JP2009140685A - バックライトユニットおよび液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光利用効率の向上と薄型化とを図ったバックライトユニット、およびそれを備える液晶表示装置を提供する。
【解決手段】LEDモジュール1における先細るモールド樹脂13の先端13tと導光板2の側面2sとが向かい合い、かつ、第2反射面40を有する第反射片4が隣り合うLEDモジュール1と導光板2とに対し、覆い被さることで、第2反射面40と、モールド樹脂13の傾斜面13iと、導光板2の側面2sとで、囲まれる空間Sが生じる
【選択図】図1
【解決手段】LEDモジュール1における先細るモールド樹脂13の先端13tと導光板2の側面2sとが向かい合い、かつ、第2反射面40を有する第反射片4が隣り合うLEDモジュール1と導光板2とに対し、覆い被さることで、第2反射面40と、モールド樹脂13の傾斜面13iと、導光板2の側面2sとで、囲まれる空間Sが生じる
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばLEDや蛍光管等の発光体を含む光源モジュールを搭載するバックライトユニット、および、そのバックライトユニットを搭載する液晶表示装置に関する。
図11の断面図に示すような、非発光型の液晶表示パネル179を搭載する液晶表示装置189では、液晶表示パネル179に光を供給するバックライトユニット169も搭載される。そして、かかるような液晶表示装置189では、バックライトユニット169の薄型化とバックライトユニット169での光の有効利用(光利用効率)とが重要視される。
光利用効率の観点からいうと、図11に示すように、導光板102の側面(受光面)102sとLEDモジュール101の出射面113iとが平行になって向き合い、かつ導光板102の厚み方向に沿う側面102の高さd1と出射面113iの高さe1と(すなわち、導光板102の厚みとLEDモジュール101の厚みと)が一致していると望ましい。このようになっていると、LEDモジュール101におけるLED112からの光(一点鎖線矢印参照)のほとんどがモールド樹脂113を透過し、導光板102の側面102sに入射するためである。
しかしながら、LEDモジュール101の薄型化には限界がある。そのため、LEDモジュール101の厚みに対応した導光板102が採用されると、バックライトユニット169の厚みが増大しやすい。そこで、バックライトユニット169の厚みの増大を抑制するために、図12に示すように、導光板102の厚みを薄くする方策も考えられる。
しかし、導光板102の厚みがLEDモジュール101の厚みよりも薄くなることで、LEDモジュール101の出射面113iが導光板102の側面102sよりも高くなってしまうと、出射面113iからの光の一部が側面102sに入射しない。そのため、かかるバックライトユニット169は、薄型になるものの光を有効利用できない(光利用効率が比較的低くなる)。
そこで、光利用効率を比較的高く維持しつつ、薄型化を図ったバックライトユニット169が開発された(特許文献1参照)。詳説すると、図13に示すように、バックライトユニット169における導光板102が、側面102sを含む部分をLEDモジュール101の出射面113iと同程度の高さにするものの(側面102sの高さd1=出射面113iの高さe1)、側面102s以外の部分(例えば、光学シート群157に覆われる導光板102の天面102uを含む部分)を側面102sよりも低い高さd2にしている(d1>d2)。
そして、このバックライトユニット169は、比較的低くなった導光板102の天面102u上に光学シート類157を位置させ、その光学シート類157の位置と反射シート103とを近づける。その結果、バックライトユニット169の厚みとなる反射シート103、導光板102、および光学シート群157を含めた厚みは比較的薄くなる。
その上、このバックライトユニット169における導光板102は、側面102sから天面102uに至るまでの傾斜面158上に反射膜159を取り付ける。そのため、傾斜面158から光は漏れない。
特開2003−121840号公報
しかしながら、図14(図13の部分拡大図)に示すように、傾斜面158から光は漏れないものの、傾斜面158と天面102uとの境目付近から光が漏れる。そして、この漏れ光は、特定の微少領域(光学シート類157の位置しない天面102u上)から比較的強い光強度で出射する。そのため、この光に起因して、輝度ムラ等が生じやすくなる(ひいては、液晶表示装置189に表示品位が劣化する)。その上、この漏れ光は、光学シート群157に入射しないため、バックライトユニット169の光利用効率は低下する。
