JP2009168267A - 冷却塔用送風機 - Google Patents

冷却塔用送風機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009168267A
JP2009168267A JP2008004028A JP2008004028A JP2009168267A JP 2009168267 A JP2009168267 A JP 2009168267A JP 2008004028 A JP2008004028 A JP 2008004028A JP 2008004028 A JP2008004028 A JP 2008004028A JP 2009168267 A JP2009168267 A JP 2009168267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling tower
roller
output shaft
impeller
speed reducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008004028A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ito
裕司 伊藤
Isao Okamoto
勲 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUKEN REIKI CO Ltd
Kuken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
KUKEN REIKI CO Ltd
Kuken Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUKEN REIKI CO Ltd, Kuken Kogyo Co Ltd filed Critical KUKEN REIKI CO Ltd
Priority to JP2008004028A priority Critical patent/JP2009168267A/ja
Publication of JP2009168267A publication Critical patent/JP2009168267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】 減速機に摩擦伝動機構を用いて、羽根車の適切な回転速度を実現しつつ減速機をコンパクト化でき、電動機と羽根車を同一軸線上に配置しても羽根車を十分に低い回転数で回転させられ、騒音発生も抑えられる冷却塔用送風機を提供する。
【解決手段】 羽根車30を適正な回転数とする減速機20として遊星ローラ式の摩擦伝動減速機構を用いると共に、電動機10と減速機20の各出力軸、及び羽根車30の回転中心を同一軸線上に配置し、電動機10の回転出力を減速機20の各ローラ間の摩擦伝動で減速することから、動作に伴う減速機20からの衝撃音等の発生はなく、騒音を低く抑えられると共に、電動機10と減速機20をコンパクトにまとめられ、冷却塔60の通風路内で抵抗となるこれら電動機10及び減速機20の羽根車30軸方向への投影面積を極小とすることができ、通風抵抗を低減して送風性能を高められ、冷却塔60の効率向上が図れる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却塔内への冷却用外気の通風に用いる冷却塔用送風機に関し、特に、電動機と羽根車間に介在する減速機に摩擦伝動機構を採用した冷却塔用送風機に関する。
一般に、工場や空気調和設備などで循環使用する水の冷却を目的として屋外に設置される冷却塔では、冷却塔内部の熱交換部において、送風機の作動に伴って外部から取込まれる空気(外気)と循環水とを、直接あるいは間接的に熱交換させ、冷却を行う仕組みとなっている。
こうした冷却塔で用いられる送風機は、通常、羽根車を電動機で回転駆動するものであり、従来から、羽根車と電動機との間に何らかの駆動力伝達機構を介在させたもの、あるいは、羽根車を電動機に直結して直接駆動させるものがそれぞれ利用されていた。多くは、電動機の出力軸回転数をこれより低い羽根車の適正回転数に適合させるために、電動機と羽根車とを減速機を介して連結し、駆動力を伝達する仕組みとなっていた。こうした減速機としては、主に、羽根車側と電動機側にプーリをそれぞれ配してプーリ間にベルトを巻掛けたベルト伝動機構や、歯車列による歯車伝動機構が用いられていた。
このような冷却塔送風機における減速機の例として、特開2004−183790号公報や実公平7−29423号公報に記載されるものがある。
特開2004−183790号公報 実公平7−29423号公報
