JP2009177275A - 磁気誘導無線装置 - Google Patents

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久廣 佐々木
Nobuyuki Horie
信行 堀江
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通夫 坂本
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Abstract

【課題】 小型・軽量で、高効率、低発熱の磁気誘導無線装置を提供する。
【解決手段】マイクロホン(11)より入力される音声信号をアナログ増幅器(12,14)を経て、さらに音声増幅して出力端子(1a、1b)より出力して磁気ループアンテナ2に電磁波発生用の電流を流す際に、デジタルアンプ(15)を用いて、アナログ増幅器(12,14)よりの音声信号をデジタル変換し、デジタル増幅し、アナログに戻して前記磁気ループアンテナ(2)に出力するとともに、電源としてAC電圧を入力に受けて直流電圧に変換するスイッチングレギュレータ電源(3)を備え、このスイッチングレギュレータ電源(3)より、回路各部に電源電圧を供給する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、学校、病院、公共施設、会議室などのコミュニケーションに好適な、難聴者の補聴用の磁気誘導無線装置に関する。
一般に、会議室などにおける難聴者の補聴システムとして、有線マイクやワイヤレスマイクからの音声信号を増幅する機能を有する磁気誘導無線装置本体を会議室に設置する一方、磁気誘導無線装置本体の音声出力端にループアンテナ用ケーブルを接続し、本体から出力される音声信号をループアンテナ用ケーブルを介して電磁波として空間に放射し、この電磁波を会議出席の難聴者が、自身の身に装着した補聴器で聴取するシステムが知られている。
この種のシステムにおける磁気誘導無線装置本体として図10に示すものが開示されている(例えば特許文献1参照)、ここに示す磁気誘導無線装置本体は、回路構成的に、音声増幅部50Aと、ワイヤレス受信部50Bとから構成されている。
マイクロホンジャック51から入力される音声信号は、増幅器54、ボリューム57を経て,増幅器60、トーンコントロール回路61及び増幅器62、さらに整合トランス63、出力回路64、音声出力トランス65を経て、コネクタ66の端子66a,66bから出力されるように構成されている。端子66a、66bには会場内に設置されたループアンテナ用ケーブルが接続されている。
マイクロホンジャック52及び入力信号ジャク53からの信号もそれぞれ増幅器55・ボリューム58, 増幅器56・ボリューム59を介して、マイクロホンジャック51からの信号と同様の増幅器60に入力されている。
また、内部には、ワイヤレスチューナ67,68がオプションとして設置可能に構成されており、これらワイヤレスチューナ67,68を設置した場合に、外部からの高周波受信信号が、コネクタ66の端子66c,66dに接続されるループアンテナ用ケーブル及び端子66c、66dよりワイヤレスチューナ67,68に入力され、伝送されてきた高周波信号中の音声信号が取り出され、やはり同様に増幅器60に入力される。
特公平07−105750号公報
上記した従来の磁気誘導無線装置は、開発以来、多くの台数を市場に供給し、各地の学校、会議場などで難聴者の補聴用に使用され、その役目を十分に果たしてきた。
一方、この実施を継続する中で、本願発明者等は、これまでの磁気誘導無線装置について、さらなる改善事項を抽出した。第1には、従来の装置では、増幅器として、アナログ増幅器を用い、かつ整合トランス、音声出力トランスを使用するものであり、また、電源部もトランス方式を採用するものであるところから、装置全体として、小型軽量化に限度があり、また電力変換効率も低く、またB級増幅を採用しているので、クロスオーバ歪みの発生により、長時間の使用で,いくらか発熱が見いだされるという問題があった。
また、第2に、装置の使用時に、マイクから入力された音声信号が、音声増幅部を経て、ループアンテナ用ケーブルに電流が流される場合に、マイクからの同じ入力信号でもループアンテナの設置環境、ループアンテナの大きさなどによって、出力電流が異なり、聴取者に聴取可能に適正に流されている場合と、適正に流されていない場合との確認が、管理者、使用者に十分にできずに、装置を有効に活用できないという問題もあった。
