以下、本発明に係る消費税徴収型遊技システム1の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に、本発明の一実施の形態の消費税徴収型遊技システム1の概要図を示す。また、図2の(a)に会員の遊技者が使用するカード形状記憶媒体である会員用ICカード30の斜視図、(b)に非会員の遊技者が使用するカード形状記憶媒体である非会員用ICカード31の斜視図を示す。
ここで、会員の遊技者とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技者を互いに識別するIDに基づいて管理装置に登録され、会員用ICカード30を有する遊技者をいう。また、非会員の遊技者とは、会員登録されていない一般の遊技者をいう。
この一実施の形態の消費税徴収型遊技システム1では、複数のパチンコ機2および複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された消費税徴収型遊技媒体貸出機として機能する台間機3、4、複数のスロットマシン機5およびスロットマシン機5間に接続された消費税徴収型遊技媒体貸出機として機能する台間機6が島コンピュータ7を介してネットワーク8に接続されている。
また、ネットワーク8には、消費税徴収型計数機として機能する計数機9、精算機10、消費税徴収型景品払出機として機能する景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発券機20、データ表示機21、データ公開機22なども接続されている。
これらの機器からの情報は、ネットワーク8を介して管理装置13に出力され、さらに、プロトコルコンバータ14、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。なお、モデム15からカードセンタ16への情報の通信は、一般通信回線を介して行われる。
管理装置13は、例えば、管理装置13の情報を参照する機能を含んだパーソナルコンピュータ17などとも接続されている。また、管理装置13からの情報は、ネットワーク8を介して各機器に出力される。
また、台間機3、4、6が2台に対して一台の割合で貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)19が取り付けられている。また、景品管理機(POS)11には、景品払出機18を併設することもできる。
以下に、本発明の一実施の形態の消費税徴収型遊技システム1を構成する記憶媒体や各機器のそれぞれについて説明する。
(会員用ICカード30および非会員用ICカード31)
次に、図2に示された(a)会員用ICカード30および(b)非会員用ICカード31について説明する。
会員用ICカード30および非会員用ICカード31は、従来から遊技システムで使用されていたICチップを有する記憶媒体であり、カード形状を有している。非会員用ICカード31は、例えば、会員用ICカード30よりもカードの縦および横の長さが短く、さらに、厚さが薄く構成されている。
これらの会員用ICカード30や非会員用ICカード31は、ICチップと、そのICチップを取り巻くアンテナ部とを有する非接触型の記憶媒体であり、アンテナ部を介してICチップに情報の読み書きをすることができる。
会員用ICカード30または非会員用ICカード31を用いた管理システムにおいては、それぞれについて、次に示した管理システムの内のいずれか1つを採用することができる。
会員用ICカード30は、(1)IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステム、または、(2)ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置13においても管理されるシステムを採用することができる。
ここで、会員用ICカード30を用いた場合の情報とは、ID、度数、貸玉、アウト(発射玉)、セーフ(遊技機への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉:遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、入金、追加入金、貸玉数、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別、預り消費税などの情報、これらの情報を履歴情報、日毎情報、週毎情報とした情報、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの会員情報などをいう。また、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。さらに、これらの情報は、会員用ICカード30を用いた場合の会員として処理される情報である。
また、上記ポイントには、来店ポイント(台間機に会員用ICカードを差し込むと付与されるポイント)、貸玉ポイント(貸し玉数に応じて付与されるポイント)、勝敗ポイント(アウト数からセーフ数の差に応じて、負けた客に付与されるポイント)、稼動ポイント(アウト数に応じて付与されるポイント)などがある。また、会員用ICカード30を用いた場合の管理装置13によって管理される情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
非会員用ICカード31は、(3)IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステム、(4)度数などの有価情報などの情報を有し、管理装置13においてはその情報を管理しないシステム、(5)ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置13においても管理されるシステムを採用することができる。(4)は、管理装置13において情報の管理をする必要がある会員用ICカード30には採用されない。
ここで、非会員用ICカード31を用いた場合の情報とは、度数、貸玉、入金、追加入金、貸玉数、預り消費税などの情報、これらの情報を所定の期間に限って管理する情報などをいう。これらの情報は、非会員用ICカード31を用いた場合の非会員として処理される情報である。また、これらの情報には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技機への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉:遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別などが含まれない点で会員用ICカード30を用いた場合の会員として処理される情報と異なる。また、非会員用ICカード31を用いた場合の管理装置13によって管理されている情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
ここで、会員用と同様に非会員用にもICカードを用いた例を示したが、非会員用のICチップを有する記憶媒体として、コイン形状のICコインを用いることもできる。この場合には、台間機3、4、6には、このICコインを受け入れるための受入部が構成される。
なお、本発明の一実施の形態の消費税徴収型遊技システム1において、上述した(1)会員用ICカード30は、IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理される場合について説明するが、勿論、上述した他の管理システム(2)も採用することができる。また、消費税徴収型遊技システム1において、上述した(3)非会員用ICカード31は、IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理される場合について説明するが、勿論、上述した他の管理システム(4)、(5)も採用することができる。
以下に説明する本発明の一実施の形態の消費税徴収型遊技システム1を構成する各機器において、精算機10では、非会員用ICカード31が使用された場合に、残度数を精算する際、使用した度数より算出した消費税分を入金時に預かった消費税分より差し引いた残りの預り消費税の情報を記録した預り証を発行するものを選択することもできる。また、精算機10では、会員用ICカード30が使用された場合には、会員用ICカード30に記録されているIDに基づいて、預り消費税の情報を管理装置13に出力し、管理装置13においてID毎に預り消費税の情報を記録するものとする。
なお、ここでは、上述した預り消費税の管理構成を一例として示しているが、この管理構成に限るものではない。例えば、精算機10において、預り消費税の情報を非会員用ICカード31のIDに基づいて、預り消費税の情報を管理装置13に出力し、管理装置13においてID毎に預り消費税の情報を記録してもよい。この場合、預り証を発行する必要がなくなり、預り証を処理する機能は削除することができる。本発明の消費税の処理は、上記管理構成や以降例示するものも含めて複数であり、各遊技ホール毎に税制についての指導の改廃の繰り返し県毎の差や、営業施策上好ましいと思える消費税の処理を選択可能であり、1つの遊技ホールにおいても各遊技機毎の消費税対応機能にあわせて複数の処理を遊技機毎に同時に複数選択することもできる。
(発券機20)
図3は、発券機20の外観を示す側面図、図4は発券機20の構成部を示す図、図5は発券機20における動作の流れを示す図である。
まず、図3を参照して、発券機20の構成について説明する。
図3には、発券機20を側面から見た図が示されており、カード挿入口20a、紙幣挿入口20b、購入度数ボタン20c、預り証挿入口20gで主に構成されている。
発券機20は、紙幣挿入口20bから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン20cで選択された、10000円、5000円、3000円、1000円、投入された金額全部をあらわす「10000」「5000」「3000」「1000」「全部」の表示の中から金額に対応する度数を会員用ICカード30に更新したり、会員用ICカード30が用いられない場合には、その金額に対応する度数が記録された非会員用ICカード31の発行を行うものである。この際、発券機20において、消費税を徴収する場合には、後述する所定の手段によって、購入金額に対応して消費税が徴収するを選択することもできる。
さらに、発券機20では、非会員用ICカード31が使用された場合に、残度数を精算する際、精算機10において使用した度数より算出した消費税分を以前の入金時に預かった消費税分より差し引いた残りの預り消費税の情報が記録された預り証が発行するようにし、その預り証からその記録された残りの預り消費税情報を読み取り、非会員用ICカード31の発行時に、その残りの預りの消費税情報に対し新たに入金した分の預り消費税を加算することも選択できる。また、発券機20では、会員用ICカード30が使用された場合に、預り消費税の情報は、会員用ICカード30のIDに基づいて管理装置に出力され、管理装置でID毎に記録される。
なお、精算機10において消費税情報を非会員用ICカード31のIDに基づいて管理装置13に記録してもよい。この場合には、精算機10からの預り証の発行、発券機20における預り証挿入口20gなどの預り証処理機能の保有などをする必要がなくなるので、機器の構成を簡易化することができる。
ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。また、発券機20では、会員用ICカード30を利用する場合に、来店ポイントが付与される。付与された来店ポイントは、管理装置13において、会員用ICカード30のIDに基づいて管理されているポイント数に加算される。
図4に示すように、発券機20は、制御部100、カード処理部101、非会員用カード発行部102、選択ボタン検知部103、貨幣識別部104、預り証処理部105から構成されている。
制御部100は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部100では、カード処理部101、非会員用カード発行部102、選択ボタン検知部103、貨幣識別部104、預り証処理部105の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。また、制御部100では、ROMやRAMに格納された、例えば、消費税演算プログラムなどに基づいて、消費税を徴収するための各種演算を行う。
カード処理部101は、会員カード処理部として機能し、カード挿入口20aから挿入された会員用ICカード30に記録された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部100への出力、制御部100からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
非会員用カード発行部102は、非会員カード処理部として機能し、非会員用ICカード31にIDを付与して発行を行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。また、非会員用カード発行部102は、紙幣挿入口20bから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン20cで選択された金額に対応する度数や預り消費税の情報などを非会員用ICカード31のIDとともに制御部100への出力するものである。
選択ボタン検知部103は、購入度数ボタン20c、取消/釣りボタン20dが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部100に信号を出力するものである。
貨幣識別部104は、紙幣挿入口20bから挿入される4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部100に出力するものである。また、制御部100からの情報に基づいて、紙幣返却口20fから紙幣を、また硬貨返却口20hから硬貨を返却する。
預り証処理部105は、預り証挿入口20gから挿入された預り証に記録された、例えば、預り消費税の情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部100への出力などを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。なお、預り消費税の情報などの読み取りが完了した預り証は、発券機20内に回収されることが好ましい。なお、この発券機20には、預り証処理部105を設けた構成を示しているが、この預り証処理部105は、必要に応じて設ければよい。
そして、制御部100によって制御される、カード処理部101、非会員用カード発行部102、選択ボタン検知部103、貨幣識別部104、預り証処理部105の各機器部は、次のように動作する(図5)。
以下に、図5を参照してその動作を説明する。
貨幣識別部104は、紙幣挿入口20bからの入金を待機しており、紙幣挿入口20bにおける紙幣の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。
貨幣識別部104は、紙幣が入金された否かを判定する(ステップS110)。ステップS110の判定でNoの場合には、待機状態となる。
ステップS110の判定でYesの場合には、貨幣識別部104は、入金された紙幣の識別を行い、その識別情報を制御部100に出力する(ステップS111)。また、貨幣識別部104で識別された紙幣は、発券機20内の紙幣回収部(図示しない)に回収される(ステップS111)。
制御部100は、入力した識別情報に基づいて、入金額を表示させるための表示情報を表示部20eに出力し、表示部20eではその表示情報に基づいて入金額を表示する(ステップS112)。
続いて、選択ボタン検知部103において、購入度数ボタン20cの希望のボタン(10000円ボタン、5000円ボタン、3000円ボタン、1000円ボタン、全部ボタン)が押されたことを検知しない場合(ステップS113のOFFのまま)には、制御部100は待機状態となり、例えば、この状態で取消/釣りボタン20dが押されたことが判定されると(ステップS130のYes)、入金された紙幣は紙幣返却口20fから返却される(ステップS131)。
選択ボタン検知部103において、購入度数ボタン20cの希望のボタンが押されたことを検知した場合(ステップS113のON)には、例えば、購入度数ボタン20cが連続して押されていても同じ動作を繰り返さないようにするために、購入度数ボタン20cのON履歴がクリアされる(ステップS114)。そして、選択された購入度数ボタン20cの情報は、選択ボタン検知部103から制御部100に出力される。
続いて、制御部100において、例えば、制御部100に記録された情報に基づいて、消費税を徴収するか否かを判定する(ステップS115)。
ステップS115の判定でYesの場合には、制御部100は、預り消費税(A1)を次の式(1)または式(2)によって算出する(ステップS116)。
A1 = B1 × C1 …式(1)
A1 = B1 × C1 / (1 + C1) …式(2)
ここで、B1は購入度数、C1は消費税率を示す。また、式(1)を用いることで消費税が外税の場合の預り消費税(A1)が算出され、式(2)を用いることで消費税が内税の場合の預り消費税(A1)が算出される。
なお、このステップS116において、預り消費税(A1)は、現在の度数残高に対し所定の税率で所持されることが望ましく、例えば、現在の度数残高が100度数(1万円分)とすると消費税率5%の場合、500円が預り消費税として所持されるようにする。つまり、外税であれば、現在度数残高が0かつ預り消費税が5であり、新たな入金が1万円あった場合、預り消費税は新たに徴収しない。内税であれば、現在度数残高が0かつ預り消費税が2であり、新たな入金が1万円であた場合、新たに徴収する預り消費税は、本来、476円分の度数である4.76であるが、預り消費税は2あったので、差し引き2.76度数を預り消費税とし、100度数から2.76度数を減じた度数を新たな度数として設定するようにしてもよい。このようにすることで必要以上の預り消費税の徴収が避けられる。
制御部100は、この算出された預り消費税(A1)に関する表示情報を表示部20eに出力し、表示部20eではその表示情報に基づいて預り消費税(A1)を表示する(ステップS117)。
続いて、制御部100は、識別された紙幣の金額が、購入度数に対応する金額と外税の場合の預り消費税(A1)との合計金額より大きいか否かを判定する(ステップS118)。
ステップS118の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数に対応する金額と外税の場合の預り消費税(A1)との合計金額より小さい場合(ステップS118のNo)には、制御部100は、購入度数に対応する金額と外税の場合の預り消費税(A1)との合計金額から識別された紙幣の金額を差し引き、不足金額を算出する。そして、制御部100は、その算出した不足金額に関する情報を表示部20eに出力し、表示部20eではその表示情報に基づいて不足金額を表示する(ステップS119)。
ステップS115の判定でNoの場合には、制御部100は、預り消費税(A1)を「0」とする(ステップS120)。
続いて、制御部100は、識別された紙幣の金額が、購入度数に対応する金額より大きいか否かを判定する(ステップS121)。
ステップS121の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン20cの金額より小さい場合(ステップS121のNo)には、制御部100は待機状態となり、例えば、この状態で取消/釣りボタン20dが押されたことが判定されると(ステップS130のYes)、入金された紙幣は紙幣返却口20fから返却される(ステップS131)。
一方、ステップS121の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン20cの金額以上の場合(ステップS121のYes)、またはステップS118の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数に対応する金額と外税の場合の預り消費税(A1)との合計金額より大きい場合(ステップS118のYes)には、カード処理部101は、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS122)。
ステップS122の判定でYesの場合、カード処理部101は、会員用ICカード30に記録されたIDを読み取り、読み取ったID、貨幣識別部104で識別された紙幣の金額、選択された購入度数ボタン20cの金額、算出された預り消費税(A1)などをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS123)。また、会員用ICカード30を利用の場合に付与される来店ポイントが付与され、付与された来店ポイントは、管理装置13において、会員用ICカード30のIDに基づいて管理されているポイント数に加算される(ステップS123)。管理装置13は、読み取られたIDの度数残高に、購入した度数を追加し、その更新された情報をネットワーク8を介して制御部100に出力する(ステップS123)。また、管理装置13において、会員用ICカード30のIDに基づいて管理されている預り消費税に対し、ステップS123において送信された新たな預り消費税が加算される(ステップS123)。
そして、制御部100は、管理装置13から出力された、例えば、度数残高などの情報を表示するための表示情報を表示部20eに出力し、表示部20eは、例えば、その表示情報に基づいて度数残高などを表示する(ステップS124)。また、この際、表示部20eに、預り消費税(A1)や預り消費税(A1)に相当する度数を除いた実際に利用可能な度数残高などを表示させてもよい。
続いて、制御部100は、カード処理部101に会員用ICカード30を返却するための情報を出力し、カード処理部101は、その情報に基づいてカード挿入口20aから会員用ICカード30を返却する。(ステップS125)。
一方、ステップS122の判定でNoの場合、非会員用カード発行部102は、貯留された非会員用ICカード31にIDを付与し、その情報を制御部100に出力する(ステップS126)。
さらに、制御部100は、そのID情報、貨幣識別部104で識別された紙幣の金額、選択された購入度数ボタン20cの金額、算出された預り消費税(A1)などをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS127)。また、ここで、管理装置13において、非会員用ICカード31のIDに基づいて管理されている預り消費税に対し、ステップS127にて送信された新たな預り消費税が加算される(ステップS127)。さらに、管理装置13において、ステップS136において預り証に記録されたIDに基づいて管理される未処理の預り消費税があれば、算出された預り消費税(A1)に加算され、預り証に記録されたIDに基づいて管理される未処理の預り消費税は処理済みとなりクリアされる。
