JP2009145209A - 電線・電力ケーブルの異常検出装置 - Google Patents

電線・電力ケーブルの異常検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】環境条件が変化して高周波パルス伝播特性が変化した場合でも異常が検出できる電線・電力ケーブルの異常検出装置を提供する。
【解決手段】パルス信号の伝播に関与する環境条件を計測し、正常時に計測された環境条件集合を環境基準集合に設定し、環境距離指標演算器20において環境基準集合と計測された環境条件との距離を求めて環境距離指標とし、環境距離指標が所定の環境しきい値を超えた場合には異常判定を保留し、環境距離指標が所定の環境しきい値以下のとき異常判定を行う。
【選択図】図17

Description

本発明は、電線・電力ケーブルの温度、気圧等の環境条件が変化して電線・電力ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化した場合でも異常が検出できる電線・電力ケーブルの異常検出装置に関する。
電線・電力ケーブルの異常(素線の部分断線、絶縁体の劣化など)を検出する方法として、電線・電力ケーブルに高周波パルス信号を注入し、電線・電力ケーブルに現れる反射信号波形を利用する方法がある。
例えば、運転(通電)中の電線・電力ケーブルを対象にした異常検出方法として、商用周波数よりも周波数が高い高周波パルス信号をコンデンサを介して電線・電力ケーブルに注入し、非接触式の電流検出器により電線・電力ケーブルに生じる応答信号を検出する。応答信号はメモリなどに記憶し、応答信号の経時変化を調べることで異常を検出する。
従来、測定(高周波パルス信号の注入と応答信号波形の検出・記憶)を一定時間ごとに行い、最初に記憶した初期波形と時間経過後の変化波形を比較することにより、差分波形を求め、この差分波形をもとに異常の判定を行う。さらに、高周波パルス信号と応答信号波形中の差分波形(異常箇所からの反射に起因する波形)との時間差から異常箇所を推定する。
図7に示されるように、正常な電線・電力ケーブルからの応答信号波形(初期波形;太線)と異常が生じている電線・電力ケーブルからの応答信号波形(変化波形;細線)との差分波形201が電線・電力ケーブル往復伝搬時間Ta(高周波パルス信号が検出器を通過してから機器の接続部、又は機器側高周波阻止用インダクタで反射した信号が検出器に戻るまでの時間)の間に現れている。なお、初期波形と変化波形はほぼ同形状であり、異常が生じている箇所のみが差分波形201としてわずかに現れている。この差分波形201は、異常箇所におけるインピーダンス変化により生じている。つまり、変化波形では、注入した高周波パルス信号が異常箇所で一部反射したことにより、初期波形にはなかった周波数成分を有するため、図示のような差分波形201が得られる。
特開2006−23105号公報 特開2006−220460号公報 特開2004−227279号公報 特開2003−315211号公報
従来の異常検出方法においては、電線・電力ケーブルを敷設した直後(使用開始前)に取得した初期波形と時間経過後の変化波形を比較する。ところが、対象の電線・電力ケーブルの温度、気圧等の環境条件が変化して電線・電力ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化する。従って、初期波形と時間経過後の変化波形とを単純に差分した量を基に電線・電力ケーブルが異常であるか又は正常であるかの判定を行うと、環境条件の変化による電線・電力ケーブルの高周波パルス伝播特性の変化を電線・電力ケーブルの異常による変化と判定してしまうおそれがある。
また、広い温度範囲及び広い気圧範囲についての参照データをあらかじめ実測によって取得するためには、年間を通してデータを実測する必要があり数ヶ月程度以上の長期間を要してしまうという問題がある。
