JP2009190009A - Co2の回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】CO吸収性能の低下を抑制することができるCOの回収システムを提供する。
【解決手段】COの回収システムは、排ガス導入口2と、排ガス排出口3と、吸収液導入口4と、吸収液排出口5とを有する容器15と、吸収液導入口4へ吸収液を供給する手段7,7a,14とを備えている。容器15内部に容器15を第1吸収液空間18と、第2吸収液空間19と、第1吸収液空間18と第2吸収液空間19との間に位置する排ガス空間35とに区画する一対の隔壁17,17が設けられている。排ガス空間35内に、第1吸収液空間18と第2吸収液空間19との間に延び、排ガス中のCOのみ透過させるCO透過膜16が配置されている。排ガス導入口2から排ガス空間35内に排ガスが導入されると、排ガス中のCOが透過膜16内部に入り、透過膜16内の吸収液によりCOが吸収される。
【選択図】図1

Description

本発明はCOの回収システムに係り、とりわけ吸収効率を低下させることなくCOを確実に吸収して回収することができるCOの回収システムに関する。
近年、地球温暖化現象の原因の一つとして、COによる温室効果が指摘され、地球環境を守る上でその対策が急務となっている。COの発生源としては、化石燃料を燃焼させる人間の活動分野に及び、その排出抑制への要求が強まっている。これに伴い、大量の化石燃料を使用する火力発電所などを対象に、燃焼排ガスを吸収液と接触させ、燃焼排ガス中のCOを除去して回収する方法が精力的に研究されている。
CO回収プロセスとしては例えば、図8に示すCO回収システムの例がある((財)地球環境産業技術研究機構 平成18年度成果報告書)(非特許文献1)。図8では主要設備のみ示し、付属設備は省略した。図8において、1はCO吸収塔、2は燃焼排ガス供給口、3は脱CO燃焼排ガス排出口、4は吸収液供給口、5は吸収液排出口、6はCOを吸収した吸収液の排出ポンプ、7は熱交換器、8は吸収液再生塔、9は再生加熱器、10は還流水ポンプ、11はCO分離器、12は回収CO排出ライン、13は再生塔還流冷却器である。
図8において、回収すべきCOを含む燃焼排ガスは、燃焼排ガス供給口2を通ってCO吸収塔1へ導かれる。CO吸収塔1で燃焼排ガスは吸収液供給口4から供給される吸収液と向流接触させられ、燃焼排ガス中のCOは吸収液により吸収除去され、脱CO燃焼排ガスは上部へと向かう。
CO吸収塔1に供給される吸収液はCOを吸収し、その吸収による反応熱のため、あるいは排ガスが有する顕熱によって、通常吸収液供給口4における温度よりも高温となる。COを吸収した吸収液は、吸収液排出口5から排出ポンプ6を経て熱交換器7に送られて加熱され、吸収液再生塔8へ導かれて再生される。吸収液再生塔8で再生された吸収液の温度調節は、熱交換器7或いは必要に応じて熱交換器7と吸収液供給口4の間に設けられる冷却器14により行うことができる。
再生塔8では、再生加熱器9による加熱により吸収液が再生され、熱交換器7及び必要に応じて冷却器14により冷却されてCO吸収塔1へ戻される。吸収液再生塔8の上部において、吸収液から分離されたCOは再生塔還流冷却器13により還流水と接触して冷却される。その後CO分離器11にてCOに同伴した水蒸気が凝縮した還流水と分離され、回収CO排出口12よりCO回収工程へ導かれる。
上述したCO回収プロセスで用いられる吸収液としてはアミン化合物が数多く知られている。特開昭61-71819号(特許文献1)には、立体障害アミンおよびスルホラン等の非水溶媒を含む酸性ガススクラッピング用組成物が記載されている。立体障害第一モノアミノアルコールとして、2−アミノー2−メチルー1−プロパノール等が例示され、また用いられている。
特開平5-301023号(特許文献2)には、2−アミノー2−メチルー1−プロパノール、2−(メリルアミノ)−エタノール、2−(エチルアミノ)−エタノール、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、2−(ヒドロキシエチル)−ピペリジンの群から選ばれるヒンダードアミンを代表例とする特定のヒンダードアミン水溶液によるCOガスの除去が記載されている。
また特開平8-252430号(特許文献3)には、第2級アミン及び第3級アミンのそれぞれの濃度が10〜45重量%の範囲にあるアミン混合水溶液によるCOガスの除去が記載されている。
Chemical Engineering Science、41巻、4号、997〜1003頁(非特許文献2)にはヒンダードアミンアミンである2−アミノー2−2メチルー1−プロパノール水溶液のCO吸収挙動が開示されている。
