JP2009195502A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009195502A
JP2009195502A JP2008040775A JP2008040775A JP2009195502A JP 2009195502 A JP2009195502 A JP 2009195502A JP 2008040775 A JP2008040775 A JP 2008040775A JP 2008040775 A JP2008040775 A JP 2008040775A JP 2009195502 A JP2009195502 A JP 2009195502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressed air
gaming machine
player
effect
exhaust ports
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008040775A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Hamada
和彦 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2008040775A priority Critical patent/JP2009195502A/ja
Publication of JP2009195502A publication Critical patent/JP2009195502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】空気を遊技者に向けて放出することにより、設置環境等によらず遊技者に対して大きなインパクトを与える演出が可能な遊技機の提供を目的とした。
【解決手段】遊技機10は、遊技者に向けて圧縮空気を放出可能な排気口40,42,44と、これらに対して圧縮空気を供給可能な空気供給手段とを備えている。遊技機10は、各排気口40,42,44における圧縮空気の放出のタイミングや圧縮空気の圧力等の圧縮空気の放出条件をそれぞれ独立的に調整することができる。遊技機10は、役の抽選処理により特別役に当選した場合に、各排気口40,42,44から遊技者に向けて圧縮空気を放出する。
【選択図】図1

Description

本発明は遊技機に関するものであり、特に圧縮空気を放出することにより演出効果を高めることが可能なものに関する。
従来より、下記特許文献1,2に開示されているような遊技機が提供されている。下記特許文献1に開示されている遊技機では、遊技状態に応じて送風順序等を変化させることにより演出効果を高めることができる。また、引用文献2に開示されている遊技機では、複数人参加型の遊技機において、各プレーヤー毎に臭覚を刺激することにより、各プレーヤーの興趣およびリラックス効果の向上を図ることができる。
特開2006−262926号公報 特開2007−75578号公報
上記特許文献1に開示されている遊技機では、内部当選役の予告することを目的として遊技状態にあわせて送風順序を変化させる等するものであり、送風によるインパクトを遊技者に対して与えるようなものではなかった。そのため、特許文献1に開示されている遊技機では、遊技者に対する演出効果が乏しいといった問題があった。また、特許文献1に開示されているように、遊技者に向けて単に送風を行うだけである場合は、遊技機の設置環境等によっては遊技者にさほど大きな演出効果を与えることができないといった問題があった。また、上記特許文献2に開示されている遊技機は、臭覚を刺激するものであるが、臭いの発生条件や遊技機が配されている環境によって遊技者に与える演出効果にバラツキが生じ、十分な演出効果を与えることができるとは限らないといった問題があった。
そこで、本発明は、空気を遊技者に向けて放出することにより、設置環境等によらず遊技者に対してインパクトの大きな演出効果を与えることが可能な遊技機の提供を目的とした。
上記した課題を解決すべく提供される本発明の遊技機は、遊技者に向けて圧縮空気を放出可能な複数の排気口と、当該排気口に対して圧縮空気を供給可能な空気調整手段と、複数の役の中から一の役を定める役抽選を行う役抽選手段とを備えており、当該空気調整手段が、前記複数の排気口のうちの一又は一群における圧縮空気の放出条件と、他の一又は一群の排気口における圧縮空気の放出条件とを独立的に調整可能であり、前記役抽選手段による役抽選により予め設定された特定の役に当選すること、又は、前記特定の役に入賞することを条件として各排気口のいずれか又は全てから圧縮空気が放出されることを特徴とするものである。
また、本発明の遊技機は、複数の回胴が独立的に回動可能なように設けられており、回胴の動作を停止させるための回胴停止手段が各回胴毎に設けられており、前記各排気口又は排気口群における圧縮空気の放出順序を切り替えることにより、各回胴停止手段の操作順を示唆可能な構成とすることも可能である。
さらに、本発明の遊技機は、圧縮空気の放出を伴う演出の可否を抽選する演出抽選手段を備え、画像および演出音のいずれか一方または双方による演出を可能とし、特定の役に当選している遊技中に実施されるボーナス演出モードと、特定の役に当選していない遊技中に実施される疑似演出モードとを有し、当該疑似演出モードにより動作する場合は、特定の役への当選の有無にかかわらず圧縮空気の放出を伴う演出を実行可能な構成とすることも可能である。このような構成とした場合は、前記した演出抽選手段における抽選により圧縮空気の放出を伴う演出の実施が許容される確率が、前記ボーナス演出モードで動作している場合と、前記疑似演出モードで動作している場合とで相違していることが望ましい。
上述した本発明の遊技機は、遊技の状態に応じて、一又は複数の排気口における圧縮空気の放出周期を変動可能とすることが望ましい。また、上述した本発明の遊技機は、遊技の状態に応じて、一又は複数の排気口における圧縮空気の流量、流速、圧力、温度のうち少なくとも一つを調整可能とすることが望ましい。さらに、上述した本発明の遊技機は、遊技者の位置を検出可能な位置検出手段を有し、当該位置検出手段による検出結果に基づき、各排気口における空気の排出方向が調整される構成とすることが望ましい。
本発明の遊技機は、遊技者に向けて圧縮空気を放出可能な複数の排気口と、当該排気口に対して圧縮空気を供給可能な空気調整手段とを備えており、これにより前記した複数の排気口のうちの一又は一群における圧縮空気の放出条件と、他の一又は一群の排気口における圧縮空気の放出条件とを独立的に調整可能とされている。また、本発明の遊技機では、役抽選手段による役抽選により、予め設定された特別役に当選又は入賞することを条件として各排気口のいずれか又は全てから圧縮空気が放出されることとされている。そのため、本発明の遊技機では、圧縮空気を放出することにより遊技者に対して従来にない斬新な演出効果を遊技者に与えることができる。また、本発明の遊技機では、各排気口から放出される圧縮空気を遊技者に当てることで一連の演出の体感性を向上させることができる。さらに、本発明の遊技機では、各排気口から圧縮空気が放出されるため、遊技者自身が放出された圧縮空気を交わそうとして動くことも想定される。従って、本発明の遊技機では、演出に併せて遊技者自身の動きを促進し、さらに演出の体感性を向上させることも可能である。
