JP2009140360A - 行動分析装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行者などの観測対象が特異な移動経路を辿った場合に、それを正確に検出することが可能な行動分析装置を提供する。
【解決手段】この発明は、移動体が移動した移動軌跡を検出する軌跡検出手段(30,40,110)と、予め設定した標準軌跡を記憶する軌跡記憶手段(70)と、移動軌跡と標準軌跡とを比較し、その差から特異な移動経路を検出する特異行動検出手段(80,130,140)とを具備して構成するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、移動体が移動した移動軌跡を検出する軌跡検出手段(30,40,110)と、予め設定した標準軌跡を記憶する軌跡記憶手段(70)と、移動軌跡と標準軌跡とを比較し、その差から特異な移動経路を検出する特異行動検出手段(80,130,140)とを具備して構成するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えば歩行者など移動体の行動を分析する行動分析装置に関する。
現在、駅・空港などの公共施設やコンビニエンスストア・スーパーマーケットなどの店舗には、多くの監視用ビデオカメラが設置されている。これらの監視カメラの多くは、防犯のために用いられる。警備室などで、複数の監視カメラで撮影した映像をリアルタイムで人間が監視する他、録画して一定期間保存する。また店舗などでは、これらのカメラの映像は、マーケティング分析にも用いられる。分析者が、録画された映像を見ながら、店舗内の客の動きを分析する。ただしこれらは分析者の目視により人手によって行われるものであり、自動化はされていない場合が多かった。
近年、これらの監視カメラにより撮影された映像から自動的に歩行者を追跡するシステムが登場している。監視カメラで写された範囲内において、歩行者の動き(歩行軌跡)を軌跡データ化することにより、自動的に歩行者の行動を分析する。この分析結果は、防犯の観点では、不審な行動をしている歩行者の発見に利用でき、一方、マーケティングの観点においては、特定の棚の前で立ち止まる客のカウントなどに利用できる。
このように監視カメラの映像から抽出された歩行者の軌跡データを分析する手法が、いくつか提案されている(例えば、特許文献1)。主に用いられる手法としては、監視カメラの撮影範囲内、または特定の領域内において、歩行者が存在した時間や、歩行者の通過人数をカウントする方法である。
一方、歩行者の歩行の傾向を知るために、軌跡データの形状をクラスタリングする手法もある。しかしながら、歩行者が広い範囲を自由に歩き回るような場合、各歩行者の歩行の軌跡がバラバラになりがちで、クラスタリングの基準はやはりカメラ内存在時間などになることがほとんどである。その場合、軌跡の形状は無視されてしまう。
特開2006−350751
従来の行動分析装置では、歩行者などの観測対象が特異な移動経路を辿っても、それを正確に検出できないという問題があった。
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、歩行者などの観測対象が特異な移動経路を辿った場合に、それを正確に検出することが可能な行動分析装置を提供することを目的とする。
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、歩行者などの観測対象が特異な移動経路を辿った場合に、それを正確に検出することが可能な行動分析装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、移動体が移動した移動軌跡を検出する軌跡検出手段と、予め設定した標準軌跡を記憶する軌跡記憶手段と、移動軌跡と標準軌跡とを比較し、その差から特異な移動経路を検出する特異行動検出手段とを具備して構成するようにした。
