JP2009127367A - 床材 - Google Patents

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Hiroyuki Omura
浩之 大村
Norio Noma
紀夫 能間
Hiroshi Kano
広志 加納
Kazuki Yoshida
一樹 吉田
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Abstract

【課題】軽量かつ高耐久性を実現するとともに、木質系床材と比較して遜色のない連結性を有する床材を提供すること。
【解決手段】上下方向に開放する筒状の中空セル4の複数が密集して形成され、矩形の平面形状を有するコア材2の上下面のうち少なくとも上面に、コア材の平面形状と略同一な平面形状を有する面材3が、コア材の外側に突出するように位置をずらして配設され、コア材と面材との位置ずれした部分にさね8が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、床材に関する。
軽量かつ高耐久性を実現する床材として、ハニカム状などの中空芯材を備えたものが知られている(特許文献1)。
特許文献1には、ハニカム状の中心芯材と、中心芯材の周りに延在する矩形状の枠部材と、中心芯材および枠部材の上下面にそれぞれ添着され、芯組立体を構成する表面材と裏打ち材と、芯組立体の周りに成形された成形縁とからなるフロアーパネルが記載されている。
このような中空芯材を備えた床材により床を形成する際には、隣接して配置される2枚の床材同士を突き合わされる側端部において連結する必要がある。連結方法としては、これまでに、
1)モールなどの床材と別体とされた連結部材を介設する方式
2)あらかじめ連結部材を床材に組み込んでおく方式
3)突き合わされる側端部を直接溶接するまたは接着剤を用いて接着する方式
が考えられている。
特許文献1に記載されたフロアーパネルでは、表面材と裏打ち材とに枠部材を越えて延びるフランジが形成され、成形縁と機械的に接合し、成形縁は、所定間隔で形成された相補的な舌片と溝とを有し、隣接する2枚のフロアーパネル同士の連結は、隣接する2枚のフロアーパネルにおいて一方のフロアーパネルの成形縁に形成された各溝内に他方のフロアーパネルの成形縁に形成された各舌片を嵌合させることにより実現される。したがって、特許文献1に記載されたフロアーパネルの連結方法は、上記2のあらかじめ連結部材を床材に組み込んでおく方式に分類される。
特開平8−100510号公報
しかしながら、上記1〜3の方式に分類される、中空芯材を備えた床材の連結方法は、以下の通りの問題を個々に抱えている。
すなわち、上記1の方式については、モールなどの連結部材が床材表面から上方に突出するため、床の平滑さが損なわれることが否めない。上記2の方式については、床を平滑にすることが可能であり、上記1の方式の問題は解消されるが、連結部材を床材に一体に組み込むため、特許文献1の記載からも理解されるように、床材の構造が複雑化し、したがって、製造が容易でなく、しかも連結部材の分重量が増大するとともに、連結部材の形状によっては床材同士の連結部に隙間が生じることがあり、その隙間を埋めなければならないという煩わしさもある。上記3の方式については、施工性が非常に悪く、連結作業に要する時間が長いという問題がある。
木質系床材の一般的な連結方法は、床材の側端部に形成した雄ざねおよび雌ざねのほんざねによるものであるが、中空芯材をほんざね加工することは不可能であり、したがって、特許文献1に記載されたフロアーパネルに指摘される上記2の方式の問題が顕在化する。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、軽量かつ高耐久性を実現するとともに、木質系床材と比較して遜色のない連結性を有する床材を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
すなわち、第1の発明は、上下方向に開放する筒状の中空セルの複数が密集して形成され、矩形の平面形状を有するコア材の上下面のうち少なくとも上面に、コア材の平面形状と略同一な平面形状を有する面材が、コア材の外側に突出するように位置をずらして配設され、コア材と面材との位置ずれした部分にさねが形成されていることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明において、面材が、コア材の上面にコア材から位置ずれして配設され、コア材とによりさねとしてあいじゃくりを形成していることを特徴としている。
第3の発明は、上記第1の発明において、面材が、コア材の上下両面にコア材から位置ずれして配設され、コア材とによりほんざねを形成していることを特徴としている。
