JP2009163327A - タグテープ、無線タグカートリッジ、タグラベル作成装置 - Google Patents

タグテープ、無線タグカートリッジ、タグラベル作成装置 Download PDF

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努 加藤
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Abstract

【課題】異形形状を抑制し形状の均一化を図るとともに、通信安定性を向上する。
【解決手段】情報を記憶するIC回路部80と情報の送受信を行うループアンテナ62とをそれぞれ有する複数の無線タグ回路素子Toを、テープ長手方向に沿って配列したタグテープ101であって、複数の無線タグ回路素子Toは、IC回路部80が、テープ幅方向一端側の第1端部領域AR1に位置するように配置された少なくとも1つの第1無線タグ回路素子To1と、IC回路部80が、テープ幅方向他端側の第2端部領域AR2に位置するように配置された少なくとも1つの第2無線タグ回路素子To2とを含み、第1無線タグ回路素子To1のテープ幅方向における中心線Lcgと、第2無線タグ回路素子Toのテープ幅方向における中心線Lcgとが、同一直線上となるように配置する。
【選択図】図7

Description

本発明は、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子を有するタグテープ、このタグテープを供給可能な無線タグカートリッジ、及びこの無線タグカートリッジを用いてタグラベルを作成するタグラベル作成装置に関する。
近年、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子を有する小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが提唱されており、様々な分野において実用化されつつある。
上記無線タグ回路素子に対し情報の送受信を行い無線タグラベルの作成を行うタグラベル作成装置として、特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術では、無線タグ回路素子をテープ長手方向に略等間隔に配置したタグテープがタグテープロールから供給され、所望の印字が行われた被印字テープと接着されることにより、印字済みタグラベル用テープが形成される。そして、この印字済みタグラベル用テープに備えられた無線タグ回路素子に対し無線タグ情報の書き込みを行うとともに、上記印字済みタグラベル用テープを所望の長さに切断することにより、印字付きの無線タグラベルが連続的に生成される。
特開2007−190679号公報
上記従来技術において無線タグラベルの作成のために用いられるタグテープにおいては、ループコイル型の上記タグアンテナを備えた無線タグ回路素子が等間隔に配列されている。このとき、各無線タグ回路素子では、タグテープの幅方向一端側に寄った形でIC回路部が配置され、このIC回路部に接続されるタグアンテナはループコイルの中心がタグテープの幅方向ほぼ中心に位置するように配置されている。
ここで、無線タグ回路素子をタグテープに配置する際、その寸法関係として、一般に、タグアンテナの厚み方向寸法は小さいのに対し、IC回路部の厚み方向寸法は比較的大きい。したがって、タグテープのうちIC回路部が存在する部位は、他の部位よりもテープ全体厚みが局所的に大きくなり膨らんだ形状となる。この結果、上記従来技術のようにテープ幅方向一端側にIC回路部が揃うようにすべての無線タグ回路素子を配置すると、タグテープの全体にわたって当該テープ幅方向一端側が膨らんだ不均一な形状(いわゆる異形形状)となる。特にロール形状に巻回した場合にはその傾向が顕著となる。
そこで、上記を改善するための方策として、各無線タグ回路素子の配置位置をテープ幅方向に種々変化させ、これによってIC回路部の位置をテープ幅方向に分散させることも考えられる。しかしながらこの場合、IC回路部のテープ幅方向位置の変化に連動して、タグアンテナのテープ幅方向位置も大きく変化することとなる。この結果、タグラベル作成装置の装置側アンテナから無線タグ回路素子のタグアンテナへ通信を行うときの、アンテナ同士の相対位置の変動が大きくなり、通信が不安定となる。
本発明の目的は、異形形状を抑制して形状の均一化を図れるとともに、通信安定性を向上できるタグテープ、このタグテープを備えた無線タグカートリッジ、及びこのタグテープを用いるタグラベル作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとをそれぞれ有する複数の無線タグ回路素子を、テープ長手方向に沿って配列したタグテープであって、前記複数の無線タグ回路素子は、前記IC回路部が、テープ幅方向一端側の第1端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第1無線タグ回路素子と、前記IC回路部が、テープ幅方向他端側の第2端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第2無線タグ回路素子とを含み、前記第1無線タグ回路素子のテープ幅方向における中心線と、前記第2無線タグ回路素子のテープ幅方向における中心線とが、同一直線上となるように配置したことを特徴とする。
IC回路部とタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子をタグテープに設ける場合、タグアンテナの厚み方向寸法は小さいのに対し、IC回路部の厚み方向寸法は比較的大きい。したがって、タグテープのうちIC回路部が存在する部位は、他の部位よりもテープ全体厚みが局所的に大きくなり膨らんだ形状となる。この結果、テープ幅方向一端側にIC回路部が揃うようにすべての無線タグ回路素子を配置すると、タグテープの全体にわたって当該テープ幅方向一端側が膨らんだ不均一な形状(いわゆる異形形状)となる。特にロール形状に巻回した場合にはその傾向が顕著となる。
本願第1発明のタグテープは、複数の無線タグ回路素子が第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子を含む。第1無線タグ回路素子はテープ幅方向一端側の第1端部領域にIC回路部が位置しているため、この第1無線タグ回路素子の配置位置近傍ではタグテープはテープ幅方向一端側が膨らんだ形状となる。一方、第2無線タグ回路素子はテープ幅方向他端側の第2端部領域にIC回路部が位置しているため、この第2無線タグ回路素子の配置位置近傍ではタグテープはテープ幅方向他端側が膨らんだ形状となる。この結果、本願第1発明のタグテープは、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とが混在することとなり、全体としては上記の異形形状を抑制し、比較的均一な形状とすることができる。
このとき、第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子とでIC回路部の位置はテープ幅方向に逆側となるが、それら第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子とはテープ幅方向中心線が同一直線上にある。したがって、タグラベル作成装置側のアンテナから無線タグ回路素子のタグアンテナへ通信を行うときの、アンテナ同士の相対位置の変動が少なく、通信安定性を向上することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記第1及び第2無線タグ回路素子の前記タグアンテナは、ループコイルを備えたループアンテナであることを特徴とする。
本願第2発明においては、第1無線タグ回路素子は、テープ幅方向一端側の第1端部領域にIC回路部が位置し、タグアンテナを構成するループコイルに比べてテープ厚さ方向寸法が大きいため、その配置位置近傍でテープ幅方向一端側が膨らんだ形状となる。一方、第2無線タグ回路素子は、テープ幅方向他端側の第2端部領域にIC回路部が位置し、タグアンテナを構成するループコイルに比べてテープ厚さ方向寸法が小さいため、その配置位置近傍でテープ幅方向他端側が膨らんだ形状となる。このようなテープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とが混在することにより、全体としては異形形状を抑制し、比較的均一な形状とすることができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記第1及び第2無線タグ回路素子は、互いに同一形状を備えており、前記第2無線タグ回路素子は、前記第1無線タグ回路素子をテープ面に沿って180度回転させた態様で配置されていることを特徴とする。
同一形状の無線タグ回路素子を用い、テープ面に沿ってある向きで配置して第1無線タグ回路素子とし、テープ面に沿って180度回転させて配置したものを第2無線タグ回路素子とする。このように、同一形状の共通の無線タグ回路素子を配置向きを逆にして配置することで第1及び第2無線タグ回路素子の配置を実現し、テープ全体の異形形状を抑制することができる。
第4発明は、上記第2又は第3発明において、複数の無線タグ回路素子を含む前記タグテープの所定区間内において、前記第1無線タグ回路素子の数と前記第2無線タグ回路素子の数とが、同数となるように配置したことを特徴とする。
これにより、所定区間内において、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分との数が同じ数で混在することとなるため、さらに確実に均一な形状とすることができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記第1無線タグ回路素子と、前記第2無線タグ回路素子とを、テープ長手方向に沿って交互に千鳥配列したことを特徴とする。
これにより、タグテープの長手方向に沿って、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とが交互に配置されることとなるため、さらに確実に均一な形状とすることができる。
第6発明は、上記第2乃至第5発明のいずれかにおいて、前記第1及び前記第2無線タグ回路素子のテープ幅方向における中心線を、前記タグテープのテープ幅方向における中心線に一致させたことを特徴とする。
これにより、タグテープの横断面において、第1又は第2無線タグ回路素子の配置による膨らんだ部分は、テープ幅方向におけるほぼ中心部に位置することとなる。この結果、その膨らんだ部分の横断面形状が、テープ幅方向中心線に関して比較的線対称状の形状となり、断面均一性を向上することができる。
第7発明は、上記第6発明において、前記第1及び第2無線タグ回路素子は、前記ループアンテナがテープ幅方向寸法ほぼ全域にわたって設けられていることを特徴とする。