この発明によれば、歩行者などの観測対象が特異な移動経路を辿った場合に、それを正確に検出することが可能な行動分析装置を提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わる行動分析装置の構成を示すものである。この行動分析装置は、ビデオカメラ11〜1nと、カメラ制御部20と、映像記憶部30と、通路情報記憶部40と、軌跡データ記憶部50と、正規化軌跡データ記憶部60と、標準軌跡データ記憶部70と、マッチング結果記憶部80と、出力部90と、制御部100とを備える。以下の説明では、監視対象エリアとして、例えば公共施設や店舗などを想定し、監視対象となる移動物体の例として、歩行者を例に挙げて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わる行動分析装置の構成を示すものである。この行動分析装置は、ビデオカメラ11〜1nと、カメラ制御部20と、映像記憶部30と、通路情報記憶部40と、軌跡データ記憶部50と、正規化軌跡データ記憶部60と、標準軌跡データ記憶部70と、マッチング結果記憶部80と、出力部90と、制御部100とを備える。以下の説明では、監視対象エリアとして、例えば公共施設や店舗などを想定し、監視対象となる移動物体の例として、歩行者を例に挙げて説明する。
また当該行動分析装置の記憶手段、すなわち映像記憶部30、通路情報記憶部40、軌跡データ記憶部50、正規化軌跡データ記憶部60、標準軌跡データ記憶部70およびマッチング結果記憶部80は、それぞれ1つのハードディスクあるいは半導体メモリなどの記憶装置で実現することもできるが、1つの記憶装置において、それぞれに対応する記憶エリアを割り当てることで実現することもできる。またこれら全てを、必ずしも1つの記憶装置で実現する必要はなく、いくつかを1つの記憶装置で実現し、また残るいくつかをそれぞれ1つの記憶装置で実現するようにしてもよい。
制御部100は、マイクロプロセッサと、その制御プログラムや制御データを記憶する記憶部とを備え、上記マイクロプロセッサが上記制御プログラムや制御データにしたがって動作することにより、軌跡データ抽出部110、軌跡データ正規化部120、軌跡データマッチング部130および軌跡データ分析部140としても機能を発揮する。すなわち、制御部100は、軌跡データ抽出部110と、軌跡データ正規化部120と、軌跡データマッチング部130と、軌跡データ分析部140とを備える。
ビデオカメラ11〜1nは、監視対象となる監視対象エリア、すなわち公共施設や店舗などに設置され、監視対象エリアを撮影するビデオカメラであって、撮影によって得たビデオ信号をカメラ制御部20に出力する。なお、1つのビデオカメラが1つの監視対象エリアを撮影するようにしてもよいし、あるいは、複数のビデオカメラで1つの監視対象エリアを撮影するようにしてもよい。なお、以下の説明では、この発明の主旨を簡明に説明するために、1つのビデオカメラによって、図2に示すような、1つの監視対象エリアを撮影する場合を例に挙げて説明する。
カメラ制御部20は、上記ビデオカメラ11〜1nにて得たビデオ信号を、それぞれフレーム毎に符号化して映像データに変換し、この映像データに、フレーム番号と、撮影に用いたビデオカメラ11〜1nの識別情報を付加して、映像記憶部30に記録する。すなわち、映像記憶部30は、ビデオカメラ11〜1nでそれぞれ撮影されたフレーム毎の映像データに、ビデオカメラ11〜1nの識別情報を対応付けて記憶する。
通路情報記憶部40は、監視対象エリアの複数の出入口の座標データ(以下、出入口座標データと称する)と、これらの出入口を結ぶ通路のトポロジーデータとを記憶する。図2に示す監視対象エリアの例では、出入口として、A、B、C、D、EおよびFが存在し、これらのx−y座標が出入口座標データとして記憶される。x−y座標は、例えば監視対象エリア左上を原点とし、右方向をx方向、下方向をy方向とする。またトポロジーデータとしては、異なる2つの出入口を結ぶ最短の経路を、全ての出入口の組み合わせについて示すデータである。
軌跡データ抽出部110は、映像記憶部30に記憶される映像データと、通路情報記憶部40が記憶する出入口座標データおよびトポロジーデータとに基づいて、出入口から監視対象エリアに進入した移動物体、すなわち歩行者を検出して歩行者IDを生成するとともに、出入口から歩行者が退出したことを検出する。
また軌跡データ抽出部110は、上記映像データと、上記トポロジーデータとに基づいて、図3に示すように、検出した各歩行者が移動する軌跡を検出する。映像データは、フレーム単位のデータであるため、フレーム毎に歩行者が位置する座標を検出し、この座標を歩行者毎に連ねることで、歩行者毎の移動した軌跡が検出できる。各座標には、その検出の基となった映像データのフレーム番号と、歩行者IDを対応付け、1つの軌跡データとして軌跡データ記憶部50に記録する。