第4の発明は、上記第3の発明において、コア材上面側の第1の面材およびコア材下面側の第2の面材は、同一投影面上に配置されていることを特徴としている。
第5の発明は、上記第3の発明において、コア材下面側の第2の面材の少なくとも一辺部は、コア材上面側の第1の面材の外側に突出するように位置ずれして配設され、第1の面材の外側から突出する部分において第2の面材は、固定具による固定が可能とされていることを特徴としている。
第6の発明は、上記第1ないし第5いずれか一つの発明において、コア材において、少なくともさねが形成され、面材の外側に突出する部分が防水加工されていることを特徴としている。
第7の発明は、上記第6の発明において、防水加工は、コア材への樹脂含浸またはコア材を形成する中空セル内への樹脂充填のいずれか一方または両方であることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、面材が、コア材の外側に突出するように位置をずらしてコア材の上面に配設され、さねが形成されているため、特別な連結部材が必要でなく、床材の構造を簡略化することができ、したがって、製造容易であるとともに、十分軽量となる。床を形成する際に隣接して配置される2枚の床材同士は、さねによって連結することができ、隣接配置された2枚の床材同士の連結部に隙間は発生しにくく、一般の木質系床材と比較して遜色のない連結性が実現される。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、さねをあいじゃくりとして形成することができる。
上記第3の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、さねをほんざねとして形成することができ、上記第4の発明も上記第3の発明と同様な効果を奏する。
上記第5の発明によれば、第1の面材の外側から突出する部分において第2の面材は、釘、ビス、タッカーなどの固定具により根太や大引などの床下構造材に固定することができる。
上記第6の発明によれば、上記第1ないし第5いずれか一つの発明の効果に加え、コア材において、少なくともさねが形成され、面材の外側に突出する部分に防水性を付与することができる。
上記第7の発明によれば、上記第6の発明の効果に加え、防水加工を簡便に行うことができる。
図1、図2、図3は、それぞれ、本発明の床材の第1実施形態を示した分解斜視図、平面図、図1のA−A断面図である。
図1、図2および図3に示した床材1は、平面形状が略方形の矩形形状を有する中空なコア材2の上面に、コア材2の平面形状と略同一な略方形の平面形状を有する薄板状の面材3が、コア材2から水平方向に位置ずれし、下面を重ね合わせて配設されて形成されている。
コア材2は、図1図中に要部を拡大して示したように、上下方向に開放する筒状の中空セル4としての六角筒状のハニカムセル5が複数隣接して密集し、相互間で結合し、全体としてハニカム状に一体に形成されたものである。このようなコア材2によって、床材1を軽量で高耐久性を有するものとして実現している。コア材2の素材には、基本的にボール紙などの紙質のものが採用されるが、要求性能に応じて、樹脂含浸したり、不燃紙を用いたりすることができる。また、紙質のものばかりでなく、アラミド繊維からコア材2を形成することもできる。さらに、コア材2は、上下面のいずれか一方または両方に紙などの面材が貼着されたものとすることもできる。
なお、本発明の床材において、コア材2を形成する中空セル4には、中空部の平面形状が三角形以上の多角形形状である角筒状のものや円形である円筒状のものを適宜採用することができる。
面材3は、上記の通り、コア材2から水平方向に位置ずれして配設されているが、具体的には、図2に示したように、面材3の隣り合う互いに略直交する二辺部6、7がコア材2の外側に突出するように位置をずらしてコア材2の上面側に配設されている。面材3は、コア材2の上面に重なり合う下面においてコア材2に貼着することができる。貼着には、接着剤を用いることができ、たとえば、コア材2の上面と重なり合う部分の下面に接着剤を塗装ロールなどを用いて塗布し、加圧成形するなどによって床材1として一体となる。
面材3は、コア材2を補強し、床材1の面強度を十分高め、安定した平滑な床を形成するなどの機能を有する。このような機能を実現する面材3には、たとえば、MDF、HDFや、ケナフを解繊し、その繊維をマット化して接着剤を含浸した後、マットを積層して熱圧プレス成形して形成されるケナフ繊維ボードなどの各種繊維ボード、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂に木粉を配合し、必要に応じて無機フィラー、強化材などを添加し、混練して得られる木質・プラスチック複合材を押出成形して形成されるエンジニアリングボードなどが例示される。