また、非会員用カード発行部102は、付与されたIDを非会員用ICカード31に記録する。そして、制御部100は、非会員用カード発行部102に非会員用ICカード31を返却するための情報を出力し、非会員用カード発行部102は、その情報に基づいてカード挿入口20aから非会員用ICカード31を発行する(ステップS128)。
なお、預り証の代わりに非会員カードを用いる場合、ステップS132〜ステップS136が実行されない代わりに、カード挿入口20aに非会員カード31を受け入れ可能とし、かつ、非会員カード31を感知する場合もステップS122にてNoの判定がなされ、ステップS126を実行する。この場合、その非会員カード31のIDに基づいて管理装置13に記録されている前回の預り消費税が有効期限を過ぎていなければ(有効期限を過ぎていれば「預り証有効期限切れ」などの表示を行い、このIDとIDに基づいて管理装置13に記録される前回の預り消費税はクリアされる。)、管理装置13では、ステップS116にて算出した預り消費税(A1)をこの前回の預り消費税に加算する。そして、管理装置13において、新たにステップS126にて発行されたIDに基づいて預り消費税が記憶され、元の預り証としての預り消費税を特定するIDと前回の預り消費税はクリアされる(ステップS127)。そして、受け入れた非会員カード31に対し、預り消費税を特定するIDはクリアされ、ステップS126にて発行された新たなIDが記録され発行される(ステップS128)。
続いて、制御部100において、貨幣識別部104で識別された紙幣の金額から選択された購入度数ボタン20cの金額を減じ、残金額に対応する情報を表示部20eに出力する(ステップS129)。そして、制御部100から出力された残金額に対応する情報に基づいて、表示部20eでは、その残金額を表示する(ステップS129)。
次に、選択ボタン検知部103のよって、取消/釣りボタン20dが押されたことが判定された場合(ステップS123のYes)には、選択ボタン検知部103は、その情報を制御部100に出力する。
そして、制御部100は、貨幣識別部104に残金を返却するための情報を出力する。貨幣識別部104は、その情報に基づいて、残金を紙幣返却口20fまたは硬貨返却口20hから返却する(ステップS131)。
一方、選択ボタン検知部103のよって、取消/釣りボタン20dが押されたことが判定されない場合(ステップS123のNo)には、制御部100は待機状態となる。
次に、預り証処理部105によって、預り証が預り証挿入口20gから挿入されたことが検知された場合(ステップS132のYes)には、続いて、預り証処理部105は、その預り証の有効期限が期限内か否かを判定する(ステップS133)。
預り証処理部105は、預り証の有効期限が期限切れであると判定した場合(ステップS133のNo)には、その情報を制御部100に出力する。そして、制御部100は、その情報に基づいて、表示情報を表示部20eに出力し、表示部20eではその表示情報に基づいて、例えば「預り証有効期限切れ」などの表示をする(ステップS134)。
一方、預り証処理部105は、預り証の有効期限が期限内であると判定した場合(ステップS133のYes)には、預り証に記録されている預り消費税の情報を読み取り、その情報を制御部100に出力する。制御部100は、その情報に基づいて、表示情報を表示部20eに出力し、表示部20eは、その表示情報に基づいて、預り消費税額を表示する(ステップS135)。さらに、制御部100は、預り消費税の情報を、例えば、非会員用ICカード31のIDに基づいて、管理装置13に出力し、管理装置13では、その預り消費税の情報をID毎に記録する。
(再プレー受付機12)
図6は、再プレー受付機12の外観を示す側面図、図7は再プレー受付機12の構成部を示す図、図8は再プレー受付機12における動作の流れを示す図である。
まず、図6を参照して、再プレー受付機12の構成について説明する。
図6には、再プレー受付機12を側面から見た図が示されており、カード挿入口12a、暗証番号入力用テンキーボード12b、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12e、端玉/端メダル受取口12f、表示部12g、預り証挿入口12hで主に構成されている。
再プレー受付機12は、会員用ICカード30に記憶されたIDと共に、管理装置13の再プレーFLG、貯玉数および再プレー用貯玉数の情報を書き換えるための要求信号を、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、再プレーを行える状態にするものである。
再プレーFLGは、管理装置13に書き込まれている情報で、再プレーを可能にしたり、不可能にしたりするものであり、例えば、1が書き込まれていれば再プレー可能、0が書き込まれていれば再プレー不可能になる。ここで、再プレーとは、計数機9において計数され貯玉された貯玉数のうち所定の金額(例えば1万円)に相当する玉数を再プレー用貯玉数とし、その再プレー用貯玉数分の貸玉の貸し出しによって、遊技をすることをいう。また、再プレー受付機12では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、再プレー用貯玉数に還元することもできる。
また、再プレー受付機12は、残度数を精算する際、精算機10において発行され、使用した度数より算出した消費税分を入金時に預かった消費税分より差し引いた残りの預り消費税の情報が記録された預り証が、預り証挿入口20hから挿入された場合には、その預り消費税に対応する分の、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を払出すことも行う。
なお、精算機10において、預り証を発行せずに、消費税情報を会員用ICカード30や非会員用ICカード31のIDに基づいて管理装置13に記録してもよく、この場合には、会員用ICカード30や非会員用ICカード31をカード挿入口12aより挿入し、会員用ICカード30や非会員用ICカード31のID毎に管理装置13に記録された消費税情報を読み取ることができる。これによって、再プレー受付機12に、預り証挿入口12hなどの預り証処理機能を保有する必要がなくなるので、機器の構成を簡易化することができる。
図7に示すように、再プレー受付機12は、制御部150、カード処理部151、端玉返却部152、選択ボタン検知部153、預り証処理部154から構成されている。
制御部150は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部150では、カード処理部151、端玉返却部152、選択ボタン検知部153の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
カード処理部151は、会員カード処理部として機能し、カード挿入口12aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部150への出力、制御部150からの更新された有価情報を特定可能なIDなどを会員用ICカード30に書き込みするなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
選択ボタン検知部153は、暗証番号入力用テンキーボード12b、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12eが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部150に信号を出力するものである。
預り証処理部154は、預り証挿入口12hから挿入された預り証に記録された、例えば、消費税情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部150への出力などを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。なお、消費税情報などの読み取りが完了した預り証は、再プレー受付機12内に回収されることが好ましい。なお、この再プレー受付機12には、預り証処理部154を設けた構成を示しているが、消費税情報が会員用ICカード30や非会員用ICカード31のIDに基づいて管理装置13に記録された場合には、カード処理部151によって会員用ICカード30や非会員用ICカード31のIDを読み取り、その読み取ったIDに基づいて、管理装置13に記録された消費税情報を読み取ることができる。この場合には、預り証処理部154を削除することができる。
そして、制御部150によって制御される、カード処理部151、端玉返却部152、選択ボタン検知部153、預り証処理部154の各機器部は、次のように動作する(図8)。
以下に、図8を参照してその動作を説明する。
カード処理部151は、カード挿入口12aからの会員用ICカード30の挿入を待機しており、会員用ICカード30の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。また、預り証処理部154は、預り証挿入口12hからの預り証の挿入を待機しており、預り証の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。
カード処理部151は、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS160)。
ステップS160の判定で、Noの場合には、カード処理部151は、その情報を制御部150に出力する。
続いて、預り証処理部154は、預り証(または預り証として非会員カード31)が挿入されているか否かを判定する(ステップS161)。
ステップS161の判定で、Noの場合には、預り証処理部154は、その情報を制御部150に出力し、制御部150は待機状態となる。
一方、ステップS161の判定で、Yesの場合には、預り証処理部154は、さらに、預り証に記録されたID情報によって管理装置に問い合わせて得た回答の預り消費税が「0」であるか否かを判定する(ステップS162)。
ステップS162の判定で、Noの場合には、預り証処理部154は、その情報を制御部150に出力し、制御部150は待機状態となる。
ステップS162の判定で、Yesの場合には、預り証処理部154は、預り証から読み取った預り消費税の情報を制御部150に出力する。制御部150は、その情報に基づいて、預り消費税に対応する遊技媒体を返却する情報を端玉返却部152に出力し、端玉返却部152は、その情報に基づいて端玉/端メダル受取口12fから遊技媒体を返却する(ステップS163)。さらに、制御部150は、その預り消費税の情報を表示部12gに出力し、表示部12gは、その情報に基づいて預り消費税額を表示する(ステップS163)。
このとき、会員用ICカード30が挿入され(ステップS160でYes)、端玉/端メダル返却ボタン12cが押され(ステップS169の端玉/端メダル返却)、会員カード30より読み取ったIDにより特定される貯玉数(管理装置13より受信)より任意の所定量を暗証番号入力用テンキーボード12bにより表示部12gで確認しながら指定するとその分の端玉を返却する(ステップS170)。続いて、ステップS162で預り消費税が「0」でない場合には、その分の端玉を返却する(ステップS163)。
一方、カード処理部151によって、会員用ICカード30が挿入されていることが判定された場合(ステップS160のYes)には、カード処理部151は、会員用ICカード30に記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、制御部150に出力する(ステップS164)。
次に、選択ボタン検知部153は、暗証番号入力用テンキーボード12bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部150に出力する(ステップS165)。
続いて、制御部150は、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード12bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS166)。
ステップS166の判定で、双方の番号が一致しない場合(NGの場合)は、カード処理部151によって、会員用ICカード30をカード挿入口12aから返却する(ステップS167)。
一方、ステップS166の判定で、双方の番号が一致した場合(OKの場合)は、カード処理部151は、読み取ったIDを、制御部150に出力し、さらに制御部150は、そのIDをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS168)。そして、管理装置13は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る(ステップS168)。
次に、選択ボタン検知部153は、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12eのいずれかのボタンが押されたことを検知し、押されたボタンを判定する(ステップS169)。
ステップS169の判定で、端玉/端メダル返却ボタン12cが押されたことが判定されると、その検知信号は、制御部150に出力され、さらに、制御部150からネットワーク8を介して管理装置13に出力される。そして、管理装置13から端玉分の返却信号が、制御部150を介して端玉返却部152に出力され、端玉返却部152によって、端玉が端玉/端メダル受取口12fから返却される(ステップS170)。ここで、端玉/端メダル返却ボタン12cは、貯玉数が少数で、その貯玉を再プレー受付をせずに返却したい場合に押されるもので、それによって、端玉/端メダル受取口12fから返却されるのが端玉である。
続いて、預り証処理部154は、預り証に預り消費税の情報が記録されているか否かを判定する(ステップS162)。
ステップS162の判定で、Noの場合には、預り証処理部154は、その情報を制御部150に出力し、制御部150は待機状態となる。
ステップS162の判定で、Yesの場合には、預り証処理部154は、預り証から読み取った預り消費税の情報を制御部150に出力する。制御部150は、その情報に基づいて、預り消費税に対応する遊技媒体を返却する情報を端玉返却部152に出力し、端玉返却部152は、その情報に基づいて端玉/端メダル受取口12fから遊技媒体を返却する(ステップS163)。さらに、制御部150は、その預り消費税の情報を表示部12gに出力し、表示部12gは、その情報に基づいて預り消費税額を表示する(ステップS163)。
ステップS169の判定で、カード返却ボタン12dが押されたことが判定されると、カード処理部151は、会員用ICカード30をカード挿入口12aから返却する(ステップS171)。
ステップS169の判定で、再プレー受付ボタン12eが押されたことが判定されると、その検知信号は、制御部150に出力され、さらに、制御部150からネットワーク8を介して管理装置13に出力される。そして、管理装置13において、ステップS168でIDに基づいて読み取られた貯玉数(X1)が次の式(3)(パチンコの場合)を満たすか否かが判定される(ステップS172)。
X1 ≧ 2500+2500×(手数料レート) …式(3)
ステップS172の判定で、Noの場合、再プレー用貯玉数(Y1)が次の式(4)から算出される(ステップS173)。
Y1 = X1 − X1×(手数料レート) …式(4)
ここで、手数料レートは、例えば、0.375などであり、この値は任意に変更される。
そして、管理装置13において、IDに基づいて再プレー用貯玉数(Y1)が登録され、貯玉数は0と書き換えられる(ステップS173、ステップS174)。
ステップS172の判定で、Yesの場合、管理装置13において、貯玉数(X2)は次の式(5)の値に書き換えられ、再プレー用貯玉数が2500に登録される(ステップS175、ステップS176)。
X2 = X1−2500−2500×(手数料レート) …式(5)
ステップS173またはステップS176で、再プレー用貯玉数が登録されると、IDに基づいて管理装置13の再プレーFLGを1に書き換え、再プレー可能な状態にする(ステップS177)。
また、上記式(3)、(4)、(5)はパチンコ台を対象としたものであるが、スロットマシンを対象とする場合、2500玉に代えて1万円分の500メダルとすることができる。再プレー受付機12に切替ボタンなどを設け、その切替ボタンで、パチンコ台およびスロットマシンのどちらの再プレー受付をするかを選択できるようにすることもできる。また、それぞれ、別体式の再プレー受付機12として設けられてもよい。
ここで、再プレー受付機12における処理は、上記処理に限るものではない。例えば、再プレー用貯玉を、再プレー受付機12の端玉/端メダル受取口12fに排出させてもよい。また、再プレー受付機12は単独で構成されるものに限らず、例えば、台間機3、4、6に併設されてもよい。この場合、台間機3、4、6には、暗証番号入力用テンキーボードなどがさらに設けられる。
(台間機3、4、6)
次に、消費税徴収型遊技媒体貸出機として機能する台間機3、4、6について、図9〜13を参照して説明する。
ここで、図9〜11には、台間機3、4、6の平面図、図12には、台間機3の表示部3eの一部拡大正面図を示す。また、図13には、台間機3、4、6の内部構成図を示す。
図9〜11には、3種類の台間機3、4、6を正面から見た図が示されており、図9に示した台間機3(ユニット)および図10に示した台間機4(サンド)はパチンコ用であり、図11に示した台間機6(台間メダル貸し機)はスロットマシン用である。
台間機3(ユニット)は、パチンコ機2と情報通信ができるので、パチンコ機2の貸玉ボタンが押されると、パチンコ機2内部からパチンコ機2の上皿へ直接パチンコ玉を供給することができる。一方、台間機4(サンド)は、パチンコ機2と情報通信ができないので、パチンコ玉は、サンドのノズルよりパチンコ機2の上皿へ供給される。
また、台間機6(台間メダル貸し機)は、台間機4(サンド)と同様に遊技機と情報通信ができないので、メダルは、台間機6(台間メダル貸し機)のメダル払出口に供給され、遊技者によってスロットマシン機5に移動される。なお、台間機6(台間メダル貸し機)のメダル払出口にノズルを取り付け、自動的にメダルがスロットマシン機5のメダル払出口に供給されるようにしてもよい。
また、各台間機3、4、6には、カード挿入口3a、4a、6a、貸玉ボタン3b、4b(遊技機に貸玉ボタンを有しているので台間機3(ユニット)にはない場合もある。)、再プレー用貸玉ボタン3c、4c、貸メダルボタン6b、再プレー用貸メダルボタン6c、返却ボタン3d、4d、6d、表示部3e、4e、6e、状態表示ランプ3f、4f、6f、カード回収部3g、4g、6g、リモコン受光部3h、4h、6h、カード種別表示部3i、4i、6i、メダル払出口6kなどが設けられている。また、図13に示すように、台間機3、4、6内には、制御部35、カード処理機200、電源回路36、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)19などが設置されている。
カード処理機200は、カード挿入口3a、4a、6aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31からIDなどの情報を読み取るものであり、例えば、リーダライタなどで構成される。また、カード処理機200は、カード処理機200内に設けられた度数が0となった非会員用カードを貯留するカード貯留部から非会員用カードを取り出し、例えば、IDなどを記録してカード挿入口3a、4a、6aから再発行することもできる。
ここで、1枚の会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口3a、4a、6aから挿入されると、例えば、ソレノイドなどの機械的手段によって、カード挿入口3a、4a、6aが封鎖されるので、他の会員用ICカード30または非会員用ICカード31を挿入することはできなくなる。これによって、複数の会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口3a、4a、6aに挿入されることで生じるカード詰りなどを防止することができる。また、ソレノイドなどの機械的手段を用いずに、他の方法でカード詰りなどを防止してもよい。
貸玉ボタン3b、4bは、遊技者がパチンコ玉の貸し出しを要求するときに、押されるボタンである。例えば、貸玉ボタン3b、4bが1回押されると500円分のパチンコ玉が貸し出しされる。なお、パチンコ玉の貸し出しは、標準的には500円単位で行われ、100円分(25玉)ずつ5回に分けて貸し出される。
貸メダルボタン6bは、遊技者がメダルの貸し出しを要求するときに押されるボタンである。例えば、貸メダルボタン6bが1回押されると1000円分のメダルが貸し出しされる。なお、メダルの貸し出しは、1000円単位で行われる。
再プレー用貸玉ボタン3c、4cおよび再プレー用貸メダルボタン6cは、再プレー受付機12において再プレー手続が行われた会員用ICカード使用時にのみ利用され、再プレー用に利用することができるパチンコ玉またはメダルを貸し出しするときに押される。
返却ボタン3d、4d、6dは、カード挿入口3a、4a、6aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31を排出させるための操作ボタンで、特に、遊技終了時などに押されるものである。
表示部3e、4e、6eは、例えば、預り消費税を度数に換算した値や預り消費税を含まない実際に利用可能な度数残高などを表示する。この表示は、同時に行ったり、また、交互に行うことなどができる。これによって、度数を確認でき、入金のタイミングを図ることができ、預り消費税に対応する度数が除かれた実際に利用可能な度数残高を知ることができる。また、表示部3e、4e、6eには、度数以外の情報を表示してもよい。例えば、図12に示した台間機3の表示部3eの一部拡大正面図に示されるように、「1000円のみ入金可」「会員」「再プレー」「○○万○○○.○」などの表示がなされる。
状態表示ランプ3f、4f、6fは、台間機3、4、6の状態を視覚的に識別するためのもので、例えば、エラー発生時は赤色点滅、正常動作時には緑色点灯する。電源がOFF状態とされ、オフライン動作中は消灯される。
