JP2009188344A - ミリング装置及びミリング方法 - Google Patents

ミリング装置及びミリング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009188344A
JP2009188344A JP2008029382A JP2008029382A JP2009188344A JP 2009188344 A JP2009188344 A JP 2009188344A JP 2008029382 A JP2008029382 A JP 2008029382A JP 2008029382 A JP2008029382 A JP 2008029382A JP 2009188344 A JP2009188344 A JP 2009188344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
particle beam
source
neutral particle
radical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008029382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5246474B2 (ja
Inventor
Naoki Kubota
尚樹 久保田
Akihiro Hotta
哲広 堀田
Masato Sato
真人 佐藤
Shigeki Ishiyama
茂樹 石山
Toru Sasaki
亨 佐々木
Satoshi Matsui
敏 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2008029382A priority Critical patent/JP5246474B2/ja
Publication of JP2009188344A publication Critical patent/JP2009188344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5246474B2 publication Critical patent/JP5246474B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】異なる材料から成る被加工物の表面を平準化するミリング装置及びミリング方法の提供。
【解決手段】基板Sには、基板Sの加工面に対して略直交する方向に沿って、ラジカル源3からラジカルが供給され、基板Sの加工面に対して略並行な方向に沿って、中性粒子ビーム源4から中性粒子ビームNBが照射される。これにより、複数の材料から構成されている基板Sを加工する際に、基板Sのうち物理エッチングに対する耐性が低い材料が用いられている箇所を、ラジカルによって基板Sの加工面から略直交する方向に削りすぎることなく、物理エッチングに対する耐性が高い材料を削ることができる。さらに、化学的に安定した材料が用いられている箇所を中性粒子ビームNBによる物理エッチングによって補助的に加工することができる。よって、ラジカルによる加工量の偏りを中性ネオンビームNBによって補完し、基板Sの加工面を平らにすることができる。
【選択図】図4(b)

Description

本発明は、ミリング処理装置及びミリング処理方法に関する。
イオンビーム又は中性粒子ビームを基板等の被加工物の表面に照射することにより、エッチング加工を行うミリング装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示される表面処理装置では、中性粒子ビームを照射する手段と、試料に化学反応を生じさせる手段とを同一真空容器内に有し、イオンビーム及び中性粒子ビームに加え、ラジカルを供給することにより試料の表面近傍の化学反応性を向上させ、イオンビーム及び中性粒子ビームによるエッチング加工を促進している。
特開平4−180621号公報
しかしながら、上述の表面処理装置では、試料の表面と直交する方向からイオンビーム又は中性粒子ビームを照射する。イオンビーム及び中性粒子ビームによる物理エッチングは強いため、試料を削り過ぎてしまうという問題があった。また、複数の異なる材料から成る被加工物を加工する際には、材料によって物理エッチングに対する耐性及び化学的な反応性が異なるため、イオンビーム及び中性粒子ビームでは被加工物の表面を平準化できないという問題があった。
そこで、本発明は、異なる材料から成る被加工物の表面を平準化するミリング装置及びミリング方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、処理室と、前記処理室内に配置され、被加工物を保持する被加工物ホルダと、前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、ラジカルを前記被加工物の加工面へ供給可能なラジカル源と、前記被加工物の加工面に対して平行又は略平行な方向に沿って、中性粒子ビームを前記被加工物に照射可能な中性粒子ビーム源と、を備えることを特徴とするミリング装置を提供している。
このようなミリング装置によれば、被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、ラジカル源から被加工物の加工面へラジカルを供給する。よって、複数の材料から構成されている被加工物を加工する際に、被加工物のうち物理エッチングに対する耐性が低い(軟らかい)材料が用いられている箇所を、加工面に対して略直交する方向に削りすぎることなく、物理エッチングに対する耐性が高い(硬い)材料を削ることができる。また、中性粒子ビーム源は、被加工物の加工面に対して略並行な方向に沿って中性粒子ビームを照射するので、化学的に安定した材料が用いられている箇所を物理エッチングによって補助的に加工することができる。よって、ラジカルによる加工量の偏りを中性粒子ビームによって補完し、被加工物の加工面を平らにすることができる。また、被加工物に照射するビームとして中性粒子ビームを用いているので、ビームとしてイオンビームを用いる場合と比較して、被加工物が電気的な影響を受けることを防止することができる。