面材3は、上記の通り、コア材2から水平方向に位置ずれして配設されるため、床材1には、図3に示したように、コア材2と面材3との位置ずれした部分にさね8が形成される。図1−3に示した床材1では、さね8はあいじゃくり9として形成されている。
このように、図1−3に示した床材1では、面材3が、その隣り合う二辺部6、7をコア材2の外側に突出するように位置をずらしてコア材2の上面に配設されることによって、さね8としてのあいじゃくり9が形成されているため、特別な連結部材が必要でなく、床材1の構造が簡略化されており、したがって、製造容易であるとともに、十分軽量となっている。床を形成する際には、隣接して配置される2枚の床材1同士をあいじゃくり9によって連結することができ、すなわち、雄ざね9aに雌ざね9bを重ね合わせて床材1同士を連結することができる。隣接配置された2枚の床材1同士の連結部に隙間は発生しにくく、一般の木質系床材と比較して遜色のない連結性が実現される。床材1の全体厚みをたとえば12mmにすれば、現状の一般住宅用の床材とほぼ同じ厚みとすることができ、施工面での支障は生じない。
なお、本発明の床材において面材のコア材からの位置ずれは、必ずしも隣り合う二辺部とする必要はなく、いずれか一方、すなわち、図1−3に示した床材1では、辺部6のみまたは辺部7のみをコア材2の外側に突出するように位置をずらしてコア材2の上面に配設することもできる。
図4は、本発明の床材の第2実施形態を示した断面図である。
図4に示した床材1において、図1−3に示した床材1と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4に示した床材1では、あいじゃくり9における雄ざね9aが形成される、コア材2の面材3から外側に突出する端部周辺が、樹脂10の含浸により防水加工され、雄ざね9aに防水性を付与している。床材1には、滴下した水の浸透によっても腐食したり、床下が腐食したりすることのないように、防水性が好ましく要求され、面材3の材質を適宜選択することによって水の浸透を効果的に抑制することが可能であるが、それでも、床材1同士の連結部において、面材3の突合せ部から水が浸入する恐れが指摘される。
そこで、図4に示した床材1では、上記の通り、あいじゃくり9における雄ざね9aが形成される、コア材2の面材3から外側に突出する端部周辺が、樹脂10の含浸により防水加工され、雄ざね9aに防水性を付与している。
樹脂10の含浸は、たとえば、コア材2を形成するボール紙などの素材にウレタン樹脂などの樹脂10を塗布するなどして実現することができる。コア材2が、その上下面のいずれか一方または両方に普通紙などの面材が貼り合わされたものである場合には、その面材にも樹脂10を塗布するなどして含浸させることができる。同様に、樹脂10の含浸は、防水性のない普通紙などの紙を貼着し、その紙に樹脂10を含浸させることにより実現すことも可能である。含浸させる樹脂の種類は特に制限はなく、防水性を付与可能なものから加工性などを考慮して適宜選択することができる。たとえば、塗膜構成型、浸透型、含浸型などの耐水性塗料が例示される。
このような樹脂10の含浸は、雄ざね9aから面材3の内側まで行うと、防水性を確実に高めることができる。また、樹脂10の含浸は、図4に示した床材1では、コスト、含浸性などを考慮してコア材2の上面部、下面部および側面部に行っているが、要求される防水性などに応じてコア材2の上面から下面にかけて全体的に行ってもよく、雄ざね9aばかりでなく、面材3と重なり合う部分において樹脂10の含浸を行ってもよい。さらに、樹脂10の含浸は、面材3の配設前にコア材2に対して行っても、コア材2の面材3から外側に突出する端部、すなわち、雄ざね9aの周辺に含浸させるのであれば、面材3の配設後に行っても構わない。
樹脂10の含浸によって、床材1の防水性は向上し、床下からの吸水、吸湿が防止され、コア材2の膨張や床材1の腐食などが効果的に抑えられ、また、コア材2の寸法安定性が向上するとともに、強度の低下を抑えることなどが可能であり、施工後の品質が安定した床材1が実現される。
また、防水加工をより防水性の高いものにしようとする場合には、樹脂10の含浸に加え、あいじゃくり9において、すなわち、雄ざね9aおよび雌ざね9bの両方において、コア材2の側面に防水シートを配設することが可能である。防水シートには、たとえば、防水性を有するテープ、プラスチックシート、金属板材などが例示され、コア材2のあいじゃくり9における側面に貼着することができる。また、防水性を有しない普通紙などの紙を貼った後、樹脂含浸したり、耐水性塗料を塗装して防水シートを形成したりなどすることもできる。
このように、図4に示した床材1は、防水性の向上が図られている。
図5は、本発明の床材の第3実施形態を示した断面図である。