カード回収部3g、4g、6gは、後述する会員カード処理部および非会員カード処理部として機能するカード処理機200の非会員用カードを貯留するカード貯留部において、非会員用カードの貯留限度量に達した場合に、非会員用カードを回収するものである。カード回収部3g、4g、6gに回収された非会員用カードは、従業員などによって、例えば、営業終了後などに回収される。
リモコン受光部3h、4h、6hは、遊技ホールの従業員が使用するリモコンを受光する部分である。
カード種別表示部3i、4i、6iは、例えば、緑点灯、赤点灯、青点灯の3種類の点灯が可能である。緑点灯では、キャッシュオン、すなわち直接紙幣が使用されカードが挿入されていないことを示し、赤点灯では、非会員用ICカード31が使用されていることを示し、青点灯では、会員用ICカード30が使用されていることを示す。
制御部35は、台間機3、4、6内の各構成機器の制御、台間機3、4、6以外の、例えば、島コンピュータ7などとの情報通信を行うものであり、インターフェース回路35a、CPU35b、ROM35c、RAM35dから主に構成される。
電源回路は、台間機3、4、6内の各構成機器を駆動するための電力を各構成機器に供給するものである。
貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)19は、紙幣挿入口3j、4j、6jから挿入される4種類の紙幣に対応できるコンパクトサイズの紙幣識別機であり、台間機3、4、6および島コンピュータ7と情報通信ができるように接続されている。この貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)19は、例えば、図1に示すように、2台の台間機3、4、6に対し1台の割合で、台間機3、4、6の上部の固定されたランプ板部に、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)19が設置することができる。この貯留機構付き紙幣識別装置19は、また、貯留機構付き紙幣識別装置19は、2台のパチンコ機2またはスロットマシン機5に対して1台の割合で設けられているため、貯留機構付き紙幣識別装置19の紙幣挿入口19aに入金されたときには、2台のパチンコ機2またはスロットマシン機5の内どちらのパチンコ機2またはスロットマシン機5への入金かを判定する必要がある。そこで、貯留機構付き紙幣識別装置19に2個の遊技機指定ボタン19bを設け、入金された側の遊技機指定ボタン19bを押すことによって、入金された側のパチンコ機2またはスロットマシン機5の指定を行う。
また、図9〜11、13に示すように、貯留機構付き紙幣識別装置19は、台間機3、4、6の本体に一体的に構成することもできる。
(カード処理機200)
次に、台間機3、4、6のカード挿入口3a、4a、6aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31の処理および非会員用ICカード31の発券を行うカード処理機200の一例を図を参照して説明する。
図14は、カード処理機200の斜視図である。また、図15は、カード処理機200のカード処理機開壁部201bの開口状態の斜視図である。図16は、図14に示したカード処理機200のA−A断面図である。
カード処理機200は、カード処理機本体201a、カード処理機開壁部201b、カード挿入口202、リーダライタ部203、カード貯留部204、挿入検知センサ208、位置セット検知センサ209、落下検知センサ210、搬送ベルト205から主に構成されている。
リーダライタ部203は、アンテナ駆動回路を含むIC部203a、アンテナ部203bから構成される。リーダライタ部203では、挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31からの情報の読み取りや、会員用ICカード30または非会員用ICカード31への情報の書き込みが行われる。また、リーダライタ部203は、カード処理機開壁部341bの外壁側に設置され、会員用ICカード30または非会員用ICカード31とカード処理機開壁部201bの壁部を介して情報の送受信を行っている。
なお、リーダライタ部203で読み取り、書き込み、または、読み取りおよび書き込みが不可能な会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入された場合には、その会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、カード挿入口202から返却される。
搬送ベルト205は、リーダライタ部203およびカード貯留部204が設けられたカード処理機開壁部201bの内壁に対向して、カード処理機本体201aに設けられた開口部に配置され、上下2段に設けられている。例えば、搬送ベルト205が、下1段にのみ設けられている場合には、カード貯留部204に貯留されている非会員用ICカード31の下部が押さえられるために、非会員用ICカード31の上部は、カード処理機本体205aの内壁側に偏る。これによって、カード貯留部204に貯留すべき非会員用ICカード31のカード貯留部204への移動が妨げられる。しかし、図15に示すように、上下2段に搬送ベルト205を設けることで、カード貯留部204に貯留されている非会員用ICカード31のカード処理機本体201aの内壁側への偏りが抑制されるので、カード貯留部204に貯留すべき非会員用ICカード31のカード貯留部204への移動をスムーズに行うことができる。
また、図16のカード処理機200のA−A断面図に示すように、搬送ベルト205は、回転軸211によって伝達された搬送ステップモータ212の回転によって動作する。また、上下2段に設けられた搬送ベルト205は、同期して動作する。搬送ベルト205の動作によって、カード挿入口202から挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、所定の位置まで搬送される。
また、図16に示すカード処理機200のB−B断面図を図17に示す。同図に示すように、搬送ベルト205は、3種の回転ギヤ213a、213b、213cで構成された5つの回転ギヤで回転されている。回転ギヤの径は、回転ギヤ213a、回転ギヤ213b、回転ギヤ213cの順に大きい。また、径が一番小さい回転ギヤ213aは、カード挿入口202側に配置され、次に径の大きい回転ギヤ213bが所定の間隔をおいて配置されている。さらに、径の一番大きい3つの回転ギヤ213cが、それぞれ所定の間隔をおいて配置されている。
ここで、搬送ベルト205には、突出部214が形成され、搬送ベルト205が回転したときに、カード処理機開壁部201bの内壁に接触しないように、カード処理機開壁部201bの内壁には、突出部214が通過できるように凹部215が形成されている。突出部214の突出高さは、非会員用ICカード31の厚さよりも若干小さい。
カード貯留部204は、度数残高がゼロになった非会員用ICカード31を貯留する部分である。また、会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口202に挿入されずに、貨幣が台間機に挿入され、遊技終了後に度数残高がある場合には、その度数残高およびIDを記憶させて発券するための非会員用ICカード31がカード貯留部204から取り出される。カード貯留部204は、カード処理機開壁部201bのカード通路側の壁に、非会員用ICカード31の縦横のサイズよりも大きな縦横サイズの凹部を形成することによって構成される。
図14に示すように、カード挿入口202は、重力方向に対して傾いて形成されている。また、図16に示すように、カード挿入口202の傾きに対応して、カード貯留部204の凹部の底面は、その底面の壁部の厚さが重力方向に対して増加するように、重力方向に対して傾いて形成されている。さらに、カード通路も、カード挿入口202の傾きに対応して重力方向に対して傾いて形成されている。これによって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31を搬送する搬送ベルト205、回転軸211などもカード挿入口202の傾きに対応して傾いて設置されている。なお、カード貯留部204に貯留されている非会員用ICカード31の底面を支えるカード貯留部204の側壁部の面は、重力方向に対して垂直な面、つまり水平面で構成されている。
このように、カード貯留部204に貯留される非会員用ICカード31が、その下部をカード処理機本体201aの内壁側に、その上部をカード支持板216側に位置させることで、カード排出部217に貯留されている非会員用ICカード31がなだれ落ちるのを防止することができる。
カード貯留部204の凹部には、凹部に一端が固定され、他端がカード支持板216に固定されてカード処理機本体201aの方向へ付勢されるばね218が設けられている。
そしてばね218によって付勢され貯留されたブランク状態の非会員用ICカード31は、カード搬送ベルト206がカード挿入口202方向へ駆動するとカード貯留部204より取り出し可能となる。
また、カード貯留部204の凹部には、貯留された非会員用ICカード31が満杯となった際に、自動的にカード回収部3g、4g、6gに導く、カード排出部217が設けれている。貯留された非会員用ICカード31が満杯になると、過剰分の非会員用ICカード31は、カード排出部217を通過して、カード排出部217の下方に設置されたカード回収部3g、4g、6gへ落下して回収される。
さらに、カード貯留部204の凹部の底面およびその底面に対向するカード処理機本体201aの内壁には、貯留カード空検知センサ219が設置され、一方が発光部、他方が受光部である。この貯留カード空検知センサ219は、カード貯留部204に非会員用ICカード31が貯留されていないことを検知するものである。
貯留カード空検知センサ219には、例えば、光学的センサなどが用いられる。カード貯留部204に非会員用ICカード31が貯留されていない場合には、例えば、貯留カード空検知センサ219の発光部から出射された光は、カード支持板216に開口された光透過孔220を介して貯留カード空検知センサ219の受光部に入射する。貯留カード空検知センサ219の受光部において、その光が検知されると、例えば、管理装置13へ台間機3、4、6の台番号とともに、非会員用ICカード31をカード貯留部204に補充指示する旨の情報を出力する。管理装置37は、その情報を受信すると、例えば、場内放送などによって、その台番号と補充指示を従業員に通知する。
なお、カード通路は、カード挿入口202から奥部にかけて徐々に非会員用ICカード31の1枚分の厚み分、カード処理機開壁部201b方向へなだらかな傾斜を形成している。このためその傾斜に沿って、搬送ベルト205が奥部に非会員用ICカード31を搬送すると、カード貯留部204に積層されて貯留された非会員用ICカード31の端部に、搬送する非会員用ICカード31の端部が衝突することなく、ばね218の弱い付勢力に抗して、非会員用ICカード31をカード貯留部204へ貯留することができる。非会員用ICカード31より厚い会員用ICカード30は、この徐々に幅狭に形成された進入通路に詰まる手前で、会員カード侵入防止堤221によって進入を妨害される。また、カード通路のカード挿入口3aの近傍のカード処理機本体201aの内壁に、例えば、ソレノイドなどの機械的手段によって、カード挿入口3a、4a、6aを封鎖可能なカード挿入防止手段222が備えられている。
また、カード貯留部204の凹部の底面には、電磁石223が取り付けられている。また、カード支持板216の電磁石223と対向する位置には、金属板224が取り付けることもできる。なお、金属板224を構成する材料には、磁性体が用いられる。ここで、電磁石223を作動すると、金属板224は、電磁石223に引き付けられ、ばね218を押圧する方向(図16では右方向)に移動する。そして、カード貯留部204に貯留されている非会員用ICカード31の一部をカード排出部217に導くことができる。
挿入検知センサ208、位置セット検知センサ209および落下検知センサ210は、例えば、光学的センサで構成される。各検知センサは、2つの対になるセンサで構成され、2つの対になるセンサは、カード通路を挟んで対向するように配置されている。ここで、2つの対になるセンサの一方は発光部、他方は受光部で構成されている。
次に、カード挿入口202から挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31の搬送動作を図18〜26を参照して説明する。
ここで、図18〜21および図24〜26には、図16のB−B断面図が示され、図22および23には、図14のA−A断面図が示されている。
挿入検知センサ208が、カード挿入口202から会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されたことを検知すると、搬送ステップモータ212を駆動し、搬送ベルト205を作動させる(図18)。
会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、搬送ベルト205によって、リーダライタ部203との情報のやり取りを行える位置まで搬送される。ここで、会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31と搬送ベルト205との間の摩擦力によってすべることなく搬送される。そして、その情報のやり取りを行える位置に会員用ICカード30または非会員用ICカード31が搬送されたことが、位置セット検知センサ209によって検知されると、搬送ベルト205の動作が停止される(図19)。
会員用ICカード30または非会員用ICカード31に記録されている、例えばIDなどの情報が、リーダライタ部203で読み取られる。会員用ICカード30が用いられた場合には、遊技終了後、台間機3、4、6の返却ボタン3d、4d、6dが押されると、最新の情報がリーダライタ部203によって会員用ICカード30に書き込まれ、カード挿入口202から返却される。なお、会員用ICカード30が用いられた場合には、度数残高がゼロでもカード挿入口202から返却される(図20)。
非会員用ICカード31が用いられた場合には、遊技終了後、台間機3、4、6の返却ボタン3d、4d、6dが押され、度数残高を有すれば、最新の情報が非会員用ICカード31のIDとともに、リーダライタ部203で一時記録され、非会員用ICカード31は、カード挿入口202から返却される(図20)。このリーダライタ部203で記録されたIDおよび最新の情報は、例えば、台間機3、4、6の制御部35に出力され、この制御部35から管理装置13に出力される。
一方、度数残高がゼロのときには、搬送ベルト205を再度作動し、非会員用ICカード31は、カード貯留部204に対向する位置まで搬送される(図21)。
カード貯留部204に対向する位置まで搬送するときには、図19に示すように、カード貯留部204に貯留された非会員用ICカード31は、最大径の3つの回転ギヤ213cによって、その非会員用ICカード31の搬送方向奥側のほぼ半分の面が、上下2本の搬送ベルト205によって支持されている。このように支持されることによって、貯留された非会員用ICカード31のカード挿入口202側の面と、搬送ベルト205との間に、回転ギヤ213bの径と回転ギヤ213cの径の差に対応する隙間が形成される。
搬送される非会員用ICカード31は、搬送ベルト205に搬送されてその隙間に挿入される。そして、非会員用ICカード31の先端部が、ばね218により回転ギヤ213cの方向に押圧される貯留された非会員用ICカード31と、搬送ベルト205を介して回転ギヤ213cとが接触する位置に到達すると、搬送ベルト205が回動しても搬送する非会員用ICカード31は搬送ベルト205に対し滑ってしまい一旦停止する。そして、移動してきた突出部214が非会員用ICカード31の後端部に当接し押圧して、非会員用ICカード31を貯留された非会員用カードIC31と搬送ベルト205を介して回転ギヤ213cとが接触する位置に押し込む。最終的には、突出部214は、回動を続けて、カード貯留部204に対向する位置となるまで、非会員用ICカード31を、カード貯留部204に貯留される位置とするまで搬送する(図21)。
ここで、回転ギヤ213a、回転ギヤ213b、回転ギヤ213cは、カード処理機本体201aの内壁に対して、それぞれの回転面が直線的に配列されるのが好ましく、これによって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31をスムーズに搬送することができる。また、回転ギヤ213a、213b、213cと搬送ベルト205が滑らないようにするため搬送ベルト205はタイミングベルトであることが好ましい。
一方、カード貯留部204への非会員用ICカード31の貯留量が増加すると、ばね218は、カード貯留部204の凹部の底面側に縮められ、貯留されている非会員用ICカード31もカード貯留部204の凹部の底面側に移動する(図22)。
そして、カード貯留部204に貯留された非会員用ICカード31が所定量を超えると、貯留された非会員用ICカード31のカード支持板216側の非会員用ICカード31がカード排出部217の開口部に達し、重力によりカード排出部217を落下し、カード回収部3g、4g、6gに回収される(図23)。このときに、電磁石223を作動し、金属板224を電磁石223に引き付け、非会員用ICカード31に対するばね218の押圧力を緩和してもよい。
次に、会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口202に挿入されずに、貨幣が貯留機構付き紙幣識別装置19に挿入された場合について説明する。
会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口202に挿入されずに、貨幣が貯留機構付き紙幣識別装置19に挿入されると、搬送ベルト205は、カード挿入口202から会員用ICカード30または非会員用ICカード31を搬送路に導く場合の回転とは逆に回転させられる(図24)。
そして、搬送ベルト205の突出部214によって、カード貯留部204の開口側に貯留されている非会員用ICカード31をカード挿入口202側に押圧する。このとき突出部214に押圧された非会員用ICカード31は、カード貯留部204の開口部の一端に形成されたR部225によって、スムーズに搬送路に導かれる(図25)。ここで、突出部214の突出高さは、非会員用ICカード31の厚さよりも若干小さくされているので、突出部214が、複数の非会員用ICカード31を押圧することはない。
そして、非会員用ICカード31が、リーダライタ部203との情報のやり取りを行える位置まで搬送される(図26)。
遊技終了後、台間機3、4、6の返却ボタン3d、4d、6dが押され、度数残高を有すれば、最新の情報がリーダライタ部203によって非会員用ICカード31に書き込まれ、カード挿入口202から発行される(図20)。
一方、度数残高がゼロのときには、搬送ベルト205を再度作動し、非会員用ICカード31は、カード貯留部204に対向する位置まで搬送される(図21)。そして、再度、非会員用ICカード31は、カード貯留部204に貯留される。
なお、ここでは、会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口202に挿入されずに、貨幣が貯留機構付き紙幣識別装置19に挿入された場合に、貨幣が貯留機構付き紙幣識別装置19に挿入されたのち直ちに、カード貯留部204から非会員用ICカード31が取り出される例を示したが、カード貯留部204からの非会員用ICカード31の取り出しは、遊技終了後、台間機3、4、6の返却ボタン3d、4d、6dが押され、度数残高を有することが確認されてから行われてもよい。
(台間機3、4、6の動作)
次に、上述したカード処理機200を備える台間機3、4、6の動作について、図27〜31を参照して説明する。
各台間機3、4、6における基本的な動作は同じであるので、ここでは、一例として台間機3(ユニット)における動作について説明する。図27は、台間機3の構成部を示す図、図28〜31は、台間機3における動作の流れを示す図である。
また、ここでは、会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、IDだけを有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステムにおける動作の説明をする。さらに、この説明では、会員用ICカード30を利用する場合には、再プレー受付機12で再プレー受付された後においては、再プレーFLGが1、再プレーに利用可能な玉数を再プレー用貯玉数として管理装置13が有しているシステムであることを前提とする。
図27に示すように、台間機3は、制御部300、カード処理部301、カード貯留処理部302、カード位置検知部303、選択ボタン検知部304、貨幣識別部305から構成されている。
制御部300は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて、例えば、消費税の算出などの各種の演算処理を実行する。この制御部300では、カード処理部301、カード貯留処理部302、カード位置検知部303、選択ボタン検知部304、貨幣識別部305の各機部間の信号の出入力、および、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。ここで、島コンピュータ7は、パチンコ機2、スロットマシン機5および台間機3、4、6と、ネットワーク8との間の情報の通信を行うもので、データロガなどで構成されている。
カード処理部301は、カード挿入口3aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31に記録された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部300への出力、制御部300からの更新された有価情報などの会員用ICカード30または非会員用ICカード31への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。また、カード処理部301は、非会員用ICカード31を発行する場合に、非会員用ICカード31にIDなどを記録する。さらに、カード処理部301は、搬送ベルト205などによるカード搬送手段を有し、カード搬送手段は、例えば、カード挿入口3aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31をリーダライタ部203と通信可能な位置に移動することなどを行う。
カード貯留処理部302は、非会員用ICカード31のカード貯留部204への貯留、カード貯留部204からの取り出しまたはカード回収部3g、4g、6gへの搬送を行うもので、前述した搬送ベルト205およびカード搬送ベルト206などで構成される。また、カード貯留処理部302は、カード貯留部204が貯留できる非会員用ICカード31の貯留限界量に達したか否かを判定する機能も有するものである。