また、前記中性粒子ビーム源は、前記被加工物の加工面に対して平行な方向に沿って、中性粒子ビームを前記被加工物に照射することが好ましい。
このような構成によれば、被加工物の加工面に対して平行な方向に沿って中性粒子ビームが照射されるため、被加工物を加工面に対して垂直な方向に削りすぎることなく、物理エッチングに対する耐性が高い(硬い)材料を削ることができる。
また、前記中性粒子ビームは、アルゴンよりも原子量の小さい不活性元素を原料とすることが好ましい。
このような構成によれば、中性粒子ビームは、アルゴンよりも原子量の小さい不活性元素を原料とするため、中性粒子ビームによって被加工物を過剰に削ってしまうことがない。
また、前記中性粒子ビームは、イオン粒子と中性粒子とを混合させたビームであることが好ましい。
このような構成によれば、中性粒子ビームは、イオン粒子と中性粒子とを混合させたビームであるので、イオン粒子と中性粒子との割合を調節することにより、被加工物の加工量、加工速度を調整することができる。
また、前記ラジカル源は、プラズマを生成するイオン源と、前記処理室と前記イオン源との間に配置され、前記イオン源において生成されたプラズマからイオン粒子を放出するグリッドとを備えることが好ましい。
このような構成によれば、ラジカル源は、プラズマを生成するイオン源と、処理室とイオン源との間に配置され、イオン源において生成されたプラズマからイオン粒子を放出するグリッドとを備えるので、ラジカル源からラジカルのみを供給する場合と比較して、被加工物の加工面の反応性を上げた状態で、ラジカルによるエッチング加工を行うことができる。なお、イオン粒子がグリッドから与えられるエネルギは、中性粒子ビーム源において中性粒子ビームを引出すために必要なエネルギよりも小さい。
また、本発明は、上述のミリング装置において、被加工物を処理室内に配置する配置工程と、前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、前記ラジカル源から前記被加工物の加工面へラジカルを供給し、同時に、前記被加工物の加工面に対して略平行な方向に沿って、前記中性粒子ビーム源から前記被加工物へ中性粒子ビームを照射する加工工程と、を備えることを特徴とするミリング方法を提供している。
また、本発明は、上述のミリング装置において、被加工物を処理室内に配置する配置工程と、前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、前記ラジカル源から前記被加工物の加工面へラジカルを供給するラジカル供給工程と、前記ラジカル供給工程の後に、前記被加工物の加工面に対して略平行な方向に沿って、前記中性粒子ビーム源から前記被加工物へ中性粒子ビームを照射するビーム照射工程と、を備えることを特徴とするミリング方法を提供している。
また、本発明は、上述のミリング装置において、被加工物を処理室内に配置する配置工程と、前記被加工物の加工面に対して略平行な方向に沿って、前記中性粒子ビーム源から前記被加工物へ中性粒子ビームを照射するビーム照射工程と、 前記ビーム照射工程の後に、前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、前記ラジカル源から前記被加工物の加工面へラジカルを供給するラジカル供給工程と、を備えることを特徴とするミリング方法を提供している。
このようなミリング方法によれば、複数の材料から構成されている被加工物を加工する際に、被加工物のうち物理エッチングに対する耐性が低い(軟らかい)材料が用いられている箇所を、加工面から略直交する方向に削りすぎることなく、物理エッチングに対する耐性が高い(硬い)材料を削ることができる。また、中性粒子ビーム源は、被加工物の加工面に対して略並行な方向に沿って中性粒子ビームを照射するので、化学的に安定した材料が用いられている箇所を物理エッチングによって補助的に加工することができる。よって、ラジカルによる加工量の偏りを中性粒子ビームによって補完し、被加工物の加工面を平らにすることができる。
本発明によれば、異なる材料から成る被加工物の表面を平準化するミリング装置及びミリング方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るミリング装置について、図1乃至図4(b)に基づき説明する。図1に示されるミリング装置1は、後述するラジカルR及び中性粒子ビームNBによって基板Sをエッチングする装置である。基板Sとしては、例えば、特開2007−149308号公報及び特開2007−287863号公報に記載されているような薄膜磁気ヘッド等の基板が挙げられる。
ミリング装置1は、基板Sを収容する処理室2と、基板SへラジカルR(図4(a))を供給可能なラジカル源3と、中性粒子ビームNB(図4(b))を照射可能な中性粒子ビーム源4とを備えている。処理室2とラジカル源3と中性粒子ビーム源4とは、後述する複数のグリッドを介して連通している。
処理室2には、処理室2内を真空排気し、所定の圧力に維持するための真空ポンプ21が接続されている。真空ポンプ21は、排気バルブ21Aを介して処理室2内に連通する。真空ポンプ21を駆動させることにより、処理室2内を1×10−4Pa程度の真空状態とすることができる。
処理室2内には、基板Sを保持する基板ホルダ22が設置されている。基板ホルダ22は、略円柱形状をなす本体部22Aと、本体部22Aを揺動可能に軸支するホルダ軸22Bと、本体部22Aの軸心を中心として回転可能に設けられた基板保持部22Cとから成る。本体部22Aは、ホルダモータ22D(図2)によって、ホルダ軸22Bを中心に揺動可能である。ホルダ軸22Bは、本体部22Aの軸方向に対し直交する方向(図1において紙面方向)に延びている。基板保持部22Cは、略円柱形状をなし、基板Sに密着当接する一端面を有し、その外周を覆う図示せぬシールドカバーと、基板保持部22Cの内部に冷却水を流すための図示せぬ冷却水流路とが形成されている。また、基板保持部22Cには、整合器22F(図2)を介して基板Sにマイナスの電圧を印加する高周波電源22E(図2)が接続されている。例えば、高周波電源22E(図2)は、基板Sに数十V〜数kVのマイナスの電圧を印加する。
