JP2009125318A - 屋内ゴルフ練習場 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内における限られた空間内でゴルフの基本的技術の習得、向上を図る設備を備えた室内ゴルフ練習場を提供する。
【解決手段】建物1の壁に囲まれた矩形の床面6には前面壁2側の辺部から後面壁5側に向けて所要の広さのアプローチグリーン7を設置すると共に、該アプローチグリーン7に連続させて前記後面壁5との領域にアプローチエリア8を設置して、これら両者の全面にそれぞれ人工芝を敷詰める。その一方、前記アプローチエリア8と左側面壁3との間の領域に防護用ネット15によって仕切られる複数の打席13を有するショットエリア12を設置すると共に、該ショットエリア12とアプローチエリア8との境界部に後面壁5から前面壁2に向けて練習者の進入道路18を設置する。
【選択図】図1

Description

本発明は建物の内部に設置される屋内型のゴルフ練習場に関する。
ゴルフ練習場の多くは屋外型のもので、周囲を防護ネットで囲み、一側方の打席から打ち出す打球を施設の内部に落とし、或いは上記防護ネットに受けて打球の方向や飛距離を確認しながら練習ができる施設となっている。
従って一般にゴルフ練習場には飛距離の確認や飛球方向の確認のためある程度の広さが求められるものとなっていることから必然的に屋外の施設であることの認識が定着している。
しかし、都市乃至その周辺の土地の事情は大型の屋外ゴルフ練習場の建設を困難にしており、建設されるものにおいても小型化する傾向にある。
元々ゴルフ練習場が大型であることが望まれた理由は前述した様に練習において打球の飛距離を確認したいと言うこと、打球の飛球方向や球筋を確認したいと言う要望からであり、そのためには打席から落下点を確認できる少なくとも200〜250ヤードの奥行を備えた施設が必要となることから、より広い敷地が求められるようになったと言うことができる。
従って、ゴルフ練習場に対する広さは練習の内容から求められるものとなったとも言えるが、ゴルフの技術の習得、向上を図る上から見た場合、練習と練習場の広さとは必ずしも一致するものではない。考え方によれば練習場の広さは練習の成果を確認するのに必要なものとなるが、技術の習得、向上の場とした場合には最小限グラブを振ることが可能な空間が確保されれば、正しいスイングのチェックは可能であり、矯正や反復練習はできる。
建物の内部に設定される屋内型のゴルフ練習場は屋外のゴルフ練習場に比較して建物が付帯することから小型のものとなり、結果的に飛距離の確認や打球方向、球筋の確認はできないが、正しいスイングであるかどうかのチェック、反復練習等には充分に対応することができる。
ことに、指導員の下での練習の場合には結果の確認から始まるのではなく、例えばクラブのスイングにあっては正しい構え、正しい動作ができるか、乃至できているかを確認することであり、これを習得させることであるから必ずしも広い空間を必要としない。
この様な意味から狭い空間でも所定の設備を用意できる屋内のゴルフ練習場はゴルフの技術を向上させる練習施設として充分機能を果すものとなる。
しかし、従来提案されている屋内ゴルフ練習設備は、場所的な制約からその殆んどが一つの練習項目を達成させるに止まり、ゴルフを行う上で必要となるショット、アプローチ、パター等の連繁する一連の動作を同時に実践習得する設備になっていない。
つまり、従来の屋内におけるゴルフ練習設備は、例えば特許文献1に開示されるようにスイングを練習するものにあってはクラブのスイングを練習することはできるが、アプローチショットのような打球が落球した後の転がりや止まり具合を確認し、調整するような練習には不向きであり、パターの練習に至っては全く不可能である。
特開2002−065925号公報。
勿論、パターの練習にはマット状の練習器具があり、打出し感覚や、ストロークの練習、ボールの転がり等を確認することはできるが、通常マット状の練習器具の場合、幅方向の広がりがないため実際のグリーンの様な様々の変化に対応した練習をすることができない。
つまり、従来は屋内型の練習設備として個々の練習に対応した器具や装置が提供されているが、これらは一辺倒の練習を可能にするだけで実際のゴルフ場に対応した変化のある条件設定中でのゴルフ練習を実践することができないものとなっているのである。
