JP2009140722A - プローブ・システム、超音波システム及び超音波発生方法 - Google Patents

プローブ・システム、超音波システム及び超音波発生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマ放電を開始させて安定化させるためのプローブ・システムを提供する。
【解決手段】プローブ・システム(10)は、AC電圧源(14)に結合された内側導体(12)と、内側導体の周りに配置されて、一端部がAC電圧源に結合され且つ別の端部が第1の電極(20)を形成する外側導体(16)と、空隙(24)によって第1の電極から隔てられていて空隙内にプラズマ放電を開始させる第2の電極(22)とを含む。超音波プローブ・システム(110)は、RF搬送波信号を供給する搬送波信号源(112)と、包絡線信号を供給する音響変調器(116)と、RF搬送波信号と包絡線信号とを混合して被変調RF信号を供給する混合器(120)と、空隙(128)によって接地電極(126)から隔てられていて、被変調RF信号を受け取って空隙内に、超音波を発生するプラズマを発生させるRFプラズマ・プローブ(124)とを含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的に云えば、検査技術に関し、より詳しく云えば、プラズマ放電を使用した非破壊試験技術に関するものである。
材料の超音波検査は、材料の欠陥及び工業部品の表面下損傷を検出し定量化するための一般的に使用されている技術である。しかしながら、従来の超音波検査技術の制約の1つは、プローブと被検査材料との間に液体の界面が必要なことであり、これは、そうでない場合に界面に存在することのある空隙からの過大な音響エネルギの反射を防止するためである。非接触式超音波検査は、特に、水によって損傷を受ける虞のある材料の場合、高温の材料の場合、及び界面に水を供給する設備が高価であるか又は困難である場合にとって、魅力的な非破壊検査技術である。1つの可能性のある非接触式検査技術は、空気結合式超音波によるものである。しかしながら、空気結合式超音波では、信号対ノイズ比が比較的悪い(液体結合超音波よりもほぼ40〜80dB低い)。
空隙を介して材料中に超音波を発生させるために一般的に使用されている技術には、部品表面の局在化レーザ加熱又は焼灼(レーザ超音波)、空気に対して音響的に整合する高出力圧電又は容量性膜装置、及び電磁力を介して材料中に機械的振動を生成する電磁音響トランスデューサ(EMAT)が含まれる。所で、これらの技術の各々は或る特定の制約を受ける。例えば、レーザ超音波は金属及び幾分かの複合材の中で超音波を発生するのに非常に有効であるが、材料の表面に軽度の損傷を生じさせ且つ実施するのに費用が非常に高い。また従来の高出力空気整合超音波トランスデューサ及びEMATに関しては、これらの技術では一般に最大出力が制限されることが観察されている。
従って、上述の問題に対処する改良された超音波検査システムが必要である。
一実施形態によれば、プローブ・システムが提供される。プローブ・システムは交流(AC)電圧源に結合された内側導体を含む。プローブ・システムはまた、内側導体の周りに配置され且つ一端部がAC電圧源に結合された外側導体を含む。外側導体は、その別の端部が第1の電極を形成する。プローブ・システムは更に、空隙によって第1の電極から隔てられていて空隙内にプラズマ放電を開始させるための第2の電極を含む。
本発明の別の実施形態によれば、被遮蔽プローブ・システムが提供される。被遮蔽プローブ・システムは、一端部がAC電圧源に結合され且つその別の端部が第1の電極を形成する中心導体を含む。被遮蔽プローブ・システムはまた、中心導体の周りに配置され且つ一端部がAC電圧源に結合された外側導体を含む。外側導体はその別の端部が第2の電極を形成しており、また第1の電極及び第2の電極は空隙によって隔てられていて空隙内にプラズマ放電を開始させる。被遮蔽プローブ・システムは更に、電磁干渉の遮蔽のために中心導体と同心に配置された遮蔽体を含む。
