JP2009204109A - Cover material thermal fusion tool and cover material thermal fusion method using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば配管を被覆する保温材などの被覆材を熱融着によって接合するための被覆材の熱融着具及びそれを用いた被覆材の熱融着方法に関するものである。 The present invention relates to a thermal fusion tool for a coating material for joining a coating material such as a heat insulating material for coating a pipe by thermal fusion, and a thermal fusion method for the coating material using the same.
一般に、保温管は銅管などの配管の周囲を保温材で被覆して構成されるが、保温性を良くするためにはできるだけ接続部分をなくして長くすることが好ましい。しかし、搬送上の問題や建築物の施工上の問題などの点から、保温管の長さは通常約4mに設定される。このため、施工現場で保温管を使用するためには配管を接続する必要があり、係る配管の接続は通常溶接によって行われる。この場合、溶接部に位置する保温材はその位置からずらすか、又は背割りと呼ばれる保温材の軸線方向への切り込みを行って保温材が除去される。その後、保温材の端部間が突き合され、その突き合せ部分の外周に粘着テープが巻回されるか、又は保温用チューブを被覆して保温材の端部間が接合される。 Generally, a heat insulating tube is configured by covering a pipe such as a copper tube with a heat insulating material. However, in order to improve the heat insulating property, it is preferable to eliminate the connecting portion as long as possible. However, the length of the heat insulation tube is usually set to about 4 m from the viewpoints of transportation problems and building construction problems. For this reason, in order to use a heat insulation pipe | tube at a construction site, it is necessary to connect piping, and the connection of such piping is normally performed by welding. In this case, the heat insulating material located at the welded portion is shifted from the position, or the heat insulating material called the back split is cut in the axial direction to remove the heat insulating material. Thereafter, the end portions of the heat insulating material are butted together, and an adhesive tape is wound around the outer periphery of the butted portion, or the heat insulating tube is covered and the end portions of the heat insulating material are joined.
この種の保温二重管の接続構造として具体的には、次のようなものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。すなわち、係る接続構造は、高密度ポリエチレン製の管体と、それを覆う保温用断熱材と、その外周の外装管とからなり、前記管体の先端部に嵌合される電熱線入り継手と、その近傍を覆う保温用断熱材と、保温用断熱材を覆う管状カバーと、該管状カバーと外装管との継ぎ目を覆う熱収縮チューブとから構成されている。そして、管体の各先端部に電熱線入り継手(エレクトロフュージョン継手)を嵌合させた後、電熱線に電力を供給し、継手の内面と管体の外面とが加熱、溶融されて接合され、管体間が接続される。次いで、継手の外周を保温用断熱材で覆い、その上を被覆する管状カバーと、前記管体外周の保温用断熱材を覆う外装管とを熱収縮チューブで被覆し、その熱収縮チューブを加熱、収縮させて継ぎ目をシールするように構成されている。
ところが、特許文献1に記載されている保温二重管の接続構造では、継手の外周に保温用断熱材を被覆し、その上を管状カバーで覆うと共に、その管状カバーと外装管との継ぎ目に熱収縮チューブを配置しなければならない。そのため、保温二重管を接続する施工現場が非常に狭い場合には施工が難しいという問題があった。また、管状カバーと外装管との継ぎ目が熱収縮チューブで接合され、保温用断熱材自体は直接接合されないため、保温用断熱材間の接合強度が低く、しかも保温用断熱材間から熱損失を生じ、結露が発生するおそれもあった。
However, in the connection structure of the heat insulation double pipe described in
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、狭い場所でも施工が容易で、被覆材間の接合強度が高く、さらに熱損失を抑制して結露の発生を防止することができる被覆材の熱融着具及びそれを用いた被覆材の熱融着方法を提供することにある。 The present invention has been made paying attention to such problems existing in the prior art, and the object of the present invention is that the construction is easy even in a narrow place, the bonding strength between the covering materials is high, and the heat is further reduced. An object of the present invention is to provide a heat-sealing tool for a covering material that can suppress loss and prevent the occurrence of condensation, and a method for heat-sealing a covering material using the same.