本発明の遊技機は、上述のように複数の回胴を独立的に回動可能なように設けると共に、回胴の動作を停止させるための回胴停止手段を各回胴に設け、前記各排気口又は排気口群における圧縮空気の放出順序を切り替えて各回胴停止手段の操作順を示唆可能とすることにより、遊技者による回胴停止手段の操作を補助する補助機能を発揮することができる。
本発明の遊技機は、画像表示したり演出音を放出可能とし、特定の役に当選しているか否かで異なる動作モードで動作する構成とすることにより演出効果をさらに高めることができる。具体的には、特定の役に当選している場合に実施されるボーナス演出モードと、非当選の場合に実施される疑似演出モードとを設け、いずれの演出モードにおいても圧縮空気の放出を伴う演出が行われることとしつつ、各演出モードにおいて圧縮空気が放出される確率を相違させることも可能である。かかる構成とした場合は、圧縮空気の放出を伴う演出による演出効果に加え、圧縮空気が放出されることによって仮に特定の役に当選していない状態であっても、遊技者に対してあたかも特定の役に当選しているかのような期待感を抱かせることができる。逆に、圧縮空気の放出を伴わない演出が行われたとしても、特定の役に当選していないとは限らない。そのため、仮に圧縮空気が放出されないにもかかわらず特定の役に当選していた場合は、これにより遊技者の不意を突くことができる。そのため、上述したような構成を採用すれば、遊技者に対してより一層複雑で、趣向に富んだ演出を提供することができる。
本発明の遊技機は、上述のように遊技の状態に応じて、一又は複数の排気口における圧縮空気の放出周期を変動可能とすると、放出周期の違いによる演出効果を得ることが可能となる。また、本発明の遊技機は、遊技の状態に応じて、一又は複数の排気口における圧縮空気の流量、流速、圧力、温度のうち少なくとも一つを調整可能とすると、より一層バリエーションに富んだ演出効果を得ることが可能となる。さらに、本発明の遊技機は、遊技者の位置を検出可能な位置検出手段を設け、これによる検出結果に基づいて各排気口における空気の排出方向を調整可能とすれば、演出にあわせて適切な位置に圧縮空気を放出することができ、より一層演出効果を高めることができる。
続いて、本発明の一実施形態に係る遊技機10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は遊技機10を示す正面図であり、図2は遊技機10の内部構造を示す正面図である。図3は、遊技機10において採用されている空気供給手段50を示す配管系統図である。図4は、遊技機10のサブ制御基板15と、遊技機10の構成部材との関係を示すブロック図である。図5〜図7は、遊技機10の動作を示すフローチャートである。図8は、図3に示す空気供給手段50の変形例を示す配管系統図である。
なお、以下の説明において上下左右の位置関係は、特に断りのない限り図1に示す姿勢を基準として説明する。
図1に示す遊技機10は、いわゆるスロットマシンであり、図2に示すように筐体12aと、これに対して開閉自在に取り付けられた前面扉12bとを有する。筐体12aの内部には、主として遊技の制御を行うためのメイン制御基板14や、回胴16、メダル払出装置18に加え、後に詳述する空気供給手段50や各種センサ類やスイッチ類等、様々な機器類が収容されている。一方、前面扉12bの裏側には、主として演出の制御を行うためのサブ制御基板15が設けられている。メイン制御基板14やサブ制御基板15は、遊技機10の制御手段13を構成するものであり、データ通信可能なように電気的に接続されている。
また、図1に示すように、前面扉12bの表面側(外側)、すなわち遊技機10の正面をなし、使用状態において遊技者側に向く面には、メダル投入用の投入口20aやメダル払出用の払出口20bに加え、遊技機10の操作用のボタン類が設けられている。具体的には、回胴16を停止させるためのストップボタン22a(回胴停止手段)やメダル返却ボタン22bをはじめとする様々なボタン類や、回胴16の回転始動用のスタートレバー22c等が設けられている。さらに、前面扉12bの表面側には、遊技機10の演出効果を高めるための構成として、画像等を表示するための演出表示部24aや、回胴16を視認可能とするための表示窓24b、放音部24c,24d、サイドランプ26が設けられている。図4に示すように、演出表示部24aや、放音部24c,24d、サイドランプ26は、サブ制御基板15に対して電気的に接続されており、これにより動作制御されている。
前面扉12bにおける各部材の配置についてさらに詳細に説明すると、演出表示部24aや放音部24cは、前面扉12bの上方側の領域(以下、上部パネル部30とも称す)に設けられている。上部パネル部30は、遊技機10の前に座った遊技者の目線の高さ程度、あるいはこれよりもやや上方に位置している。そのため、演出表示部24aにおいて画像が表示される等すると、これが遊技者の目に入る。また、表示窓24bやサイドランプ26は、前面扉12bの上下方向中程の領域(以下、中部パネル部32とも称す)に設けられている。中部パネル部32は、遊技機10の前に座った遊技者の顔の高さ程度の位置とされている。
放音部24dや払出口20bは、中部パネル部32よりも下方側の領域(以下、下部パネル部34とも称す)に設けられている。下部パネル部34に相当する位置は、遊技機10の前に座った遊技者の胴体が対向する程度の高さに匹敵する。また、ストップボタン22aやメダル返却ボタン22b、スタートレバー22cといった遊技機10の操作用のボタン類や投入口20aは、中部パネル部32と下部パネル部34との間に位置する操作パネル部36に設けられている。操作パネル部36は、遊技者が手をかけやすい位置に設けられている。
本実施形態の遊技機10では、上記した中部パネル部32に排気口40,42(以下、顔用排気口40,42とも称す)が設けられており、下部パネル部34に排気口44(以下、胴体用排気口44とも称す)が設けられている。また、中部パネル部32には、後に詳述する遊技者検知手段48が設けられている。顔用排気口40,42や胴体用排気口44は、筐体12内に設けられた空気供給手段50から供給された圧縮空気を遊技者に対して放出するためのものである。顔用排気口40,42は、それぞれ表示窓24bに対して左右に隣接する位置に設けられている。また、胴体用排気口44は、下部パネル部34において払出口20bが設けられた位置よりもやや上方にずれた位置に設けられている。また、胴体用排気口44は、前面扉12bの幅方向のほぼ中央部に設けられている。
顔用排気口40,42や胴体用排気口44には、ルーバー46(放出方向調整手段)が取り付けられている。図4に示すように、ルーバー46は、サブ制御基板15に対して電気的に接続されており、サブ制御基板15から発信される制御信号に基づいて羽根板46aが作動する構成とされている。そのため、ルーバー46は、サブ制御基板15からの制御信号により羽根板46aの角度を変え、顔用排気口40,42や胴体用排気口44を開閉したり、顔用排気口40,42や胴体用排気口44における空気の放出方向を調整することができる。
