しかし、特許文献1の背景技術では、基地局から送信される制御信号が常に受信できるとは限らない。さらに、海外の基地局から送信される制御信号の規格は統一されておらず、携帯電話機の時差を補正するための情報が制御信号に含まれていないことがある。つまり、使用者は、携帯電話機の液晶表示器に表示される時刻が確実に変更されないことがあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯通信端末を提供することである。
この発明の他の目的は、使用者は、旅行をする場合に、渡航先の現在時刻を確認することができる、携帯通信端末を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、或る地域の現在時刻を通知可能な携帯通信端末である。携帯通信端末は、或る地域の現在時刻を生成する生成手段、到着地域に到着する時刻を到着時刻として登録する登録手段、或る地域と到着地域との時差を時差データとして記憶する記憶手段、および時差データに基づいて登録手段に登録された到着時刻から変更時刻を生成する変更時刻生成手段を備え、現在時刻が変更時刻を経過すれば、到着地域の時刻を通知する。
第1の発明では、携帯通信端末(10)は、或る地域の現在時刻を通知可能である。生成手段(30)は、或る地域(日本)の現在時刻を生成する。登録手段(28,56a、56b,82d)は、到着地域(北京)に到着する時刻を到着時刻として登録する。記憶手段(28)は、或る地域と到着地域との時差を時差データとして記憶する。変更時刻生成手段(20,S5,S7)は、時差データに基づいて登録手段に登録された到着時刻から変更時刻を生成する。そして、携帯通信端末は、現在時刻が変更時刻を経過すれば、到着地域の時刻を通知する。
したがって、或る地域から到着地域に渡航する場合(往き)は、到着地域に到着する時刻に到着地域の時刻を使用者に通知するようになる。たとえば、航空券に記載された到着時刻は通常、往路については到着地域の時刻で記載されるため、時差データ(たとえば、日本と北京の時差)に基づいて変更時刻が生成される。したがって、使用者は、このような到着時刻をそのまま登録するだけで、到着地域に到着すると、到着地域の時刻が通知される。
さらに、到着地域が或る地域であれば、時差がないため、時差データは0時間となる。たとえば、復路については或る地域に帰ってくると、或る地域の時刻が使用者に通知される。
第1の発明によれば、使用者は、到着地域に到着する時刻を登録手段に登録するだけで、到着地域に到着すると、到着地域の時刻を通知される。これによって、使用者は、旅行をする場合に、渡航先である到着地域の時刻を確認することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、登録手段は、到着地域を登録する到着地域登録手段を含み、変更時刻生成手段は、到着地域登録手段に登録された到着地域および時差データに基づいて変更時刻を生成する。
第2の発明では、到着地域登録手段(28,62a、62b,82d)は、到着地域を登録する。そして、変更時刻生成手段は、到着地域登録手段に登録された到着地域および時差データに基づいて変更時刻を生成する。したがって、或る地域から到着地域に渡航する場合は、到着地域登録手段に登録された到着地域の時刻を使用者に通知するようになる。
第2の発明によれば、使用者は、到着地域および到着地域に到着する時刻を登録手段に登録するだけで、到着地域に到着すると、到着地域の時刻を確認することができる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、ネットワークに接続するネットワーク接続手段をさらに備え、登録手段は、ネットワークを介して到着地域と到着時刻を登録する。
第3の発明では、ネットワーク接続手段(12,14,20,)は、ネットワークに接続する。そして、登録手段は、ネットワークを介して到着地域と到着時刻を登録する。たとえば、ネットワークには複数のネットワークサーバが接続され、使用者はネットワークを介して飛行機などの乗車券を購入する。そして、飛行機の乗車券を購入した情報は、或るネットワークサーバに記録され、登録手段は或るネットワークサーバから到着地域と到着時刻を得ることで、到着地域と到着時刻を登録する。
第3の発明によれば、登録手段は、ネットワークを利用して、到着地域と到着時刻を登録することができる。これによって、使用者は、ネットワークを利用して交通機関の乗車券を購入すると、乗車券を購入した交通機関の到着時刻に到着地域の時刻を確認できるようになる。
第4の発明は、第3の発明に従属し、登録手段は、到着地域に出発する時刻を出発時刻として登録する出発時刻登録手段をさらに含み、出発時刻登録手段に登録された出発時刻の所定時間前になったときネットワーク接続手段を利用して交通機関の情報を取得する交通機関情報取得手段をさらに備える。
第4の発明では、出発時刻登録手段(28,54a、54b,82d)は、到着地域に出発する時刻を出発時刻として登録する。交通機関情報取得手段(20,S63)は、出発時刻登録手段に登録された出発時刻の所定時間前になったときネットワーク接続手段を利用して交通機関の情報を取得する。
第4の発明によれば、携帯通信端末は、交通機関の出発時刻の所定時間前に交通機関の情報を取得することができる。
第5の発明は、出発地域の現在時刻を使用者に通知可能な携帯通信端末である。携帯通信端末は、或る地域の現在時刻を生成する生成手段、出発地域から到着地域に出発する時刻を出発時刻として登録する登録手段、或る地域と出発地域との時差を時差データとして記憶する記憶手段、および登録手段に登録された出発時刻を時差データに基づいて変更時刻を生成する変更時刻生成手段を備え、現在時刻が変更時刻を経過すれば、到着地域の時刻を通知する。
第5の発明では、携帯通信端末(10)は、出発地域(北京)の現在時刻を通知可能である。生成手段(30)は、或る地域(日本)の現在時刻を生成する。登録手段(28,54a、54b,82d)は、出発地域から到着地域に出発する時刻を出発時刻として登録する。記憶手段(28)は、或る地域と出発地域との時差を時差データとして記憶する。変更時刻生成手段(20,S45,S47)は、登録手段に登録された出発時刻を時差データに基づいて変更時刻を生成する。そして、現在時刻が変更時刻を経過すれば、到着地域の時刻を通知する。
したがって、出発地域から渡航する場合に、出発地域から出発する時刻に到着地域の時刻を使用者に通知するようになる。たとえば、航空券に記載された出発時刻は通常、復路については出発地域の時刻で記載されるため、時差データ(たとえば、日本と北京の時差)に基づいて変更時刻が生成される。したがって、使用者は、北京から日本に渡航する場合に、このような出発時刻をそのまま登録するだけで、出発地域である北京から日本に出発すると、到着地域の時刻が通知される。
さらに、出発地域が或る地域(日本)であれば、生成手段が生成する時刻との時差がないため、時差データは0時間となる。たとえば、往路については出発地域に渡航すると、或る地域の時刻が使用者に通知される。
第5の発明によれば、使用者は、出発地域から或る地域に出発する時刻を登録手段に登録するだけで、出発地域から或る地域に出発すると、或る地域の時刻を通知される。これによって、使用者は、旅行から帰ってきた場合に、到着地域の時刻を確認することができる。
