JP2009200874A - 画像エッジ補正回路および画像エッジ補正方法 - Google Patents

画像エッジ補正回路および画像エッジ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像のエッジ部分におけるジッタの発生が抑制され、かつノイズの影響が抑制されたデジタル画像エッジ補正回路を提供する。
【解決手段】本デジタル画像エッジ補正回路100において、左変化量算出部102は注目画素から左に6つ離れた始端画素から注目画素までの全ての値の変化量の積算値Ldsを算出し、右変化量算出部103は注目画素から右に6つ離れた終端画素から注目画素までの全ての値の変化量の積算値Rdsを算出し、大小関係判定部105はこれらの大小関係を判定する。判定の結果、画素データ置換部106は、Lds≦Rdsの場合、注目画素の値を始端画素の値に置き換え、Lds>Rdsの場合、終端画素の値に置き換える。このことにより、1つの画素の値が異常であってもエッジ補正を安定的に行えるのでジッタの発生を抑制しノイズの影響を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像エッジ補正回路に関し、さらに詳しくは地上波放送、BS放送または再生ビデオ信号などのアナログ映像信号をデジタル変換し、変換されたデジタル映像信号を処理することにより画像エッジの補正を行うデジタル画像エッジ補正回路およびデジタル画像エッジ補正方法に関する。
現在使われているNTSC方式のカラーテレビ信号における輝度信号の帯域は4.2MHzであり、色差信号の帯域は0.5MHz〜1.5MHzである。このカラーテレビ信号を受け取り画像として映し出すモニターの解像度(走査線数)は、有効表示期間(有効期間)が52.5μsであるとすると、220.5本(52.5μs×4.2MHz)で足りることになる。一方、HDTV(High Definition Television)用モニターの解像度は走査線数960本で水平方向の画素数は1920ドットであり、それより解像度の落ちるSDTV(Standard Definition Television)用モニターにおいてもその解像度は走査線数500本近くあり( 通常は360本以上) 、水平方向の画素数は720ドットである。
ところで、上記HDTV用モニターまたはSDTV用モニターにおいて上記高精彩の映像信号による画像と現行NTSCのアナログ映像信号による画像とを見比べると、現行NTSCのアナログ映像信号による画像エッジは緩やかになり、映像がぼやけて見えてしまう。従来、このような映像のぼやけを補正する技術として、ピーキング(輪郭補正)と呼ばれる技術(特に色信号についてはCTI:Color Transient Improvementと呼ばれ、輝度信号についてはLTI:Luminance Transient Improvementと呼ばれる)がある。このCTI技術またはLTI技術では、一般的には入力映像信号を2次微分した信号を当該入力映像信号から減算する手法や、入力映像信号に対して所定のバンドパスフィルタを通すことにより得られる信号を当該入力映像信号に加算する手法がとられることが多い。
また、画像エッジを補正する方法として、従来より補正対象となる注目画素とその左の画素との(色や輝度等の)変化量の絶対値Ldとし、上記注目画素とその右の画素との変化量の絶対値をRdとするとき、Ld≦Rd(またはLd<Rd)であるときに注目画素の(色や輝度等の)値を左の画素の値に一致させ、Ld>Rd(またはLd≧Rd)であるときには注目画素の値を右の画素の値に一致させる手法がある(例えば特許文献1を参照)。
さらにノイズの影響を抑制するため、注目画素とその左方向へ複数個離れた左離間画素との(色または輝度の)変化量の絶対値Ldとし、上記注目画素とその右方向へ複数個離れた右離間画素との変化量の絶対値をRdとして、上記と同様に注目画素の値を決定する手法がある(例えば特許文献2を参照)。
特開2002−199247号公報 特開2002−314844号公報
しかし、上記特許文献1、2に記載の補正方法では、注目画素と左の画素(または左離間画素)との変化量の絶対値Ldと、注目画素と右の画素(または右離間画素)との変化量の絶対値Rdの値とがほぼ等しくなる場合、アナログ映像信号に重畳されてくるノイズや信号のゆらぎ等によって、LdとRdの大小関係がフレーム毎に(または数フレーム毎に)異なってしまうことがある。そのことにより、不定期に注目画素の値が左の画素(または左離間画素)の値に置き換えられたり、右の画素(または右離間画素)の値に置き換えられたりするため、画像のエッジ部分においてジッタ(ゆらぎ)が発生する問題点がある。
そこで、本発明は、画像のエッジ部分におけるジッタの発生が抑制され、かつノイズの影響が抑制されたデジタル画像エッジ補正回路を提供することを目的とする。
第1の発明は、映像信号により示される画像のエッジ部分を補正する画像エッジ補正回路であって、
前記画像における注目画素が前記画像のエッジ部分であるか否かを判定するエッジ判定部と、
所定の第1の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から所定の第1の方向へN(Nは自然数)画素だけ離れた画素である始端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の1つ以上の第1の画素の値の変化量を積算した第1の積算値を算出する第1の積算値算出部と、