これにより、テープ幅方向ほぼ全域にループアンテナが位置し高い通信性能をもつ無線タグ回路素子を備えたタグテープにおいて、断面均一性を向上することができる。
第8発明は、上記第2乃至第5発明のいずれかにおいて、前記第1及び前記第2無線タグ回路素子を、そのテープ幅方向における中心線が、前記タグテープのテープ幅方向における中心線から所定量だけ偏心するように、配置したことを特徴とする。
これにより、タグラベル作成装置側のアンテナとの相対位置の確保等の観点によってテープ幅方向中心線でない偏心した位置に無線タグ回路素子の中心線が位置するタグテープにおいても、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とを混在させることができる。この結果、タグテープ全体として異形形状を抑制し、比較的均一な形状とすることができる。
第9発明は、上記第1乃至第8発明のいずれかにおいて、タグラベル作成装置に備えられた搬送ローラで搬送されるよう構成されており、前記第1端部領域と前記第2端部領域との間に位置する中間領域を、前記搬送ローラにより所定の押圧力が作用するテープ幅方向中央側に配置し、前記第1端部領域及び前記第2端部領域を、前記搬送ローラによる押圧力が前記中間領域より小さくなる、テープ幅方向両端側に配置したことを特徴とする。
本願第9発明のタグテープは、タグラベル作成装置の搬送ローラによって搬送されることでタグラベル作成装置における無線タグラベルの作成に用いられる。このタグテープは、テープ幅方向一端側・他端側の第1端部領域・第2端部領域とそれら第1及び第2端部領域の間の中間領域とを備えている。
このとき、タグラベル作成装置の搬送ローラは、タグテープの幅方向領域によって押圧力に差が生じるようになっており、上記中間領域を所定の押圧力で押圧する一方、第1端部領域及び第2端部領域への押圧力は上記中間領域よりも小さくするようになっている。
すなわち、タグテープの第1及び第2無線タグ回路素子が配置される領域のうち、IC回路部が配置されない中間領域については、確実に押圧が行われる。これにより、確実に搬送を行い、またそのときのタグテープの斜行を防止することができる。一方、第1無線タグ回路素子又は第2無線タグ回路素子のいずれかがIC回路部を含む第1端部領域及び第2幅方向領域への押圧力は、IC回路部を含まず相対的に厚みが小さい上記中間領域と区別して押圧力が小さくされる。これにより、上記厚みの大小による凹凸に対応した均等な押圧態様とすることができ、これによってもタグテープの斜行を確実に防止することができる。
上記目的を達成するために、第10発明は、タグテープを搬送するための搬送ローラと、前記タグテープに備えられた、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを有する無線タグ回路素子に対して、無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナと、を有するタグラベル作成装置に着脱可能に構成された無線タグカートリッジであって、複数の前記無線タグ回路素子がテープ長手方向に沿って配列された前記タグテープを巻回したタグテープロールを有し、前記複数の無線タグ回路素子は、前記IC回路部が、前記タグテープのテープ幅方向一端側の第1端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第1無線タグ回路素子と、前記IC回路部が、前記タグテープのテープ幅方向他端側の第2端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第2無線タグ回路素子とを含み、前記第1無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線と、前記第2無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線とが、同一直線上となるように配置されていることを特徴とする。
本願第10発明の無線タグカートリッジがタグラベル作成装置に装着されると、タグラベル作成装置の搬送ローラによってタグテープが搬送される。そして、装置側アンテナによりタグテープに備えられた複数の無線タグ回路素子のそれぞれに対して情報送受信が行われ、無線タグラベルが作成される。
このとき、無線タグカートリッジから供給されて搬送されるタグテープにおいて、複数の無線タグ回路素子が第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子を含む。第1無線タグ回路素子はテープ幅方向一端側の第1端部領域にIC回路部が位置しているため、この第1無線タグ回路素子の配置位置近傍ではタグテープはテープ幅方向一端側が膨らんだ形状となる。一方、第2無線タグ回路素子はテープ幅方向他端側の第2端部領域にIC回路部が位置しているため、この第2無線タグ回路素子の配置位置近傍ではタグテープはテープ幅方向他端側が膨らんだ形状となる。この結果、タグテープは、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とが混在することとなり、全体として異形形状を抑制し、比較的均一な形状のタグテープとすることができる。
また、タグテープにおいて、第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子とでIC回路部の位置はテープ幅方向に逆側となるが、それら第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子とはテープ幅方向中心線が同一直線上にある。したがって、タグラベル作成装置側の装置側アンテナから無線タグ回路素子のタグアンテナへ通信を行うときの、アンテナ同士の相対位置の変動が少なく、通信安定性を向上することができる。
第11発明は、上記第10発明において、前記タグテープに貼り合わされる被印字テープを巻回した被印字テープロールを有することを特徴とする。
タグテープロールからのタグテープと、被印字テープロールからの被印字テープとを貼り合わせる方式とする。これにより、被印字テープのうち貼り合わせ側に印字を行うようにすれば、貼り合わせ後には印字部分が露出しなくなるので、印字面の色落ちや汚れ付着等を防止することができる。
上記目的を達成するために、第12発明は、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた複数の無線タグ回路素子をテープ長手方向に沿って配列し、前記複数の無線タグ回路素子は、前記IC回路部がテープ幅方向一端側の第1端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第1無線タグ回路素子と、前記IC回路部が前記タグテープのテープ幅方向他端側の第2端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第2無線タグ回路素子とを含み、前記第1無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線と、前記第2無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線とが、同一直線上となるように配置されているタグテープを搬送するための搬送ローラと、前記タグテープ又は前記タグテープに貼り合わせる被印字テープに対し、所定の印字を行う印字手段と、前記タグテープに備えられた前記無線タグ回路素子との間で、無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナとを有することを特徴とする。
本願第12発明のタグラベル作成装置においては、搬送ローラによってタグテープが搬送される。そして、装置側アンテナによりタグテープに備えられた複数の無線タグ回路素子のそれぞれに対して情報送受信が行われ、さらに印字手段によって所定の印字が行われて、無線タグラベルが作成される。
このとき、搬送ローラで搬送されるタグテープは、複数の無線タグ回路素子が第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子を含む。第1無線タグ回路素子はテープ幅方向一端側の第1端部領域にIC回路部が位置しているため、この第1無線タグ回路素子の配置位置近傍ではタグテープはテープ幅方向一端側が膨らんだ形状となる。一方、第2無線タグ回路素子はテープ幅方向他端側の第2端部領域にIC回路部が位置しているため、この第2無線タグ回路素子の配置位置近傍ではタグテープはテープ幅方向他端側が膨らんだ形状となる。この結果、タグテープは、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とが混在することとなり、全体として異形形状を抑制し、比較的均一な形状のタグテープとすることができる。
また、タグテープにおいて、第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子とでIC回路部の位置はテープ幅方向に逆側となるが、それら第1無線タグ回路素子と第2無線タグ回路素子とはテープ幅方向中心線が同一直線上にある。したがって、装置側アンテナから無線タグ回路素子のタグアンテナへ通信を行うときの、アンテナ同士の相対位置の変動が少なく、通信安定性を向上することができる。
第13発明は、上記第12発明において、前記搬送ローラは、前記タグテープのうち前記第1端部領域と前記第2端部領域との間に位置する中間領域に対し、所定の押圧力を作用させるための第1回転駆動部と、前記タグテープのうち前記第1端部領域と前記第2端部領域に対する押圧力を、前記第1回転駆動部による前記所定の押圧力よりも小さくするための第2回転駆動部とを備えることを特徴とする。
本願第13発明において、タグテープは、テープ幅方向一端側・他端側の第1端部領域・第2端部領域とそれら第1及び第2端部領域の間の中間領域とを備えている。このとき、搬送ローラは、タグテープの幅方向領域によって押圧力に差が生じるようになっている。すなわち、上記中間領域を第1回転駆動部が所定の押圧力で押圧する一方、第2回転駆動部による第1端部領域及び第2端部領域への押圧力は上記第1回転駆動部よりも小さくするようになっている。
すなわち、タグテープの第1及び第2無線タグ回路素子が配置される領域のうち、IC回路部が配置されない中間領域については、確実に押圧が行われる。これにより、確実に搬送を行い、またそのときのタグテープの斜行を防止することができる。一方、第1無線タグ回路素子又は第2無線タグ回路素子のいずれかがIC回路部を含む第1端部領域及び第2幅方向領域への押圧力は、IC回路部を含まず相対的に厚みが小さい上記中間領域と区別して押圧力が小さくされる。これにより、上記厚みの大小による凹凸に対応した均等な押圧態様とすることができ、これによってもタグテープの斜行を確実に防止することができる。