従来の冷却塔用送風機は前記各特許文献に記載されるような構成の減速機を有しており、電動機の回転速度を減速して羽根車を適切な速度で回転させられる。しかしながら、歯車伝動機構を用いたものは、歯同士の噛合いにより騒音が生じやすく、特に起動時や停止時において著しかった。加えて、構造が複雑となることで機構全体が高コストになるという課題を有していた。
また、ベルト伝動機構を用いたものは、発生騒音を小さくでき、減速比固定の場合は装置のコストも小さく抑えられるものの、ベルトや軸受等のメンテナンスの頻度が大であり、その手間とコストが大きくなるという課題を有していた。さらに、減速比が変えられる変速機能を備えるものは機構が複雑となって、装置コストも上昇するという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、減速機として摩擦伝動機構を用いて、羽根車の適切な回転速度を実現しつつ減速機をコンパクト化でき、電動機と羽根車を同一軸線上に配置しても羽根車を十分に低い回転数で回転させられ、騒音発生も抑えられる冷却塔用送風機を提供することを目的とする。
本発明に係る冷却塔用送風機は、冷却塔の冷却用外気の通風路における熱交換部より上流側又は下流側の所定箇所に配設され、押込通風又は誘引通風により熱交換部に外気を導く冷却塔用送風機において、送風機羽根車駆動用の電動機が、冷却塔における外気通路の入口側又は出口側の開口所定箇所に、電動機出力軸を冷却塔内部側に向け、所定の減速機を介して前記羽根車に回転駆動力を伝達可能として配設され、前記減速機が、前記電動機の出力軸先端部に取付けられるか又は前記出力軸先端部に直接形成される太陽ローラと、当該太陽ローラの周囲に回動自在に配置され、太陽ローラ外周面に対し転動しつつ太陽ローラ周りを公転する複数の遊星ローラと、当該各遊星ローラを回動自在に支持しつつ遊星ローラの公転に一致して回動するキャリアと、各遊星ローラに内周面が接触する外輪ローラとを備える遊星ローラ式の摩擦伝動減速機構とされ、前記減速機の出力軸が、前記キャリア又は外輪ローラに一体化され、前記電動機の出力軸と同一軸線上に配置されてなり、前記羽根車のハブ部が、前記減速機の出力軸先端部に連結固定され、羽根車が減速機出力軸と一体に回動可能として配設されるものである。
このように本発明によれば、送風機の羽根車を適正な回転数で回転させるための減速機として遊星ローラ式の摩擦伝動減速機構を用いると共に、電動機の出力軸と減速機の出力軸、並びに羽根車の回転中心を同一軸線上に配置し、電動機の回転出力を減速機の常時接触している各ローラ間の摩擦伝動で減速することにより、減速動作に伴う減速機からの衝撃音等の発生はなく、騒音を低く抑えられると共に、電動機と減速機をコンパクトにまとめられ、冷却塔の通風路内で抵抗となるこれら電動機及び減速機の羽根車軸方向への投影面積を極小とすることができ、通風抵抗を低減して送風性能を高められ、冷却塔の効率向上が図れる。また、減速機が機構として消耗や劣化等を生じにくく、送風機に対するメンテナンスの手間を大幅に削減可能となり、冷却塔の運転コストの低減も図れる。
また、本発明に係る冷却塔用送風機は必要に応じて、前記減速機が、前記太陽ローラ、遊星ローラ、キャリア、及び外輪ローラをそれぞれ収容すると共に、前記出力軸を先端部露出状態で回動自在に支持するハウジングを備えてなり、当該ハウジング内部に、太陽ローラと遊星ローラ間、並びに遊星ローラと外輪ローラ間に介在して前記各ローラ間の摩擦伝動状態を維持しつつ各摺動部分を潤滑するトラクションフルードが所定量充填され、前記減速機の出力軸をハウジングに対し回動自在に軸支する軸受部が、ハウジング内部から前記トラクションフルードを導入可能とされてなり、前記トラクションフルードを軸受部の互いに近接して相対移動する各部材間に流入させて潤滑状態とするものである。
このように本発明によれば、減速機の出力軸を軸支する軸受部に対し、ローラ機構部分の潤滑や駆動力伝達用としてハウジング内に充填されるトラクションフルードを、ハウジング内から軸受部側へ流通させ、軸受部における潤滑にトラクションフルードを用いることにより、軸受部に専用のグリース等の潤滑剤を供給する必要が無く、ローラ側と共通のトラクションフルードのメンテナンスのみで対応でき、軸受部に対し注油、給脂等定期的なメンテナンスを行う必要が無くなり、メンテナンス頻度を低下させてコストダウンが図れると共に、軸受部における潤滑剤減損の危険性を回避でき、潤滑性能の低下を防いで信頼性を高められる。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1ないし図6に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る冷却塔用送風機を含む冷却塔の概略構成図、図2は本実施形態に係る冷却塔用送風機を含む冷却塔の正面図及び背面図、図3は本実施形態に係る冷却塔用送風機の平面図、図4は本実施形態に係る冷却塔用送風機の底面図、図5は本実施形態に係る冷却塔用送風機の右側面図及び左側面図、図6は本実施形態に係る冷却塔用送風機における減速機の概略断面図である。