ラジカル源3は、図示せぬ真空容器と、開口31aが形成された放電容器31と、放電容器31外に設けられたコイル32と、コイル32に高周波電力を供給する高周波電源32A(図2)と、放電容器31内に生成されたプラズマP中のラジカルRを開口31aから処理室2へ供給するグリッド33とを備えている。図示せぬ真空容器は、ステンレス等によって円筒状に形成されている。
放電容器31は、図示せぬ真空容器内に配置されている。放電容器31は、石英やアルミニウム酸化物等の誘電体材料からなり、図1の下方に開口31aを有する円筒状に形成されている。図1における放電容器31の上面には、後述する希ガス供給装置61及び分子ガス供給装置62から放電容器31内へ原料ガスを供給する原料ガス供給口31bが設けられている。
コイル32は、図示せぬ真空容器内であって、放電容器31外に設けられている。コイル32は、放電容器31内に軸心が位置するように設けられている。図2に示されるように、コイル32は、整合器32Bを介して高周波電源32Aに接続されている。高周波電源32Aは、例えば高周波電源又は高周波アンプである。高周波電源32Aの周波数は、数MHz〜十数MHz(例えば、2〜13.5MHz)であって、本実施の形態では、約4MHzである。高周波電源32Aは、放電容器31(図1)の容量及び形状に応じて、例えば200〜2000Wの電力をコイル32に印加する。
図1に示されるグリッド33は、複数の穴が形成された金属板である。グリッド33は、放電容器31の開口31aに設けられ、ラジカル源3と処理室2とを区画している。グリッド33は、放電容器31内において生成されるプラズマPのうちラジカルRを基板Sへと供給するとともに、イオン粒子IP(図4(a))を引出す電極である。グリッド33には、プラスの電圧を連続的に印加するための直流電源33A(図2)が接続され、例えば、実用的には最大1500V程度の電圧が印加可能である。グリッド33に正電位を印加すると正イオンを、負電位を印加すると陰イオンを取出すことができる。グリッド33に印加される電圧によって、イオン粒子IPのイオンエネルギが決定される。
中性粒子ビーム源4は、図示せぬ真空容器と、開口41aが形成された放電容器41と、図示せぬ真空容器内であって放電容器41外に設けられたコイル42と、コイル42に高周波電力を供給する高周波電源42A(図2)と、放電容器41内に生成されたプラズマP中のイオンを開口41aから引出す引出電極43と、中性化容器47と、中性化容器47からイオンが放出されることを防止するリターディング電極48とを備えている。図示せぬ真空容器は、ステンレス等によって円筒状に形成されている。イオンについては後述する。
放電容器41は、図示せぬ真空容器内に配置されている。放電容器41は、石英やアルミニウム酸化物等の誘電体材料によって、図1の右方に開口41aを有する円筒状に形成されている。図1における放電容器41の左面には、後述する希ガス供給装置61及び分子ガス供給装置62から放電容器41内へ原料ガスを供給する原料ガス供給口41bが形成されている。
コイル42は、図示せぬ真空容器内であって放電容器41外に設けられている。コイル42は、放電容器41内にその軸心が位置するように設けられている。図2に示されるように、コイル42には、高周波整合器42Bを介して高周波電源42Aが接続されている。高周波電源42Aは、例えば高周波電源又は高周波アンプである。高周波電源の周波数は、数MHz〜十数MHz(例えば、2〜13.5MHz)であって、本実施の形態では、約4MHzである。高周波電源42Aは、放電容器41(図1)の容量及び形状に応じて、例えば200〜2000Wの電力をコイル42に印加している。上記の構成により、高周波電源42Aは、高周波整合器42Bによって、コイル42に所定の高周波電力を供給することができる。
図1に示されるように、引出電極43は、スクリーングリッド44、加速グリッド45及び減速グリッド46を有する。スクリーングリッド44、加速グリッド45及び減速グリッド46は、放電容器41の内側から外側に向けて順に配置される。スクリーングリッド44、加速グリッド45及び減速グリッド46は、それぞれ複数の穴が形成された金属板からなる。
スクリーングリッド44は、プラズマPと加速グリッド45とを分離している。スクリーングリッド44には、例えば、プラズマPへ電圧を連続的に印加するための直流電源44A(図2)が接続されている。スクリーングリッド44に印加される電圧は、例えば200〜1500Vである。スクリーングリッド44に印加される電圧は、中性化容器47内へ引出されるイオンビームのエネルギを決定する。
加速グリッド45には、マイナスの電圧を連続的に印加するための直流電源45A(図2)が接続されている。加速グリッド45に印加される電圧は、例えば−200〜−1000Vである。また、減速グリッド46は接地されている。放電容器41内においてプラズマPから引出されたイオン粒子は、スクリーングリッド44、加速グリッド45、減速グリッド46にそれぞれ形成された穴を通して中性化容器47内へ放射されイオンビームとなる。引出電極43は、加速グリッド45と減速グリッド46との電位差を調整することにより、レンズ効果を用いて、イオンビームのビーム径を所定の数値範囲内に制御することができる。
中性化容器47は、ステンレス等の導体材料からなり、図1の左方に入口側開口47a、右方に出口側開口47bを有する円筒状に形成されている。中性化容器47内には、プラズマ発生前に中性化容器47中に充填された原子及び分子、及び、放電容器41内においてプラズマ化しなかった原料ガスの原子及び分子(以下、原子等と称す)並びにラジカルが、引出電極43及び入口側開口47aを介して供給される。中性化容器47の入口側開口47aは、引出電極43を介して放電容器41の開口41aと接続されている。中性化容器47内では、引出電極43により引出されたイオンビームと、イオン化されていない中性の原子等との間で、電荷交換反応が起こる。具体的には、高速のイオンビームが低速の原子等の近傍を通過することにより、原子等の持つ電子が原子等からイオンビームへ移動する。この電子の移動によって、高速のイオンビームと低速の原子等とは、高速の中性粒子ビームNBと低速のイオン(多原子イオンを含み、以下イオン等と称す)とに変換される。
