JP2009188852A - 無線通信システム - Google Patents

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誠 長谷川
Kazuo Kitagawa
一生 北川
Takeo Fujii
威生 藤井
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Abstract

【課題】基地局と、基地局と無線通信を行う端末と、基地局と端末との間の通信を中継する中継局と、を備える無線通信システムにおいて、端末や中継器にかかる負担を分散させて効率的な無線通信を行うことができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】基地局11と、端末15と、基地局11と端末15との間の無線通信を中継する中継器13と、を備える無線通信システム1000において、端末15は、基地局11とセルラー通信を行って基地局1から送信された端末受信パケットを受信するとともに中継器13と無線LAN通信を行い、中継器13に対して基地局11に送信するための端末送信パケットを送信させるよう構成されており、中継器13は、端末11と無線LAN通信を行うとともに基地局1とセルラー通信を行い、端末15から送信された端末送信パケットが受信された場合に、基地局11に対して当該端末送信パケットを送信させるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システムに関する。
従来、無線LAN通信が可能な端末、基地局との間でセルラー通信が可能な端末が知られている。また、基地局との間でセルラー通信が不可能な端末であっても、その端末が無線LAN通信可能であれば、基地局との間でセルラー通信が可能であるとともに端末との間で無線LAN通信が可能な中継器を介して、基地局との間で通信が可能となることは知られている。
さらに、セルラー通信等の長距離無線通信や、無線LAN通信等の短距離無線通信などの複数の通信が可能な端末も知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。また、基地局などから入力される高周波信号をデジタルシグナルプロセッサーを用いて処理した後に中継することによって、高速通信を可能にする中継局(レピータ)なども提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特表2007−527644号公報 特開2003−047064号公報 WO2003/084273号公報 特開2004−242058号公報 特開2003−219462号公報
しかしながら、セルラー通信が可能な端末や、特許文献1〜4記載のセルラー通信等の長距離無線通信や無線LAN通信等の短距離無線通信などの複数の通信が可能な端末が、基地局との間でセルラー通信等の長距離無線通信を行う場合、無線LAN通信等の短距離通信を行う場合と比較して、大きな送信電力が必要である等の理由から、端末に負担がかかるという問題がある。さらに、セルラー通信として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)を利用するWiMAX通信を行うと、高いピーク電力が必要となり、端末の増幅器に負荷がかかり、端末に負担がかかるという問題がある。
また、中継器を介して端末が基地局との間で通信を行う場合、中継器は基地局とも端末とも通信しなければならない等の理由から、中継器に負担がかかるという問題がある。そして、この問題は、特許文献5記載の中継局のように、デジタルシグナルプロセッサーを用いて処理を行った後に中継を行うようにしても解決することはできない。
本発明の課題は、基地局と、基地局と無線通信を行う端末と、基地局と端末との間の通信を中継する中継局と、を備える無線通信システムにおいて、端末や中継器にかかる負担を分散させて効率的な無線通信を行うことができる無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
基地局と、前記基地局と無線通信を行う端末と、前記基地局と前記端末との間の無線通信を中継する中継器と、を備える無線通信システムにおいて、
前記端末は、
前記基地局から送信された端末受信パケットを受信する、当該基地局とセルラー通信を行うための端末側セルラー通信手段と、
前記中継器と無線LAN(Local Area Network)通信を行うための端末側無線LAN通信手段と、
前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記基地局に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御手段と、を備え、
前記中継器は、
前記端末と無線LAN通信を行うための中継器側無線LAN通信手段と、
前記基地局とセルラー通信を行うための中継器側セルラー通信手段と、
前記端末側無線LAN通信手段により送信された端末送信パケットが前記中継器側無線LAN通信手段により受信された場合に、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記端末は、
前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出された場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求情報を送信させる中継要求情報送信制御手段と、を備え、
前記中継器側セルラー通信手段は、前記基地局から送信された前記端末受信パケットを受信し、
前記中継器は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継要求情報に基づいて、前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記中継器側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットのうちの、当該中継要求情報に応じた端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記中継器側セルラー通信手段は、前記基地局から送信された前記端末受信パケットを受信し、
前記中継器は、前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記中継器側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段を備え、
前記端末は、
前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求情報を送信させる中継キャンセル要求情報送信制御手段と、を備え、
前記端末受信パケット中継手段は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継キャンセル要求情報に基づいて、前記端末受信パケットの送信の中継を中止することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
前記端末は、
前記基地局とセルラー通信が可能であるとともに、前記中継器と無線LAN通信が可能である端末側通信手段と、
所定のタイミングで、前記端末側通信手段を、セルラー通信可能な状態と、無線LAN通信可能な状態と、に切り替える端末側切替手段と、を備え、
前記端末側通信手段は、前記端末側切替手段によりセルラー通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記端末側セルラー通信手段として機能し、前記端末側切替手段により無線LAN通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記端末側無線LAN通信手段として機能することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
前記中継器は、
前記基地局とセルラー通信が可能であるとともに、前記端末と無線LAN通信が可能である中継器側通信手段と、
前記所定のタイミングで、前記中継器側通信手段を、セルラー通信可能な状態と、無線LAN通信可能な状態と、に切り替える中継器側切替手段と、を備え、
前記中継器側通信手段は、前記中継器側切替手段によりセルラー通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記中継器側セルラー通信手段として機能し、前記中継器側切替手段により無線LAN通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記中継器側無線LAN通信手段として機能することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5の何れか一項に記載の無線通信システムにおいて、
前記端末は、
前記基地局とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する取得手段と、
前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記取得手段により取得された通信状態情報を送信させる通信状態情報送信制御手段と、を備え、
前記第2端末送信パケット送信制御手段は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された通信状態情報に基づいて、前記中継器側セルラー通信手段により前記基地局に対して送信される端末送信パケットの送信電力を制御し、
前記基地局は、前記中継器側セルラー通信手段により送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、前記端末受信パケットの送信電力の制御及び/又は前記端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
請求項1〜5の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
前記端末は、
前記基地局とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する取得手段と、
前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記取得手段により取得された通信状態情報を送信させる第1通信状態情報送信制御手段と、を備え、
前記中継器は、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、前記端末側無線LAN通信手段により送信された通信状態情報を送信させる第2通信状態情報送信制御手段を備え、
前記基地局は、前記中継器側セルラー通信手段により送信された通信状態情報に基づいて、前記端末受信パケットの送信電力の制御及び/又は前記端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
請求項1〜5の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
前記端末は、
前記基地局とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する取得手段と、
前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記取得手段により取得された通信状態情報を送信させる通信状態情報送信制御手段と、を備え、
前記中継器は、
前記端末側無線LAN通信手段により送信された通信状態情報に基づいて、前記基地局における端末受信パケットの送信電力を決定する決定手段と、
前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、前記決定手段により決定された送信電力に関する送信電力情報を送信させる送信電力情報送信制御手段と、を備え、
前記基地局は、前記中継器側セルラー通信手段により送信された送信電力情報に基づく送信電力で端末受信パケットが送信されるよう、前記端末受信パケットの送信電力の制御及び/又は前記端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
請求項1〜8の何れか一項に記載の無線通信システムにおいて、
前記セルラー通信は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信であり、
前記無線LAN通信は、WiFi(Wireless Fidelity)通信であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
基地局と、前記基地局と無線通信を行う端末と、前記基地局と前記端末との間の無線通信を中継する中継器と、を備える無線通信システムにおいて、
前記端末は、
前記基地局から送信された端末受信パケットを受信する、当該基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための端末側セルラー通信手段と、
前記中継器と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための端末側無線LAN通信手段と、
前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記基地局に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御手段と、
前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出された場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求情報を送信させる中継要求情報送信制御手段と、を備え、
前記中継器は、
前記端末と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための中継器側無線LAN通信手段と、
前記基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための中継器側セルラー通信手段と、
前記端末側無線LAN通信手段により送信された端末送信パケットが前記中継器側無線LAN通信手段により受信された場合に、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御手段と、
前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継要求情報に基づいて、前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記基地局から送信された端末受信パケットのうちの、当該中継要求情報に応じた端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段と、を備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、
基地局と、前記基地局と無線通信を行う端末と、前記基地局と前記端末との間の無線通信を中継する中継器と、を備える無線通信システムにおいて、
前記端末は、
前記基地局から送信された端末受信パケットを受信する、当該基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための端末側セルラー通信手段と、
前記中継器と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための端末側無線LAN通信手段と、