カード位置検知部303は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の搬送が、適切に行われたか否かを検知するもので、前述した、挿入検知センサ208、位置セット検知センサ209、落下検知センサ210などで構成される。
選択ボタン検知部304は、貸玉ボタン3b、再プレー用貸玉ボタン3c、返却ボタン3dが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部300に信号を出力するものである。
貨幣識別部305は、貯留機構付き紙幣識別装置19からの信号に基づき4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部300に出力するものである。ここでは、貨幣識別部305は、台間機3に一体的に構成されている。
そして、制御部300によって制御される、カード処理部301、カード貯留処理部302、カード位置検知部303、選択ボタン検知部304、貨幣識別部305の各機器部は、次のように動作する(図28〜31)。
以下に、図28〜31を参照してその動作を説明する。
カード処理部301は、カード挿入口3aからの会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入を待機しており、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。また、貨幣識別部305は、紙幣挿入口3jからの紙幣の挿入を待機しており、紙幣の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。
貨幣識別部305は、紙幣の受け入れがされたか否かを判定する(ステップS310)。
ステップS310の判定で、Yesの場合、貨幣識別部305は、その情報を制御部300に出力し、制御部300は、紙幣挿入口3jの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を消灯させ、それ以上の入金を禁止することを遊技者に示す(ステップS311)。
続いて、制御部300は、例えば、カード挿入防止手段222を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されるのを防止する(ステップS312)。
続いて、貨幣識別部305は、紙幣の入金額に対応する情報を制御部300に出力する。カード処理部301またはカード位置検知部303は常に会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されたか否かを判定している。そして、カード処理部301またはカード位置検知部303によって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード処理部301に挿入されていることが判定された場合、カード処理部301で会員用ICカード30または非会員用ICカード31のIDが読み取られる。制御部300に出力される。制御部300は、貨幣識別部305からの紙幣の入金額に対応する度数とカード処理部301からのIDの情報を島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS313)。管理装置13に送信された情報は、管理装置13に記録される(ステップS313)。ここで挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31が読み取りまたは書き込みが不可能な場合は、カード処理部301は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31を返却する。
また、制御部300は、カード処理部301からの入金額に対応する度数の情報に基づいて、次に示す式(6)、(7)によって入金額に対応する度数(D1)を使用可能度数(E1)と預り消費税度数(F1)とに区分する(ステップS313)。
F1 = D1 × G1 / (1 + G1) …式(6)
E1 = D1 − F1 …式(7)
ここで、G1は、消費税率を示す。
この使用可能度数(E1)および預り消費税度数(F1)は、制御部300からIDとともに管理装置13に出力され、管理装置13においてID毎に記録される(ステップS313)。
なお、このステップS313において、預り消費税は、現在の度数残高に対し所定の税率で所持されることが望ましく、入金額に対応する度数(D1)に対し実際に徴収される預り消費税(FF1)とし、その入金に対応して新たに設定される度数(EE1)とすることもできる。これらの預り消費税(FF1)および入金に対応して新たに設定される度数(EE1)は、次の式(6a)、式(7a)によって算出される。
FF1 = F1 − ZZ1 …式(6a)
EE1 = D1 − FF1 + ZZ2 …式(7a)
ここで、ZZ1は、預り消費税残高、ZZ2は、度数残高を示す。
預り消費税残高(ZZ1)、度数残高 (ZZ2)はID情報によって管理装置13より受信される。この場合、例えば、現在の度数残高が100度数(1万円分)とすると消費税率5%の場合、500円が預り消費税として所持されるようにする。つまり、外税であれば、現在度数残高が「0」かつ預り消費税が「5」であり、新たな入金が1万円あった場合、預り消費税は新たに徴収しない。内税であれば、現在度数残高が「0」かつ預り消費税が「2」であり、新たな入金が1万円であった場合、新たに徴収する預り消費税は本来、476円分の度数である4.76であるが、預り消費税が「2」であるので、差し引き2.76度数を預り消費税とし、100度数から2.76度数を減じた度数を新たな度数として設定するようにしてもよい。このようにすることで必要以上の預り消費税の徴収が避けられる。
一方、カード処理部301またはカード位置検知部303によって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード処理部301に挿入されていないと判定された場合、前述した非会員用ICカード31のカード貯留部204からの取出動作(図24〜26)で説明したように、カード貯留処理部302によって、カード貯留部204から非会員用ICカード31が取り出される。そして、取り出された非会員用ICカード31は、カード処理部301に搬送される(ステップS314)。
そして、カード処理部301に搬送された非会員用ICカード31は、カード処理部301によってIDが与えられる(ステップS314)。制御部300は、そのID、紙幣の入金額に対応する度数、式(6)、(7)によって算出された使用可能度数(E1)および預り消費税度数(F1)を管理装置13に出力する。管理装置13は、その情報をIDに基づいて記録する(ステップS314)。
次いで、制御部300は、入金処理が完了したか否かを貨幣識別部305からの信号に基づいて判定する(ステップS315)。
ステップS315の判定で、入金処理が完了を判定された場合には、制御部300は、表示部3eに、入金額に対応する度数、使用可能度数(E1)などを表示するための表示情報を出力する。表示部3eは、その表示情報に基づいて入金額に対応する度数、使用可能度数(E1)を、例えば、LEDなどを発光させて表示する(ステップS316)。
入金処理の完了は、非会員用ICカード31のIDに基づいて、度数などが制御部300に適正に記録されたか確認(ベリファイ)することでなされ、それが確認できるまで制御部300は待機状態となる(ステップS319)。
続いて、制御部300の入金履歴がクリアされる(ステップS317)。さらに、制御部300は、紙幣挿入口3jの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金が可能であることを遊技者に示す(ステップS318)。
続いて、制御部300は、例えば、カード挿入防止手段222を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入可能にする(ステップS319)。そして、リターンし、スタートに戻る。
ステップS310の判定で、貨幣識別部305が紙幣を受け入れていないと判定した場合(ステップS310のNo)の場合には、貨幣識別部305は、その情報を制御部300に出力する。続いて、挿入検知センサ208、位置セット検知センサ209などのカード位置検知部303によって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されているか否かが判定される(ステップS320)
カード位置検知部303において、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されていないと判定された場合(ステップS320のNo)には、カード位置検知部303は、その情報を制御部300に出力する。制御部300は、貯留用の非会員用ICカード31の補充要求に関する情報を管理装置13に出力し、管理装置37は、その情報を受信すると、例えば、場内放送などによって、その台番号と補充指示を従業員に通知する(ステップS321)。
続いて、制御部300は、紙幣挿入口3jの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金が可能であることを遊技者に示す(ステップS322)。
続いて、制御部300は、例えば、カード挿入防止手段222を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入可能にする(ステップS323)。そして、リターンし、スタートに戻る。
一方、カード位置検知部303において、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されていると判定された場合(ステップS320のYes)には、カード位置検知部303は、その情報を制御部300に出力する。
制御部300は、その情報に基づいて、挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31をリーダライタ部203に移動させるための情報をカード処理部301に出力する。そして、カード処理部301のカード搬送手段である搬送ベルト205が駆動され、挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、リーダライタ部203と通信可能な所定の位置に移動される(ステップS324)。
続いて、制御部300は、例えば、カード挿入防止手段222を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されるのを防止する(ステップS325)。
続いて、カード処理部301によって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の情報の読み取りおよび/または書き込みが可能か否かが判定される(ステップS326)。
ステップS326の判定で、Noの場合には、カード処理部301は、その情報を制御部300に出力する。制御部300は、情報の読み取りまたは書き込みが不可能な不良のカードを返却させる情報をカード処理部301に出力し、搬送ベルト205を駆動し、不良のカードをカード挿入口3aから返却する(ステップS327)。
続いて、制御部300は、表示部3eに、挿入されたカードが読み取りおよび/または書き込みができない不良カードであることを表示するための表示情報を出力し、表示部3eでは、その情報に基づいて、例えば、「エラーコード○○○」、「不良カード」、「読み取りおよび/または書き込み不可能」などの表示をする(ステップS328)。また、制御部300は、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に、これらのエラー情報を出力する。さらに、制御部300は、状態表示ランプ3fにエラー発生中を示す赤点滅表示させる(ステップS329)。また、ブザー、場内放送などでエラーが発生したことを報知することも可能である。
さらに、制御部300は、紙幣挿入口3jの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を消灯させ、それ以上の入金を禁止することを遊技者に示す(ステップS330)。
続いて、制御部300は、例えば、カード挿入防止手段222を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されるのを防止する(ステップS331)。
ここで、カード搬送不良の原因となるカードが取り除かれるなどエラーが解除されるまで待機したのち(ステップS332のYes)、エラーが解除された場合(ステップS332のNo)には、エラー履歴がクリアされ(ステップS333)、ステップS318へ進む。
一方、ステップS326の判定で、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の情報の読み取りおよび/または書き込みが可能であると判定された場合(ステップS326のYes)には、制御部300は、カード搬送部306からの情報に基づいて搬送不良などのその他の不良がないか否かを判定する(ステップS334)。
ステップS326の判定で、その他の不良があると判定された場合(ステップS334のYes)には、制御部300は、カードを返却させる情報をカード処理部301に出力し、搬送ベルト205を駆動し、不良のカードをカード挿入口3aから返却する(ステップS327)。
続いて、制御部300は、表示部3eに、搬送エラーなどの他のエラー情報を表示するための表示情報を出力し、表示部3eでは、その情報に基づいて、例えば、「エラーコード○○○」、「搬送エラー」などの表示をする(ステップS328)。また、制御部300は、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に、これらのエラー情報を出力する。さらに、制御部300は、状態表示ランプ3fにエラー発生中を示す赤点滅表示させる(ステップS329)。また、ブザー、場内放送などでエラーが発生したことを報知することも可能である。
さらに、制御部300は、紙幣挿入口3jの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を消灯させ、それ以上の入金を禁止することを遊技者に示す(ステップS330)。
続いて、制御部300は、例えば、カード挿入防止手段222を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されるのを防止する(ステップS331)。
ここで、カード搬送不良の原因となるカードが取り除かれるなどエラーが解除されるまで待機したのち(ステップS332のYes)、エラーが解除された場合(ステップS332のNo)には、エラー履歴がクリアされ(ステップS333)、ステップS318へ進む。
ステップS326の判定と、その他の不良がないと判定された場合(ステップS334のNo)には、制御部300は、状態表示ランプ3fに正常動作中を示す緑色点灯表示させる(ステップS335)。
さらに、制御部300は、紙幣挿入口3jの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金可能であることを遊技者に示す(ステップS336)。
続いて、制御部300は、カード処理部301の情報に基づいて、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が、台間機3に挿入されるのが初回か否かを判定する(ステップS337)。
ステップS337の判定で、挿入されるのが初回であると判定された場合(ステップS337のYes)には、制御部300は、制御部300に記録された情報に基づいて、消費税処理するか否かが判定する(ステップS338)。
ステップS338の判定で、消費税処理すると判定された場合(ステップS338のYes:管理装置13にこのカード挿入時に預り消費税と遊技用の度数に区分する動作モードが設定されている場合)には、制御部300は、カード処理部301からの入金額に対応する度数の情報に基づいて、上述した式(6)及び(7)によって入金額に対応する度数(D1)を使用可能度数(E1)と預り消費税度数(F1)とに区分し、表示部3eに使用可能度数(E1)と預り消費税度数(F1)を10秒間2秒毎に交互に表示する(ステップS339)。この交互表示にあわせて「消費税」「度数」の文字が表示部3eに表示される(ステップS339)10秒後からは使用可能度数のみとなり「度数」の文字のみが継続的に表示されることになる。そして、この使用可能度数(E1)および預り消費税度数(F1)は、制御部300からIDとともに管理装置13に出力され、管理装置13においてID毎に記録される(ステップS339)。
続いて、選択ボタン検知部304で、遊技者が貸玉ボタン3bを選択することに基づく貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS350)。ステップS350の判定がYesの場合には、選択ボタン検知部304は、その情報を制御部300に出力し、制御部300は、使用可能度数を表示するための情報を表示部3eに出力する。表示部3eでは、その情報に基づいて、貸玉して消費した度数を差し引いた残りの使用可能度数を表示する(ステップS351)。
また、制御部300は、詳細は後述するが、貸玉要求信号に基づいて、貸し出される遊技媒体に対する消費税処理を行う(ステップS352)。
また、制御部300では、会員用ICカード30または非会員用ICカード31のIDと、預り消費税、減算された度数残高を管理装置13へ送信する。管理装置13は、これらの情報をID毎に書き込む。(ステップS353)。
さらに、会員用ICカード30が利用されている場合には、管理装置13では、貸玉要求信号に相当する度数に応じて付与されるポイントをIDに基づいて加算する(ステップS354)。
ステップS350の判定がNoの場合には、選択ボタン検知部304で、遊技者が再プレー用貸玉ボタン3cを選択することに基づく再プレー用貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS355)。
ステップS355の判定がYesの場合には、再プレー用貸玉要求信号がIDに基づいて、制御部300から管理装置13に送信される。管理装置13は、IDに基づいて管理されている再プレーFLGの値を制御部300に出力する。制御部300では、管理装置13からの再プレーFLGの値を判定する(ステップS356)。再プレー受付機12で受付されたときには、管理装置13内の記録値である再プレーFLGが1となり、受付されていないときには、再プレーFLGが0となっている。
ステップS356の判定において、再プレーFLGが1であることが制御部300によって判定された場合、制御部300は、再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示するための情報を表示部3eに出力する。表示部3eでは、その情報に基づいて再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示する(ステップS357)。
また、制御部300は、再プレー用貸玉要求信号をパチンコ機2の制御部に出力する(ステップS358)。パチンコ機2の制御部は、パチンコ機2から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる(ステップS358)。また、制御部300は、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報を管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、再プレー用貯玉数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉数がID毎に書き込まれる(ステップS358)。なお、ここで再プレーによる貸玉時には消費税は徴収されない。消費税の徴収は度数を消費しての貸玉した際すでに徴収済みであり、その貸玉で得た再プレー用の貯玉数に対し再び徴収すると二重徴収となる。
一方、ステップS356の判定において、再プレーFLGが0であることが制御部300によって判定された場合、パチンコ玉の貸し出しは行われず、ステップS361へ進む。このときには、例えば、制御部300は、表示部3eに「再プレーできません。」などの表示をさせることもできる。また、ステップS355でNoと判定されると、ステップS359に進む。
続いて、制御部300は、管理装置13から再プレー用貯玉数の情報を受信し、その情報に基づいて再プレー用貯玉数が0か否かを判定する(ステップS359)。
ステップS359の判定において、Yesの場合には、制御部300は、再プレーFLGの数値を0に書き換える情報を管理装置13に出力する(ステップS360)。そして、管理装置13では、IDに基づいて再プレーFLGの数値が0に書き換える(ステップS360)。
ステップS359の判定において、Noの場合には、選択ボタン検知部304で、返却ボタン3dを選択することに基づく返却要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS370)。
ステップS370の判定で、返却要求信号が入力された場合(ステップS370のYes)には、選択ボタン検知部304は、その情報を制御部300に出力する。そして、制御部300は、制御部300に記録された次に示す度数化モード情報(I)〜(IV)のいずれか1つの情報を読み取る(ステップS371)。
(I)預り消費税度数分をカード返却時に使用可能度数と合算する度数化モード情報(特に、会員用ICカード30が使用される場合に適用)
(II)預り消費税度数に対応した分(例えば、パチンコ玉であれば1度数25個)の遊技媒体を返却する度数化モード情報
(III)預り消費税度数分をカード返却時に使用可能度数と合算し、度数として小数点以下の度数を有した場合に、その小数点以下の度数に対応した分の遊技媒体を返却する(例えば、小数点以下の度数が0.4であった場合には、パチンコ玉であれば10個)度数化モード情報
(IV)預り消費税度数に対応した度数を記録した預り証を発行する(例えば、台間機3のカード貯留部204に貯留された非会員用ICカード31に記録して発行)度数化モード情報
続いて、制御部300は、ステップS371において読み取った情報に基づいて、度数化モード情報(I)〜(IV)のいずれか1つに対応する処理を行うための情報をカード処理部301、カード貯留処理部302、カード搬送部306、パチンコ機の制御部などに出力し、度数化モード情報(I)〜(IV)のいずれか1つに対応する処理を行わせる(ステップS372)。