従って、本発明は初級者及び上級者に対する狭い屋内空間の中にゴルフ練習に求められる各種の場面に対応した練習が実践できる施設としてのゴルフ練習場、言い換えれば建物の内部に設置される屋内型のゴルフ練習場を提供することにある。
更に言えば、本発明は初級者及び上級者に対するゴルフにおける基本的な動作を習得するため、更に上級者においては高レベルの技術の習得に併せてコースマネージメントの練習や、メンタルトレーニング等の練習を可能にする施設の提供を目的に開発されたものであり、その中心的な練習項目として最も基本的な練習項目となるパターの練習、各種アプローチの練習、そしてアイアンやウッドのショットの練習と言った練習項目を狭い屋内空間の中で同時に行うことができ、しかも、それぞれの練習が他の練習者の妨げとならず、且つ安全に屋外の自然な状況に近い環境の中で実践的に練習できるようにした屋内型のゴルフ練習場を提供しようとするものである。
前述したように、個々の練習をする器具や設備は従来から数多く提案され、実用化されているが、本発明は個々の、しかも技術向上のための基本となる練習を相互に連繁した関係で同時に練習することを可能にしたゴルフ練習場を提供しようとするものであり、特に狭い建物内部において基本的なゴルフ練習を集約的に実践することを可能にすると共に、より自然に近い環境の中で行えるようにした屋内型のゴルフ練習施設を提供しようとするものである。
本発明は、上述した目的を達成するため、周囲を建物の壁体によって囲まれる矩形の床面にアプローチグリーンを中心としてアプローチエリア、ショットエリア、パターグリーンを適切に配置設定し、それぞれのエリアにおける練習を他のエリアにおける練習の妨げとならない状態で、しかも安全に行えるようにしたことにある。
そして、特に本発明はゴルフの技術向上のための練習において欠くことのできない基本練習の場としてアプローチグリーンを中心位置に設定し、このアプローチグリーンに向けてのピッチショット、ランニングアプローチショット等を行うことができるアプローチエリアを隣接して設定することによりアプローチエリアの任意の位置からのアプローチショットを可能として距離、方向等実践に即した練習が行えるようにしたことにある。
また、本発明は、上述アプローチショットを通しての正しいショットの練習、ボールの上り具合、落下後の転がり具合の確認等を通してのショートアイアンによる基本技術の取得に加えて、アイアンによる或はウッドクラブによるスイングを可能にしたショットエリアを上記アプローチエリアに隣接して設置し、このエリアにおいて、前記アプローチエリアにおける練習を妨げることなく、同時にショットの練習を安全に行えるようにしたことにある。
更に本発明を詳述すれば、本発明は、矩形に形成される床面には、床面の周囲を囲む建物の正面壁側の辺部から対抗する後面壁側の辺部に向けた所要広さのアプローチグリーンを設置し、このアプローチグリーンの縁部から前記後面壁に向けた領域にアプローチエリアを連続させて配置してこれらのアプローチグリーン及びアプローチエリアのそれぞれに人工芝を敷詰め、また、前記プローチエリアの左辺側には前記建物の左側面壁に対して直交する向きに複数枚の防護用仕切りネットをそれぞれ所要の間隔に張設し、複数個の打席を有するショットエリアを形成すると共に、このショットエリアと前記正面壁との間の領域に前記アプローチグリーンと一体をなすパターグリーンを設置し、パターグリーンのショットエリア側の境界部に沿って前記アプローチエリアからの打球を防ぐ防護用ネットを開閉自由に吊設支持する一方、前記アプローチエリアの左辺部に沿ってショットエリアとの間に前記後面壁側から前記パターグリーンに至る練習者進入通路を設置すると共に、前記建物の少なくとも正面壁及び左右側面壁の前面に沿って防護用ネットを張設してなることを特徴とした屋内ゴルフ練習場を提供することにある。
上記本発明において、矩形の床面に対してアプローチグリーンを建物の前面壁側の辺部から後面壁側に向けて広がるように形成し、更にこのアプローチグリーンの縁部に連続させて後面壁側に向けての領域にアプローチエリアを設置する構造としたことから、このアプローチエリアからアプローチグリーンに向けて実際のゴルフ場における場合と同様に直接ショットすることができ、飛距離、方向、グリーン上に落下後のボールの転がり等を確認することができる。
上記アプローチグリーンは前記前面壁の全幅に亘って形成することを妨げないが、後述するように建物の左側面壁との間にパターグリーンを配置することが予定されることから中心部を右側面壁側に寄せて形成し、前面壁と右側面壁が衝き合うコーナー部に向けてショットすると狭い空間をより広く利用することができる。