中性化容器47の出口側開口47bには、中性粒子ビーム源4と処理室2とを区画するリターディング電極48が設けられている。リターディング電極48は、中性化容器47内のイオン等を処理室2へ放出することを防止し、中性粒子ビームNBのみを処理室2へと引出す電極である。
リターディング電極48は、減速防止グリッド49、反発グリッド50及び調整グリッド51を有する。減速防止グリッド49、反発グリッド50及び調整グリッド51は、中性化容器47の入口側開口47a側から出口側開口47b側に向けて順に配置される。減速防止グリッド49、反発グリッド50及び調整グリッド51は、それぞれ複数の穴が形成された金属板からなる。
減速防止グリッド49には、マイナスの電圧を連続的に印加する直流電源49A(図2)が接続されている。減速防止グリッド49に印加される電圧は、例えば−10〜−20Vである。減速防止グリッド49にマイナスの電圧を印加することにより、引出電極43により引出されたイオンビームの速度低下や拡散を防止する。具体的には、減速グリッド46は接地されており0Vであるため、減速防止グリッド49にマイナスの電圧を印加することにより、僅かにイオンを加速しながら、イオンビームを入口側開口47aから出口側開口47bへと導くことができる。
反発グリッド50には、プラスの電圧を連続的に印加するための直流電源50A(図2)が接続されている。反発グリッド50に印加される電圧は、完全にイオンの通過を阻止する場合には、スクリーングリッド44への印加電圧と、減速防止グリッド49へ印加した電圧の符号を反転した値と、放電容器41内のプラズマPの電位とを合算した電圧が必要となる。例えば、スクリーングリッド44の印加電圧=400V、減速防止グリッド49への印加電圧=−20V、プラズマPの電位=20Vである場合には、完全にイオンの通過を阻止するために反発グリッド50へ印加する必要がある電圧=400+(−20)×(−1)+20=440Vとなる。反発グリッド50にプラスの電圧を印加すると、中性化容器47内のイオンビーム及びイオン等を反発させることにより、イオン原子等が処理室2内へ通過することを防止している。ここで、イオン等とは、中性化容器47内において変換された低速のイオン等だけでなく、中性化容器47内において電荷が交換されなかった高速のイオンビームも含む。つまり、本実施の形態では、中性粒子ビームNBのみが反発グリッド50を通過できるようにすることができる。
調整グリッド51は、接地するかマイナスの電圧を印加するかを選択可能な直流電源51A(図2)が接続されている。調整グリッド51は、中性化容器47内において、中性粒子ビームNBと混合して出射するために、反発グリッド50を通過したイオンビームのエネルギを調整するグリッドである。引出電極43により引出されたイオンビームのエネルギが反発グリッド50の電位壁(反発グリッド50に印加されるプラス電圧)より大きい場合には、イオンビームの一部は反発グリッド50を通過するが、通過したイオンビームの速度は減衰している。反発グリッド50を通過したイオンビームを再度加速して被加工物である基板Sにイオン照射を行う場合には、調整グリッド51へマイナスの電圧を印加する。このとき、中性粒子ビームNBは帯電していないから、何も影響を受けない。このように、中性粒子ビームNB及び混合されるイオンビームは、減速防止グリッド49、反発グリッド50、調整グリッド51にそれぞれ形成された穴を通過し、処理室2内へと照射される。
希ガス供給装置61には、原料ガスのうち希ガスが貯蔵されている。希ガス(不活性ガス)としては、ネオン、アルゴン、キセノン、クリプトン等が挙げられる。分子ガス供給装置62には原料ガスのうち分子ガスが貯蔵されている。分子ガス(活性ガス)としては、CHF3(三フッ化メタン)、CF4(四フッ化メタン)、C2F6(六フッ化エタン)、C4F8(パーフルオロブタン)等が挙げられる。本実施の形態では、希ガスとしてアルゴンよりも原子量の小さいネオン、分子ガスとしてCHF3を用いている。希ガス供給装置61は、バルブ63Aを介してラジカル源3の原料ガス供給口31bと供給管によって接続され、バルブ63Bを介して中性粒子ビーム源4の原料ガス供給口41bと供給管によって接続されている。また、分子ガス供給装置62も同様に、バルブ64Aを介してラジカル源3の原料ガス供給口31bと接続され、バルブ64Bを介して中性粒子ビーム源4の原料ガス供給口41bと接続されている。
図2に示される制御装置7は、ミリング装置1にミリング処理等を実行させる。具体的には、制御装置7は、上述した高周波電源22E、32A、42A、整合器22F、32B、42B、直流電源33A、44A、45A、49A、50A、51A等を制御する。さらに、制御装置7は、バルブ63A、63B、64A、64B等を制御し、ラジカル源3及び中性粒子ビーム源4に供給される原料ガスを選択することができる。また、制御装置7は、真空ポンプ21及び基板ホルダ22の動作も制御する。
上述したミリング装置1において実行されるミリング処理について、図3(a)乃至図4(b)を参照して説明する。ミリング処理は、ラジカルR及び中性粒子ビームNBによって、基板Sをエッチング加工する処理である。説明を簡略化するため、基板Sが3種類の材質から構成される場合について説明する。図3(a)に示されるように、基板Sは、タンタルTa、コバルト鉄CoFe及び銅Cuの3種類の材料から構成される。タンタルTa及びコバルト鉄CoFeは、銅Cuと比較して、物理エッチングに対する耐性が強い(硬い)材料である。
まず、図1に示されるように、基板Sを処理室2内に配置する。具体的には、基板ホルダ22の基板保持部22Cによって、基板Sは保持される。基板Sが基板ホルダ22の基板保持部22Cに保持されると、制御装置7(図2)によって基板Sは角度を調整される。具体的には、制御装置7によって、基板ホルダ22の本体部22Aは、ホルダ軸22Bを中心として初期位置から所定の角度まで図1における時計回りに回転し、固定される。初期位置とは、基板保持部22Cの保持面が、ラジカル源3の放電容器31の軸心方向と直交すると共に、中性粒子ビーム源4の軸心方向と平行となる位置である。所定の角度とは、中性粒子ビーム源4に平行又は略平行な角度(0〜10°)である。換言すると、中性粒子ビームNBの基板Sに対する入射角度は80〜90°となる。
