以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の権限設定支援システム10の全体構成が示されている。図2には、単語データベース41の構成が示され、図3には、文章データベースである想定問答データベース40の構成が示され、図4には、グループデータベース42の構成が示され、図5には、前回共有化判断結果データベース44の構成が示されている。また、図6には、抽出単語と想定問答の作成部署との関係の具体例が示されている。図7には、権限設定支援システム10による権限設定処理の流れがフローチャートで示されている。さらに、図8には、ログイン画面100および想定問答入力画面110の一例が示され、図9には、管理者メニュー画面200および単語抽出・グループ作成画面210の一例が示され、図10には、権限特別付与画面300の一例が示され、図11には、前回共有化判断結果適否選択画面400、グループ一覧表画面410、および単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420の一例が示され、図12には、単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520の一例が示され、図13には、単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限の設定の流れが示され、図14には、追加された想定問答の権限設定画面600の一例が示され、図15には、修正された想定問答の権限設定画面700の一例が示されている。
図1において、権限設定支援システム10は、文章データである株主総会用の各想定問答データの参照権限および修正入力権限の設定に関する各種処理を実行するとともに各種処理に必要なデータを記憶する権限設定支援サーバ20と、この権限設定支援サーバ20にネットワーク1を介して接続された作成者端末装置50および管理者端末装置60とを備えて構成されている。
ネットワーク1は、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、MAN、WAN、あるいはこれらの組合せ等、様々な形態のものが含まれ、有線であるか無線であるか、さらには有線および無線の混在型であるかは問わず、要するに、複数地点(距離の長短は問わない。)間で、ある程度の速度をもって情報を伝送することができるものであればよい。
権限設定支援サーバ20は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、株主総会用の各想定問答データの参照権限および修正入力権限の設定に関する各種処理を実行する処理手段20Aと、この処理手段20Aに接続された文章データベースである想定問答データベース40、単語データベース41、グループデータベース42、過去想定問答データベース43、前回共有化判断結果データベース44、回答者データベース45、および従業員データベース46とを含んで構成されている。
処理手段20Aは、文章入力受付処理手段である想定問答入力受付処理手段21と、単語抽出処理手段22と、グループ作成処理手段23と、共有化判断結果入力受付処理手段24と、権限共有化処理手段25と、権限特別付与処理手段26と、追加処理手段27と、修正処理手段28と、回答者設定処理手段29とを含んで構成されている。
想定問答入力受付処理手段21は、文章データである株主総会用の想定問答データの作成者による作成者端末装置50からの要求に応じ、想定問答入力画面110(図8参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して作成者端末装置50へ送信するとともに、想定問答入力画面110を用いて作成者により入力されて作成者端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる、想定問答データ(想定質問データおよび回答データ)、作成者が参照権限および/または修正入力権限の特別付与を要求する部署(作成者が、自分の部署で作成した想定問答データについて、他の部署も参照や修正入力することができるようにして欲しいと考える他の部署)についての識別情報(参照権限被付与要求部署識別情報および/または修正入力権限被付与要求部署識別情報)、並びに想定問答No.(想定問答識別情報)を受信し、これらの受信したデータおよびその入力日を、作成者の所属部署の部署コード(作成部署識別情報)および従業員コード(作成者識別情報)と対応させて、文章データベースである想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる処理を実行するものである。また、想定問答入力受付処理手段21は、受信したデータに対応させて、作成部署識別情報と同一の識別情報を、参照権限保有部署識別情報(原始的カラム)および修正入力権限保有部署識別情報(原始的カラム)として想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる処理を行う。作成部署は、元々、参照権限および修正入力権限を有しているためである。
さらに、想定問答入力受付処理手段21は、想定問答データの新規入力の受付処理だけではなく、既に入力されている想定問答データの修正入力の受付処理も実行する。すなわち、想定問答入力受付処理手段21は、修正入力対象の想定問答データについての作成部署の部署コード(作成部署識別情報)および想定問答No.(想定問答識別情報)を指定した状態で想定問答入力画面110(図8参照)に設けられた「表示」ボタン132の押操作が行われたときに、指定された部署コード(作成部署識別情報)および想定問答No.(想定問答識別情報)に対応する想定問答データを、想定問答入力画面110の各入力部140,141に表示させるとともに、想定問答入力画面110の各入力部140,141で作成者または修正入力権限を有する者により修正入力されて作成者端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる、修正後の想定問答データ(修正後の想定質問データおよび修正後の回答データ)、および想定問答No.(想定問答識別情報)を受信し、これらの受信したデータおよびその入力日を、修正入力者の所属部署の部署コードおよび従業員コードと対応させて、想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる処理を実行する。また、想定問答入力受付処理手段21は、修正後の想定問答データに対応する管理者チェック済フラグを、チェック未済であることを示す「0」にする処理を行う。この管理者チェック済フラグが「0(未済)」の場合には、修正後の想定問答データを参照および修正入力する権限は、作成部署のみが有することになる。つまり、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された参照権限保有部署識別情報の原始的カラムおよび修正入力権限保有部署識別情報の原始的カラムのみにより、各部署の権限の有無の判定処理が行われる。修正後の想定問答データは、内容が変わっているので、権限を共有化するのに不適切な状態になっているおそれがあるためである。
単語抽出処理手段22は、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された各想定問答データからそれぞれキーワードとなる単語を抽出し、抽出した単語を、想定問答データと対応させて想定問答データベース40に記憶させる処理を実行するものである。この際、単語抽出処理手段22は、管理者による管理者端末装置60からの要求に応じ、単語抽出・グループ作成画面210(図9参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信するとともに、単語抽出・グループ作成画面210を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる単語抽出方法に関する選択情報、すなわち、今回(今年)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)だけでキーワードとなる単語を抽出するのか、前回(前年)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)も含めてキーワードとなる単語を抽出するのか、あるいは過去5回分(過去5年分)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)も含めてキーワードとなる単語を抽出するのかの選択情報を受信し、受信した選択情報に従って、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)または過去想定問答データベース43に記憶された各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)を用いてキーワードとなる単語を抽出する処理を行う。
具体的には、単語抽出処理手段22は、想定問答データベース40に記憶された各想定問答データについて形態素解析を行うことにより各想定問答データ(本実施形態では、一例として、想定質問データだけを使用し、回答データの方は使用しない。)を単語に分割し、キーワードとなる単語を抽出し、抽出したキーワードとなる単語を、その単語の抽出回数(出現頻度)と対応させて単語データベース41(図2参照)に記憶させる。図2に示すように、単語データベース41では、抽出回数(出現頻度)が多い順に、抽出した単語が並べられている。一定の抽出回数(出現頻度)に満たない単語は、記憶させないようにしてもよい。この抽出回数(出現頻度)は、処理対象とされた全ての想定問答データ(本実施形態では、全ての想定質問データ)を集合させた文章データにおける各単語の抽出回数である。また、単語抽出処理手段22は、管理者により、前回(前年)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)も含めてキーワードとなる単語を抽出すること、あるいは過去5回分(過去5年分)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)も含めてキーワードとなる単語を抽出することが選択されている場合(図9参照)には、想定問答データベース40に記憶された各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)および過去想定問答データベース43に記憶された各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)を合わせて用いることにより、キーワードとなる単語を抽出し、抽出したキーワードとなる単語を、その単語の抽出回数(出現頻度)と対応させて単語データベース41(図2参照)に記憶させる。なお、本実施形態では、キーワードとなる単語の抽出処理は、想定質問データだけを使用し、回答データの方は使用しないが、これに限定されるものではなく、想定質問データおよび回答データの双方を用いてキーワードとなる単語の抽出処理を行ってもよい。
さらに、単語抽出処理手段22は、全ての想定問答データ(本実施形態では、全ての想定質問データ)の集合から抽出された単語、すなわち単語データベース41(図2参照)に記憶された単語のうち、1つ1つの想定問答データ(本実施形態では、1つ1つの想定質問データ)に含まれる単語をそれぞれ抽出し、抽出した単語を、各想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる処理を行う。例えば、図2に示すように、全ての想定問答データ(本実施形態では、全ての想定質問データ)の集合から抽出された単語として、単語α,β,γ,…が単語データベース41に記憶されている場合に、図3に示すように、想定問答識別情報がA−01(部署Aの想定問答No.=01)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に、単語α,βが含まれていれば、これらの単語α,βを、A−01の想定問答データに対応させて、想定問答データベース40に記憶させる。
そして、単語抽出処理手段22により行われる以上の処理のうち、文章データである想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)を単語に分割する形態素解析の処理は、公知技術であり、公知の形態素解析器を用いて実現することができる(特許文献3〜8等参照)。また、キーワードの抽出処理も、例えば自動翻訳や要約作成等に用いられる公知技術であり、従来より、様々なシステムが開発され(特許文献3〜8等参照)、市販のソフトウェアも数多く存在するので(非特許文献1等参照)、それらの公知のシステムや市販のソフトウェアを用いて実現することができる。
グループ作成処理手段23は、単語抽出処理手段22により抽出された単語(単語データベース41(図2参照)に記憶された単語)のうちの1つの単語または複数の単語を組み合わせて構成される単語群により、同一の単語または同一の単語群を含む想定問答データの集合からなるグループを作成する処理、すなわち1つの単語により規定されるグループ、または複数の単語を組み合わせて構成される単語群により規定されるグループを作成する処理を実行するものである。
具体的には、グループ作成処理手段23は、単語抽出処理手段22により抽出されたキーワードとなる単語(単語データベース41(図2参照)に記憶された単語)を用いて、複数の単語により構成される単語群を作成する。この際、単語データベース41(図2参照)に記憶された単語の総数がN個の場合には、2つの単語により構成されるNC2個の単語群が作成され、3つの単語により構成されるNC3個の単語群が作成され、4つの単語により構成されるNC4個の単語群が作成され、5つ以上の単語により構成される単語群も同様であり、K個の単語により構成されるNCK個の単語群が作成されることになる。例えば、2つの単語α,βにより構成される単語群、3つの単語α,β,γにより構成される単語群等が作成される。これにより、単語データベース41(図2参照)に記憶された単語の総数がN個の場合には、1つの単語により規定されるグループ、すなわち、その1つの単語が想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれている想定問答データの集合からなるグループが、N個作成され、K個(Kは2以上の整数)の単語により構成される単語群により規定されるグループ、すなわち、その単語群(K個の単語の全て)が想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれている想定問答データの集合からなるグループがNCK個作成される。なお、ある単語またはある単語群により規定されるグループを構成する想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)には、その単語またはその単語群(グループの規定用の単語または単語群)以外の単語が含まれていてもよく、例えば、単語α,βを含む想定問答データは、単語α,βにより規定されるグループを構成する想定問答データであるというだけではなく、単語αにより規定されるグループを構成する想定問答データでもあり、単語βにより規定されるグループを構成する想定問答データでもある。
そして、グループ作成処理手段23は、作成したグループの各々について、グループの規定用の単語(1つの単語で規定される場合)またはグループの規定用の単語群の全ての構成単語(複数の単語で規定される場合)が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断することにより、グループを構成する全ての想定問答データを特定し、特定した全ての想定問答データに対応する作成部署識別情報を想定問答データベース40から抽出し、抽出した作成部署識別情報を、グループの規定用の単語または単語群に対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる処理を行う。また、グループ作成処理手段23は、作成したグループの各々について、上記のようにグループを構成する想定問答データを特定しながら、グループを構成する想定問答データの数をカウントし、文章数データである想定問答データの総数(質問数)を求め、求めた想定問答データの総数(質問数)を、グループの規定用の単語または単語群に対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる処理も行う。図4に示すように、グループデータベース42では、グループを構成する想定問答データの総数(質問数)が多い順に、グループNo.が順番に付されるとともに、グループの規定用の単語または単語群、グループを構成する想定問答データの作成部署識別情報等のデータが並べられているが、グループNo.の付与は、想定問答データの総数(質問数)の多い順に限らず、要するに、1つのグループに1つ付与し、各グループを識別することができるようになっていればよく、グループデータベース42におけるレコードの並び順も、想定問答データの総数(質問数)の多い順に限らず、要するに、グループ一覧表画面410(図11)で、想定問答データの総数(質問数)の多い順にデータを表示することができるようになっていればよい。
共有化判断結果入力受付処理手段24は、グループデータベース42(図4参照)に記憶されたグループの規定用の単語または単語群を画面表示して管理者に提示し、グループを構成する各想定問答データを参照する権限を、このグループを構成する各想定問答データを作成した全ての作成部署の間で共有化するか否かについての管理者による判断結果の入力を受け付ける処理を実行するものである。
具体的には、共有化判断結果入力受付処理手段24は、管理者による管理者端末装置60からの要求に応じ、前回共有化判断結果適否選択画面400(図11参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信するとともに、前回共有化判断結果適否選択画面400を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、前回共有化判断結果を一括適用するか否かの選択情報を受信する処理を行う。