顔用排気口40,42に設けられたルーバー46は、上下方向に向く軸線を中心として羽根板46aが回動可能なように取り付けられている。そのため、顔用排気口40,42のルーバー46を作動させると、空気の放出方向を遊技機10の幅方向、すなわち左右方向に変化させることができる。また、胴体用排気口44に設けられたルーバー46は、水平方向に向く軸線を中心として羽根板46aが回動可能とされている。そのため、胴体用排気口44に取り付けられたルーバー46を作動させると、空気の放出方向を上下方向に変化させることができる。
顔用排気口40,42や胴体用排気口44には、筐体12aの内側において空気供給手段50が接続されている。図3に示すように、空気供給手段50は、空気供給管路52を有し、これに対してコンプレッサー54や、弁56、エアタンク58、電磁弁60,62,64、温度調整手段100を接続した構成とされている。図4に示すように、空気供給手段50を構成する部材のうち、コンプレッサー54や弁56、電磁弁60,62,64、温度調整手段100は、それぞれサブ制御基板15に対して電気的に接続されており、これにより動作制御されている。
空気供給管路52は、高圧に加圧された空気を上述の顔用排気口40,42や胴体用排気口44に向けて供給するためのものである。空気供給管路52は、中途にある分岐部66を境として下流側の部分において分岐路52a〜52cの3系統に分岐されており、それぞれが顔用排気口40,42や胴体用排気口44に接続されている。
コンプレッサー54は、空気供給管路52の上流端に接続されている。また、弁56は、コンプレッサー54に対して空気の流れ方向下流側に隣接する位置に設けられている。エアタンク58は、コンプレッサー54から供給されてきた圧縮空気を貯留するものであり、弁56に対して空気の流れ方向下流側であって、上述の分岐部66よりも上流側の位置に設けられている。電磁弁60,62,64は、それぞれ分岐路52a〜52cに設けられている。電磁弁60,62,64は、それぞれサブ制御基板15に対して電気的に接続されており、それぞれ独立的に作動可能とされている。電磁弁60,62,64は、常時において閉状態となっており、後に詳述するサブ制御基板15からの制御信号により通電されることにより開状態となる。
図3に示すように、温度調整手段100は、空気供給流路52を構成する各分岐路52a〜52cに設けられている。さらに具体的には、空気供給管路52において分岐部66よりも空気の流れ方向下流側であって、各電磁弁62,64,66よりも上流側の位置に設けられている。分岐路52a〜52cに設けられた各温度調整手段100(以下、それぞれを温度調整手段100a〜100cとも称す)は、それぞれ独立的に作動可能とされている。そのため、温度調整手段100a〜100cをそれぞれ作動させることにより、各排気口40,42,44に供給される空気を個別に温度調整することができる。
上述したように、遊技機10は、前面扉12bの中部パネル部32の近傍に遊技者検知手段48が設けられている。遊技者検知手段48は、例えば従来公知のCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)や、当該センサを備えたカメラなどによって構成されている。また、図4に示すように、遊技者検知手段48は、サブ制御基板15に電気的に接続されている。遊技者検知手段48は、ストップボタン22aの上方に配されており、遊技機10の正面に着席した遊技者の輪郭などを検出可能なものが採用されている。
図4に示すように、メイン制御基板14は、遊技機10の制御手段13の一部をなすものであり、役抽選手段70や特別遊技制御手段72を有する。役抽選手段70は、役の抽選を行うものである。役抽選手段70は、役抽選用の乱数発生手段70aと、この乱数発生手段70aが発生する乱数を抽出する乱数抽出手段70bと、乱数抽出手段70bが抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段70cとを備えている。
ここで、本実施形態では、役として、複数種類の特別役と、複数種類の小役と、リプレイと称する役とが設けられている。遊技機10は、役抽選手段70による抽選の結果、特別役に入賞すると、通常遊技を実施可能な状態から、通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる特別遊技を実施可能な状態に切り替わる。また、遊技機10は、小役に入賞すると、払出口20bから予め定められた枚数のメダルの払い出し、あるいは、クレジット数の加算がなされる。また、遊技機10は、リプレイと称する役に入賞すると、当該遊技で投入したメダル枚数を維持したまま再度遊技を実施可能となる。
役抽選手段70の乱数発生手段70aは、所定の領域の乱数を発生させる。乱数抽出手段70bは、乱数発生手段70aによって発生した乱数を、遊技者によりスタートレバー22cがオンされた時に抽出する。判定手段70cは、乱数抽出手段70bにより抽出された乱数値に基づき、これに対応する役を決定する。役抽選手段70は、通常遊技中において、乱数抽出手段70bによって抽出された乱数値に基づいて、上記した特別役、小役、リプレイおよび非当選の中から当選の有無及び当選役を判定する。
特別遊技制御手段72は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行および特別遊技の終了等を制御するものである。例えば、役抽選手段70により、特別役が内部的に当選し、遊技者によりストップボタン22aが操作されて特別役が入賞すると、特別遊技制御手段72は特別遊技を開始させる。そして、規定枚数のメダルの払い出しや規定回数の遊技回数になるまで特別遊技を制御する。
一方、サブ制御基板15は、演出制御手段82や演出抽選手段84を備えている。演出制御手段82は、上記した演出表示部24aや、放音部24c,24d、サイドランプ26の動作に加え、各排気口40,42,44に設けられたルーバー46や、空気供給手段50を構成する各構成部材の動作を制御することにより、遊技機10の演出を制御することができる。演出制御手段82は、上記した役抽選手段70における抽選結果等に基づいて、演出に適した画像や音声を演出表示部24aや放音部24c,24dを介して発したり、サイドランプ26を発光させる。また、演出制御手段82は、役抽選手段70における抽選結果等に基づいてルーバー46や、空気供給手段50の動作を制御することにより、各排気口40,42,44において圧縮空気が放出されるタイミングや、圧縮空気の放出圧力等を調整することも可能である。
演出抽選手段84は、排気口40,42,44における圧縮空気の放出による演出を実施するか否かを抽選するための手段である。演出抽選手段84による抽選の結果、圧縮空気の放出を伴う演出を行うことが決定すると、上述の演出制御手段82により各排気口40,42,44における圧縮空気の放出タイミングや放出圧力、方向等について制御がなされる。
演出抽選手段84における抽選により圧縮空気の放出を伴う演出を行うこととなる確率は、上述のメイン制御基板14の役抽選手段70での抽選結果により特別役に当選するか否かで相違する。具体的には、圧縮空気の放出を伴う演出を行うこととなる確率は、特別役に当選している場合の方が、特別役に当選していない場合よりも高く設定されている。