前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記基地局に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御手段と、を備え、
前記中継器は、
前記端末と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための中継器側無線LAN通信手段と、
前記基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための中継器側セルラー通信手段と、
前記端末側無線LAN通信手段により送信された端末送信パケットが前記中継器側無線LAN通信手段により受信された場合に、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御手段と、
前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記基地局から送信された端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段と、を備え、
前記端末は、
前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求情報を送信させる中継キャンセル要求情報送信制御手段と、を備え、
前記端末受信パケット中継手段は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継キャンセル要求情報に基づいて、前記端末受信パケットの送信の中継を中止することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、
請求項1〜11の何れか一項に記載の無線通信システムにおいて、
前記端末は、前記中継器の機能を有し、
前記中継器は、前記端末の機能を有することを特徴とする。
本発明によれば、基地局と、基地局と無線通信を行う端末と、基地局と端末との間の無線通信を中継する中継器と、を備える無線通信システムにおいて、端末は、基地局から送信された端末受信パケットを受信する、当該基地局とセルラー通信を行うための端末側セルラー通信手段と、中継器と無線LAN通信を行うための端末側無線LAN通信手段と、端末側無線LAN通信手段を制御して、中継器に対して、基地局に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御手段と、を備え、中継器は、端末と無線LAN通信を行うための中継器側無線LAN通信手段と、基地局とセルラー通信を行うための中継器側セルラー通信手段と、端末側無線LAN通信手段により送信された端末送信パケットが中継器側無線LAN通信手段により受信された場合に、中継器側セルラー通信手段を制御して、基地局に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御手段と、を備えている。
すなわち、端末は、基地局に送信するための端末送信パケットを、無線LAN通信によって中継器に対して送信し、その中継器を介して基地局に対して送信するようになっているため、端末送信パケットをセルラー通信によって基地局に対して直接送信する場合と比較して、端末にかかる負担を軽減することができる。
また、中継器による、端末から基地局に対して送信される端末送信パケットの中継は必須であるが、基地局から端末に対して送信される端末受信パケットの中継は必須ではないため、端末と基地局との間の通信を全て中継する場合と比較して、中継器にかかる負担を軽減することができる。
したがって、端末と中継器の負担を分散させて効率的な無線通信を行うことができる。
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態における無線通信システム1000について説明する。
<無線通信システムの構成>
無線通信システム1000は、例えば、屋内Dをサポートする無線LAN(Local Area Network)システムと、無線LANシステムがサポートするエリアよりも広いエリア(例えば、半径10km程度のエリア)をサポートするセルラーシステムと、により構成される。
具体的には、無線通信システム1000は、例えば、図1に示すように、基地局11と、基地局11と無線通信を行う端末15と、基地局11と端末15との間の無線通信を中継する中継器13と、を備えている。無線通信システム1000においては、基地局11、端末15及び中継器13でセルラーシステムを構成し、端末15及び中継器13で無線LANシステムを構成している。
無線通信システム1000では、例えば、図1に示すように、基地局11から端末15及び中継器13に対して、セルラー通信によってパケットが送信されるようになっている。また、中継器13から基地局11に対して、セルラー通信によってパケットが送信されるようになっている。また、端末15と中継器13との間で、無線LAN通信によってパケットの送受信が行われるようになっている。
すなわち、無線通信システム1000における基地局11と端末15との間の通信は、基地局11から端末15に対して送信される下り信号が、端末15により直接受信され、端末15から基地局11に対して送信される上り信号が、中継器13により中継される、上下非対称型の中継方式の通信となっている。
ここで、中継器13は、例えば、基地局11とのセルラー通信の状態が良好となる位置(例えば、屋内Dの窓際に近い位置)に配置されており、端末15は、例えば、基地局11とのセルラー通信の状態が中継器13と同等となる位置又は中継器13よりも悪い位置(例えば、屋内Dの窓際から遠い位置)に配置されていることとする。
セルラーシステムは、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)技術を用いた無線通信システムであり、無線LANシステムは、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)技術を用いた無線通信システムである。
なお、セルラーシステムは、WiMAX技術を用いた無線通信システムに限ることはなく、セルラーシステムを構成する基地局11と端末15との間でセルラー通信が行えるとともに、セルラーシステムを構成する基地局11と中継器13との間でセルラー通信が行える無線通信システムであれば任意であり、例えば、3.9Gセルラーなどの技術を用いた無線通信システムであっても良い。
また、無線LANシステムは、WiFi技術を用いた無線通信システムに限ることはなく、無線LANシステムを構成する端末15と中継器13との間で無線LAN通信が行える無線通信システムであれば任意であり、例えば、UWB(Ultra Wide Band)などの技術を用いた無線通信システムであっても良い。
(基地局)
基地局11は、例えば、端末15や中継器13との間でWiMAX通信などのセルラー通信を行うセルラー基地局であり、例えば、図1に示すように、通信制御部111などを備えている。
具体的には、基地局11は、例えば、端末15に受信させたい端末受信パケットを送信したり、端末15から送信された端末送信パケットを中継器13を介して受信したりする。
ここで、端末受信パケットには、例えば、端末受信パケットを受信させたい端末15を識別するための情報や、基地局11を介して端末15が通信する相手先を識別するための情報、通信内容に関する情報(映像情報や音声情報など)などが含まれている。
また、端末送信パケットには、例えば、端末送信パケットを送信する端末15を識別するための情報や、基地局11を介して端末15が通信する相手先を識別するための情報、通信内容に関する情報(映像情報や音声情報など)などが含まれている。
なお、基地局11は、例えば、受信したパケットの送信電力に応じて、送信するパケットの送信電力を制御するセルラー基地局であっても良いし、受信した通信状態情報に基づいて、送信するパケットの送信電力を制御するセルラー基地局であっても良いし、受信した送信電力情報に基づく送信電力でパケットが送信されるよう、送信するパケットの送信電力を制御するセルラー基地局であっても良い。
通信状態情報とは、例えば、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態に基づく情報であり、具体的には、例えば、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信感度に関する情報や、基地局11と端末15との間の通信品質に関する情報、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信電力レベルに関する情報などである。
基地局11の通信制御部111は、基地局11と、基地局11に対して上り信号を送信する装置(本発明では中継器13)と、の間の通信における当該装置側の受信状態に応じて、基地局から送信されるパケットの送信電力を制御するようになっている。
これに対し、本発明の無線通信システム1000では、端末受信パケットの中継頻度を抑えるために、通信制御部111に、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態に応じて、基地局11から送信されるパケットの送信電力を制御させるようにする。
ここで、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態は、基地局11からの距離や障害物の有無などによって異なる。
したがって、本発明の無線通信システム1000では、例えば、基地局11からの距離が遠い等の理由によって、端末15側の受信状態が所定の許容範囲を下回る場合(受信状態が悪い場合)には、基地局11から送信されるパケットの送信電力を、前回の送信電力(受信状態が所定の許容範囲を下回ると判断されたパケットを送信したときの送信電力)よりも高くして、受信状態を改善させるようにする。
具体的には、中継器13は、例えば、基地局11が、受信したパケットの送信電力に応じて送信するパケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、通信状態情報(基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態に基づく情報)に基づいて、基地局11に対して送信するパケットの送信電力を制御するようになっている。
また、中継器13は、例えば、基地局11が、受信した通信状態情報に基づいて送信するパケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、通信状態情報(基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態に基づく情報)を、基地局11に対して送信するようになっている。
また、中継器13は、例えば、基地局11が、受信した送信電力情報に基づく送信電力でパケットが送信されるよう送信するパケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、通信状態情報(基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態に基づく情報)に基づいて送信電力を決定し、その決定した送信電力に関する送信電力情報(送信電力の値など)を基地局11に対して送信するようになっている。
(中継器)
中継器13は、例えば、基地局11との間でWiMAX通信などのセルラー通信を行うとともに、端末15との間でWiFi通信などの無線LAN通信を行う、セルラー/無線LAN中継器である。
具体的には、中継器13は、例えば、基地局11から送信された端末受信パケットを受信して、端末15から要求がある場合に当該端末受信パケットを端末15に対して送信したり、端末15から送信された端末送信パケットを受信して基地局11に対して送信したりする。
中継器13としては、例えば、屋内Dの壁面などに設けられたコンセントから電源を引き込むことができる電源接続可能な固定型の装置が好ましいが、端末15と基地局11との間の通信を中継できる装置であれば任意であり、例えば、モバイルルータなどの携帯型の装置であっても良い。
ここで、図2に、中継器13の機能的構成を示すブロック図を示し、図3に、中継器13における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図を示す。
具体的には、中継器13は、例えば、図2に示すように、セルラー送受分離部131と、セルラー受信部132と、セルラー受信用復調部133と、メモリ部134と、LAN送信用再変調部135と、LAN送信部136と、LAN送受分離部137と、LAN受信部138と、LAN受信用復調部139と、セルラー送信用再変調部140と、セルラー送信部141と、制御部142と、などを備えて構成される。
セルラー送受分離部131は、例えば、セルラー通信用アンテナ131aを有しており、基地局11との間でセルラー通信をして、例えば、図3に示す「セルラー送受分離」を行う。
具体的には、セルラー送受分離部131は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、基地局11から送信された端末受信パケットを受信してセルラー受信部132に出力するとともに、セルラー送信部141から入力された端末送信パケットを基地局11に対して送信する。
ここで、基地局11から送信された端末受信パケットは、セルラー通信用に変調されている。
セルラー受信部132は、例えば、図3に示す「セルラー受信」を行う。
具体的には、セルラー受信部132は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、セルラー送受分離部131から入力された端末受信パケットをセルラー受信用復調部133に出力する。
より具体的には、制御部142は、例えば、中継器13と無線LAN通信可能な端末15を判別し、セルラー送受分離部131からセルラー受信部132に入力されたパケットが、中継器13と無線LAN通信可能な端末15宛てのパケットである場合に、セルラー受信部132に制御信号を入力して、当該パケットをセルラー受信用復調部133に出力させるようになっている。
セルラー受信用復調部133は、例えば、図3に示す「第1復調」を行う。
具体的には、セルラー受信用復調部33は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、セルラー受信部132から入力された端末受信パケット(セルラー通信用に変調されている端末受信パケット)を復調してメモリ部134に出力する。
メモリ部134は、例えば、図3に示す「パケット保存」を行う。
具体的には、メモリ部134は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、セルラー受信用復調部133から入力された端末受信パケットを保存する。
LAN送信用再変調部135は、例えば、図3に示す「第1再変調」を行う。
具体的には、LAN送信用再変調部135は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、制御部142がメモリ部134から取得した端末受信パケットを、無線LAN通信用に変調してLAN送信部136に出力する。
ここで、端末15から中継要求があった場合に、制御部142は、端末受信パケットをメモリ部134から取得する。
LAN送信部136は、例えば、図3に示す「無線LAN送信」を行う。
具体的には、LAN送信部136は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、LAN送信用再変調部135から入力された端末受信パケットをLAN送受分離部137に出力する。
LAN送受分離部137は、例えば、無線LAN通信用アンテナ137aを有しており、端末15との間で無線LAN通信をして、例えば、図3に示す「無線LAN送受分離」を行う。
