JP2009126852A - ピリミジン誘導体を有効成分として含有する医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、NF−κB活性阻害、および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制に有用な医薬組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明に係るNF−κB阻害剤は、下記一般式(I)
Figure 2009126852

(式中、R、Rはそれぞれ独立にハロゲン原子を示す;Rは、C−Cアルキル基、シアノ基を示す;Rは水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアルキルカルボニル基を示す;Rは水素原子、NHを示す)で表されるピリミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ピリミジン誘導体、及びその医薬用途に関する。
NF-κBは活性化すると核内に移行してDNAのNF-κB結合サイトに結合し、その下流にある、免疫グロブリン、サイトカイン(例えば、IL(interleukin)-1、IL-2、IL-6、IL-8、TNF(tumor necrosis factor)-α、IFN(interferon)など)、細胞接着分子(例えば、E-セレクチン、ICAM(intercellular adhesion molecule)-1、VCAM(vascular cell adhesion molecule)-1など)、一酸化窒素(NO)合成酵素(iNOS)、シクロオキシゲナーゼ−2(COX-2)、Fasリガンド等をコードする遺伝子の転写を活性化する(非特許文献1)。
そのため、NF-κBは、リウマチや喘息、皮膚炎など様々な炎症性の疾患、自己免疫疾患、ウィルス性疾患、動脈硬化症、癌などの疾患を引き起こす(非特許文献2)。従って、NF-κBの活性化を阻害する作用を有する薬剤の開発が求められている。
他方、近年、加齢に伴いヒトの体内で起こる変化、或いは癌・心疾患・脳卒中(いわゆる3大疾病)に代表される多くの疾患の発症過程で、細胞内ストレスが重要な役割を担っていることが明らかになってきている。
細胞内に存在する小器官のうち、呼吸を司るミトコンドリアの機能障害が細胞死に結びつくことは以前より言われてきた。しかし、最近になって、分泌系蛋白質の生合成の場である小胞体に障害が起こった場合も、ストレスに対して応答が出来ずに、小胞体の機能障害や細胞死を引き起こすことが明らかになってきた(非特許文献3、非特許文献4)。
小胞体は、分泌系蛋白質や膜蛋白質が規則正しく折りたたまれ、その立体構造を整える場であるとともに、細胞内カルシウムの貯蔵庫として、また脂質代謝の主要器官として、多岐にわたる生理作用を有している。しかし、虚血、低酸素、熱ショック、遺伝子変異などの物理化学的ストレスにより、小胞体内に正常な折りたたみ構造を持たない蛋白質(unfolded protein)が増加してしまい、小胞体の機能障害を引き起こすことが知られている(非特許文献5)。
これに対抗するために小胞体においては、その内部にある分子シャペロン等を増加することで蓄積された蛋白質を保護したり、流入蛋白質を減らして負荷を軽減させたり、蛋白質を分解することで対応している。しかしそれにもかかわらずこの強い小胞体ストレスの状態が継続してしまうと、細胞がストレスに抵抗しきれず、自ら細胞死(アポトーシス)を選択することが明らかになってきている(非特許文献6)。
このような小胞体ストレス由来細胞死は、脳虚血あるいはパーキンソン病、ポリグルタミン病のような神経変性疾患、多発性硬化症などの炎症性神経疾患、躁鬱病などの精神疾患、緑内障などの眼疾患、動脈硬化や虚血性心疾患、胃潰瘍、ウイルス性肝炎、脂肪肝、糖尿病、糖尿病合併症、糸球体腎炎や腎不全などの腎疾患、癌等、様々な疾患の発症・病態進行に関与していることが指摘されている(非特許文献7、8、9)。
その為に、これらの小胞体ストレスを抑制することにより小胞体ストレス由来の細胞死を制御する為のシステムの開発が進んでいる。
例えば、特定構造を有するジリノレオイルホスファチジルエタノールアミン(脂肪酸として2つのリノール酸を含む)が、細胞死誘導抑制活性、特に小胞体ストレス抑制活性を有することが示され、これを有効成分として含有する医薬組成物が提案されている(特許文献1)。
また、ある特定のアミノ酸配列を有するポリペプチドや、ヤマブシダケ由来の脂溶性抽出成分が小胞体ストレス誘導性の細胞死抑制作用を有することが示されている(特許文献2、特許文献3)。
しかし、いずれの特許文献に開示されているシステムや化合物等についても未だ十分な小胞体ストレス制御に対する効果を得ることが出来ていないのが現状であり、より効果が高く且つ簡便に入手可能な薬剤の開発が期待されている。
なお、神経栄養因子活性を有する化合物として5−フェニルピリミジン化合物が開示されているが(特許文献4)、NF−κB阻害活性や小胞体ストレス由来細胞死の抑制作用を有することは知られていなかった。
また、NF−κB阻害活性を有する化合物として、サリチル酸アミド誘導体(特許文献5)や、ピリミジンカルボキシレートおよびその関連化合物が開示されているが(特許文献6)、本願化合物とはその化学構造が全く異なる。