このように数多くの吸収液によるCOの回収があるが、これらはいずれも、吸収液とCOを含む燃焼排ガスを直接接触させる方法によりCOを回収している。
特開昭61-71819号 特開平5-301023号 特開平8-252430号 (財)地球環境産業技術研究機構 平成18年度成果報告書 Chemical Engineering Science、41巻、4号、997〜1003頁
ところで燃焼排ガスにはCOだけでなく、O、SOx、NOxが含まれている。吸収液と排ガスを直接接触させると、これらO、SOx、NOxにより吸収液の性能低下、劣化が生じる。
例えば、窒素原子に付いた水素原子をアルキル基で置換したアルカノールアミンが吸収液に含まれる場合では、アルキル基の数が増加するにしたがって酸化が進む。また、吸収液中の炭素原子に付いた水素原子をアルキル基で置換する場合、置換基の数が増して第2級、第3級炭素になるにしたがって酸化が進む(小田良平:“酸化”、化学工業社(1963))。置換基がないモノエタノールアミンを吸収液として用いた場合でも程度は少ないが酸化が起こる。
また排ガス中に含まれるSOx、NOxも吸収液の劣化をもたらす。例えば、吸収液中のアルカノールアミンがSOと反応して、加熱によっても再生されない熱的に安定な塩を生じることがある。この熱安定性塩を形成したアルカノールアミンは、COを吸収できない不活性なアルカノールアミンとなるため、COを吸収できるアルカノールアミン(活性アルカノールアミン)の濃度は排ガスの処理時間の経過と共に減少し、それに伴って吸収液のpHも低下する。このために、CO除去性能は低下する。吸収液の劣化等はCO回収コストに大きなインパクトを与える。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、CO吸収液の酸化による劣化を防止してCO吸収性能の低下を抑制することができ、さらに、排ガス中のSOx、NOxが吸収液中に蓄積することによって生じるCO吸収性能の低下を抑制することができるCO回収システムを提供することを目的とする。
本発明は、COを含む排ガスの排ガス導入口と、処理後の排ガスの排ガス排出口と、COを吸収する吸収液の吸収液導入口と、CO吸収後の吸収液の吸収液排出口とを有する容器と、前記排ガスの排ガス導入口に、前記排ガスを供給する手段と、前記吸収液の吸収液導入口に、前記吸収液を供給する手段とを備え、前記容器の内部を、前記吸収液導入口に連通する吸収液導入空間と、前記吸収液排出口に連通する吸収液排出空間と、前記排ガス導入口および前記排ガス排出口と連通する排ガス空間の3つの空間に区画する隔壁を設け、COだけを選択的に透過する材料から成るとともに互いに平行に延びる管形状の多数の膜を前記排ガス空間に設け、前記吸収液を前記吸収液導入空間から各膜の内側を流通させて前記吸収液排出空間へ流通させて前記排ガス中のCOを選択的に前記吸収液に吸収させることを特徴とするCOの回収システムである。
本発明は、前記排ガス空間に、吸収液を流通させる多数の膜とほぼ直交して案内板を設置し、この案内板は多数の膜を支持すると同時に、前記排ガスの流れを前記多数の膜とほぼ垂直に排ガス導入口から排ガス排出口へ流通するように導くことを特徴とするCOの回収システムである。
本発明は、COを含む排ガスの排ガス導入口と排ガス排出口とを有する容器と、前記容器内における前記排ガスの流れに対して直交する方向に互いに平行に配置され、COを選択的に透過する材料から成る多数の管形状の膜と、吸収液導入口を備えるとともに前記容器外面に設けられ、前記管形状の膜の内側にCOを吸収する吸収液を導入させる吸収液導入部と、吸収液排出口を備えるとともに前記容器外面に設けられ、前記管形状の膜の内側から前記吸収液を排出させる吸収液排出部と、前記排ガス導入口に排ガスを供給する手段と、前記吸収液導入部に吸収液を供給する手段とを備え、前記吸収液導入部から導入した前記吸収液を前記管形状の膜の内側を流通させ、前記排ガス中のCOを吸収させて前記吸収液排出部に導くことを特徴とするCOの回収システムである。
本発明は、前記吸収液導入部によって前記管形状の膜の一側から当該管形状の膜の内側に導入された吸収液は当該管形状の膜の他端から排出されるとともに、当該他端から排出された吸収液を集合させ、当該排出された管形状の膜とは別の前記管形状の膜の内側に導入させる吸収液集合部を前記容器の外面にさらに備えることを特徴とするCOの回収システム。
本発明は、前記吸収液集合部内に、冷却媒体が流通する冷却管を設けたことを特徴とするCOの回収システムである。
