JP2009162516A - Brdf測定装置,brdf測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価にBRDF測定値を得られる。
【解決手段】座標原点から直線状に見込む方向であり、かつ、予め決定された測定予定方向群を格納させておく。マーカーKを描画され、表面の中心位置に被測定素材Mを貼付したプレートP1を、撮像装置C1及び撮像装置C2によって、マーカーK及び点光源Rを同一画像になるように撮像された各画像データを入力し、その各画像データのマーカーKに基づき算出したプレートP1の位置及び姿勢に、三角測量の原理を用いて、点光源Rの設置位置を算出する(100)。撮像装置C1によって、プレートP1表面の座標原点及びマーカーKを同一画像に収まるように撮像した測定画像データを入力し、その測定画像データのマーカーKに基づき算出したプレートP1の位置及び姿勢を使って、撮像装置C1の撮像方向を算出し、その撮像方向が測定予定方向と一致した場合に、BRDF測定を行う(100)。
【選択図】図1

Description

本発明は、双方向反射率分布関数(BRDF:Bidirectional Reflectance Distribution Function)に基づく測定技術に関するものである。
双方向反射率分布関数(以下、単にBRDFという)が、光の入射角および出射角によって定まる素材表面の反射係数の分布であることは、一般的に知られている。
例えば、図15中の姿勢ΣW(XW座標,YW座標,ZW座標)にある素材表面P0において、方向nIから入射した強度IIの入射光LIが、素材表面P0の座標原点Oで反射し、方向nOの強度IOの反射光LOある場合に、方向(nI,nO)で定まるBRDFは、式「IO/II」で表される。
従来、BRDF測定方法は、いくつかの方法が提案されてきている。例えば、光源と受光素子を搭載したゴニオメータを用いる測定方法(例えば、非特許文献1参照)、カメラと楕円鏡を用いる測定方法(例えば、非特許文献2参照)が提案されている。
なお、関連技術として、特徴点の位置群からの姿勢推定方法(例えば、非特許文献3参照)も知られている。
土田勝,坂口嘉幸,新井啓之,西子雅美,山口雅浩,羽石秀昭,大山永昭、"忠実な色再現を目的としたマルチバンドBRDF計測装置およびレンダリングシステム"、画像センシング技術研究会、2005(平成17)年6月、画像センシングシンポジウム講演論文集、Vol.11th、p.433−436。 角野皓平,向川康博,八木康史、"楕円鏡を用いた双方向反射率分布関数の高速計測"、電子情報通信学会、2007(平成19)年8月、電子情報通信学会論文誌 Volume J90−D No.8、p.1930−1937。 出口光一郎、"射影幾何学によるPnPカメラ問題の統一的解法"、情報シンポジウム、情報処理学会、1990(平成2年)、Vol.90、pp.41−50。
しかしながら、上述のBRDF測定方法では、高精度が要求されるゴニオメータや楕円鏡を用いているため、このBRDF測定方法を実装したBRDF測定装置は高価にならざるを得なかった。
本発明は、前記課題に対してなされたものであって、安価に(もしくは容易に)BRDF測定値を算出するBRDF測定装置,BRDF測定方法を提供することにある。
前記課題の解決を図るために、請求項1記載の発明は、1以上の多面体の各面のうち何れかの面に位置し点光源によって光が照射された被測定素材において、前記の1以上の多面体の各面のうち何れかに配置されたマーカーおよび前記点光源が同一画像となるように複数の撮像装置で撮像された画像データが入力され、前記の画像データのうち、被測定素材の中心位置を座標原点として該座標原点およびマーカーが同一画像に収まるように、かつ、撮像装置のカメラレンズの光軸上に座標原点が位置するように撮像された測定画像データにおいて、被測定素材に対応した位置における正規化輝度をBRDF測定する装置に関するものである。そして、前記の入力された各画像データに撮像されたマーカーに基づいて多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて三角測量の原理により前記点光源の設置位置を算出する手段と、前記の算出された点光源の設置位置を記憶する手段と、前記の測定画像データにおけるマーカーに基づいて前記多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて、前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向を算出する手段と、前記の算出された撮像装置の位置方向を記憶する手段と、