本発明の別の実施形態によれば、超音波プローブ・システムが提供される。超音波プローブ・システムは、無線周波(RF)搬送波信号を供給するための搬送波信号源を含む。超音波プローブ・システムはまた、包絡線信号を供給するための音響変調器を含む。超音波プローブ・システムはまた、RF搬送波信号と包絡線信号とを混合して被変調RF信号を供給するための混合器を含む。超音波プローブ・システムは更に接地電極を含む。超音波プローブ・システムはまた、空隙によって接地電極から隔てられていて、被変調RF信号を受け取って空隙内にプラズマを発生させるように構成されている無線周波プラズマ・プローブを含む。プラズマは超音波を発生させる。
本発明の別の実施形態によれば、超音波を発生する方法が提供される。本方法は、無線周波プラズマ・プローブに被変調無線周波信号を供給する段階を含む。本方法はまた、無線周波プラズマ・プローブを介してプラズマ放電を開始させる段階を含む。本方法はまた、無線周波プラズマ・プローブを介してプラズマ放電を安定化させる段階を含む。本方法は更に、プラズマ放電の強度を変調する段階を含む。本方法はまた、プラズマ放電を使用して複数の超音波を発生する段階を含む。
本発明のこれらの及び他の特徴、側面並びに利点は、添付の図面を参照した以下の詳しい説明を読んだときにより良く理解されよう。図面では、全図面を通じて同様な部品を同様な参照符号で表している。
本発明は、上述した従来の空気結合式超音波検査技術の欠点を克服するために、検査対象の部品に供給可能な最大音響出力を増大させる改良送信器設計を提供する。この態様では、測定の信号レベルを増大させる。以下に詳しく説明するように、本発明の実施形態は、プラズマ放電を開始させて安定化させるためのシステムを含む。本発明の実施形態はまた、超音波システム及びプラズマを使用して超音波を発生する方法を含む。本書で用いる「プラズマ放電」とは、大気圧で、且つ約1MHzよりも大きい周波数を持つ無線周波で発生されるプラズマを表す。発生される超音波は、材料中の欠陥及び任意の表面下損傷を探すために非破壊試験で使用される高圧音響波である。超音波を使用する非破壊試験は、本書では「空気結合式」超音波と呼び、その場合、プラズマを発生させるプローブと検査対象の材料とは空隙によって離隔されている。
プラズマ放電を開始させるために使用される従来の電子部品は、プラズマ放電のための所望の電圧を達成するためには効率が悪いと一般に判明している。その上、プラズマ放電は、電流の増加につれてプラズマ放電の電気インピーダンスが減少することに起因して、本質的に大気圧で不安定である。更に、大気圧でのプラズマは、開始させるのに高電圧を必要とする。有益なこととして、本発明は、安定な低強度の狭帯域プラズマ源を大気圧で提供する。
ここで、図面を参照して説明すると、図1は、プラズマを開始させて安定化させるためのシステム10の略図である。システム10はまた、プラズマ・プローブ10と呼ぶことができる。プラズマ・プローブ10は、交流(AC)電圧源14に結合された内側導体12を含む。図示の実施形態では、複数の巻線18を含む外側導体16が、内側導体12の周りに配置される。外側導体16は一端部がAC電圧源14に結合され且つ反対側の他方の端部が第1の電極20を形成する。図示の実施形態では、第2の電極22が、プラズマ放電26を開始させるために空隙24によって第1の電極20から隔てられている。特定の実施形態では、内側導体12は円筒形の形状の導体である。別の実施形態では、内側導体12はワイヤである。一例では、外側導体16はソレノイドである。模範的な実施形態では、内側導体12はアース28に接続される。別の実施形態では、外側導体16はAC電圧源14を介してアース28に接続される。一例では、プラズマ放電26は、約6MHz〜約7.5MHzの周波数を持つ大気圧無線周波プラズマを開始させることができる。特定の実施形態では、内側導体12及び外側導体16は、プラズマ26を開始させるためにAC電圧源14によって供給される電圧を約20dB以上昇圧するように構成される。図1には固体の内側導体12の周りに延在するソレノイド16を示しているが、別の実施形態(図示せず)では、内側導体12が外側導体16の内側に配置されたソレノイドであり、外側導体16は固体(例えば、中空の管)の金属電極である。
