JP2009130627A - デュプレクサ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で送受信信号の分離特性が良好なデュプレクサを提供する。
【解決手段】高域側フィルタ4と低域側フィルタ3とを備え、少なくとも高域側フィルタ4がラダー型フィルタとして構成されているデュプレクサ1において、高域側フィルタ4の最終段の並列腕42cの弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤ423と、この一つ手前の並列腕42bの弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤ422とのなす角度が90度以上となっており、更に、高域側フィルタ4の他端側43dと第1の信号ポート7との間を接続するボンディングワイヤ412と、低域側フィルタ3の他端側33dと第2の信号ポート6とを接続するボンディングワイヤ311と、の間に、最終段の並列腕42cの弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤ423が介在している。
【選択図】図1

Description

本発明は、共通のアンテナを用いて送受信を行うために、周波数の異なる送信信号と受信信号とを分離して取り出すデュプレクサに関し、特に高域側のフィルタとして弾性波共振子をラダー型に接続したラダー型フィルタを採用したデュプレクサに係る。
携帯型電話機等の双方向無線通信機能をもつ装置およびこの種の装置を通信端末とする無線通信システムでは、当該通信端末がもつ1本のアンテナを使用した送受信を可能とするため、送信電波の周波数と受信電波の周波数とに差を持たせ、この周波数差を利用して、デュプレクサで送信信号と受信信号とを分離している。
図8は一般に用いられるデュプレクサ100の構成例を示している。この例においてデュプレクサ100は、1本のアンテナポート2に対して、受信電波(例えば、中心周波数f=2,140MHz)をフィルタ処理(周波数選択)して装置内の受信処理部(図示省略)に出力する高域側フィルタ4と、装置内の送信処理部(図示省略)からの送信信号(例えば、中心周波数f=1,950MHz)をフィルタ処理(周波数選択)してアンテナポート2に印加する低域側フィルタ3と、が一体的に設けられている。また高域側フィルタ4とアンテナポート2との間には移相器5が設けられており、移相器5は、受信電流が低域側フィルタ3側に分流して挿入損失を起こすのを減らすことを目的として、予め低域側フィルタ3の通過周波数帯域でのインピーダンスを高めた状態で受信された受信電流の周波数を高域側フィルタ4の通過周波数帯域に合わせて移相する役割を果たす。
このようにデュプレクサ100は、アンテナポート2に対して低域側フィルタ3と高域側フィルタ4とを並列接続して構成され、アンテナポート2と高域側フィルタ4出口に設けられた高域側フィルタポート7(高域側フィルタ4の出力ポートに相当する)との間を流れる受信電流に対しては、図11に示す高域側通過周波数帯域105を有する高域側フィルタ特性102を示し、低域側フィルタ3入口部の低域側フィルタポート6(低域側フィルタ3の入力ポートに相当する)とアンテナポート2との間を流れる送信電流に対しては、低域側通過周波数帯域104を有する低域側フィルタ特性101を示す。そしてこれら2つのフィルタ3、4は、低域側フィルタポート6と高域側フィルタポート7との間では、通過周波数帯域を持たないアイソレーション特性103を示すことにより、送受信信号が設計方向とは逆のフィルタ3、4へと流れ込まないようになっている。
このような機能を備えたデュプレクサ100を構成する低域側フィルタ3や高域側フィルタ4には、例えばSAW(Surface Acoustic Wave)共振子のような小型で低損失の弾性波共振子を、ラダー型に接続したラダー型フィルタを採用することが多い。例えば図8に示した低域側フィルタ3は、各々が弾性波共振子からなる3つの直列腕31a〜31cを直列に連結し、低域側フィルタポート6から見て1段目と、2段目との直列腕31a、31bの間と、2段目と、3段目との直列腕31b、31cの間とに、やはり弾性波共振子よりなる並列腕32a、32bを夫々接続してT型回路を構成したT型5段のラダー型フィルタとなっている。
一方、図8に示した高域側フィルタ4についても、各々弾性波共振子からなる直列腕41a〜41c、並列腕42a〜42bを低域側フィルタ3と同様に連結してT型回路を構成したラダー型フィルタとなっているが、本例のように高域側フィルタ4を受信側、低域側フィルタ3を送信側とするタイプのデュプレクサ100では、低周波数信号の高域側フィルタ4側への流れ込みを防止するため、図11に示した、低域側通過周波数帯域104におけるアイソレーション特性103の減衰量が高域側通過周波数帯域105における減衰量よりも大きくなっていることが要求される。そこで当該高域側フィルタ4は、アンテナポート2側から見て最終段に位置する3段目の直列腕41cの後段側に更に並列腕42cを接続することにより低域側通過周波数帯域104における減衰量を大きくした、T型6段のラダー型フィルタとして構成されている。このように最終段に位置する直列腕41cの後段側(π側)に更に並列腕42cが設けられ、前記直列腕41cに対して並列腕42cが高域側フィルタポート7と並列に接続されている状態を「π側終端」と呼ぶ。
