JP2009204876A - 照明装置 - Google Patents

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JP2009204876A
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Toshiyuki Yoneda
俊之 米田
Teruo Miyamoto
照雄 宮本
Akio Masuda
暁雄 増田
Kengo Ishii
健吾 石井
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Abstract

【課題】簡単な構成で出射光の色度バラツキが少ない小型な混色照明装置を提供する。
【解決手段】第一の光源10と、この第一の光源と発光色の異なるn個(但し、nは2以上の整数)の第二の光源20、21と、前記第一の光源からの出射光を光軸が平行なn個の光に分けて出射する第1の光学手段2と、直交する第1、第2の方向の一方から前記第1の光学手段から出射された光軸がn個の光を受け入れ、他方から前記n個の第二の光源からそれぞれ出射された光軸がn個の光を受け入れ、前記第一の光源からの光と前記第二の光源からの光がそれぞれ混合されたnの整数倍個の光軸に沿った光に分けて出射する第2の光学手段3とを備えるようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、照明装置、特に発光色の異なる複数種類の光源を用いた照明装置に関するものである。
従来の複数の光源を用いた照明装置として、第一の光源と、n個の他の光源と、n個の全反射ミラーと、Σn個のハーフミラーとで構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。この照明装置においてはハーフミラーと全反射ミラーを用いることにより、各光源から出射される光線をそれぞれ分光して合成した、輝度及び色度が等しい複数の平行な出射光を得ることができる。
特許第3272078号公報(第5頁、図1〜3)
上記のように構成された従来の照明装置においては、ハーフミラーが合計Σn個必要になり、装置が複雑化するという課題があった。また、照明装置の光軸が同一平面上で構成されているため、装置が大型化し、大きな設置面積を要するといった課題もあった。
この発明は、上記のような従来技術の課題を解消するためになされたもので、設置面積が小さく小型にでき、しかも構成が簡単で出射光の色度バラツキが少ない照明装置を提供することを目的とする。
この発明に係る照明装置は、第一の光源と、この第一の光源と発光色の異なるn個(但し、nは2以上の整数)の第二の光源と、前記第一の光源からの出射光を光軸が平行なn個の光に分けて出射する第1の光学手段と、直交する第1、第2の方向の一方から前記第1の光学手段から出射された光軸がn個の光を受け入れ、他方から前記n個の第二の光源からそれぞれ出射された光軸がn個の光を受け入れ、前記第一の光源からの光と前記第二の光源からの光がそれぞれ混合されたnの整数倍個の光軸に沿った光に分けて出射する第2の光学手段とを備えるようにしたものである。
この発明においては、光軸が3次元的に構成されることにより設置面積を小さくした小型で照明領域の色度バラツキが少ない照明装置が得られる。また、発光色の異なる複数種類の光源を用いることで、演色性の改善を図ることも容易である。
実施の形態1.