次に、真空ポンプ21によって処理室2内を1×10−4Pa程度まで真空排気する。このとき、ラジカル源3の放電容器31内は、処理室2及びグリッド33を介して真空ポンプ21によって真空排気される。同様に、中性粒子ビーム源4の放電容器41内及び中性化容器47内も、処理室2と、引出電極43と、リターディング電極48とを介して真空ポンプ21によって真空排気される。
次に、図4(a)に示されるように、ラジカル源3からラジカルRを供給し、基板Sの加工面を加工する。具体的には、バルブ63Aを開放し、分子ガス供給装置62から放電容器31内へ、例えば、CHF3ガスを供給する。放電容器31内にCHF3ガスが充填された状態で、コイル32に高周波電源32A(図2)から電圧を印加し、放電容器31内にプラズマPを発生させる。プラズマPを発生させた状態で、グリッド33に電圧を印加する。これにより、プラズマPからCHF3のラジカルRが供給されると同時に、グリッド33によってCHF3のイオン粒子IPがプラズマPから引出される。なお、CHF3のラジカルRとは、具体的にはCF2、CF、F等を指す。このとき、基板Sは、図3(b)に示されるように、ラジカルRによって化学的にエッチング加工される。また、グリッド33によって引出されたCHF3のイオン粒子IPは、マイナスの電圧が印加されている基板Sに引寄せられ、物理的エッチング及び反応性エッチングを行い、基板Sの加工面を加工する。これにより、基板Sは図3(b)に示される形状から、図3(c)に示される形状となる。具体的には、タンタルTaは、銅Cu及びコバルト鉄CoFeよりもCHF3のラジカルRやイオン粒子IPに対する化学反応性が高いため、ラジカルRによって銅Cu及びコバルト鉄CoFeよりも多くエッチング加工される。
次に、図4(b)に示されるように、中性粒子ビーム源4において引出された中性粒子ビームNBを基板Sの加工面へと照射する。具体的には、まず、制御装置7によって、バルブ64Bを開放し、希ガス供給装置61から放電容器41内及び中性化容器47内へネオンガスを供給する。放電容器41内にネオンガスが充填された状態で、コイル32に高周波電源32A(図2)から電圧を印加し、放電容器41内にプラズマPを発生させる。プラズマPを発生させた状態で、引出電極43及びリターディング電極48に電圧を印加する。さらに具体的には、上述したように、スクリーングリッド44にはプラスの電圧が印加され、加速グリッド45にはマイナスの電圧が印加され、減速グリッド46は接地される。また、減速防止グリッド49にはマイナスの電圧が印加され、反発グリッド50にはプラスの電圧が印加され、調整グリッド51は0Vが印加される。これにより、引出電極43によって、放電容器41から中性化容器47へとネオンイオンビームが引出される。さらに、引出されたネオンイオンビームは、減速防止グリッド49と減速グリッド46との電位差によって、引出電極43からリターディング電極48に向かう方向に引寄せられ、中性化容器47内に充填されたネオンガスと電荷交換反応を起こし、高速の中性ネオンビームNBとなってリターディング電極48から照射される。このようにして、図3(c)に示されるように、中性粒子ビーム源4から中性ネオンビームNBが基板Sの加工面に対して平行又は略平行な方向に向かって照射され、基板Sは加工される。具体的には、基板Sは、図3(c)に示される形状から図3(d)に示されるように表面が平らな形状となる。これは、銅CuはタンタルTa及びコバルト鉄CoFeよりも軟らかいため、中性ネオンビームにより多くエッチングされるためである。
上述したミリング装置1によれば、基板Sの加工面に対して略直交する方向に沿って、ラジカル源3から基板Sの加工面へCHF3のラジカルRを供給する。よって、複数の材料から構成されている基板Sを加工する際に、基板Sのうち物理エッチングに対する耐性が低い(軟らかい)銅Cuが用いられている箇所を、基板Sの加工面から略直交する方向に削りすぎることなく、物理エッチングに対する耐性が高い(硬い)タンタルTaを削ることができる。また、中性粒子ビーム源4は、基板Sの加工面に対して略並行な方向に沿って中性ネオンビームNBを照射するので、タンタルTaより突出している銅Cu及びコバルト鉄CoFeを中性ネオンビームNBによる物理エッチングによって補助的に加工することができる。よって、CHF3のラジカルRによる加工量の偏りを中性ネオンビームNBによって補完し、基板Sの加工面を平らにすることができる。また、基板Sに照射するビームとして中性粒子ビームを用いるので、ビームとしてイオンビームを用いる場合と比較して、基板Sが電気的な影響を受けることを防止できる。
また、中性粒子ビームの原料として、アルゴンよりも原子量の小さい不活性元素であるネオンを用いているため、アルゴンビームを用いる場合と比較して、中性粒子ビームが軽いため、基板Sを過剰に削ってしまうことがない。
また、ラジカル源3は、プラズマPを生成する放電容器31、コイル32、高周波電源32A及び整合器32Bと、処理室2と放電容器31との間に配置され、放電容器31内に生成されたプラズマPからCHF3イオン粒子IPを放出するグリッド33とを備えるので、ラジカル源3からCHF3より生成されるラジカルRのみを供給する場合と比較して、基板Sの加工面の反応性を向上させた状態で、CHF3のラジカルRによるエッチング加工を行うことができる。なお、CHF3のイオン粒子IPがグリッド33から与えられるエネルギは、中性粒子ビーム源4において中性ネオンビームNBを引出すために必要なエネルギよりも小さい。
また、上述したミリング方法によれば、基板Sの加工面に対して平行又は略平行な方向に沿って、中性粒子ビーム源4から基板Sへ中性ネオンビームNBを照射するので、複数の材料から構成されている基板Sを加工する際に、基板Sのうち物理エッチングに対する耐性が低い(軟らかい)銅Cuが用いられている箇所を、基板Sの加工面から略直交する方向に削りすぎることなく加工することができる。さらに、基板Sの加工面に対して略直交する方向に沿って、ラジカル源3から基板Sの加工面へCHF3のラジカルRを供給するので、中性ネオンビームNBによる加工量の偏りをCHF3のラジカルRによって補完し、基板Sの加工面を平らにすることができる。