このように2つのフィルタを組み合わせて構成されるデュプレクサ100は、従来、低域側フィルタ3、高域側フィルタ4を夫々異なるチップ内に形成し、これらを共通の基板上でアンテナポート2に対して並列接続して構成されていた。これに対し近年の携帯型電話機等の小型化に伴ってデュプレクサ100についても更なる小型化が要求されるようになってきており、本発明者はデュプレクサ100を小型化する1つの手段としてSAW共振子を組み合わせて構成した既述の低域側フィルタ3、高域側フィルタ4を1つのチップ内に格納してモジュール化することを検討している。
図9は、本発明者が当初検討したワンチップ化されたデュプレクサ100の構成例であり、当該デュプレクサ100においては、チップの基体を構成するモジュール基板10上に低域側フィルタ3と高域側フィルタ4とが搭載されている。今、図9に向かって上側を前方、下側を後方とすると、当該デュプレクサ100内の低域側フィルタ3はモジュール基板10の中心線(図9中、一点鎖線で示してある)より左側の領域に配置された角型の圧電基板30上に形成されている。圧電基板30は、例えばLiTaOやLiNbO、水晶等からなり、角型の圧電基板30上の右側半分の領域には、SAW共振子からなる3つの直列腕31a、31b、31cが後方から前方へかけて一列に配置されていると共に、この列の左側の領域には、同じくSAW共振子からなる2つの並列腕32a、32bが後方から前方へと一列に配置されている。
各SAW共振子31a〜31c、32a〜32bは、既述の圧電基板30と、この圧電基板30上にパターニングされた電極部8とから構成されており、夫々の電極部8は図10(a)に示した周知のIDT電極81及び、当該IDT電極81の左右に配置された反射器82を含んでいる。なお図9等、以下に説明する各図においては、これらIDT電極81及び反射器82を図10(b)に示すように簡略化して示してある。
これら圧電基板30上に配列された各共振子31a〜31c、32a〜32bは、図8に示したT形5段のラダー型フィルタが形成されるように接続線33b、33cによって互いに接続されると共に、直列腕31aへの送信信号の入口部33dは、モジュール基板10の後端左隅に設けられた低域側フィルタポート6に対しボンディングワイヤ311にて接続されていることにより送信信号を低域側フィルタ3へと入力することができる。また、直列腕31cからの送信信号の出口部33aは、モジュール基板10の先端側中央部に設けられたアンテナポート2とボンディングワイヤ312により接続されている。また、各並列腕32a、32bの出口部33e、33fは、モジュール基板10の左隅に並べて設けられた接地ポート34a、34bと夫々ボンディングワイヤ321、322により接続されることにより、並列腕32a、32bは接地されている。
一方高域側フィルタ4については、既述の低域側フィルタ3に対して中心線を挟んで概略線対称に構成されており、モジュール基板10の右側領域に設けられた圧電基板40上の左側半分の領域に3つのSAW共振子からなる直列腕41a、41b、41cが前方から後方へかけて一列に配置され、当該列の右側領域に同じくSAW共振子からなる並列腕42a、42b、42cが前方から後方へかけて一列に配置されて、これらの共振子41a〜41c、42a〜42cが図8に示したT型6段のラダー型フィルタを構成するように接続線43b、43cによって互いに接続されている。そして、直列腕41aへの受信信号の入口部43aは、既述のアンテナポート2とボンディングワイヤ411により接続されると共に、直列腕41cからの受信信号の出口部43dは、モジュール基板10の後端右隅に設けられた高域側フィルタポート7に対しボンディングワイヤ412によって接続されて高域側フィルタ4を通過した受信信号を受信処理部へと出力できるようになっている。更に3つの並列腕42a〜42cの出口部43e〜43gは、先端から後方へかけてモジュール基板10の右隅に並べて設けられた接地ポート44a〜44cと夫々ボンディングワイヤ421〜423により接続されることにより接地されている。なお、これらのボンディングワイヤ311、312、321、322、411、412、421〜423は、各フィルタ特性101、102の通過帯域104、105の位置を調節するためのインダクタを構成している。
また移相器5はワンチップ化されたデュプレクサ100の外部に設けられるため、以下の説明おいては移相器5の記載は省略する。また、識別を容易にするため、以下に説明する各図では直列腕31a〜31c、41a〜41cのSAW共振子には「S」の識別符号を付し、並列腕32a〜32b、42a〜42cのSAW共振子には「P」の識別符号を付す。