第6の発明は、第5の発明に従属し、登録手段は、出発地域を登録する出発地域登録手段を含み、変更時刻生成手段は、出発地域登録手段に登録された出発地域および時差データに基づいて変更時刻を生成する。
第6の発明では、出発地域登録手段(28,62a、62b,82d)は、出発地域を登録する。そして、変更時刻生成手段は、出発地域登録手段に登録された出発地域および時差データに基づいて変更時刻を生成する。したがって、出発地域から或る地域に渡航する場合には、或る地域の時刻を使用者に通知するようになる。
第6の発明によれば、使用者は、出発地域および出発地域に出発する時刻を登録手段に登録するだけで、出発地域から或る地域に出発すると、到着地域の時刻を確認することができる。
第7の発明は、第6の発明に従属し、ネットワークに接続するネットワーク接続手段をさらに備え、登録手段は、ネットワークを介して到着地域と出発時刻を登録する。
第7の発明では、ネットワーク接続手段は、ネットワークに接続する。そして、登録手段は、ネットワークを介して到着地域と出発時刻を登録する。たとえば、第3の発明と同様に、ネットワークには複数のネットワークサーバが接続され、使用者はネットワークを介して飛行機などの乗車券を購入する。そして、飛行機の乗車券を購入した情報は、或るネットワークサーバに記録され、登録手段は或るネットワークサーバから出発地域と出発時刻を得ることで、出発地域と出発時刻を登録する。
第7の発明によれば、登録手段は、ネットワークを利用して、出発地域と出発時刻を登録することができる。これによって、使用者は、ネットワークを利用して交通機関の乗車券を購入すると、乗車券を購入した交通機関の出発時刻に到着地域の時刻を確認できるようになる。
第8の発明は、第7の発明に従属し、登録手段は、到着地域に到着する時刻を到着時刻として登録する到着時刻登録手段をさらに含み、到着時刻登録手段に登録された到着時刻の所定時間前になったときネットワーク接続手段を利用して交通機関の情報を取得する交通機関情報取得手段をさらに備える。
第8の発明では、到着時刻登録手段(28,56a、56b,82d)は、到着地域に到着する時刻を到着時刻として登録する。交通機関情報取得手段(20,S63)は、到着時刻登録手段に登録された到着時刻の所定時間前になったときネットワーク接続手段を利用して交通機関の情報を取得する。
第8の発明によれば、携帯通信端末は、到着時刻の所定時間前に交通機関の情報を取得することができる。
第9の発明は、第3の発明または第7の発明に従属し、変更時刻の所定時間前になったときネットワーク接続手段を利用して交通機関の情報を取得する交通機関情報取得手段をさらに備える。
第9の発明では、交通機関情報取得手段(20,S63)は、変更時刻の所定時間前になったときネットワーク接続手段を利用して交通機関の情報を取得する。
第9の発明によれば、携帯通信端末は、変更時刻に交通機関の情報を取得することができる。
第10の発明は、第4の発明,第8の発明または第9の発明に従属し、交通機関情報取得手段が取得した情報に延発情報が含まれるとき延発情報に基づいて変更時刻を修正する変更時刻修正手段をさらに備える。
第10の発明では、変更時刻修正手段(20,S81)は、交通機関情報取得手段が取得した情報に延発情報が含まれるとき延発情報に基づいて変更時刻を修正する。たとえば、所定時間とは30分間のことである。さらに、延発情報には延発する時間が含まれるため、変更時刻修正手段は、延発する時間に基づいて変更時刻を修正する。
第10の発明によれば、使用者が搭乗する予定の交通機関の延発によって、交通機関の出発時刻および到着時刻が変化しても、携帯通信端末は、使用者の意図した時刻に、時刻を使用者に通知することができる。
第11の発明は、第4の発明,第8の発明,第9の発明または第10の発明に従属し、交通機関情報取得手段が取得した情報に運行中止の情報が含まれるとき現在時刻が変更時刻を経過しても、到着地域の時刻を使用者に通知しないように無効化する処理を施す無効化手段をさらに備える。
第11の発明では、無効化手段(20,S73)は、交通機関情報取得手段が取得した情報に運行中止の情報が含まれるとき現在時刻が変更時刻を経過しても、到着地域の時刻を使用者に通知しないように無効化する処理を施す。つまり、交通機関の運行が中止となれば、変更時刻になっても到着地域の時刻を使用者に通知しない。
第11の発明によれば、使用者が乗る予定の交通機関が運行中止であれば、到着地域の時刻は使用者に通知されない。これによって、誤った時刻が使用者に通知されることを防ぐことができる。
第12の発明は、第2の発明,第3の発明,第4の発明,第6の発明,第7の発明,第8の発明,第9の発明,第10の発明または第11の発明に従属し、交通機関の乗車券に含まれる乗車券情報を取り込む乗車券情報取込手段をさらに備え、登録手段は乗車券情報取込手段が取得した乗車券情報から到着地域または出発地域と到着時刻または出発時刻を登録する。
第12の発明では、乗車券情報取込手段(20,24,34,36)は、交通機関の乗車券に含まれる乗車券情報を取り込む。そして、登録手段は乗車券情報取込手段が取得した乗車券情報から到着地域または出発地域と到着時刻または出発時刻を登録する。たとえば、乗車券情報は、QRコードやバーコードによって表されている。
第12の発明によれば、登録手段は、乗車券情報から到着地域または出発地域と到着時刻または出発時刻を登録する。これによって、使用者は、乗車券情報取込手段によって、乗車券の情報を取り込むだけで、使用者が意図したタイミングで時刻が通知される。
この発明によれば、使用者は、到着地域に到着する時刻を登録手段に登録するだけで、到着地域に到着すると、到着地域の時刻を通知される。これによって、使用者は、旅行をする場合に、渡航先である到着地域の時刻を確認することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
<第1実施例>
図1を参照して、携帯通信端末10は、キー入力装置24を含む。キー入力装置24によってネットワーク100とのデータ通信操作が行われると、CPU20は、アンテナ12および無線通信回路14を通してネットワーク100との通信を始める。ネットワーク100は、図示しない複数のネットワークサーバと接続されており、CPU20は、ネットワーク100を介して複数のネットワークサーバのそれぞれとデータ通信を行う。LCDモニタ22は、そのデータ通信によって得られた画像や文字などを表示する。
また、キー入力装置24によって発呼操作が行われると、CPU20は、CDMA方式に対応する無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12から送出され、基地局を含む移動通信網を経て通話相手の電話機に送信される。通話相手が応答操作を行うと、通話可能状態が確立される。
通話可能状態に移行した後にキー入力装置24によって通話終了操作が行われると、CPU20は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。通話終了信号の送信後、CPU20は、通話処理を終了する。先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は、通話処理を終了する。また、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、CPU20は通話処理を終了する。