一般に、歩行者は、いずれかの出入口から進入し、通路上を移動して、最終的にはいずれかの出入口から退出することになる。このため、軌跡データ抽出部110によって、歩行者毎に、進入した出入口の座標、移動軌跡、退出した出入口の座標が検出される。移動した軌跡の検出には、例えば背景差分法やパーティクルフィルタなどの技術を適用する。
軌跡データ正規化部120は、軌跡データ記憶部50が記憶する軌跡データに基づいて、歩行者毎にその移動した軌跡を、実際の歩行速度には関係なく一定の歩行速度で正規化した正規化軌跡データを求めて、これを正規化軌跡データ記憶部60に記録する。一般に、歩行者は、図4に示すように、陳列された商品を眺めながらゆっくり歩いたり(W1)、立ち止まって人と会話したり(W2)、慌てて移動する(W3)など、監視対象エリア内において一定の速度で移動し続けることは稀であるが、後述する標準軌跡データとの比較のために、軌跡データを正規化する。
すなわち、軌跡データ正規化部120は、図4に示した軌跡については、図5に示すように、実際の歩行速度には関係なく軌跡を例えば秒速1mで正規化し、図6に示すように、軌跡をx方向への移動(x座標成分)とy方向への移動(y座標成分)に分解し、これらを共通する時間軸t2上に表せるデータに変換して、x座標成分とy座標成分を対応付けて正規化軌跡データ記憶部60に記録する。
標準軌跡データ記憶部70は、異なる2つの出入口の間を移動する場合の典型的な移動経路の座標データを標準軌跡データとして記憶する。典型的な移動経路とは、例えば通路の中央部分を通る経路が考えられる。標準軌跡データとして任意の移動経路データを設定してもよいが、中央部分を通る移動経路などであれば、自動的に導出することが可能である。この標準軌跡データは、全ての出入口の組み合わせについて、それぞれ記憶される。図7に、出入口Aと出入口Bとを結んだ経路を例示する。通路の中央部分を通る経路を標準軌跡データとすると、出入口Aと出入口Bとを結んだ場合、図7に示されるような標準軌跡データが得られる。得られた標準軌跡データに対し、軌跡データ正規化部120による正規化に合わせて、移動速度を秒速1mとし、図8に示すように、軌跡をx方向への移動(x座標成分)とy方向への移動(y座標成分)に分解し、これらを共通する時間軸t1上に表せるデータに変換して、x座標成分とy座標成分を対応付けて標準軌跡データ記憶部70に記録する。
軌跡データマッチング部130は、標準軌跡データ記憶部70が記憶する標準軌跡データと、正規化軌跡データ記憶部60に記録したユーザ毎の正規化軌跡データとを比較して、標準的な移動経路から外れたユーザの行動を検出するものである。この検出を行うアルゴリズムの一例を、図9のフローチャートに示す。
以下の説明では、このフローチャートを参照し、図5に示した経路を歩行者が辿った場合、すなわち出入口Aから進入し出入口Bから退出した場合を例に挙げて説明する。この場合、図7に示した標準軌跡に基づいて、歩行者の移動経路が分析されることになる。図5に示した正規化軌跡と、図7に示した標準軌跡とを併せて、図10に示す。また図5に示した正規化軌跡をx軸成分とy軸成分で表した正規化軌跡データと、図7に示した標準軌跡をx軸成分とy軸成分で表した標準軌跡データとを併せて、図11に示す。
まずステップ9aにおいて軌跡データマッチング部130は、正規化軌跡データ記憶部60に記憶される各ユーザの正規化軌跡データのうち、これより評価する正規化軌跡データを1つ選択して読み出し、ステップ9bに移行する。
ステップ9bにおいて軌跡データマッチング部130は、ステップ9aで選択した正規化軌跡データから、入口となった出入口と、出口となった出入口を検出し、この入口と出口に対応する標準軌跡データを標準軌跡データ記憶部70から読み出し、ステップ9cに移行する。なお、図5に示す例では、入口となった出入口がAであり、出口となった出入口はBであり、これを検出した軌跡データマッチング部130は、この入口と出口の組み合わせに対応する標準軌跡データを標準軌跡データ記憶部70から読み出す。
ステップ9cにおいて軌跡データマッチング部130は、各パラメータに初期値を設定する。すなわち、標準軌跡時間パラメータt1および評価対象軌跡時間パラメータt2に「0」を設定し、カウンタnに「1」を設定して、ステップ9dに移行する。
ステップ9dにおいて軌跡データマッチング部130は、評価対象軌跡時間パラメータt2が終了時間t_end以下か否かを判定する。評価対象軌跡時間パラメータt2が終了時間t_end以下の場合には、ステップ9eに移行し、一方、評価対象軌跡時間パラメータt2が終了時間t_endを超える場合には、当該処理を終了する。