を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記の多面体における被測定素材が設けられた面と一致する平面により2分割された空間領域のうち、被測定素材が存在しない側の空間領域に配置された補助光源によって、被測定素材が照射されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記座標原点から直線状に見込む方向であり、かつ、予め決定された測定に使用する方向である測定予定方向を記憶する手段と、前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向と前記の測定予定方向との差が特定の閾値以下になった場合、その撮像装置の位置方向を自動的に記憶し、その位置方向と測定予定方向が一致した測定画像データ上で座標原点に対応する位置における輝度を自動的に記憶する手段と、を具備することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載の発明において、前記マーカーは、少なくとも2種類の色調からなり、その各色調が多面体の各面のうち少なくとも一つの面上で互いに交わる2本の色調境界線によって区分される領域に対し交互に位置するように配置されスケールによって局部的見えに変化が生じないものであって、前記の少なくとも一つの面に対し少なくとも3個配置され、前記の各マーカーにおける各色調境界線の交点は、マーカーと同一面上で互いに異なった方向の2対の平行直線による4個の交点のうち何れか3個に対し、前記の各マーカーのうち何れか3個の各位置が一致し、前記の各マーカーの色調境界線が、前記の2対の平行直線に対してそれぞれ平行である、ことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明のマーカーに加えて、前記の2対の平行直線が位置する面に平行な面上にマーカーが配置されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、1以上の多面体の各面のうち何れかの面に位置し点光源によって光が照射された被測定素材において、前記の1以上の多面体の各面のうち何れかに配置されたマーカーおよび前記点光源が同一画像となるように複数の撮像装置で撮像された画像データを入力し、前記の画像データのうち、被測定素材の中心位置を座標原点として該座標原点およびマーカーが同一画像に収まるように、かつ、撮像装置のカメラレンズの光軸上に座標原点が位置するように撮像された測定画像データにおいて、被測定素材に対応した位置における正規化輝度をBRDF測定する方法に関するものである。そして、前記の入力された各画像データに撮像されたマーカーに基づいて多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて三角測量の原理により前記点光源の設置位置を算出する手段により、前記点光源の設置位置を算出する手順と、前記の算出された点光源の設置位置を記憶する手段により、前記の点光源の設置位置を記憶する手順と、前記の測定画像データにおけるマーカーに基づいて前記多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて、前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向を算出する手段により、前記の撮像装置の位置方向を算出する手順と、前記の算出された撮像装置の位置方向を記憶する手段により、前記の撮像装置の位置方向を記憶する手順と、を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記の多面体における被測定素材が設けられた面と一致する平面により2分割された空間領域のうち、被測定素材が存在しない側の空間領域に配置された補助光源によって、被測定素材が照射されたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記座標原点から直線状に見込む方向であり、かつ、予め決定された測定に使用する方向である測定予定方向を記憶する手段により、前記の測定予定方向を記憶する手順と、前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向と前記の測定予定方向との差が特定の閾値以下になった場合において、その撮像装置の位置方向を自動的に記憶し、その位置方向と測定予定方向が一致した測定画像データ上で座標原点に対応する位置における輝度を自動的に記憶する手段により、前記の撮像装置の位置方向および輝度を記憶する手順と、を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項6〜8記載の発明において、前記マーカーは、少なくとも2種類の色調からなり、その各色調が多面体の各面のうち少なくとも一つの面上で互いに交わる2本の色調境界線によって区分される領域に対し交互に位置するように配置されスケールによって局部的見えに変化が生じないものであって、前記の少なくとも一つの面に対し少なくとも3個配置され、前記の各マーカーにおける各色調境界線の交点は、マーカーと同一面上で互いに異なった方向の2対の平行直線による4個の交点のうち何れか3個に対し、前記の各マーカーのうち何れか3個の各位置が一致し、前記の各マーカーの色調境界線が、前記の2対の平行直線に対してそれぞれ平行である、ことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載のマーカーに加えて、前記の2対の平行直線が位置する面に平行な面上にマーカーが配置されていることを特徴とする。
以上示したように請求項1〜10記載の発明によれば、安価に(もしくは簡単な操作で)BRDF測定値を得られ、これらを以って光学測定技術分野に貢献できる。
以下、本実施形態におけるBRDF測定装置および測定方法を図面等に基づいて詳細に説明する。本実施形態においては、1以上の多面体の各面のうち何れかの面に位置し点光源によって光が照射された被測定素材において、前記の1以上の多面体(例えば、後述の第1,第2実施形態の立方体)の各面のうち何れかに配置されたマーカーおよび前記点光源が同一画像となるように複数の撮像装置で撮像された画像データが入力され、前記の画像データのうち、被測定素材の中心位置を座標原点として該座標原点およびマーカーが同一画像に収まるように、かつ、撮像装置のカメラレンズの光軸上に座標原点が位置するように撮像された測定画像データにおいて、被測定素材に対応した位置における正規化輝度をBRDF測定するものである。