所定の第2の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から前記第1の方向と逆方向の第2の方向へN画素だけ離れた画素である終端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の1つ以上の画素であって前記注目画素を中心として前記第1の画素と対称な位置にある第2の画素の値の変化量を積算した第2の積算値を算出する第2の積算値算出部と、
前記エッジ判定部により前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定される場合、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値未満であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以上であるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行うか、または、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以下であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値を超えるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行う補正手段と
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記第1の積算値算出部は、前記始端画素の変化量と、前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の全ての第1の画素の値の変化量とを積算した第1の積算値を算出し、
前記第2の積算値算出部は、前記終端画素の変化量と、前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の全ての第2の画素の値の変化量とを積算した第2の積算値を算出することを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記Nは4から7までのいずれか1つの自然数であることを特徴とする。
第4の発明は、第1から第3までのいずれか1つの発明において、
前記第1の積算値算出部は、前記注目画素の値を前記第1の基準画素の値として前記第1の積算値を算出し、
前記第2の積算値算出部は、前記終端画素の値を前記第2の基準画素の値として前記第2の積算値を算出することを特徴とする。
第5の発明は、第1から第3までのいずれか1つの発明において、
前記第1の積算値算出部は、前記始端画素の値を前記第1の基準画素の値として前記第1の積算値を算出し、
前記第2の積算値算出部は、前記注目画素の値を前記第2の基準画素の値として前記第2の積算値を算出することを特徴とする。
第6の発明は、第4または第5の発明において、
前記エッジ判定部は、前記第1の積算値算出部から受け取った前記第1の積算値の符号と、前記第2の積算値算出部から受け取った前記第2の積算値の符号とを比較した結果、同じである場合に前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定し、異なる場合に前記注目画素が前記画像のエッジ部分でないと判定することを特徴とする。
第7の発明は、第1から第6までのいずれか1つの発明において、
前記第1の方向は、前記映像信号に含まれる画素の値の配列順に応じて配列される画素の配列方向に対して逆の方向に相当する前記画像の左方向であることを特徴とする。
第8の発明は、映像信号により示される画像のエッジ部分を補正する画像エッジ補正方法であって、
前記画像における注目画素が前記画像のエッジ部分であるか否かを判定するエッジ判定ステップと、
所定の第1の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から所定の第1の方向へN(Nは自然数)画素だけ離れた画素である始端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の1つ以上の第1の画素の値の変化量を積算した第1の積算値を算出する第1の積算値算出ステップと、
所定の第2の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から前記第1の方向と逆方向の第2の方向へN画素だけ離れた画素である終端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の1つ以上の画素であって前記注目画素を中心として前記第1の画素と対称な位置にある第2の画素の値の変化量を積算した第2の積算値を算出する第2の積算値算出ステップと、
前記エッジ判定ステップにおいて前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定される場合、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値未満であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以上であるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行うか、または、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以下であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値を超えるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行う補正ステップと