そこで、本発明の目的は、前記課題を解決し、電線・電力ケーブルの温度、気圧等の環境条件が変化して電線・電力ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化した場合でも異常が検出できる電線・電力ケーブルの異常検出装置を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明の電線・電力ケーブルの異常検出装置は、電線・電力ケーブルに高周波パルス信号を注入する高周波パルス発生器と、前記電線・電力ケーブルに生じる応答信号を検出する応答信号検出器と、該応答信号波形を記憶する応答信号波形記憶器と、前記応答信号波形から複数の異常特徴量を抽出、記憶し、複数の前記異常特徴量から異常特徴量集合を形成する異常特徴量抽出器と、前記電線・電力ケーブルが正常時における前記異常特徴量集合から異常基準集合を設定する異常基準集合設定器と、前記異常基準集合からの異常特徴量の異常距離指標を算出する異常距離指標演算器と、前記パルス信号の伝播に関与する環境条件を計測する環境条件計測器と、該環境条件を記憶し、複数の環境条件から環境条件集合を形成する環境条件記憶器と、前記電線・電力ケーブルが正常時における前記環境条件集合から環境基準集合を設定する環境基準集合設定器と、前記環境基準集合からの環境条件の環境距離指標を算出する環境距離指標演算器と、前記環境距離指標が前記所定の環境しきい値より大きい場合は異常判定を保留し、前記環境距離指標が前記所定の環境しきい値以下でかつ、前記異常距離指標が所定の異常しきい値より大きい場合は異常と判定し、前記環境距離指標が前記所定の環境しきい値以下でかつ、前記異常距離指標が所定の異常しきい値以下の場合は正常と判定し、正常と判定した時点までの前記環境条件集合から環境基準集合を再設定し、この新たに得られた前記異常特徴量集合と前記環境基準集合によって異常判定を行う異常判定器と、を備えたものである。
前記異常距離指標と電線・電力ケーブルの異常程度との関係を表す検量線マップを用い、算出された前記異常距離指標を前記検量線マップに適用して異常程度を推定する異常程度推定器を備えてもよい。
前記環境条件は、温度と該温度の時間微分であってもよい。
前記異常距離指標及び前記環境距離指標は、マハラノビス距離であってもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)電線・電力ケーブルの温度、気圧等の環境条件が変化して電線・電力ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化した場合でも異常が検出できる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る異常検出装置1は、検査対象の電線・電力ケーブル2に高周波パルス信号(数十MHz)を注入する高周波パルス発生器3と、電線・電力ケーブル2に生じる高周波パルス信号の応答信号を検出する応答信号検出器4と、この応答信号の波形を記憶する応答信号波形記憶器5とを備える。さらに、異常検出装置1は、一回のパルスで得られる応答信号から所定の時間間隔ごとに電流値を抽出することで異常特徴量を形成し、この作業を数回することで異常特徴量の集合である異常特徴量集合を形成する異常特徴量抽出器15と、電線・電力ケーブル2が正常時に抽出された異常特徴量集合から異常基準集合を設定する異常基準集合設定器16と、この異常基準集合と抽出した異常特徴量との距離を求めて異常程度の指標となる異常距離指標とする異常距離指標演算器17とを備える。
また、異常検出装置1は、高周波パルス信号の伝播に関与する環境条件としてのケーブル温度を計測する温度計18(環境条件計測器)と、この環境条件の集合である環境条件集合を形成する環境条件記憶器19と、正常時に計測された環境条件集合から環境基準集合を設定する環境基準集合設定器19aと、環境基準集合と計測した環境条件との距離を求めて環境距離指標とする環境距離指標演算器20とを備える。
そして、異常検出装置1は、得られた環境距離指標が所定の環境しきい値を超えた場合には異常判定を保留し、継続して高周波パルス信号の注入と応答信号の計測を行って異常距離指標及び環境距離指標を求め、この環境距離指標が所定の環境しきい値以下で、かつ、異常距離指標が所定の異常しきい値以下であった場合には、電線・電力ケーブル2を正常と判定すると共に、当初の異常基準集合と環境基準集合を電線・電力ケーブル2が正常と判定された時点までの異常基準集合と環境基準集合とから新たに設定しなおす。そして、設定しなおした異常基準集合と環境基準集合を基に検出した異常特徴量と環境条件から異常距離指標及び環境距離指標を計算し、環境距離指標が所定の環境しきい値以下で、かつ、前記異常距離指標が前記所定の異常しきい値を超えた場合には、前記電線・電力ケーブル2を異常と判定する異常判定器21を備える。