続いて、カード処理部301またはカード位置検知部303が、非会員用ICカード31があるか否かを判定する(ステップS373)。
ステップS373の判定において、Noの場合には、カード処理部301またはカード位置検知部303は、その情報を制御部300に出力する。制御部300は、カード処理部301に、カード挿入口3aより会員用ICカード30を返却する情報を出力する。カード処理部301は、その情報に基づいて会員用ICカード30を返却する(ステップS374)。
一方、ステップS373における判定で、Yesの場合には、カード処理部301またはカード位置検知部303は、その情報を制御部300に出力する。続いて、カード処理部301は、非会員用ICカード31に度数残高があるか否かを判定する(ステップS375)。
ステップS375の判定において、Yesの場合には、カード処理部301は、その情報を制御部300に出力する。制御部300は、カード処理部301に、カード挿入口3aより非会員用ICカード31を返却する情報を出力する。そして、カード処理部301は、その情報に基づいて非会員用ICカード31を返却する(ステップS376)。
ステップS375の判定において、Noの場合には、カード処理部301は、その情報を制御部300に出力する。続いて、カード貯留処理部302は、カード貯留部204が貯留量が限界か否かを判定する(ステップS337)。
ステップS337の判定において、Yesの場合には、カード貯留処理部302は、その情報を制御部300に出力する。制御部300は、前述した非会員用ICカード31のカード排出部217への誘導動作を行わせる情報をカード貯留処理部302に出力する。そして、カード貯留処理部302は、非会員用ICカード31をカード回収部3gへ搬送する(ステップS378)。
ステップS337の判定において、Noの場合には、カード貯留処理部302は、その情報を制御部300に出力する。制御部300は、前述した非会員用ICカード31のカード貯留部204への貯留動作を行わせる情報をカード貯留処理部302に出力する。そして、カード貯留処理部302は、非会員用ICカード31をカード貯留部204に貯留する(ステップS379)。
さらに、制御部300は、例えば、カード挿入防止手段222を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入できるようにする(ステップS380)。また、制御部300は、返却ボタンのON履歴をクリアする(ステップS381)。
一方、ステップS370の判定において、返却要求信号が入力された場合(ステップS370のNo)には、選択ボタン検知部304は、その情報を制御部300に出力する。そして、カード処理部301またはカード位置検知部303は、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS382)。
ステップS382の判定で、Yesの場合には、カード処理部301またはカード位置検知部303は、その情報を制御部300に出力する。そして、制御部300は、状態ランプ3fに青色を点灯させ(ステップS383)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS384)。
一方、ステップS382の判定において、Noの場合には、カード処理部301またはカード位置検知部303は、その情報を制御部300に出力する。
続いて、カード処理部301またはカード位置検知部303は、非会員用ICカード31が挿入されているか否かを判定する(ステップS385)。
ステップS385の判定において、Yesの場合には、カード処理部301またはカード位置検知部303は、その情報を制御部300に出力する。そして、制御部300は、状態ランプ3fに赤色を点灯させ(ステップS386)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS384)。ステップS385の判定において、Noの場合には、リターンしてスタートに戻る。
ここで、上記した台間機3の各機器部の動作には、次に示すような動作も導入することができる。
例えば、台間機3において遊技媒体の貸し出しに対応する消費税を徴収しない場合には、その貸し出しに対応する未収用消費税の情報は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の返却時に、会員用ICカード30または非会員用ICカード31のIDに基づいて制御部300から管理装置13に出力され、管理装置13でID毎に管理される。
また、台間機3において遊技媒体の貸し出しに対応する消費税を徴収しない場合で、非会員用ICカード31の度数がなくなり回収されたときには、その貸し出しに対応する未収用消費税の情報を、貯留された非会員用ICカード31に記録し、未収用消費税記録カードとして発行してもよい。また、非会員用ICカード31を有せず、現金を台間機3に挿入することで遊技し、度数残高を有して遊技を終了するときには、発行される非会員用ICカード31のIDに基づいて度数残高情報に加えて、未収用消費税の情報を制御部300から管理装置13に出力し、管理装置13でID毎に管理することもできる。さらに、非会員用ICカード31を有せず、現金を台間機3に挿入することで遊技し、その現金に対する度数がなくなったときには、貯留されている非会員用ICカード31に未収用消費税の情報を記録し、未収用消費税記録カードとして発行することもできる。
また、非会員用ICカード31が遊技中に度数残高がなくなっため回収された場合において、区分された預り消費税に対応する度数が残っているときには、貯留された非会員用ICカード31にその預り消費税に対応する度数残高を記録し、預り消費税記録カードとして発行することもできる。
(消費税処理の動作)
次に、上記した台間機3の動作におけるステップS352の消費税処理の動作について、図31を参照して説明する。
選択ボタン検知部304は、所定の設定スイッチにおいて貸玉回数の設定値に基づく信号を検知すると、その情報を制御部300に出力する。そして、制御部300は、その貸玉回数の設定値に基づく情報を記録する(ステップS400)。この貸玉回数の設定値とは、入金に最小単位に対してパチンコ玉であれば1回25玉を何回貸し出すかの設定を行うもので、例えば、通常、最低入金額は500円であるので、その最低入金額に対して5回と設定すれば、5回(125玉)の貸し出しを行う。なお、この最低入金額、貸玉回数は適宜に設定することができる。ここでは、基本的に1回の貸し出しで5回の貸玉(1回25玉)を行うものとする。
続いて、制御部300は、貸し出し1回分に対応する使用可能度数(E1)および預り消費税度数(F1)があるか否かが判定する(ステップS401)。
ステップS401の判定で、Noの場合には、制御部300は、最低貸玉回数(1回)に対応する使用可能度数(E1)および預り消費税度数(F1)があるか否かが判定する(ステップS402)。
ステップS402の判定で、Yesの場合には、図30に示したステップS371の動作に進む。
一方、ステップS402の判定で、Noの場合には、現在設定されている貸玉回数の設定値から1を減じて、1回の貸し出しにおける貸玉回数を4回とする(ステップS403)。そして、制御部300は、再度、貸し出し1回分に対応する使用可能度数(E1)および預り消費税度数(F1)があるか否かが判定する(ステップS401)。このステップS403の工程を経て、ステップS401の判定を行う場合には、貸し出し1回分の貸玉回数の設定値は、ステップS403において設定された設定値を用いて判定される。
一方、ステップS401の判定で、制御部300が、貸し出し1回分に対応する使用可能度数(E1)および預り消費税度数(F1)があると判定した場合(ステップS401のYes)には、貸し出し1回における貸玉回数(N)を設定する(ステップS404)。例えば、1回目のステップS401の判定でYesであった場合には、貸玉回数は5回、ステップS403の工程を経て2回目のステップS401の判定でYesであった場合には、貸玉回数は4回、ステップS403の工程を経て3回目のステップS401の判定でYesであった場合には、貸玉回数は3回となる。
続いて、貸玉回数が1回目における動作に入り、制御部300は、貸玉回数が「0」であるか否かを判定し、「0」であれば、待機状態となる(ステップS405のYes)。
制御部300は、貸玉回数が「0」でないと判定する(ステップS405のNo)と、消費税徴収モードの情報を読み出し、パチンコ玉の貸し出し時に消費税を徴収する貸玉徴収モードか、それ以外の消費税徴収モードであるかを判定する(ステップS406)。ここで、台間機3における消費税徴収モードは、(a)貸玉徴収モード、(b)パチンコ玉の貸し出し時に預り消費税度数(F1)を減じる貸玉時度数徴収モード、(c)パチンコ玉の貸し出し時に消費税を徴収せずに、パチンコ玉の貸し出しに対応する消費税情報を記憶しておく貸玉時未徴収モード、(d)計数結果や景品払出数から消費税分減じる結果景品徴収モードに大別される。
ステップS406の判定で、制御部300が、消費税徴収モードが(a)貸玉徴収モードであると判定した場合(ステップS406の貸玉徴収モード)には、続いて、制御部300は、設定消費税率と、次の式(8)によって算出された算出消費税率(H1)との比較を行う(ステップS407)。
H1 = I1 / J1 …式(8)
ここで、I1は、消費税率に基づいて減じられた貸玉数の積算値であり、J1は、消費税率に基づいて貸玉数を減じる前の消費税がないとしたら貸し出されるはずであった貸玉数の積算値である。なお、これらI1、J1は、開店時に電源ONとなった際に、それぞれ「0」とするようにしてもよい。また、入金毎、カード挿入毎、カード返却毎、所定金額分の貸玉毎、算出消費税率(H1)に一致する毎(このようにすると多くも少なくもなく正確に消費税徴収が可能、ただし消費税率によって割り切れなければ、算出消費税率(H1)を消費税率としてもよい)に、それぞれ「0」とするようにしてもよい。これらI1、J1を0としなければ無限に数値が増加するので好ましくない。
この式(8)によって算出される算出消費税率(H1)は、常に、設定消費税率に一致するものではなく、消費税率に基づいて減じられた貸玉数の積算値(I1)を、例えば、1玉増減することで、複数回の貸玉回数を通じて平均的に設定消費税率になるように調整される。
そこで、制御部300は、設定消費税率と算出消費税率(H1)との比較を行い、設定消費税率が算出消費税率(H1)以上になる場合(ステップS407の(i)≧(ii))には、消費税率に基づいて減じられる貸玉数(I1)を1玉増加する(ステップS408)。
一方、設定消費税率が算出消費税率(H1)より小さくなる場合(ステップS407の(i)<(ii))には、消費税率に基づいて減じられる貸玉数(I1)を1玉減らす(ステップS409)。
続いて、制御部300は、通常1回の貸玉で貸し出される25玉から消費税率に基づいて減じられる貸玉数(I1)を減じた貸玉数の貸し出しを行わせるための情報を、台間機3はユニット型であるので、パチンコ機の制御部に出力し、パチンコ機から貸玉が貸し出す(ステップS410)。なお、台間機3が、ユニット型以外のサンド型、メダル貸出用の台間機である場合には、台間機から貸玉が貸し出される。
一方、ステップS406の判定で、制御部300が、消費税徴収モードが(a)貸玉徴収モード以外の、その他の徴収モードであると判定した場合(ステップS406のその他の徴収モード)には、制御部300は、25玉の貸し出しを行わせるための情報を、パチンコ機の制御部に出力し、パチンコ機から貸玉が貸し出す(ステップS411)。なお、台間機3が、ユニット型以外のサンド型、メダル貸出用の台間機である場合には、台間機から貸玉が貸し出される。
続いて、制御部300は、25玉の貸し出しに対する消費税を上述した(b)パチンコ玉の貸し出し時に預り消費税度数(F1)を減じる貸玉時度数徴収モード、(c)パチンコ玉の貸し出し時に消費税を徴収せずに、パチンコ玉の貸し出しに対応する消費税情報を記憶しておく貸玉時未徴収モードのいずれか1つの方法によって徴収する(ステップS412)。また、消費税はこれらの消費税徴収モードに限るものではなく、例えば、貸玉の貸し出しは、通常通り1回の貸し出しで5回の貸玉(1回25玉)を行い、賞玉(入賞することにより払出されるパチンコ玉)から消費税に対応する数のパチンコ玉を減じてもよい。この場合には、例えば、その消費税に対応する数のパチンコ玉を分割し、数回の賞玉の払い出しから減じるなどの方法がある。
さらに、制御部300は、ステップS410またはステップS411において貸し出される貸玉数を表示するための表示情報を表示部3eに出力する。表示部3eでは、その情報に基づいて、貸し出される貸玉数を表示する(ステップS413)。
続いて、制御部300は、貸玉回数Nから1を減じて、再度、ステップS405に戻し、それ以降の動作さを貸玉回数Nが「0」になるまで繰り返す(ステップS414)。
(計数機9)
図32は、計数機9の外観を示す斜視図、図33は、計数機9の構成部を示す図、図34は、計数機9における動作の流れを示す図である。
まず、図32を参照して、計数機9の構成について説明する。
図32には、計数機9の斜視図が示されており、カード挿入口9a、遊技媒体投入部9b、全部ボタン9c、計数結果表示部9d、返却ボタン9e、レシート発券口9fから主に構成されている。
計数機9は、パチンコ玉またはメダルの数量を計数するものである。会員用ICカード30、非会員用ICカード31、未収用消費税記録カード、預り消費税記録カードなどを受け入れるカード挿入口9aに、例えば、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入された場合には、会員用ICカード30または非会員用ICカード31に記憶されたIDを読み取り、計数された計数値が貯玉数としてそのIDに基づき管理装置13に記憶される。また、計数機9では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、玉数として還元し、計数機9によって計数された玉数にその還元された玉数を加算することもできる。
また、計数機9は、例えば、会員用ICカード30、非会員用ICカード31、未収用消費税記録カード、預り消費税記録カードのいずれか1つのカードが挿入されないと動作しないようにすることができる。これによって、計数機9において、遊技媒体の貸し出しなどに対応する消費税を徴収する場合には、遊技媒体の計数を行う遊技者から公平に消費税を徴収することができる。
ここで、会員用ICカード30、非会員用ICカード31、未収用消費税記録カードまたは預り消費税記録カードがカード挿入口9aに挿入さた場合には、各カードに計数情報を、それぞれを記録して返却することもできれば、バーコードとしてレシートに記録してレシート発券口9fから発行することもできる。
なお、レシートを発行する場合には、レシートには、簡易管理用IDが記録され、その簡易管理用IDは、そのレシートを用いて景品交換されるまで、管理装置13で計数機9で計数された玉数とともに管理される。
図33に示すように、計数機9は、制御部500、カード処理部501、簡易記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、計数処理部504から構成されている。
制御部500は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部500では、カード処理部501、簡易記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、計数処理部504の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
カード処理部501は、カード挿入口9aから挿入された会員用ICカード30、非会員用ICカード31、未収用消費税記録カードまたは預り消費税記録カードに記憶された、例えば、ID、そのIDで管理されている有価情報、未収用消費税情報、預り消費税情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部500への出力、制御部500からの更新された有価情報などの各カードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
簡易記録媒体処理部502は、制御部500によって、計数処理部504で計数された玉数と、例えば、消費税情報とから算出された玉数に対応する情報および簡易管理用IDをレシートに、例えば、バーコードとして記録し、その記録されたレシートをレシート発券口9fから発券するものである。
選択ボタン検知部503は、全部ボタン9c、返却ボタン9eが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部500に信号を出力するものである。
計数処理部504は、遊技媒体投入部9bに投入された玉数を計数し、その計数した情報を制御部500へ出力するものである。計数処理部504で計数された結果は、例えば、計数結果表示部9dに表示することもできる。
そして、制御部500によって制御される、カード処理部501、簡易記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、計数処理部504の各機器部は、次のように動作する(図34)。
以下に、図34を参照してその動作を説明する。
カード処理部501は、カード挿入口9aからの会員用ICカード30、非会員用ICカード31、未収用消費税記録カード、預り消費税記録カードなどのカードの挿入を待機しており、カードの挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。また、計数処理部504は、遊技媒体投入部9bに、例えば、パチンコ玉などの遊技媒体が投入されるのを待機しており、遊技媒体投入部9bに遊技媒体が投入されると、それに応じた処理を実行する。
遊技媒体投入部9bに遊技媒体が投入されると、計数処理部504は、投入された遊技媒体の計数を行い、その計数情報を制御部500に出力する(ステップS510)。
制御部500は、その計数結果を、例えば、計数結果表示部9dに表示するための情報を計数結果表示部9dに出力することもできる。続いて、全部ボタン9cが押されたが否かを選択ボタン検知部403が判定する(ステップS511)。
ステップS511の判定で、Noの場合には、リターンしスタートに戻る。ステップS511の判定で、Yesの場合には、その情報を制御部500に出力する。
続いて、カード処理部501において会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されているか否かが判定される(ステップS512)。ここで、非会員用ICカード31は従来計数機9に挿入されることはないが、本実施例では非会員用ICカード31を用いて未収用消費税や預り消費税を処理する場合、計数機9に非会員用ICカード31を挿入する。この場合、非会員用ICカード31には台間機3、4、6において、未収用消費税または預り消費税を特定可能なIDや未収用消費税情報または預かり消費税情報が記録される。非会員用ICカード31、未収用消費税を特定可能なIDや未収用消費税を記録した未収用消費税記録カード、および預り消費税を特定可能なIDや預り消費税を記録した預り消費税記録カードのいずれかの少なくとも一つを使用可能としてもよい。このようにすることで遊技機毎に異なる未収用消費税記録カードや預り消費税記録カードを発券する場合や何も発券しない場合には、非会員用ICカード31を発券して、計数機にこれらのカードを全て対応可能とすることができる。
ステップS512の判定で、Yesの場合には、カード処理部501は、会員用ICカード30、非会員用ICカード31、未収用消費税記録カード、預り消費税記録カードに記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部500に出力する(ステップS513)。
続いて、返却ボタン9eが押されたが否かを選択ボタン検知部503が判定する(ステップS514)。
ステップS514の判定で、Noの場合には、リターンしスタートに戻り、選択ボタン検知部503が返却ボタンを感知するまで待機することになる。
一方、ステップS514の判定で、Yesの場合には、選択ボタン検知部503は、その情報を制御部500に出力する。
一方、ステップS512の判定で、カード処理部501において会員用ICカード30または非会員用ICカード31(未収用消費税記録カード、預り消費税記録カード)が挿入されていないと判定された場合(ステップS512のNo)には、「消費税を記録した会員カード、非会員カード、消費税カードを挿入してください。」と表示し(ステップS515)、リターンしスタートに戻り、カード処理部501が会員用ICカード30、非会員用ICカード31、未収用消費税記録カード、預り消費税記録カードを感知するまで待機することになる。
ステップS514の判定で、Yesの場合には、制御部500は、各カードから読み取られた情報に、台間機3、4、6において消費税を徴収していないことによって記録される未収用消費税情報があるか否かを判定する(ステップS516)。
ステップS516の判定で、Yesの場合には、制御部500は、未収用消費税情報に基づいて、次の式(9)によって、未収用消費税に対応する遊技媒体数(K1)を算出する(ステップS517)。
K1 = L1 × M1 …式(9)
ここで、L1は、消費税率(例えば、消費税が5%の場合0.05)であり、M1は、過去貸し出された遊技媒体数の積算値である。
なお、式(9)の算出工程を台間機3、4、6の備え、台間機3、4、6からの未収用消費税情報として未収用消費税に対応する遊技媒体数(K1)を有することもできる。また、ステップS516の判定で、Noの場合には、未収用消費税情報はないので、未消費税に対応する遊技媒体数(K1)は「0」となる。
なお、ここでは、未収用消費税に対応する遊技媒体数(K1)を未収用消費税情報に基づいて、式(9)によって算出する一例を示したが、この算出方法に限るものではない。
続いて、制御部500は、例えば、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されている場合には、ID情報に基づき、未収用消費税に関連した情報を消去するための情報を管理装置13に出力し、管理装置13は、その情報に基づいてID毎に管理されている情報から未収用消費税に関連した情報を消去する(ステップS518)。また、例えば、非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない未収用消費税記録カードでもよい)に未収用消費税に関連した情報が記録されている場合には、制御部500は、未収用消費税に関連した情報を消去するための情報をカード処理部501に出力し、カード処理部501は、その情報に基づいて非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない未収用消費税記録カードでもよい)に記録されている未収用消費税に関連した情報を消去する(ステップS517)。