図2は、図1のプラズマ・プローブ10の等価回路30である。図1に述べたような内側導体12及び図1に述べたような外側導体16は直列LC回路として構成され、ここで、Lはインダクタ32で表される外側導体16のインダクタンスであり、またCは内側導体12と外側導体16との間のキャパシタンスである。インダク32は、抵抗器36で表される小さい実数値の抵抗を持つことができる。特定の実施形態では、抵抗36は約10オームと約100オームとの間で変化することができる。図1に述べたようなプラズマ・プローブ10は、内側導体12及び外側導体16による分布伝送線路38を持つ四分の一波長の変圧器として作用する。外側導体16は、単位長さ当りのインダクタンスを増大させるように、図1に述べたような多数の巻線18を含むことができる。巻線18は、それらの巻線18の各々の間に寄生キャパシタンス40を含むことができ、寄生キャパシタンス40は、Cで表されたキャパシタンス34よりも大幅に小さい。その結果として、キャパシタンス40は無視することができる。電気回路30はまた、キャパシタンス34の漏洩抵抗42を含むことができ、それはGで表される。漏洩抵抗42は非常に小さく、従って、無視できることがある。
プラズマが開始される前、AC電圧源14は、無負荷のとき、開回路の伝送線路を見る。等価回路30は四分の一波長で共振する。四分の一波長の共振が生じるのは、伝送線路38の物理的長さが定在波の波長の四分の一になるようにAC電圧源の周波数が伝送線路38に定在波を生成させるときである。従って、AC電圧源14は、負荷46を生じる伝送線路38の端部44で短絡されていると見なす。これにより、多量の電流が伝送線路38の中へ駆動される。このように生じた大電流はインダクタ32及びコンデンサ34を通過する。更に、fをAC電圧源14の周波数として、2πfLで表されるインダクタ32のインピーダンスは、f及びLが共に大きいとき、大きい。従って、インダクタ32の両端間の電圧降下が大きく、その結果として伝送線路38の端部44に高電圧が生じる。この高電圧は負荷46においてプラズマの発生を開始させる。
プラズマの発生により、伝送線路38が負荷46で短絡される。このような状態では、伝送線路38の中へ駆動される電流は2つの経路を持つことができる。その1つの経路は前に述べたように、インダクタ32を通る経路であり、他の経路はインダクタ32を側路して負荷46を通る経路である。従って、電流は2つの経路に分割され、インダクタ32を通る電流は相対的に小さい。この結果、 インダクタ32の両端間により低い電圧降下が生じ、また負荷46における発生されたプラズマを通る電圧も低くなる。従って、プラズマに流入する電流が減少し、その結果、プラズマ抵抗を増大させる。そこで、非常に高速の負帰還ループが生成されて、負荷46における発生されたプラズマを安定化する。このように、プラズマ・プローブ10は、プラズマを開始させてその電圧を所望の値に安定化してプラズマを消滅させないようにし、同時に何らかの可能性のある焼損を防止すると云う重要な役割を果たす。
本発明の別の例示の実施形態において、図3はプラズマ放電を開始させて安定化させるための被遮蔽プローブ・システム60である。システム60は中心導体62を含み、中心導体62は、一端部がAC電圧源64に結合され且つ反対側の他方の端部が第1の電極66を形成する。システム60はまた、中心導体62の周りに配置された複数の巻線70を有する外側導体68を含む。図示の実施形態の場合、外側導体68は、一端部がAC電圧源64に結合され且つ反対側の他方の端部が第2の電極72を形成する。図示のように、第1の電極66と第2の電極72とは、プラズマ放電76を開始させるために空隙74によって隔てられている。システム60は更に、電磁干渉の遮蔽のために中心導体62と同心に配置された遮蔽体78を含む。外側導体68によって発生された磁界は圧縮されて、中心導体62と遮蔽体78との間の空間内に存在する。中心導体62及び外側導体68は、AC電圧源64によって供給される電圧を約40dBだけ昇圧するように構成することができる。中心導体62と遮蔽体78との間に絶縁体80を配置することができる。特定の実施形態では、絶縁体80はセラミック絶縁体である。一例では、遮蔽体78は内側導電性円筒体及び外側導電性円筒体を含み、これらの円筒体は同心で互いに接続されており、またこれらの内側及び外側導電性円筒体の間に外側導体68が配置される。被遮蔽プローブ・システム60はウォーム・プラズマ放電76を開始させる。本書で用いられる「ウォーム・プラズマ(warm plasma) 」とは、紙を燃やすほどに熱いが、銅を融解するほどには熱くないプラズマを表す。図3は中心導体62の周りに延在するソレノイド68を示しているが、別の実施形態(図示せず)では、内側導体62が外側導体68の内側に配置されたソレノイドであり、外側導体68は固体(例えば、中空の管)の金属電極である。