前記各図に示すように、本実施形態に係る冷却塔用送風機1は、直交流式の熱交換部61を有して誘引通風型とされる冷却塔60の通風路における排気側開口部に配設されるものであり、冷却塔60の排気側開口部中央に配置される電動機10と、この電動機10と一体に配設されて電動機10の出力軸11の回転を減速して後段側へ伝達する減速機20と、この減速機20の出力軸端に取付けられて回転駆動される羽根車30とを備える構成である。なお、循環水と外気との間で熱交換を行わせる熱交換部61や、この熱交換部61の上下に配設される上部水槽、下部水槽など、冷却塔60の他部分、並びに、電動機10と接続されて電動機10の駆動制御を行う制御系については、公知の構成であり、詳細な説明を省略する。
前記電動機10は、減速機20と一体化された状態で、冷却塔60の排気側開口部中央に配置され、回動する出力軸11を冷却塔60内部側に向けた状態で支持される構成であり、この電動機10の出力軸11を減速機20の入力部分に連結して、減速機20を介して羽根車30を回転駆動する仕組みである。
前記減速機20は、ハウジング25の中心部に回動自在に配設される太陽ローラ21と、この太陽ローラ21の周囲に配置される複数の遊星ローラ22と、遊星ローラ22を取囲む外輪ローラ23とを備える、いわゆる遊星ローラ式の摩擦伝動減速機構とされてなり、ハウジング25上部に一体に取付けられる電動機10と共に冷却塔60の排気側開口の支持部62上に固定配設される構成である。
この減速機20では、太陽ローラ21を入力部とされて電動機10の出力軸11とカップリング26を介して連結される一方、各遊星ローラ22を太陽ローラ21周囲で転動可能に支持するキャリア24を出力部として回動自在に配置し、このキャリア24に一体形成された出力軸24a先端部をハウジング25外に露出させ、羽根車30のハブ部32と連結固定している。
減速機20のハウジング25内には、トラクションフルードが充填されており、太陽ローラ21と遊星ローラ22間、及び、遊星ローラ22と外輪ローラ23間にもそれぞれトラクションフルードが入り込む状態となる。トラクションフルードは、通常は潤滑や冷却を促進する性状を示す一方、ローラ間などの加えられる圧力の高い状況ではローラ同士の摩擦伝動状態を阻害せず、駆動力の伝達を確実なものとする公知の性質を有するものである。
前記羽根車30は、複数枚の羽根31をハブ部32を中心に放射状配置で連結して一体化し、ハブ部32の冷却塔内部に面する側には通風抵抗を減らすためのカバー33を取付けた公知の構成であり、詳細な説明を省略する。この羽根車30は、中心のハブ部32を減速機20の出力軸24aに取付けられ、減速機20を介して電動機10による駆動を受け、出力軸24aと一体に回転する。
電動機10や減速機20の外径は、羽根車30におけるカバー33外径より小さくされており、電動機10と減速機20は、カバー33の範囲内に収ってその外側の羽根車30の送風領域にははみ出さず、空気流に対し抵抗を与えない仕組みである。
次に、前記構成に基づく冷却塔用送風機の動作状態について説明する。公知の冷却塔同様に、通常の冷却塔運転状態では、熱交換媒体として冷凍機や空気調和機器等で熱を吸収し温まった冷却対象の循環水が所定の循環経路から取出されて熱交換部61内側に流通し、熱交換後再び循環経路に戻る過程が繰返されている。そして、送風機1による誘引通風で熱交換部61に横方向から外気が導入され、循環水は熱交換部61において外気と熱交換して冷却される一方、熱交換後の外気は熱交換部61から送風機1を経て冷却塔60上方に排気される。
この運転状態では、負荷の状況(循環水温、循環水量他)に応じたON・OFF等、所定の制御下で電動機10が動作し、電動機10の出力軸11が回転する。電動機10と羽根車30間に介在する減速機20では、電動機10の駆動により出力軸11と一体の太陽ローラ21が回転するのに伴い、太陽ローラ21と接触する遊星ローラ22が、固定の外輪ローラ23との接触による一部拘束を受け、太陽ローラ21と外輪ローラ23に対し転動(自転)しつつ、太陽ローラ21周囲を回転(公転)する。この結果、遊星ローラ22は、これを支持するキャリア24と共に、太陽ローラ21の回転中心軸と同じ軸線を中心として、太陽ローラ21の回転方向と同じ方向に回転することとなる。ここで、キャリア24の回転は、電動機出力軸11の回転に対し、太陽ローラ21の外径と外輪ローラ23の内径から求められる減速比で減速されたものとなる。