この発明は、上記問題点に着目してなされたものであって、従来よりも、小型、軽量で、高効率、低発熱の磁気誘導無線装置を提供することを目的とする。
また、装置の有効活用を確認し得るとともに、難聴度の度合いに応じた出力を得るように制御し得る磁気誘導無線装置を提供することを目的とする。
この発明の磁気誘導無線装置は、音声信号を入力として受ける信号入力部と、この入力部に入力された音声信号を増幅するアナログ増幅器と、このアナログ増幅器よりの音声信号をデジタル変換し、デジタル増幅して、アナログに戻して出力するデジタルアンプ部と、このデジタルアンプ部よりの音声出力を接続する音声出力端子と、この音声出力端子に接続されるループアンテナと、回路各部に電源電圧を供給する電源部と、から構成されることを特徴とする。
この発明の磁気誘導無線装置において、前記電源部は、AC電圧を入力に受けて直流電圧に変換するスイッチング゛レギュレータ電源であり、このスイッチングレギュレータ電源より、回路各部に電源電圧を供給することが好ましい。
また、この発明の磁気誘導無線装置において、前記ループアンテナに流れる電流を検出する電流検出部と、この電流検出部の検出出力をフィードバックして音声出力を所定値に制御する出力信号制御部とを備えることができる。
また、この発明の磁気誘導無線装置において、前記出力信号制御部は、前記所定値を異なる複数の値に設定するため複数の設定手段を備え、いずれかの設定手段の設定操作により前記音声出力を操作された設定手段に対応する所定値になるように制御することができる。
また、この発明の磁気誘導無線装置において、前記複数の設定手段は、少なくとも軽度難聴、中度難聴、高度難聴の別を設定するものであり、かつ設定手段ごとに、個別の設定表示器を備えることができる。
また、この発明の磁気誘導無線装置において、 省エネ設定手段を備え、省エネ設定状態で常時は前記信号入力部にのみ電源電圧を供給し、前記信号入力部より所定の信号が入力された場合に前記アナログ増幅器及びデジタルアンプ部に電源電圧を供給することができる。
この発明によれば、入力される音声信号をデジタルアンプで増幅し、アナログ増幅器を使用することによるトランス類を使用することがなく、従来のものより小型、軽量の磁気誘導無線装置を提供することができる。また、デジタルアンプで音声信号を増幅するので、歪みが少なく発熱が少なく、高音質の磁気誘導無線装置を得ることができる。
また、この発明によれば、電源としてスイッチングレギュレータ電源を使用して従来のものより高効率の電源を使用しているので、デジタルアンプを使用することと併せた相乗効果により、従来のものよりさらに小型、軽量の磁気誘導無線装置を提供することができる。
また、この発明によれば、前記ループアンテナに流れる電流を検出する電流検出部と、この電流検出部の検出出力をフィードバックして音声出力を所定値に制御する出力信号制御部とを備えることにより、音声出力を所定値に制御するので、音声入力、ループ゜アンテナの設置環境、特性に応じた適正な出力となる制御を行うことができる。
また、この発明によれば、前記出力信号制御部に、前記音声出力を異なる複数の所定値に選択し得るように、複数の設定手段を備えるので、使用者、管理者は、聴取者の聴力に応じた設定を行うことができ、装置を適正かつ有効に使用することができる。
また、この発明によれば、前記複数の設定手段は、少なくとも軽度難聴、中度難聴、高度難聴の別を設定するものであり、かつ設定手段ごとに、個別の設定表示器を備えることにより、使用者、管理者は、設定表示器により、今どの程度の難聴者に適した設定がなされているのか常に知ることができ、聴取者に対し、常に有効な音声出力となるように装置を動作させることができる。
また、この発明によれば、省エネ設定手段を備え、省エネ設定状態で常時は前記信号入力部にのみ電源電圧を供給し、前記信号入力部より所定の信号が入力された場合に前記アナログ増幅器及びデジタルアンプ部に電源電圧を供給するので、信号入力のないときは高い消費電力の回路部での電力消費がなく、省エネ効果を上げることができる。
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る磁気誘導無線装置の回路構成を示すブロック図である。この磁気誘導無線装置は、オーディオ(音声)信号を増幅する信号増幅部1と、この信号増幅部1より出力されるオーディオ信号電流を流し、磁気(電磁波)信号を発生する磁気ループアンテナ2と、信号増幅部1にB電源電圧を供給するスイッチング(スイッチングレギュレータ)電源3とから構成されている。