本発明によるミリング装置及びミリング方法は、上述した実施の形態に限定されず、種々の変形や改良が可能である。例えば、上述した実施の形態では、ラジカル源3からCHF3のラジカルRを供給した後に、基板Sへ中性ネオンビームNBを照射しているが、中性ネオンビームNBを照射した後にCHF3のラジカルRを供給してもよい。
また、図5(a)及び(b)に示されるように、中性ネオンビームNBを照射すると同時に、CHF3のラジカルRを基板Sに供給するようにしてもよい。このようなミリング方法によれば、基板Sの加工面に対して略直交する方向に沿って、ラジカル源3からCHF3のラジカルRを供給し、かつ、基板Sの加工面に対して平行又は略平行な方向に沿って、中性粒子ビーム源4から中性ネオンビームNBを照射して、基板Sの加工面を削る。よって、複数の材料から構成されている基板Sを加工する際に、基板Sのうち物理エッチングに対する耐性が低い(軟らかい)材料が用いられている箇所を、加工面から略直交する方向に削りすぎることなく、物理エッチングに対する耐性が高い(硬い)材料を削ることができる。このとき、中性粒子ビーム源4は、基板Sの加工面に対して略並行な方向に沿って中性ネオンビームNBを照射するので、化学的に安定した材料が用いられている箇所があったとしても、物理エッチングによって基板Sを加工することができる。よって、物理エッチング及び反応性エッチングによる加工量の偏りを互いに補完し、基板Sの加工面を平らにすることができるという効果に加え、基板Sの加工時間を短縮することができる。
また、上述した実施の形態では、グリッド33にプラスの電圧を印加し、ラジカルRと共にイオン粒子IPを引出したが、グリッド33を接地してもよい。このような構成によれば、基板Sの表面に主に中性のラジカルRを供給するため、基板Sに電気的な影響を与えることなく、エッチング加工ができる。
また、上述した実施の形態では、中性粒子ビーム源4において、引出電極43によって引出されたイオンビームを中性化容器47において電荷交換反応させ、リターディング電極48によって中性粒子のみを中性粒子ビームNBとして引出す構成としたが、これに限定されない。例えば、引出電極43及びリターディング電極48に印加される電圧を調整し、引出される粒子ビームをイオン粒子と中性粒子とが所定の割合で混合されたビームとしてもよい。このような構成によれば、イオン粒子と中性粒子との割合を調節することにより、引出された粒子ビームの基板Sに対する加工量、加工速度を調整することができる。
また、中性粒子ビーム源4は、中性化容器47及びリターディング電極48とを備えた構成としたが、これに限定されない。中性粒子ビーム源のうち中性化容器47及びリターディング電極48とを備えない構成として、中性粒子ビームではなくイオンビームを引出す構成としてもよい。
また、ラジカル源3は、誘導結合プラズマ(ICP)のラジカル源としたが、電子サイクロン共鳴(ECR)型のラジカル源としてもよい。
また、上述した実施の形態では、ラジカル源3にCHF3ガスを供給し、中性粒子ビーム源4にネオンガスを供給したが、これに限定されない。例えば、ラジカル源3にネオンガス、中性粒子ビーム源4にCHF3ガスを供給してもよい。つまり、基板Sに、ネオンのラジカルを供給し、CHF3の中性ビームを照射してもよい。また、ラジカル源3及び中性粒子ビーム源4の両方に、原料ガスとしてネオンガスのみを供給してもよいし、CHF3ガスのみを供給してもよい。更に、CHF3ガスの代わりに、エッチングする被加工物である基板Sの材質に適したガス、例えば、HBr、ClF3、HI、SF6等のハロゲン含有ガスを用いてもよい。
また、上述した実施の形態では、基板Sのうち物理エッチングに対する耐性が低い(軟らかい)材料として銅(Cu)を挙げたが、金(Au)も同様の材質として挙げることができる。
本発明は、異なる材質から成る被加工物を加工対象としたミリング装置に好適に利用できる。
本発明の実施の形態に係るミリング装置を示す説明図。 本発明の実施の形態に係るミリング装置を示す制御回路図。 本発明の実施の形態に係るミリング装置によって加工される被加工物を示す図であって、(a)は斜視図、(b)はラジカル供給工程時の説明図、(c)はビーム照射工程時の説明図、(d)は加工工程後の説明図。 本発明の実施の形態に係るミリング装置のラジカル供給工程時を示す説明図。 本発明の実施の形態に係るミリング装置のビーム照射工程時を示す説明図。 本発明の実施の形態の変形例に係るミリング処理方法における加工工程時のミリング装置を示す説明図。 本発明の実施の形態の変形例に係るミリング処理方法における加工工程時の被加工物を示す説明図。
符号の説明
1 ミリング装置
2 処理室
3 ラジカル源
4 中性粒子ビーム源
7 制御装置
21 真空ポンプ
21A 排気バルブ
22 基板ホルダ
22A 本体部
22B ホルダ軸
22C 基板保持部
22D ホルダモータ
22E、32A、42A 高周波電源
22F、32B、42B 整合器
31、41 放電容器
31a、41a 開口
31b、41b 原料ガス供給口
32、42 コイル
33 グリッド
33A、44A、45A、49A、50A、51A 直流電源
41 放電容器
43 引出電極
44 スクリーングリッド
45 加速グリッド
46 減速グリッド
47 中性化容器
47a 入口側開口
47b 出口側開口
48 リターディング電極
49 減速防止グリッド
50 反発グリッド
51 調整グリッド
61 希ガス供給装置
62 分子ガス供給装置
63A、63B、64A、64B バルブ
IP イオン粒子
NB 中性粒子ビーム
、P プラズマ
R ラジカル
S 基板

Claims (8)

  1. 処理室と、
    前記処理室内に配置され、被加工物を保持する被加工物ホルダと、
    前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、ラジカルを前記被加工物の加工面へ供給可能なラジカル源と、
    前記被加工物の加工面に対して略平行な方向に沿って、中性粒子ビームを前記被加工物に照射可能な中性粒子ビーム源と、を備えることを特徴とするミリング装置。