図5に示した床材1において、図4に示した床材1と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示した床材1では、あいじゃくり9における雄ざね9aが形成される、コア材2の面材3から外側に突出する端部周辺が、樹脂10の充填により防水加工され、雄ざね9aに防水性を付与し、床材1の防水性の向上が図られている。
図5に示した床材1では、あいじゃくり9における雄ざね9aが形成される、コア材2の面材3から外側に突出する端部周辺において、コア材2を形成する中空セル4としてのハニカムセル5の内部に樹脂10が充填され、樹脂10の充填によって防水加工され、雄ざね9aにおける防水性を硬化した樹脂10により付与している。充填硬化させる樹脂の種類は特に制限はなく、防水性を付与可能なものから加工性などを考慮して適宜選択することができる。たとえばウレタン樹脂が例示され、発泡性樹脂を充填する場合には、床材1の連結の際に雄ざね9aにおいて釘打ち、ビス打ち、タッカー留めなどを行うことができ、連結強度を高めることができる。通常のタッカー留めを考慮すると、面材3をコア材2から水平方向に5mmずらして配設した場合、樹脂10を充填する範囲は、10mm以上30mm以下の奥行きが例示される。このことからも、樹脂10を充填する範囲は、図5に示した樹脂10の含浸による防水加工と同様に、雄ざね9aから面材3の内側まで行うことが好ましく、また、防水性を確実に高めることができる。釘打ち、ビス打ち、タッカー留めなどを考慮しない場合は、発泡しない樹脂の充填でよいが、樹脂10の充填範囲は、上記と同様にすることが好ましい。
また、図5に示した床材1も図4に示した床材1と同様に、防水加工をより防水性の高いものにしようとする場合には、樹脂10の充填に加え、あいじゃくり9において、すなわち、雄ざね9aおよび雌ざね9bの両方において、コア材2の側面に防水シートを配設することが可能である。防水シートの種類および配設方法は、上記の通りである。
このような図4に示した樹脂10の含浸および図5に示した樹脂10の充填は、コア材2において、少なくともさね8としてのあいじゃくり9が形成され、面材3の外側に突出する部分の防水加工を簡便に実現する。
なお、本発明の床材では、コア材において、少なくともさねが形成され、面材の外側に突出する部分に施す防水加工は、図4に示した樹脂10の含浸または図5に示した樹脂10の充填の択一ばかりでなく、樹脂の含浸および充填の両方を採用し、雄ざねにおける防水性をさらに向上させることも可能である。そして、このようなコア材の防水加工は、さねのみに限られず、面材と重なり合う部分にまで行っても構わない。
図6は、本発明の床材の第4実施形態を示した断面図である。
図6に示した床材1において、図1−3に示した床材1と共通する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示した床材1では、床材1のコア材2の下面にも面材3が、コア材2から水平方向に位置ずれして配設されている。すなわち、コア材2の上面側の第1の面材3aと同様に、コア材2の下面側の第2の面材3bも、図2に示したように、面材3の隣り合う互いに略直交する二辺部6、7がコア材2の外側に突出するように位置をずらしてコア材2の下面に配設されている。しかも、第1の面材3aおよび第2の面材3bは、同一投影面上に配置されており、図6に示した床材1を平面視したときの形状は、図2に示した平面形状と同一である。
第2の面材3bは、コア材2の下面に重なり合う上面においてコア材2に貼着することができる。貼着には、第1の面材3aと同様に、接着剤を用いることができ、コア材2の下面と重なり合う部分の上面に接着剤を塗装ロールなどを用いて塗布し、たとえば、加圧成形するなどによって第1の面材3aと同時に配設され、床材1として一体となる。
こうして、図6に示した床材1には、コア材2と第1の面材3aおよび第2の面材3bとの位置ずれした部分にさね8としてほんざね11が形成されている。ほんざね11の形成によって、図1−3に示した床材1に形成されたあいじゃくり9と同様に、床を形成する際に隣接して配置される2枚の床材1同士をほんざね11によって連結することができ、すなわち、雄ざね11aを雌ざね11bに嵌合させて床材1同士を連結することができる。隣接配置された2枚の床材1同士の連結部に隙間は発生しにくく、一般の木質系床材と比較して遜色のない連結性を有する。床材1の全体厚みをたとえば12mmにすれば、現状の一般住宅用の床材とほぼ同じ厚みとすることができ、施工面での支障は生じない。また、ほんざね11の形成によって特別な連結部材が必要でないため、床材1の構造が簡略化されており、したがって、製造容易であるとともに、十分軽量となっている。さらに、第2の面材3bの配設によって、コア材2が補強され、床材1の面強度が向上し、より安定した平滑な床の形成が可能ともなる。第2の面材3bには、図1−3に示した床材1における面材3と同様なものを採用することができ、第1の面材3aと同種または異種のいずれのものとすることができる。要求性能に応じて適宜なものを選択することができる。