システム全体が起動している状態で通話相手からの発呼信号がアンテナ12によって捉えられると、無線通信回路14は、着信をCPU20に通知する。CPU20は、着信通知に記述された発信元情報をLCDモニタ22から出力し、図示しない着信通知用のスピーカから着信音を出力する。キー入力装置24によって応答操作が行われると、通話可能状態が確立される。
通話可能状態では、次のような処理が実行される。通話相手から送られてきた変調音声信号(高周波信号)は、アンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号は、無線通信回路14によって復調処理および復号処理を施される。これによって得られた受話音声信号は、スピーカ18から出力される。マイクロフォン16によって取り込まれた送話音声信号は、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理を施される。これによって生成された変調音声信号は、上述と同様、アンテナ12を利用して通話相手に送信される。
そして、キー入力装置24によって画像取り込み操作が行われると、CPU20は、イメージセンサ34の撮像面に照射された被写界の光学像をRAM28に格納する処理を行う。また、光学像は、カメラ処理回路32によって画像データに変換されてRAM28に格納される。RAM28に一時的に格納された画像データは、被写界のリアルタイム動画像(以下、スルー画像という)としてLCDモニタ22に表示される。使用者は、LCDモニタ22に表示されたスルー画像を確認した後に、キー入力装置24に含まれる図示しない画像取り込みキーが押圧されると、LCDモニタ22に表示されたスルー画像を画像データとしてフラッシュメモリ26に保存する。また、保存された画像データには、QRコードやバーコードなどが含まれることがあり、携帯通信端末10は、QRコードやバーコードに含まれる情報を読み取る機能を備える。
さらに、携帯通信端末10は、スケジュール機能や時刻表示機能などを備える。時刻表示機能は、LCDモニタ22にRTC30が生成した時刻情報を表示する機能である。たとえば、RTC30が生成した時刻情報が、「2007/10/31/10:30」であれば、LCDモニタ22には、2007年10月31日と10時30分が表示される。また、時刻表示機能は、日本の時刻を表示するモードと海外の時刻を表示するモードを備える。
図2(A),(B)は、スケジュール機能が備えるGUI(Graphcal User Interface)の表示例を示す図解図である。図2(A)を参照して、図2(A)は、携帯通信端末10の使用者が東京から北京に海外旅行する場合に、使用者が搭乗する飛行機の情報をスケジュール機能のGUIに入力した結果を示す表示例である。ここでは、使用者が搭乗する飛行機の情報は、使用者によって入力される。スケジュール登録(往き)50aは、日程情報52aを含む。日程情報52aは、使用者が搭乗する飛行機の出発する日程であり、たとえば「2007年12月13日」などである。出発情報54aは、使用者が搭乗する飛行機が出発する日本の時刻であり、たとえば「17時20分」などである。到着情報56aは、渡航先である飛行機が到着する地域(到着地域)の時刻であり、たとえば「20時5分」などである。航空会社情報58aは、使用者が搭乗する飛行機を保有する航空会社名であり、たとえば「ANB」などである。便名情報60aは、使用者が搭乗する飛行機の便名であり、たとえば「HBxxxx」などである。航路情報62aは、使用者が搭乗する飛行機の航路であり、たとえば「東京→北京」などである。また、航路情報62aが東京→北京であれば、使用者が搭乗する飛行機は、出発する飛行場は東京にあり、渡航先の飛行場は北京にあることを示す。
さらに、スケジュール登録(往き)50aには、出発情報チェックボックス64aおよび到着情報チェックボックス66aを含む。この出発情報チェックボックス64aおよび到着情報チェックボックス66aの詳細な説明は後述する。また、スケジュール登録(往き)50aに含まれる情報はRAM28に記録される。
これによって、スケジュール登録(往き)50aからは、使用者が搭乗する飛行機は、2007年12月13日に、東京の空港から17時20分に出発することが分かる。また、その飛行機は、航空会社がANBであり、便名がHBxxxxである。そして、その飛行機は、20時5分に北京の飛行場に到着することが分かる。
図2(B)は、携帯通信端末10の使用者が東京から北京に海外旅行に行った後に、北京から東京に帰ってくる場合の使用者が搭乗する飛行機の情報をスケジュール機能のGUIに入力した結果を示す表示例である。図2(B)を参照して、スケジュール登録(帰り)50bは、スケジュール登録(往き)50aと同様に、日程情報52bを含む。日程情報52bは、使用者が海外旅行へ行った場合の帰りの日程であり、たとえば「2007年12月15日」などである。出発情報54bは、帰りに使用者が搭乗する飛行機の出発する渡航先の時刻であり、たとえば「14時45分」などである。到着時刻56bは、帰りに使用者が搭乗する飛行機の到着する日本の時刻であり、たとえば「19時10分」などである。航空会社情報58bは、帰りに使用者が搭乗する飛行機を保有する航空会社名であり、たとえば「ANB」などである。便名情報60bは、帰りに使用者が搭乗する飛行機の便名であり、たとえば「HByyyy」などである。航路情報62bは、帰りに使用者が搭乗する飛行機の航路であり、たとえば「北京→東京」などである。また、航路情報62bが北京→東京であれば、海外旅行に行った場合に使用者が搭乗する飛行機は、北京の飛行場から出発し、東京の飛行場に到着することを示す。さらに、出発情報チェックボックス64aおよび到着情報チェックボックス66aと同様にして、出発情報チェックボックス64bおよび到着情報チェックボックス66bの詳細な説明は後述する。なお、スケジュール登録(往き)50aと同様にして、スケジュール登録(帰り)50bに含まれる情報はRAM28に記録される。
これによって、スケジュール登録(帰り)50bからは、使用者が搭乗する飛行機は、2007年12月15日に、北京の空港から14時45分に出発する。また、その飛行機は、航空会社がANBであり、便名がHByyyyである。そして、その飛行機は、19時10分に東京の飛行場に到着することが分かる。
図3は、時差テーブルの一例を示す図解図である。時差テーブルは、日本と各国に存在する空港との時差を表すテーブルである。図3を参照して、たとえば、日本の時刻に対して、ロンドンに存在する空港の時刻とは−9時間の時差があり、キャンベラに存在する空港の時刻とは+1時間の時差があり、北京に存在する空港の時刻とは−1時間の時差があり、モスクワに存在する空港の時刻は−6時間の時差があり、ワシントンD.Cに存在する空港の時刻は−14時間の時差があり、ハワイに存在する空港の時刻とは−19時間の時差がある。また、日本国内の空港であれば、時差は0時間となる。すなわち、日本の現在時刻が、20時であれば、ロンドンに存在する空港の現在時刻は11時であり、キャンベラに存在する空港の現在時刻は21時であり、北京に存在する空港の現在時刻は19時であり、モスクワに存在する空港の現在時刻は14時であり、ワシントンD.Cに存在する空港の現在時刻は6時であり、ハワイに存在する空港の現在時刻は1時である。