このアプローチグリーンとアプローチエリアの配置関係は限られた建物内部の中で最も効率的に直線距離を確保できる空間であって、アプローチショットとしては実践に近い広さの中で練習することができる。そして、このプローチショットは前面壁乃至右側面壁とのコーナー部に向けてのショットとなるため、安全に打ち出すことができることになる。
ことにアプローチエリアはアプローチグリーンと後面壁との領域を使って広く形成することができるため、練習位置をこのエリアの内部で自由に変えることができ、従ってグリーンに対する打ち出し位置を変えて練習に変化を付けると同時に、グリーンとの距離を変えることで距離感を掴む練習を容易に行うことができる。
そして、このアプローチエリアにおける練習位置の移動に当っては、エリア全面に人工芝が敷詰められていることからボールを置いた位置が練習位置になり、全くゴルフ場と変わらない状態で練習することができることになる。しかも、上記人工芝はアプローチグリーンに連続して敷詰められることから、ランニングアプローチの練習も全く違和感なく行うことができ、アプローチに関連する全ての練習を可能にする。
一方、建物の左側面壁に向けて打席を設置するショットエリアは、打球を左側面壁に向けて打ち出すことから隣接するアプローチエリアにおける練習者に気遣うことなく十分に練習をすることができ、全く危険を与えることがない。また、このショットエリアに対してアプローチエリアにおける練習者は多くの者が右打ちであって背中を向ける位置関係となるため視覚的に影響を受けることが少なく、練習に集中することができる。
パターエリアは、建物の左側面壁側から前記アプローチグリーンに隣接し、一体のものとして形成されることからパターの練習においてはアプローチグリーンの一部を利用することにもなる。
このパターエリアは、前記アプローチエリアに臨む境界部に左側面壁側からアプローチグリーン側に向けて自由に開閉することができる防護用ネットを吊設することから、パター練習中にアプローチエリアからの打球の危険に晒されることはない。勿論、パター練習がない場合は、ネットを左側面壁側に引き寄せ開放してアプローチグリーンを拡張状態にすることは言うまでもない。
練習者の進入通路は、言うまでもなく練習者がそれぞれの練習エリアに出入りするための通路である。この通路は後面壁側に形成する出入口から施設の最奥部となるアプローチグリーン、パターグリーンに至る誘導通路であり、アプローチエリアの左辺部とショットエリアとの間を通して建物の前後を繋ぐ形で配置される。このため、アプローチエリアにおける練習を妨げることなく、またショットエリアの後方を通行することから打球を受けることもなく各練習中に安全に利用することが可能である。
そして、上記本発明に係る屋内ゴルフ練習場は、建物の壁体の内面、少なくとも打ち出されるボールを受けることになる前面壁、左右の側面壁のそれぞれに防護用ネットを添わせて打球を受ける状態が作られていることから壁体の損傷を防止できることは勿論のこと、打球の衝撃を吸収し、弾発を防止してネットに沿って落下させることから弾かれた球を練習者が受ける危険から有効に回避される。
また、本発明は、前記アプローチグリーンは床面から上昇させてアプローチエリアとの間に段差を設けると共に、境界部にアプローチエリア側からの上り傾斜面部を形成することを特徴とした屋内ゴルフ練習場を提供することにある。
上記発明は、アプローチグリーンを高く形成してアプローチエリアとの間に段差を設けると共に、両者の境界部を傾斜面に形成してミスショットによって転がった球がアプローチグリーン上に簡単に上がらないようにしたものである。
アプローチの練習にはランニングアプローチの様に一旦アプローチエリア内に落とした後、グリーンに乗せる練習もあるが、直接グリーン上の定位置に落すピッチショットの練習もあるので、その両方を練習する上で前記傾斜面は有効に作用することになる。
また、本発明は、前記アプロチーチグリーンをパターグリーンと同一平面に揃えて連続させることを特徴とした屋内ゴルフ練習場を提供することにある。
この発明は、隣接して設置されるアプローチグリーンとパターグリーンの面を揃えることによって共用することを可能にしたもので、いずれかの練習を行っていない場合、他の練習にグリーンを解放してより広いグリーンにして利用性を拡大するようにしたものである。