を備えることを特徴とする。
第9の発明は、映像信号により示される画像のエッジ部分を補正する画像エッジ補正を行うためコンピュータに、
前記画像における注目画素が前記画像のエッジ部分であるか否かを判定するエッジ判定ステップと、
所定の第1の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から所定の第1の方向へN(Nは自然数)画素だけ離れた画素である始端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の1つ以上の第1の画素の値の変化量を積算した第1の積算値を算出する第1の積算値算出ステップと、
所定の第2の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から前記第1の方向と逆方向の第2の方向へN画素だけ離れた画素である終端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の1つ以上の画素であって前記注目画素を中心として前記第1の画素と対称な位置にある第2の画素の値の変化量を積算した第2の積算値を算出する第2の積算値算出ステップと、
前記エッジ判定ステップにおいて前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定される場合、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値未満であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以上であるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行うか、または、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以下であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値を超えるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行う補正ステップと
を実行させる、プログラムである。
第1の発明によれば、第1の積算値算出部により、第1の基準画素の値を基準とした、始端画素の値の変化量、および注目画素を含んで注目画素から始端画素までの間の1つ以上の第1の画素の値の変化量を積算した第1の積算値Lsを算出し、第2の積算値算出部により、第2の基準画素の値を基準とした、終端画素の値の変化量、および注目画素を含んで注目画素から終端画素までの間の1つ以上の第2の画素の値の変化量を積算した第2の積算値Rsを算出し、Ls<Rs(またはLs≦Rs)であるときには注目画素の値を始端画素の値に設定し、Ls≧Rs(またはLs>Rs)であるときには注目画素の値を終端画素の値に設定することによりエッジ補正が行われる。このように積算値を使用することにより、例えば1つの画素の値がノイズ等により異常な値を示す場合であっても、画像エッジ補正を安定的に行うことができ、その結果として、画像のエッジ部分におけるジッタの発生を抑制し、かつノイズの影響を抑制することができる。
第2の発明によれば、第1の積算値算出部において注目画素から始端画素までの全ての画素の値の変化量を積算し、第2の積算値算出部において注目画素から終端画素までの全ての画素の値の変化量を積算するので、例えば画素の値がノイズ等により大きく異常な値を示す場合であっても、画像のエッジ部分におけるジッタの発生を十分に抑制し、かつノイズの影響を十分に抑制することができる。
第3の発明によれば、ここでの積算数に相当するNを4から7までのいずれか1つに設定することにより、例えば液晶表示装置やプラズマディスプレイ等において積算数を大きくし過ぎることでコストパフォーマンスを低下させないように回路を製造することを可能としつつ、積算数を十分にとることで画像のエッジ部分におけるジッタの発生を十分に抑制し、かつノイズの影響を十分に抑制することができる。
第4の発明によれば、第1の基準画素の値が注目画素の値となり、第2の基準画素の値が終端画素の値となるので、大小関係の判定対象となる第1および第2の積算値を容易に算出することができる。
第5の発明によれば、第1の基準画素の値が始端画素の値となり、第2の基準画素の値が注目画素の値となるので、大小関係の判定対象となる第1および第2の積算値を容易に算出することができる。
第6の発明によれば、エッジ判定部は、第1の積算値の符号と、第2の積算値の符号とを比較することでエッジ判定を行うので、比較的簡単な構成で画像のエッジ部分を判定することができる。
第7の発明によれば、第1の方向は、前記映像信号に含まれる画素の値の配列順に応じて配列される画素の配列方向に沿った画像の左方向となり、第2の方向は画像の右方向となるので、映像信号に含まれる画素の配列順に積算することができ、例えばシフトレジスタなどの画素の値を順に記憶する装置を使用した簡単な構成で積算が可能となる。