第14発明は、上記第13発明において、前記搬送ローラは、前記第1回転駆動部が前記タグテープの前記中間領域に接触して押圧し、前記第2回転駆動部が前記タグテープの前記第1及び第2端部領域に接触しないように構成されていることを特徴とする。
第1及び第2端部領域に対しては押圧力を作用させず、中間領域にのみ押圧力を作用させる構造とすることにより、それら両方を区別せず同様に押圧を行う場合のようにローラの偏った接触による偏った押圧となることがなく、中間領域に対し均等に押圧を行うことができる。これにより、タグテープの斜行を確実に防止することができる。
本発明によれば、異形形状を抑制して形状の均一化を図れるとともに、通信安定性を向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態のタグラベル作成装置1を備えた無線タグラベルシステムTSを示す。
この無線タグラベルシステムTSにおいて、タグラベル作成装置1は、適宜の通信回線等からなる通信ネットワークNWを介して、ルートサーバRS、情報サーバIS、端末装置DTa、汎用コンピュータDTbなどに接続されている。
図2に、タグラベル作成装置1の外観構成を示す。この図2において、タグラベル作成装置1は、装置本体2と、この装置本体2のカートリッジホルダ31(後述の図3参照)に装着されるカートリッジ(無線タグカートリッジ)3とを有している。
装置本体2は、(上面部、下面部、前面部、背面部、左右の両側面部を備えた)全体的に直方体状の筐体2sをその外郭として備えている。上面部には、上蓋4及び上蓋操作ボタン5が設けられている。前面部には、ラベル排出口7、前蓋8、電源ボタン9、およびカッタ駆動ボタン10が設けられている。
上蓋4は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に支持され、また図示を省略の付勢部材により開き方向に付勢される一方で、装置本体2との間がロック可能に構成されている。また、カートリッジ3の着脱の際には、上蓋操作ボタン5が押されることで上記ロックが解除となり、上蓋4が上記付勢部材の付勢作用により開き、その状態でカートリッジ3の装着や取外しを行えるようになっている(図3参照)。なお、上蓋4には、透明カバーなどを嵌め込んだ透視窓15が設けられている。
ラベル排出口7は、装置本体2の内部で作成される無線タグラベルTを外部に排出するものである。前蓋8は、下端を支点にした回動で開閉可能とされており、上端部に設けられている押部8pを上方より押し込むことで前方に回動して開く。電源ボタン9は、タグラベル作成装置1の主電源のオン・オフ操作に用いられる。カッタ駆動ボタン10は、後述のカッタ51(図4参照)を操作者が手動で操作して無線タグラベルTの長さを所望の長さとするためのものである。
図3に、上蓋4を開いた状態で装置本体2の内部のカートリッジホルダ31及びそれに装着させるカートリッジ3の外観構成を示す。なお、この図3は、図2中の矢視Aの方向(図2中の奥側上方から手前側下方を見下ろして装置本体2の内部を覗く方向)から見た斜視図であり、図示の煩雑を避けるため上方に開いた状態の上蓋4の図示は省略している。
この図3において、カートリッジ3は、この例では、全体が直方体形状に形成された箱体であり、その一部には表裏両面を貫通するヘッド挿通開口40が形成されている。また、装置本体2側のカートリッジホルダ31は、上記カートリッジ3を装着して収納可能な凹部形状として形成されている。このカートリッジホルダ31には、リボン巻き取りローラ駆動軸45aと、印字ヘッド(印字手段)49と、プラテンローラ(搬送ローラ)50と、カッタ51と、装置側アンテナ52とが設けられている。このカートリッジホルダ31にカートリッジ3を装着した際には、印字ヘッド49が上記ヘッド挿通開口40に挿通され、またリボン巻き取りローラ駆動軸45aがカートリッジ3の下面から挿入して後述するリボン巻取りローラ45のスプライン軸穴に同軸的に嵌合する(図4参照)。
図4に、装置本体2のカートリッジホルダ31とその内部に装着されたカートリッジ3の要部の構成を模式化して示す。
図4において、カートリッジ3は、タグテープロール(本来は渦巻き状であるが簡略化して単純な円形で図示している)36を有している。このタグテープロール36は、長手方向に複数のアンテナ基材90を所定の間隔で順次設置されているタグテープ101が、タグテープ用リール部(テープ長手方向と直交する軸を備えたリール部材)38に巻回されてロール化されたものである。
タグテープ101は、この例では(上記アンテナ基材90を除き)5層構造となっており(図4中部分拡大図参照)、タグテープロール36の内側に巻かれる側(図4中左側)よりその反対側(図4中右側;貼り付け側)へ向かって、受像層101a、タグテープ基材層101b、適宜の粘着剤からなる粘着剤層101c、適宜の粘着剤からなる粘着剤層101d、例えば紙材から成る剥離材層としての剥離紙101eの順序で積層され構成されている。受像層101aは、後述するインクリボン44と重ねられることでインクの熱転写により印字が行われる化学材料(被印字材料)の被膜として形成されている。また、タグテープ基材層101bは、例えば色つきのPET(ポリエチレンテレフタラート)から構成されている。
そして、このタグテープ101は長手方向の所定間隔位置において、粘着剤層101cと粘着剤層101dとの間に、アンテナ基材90が設けられている。各アンテナ基材90には、ループコイルを備え情報の送受信を行うループアンテナ(タグアンテナ)62と情報を記憶するIC回路部80(後述の図5参照)とから構成された無線タグ回路素子Toと、この無線タグ回路素子Toを覆うようにして保護する保持部材72とが設けられている。
アンテナ基材90は、例えば、樹脂からなる矩形形状の薄板であるベース基板91を備えており、このベース基板91の外側(タグテープロール36の外周側;図4中右側)の表面に上記ループアンテナ62が表出するよう埋設され、このループアンテナ62の表出面上に直方体形状の上記保持部材72が設けられている。これにより、これらベース基板91、ループアンテナ62、保持部材72を備えたアンテナ基材90は全体の形状として概略的にシート状でありながらも、薄板形状のベース基板91の外側表面に直方体形状の保持部材72(言い換えればIC回路部80)が突出した形状となっている。なお、保持部材72の詳細については後述する。
そしてタグテープ101の内部では、粘着剤層101cの表面にアンテナ基材90の一方側を接面して載置した状態で、粘着剤層101cに対し、(ベース基板91、ループアンテナ62、保持部材72を全て覆うように)粘着剤層101dと、剥離紙101eとを貼り合わせた構成となっている。この結果、粘着剤層101dと剥離紙101eとは、それぞれベース基板91、保持部材72の突出形状に合わせて屈曲しながら(但し、図4等においては構成の明確化のために屈曲形状を誇張して表現している)貼り合わされている。そして、タグテープロール36は、この例では、アンテナ基材90における保持部材72の突出側の表面が、ロール径方向外側(ロール外周側)となるよう(すなわち剥離紙101e側がロール外周側となるよう)、タグテープ101がタグテープ用リール部38に巻回されている。なお、この逆に、アンテナ基材90における保持部材72の突出側の表面がロール径方向内側(ロール内周側)となるように、保持部材72とアンテナ基材90の位置関係を逆に配置してもよい。
また、カートリッジ3には、インクリボンロール43と、このインクリボンロール43から繰り出されるインクリボン44と、このインクリボン44を巻き取るリボン巻取りローラ45(その軸中心に形成されたスプライン軸穴に上記リボン巻取りローラ駆動軸45aが嵌合されて駆動される)とが設けられている。なおリボン巻取りローラ駆動軸45aは、図示しないローラ駆動回路により駆動制御される。
また、ヘッド挿通開口40において、印字ヘッド49のテープ搬送方向下流側(図4中左側)には、分離部材40aが形成されている。この分離部材40aは、後述するように、印字ヘッド49による文字等の印字時に、プラテンローラ50と印字ヘッド49とに挟まれてタグテープ101に圧接されたインクリボン44の送り方向の転換を行うとともに、インクリボン44をタグテープ101から分離する作用を行うものである。
また、カートリッジ3には、分離部材40aを介してインクリボン44が分離された後、文字等が印字されたタグテープ101をカートリッジ3の外部に排出する排出口40bが形成されている。
なお、カートリッジ3は、カートリッジホルダ31に装着された状態でその一部が前述の透視窓15を通して外部から視認可能となっている。具体的には、例えばカートリッジ3の表面には、タグテープ101のテープ幅や色などのテープタイプを表示したテープタイプ表示部(図示を省略)が設けられており、カートリッジホルダ31にカートリッジ3を装着した状態でこのテープタイプ表示部が透視窓15を通して外部から見えるようになっている。
平板形状に形成されている印字ヘッド49は、例えば複数の発熱素子を一列に配置して備えるサーマルヘッドである。この印字ヘッド49はその全体のほとんどが高い硬度のセラミックス等で構成されており、上記発熱素子を配列したヘッド面はほぼ平坦な面となっている。そしてこの印字ヘッド49のテープ幅方向(タグテープ101の表面上で搬送方向に直交する方向)の寸法は、例えば、上記カートリッジ3から繰り出されるあらゆる種類のタグテープ101のテープ幅より広い幅寸法で形成されている。
印字の際には、そのヘッド面にインクリボン44とタグテープ101が重ねられて圧接される(タグテープ101の受像層101a側の表面がインクリボン44を介してヘッド面に当てられる)。このときに、図示しない印字ヘッド駆動回路で上記発熱素子が駆動されることで、タグテープ101の受像層101aの表面に印字を行うようになっている。
また印字ヘッド49に対向する位置には、タグテープ101の表面(剥離紙101e側の表面)へ押圧力を作用させテープ搬送を行うための上記プラテンローラ50が設けられている。このプラテンローラ50は、ローラ本体50aと、そのローラ本体50aの回転中心に設けられる駆動軸50bとで構成されている。ローラ本体50aは、例えばゴムなどの比較的硬度の低い(つまり柔軟で弾性変形可能な)材料から形成され、かつその外周側表面から径方向の十分な厚さ寸法となるように形成されている。
カートリッジホルダ31には、プラテンホルダ46がホルダ軸47の回りに回動可能に支持されており、プラテンローラ50の駆動軸50bはこのプラテンホルダ46の自由端に回転可能に軸支されている。プラテンホルダ46は、通常時には図示しない弾性部材によりホルダ軸47の回りに図4中における反時計方向に付勢されている。またプラテンホルダ46は、タグテープ101への印字時には特に図示しないモータ等により図4中における時計方向(又は反時計方向)に回動駆動され、これによりプラテンローラ50は印字ヘッド49に対する圧接と離間とを制御できるようになっている。なおプラテンローラ50もその駆動軸50bを介して図示しないローラ駆動回路により回転駆動制御される(つまりリボン巻き取りローラ45と連動している)。