さらに、異常検出装置1は、あらかじめ作成した異常距離指標と測定対象である電線・電力ケーブル2の異常程度(断線率など)との関係を表す検量線マップ22と、この検量線マップ22を利用して異常程度を推定する異常程度推定手段23とを備える。
また、異常検出装置1は、高周波パルス信号発生器3が発生させた高周波パルス信号を電線・電力ケーブル2の導体8に注入するためのコンデンサ9が高周波パルス信号発生器3と導体8との間に配置される。応答信号検出器4は、高周波パルス信号発生器3からコンデンサ9までの間の信号注入線に設けられる。高周波パルス信号発生器3から注入される高周波パルス信号は、図2に示すとおり接続点13、部分異常点14及び電線・電力ケーブル2の遠端で反射され、応答信号検出器4にて非接触で検出することができる。
また、この異常検出装置1では、高周波パルス信号が商用周波数電源10に流入しないよう、電線・電力ケーブル2の商用周波数電源側に高周波阻止用インダクタ11が取り付けられる。機器12のノイズカット機能が弱い場合は、電線・電力ケーブル2の機器側にも高周波阻止用インダクタ11を取り付けるとよい。
検査対象の電線・電力ケーブル2においては、移動を行う機器12が電線・電力ケーブル2により商用周波数電源10からの電源供給を受けている。機器12が移動して電線・電力ケーブル2が頻繁に屈曲されるため異常が発生する。これを検出するため、高周波パルス信号発生器3からコンデンサ9を介して電線・電力ケーブル2に高周波パルス信号を注入する。高周波パルス信号は、応答信号検出器4を通過し、電線・電力ケーブル2の導体8を伝搬し、機器12の接続部や高周波阻止用インダクタ11又は異常箇所などインピーダンスが変化している部分で反射して応答信号検出器4まで伝搬してくる。注入される高周波パルス電流とその応答信号は、信号注入線に設置された応答信号検出器4によって検出され、応答信号波形として応答信号波形記憶器5に記憶される。
高周波パルス信号の発生から応答信号の検出・記憶までの動作をサンプリングと称する。そのサンプリングの動作を一定時間ごと、あるいは機器12が待機位置に復帰するたびに行う。この繰り返しにより、応答信号波形記憶器5に応答信号が蓄積される。
異常特徴量抽出器15は、応答信号波形記憶器5に記憶された一回の高周波パルス信号によって得られた応答信号から所定の時間間隔ごとに電流値を抽出し、異常特徴量を形成する異常特徴量抽出部と、応答信号から抽出した過去から現在までの異常特徴量を記憶するメモリなどで構成される異常特徴量記憶部とを備える。異常特徴量抽出器15は、上記構成により応答信号から複数の異常特徴量を抽出し、これら複数の異常特徴量から異常特徴量集合を形成することができる。
異常基準集合設定器16は、異常特徴量抽出器15が記憶する異常特徴量の集合のうち、電線・電力ケーブル2が正常時に抽出された異常特徴量集合から異常基準集合を設定するものである。
異常距離指標演算器17は、異常基準集合からの異常特徴量の距離をマハラノビス距離として算出することで異常程度の指標である異常距離指標を求めるものである。異常距離指標は、異常基準集合と抽出した異常特徴量との距離を表す量である。
環境条件記憶器19は、温度計18(環境条件計測器)が計測した電線・電力ケーブル2の温度を記憶し、記憶した過去から現在までの温度の時間微分を求め、温度と温度微分からなる環境条件集合を形成し記憶する。
環境基準集合設定器19aは、環境条件記憶器19が記憶する環境条件集合のうち、電線・電力ケーブル2が正常時に抽出された環境条件集合を環境基準集合に設定するものである。環境条件には、パルス信号の伝播に関与するあらゆる数量が該当する。例えば、電線・電力ケーブル2の温度に加えて気圧や気温を用いても良い。
環境距離指標演算器20は、環境基準集合からの環境条件の距離をマハラノビス距離として算出することで環境基準集合からの環境条件の距離である環境距離指標を求めるものである。
