JP2009125318A - 屋内ゴルフ練習場 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物1の壁に囲まれた矩形の床面6には前面壁2側の辺部から後面壁5側に向けて所要の広さのアプローチグリーン7を設置すると共に、該アプローチグリーン7に連続させて前記後面壁5との領域にアプローチエリア8を設置して、これら両者の全面にそれぞれ人工芝を敷詰める。その一方、前記アプローチエリア8と左側面壁3との間の領域に防護用ネット15によって仕切られる複数の打席13を有するショットエリア12を設置すると共に、該ショットエリア12とアプローチエリア8との境界部に後面壁5から前面壁2に向けて練習者の進入道路18を設置する。
【選択図】図1
Description
従って一般にゴルフ練習場には飛距離の確認や飛球方向の確認のためある程度の広さが求められるものとなっていることから必然的に屋外の施設であることの認識が定着している。
元々ゴルフ練習場が大型であることが望まれた理由は前述した様に練習において打球の飛距離を確認したいと言うこと、打球の飛球方向や球筋を確認したいと言う要望からであり、そのためには打席から落下点を確認できる少なくとも200〜250ヤードの奥行を備えた施設が必要となることから、より広い敷地が求められるようになったと言うことができる。
ことに、指導員の下での練習の場合には結果の確認から始まるのではなく、例えばクラブのスイングにあっては正しい構え、正しい動作ができるか、乃至できているかを確認することであり、これを習得させることであるから必ずしも広い空間を必要としない。
この様な意味から狭い空間でも所定の設備を用意できる屋内のゴルフ練習場はゴルフの技術を向上させる練習施設として充分機能を果すものとなる。
つまり、従来の屋内におけるゴルフ練習設備は、例えば特許文献1に開示されるようにスイングを練習するものにあってはクラブのスイングを練習することはできるが、アプローチショットのような打球が落球した後の転がりや止まり具合を確認し、調整するような練習には不向きであり、パターの練習に至っては全く不可能である。
つまり、従来は屋内型の練習設備として個々の練習に対応した器具や装置が提供されているが、これらは一辺倒の練習を可能にするだけで実際のゴルフ場に対応した変化のある条件設定中でのゴルフ練習を実践することができないものとなっているのである。
更に言えば、本発明は初級者及び上級者に対するゴルフにおける基本的な動作を習得するため、更に上級者においては高レベルの技術の習得に併せてコースマネージメントの練習や、メンタルトレーニング等の練習を可能にする施設の提供を目的に開発されたものであり、その中心的な練習項目として最も基本的な練習項目となるパターの練習、各種アプローチの練習、そしてアイアンやウッドのショットの練習と言った練習項目を狭い屋内空間の中で同時に行うことができ、しかも、それぞれの練習が他の練習者の妨げとならず、且つ安全に屋外の自然な状況に近い環境の中で実践的に練習できるようにした屋内型のゴルフ練習場を提供しようとするものである。
そして、特に本発明はゴルフの技術向上のための練習において欠くことのできない基本練習の場としてアプローチグリーンを中心位置に設定し、このアプローチグリーンに向けてのピッチショット、ランニングアプローチショット等を行うことができるアプローチエリアを隣接して設定することによりアプローチエリアの任意の位置からのアプローチショットを可能として距離、方向等実践に即した練習が行えるようにしたことにある。
そして、このアプローチエリアにおける練習位置の移動に当っては、エリア全面に人工芝が敷詰められていることからボールを置いた位置が練習位置になり、全くゴルフ場と変わらない状態で練習することができることになる。しかも、上記人工芝はアプローチグリーンに連続して敷詰められることから、ランニングアプローチの練習も全く違和感なく行うことができ、アプローチに関連する全ての練習を可能にする。
このパターエリアは、前記アプローチエリアに臨む境界部に左側面壁側からアプローチグリーン側に向けて自由に開閉することができる防護用ネットを吊設することから、パター練習中にアプローチエリアからの打球の危険に晒されることはない。勿論、パター練習がない場合は、ネットを左側面壁側に引き寄せ開放してアプローチグリーンを拡張状態にすることは言うまでもない。
アプローチの練習にはランニングアプローチの様に一旦アプローチエリア内に落とした後、グリーンに乗せる練習もあるが、直接グリーン上の定位置に落すピッチショットの練習もあるので、その両方を練習する上で前記傾斜面は有効に作用することになる。
本発明において、このグリーンの拡大はパターグリーンの側部に沿って吊設する防護用ネットを開放することによって行うことになる。
言うまでもなく、ランニングアプローチの練習はアプローチエリアにおいて行うことができるが、短い距離での練習が可能であることから、ショットエリアとパターグリーンとの間の狭い領域にこのランニングアプローチエリアを設置し、単独で練習することを可能にしたものである。
つまり、初級者においてはゴルフの基本となるスイングやパターの練習、そしてグリーン回りにおけるボールの扱いや状況等を踏えた練習ができ、また上級者においては、打球の終着点となるグリーン上のピンホールに向うパターの練習、これから逆算したアプローチショット、更にアイアンショット、ドライバーによるティーショットと言った一連の練習を連繁して行うことができることからコース戦略をイメージした練習を実践することができ、しかもこれらを通して確認することができることからメンタルトレーニングを行うこともでき、極めて充実したゴルフ練習が行えることになる。