信号増幅部1は、マイクロホンのプラグを接続するマイクロホンジャック11と、このマイクロホンジャック11より入力されるオーディオ信号を増幅するアナログ増幅器12と、その出力を手動調整するためのボリューム13と、入力信号と後述の出力信号制御部19よりフィードバックされる信号とを入力に受けて差動増幅する増幅器14と、この増幅器14のオーディオ信号を入力に受けて量子化し、アナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル増幅し、これをさらにアナログ信号に戻して出力端子1a,1bより出力するデジタルアンプ15と、磁気ループアンテナ2の閉ループ路に鎖交させる電流検出コイル16及び、この電流検出コイル16の信号電流を整流する整流回路17、平滑コンデンサ17aからなる電流検出部18と、電流検出部18で検出された信号と予め設定した基準値とを比較して比較に応じた電圧を増幅器14にフィードバックする出力信号制御部19と、を備えている。
磁気ループアンテナ2は、講堂、会議室などに設置されるものであり、その両端が信号増幅部1の出力端子1a,1bに接続されている。ここで使用する磁気ループアンテナ2は、一般的に使用されるもののほか、通電電流によって電磁波を発生するものであれば、いかなる構造のものであってもよい。磁気ループアンテナ2の近傍には聴取者の補聴器(図示省略)が設置される。
スイッチング電源3は、図2に回路構成の一例を示すものであり、電源AC100Vを電源スイッチ21aを介して入力に受けて交流を直流に変換する整流回路21と、この整流回路21よりの直流電圧をチョッピングして高直流電圧に変換するDC/DCコンバータ22と、DC/DCコンバータ22の出力を安定化して電源電圧Bを出力する安定化出力回路23と、この安定化出力回路23の出力を検出してDC/DCコンバータ22にフィードバックする検出比較回路24とから構成されている。
このスイッチグ電源回路自体は、すでによく知られたものであるが、これまでの磁気誘導無線装置に使用されていたAC電源を入力に受けるトランスと、このトランスの2次側電圧を整流する整流回路とからなる電源に比し、極めて高い周波数でスイッチングし、高効率(70%〜90%)な電源なので、電源部を小型・軽量化でき、ひいては装置全体を小型、軽量化できる。それゆえ、この実施形態磁気誘導無線装置においては、電源としてスイッチング電源を使用しており、かつ、使用することが好ましいが、場合により他の電源を使用してもよい。
この発明の実施形態磁気誘導無線装置の、最も特徴とするところは、信号増幅部1のオーディオ信号の出力増幅用として、アナログ増幅器に代えて、デジタルアンプ15を採用したことである。このデジタルアンプ15は、図3に示すように、入力されるオーディオ信号をデジタル信号に変換するデジタル変換部25と、変換されたデジタル信号を演算処理などにより増幅するデジタル増幅部26と、増幅後のデジタル信号をアナログ信号に変換するアナログ変換部27とから、構成されている。
このデジタルアンプ15は、図4に示すように、オーディオ信号を入力に受けると、デジタル変換部25で、その入力信号を量子化してデジタル変換し、デジタルパルス信号を得「図4の(a)参照」、これをデジタル増幅部26の演算処理等による増幅で、増幅デジタルパルスを得て「図4の(b)参照」、最後にアナログ変換部27で、アナログ信号に戻して出力するものである「図4の(c)参照」。
このデジタルアンプ15の動作を、具体例により説明する。デジタル変換部25として例えばA/D変換器が使用され、図5の(a)に示すオーディオ信号が図5の(b)に示すように量子化処理により、デジタル信号に変換される。このデジタル変換されたオーディオ信号は、デジタル増幅部26に含まれる演算部で、オーディオ信号に応じたパルス列に変換される。ここでは、図5の(c)に示すように、パルスの出現率が一定(定周期)で、パルスの幅が最小幅の整数倍で構成されるものとする。このパルス列は、上記図5の(c)に示すものに代えて一定の決まった幅パルスを使い、その出現率が相違するものを使用しても良い。