第8の発明によれば、第1の発明におけるデジタル画像エッジ補正回路と同様の効果を奏するデジタル画像エッジ補正方法を実現することができる。
第9の発明によれば、第1の発明におけるデジタル画像エッジ補正回路と同様の効果を奏するデジタル画像エッジ補正のためのプログラムを実現することができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
<1. デジタル画像エッジ補正回路の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル画像エッジ補正回路の構成を示すブロック図である。このデジタル画像エッジ補正回路100は、外部から与えられる画素データDaを受け取り順に保持するシフトレジスタ101と、エッジ補正の候補として画素データDaから順次決定される注目画素の値aおよび後述する左画素の値La(n)とを上記シフトレジスタ101から受け取りこれらの変化量の積算値(以下「左積算値Lds」という)を算出する左変化量算出部102と、注目画素の値aおよび後述する右画素の値Ra(n)とを上記シフトレジスタ101から受け取りこれらの変化量の積算値(以下「右積算値Rds」という)を算出する右変化量算出部103と、左積算値Ldsの符号と右積算値Rdsの符号とを比較することにより画像のエッジを検出するエッジ判定部104と、左積算値Ldsと右積算値Rdsとの大小関係を判定する大小関係判定部105と、エッジ判定部104の検出結果または大小関係判定部105の判定結果を受け取り、後述するように注目画素の値を所定の場合に所定値に置き換える画素データ置換部106とを備える。
なお、左画素および右画素の値La(n),Ra(n)におけるnは、1からNまでの任意の自然数であり、N=6であるものとする。すなわち、左画素の値La(n)はLa(1)〜La(6)と等しく、右画素の値Ra(n)はRa(1)〜Ra(6)と等しい。また、上述した変化量は、時間経過に伴う変化量ではなく、所定の基準値との差分値を意味している。詳しくは後述する。
シフトレジスタ101は、外部から与えられる画素データDaを図の左側から順に受け取り、図の右方向へシフトしながらその13個分(すなわち注目画素とその左右へそれぞれ6個分)を保持する。なお、シフトレジスタ101は例示であって、その他のラッチ回路や半導体メモリなど、およそ画素データを保持可能なものであればよい。
ここで上記画素データDaは、画像の水平方向に順に配列された画素の値を示すデータであり、この画素の値は、ここでは画素のグレイスケール値であってもよいし、(三原色の)RGB信号における各輝度値であってもよいし、RGB信号を輝度信号と色差信号とに分離したときの輝度や色差であってもよい。
左変化量算出部102は、シフトレジスタ101から注目画素の値aと、当該注目画素から画像の左方向へ6個離れた画素(以下「始端画素」という)までの各画素である左画素の値La(n)とを受け取り、左積算値Ldsを算出する。ここで注目画素の値aおよび左画素の値La(n)の変化量は、注目画素の値aを基準値とすれば、注目画素の値aの変化量自体はゼロとなるので、左画素の各値La(n)から注目画素の値aを差し引いた値となる。したがって、その変化量の積算値である左積算値Ldsは、次式(1)のように算出することができる。
Lds=(La(1)+La(2)+La(3)+La(4)+La(5)
+La(6))−a×6 …(1)
また右変化量算出部103は、シフトレジスタ101から注目画素の値aと、当該注目画素から画像の右方向へ6個離れた画素(以下「終端画素」という)までの各画素である右画素の値Ra(n)とを受け取り、右積算値Rdsを算出する。ここで注目画素の値aおよび右画素の値La(n)の変化量の積算値である右積算値Rdsは、終端画素の値Ra(6)を基準値とすれば、終端画素の値Ra(6)の変化量自体はゼロとなるので、次式(2)のように算出することができる。
Rds=(a+Ra(1)+Ra(2)+Ra(3)+Ra(4)+Ra(5))
−Ra(6)×6 …(2)
エッジ判定部104は、左変化量算出部102から受け取った左積算値Ldsの符号と、右変化量算出部103から受け取った右積算値Rdsの符号が同一であるか否かを判定する。なお、これらの値がともにゼロである場合には符号が同一であるものとして取り扱うものとする。もっとも符号が異なるものとして取り扱ってもよい。この判定の結果、符号が同一である場合には注目画素が画像のエッジ部分であるとしてこれらの値を大小関係判定部105に与え、符号が同一でない場合には注目画素が画像のエッジ部分ではないとして画素データ置換部106に対して注目画素の値aを置き換えないよう(補正しないよう)指示する信号NEを出力する。
このようにエッジ判定部104は、左積算値Ldsおよび右積算値Rdsの符号が異なる場合に画像のエッジ部分でない判定する。このように符号が異なる場合は、左画素の値の平均値と右画素の値の平均値とがともに注目画素の値よりも大きいかまたは小さいことを意味する。このことから注目画素近傍において急峻な変化を示す傾きが見られないと判定することができる。すなわち、画像のエッジ部分とはその近傍の画素の値において急峻に変化が見られる部分を指す。よって、注目画素が画像のエッジ部分であるためには、注目画素を挟んだその左右近傍の画素の値で全体として急峻な変化を示す傾きが形成されていなければならない。しかし、これら左右近傍の画素の値がともに注目画素の値より大きいかまたは小さい場合には、全体としてこれらの間に急峻な変化がみられないといえる。よって、当該注目画素は画像のエッジ部分ではないと判定することができる。