また、共有化判断結果入力受付処理手段24は、前回共有化判断結果を一括適用しないという選択情報を受信した場合に、グループ一覧表画面410(図11参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信するとともに、グループ一覧表画面410を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、共有化判断対象として選択されたグループについてのグループ識別情報(グループNo.)を受信し、受信したグループ識別情報(グループNo.)のグループの参照権限設定画面(例えば、図11の参照権限設定画面420や図12の参照権限設定画面520等)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する処理を行う。ここで、共有化判断結果入力受付処理手段24は、グループ一覧表画面410(図11参照)の表示用データを作成する際には、グループデータベース42(図4参照)に記憶された各グループの規定用の単語または単語群、並びに各グループを構成する想定問答データの総数(質問数)を用いて、共有化判断対象とされる各グループの規定用の単語または単語群(グループを構成する全ての想定問答の想定質問に含まれる単語)を、各グループを構成する想定問答データの総数(質問数)の多い順に一覧表示する処理を行う。また、共有化判断結果入力受付処理手段24は、あるグループの参照権限設定画面(例えば、図11の参照権限設定画面420や図12の参照権限設定画面520等)の表示用データを作成する際には、そのグループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断し、含まれている場合の各想定問答データの内容を想定問答データベース40から抽出し、抽出した各想定問答データの内容を、そのグループを構成する各想定問答データの内容として一覧表示するとともに、グループデータベース42(図4参照)に記憶されている単語または単語群を参照し、そのグループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語を含み、かつ、別の単語も含めて規定される下位のグループを特定し、特定した下位のグループの規定用の単語または単語群についても一覧表示する処理を行う。
さらに、共有化判断結果入力受付処理手段24は、あるグループの参照権限設定画面(例えば、図11の単語αを含む想定問答の参照権限設定画面420)を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、その下位のグループの参照権限設定画面(例えば、図12の単語α,βを含む想定問答の参照権限設定画面520)へ遷移するための下位のグループについてのグループ識別情報(例えば、グループNo.=N00006)を受信し、下位のグループの参照権限設定画面の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する処理を行う。
そして、共有化判断結果入力受付処理手段24は、共有化対象として選択されたグループについての参照権限設定画面を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、そのグループを構成する想定問答データの参照権限をそのグループを構成する想定問答データの全ての作成部署の間で共有化するか否かの判断結果を示すデータ、共有化を適用除外された想定問答データについての想定問答識別情報、並びにそのグループを構成する想定問答データの回答者を統一する場合の統一後の1人または複数人の回答者についての回答者識別情報(役員コード)を受信し、受信した共有化判断結果を示すデータを、そのグループについてのグループ識別情報(グループNo.)およびそのグループの規定用の単語または単語群と対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる処理を行う。なお、グループデータベース42に記憶されている共有化判断結果を示すデータは、共有化判断が未済の状態のグループについては「0」であり、共有化しないという判断結果を示すデータの場合には「1」とし、共有化するという判断結果を示すデータの場合には「2」とする。
さらに、共有化判断結果入力受付処理手段24は、権限を共有化するという判断結果を受け付けた場合には、権限を共有化するという共有化判断結果を示すデータ「2」を、権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群と対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させるとともに、グループデータベース42に記憶されている単語または単語群を参照し、権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語を含み、かつ、別の単語も含めて規定される下位のグループを特定し、特定した下位のグループについても、権限を共有化するという共有化判断結果を示すデータ「2」を、下位のグループの規定用の単語または単語群と対応させてグループデータベース42に記憶させる処理を行う。そして、共有化判断結果入力受付処理手段24は、グループ一覧表画面410(図11参照)の表示用データを作成する際には、グループデータベース42(図4参照)に記憶されている共有化判断結果を示すデータが、共有化しないという判断結果を示すデータ「1」である場合、および共有化するという判断結果を示すデータ「2」である場合には、共有化判断が終了している旨の「済」の表示を行う。
また、共有化判断結果入力受付処理手段24は、各グループの参照権限設定画面(例えば、図11の参照権限設定画面420や図12の参照権限設定画面520等)において、管理者による共有化判断結果の入力(「実行」ボタン473,573等の押操作)を受け付けるだけではなく、既に参照権限を共有化されたグループについて、参照権限の共有化を解除するための設定変更入力(非共有化選択部472,572等を選択した状態での「設定変更」ボタン474,574等の押操作)を受け付ける処理、および既に参照権限を共有化しないと判断したグループについて、参照権限を共有化するための設定変更入力(共有化選択部471,571等を選択した状態での「設定変更」ボタン474,574等の押操作)を受け付ける処理も行う。この際、共有化判断結果入力受付処理手段24は、参照権限の共有化を解除するための設定変更入力が行われたグループについてグループデータベース42(図4参照)に記憶された共有化判断結果を示すデータを、参照権限を共有化しないという判断結果を示すデータに設定変更する処理、および参照権限を共有化しないという判断から共有化するという判断への設定変更入力が行われたグループについてグループデータベース42(図4参照)に記憶された共有化判断結果を示すデータを、参照権限を共有化するという判断結果を示すデータに設定変更する処理を行う。
権限共有化処理手段25は、共有化判断結果入力受付処理手段24により参照権限を共有化するという判断結果を受け付けた場合に、グループデータベース42(図4参照)から、参照権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群を抽出し、抽出したグループの規定用の単語(1つの単語で規定される場合)または単語群の全ての構成単語(複数の単語で規定される場合)が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断することにより、参照権限を共有化されたグループを構成する全ての想定問答データを特定し、参照権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群に対応してグループデータベース42(図4参照)に記憶された作成部署識別情報(グループ作成処理手段23により抽出された作成部署識別情報)と同一の識別情報を、参照権限を共有化されたグループを構成する全ての想定問答データのそれぞれに対応させて、これらの各想定問答データを参照する権限を有する部署についての参照権限保有部署識別情報として、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させる処理を行う。この際、権限共有化処理手段25は、各想定問答データに対応して既に参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに参照権限保有部署識別情報が記憶されている場合には、今回、参照権限を共有化されたグループについての参照権限保有部署識別情報のうち、既に共有化カラムに記憶されている参照権限保有部署識別情報と重複しない参照権限保有部署識別情報のみを追加して共有化カラムに記憶させる処理を行う。また、権限共有化処理手段25は、参照権限を共有化されたグループを構成する全ての想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させた参照権限保有部署識別情報と同じ識別情報を、グループデータベース42(図4参照)にも、参照権限を共有化されたグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報として記憶させる処理を行う。この際、権限共有化処理手段25は、今回、参照権限を共有化されたグループについて、既に参照権限が共有化されている部署の識別情報が記憶されている場合には、今回、参照権限を共有化されたグループについての参照権限保有部署識別情報のうち、既に記憶されている部署と重複しない部署の識別情報のみを追加して記憶させる処理を行う。
また、権限共有化処理手段25は、共有化判断結果入力受付処理手段24により権限の共有化の適用除外の指定入力を受け付けた場合には、共有化判断結果入力受付処理手段24により受信した想定問答識別情報をキーとして、想定問答データベース40(図3参照)において、共有化適用除外された想定問答データを特定し、特定した想定問答データに対応する共有化適用除外フラグを立てる(フラグを「1」にする)処理を行う。
さらに、権限共有化処理手段25は、共有化判断結果入力受付処理手段24により前回共有化判断結果を一括適用するという選択情報を受信した場合には、前回共有化判断結果データベース44(図5参照)に記憶された前回の共有化判断結果を示すデータが、権限を共有化するという判断結果を示すデータ「2」となっている各グループのそれぞれを、順次、着目するグループとし、次のような処理を行う。すなわち、権限共有化処理手段25は、着目グループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断することにより、着目グループを構成する全ての想定問答データを特定し、着目グループの規定用の単語または単語群に対応してグループデータベース42(図4参照)に記憶された作成部署識別情報(グループ作成処理手段23により抽出された作成部署識別情報)と同一の識別情報を、着目グループを構成する全ての想定問答データのそれぞれに対応させて、これらの各想定問答データを参照する権限を有する部署についての参照権限保有部署識別情報として、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させる処理を行う。なお、着目グループを構成する全ての想定問答データに対応する作成部署識別情報を想定問答データベース40(図3参照)から抽出し、抽出した作成部署識別情報と同一の識別情報を、着目グループを構成する全ての想定問答データのそれぞれに対応させて、参照権限保有部署識別情報として想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させてもよい。この際、権限共有化処理手段25は、着目グループを構成する各想定問答データに対応して既に参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに参照権限保有部署識別情報が記憶されている場合には、着目グループについての参照権限保有部署識別情報のうち、既に共有化カラムに記憶されている参照権限保有部署識別情報と重複しない参照権限保有部署識別情報のみを追加して共有化カラムに記憶させる処理を行う。
また、権限共有化処理手段25は、共有化判断結果入力受付処理手段24により参照権限の共有化を解除するための設定変更入力を受け付けた場合には、先ず、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている参照権限保有部署識別情報を、各想定問答データのそれぞれの作成部署についての作成部署識別情報と同一の参照権限保有部署識別情報のみに設定変更する処理、すなわち参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶されている参照権限保有部署識別情報を消去し、参照権限保有部署識別情報の原始的カラムに記憶されている参照権限保有部署識別情報とする処理を行う。その後、権限共有化処理手段25は、グループデータベース42(図4参照)に記憶された共有化判断結果を示すデータが、参照権限を共有化するという判断結果を示すデータとなっている各グループのそれぞれを、順次、着目するグループとし、次のような処理を行う。すなわち、権限共有化処理手段25は、着目グループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断することにより、着目グループを構成する全ての想定問答データを特定し、着目グループの規定用の単語または単語群に対応してグループデータベース42(図4参照)に記憶された作成部署識別情報(グループ作成処理手段23により抽出された作成部署識別情報)と同一の識別情報を、着目グループを構成する全ての想定問答データのそれぞれに対応させて、参照権限保有部署識別情報として想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させる処理を行う。なお、着目グループを構成する全ての想定問答データに対応する作成部署識別情報を想定問答データベース40(図3参照)から抽出し、抽出した作成部署識別情報と同一の識別情報を、着目グループを構成する全ての想定問答データのそれぞれに対応させて、参照権限保有部署識別情報として想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させてもよい。この際、権限共有化処理手段25は、着目グループを構成する各想定問答データに対応して既に参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに参照権限保有部署識別情報が記憶されている場合には、着目グループについての参照権限保有部署識別情報のうち、既に共有化カラムに記憶されている参照権限保有部署識別情報と重複しない参照権限保有部署識別情報のみを追加して共有化カラムに記憶させる処理を行う。
権限特別付与処理手段26は、各グループの参照権限の共有化判断(グループを構成する全ての想定問答データの参照権限を、グループを構成する全ての想定問答データの作成部署の間で共有化するか否かの判断)とは別に、管理者の独自の判断、または想定問答データの作成部署からの要求に基づく管理者の判断により、各想定問答データの参照権限および/または修正入力権限を特別に付与する処理、並びに、特別付与した参照権限および/または修正入力権限を取り消す処理を実行するものである。
具体的には、権限特別付与処理手段26は、管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる管理者の要求に応じ、権限特別付与画面300(図10参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信するとともに、権限特別付与画面300を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、参照権限および/または修正入力権限を特別に付与された部署の識別情報(部署コード)を受信し、受信した識別情報(部署コード)を、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の特別付与カラムおよび/または修正入力権限保有部署識別情報の特別付与カラムに記憶させる処理を行う。
また、権限特別付与処理手段26は、権限特別付与画面300(図10参照)を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、参照権限および/または修正入力権限の特別付与を取り消された部署の識別情報(部署コード)を受信し、受信した識別情報(部署コード)を、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の特別付与カラムおよび/または修正入力権限保有部署識別情報の特別付与カラムから消去する処理を行う。
追加処理手段27は、追加入力された想定問答データの権限を設定する処理を実行するものである。具体的には、追加処理手段27は、管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる管理者の要求に応じ、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。この際、追加処理手段27は、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている抽出単語を参照し、抽出単語が記憶されていない状態の想定問答データ(単語抽出処理手段22によるキーワードとなる単語の抽出処理が行われていない想定問答データ)を、追加された想定問答データとして特定し、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている追加された想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)から、単語データベース41(図2参照)に記憶されているキーワードとなる単語を抽出し、抽出した単語を、追加された想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させるとともに、想定問答データベース40に記憶させた抽出単語を、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)に表示する処理を行う。従って、本実施形態では、追加された想定問答データからのキーワードとなる単語の抽出処理は、既に単語抽出処理手段22により想定問答データの集合から抽出されて単語データベース41(図2参照)に記憶されている単語の中から行うので、たとえ、追加された想定問答データの中に、キーワードとなるべき新たな単語が含まれていたとしても、その単語は抽出されず、また、新たな単語を増やさないことから、新しいグループが作成されることもない。このため、単語抽出処理手段22による想定問答データの集合からの単語の抽出処理は、今回(今年)の想定問答データが、ある程度、一通りの内容について収集された段階で行うか、あるいは前回(前年)や過去5回(過去5年)の想定問答データを合わせて行うことが好ましい。