減速機20においては、太陽ローラ21と遊星ローラ22、及び外輪ローラ23が常時接触し、これら相互の摩擦により駆動力が伝達されることで、運転中、特に起動時や停止時における歯車のような部品同士の衝突等が無く、減速機20から生じる騒音はベルト伝動の場合と同様に小さい。
減速機20の減速機構による減速を経て、電動機出力軸11より低い回転数で出力軸24a及びこれと一体の羽根車30が回転し、送風が実行されることとなる。羽根車30の回転数が減速機20により十分小さく抑えられているため、羽根車30から発生する騒音も小さい。
このように、本実施形態に係る冷却塔用送風機では、羽根車30を適正な回転数で回転させるための減速機20として遊星ローラ式の摩擦伝動減速機構を用いると共に、電動機10の出力軸11と減速機20の出力軸24a、並びに羽根車20の回転中心を同一軸線上に配置し、電動機10の回転出力を減速機20の常時接触している各ローラ間の摩擦伝動で減速することから、減速動作に伴う減速機20からの衝撃音等の発生はなく、騒音を低く抑えられると共に、電動機10と減速機20をコンパクトにまとめられ、冷却塔60の通風路内で抵抗となるこれら電動機10及び減速機20の羽根車30軸方向への投影面積を極小とすることができ、通風抵抗を低減して送風性能を高められ、冷却塔60の効率向上が図れる。また、減速機20が機構として消耗や劣化等を生じにくく、送風機全体に対するメンテナンスの手間を大幅に削減可能となり、冷却塔60の運転コストの低減も図れる。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図7ないし図11に基づいて説明する。図7は本実施形態に係る冷却塔用送風機の正面図及び背面図、図8は本実施形態に係る冷却塔用送風機の平面図、図9は本実施形態に係る冷却塔用送風機の底面図、図10は本実施形態に係る冷却塔用送風機の右側面図及び左側面図、図11は本実施形態に係る冷却塔用送風機における減速機の概略断面図である。
前記各図に示すように、本実施形態に係る冷却塔用送風機2は、前記第1の実施形態同様、電動機10と、減速機40と、羽根車30とを備える一方、異なる構成として、電動機10の出力軸11に直接太陽ローラ41を取付け、電動機10と減速機40とを直結した構成を有するものである。
前記減速機40は、所定のハウジング45内に、電動機10の出力軸11先端部に取付けられる太陽ローラ41と、この太陽ローラ41の周囲に配置される複数の遊星ローラ42と、遊星ローラ42を取囲む外輪ローラ43とを備える、前記第1の実施形態同様の遊星ローラ式摩擦伝動減速機構とされる構成である。この減速機40では、前記第1の実施形態におけるキャリア24を出力部として用いる構成と異なり、各遊星ローラ42を取囲む外輪ローラ43を出力部として回動自在に配置し、この外輪ローラ43に一体化された出力軸43aをハウジング45外に露出させ、羽根車30のハブ部32と連結固定している。一方、遊星ローラのキャリア44はハウジング45の一部を兼ねる構造となって固定されており、各遊星ローラ42が太陽ローラ41周りに公転することはない。
この減速機40が、冷却塔60の排気側開口中央の支持部62上に固定配設され、減速機40上部に一体に取付けられた電動機10と共に冷却塔60の排気側開口中央に配設される構成は、前記第1の実施形態と同じである。
減速機40のハウジング45内には、前記第1の実施形態同様、トラクションフルードが充填されており、太陽ローラ41と遊星ローラ42間、及び、遊星ローラ42と外輪ローラ43間にそれぞれトラクションフルードが入り込んで潤滑や冷却等に用いられる状態となっている。本実施形態では、これに加えて、トラクションフルードがハウジング45の最下部まで達する仕組みとなっている。そして、減速機40の出力軸43aをハウジング45に対し回動可能に軸支する軸受部46が、その軸受機構内にトラクションフルードを導入する構成であり、軸受部46の互いに近接状態で相対移動する各部材間にトラクションフルードを流入させて潤滑する仕組みとなっている。
本実施形態に係る冷却塔用送風機の運転状態では、電動機10の出力軸11が回転すると、減速機40で電動機出力軸11と一体の太陽ローラ41が回転するのに伴い、太陽ローラ41と接触する遊星ローラ42が、太陽ローラ41に対し位置を変えずにそのまま転動(自転)することで、同じく接触状態にある回動自在な外輪ローラ43を転動させ、外輪ローラ43に回転を伝達することとなる。