なお、このエッジ判定部104の構成は例示であって、例えば注目画素の左右の画素の値が急峻な変化を示す傾きを形成するか否かを判定するなど、注目画素が画像のエッジ部分であるか否かを判定することができるものであればその構成に限定はない。
大小関係判定部105は、左変化量算出部102により算出された左積算値Ldsと、右変化量算出部103により算出された右積算値Rdsとをエッジ判定部104から受け取り、これらの値の大小関係を判定する。この判定の結果、左積算値Ldsのほうが小さいかまたは等しい場合(Lds≦Rds)、注目画素が画像のエッジ部分でありその値が(右積算値Rdsの平均値よりも)左積算値Ldsの平均値に近いと言えるので、画素データ置換部106に対して注目画素の値aを始端画素の値La(6)に置き換えるよう(補正するよう)指示する信号LEを出力する。またこの判定の結果、左積算値Ldsのほうが大きい場合(Lds>Rds)、注目画素が画像のエッジ部分でありその値が(左積算値Ldsの平均値よりも)右積算値Rdsの平均値に近いと言えるので、画素データ置換部106に対して注目画素の値aを終端画素の値Ra(6)に置き換えるよう(補正するよう)指示する信号REを出力する。
なお、ここでは左積算値Ldsと右積算値Rdsとが等しい場合は、左積算値Ldsのほうが小さい場合と同様の処理(始端画素の値La(6)に置き換える処理)を行っているが、左積算値Ldsのほうが大きい場合と同様の処理(終端画素の値Ra(6)に置き換える処理)を行ってもよい。
画素データ置換部106は、エッジ判定部104から注目画素の値aを置き換えないよう(補正しないよう)指示する信号NEを受け取る場合には、注目画素の値aを置き換えることなくそのまま補正画素データDa’として出力する。
また画素データ置換部106は、大小関係判定部105から指示信号LEを受け取る場合には、注目画素の値aを始端画素の値La(6)に置き換え、また指示信号REを受け取る場合には、注目画素の値aを終端画素の値Ra(6)に置き換える。その後、画素データ置換部106は、置き換えられた値を補正画素データDa’として出力する。
<2. 効果>
上記実施形態では、左変化量算出部102により算出された始端画素から注目画素までの全ての値の変化量の積算値(左積算値Lds)と、右変化量算出部103により算出された終端画素から注目画素までの全ての値の変化量の積算値(右積算値Rds)との大小関係を大小関係判定部105により判定する。判定の結果、画素データ置換部106は、Lds≦Rdsの場合には注目画素の値aを始端画素の値La(6)に置き換え、Lds>Rdsの場合には注目画素の値aを終端画素の値Ra(6)に置き換える。このように積算値を使用することにより、例えば1つの画素の値がノイズ等により異常な値を示す場合であっても、画素データ置換部106による置き換えすなわち画像エッジ補正を安定的に行うことができ、その結果として、画像のエッジ部分におけるジッタの発生を抑制し、かつノイズの影響を抑制することができる。以下、この点につき、図2および図3を参照して詳しく説明する。
図2は、注目画素およびその周辺の画素の水平位置と、これらの画素の補正前後の値との関係を示す図である。図2において、白い円は補正前の画素データDaに含まれる注目画素とその左右6個余り(図では8個)の画素を示しており、斜線を付した円は補正後の画素データDa’に含まれる注目画素とその左右6個の画素を示している。なお、各画素を示す円には、その画素の値を示す記号a,La(1)〜La(6),Ra(1)〜Ra(6)が付されている。また、図中の矢印は基準となる画素の値からの変化量(差分量)を示している。
ここで、図2を参照すればわかるように、注目画素およびその左側に記された複数の矢印により示される左積算値Ldsは、注目画素を含んでその右側に記された複数の矢印により示される右変化量算出部103よりも大きい。したがって、補正後の注目画素の値は終端画素の値Ra(6)に置き換えられている。
この場合に、上記図2に示される画素データDaの内容(その値)がフレーム毎に変化しないものと仮定すると(すなわち画素データDaの内容が静止画像であるものとすると)、上記補正後の注目画素の値は変化しないことが好ましい。もしノイズ等の影響により、この補正後の注目画素の値が、或るフレームでは終端画素の値Ra(6)であり、別のフレームでは始端画素の値La(6)であるというように時間的に変動すれば、画像におけるエッジ部分が注目画素の位置で水平方向に1画素分だけ時間的に変動するように見えるジッタが発生してしまう。しかし、本実施形態ではこのようなジッタの発生を抑制することができる。この点について図3を参照して説明する。
図3は、画素データにノイズが含まれている場合における、注目画素およびその周辺の画素の水平位置と、これらの画素の補正前後の値との関係を示す図である。なお、図中の記号は図2と同様であるので説明を省略する。