また、追加処理手段27は、追加された想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)から抽出したキーワードとなる1つまたは複数の単語により規定されるグループを、グループデータベース42(図4参照)から特定し、特定したグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化するというデータ「2」である場合には、グループデータベース42から、特定したグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報(部署コード)を取得し、取得した識別情報(部署コード)の部署を、共有化対象部署として、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)に表示する処理を行う。なお、特定したグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化しないというデータ「1」である場合には、追加された想定問答データの参照権限も共有化しないので、この場合の追加された想定問答データについては、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムには何も格納されず、参照権限保有部署識別情報の原始的カラムに、作成部署識別情報と同一の識別情報が格納されるだけであり、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)への表示も行われない。また、特定したグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化判断未済というデータ「0」である場合には、同じグループを構成する他の想定問答データと合わせて、のちに共有化判断処理が行われるので、この場合の追加された想定問答データは、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)に表示されない。
そして、追加処理手段27は、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、追加された想定問答データの参照権限を、共有化することを選択する情報、または適用除外とすることを選択する情報を受信し、共有化することを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)に共有化対象部署として表示した部署の識別情報(部署コード)を記憶させる処理を行い、適用除外とすることを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグを立てる(「1」にする)処理を行う。
修正処理手段28は、修正入力された想定問答データの権限を設定する処理を実行するものである。具体的には、修正処理手段28は、管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる管理者の要求に応じ、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。この際、修正処理手段28は、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)から、単語データベース41(図2参照)に記憶されているキーワードとなる単語を抽出し、抽出した単語を、修正後の想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させるとともに、想定問答データベース40に記憶させた抽出単語を、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に表示する処理を行う。従って、本実施形態では、修正後の想定問答データからのキーワードとなる単語の抽出処理は、既に単語抽出処理手段22により想定問答データの集合から抽出されて単語データベース41(図2参照)に記憶されている単語の中から行うので、たとえ、修正後の想定問答データの中に、キーワードとなるべき新たな単語が含まれていたとしても、その単語は抽出されず、また、新たな単語を増やさないことから、新しいグループが作成されることもない。
また、修正処理手段28は、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)から抽出した単語と、修正対象となった想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている修正前の想定問答データに含まれていた単語とを比較し、これらが一致しているか否かにより、修正の前後でグループが維持されているか否かを判断する処理を行う。ここで、修正処理手段28は、グループが維持されている場合には、維持されたグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化するというデータ「2」である場合には、グループデータベース42から、維持されたグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報(部署コード)を取得するか、あるいは修正対象とされた想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶されている参照権限保有部署識別情報(部署コード)を取得し、取得した識別情報(部署コード)の部署を、共有化対象部署として、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に表示する処理を行う。なお、維持されたグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化しないというデータ「1」である場合には、修正後の想定問答データの参照権限も共有化しないので、この場合の修正後の想定問答データについては、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに何も格納されず、かつ、参照権限保有部署識別情報の原始的カラムに作成部署識別情報と同一の識別情報が格納されているだけの状態を維持し、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)への表示も行わない。また、維持されたグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化判断未済というデータ「0」である場合には、同じグループを構成する他の想定問答データと合わせて、のちに共有化判断処理が行われるので、この場合の修正後の想定問答データは、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に表示されない。
そして、修正処理手段28は、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、修正後の想定問答データの参照権限を、共有化することを選択する情報、または適用除外とすることを選択する情報を受信し、共有化することを選択する情報を受信した場合には、修正前に適用除外されていれば、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグが立っている(「1」になっている)ので、この共有化適用除外フラグを降ろす(「0」にする)処理を行い、適用除外とすることを選択する情報を受信した場合には、修正前に適用除外されていなければ、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグが降ろされている(「0」になっている)ので、この共有化適用除外フラグを立てる(「1」にする)処理を行い、さらに、想定問答データベース40(図3参照)の修正後の想定問答データに対応する管理者チェック済フラグを立てる(「1」にする)処理を行う。
一方、修正処理手段28は、修正の前後でグループが維持されていない場合には、グループが変わり、共有化対象部署も変わるので、修正対象となった想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている参照権限保有部署識別情報を、修正対象となった想定問答データの作成部署についての作成部署識別情報と同一の参照権限保有部署識別情報のみに設定変更する処理、すなわち修正対象となった想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶されている識別情報(部署コード)を消去し、参照権限保有部署識別情報の原始的カラムに作成部署識別情報と同一の参照権限保有部署識別情報が記憶されているだけの状態にする処理を行う。それから、修正処理手段28は、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)から抽出したキーワードとなる1つまたは複数の単語により規定されるグループを、グループデータベース42(図4参照)から特定し、特定した修正後のグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化するというデータ「2」である場合には、グループデータベース42から、修正後のグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報(部署コード)を取得し、取得した識別情報(部署コード)の部署を、修正後の共有化対象部署として、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に表示する処理を行う。なお、修正後のグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化しないというデータ「1」である場合には、修正後の想定問答データの参照権限も共有化しないので、この場合の修正後の想定問答データについては、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに何も格納されず、かつ、参照権限保有部署識別情報の原始的カラムに作成部署識別情報と同一の識別情報が格納されているだけの状態を維持し、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)への表示も行わない。また、修正後のグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化判断未済というデータ「0」である場合には、同じグループを構成する他の想定問答データと合わせて、のちに共有化判断処理が行われるので、この場合の修正後の想定問答データは、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に表示されない。
そして、修正処理手段28は、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)を用いて管理者により入力されて管理者端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる、修正後の想定問答データの参照権限を、共有化することを選択する情報、または適用除外とすることを選択する情報を受信し、共有化することを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に共有化対象部署として表示した部署の識別情報(部署コード)を記憶させる処理を行い、適用除外とすることを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグを立てる(「1」にする)処理を行い、さらに、想定問答データベース40(図3参照)の修正後の想定問答データに対応する管理者チェック済フラグを立てる(「1」にする)処理を行う。
回答者設定処理手段29は、想定問答データの作成部署と、その部署が作成した想定問答データを担当する回答者(株主総会で株主の質問に回答する者)である役員との対応関係を定めるための管理者による入力を受け付け、入力された対応関係に従って、作成部署識別情報(部署コード)と、回答者識別情報(役員コード)とを対応させて、回答者データベース45に記憶させる処理を実行するものである。また、回答者設定処理手段29は、回答者データベース45に記憶された作成部署識別情報(部署コード)と回答者識別情報(役員コード)との対応関係を用いて、各想定問答データについて、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された作成部署識別情報に対応する回答者識別情報を特定し、特定した回答者識別情報を、各想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる処理を実行するものである。
想定問答データベース40は、図3に示すように、想定問答データを作成した部署を識別するための作成部署識別情報(本実施形態では、部署コード)と、想定問答データを作成した者を識別するための作成者識別情報(本実施形態では、従業員コード)と、想定問答データが入力された入力日と、想定問答データを識別するための想定問答識別情報(本実施形態では、部署コードと想定問答No.との組合せ)と、想定問答データを構成する想定質問データおよび回答データと、想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)から抽出されたキーワードとなる1つまたは複数の単語と、想定問答データを担当する1人または複数人の回答者(役員)を識別するための回答者識別情報(本実施形態では、役員コード)と、作成者または作成部署により参照権限の付与を要求された1つまたは複数の部署を識別するための参照権限被付与要求部署識別情報と、作成者または作成部署により修正入力権限の付与を要求された1つまたは複数の部署を識別するための修正入力権限被付与要求部署識別情報と、原始的に参照権限を付与される1つまたは複数の部署(本実施形態では、作成部署のみ)を識別するための参照権限保有部署識別情報(原始的カラム)と、参照権限の共有化処理により参照権限を付与された1つまたは複数の部署を識別するための参照権限保有部署識別情報(共有化カラム)と、参照権限の共有化の適用が除外される想定問答データであることを示すための共有化適用除外フラグ(「0」:適用除外なし、「1」:適用除外あり)と、管理者により参照権限を特別付与された1つまたは複数の部署を識別するための参照権限保有部署識別情報(特別付与カラム)と、原始的に修正入力権限を付与される1つまたは複数の部署(本実施形態では、作成部署のみ)を識別するための修正入力権限保有部署識別情報(原始的カラム)と、管理者により修正入力権限を特別付与された1つまたは複数の部署を識別するための修正入力権限保有部署識別情報(特別付与カラム)とを対応させて記憶するものである。また、想定問答データベース40は、想定問答データの修正入力が行われた場合には、各修正毎に、修正入力を行った部署を識別するための修正入力部署識別情報(本実施形態では、部署コード)と、修正入力を行った者を識別するための修正入力者識別情報(本実施形態では、従業員コード)と、修正後の想定問答データが入力された入力日と、修正後の想定問答データを構成する想定質問データおよび回答データと、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)から抽出されたキーワードとなる1つまたは複数の単語と、管理者による修正後の想定問答データについての権限設定処理が終了しているか否かを示す管理者チェック済フラグ(「0」:未済、「1」:済)とを対応させて記憶する。
単語データベース41は、図2に示すように、想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)の集合から抽出されたキーワードとなる単語と、抽出対象とされた想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)の集合内における抽出回数(出現頻度)とを対応させて記憶するものである。
グループデータベース42は、図4に示すように、グループ識別情報(本実施形態では、グループNo.)と、グループを構成する全ての想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に共通して含まれる1つまたは複数の単語(グループの規定用の単語または単語群)と、グループを構成する想定問答データの総数(質問数)と、グループを構成する全ての想定問答データに対応する1つまたは複数の作成部署識別情報(グループを構成する各想定問答データをそれぞれ作成した部署の全てを識別するための作成部署識別情報の集合)と、グループを構成する全ての想定問答データの参照権限をグループを構成する各想定問答データの作成部署の間で共有化するか否かの判断結果を示すデータ(「1」:共有化しない、「2」:共有化する)と、グループを構成する全ての想定問答データの参照権限が共有化されている部署を識別するための参照権限保有部署識別情報とを対応させて記憶するものである。
過去想定問答データベース43は、前回(前年)の分を含め、過去複数年分(本実施形態では、一例として過去5年分)の想定問答データ(想定質問データおよび回答データ)を、年度毎に記憶するものである。なお、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された今回(今年)の想定問答データ(想定質問データおよび回答データ)は、今回(今年)の株主総会終了後に、過去想定問答データベース43に記憶される。
前回共有化判断結果データベース44は、図5に示すように、前回(前年)に行われた単語抽出処理手段22による処理で抽出された単語を用いて前回(前年)作成されたグループを構成する全ての想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に共通して含まれる1つまたは複数の単語(グループの規定用の単語または単語群)と、前回(前年)に共有化判断結果入力受付処理手段24により受け付けられた参照権限の共有化判断結果を示すデータ(「1」:共有化しない、「2」:共有化する)とを対応させて記憶するものである。
回答者データベース45は、想定問答データの作成部署についての作成部署識別情報(部署コード)と、想定問答データを担当する回答者(役員)についての回答者識別情報(役員コード)とを対応させて記憶するものである。
従業員データベース46は、作成者識別情報(本実施形態では、従業員コード)と、作成者毎または作成部署毎に付与されたパスワードと、作成者の氏名と、作成者の所属部署を識別するための作成部署識別情報(本実施形態では、部署コード)とを対応させて記憶するものである。
そして、以上において、処理手段20Aに含まれる各処理手段21〜29は、権限設定支援サーバ20を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、各データベース40〜46は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