添付の図面は本発明に係る屋内ゴルフ練習場の一実施の形態を示したもので、図1は横断平面図であり、図2は図1のA−A線拡大断面図、図3は同じくB−B線拡大断面図、図4は同じくC−C線拡大断面図である。図面における符号1は本発明に係る屋内ゴルフ練習場を内部に設備する建物であり、2はこの建物の前面壁、3は同じく建物1の左側面壁、4は右側面壁で、5は後面壁である。
ここにおける上記床面6は前後方向の長さ、つまり前後面壁2、5間の縦の長さを33mとし、左右方向の長さ、つまり左右の側面壁3、4間の横の長さを20mとする660m2の広さを有するものにしてあり、前面壁2に沿った辺部から後面壁5に向って12mの幅にアプローチグリーンを配置し、このアプローチグリーンの縁部から後面壁5に向かう領域にアプローチエリア8を配置する。
このアプローチグリーン7は連続するアプローチエリア8に対して床面6より上昇させて高く設定し、段差を設けてあり、アプローチエリア8との境界部に上りの傾斜面7aを形成している。
このショットエリア12は前記アプローチエリア8の左辺部の左側面壁3との間の領域に、ここでは左側面壁3から5.5mの幅をもって形成し、この中にそれぞれの横幅が3mとなる打席13を複数個横並び状態に形成している。そして、各打席13の間には図示するように左側面壁3側からアプローチエリア側に向けて直角三角形状の仕切り防護用ネット15を張って隣り打席へのボールの飛び込みを防止するようにしてある。
この仕切り防護用ネット15はシャンク等によって打球が隣り打席13に向った場合でも充分防護することができる範囲をカバーすることができるもので、直角三角形状にすることよって不要な閉塞感を除き、練習者に開放感を与えることができるものとなっている。
この防護用ネット16は、左右の側面壁3、4の上部間に張架するワイヤ17にネットの上辺を吊設支持してこのワイヤの長さ方向に自由に引き伸ばすことのよって開閉操作ができるようにしてあり、パターグリーン9を使用する場合は、図示するようにネットの端を建物の略中央部まで引き出してグリーンを囲み、アプローチエリア8からの打球を避け、不使用時には左側面壁3側に引き寄せて、グリーンを開放し、アプローチエリア8からの打込みを可能にしてある。
勿論、パターグリーン9の使用時には、上記ネット16によって安全にパターの練習ができると同時に、アプローチエリア8における練習も安心して行うことができることになる。
上記進入通路18は、安全であり、且つ練習の妨げにならないことが求められる。従って、ここでは、後面側壁からアプローチエリア8の左辺部とショットエリア12との間の領域に沿って前面壁2側に向けて直線的に延びるように形成してある。尚、この実施形態では、ランニングアプローチエリア14が形成されていることから、このアプローチエリア14とショットエリア12との間に進入通路18の延長部18aを設けて練習者をこの延長部18aを通してパターグリーン9に誘導するようにしてある。
扉19を開けて場内に入場して、練習者は、進入通路18に誘導されてアプローチエリア8に出入りすることができ、また、ショットエリア12のいずれの打席13にも出入りすることができる。そして、同様にランニングアプローチエリア14にも、また最奥のパターグリーン9にも、アプローチグリーン7にも出入りすることができる。
この進入通路18はアプローチエリア8における打球の打ち出し方向と並行するものであり、右打ちの練習者の場合、左に打ち出すことは殆んどなく、またショットエリア12においては、打席13に対して打ち出し方向とは反対に位置するため、通行中打球を受ける心配はなく、安全に通行することができる。
この防護用ネット20は打球を受ける上から少なくともアプローチによる打球を受ける前面壁2と右側面壁4、及びショットエリア12に臨む左側面壁3には不可欠のものとなる。更に言えば、打ち上げられるボールから建物1の屋根21若しくは天井を護る上で、ネット21aを張るようにするとよい。
また、図中23は、ショットエリア12に隣接して、後面壁5側のコーナー部24に設けたバンカーエリアで、25はバンカーに備えたグリーンである。
バンカーエリア23は練習において砂を撒き散らすことから、左側面壁3と後面壁5によって囲まれるコーナー部24が最適位置であり、バンカーショットによって打ち出された砂はコーナー部を囲む壁に受けられることになる。
この図柄は、絵であっても、写真であってもよく、ことにゴルフ場の風景を描くことは臨場感を生むことからゴルフの練習施設として好適である。
そして、この壁の表面に表される図柄は防護用ネット20を通して視覚されるため屋内にあっても広さを感じさせるものとなり、のびのびとした練習を実現させるものとなると同時に、練習者は図柄の中に目標を任意に設定し、これに向けてショットすることもできることから、目的を持った高いレベルの練習を行うことができる。
勿論、いずれの練習においてもアプローチエリア8の全面には適度の人工芝が敷詰められていることから、練習マットを持ち運ぶと言った手間を要することなく、迅速に、しかも適切な条件の中で練習することができることになる。
また、アプローチエリア8においては、所要の広さが確保されていることから同時に複数人による練習が可能であり、またショットエリア12においても複数の打席13が設置されることから複数人による練習が可能であり、狭い空間を最も効率的に利用できるものとなっている。
2. 建物の前面壁
3. 建物の左側面壁
4. 建物の右側面壁
5. 建物の後面壁
6. 床面
7. アプローチグリーン