例えば、以下のような数値実施例の図11に示されるバックライトユニット169での光利用効率を100%とする。
導光板102の側面102sの長さd1 =0.6[mm]
LEDモジュール101の出射面113iの長さe1=0.6[mm]
導光板102の側面102sの長さd1 =0.6[mm]
LEDモジュール101の出射面113iの長さe1=0.6[mm]
そして、この光利用効率を基準にして、以下のような数値実施例の図13のバックライトユニット169を比較する。すると、図13のバックライトユニット169での光利用効率は63%になる。したがって、光利用効率の低下は明らかである。
導光板102の側面102sの長さd1 =0.6[mm]
天面102uを含む導光板102の厚みd2 =0.3[mm]
LEDモジュール101の出射面113iの長さe1=0.6[mm]
導光板102の側面102sの長さd1 =0.6[mm]
天面102uを含む導光板102の厚みd2 =0.3[mm]
LEDモジュール101の出射面113iの長さe1=0.6[mm]
なお、この漏れ光の出射する箇所に、光吸収部材(遮光シート)が位置することで、漏れ光を防げる。しかし、このような遮光シートが用いられると、吸収される光量分だけ光利用効率が低下する。
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、光利用効率の向上と薄型化とを図ったバックライトユニット、およびそれを備える液晶表示装置を提供することにある。
バックライトユニットは、光源モジュール、導光板、および第1反射部材を含む。光源モジュールは、発光体を封止樹脂で封止し、光を封止樹脂の出射面を介して出射させる。導光板は、光源モジュールからの光を受光する側面、並びにその側面を挟持する天面および底面を有する。第1反射部材は、導光板の底面から進行してくる光を反射させることで底面へと戻す第1反射面を有する。
そして、このバックライトユニットでは、光源モジュールの封止樹脂は、発光体からの光の一出射方向に沿って先細りつつ延びており、その先細る封止樹脂の先端と導光板の側面とが向かい合うことで、光源モジュールと導光板とが隣り合う。
さらに、このバックライトユニットでは、隣り合う光源モジュールと導光板とに対し、第1反射面に対向する第2反射面を有する第2反射部材が覆い被さることで、第2反射面と、封止樹脂の出射面と、導光板の側面と、で囲まれる空間が生じる。
このようになっていると、光源モジュールの封止樹脂が先細っているので、発光体からの光が封止樹脂内で全反射しつつ進行し、封止樹脂の先端付近から出射しやすくなる。その上、封止樹脂の先端と導光板の側面とは隣り合っているので、封止樹脂の出射面(特に、封止樹脂の先端付近)から出射する光は導光板の側面から入射しやすい。
さらに、封止樹脂の出射面および導光板の側面は、第2反射部材の第2反射面に覆われている。そのため、直接、封止樹脂の出射面から導光板の側面に光が進行しなかったとしても、その光は第2反射面にて反射した後に、導光板の側面に到達しやすい。したがって、このようなバックライトユニットでの光利用効率は高くなる。
また、このように封止樹脂の出射面、導光板の側面、および第2反射部材の第2反射面に囲まれる空間内を行き来する光の移動は、空間の存在に依存するものの、導光板の側面の長さ(詳説すると、導光板の厚み)には依存しない。すなわち、空間さえ存在していれば、導光板の厚みは特に限定されない。したがって、導光板の厚みが薄くてもかまわない。そのため、このようなバックライトユニットは、光利用効率を比較的高く維持しつつ薄型化も図れる。
ところで、封止樹脂は、出射面を挟み込む挟持面を含んでおり、先端を境に出射面に並ぶ挟持面を第1挟持面とすると、出射面と第1挟持面との成す角度は、発光体からの光の一部を、出射面と挟持面との間で少なくとも1往復の反射をさせた後に、出射面から出射させる角度になっていると望ましい。例えば、出射面と第1挟持面との成す角度は、鋭角であると望ましい。
このようになっていると、発光体から進む光の一部は、封止樹脂における出射面と第1挟持面との間で繰り返し全反射しながら、その封止樹脂の先端に向かう。この進行過程にて、徐々に光の入射角が小さくなってくる。そして、この封止樹脂の先端付近における出射面にて、光の入射角は封止樹脂の臨界角より小さくなり、光は全反射することなく出射面から出射する。したがって、封止樹脂の出射面から出射する光が、確実に導光板の側面に入射しやすくなる。