検量線マップ22は、正常・異常及び異常程度が既知である電線・電力ケーブル2を用いて作成され、異常距離指標と異常程度との関係を表すものである。ここで、異常程度とは、電線・電力ケーブル2の異常の程度を表す数値とする。例えば、電線・電力ケーブル2の撚り線導体を構成する複数本の素線の総本数に対する破断した素線の本数の割合を異常程度としてもよい。また、電線・電力ケーブル2の絶縁体の劣化による余寿命を経験則などにより数値化し、余寿命が小さいほど大きな値になるようにして(例えば逆数をとる)異常程度としてもよい。すなわち、正常・異常及び異常程度が既知である電線・電力ケーブル2に高周波パルス発生器3から高周波パルス信号を入射し、電線・電力ケーブル2が正常時の応答信号とさまざまの異常程度の異常時の応答信号とを応答信号検出器4で実測して応答信号波形記憶器5に波形を記憶し、異常特徴量抽出器15によりこれら応答信号からそれぞれ異常特徴量を抽出し、正常時の異常特徴量から異常基準集合設定器16が設定した異常基準集合と異常特徴量との距離である異常距離指標を異常距離指標演算器17で求める。この異常距離指標と用いた電線・電力ケーブル2の既知の異常程度とを関係付けて記憶することにより、検量線マップ22が作成される。
異常程度推定手段23は、異常判定器21において電線・電力ケーブル2が異常と判定されたときに、検量線マップ22に異常距離指標を適用することにより異常程度を推定するものである。
異常特徴量抽出器15〜異常程度推定手段23のように図1にブロックで示した部材は、メモリとCPUを備えたマイコンに所定のアルゴリズムを実行させることで実現することができる。
しかし、前記の定義による異常程度は、運転中(通電中)の電線・電力ケーブル2から直接計測できないので、本発明では、高周波パルス信号に対する応答信号から求めた異常距離指標を異常程度の指標として用いる。
以下、電線・電力ケーブル2の異常検出方法を原理から順を追って説明する。
図2に示すように、電線・電力ケーブル2が固定ケーブル2a、接続点13、移動ケーブル2b、から構成される場合を考える。また、部分異常点14は移動ケーブル2bに生じるとする。説明を簡易にするため、固定ケーブル2aの長さは10m、移動ケーブル2bの長さは10m、部分異常点14は移動ケーブル2bの中間点(端から5mの点)とする。
図3に示すように、正常なときの応答信号波形(破線)31と、電線・電力ケーブル2の異常時の応答信号波形(実線)32とは、大部分で一致し、部分的に異なる。なお、破線は実線に重ならないよう少し縦にずらして描いてある。この波形は、パルス伝播速度は2×108m/sとし、ケーブル遠端はオープン(他の導体に短絡していない)として得た。
正常時応答信号波形31及び異常時応答信号波形32において時間軸0nsに位置するピーク33が入射パルスに相当し、時間軸100nsに位置する上下の変動34が固定ケーブル2aと移動ケーブル2bの接続部13のインピーダンス不整合による反射に相当し、時間軸150nsに位置する小さなピーク35が部分異常点14からの応答信号に相当し、時間軸200nsに位置するピーク36がケーブル遠端からの反射である。
部分異常点14からの応答信号35は微小であるが、表示の見やすさのため実際よりも大きく図示してある。また、部分異常点14からの応答信号35が増加すると、それに伴いケーブル遠端からの反射36のピークの絶対値は減少するが(ピーク値がゼロに近づく)、この減少分も実際よりも大きく図示してある。ケーブル遠端からの反射36のピークの絶対値が減少する理由は、ケーブルに入射された高周波パルス信号のパワーの一部が部分異常点14からの応答信号35に配分されて、ケーブル遠端からの反射36のパワーが減少するためである。
ここで、対象の電線・電力ケーブル2の温度が変化して電線・電力ケーブル2の高周波パルス信号の伝播特性が変化した場合を考える。図4に温度t1での正常時応答信号波形37と温度t2での正常時応答信号波形38を示す(時間軸50ns以降を表示)。電線・電力ケーブル2の温度が変化すると高周波パルス信号の伝播環境が変化する。よって、温度t2では温度t1に比べて高周波パルス信号の伝播速度が低下して時間遅延が増加し、また、電線・電力ケーブル2に備えられるシースなどの誘電率が変化して電線・電力ケーブル2を伝播した後のパルス幅が広がる。ここで、温度t1での正常時応答信号波形37が初期波形、温度t2での正常時応答信号波形38が経過後波形であるとし、初期波形と時間経過後の波形変化を単に差分で求めると図5が得られる。この場合、経過後のケーブルが正常であったとしても偽の差分信号39a,39bが現れてしまい、電線・電力ケーブル2に異常が生じていないにもかかわらず異常と判定してしまう恐れがある。
そこで、本発明では、図17に示されるように、環境距離指標が所定の環境しきい値を超えた場合には異常判定を保留し、環境距離指標が環境しきい値以下のときのみ異常判定を行うようにした。