本発明は、前記容器内部に、吸収液が膜の内部から前記排ガス中に漏洩したことを検知するpHセンサーを設けたことを特徴とするCOの回収システムである。
本発明は、前記吸収液の流通経路に圧力センサーを設け、膜内の詰まり、あるいは吸収液の膜外への漏洩を検知することを特徴とするCOの回収システムである。
本発明は、前記排ガス供給手段は、前記吸収液排出口から排出されてきた前記吸収液を加熱する手段を有することを特徴とするCOの回収システムである。
以上のように本発明によれば、排ガス中のCOを吸収する吸収液が酸化により劣化することはなく、排ガス中のSOx、NOxが吸収液中に蓄積して吸収液が劣化することはない。このためCO吸収性能の低下を抑制することができ、効率よくCOを回収することができるCO回収システムを提供することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明によるCO回収システムの第1の実施の形態について説明する。
図1および図7は、本発明によるCO回収システムの第1の実施の形態を示す図である。まず図7によりCO回収システムの全体について説明する。
CO回収システムは、COを含む排ガスの排ガス導入口2と、処理後の排ガスの排ガス排出口3と、COを吸収する吸収液の吸収液導入口4と、CO吸収後の吸収液の吸収液排出口5とを有する容器15と、容器15の吸収液排出口5に吸収液加熱器29を介して接続された排出ポンプ6と、排出ポンプ6に熱交換器7を介して接続された吸収液再生塔8とを備えている。
吸収液再生塔8には、熱交換器7および供給ポンプ7aを介して冷却器14が接続され、吸収液再生塔8で再生された吸収液が熱交換器7、供給ポンプ7aおよび冷却器14を経て、吸収液導入口4から容器15内に導入される。この場合、熱交換器7、供給ポンプ7aおよび冷却器14により、吸収液の供給手段が構成される。
また吸収液再生塔8には、再生塔環流冷却器13を介してCO分離器11が接続され、CO分離器11で吸収液から分離されたCOは、回収CO排出ライン12から外方へ排出される。またCO分離器11でCOが回収された吸収液は、環流水ポンプ10を経て吸収液再生塔8へ戻される。また吸収液再生塔8には再生加熱器9が接続されている。
さらに、容器15の排ガス導入口2には、配管ライン30を通り、吸収液加熱器29により吸収液を加熱したCOを含む排ガスが、配管ライン31を経て供給される。
また図1に示すように、容器15の内部には、容器15の内部を容器15内を吸収液を収納する第1吸収液空間18と、吸収液を収納する第2吸収液空間19と、これら第1吸収液空間18と第2吸収液空間19との間に介在され排ガスを収納する排ガス空間35との3つに区画する一対の隔壁17,17が設けられている。そしてCOだけを選択的に透過する材料からなる管形状の多数のCO透過膜16が、排ガス空間35内に互いに平行に延びて配置され、各膜16の一方の端部は第1吸収液空間18に達し、他方の端部は第2吸収液空間19に達している。
この場合、容器15の排ガス導入口2および排ガス排出口3は、排ガス空間35に連通するように配置され、吸収液導入口4は第1吸収液空間18に配置され、吸収液排出口5は第2吸収液空間19に配置されている。すなわち、吸収液導入口4と連通する第1吸収液空間18は吸収液導入空間を形成し、吸収液排出口5が連通する第2吸収液空間19は吸収液排出空間を形成している。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。図1および図7において、配管ライン30、吸収液加熱器29および配管ライン31を経て吸収液を加熱したCOを含む排ガス20は、排ガス供給口2から容器15内に導入される。排ガス20は、次にCOを透過する膜16の外側を流通しながら、排ガス空間35内を通る。このとき、排ガス中のCOだけが選択的に、CO透過膜16の内部に入り、膜16内部を流通する吸収液21に吸収される。その後排ガス空間35内の排ガスは、排ガス排出口3から容器3の外方へ排出される。
一方、吸収液再生塔8で再生され冷却器14で冷却された吸収液21は、吸収液導入口4から容器15内の第1吸収液空間18に導入され、隔壁17に固定された多数のCO透過膜16の内部に圧送される。吸収液21は、CO透過膜16の内部を流通する間に、外部から透過してくる排ガス中のCOを吸収し、第2吸収液空間19に集められた後、吸収液排出口5から容器15外方に排出される。
次にCOを吸収した吸収液は、吸収液排出口5から排出ポンプ6を経て熱交換器7に送られて加熱され、吸収液再生塔8へ導かれて再生される。吸収液再生塔8で再生された吸収液の温度調節は、熱交換器7或いは必要に応じて熱交換器7と吸収液供給口4の間に設けられる冷却器14により行うことができる。