前記のマーカーは、例えば少なくとも2種類の色調からなるものであって、色調境界線(例えば、後述の第1形態では模様の濃淡の境界線)によって区分される領域に対し交互に位置するように配置されるものが挙げられる。また、マーカーとしては、スケールによって局部的見えに変化が生じないものが挙げられる。具体例としては、後述の第1形態のような濃淡や種々の色(例えば、赤,白,青,緑等)によるものが挙げられる。
[第1実施形態]
第1実施形態におけるBRDF測定装置に関する構成を図1に基づいて説明する。図1中のBRDF測定装置に関する構成は、連続して撮像可能な撮像装置(例えば、動画を撮影可能なビデオカメラ,静止画を連続的に撮像可能なデジタルカメラ)C1及びC2,撮像装置C1(もしくはC2)に向いた表面の中心(あるいは重心)位置に被測定素材Mが貼り付けられているプレートP1,点光源R,BRDF測定装置本体(例えば、PC(Personal Computer))100を有する。なお、プレートP1には、所定の位置にマーカーKが描画されているものとする。
ここで、プレートP1に描画されたマーカーKを図2に基づいて説明する。なお、図2中では、便宜上、4つのマーカーKをマーカーK1,K2,K3,K4として識別する。
図2中の4個のマーカーK1,K2,K3,K4は、模様の濃淡の境界線で構成された交点を1つのみ有する市松模様(以下、1交点市松模様)であり、スケールによって局部的見えに変化が生じないものである。プレートP1内に描画されたマーカーK1,K2,K3,K4は、交点KP1,KP2,KP3,KP4を各々有し、それら交点KP1,KP2,KP3,KP4が仮想正方形Uの頂点の位置に配置されるように描画されているものである。姿勢算出の計算コストを低減するために、以下の説明では、1交点市松模様を線対称かつ点対称に配置としている。
第1実施形態のBRDF測定における予め定めた測定方向を示す測定予定方向モデルを図3に基づいて説明する。
第1実施形態において、予め決定された測定に使用する方向(以後、測定予定方向という)は、座標原点(例えば、図3中の座標原点O)から直線状に見込む(もしくは伸びる)方向(例えば、図3中の測定予定方向mV1)である。また、全方位に対して十分な数を以って均一に分布するように構成した複数の測定予定方向を測定予定方向群(例えば、図3中の測定予定方向群mVG)という。また、測定予定方向群におけるいずれかの測定予定方向が、測定予定方向に一致した撮像方向(即ち、撮像装置の位置から座標原点から見込む方向;例えば、図3中の撮像装置C1に対応する撮像方向mVC)もしくは光源方向(即ち、光源の位置から座標原点を見込む方向;例えば、図3中の点光源Rに対応する光源方向mVR)に決定されることになる。なお、測定者は、BRDF測定を行う前に、具体的な測定予定方向群を決定しておく。
図3中の測定予定方向モデルに基づいて、測定者がBRDF測定を行う過程を図4に基づいて説明する。なお、以下の説明において、被測定素材Mの中心(もしくは重心)の位置は、図3における座標原点Oと一致するものと見做す。
まず、測定者が、点光源Rを、図3中の測定予定方向モデルにおける特定の測定予定方向(もしくは、該測定予定方向に近い方向)を光源方向と見做し(もしくは決定し)、BRDF測定装置本体100に位置合わせ処理(S201:光源位置合わせ処理ステップ)を行わせつつ、該点光源Rを設置する位置を調整し、該光源方向上にできるだけ近い位置に該点光源Rを固定(設置)する(S101:光源設置過程)。なお、測定者が、点光源Rを実際に固定した方向を実測点光源方向として、BRDF測定装置本体100に入力し、保存する。
また、光源位置合わせ処理ステップ(S201)では、測定者の操作に応じて、BRDF測定装置本体100が、光源位置合わせ処理を行う。
そして、測定者が、前記撮像装置C1を把持し前記測定予定方向モデルにおける座標原点Oを連続して撮像しつつ、該撮像装置C1を移動させつつ、BRDF測定装置本体100にBRDF測定処理(S202:BRDF測定処理ステップ)を行わせる(S102:測定画像データ入力過程)。なお、測定者が撮像する際は、撮像装置C1に備えられたカメラレンズの中心軸が座標原点(もしくは座標原点Oに十分近い位置にある点)と交わった状態を維持するように撮像する。
また、BRDF測定処理ステップ(S202)では、撮像装置C1は、撮像した測定画像データ(静止画像データ)をBRDF測定装置本体100に送信し、該BRDF測定装置本体100は、撮像装置C1の撮像方向が撮像した測定画像データに対して測定予定方向モデルにおける測定予定方向に一致した(もしくは達した)ことを検出し、その検出した測定画像データに対してBRDF測定処理を行う(S202:BRDF測定処理ステップ)。また、撮像装置C1が、その一致した測定予定方向を実測撮像方向(例えば、撮像方向mVC)としてBRDF測定装置本体100に出力し、BRDF測定装置本体100は、該実測撮像方向を保存する。
なお、BRDF測定処理ステップ(S202)は、測定画像データ入力過程(S102)における撮像タイミングに合わせて、逐次に行われても良いし、一旦、予め備えられた記憶部に格納された測定画像データ群に対して逐次に行われても良い。