詳しく述べると、まず、高周波パルス信号の発生から応答信号の検出・記憶までの動作であるサンプリングと環境条件の計測を行ってデータ(応答信号、異常特徴量、環境条件など)を記録(S171)する。これらのデータを用い、電線・電力ケーブル2が正常時に環境基準集合と異常基準集合を決定(設定)しておく(S172)。また、異常基準集合からの異常特徴量の距離を求め、これを異常程度の指標となる異常距離指標とすると共に、環境基準集合からの環境条件の距離を求め、これを環境距離指標とする(図示せず)。
環境距離指標が所定の環境しきい値を超えたかどうか判定し(S173)、環境距離指標が環境しきい値を超えた場合には異常判定を保留する(S174)。この場合、継続して高周波パルス信号の注入と応答信号の計測を行って異常距離指標及び環境距離指標を求める。
環境距離指標が環境しきい値以下のときは、異常距離指標について判定を行う。すなわち、異常距離指標が所定の異常しきい値を超えたかどうか判定し(S175)、異常距離指標が異常しきい値を超えた場合には、電線・電力ケーブル2が異常と判定する(S176)。異常距離指標が異常しきい値以下であった場合には、電線・電力ケーブル2が正常と判定する(S177)。この場合、電線・電力ケーブル2が正常と判定された時点までを正常時と見なし、電線・電力ケーブル2が正常と判定された時点までの異常特徴量集合と環境条件集合から、異常距離指標と環境距離指標を再計算する(S178)。
以下では、異常基準集合と抽出された異常特徴量とのマハラノビス距離を求めて異常距離指標とし、環境基準集合と計測された環境条件とのマハラノビス距離を環境距離指標とし、異常特徴量のマハラノビス距離から異常(部分断線)を判定又は異常程度を推定した実施形態において、試験を行った結果を説明する。
測定対象とした電線・電力ケーブル2は導体断面積1.25mm2の導体が2心から成るロボット用ケーブルである。屈曲回数は図8のように変化させた。試験開始後2700分間は電線・電力ケーブル2を屈曲させずに新品状態に保った後、2700〜3000分の間で15000回まで屈曲させて部分断線を徐々に進行させた。応答信号波形は1分毎に測定し、測定毎にサンプリングを行い、異常特徴量を抽出して蓄積した。
異常特徴量抽出器15において、図3に示すような一回の高周波パルス信号で得られる応答信号波形の−50ns〜250nsの範囲から5nsごとに電流値を抽出し、これを異常特徴量とした。そしてこの作業を数回繰り返し抽出した複数の異常特徴量により異常特徴量集合を形成した。
温度計18(環境条件計測器)及び環境条件記憶器19において、電線・電力ケーブル2の温度を計測し、さらにこの温度の時間微分を求め、これを環境条件とした。そしてこの作業を数回繰り返し複数の環境条件からの環境条件集合を形成した。
ここで、初期データ取得時(ここでは0〜200分の間とする)を考えると、電線・電力ケーブル2は屈曲させていないため新品状態に保たれており、部分断線は起きていない。つまり、この0〜200分の間は、電線・電力ケーブル2が正常時であることが自明である。そこで、例えば、手動操作により異常検出装置1に正常時であることを教示し、異常検出装置1は異常基準集合設定器16を起動する。
異常基準集合設定器16では、初期データの異常特徴量集合を基にして、異常基準集合として異常特徴量のマハラノビス距離の単位空間を構成する。マハラノビス距離の詳細については、特許文献3などに詳しく述べられているため、ここでの説明は割愛する。異常基準集合設定器16で設定した異常基準集合を基に異常距離指標演算器17により異常距離指標として求めた異常特徴量のマハラノビス距離を図9に示す。マハラノビス距離は1付近で安定しており、単位空間を構成できた。単位空間とは、様々な数値を列挙したベクトルで数理的な多次元空間を形成するものである。
初期データ取得以降(200〜3000分の間)も試験を継続して異常特徴量を求め、前記単位空間より求めたマハラノビス距離を図10に示す。電線・電力ケーブル2の屈曲前(2700分以前)では、部分断線が起きていない状態であるにも関わらず、異常特徴量のマハラノビス距離の増減が見られた。このグラフから電線・電力ケーブル2の部分断線を正しく検出することはできない。この原因は、試験期間中の環境条件変化(ここではケーブルの温度変化)により、環境条件が初期データ取得時(0〜200分)の環境条件範囲を外れたためと考えられる。