この図3を参照すればわかるように、注目画素から見て左側に4つ離れた画素の値La(4)はノイズにより本来の(図2に示された)値より相当小さくなっている。したがって、例えば前述した特許文献2に示されている従来例における画像エッジ補正回路では、注目画素の値aがこのノイズの影響により小さくなった画素の値La(4)にほぼ等しくなっていることから、補正後の注目画素の値はこの画素の値La(4)に置き換えられるので、上記ジッタが発生してしまう。しかし、本実施形態においては左積算値Ldsが使用されるので、上記画素の値La(4)が相当小さくなったとしても左積算値Ldsは右積算値Rdsよりも大きいことに変わりがない。したがって、補正後の注目画素の値は上記ノイズによっても終端画素の値Ra(6)で変化しないので、上記ジッタが発生することはない。したがって、本デジタル画像エッジ補正回路100は、画像のエッジ部分におけるジッタの発生を抑制し、かつノイズの影響を抑制することができる。
このように、上記実施形態では、積算値を使用することにより、具体的には始端画素から注目画素までの全ての値の変化量の積算値である左積算値Ldsと、終端画素から注目画素までの全ての値の変化量の積算値である右積算値Rdsとを使用することにより、画素データにノイズが含まれている場合の影響を十分に抑制することができる。しかし、左積算値Ldsは、始端画素から注目画素までの全ての値の変化量を必ずしも積算する必要はなく、始端画素とこの始端画素から注目画素までの画素の1つ以上の値の変化量を積算すれば、少なくとも上記従来例において生じるようなジッタを抑制することができる。この点は、右積算値Rdsも同様であって、終端画素とこの終端画素から注目画素までの画素の1つ以上の値の変化量を積算すれば少なくとも上記従来例において生じるようなジッタを抑制することができる。
もっとも、左積算値Ldsは、始端画素とこの始端画素から注目画素までの画素の1つの値の変化量を積算するだけでは、2つの画素の値を積算するだけであるから画素データの値がノイズにより大きく変化しているときにはジッタを十分に抑制できない場合がある。このことは3つの画素の値を積算すれば改善されるが、さらに実際の液晶表示装置やプラズマディスプレイ等では少なくとも4つの画素の値を積算する構成(積算数を十分にとる構成)によりジッタを十分に抑制することができる。また積算されるべき画素の値の数は、多いほどジッタが確実に抑制されるが、計算のための回路規模が大きくなりまた計算の時間もかかるためコストパフォーマンスが低下する。この点、実際の液晶表示装置やプラズマディスプレイ等では多くとも7つまでの画素の値を積算する構成(積算数を大きくし過ぎない構成)によりコストパフォーマンスを低下させないように回路を製造することが可能である。以上の点を鑑みれば、積算されるべき画素の値の数は、4つから7つまでが好適である。なおこの点は、右積算値Rdsも同様である。
<3. 変形例>
上記実施形態におけるデジタル画像エッジ補正回路100は、左変化量算出部102により算出された左積算値Ldsと、右変化量算出部103により算出された右積算値Rdsとを使用するが、必ずしも画像における左右方向の積算値を使用する必要はなく、画像における上下方向や任意の方向であってもよい。もっとも、上記実施形態のように画像における左右方向に積算することは、映像データに含まれる画素データの配列順に積算することができるので、簡単な構成で実現可能でき、好適である。
上記実施形態において、左変化量算出部102は、注目画素の値aを基準値として左画素の値La(n)の変化量および注目画素の値aの変化量を計算することにより左積算値Ldsを算出し、右変化量算出部103は、終端画素の値Ra(6)を基準値として右画素の値Ra(n)の変化量および注目画素の値aの変化量を計算することにより右積算値Rdsを算出する。このように基準値を設定することにより、大小関係判定部105において大小関係の比較対象となる左積算値Ldsおよび右積算値Rdsを容易に算出することができる。しかしこれに代えて、左変化量算出部102は、始端画素の値La(6)を基準値として左積算値Ldsを算出し、右変化量算出部103は、注目画素の値aを基準値として右積算値Rdsを算出してもよい。このように基準値を設定しても同様に左積算値Ldsおよび右積算値Rdsを容易に算出することができる。また、左画素の値La(n)の変化量および注目画素の値aの変化量と、右画素の値Ra(n)の変化量および注目画素の値aの変化量との大小関係を比較することが可能なような適宜の値を基準値として、左変化量算出部102および右変化量算出部103において上記計算を行う構成であってもよい。
上記実施形態におけるデジタル画像エッジ補正回路100は、表示装置に表示されるべき映像データにおける画像エッジを強調補正するために使用されるが、これに限定されることなく、輝度データや濃度データ、色差データなどの画像データにおける画像エッジを強調補正する、カメラ(撮像装置)、スキャナ、およびプリンタなどの画像処理を行う電子機器に広く使用することができる。
上記実施形態におけるデジタル画像エッジ補正回路100は、全てが電子回路により構成され、典型的には大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)により構成される。この点、従来のデジタル画像エッジ補正回路をLSIにより構成する場合に比べ、上記実施形態におけるデジタル画像エッジ補正回路100は前述したように積算値を算出する必要があり、そのためのロジック回路をさらに増設しなければならない。しかし、増設により増加するLSIのロジック部分の面積はほとんど無視できる程度(具体的には0.1%以下)であるため問題はない。