Ghoshi, S.ら, Annu.Rev.Immunol. 16: 225-260, 1998、Cell, 87, 13-20, 1996 別冊・医学のあゆみ 転写因子と疾患、128-133, 2001 Mori, K,Cell. 2000年,第101巻,:p 451-454 Oyamadomari, S, and M. Mori, Cell Death Differ., 2004年、第11巻、p 381-389 Takano K, Tabata Y, Kitao Y, Murakami R, Suzuki H, Yamada M, Iinuma M, Yoneda Y, Ogawa S, Hori O. Methoxyflavones protect cells against endoplasmic reticulum (ER) stress and neurotoxin. Am J. Physiol (Cell Physiol) 2006 Sep 13; [Epub ahead of print] Hori O, Ichinoda F, Yamaguchi A, Tamatani T, Taniguchi M, Koyama Y, Katayama T, Tohyama M, Stern DM, Ozawa K, Kitao Y, Ogawa S. Role of Herp in the endoplasmic reticulum stress response. Genes Cells. 2004 May;9(5):457-69. 親泊政一、実験医学, Vol.23, No.18, 2005 :2778-83 高橋良輔、田代善崇、実験医学, Vol.23, No.18, 2005 :2789-94 加藤忠史、垣内千尋、林朗子、笠原和起、実験医学, Vol.23, No.18, 特開2005−247728号公報 特開2005−082557号公報 特開2003−212790号公報 特開平8−3142号公報 国際公開第01/012588号パンフレット 特表平11−512390号公報
本発明は、NF−κB阻害作用および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制作用を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する薬剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、5−フェニルピリミジン骨格を有する化合物またはその薬学的に許容される塩が、NF−κB阻害作用および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制作用を有することを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下を含む。
〔1〕下記一般式(I)
Figure 2009126852
(式中、R、Rはそれぞれ独立にハロゲン原子を示す;Rは、C−Cアルキル基、シアノ基を示す;Rは水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアルキルカルボニル基を示す;Rは、水素原子またはNHを示す)で表されるピリミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、NF−κB阻害剤。
〔2〕前記NF−κB阻害剤が、さらに小胞体ストレス由来細胞死の抑制剤である、〔1〕に記載のNF−κB阻害剤。
〔3〕RおよびRが、それぞれ独立にフッ素原子または塩素原子である、〔1〕または〔2〕に記載のNF−κB阻害剤。
〔4〕Rが、メチル基、エチル基、シアノ基である、〔1〕〜〔3〕に記載のNF−κB阻害剤。
〔5〕Rが、水素原子、メチル基、プロピオニル基である、〔1〕〜〔4〕に記載のNF−κB阻害剤。
〔6〕前記一般式(I)で表される化合物が、下記の群から選択されるいずれか1つである、〔1〕〜〔5〕に記載のNF−κB阻害剤;
(1)1A;
5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン
(2)1B;
N−[5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルプロパンアミド
(3)1C;
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N−メチルアミノ)ピリミジン
(4)1D;
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン
(5)1E;
5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イルシアナミド
(6)1F;
4−アミノ−5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イルシアナミド、および
(7)1G;
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N,N−ジメチルアミノ)ピリミジン。
〔7〕前記NF−κB阻害剤が、NF−κB関連疾患の予防剤または治療剤である、〔1〕〜〔6〕に記載のNF−κB阻害剤。
〔8〕前記NF−κB関連疾患が、慢性関節リウマチ、変形性関節症、敗血症、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)から選択される自己免疫疾患、肝炎、潰瘍性大腸炎、および炎症性腸疾患から選択される炎症性疾患、喘息、気管支炎から選択される呼吸器疾患、脳腫瘍、乳癌、子宮癌、食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌、肺癌、皮膚癌から選択される癌である、〔7〕に記載のNF−κB阻害剤。
〔9〕前記NF−κB阻害剤が、小胞体ストレス関連疾患の予防または治療剤である、〔1〕〜〔8〕に記載のNF−κB阻害剤。
