JP2009133410A - 往復移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】毎分数百回を超える高速で往復移動することの可能な往復移動装置とその駆動手段を提供し、この高速な往復移動に対処できる往復移動装置とその駆動手段、安定して駆動する駆動源とその制御手段、及び高速な激しい振動を抑える制振手段を提供する。
【解決手段】ガイドウェイと、このガイドウェイに支持されて往復動し、下面にガイドウェイに直交して形成された駆動溝を有する移動台と、この駆動溝に嵌入する駆動ピンをそれぞれ有する2個の回転アームと、この2個の回転アームを同期して相互に逆方向に回転させる駆動源とを有することを特徴とする往復移動装置によって達成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、往復移動装置に関するものであり、特に、1対のガイドウェイと、このガイドウェイに支持されて移動台が往復動する往復移動装置に関するものである。
このような往復移動装置は、各種の機械装置に使用されており、例えば、工作機械においては、特許文献1や特許文献2に示すように、工具台等を移動させ、或いは被加工物を移動させるのに使用されている。しかしながら、これらの往復移動台は、通常は、一定の速度で比較的ゆっくりと移動させることが多く、毎分数百回を超える高速で往復移動をすることは稀である。
このような高速で往復移動をする往復移動装置は、特許文献1や特許文献2に示すような送りねじを使用した送り装置では、送り速度が大幅に不足する。このため、より高速な往復移動に対処できる往復移動装置を開発することが求められていた。
このためには、高速な往復移動に対処できる往復移動装置とその駆動手段を開発する必要があり、この駆動手段を安定して駆動する駆動源とその制御手段、並びに、高速な往復移動による激しい振動を抑える制振手段も開発しなければならない。
特開2003−94277号公報 実開平5−63754号公報
本発明の目的は、上記のような従来技術の問題点を全て解決して、毎分数百回を超える高速で往復移動することの可能な往復移動装置とその駆動手段を提供しようとするものであり、この高速な往復移動に対処できる往復移動装置とその駆動手段、並びに、この駆動手段を安定して駆動する駆動源とその制御手段、及び高速な往復移動による激しい振動を抑える制振手段を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、ガイドウェイと、このガイドウェイに支持されて往復動し、下面に前記ガイドウェイに直交して形成された駆動溝を有する移動台と、この駆動溝に嵌入する駆動ピンをそれぞれ有する2個の回転アームと、この2個の回転アームを同期して相互に逆方向に回転させる駆動源とを有することを特徴とする往復移動装置を提供するものである。
ここで、前記ガイドウェイが、相互に平行な2本のガイドバーと、このガイドバーを嵌着して支持するスライドベアリングとからなることが望ましく、また、前記スライドベアリングが、静圧軸受であることが望ましい。
そして、前記駆動溝は、前記駆動ピンの移動範囲における両端部では前記駆動ピンとの間に隙間がなく、中央部では前記駆動ピンとの間にわずかな隙間が設けられていることが望ましく、前記駆動ピンは、駆動ピン自体が回転可能に構成されていることが望ましい。
更に、前記2個の回転アームが、単一の駆動源によって相互に逆方向に回転するように駆動され、前記駆動ピンの位置が、前記2個の回転アームの中央を通り且つ前記ガイドウェイに平行な線を中心にして相互に線対称の位置になるように配置されていることが望ましく、或いは、前記2個の回転アームが、それぞれ独立して駆動する2個のサーボモータによって相互に逆方向に回転するように駆動され、前記駆動ピンの位置が、前記2個の回転アームの中央を通り且つ前記ガイドウェイに平行な線を中心にして相互に線対称の位置になるように前記サーボモータを制御する制御手段を有することが望ましい。