図1〜図10はこの発明の実施の形態1による照明装置の要部を説明する図であり、図1は光学要素の配置を概念的に示す斜視図、図2は図1に示された光学要素の三面図、図3は図1に示された第一の光源の発光スペクトル図、図4は図1に示された第二の光源の発光スペクトル図、図5は図1に示された第三の光源の発光スペクトル図、図6は図1に示された第一の光源、第二の光源及び第三の光源の配光分布図、図7は図1に示された偏光ビームスプリッタの動作を概念的に説明する図、図8は図1に示された第一の光源からの光の経路を説明する光路図、図9は図1に示された第二の光源からの光の経路を説明する光路図、図10は図1に示された第三の光源からの光の経路を説明する光路図である。なお、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示している。
図において、照明装置1は第一の光源10と、第一の光源10と発光色の異なるn個(nは2以上の整数。この例ではn=2)の第二の光源20、21と、第一の光源10及び第二の光源20、21と発光色の異なる第三の光源30と、偏光ビームスプリッタからなる第一のビームスプリッタ100と、偏光ビームスプリッタからなる第二のビームスプリッタ110と、第一の反射ミラー200と、第二の反射ミラー210と、λ/4板300、310などの光学要素を備えている。なお、前記第一のビームスプリッタ100と第一の反射ミラー200によって、第一の光源10からの出射光を光軸が互いに平行なn個の光に分けて出射する第1の光学手段2が構成されている。そして、前記第二のビームスプリッタ110と第二の反射ミラー210によって、第1の光学手段2から出射された光軸がn個の光を、直交する第1、及び第2の方向の一方(ここでは図1の上方向)から受け入れ、他方(ここでは図1の左方向)から前記n個の第二の光源20、21からそれぞれ出射された光軸がn個の光を受け入れ、第一の光源10からの光と第二の光源20、21からの光がそれぞれ混合された光軸が2n個の光に分けて出射する第2の光学手段3が構成されている。
第一の光源10は赤色LED、レンズ及びリフレクタが一体化された赤色LEDパッケージからなり、図3に示す発光スペクトルを有し、図6に示す配光分布となるように構成されている。第二の光源20、21は青色LEDと青色光により黄色光を発する蛍光体とを組み合わせ略白色光を発する光源部にレンズとリフレクタを一体化した白色LEDパッケージからなり、図4に示す発光スペクトルを有し、第一の光源10と同様に図6に示す配光分布となるように構成されている。なお、現状の青色LEDと蛍光体の組み合わせによる白色光は蛍光灯などの白色光源に比べると長波長側のスペクトル強度が不足するため一般的に演色性は低い。第三の光源30は緑色LED、レンズ及びリフレクタが一体化された緑色LEDパッケージからなり、図5に示す発光スペクトルを有し、図6に示す配光分布となるように構成されている。なお、上記のような第一〜第三の光源10、20、21、30は例えば公知の技術により容易に構成できるものであるため詳細図示を省略している。
偏光ビームスプリッタからなる第一及び第二のビームスプリッタ100、110は、図7に示すように直角三角柱状の透明部材を斜面で貼り合わせた構成であり、その貼り合わせ面には入射光のうちP波を透過し、S波を反射する誘電体多層膜が形成されており、該傾斜された誘電体多層膜が入射された光の一部を反射する反射面Aを構成している。第一及び第二の反射ミラー200、210は直角三角柱状の透明部材を斜面で貼り合わせた構成であり、その貼り合わせ面には略100%の光を反射する反射膜が設けられ入射光を該反射膜で直角に反射させるように形成されている。λ/4板300、310は直線偏光の光を円偏光にする機能を有する位相差光学素子であり透光性の板状体からなる。なお、該λ/4板300、310の厚さは例えば0.2mm程度の薄いものであり、図1、図8〜図10ではその厚さを誇張して示し、図2では図示を省略している。