本発明において、このグリーンの拡大はパターグリーンの側部に沿って吊設する防護用ネットを開放することによって行うことになる。
また、本発明は、前記パターグリーンとショットエリアとの間に一辺部がアプローチグリーンの縁部に接続するランニングアプローチエリアを設置することを特徴とした屋内ゴルフ練習場を提供することにある。
この発明は、パターグリーンに並行してアプローチグリーンに向かうランニングアプローチエリアを設けることによって、より集中的にランニングアプローチの練習を行えるようにしたことにある。
言うまでもなく、ランニングアプローチの練習はアプローチエリアにおいて行うことができるが、短い距離での練習が可能であることから、ショットエリアとパターグリーンとの間の狭い領域にこのランニングアプローチエリアを設置し、単独で練習することを可能にしたものである。
また本発明は、前記ショットエリアの各打席に臨む左側面壁の前面には防護用ネットの屋内側面に沿って重合状に打球受けネトを吊設支持することを特徴とした屋内ゴルフ練習場を提供することにある。
この発明は、アイアンやウッドの様な強い打球を打ち出すクラブの場合は、これに耐えられる球受け設備が必要となることから、これに対応させてショットエリアに臨む左側面壁に沿って防護用ネットを吊設し、二重、三重に重層し防護するようにしたのである。
また、本発明は、前記床面を囲む建物の壁体の表面にゴルフ場の景色等を表わす背景図柄を表示することを特徴とした屋内ゴルフ練習場を提供することにある。
この発明は壁体の表面に背景図柄を表示することによって、屋内の閉塞感を緩和すると同時に、例えばこの背景図柄にゴルフ場の景色を取り入れることによって臨場感を出し、楽しくゴルフ練習が行える様にしたもので、ことに本発明はパターを除く全ての練習が壁に向けての練習となるため、広がり感に併せて距離感を培う上で、また背景の特定の部分を打球の目標とする等として利用することができる。
ところで、本発明に係るゴルフ練習場は、屋内にあって屋外におけるゴルフ場との共通感を高める上で床面の全面が人工芝で敷詰められることが理想であるが、例えばコーナー部の一部に、更に言えば後面壁側の左右いずれかのコーナー部にバンカーエリアを設置するような場合は、そのグリーン部分を除いて人工芝の敷詰めは除かれることになる。
以上の如く構成される本発明によれば、狭い屋内空間の中に、ゴルフを練習する上で、特にゴルフの技術を習得し、向上を図るために必要な練習空間を適切設置できることから、全てのゴルフ練習に対応することができ、しかも基礎的な練習においては実践に即した練習ができる。
つまり、初級者においてはゴルフの基本となるスイングやパターの練習、そしてグリーン回りにおけるボールの扱いや状況等を踏えた練習ができ、また上級者においては、打球の終着点となるグリーン上のピンホールに向うパターの練習、これから逆算したアプローチショット、更にアイアンショット、ドライバーによるティーショットと言った一連の練習を連繁して行うことができることからコース戦略をイメージした練習を実践することができ、しかもこれらを通して確認することができることからメンタルトレーニングを行うこともでき、極めて充実したゴルフ練習が行えることになる。
しかも、各エリアにおけるショットの練習はそれぞれ異なる壁体に向けてのショットになることから、練習者は打球を受ける危険がなく安全に行うことができると共に、それぞれの練習者は狭い空間の中にあっても、他の練習者が視界に入り苦い状態に位置するため練習に専念集中できる利点がある。
そして更に、ゴルフ練習において最も基本となるアプローチの練習が、アプローチエリアの中で自由に位置を移動させて練習することができるため、最も実践に即した状態での練習が可能である。ことに、上記位置の移動に当っては、場所が特定されないため練習者自らが目標を定め、この目標に向けた姿勢(スタンス)を採る等、実践上求められる判断、動作等が必然的に練習内容となるため極めて効果的な練習施設となる。
勿論、本発明のゴルフ練習場は建物内部に設置されるものであることから屋外練習場に比較して施設面積を小型化できることは言うまでもない。また、建物自体を練習場専用のものとして建設してもよいが、既存の設備、例えば空倉庫や空工場、体育館等の内部を改装することによって簡単にゴルフ練習場とすることができるため、実施化が容易であり、実用価値が高い利点がある。
次に本発明を添付する図面に基づき説明することにする。