続いて、本実施形態の遊技機10の動作について、図5〜図7に示すフローチャートを参照しつつ、遊技の進行と、各排気口40,42,44において圧縮空気を放出することによる演出との関連を中心にして説明する。
遊技機10は、遊技の開始に当たり、先ずステップ1−1において、メイン制御基板14によりメダルが投入されたか否かを検知する。そして、メダルの投入が検知されると、制御フローがステップ1−2に移行する。ステップ1−2においてスタートレバー22cが操作されると、遊技が開始される。これに伴い、3つの回胴16が回転を開始すると共に、メイン制御基板14に設けられた役抽選手段70により、役の抽選処理が実行される(ステップ1−3)。また、サブ制御基板15に設けられた演出抽選手段84では、各排気口40,42,44における圧縮空気の放出を伴う演出を行うか否かについての抽選処理(演出抽選処理)が実行される(ステップ1−3)。演出抽選処理において当選する確率、すなわち圧縮空気の放出を伴うよう決定される確率は、役抽選手段70における抽選結果に依存して変動する。具体的には、役抽選手段70での抽選処理により特別役に当選している場合は、特別役に非当選である場合よりも、演出抽選処理に当選する確率が高くなる。このようにして、役抽選手段70および演出抽選手段84における抽選処理が行われると、その後、制御フローがステップ1−4に移行する。
上述の役抽選処理の結果、特別役に当選している場合、あるいは、これ以前の遊技において当選を持越し可能な特別役に当選している場合であって、未だ入賞していない遊技中(以下、この状態を「内部中」とも称す)である場合は、制御フローがステップ1−5に進み、遊技機10がボーナス演出モードでの動作を開始する。具体的には、制御フローがステップ1−5に進むと、ステップ1−3で実行された演出抽選処理の結果が確認される。ここで、上述したステップ1−3で実行された演出抽選処理に当選している場合は、制御フローがステップ1−6に進み、図6に示す制御フローに従って演出パターンAによる演出が行われる。一方、演出抽選処理に当選していない場合は、制御フローがステップ1−8に進み、図7に示す制御フローに従って演出パターンBによる演出が行われる。
さらに詳細に説明すると、演出抽選手段84による抽選に当選している場合は、制御フローが図6のステップ2−1に進み、演出表示部24aにパンチを繰り出している状態を示す画像や動画が表示される。また、これと共に、パンチが繰り出されている状態を想起させるような音声が放音部24c,24dから放出される。その後、制御フローがステップ2−2に進み、ストップボタン22aが押圧されると、ステップ2−3において各回胴16が停止する。また、これに同期して、各排気部40,42,44のうちの一つから空気供給手段50により供給された圧縮空気が遊技者に向けて放出される。この際、圧縮空気は、ステップ2−1で演出表示部24aに表示された画像や動画、放音部24c,24dから放出された音声による演出との兼ね合いにより、各排気部40,42,44のうち最適な排気部40(又は42,44)から圧縮空気が放出される。
さらに具体的に説明すると、例えばステップ2−1おいて演出表示部24aに左頬に向けてパンチが繰り出された状態を示す画像や動画が表示された場合は、顔用排気部40に設けられたルーバー46の羽根板46aの向きが遊技者の左頬に相当する位置に向けて圧縮空気を放出可能なように調整される。この際、ストップボタン22aの上方に配された遊技者検知手段48により検出された遊技者の輪郭に基づき、羽根板46aの角度が調整される。その一方で、空気供給手段50においては、弁56を開いた状態でコンプレッサー54が作動状態とされ、エアタンク58に200kPa〜300kPa程度の高圧に圧縮された圧縮空気が貯留される。また、顔用排気口40から放出する空気の温度を調整する場合は、顔用排気口40に対応して設けられた温度調整手段100aが作動する。これにより、温度調整手段100aが、分岐路52aを通過して顔用排気口40に向かって流れる空気を温度調整可能な状態に準備される。その後、ステップ2−2でストップボタン22aが押圧されると、ステップ2−3で演出表示部24aにパンチが当たった状態を示す画像や動画が表示され、回胴16が回転を停止する。また、空気供給管路52の分岐路52aに設けられた電磁弁60は、開状態とされる。これにより、エアタンク58に貯留されていた圧縮空気が分岐路52aを通過し、顔用排気口40から遊技者の左頬に相当する位置をめがけて勢いよく放出される。これに伴い、遊技者は、あたかも左頬をめがけて繰り出されたパンチが当たったかのように感じる。
また、ステップ2−1において演出表示部24aに右頬に向けてパンチが繰り出された状態を示す画像や動画が表示された場合についても、上記したのと同様にして排気口42から遊技者の右頬に相当する位置をめがけて圧縮空気が放出される。すなわち、この場合は、遊技者検知手段48により検出された遊技者の輪郭に基づき、顔用排気部42に設けられたルーバー46の羽根板46aの向きが遊技者の右頬に相当する位置に向けられると共に、空気供給手段50のエアタンク58に高圧に加圧された圧縮空気が貯留される。また、顔用排気口42から放出する空気の温度を調整する場合は、温度調整手段100bが作動し、分岐路52bを通過する空気を温度調整可能な状態に準備される。その後、ステップ2−2においてストップボタン22aが押圧され、ステップ2−3においてパンチが当たった状態を示す画像や動画が表示されると、そのタイミングとほぼ同時に分岐路52bに設けられた電磁弁62が開状態とされる。これにより、圧縮空気が顔用排気口42から遊技者の右頬に相当する位置をめがけて勢いよく放出される。
一方、ステップ2−1において演出表示部24aに腹部に向けてパンチが繰り出された状態を示す画像が表示された場合は、胴体用排気口44のルーバー46の羽根板46aが、遊技者の腹部をめがけて圧縮空気を放出可能なように角度調整される。これと並行して、空気供給手段50においては、弁56が開状態とされコンプレッサー54により加圧された空気がエアタンク58に貯留される。また、胴体用排気口44から放出する空気の温度を調整する場合は、温度調整手段100cが作動し、分岐路52cを通過する空気を温度調整可能な状態に準備される。
ここで、腹部に向けてパンチが繰り出されたかのような演出を行う場合は、エアタンク58に貯留される圧縮空気の圧力が、上述のように頬をめがけてパンチが繰り出された演出を行う場合に比べて高圧に調整される。具体的には、エアタンク58には、300kPa〜600kPa程度の圧力まで加圧された圧縮空気が貯留される。その後、ステップ2−2においてストップボタン22aが押圧された後、ステップ2−3において腹部にパンチが当たった状態を示す画像や動画が表示されると、そのタイミングで分岐路52cに設けられた電磁弁64が開状態とされ、圧縮空気が胴体用排気口44から遊技者の腹部に相当する位置をめがけて勢いよく放出される。これにより、遊技者は、あたかも自分の腹部をめがけてパンチが繰り出されたかのような衝撃を受ける。