さらに、権限設定支援サーバ20は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数台のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
作成者端末装置50は、各想定問答データを作成する作成者が操作する端末装置であり、コンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。なお、作成者端末装置50は、例えば、携帯電話機(PHSも含む。)や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器であってもよい。
管理者端末装置60は、各想定問答データの権限設定や管理等を行う管理者が操作する端末装置であり、コンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。管理者は、例えば、法務部門の担当者や弁護士等のリーガルセクションの担当者、あるいは株主総会の準備や運営を担当する部署の担当者等である。なお、管理者端末装置60は、例えば、携帯電話機(PHSも含む。)や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器であってもよい。
このような本実施形態においては、以下のようにして権限設定支援システム10により各想定問答データの参照権限および修正入力権限の設定処理が行われる。
図7において、権限設定支援サーバ20を稼働させて権限設定支援処理を開始し(ステップS1)、先ず、作成者端末装置50からの作成者による各想定問答データの入力を受け付ける(ステップS2)。この各作成者による想定問答データの入力作業は、例えば、管理者が期限を決めて、その期限までに、ある程度の数および一通りの内容の想定問題データが集まるように行われることが好ましい。この際、管理者は、例えば、各作成者に対し、作成する想定問答データの内容(テーマ)を、ある程度決めて割り振ってもよく、あるいは、ある程度、前回(前年)以前の例に倣って想定問答データを作成するようにしてもよい。
具体的には、想定問答入力受付処理手段21により、作成者端末装置50からの作成者の要求に応じ、ログイン画面100(図8参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して作成者端末装置50へ送信する。すると、作成者端末装置50の画面上には、図8に示すようなログイン画面100が表示される。
図8において、ログイン画面100には、作成者識別情報(従業員コード)、作成者毎または作成部署毎に付与されたパスワード、および作成部署識別情報(部署コード)の各入力部101,102,103が設けられるとともに、各入力部101,102,103で入力されたデータを権限設定支援サーバ20へ送信するための「送信」ボタン104が設けられている。
図8のログイン画面100で、作成者が、各入力部101,102,103に作成者識別情報(従業員コード)、パスワード、および作成部署識別情報(部署コード)を入力し、「送信」ボタン104を押操作すると、これらのログインデータが、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、想定問答入力受付処理手段21により、ログインデータを受信すると、従業員データベース46に記憶されたデータを用いて、パスワードによる認証で本人確認を行い、想定問答入力画面110(図8参照)を作成し、作成した想定問答入力画面110の表示用データを、ネットワーク1を介して作成者端末装置50へ送信する。すると、作成者端末装置50の画面上には、図8に示すような想定問答入力画面110が表示される。
図8において、想定問答入力画面110には、ログインした作成者(但し、修正入力のときは修正入力者)の識別情報を表示する作成者識別情報表示部(従業員コード表示部)111と、作成部署(但し、修正入力のときは修正入力部署)を表示する作成部署表示部112と、想定問答データを新規入力する場合の想定問答No.を入力する想定問答No.入力部120と、想定問答データを修正入力する場合の修正対象を指定するための作成部署および想定問答No.の各入力部130,131と、各入力部130,131に入力した作成部署および想定問答No.で特定された想定問答データを構成する想定質問データおよび回答データを各入力部140,141に表示させるための「表示」ボタン132と、想定問答データを構成する想定質問データおよび回答データの各入力部140,141と、権限の特別付与を要求する部署(作成者が、自分の部署で作成した想定問答データについて、他の部署も参照や修正入力することができるようにして欲しいと考える他の部署)を選択するための部署選択部150と、参照権限の特別付与を要求する部署の入力部151と、部署選択部150で選択された部署を入力部151へ入力するための参照権限用の送りボタン152と、修正入力権限の特別付与を要求する部署の入力部153と、部署選択部150で選択された部署を入力部153へ入力するための修正入力権限用の送りボタン154と、ログインした作成者(但し、修正入力のときは修正入力者)またはその所属部署が参照または修正可能な想定問答データの一覧表示部160と、各入力部120,130,131,140,141,151,153で入力されたデータを権限設定支援サーバ20へ送信するための「送信」ボタン170が設けられている。
一覧表示部160には、想定問答データについての修正入力の可否、作成部署、想定問答No.、想定質問データ、回答データ、抽出単語、回答者の各表示欄161〜167が設けられている。この一覧表示部160に表示される想定問答データは、ログインした作成者(但し、修正入力のときは修正入力者)またはその所属部署が参照権限を有する想定問答データであり、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された参照権限保有部署識別情報の中に、ログインした作成者(但し、修正入力のときは修正入力者)の所属部署の識別情報が含まれている場合に表示される。また、修正入力の可否の表示欄161の表示は、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された修正入力権限保有部署識別情報の中に、ログインした作成者(但し、修正入力のときは修正入力者)の所属部署の識別情報が含まれている場合に「可」と表示され、含まれていない場合に「不可」と表示される。各表示欄162〜167の表示も、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されたデータを用いて行われる。
そして、図8の想定問答入力画面110において、作成者が、各入力部120,140,141,151,153にデータを入力し、「送信」ボタン170を押操作すると、入力された想定問答データ(想定質問データおよび回答データ)、参照権限および/または修正入力権限の特別付与を要求する部署の識別情報、並びに想定問答No.(想定問答識別情報)が、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、想定問答入力受付処理手段21により、作成者端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる、想定問答データ(想定質問データおよび回答データ)、参照権限および/または修正入力権限の特別付与を要求する部署の識別情報(参照権限被付与要求部署識別情報および/または修正入力権限被付与要求部署識別情報)、並びに想定問答No.(想定問答識別情報)を受信し、これらの受信したデータおよびその入力日を、作成者の所属部署の部署コード(作成部署識別情報)および従業員コード(作成者識別情報)と対応させて、想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる。また、想定問答入力受付処理手段21により、受信したデータに対応させて、作成部署識別情報と同一の識別情報を、参照権限保有部署識別情報(原始的カラム)および修正入力権限保有部署識別情報(原始的カラム)として想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる。これにより、作成者またはその所属部署は、再ログインして、入力した想定問答データを参照し、修正することができる。
続いて、処理手段20Aにより、管理者端末装置60からの管理者の要求に応じ、管理者メニュー画面200(図9参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図9に示すような管理者メニュー画面200が表示される。
図9において、管理者メニュー画面200には、「単語抽出・グループ作成」選択部201と、「権限の共有化」選択部202と、「権限の特別付与」選択部203と、「追加された想定問答の権限の設定」選択部204と、「修正された想定問答の権限の設定」選択部205と、「回答者の設定」選択部206とが設けられている。
図9の管理者メニュー画面200において、管理者が、「単語抽出・グループ作成」選択部201を選択すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を受信すると、単語抽出処理手段22により、単語抽出・グループ作成画面210(図9参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する(図7のステップS3)。
図9において、単語抽出・グループ作成画面210には、今回(今年)の想定質問データだけでキーワードとなる単語を抽出することを選択する選択部211と、前回(前年)の想定質問データも含めてキーワードとなる単語を抽出することを選択する選択部212と、過去5回分(5年分)の質問データも含めてキーワードとなる単語を抽出することを選択する選択部213と、選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信して単語抽出処理およびグループ作成処理を実行するための「実行」ボタン214とが設けられている。なお、選択部213は、本実施形態では、一例として過去5回分(5年分)としているが、過去何年分であってもよい。
図9の単語抽出・グループ作成画面210において、管理者が、各選択部211〜213のいずれかを選択し、「実行」ボタン214を押操作すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を受信すると、単語抽出処理手段22により、キーワードとなる単語の抽出処理が実行される(図7のステップS3)。
具体的には、単語抽出処理手段22により、選択部211が選択された場合には、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)を用いてキーワードとなる単語を抽出する処理を行い、選択部212が選択された場合には、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)および過去想定問答データベース43に記憶された前回(前年)の各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)を用いてキーワードとなる単語を抽出する処理を行い、選択部213が選択された場合には、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)および過去想定問答データベース43に記憶された過去5回分(5年分)の各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)を用いてキーワードとなる単語を抽出する処理を行う。
この際、単語抽出処理手段22により、想定問答データベース40(図3参照)や過去想定問答データベース43に記憶された各想定問答データについて形態素解析を行うことにより各想定問答データ(本実施形態では、想定質問データだけを使用し、回答データの方は使用しない。)を単語に分割し、キーワードとなる単語を抽出し、抽出したキーワードとなる単語を、その単語の抽出回数(出現頻度)と対応させて単語データベース41(図2参照)に記憶させる。なお、一定の抽出回数(出現頻度)に満たない単語は、記憶させないようにしてもよい。また、形態素解析の処理は、公知の形態素解析器を用いて実現することができ(特許文献3〜8等参照)、キーワードの抽出処理も、公知のシステム(特許文献3〜8等参照)や市販のソフトウェア(非特許文献1等参照)等を用いて実現することができる。
それから、単語抽出処理手段22により、全ての想定問答データ(本実施形態では、全ての想定質問データ)の集合から抽出された単語、すなわち単語データベース41(図2参照)に記憶された単語のうち、1つ1つの想定問答データ(本実施形態では、1つ1つの想定質問データ)に含まれる単語をそれぞれ抽出し、抽出した単語を、各想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる処理を行う。例えば、図2に示すように、全ての想定問答データ(本実施形態では、全ての想定質問データ)の集合から抽出された単語として、単語α,β,γ,…が単語データベース41に記憶されている場合に、図3に示すように、想定問答識別情報がA−01(部署Aの想定問答No.=01)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に、単語α,βが含まれていれば、これらの単語α,βを、A−01の想定問答データに対応させて、想定問答データベース40に記憶させる。
続いて、グループ作成処理手段23により、単語抽出処理手段22により抽出された単語(単語データベース41(図2参照)に記憶された単語)のうちの1つの単語または複数の単語を組み合わせて構成される単語群により、同一の単語または同一の単語群を含む想定問答データの集合からなるグループを作成する処理、すなわち1つの単語により規定されるグループ、または複数の単語を組み合わせて構成される単語群により規定されるグループを作成する処理を実行する(図7のステップS4)。
具体的には、グループ作成処理手段23により、単語抽出処理手段22により抽出されたキーワードとなる単語(単語データベース41(図2参照)に記憶された単語)を用いて、複数の単語により構成される単語群を作成する。例えば、2つの単語α,βにより構成される単語群、2つの単語α,γにより構成される単語群、2つの単語β,γにより構成される単語群、3つの単語α,β,γにより構成される単語群等を作成する。これにより、単語データベース41(図2参照)に記憶された単語の総数がN個の場合には、1つの単語により規定されるグループ、すなわち、その1つの単語が想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれている想定問答データの集合からなるグループが、N個作成される。例えば、単語αが想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれている想定問答データの集合からなるグループ等である。また、K個(Kは2以上の整数)の単語により構成される単語群により規定されるグループ、すなわち、その単語群の構成単語(K個の単語)の全てが想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれている想定問答データの集合からなるグループがNCK個作成される。
それから、グループ作成処理手段23により、作成したグループの各々について、グループの規定用の単語(1つの単語で規定される場合)またはグループの規定用の単語群の全ての構成単語(複数の単語で規定される場合)が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断することにより、グループを構成する全ての想定問答データを特定し、特定した全ての想定問答データに対応する作成部署識別情報を想定問答データベース40から抽出し、抽出した作成部署識別情報を、グループの規定用の単語または単語群に対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる。例えば、単語α,βを構成単語とする単語群により規定されるグループ、すなわち単語α,βの双方が想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれている想定問答データの集合からなるグループについては、図3の想定問答データベース40の例では、想定問答識別情報がA−01(部署Aの想定問答No.=01)、A−02(部署Aの想定問答No.=02)、A−04(部署Aの想定問答No.=04)、B−02(部署Bの想定問答No.=02)の想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)からの抽出単語に、単語α,βが含まれているので、これらの想定問答データが、単語α,βにより規定されるグループを構成する想定問答データとして特定される。なお、A−04(部署Aの想定問答No.=04)およびB−02(部署Bの想定問答No.=02)の想定問答データの抽出単語には、α,βの他に、γもあるが、単語α,βを含んでいるということで、これらの想定問答データも、単語α,βにより規定されるグループを構成する想定問答データとなり、同時に、単語α,β,γにより規定されるグループを構成する想定問答データでもあることになる。そして、A−01(部署Aの想定問答No.=01)、A−02(部署Aの想定問答No.=02)、A−04(部署Aの想定問答No.=04)に対応する作成部署識別情報は、A(人事部)であり、B−02(部署Bの想定問答No.=02)の想定問答データに対応する作成部署識別情報は、B(システム部)であるから、これらのA(人事部)、B(システム部)を抽出し、さらに図示は省略されているが同様にしてC(債券部)も抽出されたとすると、抽出したA(人事部)、B(システム部)、C(債券部)を、単語α,βにより規定されるグループ(グループNo.=N00006)についての作成部署識別情報としてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる。同様にして、各想定問答データについての抽出単語と、各想定問答データの作成部署との関係が、図6の例に示すような状態になっていたとすれば、各グループについての作成部署識別情報は、図4のグループデータベース42の例に示すような状態となる。