添付の図面は本発明に係る屋内ゴルフ練習場の一実施の形態を示したもので、図1は横断平面図であり、図2は図1のA−A線拡大断面図、図3は同じくB−B線拡大断面図、図4は同じくC−C線拡大断面図である。図面における符号1は本発明に係る屋内ゴルフ練習場を内部に設備する建物であり、2はこの建物の前面壁、3は同じく建物1の左側面壁、4は右側面壁で、5は後面壁である。
建物1は上記前後左右の壁体によって前後方向に長い長方形状に形成してあり、同一形状の床面6を囲んでいる。
ここにおける上記床面6は前後方向の長さ、つまり前後面壁2、5間の縦の長さを33mとし、左右方向の長さ、つまり左右の側面壁3、4間の横の長さを20mとする660mの広さを有するものにしてあり、前面壁2に沿った辺部から後面壁5に向って12mの幅にアプローチグリーンを配置し、このアプローチグリーンの縁部から後面壁5に向かう領域にアプローチエリア8を配置する。
アプローチグリーン7は左辺部に後述するパターグリーン9を連設し、右辺部は右側面壁4に沿わせて前面壁2と右側面壁4とが衝きあうコーナー部10を埋めている。
このアプローチグリーン7は連続するアプローチエリア8に対して床面6より上昇させて高く設定し、段差を設けてあり、アプローチエリア8との境界部に上りの傾斜面7aを形成している。
そして、アプローチグリーン7にはボールの転がりを想定し芝目を調整したグリーン向きの人工芝(図示せず)を前記傾斜面7aを含む全面に敷詰め、また、アプローチエリア8の全面には毛足を上記アプローチグリーンより長目に設定する、つまり、ゴルフ場におけるフェアウェーにおける芝の長さに合せた人工芝11を敷詰め、アプローチの練習に備えるようにしてある。
図中、12は複数の打席13・・・を備えるショットエリアであり、14はこのショットエリアとパターグリーン9との間に設置したランニングアプローチエリアである。
このショットエリア12は前記アプローチエリア8の左辺部の左側面壁3との間の領域に、ここでは左側面壁3から5.5mの幅をもって形成し、この中にそれぞれの横幅が3mとなる打席13を複数個横並び状態に形成している。そして、各打席13の間には図示するように左側面壁3側からアプローチエリア側に向けて直角三角形状の仕切り防護用ネット15を張って隣り打席へのボールの飛び込みを防止するようにしてある。
この仕切り防護用ネット15はシャンク等によって打球が隣り打席13に向った場合でも充分防護することができる範囲をカバーすることができるもので、直角三角形状にすることよって不要な閉塞感を除き、練習者に開放感を与えることができるものとなっている。
パターグリーン9は主としてパターの練習のための設備であり、左側面壁3側から前面壁2に沿ってアプローチグリーン7へと延び出し、このアプローチグリーン7と一体をなすものとなっている。従って、このパターグリーン9はアプローチグリーン7と同一の人工芝が敷かれ、且つ高さを揃えて両グリーン間をボールが自由に転がり移動できるようにしてある。
このパターグリーン9は実際のゴルフ練習において、比較的使用頻度が低いエリアであるところから、ここではパターグリーン9の一側部、つまりアプローチエリア8に面した境界部に沿って防護用ネット16を張設している。
この防護用ネット16は、左右の側面壁3、4の上部間に張架するワイヤ17にネットの上辺を吊設支持してこのワイヤの長さ方向に自由に引き伸ばすことのよって開閉操作ができるようにしてあり、パターグリーン9を使用する場合は、図示するようにネットの端を建物の略中央部まで引き出してグリーンを囲み、アプローチエリア8からの打球を避け、不使用時には左側面壁3側に引き寄せて、グリーンを開放し、アプローチエリア8からの打込みを可能にしてある。
勿論、パターグリーン9の使用時には、上記ネット16によって安全にパターの練習ができると同時に、アプローチエリア8における練習も安心して行うことができることになる。
図中、18は練習者の施設内への進入を誘導する進入通路であり、19はこの進入通路18に出入りする扉である。
上記進入通路18は、安全であり、且つ練習の妨げにならないことが求められる。従って、ここでは、後面側壁からアプローチエリア8の左辺部とショットエリア12との間の領域に沿って前面壁2側に向けて直線的に延びるように形成してある。尚、この実施形態では、ランニングアプローチエリア14が形成されていることから、このアプローチエリア14とショットエリア12との間に進入通路18の延長部18aを設けて練習者をこの延長部18aを通してパターグリーン9に誘導するようにしてある。