こうして、外輪ローラ43は、太陽ローラ41の回転中心軸と同じ軸線を中心として、太陽ローラ41の回転方向と逆方向に回転することとなる。外輪ローラ43の回転は、電動機出力軸11の回転に対し、太陽ローラ41の外径と外輪ローラ43の内径との割合から決る減速比で減速されたものとなる。この減速機40においては、前記第1の実施形態同様、各ローラ相互の摩擦により駆動力が伝達されることで、運転中に生じる騒音はベルト伝動の場合と同様に小さい。
このように、本実施形態に係る冷却塔用送風機においては、電動機10の出力軸11に直接太陽ローラ41を取付け、電動機10と減速機40とを直結する構成としていることから、送風機全体の軸方向寸法を小型化できる上、部品点数も削減でき、装置コストの低減が図れる。
また、減速機40の出力軸43aを軸支するハウジング45の軸受部46における潤滑剤として、トラクションフルードをハウジング45内から軸受部46に流通可能として用いることから、軸受部46に別途グリース等の潤滑剤を供給する必要が無く、ローラ側と共通のトラクションフルードのメンテナンスのみで対応でき、軸受部46のみに対する注油、給脂等定期的なメンテナンスを行う必要が無くなり、メンテナンス頻度を低下させてコストダウンが図れると共に、潤滑性能の低下を防いで信頼性を高められる。
なお、前記各実施形態に係る冷却塔用送風機においては、減速機20、40の機構を摩擦伝動とすることで騒音発生を抑える構成としているが、この他、電動機のインバータによる駆動制御を組合わせて、起動時や停止時、電動機を可変周波数制御で回転数を少しずつ変化させるようにして駆動する構成とすることもでき、よりスムーズに起動、停止が行われ、減速機を含む送風機全体からの騒音発生をより一層小さくすることができる。
また、前記各実施形態に係る冷却塔用送風機においては、減速機20、40の各ローラにおける他ローラと接触する外周面や内周面を単純な円筒面形状として形成する構成としているが、これに限らず、太陽ローラや遊星ローラの外周面、外輪ローラの内周面をテーパ面として形成する構成とすることもでき、ローラをテーパ形状に応じた所定の軸方向へ押圧すれば、ローラの接触面同士の接触圧も生じさせられることにより、減速機の製造で各ローラを所定の接触圧で当接させて摩擦伝動可能な状態として組立てる工程が、一般的な方法、すなわち、部品を一旦加熱又は冷却して物理的に組合せ可能な寸法状態としての組立て(焼ばめ・冷やしばめ)によらずに、そのまま準備作業無しに部品同士を組合わせて減速機を組立てることができ、ローラ間に適切な接触圧を生じさせる状態が容易に得られ、製造工程を簡略化してコストダウンが図れる。
本発明の第1の実施形態に係る冷却塔用送風機を含む冷却塔の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却塔用送風機の正面図及び背面図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却塔用送風機の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却塔用送風機の底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却塔用送風機の右側面図及び左側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却塔用送風機における減速機の概略断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却塔用送風機の正面図及び背面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却塔用送風機の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却塔用送風機の底面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却塔用送風機の右側面図及び左側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却塔用送風機における減速機の概略断面図である。
符号の説明
1、2 送風機
10 電動機
11 出力軸
20、40 減速機
21、41 太陽ローラ
22、42 遊星ローラ
23、43 外輪ローラ
24、44 キャリア
24a、43a 出力軸
25、45 ハウジング
26 カップリング
30 羽根車
31 羽根
32 ハブ部
33 カバー
46 軸受部
60 冷却塔
61 熱交換部
62 支持部

Claims (2)

  1. 冷却塔の冷却用外気の通風路における熱交換部より上流側又は下流側の所定箇所に配設され、押込通風又は誘引通風により熱交換部に外気を導く冷却塔用送風機において、