更に、カートリッジホルダ31には、カートリッジ3の排出口40bに隣接して(この例でははさみ方式の)カッタ51が配設されている。このカッタ51は、固定刃51Aと、可動刃51Bとから構成されている。すなわち、カッタ51は、図示しないソレノイド(図示せず)に接続されている。このソレノイドがソレノイド駆動回路(図示せず)によって励磁されることで、可動刃51Bが固定刃51Aに対して作動する。これにより、印字済みのタグテープ101を所定の長さに切断し、無線タグラベルTを形成する。
装置側アンテナ52は、タグテープ101に配置されている無線タグ回路素子Toに対する情報の読取りまたは書込みのための通信を行う。
図5に、無線タグ回路素子Toの機能的構成を示す。図5において、無線タグ回路素子Toは、上述したようにタグラベル作成装置1の装置側アンテナ52と無線通信もしくは電磁誘導により非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ(この例ではループアンテナ)62と、このループアンテナ62に接続された上記IC回路部80とを有している。
IC回路部80は、ループアンテナ62により受信された質問波を整流する整流部81と、この整流部81により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部82と、上記ループアンテナ62により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部83に供給するクロック抽出部84と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部86と、上記ループアンテナ62に接続された変復調部85と、上記メモリ部86、クロック抽出部84、及び変復調部85等を介し上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部83とを備えている。
変復調部85は、ループアンテナ62により受信された上記タグラベル作成装置1の装置側アンテナ52からの通信信号の復調を行い、また、上記制御部83からの返信信号を変調し、ループアンテナ62より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部84は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部83にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部83に供給する。
制御部83は、上記変復調部85により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部86において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部85により上記ループアンテナ62から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図6に、タグラベル作成装置1における制御系の機能的な構成を示す。
図6において、タグラベル作成装置1には、例えばマイクロプロセッサなどからなる制御部53が設けられている。この制御部53には、入出力インターフェース56を介し、前述の端末装置DTaや汎用コンピュータDTbが接続された通信回線NWが接続されている。
また入出力インターフェース56には、カートリッジホルダ31における上記ローラ駆動回路、上記印字ヘッド駆動回路、上記ソレノイド駆動回路等からなる駆動系54と、装置側アンテナ52に接続される送受信回路55とが接続されている。
図7(a)〜図7(c)に、上記タグテープ101のテープ長手方向とテープ幅方向の構成の一例を示す。図7(b)には、図7(a)中VIIb部の抽出拡大図を示し、図7(c)には、図7(b)図VIIc部の詳細構造を保持部材72を除去した状態を示している。
これら図7(a)、図7(b)、及び図7(c)において、タグテープ101は、その長手方向に、所定の間隔を空けて複数のアンテナ基材90を配置している。それぞれの無線タグ回路素子Toは、前述のようにIC回路部80とループアンテナ62とを備えている。この例では、適宜な合成樹脂材でシート状に形成されたベース基板91にループアンテナ62のアンテナパターン62Aが埋設され、その表面に接続するようIC回路部80を含む保持部材72が突出している。
保持部材72は、無線タグ回路素子Toに備えられた上記IC回路部80を覆うようにして保護する(例えば適宜の合成樹脂材で形成され、IC回路部80をモールド成形している)。IC回路部80は、この例では保持部材72の下面側(ループアンテナ62側)に設けられている。このとき、IC回路部80とループアンテナ62のアンテナパターン62Aとは、対応する接続点70a,70bを備えた接続用ランド71a,71bを介して電気的に接続され、導通されている。すなわち、ループアンテナ62の一方側(この例では径方向外側)のアンテナパターン62Aは、対応する接続点70a、接続用ランド71aを介し、上記IC回路部80に導通する。ループアンテナ62の他方側(この例では径方向内側)のアンテナパターン62Aは、対応する接続点70b、接続用ランド71bを介し、上記IC回路部80に導通する。上記接続点70a,70bを備えた接続用ランド71a,71bは、保持部材72の下面側において、ループアンテナ62とIC回路部80とを導通するように配置されている。
一方、このとき、アンテナ基材90を構成するベース基板91とループアンテナ62とは、この例では、タグテープ101のテープ幅方向のほぼ全体に渡る配置で設けられている。特に、本実施形態では、図7(a)と図7(b)に示すように、IC回路部80は、各無線タグ回路素子Toにおけるループアンテナ62の周回配線上で、タグテープ101のテープ幅方向の一方側(図示する例では上側)の端部に寄った領域(以下、第1端部領域AR1という)か、若しくは、タグテープ101のテープ幅方向の他方側(図示する例では下側)の端部に寄った領域(以下、第2端部領域AR2という)のいずれかに配置するよう設けられている。以下適宜、第1端部領域AR1にIC回路部80を配置した無線タグ回路素子Toを第1無線タグ回路素子To1といい、第2端部領域AR2にIC回路部80を配置した無線タグ回路素子Toを第2無線タグ回路素子To2という(図7(b)参照)。
またこの例では、テープ搬送方向に対して第1無線タグ回路素子To1と第2無線タグ回路素子To2とが交互に入れ替わるよう設けられており、言い換えるとテープ搬送方向に対してアンテナ基材90一つごとにIC回路部80が第1端部領域AR1と第2端部領域AR2で交互に入れ替わる千鳥配列で設けられている。この結果、各アンテナ基材90において、ループアンテナ62のうち上記IC回路部80との接続部(図7(c)に示す部分)及びその近傍が、第1端部領域AR1と第2端部領域AR2とのいずれか一方に交互に設けられる(後述の図11も参照)。この結果、タグテープ101の所定区間内でみた場合、第1無線タグ回路素子To1の数と第2無線タグ回路素子To2の数とが、ほぼ同数になっている。
このとき、いずれのアンテナ基材90(ベース基板91とループアンテナ62)もテープ幅方向に対して同じ寸法で形成されており、またいずれも上述したようにタグテープ101のテープ幅方向のほぼ全体に渡る配置で設けられている。この結果、いずれのアンテナ基材90(言い換えればいずれの無線タグ回路素子To)もテープ幅方向における中心線Lcgがお互いに同一直線上で実質的に一致(例えばテープ幅の5%以内の偏差)する配置となっており、この例では特にその中心線Lcgがタグテープ101のテープ幅方向中心線Lcp上に実質的に一致(例えばテープ幅の5%以内の偏差)する配置となっている。
また、図示する例においては、いずれのアンテナ基材90においても、保護部材72はテープ搬送方向に対して各アンテナ基材90の中央位置に配置されている。すなわち、全てのアンテナ基材90自体はそれぞれ各部の寸法及び配置構造が実質的に一致するほぼ同一形状のものであって、タグテープ101内における保護部材72のテープ幅方向の配置が逆になっている(つまりテープ面に沿って交互に180°回転させて向きを変えている)だけとなっている。
なお、上記は、全て同一形状のアンテナ基材90の向きをタグテープ101のテープ搬送方向に沿って交互に180°変えることで、IC回路部80(保護部材72)のテープ幅方向の配置を交互に逆にしているが、これに限られない。すなわち例えば、ループアンテナ62のループコイルが表側にある無線タグ回路素子と、(これと同一形状のものを表裏ひっくり返した)ループアンテナ62のループコイルが裏側にある無線タグ回路素子とを、混在させて(例えばテープ搬送方向に沿って交互に)配置するようにしてもよい。
図8に、図7(a)に示した構造を側断面で見たテープ厚さ方向の構成を示す。図8及び前述の図7(a)〜(c)において、上述したように、アンテナ基材90を除くタグテープ101は、表面側(図8の上側)から反対側(図8の下側;貼り付け対象への貼り付け側)に向かって、順に、受像層101a、タグテープ基材層101b、粘着剤層101c、粘着剤層101d、および剥離紙101eを有する5層構造となっている。
アンテナ基材90は、この例では、粘着剤層101cと粘着剤層101dとの間に挟まれて固定されている。粘着剤層101dは、無線タグラベルTを目的の商品(貼り付け対象)などに貼り付けるのに用いられる。剥離紙101eは、粘着剤層101dを貼り付けに用いるまで粘着面を保護する。
次に、上記タグテープ101を用いたタグラベル作成装置1の動作及び作用を順を追って説明する。
まず、前述の図4において、カートリッジホルダ31にカートリッジ3が装着された状態では、タグテープロール36から繰り出されるタグテープ101が、2つのガイドローラ33,34に案内されつつ開口40cを経て、印字ヘッド49とプラテンローラ50の間を通過する。また、インクリボンロール43から繰り出されるインクリボン44が、カートリッジ3の規制突起部40d,40eに案内規制されつつ開口40cを経てタグテープ101と重なり、そのまま印字ヘッド49とプラテンローラ50の間を通過する配置状態となっている。
そして、電源ボタン9が押されて主電源が入れられ、例えば端末装置DTaでタグラベル作成の操作入力がなされると、これに対応する指示信号が入出力インターフェース56を介し制御部53に入力され、制御部53の制御によってタグラベル作成が開始される。