上述の測定画像データ入力過程(S102)は、点光源R以外の光源による照明が被測定素材Mにあたらない場所(例えば、暗室)で行うとより良い結果を得られる。
次に、上述の光源設置過程(S101)における点光源の固定位置合わせ方法(点光源Rの固定位置合わせ方法)を図5に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明における座標系の座標原点は、被測定素材Mが貼り付けられている位置(例えば、被測定素材Mの重心(もしくは中心)の座標;以下、単に被測定素材Mの位置という)に一致する。また、X−Y平面は、プレートP1面に一致し、Z軸の正の方向は、被測定素材Mが貼り付けられている側の前記プレートP1の法線方向に一致する。更に、X軸の方向については、図2に示すように、マーカーK4の方向とマーカーK3の方向の中間の方向とする。
まず、測定者が、点光源Rを撮像装置C1およびC2の撮像視野(カメラ視野)に収まり、かつ、予め決定した測定予定方向付近に暫定的に設置(固定)する。
次に、測定者が、図5中のマーカーK群のうち3個以上のマーカーK及び点光源Rが同一画像データに撮像できる位置及び姿勢で撮像装置C1を固定した後に撮像する。撮像した画像データは、撮像装置C1からBRDF測定装置本体100へ送信される。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像した画像データ上におけるマーカーKの見え方に基づいてプレートP1の位置及び姿勢を推定し(プレート姿勢推定ステップ)、この推定した位置及び姿勢に基づいて撮像装置C1の位置VC1及び姿勢ΣC1(撮像装置座標系(XC1,YC1,ZC1))を推定(算出)する(S201:光源位置合わせ処理ステップ)。なお、この位置及び姿勢の推定方法については、公知の方法(例えば、非特許文献3参照)が知られているので説明を省略する。ただし、位置及び姿勢推定方法には多くの既存技術があり、上記の方法に限るものではない。
また、撮像した画像から撮像装置の位置及び姿勢を推定できれば、図5中のマーカーKのように黒色正方形を組み合わせたものでなくてもよい。同様に、撮像装置C2についても固定し、位置VC2および姿勢ΣC2(撮像装置座標系(XC2,YC2,ZC2))を推定する。
次に、測定者が、撮像装置C1のレンズ中心と点光源Rとを結ぶ直線LC11と、撮像装置C2のレンズ中心と点光源Rとを結ぶ直線LC12が成す交角をできるだけ直角に近くなるように、撮像装置C1と撮像装置C2の位置及び姿勢を調整する。
そして、BRDF測定装置本体100が、各撮像装置C1,C2の位置及び姿勢を推定した画像データ座標における点光源Rの位置に基き、三角測量の原理によって、姿勢ΣWにおける点光源Rの位置vsを求め、この位置vsから座標原点Oを見込む方向(光源方向)を算出し、出力する(例えば、予め備えられたディスプレイ装置を含む表示部に表示する)(S201:光源位置合わせ処理ステップ)。
最終的に、測定者が、上記のBRDF測定装置本体100に、点光源Rの光源方向の算出処理を連続的に行わせ、その算出結果を参照しつつ、その算出結果である光源方向が上述の予め決定した測定予定方向(例えば、測定予定方向mV1)にできるだけ近くなるように、点光源Rの位置を移動し調整する。そして、測定予定方向と光源方向の差が、所定の閾値以下になった場合、測定予定方向と光源方向が一致したものと見做し、さらに、該光源方向を実測点光源方向と見做す。
次に、光源位置合わせ処理ステップ(S201)を図5及び図6に基づいて詳細に説明する。なお、以下のステップS301〜S311を繰り返すものとする。
まず、BRDF測定装置本体100が、撮像装置C1から送信された画像データを入力する(S301:第1画像データ入力ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、画像データに撮像されたマーカーKに基づいて撮像装置C1の撮像装置座標系におけるプレートP1の位置及び姿勢を推定する(S302:第1プレート位置姿勢推定ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、世界座標系における撮像装置C1の位置及び姿勢を算出する(S303:第1世界座標系算出ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像装置C1の撮像装置座標系における点光源Rの位置を推定する(S304:第1撮像装置座標系算出ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像装置C1のレンズ中心と点光源Rとを結ぶ直線LC11を算出する(S305:第1直線算出ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像装置C2から送信された画像データを入力する(S306:第2画像データ入力ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、画像データに撮像されたマーカーKに基づいて撮像装置C2の撮像装置座標系におけるプレートP1の位置及び姿勢を推定する(S307:第2プレート位置姿勢推定ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、世界座標系における撮像装置C2の位置及び姿勢を算出する(S308:第2世界座標系算出ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像装置C2の撮像装置座標系における点光源Rの位置を推定する(S309:第2撮像装置座標系算出ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像装置C2のレンズ中心と点光源Rとを結ぶ直線LC12を算出する(S310:第2直線算出ステップ)。