デジタル増幅部26は、図6に示すように、アナログ信号からデジタル変換されて得られたパルスを出力するパルス源26aと、FET(電解効果トランジスタ)Q1,Q2からなる電子スイッチ26bとを有し、例えば数mV〜1V程度のパルスをFETQ1,Q2のゲートに入力すると、入力パルスの+側入力時にFETQ1がオン、FETQ2がオフで、電子スイッチ26bの出力端Qoは+Vとなり、次に入力パルスのー側入力時にFETQ1がオフ、FETQ2がオンで、出力端Qoは、−Vとなり、出力信号は+V〜−Vの範囲のパルス振幅となり、V=15Vとすると、パルス振幅が30Vの大きく増幅されたパルス信号が出力される。なお、ここで電子スイッチ26bのスイッチ素子として電界効果トランジスタを使用しているが、他のPN接合型の一般的なトランジスタを使用しても良い。
アナログ変換部27として、ここではローパスフィルタ(LPF)27aを使用しており、入力波形は図5の(c)に示す波形であるが、このパルスをローパスフィルタ27aを通すことにより、パルス列中より、高い周波数成分がカットされ、低い周波数成分であるオーディオ信号のみが通され、つまり、アナログ変換された図5の(a)に示す、オーディオ信号が出力される。
このデジタルアンプは、従来のアナログ増幅器のようにトランスを使用することがないので、回路部及びケースを小型・軽量化することができる。また、高効率・低発熱を実現できる。
デジタルアンプ15より出力されるオーディオ信号は出力端子1a,1bより出力され、磁気ループアンテナ2にオーディオ信号に応じた電流が流れる。磁気ループアンテナ2に流れる電流は、電流検出コイル16によって検出される。検出された電流は整流回路17,平滑コンデンサ17aで整流・平滑され、検出電流に応じた電圧が出力信号制御部19に入力される。
出力信号制御部19は、マイコンによる演算機能、記憶機能を有し、磁気ループアンテナ2に流す出力電流が所定値となる目標(基準)値を予め内蔵メモリに設定・記憶しており、電流検出部18からの検出電流に応じた電圧と記憶している基準値とを比較し、比較により生じた差電圧を増幅器14にフィードバックし、磁気ループアンテナ2の出力電流が基準値と等しくなるように制御する。
この出力信号制御部19において設定記憶される基準値は、出力端子1a、1bに磁気ループアンテナ2を接続して、この磁気ループアンテナ2にオーディオ出力信号電流Ioを流した際に、その磁気ループアンテナ2から1m離れた箇所で補聴器等のアンテナに誘導される電流Ih〔mA/m〕が補聴に適正な電流の代表値である場合に、この時に流れている出力信号の電流値Ioを基準値とするものである。
この出力信号制御部19において、例えば基準値として出力電流Io=10〔A〕に相当する値が記憶されているとして、装置を動作させオーディオ入力信号を増幅器14,デジタルアンプ15で増幅して磁気ループアンテナ2に出力電流を流し、動作開始時に、この出力電流が例えば10.2〔A〕であるとすると、この出力電流が電流検出部18で検出され、出力信号制御部19で出力信号10.2〔A〕に相当する電圧と基準値10〔A〕とを比較し、その差0.2〔A〕が得られ、差0.2〔A〕に相当する電圧が増幅器14に入力され、増幅器14では当初の出力電流10.2〔A〕に対応する入力オーディオ信号と0.2〔Aに相当するフィードバック信号を差動演算し、出力電流が10〔A〕に落ち着くように制御する。
なお、出力信号制御回路19に記憶される基準値は、出荷時の基準値の設定記憶時に使用したと同様の標準的な磁気ループアンテナと装置本体とで磁気誘導無線装置を構築した場合は、そのまま使用される。しかし、異なる大きさ、特性の磁気ループアンテナを装置本体に接続して磁気誘導無線装置を構築した場合は、聴取用に使用するに先立ち、基準値を変化させながら、その磁気ループアンテナ2から1m離れた箇所で補聴器等のアンテナに誘導される電流Ih〔mA/m〕が補聴に適正な電流となるように基準値を変化させて調整し、適正な基準値を更新設定記憶し、聴取用磁気誘導無線装置としての使用を開始する。
図7は、この発明の他の実施形態に係る磁気誘導無線装置の回路構成を示すブロック図である。この実施形態装置は、出力信号制御回路19として図1に示す装置のものと異なる回路を採用するとともに、初期動作起動回路20を備えている。その他の回路部については、図1のものと変わるところはない。
この実施形態における出力信号制御部19は、図8に示すように、軽度難聴設定部31と,中度難聴設定部32と、高度難聴設定部33と、自動設定部34とを備えている。