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の被覆材の熱融着具は、配管を被覆する被覆材の端部間を熱融着して接合するために、前記被覆材に対応するように環状に形成された熱融着性のシート状基材上に、孔部を有する電熱用の加熱部材を設けたものである。そして、被覆材の端部間に介在させた状態で加熱部材に通電し、シート状基材及び被覆材の端部を溶融させ加熱部材の孔部を介して被覆材の端部間を熱融着するように構成したことを特徴とする。
In order to achieve the above-mentioned object, the heat-sealing device for a covering material according to the invention described in
請求項2の被覆材の熱融着具は、請求項1に係る発明において、前記熱融着性のシート状基材は、加熱部材の孔部に連通する連通孔を有することを特徴とする。
請求項3の被覆材の熱融着具は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記配管を跨いで外嵌し被覆材の端部間に位置するようにするための破断部を設けたことを特徴とする。
According to a second aspect of the present invention, in the invention, the heat-fusible sheet-like base material has a communication hole communicating with the hole of the heating member. .
In the invention according to
請求項4の被覆材の熱融着具は、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記被覆材及び熱融着性のシート状基材はポリオレフィンにより形成されていることを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, in the invention, the covering material and the heat-fusible sheet-like base material are made of polyolefin. It is characterized by that.
請求項5の被覆材の熱融着方法は、請求項1に記載の被覆材の熱融着具を用いる被覆材の熱融着方法であって、前記被覆材の端部間に熱融着具を介在させた状態で、加熱部材に通電してシート状基材及び被覆材の端部を溶融させ加熱部材の孔部を介して被覆材の端部間を熱融着することを特徴とする。
The method for heat-sealing a covering material according to claim 5 is a method for heat-sealing a covering material using the heat-sealing tool for a covering material according to
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に係る発明の被覆材の熱融着具は被覆材の端部間に介在させた状態で加熱部材に通電し、シート状基材及び被覆材の端部を溶融させることにより、加熱部材の孔部を介して被覆材の端部間が熱融着される。このため、被覆材の接合を被覆材の外周部で行う必要がなく、被覆材の端部間で行うことができる。従って、狭い場所でも被覆材間を接合する施工が容易で、被覆材間の接合強度が高く、その結果熱損失を抑制して結露の発生を防止することができる。
According to the present invention, the following effects can be exhibited.
The heat-sealing device of the covering material of the invention according to
請求項2に係る被覆材の熱融着具では、熱融着性のシート状基材は加熱部材の孔部に連通する連通孔を有している。このため、請求項1に係る発明の効果に加え、被覆材の端部間をシート状基材の連通孔を介して一層容易に接合することができる。
In the heat sealing device for covering material according to claim 2, the heat-fusible sheet-like base material has a communication hole communicating with the hole of the heating member. For this reason, in addition to the effect of the invention according to
請求項3に係る被覆材の熱融着具では、配管を跨いで外嵌し被覆材の端部間に位置するようにするための破断部が設けられている。従って、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加え、その破断部を利用して熱融着具を広げ、配管を跨いで容易に外嵌させて装着することができる。 In the heat-sealing device for covering material according to claim 3, a fracture portion is provided so as to be fitted over the pipe and positioned between the end portions of the covering material. Therefore, in addition to the effect of the invention according to claim 1 or 2, it is possible to widen the heat-sealing tool by utilizing the fractured portion and easily fit it over the piping.