図4はRAM28のメモリマップを示す図解図である。図4を参照して、RAM28のメモリマップには、プログラム記憶領域80およびデータ記憶領域82を含まれる。プログラム記憶領域80は、携帯通信端末10を動作させるためのプログラムを記憶する。携帯通信端末10を動作させるためのプログラムは、到着時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80a,出発時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80b,時刻変更処理プログラム80cおよびスケジュール変更確認処理プログラム80dなどによって構成される。到着時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80aは、図2(A),(B)に示す、使用者が搭乗する飛行機の到着情報56aまたは到着情報56bに従って、変更時刻を生成するためのプログラムである。たとえば、到着地域(たとえば、北京)の時刻である飛行機の到着時刻とRTC30が生成する日本の時刻とは時差があるため、到着時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80aの処理では、到着時刻情報56aに記録される到着地域の時刻および図3に示す時差テーブルに基づいて変更時刻が生成される。そして、変更時刻に基づいて、LCDモニタ22に表示される現在時刻が変更されると、飛行機の到着にあわせて、LCDモニタ22に表示される日本の時刻が海外旅行先である到着地域の時刻に変更される。
出発時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80bは、図2(A),(B)に示す使用者が搭乗する飛行機の出発情報54aまたは出発情報54bに従って、海外旅行先の現在時刻に変更する変更時刻を生成するためのプログラムである。たとえば、出発地域(たとえば、北京)の時刻である飛行機の到着時刻とRTC30が生成する日本の時刻とは時差があるため、出発時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80aの処理では、出発時刻情報54aに記録される出発地域の時刻および図3に示す時差テーブルに基づいて変更時刻が生成される。
時刻変更処理プログラム80dは、先述した、LCDモニタ22に表示される現在時刻を海外旅行先の現在時刻に変更するためのプログラムである。つまり、到着時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80aまたは到着時刻に基づく変更時刻の生成処理プログラム80bによって設定された変更時刻に基づいて、LCDモニタ22に表示される時刻を変更する。
スケジュール変更確認処理プログラム80dは、使用者が搭乗する予定の飛行機に延発または欠航が生じた場合に、つまり図2(A),(B)で示すスケジュール機能のGUIに入力した結果に変更が生じた場合に、その入力した結果を変更してよいか、使用者に確認するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、携帯通信端末10を動作させるためのプログラムは、通話を行うためのプログラム,ネットワークサーバとのデータ通信を制御するプログラム,スケジュールの登録を処理するプログラム,時刻表示機能を制御するプログラムなども含む。
図5は、図4に示したデータ記憶領域82の具体的な内容を示す図解図である。図5を参照して、データ記憶領域82には、画像データ82a,文字列データ82b,時差変更テーブルデータ82c,スケジュールデータ82dおよび変更時刻データ82eが記憶される。また、データ記憶領域82には、出発時刻フラグ82f,到着時刻フラグ82gおよび欠航フラグ82hが設けられる。さらに、データ記憶領域82には、時刻レジスタ82iおよび海外時刻レジスタ82jが設けられる。
画像データ82aは、携帯通信端末10のLCDモニタ22に表示される画像のデータである。また、LCDモニタ22に表示される画像は、携帯通信端末10の待機中に表示される画像,ネットワークサーバとのデータ通信によって得られた画像,画像取り込み操作によって取り込まれた画像およびスケジュール機能が備えるGUIに用いられる画像などである。
文字列データ82bは、携帯通信端末10のLCDモニタ22に表示される文字列のデータである。また、LCDモニタ22に表示される文字列は、LCDモニタ22に表示される現在時刻の数字,スケジュール変更確認処理プログラム80dで使用者にスケジュールの変更を確認する漢字やひらがななどである。
時差テーブルデータ82cは、図3に示す時差テーブルの各欄に記録されたデータによって構成される。スケジュールデータ82dは、図2(A),(B)に示すスケジュール機能のGUIによって入力したデータによって構成される。また、図2(A)で示す、スケジュール機能のGUIによって入力したデータを2007/12/13のスケジュールデータ90、図2(B)で示すスケジュール機能のGUIによって入力したデータを2007/12/15のスケジュールデータ92とする。変更時刻データ82eは、到着時刻に基づく変更時刻の設定処理プログラム80aまたは到着時刻に基づく変更時刻の設定処理プログラム80bによって設定された変更時刻で構成される。また、2007/12/13の変更時刻データ94は、2007/12/13のスケジュールデータ90に含まれる到着情報56aまたは出発情報54aに基づいて設定されたデータである。また、2007/12/15の変更時刻データ96は、2007/12/13の変更時刻データ94と同様にして、2007/12/15のスケジュールデータ92に含まれる到着情報56bまたは出発情報54bに基づいて設定されたデータである。
出発時刻フラグ82fは、上述した、出発情報チェックボックス64aまたは出発情報チェックボックス64bにチェックがされたか否かを判別するためのフラグである。たとえば、出発時刻フラグ82fは、1ビットのレジスタで構成される。出発時刻フラグ82fが成立(オン)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定され、出発時刻フラグ82fが不成立(オフ)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。また、出発時刻フラグ82fの初期設定はオフに設定される。
到着時刻フラグ82gは、上述した、到着情報チェックボックス66aまたは到着情報チェックボックス66bにチェックがされたか否かを判別するためのフラグである。たとえば、到着時刻フラグ82gは、1ビットのレジスタで構成される。到着時刻フラグ82gが成立(オン)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定され、到着時刻フラグ82gが不成立(オフ)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。また、到着時刻フラグ82gの初期設定はオンに設定される。さらに、実施例では、使用者によって出発情報チェックボックス64aまたは出発情報チェックボックス64bがチェックされている場合に、出発時刻フラグ82fはオンされ、到着時刻フラグ82gはオフされる。一方、使用者によって到着情報チェックボックス66aまたは到着情報チェックボックス66bがチェックされている場合には、到着時刻フラグ82gはオンされ、出発時刻フラグ82fはオフされる。