    送風機羽根車駆動用の電動機が、冷却塔における外気通路の入口側又は出口側の開口所定箇所に、電動機出力軸を冷却塔内部側に向け、所定の減速機を介して前記羽根車に回転駆動力を伝達可能として配設され、
    前記減速機が、前記電動機の出力軸先端部に取付けられるか又は前記出力軸先端部に直接形成される太陽ローラと、当該太陽ローラの周囲に回動自在に配置され、太陽ローラ外周面に対し転動しつつ太陽ローラ周りを公転する複数の遊星ローラと、当該各遊星ローラを回動自在に支持しつつ遊星ローラの公転に一致して回動するキャリアと、各遊星ローラに内周面が接触する外輪ローラとを備える遊星ローラ式の摩擦伝動減速機構とされ、
    前記減速機の出力軸が、前記キャリア又は外輪ローラに一体化され、前記電動機の出力軸と同一軸線上に配置されてなり、
    前記羽根車のハブ部が、前記減速機の出力軸先端部に連結固定され、羽根車が減速機出力軸と一体に回動可能として配設されることを
    特徴とする冷却塔用送風機。
  2. 前記請求項1に記載の冷却塔において、
    前記減速機が、前記太陽ローラ、遊星ローラ、キャリア、及び外輪ローラをそれぞれ収容すると共に、前記出力軸を先端部露出状態で回動自在に支持するハウジングを備えてなり、
    当該ハウジング内部に、太陽ローラと遊星ローラ間、並びに遊星ローラと外輪ローラ間に介在して前記各ローラ間の摩擦伝動状態を維持しつつ各摺動部分を潤滑するトラクションフルードが所定量充填され、
    前記減速機の出力軸をハウジングに対し回動自在に軸支する軸受部が、ハウジング内部から前記トラクションフルードを導入可能とされてなり、前記トラクションフルードを軸受部の互いに近接して相対移動する各部材間に流入させて潤滑状態とすることを
    特徴とする冷却塔用送風機。
JP2008004028A 2008-01-11 2008-01-11 冷却塔用送風機 Pending JP2009168267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004028A JP2009168267A (ja) 2008-01-11 2008-01-11 冷却塔用送風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004028A JP2009168267A (ja) 2008-01-11 2008-01-11 冷却塔用送風機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009168267A true JP2009168267A (ja) 2009-07-30

Family

ID=40969657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008004028A Pending JP2009168267A (ja) 2008-01-11 2008-01-11 冷却塔用送風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009168267A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081439A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 M & S Technology:Kk スピードスプレーヤ
CN102588343A (zh) * 2012-04-01 2012-07-18 上海尔华杰机电装备制造有限公司 一种风机的柔性风帽
CN102777579A (zh) * 2011-05-12 2012-11-14 三隆齿轮股份有限公司 齿轮箱冷却构造
CN103398016A (zh) * 2013-08-22 2013-11-20 朱伟 一种装设于冷却塔风筒外驱动风机的调速式减速机
EP2333941A3 (de) * 2009-12-08 2017-07-05 C.H. Schäfer Getriebe GmbH Antriebseinheit für elektromotorisch angetriebene Ventilatoren

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5613696U (ja) * 1979-07-10 1981-02-05
JPS6012100U (ja) * 1983-09-12 1985-01-26 東京自動機工株式会社 冷却塔フアン駆動装置の防熱装置
JPH0729423Y2 (ja) * 1987-03-30 1995-07-05 東京自動機工株式会社 冷却塔
JP2002276744A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Sumitomo Heavy Ind Ltd 減速機及びギヤドモータ