具体的には、LAN送受分離部137は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、LAN送信部136から入力された端末受信パケットを端末15に対して送信するとともに、端末15から送信されたパケット(中継要求パケット又は端末送信パケット)を受信してLAN受信部138に出力する。
ここで、端末15から送信されたパケット(中継要求パケット又は端末送信パケット)は、無線LAN通信用に変調されている。
LAN受信部138は、例えば、図3に示す「無線LAN受信」を行う。
具体的には、LAN受信部138は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、LAN送受分離部137から入力されたパケット(中継要求パケット又は端末送信パケット)をLAN受信用復調部139に出力する。
なお、端末15と無線LAN通信を行うための中継器側無線LAN通信手段は、例えば、LAN送信部136と、LAN送受分離部137と、LAN受信部138と、からなる。
LAN受信用復調部139は、例えば、図3に示す「第2復調」を行う。
具体的には、LAN受信用復調部139は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、LAN受信部138から入力されたパケット(無線LAN通信用に変調されている中継要求パケット又は端末送信パケット)を復調し、LAN受信部138から入力されたパケットが端末送信パケットである場合はセルラー送信用再変調部140に出力する。
より具体的には、制御部142は、例えば、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが、中継要求パケットであるか端末送信パケットであるかを判別し、端末送信パケットであると判別した場合に、LAN受信用復調部139に制御信号を入力して、当該端末送信パケットをセルラー送信用再変調部140に出力させるようになっている。
セルラー送信用再変調部140は、例えば、図3に示す「第2再変調」を行う。
具体的には、セルラー送信用再変調部140は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、LAN受信用復調部139から入力された端末送信パケットを、セルラー通信用に変調してセルラー送信部141に出力する。
セルラー送信部141は、例えば、図3に示す「セルラー送信」を行う。
具体的には、セルラー送信部141は、例えば、制御部142から入力される制御信号に従って、セルラー送信用再変調部140から入力された端末送信パケットをセルラー送受分離部131に出力する。
なお、基地局11とセルラー通信を行うための中継器側セルラー通信手段は、例えば、セルラー送信部141と、セルラー送受分離部131と、セルラー受信部132と、からなる。
制御部142は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)1421と、RAM(Random Access Memory)1422と、計時部1423と、記憶部1424と、などを備えて構成される。
CPU1421は、例えば、記憶部1424に記憶された中継器13用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
RAM1422は、例えば、CPU1421によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
計時部1423は、例えば、CPU1421から入力される制御信号に従って、所与の計時処理を行う。
記憶部1424は、例えば、中継器13で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU1421によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部1424に記憶されている。
具体的には、記憶部1424は、例えば、図2に示すように、保存パケット消去プログラム1424aと、端末受信パケット中継プログラム1424bと、第2端末送信パケット送信制御プログラム1424cと、第2通信状態情報送信制御プログラム1424dと、決定プログラム1424eと、送信電力情報送信制御プログラム1424fと、などを記憶している。
保存パケット消去プログラム1424aは、例えば、メモリ部134に保存されている端末受信パケットのうち、メモリ部134に保存された期間が一定期間を経過したものを、メモリ部134から消去する機能を、CPU1421に実現させる。
ここで、一定期間は、今後、その端末受信パケットの送信の中継は要求されない、と確実に判断できる期間であれば任意である。
端末受信パケット中継プログラム1424bは、例えば、端末15から送信された中継要求情報としての中継要求パケットに基づいて、LAN送信部136及びLAN送受分離部137を制御して、端末15に対して、基地局11から送信されてセルラー送受分離部131及びセルラー受信部132により受信された端末受信パケットのうちの、当該中継要求パケットに応じた端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する機能を、CPU1421に実現させる。
具体的には、CPU1421は、例えば、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが、中継要求パケットであるか端末送信パケットであるかを判別する。
そして、CPU1421は、例えば、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが端末送信パケットであると判別した場合に、LAN受信用復調部139に制御信号を入力して、当該端末送信パケットをセルラー送信用再変調部140に出力させる。
一方、CPU1421は、例えば、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが中継要求パケットであると判別した場合に、当該中継要求パケットを解読することによって図3に示す「中継要求チェック」を行い、当該中継要求パケットに応じた端末受信パケットをメモリ部134から取得して、LAN送信用再変調部135に出力し、端末15に対して送信させる。
CPU1421は、かかる端末受信パケット中継プログラム1424bを実行することによって、端末受信パケット中継手段として機能する。
第2端末送信パケット送信制御プログラム1424cは、例えば、端末15から送信された端末送信パケットがLAN送受分離部137及びLAN受信部138により受信された場合に、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131を制御して、基地局11に対して、当該端末送信パケットを送信させる機能を、CPU1421に実現させる。
具体的には、例えば、端末受信パケット中継プログラム1424bを実行したCPU1421によって、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが端末送信パケットであると判別された場合に、当該端末送信パケットを、基地局11に対して送信させる。
ここで、CPU1421は、例えば、基地局11が、中継器13から送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、端末15から送信された通信状態情報に基づいて、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131により基地局11に対して送信される端末送信パケットの送信電力を制御するようになっている。
具体的には、CPU1421は、例えば、端末15から送信された通信状態情報に基づいて、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態が悪いと判断した場合は、基地局11に対して送信される端末送信パケットの送信電力が低くなるよう制御する。これにより、基地局11から送信される端末受信パケットの送信電力は、基地局11の通信制御部111によって、前回の送信電力よりも高くなるよう制御される。
CPU1421は、かかる第2端末送信パケット送信制御プログラム1424cを実行することによって、第2端末送信パケット送信制御手段として機能する。
第2通信状態情報送信制御プログラム1424dは、例えば、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131を制御して、基地局11に対して、端末15から送信された通信状態情報を送信させる機能を、CPU1421に実現させる。
具体的には、CPU1421は、例えば、基地局11が、中継器13から送信された通信状態情報に基づいて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、端末15から送信された通信状態情報を基地局11に対して送信させるようになっている。
そして、基地局11の通信制御部111は、例えば、中継器13から送信された通信状態情報に基づいて、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態が悪いと判断した場合は、基地局11から送信される端末受信パケットの送信電力を前回の送信電力よりも高くなるよう制御する。
CPU1421は、かかる第2通信状態情報送信制御プログラム1424dを実行することによって、第2通信状態情報送信制御手段として機能する。
決定プログラム1424eは、例えば、端末15から送信された通信状態情報に基づいて、基地局11における端末受信パケットの送信電力を決定する機能を、CPU1421に実現させる。
具体的には、CPU1421は、例えば、端末15から送信された通信状態情報に基づいて、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態が悪いと判断した場合は、基地局11における端末受信パケットの送信電力として、前回の送信電力よりも高い送信電力を決定する。
CPU1421は、かかる決定プログラム1424eを実行することによって、決定手段として機能する。
送信電力情報送信制御プログラム1424fは、例えば、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131を制御して、基地局11に対して、決定プログラム1424eを実行したCPU1421により決定された送信電力に関する送信電力情報を送信させる機能を、CPU1421に実現させる。これにより、基地局11から送信される端末受信パケットの送信電力は、基地局11の通信制御部111によって、当該送信された送信電力情報に基づく送信電力となるよう制御される。
CPU1421は、かかる送信電力情報送信制御プログラム1424fを実行することによって、送信電力情報送信制御手段として機能する。
(端末)
端末15は、例えば、基地局11との間でWiMAX通信などのセルラー通信を行うとともに、中継器13との間でWiFi通信などの無線LAN通信を行う、セルラー/無線LAN端末である。
具体的には、端末15は、例えば、基地局11から送信された端末受信パケットを受信したり、基地局11に受信させたい端末送信パケットを中継器13を介して基地局11に対して送信したりする。
端末15としては、携帯型の装置が好ましいが、基地局11と通信できる装置であれば任意であり、例えば、固定型の装置であっても良い。
端末15は、例えば、図1及び図4に示すように、入力された所定のパケットを再生する再生装置17を接続している。なお、端末15と再生装置17は、別体的に構成されていても良いし、一体的に構成されていても良い。再生装置17と一体的に構成されている場合、端末15としては、例えば、携帯電話機などが挙げられる。
ここで、図4に、端末15の機能的構成を示すブロック図を示し、図5に、端末15における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図を示す。
具体的には、端末15は、例えば、図4に示すように、セルラー送受分離部151と、セルラー受信部152と、セルラー受信用復調部153と、LAN送信用変調部154と、LAN送信部155と、LAN送受分離部156と、LAN受信部157と、LAN受信用復調部158と、出力部159と、制御部160と、などを備えて構成される。
セルラー送受分離部151は、例えば、セルラー通信用アンテナ151aを有しており、基地局11との間でセルラー通信をして、例えば、図5に示す「セルラー送受分離」を行う。
具体的には、セルラー送受分離部151は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、基地局11から送信された端末受信パケットを受信してセルラー受信部152に出力する。
ここで、基地局11から送信された端末受信パケットは、セルラー通信用に変調されている。
セルラー受信部152は、例えば、図5に示す「セルラー受信」を行う。
具体的には、セルラー受信部152は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、セルラー送受分離部151から入力された端末受信パケットをセルラー受信用復調部153に出力する。
より具体的には、制御部160は、例えば、セルラー送受分離部151からセルラー受信部152に入力されたパケットが、端末15宛てのパケットである場合に、セルラー受信部152に制御信号を入力して、当該パケットをセルラー受信用復調部153に出力させるようになっている。
なお、基地局11から送信された端末受信パケットを受信する、基地局11とセルラー通信を行うための端末側セルラー通信手段は、例えば、セルラー送受分離部151と、セルラー受信部152と、からなる。
セルラー受信用復調部153は、例えば、図5に示す「第1復調」を行う。
具体的には、セルラー受信用復調部153は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、セルラー受信部152から入力された端末受信パケット(セルラー通信用に変調されている端末受信パケット)を復調する。
LAN送信用変調部154は、例えば、図5に示す「第1変調」及び「第2変調」を行う。
具体的には、LAN送信用変調部154は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、制御部160が作成した中継要求パケットや端末送信パケットを、無線LAN通信用に変調してLAN送信部155に出力する。
LAN送信部155は、例えば、図5に示す「無線LAN送信」を行う。
具体的には、LAN送信部155は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、LAN送信用変調部154から入力された中継要求パケット又は端末送信パケットをLAN送受分離部156に出力する。
LAN送受分離部156は、例えば、無線LAN通信用アンテナ156aを有しており、中継器13との間で無線LAN通信をして、例えば、図5に示す「無線LAN送受分離」を行う。
具体的には、LAN送受分離部156は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、LAN送信部155から入力された中継要求パケット又は端末送信パケットを中継器13に対して送信するとともに、中継器13から送信された端末受信パケットを受信してLAN受信部157に出力する。
ここで、中継器13から送信された端末受信パケットは、無線LAN通信用に変調されている。
LAN受信部157は、例えば、図5に示す「無線LAN受信」を行う。