つまり、出発情報チェックボックス64aおよび出発情報チェックボックス64bは、出発時刻フラグ82fに設定される値を変更するためのチェックボックスであり、到着情報チェックボックス66aおよび到着情報チェックボックス66bは、到着時刻フラグ82gに設定される値を変更するためのチェックボックスである。
欠航フラグ82hは、使用者が搭乗する予定の飛行機が欠航になったか否かを判別するためのフラグである。たとえば、欠航フラグ82hは、1ビットのレジスタで構成される。欠航フラグ82hが成立(オン)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定され、欠航フラグ82hが不成立(オフ)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。また、この実施例では、欠航フラグ82hの初期設定はオフにされる。そして、スケジュール変更確認処理プログラム80dの処理によって、使用者が搭乗する予定の飛行機が欠航であると判別された場合に、欠航フラグ82hはオンされ、時刻変更処理が終了するとオフにされる。
時刻レジスタ82iは、RTC30が生成した時刻のデータを一時的に格納するレジスタである。たとえば、RTC30に日本の現在時刻が設定されている場合に、2007年11月10日の14時20分であれば、時刻レジスタ82iには、「2007/11/10/14:20」が格納される。海外時刻レジスタ82jは、日本の現在時刻に対して、日本と海外との時差が計算された結果、つまり渡航先の時刻を格納するレジスタである。たとえば、時刻レジスタ82iに2007/11/10/14:20が格納されている場合に、日本と北京との時差を計算した結果が2007/11/10/13:20であれば、海外時刻レジスタ82jには、「2007/11/10/13:20」が格納される。また、時刻レジスタ82iに格納されたデータは、時刻表示機能の日本の時刻を表示するモードや日本と海外との時差の計算に用いられ、海外時刻レジスタ82hに格納されたデータは、海外の時刻を表示するモードで用いられる。
図示は省略するが、データ記憶領域82には、ネットワーク100とのデータ通信操作で得られたデータや他のデータが記憶されるとともに、携帯通信端末10の動作に必要な他のカウンタやフラグも設けられる。
具体的には、CPU20は、μITRONやSymbianなどのマルチタスクOSの制御下で、図6に示す到着時刻に基づく変更時刻の設定処理および図7に示す時刻変更処理などを含む複数のタスクを実行する。ここでは、使用者が日本から北京へ海外旅行に行く場合と、使用者が北京から日本へ帰ってくる場合とに分けて説明する。また、図6に示す到着時刻に基づく変更時刻の設定処理が行われるには、到着時刻フラグ82gがオンであればよい。
まず、使用者が日本から北京へ海外旅行に行く場合について説明する。図6は到着時刻に基づく変更時刻の生成処理を示すフロー図である。図6を参照して、ステップS1では、新しいスケジュールデータが記録されたか否かを判定する。たとえば、図5に示すスケジュールデータ82dに2007/12/13のスケジュールデータ90として新しいデータが追加されたか否かを判断する。ステップS1でNOであれば、新しいスケジュールデータが記録されるまでステップS1の処理を行う。一方、YESであれば、つまり図2(A)に示すスケジュール機能のGUIによって入力した結果を、2007/12/13のスケジュールデータ90としてスケジュールデータ82dに追加すれば、ステップS3で到着地域が日本か否かを判断する。つまり、図2(A)に示す航路情報62aから到着地域が日本に該当する地域(たとえば、東京,大阪など)であるか否かを判定する。ここでは、到着地域が北京であるため、ステップS3ではNOと判断される。一方、YESと判定される場合の詳細な説明は後述する。
ステップS5では、時差テーブルに基づいて到着時刻から変更時刻を生成する。つまり、使用者が搭乗する飛行機の到着時刻は、渡航先である到着地域の時刻であるため、図3に示す時差テーブルに基づいて時差データを読み出し、変更時刻を生成する。また、RAM28は、その生成された変更時刻を変更時刻データ82eとして記録する。たとえば、図2に示す到着情報56aは20時5分であり、図3に示す時差テーブルに基づいて日本に対して北京の時差が−1時間であることが読み出されると、到着情報56aの20時5分から+1時間された21時5分の変更時刻が生成される。つまり、2007/12/13の変更時刻データ94は、2007/12/13/21:05となる。ステップS5の処理が終了すれば、到着時刻に基づく変更時刻の生成処理を終了する。
なお、使用者は、スケジュール機能によって、出発地域と到着地域との時差を直接入力してRAM28に記憶させておいてもよく、ステップS5の処理では、使用者が直接入力した時差に基づいて変更時刻を生成してもよい。
そして、図7は時刻変更処理を示すフロー図である。図7を参照して、ステップS21では、時刻レジスタ82iの時刻が変更時刻より進んでいるか否かを判断する。つまり、時刻レジスタ82iにはRTC30が生成した日本の時刻が格納されるため、RTC30が生成した日本の時刻が、変更時刻データ82eを構成するそれぞれの変更時刻よりも進んでいるか否かを判定する。たとえば、ステップS21では、時刻レジスタ82iの時刻が2007/12/13/21:05であれば、2007/12/13の変更時刻データ94と一致するためYESと判定されステップS23に進む。ステップS21でNOであれば、ステップS21の判断を再び行う。
次のステップS23では、到着地域は日本か否かを判断する。つまり、図2に示す航路情報62aまたは航路情報62bの航路の情報に従い、飛行機が到着地域に日本が含まれているか否かを判断する。ここでは、到着地域が北京であるため、NOと判断されステップS27で時刻レジスタの時刻に対して時差を計算した結果を海外時刻レジスタに格納する処理を実行する。つまり、RTC30が生成する時刻の変化にあわせて、海外時刻レジスタ82jは、時刻レジスタ82iに格納される時刻に対して、渡航先である北京と到着地域である日本との時差が計算された時刻を格納される。たとえば、時刻レジスタ82iの時刻は、2007/12/13/21:05であれば、日本の時刻に対する北京の時刻の時差、すなわち−1時間が修正され、海外時刻レジスタ82jには、2007/12/13/20:05が格納される。
次のステップS29では、LCDモニタ22に表示する時刻を海外時刻レジスタ82jから読み出すように設定する。つまり、時計表示機能が海外の時刻を表示するモードとなり、到着地域である渡航先の時刻をLCDモニタ22に表示する。たとえば、LCDモニタ22には、2007年12月13日の20時5分が表示される。そして、ステップS29の処理が完了すれば時刻変更処理を終了する。