再生塔8では、再生加熱器9による加熱により吸収液が再生され、熱交換器7及び必要に応じて冷却器14により冷却されて容器15へ戻される。吸収液再生塔8の上部において、吸収液から分離されたCOは再生塔還流冷却器13により還流水と接触して冷却される。その後CO分離器11にてCOに同伴した水蒸気が凝縮した還流水と分離され、回収CO排出口12よりCO回収工程へ導かれる。
上述したCO回収プロセスで用いられる吸収液としてはアミン化合物が数多く知られている。例えば、立体障害アミンおよびスルホラン等の非水溶媒を含む酸性ガススクラッピング用組成物を用いることができる。また立体障害第一モノアミノアルコールとして、2−アミノー2−メチルー1−プロパノール等が用いられる。
さらに吸収液として、2−アミノー2−メチルー1−プロパノール、2−(メリルアミノ)−エタノール、2−(エチルアミノ)−エタノール、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、2−(ヒドロキシエチル)−ピペリジンの群から選ばれるヒンダードアミンを代表例とする特定のヒンダードアミン水溶液を用いることができ、また第2級アミン及び第3級アミンのそれぞれの濃度が10〜45重量%の範囲にあるアミン混合水溶液を用いてもよい。
またヒンダードアミンアミンである2−アミノー2−2メチルー1−プロパノール水溶液を用いてもよい。
このように、本実施の形態によれば、容器15内において、吸収液21は、排ガス20中に含まれる酸素やSOx、NOxに直接接触すること無く、排ガス中のCOを吸収できるので、吸収液21の酸化劣化や吸収性能の低下を抑制することができる。
なお容器15内では、吸収液21は、できるだけ温度が低い方がCO吸収可能容量が大きく吸収効率を高められるが、COを放出する再生塔8においては、吸収液21を昇温する必要があり、これに多大なエネルギーを必要としている。そこで、容器15に供給する前のより高温の排ガス20を用いて、吸収液加熱器29により容器15から排出される吸収液21を加熱する。このことにより再生塔8で必要となるエネルギーを削減することができる。また、吸収液加熱器29で吸収液21を加熱し、自らは冷却された排ガス20を容器15に供給することによって、吸収液21のCO吸収可能容量も大きくできる。
第2の実施の形態
次に図2を用いて本発明によるCOの回収システムの第2の実施の形態について説明する。図2に示す第2の実施の形態において、図1および図7に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符して詳細な説明は省略する。
図2に示すように、容器15の排ガス空間35内に、多数のCO透過膜16に略直交して複数の案内板22が設けられ、各案内板22は一端側に開口22aを有している。そして各案内板22の開口22aは互い違いに設けられている。
図2において、排ガス供給口2から容器15内に導入された排ガス20は、CO透過膜16の外側を流通する時に、案内板22に案内されてCO透過膜16にほぼ直交しながら流通し、かつ排ガスの流速分布が、ほぼ均一になる。このため排ガス中COの透過効率を向上させることができる。また、各CO透過膜16を案内板22で支持することができ、排ガスの流れにより生じる応力が直接CO透過膜16に加わることを防止し、かつ損傷を防ぎ耐久性を高めることができる。特に、CO透過膜16が長くなると、このような案内板20は必須となってくる。
第3の実施の形態
次に図3を用いて本発明によるCOの回収システムの第3の実施の形態について説明する。図3に示す第3の実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符して詳細な説明は省略する。
図3に示すように、COの回収システムは排ガス導入口2と、排ガス排出口3とを有する容器15と、容器15外面に設けられ吸収液を集合させて容器15へ導入する吸収液導入部18aと、容器15外面に設けられ容器15からの吸収液を集合させて排出する吸収液排出部19aと、吸収液導入部18aと吸収液排出部19aとの間に設けられた吸収液集合部23とを備えている。
また排ガス導入口2は容器15の下端に設けられ、排ガス排出口3は容器15の上端に設けられている。このため排ガス20は容器15内で下方から上方へ向って流れる。
一方、容器15内には、吸収液導入部18aと吸収液集合部23との間、吸収液集合部23同士間、および吸収液集合部23と吸収液排出部19aとの間に、排ガスの流れ方向と直交して多数のCO透過膜16が設置されている。なお、本実施の形態においてもCO透過膜16の各々は管形状をしている。