そして、前記2個のサーボモータの一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、前記制御手段が、前記スレーブモータの回転角を前記マスターモータの回転角に一致させる補正手段を有することが望ましく、或いは、前記2個のサーボモータの一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、前記制御手段が、前記スレーブモータの出力トルクを前記マスターモータの出力トルクに一致させる補正手段を有することが望ましい。
また、前記移動台が中間台に配置された第1のガイドウェイによって支持されており、更に、この中間台が前記移動台と同一方向に移動するほぼ同一の構造を有する第2のガイドウェイによって基台に支持されていることが望ましく、前記中間台には、前記移動台が往復移動することによって発生する振動を消去する制振手段を有することが望ましい。そして、前記制振手段が、前記中間台と前記基台の間に配置されたダンパと制振バネであることが望ましく、或いは、前記制振手段が、前記中間台と逆位相で移動するカウンターウェイトであることが望ましい。そして、前記カウンターウェイトが、基台に設けられたピニオンと、中間台とカウンターウェイトのそれぞれに設けられたラックとによって相互に連結されていることが望ましい。
更に、前記ガイドウェイを構成する相互に平行な2本のガイドバーの少なくとも1本が中空のパイプであって、この中空のパイプの内部が、配線又は配管の経路となっていることが望ましい。
本発明は、以上のように構成されているので、毎分数百回を超える高速で往復移動することの可能な往復移動装置の駆動手段を提供することができ、この高速な往復移動に対処できる往復移動装置の駆動手段と、この駆動手段を安定して駆動する駆動源とその制御手段、高速な往復移動による激しい振動を抑える制振手段を提供することができる。
以下、本発明を最良の実施形態を示す図面に基づいて説明する。図1は、本発明の往復移動装置の1例を示す斜視図であり、図2は、図1の実施例の分解斜視図、図3は、移動台の駆動溝と回転アームに設けられた駆動ピンとの関係を示す平面断面図、図4は、回転アームの駆動源を示す図3のA−A線断面図、図5は、駆動溝と駆動ピンとの隙間を誇張して描いた説明図、図6は、駆動源の他の実施例を示す下側から見た斜視図、図7は、中間台と基台の間に配置されたラック装置を示す斜視図である。
本発明の往復移動装置1は、工具や被加工物などの移動物体(図示しない)を往復台2に固定し、この往復台2をガイドウェイに沿って高速で往復移動させるものである。これを実施するために、本発明の往復移動装置1の実施形態を示す本実施例におけるガイドウェイは、図1及び図2に示すように、工具や被加工物などを取り付ける移動台2のベースであって、両側の側壁3aと連結部3bとからなる上が開いたコの字状の形状をした中間台3と、この中間台3の両側の側壁3aに設けられたスライドベアリング4と、移動台2に固定され、スライドベアリング4に嵌着して支持された相互に平行な2本のガイドバー5とを有しており、移動台2に固定された相互に平行な2本のガイドバー5が、中間台3に設けられたスライドベアリング4に挿通して嵌着されてガイドウェイを形成しており、このガイドウェイによって、移動台2が中間台3に対して往復移動するように構成されている。
しかしながら、ガイドウェイの構造はこれに限定されるものではなく、通常用いられているスライド機構などの任意のガイドウェイとすることができる。しかし、移動台2が高速移動するので、振動を抑制し、駆動力を軽減するために軽量化する必要があると共に、移動台2の姿勢を安定して移動する必要がある。このため、本実施例では、ガイドウェイを、相互に平行な2本のガイドバー5を移動台2に固定して、中間台3の両側の側壁3aにスライドベアリング4を配置し、このスライドベアリング4でガイドバー5を嵌着して支持する構成とすることによって、スライドベアリング4の間隔を大きくして移動台2の姿勢の変化を最小限にしたものである。
本実施例ではこのように構成されているが、一方では、後述するように、ガイドバー5の内部に配線や配管を通す場合には、ガイドバー5が移動台2とともに移動しないことが望ましいので、2本のガイドバー5を中間台3に固定し、移動台2にスライドベアリング4を設けてガイドバー5が移動しないようにすることを選択することもできる。