7a.アプローチグリーンとアプローチエリアとの境界部に設けた傾斜面
8. アプローチエリア
9. パターグリーン
10.前面壁と右側面壁とが衝き合うコーナー部
11.人工芝
12.ショットエリア
13.打席
14.ランニングアプローチエリア
15.仕切り防護用ネット
16.パターグリーンを仕切る開閉する防護用ネット
17.防護用ネットを吊設するワイヤ
18.進入通路
20.壁面を保護する防護用ネット
22.球受けネット
23.バンカーエリア
Claims (7)
- 矩形に形成される床面には、床面の周囲を囲む建物の正面壁側の辺部から対向する後面壁側の辺部に向けた所要広さのアプローチグリーンを設置し、このアプローチグリーンの縁部から前記後面壁に向けた領域にアプローチエリアを連続させて配置してこれらのアプローチグリーン及びアプローチエリアのそれぞれに人工芝を敷詰め、また、前記プローチエリアの左辺側には前記建物の左側面壁に対して直交する向きに複数枚の防護用仕切りネットをそれぞれ所要の間隔で張設し、複数個の打席を有するショットエリアを形成すると共に、このショットエリアと前記正面壁との間の領域に前記アプローチグリーンと一体をなすパターグリーンを設置し、パターグリーンのショットエリア側の境界部に沿って前記アプローチエリアからの打球を防ぐ防護用ネットを開閉自由に吊設支持する一方、前記アプローチエリアの左辺部に沿ってショットエリアとの間に前記後面壁側から前記パターグリーンに至る練習者進入通路を設置すると共に、前記建物の少なくとも正面壁及び左右側面壁の表面に沿って防護用ネットを張設してなることを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
- 請求項1に記載の屋内ゴルフ場において、アプローチグリーンは床面から上昇させてアプローチエリアとの間に段差を設けると共に、境界部にアプローチエリア側からの上り傾斜面部を形成することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
- 請求項1又は2に記載の屋内ゴルフ練習場において、アプロチーチグリーンとパターグリーンとは同一平面に揃えて連続させることを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の屋内ゴルフ練習場において、パターグリーンとショットエリアとの間に一辺部がアプローチグリーンの縁部に接続するランニングアプローチエリアを設置することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
- 請求項1に記載の屋内ゴルフ練習場において、ショットエリアの内部を仕切り打席を形成する仕切り防護用ネットは左側面壁側から右側面壁側に向けて徐々に高さを減少させる直角三角形状をなすことを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
- 請求項1に記載の屋内ゴルフ練習場において、ショットエリアの各打席に臨む左側面壁の表面には防護用ネットの屋内側面に沿って重合状に打球受けネットを吊設支持することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の屋内ゴルフ練習場において、床面を囲む建物の壁体の表面にはゴルフ場の景色等を表わす背景図柄を表示することを特徴とした屋内ゴルフ練習場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007303779A JP2009125318A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 屋内ゴルフ練習場 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009125318A true JP2009125318A (ja) | 2009-06-11 |
Family
ID=40816819
Family Applications (1)
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JP2007303779A Pending JP2009125318A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | 屋内ゴルフ練習場 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009125318A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103432733A (zh) * | 2013-08-07 | 2013-12-11 | 杜一鸣 | 多功能立体环绕高尔夫球练习场 |
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JP6460273B1 (ja) * | 2017-12-11 | 2019-01-30 | 東田商工株式会社 | 屋内空間部用のネット、及び該屋内空間部用のネットの吊り張り方法 |
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-
2007
- 2007-11-22 JP JP2007303779A patent/JP2009125318A/ja active Pending
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