ここで、上記実施形態におけるデジタル画像エッジ補正回路100を構成する電子回路の一部または全部の機能(具体的には、シフトレジスタ101、左変化量算出部102、右変化量算出部103、エッジ判定部104、大小関係判定部105、および画素データ置換部106の全部または一部の機能)は、当該デジタル画像エッジ補正回路100以外の外部回路や装置、または上記構成要素と同一の機能を有するソフトウェア、例えばアプリケーションソフトウェア、デバイスドライバ、ファームウェアなどの各種プログラムなどにより実現されてもよい。これらのプログラムは、表示装置などの電子機器やこれを制御するコンピュータ装置などに含まれる記憶装置(例えば半導体メモリやハードディスクなど)に記憶されており、例えばCD−ROMやDVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体から適宜読み出されることにより、または通信回線を介して上記記憶装置に与えられる。
本発明の一実施形態に係るデジタル画像エッジ補正回路の構成を示すブロック図である。 上記実施形態において、注目画素およびその周辺の画素の水平位置と、これらの画素の補正前後の値との関係を示す図である。 上記実施形態において、画素データにノイズが含まれている場合の、注目画素およびその周辺の画素の水平位置と、これらの画素の補正前後の値との関係を示す図である。
符号の説明
100 …デジタル画像エッジ補正回路
101 …シフトレジスタ
102 …左変化量算出部
103 …右変化量算出部
104 …エッジ判定部
105 …大小関係判定部
106 …画素データ置換部
Da …画素データ
Da’ …補正画素データ
Lds …左積算値
Rds …右積算値
a …注目画素の値
La(n)…左画素の値
Ra(n)…右画素の値
La(6)…始端画素の値
Ra(6)…終端画素の値

Claims (9)

  1. 映像信号により示される画像のエッジ部分を補正する画像エッジ補正回路であって、
    前記画像における注目画素が前記画像のエッジ部分であるか否かを判定するエッジ判定部と、
    所定の第1の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から所定の第1の方向へN(Nは自然数)画素だけ離れた画素である始端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の1つ以上の第1の画素の値の変化量を積算した第1の積算値を算出する第1の積算値算出部と、
    所定の第2の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から前記第1の方向と逆方向の第2の方向へN画素だけ離れた画素である終端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の1つ以上の画素であって前記注目画素を中心として前記第1の画素と対称な位置にある第2の画素の値の変化量を積算した第2の積算値を算出する第2の積算値算出部と、
    前記エッジ判定部により前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定される場合、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値未満であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以上であるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行うか、または、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以下であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値を超えるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行う補正手段と
    を備えることを特徴とする、画像エッジ補正回路。
  2. 前記第1の積算値算出部は、前記始端画素の変化量と、前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の全ての第1の画素の値の変化量とを積算した第1の積算値を算出し、
    前記第2の積算値算出部は、前記終端画素の変化量と、前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の全ての第2の画素の値の変化量とを積算した第2の積算値を算出することを特徴とする、請求項1に記載の画像エッジ補正回路。
  3. 前記Nは4から7までのいずれか1つの自然数であることを特徴とする、請求項2に記載の画像エッジ補正回路。
  4. 前記第1の積算値算出部は、前記注目画素の値を前記第1の基準画素の値として前記第1の積算値を算出し、
    前記第2の積算値算出部は、前記終端画素の値を前記第2の基準画素の値として前記第2の積算値を算出することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像エッジ補正回路。
  5. 前記第1の積算値算出部は、前記始端画素の値を前記第1の基準画素の値として前記第1の積算値を算出し、