次に照明装置1の構成をさらに具体的に説明する。第一のビームスプリッタ100は、第一の光源10の光を直交する2方向に分けるため、図8に示すように第一の光源10の光軸10aに対し誘電体多層膜からなる反射面が45度の傾きを持つように設置される。第一の反射ミラー200は、第一のビームスプリッタ100を透過した光が第一のビームスプリッタ100で反射した光の光軸10cと平行になるように光軸10bに対し反射面が45度の傾きを持つように設置される。第一のビームスプリッタ100で反射した光の光軸10c上及び第一の反射ミラー200で反射した光の光軸10d上にはλ/4板300が設置されている。第二のビームスプリッタ110は、λ/4板300を通過した光をさらに直交する2方向に分けるため、図8に示すように、光軸10c及び光軸10dに対し誘電体多層膜からなる反射面が45度の傾きを持ち、平行な光軸10c、10dが成す平面に対し、反射光の光軸10g、10hが成す面が直交するように設置される。換言すれば、第一のビームスプリッタ100と第二のビームスプリッタ110は、第一のビームスプリッタ100の透過光と反射光が成す面と、第二のビームスプリッタ110の透過光と反射光が成す面が直交する位置関係となるように設置される。第二の反射ミラー210は、第二のビームスプリッタ110で反射した光の光軸10g、10hに対し、反射光の光軸10i、10jが第二のビームスプリッタ110の透過光の光軸10e、10fと平行になるように反射膜面が45度の傾きを持つように設置される。そして、第二のビームスプリッタ110を透過した光の光軸10e、10f、及び第二の反射ミラー210で反射した光の光軸10i、10jに対し直交する向きにλ/4板310が設置される。
一方、第二の光源20は、図2、図9に示すように第二のビームスプリッタ110に対して、出射光軸20aが第一のビームスプリッタ100で反射した第一の光源10の光軸10cに直交し、かつ第二のビームスプリッタ110で反射した第一の光源10の光軸10gと一致するように配置される。なお、該第二の光源20は、出射光の光軸20aと第二のビームスプリッタ110の交点を111とすると、第一の光源10から交点111までの光路長と第二の光源20から交点111までの光路長が等しくなる位置に配置されている。第二の光源21は、同様に出射光軸21aが第一の光源10からの光の光軸10dに直交し、光軸10hと一致するように配置される。そして、該第二の光源21は、出射光の光軸21aと第二のビームスプリッタ110の交点を112とすると、第一の光源10から交点112までの光路長と第二の光源21から交点112までの光路長が同じになる位置に配置されている。第三の光源30は、図2、図10に示すように第一のビームスプリッタ100に対して、出射光軸30aが第一の光源10の光軸10aに直交し、第一のビームスプリッタ100で反射した第一の光源10の光軸10cと一致するように配置される。
次に実施の形態1の動作について説明する。まず、第一の光源10を出射した光について主に図8を参照して説明する。第一の光源10を出射した光は光軸10aに沿って進み、第一のビームスプリッタ100に入射する。ここで第一の光源10の出射光は無偏光な光であるため、第一のビームスプリッタ100により図7に示すように約50%のS偏光の光が反射され、約50%のP偏光の光が透過され分割される。光軸10bに沿った透過光は第一の反射ミラー200で反射されることにより、第一のビームスプリッタ100で反射した光軸10cと平行な光軸10dに沿った光となる。光軸10cと光軸10dに沿った平行光はλ/4板300を透過し、第二のビームスプリッタ110に入射する。ここで第二のビームスプリッタ110に入射した光はλ/4板300により円偏光に変化されているため、第二のビームスプリッタ110により約50%のS偏光の光が光軸10cと光軸10dが成す面に直交する方向に反射され、約50%のP偏光の光が透過する。
第二のビームスプリッタ110により反射した光軸10g、10hの光はさらに第二の反射ミラー210で反射されることにより、第二のビームスプリッタ110を透過した光軸10e、10fの光と平行な光軸10i、10jに沿った光となる。光軸10e、10f、10i、10jに沿った平行光はλ/4板310を透過し、照明装置1から出射する。以上のように、第一の光源10を出射した光は第一のビームスプリッタ100、110からなる第1の光学手段2により互いに平行な4つの光軸10e、10f、10i、10jに沿った第1の方向の光に分割される。なお、第一の光源10の出射光強度をRとすると、各光軸10e、10f、10i、10jに沿った光の強度はいずれもR/4となる。