請求項4に係る被覆材の熱融着具では、被覆材及び熱融着性のシート状基材はポリオレフィンにより形成されている。そのため、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、被覆材とシート状基材との溶融が同様に進行し、被覆材間の接合が容易になると共に、接合強度を向上させることができる。
In the heat sealing device for covering material according to claim 4, the covering material and the heat-fusible sheet-like base material are formed of polyolefin. Therefore, in addition to the effect of the invention according to any one of
請求項5に係る被覆材の熱融着方法は、請求項1に記載の被覆材の熱融着具を用いる被覆材の熱融着方法である。すなわち、被覆材の端部間に熱融着具を介在させた状態で、加熱部材に通電してシート状基材及び被覆材の端部を溶融させ加熱部材の孔部を介して被覆材の端部間を熱融着するものである。このため、狭い場所でも被覆材間を接合する施工を容易に行うことができると共に、被覆材間の接合強度を高めることができ、その結果熱損失を抑制して結露の発生を防止することができる。
A method for heat-sealing a covering material according to claim 5 is a method for heat-sealing a covering material using the heat-sealing tool for a covering material according to
以下、本発明の最良と思われる実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態の被覆材の熱融着具10(単に熱融着具とも称する)は、湯水配管などの配管11を被覆する被覆材12、例えば保温材の端部間を熱融着(加熱融着)して接合するためのものである。該熱融着具10は、被覆材12に対応するように円環状に形成された熱融着性のシート状基材13上に、正面六角形状をなす孔部14を有する電熱用の加熱部材15が設けられてシート状に構成されている。この加熱部材15は具体的には、スクリーン印刷法により常法に従ってシート状基材13上に加熱部材15の原料を印刷することによって形成される。熱融着具10の中心には、配管11が挿通される挿通孔18が貫設されている。
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments that are considered to be the best of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(First embodiment)
As shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b), a heat-sealing tool 10 (also simply referred to as a heat-sealing tool) of a covering material according to this embodiment includes a covering
図3(a)、(b)に示すように、熱融着性のシート状基材13は前記被覆材12に対応するように円環状に形成され、その一箇所には破断部16としての第1破断部16aが設けられている。このシート状基材13には周方向及び直径方向に一定間隔をおいて、円孔状をなす一定の大きさの連通孔17が多数透設されている。なお、この連通孔17は、シート状基材13の内周縁及び外周縁に位置する場合には円弧状の孔となっている。
As shown in FIGS. 3A and 3B, the heat-fusible sheet-
図2(a)、(b)は前記シート状基材13上に形成された電熱用の加熱部材15のみを示した図である。これらの図に示すように、電熱用の加熱部材15は前記被覆材12に対応するように円環状に形成され、その一箇所には破断部16としての第2破断部16bが、前記シート状基材13の第1破断部16aと同じ位置に設けられている。そして、これら第1破断部16a及び第2破断部16bよりなる破断部16を利用して熱融着具10を広げ、配管11を跨いで外嵌し装着できるように構成されている。
FIGS. 2A and 2B are views showing only the
この加熱部材15はその周方向及び直径方向に一定間隔をおいて、正面六角形状をなす一定の大きさの孔部14を多数有している。この孔部14は、加熱部材15をシート状基材13上に形成したとき、シート状基材13の連通孔17と対応する位置に設けられ、連通孔17と連通するように構成されている。加熱部材15の外周部には一対の電極19が設けられ、両電極19にはそれぞれリード線20が接続されている。係るリード線20及び電極19を介して加熱部材15に通電することにより、加熱部材15が被覆材12及びシート状基材13を溶融する温度まで加熱されるようになっている。
The