〔10〕前記小胞体ストレス関連疾患が、脳虚血、パーキンソン病、ポリグルタミン病から選択される神経変性疾患、多発性硬化症から選択される炎症性神経疾患、躁鬱病から選択される精神疾患、緑内障から選択される眼疾患、動脈硬化、虚血性心疾患、胃潰瘍、ウイルス性肝炎、脂肪肝、糖尿病、糖尿病合併症、糸球体腎炎、腎疾患、癌である、〔9〕に記載のNF−κB阻害剤。
本発明の5−フェニルピリミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩は、優れたNF−κB阻害作用、および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制作用を有するため、これらの化合物またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、NF−κB阻害剤、および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制剤、ならびにこれらの関連疾患の治療または予防に有用である。
〔発明の実施の形態〕
本発明のNF−κB阻害剤は、下記一般式(I)
Figure 2009126852
で表されるピリミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する。
式中、R、Rはそれぞれ独立にハロゲン原子を示し、Rは、C−Cアルキル基、シアノ基を示す。また、Rは水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアルキルカルボニル基を示し、Rは、水素原子またはNHを示す。
前記Rにおけるハロゲン原子として好ましくは、フッ素原子または塩素原子であり、特に好ましくは塩素原子である。
前記Rにおけるハロゲン原子として好ましくは、フッ素原子または塩素原子であり、特に好ましくは塩素原子である。
前記RにおけるC−Cアルキル基として好ましくは、メチル基またはエチル基である。また、前記Rとして好ましくは、メチル基またはエチル基である。
前記RにおけるC−Cアルキル基として好ましくは、メチル基であり、C−Cアルキルカルボニル基として好ましくは、プロピオニル基である。
前記一般式(I)における置換基の組合せは限定されないが、好ましくは以下の通りである:
(1)R=ハロゲン原子、R=ハロゲン原子、R=アルキル基、R=水素原子、R=水素原子
(2)R=ハロゲン原子、R=ハロゲン原子、R=アルキル基、R=アルキルカルボニル基、R=水素原子
(3)R=ハロゲン原子、R=ハロゲン原子、R=シアノ基、R=水素原子、R=水素原子
(4)R=ハロゲン原子、R=ハロゲン原子、R=シアノ基、R=水素原子、R=NH
(5)R=ハロゲン原子、R=ハロゲン原子、R=アルキル基、R=アルキル基、R=水素原子
このような式(I)で表される化合物として、具体的には下記の化合物(1A)〜(1G)が挙げられる。
Figure 2009126852
1A:5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン
Figure 2009126852
1B:N−[5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルプロパンアミド
Figure 2009126852
1C:5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N−メチルアミノ)ピリミジン
Figure 2009126852
1D:5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン
Figure 2009126852
1E:5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イルシアナミド
Figure 2009126852
1F:4−アミノ−5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イルシアナミド
Figure 2009126852
1G:5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N,N−ジメチルアミノ)ピリミジン。
これらの化合物のうちでは、1A、1B、1Gで表される化合物が特に好ましい。これらの化合物は、NF−κB活性阻害作用、および小胞体ストレス由来細胞死の抑制作用のいずれに対しても特に顕著な効果を示す。
本明細書において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味し、好ましくは、フッ素原子または塩素原子である。
本明細書において、「アルキル基」とは、脂肪族炭化水素から任意の水素原子を1個除いて誘導される一価の基であり、骨格中にヘテロ原子または不飽和炭素−炭素結合を含有せず、水素および炭素原子を含有するヒドロカルビルまたは炭化水素の部分集合を有する。アルキル基は直鎖状または分枝鎖状の構造を含み、「C−Cアルキル基」とは、炭素原子数が1〜6のアルキル基であることを意味する。
具体的には例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2,3−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、2,3−ジメチルヘキシル基、1,1−ジメチルペンチル基、ヘプチル基、オクチル基などが挙げられ、好ましくは、メチル基またはエチル基である。