さらに、ステップ2−1において演出表示部24aに顎に向けてパンチが繰り出された状態を示す画像が表示された場合は、上述のように遊技者の腹部をめがけてパンチが繰り出されたかのような演出が行われた場合よりも胴体用排気口44のルーバー46に設けられた羽根板46aが上方に向くように角度調整される。この際、羽根板46aの角度は、遊技者検知手段48により検出された遊技者の輪郭に基づいて調整される。一方、空気供給手段50においては、上述したのと同様にしてエアタンク58に高圧の空気が準備されると共に、温度調整手段100cが作動し、分岐路52cを通過する空気を温度調整可能な状態に準備される。
ここで、エアタンク58に準備される圧縮空気の圧力は、腹部にめがけて圧縮空気を放出する場合よりも低圧とされる。具体的には、エアタンク58には、200kPa〜300kPa程度の圧力に加圧された状態で圧縮空気が準備される。その後、ステップ2−2においてストップボタン22aが押圧され、ステップ2−3で顎にパンチが当たった状態を示す画像や動画が表示されると、分岐路52cに設けられた電磁弁64が開状態とされ、圧縮空気が胴体用排気口44から遊技者の顎に相当する位置をめがけて勢いよく放出される。これにより、遊技者は、あたかも顎をめがけてパンチが繰り出されたかのように体感することとなる。
上記したようにしてストップボタン22aの操作によりステップ2−3において回胴16が回転を停止し、排気口40,42,44のうちのいずれかにおいて圧縮空気が放出されると、演出パターンAでの演出が終わる。その後、制御フローが図5のステップ1−7に戻り、入賞した役に応じた数のメダルが遊技機10から払い出される。これにより、一連のボーナス演出モードでの動作が終了し、制御フローがステップ1−1に戻される。
一方、ステップ1−5において演出抽選処理の結果が非当選であった場合は、制御フローがステップ1−8に進み、図7に示す制御フローに従って遊技機10が演出パターンBで動作する。具体的には、演出パターンBで遊技機10が動作する場合は、先ず図7のステップ3−1において、上述のステップ2−1と同様にして演出表示部24aにパンチを繰り出している状態を示す画像や動画が表示されると共に、パンチが繰り出されている状態を想起させるような音声が放音部24c,24dから放出される。これにより、遊技者は、排気口40,42,44から圧縮空気が放出されるのではないかといった期待感を抱く事となる。
ステップ3−1で画像や動画、音声の組み合わせによる演出が開始された後、ステップ3−2でストップボタン22aが押圧されると、ステップ3−3において回胴16が停止する。この際、放音部24c,24dからはパンチが繰り出されたかのような疑似音が放出されるが、上述のステップ2−3で行われたような各排気口40,42,44における圧縮空気の放出は行われない。これにより、ステップ3−1において画像や動画を用いて表示されたパンチが空振りに終わったかのような印象を遊技者が受ける事となる。これにより、演出パターンBでの演出が終わり、制御フローがステップ1−7に戻される。ステップ1−7において入賞した役に応じた数のメダルが遊技機10から払い出されると、一連のボーナス演出モードでの動作が終了し、制御フローがステップ1−1に戻される。
一方、上述のステップ1−4において、特別役に当選していない場合(以下、この状態を「非内部中」とも称す)場合は、制御フローがステップ1−9に進み、遊技機10が疑似演出モードでの動作を開始する。ステップ1−9以降で実施される疑似演出モードでの動作においても、図6に示す演出パターンAや図7に示す演出パターンBでの演出が行われるが、その実施確率が相違する。すなわち、疑似演出モードで遊技機10が動作する場合は、各排気口40,42,44における圧縮空気の放出を伴う演出パターンAの実行確率が、ボーナス演出モードにおける演出パターンの実行確率よりも低く設定されている。また、疑似演出モードでは、演出パターンAの実行確率が、演出パターンBの実行確率よりも低く設定されている。
上述したステップ1−3における演出抽選処理の結果が当選であった場合は、制御フローがステップ1−9からステップ1−10に移行する。ステップ1−10において、遊技機10は、上述したステップ1−6と同様にして、図6に示す制御フローに従って演出パターンAで動作する。一方、ステップ1−3での演出抽選処理の結果が非当選であった場合は、制御フローがステップ1−9から1−11に移行する。ステップ1−11において、遊技機10は、上述したステップ1−8と同様にして、図7に示す制御フローに従って演出パターンBで動作する。このようにしてステップ1−10あるいはステップ1−11が完了すると、一連の遊技が終わり、制御フローがステップ1−1に戻される。
上述したように、本実施形態の遊技機10では、各排気口40,42,44から圧縮空気が遊技者にめがけて放出され、圧縮空気が遊技者の体に衝突するため、体感性が高い。また、遊技機10では、圧縮空気の放出が画像や音声による演出とにあわせて実行されるため、これらの相乗効果によりより一層演出効果が向上する。さらに、本発明の遊技機では、各排気口40,42,44から放出される圧縮空気を遊技者自身が交わそうとする動きを誘発することも可能である。従って、遊技機10では、演出に併せて遊技者自身が動くことによる演出の体感性の向上を図ることも可能である。
上記したように、本実施形態の遊技機10では、役抽選手段70による役の抽選処理の結果、内部中である場合、内部中でない場合のいずれにおいても所定の確率で排気口40,42,44のうちのいずれかにおける圧縮空気の放出を伴う演出パターンAでの演出が行われる。また、演出パターンAでの演出が行われる確率が、内部中であるか否かで相違しており、内部中であれば演出パターンAでの演出が行われる可能性が高くなっている。そのため、上記したような圧縮空気の放出による演出を行えば、各排気口40,42,44から圧縮空気を放出することで内部中であるとの期待を遊技者に持たせることができる。また、遊技機10では、圧縮空気の放出を伴わない演出パターンBによる演出が行われたとしても、非内部中であるとは限らない。そのため、遊技機10では、圧縮空気が放出されないことで遊技者が非内部中であると思っていても、内部中であることがあり、その後に特別役に入賞すると遊技者が不意を突かれることとなる。そのため、遊技機10のように、演出パターンA,Bによる演出を、内部中であるかないかで相違する確率で実施することとすれば、遊技者に対してより一層複雑で、趣向に富んだ演出を提供することができる。
上記実施形態では、内部中であるなしにかかわらず、演出抽選処理の結果次第で圧縮空気の放出を伴う演出パターンAでの演出、並びに、圧縮空気の放出を伴わない演出パターンBでの演出が行われる構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、遊技機10は、内部中であれば必ず演出パターンAでの演出を行い、演出パターンBでの演出を行わない構成とすることも可能である。また同様に、内部中でなければ、必ず演出パターンBでの演出を行い、演出パターンAでの演出を行わないこととしてもよい。