また、グループ作成処理手段23により、作成したグループの各々について、上記のようにグループを構成する想定問答データを特定しながら、グループを構成する想定問答データの数をカウントし、想定問答データの総数(質問数)を求め、求めた想定問答データの総数(質問数)を、グループの規定用の単語または単語群に対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる。例えば、単語α,βにより規定されるグループ(グループNo.=N00006)を構成する想定問答データの総数(質問数)が、68個であれば、単語α,βおよびグループNo.=N00006に対応させて、質問数68個をグループデータベース42(図4参照)に記憶させる。
続いて、図9の管理者メニュー画面200において、管理者が、「回答者の設定」選択部206を選択すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を受信すると、回答者設定処理手段29により、図示されない回答者設定画面の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、回答者設定画面(不図示)が表示されるので、管理者は、この画面で、想定問答データの作成部署と、その部署が作成した想定問答データを担当する回答者(株主総会で株主の質問に回答する者)である役員との対応関係を定めるための入力を行い、入力したデータを、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信する。権限設定支援サーバ20では、回答者設定処理手段29により、管理者端末装置60から送信されてくる対応関係を規定するためのデータを受信し、作成部署識別情報(部署コード)と、回答者識別情報(役員コード)とを対応させて、回答者データベース45に記憶させる(図7のステップS5)。
さらに、回答者設定処理手段29により、回答者データベース45に記憶された作成部署識別情報(部署コード)と回答者識別情報(役員コード)との対応関係を用いて、各想定問答データについて、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された作成部署識別情報に対応する回答者識別情報を特定し、特定した回答者識別情報を、各想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる(図7のステップS5)。例えば、回答者データベース45に、作成部署識別情報であるA(人事部)と、回答者識別情報であるM01(大和太郎社長)およびM02(大和一郎執行役)とが対応して記憶されていたとすると、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された作成部署識別情報がA(人事部)となっている想定問答データ(想定問答識別情報がA−01、A−02、A−03、A−04等の想定問答データ)については、回答者識別情報としてM01(大和太郎社長)およびM02(大和一郎執行役)が記憶される。
その後、図9の管理者メニュー画面200において、管理者が、「権限の共有化」選択部202を選択すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を受信すると、共有化判断結果入力受付処理手段24により、前回共有化判断結果適否選択画面400(図11参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図11に示すような前回共有化判断結果適否選択画面400が表示される(図7のステップS6)。
図11において、前回共有化判断結果適否選択画面400には、前回共有化判断結果を一括適用することを選択する選択部401と、一括適用しないことを選択する選択部402と、選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「OK」ボタン403とが設けられている。
図11の前回共有化判断結果適否選択画面400において、管理者が、選択部402を選択して「OK」ボタン403を押操作すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、前回共有化判断結果を一括適用しないという選択情報を受信すると、共有化判断結果入力受付処理手段24により、グループ一覧表画面410(図11参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図11に示すようなグループ一覧表画面410が表示される(図7のステップS6)。
図11において、グループ一覧表画面410には、グループについての参照権限の共有化判断が終了しているか否かの表示部411と、グループ識別情報(グループNo.)の表示部412と、グループを構成する想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれる1つまたは複数の単語(グループの規定用の単語または単語群)の表示部413と、グループを構成する想定問答データの総数(質問数)の表示部414と、グループを構成する各想定問答データを作成した1つまたは複数の作成部署(つまり、参照権限の共有化対象部署)の表示部415とが設けられている。これらの各表示部411〜415の表示は、グループデータベース42(図4参照)に記憶されたデータを用いて行われる。また、各グループの表示順は、表示部414に表示された質問数の多い順となっている。なお、表示部411の表示が「済」となるのは、グループデータベース42に、共有化しないという判断結果を示すデータ「1」または共有化するという判断結果を示すデータ「2」が記憶されているときである。
図11のグループ一覧表画面410において、単語αにより規定されるグループ(グループNo.=N00001)の共有化判断が未済のときに、管理者が、そのグループNo.の表示部分を押操作すると、グループNo.がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、グループNo.を受信すると、共有化判断結果入力受付処理手段24により、単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420(図11参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図11に示すような単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420が表示される(図7のステップS6)。なお、単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420(図11参照)の表示は、単語αにより規定されるグループ(グループNo.=N00001)の共有化判断が未済のときのみならず、済んでいるときでも行うことができ、これにより、既に行っている共有化判断についての設定変更が可能となる。
図11において、単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420には、単語αにより規定されるグループ(グループNo.=N00001)の下位のグループの一覧表示部430が設けられている。単語αにより規定されるグループの下位のグループとは、想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に単語αを含み、かつ、別の単語も含んでいる想定問答データの集合からなるグループであり、例えば、単語α,βにより規定されるグループ(グループNo.=N00006)、単語α,γにより規定されるグループ(グループNo.=N00008)、単語α,β,γにより規定されるグループ(グループNo.=N00018)等である。この下位のグループの一覧表示部430には、グループ識別情報(グループNo.)の表示部431と、グループを構成する想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれる1つまたは複数の単語(グループの規定用の単語または単語群)の表示部432と、グループを構成する想定問答データの総数(質問数)の表示部433と、グループを構成する各想定問答データを作成した1つまたは複数の作成部署(つまり、参照権限の共有化対象部署)の表示部434とが設けられている。これらの各表示部431〜434の表示は、グループデータベース42(図4参照)に記憶されたデータを用いて行われる。また、各グループの表示順は、表示部433に表示された質問数の多い順となっている。
また、単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420には、単語αを含む想定問答データの一覧表示部440が設けられている。この想定問答データの一覧表示部440は、単語αにより規定されるグループ(グループNo.=N00001)を構成する全ての想定問答データの内容を表示するものであり、この想定問答データの一覧表示部440には、想定問答データの作成部署の表示部441と、想定問答No.の表示部442と、想定質問データの表示部443と、回答データの表示部444と、想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)からの抽出単語の表示部445と、想定問答データを担当する回答者の表示部446と、想定問答データについて共有化の適用を除外する場合にチェックを入れる共有化適用除外チェック入力部447とが設けられている。これらの各表示部441〜446の表示は、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されたデータを用いて行われる。
さらに、単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420には、単語αにより規定されるグループを構成する各想定問答データを担当する回答者を統一する場合の統一後の回答者を選択するための回答者選択部450と、統一後の回答者の入力部451と、回答者選択部450で選択された回答者を入力部451へ入力するための送りボタン452とが設けられている。回答者は、原則として、各想定問答データの作成部署に対応して定められているので、ある1つのグループを構成する各想定問答データを担当する回答者が多数になることがあるため、これを統一するための入力を行うことができ、これにより同じ概念でくくることができる想定問答を担当する回答者を統一することができる。
また、単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420には、前回共有化判断結果の表示部460が設けられている。この表示部460の表示は、前回共有化判断結果データベース44(図5参照)に記憶されたデータを用いて行われる。図5の例では、前回(前年)に単語αにより規定されるグループが作成され、かつ、そのグループについて共有化しないという判断がなされているので、このデータに基づき、前回共有化判断結果の表示部460に、「共有化しない」という表示を行う。
さらに、単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420には、単語αを含む想定問答の参照権限を共有化することを選択する共有化選択部471と、共有化しないことを選択する非共有化選択部472と、新規共有化判断時の選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「実行」ボタン473と、共有化判断変更時の選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「設定変更」ボタン474と、図11のグループ一覧表画面410に戻るための「グループ一覧表に戻る」ボタン480とが設けられている。
図11の単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420において、管理者は、想定問答データの一覧表示部440で各想定問答データの内容等を参照し、内容的な観点等から、単語αにより規定されるグループの参照権限を共有化するか否かを判断し、また、1つまたは複数の想定問答データについて共有化の適用を除外すれば、グループで参照権限を共有化することができるのか等を判断する。また、管理者は、下位のグループの一覧表示部430を参照し、下位のグループの存在およびそれらの下位のグループの作成部署(参照権限の共有化対象部署)や質問数を把握するとともに、単語αにより規定されるグループの作成部署(参照権限の共有化対象部署)や質問数を把握し、それらの情報を比較することで、各部署の特性や質問数の大小等から、単語αにより規定されるグループの参照権限を共有化するか否かを判断する。さらに、管理者は、単語αにより規定されるグループの参照権限を共有化する場合には、想定問答データの一覧表示部440で回答者を参照し、回答者を統一する必要があるか否かを判断し、統一する場合には、1人または複数人の統一後の回答者を入力部451に入力する。そして、管理者が、共有化選択部471か非共有化選択部472のいずれかを選択し、「実行」ボタン473を押操作すると、選択情報(共有化判断結果を示すデータ)、共有化を適用除外された想定問答データについての想定問答識別情報、および回答者の統一が行われた場合の統一後の回答者についての回答者識別情報(役員コード)が、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、選択情報(共有化判断結果を示すデータ)、共有化を適用除外された想定問答データについての想定問答識別情報、および回答者の統一が行われた場合の統一後の回答者についての回答者識別情報(役員コード)を受信すると、共有化判断結果入力受付処理手段24により、受信した共有化判断結果を示すデータ(共有化しないという判断結果を示すデータ「1」、または共有化するという判断結果を示すデータ「2」)を、グループの規定用の単語αおよびグループ識別情報(グループNo.=N00001)と対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる(図7のステップS6)。ここでは、共有化判断結果入力受付処理手段24により、例えば、単語αにより規定されるグループの参照権限を共有化しないという判断結果を示すデータ「1」を受信したものとする。例えば、管理者は、下位のグループである単語α,βにより規定されるグループ等で参照権限を共有化すれば十分である等と考えることにより、単語αにより規定されるグループについては、共有化しないという判断をすることができる。そして、共有化判断結果入力受付処理手段24により参照権限を共有化しないという判断結果を受け付けた場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムへのデータの格納処理や共有化適用除外フラグを立てる処理等は行われず、また、グループデータベース42(図4参照)への参照権限保有部署識別情報(参照権限が共有化された部署の識別情報)の格納処理も行われない。
図11の単語αを含む想定問答(グループNo.=N00001)の参照権限設定画面420において、管理者が、下位のグループである単語α,βにより規定されるグループについての参照権限の共有化判断を行おうと考えた場合には、管理者は、下位のグループの一覧表示部430におけるグループ識別情報(グループNo.)の表示部431で、単語α,βにより規定されるグループについてのグループ識別情報(グループNo.=N00006)の表示部分を押操作する。すると、グループ識別情報(グループNo.=N00006)が、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、グループ識別情報(グループNo.=N00006)を受信すると、共有化判断結果入力受付処理手段24により、単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520(図12参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図12に示すような単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520が表示される(図7のステップS6)。なお、図12に示すように、図11のグループ一覧表画面410からも、図12の単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520へ遷移することができる。
図12において、単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520には、単語α,βにより規定されるグループ(グループNo.=N00006)の下位のグループの一覧表示部530が設けられている。単語α,βにより規定されるグループの下位のグループとは、想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に単語α,βを含み、かつ、別の単語も含んでいる想定問答データの集合からなるグループであり、例えば、単語α,β,γにより規定されるグループ(グループNo.=N00018)等である。この下位のグループの一覧表示部530には、グループ識別情報(グループNo.)の表示部531と、グループを構成する想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)に含まれる1つまたは複数の単語(グループの規定用の単語または単語群)の表示部532と、グループを構成する想定問答データの総数(質問数)の表示部533と、グループを構成する各想定問答データを作成した1つまたは複数の作成部署(つまり、参照権限の共有化対象部署)の表示部534とが設けられている。これらの各表示部531〜534の表示は、グループデータベース42(図4参照)に記憶されたデータを用いて行われる。また、各グループの表示順は、表示部533に表示された質問数の多い順となっている。
また、単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520には、単語α,βを含む想定問答データの一覧表示部540が設けられている。この想定問答データの一覧表示部540は、単語α,βにより規定されるグループ(グループNo.=N00006)を構成する全ての想定問答データの内容を表示するものであり、この想定問答データの一覧表示部540には、想定問答データの作成部署の表示部541と、想定問答No.の表示部542と、想定質問データの表示部543と、回答データの表示部544と、想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)からの抽出単語の表示部545と、想定問答データを担当する回答者の表示部546と、想定問答データについて共有化の適用を除外する場合にチェックを入れる共有化適用除外チェック入力部547とが設けられている。これらの各表示部541〜546の表示は、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されたデータを用いて行われる。