なお、未収用消費税に関連した情報が消去された非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない未収用消費税記録カードでもよい)は、計数機9に回収されるか、または、計数機9から返却される。計数機9から返却された未収用消費税に関連した情報が消去された非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない未収用消費税記録カードでもよい)は、例えば、遊技者に所定の回収部に投入させることなどによって回収する。
なお、未収用消費税に関連した情報とは、式(9)を用いる場合は、M1(過去貸し出された遊技媒体数の積算値)であり。
さらに、未収用消費税に関連した情報とは貸出回数(KN1)でもよい。この場合、未収用消費税に対応する遊技媒体数(K1)は、次の式(9a)によって算出される。
K1 = L1 × 25 × KN1 …式(9a)
ここで、KN1は、貸出回数である。
さらに、未収用消費税に関連した情報とは未収用消費税分の度数の積算値でもよい。この場合、未収用消費税分の度数の積算値は台間機3、4,6にて1回の遊技媒体の貸出に消費される度数に消費税率を積算したものに、1度数の遊技媒体貸出数(パチンコで25玉)を乗算してK1を算出することもできる。
一方、ステップS516の判定で、各カードから読み取られた情報に、台間機3、4、6において消費税を徴収していないことによって記録される未収用消費税に関連した情報がないかまたは「0」と判定された場合(ステップS516のNo)、または、ステップS518の動作後、制御部500は、各カードから読み取られた情報に、預り消費税情報があるか否かを判定する(ステップS519)。
ステップS519の判定で、Yesの場合には、制御部500は、預り消費税情報に基づいて、次の式(10)によって、預り消費税に対応する遊技媒体数(N1)を算出する(ステップS520)。
N1 = L1 × O1 …式(10)
ここで、L1は、消費税率(例えば、消費税が5%の場合0.05)であり、O1は、過去貸し出された遊技媒体数の積算値である。
なお、ステップS519の判定で、Noの場合には、預り消費税情報はないので、預り消費税に対応する遊技媒体数(N1)は「0」となる。
ここでは、預り消費税に対応する遊技媒体数(N1)を預り消費税情報に基づいて、式(10)によって算出する一例を示したが、この算出方法に限るものではない。
続いて、制御部500は、例えば、会員用ICカード30または非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない預り消費税記録カードでもよい)が挿入されている場合には、ID情報に基づき、預り消費税に関連した情報を消去するための情報を管理装置13に出力し、管理装置13は、その情報に基づいてID毎に管理されている情報から預り消費税に関連した情報を消去する(ステップS521)。また、例えば、非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない預り消費税記録カードでもよい)に預り消費税に関連した情報が記録されている場合には、制御部500は、預り消費税に関連した情報を消去するための情報をカード処理部501に出力し、カード処理部501は、その情報に基づいて非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない預り消費税記録カードでもよい)に記録されている預り用消費税に関連した情報を消去する(ステップS521)。
なお、預り消費税に関連した情報が消去された非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない預り消費税記録カードでもよい)は、計数機9に回収されるか、または、計数機9から返却される。計数機9から返却された預り消費税に関連した情報が消去された非会員用ICカード31(遊技のための度数と関連しない預り消費税記録カードでもよい)は、例えば、遊技者に所定の回収部に投入させることなどによって回収する。
また、預り消費税に関連した情報とは、式(10)を用いる場合は、O1(過去貸し出された遊技媒体数の積算値)である。
さらに、預り消費税に関連した情報とは貸出回数(KN1)でもよい。この場合、預り消費税に対応する遊技媒体数(N1)は、次の式(10a)によって算出される。
N1 = L1 × 25 × KN1 …式(10a)
さらに、預り消費税に関連した情報とは預り消費税分の度数の積算値でもよい。この場合、預り消費税分の度数の積算値は台間機3、4,6にて1回の遊技媒体の貸出に消費される度数に消費税率を積算したものに、1度数の遊技媒体貸出数(パチンコで25玉)を乗算してN1を算出することもできる。
続いて、制御部500は、次の式(11)により、未収用消費税に関連する情報、預り消費税に関連する情報に基づく遊技媒体数として出力する交換遊技媒体数(R1)を算出する(ステップS522)。
R1 = S1 − K1 + N1 …式(11)
ここで、S1は、ステップS510で計数された遊技媒体数である。なお、景品管理機(POS)11においては、この交換遊技媒体数(R1)に、遊技媒体を買い取る際の買取レート(例えば、パチンコ玉1個を4円で買い取る場合には、買取レートは4)を乗じた値が、交換遊技媒体数(R1)に対応して換算された換算金額を算出することになる。
続いて、制御部500は、未収用消費税に対応する遊技媒体数(K1)、預り消費税に対応する遊技媒体数(N1)、交換遊技媒体数(R1)を表示するための表示情報を計数結果表示部9dに出力する(ステップS523)。
続いて、制御部500は、カード挿入口9aから挿入された会員用ICカード30、非会員用ICカード31(未収用消費税記録カード、預り消費税記録カード)を返却する情報をカード処理部501に出力し、カード処理部501は、その情報に基づいて各カードを返却する(ステップS524)。なお、この際、非会員用ICカード31(未収用消費税記録カード、預り消費税記録カード)は回収してもよい。また、非会員用ICカード31(未収用消費税記録カード、預り消費税記録カード)が挿入されている場合には、制御部500は、交換遊技媒体数(R1)に対応した情報を簡易記録媒体処理部502に出力し、簡易記録媒体処理部502は、その情報を、例えば、レシートなどにバーコードとして記録して発行する(ステップS524)。なお、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が使用されている場合でも、交換遊技媒体数(R1)に対応した情報をレシートなどにバーコードとして記録して発行してもよい。
また、制御部500は、会員用ICカード30、非会員用ICカード31(未収用消費税記録カード、預り消費税記録カード)、レシートなどのIDに基づいて、未収用消費税に対応する遊技媒体数(K1)、預り消費税に対応する遊技媒体数(N1)、交換遊技媒体数(R1)の情報をネットワーク8を介して管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、それらの情報をID毎に記録する(ステップS525)。
ここで、所定の消費税率に計数された遊技媒体(計数値)を乗じて、これによって算出される値を消費税に対応する遊技媒体数(消費税徴収分)としてもよい。この場合、遊技者の景品交換可能な遊技媒体数(交換遊技媒体数)は、計数値から計数値に消費税率を乗じた値(消費税徴収分)を差し引いたものとなる。
この場合、貸玉数に応じた未収用消費税ではないので、非会員の場合、貸玉数や未収用消費税や預り消費税を特定する必要がないために非会員はカードを必要としない。このため計数機は貯玉可能な会員用ICカード31のみを受け入れ可能とし、ステップS512においては、会員用ICカード30か否かのみを判断する。このようにすることで、遊技で遊技媒体を獲得できなかった遊技者からは消費税を徴収せず、勝った遊技者から消費税を徴収することとなり、負けた遊技客の負担を軽減できる。
(景品管理機(POS)11)
図35は、景品管理機(POS)11の外観を示す側面図、図36は、景品管理機(POS)11の構成部を示す図、図37は、景品管理機(POS)11における動作の流れを示す図である。
なお、景品管理機(POS)11では、計数機9において、交換遊技媒体数(R1)が、会員の遊技者の場合のみ、会員用ICカード30に交換遊技媒体数(R1)に対応した情報が記録され、会員用ICカード30を有しない遊技者には、交換遊技媒体数(R1)に対応した情報が記録されたレシートが発行された場合について説明する。
まず、図35を参照して、景品管理機(POS)11の構成について説明する。
図35には、景品管理機(POS)11を側面から見た図が示されており、カード挿入口11a、暗証番号入力用テンキーボード11b、バーコードリーダ11c、表示部11d、キー選択ボタン11e、一般景品選択部11fで主に構成されている。
景品管理機(POS)11は、カード挿入口11aより挿入された会員用ICカード30より、IDに基づき貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払い出す景品の種別と数量を指示するものである。また、計数機9で発券されたレシートを用いる場合には、バーコードリーダ11cでレシートに記録された情報を読み取り、その情報に基づく貯玉数の範囲で貯玉数と景品との交換を行うものである。
キー選択ボタン11eには、例えば、特殊景品無しキー、一般景品キー(たばこ、チョコレート、ジュース、時計、CD、ゲーム機器等を複数のキーに任意に設定)、終了キー、 戻しキーがある。特殊景品無しキーは、貯玉数を特殊景品以外の景品と交換する場合に押され、一般景品キーは、一般景品との交換を行うときに押される。また、終了キーは、貯玉数と景品との交換を終了する場合に押され、戻しキーは、選択した景品をキャンセルする場合に押されるものである。
特殊景品には、例えば、「5000円」の特殊景品、「2500円」の特殊景品、「1000円」の特殊景品などがあり、これらの特殊景品と交換する場合には、貯玉数より端玉(景品と交換後の残り玉)を最小にするよう計算されて、例えば、景品払出機18が併設されている場合には、景品払出機18から特殊景品が自動的に払い出される。景品払出機18が併設されていない場合には、表示された交換される景品の種別と数量の表示に基づいて、店員などによって景品が払い出される。また、例えば、タバコ、ジュースなどの一般景品と交換する場合には、一般景品キーを押し、さらに一般景品選択部11fにより、交換したい景品や個数を選択し、景品交換を行う。一般景品と交換する場合には、店員などが景品を払い出すことが多いが、景品払出機などで自動的に景品を払い出すこともできる。
また、景品管理機(POS)11では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントと、例えば、タバコ、ジュースなどの賞品と交換することができるようにしてもよい。
図36に示すように、景品管理機(POS)11は、制御部600、カード処理部601、記録媒体処理部602、選択ボタン検知部603、景品払出処理部604から構成されている。
制御部600は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部600では、カード処理部601、記録媒体処理部602、選択ボタン検知部603、景品払出処理部604の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
カード処理部601は、カード挿入口11aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部600への出力、制御部600からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
記録媒体処理部602は、バーコードリーダ11cなどによって、レシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取り、その読み取った情報を制御部600に出力するものである。
カード処理部601や記録媒体処理部602で読み取られた、例えば、計数された玉数などの情報は、表示部11dに表示される。また、表示部11dには、景品交換される景品の種類や個数なども表示させる。
選択ボタン検知部603は、暗証番号入力用テンキーボード11b、特殊景品ボタン11e、一般景品選択部11fの選択ボタンが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部600に信号を出力するものである。
景品払出処理部604は、選択ボタン検知部603で検知された信号に基づいて、例えば、表示部11dや景品払出機18に払い出される特殊景品の種類や個数などの景品払出情報を出力するものである。
そして、制御部600によって制御される、カード処理部601、記録媒体処理部602、選択ボタン検知部603、景品払出処理部604の各機器部は、次のように動作する(図37)。
以下に、図37を参照してその動作を説明する。
カード処理部601は、カード挿入口11aからの会員用ICカード30の挿入を待機しており、会員用ICカード30の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。
カード処理部601において会員用ICカード30が挿入されているか否かが判定される(ステップS610)。
ステップS610の判定で、Noの場合には、バーコードリーダによって、レシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取る(ステップS611)。カード処理部601において読み取られた簡易管理用IDは、制御部600に出力され、さらに、制御部600からネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS611)。そして、管理装置13に記憶されている簡易管理用IDに基づく玉数を管理装置からネットワーク8を介して制御部500に出力する(ステップS611)。
制御部600では、レシートに記録された簡易管理用IDに基づく玉数と管理装置13から出力された簡易管理用IDに基づく玉数とを比較し、それぞれが一致するか否かを判定する(ステップS612)。
ステップS612の判定で、Noの場合には、制御部600は待機状態となる。ステップS612の判定で、Yesの場合には、ステップS619に進む。
ステップS610の判定で、カード処理部601において会員用ICカード30が挿入されていると判定された場合(ステップS610のYes)には、カード処理部601は、会員用ICカード30に記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、読み取ったIDおよび暗証番号を制御部600に出力する(ステップS613)。
また、選択ボタン検知部603は、暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部600に出力する(ステップS614)。制御部600は、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS615)。
ステップS615の判定で、双方の番号が一致しない場合(NGの場合)には、カード処理部601は、会員用ICカード30をカード挿入口11aから返却する(ステップS616)。ただし、ここで、会員用ICカード30を返却せずに、店員に暗証番号が一致しない旨を報知し、店員がその会員用ICカード30を利用した遊技者に、例えば、生年月日や電話番号などを質問し、遊技者による回答が、実際に登録されているものと一致すれば、忘れた暗証番号の変更手続きを取れるようにしてもよい。
一方、ステップS615の判定で、双方の番号が一致した場合(OKの場合)には、制御部600は、ステップS613で読み取られたIDをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS617)。そして、管理装置13は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る(ステップS617)。
また、ステップS610の判定で、カード処理部601において会員用ICカード30が挿入されていないと判定され、さらに、会員登録ボタン(図示しない)が押され、会員登録するための所定の手続操作がなされた場合(ステップS610のNoかつ発行要求)には、選択ボタン検知部603は、その情報を制御部600に出力する。制御部600は、その情報に基づいて、カード処理部601に、例えば、景品管理機(POS)11に貯留された会員用ICカード30から会員用ICカード30を取り出し、IDなどの必要事項を記録しを発行するための情報を出力する。カード処理部601では、その情報に基づいて、IDなどの必要事項を記録し会員用ICカード30を発行する(ステップS618)。
続いて、制御部600は、会員用ICカード30またはレシートから読み取られた交換遊技媒体数(R1)を表示するための情報を表示部11dに出力し、表示部11dは、その情報に基づいて、交換遊技媒体数(R1)を表示をする(ステップS619)。
ここで、制御部600は、特殊景品に交換するか否かの情報であるFLGを「0」として、交換遊技媒体数(R1)を特殊景品に交換するモードに設定する(ステップS620)。
続いて、制御部600は、景品交換時に消費税を徴収するか否かを制御部600に記録された情報から判定する(ステップS621)。なお、ここで計数機9や台間機3、4、6などですでに消費税を徴収している場合には、二重に消費税を徴収してしまわないようにステップ621をNoと判断する。
ステップS621の判定で、Yesの場合には、制御部600は、景品交換時における各特殊景品数を算出するときに用いられる係数(T1)を次の式(12)により算出する(ステップS622)。
T1 = U1 × L1 …式(12)
ここで、U1は、特殊景品交換レートであり、例えば、パチンコ玉のように1玉4円で貸し出されたものを2.5円で交換する場合には、特殊景品交換レートは1.6(4/2.5)となる。また、1玉4円で貸し出されたものを4円で交換する場合には、特殊景品交換レートは1(4/4)となる。L1は、消費税率であり、例えば、消費税が5%の場合には1.05(105/100)となる。
ステップS621の判定で、景品交換時に消費税を徴収しない場合(ステップS621のNo)の場合には、景品交換時における各特殊景品数を算出するときに用いられる係数(T1)は、特殊景品交換レート(U1)となる(ステップS623)。
続いて、制御部600は、ステップS622で算出された係数(T1)またはステップS623で決められた係数(T1)を用いて、「5000円」の特殊景品数(B5)、「2500円」の特殊景品数(C5)、「1000円」の特殊景品数(D5)を次に示す式(13)を用いて算出する(ステップS624)。
A5 = R1×4−(5000×B5+2500×C5+1000×D5)×T1 …式(13)
ここで、A5は、交換遊技媒体数(R1)に対応する金額から各特殊景品の合計額に係数を乗じた金額を差し引いた端数分に相当する金額である。ここで、「5000円」の特殊景品数(B5)、「2500円」の特殊景品数(C5)、「1000円」の特殊景品数は、この端数分に相当する金額が最小になるような組み合わせにより決定される。なお、「R1×4」の「4」とは、交換遊技媒体がパチンコ玉の場合における1玉の貸し出し単価4円の「4」である。したがって、スロットマシン機5に用いられるメダルの場合には、「4」の代わりに、1枚のメダルが20円なので「20」を用いる。
また、式(13)に代えて、次の式(13a)を採用することもできる。(以降、式中の「4」は、パチンコ玉の場合における遊技媒体1つ当たりの貸し出し単価である。)
A5 = R1×4/(1+L1)−(5000×B5+2500×C5+1000×D5)×U1 …式(13a)
ここで、式(13)は、遊技媒体数に対応する景品総額を消費税分減算し、該減算した景品総額に対応する景品を払い出すための算出式で、式(13a)は、計数された遊技媒体数より消費税に対応する遊技媒体数分を減算し、該減算された遊技媒体数に対応する景品を払い出すか、遊技媒体数に対応する景品総額を消費税分減算し、該減算した景品総額に対応する景品を払い出すための算出式である。
次に、景品管理機(POS)11に設けられたキー選択ボタン11eは、特殊景品無しキー、一般景品キー、終了キー、戻しキーのなどで構成され、これらのキーが押されることによってそれぞれ異なる動作を行う(ステップS625)。なお、キー選択ボタン11eが選択されない場合には、制御部600は、待機状態となる(ステップS625のNo)。
まず、特殊景品無しキーが選択されたことを選択ボタン検知部603が検知した場合(ステップS625の特殊景品無しキー)には、選択ボタン検知部603は、その情報を制御部600に出力する。制御部600は、その情報に基づいて、FLGを特殊景品との交換を行わないことを示す「1」に書き換る(ステップS626)。さらに、制御部600は、式(13)の演算パラメータであるB5、C5、D5を「0」に書き換える。そして、ステップS624によって、交換遊技媒体数(R1)に対応する金額を算出する。
また、一般景品キーが選択されたことを選択ボタン検知部603が検知した場合(ステップS625の一般景品キー)には、選択ボタン検知部603は、その情報を制御部600に出力する。さらに、選択ボタン検知部603は、一般景品選択部11fにより選択された、例えば、タバコ、ジュースなどの一般景品の情報を制御部600に出力する(ステップS627)。
続いて、制御部600は、一般景品交換時に消費税を徴収するか否かを制御部600に記録された情報から判定する(ステップS628)。
ステップS628の判定で、Yesの場合には、制御部600は、次の式(14)により、交換遊技媒体数(R1)から消費税を含む一般景品額に対応する遊技媒体数を差し引いた残交換遊技媒体数(R2)を算出する(ステップS629)。
R2 = R1 − E5 × F5 × (1 + L1) / 4 …式(14)
ここで、E5は、一般景品の単価であり、F5は、一般景品数である。
なお、交換遊技媒体数(R1)から消費税を含む一般景品額に対応する遊技媒体数を差し引いた残交換遊技媒体数(R2)は次の式(14a)でも算出することができる。
R2 = R1/(1+L1)−E5×F5 / 4 …式(14a)