前記配管11は、銅、鉄等の金属、又は架橋ポリエチレン、ポリブテン等の合成樹脂により形成されている。保温材等の被覆材12は、ポリエチレン発泡体等のポリオレフィン発泡体、ゴム発泡体等により形成されている。シート状基材13は、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂により形成されている。ポリオレフィンは熱溶融性に優れ、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂は被覆材12との接着性に優れている。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン(融点110〜140℃)のほか、ポリプロピレン(融点130〜160℃)等が用いられる。これらのポリオレフィンのうち、ポリエチレンは融点が低く、熱融着が容易で、熱融着強度を高めることができる点で好ましい。
The
ここで、被覆材12は例えば内周側の内側被覆材12aと外周側の外側被覆材12bとで構成されている。但し、この被覆材12は、例えば内側被覆材12aのみの単一層で構成したり、2層以上で構成したりすることもできる。前記内側被覆材12aは例えば高発泡架橋ポリエチレンにより形成され、外側被覆材12bは例えば高発泡非架橋ポリエチレンにより形成されている。配管11に直接接触する内側被覆材12aである高発泡架橋ポリエチレンは高発泡非架橋ポリエチレンよりも耐熱性に優れ、配管11の高熱に耐え得るように構成されている。
Here, the covering
図1(a)及び(b)に示すように、シート状基材13の上に加熱部材15が印刷によって形成された状態では、シート状基材13の第1破断部16aが加熱部材15の第2破断部16bに重なって破断部16を形成すると共に、シート状基材13の連通孔17が加熱部材15の孔部14に連通される。このため、熱融着具10を被覆材12の端部間に挟着した後加熱部材15に通電して加熱させると被覆材12の端部及び熱融着具10のシート状基材13が溶融し、それらの溶融物が加熱部材15の孔部14を通って流動し、その状態で固化して被覆材12の端部が接合されるように構成されている。
As shown in FIGS. 1A and 1B, in a state where the
加熱部材15は、ニッケル、ニッケル−クロム合金、アルミニウム、鉄等の金属材料により形成されている。この金属材料を用い、加熱部材15を金属材料の融点よりも低く、シート状基材13及び被覆材12の融点より高い温度に加熱することにより、シート状基材13及び被覆材12の端部を容易に溶融させ、被覆材12の端部間を熱融着させることができる。
The
次に、前述した被覆材12の熱融着具10を用いる被覆材12の熱融着方法について説明する。
さて、図4に示すように、2つの配管11端部の接合部21における各被覆材12を、両配管11の端部が露出するように配管11の軸線の両方向(図4の左右方向)に少しずつ移動させる。この場合、被覆材12を必要な長さだけその軸線方向に切断し(背割り)、その部分の被覆材12を取り除くこともできる。一方の配管11端部は拡径されて拡径部11aとなり、その拡径部11aに他方の配管11の端部を嵌め込む。その状態で、配管11の端部間を溶接などの手段により常法に従って接合し、接合部21を形成する。
Next, a method for heat-sealing the covering
Now, as shown in FIG. 4, the covering
その後、両配管11の接合部21の位置(被覆材12の端部間)に熱融着具10を外嵌する。すなわち、熱融着具10の破断部16を熱融着具10の軸線方向又は周方向に少し開いてその両端部を配管11の接合部21の外周部に沿って滑らすように移動させて嵌め込むように操作し、熱融着具10を配管11の接合部21外周に装着する。続いて、図5に示すように、両被覆材12の端面を熱融着具10の両面に圧接する。
Thereafter, the heat-sealing
その状態で、加熱部材15にリード線20及び電極19を介して通電しその温度を上昇させると、シート状基材13及び被覆材12の端部が次第に溶融される。例えば、加熱部材15の温度を250℃に上昇させ、被覆材12の厚さが10mmの場合には約5秒間、被覆材12の厚さが20mmの場合には約10秒間加熱を行う。図6に示すように、シート状基材13及び両被覆材12の端部が溶融されると、それらの溶融物が加熱部材15の孔部14を通って流動し、両被覆材12の端部間が熱融着される。その後、室温まで冷却されるとシート状基材13及び両被覆材12の端部の溶融物が固化し、両被覆材12の端部間の接合が完了する。
In this state, when the
以上の第1実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
・ 第1実施形態の熱融着具10は被覆材12の端部間に介在された状態で加熱部材15に通電し、シート状基材13及び被覆材12の端部を溶融させることにより、加熱部材15の孔部14を介して被覆材12の端部間が熱融着される。このため、被覆材12の接合を被覆材12の外周部で行う必要がなく、被覆材12の端部間で行うことができる。従って、建築物をリフォームする現場のような狭い場所でも被覆材12間を接合する施工が容易で、被覆材12間の接合強度が高く、その結果熱損失を抑制して結露の発生を防止することができる。
The effects exhibited by the above first embodiment will be described collectively below.