図4は、図3の被遮蔽プローブ・システム60の等価回路90である。図3の中心導体62及び図3の外側導体68は直列LC回路として構成される。図3で述べたような遮蔽体78の存在は、回路90における実効インダクタンスを低減し且つ実効キャパシタンスを増大させる。実効インダクタンスは、インダクタ92によって表される(L−M)に等しく、ここで、Lは中心導体のインダクタンスであり、またMは渦電流損に起因した中心導体62と遮蔽体78との間の相互インダクタンスである。実効キャパシタンスはコンデンサ94によって表される(CS1+CS2)に等しく、ここで、CS1は中心導体62と外側導体68との間のキャパシタンスであり、またCS2は遮蔽体78と外側導体68との間のキャパシタンスである。インダクタ92は、渦電流損に起因した抵抗を含む抵抗器96によって表される小さい実数値の抵抗を持つことができる。コンデンサ94は、漏洩抵抗器98によって表される無視し得る漏洩抵抗を含むことができる。回路90はまた、図3で述べたような巻線70の各々の間のコンデンサ100によって表される無視し得る寄生キャパシタンスを含むことができる。実効インダクタンスがより小さく且つ渦電流の形態での損失がより多いので、プラズマ放電を開始させるのに必要とされる電圧が増大する。プラズマ放電の開始の結果、負荷104を持つ端部102で短絡が生じる。従って、これにより、図1で述べたプラズマ・プローブと比べて相対的に低い効率のプラズマ・プローブを得ることができる。
有益なこととして、プローブ10,60は空気中の大気圧で安定な低強度の狭帯域プラズマ源を提供する。プラズマは、金属、プラスチック及び複合材のような殆どの工業用材料に対して比較的損傷を起こさず、また過大な電磁干渉を生じさせない。このプラズマ源はまた、非常に効率がよく、また動作するのに非常に大きい電源電圧を必要としない。
プローブ10,60は、タービン・エンジンのような対象物内の空隙の長さを測定するために高温環境で使用するためのプラズマ放電を発生するように使用することができる。更に、プローブ10,60は、以下に述べるように、欠陥を検出するために使用することのできる超音波を発生するためのプラズマ放電を発生するように使用することができる。
図5は、超音波プローブ・システム110の略図である。超音波プローブ・システム110は、無線周波(RF)搬送波信号114を供給するための搬送波信号源112を含む。特定の実施形態では、RF搬送波信号114の周波数は約10MHz〜約50MHzの範囲内で変化することができる。システム110はまた、包絡線信号118を供給するための音響変調器116を含む。一例では、音響変調器116は、約 0.001MHz〜約2MHzの周波数を持つ包絡線信号118を供給するように構成されている少なくとも1つの関数発生器を含む。超音波プローブ・システム110はまた、搬送波信号114と包絡線信号118とを混合して被変調RF信号122を供給するための混合器120を含む。図示の実施形態では、被変調RF信号122は、空隙128によって接地電極126から隔てられたRFプラズマ・プローブ124へ伝送することができる。プラズマ130が空隙128に発生され、プラズマは次いで複数の超音波132を発生する。一例では、RFプラズマ・プローブは、遮蔽されていないプラズマ・プローブとすることができる。別の実施形態では、RFプラズマ・プローブは、図3で述べたような被遮蔽プラズマ・プローブとすることができる。特定の実施形態では、RFプラズマ・プローブ124と接地電極126との間の空隙128は約1mmよりも小さい。図5は接地した電極126を示しているが、別の実施形態(図示せず)では、電極126は接地されない。
図6に示されているような本発明の別の例示の実施形態では、接地平面142を使用する超音波プローブ・システム140を提示する。システム140は、RF搬送波信号114を供給するための図5で述べたような搬送波信号源112を含む。特定の実施形態では、RF搬送波信号114の周波数は約10MHz〜約50MHzの範囲内で変えることができる。システム140はまた、図5で述べたような包絡線信号118を供給するための図5で述べたような音響変調器116を含む。一例では、音響変調器116は、約 0.001MHz〜約2MHzの周波数を持つ包絡線信号118を供給するように構成された少なくとも1つの関数発生器を含む。