次に、第二の光源20を出射した光について主に図9を参照して説明する。第二の光源20を出射した光は、上記光軸10e、10f、10i、10jに沿った第1の方向の光に直交する第2の方向である光軸20aに沿って進み、第2の光学手段3を構成する第二のビームスプリッタ110に入射される。ここで、第二の光源20の出射光は無偏光な光であるため、第二のビームスプリッタ110により約50%のS偏光の光が反射され、約50%のP偏光の光が透過し、直交する二方向に分割される。透過した光の光軸20bは第一の光源10からの光の光軸10gと一致し、反射された光の光軸20cは第一の光源10からの光の光軸10eと一致する。以後、前述の光軸10e、10gに沿った光とそれぞれ同様に進み、λ/4板310を経て照明装置1から光軸20c、20dに沿って出射する。以上のように、第二の光源20を出射した光は第二のビームスプリッタ110により第一の光源10からの光と光軸を同じにする2つの光軸20c、20dに沿った光に分割される。なお、第二の光源20の出射光強度をWとすると、各光軸20c、20dに沿った光の強度は何れもW/2となる。
一方、第二の光源21についても前記第二の光源20と同様な動作により、第二のビームスプリッタ110によって、第一の光源10からの光の光軸10f、10jと光軸が一致した2つの光、即ち光軸21cと21dに分割される。なお、このときの各光軸21c、21dに沿った光の強度もW/2となる。上記のように、第2の光学手段3は、直交する第1、及び第2の方向の一方から第1の光学手段2から出射された光軸がn(ここではn=2)個の光を受け入れ、他方からn個の第二の光源20、21からそれぞれ出射された光軸がn個の光を受け入れ、第一の光源10からの光と第二の光源20、21からの光がそれぞれ混合された光軸が2n個、即ちここでは4個の光に分けて出射する機能を有している。
次に、第三の光源30を出射した光について主に図10を参照して説明する。第三の光源30を出射した光は光軸30aに沿って第一のビームスプリッタ100に入射する。ここで第三の光源30を出射した光は無偏光な光であるため、第一のビームスプリッタ100により約50%のS偏光の光が反射され、約50%のP偏光の光が透過されて2つに分割される。透過した光の光軸30bは第一の光源10からの光の光軸10cと一致し、反射された光の光軸30cは第一の光源10からの光の光軸10bと一致する。以後、前記光軸10b、10cに沿った光と同様に進み、第二のビームスプリッタ110で透過光(光軸30e、30f)と反射光(光軸30g、30h)に分割され、照明装置1から4つの光軸30e、30f、30i、30jに沿って出射される。上記のように、第三の光源30を出射した光は第一、第二のビームスプリッタ100、110により、第一の光源10からの光の光軸10e、10f、10i、10jと光軸を同じにする4つの光軸30e、30f、30i、30jの光に分割される。なお、第三の光源30の出射光強度をGとすると、各光軸30e、30f、30i、30jに沿った光の強度はいずれもG/4となる。
ここで、第一の光源10の光軸10eと第二の光源20の光軸20cと第三の光源30の光軸30eは一致している。同様に光軸10iと光軸20dと光軸30i相互、光軸10fと光軸21cと光軸30f相互、光軸10jと光軸21dと光軸30jもそれぞれ互いに一致しており、かつ、一致する光軸に沿った光の強度比はいずれもR/4:W/2:G/4となっている。さらに、第一の光源10と第二の光源20、21と第三の光源30の配光分布は互いに等しく、かつ、第一の光源10と第二の光源20から交点111までの光路長が等しく、第一の光源10と第二の光源21から交点112までの光路長が等しく、第一の光源10と第三の光源30から交点101までの光路長が等しい。このため、光軸が一致する光(例えば光軸10eと光軸20cと光軸30eに沿った光)の広がりはいずれも一致している。従って、照明装置1の図1の下面部から出射される4つの光軸に沿う光は発光色の異なる3種類の光源が均等に混合された色度分布が均等でムラのない光となる。
上記のように実施の形態1によれば、発光色の異なる3種類の光源を用い偏光ビームスプリッタと反射ミラーを用いる簡単な構成で、照明領域の色度バラツキが少ない混色照明装置を得ることができる。このため、例えば白色LEDのような長波長側のスペクトル強度が低い演色性の低い光源光に、長波長側のスペクトル強度が高い赤色LEDの光を組み合わせる事で演色性が改善され、しかもムラのない光を得ることができる。また、第一のビームスプリッタ100の透過光と反射光の成す面と、第二のビームスプリッタ110の透過光と反射光の成す面が直交するように第一のビームスプリッタ100及び第二のビームスプリッタ110を立体的に配置したので、光路が3次元となるため、照明装置の投影面積を小さくすることができ照明装置を小型化することができる。
