JP2009124599A - 偽造判別システム、及び偽造判別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】偽造判別装置は、紙幣に付されたシリアル番号をサーバに送信し(ステップ203)、サーバから複合化鍵を受信する(ステップ204)。その後、この復号化鍵を用いて、紙幣から取得したバーコード情報の復号化を行い、第1画像データおよびこの第1画像データが取得された位置を示す位置情報を取得する(ステップ205)。次いで、読み取りを行い取得した画像データから、ステップ205にて取得された位置情報により特定される位置における画像データを取得するとともにこの画像データの符号化を行い(ステップ206)、第2画像データを取得する(ステップ207)。その後、第1画像データと第2画像データが近似しているか否かを判断する(ステップ208)。
【選択図】図11
Description
本発明は、紙幣類における偽造の判別をより短時間に行うことが可能なシステム等を提供することにある。
請求項2に記載の発明は、前記判別装置にネットワークを介して接続され、前記暗号化情報の復号化に用いられる復号化鍵を格納するサーバを更に備え、前記判別装置における前記第1の把握手段は、前記サーバから取得された復号化鍵を用いて前記復号化を行うことを特徴とする請求項1記載の偽造判別システムである。
請求項3に記載の発明は、前記印刷装置は、前記暗号化情報をバーコードとして前記媒体に印刷することを特徴とする請求項1記載の偽造判別システムである。
請求項4に記載の発明は、前記暗号化情報は、前記媒体の一部の特徴が暗号化されたものであることを特徴とする請求項1記載の偽造判別システムである。
請求項5に記載の発明は、前記暗号化情報の生成のために用いられる暗号化鍵と、前記第1の把握手段が前記復号化に用いる復号化鍵とは、非対称鍵ペアの関係で生成されることを特徴とする請求項1記載の偽造判別システムである。
請求項6に記載の発明は、前記暗号化情報の生成のために用いられる暗号化鍵は秘密鍵であることを特徴とする請求項1記載の偽造判別システムである。
請求項8に記載の発明は、前記媒体に付与され当該媒体を他の媒体と識別するための識別情報を当該媒体から取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報を外部に設けられたサーバにネットワークを介して送信する送信手段と、前記識別情報に関連付けられて前記サーバに格納され前記第1の把握手段が前記復号化に用いる復号化鍵を当該サーバから前記ネットワークを介して受信する受信手段と、を更に備えることを特徴とする請求項7記載の偽造判別装置である。
請求項9に記載の発明は、前記暗号化情報には、前記媒体の一部の特徴が暗号化された情報に加え当該一部の位置を示す位置情報が暗号化された情報が含まれ、前記第1の把握手段は、前記暗号化情報を復号化することで前記媒体の前記一部の特徴を前記第1の特徴として把握するとともに前記位置情報を把握し、前記第2の把握手段は、前記媒体から読み取られた当該媒体の特徴のうち前記第1の把握手段により把握された前記位置情報により特定される位置における特徴を前記第2の特徴として把握することを特徴とする請求項7記載の偽造判別装置である。
請求項2記載の発明によれば、CD−ROMなどの媒体を利用して復号化鍵を配布する場合に比べ、復号化鍵の取得をより簡易なものとすることができる。
請求項3記載の発明によれば、例えば暗号化情報を汎用のセンサを用いて取得することができ、偽造判別システムをより安価に構成することができる。
請求項4記載の発明によれば、暗号化情報の情報量をより小さいものとすることができ、偽造判別の処理速度をより向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、例えば、悪意を有する第三者による暗号化鍵の把握を困難なものすることができる。
請求項6記載の発明によれば、悪意を有する第三者による紙幣類の偽造をより困難なものにすることができる。
請求項8記載の発明によれば、CD−ROMなどの媒体を利用して復号化鍵を配布する場合に比べ、復号化鍵の取得をより簡易なものとすることができる。
請求項9記載の発明によれば、処理する情報の量を減らすことが可能となり、偽造判別における処理速度をより向上させることができる。
図1は、本実施形態に係る偽造判別システムを示した概略構成図である。