JP2003161352A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Koyo Seiko Co Ltd 遊星ローラ式変速機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5613696U (ja) * 1979-07-10 1981-02-05
JPS6012100U (ja) * 1983-09-12 1985-01-26 東京自動機工株式会社 冷却塔フアン駆動装置の防熱装置
JPH0729423Y2 (ja) * 1987-03-30 1995-07-05 東京自動機工株式会社 冷却塔
JP2002276744A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Sumitomo Heavy Ind Ltd 減速機及びギヤドモータ
JP2003161352A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Koyo Seiko Co Ltd 遊星ローラ式変速機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2333941A3 (de) * 2009-12-08 2017-07-05 C.H. Schäfer Getriebe GmbH Antriebseinheit für elektromotorisch angetriebene Ventilatoren
JP2012081439A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 M & S Technology:Kk スピードスプレーヤ
CN102777579A (zh) * 2011-05-12 2012-11-14 三隆齿轮股份有限公司 齿轮箱冷却构造
CN102588343A (zh) * 2012-04-01 2012-07-18 上海尔华杰机电装备制造有限公司 一种风机的柔性风帽
CN103398016A (zh) * 2013-08-22 2013-11-20 朱伟 一种装设于冷却塔风筒外驱动风机的调速式减速机
CN103398016B (zh) * 2013-08-22 2015-12-23 朱伟 一种装设于冷却塔风筒外驱动风机的调速式减速机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8536744B2 (en) Traction motor
JP2009168267A (ja) 冷却塔用送風機
JP3424351B2 (ja) 電気自動車用駆動装置の油圧回路
US8951012B1 (en) Contra-rotating axial fan transmission for evaporative and non-evaporative cooling and condensing equipment
JP2007100926A (ja) 自動変速機
JP2009261248A (ja) 全閉外扇冷却型電動機
WO2014045707A1 (ja) 車両用駆動装置
JP4673081B2 (ja) 減速装置
JP5043382B2 (ja) 冷却塔用送風機
JP2007315553A (ja) 空冷歯車装置
CN107288908B (zh) 行星散热风扇
WO2014155452A1 (ja) 減速機
CN201350802Y (zh) 电动轮毂
JPH05122903A (ja) 電気自動車用駆動装置
JP2013053713A (ja) ころ軸受及び風力発電用増速機
JP4501667B2 (ja) 車両駆動装置
EP3992454B1 (en) Method and system for cooling a wind turbine gearbox oil heat-exchanger
KR20040034469A (ko) 열 발생기
CN219994356U (zh) 一种配置冷却风扇和齿轮油泵的直交轴减速机
CN207782587U (zh) 一种机电一体化减速装置
JP7399602B2 (ja) ユニット
WO2023223656A1 (ja) アクチュエータ
JP2017214861A (ja) ファン装置
JP4141283B2 (ja) クーリングタワー用減速機、そのケーシング素材及びケーシング製造方法
JP2018207644A (ja) 全閉外扇形回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121016