そして、BRDF測定装置本体100が、世界座標系における前記算出した直線LC11と直線LC12に基づいて、世界座標系における点光源Rの位置を算出する(S311:点光源位置算出ステップ)。
なお、点光源Rが実際に固定された方向(即ち、測定予定方向に一致した光源方向)は、実測点光源方向として、予め備えられた記憶部に保存しておく。
次に、測定画像データ入力過程(S102)におけるBRDF測定処理ステップ(S202)を図7及び図8に基づいて詳細に説明する。
まず、測定者が、前記撮像装置C1を把持し前記測定予定方向モデルにおける座標原点O及び図7中のマーカーK群のうち3個以上のマーカーKを同一画像に収まるように、カメラレンズの中心軸が座標原点O(もしくは座標原点Oに十分近い位置にある点)と交わった状態になるように、連続して撮像しつつ、該撮像装置C1を移動させる。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像装置C1から撮像された画像データを測定画像データと見做し入力する(S401:測定画像データ入力ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、撮像した測定画像データ上におけるマーカーKの見え方に基づいて、プレートP1の位置及び姿勢を推定する(S402:プレート姿勢推定ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、その推定されたプレートP1の位置及び姿勢に基づいて、世界座標系における撮像装置C1の位置VC1および姿勢ΣC1を推定(算出)する(S403:撮像装置の位置姿勢算出ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、この位置VC1に基づいて撮像装置C1の座標原点Oから見込む方向(撮像方向)を算出する(S404:撮像方向算出ステップ)。
次に、BRDF測定装置本体100が、その算出した撮像方向と予め決定した測定予定方向(例えば、図3中の測定予定方向mV1)との差をチェックし(S405:撮像方向チェックステップ)、その差が特定の閾値以下になった場合、ステップS406へ進む。その差が特定の閾値より大きくなった場合、ステップS401へ進む。
ステップS406(BRDF測定ステップ)では、BRDF測定装置本体100が、撮像方向と測定予定方向が一致したものと見做し、前記推定(算出)した撮像装置C1の位置VC1および姿勢ΣC1に基づいて、撮像方向と測定予定方向が一致した測定画像データ上で座標原点Oに対応する位置を算出し、この位置における輝度Iを該測定画像データから取得する。続いて、座標原点Oから撮像装置C1のレンズ中心までの距離dC及び座標原点Oから点光源Rまでの距離dSに基づく以下の式(輝度Iを、距離dCの二乗に距離dSの二乗を乗算した値で割算する式)で補正し、正規化輝度INを得て、ステップS407へ進む。
Figure 2009162516
そして、ステップS407(位置姿勢及び輝度保存ステップ)では、撮像装置C1の位置VC1および姿勢ΣC1と正規化輝度IN(即ち、BRDF測定値)を保存し、ステップS401へ進む。なお、撮像装置C1の位置VC1および姿勢ΣC1と正規化輝度INは、予め備えられた記憶部に保存されるものとする。さらに、撮像装置C1が実際に固定された撮像方向(測定予定方向に一致した撮像方向)を、実測撮像方向群として、予め備えられた記憶部に保存しておく。
また、ステップS406では、BRDF測定装置本体100が、前記算出した撮像方向を出力(例えば、予め備えられたディスプレイ装置を含む表示部に表示)しても良い。
ここで、表示部が撮像方向などを表示した一例を図9に基づいて説明する。図9中の画面Dは、現在処理中の撮像方向,BRDF測定を完了した測定予定方向(撮像方向),未了の測定予定方向を識別できるような画面を、リアルタイムに表示したものである。例えば、図9中の画面Dにおいて、印●がBRDF測定を完了した撮像方向を示し、印○がBRDF測定未了の撮像方向を示し、符号mVPが現在処理中の撮像方向を示す。
測定者は、連続的に算出される撮像装置Cの撮像方向をモニタ(例えば、図9中の画面Dをモニタ)しながら、図3中の測定予定方向にできるだけ近くなるように、撮像装置Cを移動させると良い。
なお、BRDF測定装置本体100は、現在の撮像方向に基づいて、画面における仮想的な視点の位置を適宜自動的に移動させたり、座標原点より手前側にある測定予定方向のみを表示する、といった機能を備えても良い。
第1実施形態におけるBRDF測定装置本体の構成の一例を図10に基づいて説明する。