上記したように、本実施形態の遊技機10では、次の演出において圧縮空気を放出するのが顔用排気口40,42であるのか、胴体用排気口44であるのかによってエアタンク58に貯留する空気圧を調整し、各排気口40,42,44における空気の放出条件、すなわち各排気口40,42,44において放出される空気圧を独立的に調整できる。また、上記した構成によれば、各排気口40,42,44から放出される空気圧だけでなく、各排気口40,42,44における空気放出のタイミング、空気の放出流量、空気の放出方向等を独立的に調整できる構成とされている。そのため、遊技機10によれば、変化に富んだ優れた演出効果を得ることできる。
上記した遊技機10では、単に緩やかな送風を遊技者に向けて放出するのではなく、コンプレッサー54によって加圧された圧縮空気が遊技者に向けて放出される。そのため、遊技機10によれば、その設置環境等によらず、遊技者に対してインパクトの大きな演出を行うことができる。
なお、上記実施形態では、未入賞の段階で、排気口40,42,44のいずれかから圧縮空気が放出される例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、特別役に入賞したときに3つの排気口40,42,44のうちのいずれか1つあるいは複数から圧縮空気が放出される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、遊技機10が内部中である状態において、ストップボタン22aが押圧されたタイミングに、排気口40,42,44のうち画像や動画、音声の組み合わせによる演出で繰り出されるパンチの位置や種類を考慮した上で適当なものが選択され、これを介して圧縮空気が放出される例を例示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば特別役に当選したり入賞した場合に、各排気口40,42,44の全てから圧縮空気が放出されることとしてもよい。かかる構成によれば、抽選処理により特別役に当選したことを遊技者に示唆したり、入賞した際の演出効果をより一層高めることができる。
上記実施形態では、遊技中に排気口40,42,44のいずれかから圧縮空気が放出される例を例示したが、圧縮空気が放出される周期は、画像や動画、音声等を用いた演出等との兼ね合いで適宜変更することも可能である。具体的には、例えば複数のパンチが連続的に繰り出されたような演出が画像や動画、音声により行われた場合は、これに合わせて排気口40,42,44のうち圧縮空気を排出するものに対応して設けられた電磁弁60,62,64を連続的に開閉し、圧縮空気を連続的に放出する構成としてもよい。このようにして、排気口40,42,44における空気の放出周期を変動させることにより、圧縮空気の放出による演出が単調になるのを防止でき、より一層演出効果を高めることができる。
上述の遊技機10において、各排気口40,42,44から放出される圧縮空気の流量や流速は一定であってもよいが、適宜変動させることも可能である。また、排気口40,42,44における圧縮空気の流量や流速、放出圧力等を、画像や動画、音声等による他の演出との兼ね合いで適宜変更することも可能である。具体的には、上述のように圧縮空気を遊技者に向けて放出することにより、遊技者に向けてパンチが繰り出されたかのような感覚を体感させる演出を行う場合は、圧縮空気の流量や流速、放出圧力等を調整することにより、パンチの強度の違いまで加味した演出を行うことができる。
上記実施形態で示した遊技機10では、特別役、小役、リプレイと称する役が設定されているが、これらを入賞させるための操作手順等を遊技者に対して所定回数報知する期間、いわゆるAT(アシストタイム)を設け、AT中に遊技者に対してストップボタン22aの操作順を報知することで特別役入賞後の遊技状態のようにメダルを有利に獲得可能とする機能(以下、アシスト機能とも称す)を備えた構成とすることも可能である。このようなアシスト機能を設ける場合は、圧縮空気が放出される排気口40,42,44を順次切り替えることにより、ストップボタン22aの操作順を報知することが可能である。
また、本実施形態の遊技機10では、あたかも頬や腹部にパンチが繰り出されたかのような感覚を遊技者に体感させることができるよう、サブ制御基板15により遊技の状態や、演出表示部24aに表示される画像(映像)、放音部24c,24dから放出される音声等の他の演出にあわせて各排気口40,42,44に対応して設けられた電磁弁60,62,64を開くタイミングが調整されている。そのため、上記した構成によれば、他の演出との兼ね合いで画像(映像)や音声等のような他の演出による演出効果を、圧縮空気による演出との相乗効果によって増幅できる。
遊技機10では、各排気口40,42,44にルーバー46の羽根板46aが設けられており、圧縮空気の放出方向を調整可能とされている。そのため、羽根板46aの角度を適宜調整することにより、空気の放出方向を変化させることにより、演出のバリエーションを増大させることも可能である。具体的には、遊技者の頬や腹部を真っ直ぐめがけて圧縮空気を放出可能な程度の角度に羽根板46aを調整すれば、頬や腹部にしっかりとパンチが当たったかのような感覚を遊技者に与える演出を行うことができる。一方、頬や腹部をかすめるような角度で圧縮空気が流れるように羽根板46aを角度調整すれば、頬や腹部にしっかりとパンチが当たらなかったかのような感覚を遊技者に与える演出を行うことができる。
上記した遊技機10では、全ての排気口40,42,44にルーバー46を設け、羽根板46aの角度調整により圧縮空気の放出方向を調整可能としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、排気口40,42,44の一部または全部について圧縮空気の放出方向を切り替えできない構成としてもよい。具体的には、排気口40,42,44の一部又は全部を、所定の方向に向けて開いた開口により構成したり、圧縮空気を放出可能な筒体やノズルを所定の角度に向けて固定した構成としてもよい。
また、上記実施形態では、ルーバー46の羽根板46aの角度調整により圧縮空気の放出方向を調整可能な構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成を採用することで放出方向を切り替え可能としてもよい。具体的には、排気口40,42,44のいずれかの代わりに圧縮空気を放出可能な筒体やノズルを設け、これらの角度を変化させることで圧縮空気の放出方向を切り替えることとしてもよい。
上記実施形態では、ルーバー46の羽根板46aの角度を調整した上で圧縮空気を放出する構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧縮空気を放出している期間中に羽根板46aの角度を変化させる事としてもよい。かかる構成によれば、圧縮空気の放出中にその放出方向が変化するため、より一層変化に富んだ演出効果を得ることができる。
上記実施形態では、従来公知のCCDイメージセンサ(Charge Coupled