なお、終了時間t_endとは、正規化軌跡データに基づいて、出入口から進入した時間を基準として、出入口から退出するまでの経過時間である。図5に示した正規化軌跡の場合、図6に示すように、出入口Aから進入した時間を基準として、出入口Bから退出するまでの経過時間である。すなわち、ステップ9dでは、評価対象となる正規化軌跡データを最後まで処理した場合に、当該処理を終了する。
ステップ9eにおいて軌跡データマッチング部130は、ステップ9aで読み出した正規化軌跡データの評価対象軌跡時間パラメータt2に対応するx座標x(t2)およびy座標y(t2)と、ステップ9bで読み出した標準軌跡データの標準軌跡時間パラメータt1に対応するx座標x_std(t1)およびy座標y_std(t1)とを比較して、正規化軌跡データと標準軌跡データの座標の間の差tr_dist(t1,t2)が予め設定した閾値tr_threshold以内であるか否かを判定する。
具体的には、まず、軌跡データマッチング部130は、ステップ9aで読み出した正規化軌跡データの評価対象軌跡時間パラメータt2に対応するx座標x(t2)を検出するとともに、ステップ9bで読み出した標準軌跡データの標準軌跡時間パラメータt1に対応するx座標x_std(t1)を検出して、両者の差x_dist(t1,t2)=|x_std(t1)-x(t2)|を求め、この差が予め設定した閾値x_threshold以内であるか否かを判定する。
図12(a)に示すように、x座標について、図5の正規化軌跡データと図7の標準軌跡データとを比較すると、t=taでは、x_dist(ta,ta)が閾値x_threshold以内となっているが、t=tbでは、x_dist(tb,tb)が閾値x_thresholdを超えている。
同様に、軌跡データマッチング部130は、ステップ9aで読み出した正規化軌跡データの評価対象軌跡時間パラメータt2に対応するy座標y(t2)を検出するとともに、ステップ9bで読み出した標準軌跡データの標準軌跡時間パラメータt1に対応するy座標y_std(t1)を検出して、両者の差y_dist(t1,t2)=|y_std(t1)-y(t2)|を求め、この差が予め設定した閾値y_threshold以内であるか否かを判定する。
図12(b)に示すように、y座標について、図5の正規化軌跡データと図7の標準軌跡データとを比較すると、t=taでは、y_dist(ta,ta)が閾値y_threshold以内となっており、またt=tbにおいても、y_dist(tb,tb)が閾値y_threshold以内となっている。
そして、軌跡データマッチング部130は、x_dist(t1,t2)が閾値x_threshold以内で、かつy_dist(t1,t2)が閾値y_threshold以内の場合に限り、正規化軌跡データと標準軌跡データの座標の間の差tr_dist(t1,t2)が閾値tr_threshold以内であると判定する。すなわち、正規化軌跡データと標準軌跡データの座標の間の差が、誤差の範囲内にあって一致していると判定する。一致していると判定した場合には、ステップ9fに移行し、一方、一致していないと判定した場合には、ステップ9gに移行する。
図12に示した例では、t=taでは、x_dist(ta,ta)が閾値x_threshold以内となっており、またy_dist(ta,ta)も閾値y_threshold以内となっているため、tr_dist(t1,t2)が閾値tr_threshold以内であると判定する。一方、t=tbにおいては、x_dist(tb,tb)が閾値x_thresholdを超えているため、y_dist(tb,tb)が閾値y_threshold以内となっていても、tr_dist(t1,t2)が閾値tr_thresholdを超えていると判定する。
ステップ9fにおいて軌跡データマッチング部130は、正規化軌跡データの評価時刻および標準軌跡データを評価に用いる時刻を進めるために、標準軌跡時間パラメータt1および評価対象軌跡時間パラメータt2に「T」だけ加算し、ステップ9dに移行する。
一方、ステップ9gにおいて軌跡データマッチング部130は、ステップ9eにて正規化軌跡データと標準軌跡データの座標が一致していないと判定したため、歩行者が標準的な経路を逸脱したものと見なして、この時間t2を離脱時刻TAnとしてマッチング結果記憶部80に記録するとともに、後段の処理にて復帰時刻TBnを検出するための初期設定として、標準軌跡時間パラメータt1に「0」を設定し、ステップ9hに移行する。