具体的には、LAN受信部157は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、LAN送受分離部156から入力された端末受信パケットをLAN受信用復調部158に出力する。
なお、中継器13と無線LAN通信を行うための端末側無線LAN通信手段は、例えば、LAN送信部155と、LAN送受分離部156と、LAN受信部157と、からなる。
LAN受信用復調部158は、例えば、図5に示す「第2復調」を行う。
具体的には、LAN受信用復調部158は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、LAN受信部157から入力された端末受信パケット(無線LAN通信用に変調されている端末受信パケット)を復調する。
出力部159は、例えば、再生装置17と接続するためのインターフェースを備えており、例えば、図5に示す「出力」を行う。
具体的には、出力部159は、例えば、制御部160から入力される制御信号に従って、端末15により受信された端末受信パケットを再生装置17に対して出力する。
再生装置17は、例えば、端末15(出力部159)から入力された端末受信パケットを再生して、視聴可能となるように出力する装置である。
具体的には、再生装置17は、例えば、端末受信パケットを再生する再生部と、再生部により再生された端末受信パケットに基づく映像を表示する表示部と、再生部により再生された端末受信パケットに基づく音声を出力する音声出力部と、などを備えて構成される。
制御部160は、例えば、図4に示すように、CPU1601と、RAM1602と、計時部1603と、記憶部1604と、などを備えて構成される。
CPU1601は、例えば、記憶部1604に記憶された端末15用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
RAN1602は、例えば、CPU1601によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
計時部1603は、例えば、CPU1601から入力される制御信号に従って、所与の計時処理を行う。
記憶部1604は、例えば、端末15で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU1601によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部1604に記憶されている。
具体的には、記憶部1604は、例えば、図4に示すように、検出プログラム1604aと、中継要求パケット作成プログラム1604bと、中継要求パケット送信制御プログラム1604cと、端末送信パケット作成プログラム1604dと、第1端末送信パケット送信制御プログラム1604eと、出力制御プログラム1604fと、取得プログラム1604gと、第1通信状態情報送信制御プログラム1604hと、などを記憶している。
検出プログラム1604aは、例えば、端末5により受信された端末受信パケットの誤りを検出する機能を、CPU1601に実現させる。
具体的には、CPU1601は、例えば、基地局11から送信されてセルラー受信用復調部153により復調された端末受信パケットに誤りがあるか否かを判定することによって図5に示す「第1パケット判定」を行い、当該端末受信パケットの誤りを検出するとともに、中継器13により送信されてLAN受信用復調部158により復調された端末受信パケットに誤りがあるか否かを判定することによって図5に示す「第2パケット判定」を行い、当該端末受信パケットの誤りを検出する。
ここで、CPU1601は、例えば、端末受信パケットに含まれる誤り検出用情報(例えば、パケット長、ヘッダー長、チェックサムなど)に基づいて、その端末受信パケットに誤りがあるか否かを判定するようになっている。
CPU1601は、かかる検出プログラム1604aを実行することによって、検出手段として機能する。
中継要求パケット作成プログラム1604bは、例えば、検出プログラム1604aを実行したCPU1601により端末受信パケットの誤りが検出された場合に、当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求情報としての中継要求パケットを作成する機能を、CPU1601に実現させる。
具体的には、CPU1601は、例えば、中継要求パケットを作成することによって図5に示す「中継要求パケット発生」を行い、当該作成した中継要求パケットを、LAN送信用変調部154に出力する。
ここで、中継要求パケットには、例えば、中継要求パケットを送信する端末15を識別するための情報や、中継してほしい端末受信パケットを識別するための情報などが含まれている。
中継要求パケット送信制御プログラム1604cは、例えば、検出プログラム1604aを実行したCPU1601により端末受信パケットの誤りが検出された場合に、LAN送信部155及びLAN送受分離部156を制御して、中継器13に対して、中継要求パケット作成プログラム1604bを実行したCPU1601により作成された中継要求パケットを送信させる機能を、CPU1601に実現させる。
CPU1601は、かかる中継要求パケット送信制御プログラム1604cを実行することによって、中継要求情報送信制御手段として機能する。
端末送信パケット作成プログラム1604dは、例えば、基地局11に送信するための端末送信パケットを作成する機能を、CPU1601に実現させる。
具体的には、CPU1601は、例えば、端末送信パケットを作成することによって図5に示す「端末送信パケット発生」を行い、当該作成した端末送信パケットを、LAN送信要変調部154に出力する。
第1端末送信パケット送信制御プログラム1604eは、例えば、LAN送信部155及びLAN送受分離部156を制御して、中継器13に対して、端末送信パケット作成プログラム1604dを実行したCPU1601により作成された端末送信パケットを送信させる機能を、CPU1601に実現させる。
CPU1601は、かかる端末送信パケット送信制御プログラム1604eを実行することによって、第1端末送信パケット送信制御手段として機能する。
出力制御プログラム1604fは、例えば、出力部159を制御して、再生装置17に対して端末受信パケットを出力させる機能を、CPU1601に実現させる。
具体的には、CPU1601は、例えば、検出プログラム1604aを実行したCPU1601により端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、当該端末受信パケットを再生装置7に対して出力させる。
取得プログラム1604fは、例えば、基地局11とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する機能を、CPU1601に実現させる。
具体的には、CPU1601は、例えば、セルラー送受分離部151及びセルラー受信部152によりパケットが受信された際の受信状態に基づく通信状態情報を、セルラー受信部152から取得する。
CPU1601は、かかる取得プログラム1604fを実行することによって、取得手段として機能する。
第1通信状態情報送信制御プログラム1604gは、例えば、LAN送信部155及びLAN送受分離部156を制御して、中継器13に対して、取得プログラム1604fを実行したCPU1601により取得された通信状態情報を送信させる機能を、CPU1601に実現させる。
CPU1601は、かかる第1通信状態情報送信制御プログラム1604gを実行することによって、通信状態情報送信制御手段、第1通信状態情報送信制御手段として機能する。
<送信電力の制御処理>
無線通信システム1000における、基地局11から送信される端末受信パケットの送信電力の制御に関する処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、中継器13のCPU1421は、基地局11から送信される所定の情報に基づいて、基地局11が、中継器13から送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局であるか否かを判断する(ステップS1)。
ステップS1で、基地局11が、中継器13から送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局であると判断すると(ステップS1;Yes)、CPU1421は、第2端末送信パケット送信制御プログラム1424cを実行することによって、端末15から送信された通信状態情報に基づいて、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131により基地局11に対して送信される端末送信パケットの送信電力を制御し(ステップS2)、本処理を終了する。
これにより、基地局11の通信制御部11は、中継器13から送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、端末受信パケットの送信電力を制御する。
一方、ステップS1で、基地局11が、中継器13から送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局でないと判断すると(ステップS1;No)、CPU1421は、基地局11から送信される所定の情報に基づいて、基地局11が、中継器13から送信された通信状態情報に基づいて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局であるか否かを判断する(ステップS3)。
ステップS3で、基地局11が、中継器13から送信された通信状態情報に基づいて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局であると判断すると(ステップS3;Yes)、CPU1421は、第2通信状態情報送信制御プログラム1424dを実行することによって、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131を制御して、基地局11に対して、端末15から送信された通信状態情報を送信させ(ステップS4)、本処理を終了する。
これにより、基地局11の通信制御部11は、中継器13から送信された通信状態情報に基づいて、端末受信パケットの送信電力を制御する。
一方、ステップS3で、基地局11が、中継器13から送信された通信状態情報に基づいて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局でないと判断すると(ステップS3;No)、すなわち、基地局11から送信される所定の情報に基づいて、基地局11が、中継器13から送信された送信電力情報に基づく送信電力で端末受信パケットが送信されるよう、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局であると判断すると、CPU1421は、決定プログラム1424eを実行することによって、端末15から送信された通信状態情報に基づいて、基地局11における端末受信パケットの送信電力を決定する(ステップS5)。
次いで、CPU1421は、送信電力情報送信制御プログラム1424fを実行することによって、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131を制御して、基地局11に対して、ステップS5で決定された送信電力に関する送信電力情報を送信させ(ステップS6)、本処理を終了する。
これにより、基地局11の通信制御部11は、中継器13から送信された送信電力情報に基づく送信電力で端末受信パケットが送信されるよう、端末受信パケットの送信電力を制御する。
<端末受信パケットの中継処理>
無線通信システム1000における端末受信パケットの中継に関する処理について、図7及び図8のフローチャートを参照して説明する。
なお、無線通信システム1000においては、中継要求パケットの送受信の有無に関わらず端末送信パケットの中継は行われていることとする。すなわち、端末15は、中継要求パケットの送信の有無に関わらず、端末送信パケットを中継器13に対して送信し、中継器13は、中継要求パケットの受信の有無に関わらず、端末15から送信された端末送信パケットを受信して基地局11に対して送信していることとする。
(端末による端末受信パケットの中継処理(図7))
まず、セルラー送受分離部151及びセルラー受信部152が、基地局11から送信された端末受信パケットを受信すると(ステップS11)、端末15のCPU1601は、検出プログラム1604aを実行することによって、当該端末受信パケットに誤りがあるか否か判定し(ステップS12)、当該端末受信パケットの誤りが検出されたか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13で、端末受信パケットの誤りが検出されたと判断すると(ステップS13;Yes)、CPU1601は、中継要求パケット作成プログラム1604bを実行することによって、当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求パケットを作成して、中継要求パケット送信制御プログラム1604cを実行することによって、LAN送信部155及びLAN送受分離部156を制御して、当該作成された中継要求パケットを中継器13に対して送信させる(ステップS14)。
次いで、CPU1601は、LAN送受分離部156及びLAN受信部157が、中継器13から送信された端末受信パケットを受信したか否かを判断する(ステップS15)。
ステップS15で、中継器13から送信された端末受信パケットを受信していないと判断すると(ステップS15;No)、CPU1601は、ステップS15の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS15で、中継器13から送信された端末受信パケットを受信したと判断すると(ステップS15;Yes)、CPU1601は、ステップS12以降の処理を繰り返して行う。
また、ステップS13で、端末受信パケットの誤りが検出されないと判断すると(ステップS13;No)、CPU1601は、出力制御プログラム1604fを実行することによって、出力部159を制御して、当該端末受信パケットを再生装置17に対して出力させ(ステップS16)、本処理を終了する。
(中継器による端末受信パケットの中継処理(図8))
前提として、基地局11から送信されて中継器13により受信された端末受信パケットには誤りがなく、基地局11から送信されて端末15により受信された端末受信パケットは必ず中継器13も受信していることとする。
まず、セルラー送受分離部131及びセルラー受信部132が、基地局11から送信された端末受信パケットを受信すると(ステップS21)、中継器13のCPU1421は、当該端末受信パケットに誤りがあるか否か判定する(ステップS22)。ここで、前提として、基地局11から送信されて中継器13により受信された端末受信パケットには誤りがないため、ステップS22では、端末受信パケットの誤りは検出されないと仮定する。
次いで、CPU1421は、当該端末受信パケットを、メモリ部134に保存する(ステップS23)。
次いで、CPU1421は、計時部1432による計時を開始させる(ステップS24)。
次いで、CPU1421は、LAN送受分離部137及びLAN受信部138が、端末15から送信された中継要求パケットを受信したか否かを判断する(ステップS25)。
ステップS25で、端末15から送信された中継要求パケットを受信していないと判断すると(ステップS25;No)、CPU1421は、ステップS24での計時開始から、第1所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS26)。ここで、第1所定時間は、端末15がステップS23で保存した端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求パケットを送信しない、と確実に判断できる時間であれば任意である。