ここで、軽度難聴とは、聴取者の難聴度合が軽度であり、磁気ループアンテナ2から1m離れた箇所での電流検出レベルが100〔mA/m〕〜150〔mA/m〕となる場合に、この設定を行うと良い。中度難聴とは、聴取者の難聴度合が中度であり、磁気ループアンテナ2から1m離れた箇所での電流検出レベルが150〔mA/m〕〜300〔mA/m〕の場合に、この設定を行うと良い。高度難聴とは、聴取者の難聴度合が高度であり、同レベルが300〔mA/m〕以上の場合に、この設定を行うと良い。また、自動は、上記軽度、中度、高度のいずれもが設定されていず、何らかの入力信号があった場合に、自動的に所定出力を得るモードである。自動設定は、省エネ設定でもある。
上記した軽度難聴設定部31,中度難聴設定部32,高度難聴設定部33及び自動設定部34には、それぞれ設定ボタンスイッチ35a、35b、35c、35dと表示ランプ36a、36b、36c、36dを備えている。また、各設定部31〜34は、マイコンによって機能構成されるものであり、それぞれ出力電流の目標値とする基準値を内蔵メモリに予め記憶している。基準値は、例えば軽度難聴で磁気ループアンテナ2から1m離れた箇所でレベル125〔mA/m〕が得られる場合の出力電流値、中度難聴で同箇所でレベル225〔mA/m〕が得られる場合の出力電流値、高度難聴の場合には同箇所でレベル400〔mA/m〕が得られる出力電流値に、設定している。自動設定の場合は、例えば中度の場合と同様に225〔mA/m〕が得られる程度の出力電流値にしておく。基準値は、通常、カバー範囲の中間値に設定しておくが、ボリュームにより、適宜設定変更が可能である。
各設定部31〜34では、スイッチング電源3の電源スイッチ21aがオンされている状態で、自己のボタンスイッチが押されると、各設定部に加えられている電源B0より自己の表示ランプに電流が流れ表示ランプが点灯する。そして、電流検出部18からの検出出力と予め記憶してある基準値とを比較し、その比較電圧を増幅器14にフィードバックする。例えば軽度難聴設定部31の設定ボタンスイッチ35aが押されると、表示ランプ36aが点灯する。
また、この軽度難聴設定のとき、例えば電流検出部18の検出出力が10.1〔A〕であったとすると、この検出電流10.1〔A〕が出力信号制御部19で、例えば基準値10〔A〕と比較され差値0.1〔A〕相当の電圧が増幅器14にフィードバックされる。そして、増幅器14では、当初の出力電流10.1〔A〕に相当する入力信号と0.1〔A〕に相当するフィードバック信号を差動増幅して、磁気ループアンテナ2に10〔A〕の出力電流が流れるように制御する。
装置の使用者、管理者は、この装置の使用に際し、表示ランプの状況を見て現在の設定状況を正しく把握することができ、また聴取する者の難聴度合いに合わせて設定ボタンスイッチを操作することにより、装置を聴取者に合わせて有効に使用することができる。
自動設定部34の設定ボタンスイッチ35dが押されている場合は、スイッチング電源3よりのB電圧をB0として、増幅器12,出力信号制御部19,初期動作起動回路20にのみ、電源電圧を供給し、オーディオ信号入力が無い場合は、増幅器14,デジタルアンプ15に電源電圧が供給されていない。
初期動作起動回路20は、図9に示すように、オーディオ信号が入力される入力端子41a,41bと、入力されたオーディオ信号を増幅するアナログ増幅器43と、このアナログ増幅器43の出力を整流するダイオード44および平滑コンデンサ45と、抵抗46を介して整流電圧を受けてオンするトランジスタ47と、このトランジスタ47のオンにより、電源供給端子42a,42bより入力されるB0電源より通電するリレーコイル48を備えている。
この実施形態装置では、電源オンの待機状態では、自動設定(省エネ設定)ボタンスイッチ35dをオンとしている。自動設定ボタンスイッチ35dが押された状態で、つまり待機状態で、入力信号がマイクロホンジャック11より増幅器12に入力されると、ボリューム13を経て、この入力信号がアナログ増幅器43に入力されて増幅され、さらにダイオード44,コンデンサ45により整流され、この整流電圧によってトランジスタ47がオンする。このオンによって、リレーコイル48に電流が流れ、リレー接点48aを閉じる。その結果スイッチング電源3のB電源がB1電源として増幅器14,デジタルアンプ15に加えられ、装置全体が動作状態となる。入力信号が無い場合は、増幅器14,デジタルアンプ15に、電源B1が供給されないので、電力消費を軽減できる。
装置を使用する場合には、管理者、使用者が聴取者の難聴度に応じた設定を行う。この場合、軽度難聴設定部31,中度難聴設定部32,及び高度難聴設定部33の設定ボタンスイッチ35a、35b,35cのいずれかのボタンスイッチが押されると、設定ボタンスイッチ35a、35b,35cに連動して対応するスイッチ35A,35B、35Cのいずれかオンし、電源B1が増幅器14,デジタルアンプ15に加えられ、ここで装置全体が直に動作状態となる。