進入通路18は、人の通行が可能な幅員があればよく、実際には1m程度の幅員が用意されれば充分である。
扉19を開けて場内に入場して、練習者は、進入通路18に誘導されてアプローチエリア8に出入りすることができ、また、ショットエリア12のいずれの打席13にも出入りすることができる。そして、同様にランニングアプローチエリア14にも、また最奥のパターグリーン9にも、アプローチグリーン7にも出入りすることができる。
この進入通路18はアプローチエリア8における打球の打ち出し方向と並行するものであり、右打ちの練習者の場合、左に打ち出すことは殆んどなく、またショットエリア12においては、打席13に対して打ち出し方向とは反対に位置するため、通行中打球を受ける心配はなく、安全に通行することができる。
以上のように建物1の内部配置がなされる一方、建物内部の壁体には、つまり前面壁2、左右の側面壁3、4、後面壁5の内表面には、打球の衝突から壁体を保護し、同時に打球の弾ね反りから練習者を護るために全面に亘って防護用のネット20が張り巡らされる。
この防護用ネット20は打球を受ける上から少なくともアプローチによる打球を受ける前面壁2と右側面壁4、及びショットエリア12に臨む左側面壁3には不可欠のものとなる。更に言えば、打ち上げられるボールから建物1の屋根21若しくは天井を護る上で、ネット21aを張るようにするとよい。
尚、図中22は、ショットエリア12の各打席13の前面部、つまり左側面部3に沿って吊設した球受けネットである。このネット22によって強い打球から壁体及び防護用ネット20を保護するようにしている。
また、図中23は、ショットエリア12に隣接して、後面壁5側のコーナー部24に設けたバンカーエリアで、25はバンカーに備えたグリーンである。
バンカーエリア23は練習において砂を撒き散らすことから、左側面壁3と後面壁5によって囲まれるコーナー部24が最適位置であり、バンカーショットによって打ち出された砂はコーナー部を囲む壁に受けられることになる。
ところで、以上の如く構成されるゴルフ練習場において、全体を囲む建物の壁体の表面にはゴルフ場をイメージさせる景色等の図柄が表現される。
この図柄は、絵であっても、写真であってもよく、ことにゴルフ場の風景を描くことは臨場感を生むことからゴルフの練習施設として好適である。
そして、この壁の表面に表される図柄は防護用ネット20を通して視覚されるため屋内にあっても広さを感じさせるものとなり、のびのびとした練習を実現させるものとなると同時に、練習者は図柄の中に目標を任意に設定し、これに向けてショットすることもできることから、目的を持った高いレベルの練習を行うことができる。
本発明の屋内ゴルフ練習場は、上述の如く構成されることから、広く設定されたアプローチエリア8からアプローチグリーン7に向けて自由にアプローチショットの練習を行うことができると供に、このアプローチエリア8の広さの中で練習位置を自由に移動させ、アプローチグリーン上に設定する目標点、例えばグリーン上に立てるピンに対する距離を変える等してそれぞれ条件を変えた練習を実践することができるため技術向上に有効な練習を行うことができることになる。
しかも、屋内の限られた狭い空間の中にあって、前述したように建物の前後の壁の間の距離を33mとした場合、アプローチエリア8の最後部、つまり後面壁5に接近した位置からアプローチグリーン7の奥まで約35ヤードに近い距離を確保することができるため、実践に即したアプローチショットの練習が行えることになる。
勿論、いずれの練習においてもアプローチエリア8の全面には適度の人工芝が敷詰められていることから、練習マットを持ち運ぶと言った手間を要することなく、迅速に、しかも適切な条件の中で練習することができることになる。
更に本発明ゴルフ練習場においては、アプローチエリア、ショットエリア等の各エリアが隣接した状態で設置されにも拘わらず、それぞれのショットの方向が異なる向きに設定されることから、各エリアにおける練習者に対する危険がなく、従って各エリアにおいて同時にそれぞれの練習を行うことができるものとなっている。
また、アプローチエリア8においては、所要の広さが確保されていることから同時に複数人による練習が可能であり、またショットエリア12においても複数の打席13が設置されることから複数人による練習が可能であり、狭い空間を最も効率的に利用できるものとなっている。