ステップS26で、第1所定時間が経過していないと判断すると(ステップS26;No)、CPU1421は、ステップS25以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS26で、第1所定時間が経過したと判断すると(ステップS26;Yes)、CPU1421は、計時部1423による計時を終了させ(ステップS27)、本処理を終了する。
また、ステップS25で、端末15から送信された中継要求パケットを受信したと判断すると(ステップS25;Yes)、CPU1421は、計時部1423による計時を終了させ(ステップS28)、端末受信パケット中継プログラム1424bを実行することによって、LAN送信部136及びLAN送受分離部137を制御して、メモリ部134に保存された端末受信パケットのうちの、当該中継要求パケットに応じた端末受信パケットを端末15に対して送信させ(ステップS29)、当該端末受信パケットの送信を中継する。
次いで、CPU1421は、計時部1432による計時を開始させる(ステップS30)。
次いで、CPU1421は、LAN送受分離部137及びLAN受信部138が、端末15から送信された中継要求パケットを受信したか否かを判断する(ステップS31)。
ステップS31で、端末15から送信された中継要求パケットを受信したと判断すると(ステップS31;Yes)、CPU1421は、ステップS28以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS31で、端末15から送信された中継要求パケットを受信していないと判断すると(ステップS31;No)、CPU1421は、ステップS30での計時開始から、第2所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS32)。ここで、第2所定時間は、端末15がステップS29で送信した端末受信パケットを再中継するよう要求する中継要求パケットを送信しない、と確実に判断できる時間であれば任意である。
ステップS32で、第2所定時間が経過していないと判断すると(ステップS32;No)、CPU1421は、ステップS31以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS32で、第2所定時間が経過したと判断すると(ステップS32;Yes)、CPU1421は、ステップS27の処理に移行する。
以上説明した第1の実施の形態における通信システム1000によれば、基地局11と、基地局11と無線通信を行う端末15と、基地局11と端末15との間の無線通信を中継する中継器13と、を備え、端末15は、基地局11から送信された端末受信パケットを受信する、基地局11とセルラー通信を行うためのセルラー送受分離部151及びセルラー受信部152と、中継器13と無線LAN通信を行うためのLAN送信部155、LAN送受分離部156及びLAN受信部157と、中継器13に対して、基地局11に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御プログラム1604eを実行したCPU1601と、を備え、中継器13は、端末15と無線LAN通信を行うためのLAN送信部136、LAN送受分離部137及びLAN受信部138と、基地局11とセルラー通信を行うためのセルラー送信部141、セルラー送受分離部131及びセルラー受信部132と、端末15から送信された端末送信パケットを受信した場合に、基地局11に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御プログラム1424cを実行したCPU1421と、を備えている。
さらに、端末15は、基地局11から送信された端末受信パケットの誤りを検出する検出プログラム1604aを実行したCPU1601と、端末受信パケットの誤りが検出された場合に、中継器13に対して、当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求パケットを送信させる中継要求パケット送信制御プログラム1604cを実行したCPU1421と、を備え、中継器11は、端末15から送信された中継要求パケットに基づいて、端末15に対して、基地局11から送信された端末受信パケットのうちの、当該中継要求パケットに応じた端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継プログラム1424bを実行したCPU1421を備えている。
すなわち、端末15は、基地局11に送信するための端末送信パケットを、無線LAN通信によって中継器13に対して送信し、その中継器13を介して基地局11に対して送信するようになっているため、端末送信パケットをセルラー通信によって基地局11に対して直接送信する場合と比較して、端末15にかかる負担を軽減することができる。
また、中継器13による、端末15から基地局11に対して送信される端末送信パケットの中継は必須であるが、基地局11から端末15に対して送信される端末受信パケットの中継は、中継要求パケットを受信した場合のみであるため、端末15と基地局11との間の通信を全て中継する場合と比較して、中継器13及び端末15にかかる負担を軽減することができる。
したがって、端末と中継器の負担を分散させて効率的な無線通信を行うことができる。
ここで、端末15の位置が、基地局11から送信される端末受信パケットを受信し易い位置にある場合、基地局11から送信された端末受信パケットの誤りが検出され難いため、中継要求パケットの送信回数を抑えることができる。したがって、第1の実施の形態の手法(基地局11から送信された端末受信パケットの誤りが検出された場合に、中継器13が端末受信パケットの送信を中継する手法)は、端末15の位置が、基地局11から送信される端末受信パケットを受信し易い位置にある場合に有効である。
また、以上説明した第1の実施の形態における通信システム1000によれば、端末15は、基地局11とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する取得プログラム1604gを実行したCPU1601と、LAN送信部155及びLAN送受分離部156を制御して、中継器13に対して、取得された通信状態情報を送信させる第1通信状態情報送信制御プログラム1604gを実行したCPU1601と、を備えている。そして、基地局11が、中継器13から送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、中継器13は、端末15から送信された通信状態情報に基づいて、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131により基地局11に対して送信される端末送信パケットの送信電力を制御するようになっている。また、基地局11が、中継器13から送信された通信状態情報に基づいて、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、中継器13は、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131を制御して、基地局11に対して、端末15から送信された通信状態情報を送信させるようになっている。また、基地局11が、中継器13により送信された送信電力情報に基づく送信電力で端末受信パケットが送信されるよう、端末受信パケットの送信電力を制御するセルラー基地局である場合、中継器13は、端末15から送信された通信状態情報に基づいて基地局11における端末受信パケットの送信電力を決定し、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131を制御して、基地局11に対して、決定された送信電力に関する送信電力情報を送信させるようになっている。
すなわち、端末15と基地局11との間のセルラー通信における端末15側の受信状態が悪い場合には、基地局11から送信される端末受信パケットの送信電力を高くして、その受信感度を改善させることができため、基地局11から端末15に送信される端末受信パケットの誤りを抑えることができることとなって、中継器13及び端末15にかかる負担を軽減することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態における無線通信システム2000について説明する。
なお、第1の実施の形態の無線通信システム1000では、端末15は、基地局11から直接受信した端末受信パケットを再生装置17に対して出力することを前提として、当該端末受信パケットの誤りがあった場合のみ、中継器13により端末受信パケットの送信を中継してもらうようになっていたが、第2の実施の形態の無線通信システム2000では、端末25は、中継器13により中継してもらった端末受信パケットを再生装置17に対して出力することを前提として、基地局11から直接受信した端末受信パケットに誤りがなかった場合のみ、当該中継を中止してもらうようになっている。
すなわち、第1の実施の形態の端末15は、中継要求パケットを送信し、第1の実施の形態の中継器13は、その中継要求パケットに応じて端末受信パケットの送信を中継するようになっていたが、第2の実施の形態の端末25は、中継キャンセル要求パケットを送信し、第2の実施の形態の中継器23は、その中継キャンセル要求パケットに応じて、端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするようになっている。この点のみが、第1の実施の形態の無線通信システム1000と、第2の実施の形態の無線通信システム2000と、の違いである。したがって、異なる箇所のみについて説明し、その他の共通する部分は同一符号を付して説明する。
<無線通信システムの構成>
無線通信システム2000は、例えば、図9に示すように、基地局11と、基地局11と無線通信を行う端末25と、基地局11と端末25との間の無線通信を中継する中継器23と、を備えている。
(中継器)
中継器23は、例えば、基地局11との間でWiMAX通信などのセルラー通信を行うとともに、端末23との間でWiFi通信などの無線LAN通信を行う、セルラー/無線LAN中継器である。
ここで、図10に、中継器23の機能的構成を示すブロック図を示し、図11に、中継器23における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図を示す。
具体的には、中継器23は、例えば、図10に示すように、セルラー送受分離部131と、セルラー受信部132と、セルラー受信用復調部133と、メモリ部134と、LAN送信用再変調部135と、LAN送信部136と、LAN送受分離部137と、LAN受信部138と、LAN受信用復調部139と、セルラー送信用再変調部140と、セルラー送信部141と、制御部242と、などを備えて構成される。
中継器23において、制御部242以外の構成は、第1の実施の形態の中継器13と略同一である。したがって、制御部242以外の構成については、図11を参照して簡単に説明する。
まず、セルラー送受分離部131及びセルラー受信部132が、基地局11から送信された端末受信パケットを受信すると(「セルラー送受分離」及び「セルラー受信」)、当該受信された端末受信パケットは、セルラー受信用復調部133で復調される(「第1復調」)。
次いで、当該復調された端末受信パケットは、メモリ部134に保存され(「パケット保存」)、当該保存された端末受信パケットは、端末25から中継キャンセル要求がなかった場合に、LAN送信用再変調部135で無線LAN通信用に変調され(「第1再変調」)、LAN送信部136及びLAN送受分離部137により、端末25に対して送信される(「無線LAN送信」及び「無線LAN送受分離」)。
また、LAN送受分離部137及びLAN受信部138が、端末25から送信されたパケット(中継キャンセル要求パケット又は端末送信パケット)を受信すると(「無線LAN送受分離」及び「無線LAN受信」)、当該受信されたパケットは、LAN受信用復調部139で復調される(「第2復調」)。
次いで、制御部242により、当該受信されたパケットが、中継要求キャンセルパケットであるか、端末送信パケットであるか、判定される。
そして、中継キャンセル要求パケットであると判定された場合、当該中継キャンセル要求パケットは、制御部242により解読される(「中継キャンセル要求チェック」)。
一方、端末送信パケットであると判定された場合、当該端末送信パケットは、セルラー送信用再変調部140でセルラー通信用に変調され(「第2再変調」)、セルラー送信部141及びセルラー送受分離部131により、基地局11に対して送信される(「セルラー送信」及び「セルラー送受分離」)。
制御部242は、例えば、図10に示すように、CPU1421と、RAM1422と、計時部1423と、記憶部2424と、などを備えて構成される。
記憶部2424は、例えば、図10に示すように、保存パケット消去プログラム1424aと、端末受信パケット中継プログラム2424bと、第2端末送信パケット送信制御プログラム1424cと、第2通信状態情報送信制御プログラム1424dと、決定プログラム1424eと、送信電力情報送信制御プログラム1424fと、などを記憶している。
端末受信パケット中継プログラム2424bは、例えば、LAN送信部136及びLAN送受分離部137を制御して、端末25に対して、基地局11から送信されてセルラー送受分離部131及びセルラー受信部132により受信された端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する機能を、CPU1421に実現させる。
具体的には、CPU1421は、例えば、メモリ部134に端末受信パケットが保存されると、当該端末受信パケットをメモリ部134から取得して、LAN送信用再変調部135に出力し、端末15に対して送信させる。
ここで、CPU1421は、例えば、端末25から送信された中継キャンセル要求情報としての中継キャンセル要求パケットに基づいて、端末受信パケットの送信の中継を中止するようになっている。
具体的には、CPU1421は、例えば、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが、中継キャンセル要求パケットであるか端末送信パケットであるか否かを判別する。
そして、CPU1421は、例えば、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが端末送信パケットであると判別した場合に、LAN受信用復調部139に制御信号を入力して、当該端末送信パケットをセルラー送信用再変調部140に出力させる。
一方、CPU1421は、例えば、LAN受信用復調部139により復調されたパケットが中継キャンセル要求パケットであると判別した場合に、当該中継キャンセル要求パケットを解読することによって図11に示す「中継キャンセル要求チェック」を行い、当該中継キャンセル要求パケットに応じた端末受信パケットの送信の中継を中止する。
CPU1421は、かかる端末受信パケット中継プログラム2424cを実行することによって、端末受信パケット中継手段として機能する。
(端末)
端末25は、例えば、基地局11との間でWiMAX通信などのセルラー通信を行うとともに、中継器23との間でWiFi通信などの無線LAN通信を行う、セルラー/無線LAN端末である。
ここで、図12に、端末25の機能的構成を示すブロック図を示し、図13に、端末25における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図を示す。