また、囲まれる空間において、封止樹脂の出射面と導光板の側面との成す角度、および、封止樹脂の出射面と第2反射面との成す角度は鋭角であり、第2反射面と導光板の側面との成す角度は90°以上であると望ましい。
このようになっていると、光源モジュールにおける封止樹脂の出射面から導光板の側面に入射しなかった光は、第2反射部材の第2反射面にて反射されて、確実に導光の側面に導かれるためである。
なお、光源モジュールにおける発光体は、LED等の点状光源であってもよいし、蛍光管のような線状光源であってもよい。
また、以上のようなバックライトユニットと、そのバックライトユニットからの光を受光する液晶表示パネルと、を含む液晶表示装置も本発明といえる。さらに、その液晶表示装置を搭載する電子機器ももちろん本発明である。
本発明によれば、光源モジュールからの光は、導光板の側面に隣り合う封止樹脂の先端付近における出射面から出射する。そのため、効率よく光が導光板に到達する。その上、封止樹脂の出射面から直接導光板の側面に入射しなかった光は、空間内における第2反射部材の第2反射面を介して、導光板の側面に到達する(すなわち、光利用効率がさらに向上する)。そして、この空間が存在していれば、導光板の厚みは特に限定されない。そのため、導光板の厚みは薄型可能になり、その導光板を搭載するバックライトユニットも薄型になる。
[実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。なお、図面上での黒丸は紙面に対し垂直方向を意味する。
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。なお、図面上での黒丸は紙面に対し垂直方向を意味する。
図1〜図4は液晶表示装置89を示す。図3は液晶表示装置89の分解斜視図であり、図4は液晶表示装置89に搭載されるバックライトユニット69の平面図である(ただし、後述の光学シート群57を除く)。また、図1は図4のA−A’線矢視断面図であり、図2は図4のB−B’線矢視断面図である(ただし、図1および図2では、便宜上、バックライトシャーシ54は省略する)。
図3に示されるように液晶表示装置89は、液晶表示パネル79およびバックライトユニット69を含む。
液晶表示パネル79は、TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板71と、このアクティブマトリックス基板71に対向する対向基板72とをシール材(不図示)で貼り合わせている。そして、両基板71・72の隙間に液晶(不図示)が注入される(なお、アクティブマトリックス基板71および対向気基板72を挟むように、偏向フィルム73・74が取り付けられている)。
この液晶表示パネル79は非発光型の表示パネルなので、バックライトユニット69からの光(バックライト光)を受光することで表示機能を発揮する。そのため、バックライトユニット69からの光が液晶表示パネル79の全面を均一に照射できれば、液晶表示パネル79の表示品位が向上することになる。
バックライトユニット69は、バックライト光を生成するために、LEDモジュール(光源モジュール)1、導光板2、反射シート(第1反射部材)3、反射片(第2反射部材)4、拡散シート51、光学シート52・53、およびバックライトシャーシ54を含む。
LEDモジュール1は光を発するモジュールであり、図5の斜視図に示すように、電極基板11と、電極基板11の電極に実装されることで電流の供給を受け光を発するLED(Light Emitting Diode)12と、このLED12を封止するモールド樹脂(封止樹脂)13とを含む。
なお、LED12は、青色発光可能なInGaN系のLED(点状光源、発光素子)であり、このLED12はYAG系の蛍光体樹脂14に覆われる。これにより、青色の光と、蛍光体によって青色から黄色に変化した光とが混色し、LEDモジュール1から白色光が発せられる(なお、蛍光体の濃度に応じて、白色光の光強度は変化する)。
また、LEDモジュール1は、光量確保のために、複数であると望ましく、さらに図3および図4に示すように、直線状に並列していると望ましい(なお、以降では、LEDモジュール1の並列する方向を並列方向Pと称する)。ただし、図面では便宜上、一部のLEDモジュール1のみが示されているにすぎない。