図10中のBRDF測定装置本体100は、上述の光源位置合わせ処理ステップ(S201)を実行する光源位置合わせ処理部11,上述のBRDF測定処理ステップ(S202)を実行するBRDF測定処理部12,一般的なメモリやハードディスクドライブ装置などを備え、BRDF測定装置本体100で使用するデータや情報を記憶する記憶部13,計算を行い、各部を制御する制御部(図示省略;例えば、CPU(Central Processing Unit)やOS(Operating System)),ディスプレイ装置などの表示装置を含み、情報表示を行う表示部(図示省略),キーボード装置などのユーザインタフェース装置を含み、撮像装置C1及びC2からの画像データなどの情報を受信するインタフェース部(図示省略)を備え、例えば、パーソナルコンピュータである。
なお、上述の具体的な測定予定方向群は、測定予定方向データ群として記憶部13に予め格納されるものとする。
[実施例1]
第1実施形態のプレート姿勢推定ステップ(S402)において、カメラレンズの中心軸と被測定素材Mが貼り付けられたプレートP1の法線の成す角度が直角に近い場合、デジタルカメラの解像度が有限であるため、プレートP1の姿勢推定が困難もしくは不可能となる。
このプレートの姿勢推定の困難性を解消するために、実施例1では、図11に示すように、マーカーKが描画されたサブプレート複数枚(例えば、サブプレートP2,P3)を用いて、プレート姿勢推定ステップ(S402)において、撮像装置C1もしくはC2に備えられたカメラレンズの中心軸LC21もしくはLC22と被測定素材Mが貼り付けられたプレートP1の法線Qの成す角度θ1もしくはθ2が直角に近いプレートP1に描画されているマーカーを除いて、それ以外のサブプレートP2,P3のマーカーKを用いて姿勢推定を行えばよい。
例えば、図11中のサブプレートP2,P3を、プレートP1の周(例えば、一辺)に接し、プレートP1に対して直角を成すように設置する。
また、必要があれば、サブプレート(例えば、図12中のサブプレートP2,P3)を照らすための補助照明(例えば、図12中の補助照明R’;図12中の印○が補助照明群)を用いてもよい。ただし、補助照明の設置位置は、Z座標値を負とするように設置する。
[実施例2]
一般に、図13中の撮像装置C1もしくはC2で撮像したマーカーKを描画したプレートを撮像した画像データからマーカーの見え方に基づいてプレートの姿勢を推定する際に、カメラレンズの中心軸LC21とプレートP1の法線Qがなす角度θ1が小さいと、検出精度が著しく低下することが知られている。
この検出精度の低下を改善するために、実施例2では、図13に示すように、マーカーKを1個のみ描画した1枚のサブプレートP4もしくは複数枚のサブプレート(例えば、サブプレートP4,P5,P6)を設置し、プレート姿勢推定ステップ(S402)において、このサブプレートに描画されたマーカーKを併せて用いてプレートの姿勢推定を行えばよい。
例えば、サブプレートP4を設置する位置は、プレートP1を含む平面からできるだけ離れた位置とすればよい。
[第2実施形態]
第2実施形態では、上述のBRDF測定において、測定予定方向群は離散的であるが、BRDFは連続関数であるため、点光源および撮像装置の方向を連続値として指定した場合のBRDFを算出(例えば、前記BRDF測定処理部が算出)する。
第2実施形態における点光源および撮像装置の方向を連続値として指定した場合のBRDF算出方法を図14に基づいて以下に説明する。
なお、以下の説明では、判り易くするために、測定予定方向の代わりに、座標原点を中心とする球面と座標原点を起点とするその方向の半直線との交点である球面上位置を用いることにする。この球面上位置を用いることによって、実測点光源方向群および実測撮像方向群は、それぞれ実測点光源位置群および実測撮像位置群と見做すことができる。
また、点光源および撮像装置の球面上位置が、それぞれ実測点光源位置群および実測撮像位置群に含まれない、前記球面上位置PSおよびPCとして指定されたものとする。
まず、実測点光源位置群のうちの3個の実測点光源位置PS1,PS2,PS3を頂点とし、前記球面上位置PSを含む上述の球面に形成される三角形のうち最小の三角形TA(例えば、図14(A)中の三角形TA)を算出する(実測点光源位置で構成された最小の三角形算出ステップ)。
次に、三角形TAのひとつの頂点PS1に点光源を固定して測定した際の実測撮像位置群のうちの3個の実測撮像位置P11,P12,P13を頂点とし、球面上位置PCを含む前記球面上の三角形のうち最小の三角形TB1(例えば、図14(B1)中の三角形TB1)を算出する(頂点PS1に応じた最小の三角形算出ステップ)。
次に、実測点光源位置および実測撮像位置の3個のペア(PS1,P11),(PS2,P12),(PS3,P13)に対応する3個のBRDF測定値を、それぞれBRDF測定値R11,R12,R13として、実測点光源位置PS1に対応するBRDF推定値R1を以下の式で算出する(頂点PS1に応じた推定BRDF算出ステップ)。
Figure 2009162516
ただし、A1=A11+A12+A13であり、A11は球面上位置PC,実測撮像位置P12,P13を頂点とする三角形の面積であり、A12,A13についても同様に求めた三角形の面積である。
次に、三角形TAの残りの頂点PS2およびPS3に対応するBRDF推定値も最小の三角形TB2およびTB3を算出し(頂点PS2に応じた最小の三角形算出ステップ及び頂点PS3に応じた最小の三角形算出ステップ)、さらに、BRDF推定値R2およびBRDF推定値R3についても同様にして算出する(頂点PS2に応じた推定BRDF算出ステップ及び頂点PS3に応じた推定BRDF算出ステップ)。