また、第一及び第二のビームスプリッタ100、110として、誘電体多層膜によりP偏光の光とS偏光の光を分離する偏光ビームスプリッタを用いているため、吸収等による光損失が少なく光利用効率の高い照明装置を得ることができる。また、第一のビームスプリッタ100を出射した後にλ/4板300からなる位相差光学素子を設け円偏光の光にすることにより、第二のビームスプリッタ110として光利用効率が高い偏光ビームスプリッタを用いることができる。また、物体を照明した際における物体の反射特性はP偏光の光とS偏光の光で異なる場合があるが、本実施の形態1によれば、照明装置からの出射時にλ/4板を通過させるためP偏光の光とS偏光の光が略1対1で混じり、このような問題が生じず均質で照明に適した光を得ることができる。
なお、本実施の形態1においては第三の光源30を第一の光源10及び第二の光源20と異なる発光スペクトルを有する光源としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば第一の光源10または第二の光源20と同じ発光スペクトルを有する光源としても良いし、第三の光源30を用いなくても良い。また、第一のビームスプリッタ100は三角柱形状の部材を貼り合わせた直方体形状としているが、板状の偏光分離素子を光軸に対し45度となるように設置しても良い。ただし、この実施の形態1のように直方体形状とすることは、全反射作用によって入射面と2つの出射面以外の面から光が抜けることを防止できるため、光利用効率が向上するので好ましい。また、本実施の形態1においては独立したビームスプリッタ、反射ミラー、λ/4板を用いているが、接着等によりこれらを一体化しても良い。一体化することにより各光学素子への入射、出射時に生じる界面反射を抑制でき、照明装置の光利用効率が向上するため好ましい。
実施の形態2.
図11〜図14はこの発明の実施の形態2による照明装置の要部を説明する図であり、図11は光学要素の配置を概念的に示す斜視図、図12は図11に示された光学要素を示す二面図であり、(a)は照明装置を図11の左側から見た側面図、(b)は同じく図の手前側から見た正面図、図13は図11に示された第一の光源からの光の経路を説明する光路図、図14は図11に示された第二の光源からの光の経路を説明する光路図である。なお、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示しており、重複した説明は省略する。図において、照明装置1Aは第一の光源11と、第一の光源11と発光色の異なる4つの第二の光源22、23、24、25と、3つの第一のビームスプリッタ102、103、104と、第二のビームスプリッタ113と、第一の反射ミラー201、第二の反射ミラー211、第三の反射ミラー220、及び基板400を備えている。
なお、前記第一のビームスプリッタ102、103、104と第一の反射ミラー201によって、第一の光源11からの出射光を光軸が互いに平行なn個(ここではn=4)の光に分けて出射する第1の光学手段2Aが構成され、前記第二のビームスプリッタ113と第二の反射ミラー211によって、直交する第1、及び第2の方向の一方(ここでは図11の上方向)から第1の光学手段2Aから出射された光軸がn個の光を受け入れ、他方(ここでは図11の左方向)から前記n個の第二の光源22、23、24、25からそれぞれ出射された光軸がn個の光を受け入れ、第一の光源11からの光と第二の光源22、23、24、25からの光がそれぞれ混合された光軸が2n個の光に分けて出射する第2の光学手段3Aが構成されている。
第一の光源11は実施の形態1に用いた第一の光源10と同一であるため説明を省略する。また、第二の光源22、23、24、25は実施の形態1に用いた第二の光源20(21)と同一であるため説明を省略する。第一のビームスプリッタ102、103、104、第二のビームスプリッタ113は板状の透明基材上に金属膜を蒸着し、その厚さや蒸着面積により透過率、反射率を制御している。なお、本実施の形態2においてはビームスプリッタによる光の吸収ロスは略0であり、透過率と反射率の比を第一のビームスプリッタ102では1:3とし、第一のビームスプリッタ103では2:1とし、第一のビームスプリッタ104及び第二のビームスプリッタ113では1:1としている。第一の反射ミラー201、第二の反射ミラー211、第三の反射ミラー220は板状の基材上に略100%の光を反射する金属反射膜が形成されている。基板400は第一の光源11及び第二の光源22、23、24、25が実装され、各光源に電力供給するための回路パターン(図示省略)が設けられている。なお、基板400の材質として本実施の形態2においては光源からの放熱を考慮して金属基板を用いている。