本発明者は、上述の構成を備えたワンチップ型のデュプレクサ100を製作し、その周波数特性を確認したところ、低域側通過周波数帯域104におけるアイソレーション特性103の減衰量が低下し、低域側フィルタ3及び高域側フィルタ4を夫々異なるチップ内に形成していた従来型のデュプレクサ100と比較して、送受信信号の分離特性が悪化してしまうことが分かった。そこでワンチップ化したデュプレクサ100がこのようなアイソレーション特性103を示す原因について更に追求したところ、図8及び図9に示すように低域側フィルタポート6と低域側フィルタ3の入口部33dとを接続するボンディングワイヤ311と、高域側フィルタ4の出口部43dと高域側ポート7とを接続するボンディングワイヤ412との間で容量結合及び電磁結合(以下、これらをまとめてカップリングC1と呼ぶ)を生じていることが分かった。また高域側フィルタ4の最終段に位置する直列腕41cの後段側の並列腕42c並びに、この直列腕41cの手前側の並列腕42bを夫々接地するボンディングワイヤ423、422間においても容量結合(以下、カップリングC2とよぶ)を生じており、これらカップリングC1、C2の発生によってアイソレーション特性103が悪化してしまうことを確認した。
ここで特許文献1には1つのチップを構成するモジュール基板上にSAW共振子をT型5段に接続したラダー型フィルタが記載されており、特許文献2には1つのモジュール基板上にT型5段のラダー型フィルタを2つ配置したデュプレクサが記載されているが、これらの特許文献には既述のカップリングC1、C2の問題については何ら言及されていない。
また、特許文献3には弾性表面波フィルタパッケージの小型化により、信号の入出力用のボンディングワイヤ間でカップリングを生じ、このカップリングによって引き起こされる減衰量の低下やアイソレーション特性の劣化を改善することを目的として信号の入出力用のボンディングワイヤを前記パッケージの異なる辺に引き出した弾性表面波フィルタパッケージが記載されている。しかしなが当該特許文献3には、パッケージ内の弾性表面波フィルタの具体的な構成は開示されておらず、図8及び図9に示したカップリングC1、C2がアイソレーション特性に与える影響を低減する手段については何ら記載されていない。
特開2002−16470号公報:第0030段落〜第0031段落、図1 特開2003−51731号公報:第0014段落〜第0015段落、図1 特開2003−69379号公報:請求項1、第0025段落〜第0029段落、図2
本発明はこのような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、小型で送受信信号の分離特性が良好なデュプレクサを提供することにある。
本発明に係わるデュプレクサは、圧電基板上に弾性波共振子を直列腕及び並列腕に配置して構成したラダー型フィルタからなる高域側フィルタと、
この高域側フィルタの通過帯域よりも低い通過帯域を有する低域側フィルタと、
前記圧電基板及び低域側フィルタが搭載されるモジュール基板と、
各々前記圧電基板及び低域側フィルタの縁に沿って前記モジュール基板上に設けられたアンテナポート、第1の信号ポート、第2の信号ポート及び接地ポートと、
前記高域側フィルタの一端側と前記アンテナポートとの間、前記低域側フィルタの一端側と前記アンテナポートとの間、前記高域側フィルタの他端側と前記第1の信号ポートとの間、前記低域側フィルタの他端側と前記第2の信号ポートとの間、前記並列腕の弾性波共振子と接地ポートとの間、を夫々接続するインダクタをなすボンディングワイヤと、を備えたデュプレクサにおいて、
前記アンテナポートから見て前記高域側フィルタにおける最終段の並列腕の弾性波共振子が接地される接地ポート及び最終段から一つ手前の段の並列腕の弾性波共振子が接地される接地ポートを夫々第1の接地ポート及び第2の接地ポートとすると、前記モジュール基板の周方向に沿って、第2の接地ポート、第1の信号ポート、第1の接地ポート及び第2の信号ポートの順に、これらのポートが配列されたことと、
前記最終段の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤと前記最終段から一つ手前の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤとのなす角度が90度以上であることと、
前記高域側フィルタの他端側と前記第1の信号ポートとの間を接続するボンディングワイヤと、前記低域側フィルタの他端側と前記第2の信号ポートとの間を接続するボンディングワイヤと、の間に、前記最終段の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤが介在していることと、
前記第1の接地ポートは、他の接地ポートとは前記モジュール基板上にて接続されていないことと、を備えたことを特徴とする。
ここで前記高域側フィルタにおける最終段の並列腕の弾性波共振子は、前記アンテナポートから見て最終段の直列腕の弾性波共振子の後段側に接続されていることが好ましい。