導光板2は、側面2sと、この側面2sを挟持するように位置する天面2uおよび底面2bとを有する板状部材である。そして、側面2sの一面(受光面)は、LEDモジュール1のモールド樹脂13に面することで、LEDモジュール1からの光を受光する。受光された光は、導光板2の内部でミキシングされ、面状光として天面2uから出射する。
なお、この導光板2は、例えば、ポリカーボネイトで形成されており、およそ1.58以上1.59以下の屈折率を有する。
反射シート3は、導光板2によって覆われるように位置する。そして、導光板2の底面2bに面する一面が反射面(第1反射面)30になる。そのため、この第1反射面30が、LEDモジュール1からの光や導光板2内部を伝搬する光を漏洩させることなく導光板2(詳説すると底面2bを通じて)に戻すように反射させる。
反射片4は、反射面(第2反射面)40と、この第2反射面40の一端につながり導光板2の天面2uに接触する第1接触端41と、第2反射面40の他端(一端である第1接触端41に対して反対側)につながりLEDモジュール1の一端に接触する第2接触端42と、を有する。詳説すると、反射片4は、少なくとも、導光板2の側面2sの一端(天面2uと側面2sとの繋ぎ目25)とLEDモジュール1の一端であるモールド樹脂13とに架け渡ることになる。
また、図1に示すように、導光板2の厚みD1がLEDモジュール1の厚みE1(導光板2の厚み方向に沿うLEDモジュール1の長さ)よりも薄い場合、第2反射面40は、導光板2の側面2sと天面2uとのつながる一端(繋ぎ目25)から跳ね上がるようにして延びることで、導光板2の側面2sから乖離しつつLEDモジュール1の一端に到達できる面積を有する。
なお、反射片4の材質は特に限定されるものではない。例えば、反射片4は、高い柔軟性と高い反射率とを有する樹脂で形成されてもよい(例えば、表面に銀薄膜を形成したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムもしくは光沢白PETフィルム等)。また、反射片4は第2反射面40に銀薄膜または誘電体多層膜ミラーを取り付けていてもよい。
拡散シート51は、導光板2を覆うように位置し、導光板2からの面状光を拡散させて、液晶表示パネル79全域に光をいきわたらせている(なお、この拡散シート51とプリズムシート52・53とを、まとめて光学シート群57とも称する)。
プリズムシート52・53は、例えばシート面内にプリズム形状を有し、光の放射特性を偏向させる光学シートであり、拡散シート51を覆うように位置している。そのため、このプリズムシート52・53は、拡散シート51から進行してくる光を集光させ、輝度を向上させている。なお、プリズムシート52とプリズムシート53とによって集光される各光の発散方向は交差する関係にある。
バックライトシャーシ54は、底を有する箱状部材であり、例えば白色のポリエチレンテレフタレートのような樹脂を金型加工することで形成される。そして、このバックライトシャーシ54は、LEDモジュール1、反射シート3、反射片4、導光板2、拡散シート51、およびプリズムシート52・53等を収容している。
特に、バックライトシャーシ54の底から、反射シート3、導光板2、拡散シート51、およびプリズムシート52・53が、この順で積み重なっている。そこで、この積み重なる方向を以降では重ね方向Qと称する。また、並列方向Pと重ね方向Qとの両方向に対して垂直な方向で、特にバックライトユニット69の長手に対応する方向を長手方向Rとする。
なお、バックライトシャーシ54の底には、反射片4を支える支持台55が形成される。詳説すると、バックライトシャーシ54の底に位置することになるLEDモジュール同士1・1の間に対応して、支持台55が形成される(図4参照)。
そして、この支持台55は、図2に示すように、LEDモジュール1の厚み(詳説すると、後述の重ね方向Qにおける電極基板11の長さおよびモールド樹脂13の長さ)よりも若干長い厚みを有する。そのため、この支持台55が反射片4を支えると、反射片4の第2反射面40がLEDモジュール1(特に、後述するモールド樹脂13の傾斜面13i)を覆うことになる。
以上のようなバックライトユニット69では、LEDモジュール1からの光が、拡散シート51に到達し、さらに、拡散されつつプリズムシート52・53を通過することで、発光輝度を高めたバックライト光になって出射する。そして、このバックライト光が、液晶表示パネル79に到達し、液晶表示パネル79は画像を表示させる。