具体的には、端末25は、例えば、図12に示すように、セルラー送受分離部151と、セルラー受信部152と、セルラー受信用復調部153と、LAN送信用変調部154と、LAN送信部155と、LAN送受分離部156と、LAN受信部157と、LAN受信用復調部158と、出力部159と、制御部260と、などを備えて構成される。
端末25において、制御部260以外の構成は、第1の実施の形態の端末15と略同一である。したがって、制御部260以外の構成については、図13を参照して簡単に説明する。
まず、セルラー送受分離部151及びセルラー受信部152が、基地局11から送信された端末受信パケットを受信すると(「セルラー送受分離」及び「セルラー受信」)、当該受信された端末受信パケットは、セルラー受信用復調部153で復調される(「第1復調」)。
次いで、制御部260により、当該復調されたパケットに、誤りがあるか否か判定される(「第1パケット判定」)。
そして、誤りがあると判定された場合、端末25は、中継器23から送信された端末受信パケットを受信するまで待機する。
一方、誤りがないと判定された場合、当該誤りがないと判定された端末受信パケットは、再生装置17に対して出力され(「出力」)、制御部260により、中継キャンセル要求パケットが作成される(「中継キャンセル要求パケット発生」)。
次いで、当該作成された中継キャンセル要求パケットは、LAN送信用変調部154で無線LAN通信用に変調され(「第1変調」)、LAN送信部155及びLAN送受分離部156により、中継器23に対して送信される(「無線LAN送信」及び「無線LAN送受分離」)。
また、制御部260により、端末送信パケットが作成され(「端末送信パケット発生」)、当該作成された端末送信パケットは、LAN送信用変調部154で無線LAN通信用に変調され(「第2変調」)、LAN送信部155及びLAN送受分離部156により、中継器23に対して送信される(「無線LAN送信」及び「無線LAN送受分離」)。
また、LAN送受分離部156及びLAN受信部157が、中継器23から送信された端末受信パケットを受信すると(「無線LAN送受分離」及び「無線LAN受信」)、当該受信された端末受信パケットは、LAN受信用復調部158で復調される(「第2復調」)。
次いで、制御部260により、当該復調されたパケットに、誤りがあるか否か判定される(「第2パケット判定」)。
そして、誤りがあると判定された場合、端末25は、中継器23から送信された端末受信パケットを受信するまで待機する。
一方、誤りがないと判定された場合、当該誤りがないと判定された端末受信パケットは、再生装置17に対して出力され(「出力」)、制御部260により、中継キャンセル要求パケットが作成される(「中継キャンセル要求パケット発生」)。
制御部260は、例えば、図12に示すように、CPU1601と、RAM1602と、計時部1603と、記憶部2604と、などを備えて構成される。
記憶部2604は、例えば、図12に示すように、検出プログラム1604aと、中継キャンセル要求パケット作成プログラム2604bと、中継キャンセル要求パケット送信制御プログラム2604cと、端末送信パケット作成プログラム1604dと、第1端末送信パケット送信制御プログラム1604eと、出力制御プログラム1604fと、取得プログラム1604gと、第1通信状態情報送信制御プログラム1604hと、などを記憶している。
中継キャンセル要求パケット作成プログラム2604bは、例えば、検出プログラム1604aを実行したCPU1601により端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、当該端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求情報としての中継キャンセル要求パケットを作成する機能を、CPU1601に実現させる。
具体的には、CPU1601は、例えば、中継キャンセル要求パケットを作成することによって図13に示す「中継キャンセル要求パケット発生」を行い、その作成した中継キャンセルパケットを、LAN送信用変調部154に出力する。
ここで、中継キャンセル要求パケットには、例えば、中継キャンセル要求パケットを送信する端末25を識別するための情報や、中継をキャンセルしてほしい端末受信パケットを識別するための情報などが含まれている。
中継キャンセル要求パケット送信制御プログラム2604cは、例えば、検出プログラム1604aを実行したCPU1601により端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、LAN送信部155及びLAN送受分離部156を制御して、中継器13に対して、中継キャンセル要求パケット作成プログラム2604bを実行したCPU1601により作成された中継キャンセル要求パケットを送信させる機能を、CPU1601に実現させる。
CPU1601は、かかる中継キャンセル要求パケット送信制御プログラム2604cを実行することによって、中継キャンセル要求情報送信制御手段として機能する。
<送信電力の制御処理>
第2の実施の形態における、基地局11から送信される端末受信パケットの送信電力の制御に関する処理は、第1の実施の形態における、基地局11から送信される端末受信パケットの送信電力の制御に関する処理(図6)と略同一であるため、詳細な説明は省略する。
<端末受信パケットの中継処理>
無線通信システム2000における端末受信パケットの中継に関する処理について、図14及び図15のフローチャートを参照して説明する。
なお、無線通信システム2000においては、中継キャンセル要求パケットの送受信の有無に関わらず端末送信パケットの中継は行われていることとする。すなわち、端末25は、中継キャンセル要求パケットの送信の有無に関わらず、端末送信パケットを中継器23に対して送信し、中継器23は、中継キャンセル要求パケットの受信の有無に関わらず、端末25から送信された端末送信パケットを受信して基地局11に対して送信していることとする。
(端末による端末受信パケットの中継処理(図14))
まず、セルラー送受分離部151及びセルラー受信部152が、基地局11から送信された端末受信パケットを受信すると(ステップS41)、端末25のCPU1601は、検出プログラム1604aを実行することによって、当該端末受信パケットに誤りがあるか否か判定し(ステップS42)、当該端末受信パケットの誤りが検出されたか否かを判断する(ステップS43)。
ステップS43で、端末受信パケットの誤りが検出されたと判断すると(ステップS13;Yes)、CPU1601は、LAN送受分離部156及びLAN受信部157が、中継器13から送信された端末受信パケットを受信したか否かを判断する(ステップS44)。
ステップS44で、中継器13から送信された端末受信パケットを受信していないと判断すると(ステップS44;No)、CPU1601は、ステップS44の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS44で、中継器13から送信された端末受信パケットを受信したと判断すると(ステップS44;Yes)、CPU1601は、ステップS42以降の処理を繰り返して行う。
また、ステップS44で、端末受信パケットの誤りが検出されないと判断すると(ステップS44;No)、CPU1601は、中継キャンセル要求パケット作成プログラム2604bを実行することによって、当該端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求パケットを作成して、中継キャンセル要求パケット送信制御プログラム2604cを実行することによって、LAN送信部155及びLAN送受分離部156を制御して、当該作成された中継キャンセル要求パケットを中継器13に対して送信させる(ステップS45)。
次いで、CPU1601は、出力制御プログラム1604fを実行することによって、出力部159を制御して、当該誤りがないと判定された端末受信パケットを再生装置17に対して出力させ(ステップS46)、本処理を終了する。
(中継器による端末受信パケットの中継処理(図15))
前提として、基地局11から送信されて中継器23により受信された端末受信パケットには誤りがなく、基地局11から送信されて端末25により受信された端末受信パケットは必ず中継器23も受信していることとする。
まず、セルラー送受分離部131及びセルラー受信部132が、基地局11から送信された端末受信パケットを受信すると(ステップS51)、中継器23のCPU1421は、当該端末受信パケットに誤りがあるか否か判定する(ステップS52)。ここで、前提として、基地局11から送信されて中継器23により受信された端末受信パケットには誤りがないため、ステップS52では、端末受信パケットの誤りは検出されないと仮定する。
次いで、CPU1421は、当該端末受信パケットを、メモリ部134に保存する(ステップS53)。
次いで、CPU1421は、計時部1432による計時を開始させる(ステップS54)。
次いで、CPU1421は、LAN送受分離部137及びLAN受信部138が、端末25から送信された中継キャンセル要求パケットを受信したか否かを判断する(ステップS55)。
ステップS55で、端末25から送信された中継キャンセル要求パケットを受信したと判断すると(ステップS55;Yes)、CPU1421は、計時部1423による計時を終了させ(ステップS56)、本処理を終了する。すなわち、端末受信パケットの送信の中継を中止する。
一方、ステップS55で、端末25から送信された中継キャンセル要求パケットを受信していないと判断すると(ステップS55;No)、CPU1421は、ステップS54での計時開始から、第1所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS57)。ここで、第1所定時間は、端末25がステップS53で保存した端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求パケットを送信しない、と確実に判断できる時間であれば任意である。
ステップS57で、第1所定時間が経過していないと判断すると(ステップS57;No)、CPU1421は、ステップS55以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS57で、第1所定時間が経過したと判断すると(ステップS57;Yes)、CPU1421は、計時部1423による計時を終了させ(ステップS58)、端末受信パケット中継プログラム2424bを実行することによって、LAN送信部136及びLAN送受分離部137を制御して、ステップS53でメモリ部134に保存された端末受信パケットを端末15に対して送信させ(ステップS59)、当該端末受信パケットの送信を中継する。
次いで、CPU1421は、計時部1432による計時を開始させる(ステップS60)。
次いで、CPU1421は、LAN送受分離部137及びLAN受信部138が、端末25から送信された中継キャンセル要求パケットを受信したか否かを判断する(ステップS61)。
ステップS61で、端末25から送信された中継キャンセル要求パケットを受信したと判断すると(ステップS61;Yes)、CPU1421は、ステップS56の処理に移行する。すなわち、端末受信パケットの送信の中継を中止する。
一方、ステップS61で、端末25から送信された中継キャンセル要求パケットを受信していないと判断すると(ステップS61;No)、CPU1421は、ステップS60での計時開始から、第2所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS62)。ここで、第2所定時間は、端末25がステップS59で送信した端末受信パケットの再中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求パケットを送信しない、と確実に判断できる時間であれば任意である。
ステップS62で、第2所定時間が経過していないと判断すると(ステップS62;No)、CPU1421は、ステップS61以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS62で、第2所定時間が経過したと判断すると(ステップS62;Yes)、CPU1421は、ステップS58以降の処理を繰り返して行う。
以上説明した第2の実施の形態における無線通信システム2000によれば、中継器23は、LAN送信部136及びLAN送受分離部137を制御して、端末25に対して、基地局11から送信された端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継プログラム2424bを実行したCPU1421を備え、端末25は、基地局11から送信された端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、中継器23に対して、当該端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求パケットを送信させる中継キャンセル要求パケット送信制御プログラム2604cを実行したCPU1601を備え、そして、中継器23は、端末5から送信された中継キャンセル要求パケットに基づいて、端末15に対する端末受信パケットの送信の中継を中止するようになっている。
すなわち、中継器23による、端末25から基地局11に対して送信される端末送信パケットの中継は必須であるが、基地局11から端末25に対して送信される端末受信パケットの中継は、中継キャンセル要求パケットが送信された場合には行わなくて良いため、端末25と基地局11との間の通信を全て中継する場合と比較して、中継器13及び端末25にかかる負担を軽減することができる。したがって、端末と中継器の負担を分散させて効率的な無線通信を行うことができる。
ここで、端末25の位置が、基地局11から送信される端末受信パケットを受信し難い位置にある場合、基地局11から送信された端末受信パケットの誤りが検出され易いため、中継キャンセル要求パケットの送信回数を抑えることができる。したがって、第2の実施の形態の手法(基地局11から送信された端末受信パケットの誤りが検出されない場合に、中継器23が端末受信パケットの送信の中継を中止する手法)は、端末25の位置が、基地局11から送信される端末受信パケットを受信し難い位置にある場合に有効である。
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
[変形例1]
第1の実施の形態において、中継器13が備える、セルラー送信部141とLAN送信部136、セルラー送受分離部131とLAN送受分離部137、セルラー受信部132とLAN受信部138は、図16に示す中継器13Aに示すように、一体的に構成されていても良い。
具体的には、中継器13Aは、例えば、図16に示すように、送信部143Aと、送受分離部144Aと、受信部145Aと、セルラー受信用復調部133と、メモリ部134と、LAN送信用再変調部135と、LAN受信用復調部139と、セルラー送信用再変調部140と、制御部142Aと、などを備えて構成される。
送信部143Aは、例えば、制御部142Aによりセルラー通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のセルラー送信部141として機能し、制御部142Aにより無線LAN通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のLAN送信部136として機能する。