この発明の一実施形態に係る磁気誘導無線装置の回路構成を示すブロック図である。 同実施形態磁気誘導装置のスイッチング電源の回路構成を示すブロック図である。 同実施形態磁気誘導装置のデジタルアンプの回路構成を示すブロック図である。 同実施形態磁気誘導無線装置に採用するデジタルアンプの動作原理を説明する図である。 同実施形態磁気誘導無線装置に採用するデジタルアンプの動作説明に使用する波形図である。 同実施形態磁気誘導無線装置に採用するデジタルアンプを構成するデジタル増幅部の具体回路例を示す回路図である。 この発明の他の実施形態に係る磁気誘導無線装置の回路構成を示すブロック図である。 図7に示す実施形態磁気誘導装置の出力信号制御部の回路構成を示すブロック図である。 同実施形態磁気誘導装置の初期動作起動回路の一例を示す回路図である。 従来の磁気誘導無線装置の回路構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 信号増幅部
2 磁気ループアンテナ
3 スイッチング電源
11 マイクロホンジャック
12 アナログ増幅器
13 ボリューム
14 増幅器
15 デジタルアンプ
16 電流検出コイル
17 整流回路
17a 平滑コンデンサ
18 電流検出部
19 出力信号制御部
20 初期動作起動回路
25 デジタル変換部
26 デジタル増幅部
27 アナログ変換部
31 軽度難聴設定部
32 中度難聴設定部
33 高度難聴設定部
34 自動設定部
35a、35b、35c、35d
設定ボタンスイッチ
36a、36b、36c、36d
表示ランプ

Claims (6)

  1. 音声信号を入力として受ける信号入力部と、この入力部に入力された音声信号を増幅するアナログ増幅器と、このアナログ増幅器よりの音声信号をデジタル変換し、デジタル増幅して、アナログに戻して出力するデジタルアンプ部と、このデジタルアンプ部よりの音声出力を接続する音声出力端子と、この音声出力端子に接続されるループアンテナと、回路各部に電源電圧を供給する電源部と、から構成されることを特徴とする磁気誘導無線装置。
  2. 前記電源部は、AC電圧を入力に受けて直流電圧に変換するスイッチング゛レギュレータ電源であり、このスイッチングレギュレータ電源より、回路各部に電源電圧を供給することを特徴とする請求項1記載の磁気誘導無線装置。
  3. 前記ループアンテナに流れる電流を検出する電流検出部と、この電流検出部の検出出力をフィードバックして音声出力を所定値に制御する出力信号制御部とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁気誘導無線装置。
  4. 前記出力信号制御部は、前記所定値を異なる複数の値に設定するため複数の設定手段を備え、いずれかの設定手段の設定操作により前記音声出力を操作された設定手段に対応する所定値になるように制御することを特徴とする請求項3記載の磁気誘導無線装置。
  5. 前記複数の設定手段は、少なくとも軽度難聴、中度難聴、高度難聴の別を設定するものであり、かつ設定手段ごとに、個別の設定表示器を備えることを特徴とする請求項4記載の磁気誘導無線装置。
  6. 省エネ設定手段を備え、省エネ設定状態で常時は前記信号入力部にのみ電源電圧を供給し、前記信号入力部より所定の信号が入力された場合に前記アナログ増幅器及びデジタルアンプ部に電源電圧を供給するようにしたことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の磁気誘導無線装置。
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JP2016134681A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 東芝テック株式会社 難聴者支援装置および対面業務装置
CN107426661A (zh) * 2017-05-03 2017-12-01 丽声助听器(福州)有限公司 一种助听器接收装置和系统
CN109728804A (zh) * 2019-01-24 2019-05-07 努比亚技术有限公司 电磁按键及具有该电磁按键的电子装置

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