ここで、LEDモジュール1と反射片4とについて詳説する。LEDモジュール1は、図5に示すように、LED12を光透過性のモールド樹脂13(例えば、シリコン樹脂等)で封止する。そして、このモールド樹脂13は、電極基板11上に実装されたLED12の発光面12iを覆いつつ、発光面12iから乖離するにしたがって先細りつつ延びる{発光面12iからの光の一出射方向(例えば長手方向R)に沿って先細りつつ延びる}。
具体的には、モールド樹脂13は、電極基板11の実装面11jを底にしつつ、電極基板11の4つの側面11s(11s1〜11s4)に沿って延び出ることで、4つの側面13s(13s1〜13s4)を有する。さらに、このモールド樹脂13は、延び出るにつれて、向かい合う側面(挟持面)13s1・13s2同士の一方の側面13s1を、途中から他方の側面13s2に近づけていく。そして、この近づきつつ延び出る面13iは、側面13s2とつながり、そのつながった端はモールド樹脂13の先端13tになる。
このようになっていると、電極基板11の実装面11j(ひいては、LED12の発光面12i)に対向するモールド樹脂13の一面13iは、その実装面11jに対して傾斜することになる(以降、この一面13iは傾斜面13iと称する)。つまり、この傾斜面13iは、LED12の発光面12iからの一出射方向に対して傾斜する(詳説すると、モールド樹脂13の延び方向に対して傾斜する)。
そして、このモールド樹脂13を含むLEDモジュール1は、先細りした先端13tを導光板2の側面2sに向かい合わせる。その結果、LEDモジュール1と導光板2とが隣り合い、さらに、モールド樹脂13の傾斜面13iは導光板2の側面2sに対して傾斜する。
なお、先端13tを境にして傾斜面13iに隣り合うモールド樹脂13の側面13s2が、反射シート3を覆うことになり、導光板2の底面2bと隣り合う。そこで、この側面13s2はモールド樹脂13の底面(樹脂底面)13s2とも称せる。
続いて、反射片4について説明する。反射片4は、隣り合ったLEDモジュール1と導光板2とに架け渡る。詳説すると、LEDモジュール同士1・1の間に位置する支持台55が、反射片4を支えることで、反射片4の第1接触端41が導光板2の側面2sの一端である繋ぎ目25を覆い、第2接触端42がLEDモジュール1の一端であるモールド樹脂13の側面13s1を覆う(図1、図2、および図4参照)。すると、反射片4の第2反射面40は、導光板2とLEDモジュール1とに架け渡り、かつ、反射シート3の第1反射面30に対して対向する。
以上を踏まえると、LEDモジュール1では、モールド樹脂13が、LED12からの光の一出射方向に沿って先細りつつ延びることで(テーパ状になることで)、傾斜面13iを導光板2の側面2sに対して傾斜させる。さらに、この先細るモールド樹脂13の先端13tと導光板2の側面2sとが向かい合うことで、LEDモジュール1と導光板2とが隣り合う。
そして、反射シート3の第1反射面30に対して対向する第2反射面40を有する反射片4が、隣り合うLEDモジュール1と導光板2とに覆い被さることで、第2反射面40と、モールド樹脂13の傾斜面13iと、導光板2の側面2sとで、囲まれる空間Sが生じる。このようになっていると、LEDモジュール1のLED12からモールド樹脂13を経て、空間S、ひいては導光板2の側面2sに向かって光が進行する。
例えば、図6に示すように、LED12からの光の一部がモールド樹脂13の傾斜面13iに到達した場合、その傾斜面13iへの入射角δ1がモールド樹脂13の臨界角αよりも大きければ(δ1>α)、光は傾斜面13iにて全反射し、モールド樹脂13の底面13s2に向かって進行する。
そして、底面13s2への光の入射角δ2が臨界角αよりも大きければ(δ2>α)、その光は傾斜面13iに向かって進行する。さらに、この光が傾斜面13iに対し、臨界角αよりも小さな入射角δ3で入射すると(δ3<α)、傾斜面13iを透過して空間Sに進入する(すなわち、傾斜面13iがLED12からの光の出射面となる)。
空間Sに進入した光は、シリコン製のモールド樹脂13の有する屈折率(1.41以上1.51以下)よりも低い屈折率(1.00)を有する空気に向かって進行する。そのため、傾斜面13iからの出射角γ1は、入射角δ3よりも大きくなる。そして、この傾斜面13iから出射してくる光は、例えば図6に示すように、導光板2の側面2sに到達する。