図12に示す例では、t2=tbにおいて、正規化軌跡データが標準軌跡データを逸脱したと判定されたため、時間tbを離脱時刻TAnとしてマッチング結果記憶部80に記録する。また、後段の処理にて復帰時刻TBnを検出するための初期設定として、標準軌跡時間パラメータt1に「0」を設定し、これにより図13に示すように、評価対象軌跡時間パラメータt2=tbの正規化軌跡データは、標準軌跡時間パラメータt1=0の標準軌跡データとの比較から評価が開始されることになる。
ステップ9hにおいて軌跡データマッチング部130は、標準軌跡時間パラメータt1が終了時間t_std_end以下か否かを判定する。標準軌跡時間パラメータt1が終了時間t_std_end以下の場合には、ステップ9kに移行し、一方、標準軌跡時間パラメータt1が終了時間t_std_endを超える場合には、当該処理を終了する。
なお、終了時間t_std_endとは、標準軌跡データに基づいて、出入口から進入した時間を基準として、出入口から退出するまでの経過時間である。図7に示した標準軌跡の座標遷移を示す図8では、出入口Aから進入した時間を基準として、出入口Bから退出するまでの経過時間である。すなわち、ステップ9hでは、評価に用いる標準軌跡データの座標が終了時間に達していないかを判定する。
ステップ9iにおいて軌跡データマッチング部130は、正規化軌跡データの評価対象となる座標を進めるために、評価対象軌跡時間パラメータt2に「Δt」だけ加算するとともに、評価に用いる標準軌跡データの座標を先頭に戻すために、標準軌跡時間パラメータt1に「0」を設定し、ステップ9jに移行する。
これにより、図14に示すように、正規化軌跡データの評価対象となる座標が「Δt」だけ進んだt2=tcとなり、また標準軌跡時間パラメータt1に「0」が設定されることで、後のステップ9kにおいて、評価対象軌跡時間パラメータt2=tcの正規化軌跡データは、標準軌跡時間パラメータt1=0の標準軌跡データと比較されることになる。
ステップ9jにおいて軌跡データマッチング部130は、評価対象軌跡時間パラメータt2が終了時間t_end以下か否かを判定する。評価対象軌跡時間パラメータt2が終了時間t_end以下の場合には、ステップ9hに移行し、一方、評価対象軌跡時間パラメータt2が終了時間t_endを超える場合には、当該処理を終了する。すなわち、評価対象となる正規化軌跡データを最後まで処理した場合に、当該処理を終了する。
ステップ9kにおいて軌跡データマッチング部130は、ステップ9eと同様に、ステップ9aで読み出した正規化軌跡データの評価対象軌跡時間パラメータt2に対応するx座標x(t2)およびy座標y(t2)と、ステップ9bで読み出した標準軌跡データの標準軌跡時間パラメータt1に対応するx座標x_std(t1)およびy座標y_std(t1)とを比較して、正規化軌跡データと標準軌跡データの座標の間の差tr_dist(t1,t2)が予め設定した閾値tr_threshold以内であるか否かを判定する。
ここで、正規化軌跡データと標準軌跡データの座標の間の差tr_dist(t1,t2)が予め設定した閾値tr_threshold以内である、すなわち、正規化軌跡データと標準軌跡データの座標の間の差が、誤差の範囲内にあって一致している場合には、ステップ9mに移行し、一方、正規化軌跡データと標準軌跡データの座標の間の差が、誤差の範囲を超えていて一致していないと判定した場合には、ステップ9lに移行する。
ステップ9lにおいて軌跡データマッチング部130は、正規化軌跡データの評価時刻を進めるために、標準軌跡時間パラメータt1に「T」だけ加算し、ステップ9hに移行する。
例えばステップ9lの直前で図14に示すように、標準軌跡時間パラメータt1=0、評価対象軌跡時間パラメータt2=tcであった場合、ステップ9lによって、図15に示すように、評価に用いられる標準軌跡データの座標が「0」から「T」だけ進んだ座標となり、後のステップ9kにおいて、評価対象軌跡時間パラメータt2=tcの正規化軌跡データは、標準軌跡時間パラメータt1=Tの標準軌跡データと比較されることになる。
ステップ9mにおいて軌跡データマッチング部130は、ステップ9kで一致する範囲にあると判定されたことより、歩行者の軌跡が標準軌跡に復帰したものとみなして、正規化軌跡データの評価対象軌跡時間パラメータt2を復帰時刻TBnとしてマッチング結果記憶部80に記録するとともに、新たな離脱時刻TAnを検出するための設定として、カウンタnに「1」を加算して、ステップ9eに移行する。