本明細書において、「アルキルカルボニル基」とは、前記「アルキル基」にカルボニル基が結合した基を意味し、「C−Cアルキルカルボニル基」とは、炭素原子数が1〜6のアルキル基にカルボニル基が結合した基を意味する。
具体的には例えば、アセチル基、プロピオニル基、n−ブチリル基、i−ブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基等が挙げられ、好ましくは、プロピオニル基である。
本発明において「NF−κB」とは、サイトカインや接着因子など免疫反応に関する遺伝子の発現を調節する役割をもつ転写因子のことを意味する。
一般式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、NF−κBの活性化阻害作用を有するため、これらを有効成分として含有する医薬組成物は、NF−κB阻害剤として有用である。
また、本発明のNF−κB阻害剤は、IL−1、IL−6、IL−8などのサイトカインや細胞接着因子であるICAM、VCAM、ELANなどの物質の遺伝子発現やIgEの産生を抑制することができため、本発明のNF−κB阻害剤は、NF−κB活性化に起因する疾患(以下、「NF−κB関連疾患」ということがある。)の予防剤または治療剤として有用である。
本発明において、「NF−κB関連疾患」として具体的には、例えば、慢性関節リウマチ、変形性関節症、敗血症、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などの自己免疫疾患、肝炎、炎症性腸疾患などの炎症性疾患、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、喘息、気管支炎などの呼吸器疾患、脳腫瘍、乳癌、子宮癌、食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌、肺癌、皮膚癌などの癌、動脈硬化症、血管新生疾患、腫瘍、悪疫質、転移性腫瘍、白血病、インスリン抵抗性を伴う疾患(例えば、2型糖尿病、高インスリン血症、脂質代謝異常、肥満、高血圧、動脈硬化性疾患など)、糖尿病に起因する疾患(例えば、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害など)、などが挙げられる。
細胞死にはアポトーシスとネクローシスがある。アポトーシスとは細胞自殺、プログラム細胞死、あるいは能動的細胞死と呼ばれ、生理的要因、病理的要因で発現する細胞死である。形態的には核や細胞は縮小するが、ミトコンドリア等の細胞質内の小器官は正常で、炎症を伴わないことを特徴とする。一方、ネクローシスは、細胞他殺、偶発的細胞死、あるいは受動的細胞死と呼ばれ、病理的要因で発現する細胞死である。形態的には細胞全体もミトコンドリアも膨化し、炎症を伴うことを特徴とする。しかしながら、アポトーシスとネクローシスは対立する概念ではなく、同一要因、同一細胞で、段階に応じてアポトーシスとネクローシスが混在することもある。
小胞体ストレスに由来する細胞死は、形態的にはアポトーシスの様相を呈するが、本発明における「小胞体ストレス由来細胞死」は、必ずしもアポトーシスに限定されるものではなく、小胞体ストレスが原因となって引き起こされる全ての細胞死を含む。
一般式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、NF−κB阻害作用に加え、小胞体ストレス由来細胞死に対する抑制作用を有意に示すため、これらの化合物を有効成分として含有する医薬組成物は、小胞体ストレス由来細胞死の抑制剤としても有用である。
本発明において、「小胞体ストレス関連疾患」とは、小胞体ストレス由来細胞死が原因となって引き起こされる全ての疾患を意味する。本発明におけるNF−κB阻害剤は、小胞体ストレス由来細胞死の抑制作用を有するため、小胞体ストレス関連疾患の予防剤または治療剤として用いることができる。
小胞体ストレス関連疾患として具体的には、例えば、脳虚血あるいはパーキンソン病、ポリグルタミン病のような神経変性疾患、多発性硬化症などの炎症性神経疾患、躁鬱病などの精神疾患、緑内障などの眼疾患、動脈硬化や虚血性心疾患、胃潰瘍、ウイルス性肝炎、脂肪肝、糖尿病、糖尿病合併症、糸球体腎炎や腎不全などの腎疾患、癌等などが挙げられる。
本発明における式(I)で表される化合物で表される化合物は、Heterocycles, 19(6), 1079 (1982)に記載の方法に準じて合成することができ、具体的には例えば、以下のスキームにより合成することができる。なお、下記スキーム中、R〜Rは前記と同意義を意味する。
Figure 2009126852
工程1:ビニルスルフィド体(III)の合成
メチルチオメチルホスホニウムクロリドと塩基から得られるイリドに、市販の置換ベンズアルデヒド体(II)を無水有機溶媒中Wittig反応に付すことにより、式(III)で表される化合物を合成することができる。
塩基は、t−ブトキシカリウム(t−BuOK)、n−ブチルリチウム(n−BuLi)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)などを好ましく用いることができ、n−BuLiをより好ましく用いることができる。
溶媒は、無極性溶媒を好ましく用いることができ、これらのうちでは、THFやジエチルエーテルを好ましく用いることができる。
また、反応は、窒素またはアルゴン雰囲気下、氷冷下0℃で、1〜24時間攪拌することにより行うことができる。
工程2:アクロレイン体(IV)の合成
式(III)で表されるビニルスルフィド体をVilsmeier反応に付すことにより、式(IV)で表される化合物を合成することができる。
溶媒は、極性溶媒を好ましく用いることができ、これらのうちでは、DMFを好ましく用いることができる。