試験期間中の温度と温度の時間微分を図11に示す。初期データ取得時(0〜200分)では、温度が約12℃、温度の時間微分が約1.0℃/hourであった。その後、図10に示す異常特徴量のマハラノビス距離が1500分付近で1付近になったが、このとき温度が約13℃、温度の時間微分が約0.7℃/hourであり、初期データ取得時の温度および温度の時間微分と近い値であった。一方、500分付近では温度が約12℃、温度の時間微分が約−0.2℃/hourであり、1900分付近では温度が約12℃、温度の時間微分が約−0.8℃/hourであり、初期データ取得時の温度とは近いが、初期データ取得時の温度の時間微分とは符号が異なっていた。
この温度と温度の時間微分の関係を理解しやすくするため、図11の温度を横軸に、温度の時間微分を縦軸にしたグラフを図12に示す。図12(a)は、初期データ取得時(0〜200分)の温度と温度の時間微分の関係を表すグラフである。同図(b)は試験期間全体(0〜3000分)の温度と温度の時間微分の関係を表すグラフであり、0分、200分、500分、1500分、1900分、3000分の点に○印をつけてある。このグラフの軌跡は0分の点から時計回りに伸びて行き、1500分の点は初期データ取得時(0〜200分)の軌跡に近く、500分および1900分の点は初期データ取得時(0〜200分)の軌跡から離れていることが分かる。
温度と温度の時間微分の初期データ取得時(0〜200分)からの差を定量化するため、環境条件集合である温度と温度の時間微分の初期データから環境条件のマハラノビス距離の単位空間(環境基準集合)を構成し、試験期間中の温度と温度の時間微分の全データに対して環境条件のマハラノビス距離を計算した結果を図13に示す。この図から、1500分付近は環境条件のマハラノビス距離が小さく、500分および1900分では環境条件のマハラノビス距離が大きいことが分かる。
これにより、1500分付近では初期データ取得時(0〜200分)と環境が同条件であることが分かる。従って、1500分付近の異常特徴量のマハラノビス距離は環境条件によって変化したものではなく、電線・電力ケーブル2の絶縁体の劣化や撚り線導体の破断などにより変化したものと判断できる。
1500分付近の異常特徴量のマハラノビス距離を見ると、初期データ取得時(0〜200分)付近とほぼ同じであり、電線・電力ケーブル2は正常であると判断される。
ここで、電線・電力ケーブル2の部分断線率は、電線・電力ケーブル2の屈曲によって増加することはあっても減少することはない、つまり異常程度が一方的に増加すると考えられることから、正常と判定された1500分付近より以前でも電線・電力ケーブル2は正常であったと考えるのが妥当である。これから下記のようにマハラノビス単位空間を構成して判定する方法が考えられる。
異常距離指標演算器17と環境距離指標演算器20において、初期データ取得以降(200分以降)では、異常特徴量のマハラノビス距離と、環境条件(この場合は温度と温度の時間微分)のマハラノビス距離を測定毎に求める。
異常判定器21において、環境条件のマハラノビス距離が所定の環境しきい値を超えた場合には、異常特徴量のマハラノビス距離による異常程度の判定を保留することとする。ここで、本実施形態では環境条件のマハラノビス距離の環境しきい値及び異常特徴量のマハラノビス距離の異常しきい値をそれぞれ10とする。
ただし、異常しきい値及び後述する環境しきい値は測定対象によって適宜定められる量であり、上記値に限定されない。
1500分まで測定して得られた異常特徴量のマハラノビス距離と、環境条件のマハラノビス距離を図14に示す。図の下部に示したように、単位空間は0〜200分の範囲である。
この後、230〜1389分では、環境条件のマハラノビス距離が環境しきい値(ここでは10)を超えたため、異常程度の判定を保留する。また、1390分〜1500分では、環境条件のマハラノビス距離が環境しきい値以下となったため判定を再開することができるが、このときの異常特徴量のマハラノビス距離は異常しきい値の10以下であるため、電線・電力ケーブル2に異常は発生しておらず正常と判定できる。