  2. 前記中性粒子ビーム源は、前記被加工物の加工面に対して平行な方向に沿って、中性粒子ビームを前記被加工物に照射することを特徴とする請求項1に記載のミリング装置。
  3. 前記中性粒子ビームは、アルゴンよりも原子量の小さい不活性元素を原料とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のミリング装置。
  4. 前記中性粒子ビームは、イオン粒子と中性粒子とを混合させたビームであることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載のミリング装置。
  5. 前記ラジカル源は、
    プラズマを生成するイオン源と、
    前記処理室と前記イオン源との間に配置され、前記イオン源において生成されたプラズマからイオン粒子を放出するグリッドとを備えることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれかに記載のミリング装置。
  6. 請求項1に記載のミリング装置において、
    被加工物を処理室内に配置する配置工程と、
    前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、前記ラジカル源から前記被加工物の加工面へラジカルを供給し、同時に、前記被加工物の加工面に対して略平行な方向に沿って、前記中性粒子ビーム源から前記被加工物へ中性粒子ビームを照射する加工工程と、を備えることを特徴とするミリング方法。
  7. 請求項1に記載のミリング装置において、
    被加工物を処理室内に配置する配置工程と、
    前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、前記ラジカル源から前記被加工物の加工面へラジカルを供給するラジカル供給工程と、
    前記ラジカル供給工程の後に、前記被加工物の加工面に対して略平行な方向に沿って、前記中性粒子ビーム源から前記被加工物へ中性粒子ビームを照射するビーム照射工程と、を備えることを特徴とするミリング方法。
  8. 請求項1に記載のミリング装置において、
    被加工物を処理室内に配置する配置工程と、
    前記被加工物の加工面に対して略平行な方向に沿って、前記中性粒子ビーム源から前記被加工物へ中性粒子ビームを照射するビーム照射工程と、
    前記ビーム照射工程の後に、前記被加工物の加工面に対して略直交する方向に沿って、前記ラジカル源から前記被加工物の加工面へラジカルを供給するラジカル供給工程と、を備えることを特徴とするミリング方法。
JP2008029382A 2008-02-08 2008-02-08 ミリング装置及びミリング方法 Active JP5246474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008029382A JP5246474B2 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 ミリング装置及びミリング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008029382A JP5246474B2 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 ミリング装置及びミリング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009188344A true JP2009188344A (ja) 2009-08-20
JP5246474B2 JP5246474B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=41071259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008029382A Active JP5246474B2 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 ミリング装置及びミリング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5246474B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014002336A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビーム処理方法およびイオンビーム処理装置
JP2015046645A (ja) * 2011-10-31 2015-03-12 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビームエッチング装置
KR20170052529A (ko) * 2015-10-02 2017-05-12 캐논 아네르바 가부시키가이샤 이온 빔 에칭 방법 및 이온 빔 에칭 장치
JP7383536B2 (ja) 2020-03-18 2023-11-20 株式会社日立ハイテクサイエンス 粒子ビーム装置及び複合ビーム装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005031838A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-07 Japan Aviation Electronics Industry Limited 固体表面の平坦化方法及びその装置
WO2006123739A1 (ja) * 2005-05-20 2006-11-23 Japan Aviation Electronics Industry Limited 固体表面の平坦化方法及びその装置
WO2007029777A1 (ja) * 2005-09-09 2007-03-15 Ulvac, Inc. イオン源およびプラズマ処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005031838A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-07 Japan Aviation Electronics Industry Limited 固体表面の平坦化方法及びその装置