また、前記低域側フィルタを、圧電基板上に弾性波共振子を直列腕及び並列腕に配置して構成したラダー形フィルタとし、前記アンテナポート、第1の信号ポート、第2の信号ポート及び接地ポートは、各々高域側フィルタ及び低域側フィルタの圧電基板の縁に沿って、これらの圧電基板が搭載された前記モジュール基板上に設けられるようにしてもよく、この場合には前記モジュール基板は、前記高域側フィルタ及び低域側フィルタ夫々の圧電基板を左右に並べて搭載する角型領域を備え、前記第1の信号ポート、第2の信号ポートは、前記角型領域の1辺の隅部に配置されていることが好適である。
本発明によれば、高域側フィルタと低域側フィルタとを備え、少なくとも高域側フィルタがラダー型フィルタとして構成されているデュプレクサにおいて、
(1)高域側フィルタの最終段の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤと、最終段から一つ手前の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤとのなす角度が90度以上となっており、
(2)更に、高域側フィルタの他端側と第1の信号ポートとの間を接続するボンディングワイヤと、低域側フィルタの他端側と第2の信号ポートとを接続するボンディングワイヤと、の間に、最終段の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤが介在している。
この結果、これらのボンディングワイヤ間に形成される容量結合や電磁結合の生成を抑制することができるので、小型で送受信信号の分離特性が良好なデュプレクサを得られる。
以下、図1に示した平面図を参照しながら本実施の形態に係るデュプレクサ1の構成について説明する。図1に示したデュプレクサ1は、共通のモジュール基板10内の角型領域11内に、T型5段のラダー型フィルタよりなる低域側フィルタ3と、T型6段のラダー型フィルタよりなる高域側フィルタ4とが搭載されている。そして、低域側フィルタ3の前方側(一端側)に位置する3段目の直列腕31cの出口部33a及び、高域側フィルタ4の前方側(一端側)に相当する1段目の直列腕41aの入口部43aを共通のアンテナポート2に対して夫々ボンディングワイヤ312、411により並列に接続した構成となっている。
当該デュプレクサ1の低域側フィルタ3の構成及び各直列腕31a〜31cや並列腕32a〜32b、低域側フィルタポート6等の構成や配置、接続状態については、図9を用いて説明したデュプレクサ100に格納されている低域側フィルタ3と同様なので再度の説明を省略する。なお、本実施の形態に係る低域側フィルタポート6は、請求項の第2の信号ポートに相当する。以下、本実施の形態のポイントとなる高域側フィルタ4を構成する各直列腕41a〜41c、並列腕42a〜42c等の配置や接続状態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るデュプレクサ1の高域側フィルタ4は、角型領域11の右側半分の領域内に圧電基板40が配置され、当該圧電基板40上に3つの直列腕41a〜41cと3つの並列腕42a〜42cとがパターニングされたT型6段のラダー型フィルタとして構成されている。
この高域側フィルタ4の圧電基板40上の左側半分の領域には、1段目、2段目の直列腕41a、41b及び3段目の並列腕42cが、前方から後方へかけてこの順番で一列に配置されており、この列の右側の領域には、1段目、2段目の並列腕42a、42b及び3段目の直列腕41cが、前方から後方へかけてこの順番で一列に配置されている。
左列側に含まれる1段目、2段目の直列腕41a、41b、及び右列側に含まれる3段目の直列腕41cは、この順番に直列接続されると共に、1段目の直列腕41aの受信信号の入口部43a(高域側フィルタ4の一端側に相当する)は、既述のようにモジュール基板10の先端中央部に設けられたアンテナポート2に対しボンディングワイヤ411により接続されている。また右列側3段目の直列腕41cからの受信信号の出口部43d(高域側フィルタ4の他端側に相当する)は、モジュール基板10の後端右隅に設けられた高域側フィルタポート7に対しボンディングワイヤ412によって接続されている。なお、高域側フィルタポート7は、請求項の第1の信号ポートに相当する。
また、右列側の1段目の並列腕42aは、左列側1段目、2段目の直列腕41a、41bの間に接続線43bによってT型に接続され、右列側2段目の並列腕42bは、左列側2段目及び右列側3段目の直列腕41b、41cの間に接続線43cによりT型に接続されている。これら各並列腕42a、42bの出口部43e、43fは、モジュール基板10の先端側右隅部に並べて設けられた接地ポート44a、44bと夫々ボンディングワイヤ421、422により接続されることにより接地されている。これらの接地ポート44a、44bのうち、並列腕42bを接地する接地ポート44bは、第2の接地ポートに相当する。