そして、指定された点光源位置PSに対応するBRDF推定値RAを、上記と同様にして求める(推定BRDF算出ステップ)。
Figure 2009162516
ただし、A=A1+A2+A3であり、A1はPS,PS2,PS3を頂点とする三角形の面積であり、A2,A3についても同様である。
なお、第1及び第2実施形態における各ステップを手段(例えば、コンピュータプログラムによる手段)として構成し、BRDF測定装置本体100に備えていても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものでなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
第1実施形態におけるBRDF測定装置に関する構成図。 プレートに描画されたマーカーを示す図。 第1実施形態の測定予定方向モデルを示す図。 測定者がBRDF測定を行う過程を示す図。 点光源の固定位置合わせ方法を示す概念図。 光源位置合わせ処理ステップを示す図。 BRDF測定処理方法を示す概念図。 BRDF測定処理ステップを示す図。 BRDF測定表示の一例を示す図。 第1実施形態におけるBRDF測定装置本体の構成の一例を示す図。 サブプレートを用いたプレートの姿勢推定例1を示す図。 サブプレートを用いたプレートの姿勢推定例2を示す図。 サブプレートを用いたプレートの姿勢推定例3を示す図。 第2実施形態におけるBRDF測定方法を示す概略図であって、図14(A)球面上位置を含む球面に形成される三角形のうち最小の三角形の例1、図14(B1)球面上位置を含む球面上の三角形のうち最小の三角形の例2、図14(B2)球面上位置を含む球面上の三角形のうち最小の三角形の例3、図14(B3)球面上位置を含む球面上の三角形のうち最小の三角形の例4。 BRDFの概念を示す図。
符号の説明
11…光源位置合わせ処理部
12…BRDF測定処理部
13…記憶部
100…BRDF測定装置本体
1,C2…撮像装置
D…画面
I…入射光の強度
O…反射光の強度
K,K1,K2,K3,K4…マーカー
P1,KP2,KP3,KP4…交点
C11,LC12…撮像装置のレンズ中心と点光源とを結ぶ直線
C21,LC22…カメラレンズの中心軸
I…入射光
O…反射光
M…被測定素材
U…仮想正方形
O…座標原点
0…素材表面
1…プレート
2,P3,P4,P5,P6…サブプレート
11,P12,P13,P21,P22,P23,P31,P32,P33…実測撮像位置
S,PC…球面上位置
S1,PS2,PS3…実測点光源位置
Q…プレートの法線
R…点光源
R’…補助照明
A,TB1,TB2,TB3…球面に形成される最小の三角形
C1,VC2…撮像装置の位置
C1,YC1,ZC1,XC2,YC2,ZC2…撮像装置の撮像装置座標
W,YW,ZW…座標
V1…測定予定方向
VG…測定予定方向群
VP…現在処理中の撮像方向
VC…撮像方向
VR…光源方向
I…入射光の方向
O…反射光の方向
vs…点光源の位置
ΣC1,ΣC2…撮像装置の姿勢
ΣW…姿勢
θ1,θ2…カメラレンズの中心軸とプレートの法線の成す角度

Claims (10)

  1. 1以上の多面体の各面のうち何れかの面に位置し点光源によって光が照射された被測定素材において、前記の1以上の多面体の各面のうち何れかに配置されたマーカーおよび前記点光源が同一画像となるように複数の撮像装置で撮像された画像データが入力され、
    前記の画像データのうち、被測定素材の中心位置を座標原点として該座標原点およびマーカーが同一画像に収まるように、かつ、撮像装置のカメラレンズの光軸上に座標原点が位置するように撮像された測定画像データにおいて、被測定素材に対応した位置における正規化輝度をBRDF測定する装置であって、
    前記の入力された各画像データに撮像されたマーカーに基づいて多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて三角測量の原理により前記点光源の設置位置を算出する手段と、
    前記の算出された点光源の設置位置を記憶する手段と、
    前記の測定画像データにおけるマーカーに基づいて前記多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて、前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向を算出する手段と、
    前記の算出された撮像装置の位置方向を記憶する手段と、
    を具備したことを特徴とするBRDF測定装置。
  2. 前記の多面体における被測定素材が設けられた面と一致する平面により2分割された空間領域のうち、被測定素材が存在しない側の空間領域に配置された補助光源によって、被測定素材が照射されたことを特徴とする請求項1記載のBRDF測定装置。
  3. 前記座標原点から直線状に見込む方向であり、かつ、予め決定された測定に使用する方向である測定予定方向を記憶する手段と、
    前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向と前記の測定予定方向との差が特定の閾値以下になった場合、その撮像装置の位置方向を自動的に記憶し、その位置方向と測定予定方向が一致した測定画像データ上で座標原点に対応する位置における輝度を自動的に記憶する手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1または2記載のBRDF測定装置。