送受分離部144Aは、例えば、制御部142Aによりセルラー通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のセルラー送受分離部131として機能し、制御部142Aにより無線LAN通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のLAN送受分離部137として機能する。
受信部145Aは、例えば、制御部142Aによりセルラー通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のセルラー受信部132として機能し、制御部142Aにより無線LAN通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のLAN受信部138として機能する。
なお、基地局11とセルラー通信が可能であるとともに、端末15と無線LAN通信が可能である中継器側通信手段は、例えば、送信部143Aと、送受分離部144Aと、受信部145Aと、からなる。
制御部142Aは、例えば、図16に示すように、CPU1421と、RAM1422と、計時部1423と、記憶部1424Aと、などを備えて構成される。
記憶部1424Aは、例えば、図16に示すように、保存パケット消去プログラム1424aと、端末受信パケット中継プログラム1424bと、第2端末送信パケット送信制御プログラム1424cと、第2通信状態情報送信制御プログラム1424dと、決定プログラム1424eと、送信電力情報送信制御プログラム1424fと、切替プログラム1424gAと、などを記憶している。
切替プログラム1424gAは、例えば、所定のタイミングで、送信部143A、送受分離部144A及び受信部145Aを、セルラー通信可能な状態と、無線LAN通信可能な状態と、に切り替える機能を、CPU1421に実現させる。
CPU1421は、かかる切替プログラム1424gAを実行することによって、中継器側切替手段として機能する。
変形例1の中継器13Aにおいては、セルラー通信用の送信部と無線LAN通信用の送信部とが一体的に構成されており、セルラー通信用の送受分離部と無線LAN通信用の送受分離部とが一体的に構成されており、セルラー通信用の受信部と無線LAN通信用の受信部とが一体的に構成されているため、別体的に構成されている場合と比較して、部品点数を抑えることができる。
なお、第2の実施の形態においても、中継器23が備える、セルラー送受分離部131とLAN送受分離部137、セルラー受信部132とLAN受信部138、セルラー送信部141とLAN送信部136は、一体的に構成されていても良い。
[変形例2]
第1の実施の形態において、端末15が備える、セルラー送受分離部151とLAN送受分離部156、セルラー受信部152とLAN受信部157は、図17に示す端末15Aに示すように、一体的に構成されていても良い。
具体的には、端末15Aは、例えば、図17に示すように、送受分離部161Aと、受信部162Aと、セルラー受信用復調部153と、LAN送信用変調部154と、LAN送信部155と、LAN受信用復調部158と、出力部159と、制御部160Aと、などを備えて構成される。
送受分離部161Aは、例えば、制御部160Aによりセルラー通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のセルラー送受分離部151として機能し、制御部160Aにより無線LAN通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のLAN送受分離部156として機能する。
受信部162Aは、例えば、制御部160Aによりセルラー通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のセルラー受信部152として機能し、制御部160Aにより無線LAN通信可能な状態に切り替えられると、第1の実施の形態のLAN受信部157として機能する。
なお、基地局11とセルラー通信が可能であるとともに、中継器13と無線LAN通信が可能である端末側通信手段は、例えば、送受分離部161Aと、受信部162Aと、LAN送信部155と、からなる。
制御部160Aは、例えば、図17に示すように、CPU1601と、RAM1602と、計時部1603と、記憶部1604Aと、などを備えて構成される。
記憶部1604Aは、例えば、図17に示すように、検出プログラム1604aと、中継要求パケット作成プログラム1604bと、中継要求パケット送信制御プログラム1604cと、端末送信パケット作成プログラム1604dと、第1端末送信パケット送信制御プログラム1604eと、出力制御プログラム1604fと、取得プログラム1604gと、第1通信状態情報送信制御プログラム1604hと、切替プログラム1604iAと、などを記憶している。
切替プログラム1604iAは、例えば、所定のタイミングで、送受分離部161A及び受信部162Aを、セルラー通信可能な状態と、無線LAN通信可能な状態と、に切り替える機能を、CPU1601に実現させる。
CPU1601は、かかる切替プログラム1604iAを実行することによって、端末側切替手段として機能する。
変形例2の端末15Aにおいては、セルラー通信用の送受分離部と無線LAN通信用の送受分離部とが一体的に構成されており、セルラー通信用の受信部と無線LAN通信用の受信部とが一体的に構成されているため、別体的に構成されている場合と比較して、部品点数を抑えることができる。
なお、第2の実施の形態においても、端末15が備える、セルラー送受分離部151とLAN送受分離部156、セルラー受信部152とLAN受信部157は、一体的に構成されていても良い。また、変形例1においても、端末15が備える、セルラー送受分離部151とLAN送受分離部156、セルラー受信部152とLAN受信部157は、一体的に構成されていても良い。
なお、第1の実施の形態において、基地局11から送信されて中継器13により受信された端末受信パケットには誤りがないとしたが、基地局11から送信されて中継器13により受信された端末受信パケットには誤りがある場合、中継器13は、基地局11に対して当該端末受信パケットを再送するよう要求することになる。
具体的には、中継器13は、例えば、基地局11から送信された端末受信パケットの誤りを検出した時点で、基地局11に対して当該端末受信パケットを再送するよう要求したり、基地局11から送信された端末受信パケットの誤りを検出して、端末15から当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求パケットが送信された時点で、基地局11に対して当該端末受信パケットを再送するよう要求したりする。
第2の実施の形態、変形例1及び変形例2においても同様である。
なお、第1の実施の形態において、中継器13は、基地局11と中継器13との間の通信における中継器13側の受信状態に基づく通信状態情報に基づいて、基地局11に対して送信される端末送信パケットの送信電力を制御したり、基地局11と中継器13との間の通信における中継器13側の受信状態に基づく通信状態情報を基地局11に対して送信したり、基地局11と中継器13との間の通信における中継器13側の受信状態に基づく通信状態情報に基づいて、基地局11における端末送信パケットの送信電力を決定したりしても良い。
すなわち、第1の実施の形態においては、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の通信状態に基づく通信状態情報に基づいて、基地局11における端末送信パケットの送信電力を制御するようにしたが、基地局11と中継器13との間の通信における中継器13側の受信状態に基づく通信状態情報に基づいて、基地局11における端末送信パケットの送信電力を制御するようにしても良い。
第2の実施の形態、変形例1及び変形例2においても同様である。
また、第1の実施の形態においては、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態に基づく通信状態情報に基づいて、基地局11における端末送信パケットの送信電力を制御するか、或いは、基地局11と中継器13との間の通信における中継器13側の受信状態に基づく通信状態情報に基づいて、基地局11における端末送信パケットの送信電力を制御するか、を選択できるようにしても良い。
すなわち、基地局11における端末送信パケットの送信電力を制御する際に基づく情報として、基地局11と端末15との間の通信における端末15側の受信状態に基づく通信状態情報と、基地局11と中継器13との間の通信における中継器13側の受信状態に基づく通信状態情報と、を使い分けるようにしても良い。
何れの通信情報を使うかは、例えば、端末15に対する端末受信パケットの伝送速度や誤りが最小化される方を使用する等の所定の基準を用いて判定しても良いし、中継器13側及び端末15側の受信状態(受信電力)や、中継器13側の受信電力と端末15側の受信電力との差などに基づいて判定しても良い。
また、何れの通信状態情報を使うかは、中継器13のCPU1421が判定しても良いし、端末15のCPU1601が判定しても良い。
第2の実施の形態、変形例1及び変形例2においても同様である。
なお、第1の実施の形態において、基地局11は、受信したパケットの送信電力に応じて、送信するパケットの送信電力の制御及び/又は端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うセルラー基地局であっても良いし、受信した通信状態情報に基づいて、送信するパケットの送信電力の制御及び/又は端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うセルラー基地局であっても良いし、受信した送信電力情報に基づく送信電力でパケットが送信されるよう、送信するパケットの送信電力の制御及び/又は端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うセルラー基地局であっても良い。
ここで、端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択とは、端末受信パケットの送信するための複数のサブキャリアの中から、状態が良好なサブキャリアを選択することである。
第2の実施の形態、変形例1及び変形例2においても同様である。
なお、第1の実施の形態において、無線通信システム1000における基地局11と端末15との間の通信の方式として、基地局11から端末15に対して送信される下り信号が、端末15により直接受信され、端末15から基地局11に対して送信される上り信号が、中継器13により中継される、上下非対称型の中継方式を用いたが、この上下非対称型の中継方式と、当該下り信号と当該上り信号との両方が中継器13により中継される上下対称型の中継方式と、を切り替えて用いるようにしても良い。
上下非対称型の中継方式と上下対称型の中継方式との切り替えは、例えば、中継器13のCPU141や端末15のCPU1601が判断した所定のタイミングで切り替えても良いし、中継器13や端末15に所定のスイッチを設けて、ユーザによる当該スイッチの操作に従って切り替えても良い。
第2の実施の形態、変形例1及び変形例2においても同様である。
なお、第1の実施の形態において、中継器13は、端末15の機能を有していても良いし、端末15は、中継器13の機能を有していても良い。すなわち、無線通信システム1000は、基地局11と、中継器13と、端末15と、を備えるよう構成したが、例えば、基地局11と、中継器13の機能及び端末15の機能を有する第1端末と、中継器13の機能及び端末15の機能を有する第2端末と、を備えるよう構成しても良い。
第2の実施の形態、変形例1及び変形例2においても同様である。
第1の実施の形態の無線通信システムの機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の中継器の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の中継器における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図である。 第1の実施の形態の端末の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の端末における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図である。 第1の実施の形態の無線通信システムにおける、基地局から送信される端末受信パケットの送信電力の制御に関する処理について説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態の無線通信システムにおける、端末による端末受信パケットの中継に関する処理を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態の無線通信システムにおける、中継器による端末受信パケットの中継に関する処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態の無線通信システムの機能的構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の中継器の機能的構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の中継器における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図である。 第2の実施の形態の端末の機能的構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の端末における処理及びデータ(パケット)の流れを示す図である。 第2の実施の形態の無線通信システムにおける、端末による端末受信パケットの中継に関する処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態の無線通信システムにおける、中継器による端末受信パケットの中継に関する処理を説明するためのフローチャートである。 変形例1の中継器の機能的構成を示すブロック図である。 変形例2の中継器の機能的構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 基地局
13,13A,23 中継器
15,15A,25 端末
131 セルラー送受分離部(中継器側セルラー通信手段)
132 セルラー受信部(中継器側セルラー通信手段)
136 LAN送信部(中継器側無線LAN通信手段)
137 LAN送受分離部(中継器側無線LAN通信手段)
138 LAN受信部(中継器側無線LAN通信手段)
141 セルラー送信部(中継器側セルラー通信手段)
143A 送信部(中継器側通信手段)
144A 送受分離部(中継器側通信手段)
145A 受信部(中継器側通信手段)
1421 CPU(端末受信パケット中継手段、第2端末送信パケット送信制御手段、第2通信状態情報送信制御手段、決定手段、送信電力情報送信制御手段、中継器側切替手段)
1424b 端末受信パケット中継プログラム(端末受信パケット中継手段)
1424c 第2端末送信パケット送信制御プログラム(第2端末送信パケット送信制御手段)
1424d 第2通信状態情報送信制御プログラム(第2通信状態情報送信制御手段)
1424e 決定プログラム(決定手段)
1424f 送信電力情報送信制御プログラム(送信電力情報送信制御手段)
1424gA 切替プログラム(中継器側切替手段)
2424b 端末受信パケット中継プログラム(端末受信パケット中継手段)
151 セルラー送受分離部(端末側セルラー通信手段)
152 セルラー受信部(端末側セルラー通信手段)
155 LAN送信部(端末側無線LAN通信手段、端末側通信手段)