これら2つの並列腕42a、42bに対し、残る左列側3段目の並列腕42cについては、右列側3段目の直列腕41cの出口部43dが左側へと延伸されて並列腕42cの後端部と接続されていることにより、アンテナポート4から見て最終段の直列腕41cに対して高域側フィルタポート7と当該並列腕42cとが並列に接続されており、この結果、当該直列腕41cに対して並列腕42cがπ側終端された状態となっている。
またモジュール基板10の後端中央部には、上述の左列側3段目の並列腕42cを接地するための接地ポート44cが設けられており、当該接地ポート44は並列腕42cの前方へと延び出した当該並列腕42cの出口部43gとボンディングワイヤ423によって接続され、この並列腕42cを接地している。ここで当該接地ポート44cは第1の接地ポートを構成している。
出口部43gと接地ポート44cとを結ぶボンディングワイヤ423は、図2の側面図に示すように、並列腕42cを跨いで山形をなすようにボンディングされ、並列腕42cと干渉しないようになっており、他のボンディングワイヤ311、312、321、322、411、412、421、422についても同様の構成となっている。またモジュール基板10上に設けられた各接地ポート34a〜34b、44a〜44cは互いに電気的に独立している。
以上の構成により、図1に示すように本実施の形態に係るデュプレクサ1には、モジュール基板10の前方側右隅から後端左隅にかけて第2の接地ポート44b、高域側フィルタポート(第1の信号ポート)7、第1の接地ポート44c、低域側フィルタポート(第2の信号ポート)6の順に、これらのポート44b、7、44c、6がモジュール基板10の周方向に沿って配列された状態となっている。
上述の高域側フィルタ4は、π側終端されたT型6段のラダー型フィルタとして、アンテナポート2より入力された受信信号をフィルタ処理(周波数選択)する機能を備えている。ここで高域側フィルタ4により受信信号をフィルタ処理する原理について簡単に説明すると、高域側フィルタ4の各並列腕42a〜42cは、図11に示した高域側通過周波数帯域105よりも周波数の低い信号に対してインピーダンスが極小となり、高域側通過周波数帯域105の中心周波数を有する信号に対してインピーダンスが極大となるように図10(a)に示す各電極指83間の間隔「d」が設定されている。
一方、高域側フィルタ4の各直列腕41a〜41cは、高域側通過周波数帯域105の中心周波数を有する信号に対してインピーダンスが極小となり、高域側通過周波数帯域105よりも周波数の高い信号に対してインピーダンスが極大となるように、に図10(a)に示す各電極指83間の間隔「d」が設定されている。このように設定されている直列腕41a〜41c、並列腕42a〜42cが既述のようにラダー型に接続されているところに、並列腕42a〜42cのインピーダンスが極小となる周波数を有する受信信号が印加されると、当該受信信号に対して各並列腕42a〜42cは接地ポート44a〜44cに短絡された状態となるため、この受信信号は高域側フィルタポート7へは到達しない。
この状態から、受信信号の周波数を上げていくと、受信信号に対する並列腕42a〜42cのインピーダンスが高くなっていく一方、直列腕41a〜41cのインピーダンスは低くなっていくため、1段目の直列腕41aから3段目の直列腕41cまでが導通され、高域側フィルタポート7に受信信号が到達する。そして、更に受信信号の周波数を上げていくと、直列腕41a〜41cのインピーダンスが高くなって、受信信号はアンテナポート2から直列腕41a〜41cへと流れ込まなくなる。こうした高域側フィルタ4の機能により、図11に示したように高域側通過周波数帯域105の周波数を有する受信信号をアンテナポート2から高域側フィルタポート7へと通過させ、当該高域側通過周波数帯域105以外の周波数を有する信号は高域側フィルタポート7へと到達させない高域側フィルタ特性102が実現される。
また、高域側フィルタ4と共にデュプレクサ1内に格納されている低域側フィルタ3についても、上述の高域側フィルタ4と同様の原理により、低域側通過周波数帯域104の周波数を有する送信信号を低域側フィルタポート6からアンテナポート2へと通過させ、当該低域側通過周波数帯域104以外の周波数を有する信号はアンテナポート2へと到達させない低域側フィルタ特性101を実現するように、各直列腕31a〜31c、並列腕32a〜32bの電極指83の間隔「d」が設定されている。
上述の構成、機能を備えた本実施の形態に係るデュプレクサ1は、図8、図9にて説明したデュプレクサ100にて生ずるカップリングC1、C2の発生を抑制するための構成を備えている。以下、その具体的な内容について説明する。
はじめに、図9に示したボンディングワイヤ422、423(識別のため、以下、ボンディングワイヤ423を第1のワイヤ423、ボンディングワイヤ422を第2のワイヤ423とも表現する)間で生ずるカップリングC2の発生を抑制する手法について説明する。カップリングC2の発生対策として、図1に示した本実施の形態に係るデュプレクサ1は、既述のように第2の接地ポート44bがモジュール基板10の前方側右隅部に配置され、第1の接地ポートがジュール基板10の後端中央部に配置されていることにより、第1のワイヤ423に対して第2のワイヤ422のなす角度が90°以上となっている。これにより図9に示したデュプレクサ100では、互いに近接して配置されていた2本のボンディングワイヤ422、423間の距離を広げることができるので、これらのボンディングワイヤ422、423に生じるカップリングを小さくすることが可能となる。