図3において、排ガス供給口2から容器15内へ導入された排ガス20は、容器15の内部をCO透過膜16の外側をCO透過膜16と直交して流通する。このとき排ガス中のCOだけが選択的に、CO透過膜16の内部に入り、CO透過膜16内部を流通する吸収液21に吸収され、最終的に処理済排ガス排出口3から容器外に排出される。
一方、吸収液21は、吸収液導入部18aから容器15に固定された多数のCO透過膜16の内部に圧送され、吸収液集合部23に集められる。その後吸収液集合部23内の吸収液は、引き続き、他のCO透過膜16の内部に圧送され、吸収液集合部23から吸収液排出部19aから容器15外方へ排出される。その間、吸収液21は、外部から透過してくる排ガス中のCOを吸収する。すなわち、吸収液集合部23は、CO透過膜16の一端から排出された吸収液を一旦集合させ、排出されたCO透過膜とは別のCO透過膜16の内部に圧送するものであり、吸収液導入部18a、吸収液集合部23、および吸収液排出部19aを組み合わせることによって、吸収液21の流路を直列に形成させ、吸収液21が流通するCO透過膜16の全長を長く取っている。
なお、吸収液集合部を複数設けることでさらに流路を延長し、吸収液21が流通するCO透過膜16の全長を長く取ることも可能であり、逆に吸収液集合部23を設けず、CO透過膜16の一端側に吸収液導入部18a、他端側に吸収液排出部19aを設ける構成とすれば、吸収液21が流通するCO透過膜16の全長を容器15の幅程度まで短くすることも可能である。これらの、吸収液21が流通するCO透過膜16の全長については、排ガスや吸収液21の流量、流速などに基づいて適宜決定することができる。
本実施の形態によれば、容器15内において、排ガスはCO透過膜16にほぼ直交しながら流通し、かつ流速分布が、ほぼ均一になるため、排ガス中COの透過効率を向上させることができる。
第4の実施の形態
次に図4により本発明によるCOの回収システムの第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、図3に示す第3の実施の形態において、吸収液集合部23に、吸収液21を冷却するための冷却管26を設けたものである。
図4において、吸収液21は、CO透過膜16を透過して内部に入るCOを吸収する際に反応熱を発生する。これによって吸収液21の温度が上昇すると、吸収液21の単位重量当たりのCO吸収可能容量が低下するために、それ以上COを吸収できなくなることがある。そこで、吸収液集合部23に冷却媒体が流通する冷却管26を設けて吸収液21の温度を下げる。このことによって、吸収液21の吸収可能容量の低下を防ぐことができる。
第5の実施の形態
次に図5により本発明によるCOの回収システムの第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、図1および図7に示す第1の実施の形態において、容器15の排ガス空間35の底部に吸収液21がCO透過膜16から漏洩したことを検知するためのpHセンサー27を設けたものである。
排ガス20は、COやSOx、NOx等を含むことにより弱酸性を呈するので、pHを測定すると中性を示す7より小さな値を示す。一方、吸収液21に一般的に使用されるアミン系の水溶液は弱アルカリ性を呈し、pHは7よりも大きな値を示す。従って、容器15の排ガス空間35の底部、すなわち吸収液21が溜まり易い箇所にpHセンサー27を設置することにより、pH値を常時監視することができる。これにより、排ガス空間35に吸収液21が漏洩したことを検知することができる。
第6の実施の形態
次に図6により本発明によるCOの回収システムの第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、図3に示す第3の実施の形態において、容器15外面に設けられた吸収液導入部18a、吸収液排出部19a、あるいは吸収液集合部23に、圧力センサー28を設けたものである。
図6において吸収液21が流通する各部の圧力は、上流ほど圧力が高く、各部間の圧力差は、正常運転時には所定の値付近で、ほぼ一定になっている。しかしCO透過膜16の一部に漏洩が生じると、圧力差は所要の値より低下し、逆に、CO透過膜16の内部に閉塞が生じると圧力差は増加する。従って、これらの圧力差を圧力センサー28により常時監視することによって、CO透過膜16の破損や詰まりなどを検知することができる。
なお、上述した第1〜第6の実施の形態において説明した技術内容は、互いに組み合わせて構成することもできる。