また、スライドベアリング4は、軸受ブッシュを用いたすべり軸受やボールブッシュを用いた任意のころがり軸受でもよいが、本実施例では、摩擦抵抗が少なく、かつ制振効果のある静圧軸受を採用した。このように構成することによって、ガイドウェイの剛性を高くし、振動等による移動台2の姿勢の変化を減少させる効果を得ることができる。
移動台2の下面には、図3に示すように、このガイドウェイに直交して駆動溝6が形成されており、その下方から、回転アーム7に設けられた駆動ピン8が駆動溝6に嵌入している。この駆動ピン8に設けられた2個の回転アーム7は、図示の実施例では振動の発生をできるだけ防ぐために円盤状となっているが、必要なのは駆動ピン8を回転させることのみなので、レバー状のアームになっていても支障はない。
そして、図3に示すように、駆動ピン8は、2個の回転アームの中央を通り且つガイドウェイに平行な線Bを中心にして相互に対称な位置になるように配置されており、線Bに対して常に線対称の位置を維持しながら同期して逆回転するものであって、例えば、図4に示すように、2個の回転アーム7は、回転軸11を介して歯車9で相互に噛合うように構成されており、これを単一の駆動源であるモータ10によって相互に逆方向に回転するように駆動されている。
この回転アーム7の駆動機構をより詳細に説明すると、回転アーム7の回転軸11は、中間台3の連結部3bに固定されたフレーム12にボールベアリング13で回転可能に支持されている。そして、それぞれボールベアリング13で支持された2個の回転軸11に固定された歯車9が相互に噛合っており、この歯車9をモータ10に固定された歯車14で駆動している。
このとき、双方の回転アーム7に設けられた駆動ピン8の位置は、図3に示すように、2個の回転アームの中央を通り且つガイドウェイに平行な線Bを中心にして相互に対称な位置になるように配置して、同じ歯数の歯車9で相互に噛合わせて組み立てれば、その後は、駆動ピン8の位置の変化は考慮する必要がなく、駆動ピン8が、線Bに対して常に線対称の位置を維持しながら同期して逆回転するように駆動することができる。
従って、この実施例における往復移動装置1は、ガイドウェイと、このガイドウェイに支持されて往復動し、下面にガイドウェイに直交して形成された駆動溝6を有する移動台2と、この駆動溝6に嵌入する駆動ピン8をそれぞれ有する2個の回転アーム7と、この2個の回転アーム7を同期して相互に逆方向に回転させる駆動源としてのモータ10とを有している。
そして、このガイドウェイが、相互に平行な2本のガイドバー5とこのガイドバー5を嵌着して支持するスライドベアリング4とからなっており、この実施例では、スライドベアリング4として、静圧軸受を採用している。静圧軸受は、周知のように、オイルポケットに高圧の潤滑油を注入し、この潤滑油の圧力で軸を支持するもので、支持できる負荷に比べて摩擦抵抗が小さく、制振効果があるので振動するものを支持するのに適していることが知られている。
図5に示すように、移動台2の駆動溝6の溝幅wと、この駆動溝6に貫入する駆動ピン8の外径dは、振動を生じさせないためには、d=wとするか、わずかなシマリバメとすることが望ましい。しかし、d=w或いはシマリバメとした場合には、常に移動台2の駆動溝6の両側面と駆動ピン8の外径とが接触しているので、駆動ピン8自体が回転可能なものであろうと回転しないピン状のものであろうと、必然的に滑りが生じて磨耗が発生する。
そして、一旦磨耗が発生すると、駆動ピン8自体が回転可能であれば、磨耗した面が移動台2の駆動溝6の側面に当たるときに一番安定するようになるので、常に駆動ピン8の磨耗した面が駆動溝6の側面に接触する状態で安定し、同じ磨耗した面のみが移動台2の駆動溝6の側面に接するようになって、その面のみが更に磨耗することになる。一方、駆動ピン8自体が回転しないピン状のものである時には、駆動溝6と駆動ピン8との間は常にすべりが生じているので磨耗が発生する。このため、いずれにしても駆動溝6と駆動ピン8との間に磨耗が生じて、駆動溝6と駆動ピン8との間に隙間が生じ、この隙間が振動の原因となる。