また図9に示したボンディングワイヤ311、412間で生ずるカップリングC1の発生を抑制する手法として、当該デュプレクサ1においては、既述の角型領域11の後端側の一辺の右隅から左隅にかけて、高域側フィルタポート(第1の信号ポート)7、第2の接地ポート44c、低域側フィルタポート(第2の信号ポート)6の順にこれらのポート7、44c、6が配置されているので、高域側フィルタ4の出力部43dと高域側フィルタポート7とを接続するボンディングワイヤ412と、低域側フィルタポート6と低域側フィルタ3の入口部33dとを接続するボンディングワイヤ311と、の間に第1のワイヤ423が介在した状態となっている。
ここで第2の接地ポート44cは、既述のように電気的に独立した状態、即ち他の接地ポート34a〜34b、44a〜44bとはモジュール基板上10で接続されていないため、当該第2の接地ポート44cを介して接地された第1のワイヤ423が、2本のボンディングワイヤ311、412間に生じる電界及び磁界を分断するシールドとなって、カップリングC1(容量結合及び電磁結合)を小さくすることができる。
なお、「介在している」とは、左右のボンディングワイヤ311、412と、これらのボンディングワイヤ311、412の両端を結んで得られる互いに交差しない2本の直線(図1中の破線L1、L2)と、によって囲まれる閉領域「F」(図1中に斜線で塗り潰して示してある)を第1のワイヤ423が横切っている状態をいう。ここで、第1のワイヤ423は、上述の2本の直線L1、L2を分割するように、閉領域「F」を横切っていることが好ましい。
以上の構成を備えることにより、本実施の形態に係るデュプレクサ1は、図9に示したデュプレクサ100において生じる高域側フィルタ4側のカップリングC1、C2を小さく抑制することができる。この結果、図11に示した低域側フィルタ特性101の低域側通過周波数帯域104に相当する周波数帯域にてアイソレーション特性103の減衰量が低下して、2つのフィルタ3、4間を電流が流れ、送信信号と受信信号との分離がうまくいかなくなるといったトラブルの発生を低減することが可能となる。
カップリングC2を抑制する手法として、これらの第1、第2のワイヤ423、422がなす角度は図1に示した150°に限定されるものではなく、例えば図3に示すように当該角度が90°以上であれば、これら第1、第2のワイヤ423、422間に形成されるカップリングC2を実用レベルまで抑えることができる。
また低域側フィルタ3の構成については、図1、図3に示したものに限定されず、例えば図4に示すように例えば3段目の直列腕31aを左側の列の最後段に配置してもよい。更には、低域側フィルタ3についてはラダー型のフィルタに限定されるものではなく例えばラチス型フィルタを用いてもよい。
また高域側フィルタ4や低域側フィルタ3は、図1〜図4に示したように直列腕41a〜41c、31a〜31c、並列腕42a〜42c、32a〜32bを左右2列に配列されているものに限定されない。例えば図5に示すように各直列腕41a〜41c、31a〜31c、並列腕42a〜42c、32a〜32bを一列に並べてラダー型フィルタを構成するようにしてもよい。図5に示したデュプレクサ1において、各フィルタポート6、7に接続されたボンディングワイヤ311、412間に介在する第1のワイヤ423は、閉領域「F」の一部を横切るに留まり、例えば前方の直線L1は第1のワイヤによって分割されていない。しかしながら、このような場合でも、接地されたボンディングワイヤ423の配置されている領域では、左右のボンディングワイヤ311、412間に生じる電界及び磁界がシールドされて、カップリングC1の形成を抑制することができる。
また本発明を適用可能な高域側フィルタは、実施の形態中に示したπ側終端されたラダー型フィルタに限定されるものではなく、最終段に位置する直列腕の後段側(π側)に更に並列腕を備えない、例えばT型5段のラダー型フィルタを用いてもよい。この場合には、アンテナポートから見て、高域側フィルタの最終段の並列腕を接地する接地ポートを第1の接地ポートとし、この最終段の並列腕の一つ手前の並列腕を接地する接地ポートを第2の接地ポートとして、第2の接地ポート、高域側フィルタポート(第1の信号ポート)、第1の接地ポート、低域側フィルタポート(第2の信号ポート)の順に、モジュール基板の周方向に沿ってこれらのポートを配列すればよい。
更に、受信信号用のフィルタを高域側フィルタ4とし、送信信号用のフィルタを低域側フィルタ3とする、既述のデュプレクサ10構成に限定されるものではなく、高域側フィルタ4を送信信号用とし、低域側フィルタ3を受信信号用としてデュプレクサを構成してもよい。また、高域側フィルタ4を構成する弾性波共振子もSAW共振子に限定されるものではなく、例えば弾性境界波を利用した共振子を用いてもよいことは勿論である。