また、反応は、窒素またはアルゴン雰囲気下、前記溶媒DMFにオキシ塩化リンを滴下することにより予めVilsmeier試薬を調整し、これに、式(III)で表される化合物を添加して0〜100℃で、1〜24時間攪拌することにより行うことができる。
工程3:5−フェニルピリミジン体(I)の合成
式(IV)で表されるアクロレイン体を溶媒中、塩基性条件下、式(V)で表されるアミジン類と反応させることにより、式(I)で表される化合物を合成することができる。
塩基は特に限定されないが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを好ましく用いることができる。
溶媒は、極性溶媒を好ましく用いることができ、これらのうちでは、メタノールやエタノールを好ましく用いることができる。
また、反応は、0〜100℃で、1〜24時間攪拌することにより行うことができる。
なお、式中Rおよび/またはRがC−Cアルキルカルボニル基である化合物は、上記で得た化合物をさらにN−アシル化することにより合成することができる。N−アシル化は、当業者が通常行う方法を用いることができ、具体的には例えば、トリアルキルアミン類や、ピリジン類などの塩基存在下、酸無水物と反応させることにより合成することができる。
このような、本発明で用いる前記式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩は、NF-κB阻害作用、および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制作用を有するため、NF-κB阻害剤、および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制剤、もしくは、NF-κB活性化に起因する疾患、および/または小胞体ストレス関連疾患の予防剤または治療剤として有用である。
本発明は、前記式(I)で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量をNF-κB活性化に起因する疾患、および/または小胞体ストレス関連疾患の患者に投与する段階を含む、NF-κB活性化に起因する疾患、および/または小胞体ストレス関連疾患の治療方法にも有用である。
さらに、本発明は、NF-κB阻害剤、および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制剤の調製のための、前記式(I)で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用にも有用である。
本明細書において、「薬学的に許容される塩」とは、本発明に係る化合物と塩を形成し、かつ薬理学的に許容されるものであれば特に限定されないが、例えば、無機酸塩、有機酸塩、酸性アミノ酸塩などがあげられる。無機酸塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などが挙げられ、有機酸塩としては、例えば酢酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩などが挙げられ、酸性アミノ酸塩としては、例えばアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などが挙げられる。
本明細書の化合物は、大気中に放置しておくことにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となる場合があり、そのような水和物も本発明の塩に含まれる。
さらに、本明細書で用いる化合物に溶媒分子が配位した溶媒和物も、本発明の塩に包含される。
本発明にかかるNF−κB阻害剤を投与する場合、その形態は特に限定されず、通常用いられる方法により経口投与でも非経口投与でもよい。具体的には、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤、吸入剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、眼軟膏剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、パップ剤、ローション剤などの剤として製剤化し、投与することができる。
上記製剤化には通常用いられる賦形剤、結合剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤や、および必要により安定化剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤、pH調製剤、防腐剤、抗酸化剤などを使用することができ、一般に医薬品製剤の原料として用いられる成分を配合して常法により製剤化される。
経口製剤を製造するには、例えば、本発明にかかる化合物またはその薬理学的に許容される塩と賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤などを加えた後、常法により散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤等とすることができる。
賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスターチ、白糖、ブドウ糖、マンニトール、ソルビット、結晶セルロース、二酸化ケイ素などがあげられる。
結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、メチルセルロース、エチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリプロピレングリコール・ポリオキシエチレン・ブロックポリマー、メグルミンなどがあげられる。