超音波プローブ・システム140はまた、RF搬送波信号114と包絡線信号118とを混合して図5で述べたような被変調RF信号122を供給するための図5で述べたような混合器120を含む。図示の実施形態では、RF搬送波信号122は、空隙146によって接地平面142から隔てられたRFプラズマ針144に伝送される。特定の実施形態では、RFプラズマ針は約1mA〜約100mAの電流及び約10MHz〜約50MHzの周波数を供給するように構成することができる。プラズマは空隙146内で発生される。一例では、RFプラズマ針144と接地平面142との間の空隙146内に誘電体バリア148を配置することができる。更に、RFプラズマ針144に面している誘電体バリア148の端部上に金網150を配置することができる。空隙146内に発生されたプラズマは複数の超音波152を発生させる。システム140はまた、効率を増大させるために、発生された超音波152を反射する音響ミラー154を含むことができる。
図7は、図5及び図6で述べた超音波プローブ・システム内の信号変調システム170を表すブロック図である。搬送波信号源112からの図5で述べたようなRF信号114及び音響変調器116からの図5で述べたような包絡線信号118が混合器120に供給される。特定の実施形態では、搬送波信号源112は、7.2MHzで動作する関数発生器とすることができる。別の実施形態では、音響変調器116は、振幅変調のために900kHzの単一サイクル正弦波を供給する関数発生器とすることができる。図5で述べたような混合器120からの被変調RF信号122は分割器172に供給することができる。分割器172は、7.2MHzに中心ピークを持ち且つ900kHzに2つの側波帯を持つRFスペクトル信号174を供給する。このような中心ピークの発生は、超音波が発生されていないときにプラズマ放電を維持するのに有用である。RFスペクトル信号174は電力増幅器176に供給され、電力増幅器176はRF搬送波信号122の包絡線を変調する。電力増幅器176からの被変調包絡線信号178が、図5で述べたようなRFプラズマ・プローブ124に供給される。RFスペクトル信号174の振幅が増大したとき、その結果としてウォーム・プラズマが発生され、また振幅が減少したとき、その結果としてコールド・プラズマが発生される。プラズマの急激な冷却及び加熱は、プラズマの高圧及び低圧の変化を発生させ、次いでこれが音響波の伝播を生じさせる。
図8は、対象物を検査するための空気結合式超音波受信器システム190を表すブロック図である。システム190は、RF搬送波信号194を供給するための搬送波信号源192を含む。特定の実施形態では、RF搬送波信号194の周波数は約10MHz〜約50MHzの範囲内で変えることができる。システム190はまた、包絡線信号198を供給するための音響変調器196を含む。一例では、音響変調器196は、約 0.001MHz〜約2MHzの周波数を持つ包絡線信号198を供給するように構成された少なくとも1つの関数発生器を含むことができる。空気結合式超音波システム190はまた、RF搬送波信号194と包絡線信号198とを混合して被変調RF信号202を供給するための混合器200を含む。図示の実施形態では、被変調RF信号202は、空隙208によって接地電極206から離隔された送信器204に供給される。一例では、送信器204はRFプラズマ・プローブである。プラズマが空隙208内で発生され、これにより次いで複数の超音波212が発生される。一例では、RFプラズマ・プローブは、図1で述べたような遮蔽されていないプラズマ・プローブとすることができる。別の実施形態では、RFプラズマ・プローブは、図3で述べたような被遮蔽プラズマ・プローブとすることができる。特定の実施形態では、RFプラズマ・プローブ204と接地電極206との間の空隙208は約1mm未満とすることができる。発生された超音波212は受信器216で受け取られる。図示の実施形態では、受信器216は空隙218で送信器から離隔される。一例では、空隙218は約10mmとすることができる。