タグラベル作成が開始されと、上記プラテンホルダ46が図4中の時計回りに回動駆動され、プラテンローラ50がタグテープ101とインクリボン44を挟持するように印字ヘッド49へ向けて押圧する。これとともに、プラテンローラ50が図示しない上記ローラ駆動回路により回転駆動され、タグテープ101とインクリボン44とを下流側(図4中の左側)へ送る(搬送する)。このとき、プラテンローラ50はタグテープ101とインクリボン44を圧接しつつ搬送するが、その押圧力の値(押圧力0を含む)はローラ軸方向(テープ幅方向)の所定の領域ごとに異なるようになっている。これは逆にタグテープ101から見た場合には、タグテープ101のテープ幅方向の所定の領域ごとに、プラテンローラ50から作用する押圧力の値(押圧力0を含む)が異なることになる(後述の図11、図12で詳述する)。
またこのプラテンローラ50による押圧搬送と同時に、図示しない印字ヘッド駆動回路によって上記発熱素子が駆動され、タグテープ101における印字ヘッド49側(インクリボン44側)の表面の受像層101aにインクリボン44のインクが熱転写されて印字が行われる。この印字処理によって、端末装置DTaで入力されたデータに基づく印字文字Rが印字される。
この後に印字ヘッド49の下流側に送り出されたインクリボン44は、分離部材40aを介してタグテープ101から分離された後、リボン巻き取りローラ45により巻き取られる。そして、印字ヘッド49の下流側に送り出されてインクリボン44を分離されたタグテープ101(印字された状態)は、排出口40bからカートリッジ3の外部に排出され、カッタ51を通過して矢示B方向に送り出され、装置側アンテナ52の近傍位置(対向する位置)へと至る。
印字が行われてインクリボン44を分離されたタグテープ101の上記無線タグ回路素子Toが上記装置側アンテナ52にほぼ対向するような搬送位置となる(あるいは通信範囲に入るように近傍に達する)と、情報の読取りまたは書込みのための通信(情報送受信)が装置側アンテナ52を介してなされる。情報を書き込む場合は、例えば図1の端末装置DTaで入力されたデータに基づいて対応する情報の書込みが行われ、一方、情報を読み取った場合は、読み取った情報が例えば端末装置DTaに表示される。なおこの情報送受信にタグテープ101の搬送は停止するようにしてもよいし、停止せず搬送状態のまま通信を行うようにしてもよい。
装置側アンテナ52による情報の読取りまたは書込みが終了し、無線タグ回路素子Toが所定の距離だけ進むと、タグテープ101の搬送が停止される。その後、カッタ51が作動してタグテープ101を切断し、これにより所定長さの無線タグラベルTが得られる。なお、以上の一連の動作においてタグテープロール36からのタグテープ101の繰り出し、及びタグテープ101の搬送(送り)はプラテンローラ50の回転によって行われる。
図9に、上記無線タグラベルTの作成時の端末装置DTaの表示画面における表示の例を示す。この例では、無線タグラベルTの種別(アクセス周波数やタグラベル寸法)、印字ヘッド49で印字される印字文字、無線タグラベルTにおける無線タグ回路素子Toに固有の識別情報であるアクセスID、図1の情報サーバISに格納されている物品情報のアドレス、および図1のルートサーバRSにおけるそれらの対応情報の格納先アドレスなどが含まれている。
図10(a)〜図10(c)に、上記タグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を示す。図10(b)に、図10(a)中のXb−Xb断面による断面を示し、図10(c)に、図10(a)中のXc−Xc断面による断面を示す。
これら図10(a)〜図10(c)において、無線タグラベルTは、前述したように、上述の5層構造(アンテナ基材90を含めると6層構造)のタグテープ101を所定の長さあるいは所望の長さで切断して形成され、その受像層101aには印字文字R(図示する例では「RF−ID」の文字)がテープ幅方向ほぼ全幅にわたるように印字されている。また図10(c)に示すように、タグテープ101の内部においては、アンテナ基材90がタグテープ101のテープ幅方向のほぼ全体にわたるような配置で設けられており、そして図示する例ではIC回路部80を含んでいる保護部材72が印字文字Rを正対させた状態でのテープ幅方向上方側(つまり図示する例の「RF−ID」の文字の上側)に位置している。
以上のようにしてタグテープ101から無線タグラベルTを作成する工程において、印字ヘッド49とプラテンローラ50との間における状態を以下に説明する。
図11に、図4中の矢印Y方向から見たタグテープ101とプラテンローラ50の配置関係を示す。この例では、タグテープ101が搬送されてアンテナ基材90がプラテンローラ50に圧接される直前の状態を示している。なお、図示の煩雑を避け構成の明確化を図るために、タグテープ101とプラテンローラ50以外の図示を省略し、さらにタグテープ101の剥離紙101eを透視して内部の無線タグ回路素子Toを示した図として示している。図中の上下方向はタグテープ101のテープ幅方向に対応しており、テープ搬送方向は図中に右から左へ向かう方向となる。
この図11及び前述の図4において、前述したように、プラテンローラ50はタグテープ101へ接触するような所定の最大径を備えたローラ本体50aと、その回転中心に設けられ上記ローラ本体50aよりも小さい最大径を備えた駆動軸50bとを有している。駆動軸50bの一方側の端部(図示する例では下方側の端部)には、図示しないローラ駆動回路からの回転駆動力を伝達する駆動ギア50cが設けられている。また、前述したように、この例では無線タグ回路素子Toのループアンテナ62はタグテープ101のテープ幅方向のほぼ全体に渡る配置で設けられている。そして、IC回路部80を含む保持部材72と、ループアンテナ62のうち上記IC回路部80への接続部(図7(c)参照)及びその近傍部分とが、タグテープ101の搬送方向に対し第1端部領域AR1(この例の上側の縁部に寄った領域)と第2端部領域AR2(この例の下側の縁部に寄った領域)で交互に配置するよう設けられている(つまり、第1無線タグ回路素子To1と第2無線タグ回路素子To2とが交互に設けられている)。
また、タグテープ101は、テープ幅方向における領域区分として、上記第1端部領域AR1(図示する例の上側の端部領域)と、第2端部領域AR2(図示する例の下側の端部領域)と、それら第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2の間の中間領域ARCとに区分されている。中間領域ARCには、上記IC回路部80を含む保持部材72が配置されないことになる。
プラテンローラ50のローラ本体50aは、全体のローラ軸方向寸法WRCが、タグテープ101の上記中間領域ARCに対応した寸法で形成されている。詳細には、ローラ本体50aの寸法WRCは、ループアンテナ62の中間領域ARCに位置する部分のテープ幅方向寸法にほぼ等しく(わずかに寸法WRCのほうが小さい)なっている。これにより、ローラ本体50aは、第1端部領域AR1と第2端部領域AR2との間に位置する中間領域ARCに対して所定の押圧力を作用させる第1回転駆動部として機能する。
また駆動軸50bは、図11に示すようにタグテープ101の幅方向寸法内に位置する第1テープ内部位50bA1と第2テープ内部位50bA2とを備えている。第1テープ内部位50bA1のローラ軸方向寸法WR1は、上記タグテープ101の第1端部領域AR1に対応した寸法となっており、第2テープ内部位50bA2のローラ軸方向寸法WR2は、上記タグテープ101の第2端部領域AR2に対応した寸法となっている。
これにより、第1テープ内部位50bA1及び第2テープ内部位50bA2は、それぞれ第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2にそれぞれ対応して位置し、上記タグテープ101の第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2に対する押圧力が0である(すなわち上記第1回転駆動部による押圧力よりも押圧力が小さい)第2回転駆動部として機能するようになっている。
つまり、本実施形態のプラテンローラ50は、タグテープ101に対し、第1回転駆動部であるローラ本体50a全体により中央領域ARC内に対してのみ押圧力を付加するようになっている。
なお、本実施形態の例では、図11に示すように、テープ幅方向における保持部材72の寸法はタグテープ101の寸法よりも比較的小さい寸法で形成されており、さらにタグテープ101のテープ幅方向における両方の縁部の近傍に位置しているため、上記中央領域ARCはタグテープ101のテープ幅方向におけるおよそ中央の広い領域を占めている。この結果、プラテンローラ50のローラ本体50aは、少なくとも、タグテープ101のテープ幅方向の中央位置を必ず押圧するようになっている。
図12に、保護部材72が第2端部領域AR2に位置しているアンテナ基材90が、印字ヘッド49とプラテンローラ50との間に位置した状態を示す。なお、図中の左右方向はタグテープ101のテープ幅方向に対応して示している。
この図12及び前述の図4において、図12中上側に位置する印字ヘッド49と図中下側に位置するプラテンローラ50との間に、インクリボン44とタグテープ101とが挟まれて圧接されている。タグテープ101の受像層101aの表面は、インクリボン44を挟んで印字ヘッド49のヘッド面に対向している。また、タグテープ101の剥離紙101eの表面は、プラテンローラ50のローラ本体50aの外周面に面接触する配置となっている。
ここで、このような配置状態において、タグテープ101のうち、無線タグ回路素子ToのIC回路部80等が存在する上記第2端部領域AR2は、そのIC回路部80を含む保持部材72の影響により、少なくとも一部の層(この例では粘着剤層101d及び剥離紙101e)が保持部材72の突出形状に応じて屈曲した状態となる。これに対して、上記第1端部領域AR1及び中央領域ARCは(IC回路部80が存在していないため)、ほぼ全体が平坦な形状を維持することになる。
そして、プラテンローラ50のローラ本体50aは、上記のように平坦な形状のタグテープ101の第1端部領域AR1内(タグテープ101のテープ幅方向の中央位置を含む)に対してのみ、押圧力を付加する。この結果、プラテンローラ50は、中央領域ARC内において均一な押圧力でテープ表面を圧接することができる。なお、プラテンローラ50は第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2に対しては押圧力を付加しない(すなわち、押圧力が0である)。このことは、上記の状態からタグテープ101がさらに搬送されて、保護部材72が第1端部領域AR1に位置しているアンテナ基材90が印字ヘッド49とプラテンローラ50の間に位置した際の状態(図中の点線で示す状態)においても同様となる。これらにより、プラテンローラ50がタグテープ101に対して圧接する領域内(本実施形態の例では中央領域ARC内)においては、テープ幅方向(ローラ軸方向)に沿った押圧力の偏りの発生を抑制できるため、タグテープ101を斜行させることなく常に安定したテープ搬送を行える。