Device Image Sensor)や、当該センサを備えたカメラなどによって構成された遊技者検知手段48を設けると共に、これによる検出結果に基づいて遊技者の輪郭などを検出して羽根板46aの角度調整を行うものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、遊技者検知手段48としては、他のセンサ類やカメラ類によって構成されていてもよい。また、遊技機10は、遊技者検知手段48を備えていないものであってもよい。遊技者検知手段48を設けない場合は、一般的な体格の遊技者が遊技機10の正面に着席した際に頬や胴体が到来すると想定される位置に向けて羽根板46aの角度を調整することにより、上記実施形態で示したのと同様に頬や胴体にパンチが繰り出されたかのような演出効果を与えることができる。また、遊技者検知手段48を設けない場合は、その分だけ遊技機10の装置構成を簡略化することができる。
上記実施形態に示した遊技機10において、空気供給手段50は、温度調整手段100a〜100cを各排気口40,42,44に対応して設け、これらによって各排気口40,42,44から放出される空気の温度を独立的に制御可能なものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば分岐部66よりもさらに上流側に温度制御手段70を設け、これにより各排気口40,42,44に供給される空気を一括して温度調整する構成としてもよい。また、上記実施形態では、空気供給手段50として、温度調整手段100を備えたものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、温度制御手段70を設けない構成としてもよい。かかる構成によれば、空気供給手段50、並びに、遊技機10の装置構成をより一層簡略化することができる。
上記実施形態では、温度調整手段100a〜100cが、各排気口40,42,44に対応して設けられた分岐路52a〜52cにおいて、電磁弁60,62,64よりも上流側に設けられた構成とされており、電磁弁60,62,64と排気口40,42,44との間に空気流の妨げとなるものが存在していない。そのため、上記した遊技機10では、電磁弁60,62,64を開くことで排気口40,42,44から放出される圧縮空気が減衰することなく、勢いよく放出される。なお、上記実施形態では、空気の放出圧力の低下を考慮して電磁弁60,62,64よりも上流側に温度調整手段100(100a〜100c)を設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電磁弁60,62,64よりも下流側に温度調整手段100を設けた構成としてもよい。
上記したように、遊技機10では、胴体用排気口44から放出される圧縮空気の圧力を、顔用排気口40,42から放出される圧縮空気よりも高くなるように調整されている。そのため、通常は遊技者が衣服をまとっている部分である腹部に向けて圧縮空気を放出しても、遊技者に圧縮空気による衝撃を体感させることができる。
上記実施形態では、腹部に圧縮空気を放出した際に、顔等のように露出した部分に向けて圧縮空気を放出するのに比べて遊技者が体感する衝撃が緩くなることを考慮して圧縮空気の圧力を調整する構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、各排気口40,42,44に向けて供給される圧縮空気の圧力をいずれもほぼ均一としてもよい。また、各排気口40,42,44に向けて供給される圧縮空気の圧力を、タイミングや状況に応じて適宜変化させることとしてもよい。かかる構成とすれば、各排気口40,42,44から圧縮空気が放出されることにより遊技者が体感する衝撃をタイミングや状況に応じて異ならせることができ、より一層きめ細かくバラエティに富んだ演出効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、中部パネル部32に2つの顔用排気口40,42を設け、下部パネル部34に1つの胴体用排気口44を設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、さらに多数の排気口を設けた構成としたり、様々な場所に排気口を設けた構成としてもよい。
さらに具体的には、上記実施形態では、あたかも遊技者に向けてパンチが繰り出されているかのような演出効果を与えるために、遊技者の顔や腹部をめがけて圧縮空気を放出可能な位置に排気口40,42,44を設けた構成を例示したが、目的とする演出や、画像や音声による演出に適応するように排気口の数量や位置を調整してもよい。具体的には、例えば遊技者に向けて機関銃が発射されているかのような演出効果を与えたい場合は、小さな排気口を多数一列に並べて設け、各排気口から順次、遊技者に向けて圧縮空気を放出可能な構成とすることが可能である。また、上記実施形態では、排気口40,42,44を、単一の開口部分によって構成した例を例示したが、開口面積の小さな小孔を多数設けた開口群によって排気口40,42,44に相当するものを構成してもよい。
上記実施形態で採用されている空気供給手段50では、各排気口40,42,44に対応して空気供給管路52の分岐路52a〜52cや電磁弁60,62,64が設けられており、各排気口40,42,44から独立的に圧縮空気を放出可能な構成であったが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、サブ制御基板15の制御により、排気口40,42,44から選ばれる複数のものを一つの開口群とし、この開口群を構成するものから同一の放出条件で圧縮空気が放出される構成としてもよい。
また、例えば図8に示すように、排気口40,42用として別々に設けられていた分岐路52a,52bのうちの一方(図6に示す例では分岐路52b)を省略し、残りの一方(図6に示す例では分岐路52a)の末端部分に排気口40,42の双方を取り付けた構成とすることも可能である。かかる構成とした場合は、排気口40,42が一つの開口群をなし、電磁弁60の開閉に伴って排気口40,42から同一の放出条件で圧縮空気が放出されることとなる。
なお、上記実施形態で示した遊技機10は、いわゆるパチスロ機であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパチンコ機に代表されるような他の種類の遊技装置であってもよい。
本発明の一実施形態に係る遊技機を示す正面図である。 図1に示す遊技機の内部構造を示す正面図である。 図1に示す遊技機において採用されている空気供給手段を示す配管系統図である。 図1に示す遊技機のサブ制御基板と、他の構成部材との関係を示すブロック図である。 図1に示す遊技機の動作を示すフローチャートである。 図1に示す遊技機の動作を示すフローチャートである。 図1に示す遊技機の動作を示すフローチャートである。 図3に示す空気供給手段の変形例を示す配管系統図である。
符号の説明
10 遊技機
15 サブ制御手段
22a ストップボタン(回胴停止手段)
24a 演出表示部
24c,24d 放音部
40,42 排気口(顔用排気口)
44 排気口(胴体用排気口)
50 空気供給手段(空気調整手段)
70 役抽選手段

Claims (6)

  1. 遊技者に向けて圧縮空気を放出可能な複数の排気口と、
    当該排気口に対して圧縮空気を供給可能な空気調整手段と、
    複数の役の中から一の役を定める役抽選を行う役抽選手段とを備えており、
    当該空気調整手段が、前記複数の排気口のうちの一又は一群における圧縮空気の放出条件と、他の一又は一群の排気口における圧縮空気の放出条件とを独立的に調整可能であり、