同図に示す偽造判別システムは、紙幣の印刷(発行)を行う印刷装置10、紙幣の偽造の可能性を判別する複数の偽造判別装置(判別装置)50、本システムの管理に用いられる管理用パーソナルコンピュータ(PC)70、情報の格納や所定の処理を行うサーバ80、及びサーバ80のバックアップを行うバックアップサーバ90とから概略構成されている。なお、これらの装置等は、ルータ10a,50a,80a,90aなどの中継装置を介して、インターネットなどのネットワーク100に接続されている。ここで、バックアップサーバ90は、事故やテロなどの破壊行為に備え、サーバ80から地理的に離れた場所に設置されている。また、本実施形態では紙幣を一例に説明するが、本偽造判別システムは、有価証券、証明書、チケットなどの偽造がなされる可能性のある印刷物に対しても適用することができる。即ち、紙幣類には、紙幣の他、有価証券、証明書、チケットなどの偽造がなされる可能性のある印刷物も含む。
同図に示すように、本実施形態における印刷装置10は、ネットワーク100を介してデータ通信を行う通信部11、所定のプログラムに基づいて各種処理を実行する処理部12、紙幣に供される用紙の表面の読み取りを行い画像データを取得する画像データ取得部13と、紙幣の図柄などの画像情報を記憶する画像情報格納部14、画像情報に基づく画像や紙幣の各々に付されるシリアル番号を媒体の一例としての用紙に対して印字する(形成する)印字部15を備えている。
図3に示すように、本実施形態における印刷装置10は、電子写真方式を用い、紙幣画像(図柄)、シリアル番号、二次元バーコードを用紙Pに対して印刷(印字)する。このために、本実施形態における印刷装置10は、用紙Pに対しトナー像を形成するトナー像形成部20と、用紙Pの搬送を行う用紙搬送系30と、トナー像形成部20により用紙P上に形成されたトナー像を用紙Pに定着する定着器40を備えている。また、印刷装置10は、用紙Pの読み取りを行い画像データを取得するセンサ45を備えている。
定着器40は、回転可能に配置された定着ロール41と、この定着ロール41に加圧配置された加圧ロール42と、定着ロール41や加圧ロール42を加熱するハロゲンヒータ等の加熱源(不図示)とから構成されており、搬送されてきた用紙Pに熱および圧力を加え用紙P上にトナー像を定着させる。
図5は、用紙Pについて説明するための図である。ここで、図5(a)は、トナー像形成部20にてトナー像が形成され定着器40にて定着がなされた後の用紙Pの状態を示している。また、図5(b)は、トナー像形成部20にてトナー像が形成される前の用紙Pの状態を示している。なお、図5(a)では、図5(b)に示す金属皮膜K(後述)の図示を省略している。
本実施形態における紙幣Sは、その表面に(用紙P上に)、金額等の情報が含まれた図柄S1、シリアル番号S2、及び二次元バーコードS3を有する。なお、トナー像形成部20にて用紙P上にトナー像の形成が行われる際、本実施形態では、図柄S1およびシリアル番号S2のトナー像が形成された後に、二次元バーコードS3のトナー像が形成される。
印刷装置10では、まず用紙搬送系30によって紙幣の元となる用紙Pの搬送が行われる。そして、用紙Pの搬送が行われると、画像データ取得部13が、用紙Pの表面の読み取りを行い画像データを取得する(ステップ101)。次いで、処理部12が、取得された画像データのうちの所定位置(所定領域)における画像データの符号化(数値化)を行う(ステップ102)。換言すれば、処理部12は、取得された画像データのうちの一部の画像データの符号化を行う。このように、本実施形態では、画像データの符号化が行われ、また、後述する暗号化が行われる。このため、ステップ101では、符号化、暗号化が可能な解像度で画像データが取得される。
ステップ102における処理が終了後、処理部12は、非対称暗号(非対称鍵暗号、非対称鍵ペア)の関係となる鍵ペア(暗号化鍵、復号化鍵)を生成する(ステップ103)。その後、処理部12は、ステップ102にて符号化を行った画像データ、および符号化を行った画像データの位置を示す位置情報を、暗号化鍵を用いて暗号化する(ステップ104)。ここで、処理部12は、暗号化を行った後、直ちに暗号化鍵を消去することができる。その後、処理部12は、ステップ104にて暗号化した暗号化情報から二次元バーコードを生成する(ステップ105)。次いで、印字部15は、ステップ105にて生成された二次元バーコード、紙幣図柄、およびシリアル番号を用紙Pに対して印字する(ステップ106)。なお、印字部15は、画像情報格納部14を参照することで上記紙幣図柄を取得する。