以上のように構成した本実施形態においては、以下の効果を奏する。
本実施形態の比較例として、図13(a)に、各アンテナ基材90の保護部材72がテープ幅方向の一方側(図示する例では下側)のみに配置している場合を示す。図13(a)では、タグテープ101′のテープ長手方向とテープ幅方向の構成(図示左側の図)と、このタグテープ101′を巻回したタグテープロール36′の側面から見た全体の外形形状(図示右側の図)とを示している。
図13(a)において、通常、無線タグ回路素子Toを構成するループアンテナ62の厚み方向寸法は小さいのに対し、保護部材72に含まれるIC回路部80の厚み方向寸法は比較的大きい。このため、タグテープ101′のうちIC回路部80が存在する部位(保護部材72の部位)は、他の部位よりもテープ全体厚みが局所的に大きくなり膨らんだ形状となる。この結果、図示のように保護部材72をテープ幅方向の一方側(図示する例では下側)のみに配置すると、タグテープ101′の全体にわたってテープ幅方向の一端側(下側)が膨らんだ不均一な形状(いわゆる異形形状)となる。特に、このタグテープ101′を何重にも重ねて巻回したタグテープロール36′は、保護部材72が配置されていない側の小径部の直径R1と、保護部材72が配置している側で径が大きくなった大径部の直径R2との差が著しく大きい異形形状となる。
図13(b)に、本実施形態のタグテープ101のテープ長手方向とテープ幅方向の構成と、このタグテープ101を巻回したタグテープロール36の側面から見た全体の外形形状とを示す。
図13(b)、前述の図11及び図12に示すように、本実施形態のタグテープ101では、前述したように、アンテナ基材90の保護部材72(IC回路部80を含む)が第1端部領域AR1に配置される第1無線タグ回路素子To1と、アンテナ基材90の保護部材72が第2端部領域AR2に配置される第2無線タグ回路素子To2とが混在配置される。これにより、タグテープ101は、テープ幅方向一方側(例えば図13(b)の上側)が膨らんだ部分とテープ幅方向他方側(例えば図13(b)の下側)が膨らんだ部分とが混在することとなる。この結果、タグテープ101は、全体として上記の異形形状が抑制され、比較的均一な形状とすることができる(図示左側の図参照)。また、このタグテープ101を巻回したタグテープロール36においても、その直径がテープ幅方向全体で直径R3(上記直径R1より大きく、上記直径R2より小さい)でほぼ均一となり、異形形状を抑制することができる(図示右側の図参照)。
一方このとき、図11に示すように、第1無線タグ回路素子To1と第2無線タグ回路素子To2とで、保護部材72(IC回路部80)の位置はテープ幅方向に逆側となるが、それら第1無線タグ回路素子To1と第2無線タグ回路素子To2とはテープ幅方向における中心線Lcgが同一直線上にある。したがって、タグラベル作成時にタグラベル作成装置1側のアンテナ52から無線タグ回路素子Toのループアンテナ62へ通信を行うとき、ループアンテナ62同士の相対位置の変動を少なくことができる。この結果、通信安定性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、複数の無線タグ回路素子Toを含むタグテープ101の所定区間内において、第1無線タグ回路素子To1の数と第2無線タグ回路素子To2の数とが、同数となるように配置(例えば図7(a)に示す区間では連続して配置する4つの無線タグ回路素子Toで2つずつ配置)している。これより、当該所定区間内において、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分との数が同じ数で混在することとなり、確実に均一な形状とすることができる。なお、このような第1無線タグ回路素子To1の数と第2無線タグ回路素子To2の数が同数となる配置としては、別の配置も考えられる。例えば図14に示すタグテープ101″のように、隣り合う一対の無線タグ回路素子ToどうしでIC回路部80のテープ幅方向配置が同じであって、テープ搬送方向で交互にそれらの対の組み合わせが入れ替わるような配置などとしてもよい。
また、本実施形態では特に、第1無線タグ回路素子To1と、第2無線タグ回路素子To2とを、テープ長手方向に沿って交互に千鳥配列している。これにより、タグテープ101の長手方向に沿って、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とが交互に配置されることとなるため、さらに確実に均一な形状とすることができる。
また、本実施形態では特に、第1及び第2無線タグ回路素子To1,To2のテープ幅方向における中心線Lcgを、タグテープ101のテープ幅方向における中心線Lcpに一致させている。これにより、このように一致させない場合(例えば後述の図22(c)参照)に比べ、タグテープ101の横断面において、第1又は第2無線タグ回路素子To1,To2の配置による膨らんだ部分を、テープ幅方向におけるほぼ中心部に位置させることができる。この結果、その膨らんだ部分の横断面形状が、テープ幅方向中心線Lcpに関して比較的線対称状の形状となり、断面均一性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、第1及び第2無線タグ回路素子To1,To2は、ループアンテナ62がテープ幅方向寸法ほぼ全域にわたって設けられている。これにより、ループコイルのターン数を多くとることができ、比較的高い通信性能をもつ(例えば通信距離が長い、通信感度が高い等)ことができる。
また、本実施形態のタグラベル作成装置1では特に、プラテンローラ50のオウ圧力が、タグテープ101の幅方向領域によって差が生じるようになっている。すなわち、中間領域ARCをローラ本体50aで所定の押圧力で押圧する一方、第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2への押圧力は中間領域ARCよりも小さくするようになっている。
これにより、タグテープ101の第1及び第2無線タグ回路素子To1、To2が配置される領域のうち、IC回路部80が配置されない中間領域ARCについては、確実に押圧が行われる。この結果、確実に搬送を行い、またそのときのタグテープ101の斜行を防止することができる。一方、第1無線タグ回路素子To1又は第2無線タグ回路素子To1,To2のいずれかがIC回路部80を含む第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2への押圧力は、上記中間領域ARCと区別して押圧力が小さくされる(この例では押圧力0)。これにより、それら両方を区別せず同様に押圧を行う場合のようにローラの偏った接触による偏った押圧となることがなく、上記厚みの大小による凹凸に対応し中間領域ARCに対し均等に押圧を行うことができる。これによってもタグテープ101の斜行を確実に防止することができる。
なお、本発明は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)プラテンローラ本体に小径部を設けてテープ押圧を行う場合
上記実施形態では、タグテープ101の第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2に対するプラテンローラ50の押圧力を0とした(実質的に押圧せず)。これに対し、プラテンローラ50に小径部を形成し、第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2に対し、比較的小さな押圧力でプラテンローラ50より押圧する(実質的な押圧を行う)ようにしてもよい。
図15に、本変形例におけるタグテープ101とプラテンローラ50との配置関係を示す。なおこの図15は、上記図11に対応する図である。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する(以下の各図においても同様とする)。図16に、本変形例において、保護部材72が第2端部領域AR2に位置しているアンテナ基材90が、印字ヘッド49とプラテンローラ50の間に位置した際の状態を示す。なおこの図は、上記実施形態における図12に対応する図である。
これら図15及び図16において、プラテンローラ50のローラ本体50aは、回転しながら上記タグテープ101の中央領域ARCに接触して押圧する、相対的に大径の中央ローラ本体50aA(第1回転駆動部)と、回転しながら上記タグテープ101の第1端部領域AR1と第2端部領域AR2にそれぞれ接触して押圧する、相対的に小径の2つの端部ローラ本体50aB(第2回転駆動部)とを備えている。
2つの端部ローラ本体50aBは、ローラ軸方向寸法WR1,WR2が、タグテープ101の第1端部領域AR1と第2端部領域AR2にそれぞれ対応した寸法で形成されている。詳細には、寸法WR1,WR2は、第1端部領域AR1と第2端部領域AR2のテープ幅方向寸法にほぼ等しい(わずかに寸法WR1,WR2のほうが小さい)。これにより、2つの端部ローラ本体50aBは、中央ローラ本体50aAによる押圧力よりも小さい押圧力で、それぞれ第1端部領域AR1と第2端部領域AR2とを押圧する。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、これに加え、以下の効果を得る。すなわち、プラテンローラ50が、中央ローラ本体50aAで中央領域ARCについて確実に押圧を行うことで、(無線タグ回路素子Toの配置領域全体において押圧を行わないようにする場合と異なり)テープ幅方向の比較的広い領域にわたって無線タグ回路素子Toが設けられるタグテープ101であっても確実に搬送を行い、またそのときのタグテープ101の斜行を防止することができる。
また、プラテンローラ50は、タグテープ101の第1端部領域AR1と第2端部領域AR2のそれぞれに対しては小径の端部ローラ本体50aBで小さい押圧力を作用させ、タグテープ101の第1端部領域AR1と第2端部領域AR2に対しては大径の中央ローラ本体50aAで大きい押圧力を作用させる。これにより、中央領域ARC、第1端部領域AR1、及び第2端部領域AR2を区別せず同様に押圧を行う場合のようにローラの偏った接触による偏った押圧となることがなく、中央領域ARC、第1端部領域AR1、及び第2端部領域AR2のいずれの領域内においても、均等に押圧を行うことができる。これによっても、タグテープ101の斜行を確実に防止することができる。
以上のようにして、テープ幅方向の比較的広い領域にわたって無線タグ回路素子Toが設けられ、かつ(全体として)第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2の両方にIC回路部80を混在配置したタグテープ101であっても、斜行を防止しつつ確実に搬送を行うことができる。
(2)プラテンローラ本体に低硬度部を設けてテープ押圧を行う場合