これを防止するために、本実施例では、図5に誇張して示すように、回転アーム7の回転によって駆動ピン8が駆動溝6内を移動する移動範囲における両端部では駆動ピン8の外径dと駆動溝6の幅wとの間に隙間がなく、中央部では駆動ピン8の外径dと駆動溝6の幅w’との間にわずかな隙間sが設けられている。実際には、この隙間はわずかなものであって、0.01〜0.5mm程度とすることが望ましい。そして、この隙間sは、図5に実線で示すように片側のみに設けてもよく、或いは、想像線で示すように両側に設けても良い。
そして、このわずかな隙間sを設ける加工を容易にするために、少なくとも駆動溝6の隙間sを設ける側の側面にスペーサ6aを設けて、このスペーサ6aにわずかな隙間sを設ける加工を行って貼り付けることができる。また、駆動ピン8は、図3、図4では回転しないピン状のものであるかにように描かれているが、本実施例では、駆動溝6の移動範囲の中央部(隙間のある部分)において、駆動ピン8が駆動溝6に沿って移動するときに摩擦による抵抗が生じないように、図1、図2に示されているように、駆動ピン8自体が回転可能に構成されている。
移動台2は、駆動ピン8が図3に示す位置(外側又は内側の左右端の位置)にあるときに、ガイドウェイに沿った移動台2の移動方向(上下方向)に移動する移動速度が最高速度となり、駆動ピン8が90度回転して上端又は下端に位置するときに移動速度がゼロになって、この位置で移動方向が反転する。即ち、移動台2の移動速度は、駆動ピン8が上端又は下端に位置するときを原点とするサインカーブとなり、加速度は、これを微分したコサインカーブとなる。
このことは、移動台2に加えられる力(加速度)は、駆動ピン8が図3に描かれた位置(左右端の位置)にあるときにゼロで、駆動ピン8が90度回転して上端又は下端の位置になったとき、即ち、駆動ピン8が駆動溝6の移動範囲の中央部に位置するときに最大となることを示している。従って、駆動ピン8が駆動溝6の移動範囲の中央部に位置するときが移動台2に最大の加速度が加えられているときとなり、駆動溝6と駆動ピン8とが最大の力で押し付けられているときになることを示している。
このため、駆動溝6と駆動ピン8との間に最大でsの隙間があっても、最大の力で駆動溝6の側面に駆動ピン8が押し付けられているので、駆動溝6と駆動ピン8とが離れることはなく、振動が発生することはない。一方、加速度がゼロとなる位置(図3に描かれた左右端の位置)では、駆動溝6と駆動ピン8との間に隙間がないので、ここでも振動が発生することはない。
このことは、駆動ピン8の特定の位置のみが磨耗することを防止するために、図5に示すように、駆動溝6と駆動ピン8との関係を、駆動ピン8の回転範囲における両端部では駆動ピン8の外径dと駆動溝6の幅wとの間に隙間がなく、中央部では駆動ピン8の外径dと駆動溝6の幅w’との間にはわずかな隙間sが設けるように構成しても、この構成が振動の原因にはならないことを示している。
駆動溝6と駆動ピン8との間の摩擦抵抗を減少し、部分的な磨耗を防止するために、本実施例では、駆動ピン8自体が回転可能な駆動ピンを採用している。この回転可能な駆動ピンとしては、市販のカムフォロアを使用し、或いは、ニードルベアリングをそのまま、又はニードルベアリングに耐摩耗性の高い外筒を嵌めて使用することが望ましい。特に、本実施例では、外筒を薄肉にすることによって生じる外筒の変形を最小にするために、ニードルベアリングに嵌着する外筒にフランジを形成して、このフランジによって外筒の剛性の不足をカバーするように構成している。
このように、回転可能な駆動ピン8を採用するときには、本実施例では、駆動溝6と駆動ピン8との間には隙間sが設けられているので、駆動溝6の両端部を除き、駆動ピン8は自由に回転することができる。そして、この回転によって、駆動溝6の両端部の隙間がない部分で接触する駆動ピン8の位置は、同じ位置になることはなく、特定の位置のみが磨耗することは生じなくなる。
図6は、回転アーム7の駆動源の他の実施例を示すものである。この実施例では、2個の回転アーム7を、それぞれ独立して駆動する2個のサーボモータ15(図2にも図示)と、このサーボモータ15と回転アーム7の回転軸11とに設けられ、互いに噛合う傘歯車16、17とを有している。この傘歯車16、17は、連続して噛合うように、まがり歯傘歯車とすることが望ましい。
このとき、この2個のサーボモータ15は、完全に同期して回転する必要があり、回転アーム7の駆動ピン8の位置が、ガイドウェイによる移動台2の移動方向に対して線対称の位置にあるように制御しなければならない。このため、詳細は後述する制御手段によって、同期して回転するように制御されている。