図9は、超音波を発生する方法230のための模範的な様々な段階を例示する流れ図である。方法230は、被変調無線周波信号を無線周波プラズマ・プローブに供給する段階232を含む。被変調無線周波信号を供給するプロセスは、無線周波搬送波信号を供給し、変調信号を供給し、次いで変調信号と無線周波搬送波信号とを混合して被変調無線周波搬送波信号を形成することを含む。無線周波プラズマ・プローブが段階234においてプラズマ放電を開始させる。一旦開始されると、プラズマは段階236において無線周波プラズマ・プローブによって安定化される。この安定化する段階は、無線周波プラズマ・プローブに帰還を供給することを含むことができる。プラズマ放電の強度が段階238において変調される。一例では、この強度を変調する段階は、無線周波プラズマ・プローブを通る電流を変調することを含むことができる。プラズマ放電の強度の変調の結果として、段階240において、複数の超音波が発生される。
上述の超音波システム及び超音波発生方法の有益な点は、空気中に比較的大きな振幅の音波振動を生じさせることが出来ることである。更に、上述のプラズマ・プローブは、既存のトランスデューサと匹敵する装置効率を持つ。音響出力に実用上の制約が何もなく、既存のトランスデューサに匹敵する装置効率を持つ。また更に、上述のプラズマ発生技術はレーザ超音波と比べて安価であり、またプラズマ発生が部品から少し離れて生じるので試験中に部品を損傷させない。
本発明の特定の特徴のみを例示し説明したが、当業者には種々の修正及び変更をなし得よう。従って、特許請求の範囲が本発明の真の精神の範囲内にあるこの様な全ての修正及び変更を包含することを意図していることを理解されたい。
本発明の実施形態に従って無線周波数でプラズマを開始させて安定化させるためのシステムの略図である。 図1のシステムの等価回路図である。 本発明の実施形態に従ってプラズマ放電を開始させて安定化させるための被遮蔽プローブ・システムの略図である。 図3の被遮蔽プローブ・システムの等価回路図である。 本発明の実施形態に従って図1及び図2のシステム並びに接地電極を使用して超音波を発生するシステムを表すブロック図である。 本発明の実施形態に従って図1及び図2のシステムを使用し且つ電極として接地平面を使用して超音波を発生するシステムを表すブロック図である。 図5及び図6の超音波発生システムに使用される信号変調システムを表すブロック図である。 対象物を検査するための空気結合式超音波受信器システム190を表すブロック図である。 超音波を発生する方法のための模範的な様々な段階を例示する流れ図である。
符号の説明
10 プラズマ・プローブ
12 内側導体
14 交流(AC)電圧源
16 外側導体
18 巻線
20 第1の電極
22 第2の電極
24 空隙
26 プラズマ放電
28 アース
30 プラズマ・プローブ10の等価回路
32 インダクタ
34 キャパシタンス
36 抵抗器
38 分布伝送線路
40 寄生キャパシタンス
42 漏洩抵抗
44 端部
46 負荷
60 被遮蔽プローブ・システム
62 中心導体
64 AC電圧源
66 第1の電極
68 外側導体
70 巻線
72 第2の電極
74 空隙
76 プラズマ放電
78 遮蔽体
80 絶縁体
90 被遮蔽プローブ・システム60の等価回路
92 インダクタ
94 コンデンサ
96 抵抗器
98 漏洩抵抗器
100 コンデンサ
102 端部
104 負荷
110 超音波プローブ・システム
112 搬送波信号源
114 無線周波(RF)搬送波信号
118 包絡線信号
120 混合器
122 被変調RF信号
128 空隙
130 プラズマ
132 超音波
140 超音波プローブ・システム
146 空隙
148 誘電体バリア
150 金網
152 超音波
154 音響ミラー
170 信号変調システム
174 RFスペクトル信号
178 被変調包絡線信号
190 空気結合式超音波システム
194 RF搬送波信号
198 包絡線信号
200 混合器
202 被変調RF信号
208 空隙
212 超音波
218 空隙
230 超音波を発生する方法

Claims (10)

  1. 交流(AC)電圧源(14)に結合された内側導体(12)と、
    前記内側導体(12)の周りに配置され且つ一端部が前記AC電圧源(14)に結合された外側導体(16)であって、その別の端部が第1の電極(20)を形成している外側導体(16)と、
    空隙(24)によって前記第1の電極(20)から隔てられていて、空隙(24)内にプラズマ放電(26)を開始させるための第2の電極(22)と、
    を有するプローブ・システム(10)。
