JP2009159869A5 - - Google Patents

Claims (19)

1. ＺＮＦ１４３の機能を抑制する物質及び医薬上許容される担体からなる癌細胞増殖阻害剤であって、該物質が、ＺＮＦ１４３をコードするヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列又は１５塩基以上の連続するその部分配列を含むポリヌクレオチド、又は該ポリヌクレオチドを発現し得る発現ベクターであり、該ポリヌクレオチドがＺＮＦ１４３遺伝子を標的とするＲＮＡ干渉を誘導するヌクレオチド又はＺＮＦ１４３遺伝子を標的とするアンチセンスヌクレオチドである、剤。
2. ＲＮＡ干渉を誘導するヌクレオチドがｓｉＲＮＡ又はｓｈＲＮＡである、請求項１記載の剤。
3. 該ポリヌクレオチドが、配列番号６又は８で表されるヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列又は２１塩基以上の連続するその部分配列を含む二本鎖ＲＮＡである、請求項１記載の剤。
4. 該ポリヌクレオチドが、配列番号１〜３で表されるいずれかのヌクレオチド配列又は２１〜３０塩基の連続するその部分配列を含むポリヌクレオチド、及び該ポリヌクレオチドに相補的なポリヌクレオチドを含む二本鎖ＲＮＡである、請求項１記載の剤。
5. ＺＮＦ１４３の機能を抑制する物質及び医薬上許容される担体からなる癌細胞増殖阻害剤であって、該物質が下記のヌクレオチド配列から選択されるいずれかのＺＮＦ１４３結合ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド又は該ポリヌクレオチドを発現し得る発現ベクターである、剤：
   （１）配列番号４で表されるヌクレオチド配列；及び
   （２）配列番号４で表されるヌクレオチド配列に６０％以上の同一性を有し、配列番号４で表されるヌクレオチド配列の４、５、６番目のシトシンが保存され、且つ１３番目のヌクレオチドがシトシン又はグアニンであるヌクレオチド配列。
6. 癌が、大腸癌、肺癌、卵巣癌、乳癌、胆嚢癌、前立腺癌及び子宮頸癌からなる群から選択されるいずれかである、請求項１又は５記載の剤。
7. Ｇ２期で癌細胞の細胞周期を停止させる、請求項１から６のいずれか１項に記載の剤。
8. ＺＮＦ１４３の機能を抑制する物質及び医薬上許容される担体からなる癌の予防及び／又は治療薬であって、該物質が、ＺＮＦ１４３をコードするヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列又は１５塩基以上の連続するその部分配列を含むポリヌクレオチド、又は該ポリヌクレオチドを発現し得る発現ベクターであり、該ポリヌクレオチドがＺＮＦ１４３遺伝子を標的とするＲＮＡ干渉を誘導するヌクレオチド又はＺＮＦ１４３遺伝子を標的とするアンチセンスヌクレオチドである、予防及び／又は治療薬。
9. ＲＮＡ干渉を誘導するヌクレオチドがｓｉＲＮＡ又はｓｈＲＮＡである、請求項８記載の予防及び／又は治療薬。
10. 該ポリヌクレオチドが、配列番号６又は８で表されるヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列又は２１塩基以上の連続するその部分配列を含む二本鎖ＲＮＡである、請求項８記載の予防及び／又は治療薬。
11. 該ポリヌクレオチドが、配列番号１〜３で表されるいずれかのヌクレオチド配列又は２１〜３０塩基の連続するその部分配列を含むポリヌクレオチド、及び該ポリヌクレオチドに相補的なポリヌクレオチドを含む二本鎖ＲＮＡである、請求項８記載の予防及び／又は治療薬。
12. ＺＮＦ１４３の機能を抑制する物質及び医薬上許容される担体からなる癌の予防及び／又は治療薬であって、該物質が、下記のヌクレオチド配列から選択されるいずれかのＺＮＦ１４３結合ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド、又は該ポリヌクレオチドを発現し得る発現ベクターである、癌の予防及び／又は治療薬：
    （１）配列番号４で表されるヌクレオチド配列；及び
    （２）配列番号４で表されるヌクレオチド配列に６０％以上の同一性を有し、配列番号４で表されるヌクレオチド配列の４、５、６番目のシトシンが保存され、かつ１３番目のヌクレオチド配列がシトシン又はグアニンであるヌクレオチド配列。
13. 癌が、大腸癌、肺癌、卵巣癌、乳癌、胆嚢癌、前立腺癌及び子宮頸癌からなる群から選択されるいずれかである、請求項８又は１２記載の予防及び／又は治療薬。
14. 組織における、ＺＮＦ１４３の発現レベルを測定すること、及び該発現レベルと正常細胞におけるＺＮＦ１４３の発現レベルとの比較に基づき、該組織中に癌細胞が含まれるか否かを判定することを含む、組織における癌細胞を検出する方法。
15. ＺＮＦ１４３をコードするポリヌクレオチドを特異的に検出し得る核酸プローブ又はプライマー、或いはＺＮＦ１４３を特異的に認識する抗体を含む、請求項１４の方法により組織における癌細胞を検出するための癌の診断剤。
16. ＺＮＦ１４３の機能を抑制し得る物質を癌細胞の増殖を阻害し得る物質として選択すること、及び、得られた物質に医薬上許容される担体を加え、該物質及び医薬上許容される担体からなる癌細胞増殖阻害剤を得ることを含む、癌細胞増殖阻害剤の製造方法。
17. 以下の工程を含む、請求項１６記載の方法：
    (a)ＺＮＦ１４３結合ヌクレオチド配列の下流にモニタリング遺伝子をコードするヌクレ
    オチド配列が機能的に連結されたヌクレオチド配列を有するベクターで形質転換した細胞を、被検物質の存在下に培養すること、
    (b)被検物質の存在下に培養した細胞におけるモニタリング遺伝子の発現量を測定し、該
    発現量を被検物質の非存在下に培養した対照細胞における発現量と比較すること、及び
    (c) (b)の比較結果に基づいて、モニタリング遺伝子の発現量を抑制する被検物質を癌細
    胞の増殖を阻害し得る物質として選択すること。
18. (a)で培養される細胞が癌細胞である、請求項１７記載の方法。
19. 物質がＺＮＦ１４３の機能を抑制するかどうかを評価することを含む、癌細胞の増殖を阻害可能な物質のスクリーニング方法。