    前記役抽選手段による役抽選により予め設定された特定の役に当選すること、又は、前記特定の役に入賞することを条件として各排気口のいずれか又は全てから圧縮空気が放出されることを特徴とする遊技機。
  2. 複数の回胴が独立的に回動可能なように設けられており、
    回胴の動作を停止させるための回胴停止手段が各回胴毎に設けられており
    前記各排気口又は排気口群における圧縮空気の放出順序を切り替えることにより、各回胴停止手段の操作順を示唆することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 圧縮空気の放出を伴う演出の可否を抽選する演出抽選手段を備え、
    画像および演出音のいずれか一方または双方による演出が可能であり、
    特定の役に当選している遊技中に実施されるボーナス演出モードと、
    特定の役に当選していない遊技中に実施される疑似演出モードとを有し、
    当該疑似演出モードにより動作する場合に、圧縮空気の放出を伴う演出を実行可能であり、
    前記演出抽選手段における抽選により圧縮空気の放出を伴う演出の実施が許容される確率が、前記ボーナス演出モードで動作している場合と、前記疑似演出モードで動作している場合とで相違することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 遊技の状態に応じて、一又は複数の排気口における圧縮空気の放出周期を変動可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 遊技の状態に応じて、一又は複数の排気口における圧縮空気の流量、流速、圧力、温度のうち少なくとも一つを調整可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 遊技者の位置を検出可能な位置検出手段を有し、
    当該位置検出手段による検出結果に基づき、各排気口における空気の排出方向が調整されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
JP2008040775A 2008-02-22 2008-02-22 遊技機 Pending JP2009195502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008040775A JP2009195502A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008040775A JP2009195502A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009195502A true JP2009195502A (ja) 2009-09-03

Family

ID=41139720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008040775A Pending JP2009195502A (ja) 2008-02-22 2008-02-22 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009195502A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201085A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Daito Giken:Kk 遊技台

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360779A (ja) * 2001-06-04 2002-12-17 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機
JP2003111899A (ja) * 2001-10-05 2003-04-15 Aruze Corp 遊技機
JP2004147842A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Kita Denshi Corp スロットマシン
JP2006262930A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Aruze Corp 遊技機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360779A (ja) * 2001-06-04 2002-12-17 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機
JP2003111899A (ja) * 2001-10-05 2003-04-15 Aruze Corp 遊技機
JP2004147842A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Kita Denshi Corp スロットマシン
JP2006262930A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Aruze Corp 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201085A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Daito Giken:Kk 遊技台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7112705B2 (ja) 遊技機
JP2008246020A (ja) パチンコ遊技機
JP7005017B2 (ja) 遊技機
JP2009136429A (ja) 遊技機
JP4529039B2 (ja) 遊技機
JP6757076B2 (ja) 遊技機
JP2001347005A (ja) 遊技機
JP5331162B2 (ja) 遊技機
JP2009195502A (ja) 遊技機
JP4044370B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2019205736A (ja) 遊技機
JP6998602B2 (ja) 遊技機
JP2010131449A (ja) 遊技機
JP2009195501A (ja) 遊技機
JP7284123B2 (ja) 遊技機
JP7345892B2 (ja) 遊技機
JP7345891B2 (ja) 遊技機
JP6974851B2 (ja) 遊技機
JP6974850B2 (ja) 遊技機
JP6981661B2 (ja) 遊技機
JP6998601B2 (ja) 遊技機
JP6998600B2 (ja) 遊技機
JP5476425B2 (ja) 遊技機
JP2022044804A (ja) 遊技機
JP2022044803A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130403