ここで、1500分の時点で電線・電力ケーブル2が正常と判定されたため、0〜1500分の間でも電線・電力ケーブル2は正常であったと考えられることから、マハラノビス単位空間を構成する初期データの範囲を0〜1500分に拡大して異常特徴量のマハラノビス単位空間を計算し直し、計算し直した異常特徴量のマハラノビス単位空間に対する異常特徴量のマハラノビス距離を計算することとする。また、環境条件のマハラノビス単位空間を構成する環境条件集合の範囲も同じく0〜1500分に拡大し、計算し直した環境条件のマハラノビス単位空間に対する環境条件のマハラノビス距離を計算し直す。このようにして、初期データの範囲を広げてマハラノビス単位空間を構成し直した場合の環境条件のマハラノビス距離と、異常特徴量のマハラノビス距離が、図15に示すとおり得られた。
これ以降(1500〜3000分)測定して得られた環境条件のマハラノビス距離と、異常特徴量のマハラノビス距離を図16に示す。今度は環境条件のマハラノビス距離が環境しきい値の10を超えなかったため、異常程度の判定を保留する必要がなく、異常程度の判定をすることができる。異常特徴量のマハラノビス距離が2750分以降において、異常しきい値の10を超えて増加し続けたため、異常と判定した。実際に図8に示すとおり2700分以降に電線・電力ケーブル2の屈曲を行ったため部分断線が徐々に進行したものと考えられ、3000分で試験を終了して電線・電力ケーブル2を解体し内部を観察したところ、導体の断線率は約100%であった。
また、異常特徴量のマハラノビス距離と異常程度(断線率)の関係をあらかじめ調べ、検量線マップ22を作成した。具体的には、正常・異常及び異常程度が既知である電線・電力ケーブル2に高周波パルス信号を入射し、電線・電力ケーブル2が正常時の応答信号とさまざまの異常程度の異常時の応答信号とを実測し、これら応答信号からそれぞれ異常特徴量を抽出することで、異常距離指標(異常特徴量のマハラノビス距離)と異常程度(断線率)との関係を表す検量線マップ22を作成した。
図6に、作成した検量線マップ22を示す。横軸が電線・電力ケーブル2の断線率、縦軸が異常特徴量のマハラノビス距離から求めた断線指標を表す。ここでは、異常特徴量のマハラノビス距離と異常しきい値から断線指標を、
(異常特徴量のマハラノビス距離MD2―異常特徴量のマハラノビス距離の異常しきい値(ここでは10))/100
とした(ただしマイナスの場合はゼロとする)。
ただし、断線指標と異常特徴量のマハラノビス距離との関係は前記関係に限定されない。要は、異常特徴量のマハラノビス距離と断線率との関係が分かればよく、断線指標は異常特徴量のマハラノビス距離から任意に作ることが可能である。
異常程度推定手段23で求めた断線指標を検量線マップ22に適用することで断線率を推定した。
断線指標0.2のとき、電線・電力ケーブル2の断線率を実測したところ断線率は22.5%であった。これに対して、検量線マップ22に断線指標0.2を適用すると、断線率は約20%と、実測値とほぼ一致した。
以上より、環境条件が当初の初期データ取得時と異なる場合であっても、電線・電力ケーブル2の部分断線による異常を判定できた。また、異常程度推定手段23により異常程度(断線率)を推定し、実測の断線率に近い値を予知できた。
本発明は、電線・電力ケーブル2に限らず、異常程度が一方的に増加する種類の異常であればさまざまなシステムに応用できる。
また、前記実施形態ではマハラノビス単位空間とマハラノビス距離について記載し、距離指標としてマハラノビス距離を採用したが、基準集合に対して特徴量集合が近いか遠いかを記述する種類の指標であれば、マハラノビス単位空間を基準集合と読み変えることにより本発明を適用可能である。
本発明の異常検出装置の構成図である。 電線・電力ケーブルが固定ケーブル、接続点、移動ケーブルから構成される場合の構成図である。 正常時の応答信号波形と異常時の応答信号波形を示した線グラフである。 正常時の異なる2つの温度での正常時応答信号波形を示した線グラフである。 図4の2つの応答信号波形の差分を示した線グラフである。 断線率と断線指標との対応関係を表す検量線マップである。 電線・電力ケーブルの通常時の応答信号波形(太線)と異常時の応答信号波形(細線)とを示した線グラフである。 与えるケーブル屈曲回数の時間予定を示した線グラフである。 初期データ0〜200分の間の異常特徴量を元にして、マハラノビス距離の単位空間を構成したマハラノビス距離を示した線グラフである。 初期データ0〜200分の間の異常特徴量を元にして、マハラノビス距離の単位空間を構成した200〜3000分間のマハラノビス距離を示した線グラフである。 