この側面2sへの光の入射角δ4が導光板2の臨界角βよりも小さければ(δ4<α)、光は導光板2内部に進入する。特に、この側面2sへの光は、屈折率の小さい媒体(空気)から大きな媒体(導光板2)に入射することになるので、入射角δ4よりも小さな屈折角を有しながら導光板2内部に進入する。その後、この光は、導光板2の天面2uと底面2bとの間で繰り返し反射進行することで(ミキシング)することで、導光板2内を行き渡り面状光に変わる。
また、図6に示されるような光の進行以外にも、図7に示されるような光の進行もある。すなわち、LED12からの光の一部がモールド樹脂13の底面13s2に到達する場合である。この場合、底面13s2への光の入射角δ5が、モールド樹脂13の臨界角αよりも大きければ(δ5>α)、光は低面13s2にて全反射し、モールド樹脂13の傾斜面13iに向かって進行する。
そして、傾斜面13iへの光の入射角δ6が臨界角αよりも小さければ(δ6<α)、その光は傾斜面13iを透過して空間Sに進入する。この空間Sに進入する光は、空気に進入することになるので、入射角δ6よりも大きな出射角γ2を有しながら傾斜面13iを出射する。そして、この傾斜面13iからの出射してくる光は、例えば図7に示すように、反射片4の第2反射面40に到達する。
この第2反射面40に到達した光は、第2反射面40への入射角δ7と同角の反射角δ3を有しながら導光板2の側面2sに向かって進行する。そして、この側面2sへの光の入射角δ8が導光板2の臨界角βよりも小さければ(δ8<β)、光は導光板2内部に進入し、面状光に変わる(なお、この側面2sへの光は、屈折率の関係上、入射角δ8よりも小さな屈折角を有しながら導光板2内部に進入する)。
なお、図6では、LED12からモールド樹脂13の傾斜面13iに到達するまでの過程にて、光は傾斜面13i→底面13s2→傾斜面13iと進む(すなわち、光は傾斜面13iと底面13s2との間を1往復している)。また、LED12からモールド樹脂13の傾斜面13iに到達するまでの過程にて、光は底面13s2→傾斜面13iと進む。しかし、これらに限定されることなく、光は傾斜面13iと底面13s2との間を複数回、往復し、モールド樹脂13の先端13tに近づくように進行することもある。
このように傾斜面13iと底面13s2との間を往復する光の反射角(傾斜面13iでの反射角および底面13s2での反射角)は、反射回数の増加にともなって小さくなる。そのため、モールド樹脂13の先端13t付近にて、光は空間Sに向かって出射しやすい(すなわち、先端13t付近の傾斜面13iへの入射角は臨界角αよりも小さいためである)。
そして、空間Sに進入した光は、直接、導光板2の側面2sに入射したり、第2反射面40を介して導光板2の側面2sに入射したりする(図6および図7参照)。つまり、空間Sに進入した光は、導光板2の側面2sに入射しなかったとしても、第2反射面40での反射を経た後に、側面2sに入射する。そのため、LEDモジュール1からの光が導光板2の側面2sに入射せずに外部に漏れるような事態は無くなる。したがって、LEDモジュール1からの光の利用効率は向上する。
その上、導光板2自体の形状は直方体であり、導光板2の天面2uおよび底面2bは、側面2sに対して直交する。そのため、導光板2内部での光のミキシング過程(天面2uと底面2bとの間での繰り返し反射の過程)にて、光が側面2sから入射してすぐには、天面2uへの入射角が導光板2の臨界角βよりも小さくならない。そのため、反射片4の第1接触端41と拡散シート51との間隔に重なる導光板2の天面2uから、光が漏れにくい。したがって、LEDモジュール1からの光の利用効率はさらに向上する。
また、このようにモールド樹脂13の傾斜面13i、導光板2の側面2s、および反射片4の第2反射面40に囲まれる空間S内を行き来する光の移動は、空間Sの存在に依存するものの、導光板2の側面2sの長さ(詳説すると、導光板2の厚み)には依存しない。すなわち、空間Sさえ存在していれば、導光板2の厚みは特に限定されない。したがって、導光板2の厚みが薄くてもかまわない。そのため、図1に示すように、導光板2の厚みD1がLEDモジュール1の厚みE1よりも薄くなっていると、薄型化が実現する。
なお、以下のような数値実施例になった以上のバックライトユニット69は、図11に示される光利用効率100%のバックライトユニット69に対して、89%の光利用効率となる。これは図13に示される63%の光利用効率のバックライトユニット69に比べて、1.41倍の光利用効率となる。