-The
・ 前記シート状基材13は加熱部材15の孔部14に連通する連通孔17を有していることから、被覆材12の溶融物がシート状基材13の連通孔17及び加熱部材15の孔部14を通って容易に流動し、被覆材12の端部間を一層容易に接合することができる。
Since the sheet-
・ 熱融着具10は配管11を跨いで外嵌し被覆材12の端部間に位置するようにするための破断部16が設けられているため、その破断部16を利用して熱融着具10を広げ、配管11を跨いで外嵌させて容易に装着することができる。
-Since the heat-sealing
・ 被覆材12及びシート状基材13はポリオレフィンにより形成されていることにより、被覆材12とシート状基材13との溶融が同様に進行し、被覆材12間の接合が容易になると共に、接合強度を向上させることができる。
-Since the covering
・ 加熱部材15は金属材料により形成され、該加熱部材15をその融点よりも低い温度で、シート状基材13及び被覆材12の融点よりも高い温度に加熱することにより、シート状基材13及び被覆材12の端部を溶融させ、被覆材12の端部間を容易に熱融着させることができる。
The
・ 被覆材12の熱融着方法は、前記熱融着具10を用い、被覆材12の端部間に熱融着具10を介在させた状態で、加熱部材15に通電してシート状基材13及び被覆材12の端部を溶融させ加熱部材15の孔部14を介して被覆材12の端部間を熱融着するものである。従って、狭い場所でも被覆材12間を接合する施工を容易に行うことができると共に、被覆材12間の接合強度を高めることができ、その結果熱損失を抑制して結露の発生を防止することができる。
(第2実施形態)
この第2実施形態では、配管11の接合部21における被覆材12に切り込みを入れて取り除き、配管11の溶接後に切り出された被覆材の両端部及び切り込み部を熱融着具10で融着する例を示す。
The
(Second Embodiment)
In the second embodiment, the covering
図7に示すように、被覆材12を切り出す場合には、被覆材12の軸線に沿って切り込みを入れると共に、その切り込み部22の両端部で被覆材12の軸線方向と直交する方向に被覆材12を切断し、切り出し被覆材23を得ることにより行われる。そして、一方の配管11の拡径部11aに他方の配管11の端部を嵌め込んで溶接した後、前記切り出し被覆材23をその切り込み部22を広げることにより配管11の接合部21を被覆する。次いで、切り出し被覆材23の両端面と両配管11を被覆する両被覆材12の端面とを、前記第1実施形態と同様の熱融着具10を用いて同様の操作で熱融着させる。この場合、切り出し被覆材23の両端部を、2つの熱融着具10により両被覆材12に同時に接合させることができる。
As shown in FIG. 7, when cutting out the covering
次に、切り出し被覆材23の切り込み部22の融着について説明する。熱融着具10として、切り出し被覆材23の切り込み部22の大きさに相当する四角シート状のものを用意する。その熱融着具10の一側端面(図7の上端面)には粘着シート24を貼着し、全体として断面T字状をなすように構成する。そして、切り出し被覆材23の切り込み部22の隙間に熱融着具10を挿入し、切り出し被覆材23の切り込み部22の両端面を熱融着具10の両面に押し付け、その状態で粘着シート24を切り出し被覆材23の外周面に接着する。その後、熱融着具10の加熱部材15に通電することにより、切り出し被覆材23の切り込み部22を熱融着させることができる。
Next, fusion of the
なお、前記実施形態は、次のように変更して実施することも可能である。
・ 前記熱融着具10を細長四角シート状に形成し、被覆材12の外周面に巻き付けて使用することもできる。この別例の形態について説明する。
In addition, the said embodiment can also be changed and implemented as follows.