例えば図14や図15に示した例では、ステップ9kで一致が検出されることなくステップ9iが繰り返し実行されることにより評価対象軌跡時間パラメータt2がtdとなり、そして、ステップ9lが繰り返し実行されて、図16に示す状態になるまで標準軌跡時間パラメータt1が進められて、t1=T*mとなると、ステップ9kによって座標が一致する範囲にあることが検出され、ステップ9mに移行する。そして、ステップ9mでは、評価対象軌跡時間パラメータt2、すなわちtdが復帰時刻TBnとしてマッチング結果記憶部80に記録される。
軌跡データ分析部140は、マッチング結果記憶部80が記憶する離脱時刻TAnおよび復帰時刻TBnに基づいて、歩行者が標準軌跡から逸脱していた軌跡を検出する。この検出結果は、さらに軌跡データ分析部140によって、歩行者ID毎に集計したり、あるいは全ての歩行者について入口と出口の組み合わせ毎に集計される。
出力部90は、視覚的に情報を表示するモニタと、これに接続されるインタフェースと、このインタフェースを通じて上記モニタを制御するドライバとを備える。上記ドライバは、上記集計結果に基づいて、上記インタフェースを通じて、上記モニタに歩行者の特異な移動経路を表示する。
なお、図14に示した例では、図17に示すように、軌跡データマッチング部130によって、離脱時刻TAn=tbから復帰時刻TBn=tdまでの正規化軌跡データで示される範囲において、歩行者が標準軌跡から逸脱していたことが検出される。このため、軌跡データ分析部140は、この検出結果に基づいて、標準軌跡から逸脱した軌跡を検出し、この軌跡が視覚的に認識できるような画像を合成して、この画像を出力部90を通じてオペレータに映示する。
その一例を図18に示す。この図では、軌跡データ分析部140が画像合成により、逸脱した軌跡を楕円Ovで囲って示しており、また標準軌跡から逸脱した原因となる位置Gを逸脱した軌跡から推定して、この位置Gを明示している。これらの画像データは軌跡データ分析部140によって合成され、この画像データに基づいて出力部90が表示を行う。
以上のように、上記構成の行動分析装置では、ビデオカメラ11〜1nにて撮影した映像から移動物体が移動した軌跡を検出し、この軌跡を一定速度で正規化した正規化軌跡データと、予め準備しておいた標準的な移動軌跡を示す標準軌跡データとを比較して、標準的な移動軌跡から逸脱した軌跡を検出するようにしている。
したがって、上記構成の行動分析装置によれば、予め準備しておいた標準的な移動軌跡との比較により、特異な移動経路を検出することができる。
したがって、上記構成の行動分析装置によれば、予め準備しておいた標準的な移動軌跡との比較により、特異な移動経路を検出することができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、1台のビデオカメラで撮影した範囲を監視対象エリアとする場合について説明したが、複数のビデオカメラによって1つの監視対象エリアを撮影し、これらのビデオカメラによって得られた映像に基づいて、移動物体の軌跡分析するようにしてもよい。
また上記実施の形態では、ビデオカメラ11〜1nを用いて映像から移動物体の軌跡を検出するようにしたが、移動物体を検出するセンサを監視対象エリア内に多数配設して、このセンサの検出結果に基づいて、移動物体の軌跡を検出するようにしてもよい。
そして上記実施の形態では、監視対象として歩行者を例に挙げて説明したが、野生動物や家畜、自動車や自転車、オートバイなど移動する物体であれば、いずれも監視対象とすることができる。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
そして上記実施の形態では、監視対象として歩行者を例に挙げて説明したが、野生動物や家畜、自動車や自転車、オートバイなど移動する物体であれば、いずれも監視対象とすることができる。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
11〜1n…ビデオカメラ、20…カメラ制御部、30…映像記憶部、40…通路情報記憶部、50…軌跡データ記憶部、60…正規化軌跡データ記憶部、70…標準軌跡データ記憶部、80…マッチング結果記憶部、90…出力部、100…制御部、110…軌跡データ抽出部、120…軌跡データ正規化部、130…軌跡データマッチング部、140…軌跡データ分析部。
Claims (10)
- 移動体が移動した移動軌跡を検出する軌跡検出手段と、
予め設定した標準軌跡を記憶する軌跡記憶手段と、