  4. 前記マーカーは、少なくとも2種類の色調からなり、その各色調が多面体の各面のうち少なくとも一つの面上で互いに交わる2本の色調境界線によって区分される領域に対し交互に位置するように配置されスケールによって局部的見えに変化が生じないものであって、前記の少なくとも一つの面に対し少なくとも3個配置され、
    前記の各マーカーにおける各色調境界線の交点は、
    マーカーと同一面上で互いに異なった方向の2対の平行直線による4個の交点のうち何れか3個に対し、前記の各マーカーのうち何れか3個の各位置が一致し、
    前記の各マーカーの色調境界線が、前記の2対の平行直線に対してそれぞれ平行である、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のBRDF測定装置。
  5. 請求項4記載のマーカーに加えて、
    前記の2対の平行直線が位置する面に平行な面上にマーカーが配置されていることを特徴とする請求項4記載のBRDF測定装置。
  6. 1以上の多面体の各面のうち何れかの面に位置し点光源によって光が照射された被測定素材において、前記の1以上の多面体の各面のうち何れかに配置されたマーカーおよび前記点光源が同一画像となるように複数の撮像装置で撮像された画像データを入力し、
    前記の画像データのうち、被測定素材の中心位置を座標原点として該座標原点およびマーカーが同一画像に収まるように、かつ、撮像装置のカメラレンズの光軸上に座標原点が位置するように撮像された測定画像データにおいて、被測定素材に対応した位置における正規化輝度をBRDF測定する方法であって、
    前記の入力された各画像データに撮像されたマーカーに基づいて多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて三角測量の原理により前記点光源の設置位置を算出する手段により、前記点光源の設置位置を算出する手順と、
    前記の算出された点光源の設置位置を記憶する手段により、前記の点光源の設置位置を記憶する手順と、
    前記の測定画像データにおけるマーカーに基づいて前記多面体の位置及び姿勢を算出し、その算出した多面体の位置及び姿勢に基づいて、前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向を算出する手段により、前記の撮像装置の位置方向を算出する手順と、
    前記の算出された撮像装置の位置方向を記憶する手段により、前記の撮像装置の位置方向を記憶する手順と、
    を有することを特徴とするBRDF測定方法。
  7. 前記の多面体における被測定素材が設けられた面と一致する平面により2分割された空間領域のうち、被測定素材が存在しない側の空間領域に配置された補助光源によって、被測定素材が照射されたことを特徴とする請求項6記載のBRDF測定方法。
  8. 前記座標原点から直線状に見込む方向であり、かつ、予め決定された測定に使用する方向である測定予定方向を記憶する手段により、前記の測定予定方向を記憶する手順と、
    前記座標原点から撮像装置を見込む方向である撮像装置の位置方向と前記の測定予定方向との差が特定の閾値以下になった場合において、その撮像装置の位置方向を自動的に記憶し、その位置方向と測定予定方向が一致した測定画像データ上で座標原点に対応する位置における輝度を自動的に記憶する手段により、前記の撮像装置の位置方向および輝度を記憶する手順と、
    を有することを特徴とする請求項7記載のBRDF測定方法。
  9. 前記マーカーは、少なくとも2種類の色調からなり、その各色調が多面体の各面のうち少なくとも一つの面上で互いに交わる2本の色調境界線によって区分される領域に対し交互に位置するように配置されスケールによって局部的見えに変化が生じないものであって、前記の少なくとも一つの面に対し少なくとも3個配置され、
    前記の各マーカーにおける各色調境界線の交点は、
    マーカーと同一面上で互いに異なった方向の2対の平行直線による4個の交点のうち何れか3個に対し、前記の各マーカーのうち何れか3個の各位置が一致し、
    前記の各マーカーの色調境界線が、前記の2対の平行直線に対してそれぞれ平行である、
    ことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載のBRDF測定方法。
  10. 請求項9記載のマーカーに加えて、
    前記の2対の平行直線が位置する面に平行な面上にマーカーが配置されていることを特徴とする請求項9記載のBRDF測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102628686A (zh) * 2012-04-20 2012-08-08 中国科学院遥感应用研究所 一种测量近地面brdf观测角的方法和装置
CN103745055A (zh) * 2014-01-03 2014-04-23 西安电子科技大学 一种基于光谱brdf的空间目标可见光成像方法
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CN108827981A (zh) * 2018-06-27 2018-11-16 西安工业大学 超光滑光学元件表面缺陷类型的检测系统及其测量方法

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