導光板2の厚み方向に沿う側面2sの長さD1 =0.3[mm]
導光板2の厚み方向に沿うモールド樹脂13の最長の長さE1=0.6[mm]
(ただし、モールド樹脂13は先細り、鋭利な先端を有する。)
導光板2の厚み方向に沿う側面2sの長さD1 =0.3[mm]
導光板2の厚み方向に沿うモールド樹脂13の最長の長さE1=0.6[mm]
(ただし、モールド樹脂13は先細り、鋭利な先端を有する。)
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、LEDモジュール1のモールド樹脂13にて、傾斜面13iと底面13s2との成す角度(最小の角度)は鋭角になっていると望ましく、詳説すると、1°以上30°以下であるとさらに望ましい。
このようになっていると、LED12からモールド樹脂13の傾斜面13iに直接到達する光のほとんどは、全反射する。そして、この全反射した光はさらに、傾斜面13iと底面13s2との間でミキシングされつつ進行し、モールド樹脂13の先端13t付近の傾斜面13iに到達した後に出射する。そのため、先端13t付近の傾斜面13iから光が出射し、導光板2の側面2sに入射しやすくなる。つまり、傾斜面13iと底面13s2との成す角度は、LED12からの光の一部を、傾斜面13iと底面13s2との間で少なくとも1往復の反射をさせた後に、傾斜面13iから出射させる角度ともいえる。
また、LEDモジュール1の傾斜面13i、導光板2の側面2s、および反射片4の第2反射面40に囲まれる空間Sにおいて、傾斜面13iと側面2sとの成す角度、および、傾斜面13iと第2反射面40との成す角度は鋭角であり、第2反射面40と側面2sとの成す角度は90°以上であると望ましい(なお、ここでの角度は、各面で形成される最小の角度である)。
このようになっていると、傾斜面13iから進行する光が第2反射面40に到達する場合、その光は側面2sに向かって進行しやすくなる。そのため、導光板2に効率よく光が入射する。
したがって、図8に示すように、第2反射面40と導光板2の側面2sとの成す角度が90°の場合であっても、傾斜面13iから進行する光は、第2反射面40に到達した後、側面2sに向かって進行しやすい。なお、図8のようなバックライトユニット69の場合、導光板2の厚み方向に沿う側面2sの長さD1と、導光板2の厚み方向に沿うモールド樹脂13の最長の長さE1とは同じ長さになる。
また、以上では導光板2の4つある側面2sのうち、1つの側面2sに対して、LEDモジュール1が光を照射させていた。しかし、これに限定されることなく、例えば図9に示すように、導光板2における複数の側面(受光面)2s・2s向けて、LEDモジュール1が光を照射させてもよい。このようなバックライトユニット69であると、大型の液晶表示装置89、例えば、大画面のテレビ等に有用である(高輝度を発揮できるテレビになる)。
ところで、LEDモジュール1は、図5に示すような、青色発光可能なLED12と、このLED12を覆う蛍光体樹脂14と、を含むものに限定されない。例えば、LEDモジュール1から発せられる光の色が白色でなければならない場合、図10に示すような、InGaN系の青色発光LED12B、InGaAlP系の赤色発光LED12R、およびGaAlAs系の緑色発光LED12Gで、光を混色させて白色化するLEDモジュール1であってもよい。また、LED12に限らず、蛍光管(線状光源)をモールド樹脂で封止した光源モジュールであってもかまわない。
また、モールド樹脂13は、様々な方法で形成される。例えば、モールド樹脂13は、金型加工で先細るようにかたどられてもよいし、研磨されることで先細るように形成されてもよい。
なお、以上のバックライトユニット69では、LEDモジュール1は、導光板2の側面(エッジ)2sに向けて光を出射させている。そのため、かかるバックライトユニット69は、エッジライト型と称される。そして、以上のバックライトユニット69を搭載する液晶表示装置89は、種々の電子機器に搭載される。例えば、パーソナルコンピュータ、コピー機等のOA機器、電子手帳や携帯電話等の携帯情報端末、カメラ一体型VTR、テレビ、が電子機器の一例として挙げられる。
1 LEDモジュール(光源モジュール)
12 LED(発光体、点状光源)
13 モールド樹脂(封止樹脂)
13s1 モールド樹脂の側面(挟持面)
13s2 モールド樹脂の側面かつ底面(挟持面、第1挟持面)
13s3 モールド樹脂の側面(挟持面)