WO2006123739A1 (ja) * 2005-05-20 2006-11-23 Japan Aviation Electronics Industry Limited 固体表面の平坦化方法及びその装置
WO2007029777A1 (ja) * 2005-09-09 2007-03-15 Ulvac, Inc. イオン源およびプラズマ処理装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015046645A (ja) * 2011-10-31 2015-03-12 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビームエッチング装置
US10388491B2 (en) 2011-10-31 2019-08-20 Canon Anelva Corporation Ion beam etching method of magnetic film and ion beam etching apparatus
WO2014002336A1 (ja) * 2012-06-29 2014-01-03 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビーム処理方法およびイオンビーム処理装置
GB2518085A (en) * 2012-06-29 2015-03-11 Canon Anelva Corp Ion beam processing method and ion beam processing device
JPWO2014002336A1 (ja) * 2012-06-29 2016-05-30 キヤノンアネルバ株式会社 イオンビーム処理方法およびイオンビーム処理装置
GB2518085B (en) * 2012-06-29 2017-03-01 Canon Anelva Corp Ion beam processing method and ion beam processing apparatus
US9984854B2 (en) 2012-06-29 2018-05-29 Canon Anelva Corporation Ion beam processing method and ion beam processing apparatus
US10546720B2 (en) 2012-06-29 2020-01-28 Canon Anelva Corporation Ion beam processing device
KR20170052529A (ko) * 2015-10-02 2017-05-12 캐논 아네르바 가부시키가이샤 이온 빔 에칭 방법 및 이온 빔 에칭 장치
JP7383536B2 (ja) 2020-03-18 2023-11-20 株式会社日立ハイテクサイエンス 粒子ビーム装置及び複合ビーム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5246474B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102167957B1 (ko) 물질 개질 및 rf 펄싱을 사용한 선택적 식각
TWI697047B (zh) 處理基板的裝置與系統及蝕刻基板的方法
TWI591716B (zh) 原子層蝕刻用之方法與設備
US6926799B2 (en) Etching apparatus using neutral beam
JP4039834B2 (ja) エッチング方法及びエッチング装置
KR970005035B1 (ko) 플라즈마발생방법 및 그 장치
JP2002289583A (ja) ビーム処理装置
TW541572B (en) Method of processing a surface of a workpiece with use of positive and negative ions generated in plasma or neutral particles generated by the positive and negative ions
JP7369835B2 (ja) 中性原子ビームを使用した被加工物処理のためのシステムおよび方法
JP5246474B2 (ja) ミリング装置及びミリング方法
TW201626455A (zh) 圖案形成方法、氣體群聚離子束照射裝置及圖案形成裝置
JP2006236772A (ja) 中性粒子ビーム源および中性粒子ビーム処理装置
JP2006253190A (ja) 中性粒子ビーム処理装置および帯電電荷の中和方法
KR102455749B1 (ko) 산화물 에칭 선택도를 증가시키기 위한 방법
JP2006203134A (ja) 中性粒子ビーム処理装置
CN107464765B (zh) 处理晶圆的装置及方法
Ono et al. RF-plasma-assisted fast atom beam etching
JP2016134519A (ja) Iii−v族半導体のエッチング方法及びエッチング装置
JP2005116865A (ja) イオンミリング装置およびイオンミリング方法
JPH1083899A (ja) 中性粒子線源
JP6441702B2 (ja) イオン源、イオンビーム装置および試料の加工方法
KR100819336B1 (ko) 낮은 전자온도를 갖는 플라즈마 발생 방법 및 그 장치
WO2004107425A1 (ja) イオンビームによる表面処理方法および表面処理装置
JPH0535537B2 (ja)
KR20230162490A (ko) 반도체 공정 시스템의 정전기 조절 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5246474

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3