次に照明装置1Aの構成をさらに具体的に説明する。第一のビームスプリッタ102は、第一の光源11から出射された光を直交する2方向に分離するため、第一の光源11の光軸11a(図13)に対し45度の傾きを持つように設置される。第一のビームスプリッタ103は、第一のビームスプリッタ102で反射した光の光軸11cに対し45度の傾きを持つように設置される。第一のビームスプリッタ104は、第一のビームスプリッタ103を透過した光の光軸11dに対し45度の傾きを持つように設置される。そして、第一の反射ミラー201は、第一のビームスプリッタ104を透過した光の光軸11fに対し45度の傾きを持つように設置される。この例では、第一のビームスプリッタ102、103、104、及び第一の反射ミラー201は、図12(a)に示すように基板400に対して斜め45度の角度で互いに平行に配置されている。
一方、第二のビームスプリッタ113は、第一のビームスプリッタ102を透過した光の光軸11b、並びに第一のビームスプリッタ103、104、及び第一の反射ミラー201で反射した光の光軸11e、11g、11hに対し45度の傾きを持ち、かつその反射光の光軸11j、11l、11n、11pが前記光軸11b、11e、11g、11hの成す平面に直交するように設置される。さらに、第二の反射ミラー211は前記第二のビームスプリッタ113で反射した光の光軸11j、11l、11n、11pに対し45度の傾きを持つように設置される。そして、第二の光源22、23、24、25は第一の光源11と同一の基板400上に配置され、出射された各光軸22a、23a、24a、25a(図14)が、第三の反射ミラー220により90度曲げられたときの光の光軸が第二のビームスプリッタ113で反射した第一の光源11の光の光軸11j、11l、11n、11pとそれぞれ一致するように配設される。
次に上記のように構成された実施の形態2の動作について説明する。まず、第一の光源11を出射した光について主に図13を参照して説明する。第一の光源11を出射した光は光軸11aに沿って第一のビームスプリッタ102に入射する。第一のビームスプリッタ102により透過光と反射光は1:3の割合に分割される。よって、第一の光源11の出射光強度をRとすると、光軸11bに沿った透過光の強度はR/4であり、光軸11cに沿った反射光の強度は3R/4である。光軸11cに沿った光は第一のビームスプリッタ103に入射し、2:1の割合の透過光と反射光とに分割される。よって、光軸11eに沿った反射光の強度はR/4であり、光軸11dに沿った透過光の強度は2R/4である。光軸11dに沿った光は第一のビームスプリッタ104に入射し、1:1の割合の透過光と反射光とに分割される。よって、光軸11gに沿った反射光の強度はR/4であり、光軸11fに沿った透過光の強度はR/4である。さらに光軸11fに沿った光は第一の反射ミラー201で全反射され、光の強度がR/4の光軸11hに沿った光となる。以上のように第1の光学手段2Aの作用により、第一の光源11を出射した光は、光の強度が何れもR/4で互いに平行な4本の光軸11b、11e、11g、11hに沿った光に分割される。
そして、前記互いに平行な図の上下方向の光軸11b、11e、11g、11hに沿った光は、第二のビームスプリッタ113に対し、第1の方向からの光として入射される。第二のビームスプリッタ113では約50%の光が透過し、約50%の光が4本の光軸11b、11e、11g、11hの成す面に直交する方向に反射する。第二のビームスプリッタ113により反射された光軸11j、11l、11n、11pの光はさらに反射ミラー211で図の下方向に反射されることにより、第二のビームスプリッタ113を透過した光軸11i、11k、11m、11oと平行な光軸11q、11r、11s、11tに沿った光となる。以上のように、第一の光源11を出射した光は、第1の光学手段2Aを構成する第一のビームスプリッタ102、103、104及び第一の反射ミラー201を経て4つに分けられ、さらに第2の光学手段3Aを構成する第二のビームスプリッタ113及び第二の反射ミラー211により8つの光軸11i、11k、11m、11o、11q、11r、11s、11tに沿った平行な光に分割される。なお、第一の光源11の出射光強度をRとすると、各光軸11i、11k、11m、11o、11q、11r、11s、11tに沿った光の強度は何れもR/8となる。