試験期間中0〜3000分の間の温度と温度の時間微分を示した線グラフである。 図12(a)は試験期間中0〜200分の間の温度を横軸に、温度の時間微分を縦軸にしたグラフであり、図12(b)は試験期間中0〜3000分の間の温度を横軸に、温度の時間微分を縦軸にしたグラフである。 初期データ0〜200分の間の温度と温度の時間微分からマハラノビス距離の単位空間を構成したマハラノビス距離を示した線グラフである。 初期データ0〜200分の間の異常特徴量を元にして、マハラノビス距離の単位空間を構成した0〜1500分の間の異常特徴量のマハラノビス距離測と、初期データ0〜200分の間の温度と温度の時間微分からマハラノビス距離の単位空間を構成した1500分まで環境条件のマハラノビス距離測とを示した線グラフである。 初期データの範囲を0〜1500分の間の異常特徴量を元にして、マハラノビス単位空間を構成した場合の異常特徴量のマハラノビス距離と、初期データの範囲を0〜1500分の間の温度と温度の時間微分を元にして、マハラノビス単位空間を構成した場合の環境条件のマハラノビス距離とを示した線グラフである。 初期データ0〜1500分の間の異常特徴量を元にして、マハラノビス距離の単位空間を構成した0〜3000分の間の異常特徴量のマハラノビス距離と、初期データ0〜1500分の間の温度と温度の時間微分を元にして、マハラノビス距離の単位空間を構成した0〜3000分の間の環境条件のマハラノビス距離とを示した線グラフである。 本発明の一実施形態による異常判定のフローチャートである。
符号の説明
1 異常検出装置
2 電線・電力ケーブル
3 高周波パルス信号発生器
4 応答信号検出器
5 応答信号波形記憶器
15 異常特徴量抽出器
16 異常基準集合設定器
17 異常距離指標演算器
18 温度計
19 環境条件記憶器
19a 環境基準集合設定器
20 環境距離指標演算器
21 異常判定器
22 検量線マップ
23 異常程度推定手段

Claims (4)

  1. 電線・電力ケーブルに高周波パルス信号を注入する高周波パルス発生器と、
    前記電線・電力ケーブルに生じる応答信号を検出する応答信号検出器と、
    該応答信号波形を記憶する応答信号波形記憶器と、
    前記応答信号波形から複数の異常特徴量を抽出、記憶し、複数の前記異常特徴量から異常特徴量集合を形成する異常特徴量抽出器と、
    前記電線・電力ケーブルが正常時における前記異常特徴量集合から異常基準集合を設定する異常基準集合設定器と、
    前記異常基準集合からの異常特徴量の異常距離指標を算出する異常距離指標演算器と、 前記パルス信号の伝播に関与する環境条件を計測する環境条件計測器と、
    該環境条件を記憶し、複数の環境条件から環境条件集合を形成する環境条件記憶器と、 前記電線・電力ケーブルが正常時における前記環境条件集合から環境基準集合を設定する環境基準集合設定器と、
    前記環境基準集合からの環境条件の環境距離指標を算出する環境距離指標演算器と、
    前記環境距離指標が前記所定の環境しきい値より大きい場合は異常判定を保留し、
    前記環境距離指標が前記所定の環境しきい値以下でかつ、前記異常距離指標が所定の異常しきい値より大きい場合は異常と判定し、
    前記環境距離指標が前記所定の環境しきい値以下でかつ、前記異常距離指標が所定の異常しきい値以下の場合は正常と判定し、正常と判定した時点までの前記環境条件集合から環境基準集合を再設定し、この新たに得られた前記異常特徴量集合と前記環境基準集合によって異常判定を行う異常判定器と、
    を備えたことを特徴とする電線・電力ケーブルの断線検出装置。
  2. 前記異常距離指標と電線・電力ケーブルの異常程度との関係を表す検量線マップを用い、算出された前記異常距離指標を前記検量線マップに適用して異常程度を推定する異常程度推定器を備えたことを特徴とする請求項1記載の電線・電力ケーブルの断線検出装置。
  3. 前記環境条件は、温度と該温度の時間微分であることを特徴とする請求項1記載の電線・電力ケーブルの断線検出装置。
  4. 前記異常距離指標及び前記環境距離指標は、マハラノビス距離であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の電線・電力ケーブルの異常検出装置。
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