尚、上記実施の形態では屋内ゴルフ練習場としての施設の全体を説明したが、この施設の付帯施設として、練習者の受付カウンタ、休憩所、ゴルフショップ等のサービス設備を後面壁5の外側に設置することができる。この場合、後面壁5にはサービス設備側から場内を視察する透視窓を設け、練習の実際を覗ける様にすると良い。
本発明に係る屋内ゴルフ練習場の一実施形態を示す横断平面図。 図1のA−A線拡大断面図。 図1のB−B線拡大断面図。 図1のC−C線拡大断面図である。
符号の説明
1. 屋内ゴルフ練習場を囲む建物
2. 建物の前面壁
3. 建物の左側面壁
4. 建物の右側面壁
5. 建物の後面壁
6. 床面
7. アプローチグリーン
7a.アプローチグリーンとアプローチエリアとの境界部に設けた傾斜面
8. アプローチエリア
9. パターグリーン
10.前面壁と右側面壁とが衝き合うコーナー部
11.人工芝
12.ショットエリア
13.打席
14.ランニングアプローチエリア
15.仕切り防護用ネット
16.パターグリーンを仕切る開閉する防護用ネット
17.防護用ネットを吊設するワイヤ
18.進入通路
20.壁面を保護する防護用ネット
22.球受けネット
23.バンカーエリア

Claims (7)

  1. 矩形に形成される床面には、床面の周囲を囲む建物の正面壁側の辺部から対向する後面壁側の辺部に向けた所要広さのアプローチグリーンを設置し、このアプローチグリーンの縁部から前記後面壁に向けた領域にアプローチエリアを連続させて配置してこれらのアプローチグリーン及びアプローチエリアのそれぞれに人工芝を敷詰め、また、前記プローチエリアの左辺側には前記建物の左側面壁に対して直交する向きに複数枚の防護用仕切りネットをそれぞれ所要の間隔で張設し、複数個の打席を有するショットエリアを形成すると共に、このショットエリアと前記正面壁との間の領域に前記アプローチグリーンと一体をなすパターグリーンを設置し、パターグリーンのショットエリア側の境界部に沿って前記アプローチエリアからの打球を防ぐ防護用ネットを開閉自由に吊設支持する一方、前記アプローチエリアの左辺部に沿ってショットエリアとの間に前記後面壁側から前記パターグリーンに至る練習者進入通路を設置すると共に、前記建物の少なくとも正面壁及び左右側面壁の表面に沿って防護用ネットを張設してなることを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
  2. 請求項1に記載の屋内ゴルフ場において、アプローチグリーンは床面から上昇させてアプローチエリアとの間に段差を設けると共に、境界部にアプローチエリア側からの上り傾斜面部を形成することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
  3. 請求項1又は2に記載の屋内ゴルフ練習場において、アプロチーチグリーンとパターグリーンとは同一平面に揃えて連続させることを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の屋内ゴルフ練習場において、パターグリーンとショットエリアとの間に一辺部がアプローチグリーンの縁部に接続するランニングアプローチエリアを設置することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
  5. 請求項1に記載の屋内ゴルフ練習場において、ショットエリアの内部を仕切り打席を形成する仕切り防護用ネットは左側面壁側から右側面壁側に向けて徐々に高さを減少させる直角三角形状をなすことを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
  6. 請求項1に記載の屋内ゴルフ練習場において、ショットエリアの各打席に臨む左側面壁の表面には防護用ネットの屋内側面に沿って重合状に打球受けネットを吊設支持することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の屋内ゴルフ練習場において、床面を囲む建物の壁体の表面にはゴルフ場の景色等を表わす背景図柄を表示することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
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