図1及び図2に示すように、移動台2が配置された中間台3は、更に、移動台2の移動方向と同一方向に移動可能となるように、ほぼ同一の構造を有するガイドウェイによって基台21に支持されている。具体的には、基台21にスライドベアリング22が設けられており、このスライドベアリング22に、中間台3に固定され、相互に平行な2本のガイドバー23が挿通している。
このスライドベアリング22とガイドバー23の組み合わせが2組設けられており、ガイドウェイを構成している。しかし、このガイドウェイは、この構造に限定されるものではないことは、前述した中間台3に配置された移動台2と同様である。
中間台3には、移動台2が往復移動することによって発生する振動を消去する制振手段が設けられている。この実施例における制振手段は、図1、図2に示す制振バネ25と、図2に示す中間台3と基台21の間に配置されたダンパ装置26との組と、図1、図2に示すカウンタウェイト27と、図7に示す中間台3と基台21の間に配置され、相互に噛合うラック装置28との組とが設けられており、移動台2が往復移動することによって中間台3に発生する振動を効率的に消去して、基台21に振動を伝えないようにすることができるように構成されている。
ここで、制振バネ25は、中間台3とストッパプレート29との間に配設された圧縮コイルバネであって、中間台3の沈み孔3cとストッパプレート29に設けられたガイドピン30との間に圧縮された状態で保持されており、2個のストッパプレート29は、連結パイプ31で相互に連結されている。
また、ダンパ装置26は、通常のオイルダンパであって、図2に示すように、中間台3の下側の位置に、両側に向かって固定されており、先端が、基台21の対応する位置に設けられた2個のストッパ32(図2には1個のみ図示されている)と当接して設けられている。制振バネ25とダンパ装置26との組は、このように構成されているので、機械的なCRダンパを構成して、中間台3に発生する振動を効率的に消去する。
カウンタウェイト27は、図1、図2に示すように、基台21の両側に1個ずつ配置されており、2個で中間台3とほぼ同じ質量に設定されていて、連結ロッド32で相互に連結されている。ラック装置28は、このカウンタウェイト27を中間台3と逆方向に移動させるための機構であって、図7に示すように、基台21に設けられたピニオン33と、中間台3とカウンタウェイト27とに固定されたラック34、35とからなっており、基台21に回転可能に取り付けられたピニオン33に、中間台3に固定されたラック34が上方から、カウンタウェイト27に固定されたラック35が下側から噛み合って、常に、基台21に対して中間台3とカウンタウェイト27とが逆方向に移動するように構成されている。
カウンタウェイト27と、中間台3と基台21の間に配置され、相互に噛合うラック装置28との組は、このように構成されているので、中間台3が振動すれば直ちにラック装置28を介してカウンタウェイト27に伝えられ、中間台3とほぼ同じ質量に設定されているカウンタウェイト27を動かすことになるので、中間台3とカウンタウェイト27との動きが相殺されて、全体の振動を消去することができる。
本実施例では、移動台2が往復移動することによって発生する中間台3の振動を消去する制振手段として、制振バネとダンパ装置との組と、カウンタウェイトとラック装置との組との2組の制振手段が採用されているが、本実施例では、移動台を移動させながら精密な加工を行うために制振手段を2組使用して振動を最大限に消去したものであり、この2組の制振手段を採用することは必須ではなく、いずれか一方の制振手段でも充分に効果があることは明らかである。また、制振手段は、ここに例示した制振バネとダンパ装置との組やカウンタウェイトとラック装置との組に限定されるものではなく、他の任意の制振手段を採用できることは当然である。
なお、この実施例では、図1に示すように、ガイドバー5は中空のパイプであって、その内部に、これも中空のパイプの連結パイプ31が配置されており、この連結パイプ31の内側に配線36、37が通してある。そして、図2に示すように、この配線36,37は、左側のサーボモータ15のための配線である。このように、ガイドウェイを構成する相互に平行な2本のガイドバー5の少なくとも1本を中空のパイプとして、この中空のパイプの内部を配線又は配管の経路とすることができる。