156 LAN送受分離部(端末側無線LAN通信手段)
157 LAN受信部(端末側無線LAN通信手段)
161A 送受分離部(端末側通信手段)
162A 受信部(端末側通信手段)
1601 CPU(検出手段、中継要求情報送信制御手段、第1端末送信パケット送信制御手段、取得手段、通信状態情報送信制御手段、第1通信状態情報送信制御手段、端末側切替手段、中継キャンセル要求情報送信制御手段)
1604a 検出プログラム(検出手段)
1604c 中継要求パケット送信制御プログラム(中継要求情報送信制御手段)
1604e 第1端末送信パケット送信制御プログラム(第1端末送信パケット送信制御手段)
1604g 取得プログラム(取得手段)
1604h 第1通信状態情報送信制御プログラム(通信状態情報送信制御手段、第1通信状態情報送信制御手段)
1604iA 切替プログラム(端末側切替手段)
2604c 中継キャンセル要求パケット送信制御プログラム(中継キャンセル要求情報送信制御手段)
1000,2000 無線通信システム

Claims (12)

  1. 基地局と、前記基地局と無線通信を行う端末と、前記基地局と前記端末との間の無線通信を中継する中継器と、を備える無線通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記基地局から送信された端末受信パケットを受信する、当該基地局とセルラー通信を行うための端末側セルラー通信手段と、
    前記中継器と無線LAN(Local Area Network)通信を行うための端末側無線LAN通信手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記基地局に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御手段と、を備え、
    前記中継器は、
    前記端末と無線LAN通信を行うための中継器側無線LAN通信手段と、
    前記基地局とセルラー通信を行うための中継器側セルラー通信手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段により送信された端末送信パケットが前記中継器側無線LAN通信手段により受信された場合に、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御手段と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
    前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出された場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求情報を送信させる中継要求情報送信制御手段と、を備え、
    前記中継器側セルラー通信手段は、前記基地局から送信された前記端末受信パケットを受信し、
    前記中継器は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継要求情報に基づいて、前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記中継器側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットのうちの、当該中継要求情報に応じた端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段を備えることを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記中継器側セルラー通信手段は、前記基地局から送信された前記端末受信パケットを受信し、
    前記中継器は、前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記中継器側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段を備え、
    前記端末は、
    前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
    前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求情報を送信させる中継キャンセル要求情報送信制御手段と、を備え、
    前記端末受信パケット中継手段は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継キャンセル要求情報に基づいて、前記端末受信パケットの送信の中継を中止することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記基地局とセルラー通信が可能であるとともに、前記中継器と無線LAN通信が可能である端末側通信手段と、
    所定のタイミングで、前記端末側通信手段を、セルラー通信可能な状態と、無線LAN通信可能な状態と、に切り替える端末側切替手段と、を備え、
    前記端末側通信手段は、前記端末側切替手段によりセルラー通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記端末側セルラー通信手段として機能し、前記端末側切替手段により無線LAN通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記端末側無線LAN通信手段として機能することを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
    前記中継器は、
    前記基地局とセルラー通信が可能であるとともに、前記端末と無線LAN通信が可能である中継器側通信手段と、
    所定のタイミングで、前記中継器側通信手段を、セルラー通信可能な状態と、無線LAN通信可能な状態と、に切り替える中継器側切替手段と、を備え、
    前記中継器側通信手段は、前記中継器側切替手段によりセルラー通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記中継器側セルラー通信手段として機能し、前記中継器側切替手段により無線LAN通信可能な状態に切り替えられた場合に、前記中継器側無線LAN通信手段として機能することを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記基地局とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する取得手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記取得手段により取得された通信状態情報を送信させる通信状態情報送信制御手段と、を備え、
    前記第2端末送信パケット送信制御手段は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された通信状態情報に基づいて、前記中継器側セルラー通信手段により前記基地局に対して送信される端末送信パケットの送信電力を制御し、
    前記基地局は、前記中継器側セルラー通信手段により送信された端末送信パケットの送信電力に応じて、前記端末受信パケットの送信電力の制御及び/又は前記端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うことを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記基地局とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する取得手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記取得手段により取得された通信状態情報を送信させる第1通信状態情報送信制御手段と、を備え、
    前記中継器は、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、前記端末側無線LAN通信手段により送信された通信状態情報を送信させる第2通信状態情報送信制御手段を備え、
    前記基地局は、前記中継器側セルラー通信手段により送信された通信状態情報に基づいて、前記端末受信パケットの送信電力の制御及び/又は前記端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うことを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項1〜5の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記基地局とのセルラー通信の状態に関する通信状態情報を取得する取得手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記取得手段により取得された通信状態情報を送信させる通信状態情報送信制御手段と、を備え、
    前記中継器は、
    前記端末側無線LAN通信手段により送信された通信状態情報に基づいて、前記基地局における端末受信パケットの送信電力を決定する決定手段と、
    前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、前記決定手段により決定された送信電力に関する送信電力情報を送信させる送信電力情報送信制御手段と、を備え、
    前記基地局は、前記中継器側セルラー通信手段により送信された送信電力情報に基づく送信電力で端末受信パケットが送信されるよう、前記端末受信パケットの送信電力の制御及び/又は前記端末受信パケットを送信するサブキャリアの選択を行うことを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記セルラー通信は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信であり、
    前記無線LAN通信は、WiFi(Wireless Fidelity)通信であることを特徴とする無線通信システム。
  10. 基地局と、前記基地局と無線通信を行う端末と、前記基地局と前記端末との間の無線通信を中継する中継器と、を備える無線通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記基地局から送信された端末受信パケットを受信する、当該基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための端末側セルラー通信手段と、
    前記中継器と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための端末側無線LAN通信手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記基地局に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御手段と、
    前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
    前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出された場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信を中継するよう要求する中継要求情報を送信させる中継要求情報送信制御手段と、を備え、
    前記中継器は、
    前記端末と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための中継器側無線LAN通信手段と、
    前記基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための中継器側セルラー通信手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段により送信された端末送信パケットが前記中継器側無線LAN通信手段により受信された場合に、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継要求情報に基づいて、前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記基地局から送信された端末受信パケットのうちの、当該中継要求情報に応じた端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
  11. 基地局と、前記基地局と無線通信を行う端末と、前記基地局と前記端末との間の無線通信を中継する中継器と、を備える無線通信システムにおいて、
    前記端末は、
    前記基地局から送信された端末受信パケットを受信する、当該基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための端末側セルラー通信手段と、
    前記中継器と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための端末側無線LAN通信手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、前記基地局に送信するための端末送信パケットを送信させる第1端末送信パケット送信制御手段と、を備え、
    前記中継器は、
    前記端末と無線LAN通信としてのWiFi通信を行うための中継器側無線LAN通信手段と、
    前記基地局とセルラー通信としてのWiMAX通信を行うための中継器側セルラー通信手段と、
    前記端末側無線LAN通信手段により送信された端末送信パケットが前記中継器側無線LAN通信手段により受信された場合に、前記中継器側セルラー通信手段を制御して、前記基地局に対して、当該端末送信パケットを送信させる第2端末送信パケット送信制御手段と、
    前記中継器側無線LAN通信手段を制御して、前記端末に対して、前記基地局から送信された端末受信パケットを送信させることによって、当該端末受信パケットの送信を中継する端末受信パケット中継手段と、を備え、
    前記端末は、
    前記端末側セルラー通信手段により受信された端末受信パケットの誤りを検出する検出手段と、
    前記検出手段により端末受信パケットの誤りが検出されなかった場合に、前記端末側無線LAN通信手段を制御して、前記中継器に対して、当該端末受信パケットの送信の中継をキャンセルするよう要求する中継キャンセル要求情報を送信させる中継キャンセル要求情報送信制御手段と、を備え、
    前記端末受信パケット中継手段は、前記端末側無線LAN通信手段により送信された中継キャンセル要求情報に基づいて、前記端末受信パケットの送信の中継を中止することを特徴とする無線通信システム。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記端末は、前記中継器の機能を有し、
    前記中継器は、前記端末の機能を有することを特徴とする無線通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102143616A (zh) * 2010-02-03 2011-08-03 中电广通股份有限公司 矿用无线接口分站
JP2014130528A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Softbank Mobile Corp 端末、その制御方法、及びその制御プログラム

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