さらに、単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520には、単語α,βにより規定されるグループを構成する各想定問答データを担当する回答者を統一する場合の統一後の回答者を選択するための回答者選択部550と、統一後の回答者の入力部551と、回答者選択部550で選択された回答者を入力部551へ入力するための送りボタン552とが設けられている。
また、単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520には、前回共有化判断結果の表示部560が設けられている。この表示部560の表示は、前回共有化判断結果データベース44(図5参照)に記憶されたデータを用いて行われる。図5の例では、前回(前年)に単語α,βにより規定されるグループが作成され、かつ、そのグループについて共有化するという判断がなされているので、このデータに基づき、前回共有化判断結果の表示部560に、「共有化する」という表示を行う。
さらに、単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520には、単語α,βを含む想定問答の参照権限を共有化することを選択する共有化選択部571と、共有化しないことを選択する非共有化選択部572と、新規共有化判断時の選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「実行」ボタン573と、共有化判断変更時の選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「設定変更」ボタン574と、図11のグループ一覧表画面410に戻るための「グループ一覧表に戻る」ボタン580とが設けられている。
図12の単語α,βを含む想定問答(グループNo.=N00006)の参照権限設定画面520において、管理者は、想定問答データの一覧表示部540で各想定問答データの内容等を参照し、内容的な観点等から、単語α,βにより規定されるグループの参照権限を共有化するか否かを判断し、また、1つまたは複数の想定問答データについて共有化の適用を除外すれば、グループで参照権限を共有化することができるのか等を判断する。また、管理者は、下位のグループの一覧表示部530を参照し、下位のグループの存在およびそれらの下位のグループの作成部署(参照権限の共有化対象部署)や質問数を把握するとともに、単語α,βにより規定されるグループの作成部署(参照権限の共有化対象部署)や質問数を把握し、それらの情報を比較することで、各部署の特性や質問数の大小等から、単語α,βにより規定されるグループの参照権限を共有化するか否かを判断する。さらに、管理者は、単語α,βにより規定されるグループの参照権限を共有化する場合には、想定問答データの一覧表示部540で回答者を参照し、回答者を統一する必要があるか否かを判断し、統一する場合には、1人または複数人の統一後の回答者を入力部551に入力する。そして、管理者が、共有化選択部571か非共有化選択部572のいずれかを選択し、「実行」ボタン573を押操作すると、選択情報(共有化判断結果を示すデータ)、共有化を適用除外された想定問答データについての想定問答識別情報、および回答者の統一が行われた場合の統一後の回答者についての回答者識別情報(役員コード)が、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、選択情報(共有化判断結果を示すデータ)、共有化を適用除外された想定問答データについての想定問答識別情報、および回答者の統一が行われた場合の統一後の回答者についての回答者識別情報(役員コード)を受信すると、共有化判断結果入力受付処理手段24により、受信した共有化判断結果を示すデータ(共有化しないという判断結果を示すデータ「1」、または共有化するという判断結果を示すデータ「2」)を、グループの規定用の単語群の構成単語α,βおよびグループ識別情報(グループNo.=N00006)と対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させる(図7のステップS6)。ここでは、共有化判断結果入力受付処理手段24により、例えば、単語α,βにより規定されるグループの参照権限を共有化するという判断結果を示すデータ「2」を受信し、さらに、共有化を適用除外された想定問答データについての想定問答識別情報としてA−04(部署Aの想定問答No.=04)を受信したものとする。
さらに、共有化判断結果入力受付処理手段24により、参照権限を共有化するという判断結果を受け付けた場合には、前述したように、参照権限を共有化するという判断結果を示すデータ「2」を、参照権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群(ここでは、単語α,β)と対応させてグループデータベース42(図4参照)に記憶させるとともに、グループデータベース42に記憶されている単語または単語群を参照し、参照権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語(ここでは、単語α,βの双方)を含み、かつ、別の単語も含めて規定される下位のグループを特定し、特定した下位のグループ(例えば、単語α,β,γにより規定されるグループ)についても、参照権限を共有化するという判断結果を示すデータ「2」を、下位のグループの規定用の単語または単語群(例えば、単語α,β,γ)と対応させてグループデータベース42に記憶させる。
それから、共有化判断結果入力受付処理手段24により参照権限を共有化するという判断結果を受け付けた場合には、権限共有化処理手段25により、グループデータベース42(図4参照)から、参照権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群(ここでは、単語α,β)を抽出し、抽出したグループの規定用の単語または単語群(ここでは、単語α,βの双方)が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断することにより、参照権限を共有化されたグループ(ここでは、単語α,βにより規定されるグループ)を構成する全ての想定問答データを特定し、参照権限を共有化されたグループの規定用の単語または単語群(ここでは、単語α,β)に対応してグループデータベース42(図4参照)に記憶された作成部署識別情報(グループ作成処理手段23により抽出された作成部署識別情報)と同一の識別情報(ここでは、部署A,B,Cの識別情報)を、参照権限を共有化されたグループを構成する全ての想定問答データ(ここでは、単語α,βの双方が抽出単語に含まれている想定問答データ)のそれぞれに対応させて、これらの各想定問答データを参照する権限を有する部署についての参照権限保有部署識別情報として、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させる(図7のステップS7)。図3の例では、想定問答識別情報がA−01(部署Aの想定問答No.=01)、A−02(部署Aの想定問答No.=02)、A−04(部署Aの想定問答No.=04)、B−02(部署Bの想定問答No.=02)の想定問答データのそれぞれに対応させて、部署A,B,Cの識別情報が、参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶される。なお、図3の例では、A−04(部署Aの想定問答No.=04)、B−02(部署Bの想定問答No.=02)の想定問答データについては、他のグループの共有化により、部署A,B,C以外の部署の識別情報も、参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶されている状態となっている。
また、共有化判断結果入力受付処理手段24により共有化を適用除外された想定問答データについての想定問答識別情報(ここでは、A−04(部署Aの想定問答No.=04)とする。)を受信した場合には、権限共有化処理手段25により、想定問答データベース40(図3参照)において、共有化の適用を除外された想定問答データ(ここでは、A−04の想定問答データ)についての共有化適用除外フラグを立てる(「1」にする)処理を行う(図7のステップS7)。
さらに、権限共有化処理手段25により、参照権限を共有化されたグループ(ここでは、単語α,βにより規定されるグループ)を構成する全ての想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させた参照権限保有部署識別情報と同じ識別情報(ここでは、部署A,B,Cの識別情報)を、グループデータベース42(図4参照)にも、参照権限を共有化されたグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報として記憶させる(図7のステップS7)。
また、図7のステップS6で、図11の前回共有化判断結果適否選択画面400において、管理者が、選択部401を選択して「OK」ボタン403を押操作すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、共有化判断結果入力受付処理手段24により前回共有化判断結果を一括適用するという選択情報を受信した場合には、権限共有化処理手段25により、前回共有化判断結果データベース44(図5参照)に記憶された前回の共有化判断結果を示すデータが、権限を共有化するという判断結果を示すデータ「2」となっている各グループのそれぞれを、順次、着目するグループとし、次のような処理を行う(図7のステップS7)。
すなわち、権限共有化処理手段25により、着目グループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語が、各想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている単語(単語抽出処理手段22により抽出された単語)に含まれているか否かを判断することにより、着目グループを構成する全ての想定問答データを特定し、着目グループの規定用の単語または単語群に対応してグループデータベース42(図4参照)に記憶された作成部署識別情報(グループ作成処理手段23により抽出された作成部署識別情報)と同一の識別情報を、着目グループを構成する全ての想定問答データのそれぞれに対応させて、これらの各想定問答データを参照する権限を有する部署についての参照権限保有部署識別情報として、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶させる(図7のステップS7)。
続いて、図9の管理者メニュー画面200において、管理者が、「権限の特別付与」選択部203を選択すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を受信すると、権限特別付与処理手段26により、権限特別付与画面300(図10参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図10に示すような権限特別付与画面300が表示される(図7のステップS8)。
図10において、権限特別付与画面300には、想定問答データの作成部署からの要求に基づく権限の特別付与を行うために、特別付与要求に係る想定問答データの表示部310が設けられている。この特別付与要求に係る想定問答データの表示部310には、想定問答データの作成部署の表示部311と、想定問答No.の表示部312と、想定質問データの表示部313と、回答データの表示部314と、想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)からの抽出単語の表示部315と、回答者(役員)の表示部316と、作成部署から参照権限の特別付与を要求された部署に対して参照権限を付与することを選択するためのチェックを入力する参照権限付与選択部317と、作成部署から参照権限の特別付与を要求された部署に対して参照権限を付与しないことを選択するためのチェックを入力する参照権限非付与選択部318と、作成部署から修正入力権限の特別付与を要求された部署に対して修正入力権限を付与することを選択するためのチェックを入力する修正入力権限付与選択部319と、作成部署から修正入力権限の特別付与を要求された部署に対して修正入力権限を付与しないことを選択するためのチェックを入力する修正入力権限非付与選択部320と、各選択部317〜320での選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「実行」ボタン321とが設けられている。この特別付与要求に係る想定問答データの表示部310に表示される想定問答データは、想定問答データベース40(図3参照)に参照権限被付与要求部署識別情報または修正入力権限被付与要求部署識別情報が記憶されている想定問答データである。この特別付与要求に係る想定問答データの表示部310における各表示部311〜316の表示は、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されたデータを用いて行われる。
図10の権限特別付与画面300において、管理者が、選択部317,318のいずれか、および/または選択部319,320のいずれかを選択し、「実行」ボタン321を押操作すると、その選択情報が、参照権限および/または修正入力権限の特別付与の対象となる部署の識別情報(部署コード)とともに、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を、参照権限および/または修正入力権限の特別付与の対象となる部署の識別情報(部署コード)とともに受信すると、権限特別付与処理手段26により、参照権限および/または修正入力権限を特別付与するという選択がなされた部署の識別情報(部署コード)を、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の特別付与カラムおよび/または修正入力権限保有部署識別情報の特別付与カラムに記憶させる(図7のステップS8)。
また、図10において、権限特別付与画面300には、管理者の独自の判断による権限の特別付与を行うために、権限の特別付与(または取消)の対象となる想定問答データを指定するための作成部署入力部330および想定問答No.入力部331と、権限の特別付与(または取消)の対象となるグループを指定するためのグループ識別情報(グループNo.)入力部332と、全ての想定問答データに権限を一括付与(または一括取消)することを選択するためのチェックを入れる一括選択部333とが設けられている。また、権限特別付与画面300には、権限の特別付与(または取消)の対象部署を選択する部署選択部340と、参照権限を特別付与する部署の入力部341と、部署選択部340で選択された部署を入力部341へ入力するための参照権限用の送りボタン342と、修正入力権限を特別付与する部署の入力部343と、部署選択部340で選択された部署を入力部343へ入力するための修正入力権限用の送りボタン344と、権限の特別付与を行う場合に各入力部330〜332,341,343で入力されたデータをネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「実行」ボタン350と、権限の取消を行う場合に各入力部330〜332,341,343で入力されたデータをネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「取消」ボタン351とが設けられている。
図10の権限特別付与画面300において、管理者が、各入力部330〜332,341,343にデータを入力し、「実行」ボタン350を押操作すると、入力されたデータが、特別付与信号とともに、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、権限特別付与処理手段26により、入力されたデータから、権限の特別付与の対象となる想定問答データおよび部署を特定する。すなわち、作成部署入力部330および想定問答No.入力部331にデータが入力された場合には、入力された作成部署識別情報(部署コード)および想定問答No.を用いて、想定問答データベース40(図3参照)で権限の特別付与の対象となる想定問答データを特定する。また、グループ識別情報(グループNo.)入力部332にデータが入力された場合には、入力されたグループ識別情報(グループNo.)を用いて、グループデータベース42(図4参照)から、指定されたグループの規定用の単語または単語群を取得し、取得したグループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語が、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された抽出単語に含まれているか否かを判断することにより、指定されたグループを構成する全ての想定問答データを特定し、特定した各想定問答データを、権限の特別付与の対象となる想定問答データとする。さらに、一括選択部333にチェックが入れられた場合には、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された全ての想定問答データを、権限の特別付与の対象となる想定問答データとする。そして、権限特別付与処理手段26により、権限の特別付与の対象となる各想定問答データのそれぞれに対応させて、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の特別付与カラムおよび/または修正入力権限保有部署識別情報の特別付与カラムに、入力部341で入力された識別情報(部署コード)および/または入力部343で入力された識別情報(部署コード)を記憶させる(図7のステップS8)。
また、図10の権限特別付与画面300において、管理者が、各入力部330〜332,341,343にデータを入力し、「取消」ボタン351を押操作すると、入力されたデータが、取消信号とともに、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、権限特別付与処理手段26により、入力されたデータから、権限の取消の対象となる想定問答データおよび部署を特定する。この処理は、前述した権限の特別付与の対象となる想定問答データおよび部署を特定する処理と同様である。そして、権限特別付与処理手段26により、権限の取消の対象となる各想定問答データのそれぞれに対応して想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の特別付与カラムおよび/または修正入力権限保有部署識別情報の特別付与カラムに記憶されている識別情報(部署コード)の中から、入力部341で入力された識別情報(部署コード)および/または入力部343で入力された識別情報(部署コード)を消去する(図7のステップS8)。