このとき、配線又は配管の経路となる中空のパイプが移動すると、内部の配線又は配管もこの移動によって振られるので好ましくない。そこで、本実施例では、移動するガイドバー5の内側に、更に中空のパイプである連結パイプ31を通し、この連結パイプ31の内側に配線36、37を通すことによって、この問題を解消している。
前述したように、図6に示すように、回転アーム7をそれぞれ独立して駆動する2個のサーボモータによって相互に逆方向に回転するように駆動させるときには、この2個のサーボモータ15を完全に同期して回転する必要があり、回転アーム7の駆動ピン8の位置が、2個の回転アーム7の中央を通り且つガイドウェイに平行な線Bを中心にして相互に線対称の位置になるように制御しなければならない。
このため、この実施例では、2個のサーボモータ15の一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、制御手段には、スレーブモータの回転角をマスターモータの回転角に一致させる補正手段が設けられている。
図8は、2個のサーボモータ15の一方をマスターモータとし他方をスレーブモータとしたときの制御手段の1例を示すブロック図である。始動指令41を入力すると、図示しない駆動ピン位置検出機構で、駆動ピン8が所定の位置で、且つ、2個の駆動ピン8が2個の回転アーム7の中央を通り且つガイドウェイに平行な線Bを中心にして相互に線対称の位置にあることを確認し、制御パルス発生装置42から第1の制御パルス43を出力する。
第1の制御パルス43は、マスターモータ46を駆動する側の回路(上側)とスレーブモータ47を駆動する側の回路(下側)とに分けられ、それぞれアンプ44を介して増幅されて駆動パルス45となり、マスターモータ46とスレーブモータ47に入力されて、マスターモータ46とスレーブモータ47をそれぞれ回転する。
マスターモータ46とスレーブモータ47との回転は、マスターモータ46とスレーブモータ47とによって駆動される被動体48の移動を検出するセンサ、例えば、サーボモータからの出力が、本実施例のように、歯車による輪列のように位相のずれを生じることのない伝達手段で伝達されるときには、マスターモータ46とスレーブモータ47に設けられたエンコーダ48によって検出され、それぞれの回転アーム7における駆動ピン8の位置の回転角49、50として比較装置51に入力する。
比較装置51では、それぞれの回転角49、50を比較して位相差52を算出し、この位相差52をスレーブモータ47の回転角をマスターモータ46の回転角に一致させる補正手段である補正パルス発生装置53に入力して、補正パルス発生装置53で補正パルス54に変換して出力する。補正パルス54は、加算器55でスレーブモータ47側の第1の制御パルス43に加算され、第2の制御パルス56となり、アンプ44で増幅されて駆動パルス45となってスレーブモータ47を補正して回転する。
マスターモータ46の回転及び補正されたスレーブモータ47の回転によって駆動された被動体48の動きは、回転アーム7の駆動ピン8を介して移動台2に伝えられ、移動台2は、サーボモータの回転が補正手段で補正されることによって、回転アーム7の駆動ピン8の位置が、2個の回転アーム7の中央を通り且つガイドウェイに平行な線Bを中心にして相互に線対称の位置になるように制御された往復移動を行う。
図9は、2個のサーボモータの一方をマスターモータとし他方をスレーブモータとしたときの制御手段の他の例を示すブロック図である。始動指令61を入力すると、図示しない駆動ピン位置検出機構で、駆動ピン8が所定の位置で、且つ、2個の駆動ピン8が2個の回転アーム7の中央を通り且つガイドウェイに平行な線Bを中心にして相互に線対称の位置にあることを確認し、モータ制御装置62から第1の制御電流63を出力する。この第1の制御電流63は、マスターモータ68を駆動する側の回路(上側)とスレーブモータ69を駆動する側の回路(下側)とに分流して、それぞれアンプ64、65で増幅して駆動電流66、67となり、マスターモータ68とスレーブモータ69とにそれぞれ入力されて、マスターモータ68とスレーブモータ69を回転駆動する。
