していたリソースを解放するリソース解放手段を備えたことを特徴とする音声呼通信切替システム。
  5. 前記音声呼通信切替システムにおける第一の回線網と第二の回線網との間に当該第一の回線網と第二の回線網とを通信可能に接続するための制御を行なう制御信号変換装置をさらに接続し、
    前記リソース解放指示転送手段は、前記リソース解放指示を受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を、前記移動体通信端末と前記制御信号変換装置とにそれぞれ送信し、
    前記リソース解放手段は、前記呼制御装置のリソース解放指示転送手段によって転送されたリソース解放指示を受信した前記移動体通信端末と制御信号変換装置とによって、前記第一の回線網で利用していたリソースが解放されることを特徴とする請求項4に記載の音声呼通信切替システム。
  6. 第一の回線網と第二の回線網とが通信可能に接続され、当該回線網を利用して通信を確立する移動体通信端末と、前記第二の回線網内に設けられ、当該回線網間においてやり取りされる通信を制御するサーバ装置とを有する音声呼通信切替システムにおける前記サーバ装置であって、
    前記移動体通信端末が前記第一の回線網のリソースを利用して他の移動体通信端末と通信する状況から前記第二の回線網のリソースを利用して当該他の移動体通信端末と通信する状況になった場合に、前記移動体通信端末から送信されるメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段により前記メッセージを受信した場合に、前記第一の回線網と前記移動体通信端末との通信を切断する指示を示すリソース解放指示を前記移動体通信端末に送信するリソース解放指示送信手段と、
    を備えたことを特徴とするサーバ装置。
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