JP2009194663A - Ｒｆｉｄシステムでのアンテナ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ＲＦＩＤが組み込まれている製品化された基盤にアクセスすることのできるＲＦＩＤシステムでのアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 誘電体シートに電子回路を構成させたパターンをエッチングまたは導電印刷により形成し、このエッチングまたは導電印刷により形成したパターンを誘電体を挟んで位置させることにより、共振回路を備えたシート体を形成し、この共振回路を備えたシート体をＲＦＩＤ装置のアンテナとＲＦＩＤカードとの間に位置させるようにした。
【選択図】 図１

Description

本発明は、非接触で通信を行うＲＦＩＤ(Radio Frequency Identification)で使用するアンテナ装置に関するものであり、特に、製品の外構体や製品の梱包体に取り付けて、通勤距離を延長できるＲＦＩＤシステムでのアンテナ装置に関する。

無線回線を利用して、リーダライタから信号を送信し、ＩＣタグ側でその信号を受信し、再びリーダライタ側側へ応答信号を送り返すことにより、タグ内の情報をリーダライタで読み取ることのできるＲＦＩＤシステムはすでに知られている。このＲＦＩＤシステムでの通信距離は、タグ側に設けられたアンテナのゲインやチップの動作電圧、周囲環境によって大きく変動することも知られている(特許文献１)。
特開２００７−２０８５３６号公報

近年、電子基盤自体にＲＦＩＤを組み込み、基盤の管理を行えるようにすることが求められている。この場合、基盤単体の場合の状況をリーダライタで読み書きすることは比較的容易であるが、基盤が実装されて製品化した場合には、筐体などの影響でリーダライタによる外部からの読み書きは事実上不可能に近い。

本発明は、このような点に着目してなされたもので、ＲＦＩＤが組み込まれている製品化された基盤にアクセスすることのできるＲＦＩＤシステムでのアンテナ装置を提供することを目的とする。

上述の目的を達成するために、請求項１に記載した本発明は、非接触で通信を行うＲＦＩＤシステムで使用されるアンテナ装置であって、ＲＦＩＤ装置のリーダライタに接続しているアンテナとＲＦＩＤカードとの間に共振回路を備えたシート体を位置させたことを特徴としている。

そして、請求項２に記載の本発明は、請求項１に記載の共振回路を備えたシート体を、誘電体シートに電子回路を構成させたパターンをエッチングまたは導電印刷により形成し、このエッチングまたは導電印刷により形成したパターンを誘電体を挟んで位置させることデ構成したことを特徴とし、請求項３に記載の本発明は、請求項１に記載の共振回路を備えたシート体を、誘電体シートの両面に電子回路を構成させたパターンをエッチングまたは導電印刷を施すことで形成したことを特徴としている。

本発明では、ＲＦＩＤ装置のリーダライタに接続しているアンテナとＲＦＩＤカードとの間に共振回路を備えたシート体を位置させていることから、共振回路を備えたシート体がタグとリーダライタとの間の情報交換を中継する状態となり、、基盤が実装されて製品化した場合であっても、筐体などの影響を排除してリーダライタによる外部からの読み書きを可能にすることができ、通信距離を延長させることができる。

図は本発明に係るシステムを示す概略構成図である。
このＲＦＩＤシステムは、リーダライタ(１)に接続されているアンテナ(２)と、筐体や包装ケース等の外構体(３)に包被されている基盤(Ｂ)等に組み込まれているＲＦＩＤカード(４)との間に、中継シート(５)を配置して構成してある。

中継シート(５)は、図２に示すように、絶縁物からなる誘電体シート(６)に電子回路を構成するパターン(７)をエッチングあるいは導電印刷により形成する。このパターン(７)はコイル(８)の両端にアイランド(９)を設け、外部への接続をなくしてある。

このパターン(７)を形成してなる２枚の誘電体シート(６)を絶縁物で構成したシートを挟んで張り合わせることでアイランド(９)同士の非接触のキャパシタにより回路が構成されて共振回路を形成する。

なお、パターン(７)は、誘電体シート(６)に銅箔、アルミニウム、金属などによるエッチングまたは銀ペーストあるいは銀カーボンペーストによって導電印刷によって形成される。

上述の構成からなる中継シート(５)は、ＲＦＩＤカード(４)を組み込んでいる基盤(Ｂ)を包被している筐体や、製品を包装している包装容器に設置する。これにより、ＲＦＩＤカード(４)を組み込んだ基盤を収容している筐体や包装容器内部の緩衝材等の影響を受けることなくリーダライタとのデータ授受を行うことができることになる。

上述の実施形態では、パターン(７)を形成してなる２枚の誘電体シート(６)を絶縁物で構成したシートを挟んで張り合わせたが、１枚の誘電体シート(６)の表裏にそれぞれパターンを形成するようにしても良い。

本発明は、商品管理や流通管理野の分野に利用することが手切る。

本発明に係るシステムを概略的に表示する概略構成図である。 中継シートの平面図である。

Claims (3)

1. 非接触で通信を行うＲＦＩＤシステムで使用されるアンテナ装置であって、
   ＲＦＩＤ装置のリーダライタに接続しているアンテナとＲＦＩＤカードとの間に共振回路を備えたシート体を位置させたことを特徴とするＲＦＩＤシステムでのアンテナ装置。
2. 共振回路を備えたシート体を、電子回路を構成させたパターンをエッチングまたは導電印刷により誘電体シートに形成し、このエッチングまたは導電印刷により形成したパターンを誘電体を挟んで位置させることにより構成した請求項１に記載のＲＦＩＤシステムでのアンテナ装置。
3. 共振回路を備えたシート体を、誘電体シートの両面に電子回路を構成させたパターンをエッチングまたは導電印刷により形成した請求項１に記載のＲＦＩＤシステムでのアンテナ装置。

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