なお、本発明の床材では、第1の面材と同一投影面上に配置される第2の面材は、第1の面材の一辺部のみがコア材から位置ずれする場合には、第2の面材も同様に、対応する一辺部のみの位置ずれとする。
このようなさね8としてほんざね11が形成された床材1についても、図4または図5に示したような樹脂10の含浸または充填の少なくともいずれか一方または両方によって、ほんざね11においてコア材2の面材3から外側に突出する部分、すなわち、雄ざね11aに防水加工を施し、防水性を付与することが可能である。
すなわち、図7に本発明の床材1の第5実施形態の断面図を示したように、ほんざね11における雄ざね11aが形成される、コア材2の面材3から外側に突出する端部周辺が、樹脂10の含浸により防水加工され、雄ざね11aに防水性を付与している。
樹脂10の含浸については、図4に示した床材1における樹脂10の含浸と同様であり、樹脂10の種類、含浸方法、含浸部位、効果なども同様に例示されるので、その説明は省略する。
防水加工をより防水性の高いものにしようとする場合には、図4に示した床材1と同様に、樹脂10の含浸に加え、ほんざね11において、すなわち、雄ざね11aおよび雌ざね11bの両方において、コア材2の側面に防水シートを配設することが可能である。防水シートについても、図4に示した床材1と同様であり、種類、配設方法なども同様に例示されるので、その説明は省略する。
図8は、本発明の床材の第6実施形態を示した断面図である。
図8に示した床材1では、図7に示した床材1における樹脂10の含浸を、図5に示した床材1と同様に、樹脂10の充填に替え、防水加工が施され、ほんざね11における雄ざね11aに防水性を付与している。
すなわち、図8に示した床材1では、ほんざね11における雄ざね11aが形成される、コア材2の面材3から外側に突出する端部周辺が、樹脂10の充填により防水加工され、雄ざね11aに防水性を付与し、床材1の防水性の向上が図られている。このような樹脂10の充填による防水加工は、図5に示した床材1と同様にして行うことができ、充填する樹脂10の種類、充填方法、充填による効果などは、図5に示した床材1と同様に例示されるので、その説明を省略する。
また、図8に示した床材1も図7に示した床材1と同様に、防水加工をより防水性の高いものにしようとする場合には、樹脂10の充填に加え、ほんざね11において、すなわち、雄ざね11aおよび雌ざね11bの両方において、コア材2の側面に防水シートを配設することが可能である。防水シートの種類および配設方法は、上記の通りである。
このような図7に示した樹脂10の含浸および図8に示した樹脂10の充填は、コア材2において、少なくともさね8としてのほんざね11が形成され、面材3の外側に突出する部分の防水加工を簡便に実現する。また、防水加工としては、図7に示した樹脂10の含浸または図8に示した樹脂10の充填の択一ばかりでなく、樹脂の含浸および充填の両方を採用し、雄ざねにおける防水性をさらに向上させることも可能である。そして、このようなコア材の防水加工は、さねのみに限られず、面材と重なり合う部分にまで行っても構わない。
図9、図10は、それぞれ、本発明の床材の第7実施形態を示した断面図、平面図である。
図9および図10に示した床材1は、図6に示した床材1において、コア材2の下面に配設された第2の面材3bが、隣り合う互いに直交する二辺部6、7において、第1の面材3aの二辺部6、7より外側に突出するように位置をずらしている。他の構成は、図6に示した床材1と同じであるので、説明を省略する。
図9および図10に示した床材1では、第2の面材3bを、第1の面材3aの外側から突出する二辺部6、7において釘、ビス、タッカーなどの固定具12を根太や大引などの床下構造材に打ち込むなどして固定することができる。図8に示した床材1のように、コア材2を形成する中空セル4としてのハニカムセル5の内部に発泡性の樹脂10を充填しなくとも、固定具12の使用が可能となり、床材1の連結強度の向上に有効であるとともに、連結強度の向上を簡便に実現することができる。
なお、本発明の床材では、第1の面材3aから位置ずれする第2の面材3bは、少なくとも一辺部であればよく、図9および図10に示した床材1では、二辺部6、7のいずれか一方のみであっても構わない。
図11は、本発明の第8実施形態を示した断面図である。