上記(1)の変形例では、プラテンローラ50に小径部を設けることで第1端部領域AR1と第2端部領域AR2に対する押圧力を小さくした。これに対し、プラテンローラ50の一部を硬度の低い(柔らかい)材料で形成することで、(同径のまま)押圧力を小さくするようにしてもよい。
図17に、本変形例におけるタグテープ101とプラテンローラ50との配置関係を示す。なおこの図は、上記実施形態における図11に対応する図である。図18に、本変形例において、保護部材72が第2端部領域AR2に位置しているアンテナ基材90が、印字ヘッド49とプラテンローラ50の間に位置した際の状態を示す。なおこの図は、上記実施形態における図12に対応する図である。
これら図17及び図18において、プラテンローラ50のローラ本体50aは、回転しながら上記タグテープ101の中央領域ARCに接触して押圧する、中央ローラ本体50aA(第1回転駆動部)と、回転しながら上記タグテープ101の第1端部領域AR1と第2端部領域AR2にそれぞれ接触して押圧する、中央ローラ本体50aAと同径の端部ローラ本体50aC(第2回転駆動部)とを備えている。
端部ローラ本体50aCは、中央ローラ本体50aAよりも硬度が低い材料で構成されている。これにより、端部ローラ本体50aCは、中央ローラ本体50aAによる押圧力よりも小さい押圧力で第1端部領域AR1と第2端部領域AR2を押圧する。
本変形例においても、上記(1)の変形例と同様、テープ幅方向の比較的広い領域にわたって無線タグ回路素子Toが設けられ、かつ(全体として)第1端部領域AR1及び第2端部領域AR2の両方にIC回路部80を混在配置したタグテープ101であっても、斜行を防止しつつ確実に搬送を行うことができる。
(3)プラテンローラ本体がテープ幅方向全体に渡って一様にテープ押圧を行う場合
すなわち、上記実施形態及び(1)(2)の変形例のように、タグテープ101の第1及び第2端部領域AR1,AR2に対するプラテンローラ50の押圧力を小さくいない場合である。例えば、プラテンローラ50のローラ本体50aをタグテープ101のテープ幅方向全体に渡って同じ材質、同じ径で一体に構成し、一様にテープ押圧してもよい。
図19に、そのような変形例におけるタグテープ101とプラテンローラ50との配置関係を示す。なおこの図は、上記実施形態における図11に対応する図である。図20に、本変形例において、保護部材72が第2端部領域AR2に位置しているアンテナ基材90が、印字ヘッド49とプラテンローラ50の間に位置した際の状態を示す。なおこの図は、上記実施形態における図12に対応する図である。
これら図19及び図20において、プラテンローラ50のローラ本体50aは、タグテープ101のテープ幅方向全体に渡って同じ材質、同じ径で一体に構成されている。このようなローラ本体50aを用いた場合でも、少なくとも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、タグテープ101やタグテープロール36において異形形状を抑制して形状の均一化を図り、また通信の安定化を図ることができる。
(4)各無線タグ回路素子のテープ幅寸法がタグテープの幅寸法より小さい場合
上記実施形態及び各変形例においては、各無線タグ回路素子のテープ幅寸法がタグテープの幅寸法とほぼ同じ寸法で、テープ幅方向全体に渡って配置されているが、これに限られない。例えば、図7(a)、図7(b)、図13(b)にそれぞれ対応する図21(a)、図21(b)、図21(c)に示すように、各無線タグ回路素子To1,To2を含む各アンテナ基材90A(言い換えれば各ループアンテナ62A)のテープ幅寸法をタグテープの幅寸法より小さく形成してもよい。この場合にも、図21(c)に示すように、テープ幅方向全体では直径R4でほぼ均一的となって異形形状を抑制でき、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(5)各無線タグ回路素子の中心線がタグテープの中心線から偏心する場合
上記実施形態及び各変形例においては、各無線タグ回路素子To1,To2の中心線Lcgがいずれもタグテープのテープ幅方向の中心線Lcpと一致する配置となっていたが、これにも限られない。すなわち、各無線タグ回路素子To1,To2の中心線Lcgどうしがいずれもほぼ一致していれば、各無線タグ回路素子To1,To2の中心線Lcgがタグテープ101の中心線Lcpから所定の同じ距離(方向)で偏心する配置としてもよい。図21(a)〜(c)にそれぞれ対応する図22(a)〜(c)に、各アンテナ基材90A(言い換えれば各ループアンテナ62A)のテープ幅方向寸法がタグテープ101の幅方向寸法より小さく形成されることで、上記偏心配置とした例を示す。
本変形例においては、(例えばタグラベル作成装置1側のアンテナ52との相対位置の確保等の観点によって)テープ幅方向中心線Lcpでない偏心した位置に無線タグ回路素子To1,To2の中心線Lcgが位置するタグテープ101Bにおいても、テープ幅方向一端側が膨らんだ部分とテープ幅方向他端側が膨らんだ部分とを混在させることができる。この結果、図22(c)に示すようにタグテープロール36Bの小径R5と大径R6の差が比較的小さくなり、上記実施形態と同様、タグテープ101B全体として異形形状を抑制し、比較的均一な形状とすることができる。
(6)ラミネートタイプのタグラベルを作成する場合
上記実施形態では、タグテープに対して貼り合わせを行わないいわゆるノンラミネートタイプの無線タグラベルTを作成するタグラベル作成装置1へ適用した場合を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、タグテープに対し、所定の印字がなされた後の被印字テープを貼り合わせ、その貼り合わせたテープを用いてラミネートタイプの無線タグラベルTCを作成するタグラベル作成装置に適用してもよい。
図23に、上記ラミネートタイプの無線タグラベルTCを作成するタグラベル作成装置に装着されるカートリッジホルダ31Cと、その内部に装着されたカートリッジ3Cの要部の構成を模式化して示す。なおこの図は、上記実施形態における図4に対応する図である。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
このラミネートタイプの無線タグラベルTCを作成するタグラベル作成装置は、カバーフィルムロール104(被印字テープロール)から繰り出されインクリボン44を用いて印字ヘッド49により印字されたカバーフィルム(被印字テープ)103を、タグテープロール36Cから繰り出したタグテープ101C(受像層101aがない)のタグテープ基材層101bの表面に貼り合わせて印字済タグラベルテープ109とする。そして、この印字済タグラベルテープ109を切断し、無線タグラベルTCを作成するものである。カバーフィルム103及びタグテープ101Cへの搬送駆動力は、駆動軸108により駆動されるテープ送りローラ27により与えられる。テープ送りローラ27はサブローラ28とともにカバーフィルム103及びタグテープ101Cを挟んでこれらを押圧し、圧着する。リボン供給側ロール43から繰り出されたインクリボン44は、駆動軸45aが駆動されるリボン巻き取りローラ45によって巻き取られる。なお、この場合、例えば、タグテープ101Cにおいて保持部材72が突出する側(拡大図中の左側)となる剥離紙101eの表面に接触する上記テープ送りローラ27において、前述の(1)(2)(3)の変形例のローラ構造を適用してもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得る。またそれに加え、タグテープ101Cとカバーフィルム103とを貼り合わせる前にカバーフィルム103の貼り合わせ側に印字を行い、貼り合わせ後には印字部分が露出しなくなるので、印字面の色落ちや汚れ付着等を防止できる効果がある。
(7)その他
以上においては、移動中のタグテープ101に対して無線タグ情報の書き込み・読み取りや印字を行う例を示したが、これに限られず、タグテープ101等を所定位置で停止させて(さらに読み取り・書き込みについては所定の搬送ガイドにて保持した状態としてもよい)上記印字や読み取り・書き込みを行うようにしてもよい。
また、以上において、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了したタグテープ101をカッタ51で切断して無線タグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がローラから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタ51で切断しなくても、テープが排出口から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がして無線タグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、無線タグ回路素子ToのIC回路部80から無線タグ情報の読み出し又は書き込みを行うと共に、印字ヘッド49によってその無線タグ回路素子Toを識別するための印刷を行うものにも限られない。この印刷は必ずしも行われなくともよく、無線タグ情報の読み出し又は書き込みのみを行うものに対し本発明を適用することもできる。
さらに、以上は、タグテープ101等がリール部材の周りに巻回されてローラを構成し、カートリッジ3等にそのローラが配置されてタグテープ101等が繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、無線タグ回路素子Toが少なくとも一つ配置された長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ローラに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをタグラベル作成装置側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行い無線タグラベルTを作成するようにしてもよい。