崩壊剤としては、例えばデンプン、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・カルシウム等があげられる。
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等があげられる。
着色剤としては医薬品に添加することが許可されているものがあげられ、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香散、ハッカ油、竜脳、桂皮末などが用いられる。
矯味矯臭剤としては、例えば通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げることができる。
シロップ剤や注射用製剤等の液剤を製造する際には、本発明にかかる化合物またはその薬理学的に許容される塩にpH調整剤、溶解剤、等張化剤などと、必要に応じて溶解補助剤、安定化剤などを加えて、常法により製剤化する。
本発明にかかる医薬組成物の投与量は、症状の程度、年齢、性別、体重、投与形態・塩の種類、疾患の具体的な種類等に応じて適宜選ぶことができる。例えば、通常成人として1日あたり、約0.03〜1000mg、好ましくは0.1〜500mg、さらに好ましくは0.1〜100mgを1日1−数回に分けて投与することができ、注射剤の場合は、通常約1〜3000μg/kgであり、好ましくは約3〜1000μg/kg投与することができる。
以下、実施例を用いて本発明を説明するが、本発明は実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン(化合物:1A)の合成:
2−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(メチルチオ)アクロレイン5g、20.2mmolをエタノール100 mlに溶解し、N−エチルグアニジン硫酸塩5.5g、40.3mmol、炭酸ナトリウム4.27g、40.3mmolを加え、5時間加熱攪拌した。反応液を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン5.3g、97.7%を得た。
H−NMR(CDCl)δ: 1.25 (3H, t, J=7 Hz), 3.53 (2H, q, J=7 Hz), 7.17-7.53 (3H, m), 8.32 (2H, s).
表1に記載の化合物1Bは2−メチルアミノ−5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジンとプロピオン酸無水物と加熱還流(2〜5時間)することで得られた。1Dは、対応するアクロレインとN−エチルグアニジンとの反応から得られ、1Cは、対応するアクロレインとN−メチルグアニジンとの反応から得ることができた。1Gは、対応するアクロレインとN,N−ジメチルアミノグアニジンとの反応から合成した。1Eおよび1Fは、対応するアクロレインとN−シアノグアニジンとの反応で合成した。1B,1C,1D,1E,1F,1Gの反応操作は、前記と同様の方法により行った。
Figure 2009126852
Figure 2009126852
[実施例2]
NF−κB活性阻害率の測定
HeLa細胞をφ60シャーレに6.0×105 cellsの密度でまき、24時間インキュベートした。その後、pNF-κB-SEAP(BD biosciences社)及びluciferase control vectorである pGL3(Promega社)をEffecteneTM Transfection Regent kit(QIAGEN社)のプロトコールに従って形質転換を行い、17時間インキュベートした。その形質転換体を0.5×104cells(125μl/well)の密度でまき、測定試料を添加後、TNF-α(最終濃度40ng/ml)で刺激した。18時間後、培地25mlを別の96-well plateに移し、Great EscAPeTM SEAP Reporter System(BD biosciences社)のプロトコールに従って、SEAP活性測定を行った。また、細胞中に発現するluciferase活性測定においては、Steady-GloTM Luciferase Assay System(Promega社)のプロトコールに従った。NF-κB活性に基づくluciferase活性発光強度を、SEAP活性に基づく蛍光強度を用いてウェル間の補正を行った。SEAP活性測定における蛍光強度およびluciferase活性測定における発光強度測定は、HIDEX社CHAMELEON マイクロプレートリーダーにて行った。尚、形質転換体のみでの測定値をブランクとし、形質転換体に測定試料を添加しないでTNF-αで刺激したものをコントロールとして、以下の計算式でNF-κB阻害活性率を求めた。
Figure 2009126852
〔結果〕
上記のNF−κB活性阻害率の測定試験において、複数のピリミジン誘導体が強いNF−κB活性阻害作用を有することが確認できた。その結果を表2に示す。
Figure 2009126852
Figure 2009126852
[実施例3]
小胞体ストレス由来細胞死の抑制活性の測定