The
図8に示すように、配管11の接合部21には、両配管11を被覆する被覆材12が対向するように備えられている。この場合には、両被覆材12の端面間は接合されておらず、相対移動可能となっている。そして、これらの被覆材12の外周面には、前記両被覆材12と同じ材料構成のオーバーラップ被覆材25が被覆されている。このオーバーラップ被覆材25は、配管11の接合部21を被覆する両被覆材12を十分に覆う長さに設定されている。係るオーバーラップ被覆材25は、一方の配管11を被覆する被覆材12に接合されている。
As shown in FIG. 8, the
すなわち、熱融着具10は細長四角シート状に形成され、一方の被覆材12の外周面に巻き付けて固定される。この熱融着具10は、シート状基材13側が外周面となるように一方の被覆材12の外周面に巻き付けられる。その状態で、オーバーラップ被覆材25が両被覆材12の外周面を被覆するように嵌め込まれる。そして、熱融着具10の加熱部材15に通電することにより、オーバーラップ被覆材25が熱融着具10を介して一方の被覆材12に熱融着され、接合される。このオーバーラップ被覆材25は、他方の被覆材12には接合されていないため、オーバーラップ被覆材25と他方の被覆材12とは相対移動が可能となっている。この場合、他方の被覆材12がオーバーラップ被覆材25に対して相対移動しても、オーバーラップ被覆材25が十分な長さを有しているため、配管11の接合部21を被覆することができる。
That is, the heat-sealing
ところで、第1実施形態又は第2実施形態で説明したように、配管11の接合部21における被覆材12間を熱融着具10で全て接合すると、被覆材12の収縮により接合された複数の被覆材12の末端部分に引張力が作用し、被覆材12の末端部分で配管11が露出するおそれがある。しかしながら、オーバーラップ被覆材25を上記のように使用することにより、他方の被覆材12がオーバーラップ被覆材25に対して相対移動できるため、前記被覆材12の収縮を十分に吸収することができる。
By the way, as explained in the first embodiment or the second embodiment, when all the covering
上記別例の形態において、熱融着具10を加熱部材15側が外周面となるように一方の被覆材12の外周面に巻き付けることもできる。さらに、シート状をなす熱融着具10の表面(外周面となる面)に予め保温材や表皮材が積層されていてもよい。
In the form of the other example, the heat-sealing
加えて、熱融着具10を予め円筒状に形成し、一方の被覆材12の外周に嵌挿するように構成したり、熱融着具10を予め切れ目のある円環状に形成し、一方の被覆材12の外周に少し広げて嵌挿するように構成したりすることも可能である。
In addition, the heat-sealing
・ 図9に示すように、加熱部材15として、導電性の薄板で帯状に形成されたもの(シートヒータ)を渦巻き状にして使用することも可能である。すなわち、加熱部材15は最外周において時計方向にほぼ360度円環状に巻くように形成され、該位置から内側に曲げられ、その位置から反時計方向にほぼ360度円環状に巻くように形成され、これを順に繰り返して中心部まで渦巻き状に形成されている。そして、各加熱部材15の間に形成される空隙部が孔部14となっている。なお、この加熱部材15をニクロム線などの線状部材で形成することもできる。
-As shown in FIG. 9, it is also possible to use as a
・ シート状基材13の連通孔17を省略することも可能である。この場合、シート状基材13は、常態では連通孔17が存在しない。しかし、通電することによって加熱された加熱部材15により、シート状基材13の複数箇所が溶融されて連通孔17が形成される。その結果、被覆材12の端部の溶融物がシート状基材13の係る連通孔17及び加熱部材15の孔部14を介して流動し、両被覆材12間が接合される。
The
・ 熱融着具10の表面に粘着加工を施し、離型紙を貼り合わせておけば、熱融着具10の使用時に離型紙を剥がして被覆材12の端面に正確に貼着して位置決めすることができ、作業性を向上させることができると共に、結露の発生を抑制することができる。
-If adhesive processing is applied to the surface of the heat-sealing
・ 被覆材12の外周面が例えば断面四角形状、断面六角形状等である場合、その形状に合せてシート状基材13及び加熱部材15を断面四角形状、断面六角形状等に形成することもできる。
When the outer peripheral surface of the covering
・ 加熱部材15の孔部14は、加熱部材15の一部分に形成される空間部を意味し、その形状は円形状に限らず、楕円形状、細長い溝状などいずれの形状であってもよい。シート状基材13の連通孔17の形状もシート状基材13に形成される空間部であって、適宜設定することができ、加熱部材15の孔部14と同一の形状に設定することもできる。
The
・ 被覆材12の熱融着具10の破断部16を省略し、例えば配管11の端部を接合する前に配管11の端部から嵌挿しておいて使用に供することも可能である。
・ 被覆材12としては、保温材に限られず、配管11を保護する保護材、緩衝材などであってもよい。
-The fracture | rupture
The covering
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
〇 前記ポリオレフィンはポリエチレンであることを特徴とする請求項4に記載の被覆材の熱融着具。このように構成した場合、請求項4に係る発明の効果を一層向上させることができる。
Further, the technical idea that can be grasped from the embodiment will be described below.