13s4 モールド樹脂の側面(挟持面)
13i モールド樹脂の傾斜面(出射面)
13t モールド樹脂の先端
2 導光板
2u 導光板の天面
2b 導光板の底面
2s 導光板の側面
3 反射シート(第1反射部材)
30 反射シートの第1反射面
4 反射片(第2反射部材)
40 反射片の第2反射面
41 第1接触端
42 第2接触端
S 空間
51 拡散シート(光学シート)
52 プリズムシート(光学シート)
53 プリズムシート(光学シート)
57 光学シート群
69 バックライトユニット
79 液晶表示パネル
89 液晶表示装置
12 LED(発光体、点状光源)
13 モールド樹脂(封止樹脂)
13s1 モールド樹脂の側面(挟持面)
13s2 モールド樹脂の側面かつ底面(挟持面、第1挟持面)
13s3 モールド樹脂の側面(挟持面)
13s4 モールド樹脂の側面(挟持面)
13i モールド樹脂の傾斜面(出射面)
13t モールド樹脂の先端
2 導光板
2u 導光板の天面
2b 導光板の底面
2s 導光板の側面
3 反射シート(第1反射部材)
30 反射シートの第1反射面
4 反射片(第2反射部材)
40 反射片の第2反射面
41 第1接触端
42 第2接触端
S 空間
51 拡散シート(光学シート)
52 プリズムシート(光学シート)
53 プリズムシート(光学シート)
57 光学シート群
69 バックライトユニット
79 液晶表示パネル
89 液晶表示装置
Claims (6)
- 発光体を封止樹脂で封止し、光を上記封止樹脂の出射面を介して出射させる光源モジュールと、
上記光源モジュールからの光を受光する側面、並びに上記側面を挟持する天面および底面を有する導光板と、
上記導光板の底面から進行してくる光を反射させることで底面へと戻す第1反射面を有する第1反射部材と、
を含むバックライトユニットにあって、
上記封止樹脂は、上記発光体からの光の一出射方向に沿って先細りつつ延びており、
上記の先細る封止樹脂の先端と上記導光板の側面とが向かい合うことで、上記光源モジュールと上記導光板とが隣り合い、
隣り合う上記光源モジュールと上記導光板とに対し、上記第1反射面に対向する第2反射面を有する第2反射部材が覆い被さることで、上記第2反射面と、上記封止樹脂の出射面と、上記導光板の側面と、で囲まれる空間が生じているバックライトユニット。 - 上記封止樹脂は、上記出射面を挟み込む挟持面を含んでおり、上記先端を境に出射面に並ぶ上記挟持面を第1挟持面とすると、
上記出射面と上記第1挟持面との成す角度は、鋭角である請求項1に記載のバックライトユニット。 - 上記の囲まれる空間において、
上記封止樹脂の出射面と上記導光板の側面との成す角度、および、上記封止樹脂の出射面と上記第2反射面との成す角度は鋭角であり、
上記第2反射面と上記導光板の側面との成す角度は90°以上である請求項1または2に記載のバックライトユニット。 - 上記発光体は、点状光源または線状光源である請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックライトユニット。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックライトユニットと、
上記バックライトユニットからの光を受光する液晶表示パネルと、
を含む液晶表示装置。 - 請求項5に記載の液晶表示装置を搭載する電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007314405A JP2009140685A (ja) | 2007-12-05 | 2007-12-05 | バックライトユニットおよび液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009140685A true JP2009140685A (ja) | 2009-06-25 |
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ID=40871118
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-
2007
- 2007-12-05 JP JP2007314405A patent/JP2009140685A/ja not_active Withdrawn
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