次に第二の光源22、23、24、25を出射した光について主に図14を参照して説明する。4つの光源22、23、24、25を出射した光は、互いに平行な光軸22a、23a、24a、25aに沿ってそれぞれ進み、第三の反射ミラー220により90度反射して、第二の光学手段3Aを構成する第二のビームスプリッタ113に対して、第1の方向(光軸11b、11e、11g、11hの方向)に直交する図の左側から右側向きの第2の方向から入射され、1:1の割合の透過光と反射光とに分割される。反射光の光軸22c、23c、24c、25cは第一の光源11からの透過光の光軸11i、11k、11m、11oと一致し、透過光の光軸22d、23d、24d、25dは第一の光源11からの光の光軸11j、11l、11n、11pと一致する。そして、透過光は反射ミラー211により90度反射されて反射光の光軸22c、23c、24c、25cと平行な光軸22e、23e、24e、25eに沿って出射される。なお、第二の光源22、23、24、25の出射光強度をWとすると各光軸22c、22d、23c、23d、24c、24d、25c、25dに沿った光の強度はそれぞれW/2となる。
以上のように、照明装置1Aから出射された、第一の光源11の光軸11i、11k、11m、11o、11q、11r、11s、11tに沿った光と、第二の光源22、23、24、25の光軸22c、23c、24c、25c、22e、23e、24e、25eに沿った光とがそれぞれ一致していると共に、一致する光軸に沿った光の強度比は何れもR/8:W/2となっており、互いに等しい。このため、照明装置1Aを出射する光は、実施の形態1と同様、発光色の異なる光源を用いた場合においても出射面の面方向に色度分布が均一であり、しかも赤色成分の低い白色光を発する白色LEDパッケージからなる第二の光源と、赤色LEDパッケージからなる第一の光源を組み合わせたことで演色性が改善された照明装置が実現されている。
上記のように実施の形態2は、1つの第一の光源11と、この第一の光源11と発光色の異なる4つの第二の光源22〜25と、第一の光源11からの光を透過光と互いに平行な3つの反射光に分ける直列状に並設された3つの第一のビームスプリッタ102〜104及び第一のビームスプリッタ102〜104の反射光の向きと第一のビームスプリッタ104の透過光の向きを平行にする第一の反射ミラー201からなる第1の光学手段2Aと、この第1の光学手段2Aから出射された4つの平行な光を第1の方向から受け入れると共に、第二の光源22〜25からの4つの光を前記第1の方向に光軸が直交する第2の方向から受け入れ、これら第一の光源11からの平行な光及び第二の光源22〜25からの光を混合して8つの光に分ける第二のビームスプリッタ113及び第二のビームスプリッタ113からの反射光の向きと第二のビームスプリッタ113の透過光の向きを平行にする第二の反射ミラー211からなる第2の光学素子3Aを用いて構成したものである。
上記のような実施の形態2によれば、第二の光源22〜25を4つに増やした場合でも、実施の形態1と同様に第一のビームスプリッタの透過光と反射光が成す面と第二のビームスプリッタの透過光と反射光が成す面とが直交するように各ビームスプリッタを配置することにより、光軸が3次元的に配置された光路を構成することで設置面積を小さくした小型で照明領域の色度バラツキが少ない照明装置が得られる。また、発光色の異なる複数種類の光源を用いることで、演色性の改善を図ることも容易である。また、第二の光源22〜25の光を第三のミラー220で反射させて光軸を90度曲げるという簡単な構成により、第二の光源22〜25と第一の光源11を同じ基板400の平面上に配置でき、基板400と共に一体化できるため、部材点数を削減することができる。
なお、実施の形態1においては2つの第二の光源と1つの第一のビームスプリッタを用いており、実施の形態2においては4つの第二の光源と3つの第一のビームスプリッタを用いているが、一般的に、n個の第二の光源を用いた場合には(n−1)個の第一のビームスプリッタを用い、第一の光源からの光がm番目に通る第一のビームスプリッタの透過率と反射率の比を(n−m):1または、1:(n−m)とすることにより、第一の光源の光を第二の光源の数に等分割できるので、出射光の色ムラが少ない照明装置を得ることができる。なお、光源、ビームスプリッタ、反射ミラーなどの光学要素の種類、構造、配置の態様、個数、光路構成等は何れも上記実施の形態で例示したものに限定されないことは言うまでもない。