以上により、権限設定支援システム10による各想定問答データについての最初の段階で行われる権限設定処理を終了する(図7のステップS9)。
その後、想定問答データの作成者が、新たな想定問答データを追加する必要が生じた場合には、前述した図7のステップS2の処理と同様にして、図8のログイン画面100からログインし、想定問答入力受付処理手段21により、作成者端末装置50の画面上に、図8の想定問答入力画面110を表示させる。そして、図8の想定問答入力画面110を用いて、最初の段階での想定問答データの入力の場合と同様にして、追加する想定問答データを入力し、想定問答入力受付処理手段21により、想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる。
また、想定問答データの作成者または修正入力権限を有する者は、既に入力して権限設定処理が行われている想定問答データについて、内容を修正する必要が生じた場合には、前述した図7のステップS2の処理と同様にして、図8のログイン画面100からログインし、想定問答入力受付処理手段21により、作成者端末装置50の画面上に、図8の想定問答入力画面110を表示させる。
図8の想定問答入力画面110において、想定問答データの修正入力者が、修正対象を指定するための作成部署および想定問答No.を各入力部130,131に入力し、「表示」ボタン132を押操作すると、想定問答入力受付処理手段21により、各入力部130,131に入力した作成部署および想定問答No.で特定された想定問答データを構成する想定質問データおよび回答データが各入力部140,141に表示される。修正入力者が、各入力部140,141で想定質問データおよび回答データを修正した後、「送信」ボタン170を押操作すると、各入力部140,141で修正入力した想定質問データおよび回答データが、修正対象の想定問答データを特定する作成部署識別情報および想定問答No.とともに、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、想定問答入力受付処理手段21により、修正対象の想定問答データを特定する作成部署識別情報および想定問答No.とともに、修正後の想定質問データおよび回答データを受信すると、これらの受信したデータおよびその入力日、並びに修正入力者の所属部署の部署コードおよび従業員コードを、修正前の想定質問データと対応させて、想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる。また、想定問答入力受付処理手段21により、修正後の想定問答データに対応する管理者チェック済フラグを、チェック未済であることを示す「0」にする処理を行う。
それから、新たな想定問答データの追加が行われた場合には、管理者は、適宜なタイミングで、追加処理手段27により、追加入力された想定問答データの権限を設定する。図9の管理者メニュー画面200において、管理者が、「追加された想定問答の権限の設定」選択部204を選択すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を受信すると、追加処理手段27により、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図14に示すような追加された想定問答の権限設定画面600が表示される。
図14において、追加された想定問答の権限設定画面600には、追加された想定問答データの作成部署の表示部601と、想定問答No.の表示部602と、追加された想定問答データを構成する想定質問データの表示部603および回答データの表示部604と、追加された想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)からの抽出単語の表示部605と、追加された想定問答データの参照権限の共有化対象部署の表示部606と、追加された想定問答データを担当する回答者の表示部607と、追加された想定問答データの参照権限を共有化することを選択するためのチェックを入力する共有化選択部608と、追加された想定問答データの参照権限の共有化の適用を除外することを選択するためのチェックを入力する適用除外選択部609と、各選択部608,609の選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「実行」ボタン610とが設けられている。
この追加された想定問答の権限設定画面600の表示用データを作成する際には、追加処理手段27により、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている抽出単語を参照し、抽出単語が記憶されていない状態の想定問答データ(単語抽出処理手段22によるキーワードとなる単語の抽出処理が行われていない想定問答データ)を抽出することにより、表示対象とする追加された想定問答データを特定する。また、追加処理手段27により、想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている追加された想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)から、単語データベース41(図2参照)に記憶されているキーワードとなる単語を抽出し、抽出した単語を、追加された想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させるとともに、想定問答データベース40に記憶させた抽出単語を、追加された想定問答の権限設定画面600の表示部605に表示する。さらに、追加処理手段27により、表示部605に表示した抽出単語により規定されるグループを、グループデータベース42(図4参照)で特定し、特定したグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限が共有化されている部署の識別情報(部署コード)を取得し、取得した識別情報(部署コード)の部署を、追加された想定問答の権限設定画面600の表示部606に表示する。また、追加された想定問答の権限設定画面600の各表示部601〜604の表示は、追加処理手段27により、追加された想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されているデータを用いて行われる。さらに、追加された想定問答の権限設定画面600の表示部607には、追加処理手段27により、作成部署識別情報をキーとして回答者データベース45から取得した回答者識別情報(役員コード)の回答者が表示される。
なお、追加された想定問答データ(本実施形態では、想定質問データ)からの抽出単語により規定されるグループを、グループデータベース42(図4参照)で特定したときに、特定したグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化しないというデータ「1」である場合には、その追加された想定問答データについては、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)に表示しない。
そして、図14の追加された想定問答の権限設定画面600において、管理者が、共有化選択部608または適用除外選択部609のいずれかを選択し、「実行」ボタン610を押操作すると、その選択情報が、追加された想定問答データを特定する作成部署識別情報(部署コード)および想定問答No.とともに、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、追加処理手段27により、追加された想定問答データを特定する作成部署識別情報(部署コード)および想定問答No.とともに、選択情報を受信し、共有化することを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに、追加された想定問答の権限設定画面600(図14参照)の表示部606に共有化対象部署として表示した部署の識別情報(部署コード)を記憶させ、一方、適用除外とすることを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグを立てる(「1」にする)処理を行う。
それから、想定問答データの修正入力が行われた場合には、管理者は、適宜なタイミングで、修正処理手段28により、修正入力された想定問答データの権限を設定する。図9の管理者メニュー画面200において、管理者が、「修正された想定問答の権限の設定」選択部205を選択すると、その選択情報がネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、この選択情報を受信すると、修正処理手段28により、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して管理者端末装置60へ送信する。すると、管理者端末装置60の画面上には、図15に示すような修正された想定問答の権限設定画面700が表示される。
図15において、修正された想定問答の権限設定画面700には、修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710と、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730とが設けられている。
修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710には、修正された想定問答データの作成部署の表示部711と、想定問答No.の表示部712と、修正後の想定問答データを構成する想定質問データの表示部713および回答データの表示部714と、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)からの抽出単語の表示部715と、修正された想定問答データの参照権限の共有化対象部署の表示部716と、修正された想定問答データを担当する回答者の表示部717と、修正された想定問答データの参照権限を共有化することを選択するためのチェックを入力する共有化選択部718と、修正された想定問答データの参照権限の共有化の適用を除外することを選択するためのチェックを入力する適用除外選択部719と、各選択部718,719の選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「実行」ボタン720とが設けられている。
また、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730には、修正された想定問答データの作成部署の表示部731と、想定問答No.の表示部732と、修正後の想定問答データを構成する想定質問データの表示部733および回答データの表示部734と、修正前の想定問答データ(本実施形態では、修正前の想定質問データ)からの抽出単語の表示部735と、修正前の想定問答データの参照権限の共有化対象部署の表示部736と、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)からの抽出単語の表示部737と、修正後の想定問答データの参照権限の共有化対象部署の表示部738と、修正された想定問答データを担当する回答者の表示部739と、修正後の想定問答データの参照権限を共有化することを選択するためのチェックを入力する共有化選択部740と、修正後の想定問答データの参照権限の共有化の適用を除外することを選択するためのチェックを入力する適用除外選択部741と、各選択部740,741の選択情報をネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信するための「実行」ボタン742とが設けられている。
この修正された想定問答の権限設定画面700の表示用データを作成する際には、修正処理手段28により、想定問答データベース40(図3参照)に記憶された修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)から、単語データベース41(図2参照)に記憶されているキーワードとなる単語を抽出し、抽出した単語を、修正後の想定問答データに対応させて想定問答データベース40(図3参照)に記憶させる。また、修正処理手段28により、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)から抽出した単語と、修正対象となった想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている修正前の想定問答データ(本実施形態では、修正前の想定質問データ)に含まれていた単語とを比較し、これらが一致しているか否かにより、修正の前後でグループが維持されているか否かを判断する。
ここで、修正処理手段28により、修正の前後でグループが維持されていると判断した場合には、その修正された想定問答データを、修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710への表示対象とし、一方、修正の前後でグループが維持されていないと判断した場合には、その修正された想定問答データを、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730への表示対象とする。
そして、修正の前後でグループが維持されている場合において、維持されたグループについてグループデータベース42(図4参照)に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化するというデータ「2」である場合には、修正処理手段28により、グループデータベース42から、維持されたグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報(部署コード)を取得するか、あるいは修正対象とされた想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶されている参照権限保有部署識別情報(部署コード)を取得し、取得した識別情報(部署コード)の部署を、共有化対象部署として、修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710の表示部716に表示する。なお、維持されたグループについてグループデータベース42(図4参照)に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化しないというデータ「1」である場合や、共有化判断未済というデータ「0」である場合には、この場合の修正後の想定問答データについては、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に表示しない。また、修正処理手段28により、修正対象とされた想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている抽出単語を、修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710の表示部715に表示する。さらに、修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710の表示部711〜714の表示は、修正処理手段28により、修正対象とされた想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されているデータを用いて行われる。また、修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710の表示部717には、修正処理手段28により、作成部署識別情報をキーとして回答者データベース45から取得した回答者識別情報(役員コード)の回答者が表示される。
そして、図15の修正された想定問答の権限設定画面700において、管理者が、修正の前後でグループが維持されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部710で、共有化選択部718または適用除外選択部719のいずれかを選択し、「実行」ボタン720を押操作すると、その選択情報が、修正対象とされた想定問答データを特定する作成部署識別情報(部署コード)および想定問答No.とともに、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、修正処理手段28により、修正対象とされた想定問答データを特定する作成部署識別情報(部署コード)および想定問答No.とともに、選択情報を受信し、共有化することを選択する情報を受信した場合には、修正前に適用除外されていれば、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグが立っている(「1」になっている)ので、この共有化適用除外フラグを降ろす(「0」にする)処理を行い、適用除外とすることを選択する情報を受信した場合には、修正前に適用除外されていなければ、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグが降ろされている(「0」になっている)ので、この共有化適用除外フラグを立てる(「1」にする)処理を行い、さらに、想定問答データベース40(図3参照)の修正後の想定問答データに対応する管理者チェック済フラグを立てる(「1」にする)処理を行う。
一方、修正の前後でグループが変更されている場合には、共有化対象部署も変わるので、修正処理手段28により、修正対象となった想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されている参照権限保有部署識別情報を、修正対象となった想定問答データの作成部署についての作成部署識別情報と同一の参照権限保有部署識別情報のみに設定変更する処理、すなわち修正対象となった想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに記憶されている識別情報(部署コード)を消去し、参照権限保有部署識別情報の原始的カラムに作成部署識別情報と同一の参照権限保有部署識別情報が記憶されているだけの状態にする処理を行う。