(実験1)
第1、第2のワイヤ423、422間の角度を変化させてアイソレーション特性103(低域側フィルタポート6と高域側フィルタポート7との間を流れる信号電流の減衰量)の変化を調べた。
A.実験条件
図1に示した構成を有する2つのラダー型フィルタ(低域側フィルタ3;T型5段、中心周波数f=1,950MHz、高域側フィルタ4:T型6段、中心周波数f=2,140MHz)を格納したデュプレクサ1を作成し、このデュプレクサ1の2段目の並列腕42bを接地する第2の接地ポート44bの位置を前後方向に種々移動させると共に、3段目の並列腕42cを接地する第1の接地ポート44cの位置を左右方向に種々移動させて、第1のワイヤ423に対して第2のワイヤ422が反時計回りになす角度「θ」を変化させ、低域側通過周波数帯域104の中心周波数(f=1,950MHz)における減衰量を計測した。
ここで以下の実施例、比較例のいずれにおいても第1のワイヤ423は、低域側フィルタポート6と低域側フィルタ3の入口部33dとを接続するボンディングワイヤ311と、高域側フィルタ4の出力部43dと高域側フィルタポート7とを接続するボンディングワイヤ412との間に形成される閉領域「F」を横切り、図1に示した直線L1、L2を分割するように配置されている。
(実施例1−1)
θ=90°とした。
(実施例1−2)
θ=120°とした。
(実施例1−3)
θ=150°とした。
(実施例1−4)
θ=180°とした。
(比較例1−1)
θ=30°とした。
(比較例1−2)
θ=60°とした。
B.実験結果
図6は、各実施例、比較例に係るデュプレクサ1の低域側通過周波数帯域104におけるアイソレーション特性103の減衰量を計測した結果を示している。図中、横軸は第1、第2のワイヤ422、423間の角度を示し、縦軸は低域側通過周波数帯域104の中心周波数(f=1,950MHz)におけるアイソレーション特性103の減衰量(絶対値)を示している。図中、実施例は白抜きの四角「□」でプロットし、比較例は黒塗りのひし形「◆」でプロットしてある。
実施例1−1〜実施例1−4、比較例1−1〜比較例1−2の結果によれば、第1、第2のワイヤ423、422間の角度が最も小さな比較例1−1(θ=30°)において、低域側通過周波数帯域104におけるアイソレーション特性103の減衰量が最も小さく、角度を大きくするに従って減衰量は単調に増加している。そして、実施例1−1(θ=90°)以上の角度においては携帯電話等の無線通信システムに用いるデュプレクサ1のアイソレーション特性103として要求される低域側通過周波数帯域104の減衰量の規格である40[dB]を超える減衰量を得ることができた。そしてボンディングワイヤ422、423間の角度が「θ=180°」の実施例1−4において減衰量の値が最大となった。
これらの実施例、比較例の結果からも、第1、第2のワイヤ423、422のなす角度を大きくすることにより、これらのワイヤ423、422間のカップリングC2の形成を抑え、アイソレーション特性103の悪化を抑制できることが分かる。
(実験2)
本実施の形態に係るデュプレクサ1及び図9に示したデュプレクサ100を制作し、アイソレーション特性103を計測した。
A.実験条件
(実施例2)
実験1の(実施例1−4)で用いたθ=180°のデュプレクサ1のアイソレーション特性103を計測した。
(比較例2)
図9に示したデュプレクサ100のアイソレーション特性103を計測した。
B.実験結果
実施例2の結果を図7(a)のグラフに示し、比較例2の結果を図7(b)のグラフに示す。各グラフにおいて横軸は周波数、縦軸はアイソレーション特性103を表しており、グラフ内に示した2つのカラムは夫々低域側通過周波数帯域104及び高域側通過周波数帯域105の帯域を示し、これらのカラムの下辺は既述の減衰量の規格値40[dB]を表している。
図7(a)に示した実施例2の結果によれば、当該デュプレクサ1のアイソレーション特性103aは、低域側通過周波数帯域104、高域側通過周波数帯域105の何れの帯域においても、規格値「40dB」よりも大きな減衰量が得られている。また高域側通過周波数帯域105、低域側通過周波数帯域104の減衰量を比較すると、低域側通過周波数帯域104の方が大きな減衰量を得ることができており、背景技術でも説明したように、送信信号の高域側フィルタ4側への流れ込み防止の観点から高性能のデュプレクサ1であるといえる。これに対して図7(b)に示した比較例2の結果では、低域側通過周波数帯域104においてアイソレーション特性103bの減衰量が40[dB]を下回っており規格を満足していない。以上のことからも、(1)第1、第2のボンディングワイヤ423、422間の角度が90°以上270°以下の範囲にあり、(2)第1のワイヤ423が低域側フィルタ3のボンディングワイヤ311と、高域側フィルタ4のボンディングワイヤ412との間に形成される閉領域「F」を横切り、この閉領域を構成する2本の直線L1、L2を分割した状態となっているデュプレクサ1は、比較例2に示したデュプレクサ100にて発生するカップリングC1、C2の発生を抑え、小型化しても性能の高いアイソレーション特性103を示すといえる。