Genes Cells. 2004 May;9(5):457-69、及び特開2005−245247号に記された方法にて、F9 Herp欠損細胞の作製、及び培養を行った。次に、予備実験として、Dantrolene、α−tocopherol及びprobucolを含む各種化合物の、F9 Herp欠損細胞に於ける小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を判定し、Positive controlとして使用できる化合物を決定した。次に、約300種の化合物(天然物100種類、合成化合物200種類)について、F9 Herp欠損細胞に於ける、小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を測定した。
Positive controlとしてDantrolene、probucolを用いた。具体的なプロトコールは、以下のように進めた。
(1)96穴、或いは24穴培養皿をゼラチンコートした後、野生型F9細胞及びHerp欠損F9細胞を播種する。
(2)2日間、細胞が培養面積の50−60%を占めるまで培養を行う(DMEM培地+20% FBS:Sigma,St.Louis,MO)。
(3)上記細胞に、ツニカマイシン0.8μg/mlと被験物質を同時に加えて48時間培養した後、細胞生存率をcell counting−8アッセイ(生存細胞数を評価する方法:同仁化学研究所、熊本)にて評価する。
〔結果〕
F9 Herp欠損細胞を用いた1次スクリーニングで、複数のピリミジン誘導体が強い小胞体ストレス由来細胞死抑制効果を有することが確認できた。結果を表3に示す。
表3において「+」は、抗酸化剤の一種probucol、「++」はDantroleneの細胞抑制効果と同程度であることを示す。
Figure 2009126852
Figure 2009126852
本発明によれば、NF-κB活性の抑制、および/または小胞体ストレス由来細胞死の抑制、またはNF-κBの活性に起因する疾患、および/または小胞体ストレス関連疾患の予防または治療に有用な医薬組成物が提供される。

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 2009126852
    (式中、R、Rはそれぞれ独立にハロゲン原子を示す;Rは、C−Cアルキル基、シアノ基を示す;Rは水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアルキルカルボニル基を示す;Rは、水素原子またはNHを示す)で表されるピリミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、NF−κB阻害剤。
  2. 前記NF−κB阻害剤が、さらに小胞体ストレス由来細胞死の抑制剤である、請求項1に記載のNF−κB阻害剤。
  3. およびRが、それぞれ独立にフッ素原子または塩素原子である、請求項1または2に記載のNF−κB阻害剤。
  4. が、メチル基、エチル基、シアノ基である、請求項1〜3に記載のNF−κB阻害剤。
  5. が、水素原子、メチル基、プロピオニル基である、請求項1〜4に記載のNF−κB阻害剤。
  6. 前記一般式(I)で表される化合物が、下記の群から選択されるいずれか1つである、請求項1〜5に記載のNF−κB阻害剤;
    (1)1A;
    5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン
    (2)1B;
    N−[5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルプロパンアミド
    (3)1C;
    5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N−メチルアミノ)ピリミジン
    (4)1D;
    5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N−エチルアミノ)ピリミジン
    (5)1E;
    5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イルシアナミド
    (6)1F;
    4−アミノ−5−(2,4−ジクロロフェニル)ピリミジン−2−イルシアナミド、および
    (7)1G;
    5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(N,N−ジメチルアミノ)ピリミジン。
  7. 前記NF−κB阻害剤が、NF−κB関連疾患の予防剤または治療剤である、請求項1〜6に記載のNF−κB阻害剤。
  8. 前記NF−κB関連疾患が、慢性関節リウマチ、変形性関節症、敗血症、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)から選択される自己免疫疾患、肝炎、潰瘍性大腸炎、および炎症性腸疾患から選択される炎症性疾患、喘息、気管支炎から選択される呼吸器疾患、脳腫瘍、乳癌、子宮癌、食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌、肺癌、皮膚癌から選択される癌である、請求項7に記載のNF−κB阻害剤。
  9. 前記NF−κB阻害剤が、小胞体ストレス関連疾患の予防または治療剤である、請求項1〜8に記載のNF−κB阻害剤。
  10. 前記小胞体ストレス関連疾患が、脳虚血、パーキンソン病、ポリグルタミン病から選択される神経変性疾患、多発性硬化症から選択される炎症性神経疾患、躁鬱病から選択される精神疾患、緑内障から選択される眼疾患、動脈硬化、虚血性心疾患、胃潰瘍、ウイルス性肝炎、脂肪肝、糖尿病、糖尿病合併症、糸球体腎炎、腎疾患、癌である、請求項9に記載のNF−κB阻害剤。
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