それから、修正処理手段28により、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)から抽出したキーワードとなる1つまたは複数の単語により規定されるグループ(図15の例では、単語α,γにより規定されるグループ)を、グループデータベース42(図4参照)で特定し、特定した修正後のグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化するというデータ「2」である場合には、グループデータベース42から、修正後のグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報(部署コード)を取得し、取得した識別情報(部署コード)の部署(図15の例では、部署A,B,D)を、修正後の共有化対象部署として、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730の表示部738に表示する。なお、修正後のグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化しないというデータ「1」である場合や、共有化判断未済というデータ「0」である場合には、この場合の修正後の想定問答データについては、修正された想定問答の権限設定画面700(図15参照)に表示しない。また、修正処理手段28により、修正後の想定問答データ(本実施形態では、修正後の想定質問データ)からの抽出単語(図15の例では、単語α,γ)を、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730の表示部737に表示する。さらに、修正処理手段28により、修正前の想定問答データ(本実施形態では、修正前の想定質問データ)からの抽出単語(図15の例では、単語α,β)により規定されるグループを、グループデータベース42(図4参照)で特定し、特定した修正前のグループについてグループデータベース42に記憶されている参照権限の共有化判断結果を示すデータが、共有化するというデータ「2」である場合には、グループデータベース42から、修正前のグループについて参照権限が共有化されている部署の識別情報(部署コード)を取得し、取得した識別情報(部署コード)の部署(図15の例では、部署A,B,C)を、修正前の共有化対象部署として、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730の表示部736に表示する。また、修正処理手段28により、修正前の想定問答データ(本実施形態では、修正前の想定質問データ)からの抽出単語(図15の例では、単語α,β)を、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730の表示部735に表示する。さらに、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730の表示部731〜734の表示は、修正処理手段28により、修正対象とされた想定問答データに対応して想定問答データベース40(図3参照)に記憶されているデータを用いて行われる。また、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730の表示部739には、修正処理手段28により、作成部署識別情報をキーとして回答者データベース45から取得した回答者識別情報(役員コード)の回答者が表示される。
そして、図15の修正された想定問答の権限設定画面700において、管理者が、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730で、共有化選択部740または適用除外選択部741のいずれかを選択し、「実行」ボタン742を押操作すると、その選択情報が、修正対象とされた想定問答データを特定する作成部署識別情報(部署コード)および想定問答No.とともに、ネットワーク1を介して権限設定支援サーバ20へ送信される。権限設定支援サーバ20では、修正処理手段28により、修正対象とされた想定問答データを特定する作成部署識別情報(部署コード)および想定問答No.とともに、選択情報を受信し、共有化することを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに、修正の前後でグループが変更されている場合の修正後の想定問答データの権限設定部730の表示部738に修正後の共有化対象部署として表示した部署(図15の例では、部署A,B,D)の識別情報(部署コード)を記憶させ、適用除外とすることを選択する情報を受信した場合には、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化適用除外フラグを立てる(「1」にする)処理を行い、さらに、想定問答データベース40(図3参照)の修正後の想定問答データに対応する管理者チェック済フラグを立てる(「1」にする)処理を行う。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、権限設定支援システム10は、想定問答データベース40(図3参照)と、グループデータベース42(図4参照)と、単語抽出処理手段22と、グループ作成処理手段23と、共有化判断結果入力受付処理手段24と、権限共有化処理手段25とを備えているので、各想定問答データから抽出された単語、または抽出された複数の単語を組み合わせてなる単語群により、グループを作成し、グループ単位で、すなわちグループの規定用の単語または単語群の全ての構成単語を含む想定問答データを単位として、参照権限の共有化を図ることができる。従って、同じような内容の想定問答データ、つまり同じ概念でくくることができる想定問答データについての参照権限の共有化を図ることができる。このため、想定問答データの参照権限の設定作業を容易に行うことができることに加え、想定問答データの内容の重複、食い違い、抜け等を防ぐことができ、また、単語または単語群により規定されるグループ単位での権限の共有化であるから、異なる概念の想定問答データについては、参照権限の共有化を避けることができ、さらには、各グループの参照権限を共有化するか否かの選択判断は、管理者(法務部等の管理部署の担当者)により行われるので、柔軟かつ妥当な権限設定を行うことができる。
また、共有化判断結果入力受付処理手段24は、共有化判断対象とされるグループの規定用の単語または単語群を、各グループを構成する想定問答データの総数(質問数)の大きい順に一覧表示する構成とされているので(図11参照)、基本的に、グループを構成する想定問答データの総数(質問数)の多い順に共有化判断を行うことができるため、共有化判断の回数を少なくし、効率のよい権限設定作業を実現することができる。
さらに、共有化判断結果入力受付処理手段24は、権限を共有化するという判断が行われたときに、権限を共有化されたグループとともに、その下位のグループについても、権限を共有化するという共有化判断結果を示すデータ「2」を、グループデータベース42(図4参照)に記憶させ、権限を共有化するという共有化判断結果を示すデータ「2」がグループデータベース42に記憶されているグループについては、共有化判断が終了している旨の「済」の表示を行う構成とされているので、共有化判断の必要の無いグループを明示することができるため、共有化判断を円滑に行うことができる。
そして、共有化判断結果入力受付処理手段24は、グループ一覧表画面410(図11参照)の中から選択されたグループについて、そのグループを構成する各想定問答データの内容を一覧表示する(図11の画面420の単語αを含む想定問答データの一覧表示部440参照)とともに、そのグループの下位のグループの規定用の単語または単語群についても一覧表示する(図11の画面420の下位のグループの一覧表示部430参照)構成とされているので、管理者は、グループを構成する各想定問答データの内容を参照し、当該グループについて権限を共有化するか否かを判断することができるとともに、下位のグループの規定用の単語または単語群を参照し、下位のグループでの権限の共有化の可否を考慮しつつ、当該グループについて権限を共有化するか否かを判断することができる。つまり、管理者は、グループを構成する各想定問答データの中に、作者者や作成部署以外の者や部署に参照させ、または修正入力を行わせることが適当ではない内容が含まれているか否かを確認しつつ、当該グループについて権限を共有化するか否かを判断することができるとともに、例えば、下位のグループで権限を共有化することができるので、当該グループについては権限を共有化しない等の判断を容易に行うことができる。さらに、グループ一覧表画面410(図11参照)の中にも、その中から任意に選択されるグループおよびその下位のグループの規定用の単語または単語群が含まれているものの、その他のグループの規定用の単語または単語群も含まれているので参照しにくいのに対し、上記のように、グループ一覧表画面410(図11参照)の中から任意に選択されたグループについての下位のグループだけに絞って、それらのグループの規定用の単語または単語群の一覧表示を行う(図11の画面420の下位のグループの一覧表示部430参照)ことにより、管理者は、グループ一覧表画面410(図11参照)の中から任意に選択したグループについての共有化判断を容易に行うことができる。
また、共有化判断結果入力受付処理手段24は、下位のグループの一覧表示(図11の画面420の下位のグループの一覧表示部430参照)の中から選択された下位のグループを構成する各想定問答データの内容を一覧表示する(図12の画面520の単語α,βを含む想定問答データの一覧表示部540参照)とともに、下位のグループの一覧表示(図11の画面420の下位のグループの一覧表示部430参照)の中から選択された下位のグループのさらに下位のグループの規定用の単語または単語群についても一覧表示する(図12の画面520の下位のグループの一覧表示部530参照)構成とされているので、管理者に対し、グループの共有化判断材料を階層化された状態で提示することができるので、グループの共有化判断を円滑に行うことができる。
さらに、共有化判断結果入力受付処理手段24は、権限の共有化の適用除外の指定入力を受け付ける構成とされているので(図11、図12参照)、共有化判断対象とされているグループを構成する各想定問答データのうち、一部の想定問答データについて、権限を共有化するべきではない内容が含まれているときであっても、その想定問答データを適用除外とすることにより、その想定問答データを含むグループについて権限を共有化することができる。
そして、権限設定支援システム10は、修正処理手段28を備えているので、修正後の想定問答データについて、権限を共有化するか適用除外とするかの管理者による選択入力を受け付けることができるため(図15参照)、修正に伴って想定問答データに権限を共有化するべきではない内容が含まれてしまう事態に対応することができる。
また、権限設定支援システム10は、追加処理手段27を備えているので、追加された想定問答データについて、権限を共有化するか適用除外とするかの管理者による選択入力を受け付けることができるため(図14参照)、追加された想定問答データに権限を共有化するべきではない内容が含まれているという事態に対応することができる。
さらに、権限共有化処理手段25は、既に記憶されている参照権限保有部署識別情報と重複しない参照権限保有部署識別情報のみを、想定問答データベース40(図3参照)の参照権限保有部署識別情報の共有化カラムに追加して記憶させる構成とされているので、後から上位のグループについての共有化判断が行われる等、各グループの共有化判断の順序が変わっても、最終的に同じ権限の設定状態を実現することができ、矛盾なく、共有化による権限の設定処理を行うことができる。
例えば、図13に示すように、(1)α→(α,β)→γの順に共有化判断を行った場合と、(2)α→γ→(α,β)の順に共有化判断を行った場合と、(3)α→(α,β,γ)→γ→(α,β)の順に共有化判断を行った場合とで、最終的に同じ権限の設定状態を実現することができる。
(1)α→(α,β)→γの順に共有化判断を行った場合
先ず、単語αを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化しない」という選択をすると、作成部署だけに参照権限が付与される。すなわち、部署Aが作成した想定問答の参照権限は、部署Aだけに付与される等である。
次に、単語α,βを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化する」という選択をすると、単語α,βを含む想定問答の各作成部署A,B,Cで参照権限が共有化される。また、単語α,βを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,Cで共有化される。
続いて、単語γを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化する」という選択をすると、単語γを含む想定問答の各作成部署A,B,D,Fで参照権限が共有化される。また、単語γを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,γを含む想定問答のグループ、および単語β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,D,Fで共有化される。さらに、単語γを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,D,Fで共有化されるが、既に部署A,B,Cで共有化されているので、部署D,Fが追加されて部署A,B,C,D,Fで共有化されることになる。
(2)α→γ→(α,β)の順に共有化判断を行った場合
先ず、単語αを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化しない」という選択をすると、作成部署だけに参照権限が付与される。
次に、単語γを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化する」という選択をすると、単語γを含む想定問答の各作成部署A,B,D,Fで参照権限が共有化される。また、単語γを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,γを含む想定問答のグループ、単語β,γを含む想定問答のグループ、および単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,D,Fで共有化される。
続いて、単語α,βを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化する」という選択をすると、単語α,βを含む想定問答の各作成部署A,B,Cで参照権限が共有化される。また、単語α,βを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,Cで共有化されるが、既に部署A,B,D,Fで共有化されているので、部署Cが追加されて部署A,B,C,D,Fで共有化されることになる。
(3)α→(α,β,γ)→γ→(α,β)の順に共有化判断を行った場合
先ず、単語αを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化しない」という選択をすると、作成部署だけに参照権限が付与される。
次に、単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化する」という選択をすると、単語α,β,γを含む想定問答の各作成部署A,Bで参照権限が共有化される。
続いて、単語γを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化する」という選択をすると、単語γを含む想定問答の各作成部署A,B,D,Fで参照権限が共有化される。また、単語γを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,γを含む想定問答のグループ、および単語β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,D,Fで共有化される。さらに、単語γを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,D,Fで共有化されるが、既に部署A,Bで共有化されているので、部署D,Fが追加されることになる。
その後、単語α,βを含む想定問答のグループの参照権限を「共有化する」という選択をすると、単語α,βを含む想定問答の各作成部署A,B,Cで参照権限が共有化される。また、単語α,βを含む想定問答のグループの下位のグループである単語α,β,γを含む想定問答のグループの参照権限も自動的に部署A,B,Cで共有化されるが、既に部署A,B,D,Fで共有化されているので、部署Cが追加されて部署A,B,C,D,Fで共有化されることになる。
また、共有化判断結果入力受付処理手段24は、既に権限を共有化されたグループについて権限の共有化を解除するための設定変更入力を受け付ける構成とされているので、管理者は、一旦、権限を共有化すると判断したグループについて、その後、権限を共有化すべきでないと考え直したとき等に、権限の設定を変更することができる。
そして、権限設定支援システム10は、権限特別付与処理手段26を備えているので、共有化による権限の設定とは別に、管理者の判断で、自在な権限設定を行うことができ、また、作成者や作成部署による他の部署への権限付与要求にも対応することができる。
また、単語抽出処理手段22は、過去の想定問答データを用いてキーワードとなる単語を抽出することができる構成とされているので、今回の想定問答データの収集数が少ないときや、より多くの想定問答データを用いて単語の出現頻度や重要度等を算出して単語の抽出処理を行うとき等に対応することができる。
さらに、共有化判断結果入力受付処理手段24は、前回の共有化判断結果の一括適用の選択入力を受け付ける構成とされているので、管理者の共有化判断の手間を軽減することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、参照権限の共有化を行っていたが、参照権限のみならず、修正入力権限の共有化を行ってもよい。
また、前記実施形態では、共有化判断を行う前に、グループ作成処理手段23により、各グループのそれぞれについて、グループを構成する全ての想定問答データに対応する作成部署識別情報の抽出処理を行う構成とされていたが、これに限定されるものではなく、共有化判断結果入力受付処理手段24により権限を共有化するという判断結果を受け付けた後に、共有化処理手段25により、権限を共有化されたグループについて、グループを構成する全ての想定問答データに対応する作成部署識別情報の抽出処理を行う構成としてもよい。
さらに、前記実施形態では、追加・修正された想定問答データについては、単語データベース41(図2参照)に既に記憶されている単語を、抽出対象の単語としたが、これに限定されるものではなく、再度、追加・修正された想定問答データを含めて、単語抽出処理手段22による処理、およびグループ作成処理手段23による処理を行い、グループを作成し直してもよい。