さらには上記ローラを直接タグラベル作成装置側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグラベル作成装置外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグラベル作成装置内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ3のようなタグラベル作成装置本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型としてタグテープロールを設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態によるタグラベル作成装置が適用される無線タグラベルシステムの構成を示す図である。 タグラベル作成装置の外観構成を示す図である。 装置本体の内部のカートリッジホルダ及びそれに装着させるカートリッジの外観構成を表す斜視図である。 装置本体のカートリッジホルダとその内部に装着されたカートリッジの要部の構成を模式化して示す図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 タグラベル作成装置における制御系の機能的な構成を表す機能ブロック図である。 タグテープの構成例を示す図である。 図7(a)に示した構造を側断面で見たテープ厚さ方向の構成を表す図である。 タグラベル作成時の表示例を示す図である。 無線タグラベルの構成例を示す図である。 アンテナ基材がプラテンローラに圧接される直前の状態で、図4中Yから見たタグテープとプラテンローラの配置関係を表す矢視図である。 アンテナ基材が印字ヘッドとプラテンローラの間に位置した際の図4中のX−X断面による断面図である。 保護部材がテープ幅方向の一方側のみに配置した場合と、両側に配置した場合のそれぞれのタグテープの構成と、タグテープロール全体の外形形状を示す図である。 隣り合う一対の無線タグ回路素子どうしで保護部材を同じ側に配置したタグテープの構成を示す図である。 小径端部ローラ本体を設ける変形例において、アンテナ基材がプラテンローラに圧接される直前の状態を表す図である。 小径端部ローラ本体を設ける変形例において、アンテナ基材が印字ヘッドとプラテンローラの間に位置した際の断面図である。 異材料端部ローラ本体を設ける変形例において、アンテナ基材がプラテンローラに圧接される直前の状態を表す図である。 異材料端部ローラ本体を設ける変形例において、アンテナ基材が印字ヘッドとプラテンローラの間に位置した際の断面図である。 テープ幅方向全体に一体のローラ本体を設ける変形例において、アンテナ基材がプラテンローラに圧接される直前の状態を表す図である。 テープ幅方向全体に一体のローラ本体を設ける変形例において、アンテナ基材が印字ヘッドとプラテンローラの間に位置した際の断面図である。 無線タグ回路素子のテープ幅寸法が小さい変形例において、タグテープの構成例と、タグテープロール全体の外形形状を示す図である。 無線タグ回路素子の中心線が偏心する変形例において、タグテープの構成例と、タグテープロール全体の外形形状を示す図である。 ラミネートタイプの無線タグ作成装置における装置本体のカートリッジホルダとその内部に装着されたカートリッジの要部の構成を模式化して示す図である。
符号の説明
1 タグラベル作成装置
2 装置本体
3 カートリッジ(無線タグカートリッジ)
36 タグテープロール
49 印字ヘッド(印字手段)
50 プラテンローラ(搬送ローラ)
50a ローラ本体
50aA 中央ローラ本体(第1回転駆動部)
50aB 端部ローラ本体(第2回転駆動部)
50aC 端部ローラ本体(第2回転駆動部)
50b 駆動軸
50bA1 第1テープ内部位(第2回転駆動部)
50bA2 第2テープ内部位(第2回転駆動部)
52 装置側アンテナ(通信手段)
62 ループアンテナ(タグアンテナ)
72 保持部材
80 IC回路部
90 アンテナ基材
101 タグテープ
T 無線タグラベル
To 無線タグ回路素子
To1 第1無線タグ回路素子
To2 第2無線タグ回路素子
AR1 第1端部領域
AR2 第2端部領域
ARC 中央領域

Claims (14)

  1. 情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとをそれぞれ有する複数の無線タグ回路素子を、テープ長手方向に沿って配列したタグテープであって、
    前記複数の無線タグ回路素子は、
    前記IC回路部が、テープ幅方向一端側の第1端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第1無線タグ回路素子と、
    前記IC回路部が、テープ幅方向他端側の第2端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第2無線タグ回路素子とを含み、
    前記第1無線タグ回路素子のテープ幅方向における中心線と、前記第2無線タグ回路素子のテープ幅方向における中心線とが、同一直線上となるように配置した
    ことを特徴とするタグテープ。
  2. 請求項1記載のタグテープにおいて、
    前記第1及び第2無線タグ回路素子の前記タグアンテナは、
    ループコイルを備えたループアンテナである
    ことを特徴とするタグテープ。
  3. 請求項2記載のタグテープにおいて、
    前記第1及び第2無線タグ回路素子は、互いに同一形状を備えており、
    前記第2無線タグ回路素子は、前記第1無線タグ回路素子をテープ面に沿って180度回転させた態様で配置されている
    ことを特徴とするタグテープ。
  4. 請求項2又は請求項3記載のタグテープにおいて、
    複数の無線タグ回路素子を含む前記タグテープの所定区間内において、前記第1無線タグ回路素子の数と前記第2無線タグ回路素子の数とが、同数となるように配置した
    ことを特徴とするタグテープ。
  5. 請求項4記載のタグテープにおいて、
    前記第1無線タグ回路素子と、前記第2無線タグ回路素子とを、テープ長手方向に沿って交互に千鳥配列した
    ことを特徴とするタグテープ。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載のタグテープにおいて、
    前記第1及び前記第2無線タグ回路素子のテープ幅方向における中心線を、前記タグテープのテープ幅方向における中心線に一致させた
    ことを特徴とするタグテープ。
  7. 請求項6記載のタグテープにおいて、
    前記第1及び第2無線タグ回路素子は、前記ループアンテナがテープ幅方向寸法ほぼ全域にわたって設けられている
    ことを特徴とするタグテープ。
  8. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載のタグテープにおいて、
    前記第1及び前記第2無線タグ回路素子を、そのテープ幅方向における中心線が、前記タグテープのテープ幅方向における中心線から所定量だけ偏心するように、配置した
    ことを特徴とするタグテープ。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載のタグテープにおいて、
    タグラベル作成装置に備えられた搬送ローラで搬送されるよう構成されており、
    前記第1端部領域と前記第2端部領域との間に位置する中間領域を、前記搬送ローラにより所定の押圧力が作用するテープ幅方向中央側に配置し、
    前記第1端部領域及び前記第2端部領域を、前記搬送ローラによる押圧力が前記中間領域より小さくなる、テープ幅方向両端側に配置した
    ことを特徴とするタグテープ。
  10. タグテープを搬送するための搬送ローラと、前記タグテープに備えられた、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを有する無線タグ回路素子に対して、無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナと、を有するタグラベル作成装置に着脱可能に構成された無線タグカートリッジであって、
    複数の前記無線タグ回路素子がテープ長手方向に沿って配列された前記タグテープを巻回したタグテープロールを有し、
    前記複数の無線タグ回路素子は、
    前記IC回路部が、前記タグテープのテープ幅方向一端側の第1端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第1無線タグ回路素子と、
    前記IC回路部が、前記タグテープのテープ幅方向他端側の第2端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第2無線タグ回路素子とを含み、
    前記第1無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線と、前記第2無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線とが、同一直線上となるように配置されている
    ことを特徴とする無線タグカートリッジ。
  11. 請求項10記載の無線タグカートリッジにおいて、
    前記タグテープに貼り合わされる被印字テープを巻回した被印字テープロールを有する
    ことを特徴とする無線タグカートリッジ。
  12. 情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた複数の無線タグ回路素子をテープ長手方向に沿って配列し、前記複数の無線タグ回路素子は、前記IC回路部がテープ幅方向一端側の第1端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第1無線タグ回路素子と、前記IC回路部が前記タグテープのテープ幅方向他端側の第2端部領域に位置するように配置された少なくとも1つの第2無線タグ回路素子とを含み、前記第1無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線と、前記第2無線タグ回路素子の前記テープ幅方向における中心線とが、同一直線上となるように配置されているタグテープを搬送するための搬送ローラと、
    前記タグテープ又は前記タグテープに貼り合わせる被印字テープに対し、所定の印字を行う印字手段と、
    前記タグテープに備えられた前記無線タグ回路素子との間で、無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナと
    を有することを特徴とするタグラベル作成装置。
  13. 請求項12記載のタグラベル作成装置において、
    前記搬送ローラは、
    前記タグテープのうち前記第1端部領域と前記第2端部領域との間に位置する中間領域に対し、所定の押圧力を作用させるための第1回転駆動部と、
    前記タグテープのうち前記第1端部領域と前記第2端部領域に対する押圧力を、前記第1回転駆動部による前記所定の押圧力よりも小さくするための第2回転駆動部とを備える
    ことを特徴とするタグラベル作成装置。
  14. 請求項13記載のタグラベル作成装置において、
    前記搬送ローラは、
    前記第1回転駆動部が前記タグテープの前記中間領域に接触して押圧し、前記第2回転駆動部が前記タグテープの前記第1及び第2端部領域に接触しないように構成されている
    ことを特徴とするタグラベル作成装置。
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