実施の形態に係るデュプレクサの構成例を示す平面図である。 前記デュプレクサの側面図である。 前記デュプレクサの変形例を示す平面図である。 前記デュプレクサの第2の変形例を示す平面図である。 前記デュプレクサの第3の変形例を示す平面図である。 実施例及び比較例に係るデュプレクサのアイソレーション特性を示す特性図である。 実施例及び比較例に係るデュプレクサの第2のアイソレーション特性を示す特性図である。 ラダー型フィルタを搭載したデュプレクサの構成を示す回路図である。 開発当初のデュプレクサの構成例を示す平面図である。 デュプレクサに搭載される共振子のIDT電極の形状を示す平面図である。 デュプレクサの周波数特性を示す特性図である。
符号の説明
1 デュプレクサ
2 アンテナポート
3 低域側フィルタ
4 高域側フィルタ
5 移相器
6 低域側フィルタポート
7 高域側フィルタポート
8 電極部
10 モジュール基板
11 角型領域
30、40 圧電基板
31a〜31c、41a〜41c
直列腕
32a〜32b、42a〜42c
並列腕
34a〜34b、44a〜44c
接地ポート
81 IDT電極
82 反射器
83 電極指
100 デュプレクサ
101 低域側フィルタ特性
102 高域側フィルタ特性
103、103a、103b
アイソレーション特性
104 低域側通過周波数帯域
105 高域側通過周波数帯域
422 第2のワイヤ(ボンディングワイヤ)
423 第1のワイヤ(ボンディングワイヤ)

Claims (4)

  1. 圧電基板上に弾性波共振子を直列腕及び並列腕に配置して構成したラダー型フィルタからなる高域側フィルタと、
    この高域側フィルタの通過帯域よりも低い通過帯域を有する低域側フィルタと、
    前記圧電基板及び低域側フィルタが搭載されるモジュール基板と、
    各々前記圧電基板及び低域側フィルタの縁に沿って前記モジュール基板上に設けられたアンテナポート、第1の信号ポート、第2の信号ポート及び接地ポートと、
    前記高域側フィルタの一端側と前記アンテナポートとの間、前記低域側フィルタの一端側と前記アンテナポートとの間、前記高域側フィルタの他端側と前記第1の信号ポートとの間、前記低域側フィルタの他端側と前記第2の信号ポートとの間、前記並列腕の弾性波共振子と接地ポートとの間、を夫々接続するインダクタをなすボンディングワイヤと、を備えたデュプレクサにおいて、
    前記アンテナポートから見て前記高域側フィルタにおける最終段の並列腕の弾性波共振子が接地される接地ポート及び最終段から一つ手前の段の並列腕の弾性波共振子が接地される接地ポートを夫々第1の接地ポート及び第2の接地ポートとすると、前記モジュール基板の周方向に沿って、第2の接地ポート、第1の信号ポート、第1の接地ポート及び第2の信号ポートの順に、これらのポートが配列されたことと、
    前記最終段の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤと前記最終段から一つ手前の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤとのなす角度が90度以上であることと、
    前記高域側フィルタの他端側と前記第1の信号ポートとの間を接続するボンディングワイヤと、前記低域側フィルタの他端側と前記第2の信号ポートとの間を接続するボンディングワイヤと、の間に、前記最終段の並列腕の弾性波共振子を接地するためのボンディングワイヤが介在していることと、
    前記第1の接地ポートは、他の接地ポートとは前記モジュール基板上にて接続されていないことと、を備えたことを特徴とするデュプレクサ。
  2. 前記高域側フィルタにおける最終段の並列腕の弾性波共振子は、前記アンテナポートから見て最終段の直列腕の弾性波共振子の後段側に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のデュプレクサ。
  3. 前記低域側フィルタは、圧電基板上に弾性波共振子を直列腕及び並列腕に配置して構成したラダー形フィルタからなり、前記アンテナポート、第1の信号ポート、第2の信号ポート及び接地ポートは、各々高域側フィルタ及び低域側フィルタの圧電基板の縁に沿って、これらの圧電基板が搭載された前記モジュール基板上に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のデュプレクサ。
  4. 前記モジュール基板は、角型領域に前記高域側フィルタ及び低域側フィルタ夫々の圧電基板を左右に並べて搭載し、前記第1の信号ポート、第2の信号ポートは、前記角型領域の一辺の隅部に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のデュプレクサ。
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