ここで、式(14)は、遊技媒体数に対応する景品総額を消費税分減算し、該減算した景品総額に対応する景品を払い出すための算出式で、式(14a)は、計数された遊技媒体数より消費税に対応する遊技媒体数分を減算し、該減算された遊技媒体数に対応する景品を払い出すか、遊技媒体数に対応する景品総額を消費税分減算し、該減算した景品総額に対応する景品を払い出すための算出式である。
ステップS628の判定で、Noの場合には、制御部600は、次の式(15)により、交換遊技媒体数(R1)から一般景品額に対応する遊技媒体数を差し引いた残交換遊技媒体数(R2)を算出する(ステップS630)。
R2 = R1 − E5 × F5 / 4 …式(15)
続いて、制御部600は、在庫管理の情報から交換された一般景品数を減じて、一般景品の在庫数を更新する(ステップS631)。そして、再び、ステップS624の動作を行う。
また、終了キーが選択されたことを選択ボタン検知部603が検知した場合(ステップS625の終了キー)には、選択ボタン検知部603は、その情報を制御部600に出力する。続いて、制御部600は、非会員(会員用ICカード30が挿入されていない)かつ交換遊技媒体数(R1)または残交換遊技媒体数(R2)が、一般景品の最小単価に対応する遊技媒体数以上であるか否かを判定する(ステップS632)。
ステップS632の判定で、Yesの場合には、制御部600は、さらに景品交換を要求する表示をするための情報を表示部11dに出力し、表示部11dは、その情報に基づいて、例えば、「更に景品交換して下さい」などの表示をする(ステップS633)。
ステップS632の判定で、Noの場合には、制御部600は、景品払出処理部604において、景品払出機18が併設されているか否かが判定される(ステップS634)。
ステップS634の判定で、Yesの場合には、制御部600は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置13から読み取られた交換遊技媒体数(R1)または残交換遊技媒体数(R2)の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部604に出力するとともに表示部11dに表示する(ステップS635)。景品払出処理部604では、その情報を景品払出機18にに出力し、景品払出機18から景品を払い出させる(ステップS635)。
ステップS634の判定で、Noの場合には、制御部600は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置13から読み取られた貯玉数の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部604に出力する。そして、景品払出処理部604は、その情報を表示部11dに表示する(ステップS636)。この場合には、店員などによって、その表示部11dの表示に基づいて、景品が払い出される。
そして、制御部600において、特殊景品在庫数から払い出された特殊景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部604に出力し、景品払出処理部604では特殊景品在庫数の情報を更新する(ステップS637)。
続いて、制御部600は、FLGが「1」か「0」かを判定する(ステップS638)。
ステップS638の判定で、FLGが「0」であると判定された場合(ステップS638の「=0」)には、次の式(15)で算出される更新交換遊技媒体数(R3)を算出し、交換遊技媒体数(R1)に相当する値を更新する(ステップS639)。
R3 = R1(またはR2) − A5 / 4 …式(15)
一方、ステップS638の判定で、FLGが「1」であると判定された場合(ステップS638の「=1」)またはステップS639の動作後、制御部600は、更新交換遊技媒体数(R3)を表示するための情報を表示部11dに出力し、表示部11dは、更新交換遊技媒体数(R3)を表示する(ステップS640)。
次に、再度、カード処理部601において会員用ICカード30が挿入されているか否かが判定される(ステップS641)。
ステップS641の判定で、Noの場合には、簡易管理IDに基づいて、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数は、景品払出処理部604に記憶される(ステップS642)。なお、景品払出処理部604に記憶されたこれらの情報は、所定期間記憶されている。また、管理装置13に記憶されていた簡易管理IDと玉数の情報は消去される(ステップS642)。
ステップS641の判定で、Yesの場合には、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数などの情報は、IDに基づいて、制御部600からネットワーク8を介して管理装置13に送信され、管理装置13でID毎に記憶される(ステップS643)。
また、戻しキーが選択されたことを選択ボタン検知部603が検知した場合(ステップS625の戻しキー)には、選択ボタン検知部603は、その情報を制御部600に出力する。そして、これまで選択された情報を消去し、再度、ステップS620へ戻る。
尚、式(13)のA5、式(14)のR2は、それぞれ預り消費税に対応する遊技媒体数(N1)や未消費税に対応する遊技媒体数(K1)を用いる場合であって、計数機9や台間機3、4、6にて徴収しない場合には、それぞれ次の式(13b)、式(14b)のようにしてもよい。
A5 = (R1+N1−K1)×4−(5000×B5+2500×C5+1000×D5)×U1 …式(13b)
R2 = R1+N1−K1−E5×F5 / 4 …式(14b)
上記の式(13b)、式(14b)を用いる場合には、遊技者の遊技台毎に異なって算出される過去の累積値N1、K1を勝ったときの景品交換時に精算できるので、負けた時の遊技者の負担を軽減できる。一方、式(13)または式(13a)、式(14)または式(14a)を用いる場合には、遊技で遊技媒体を獲得できなかった遊技者からは消費税を徴収せず、勝った遊技客から消費税を徴収することとなり、負けた遊技客の負担を軽減することができる。
(精算機10)
図38は、精算機10の外観を示す側面図、図39は、精算機10の構成部を示す図、図40は精算機10における動作の流れを示す図である。
まず、図38を参照して、精算機10の構成について説明する。
図38には、精算機10を側面から見た図が示されており、カード挿入口10a、暗証番号入力用テンキーボード10b、紙幣返却口10c、釣銭受10d、精算ボタン10e、取消ボタン10f、表示部10g、紙幣挿入口10h、端玉受10iで主に構成されている。
精算機10は、カード挿入口10aより挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31の度数残高を現金で返却するものである。ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。度数残高とは、度数から使用した度数分を差し引いた残りの度数である。
また、精算機10では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、現金化によって還元してもよい。
会員用ICカード30が挿入された場合は、精算機10に設けられた暗証番号入力用テンキーボード10bによって暗証番号が入力されると、会員用ICカード30に記憶された暗証番号と入力された暗証番号との照合が行われ、それらが一致すれば精算動作を行う。これによって、会員の遊技者の場合には、例えば、会員用ICカード30を落として、第三者に会員用ICカード30が渡っても、暗証番号がわからない限りは、度数残高が現金化されることはない。このようにすると遊技者が、例えば、トイレに行くためなどで離席した場合、会員用ICカードを盗まれても度数残高を現金化されることはない。
また、第三者に会員用ICカード30が渡った場合、第三者に度数残高分を遊技に使用されることが考えられるが、台間機と管理装置13とが連携して、例えば、台間機にて入力した会員番号や暗証番号に基づいて、その会員用ICカード30を各機器に使用できないように制御することなどもできる。
非会員用ICカード31を用いる場合には、度数残高として保持できる期間が、例えば、1日などのように限られているため、その期間内でなければ、精算機10で度数残高を精算し、現金化することができない。これによって、非会員用ICカード31が、パチンコホールやスロットマシンホールの外部に持ち出され、紛失したり、傷つけられたりするのを防止することができる。
紙幣挿入口10hは、例えば、台間機3、4、6において、貸玉時に貸玉に対応する消費税を徴収せずに、精算機10において消費税を徴収する場合に、度数残高よりも徴収される消費税に対応する度数の方が大きいときに、その度数残高と徴収される消費税に対応する度数との差に対応する金額を挿入するところである。なお、挿入した金額からその差額分を差し引いた金額において、例えば、100円に満たない金額が存在する場合には、その100円に満たない金額に対応する遊技媒体を端玉受10iから払い出してもよい。
この端玉受10iからは、これ以外に、例えば、精算時において、例えば、100円に満たない金額が存在する場合には、その100円に満たない金額に対応する遊技媒体を払い出してもよい。
なお、この精算機10の紙幣返却口10cから払い出される紙幣は、千円札であり、釣銭受10dから払い出される硬貨は百円硬貨としているが、他の紙幣および硬貨を払い出せる構成を採ってもよい。
図39に示すように、精算機10は、制御部700、カード処理部701、貨幣処理部702、選択ボタン検知部703、端数処理部704から構成されている。
制御部700は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部700では、カード処理部701、貨幣処理部702、選択ボタン検知部703、端数処理部704の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
カード処理部701は、カード挿入口10aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部700への出力、制御部700からの更新された有価情報などの会員ICカード30または非会員用ICカード31への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
貨幣処理部702は、カード処理部701で読み取られたIDに基づいて、管理装置13から読み取った有価情報の度数に対応する金額を紙幣返却口10c、釣銭受10dから返金するものである。また、紙幣挿入口10hから挿入された4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部700に出力するものである。さらに、貨幣処理部702は、度数残高や返金額などの情報を表示部10gに出力し、表示部10gに度数残高や返金額などを表示させることもできる。
選択ボタン検知部703は、暗証番号入力用テンキーボード10b、精算ボタン10e、取消ボタン10fが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部700に信号を出力するものである。
端数処理部704は、制御部700からの情報に基づいて、精算機10からの返却額に例えば、100円に満たない金額が存在する場合には、その100円に満たない金額に対応する遊技媒体を払い出すものである。
そして、制御部700によって制御される、カード処理部701、貨幣処理部702、選択ボタン検知部703、端数処理部704の各機器部は、次のように動作する(図40)。
以下に、図40を参照してその動作を説明する。
カード処理部701は、カード挿入口10aからの会員用ICカード30、非会員用ICカード31のカードの挿入を待機しており、カードの挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。
カード処理部701において非会員ICカード31が投入されているか否かが判定される(ステップS710)。
ステップS710の判定で、Yesの場合には、非会員ICカード31に記憶されている日付情報が制御部700に出力され、日付が有効か否かが判定される(ステップS711)。
ステップS711の判定において、Noの場合には、制御部700は、カード処理部701に非会員ICカード31を返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部701は、非会員ICカード31をカード挿入口10aから返却してリターンする(ステップS712)。
ステップS711の判定において、Yesの場合には、カード処理部701は、非会員ICカード31に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部700に出力する。制御部700に出力されたIDは、ネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS713)。そして、管理装置13に記憶されている非会員ICカード31のIDに基づく度数残高、消費税などの情報を管理装置13からネットワーク8を介して制御部700に出力する(ステップS713)。制御部700に出力された度数残高の情報は、制御部700から貨幣処理部702に出力される。さらに、その度数残高、消費税などの情報は、貨幣処理部702から表示部10gに出力され、度数残高が表示部10gに表示される(ステップS719)。
ステップS710の判定で、Noの場合には、カード処理部701において会員用ICカード30が挿入されているか否かが判定される(ステップS714)。
ステップS714の判定で、Noの場合には、制御部700は待機状態となる。ステップS714の判定で、Yesの場合には、カード処理部701は、会員用ICカード30に記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、読み取ったIDおよび暗証番号を制御部700に出力する(ステップS715)。また、制御部700に出力されたIDは、ネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS715)。そして、管理装置13に記憶されている会員用ICカード30のIDに基づく度数残高、消費税などの情報を管理装置13からネットワーク8を介して制御部700に出力する(ステップS715)。
次に、選択ボタン検知部703は、暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部700に出力する(ステップS716)。
制御部700は、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS717)。
ステップS717の判定で、双方の番号が一致しない場合(NGの場合)には、制御部700は、カード処理部701に会員用ICカード30を返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部701は、会員用ICカード30をカード挿入口10aから返却する(ステップS718)。
一方、ステップS717の判定で、双方の番号が一致した場合(OKの場合)には、制御部700は、ステップS715で管理装置13からネットワーク8を介して制御部700に出力された度数残高の情報を貨幣処理部702に出力する。さらに、その度数残高の情報は、貨幣処理部702から表示部10gに出力され、度数残高が表示部10gに表示される(ステップS719)。
次に、精算ボタン10eが押されたが否かを選択ボタン検知部703が判定する(ステップS720)。
ステップS720の判定で、Noの場合には、その情報は制御部700に出力される。続いて、取消ボタン10fが押されたが否かを選択ボタン検知部703が判定する(ステップS721)。
ステップS721の判定で、Noの場合には、制御部700は待機状態となる。ステップS721の判定で、Yesの場合には、選択ボタン検知部703はその情報を制御部700に出力する。制御部700は、カード処理部701に、会員用ICカード30または非会員用ICカード31を返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部701は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31をカード挿入口10aから返却する(ステップS722)。
ステップS720の判定で、Yesの場合には、選択ボタン検知部703はその情報を制御部700に出力する。そして、制御部700は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31のIDに基づいて管理装置13から出力された消費税の情報を表示させるための情報を表示部10gに出力し、表示部10gは、例えば、「預り消費税対応度数25」、「未収用消費税対応度数48」などを表示する(ステップS723)。
続いて、制御部700は、記録された消費税徴収モードが、(i)貸玉から消費税を徴収するモード、(ii)消費税を徴収しないモード、(iii)賞玉から消費税を徴収するモード、(iv)預り消費税から貸玉時に消費税を徴収し残預り消費税を現金化して返却するモード、(v)貸玉時に度数残高から消費税を徴収するモード、(vi)精算時消費税徴収モード、(vii)預り消費税から貸玉時に消費税を徴収し残預り消費税を度数化するモードのうちのいずれであるかを判定する(ステップS724)。
ステップS724の判定で、(i)貸玉から消費税を徴収するモード、(ii)消費税を徴収しないモード、(iii)賞玉から消費税を徴収するモードのいずれかであることが判定された場合((i)〜(iii)の場合)には、消費税がすでに徴収されているか、消費税を精算機10では徴収しないモードであるので、制御部700は、管理装置13から出力された度数残高の情報に基づき、精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数と精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数を算出する(ステップS725)。
続いて、制御部700は、精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数に対応する金額を支払うための情報を貨幣処理部702に出力する。貨幣処理部702は、その情報に基づいて、紙幣返却口10cから紙幣を、釣銭受10dから硬貨を支払う(ステップS726)。
ステップS724の判定で、(iv)預り消費税から貸玉時に消費税を徴収し残預り消費税を現金化して返却するモードであることが判定された場合((iv)の場合)には、消費税がすでに徴収されているので、制御部700は、管理装置13から出力された預り消費税に対応する度数の情報に基づき、精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数と精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数を算出する(ステップS727)。
ステップS727によって算出された精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数と度数残高とを合計した度数に対応する金額を支払うための情報を貨幣処理部702に出力する。貨幣処理部702は、その情報に基づいて、紙幣返却口10cから紙幣を、釣銭受10dから硬貨を支払う(ステップS728)。
ステップS724の判定で、(v)貸玉時に度数残高から消費税を徴収するモードであることが判定された場合((v)の場合)には、消費税がすでに徴収されているので、制御部700は、管理装置13から出力された度数残高の情報に基づき、精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数と精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数を算出する(ステップS729)。
続いて、制御部700は、精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数に対応する金額を支払うための情報を貨幣処理部702に出力する。貨幣処理部702は、その情報に基づいて、紙幣返却口10cから紙幣を、釣銭受10dから硬貨を支払う(ステップS730)。
ステップS724の判定で、(vi)精算時消費税徴収モードであることが判定された場合((vi)の場合)には、制御部700は、さらに、未収用消費税徴収モードが、(vi−1)度数残高徴収モードか、(vi−2)入金徴収モードかを判定する(ステップS730)。
ステップS730の判定で、度数残高徴収モードであることが判定された場合(ステップS730の度数残高徴収)には、度数残高から未収用消費税に対応する度数を減算し、その減算された度数に基づき、精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数と精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数を算出する(ステップS732)。
続いて、制御部700は、精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数に対応する金額を支払うための情報を貨幣処理部702に出力する。貨幣処理部702は、その情報に基づいて、紙幣返却口10cから紙幣を、釣銭受10dから硬貨を支払う(ステップS733)。
一方、ステップS730の判定で、入金徴収モードであることが判定された場合(ステップS730の入金徴収)には、制御部700は、未収用消費税に対応する入金額を表示するための情報を表示部10gに出力する。そして、表示部10gは、その情報に基づいて未収用消費税に対応する入金額を表示する(ステップS734)。
続いて、貨幣処理部702は、紙幣挿入口10hから挿入された4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部700に出力し、制御部700は、その情報に基づいて、入金額が未収用消費税に対応する金額以上か否かを判定する(ステップS735)。
ステップS735の判定で、Noの場合には、制御部700は、ステップS734の動作を再度行わせる。
ステップS735の判定で、Yesの場合には、制御部700は、入金額に対応する度数から未収用消費税に対応する度数を減算し、その減算された度数に基づき、精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数と精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数を算出する(ステップS736)。