図1は、本発明によるCOの回収システムの第1の実施の形態を示す図。 図2は、本発明によるCOの回収システムの第2の実施の形態を示す図。 図3は、本発明によるCOの回収システムの第3の実施の形態を示す図。 図4は、本発明によるCOの回収システムの第4の実施の形態を示す図。 図5は、本発明によるCOの回収システムの第5の実施の形態を示す図。 図6は、本発明によるCOの回収システムの第6の実施の形態を示す図。 図7は、本発明によるCOの回収システムの全体概略図。 図8は、従来のCOの回収システムを示す図。
符号の説明
2 排ガス導入口
3 排ガス排出口
4 吸収液導入口
5 吸収液排出口
7 熱交換器
8 再生塔
9 再生加熱器
11 CO分離器
15 容器
16 CO透過膜
17 隔壁
18 第1吸収液空間
18a 吸収液導入部
19 第2吸収液空間
19a 吸収液排出部
20 排ガス
21 吸収液
22 案内板
23 吸収液集合部
26 冷却管
27 pHセンサー
28 圧力センサー
29 吸収液加熱器
35 排ガス空間

Claims (8)

  1. COを含む排ガスの排ガス導入口と、処理後の排ガスの排ガス排出口と、COを吸収する吸収液の吸収液導入口と、CO吸収後の吸収液の吸収液排出口とを有する容器と、
    前記排ガスの排ガス導入口に、前記排ガスを供給する手段と、
    前記吸収液の吸収液導入口に、前記吸収液を供給する手段とを備え、
    前記容器の内部を、前記吸収液導入口に連通する吸収液導入空間と、前記吸収液排出口に連通する吸収液排出空間と、前記排ガス導入口および前記排ガス排出口と連通する排ガス空間の3つの空間に区画する隔壁を設け、
    COだけを選択的に透過する材料から成るとともに互いに平行に延びる管形状の多数の膜を前記排ガス空間に設け、 前記吸収液を前記吸収液導入空間から各膜の内側を流通させて前記吸収液排出空間へ流通させて前記排ガス中のCOを前記吸収液に吸収させることを特徴とするCOの回収システム。
  2. 前記排ガス空間に、吸収液を流通させる多数の膜とほぼ直交して案内板を設置し、この案内板は多数の膜を支持すると同時に、前記排ガスの流れを前記多数の膜とほぼ垂直に排ガス導入口から排ガス排出口へ流通するように導くことを特徴とする請求項1記載のCOの回収システム。
  3. COを含む排ガスの排ガス導入口と排ガス排出口とを有する容器と、
    前記容器内における前記排ガスの流れに対して直交する方向に互いに平行に配置され、COを選択的に透過する材料から成る多数の管形状の膜と、
    吸収液導入口を備えるとともに前記容器外面に設けられ、前記管形状の膜の内側にCOを吸収する吸収液を導入させる吸収液導入部と、
    吸収液排出口を備えるとともに前記容器外面に設けられ、前記管形状の膜の内側から前記吸収液を排出させる吸収液排出部と、
    前記排ガス導入口に排ガスを供給する手段と、
    前記吸収液導入部に吸収液を供給する手段とを備え、
    前記吸収液導入部から導入した前記吸収液を前記管形状の膜の内側を流通させ、前記排ガス中のCOを吸収させて前記吸収液排出部に導くことを特徴とするCOの回収システム。
  4. 前記吸収液導入部によって前記管形状の膜の一側から当該管形状の膜の内側に導入された吸収液は当該管形状の膜の他端から排出されるとともに、
    当該他端から排出された吸収液を集合させ、当該排出された管形状の膜とは別の前記管形状の膜の内側に導入させる吸収液集合部を前記容器の外面にさらに備えることを特徴とする請求項4記載のCOの回収システム。
  5. 前記吸収液集合部内に、冷却媒体が流通する冷却管を設けたことを特徴とする請求項4記載のCOの回収システム。
  6. 前記容器内部に、吸収液が膜の内部から前記排ガス中に漏洩したことを検知するpHセンサーを設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のCOの回収システム。
  7. 前記吸収液の流通経路に圧力センサーを設け、膜内の詰まり、あるいは吸収液の膜外への漏洩を検知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のCOの回収システム。
  8. 前記排ガス供給手段は、前記吸収液排出口から排出されてきた前記吸収液を加熱する手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載のCOの回収システム。
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