このとき、マスターモータ68とスレーブモータ69との出力トルクを、電流計等のトルク検出装置70、71で検出し、検出したそれぞれの出力トルク(電流値)72、73を比較装置74に入力する。比較装置74では、出力トルク(電流値)72、73を比較して、マスターモータ68に対するスレーブモータ69の出力トルク(電流値)の差75を算出し、この出力トルク(電流値)の差75によって、補正値発生装置76で補正値77を算出する。
加算器78では、この補正値77を加減算することによってスレーブモータ69に出力する電流を計算して、スレーブモータ69の出力トルクがマスターモータ68の出力トルクに一致する第2の制御電流79を出力し、スレーブモータ69の出力トルクとマスターモータ68の出力トルクとを一致させる。
この実施例においても、マスターモータ68の回転及び補正されたスレーブモータ69の回転によって駆動される回転アーム7の動きは、駆動ピン8を介して移動台2に伝えられ、移動台2は、サーボモータの回転が補正手段で補正されることによって、回転アーム7の駆動ピン8の位置が、2個の回転アーム7の中央を通り且つガイドウェイに平行な線Bを中心にして相互に線対称の位置になるように制御された往復移動を行う。
本発明の往復移動装置は、以上に説明したように構成されているので、毎分数百回を超える高速で往復移動することの可能な往復移動装置とその駆動手段を提供することができるとともに、この高速な往復移動に対処できる往復移動装置とその駆動手段、並びに、この駆動手段を安定して駆動する駆動源とその制御手段、及び高速な往復移動による激しい振動を抑える制振手段を提供することができる。
本発明の往復移動装置の1例を示す斜視図である。 図1の実施例の分解斜視図である。 移動台の駆動溝と回転アームに設けられた駆動ピンとの関係を示す平面断面図である。 回転アームの駆動源を示す図3のA−A線断面図である。 駆動溝と駆動ピンとの隙間を誇張して描いた説明図である。 駆動源の他の実施例を示す下側から見た斜視図である。 中間台と基台の間に配置されたラック装置を示す斜視図である。 2個のサーボモータ15の一方をマスターモータとし他方をスレーブモータとしたときの制御手段の1例を示すブロック図である。 2個のサーボモータの一方をマスターモータとし他方をスレーブモータとしたときの制御手段の他の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 往復移動装置
2 移動台(往復台)
3 中間台
3a 側壁
3b 連結部
3c 沈み孔
4 スライドベアリング
5 ガイドバー
6 駆動溝
6a スペーサ
7 回転アーム
8 駆動ピン
9,14 歯車
10 モータ
11 回転軸
12 フレーム
13 ボールベアリング
15 サーボモータ
16,17 傘歯車
21 基台
22 スライドベアリング
23 ガイドバー
25 制振バネ
26 ダンパ装置
27 カウンタウェイト
28 ラック装置
29 ストッパプレート
30 ガイドピン
31 連結パイプ
32 連結ロッド
33 ピニオン
34,35 ラック
36,37 配線
41 始動指令
42 制御パルス発生装置
43 第1の制御パルス
44 アンプ
45 駆動パルス
46 マスターモータ
47 スレーブモータ
48 被動体(エンコーダ)
49,50 回転角
51 比較装置
52 位相差
53 補正パルス発生装置
54 補正パルス
55 加算器
56 第2の制御パルス
61 始動指令
62 モータ制御装置
63 第1の制御電流
64,65 アンプ
66,67 駆動電流
68 マスターモータ
69 スレーブモータ
70,71 トルク検出装置
72,73 出力トルク(電流値)
74 比較装置
75 出力トルク(電流値)の差
76 補正値発生装置
77 補正値
78 加算器
79 第2の制御電流

Claims (15)

  1. ガイドウェイと、
    このガイドウェイに支持されて往復動し、下面に前記ガイドウェイに直交して形成された駆動溝を有する移動台と、
    この駆動溝に嵌入する駆動ピンをそれぞれ有する2個の回転アームと、