  2. 前記内側導体(12)は円筒形の導体を有しており、また前記外側導体(16)は前記内側導体(12)の周りに配置された複数の巻線(18)を有している、請求項1記載のプローブ・システム(10)。
  3. 前記外側導体(16)はソレノイドを有している、請求項1記載のプローブ・システム(10)。
  4. 前記内側導体(12)及び外側導体(16)はLC回路として構成されており、その際、前記外側導体がインダクタンスL(32)を構成し、前記内側導体と前記外側導体との間の分布キャパシタンスがキャパシタンスC(34)を構成し、前記第1の電極(20)を形成する前記外側導体(16)の前記端部には、前記プラズマ放電(26)の前に最大電圧が発生される、請求項1記載のプローブ・システム(10)。
  5. 一端部が交流(AC)電圧源(64)に結合され且つその別の端部が第1の電極(66)を形成している中心導体(62)と、
    前記中心導体(62)の周りに配置され、一端部が前記AC電圧源(64)に結合され、且つその別の端部が第2の電極(72)を形成している外側導体(68)であって、 前記第1の電極(66)及び前記第2の電極(72)が空隙(74)によって隔てられていて、空隙(74)内にプラズマ放電(76)を開始させるようになっている、外側導体(68)と、
    電磁干渉の遮蔽のために前記中心導体(62)と同心に配置されている遮蔽体(78)と、
    を有する被遮蔽プローブ・システム(60)。
  6. 更に、前記中心導体(62)と前記遮蔽体(78)との間に配置された絶縁体を有している、請求項5記載の被遮蔽プローブ・システム(60)。
  7. 無線周波(RF)搬送波信号(114)を供給するための搬送波信号源(112)と、
    包絡線信号(118)を供給するための音響変調器(116)と、
    前記RF搬送波信号(114)と前記包絡線信号(118)とを混合して被変調RF信号(122)を供給するための混合器(120)と、
    接地電極(126)と、
    空隙(128)によって前記接地電極(126)から隔てられていて、前記被変調RF信号(122)を受け取って空隙(128)内にプラズマを発生させるように構成されている無線周波プラズマ・プローブ(124)であって、前記プラズマ(130)が複数の超音波(132)を発生させる、無線周波プラズマ・プローブ(124)と、
    を有する超音波プローブ・システム(110)。
  8. 更に、前記無線周波プラズマ・プローブ(124)と前記接地電極(126)との間の空隙(146)内に配置された誘電体バリア(148)と、
    前記無線周波プラズマ・プローブ(124)に面している前記誘電体バリア(148)の端部に配置された金網(150)と、
    を有している請求項7記載の超音波プローブ・システム(10)。
  9. 無線周波プラズマ・プローブに被変調無線周波信号を供給する段階(232)と、
    前記無線周波プラズマ・プローブを介してプラズマ放電を開始させる段階(234)と、
    前記無線周波プラズマ・プローブを介して前記プラズマ放電を安定化させる段階(236)と、
    前記プラズマ放電の強度を変調する段階(238)と、
    前記プラズマ放電を使用して複数の超音波を発生する段階(240)と、
    を有する、超音波を発生する方法。
  10. 対象物を検査するための空気結合式超音波システム(190)であって、
    無線周波(RF)搬送波信号(194)を供給するための搬送波信号源(192)と、
    包絡線信号(198)を供給するための音響変調器(196)と、
    前記RF搬送波信号(194)と前記包絡線信号(198)とを混合して被変調RF信号(202)を供給するための混合器(200)と、
    接地電極(206)と、
    空隙(218)によって前記接地電極(206)から隔てられていて、前記被変調RF信号(202)を受け取って空隙(218)内にプラズマを発生させるように構成されている無線周波プラズマ・プローブを含み、前記プラズマが複数の超音波(212)を発生させる、送信器(204)と、
    試験中の対象物から超音波を受け取る受信器(216)であって、当該受信器(216)、送信器(204)及び対象物が空気結合されるようにした、受信器(216)と、
    を有する空気結合式超音波システム(190)。
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