    前記第2の積算値算出部は、前記注目画素の値を前記第2の基準画素の値として前記第2の積算値を算出することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像エッジ補正回路。
  6. 前記エッジ判定部は、前記第1の積算値算出部から受け取った前記第1の積算値の符号と、前記第2の積算値算出部から受け取った前記第2の積算値の符号とを比較した結果、同じである場合に前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定し、異なる場合に前記注目画素が前記画像のエッジ部分でないと判定することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の画像エッジ補正回路。
  7. 前記第1の方向は、前記映像信号に含まれる画素の値の配列順に応じて配列される画素の配列方向に対して逆の方向に相当する前記画像の左方向であることを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の画像エッジ補正回路。
  8. 映像信号により示される画像のエッジ部分を補正する画像エッジ補正方法であって、
    前記画像における注目画素が前記画像のエッジ部分であるか否かを判定するエッジ判定ステップと、
    所定の第1の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から所定の第1の方向へN(Nは自然数)画素だけ離れた画素である始端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の1つ以上の第1の画素の値の変化量を積算した第1の積算値を算出する第1の積算値算出ステップと、
    所定の第2の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から前記第1の方向と逆方向の第2の方向へN画素だけ離れた画素である終端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の1つ以上の画素であって前記注目画素を中心として前記第1の画素と対称な位置にある第2の画素の値の変化量を積算した第2の積算値を算出する第2の積算値算出ステップと、
    前記エッジ判定ステップにおいて前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定される場合、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値未満であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以上であるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行うか、または、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以下であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値を超えるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行う補正ステップと
    を備えることを特徴とする、画像エッジ補正方法。
  9. 映像信号により示される画像のエッジ部分を補正する画像エッジ補正を行うためコンピュータに、
    前記画像における注目画素が前記画像のエッジ部分であるか否かを判定するエッジ判定ステップと、
    所定の第1の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から所定の第1の方向へN(Nは自然数)画素だけ離れた画素である始端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記始端画素までの間の1つ以上の第1の画素の値の変化量を積算した第1の積算値を算出する第1の積算値算出ステップと、
    所定の第2の基準画素の値を基準とした、前記注目画素から前記第1の方向と逆方向の第2の方向へN画素だけ離れた画素である終端画素の値の変化量、および前記注目画素を含んで前記注目画素から前記終端画素までの間の1つ以上の画素であって前記注目画素を中心として前記第1の画素と対称な位置にある第2の画素の値の変化量を積算した第2の積算値を算出する第2の積算値算出ステップと、
    前記エッジ判定ステップにおいて前記注目画素が前記画像のエッジ部分であると判定される場合、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値未満であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以上であるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行うか、または、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値以下であるときには前記注目画素の値を前記始端画素の値に設定し、前記第1の積算値の絶対値が前記第2の積算値の絶対値を超えるときには前記注目画素の値を前記終端画素の値に設定することによりエッジ補正を行う補正ステップと
    を実行させる、プログラム。
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