これによって、使用者が日本から北京へ行く場合に、飛行機が北京に到着する時刻(到着時刻)が2007年12月13日の20時5分であれば、その飛行機が到着する時刻になれば、LCDモニタ22に表示される時刻は、北京の時刻になる。なお、RTC30が生成したステップS21の処理では、時刻が格納される時刻レジスタ82iの時刻が、変更時刻データ82eを構成するそれぞれの変更時刻を経過したか否かを判定するため、変更時刻に携帯通信端末10の電源がオフになっていたとしても、電源がオンになると同時にLCDモニタ22に表示される時刻も変更される。
続いて、使用者が北京から日本へ帰ってくる場合について説明する。図6を再び参照して、ステップS1の処理については、上述の内容と同じため省略する。また、ステップS1ではYESと判断される。そして、ステップS3では、使用者が北京から日本へ帰ってくるため、YESと判断され、ステップS7で到着時刻から変更時刻を生成する。つまり、到着地域が日本(或る地域)であり、時差がないため、図3に示す時差テーブルから読み出した時差は0時間となる。たとえば、図2(B)に示す到着情報56bから2007/12/15の変更時刻データ96を生成する。したがって、使用者が北京から日本へ渡航する場合(帰り)は、飛行機の到着時刻は日本の時刻となり、RTC30が生成する時刻との時差は0時間となる。よって、生成された2007/12/15の変更時刻データ96は、到着情報56bに含まれる到着時刻と同じ時刻となる。
そして、図7を再び参照して、ステップS21では、2007/12/15の変更時刻データ96が、時刻レジスタ82iの時刻よりも進んでいるか否かを判断される。そして、時刻レジスタ82iに格納されるRTC30が生成する時刻が、2007/12/15/19:10を経過すれば、ステップS21ではYESと判断される。そして、ステップS23では、使用者が北京から日本へ帰ってくるため、YESと判断され、ステップS25でLCDモニタ22に表示する時刻を時刻レジスタ82iから読み出すように設定する。つまり、時計表示機能が日本の時刻を表示するモードとなる。つまり、RTC30の値が格納される時刻レジスタ82iに格納される日本の時刻をそのまま読み出せばよい。たとえば、時刻レジスタ82iに格納される時刻は、2007/12/15/19:10であれば、LCDモニタ22には、2007年12月15日の19時10分が表示される。
これによって、使用者が北京から日本へ渡航する場合(帰り)に、飛行機の到着する時間(到着時刻)が200年12月15日の19時10分であれば、その飛行機が到着する時刻に、LCDモニタ22に表示される時刻は、日本の時刻になる。
ここで、図6に戻って、ステップS3でNOであれば、北京から日本以外の国(アメリカのワシントンD.C)などへ行く場合も考えられる。この場合は、ステップS5で到着時刻を日本の時刻に変換してから変更時刻として設定する。つまり、使用者は、日本に帰国することなく、北京から日本以外の国へ行くことになる。そして、図7では、ステップS23でNOと判断されて、ステップS27の処理では、日本に対するワシントンD.Cの時差が計算された時刻が、海外時刻レジスタ82jに格納されるそして、ステップS29の処理が行われるため、LCDモニタ22には、ワシントンD.Cの現在時刻が表示される。
以上の説明から分かるように、携帯通信端末10は、日本を含む或る地域の現在時刻をLCDモニタ22に表示することで、使用者に通知可能である。RTC30は、日本の現在時刻を生成する。スケジュール機能によって、RAM28には、北京に到着する時刻を到着時刻として登録される。さらにRAM28は、日本と北京との時差を時差テーブルデータ82cとして記憶する。ステップS5およびステップS7の処理では、時差テーブルに基づいて、飛行機が北京に到着する到着時刻から変更時刻を生成する。そして、携帯通信端末10のLCDモニタ22には、現在時刻が変更時刻を経過すれば、到着地域である北京の時刻が表示され、北京の時刻が使用者に通知される。
これによって、使用者は飛行機の到着時刻をスケジュール機能によって登録することで、LCDモニタ22には、飛行機の到着の時刻にあわせて渡航先の時刻が表示される。つまり、使用者は、旅行をする場合に、渡航先である到着地域の時刻をLCDモニタ22によって通知される。
なお、この第1実施例では、使用者が搭乗する飛行機の到着時刻に、LCDモニタ22に表示される時刻が変更される処理を説明したが、第2実施例として、使用者が搭乗する飛行機の出発時刻に併せて、LCDモニタ22に表示される時刻が変更されてもよい。また、第3実施例として、ネットワーク100や、QRコードおよびバーコードを利用して、使用者が搭乗する飛行機の情報を得てもよい。次に、第2実施例および第3実施例について説明する。
<第2実施例>
第2実施例では、使用者が搭乗する飛行機の出発時刻に併せて、LCDモニタ22に表示される時刻が修正される変更を説明する。第2実施例は、第1実施例の説明で使用した図1に示す携帯通信端末10の構成,図2(A),(B)に示すスケジュール機能が備えるGUIの表示例,図3に示す時差テーブル,図4に示すRAM28のメモリマップおよび図5に示すデータ記憶領域82の具体的な内容が同じであるため、第2実施例ではそれらの図および説明を省略する。
図8は出発時刻に基づく変更時刻の設定処理のフロー図である。また、図8に示す、出発時刻に基づく変更時刻の生成処理が行われるには、出発時刻フラグ82fがオンにされていればよい。図8を参照して、ステップS41では、ステップS1の処理と同様にして、新しいスケジュールが記録されたか否かを判断する。NOであれば、ステップS41の処理を再び行う。一方、ステップS41でYESであれば、ステップS3と同様にして、ステップS43で出発地域が日本か否かを判断する。たとえば、図2(A),(B)に示す航路情報62aおよび航路情報62bの出発地域が日本に属する地域であればYESと判断される。ここで、ステップS43でNOであれば、ステップS45で時差テーブルに基づいて出発時刻から変更時刻を生成する。つまり、出発地域は海外であるため、使用者が搭乗する飛行機の出発時刻は、日本の時刻と時差が生じる。よって、図3に示す時差テーブルに基づいて時差データを読み出し、変更時刻が生成される。また、RAM28は、その生成された変更時刻を変更時刻データ82eとして記録する。そして、ステップS45の処理が終了すると、出発時刻に基づく変更時刻の設定処理は終了する。ここで、ステップS43でYESであれば、ステップS47で出発時刻から変更時刻を生成する。つまり、出発地域が日本であれば、RTC30が生成する時刻と、飛行機の出発時刻の時差が生じないため、図3に示す時差テーブルから読み出した時差は0時間となる。たとえば、図2(A)に示す出発情報54aから2007/12/13の変更時刻データ94を生成する。したがって、使用者が日本から北京へ渡航する場合(往き)は、飛行機の出発時刻は日本の時刻となり、RTC30が生成する時刻との時差は0時間となる。よって、生成された2007/12/13の変更時刻データ94は、出発情報54aに含まれる出発時刻と同じ時刻となる。
なお、第1実施例と同様に、使用者は、スケジュール機能によって、出発地域と到着地域との時差を直接入力してRAM28に記憶させておいてもよく、ステップS45の処理では、使用者が直接入力した時差に基づいて変更時刻を生成してもよい。