The heat sealing device for a covering material according to claim 4, wherein the polyolefin is polyethylene. When comprised in this way, the effect of the invention which concerns on Claim 4 can be improved further.
〇 シート状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の被覆材の熱融着具。このように構成した場合、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加えて、熱融着具を被覆材の端部間に良好に介在させることができる。
The heat-sealing device for a covering material according to any one of
〇 前記熱融着性のシート状基材には加熱部材の孔部に連通する連通孔を設け、被覆材の溶融物が前記連通孔を介して流動するように構成することを特徴とする請求項5に記載の被覆材の熱融着方法。この方法によれば、請求項5に係る発明の効果に加えて、例えば被覆材の融点がシート状基材の融点より低い場合に被覆材の溶融物をシート状基材の連通孔を流動させて被覆材の端部間の接合を一層容易かつ強固に行うことができる。 The heat-fusible sheet-like base material is provided with a communication hole that communicates with the hole of the heating member so that the melt of the coating material flows through the communication hole. Item 6. A method for heat-sealing a coating material according to Item 5. According to this method, in addition to the effect of the invention according to claim 5, for example, when the melting point of the covering material is lower than the melting point of the sheet-like substrate, the melt of the covering material is caused to flow through the communication holes of the sheet-like substrate. Thus, joining between the end portions of the covering material can be performed more easily and firmly.
〇 前記熱融着具には配管に外嵌して被覆材の端部間に位置するようにするための破断部を設け、その破断部を利用して熱融着具の端部を広げ、熱融着具を配管に外嵌させることを特徴とする請求項5に記載の被覆材の熱融着方法。この方法によれば、請求項5に係る発明の効果に加えて、熱融着具を配管に容易に外嵌させることができる。 〇 The heat-sealing tool is provided with a rupture portion that is externally fitted to the pipe so as to be positioned between the end portions of the covering material, and the end portion of the heat-fusion device is widened using the rupture portion, The method for heat-sealing a coating material according to claim 5, wherein a heat-sealing tool is fitted on the pipe. According to this method, in addition to the effect of the invention according to the fifth aspect, the heat-sealing tool can be easily fitted on the pipe.
10…熱融着具、11…配管、12…被覆材、13…シート状基材、14…孔部、15…加熱部材、16…破断部、17…連通孔。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記被覆材の端部間に介在させた状態で加熱部材に通電し、シート状基材及び被覆材の端部を溶融させ加熱部材の孔部を介して被覆材の端部間を熱融着するように構成したことを特徴とする被覆材の熱融着具。 In order to join the end portions of the covering material covering the pipe by heat-sealing, a hole is provided on the heat-fusible sheet-like base material formed in an annular shape so as to correspond to the covering material. A heat fusion tool provided with a heating member for electric heating,
The heating member is energized in a state of being interposed between the end portions of the covering material, the end portions of the sheet-like base material and the covering material are melted, and the end portions of the covering material are heat-sealed through the holes of the heating member. A heat-sealing device for a covering material, characterized in that it is configured as described above.
前記被覆材の端部間に熱融着具を介在させた状態で、加熱部材に通電してシート状基材及び被覆材の端部を溶融させ加熱部材の孔部を介して被覆材の端部間を熱融着することを特徴とする被覆材の熱融着方法。 A method for heat-sealing a covering material using the heat-sealing tool for a covering material according to claim 1,
In a state where a thermal fusion tool is interposed between the end portions of the covering material, the heating member is energized to melt the end portions of the sheet-like base material and the covering material, and the end of the covering material is inserted through the hole portion of the heating member. A method for heat-sealing a covering material, wherein the parts are heat-sealed.
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JP2008047949A JP2009204109A (en) | 2008-02-28 | 2008-02-28 | Cover material thermal fusion tool and cover material thermal fusion method using the same |
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