図11に示した床材1は、図9および図10に示した床材1において、図7に示した床材1と同様に、コア材2の第1の面材3aおよび第2の面材3bから外側に突出する端部周辺が樹脂10の含浸により防水加工され、雄ざね11aに防水性を付与している。他の構成は、図9および図10に示した床材1と同じであり、樹脂10の含浸については図4に示した床材における樹脂10の含浸と同様であるので、説明は省略する。
図12は、本発明の第9実施形態を示した断面図である。
図12に示した床材1は、図9および図10に示した床材1において、図8に示した床材1と同様に、ほんざね11における雄ざね11aが形成される、コア材2の第1の面材3aおよび第2の面材3bから突出する端部周辺が、コア材2を形成する中空セル4としてのハニカムセル5の内部に樹脂10が充填されて防水加工が施され、ほんざね11における雄ざね11aに防水性を付与している。他の構成は、図9および図10に示した床材1と同じであり、樹脂10の充填については図5に示した床材1と同様であるので、説明は省略する。
樹脂10が充填された、ほんざね11における雄ざね11aが形成されるコア材2の端部周辺には、防水性が付与されるばかりでなく、樹脂10として発泡性樹脂を選択する場合には、第2の面材3bを第1の面材3aの外側に突出部分において固定具12により固定することができることに加え、床材1の連結の際に雄ざね11aにおいても釘打ち、ビス打ち、タッカー留めなどを行うことができ、連結強度をさらに高めることができる。
また、図11および図12に示した床材1も図7および図8に示した床材1と同様に、防水加工をより防水性の高いものにしようとする場合には、樹脂10の含浸または充填に加え、ほんざね11において、すなわち、雄ざね11aおよび雌ざね11bの両方において、コア材2の側面に防水シートを配設することが可能である。防水シートの種類および配設方法は、上記の通りである。
さらに、防水加工としては、図11に示した樹脂10の含浸または図12に示した樹脂10の充填の択一ばかりでなく、樹脂の含浸および充填の両方を採用し、雄ざねにおける防水性をさらに向上させることも可能である。そして、このようなコア材の防水加工は、さねのみに限られず、コア材の上下面において面材が重なり合う部分にまで行っても構わない。
本発明の床材の第1実施形態を示した分解斜視図である。 図1に示した床材の平面図である。 図1に示した床材のA−A断面図である。 本発明の床材の第2実施形態を示した断面図である。 本発明の床材の第3実施形態を示した断面図である。 本発明の床材の第4実施形態を示した断面図である。 本発明の床材の第5実施形態を示した断面図である。 本発明の床材の第6実施形態を示した断面図である。 本発明の床材の第7実施形態を示した断面図である。 図9に示した床材の平面図である。 本発明の第8実施形態を示した断面図である。 本発明の第9実施形態を示した断面図である。
符号の説明
1 床材
2 コア材
3 面材
3a 第1の面材
3b 第2の面材
4 中空セル
8 さね
9 あいじゃくり
10 樹脂
11 ほんざね

Claims (7)

  1. 上下方向に開放する筒状の中空セルの複数が密集して形成され、矩形の平面形状を有するコア材の上下面のうち少なくとも上面に、コア材の平面形状と略同一な平面形状を有する面材が、コア材の外側に突出するように位置をずらして配設され、コア材と面材との位置ずれした部分にさねが形成されていることを特徴とする床材。
  2. 面材が、コア材の上面にコア材から位置ずれして配設され、コア材とによりさねとしてあいじゃくりを形成していることを特徴とする請求項1に記載の床材。
  3. 面材が、コア材の上下両面にコア材から位置ずれして配設され、コア材とによりほんざねを形成していることを特徴とする請求項1に記載の床材。
  4. コア材上面側の第1の面材およびコア材下面側の第2の面材は、同一投影面上に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の床材。
  5. コア材下面側の第2の面材の少なくとも一辺部は、コア材上面側の第1の面材の外側に突出するように位置ずれして配設され、第1の面材の外側から突出する部分において第2の面材は、固定具による固定が可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の床材。
  6. コア材において、少なくともさねが形成され、面材の外側に突出する部分が防水加工されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項に記載の床材。
  7. 防水加工は、コア材への樹脂含浸またはコア材を形成する中空セル内への樹脂充填のいずれか一方または両方であることを特徴とする請求項6に記載の床材。
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