そして、図7に示す時刻変更処理が実行されると、到着地域に応じた時刻がLCDモニタ22に表示される。たとえば、日本から北京へ渡航した場合は、北京の時刻がLCDモニタ22に表示され、北京からワシントンD.Cに渡航した場合は、ワシントンD.Cの時刻がLCDモニタ22に表示される。つまり、使用者が日本から海外旅行に行った場合、そして海外から日本へ帰ってくる場合のどちらであっても、使用者が搭乗する飛行機の出発時刻に併せて、LCDモニタ22に表示される時刻が修正される。
以上の説明から分かるように、携帯通信端末10は、LCDモニタ22によって、北京を含む出発地域の現在時刻をLCDモニタ22に表示することで、照射に通知可能である。RTC30は、日本の現在時刻を生成する。スケジュール機能によって、RAM28には、北京から出発する時刻を出発時刻として登録される。さらにRAM28は、日本と北京との時差を時差テーブルデータ82cとして記憶する。ステップS45およびステップS47の処理では、時差テーブルに基づいて、飛行機が北京から出発する出発時刻から変更時刻を生成する。そして、携帯通信端末10のLCDモニタ22には、現在時刻が変更時刻を経過すれば、出発地域の時刻とは異なる日本の時刻が表示され、日本の時刻が使用者に通知される。
これによって、使用者は、使用者自身が乗る飛行機などの出発時刻になれば、到着地域の現在時刻を確認することができる。つまり、使用者は、飛行機に乗っている間に、到着地域の現在時刻にあった生活リズムに変えることができる。
<第3実施例>
第3の実施例では、使用者が搭乗する飛行機の情報をネットワーク100や、乗車券に含まれるQRコードおよびバーコードなどを利用して、使用者が搭乗する飛行機の情報を容易に得るようにする。第3実施例は、第1実施例の説明で使用した図1に示す携帯通信端末10の構成,図2(A),(B)に示すスケジュール機能が備えるGUIの表示例,図3に示す時差テーブル,図4に示すRAM28のメモリマップ,図5に示すデータ記憶領域82および図6に示す到着時刻に基づく変更時刻の設定処理の具体的な内容が同じであり、第2実施例の説明で使用した図8に示す出発時刻に基づく変更時刻の設定処理の具体的な内容も同じであるため、第3実施例ではそれらの図および説明を省略する。
図1を参照して、キー入力装置24によってネットワーク100とのデータ通信操作が行われると、先述したとおり、CPU20は、ネットワーク100を介して複数のネットワークサーバのそれぞれとデータ通信を行う。そして、ネットワーク100を介して複数のネットワークサーバのそれぞれとデータ通信を行うことで、使用者が搭乗する飛行機の乗車券予約を行うことが可能である。飛行機の乗車券購入操作を行うと或る乗車券購入専用のネットワークサーバには、使用者が搭乗する飛行機の日程の情報,出発時刻の情報,到着時刻の情報,航空会社の情報,便名の情報および航路の情報が記録される。そこで、携帯通信端末10は、ネットワーク100を介して或る乗車券購入専用のネットワークサーバとデータ通信を行うことで、図2(A)または図2(B)に示すように、使用者が搭乗する飛行機の情報を得ることができる。つまり、図5に示すスケジュールデータ82dに新たなスケジュールデータを追加する。
これによって、使用者がネットワーク100を利用して飛行機の乗車券予約をすることで、スケジュール機能は、飛行機の乗車券に含まれる航路情報(到着地域,出発地域),到着時刻および出発時刻をRAM28に記録することができる。よって、使用者は、ネットワーク100を利用して飛行機の乗車券を購入するだけで、予約した飛行機の出発時刻および到着時刻に渡航先の時刻を確認できるようになる。
また、ネットワーク100を利用することで、使用者が搭乗する予定の飛行機が出発する前に、その飛行機の欠航情報または延発情報が公開されていないか否かを確認することができる。ここで、スケジュール変更確認処理プログラム80dが実行されると、図2(A),(B)に示す、出発情報54aまたは出発情報54bに含まれる出発時刻から所定時間前(たとえば、30分)になると、携帯通信端末10は、ネットワーク100を介して、航空会社情報58aの航空会社のHPが記録される或るネットワークサーバとデータ通信を行う。そして、便名情報60aおよび航路情報62a、または便名情報60bおよび航路情報62bに基づいて、使用者が搭乗する予定の飛行機に欠航情報または延発情報が公開されているかを確かめる。
なお、出発時刻から所定時間前だけではなく、到着情報56aおよび到着情報56bに含まれる到着時刻から所定時間前であってもよいし、変更時刻の所定時間前であってもよい。たとえば、到着時刻における所定時間は、到着時刻と使用者が出発地域の時刻との時差および飛行機の渡航時間時を考慮した時間となる。
その飛行機に延発情報が公開されていれば、図5に示す2007/12/13のスケジュールデータ90の内容を変更するか否かを使用者に確認する画像およびメッセージをLCDモニタ22に表示する。さらに、2007/12/13のスケジュールデータ90の内容が変更され、出発時刻が変更されれば、2007/12/13の変更時刻データ94の時刻を延発した時間に合わせて修正する。
これによって、使用者が搭乗する予定の飛行機が延発したとしても、その飛行機の出発時刻の30分前に、ネットワーク接続手段を利用して確認することができる。つまり、飛行機の出発時刻情報および到着時刻情報が変化しても、実際の飛行機の到着時刻または出発時刻に併せて、使用者は、渡航先の現在時刻を確認することができる。
また、その飛行機に欠航情報が公開されていれば、欠航フラグ82hはオンと設定され、図5に示す2007/12/13のスケジュールデータ90を消去するか否かを使用者に確認する画像およびメッセージをLCDモニタ22に表示する。そして、欠航フラグ82hがオンに設定されていれば、2007/12/13の変更時刻データ94の時刻となっても、LCDモニタ22に表示される時刻は修正されない。
これによって、飛行機の欠航情報は、その飛行機の出発時刻または出発時刻の所定時間前に、ネットワーク接続手段を利用して確認される。したがって、使用者が乗る予定の飛行機が欠航であれば、その飛行機の出発時刻または到着時刻の時刻になっても渡航先の現在時刻に変更しない。これによって、使用者が到着時刻情報の削除を忘れていたとしても、誤った現在時刻が表示手段に表示されることを防ぐことができる。
図9(A)は、スケジュールのデータを消去するか否かを使用者に確認する画像およびメッセージをLCDモニタ22に表示した場合の表示例を示す図解図である。図9(A)を参照して、使用者は、キー入力装置24を操作することで、YES仮想キー200またはNO仮想キー202を選ぶことで、スケジュールのデータを消去するか否かを決定する。
図9(B)は、スケジュールを変更するか否かを使用者に確認する画像およびメッセージをLCDモニタ22に表示した場合の表示例を示す図解図である。図9(B)を参照して、使用者は、図9(A)に示す表示例と同様にして、スケジュールのデータの変更を行うか否かを決定する。