続いて、制御部700は、精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数と度数残高とを加算した度数に対応する金額を支払うための情報を貨幣処理部702に出力する。貨幣処理部702は、その情報に基づいて、紙幣返却口10cから紙幣を、釣銭受10dから硬貨を支払う(ステップS737)。
ステップS724の判定で、(vii)預り消費税から貸玉時に消費税を徴収し残預り消費税を度数化するモードであることが判定された場合((vii)の場合)には、消費税がすでに徴収されているモードであるので、制御部700は、管理装置13から出力された度数残高の情報に基づき、精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数と精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数を算出する(ステップS738)。
続いて、制御部700は、精算可能な100円単位以上の単位に対応する度数に対応する金額を支払うための情報を貨幣処理部702に出力する。貨幣処理部702は、その情報に基づいて、紙幣返却口10cから紙幣を、釣銭受10dから硬貨を支払う(ステップS739)。
さらに、制御部700は、預り消費税に対応する度数と精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数とを加算し、度数残高とする(ステップS740)。
続いて、制御部700は、ステップS740において度数残高とされた度数を表示するための情報を表示部10gに出力する。そして、表示部10gは、その情報に基づいて度数残高を表示する(ステップS741)。
次に、制御部700は、各モード(i)〜(vii)で算出された、精算不可能な100円単位より小さい単位に対応する度数を表示するための情報を表示部10gに出力する。そして、表示部10gは、その情報に基づいて度数残高を表示する(ステップS742)。
続いて、制御部700は、端数処理モードが、端玉返却モード、切り捨てモード、預り証モードのいずれであるかを判定する(ステップS743)。
ステップS743の判定で、預り証モードであると判定された場合(ステップS743の預り証モード)には、制御部700は、例えば、精算機10に貯留された非会員ICカード31などに精算不可能な度数を記録して発行するための情報をカード処理部701に出力する。カード処理部701は、その情報に基づいて貯留された非会員ICカード31などに精算不可能な度数を記録して預り証として発行する(ステップS743)。
また、ステップS743の判定で、端玉返却モードであると判定された場合(ステップS743の端玉返却モード)には、制御部700は、精算不可能な度数に対応する遊技媒体を返却するための情報を端数処理部704に出力する。端数処理部704は、その情報に基づいて、端玉受10iから精算不可能な度数に対応する遊技媒体を返却する(ステップS745)。
また、ステップS743の判定で、切り捨てモードであると判定された場合(ステップS743の切り捨てモード)には、制御部700は、精算不可能な度数を切り捨てる処理を行い、精算不可能な度数の情報を消去する(ステップS746)。
続いて、制御部700は、支払金額、度数残高、精算不可能な度数、預り証発行度数、端玉返却数、預り消費税、切り捨て度数などの情報を、会員ICカード30または非会員ICカード31のIDに基づいて、管理装置13に出力する。管理装置13では、各情報をID毎に更新または記録する(ステップS747)。
ステップS747の処理が終わると、会員ICカード30は、カード処理部701によって、カード挿入口10aから返却される(ステップS718)。
一方、非会員用ICカード31は、度数残高のすべてが精算され、度数残高が0となるので、カード処理部701から精算機10に設けられた貯留部(図示しない)に移動され、回収される(ステップS719)。
(管理装置13)
図41は、管理装置13の構成部を示す図、図42は、管理装置13における動作の流れを示す図である。
図1に示されているように、管理装置13は、複数のパチンコ機2、複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン機5、スロットマシン機5間に接続された台間機6と島コンピュータ7およびネットワーク8を介して接続されている。また、管理装置13は、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発券機20、データ表示機21、データ公開機22などともネットワーク8を介して接続されている。
さらに、ネットワーク8を介して管理装置13に入力された情報は、プロトコルコンバータ14、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。また、管理装置13は、例えば、パーソナルコンピュータ17などとも接続され、パーソナルコンピュータ17で管理装置13の情報を見ることができる。また、パーソナルコンピュータ17は、管理装置13で管理している各情報にアクセスことができるので、各情報の表示や印刷をすることができる。さらに、パーソナルコンピュータ17では、例えば、再プレー手数料の設定などの管理装置13の種々の設定や会員登録などを行うこともできる。
管理装置13は、台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発券機20、データ表示機21、データ公開機22などの機器からの情報を管理するものである。前述した各機器毎の管理装置13との情報の通信に基づいて、管理装置13には後述するような様々な情報が記憶されている。
また、管理装置13は、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を各遊技機の上部に取り付けられたデータ表示機21に出力することもできる。データ表示機21では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
さらに、管理装置13は、例えば、各遊技機におけるスランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報、遊技台ランキング、遊技台毎の勝敗などの情報をデータ公開機22に出力することもできる。データ公開機22では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
図41に示すように、管理装置13は、制御部800、会員カード情報管理部801、非会員カード情報管理部802、出力処理部803から構成されている。
制御部800は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部800では、会員カード情報管理部801、非会員カード情報管理部802、出力処理部803の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して各機器との間の信号の出入力を制御している。また、制御部800は、管理装置13とネットワーク8を介して各機器の制御部と通信できるように接続されている。
なお、ここで管理装置13は役割分担した同一ネットワーク上の複数のコンピュータシステムで構成することもできる。例えば、カード管理用、顧客管理用、遊技台管理用、データ表示機管理用などの複数のコンピュータシステムを用いれば、それだけ各役割を高速に実行することができる。
会員カード情報管理部801は、各機器に会員用ICカード30が用いられたときの情報を管理するものである。図43には、ID毎に管理された情報の情報管理一覧表850の一例を示す。また、図44には、会員用ICカード30の使用履歴を集計した使用履歴管理一覧表851の一例を示す。図43に示された情報管理一覧表850および図44に示された使用履歴管理一覧表851は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
会員用ICカード30が用いられた場合には、会員用ICカード30のIDに基づき、情報管理一覧表850に記載されているような、例えば、貯玉数、度数残高、再プレー用貯玉数、ポイント、台間機又は発券機に挿入した金額、精算金額、消費税処理度数、未収用消費税度数などを管理している。これらのデータは、会員用ICカード30のID毎に管理され、さらに、履歴情報、日毎情報、週毎情報などとしても管理されている。なお、図43に示された情報管理一覧表850および図44に示された使用履歴管理一覧表851は、日毎情報の一例である。
なお、会員用ICカード30を用いた会員の遊技者用の管理項目は、図43の情報管理一覧表850に記載された管理項目に限るものではなく、例えば、遊技した遊技台種毎のアウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗情報(セーフからアウトを減じたもの)、大当たり回数、CR機売上などの情報や、会員の遊技者の住所、氏名、年齢、好きな台、連絡先なども管理項目とすることもできる。
また、会員用ICカード30の使用履歴を集計した使用履歴管理一覧表851には、例えば、会員用ICカード30が使用された時刻、使用された装置、消費税徴収モード、操作内容、処理度数値、度数残高、消費度数、預り消費税度数、貸玉時消費税徴収度数、返却された端玉数、貸玉数から消費税に対応して減じられた数、貸玉数、計数値、景品総額、景品額から減じられる消費税額、払出景品額、切り捨て景品端数額などが表記される。
この使用履歴管理一覧表851に表記される項目は、上記したものに限られるものではなく、会員カード情報管理部801で管理されている情報から必要に応じて適宜に選択して表記させることができる。
非会員カード情報管理部802は、各機器に非会員用ICカード31が用いられたときの情報を管理するものである。図45には、ID毎に管理された情報の情報管理一覧表852の一例を示す。また、図46には、非会員用ICカード31の使用履歴を集計した使用履歴管理一覧表853の一例を示す。図45に示された情報管理一覧表852および図46に示された使用履歴管理一覧表853は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
非会員用ICカード31が用いられた場合には、非会員用ICカード31のIDに基づき、情報管理一覧表852に記載されているような、例えば、度数残高、台間機又は発券機に挿入した金額、精算金額、消費税処理度数、未収用消費税度数などを管理している。これらのデータは、非会員用ICカード31のID毎に管理される。非会員用ICカード31を用いる場合には、度数残高を保持できる期間が、例えば、1日などのように限られている。そのため、その期間内でなければ、精算機10で度数残高を精算し、現金化することができない。
非会員用ICカード31が用いられた場合には、度数残高を保持できる期間に対応した情報が管理されている。図45に示された情報管理一覧表852は、その管理期間における情報の一例である。なお、レシート発券時の簡易管理IDおよび玉数(計数機9で計数されたもの)の情報は、偽造されたレシートが使用されるのを防ぐために、一時的に管理されている。したがって、景品管理機(POS)11における景品交換時において、レシートの適正を確認した後には、簡易管理IDおよび玉数の情報は、管理装置13から消去される。
ここで、非会員用ICカード31が用いられた場合には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別、大当たり回数、CR機売上などの情報が含まれない点で、会員用ICカード30のを用いた場合の情報とは異なる。
また、非会員用ICカード31の使用履歴を集計した使用履歴管理一覧表853には、例えば、非会員用ICカード31が使用された時刻、使用された装置、消費税徴収モード、操作内容、処理度数値、度数残高、消費度数、預り消費税度数、未収用消費税度数、貸玉時消費税徴収度数、返却された端玉数、計数機9による未収用消費税または預り消費税の変更度数、精算機10による未収用消費税または預り消費税の変更度数、精算機による支払額、精算機による切り捨て端数額などが表記される。
この使用履歴管理一覧表853に表記される項目は、上記したものに限られるものではなく、非会員カード情報管理部802で管理されている情報から必要に応じて適宜に選択して表記させることができる。
また、管理装置13は、会員カード情報管理部801、非会員カード情報管理部802からの情報に基づいて、例えば、図47に示すような各台間機3、4、6毎の使用履歴を集計した使用履歴管理一覧表854を集計することもできる。
この各台間機3、4、6毎の使用履歴を集計した使用履歴管理一覧表854には、例えば、利用された時刻、操作内容、処理度数値、度数残高、入金度数、入金積算度数、消費度数、消費積算度数、入金時預り消費税度数、預り消費税度数、貸玉時消費税徴収度数、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の返却時度数化された消費税度数、 返却された度数、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入前の度数、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入時区分された預り消費税度数などが表記される。
この使用履歴管理一覧表854に表記される項目は、上記したものに限られるものではなく、会員カード情報管理部801または非会員カード情報管理部802で管理されている情報から必要に応じて適宜に選択して表記させることができる。
さらに、管理装置13は、会員カード情報管理部801、非会員カード情報管理部802からの情報に基づいて、例えば、図48に示すような台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11における集計値を統合した遊技ホール全体としての情報管理一覧表855を集計することもできる。
この情報管理一覧表855に表記される項目は、上記した各台間機3、4、6、各計数機9、各精算機10、各景品管理機(POS)11における集計値およびその集計値に基づいて算出された、例えば、台間機3、4、6であれば機種ごとの集計値などが表記されている。また、この表記項目は、会員カード情報管理部801または非会員カード情報管理部802で管理されている情報から必要に応じて適宜に選択し、またはその選択した情報を集計して表記させることができる。
出力処理部803は、カードセンタ16に送信する、例えば、一日の営業結果などの情報を、会員カード情報管理部801および非会員カード情報管理部802に管理されているデータに基づいて管理している。例えば、パーソナルコンピュータ17などから終業処理の信号が管理装置13に入力されると、カードセンタ16に送信する情報を制御部800を介してプロトコルコンバータ14に出力する。プロトコルコンバータ14に出力された情報は、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。
そして、制御部800によって制御される、会員カード情報管理部801、非会員カード情報管理部802、出力処理部803の各機器部は、次のように動作する(図42)。なお、各機器との情報の通信についての動作は、各機器の説明部分で述べたので、ここでは、管理装置13に入力された情報の管理動作について主に説明する。
以下に、図42を参照してその動作を説明する。
管理装置13の制御部800に、発券機20、再プレー受付機12、台間機3、4、6、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10などからの情報が入力される(ステップS810)。
ステップS810で入力された情報は、制御部800で、会員用ICカード30のを用いた場合の情報か否かが判定される(ステップS811)。
ステップS811の判定で、Yesの場合には、入力された情報は、会員カード情報管理部801に出力される(ステップS812)。会員カード情報管理部801では、その入力された情報に基づいて、例えば、図43に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS812)。
ステップS811の判定で、Noの場合には、入力された情報は、非会員カード情報管理部702に出力される(ステップS813)。非会員カード情報管理部802では、その入力された情報に基づいて、例えば、図45に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS813)。
次に、出力処理部803において、パーソナルコンピュータ17などから終業処理信号が管理装置13に入力されたか否かが判定される(ステップS814)。
ステップS814の判定で、Noの場合には、制御部800は待機状態となる。ステップS814の判定で、Yesの場合には、出力処理部803から、例えば、会員カード情報管理部801および非会員カード情報管理部802で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果などの情報が、制御部800、プロトコルコンバータ14およびモデム15を介してカードセンタ16に送信される(ステップS815)。
次に、出力処理部803において、パーソナルコンピュータ17などからデータ送信要求信号が管理装置13に入力されたか否かが判定される(ステップS816)。
ステップS816の判定で、Noの場合には、ステップS818へ進む。ステップS816の判定で、Yesの場合には、会員カード情報管理部801および非会員カード情報管理部802に管理されているデータに基づいて、例えば、図43〜48に示すようなデータを、パーソナルコンピュータ17などに出力する(ステップS817)。会員カード情報管理部801および非会員カード情報管理部802に管理されているデータに基づいて、出力されたデータは、パーソナルコンピュータ17の画面に表示される。
続いて、管理装置13では、会員用ICカード30、非会員用ICカード31、預り証における預かり消費税の有効期限の切れた情報をID毎に判定し、有効期限が切れた預かり消費税の情報を有する場合には、その情報を削除する(ステップS818)。
さらに、管理装置13では、会員用ICカード30、非会員用ICカード31における度数残高の有効期限の切れた情報をID毎に判定し、有効期限が切れた度数残高の情報を有する場合には、その情報を削除する(ステップS819)。
ここで、始業処理はパワーONにて割り込み処理にて別途実施する。始業処理とは、上記した各機器との通信がネットワークを介して可能か否かどうか、および、各機器の自己診断機能により、各機器における故障の有無を確認する。この確認において、各機器との通信ができない場合や各機器で故障があると判断された場合には、店員に報知される。
以上、一実施の形態の消費税徴収型遊技システムおける消費税徴収型遊技媒体貸出機として機能する台間機3、4、6、消費税徴収型遊技媒体貸出方法、消費税徴収対応機能を備えた、発券機20、再プレー受付機12、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10などについて説明した。
本発明の消費税徴収型遊技媒体貸出機、消費税徴収型遊技媒体貸出方法および消費税徴収型遊技処理システムによれば、遊技ホールに設置されている台間機3、4、6、発券機20、再プレー受付機12、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10などによって消費税を徴収することができるので、貸玉、景品交換などに対する消費税を遊技者から適正に徴収することができる。
また、本発明の消費税徴収型遊技媒体貸出機、消費税徴収型遊技媒体貸出方法および消費税徴収型遊技処理システムによれば、貸玉、景品交換などで消費税を徴収する際に生じる端数を、IDに基づいて端数情報も含めて度数で管理し、例えば、台間機3、4、6や精算機10においてその端数を処理する場合には、遊技媒体での支払いやその端数分の度数を記録した預り証を発行することができるので、端数処理を適正に行うことができる。また、台間機3、4、6や精算機10に限らず、再プレー受付機12、景品管理機(POS)11においてもその端数処理の少なくとも1方の処理機能を有しているので、再プレー受付機12、景品管理機(POS)11においても端数処理を適正に行うことができる。これによって、精算機10などに、例えば、1円単位の金額を支払うことができる機能を有しなくても、遊技者および遊技ホールのいずれに対しても不利にならない処理を行うことができる。
さらに、本発明の消費税徴収型遊技媒体貸出機、消費税徴収型遊技媒体貸出方法および消費税徴収型遊技処理システムによれば、消費税の徴収方法や消費税率などを任意に設定することができるので、例えば、税制や業界慣行の変革、各県の事情に適合させて消費税率や景品交換額などを設定することができる。ここで、この消費税の徴収方法や消費税率など設定は、各機器で個々に行うことができ、さらに、例えば、管理装置13などに接続されたパーソナルコンピュータ17を用いて一括的に設定することもできる。パーソナルコンピュータ17を用いて一括的に設定する場合には、人為的な作業を減らすことができる。
また、管理装置13などに接続されたパーソナルコンピュータ17などによって、管理装置13で集計した各種情報や各機器から管理装置13に出力される情報を一覧表などで随時確認することができるので、各遊技機毎や遊技ホール全体としての売上状況、各会員の遊技者の利用状況、消費税徴収状況などを一括して把握することができる。
ここでは、会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、IDだけを有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステムを示したが、上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、構成、システムの制御等は本発明の技術的思想の範囲で拡張、変更することができる。
そして、この拡張、変更した実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、会員用ICカード30または非会員用ICカード31のそれ自身にも情報を記憶させておくこともできる。その場合には、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の返却前に、会員用ICカード30または非会員用ICカード31に最新情報の書き込みが行われ、その後返却される。
また、本発明の実施の形態では、会員用および非会員用にICカードを用いた一例を示したが、会員用および非会員用のどちらか少なくとも1方にICコインを用いることもできる。
さらに、上記した一実施の形態では、遊技媒体としてパチンコ玉が使用された場合について説明したが、勿論、遊技媒体にメダルを使用した場合にも同様の作用効果を得ることができる。