前記移動軌跡と前記標準軌跡とを比較し、その差から特異な移動経路を検出する特異行動検出手段とを具備することを特徴とする行動分析装置。 - 前記軌跡検出手段は、前記移動体を撮影した映像から前記移動軌跡を検出することを特徴とする請求項1に記載の行動分析装置。
- さらに、前記移動軌跡を予め設定した移動速度で正規化する正規化手段を備え、
前記特異行動検出手段は、前記正規化手段が正規化した移動軌跡と前記標準軌跡とを比較し、その差から特異な移動経路を検出することを特徴とする請求項1に記載の行動分析装置。 - 前記軌跡検出手段は、前記移動軌跡を複数の座標軸に対応する成分で検出し、
前記軌跡記憶手段は、前記標準軌跡を前記複数の座標軸に対応する成分で記憶し、
前記特異行動検出手段は、前記移動軌跡の成分と前記標準軌跡の成分とを比較し、その差から特異な移動経路を検出することを特徴とする請求項1に記載の行動分析装置。 - 前記軌跡検出手段は、前記移動体が監視対象エリアの入口から出口までを移動した移動軌跡を検出し、
前記軌跡記憶手段は、予め設定した入口と出口を結ぶ標準軌跡を記憶することを特徴とする請求項1に記載の行動分析装置。 - 前記軌跡検出手段は、時系列に移動体が移動した移動軌跡を検出し、
前記特異行動検出手段は、前記移動軌跡が前記標準軌跡から外れはじめた逸脱位置と、その後、前記移動軌跡が前記標準軌跡に一致しはじめた復帰位置とを結ぶ移動経路を検出することを特徴とする請求項1に記載の行動分析装置。 - さらに、前記特異行動検出手段が検出した特異な移動経路を出力する出力手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の行動分析装置。
- 前記出力手段は、前記特異行動検出手段が検出した特異な移動経路を視覚的に示すことを特徴とする請求項7に記載の行動分析装置。
- さらに、前記特異行動検出手段が検出した特異な移動経路に基づいて、前記標準軌跡から逸脱した原因となる原因位置を推定する推定手段を備え、
前記出力手段は、前記原因位置を視覚的に示すことを特徴とする請求項7に記載の行動分析装置。 - 移動体が移動した移動軌跡を検出する軌跡検出工程と、
予め設定した標準軌跡を記憶する軌跡記憶工程と、
前記移動軌跡と前記標準軌跡とを比較し、その差から特異な移動経路を検出する特異行動検出工程とを具備することを特徴とする行動分析方法。
Priority Applications (1)
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JP2007317581A JP2009140360A (ja) | 2007-12-07 | 2007-12-07 | 行動分析装置および方法 |
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JP2007317581A JP2009140360A (ja) | 2007-12-07 | 2007-12-07 | 行動分析装置および方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024105791A1 (ja) * | 2022-11-15 | 2024-05-23 | 富士通株式会社 | 情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置 |
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-
2007
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CN113705985A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-11-26 | 河南工业职业技术学院 | 一种学生思政状况分析预警方法、系统、终端及介质 |
CN113705985B (zh) * | 2021-08-12 | 2023-09-29 | 河南工业职业技术学院 | 一种学生状况分析预警方法、系统、终端及介质 |
WO2024105791A1 (ja) * | 2022-11-15 | 2024-05-23 | 富士通株式会社 | 情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置 |
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