この発明の実施の形態1による照明装置の要部である光学要素の配置を概念的に示す斜視図。 図1に示された光学要素の三面図であり(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は正面図。 図1に示された第一の光源の発光スペクトル図。 図1に示された第二の光源の発光スペクトル図。 図1に示された第三の光源の発光スペクトル図。 図1に示された第一の光源、第二の光源、及び第三の光源の配光分布図。 図1に示された偏光ビームスプリッタの動作を概念的に説明する図。 図1に示された第一の光源からの光の経路を説明する光路図。 図1に示された第二の光源からの光の経路を説明する光路図。 図1に示された第三の光源からの光の経路を説明する光路図。 この発明の実施の形態2による照明装置の要部である光学要素の配置を概念的に示す斜視図。 図11に示された光学要素を示す二面図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図。 図11に示された第一の光源からの光の経路を説明する光路図。 図11に示された第二の光源からの光の経路を説明する光路図。
符号の説明
1、1A 照明装置、 2、2A 第1の光学手段、 3、3A 第2の光学手段、 10、11 第一の光源、 20、21、22、23、24、25 第二の光源、 30 第三の光源、 100、102、103、104 第一のビームスプリッタ(偏光ビームスプリッタ)、 110、113 第二のビームスプリッタ(偏光ビームスプリッタ)、 200、201 第一の反射ミラー、 210、211 第二の反射ミラー、 220 第三の反射ミラー、 300、310 λ/4板、 400 基板、 101、111、112 交点。

Claims (9)

  1. 第一の光源と、
    この第一の光源と発光色の異なるn個(但し、nは2以上の整数)の第二の光源と、
    前記第一の光源からの出射光を光軸が互いに平行なn個の光に分けて出射する第1の光学手段と、
    直交する第1、及び第2の方向の一方から前記第1の光学手段から出射された光を受け入れ、他方から前記第二の光源から出射された光を受け入れ、前記第一の光源からの光と前記第二の光源からの光がそれぞれ混合されたnの整数倍個の光軸に沿った光に分けて出射する第2の光学手段と、
    を備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1の光学手段は、前記第一の光源からの光を透過光と反射光に分ける(n−1)個の第一のビームスプリッタと、この第一のビームスプリッタからの反射光の向きと透過光の向きを平行にする第一の反射ミラーを用いて構成したことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第一のビームスプリッタは偏光状態に基づいて入射光を分離する光学素子であることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第2の光学手段は、前記第1の光学手段から出射された光軸がn個の光及び前記n個の第二の光源からそれぞれ出射された光軸がn個の光が反射面上でそれぞれ個別に交差するように設けられ、前記2つの方向から受け入れた光をそれぞれ透過光と反射光に分ける第二のビームスプリッタと、この第二のビームスプリッタから出射された反射光の向きと透過光の向きを平行にする第二の反射ミラーを用いてなることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の照明装置。
  5. 前記第二のビームスプリッタは偏光状態に基づいて入射光を分離する光学素子であることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記(n−1)個の第一のビームスプリッタのうち、前記第一の光源からの光がm番目に入射する第一のビームスプリッタは、透過率と反射率の比が(n−m):1または1:(n−m)であることを特徴とする請求項2〜請求項5の何れかに記載の照明装置。
  7. 前記第一の光源の光と前記第一のビームスプリッタ上で交差するように入射され、該第一の光源の光と合成される第三の光源を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項6の何れかに記載の照明装置。
  8. 前記第1の光学手段の出射光及び前記第2の光学手段の出射光の少なくとも一つの出射光の光路に、偏光をλ/4回転させる位相差光学素子が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の照明装置。
  9. 前記第一の光源と、前記第二の光源を同一の基板上に実装してなることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載の照明装置。
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