    この2個の回転アームを同期して相互に逆方向に回転させる駆動源とを有することを特徴とする往復移動装置。
  2. 前記ガイドウェイが、相互に平行な2本のガイドバーと、このガイドバーを嵌着して支持するスライドベアリングとからなることを特徴とする請求項1に記載の往復移動装置。
  3. 前記スライドベアリングが、静圧軸受であることを特徴とする請求項2に記載の往復移動装置。
  4. 前記駆動溝は、前記駆動ピンの移動範囲における両端部では前記駆動ピンとの間に隙間がなく、中央部では前記駆動ピンとの間にわずかな隙間が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の往復移動装置。
  5. 前記駆動ピンは、駆動ピン自体が回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれかの項に記載の往復移動装置。
  6. 前記2個の回転アームが、単一の駆動源によって相互に逆方向に回転するように駆動され、前記駆動ピンの位置が、前記2個の回転アームの中央を通り且つ前記ガイドウェイに平行な線を中心にして相互に線対称の位置になるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の往復移動装置。
  7. 前記2個の回転アームが、それぞれ独立して駆動する2個のサーボモータによって相互に逆方向に回転するように駆動され、前記駆動ピンの位置が、前記2個の回転アームの中央を通り且つ前記ガイドウェイに平行な線を中心にして相互に線対称の位置になるように前記サーボモータを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の往復移動装置。
  8. 前記2個のサーボモータの一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、前記制御手段が、前記スレーブモータの回転角を前記マスターモータの回転角に一致させる補正手段を有することを特徴とする請求項7に記載の往復移動装置。
  9. 前記2個のサーボモータの一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、前記制御手段が、前記スレーブモータの出力トルクを前記マスターモータの出力トルクに一致させる補正手段を有することを特徴とする請求項7に記載の往復移動装置。
  10. 前記移動台が中間台に配置された第1のガイドウェイによって支持されており、更に、この中間台が前記移動台と同一方向に移動するほぼ同一の構造を有する第2のガイドウェイによって基台に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の往復移動装置。
  11. 前記中間台は、前記移動台が往復移動することによって発生する振動を消去する制振手段を有することを特徴とする請求項10に記載の往復移動装置。
  12. 前記制振手段が、前記中間台と前記基台の間に配置されたダンパと制振バネであることを特徴とする請求項11に記載の往復移動装置。
  13. 前記制振手段が、前記中間台と逆位相で移動するカウンターウェイトであることを特徴とする請求項11に記載の往復移動装置。
  14. 前記カウンターウェイトが、基台に設けられたピニオンと、中間台とカウンターウェイトのそれぞれに設けられたラックとによって相互に連結されていることを特徴とする請求項13に記載の往復移動装置。
  15. 前記ガイドウェイを構成する相互に平行な2本のガイドバーの少なくとも1本が中空のパイプであって、この中空のパイプの内部が、配線又は配管の経路となっていることを特徴とする請求項2又は3に記載の往復移動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111495505A (zh) * 2020-05-15 2020-08-07 芜湖青悠静谧环保科技有限公司 一种矿石破碎机用减震支架
CN113757255A (zh) * 2021-10-13 2021-12-07 中南大学 钢丝驱动的轴承弧形导轨

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