図10はスケジュール変更確認処理を示すフロー図である。図10を参照して、ステップS61では、飛行機の出発時刻の30分前か否かを判断する。つまり、図5に示す2007/12/13のスケジュールデータ90に含まれる飛行機の出発時刻の情報に対して30分前であるか否かを判断する。たとえば、図2(A)に示す出発情報54aの時刻に対して30分前(つまり、16時50分)であれば、YESと判断される。なお、先述の通り、飛行機の出発時刻ではなく飛行機の到着時刻であってもよい。さらに、出発時刻または到着時刻によってステップS61の判断を行う場合は、LCDモニタ22に表示されている時刻に基づいて処理が行われるが、変更時刻によってステップS61の判断を行う場合は、RTC30が生成した時刻に基づいて処理が行われる。
ステップS61でNOであれば、再びステップS61の処理を行う。一方、YESであれば、ステップS63でスケジュールに登録した飛行機の情報を取得する。つまり、ネットワーク100を介して、その飛行機の情報(たとえば、欠航情報または延発情報など)を取得する。たとえば、図2(A)に示す航空会社情報58aの航空会社のHPが記録される或るネットワークサーバとデータ通信を行う。そして、便名情報60bや航路情報62aなどから、便名がHBxxxxであり、航路が東京から北京へ向かう飛行機の情報を得る。
次に、ステップS65でスケジュールに登録した飛行機が欠航か否かを判断する。つまり、ステップS63で取得した飛行機の情報に欠航情報が含まれているか否かを判断する。たとえば、便名がHBxxxxであり、航路が東京から北京へ向かう飛行機に欠航情報があるか否かを判断する。ステップS65でYESであれば、欠航フラグ82hをオンとする。つまり、便名がHBxxxxであり、航路が東京から北京へ向かう飛行機が欠航のため、LCDモニタ22に表示する時刻を修正する必要がないため、欠航フラグ82hはオンに設定される。次のステップS69は、スケジュール削除の確認メッセージをLCDモニタ22に表示する。つまり、図9(A)に示す表示例をLCDモニタ22に表示する。たとえば、図5に示す2007/12/13のスケジュールデータ90を削除するか否かを確認するメッセージをLCDモニタ22に表示する。次のステップS71では、削除指示が出たか否かを判断する。つまり、ステップS69で確認したスケジュール、すなわち、2007/12/13のスケジュールデータ90を削除する指示が、使用者によってされたか否かを判断する。ステップS71でYESであれば、たとえば使用者がYES仮想キー200を選択する操作を行うと、ステップS73でスケジュールを削除する。つまり、2007/12/13のスケジュールデータ90は削除される。また、ステップS71でNOであれば、たとえば使用者がNO仮想キー202を選択する操作を行うと、スケジュール変更確認処理を終了する。
ここで、ステップS65でNOであれば、スケジュールに登録した飛行機が欠航でなければ、ステップS75でスケジュールに登録した飛行機が延発か否かを判断する。つまり、ステップS63で取得した飛行機の情報に延発情報が踏まれているか否かを判断する。たとえば、便名がHBxxxxであり、航路が東京から北京へ向かう飛行機に対して、延発情報があるか否かを判断する。ステップS75でNOであれば、スケジュールに登録した飛行機に対して、欠航情報および延発情報が公開されていないため、スケジュール変更確認処理を終了する。一方、YESであれば、ステップS77でスケジュール変更の確認メッセージをLCDモニタ22に表示する。つまり、図9(B)に示す表示例をLCDモニタ22に表示する。たとえば、図5に示す2007/12/13のスケジュールデータ90の内容を変更するか否かを確認するメッセージをLCDモニタ22に表示する。次のステップS79では、変更指示が出たか否かを判断する。つまり、ステップS69で確認したスケジュール、すなわち、2007/12/13のスケジュールデータ90の内容を変更する指示が、使用者によってされたか否かを判断する。
ステップS79でYESであれば、たとえば使用者がYES仮想キー200を選択する操作を行うと、ステップS81でスケジュールおよび変更時刻を修正する。つまり、2007/12/13のスケジュールデータ90の内容を修正し、図2(A)に示す出発情報54aを延発した時間に合わせて修正される。併せて、2007/12/13の変更時刻データ94の時刻も修正される。また、ステップS79でNOであれば、たとえば使用者がNO仮想キー202を選択する操作を行うと、スケジュール変更確認処理を終了する。
図11は、図7に示す時刻変更処理のステップS21の処理とステップS23の処理との間に、欠航フラグ82hがオンであるか否かを判断する処理を加えたフロー図である。また、ステップS21−S29の処理の詳細な説明は、簡単のため省略する。図11を参照して、図10に示すスケジュール変更確認処理によって、使用者が搭乗する予定の飛行機に欠航情報が公開されたか確認されている場合に、図11に示す時刻変更処理を行うと、ステップS101では、欠航フラグ82hがオンであるか否かを判断する。ここで、ステップS101でNOであれば、すなわち使用者が搭乗する予定の飛行機には欠航情報は公開されていないため、ステップS23−ステップS29の処理を行う。一方、ステップS101でYESであれば、すなわち使用者が搭乗する予定の飛行機に欠航情報が公開されているため、LCDモニタ22に表示される現在時刻を変更せずに終了する。
これによって、ネットワーク100を利用して、使用者が搭乗する飛行機の情報を得ることで、容易にスケジュールデータ82dに新たなスケジュールのデータを登録することができる。さらに、その飛行機の情報に基づいて、欠航情報または延発情報を取得することができるため、LCDモニタ22に表示される現在時刻を変更したり、変更する処理を無効化したりすることができる。
さらに、先述したが、図1に示すキー入力装置24によって、イメージセンサ34を利用したQRコードやバーコードに含まれる情報を読み取る機能が実行されることがある。そして、飛行機の乗車券には、使用者が搭乗する飛行機の日程の情報,出発時刻の情報,到着時刻の情報,航空会社の情報,便名の情報および航路の情報を含むQRコードやバーコードが印刷される場合がある。そこで、携帯通信端末10は、飛行機の乗車券に印刷されるQRコードまたはバーコードから、イメージセンサ34を利用してQRコードやバーコードに含まれる情報を読み取ることで、図2(A)または図2(B)に示すような、使用者が搭乗する飛行機の情報を得ることができる。つまり、ネットワーク100を利用する場合と同様にして、図5に示すスケジュールデータ82dに新たなスケジュールデータを追加することができる。
これによって、スケジュール登録機能は、飛行機の乗車券に印刷されるQRコードまたはバーコードから、その飛行機の日程,到着時刻,出発時刻,航空会社,便名および航路を登録する。これによって、使用者は、イメージセンサ34を利用したQRコードやバーコードに含まれる情報を読み取る機能によって、QRコードまたはバーコードを読み取るだけで、その飛行機の出発時刻または到着時刻に渡航先の時刻を確認できるようになる。
なお、本実施例は、携帯通信端末10の通信方式には、CDMA方式だけに限らず、PHS方式,TDMA方式およびW‐CDMA方式でもよいことは言うまでもない。また、出発地域は日本だけに限らず、アメリカ,イギリスおよびロシアなどであってもよい。また、飛行機だけに限らず、フェリー,電車,バスなどの他の交通機関であってもよい。さらに、携帯通信端末10のみに限らず、時計表示機能を備えるPDA(Personal Degital Assistant)などの携帯情報端末などであってもよい。