上記処理が終了すると、図5(a)にも示したように、図柄S1、シリアル番号S2、二次元バーコードS3を備えた紙幣Sが完成する。なお、印刷装置10とサーバ80との通信や、偽造判別装置50とサーバ80との間の通信(後述)は、暗号化通信により行うことができる。また、通信対象となる装置が正しい装置であるか否かの判断は、公知の電子証明の仕組みを用いることで行うことができる。
上記ステップ104では、上記のとおり、符号化を行った画像データ、および符号化を行った画像データの位置を示す位置情報を、暗号化鍵を用いて暗号化する。具体的に示せば、図9(a)、(c)に示すように、位置情報、および符号化された画像データを、暗号化鍵を用いて暗号化する。なお、暗号化を行うのにあたり、同図(b)に示すように、2進数である画像データ等を16進数化し、16進数化した画像データ等を暗号化することもできる。
なお、上記例では、2進数である画像データ等を16進数化したが、例えば0と1の個数をカウントして並べることで情報の圧縮を行ってもよい。例えば、符号化後の画像データが「000001110000000000001110000000001110000111110000」である場合、「53C393454」とすることができる。
同図に示すように本実施形態における偽造判別装置50は、紙幣Sが置かれるプラテンガラス61、プラテンガラス61上に置かれた紙幣Sを押さえる押さえ板62、紙幣Sに印字された二次元バーコードS3(図5(a)参照)およびシリアル番号S2の読み取りを行うCCDカメラ63と、用紙Pの読み取りを行い画像データを取得するセンサ64とを備えている。ここで、上記CCDカメラ63は、一例であり他の既存技術によって構成することも可能である。また、センサ64は、プラテンガラス61に沿って移動可能に設けられている(図中矢印参照)。さらに、センサ64は、印刷装置10に設けられたセンサ45と同様に構成することができる。
ここで、図11は、偽造判別装置50にて実行される処理を示すフローチャートであり、図12は、偽造判別装置50にて実行される所定の処理を説明するための図である。
次いで、第2の把握手段として機能する処理部52は、ステップ201にて保持した画像データから、ステップ205にて取得された位置情報により特定される位置における画像データを取得するとともにこの画像データの符号化を行い(ステップ206)、符号化された画像データ(第2の特徴)(以下、「第2画像データ」と称する)を取得(把握)する(ステップ207)。
更に、本実施形態では、非対称鍵暗号方式を採用している。このため、復号化鍵をインターネットなどのオープンなネットワークを用いて送信することができる。この場合、悪意のある第三者によって復号化鍵が盗難されたとしても、この復号化鍵によっては適切な暗号化ができない。このため、復号化鍵が盗難されたとしても偽造判別装置50をすり抜けるような偽造紙幣の作成は困難となる。
ところで、印刷装置10にて読み取られた画像データをシリアル番号とともにサーバ80に格納して置くこともできる。そして、紙幣の真贋判定を行う際は、例えば、偽造判別装置50にて読み取った画像データおよびシリアル番号をサーバ80に送信する。そして、サーバ80にて画像データのマッチングを行い紙幣の偽造(真贋)判別を行うこともできる。しかしながら、この場合、サーバ80にて格納される画像データが大量になり、アクセス時間、処理時間が長くなるおそれがある。
Claims (9)
- 媒体の特徴が暗号化された暗号化情報を当該媒体に対して印刷し紙幣類の発行を行う印刷装置と、
前記紙幣類の偽造の可能性を判別する判別装置と、を備え、
前記判別装置は、
前記印刷装置によって発行された前記紙幣類から取得された前記暗号化情報を復号化し前記媒体の第1の特徴を把握する第1の把握手段と、
前記媒体から読み取られた当該媒体の第2の特徴を把握する第2の把握手段と、
前記第1の把握手段により把握された前記第1の特徴と前記第2の把握手段により把握された前記第2の特徴とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果から前記紙幣類における偽造の可能性を判別する判別手段と、
を含む偽造判別システム。 - 前記判別装置にネットワークを介して接続され、前記暗号化情報の復号化に用いられる復号化鍵を格納するサーバを更に備え、
前記判別装置における前記第1の把握手段は、前記サーバから取得された復号化鍵を用いて前記復号化を行うことを特徴とする請求項1記載の偽造判別システム。 - 前記印刷装置は、前記暗号化情報をバーコードとして前記媒体に印刷することを特徴とする請求項1記載の偽造判別システム。
- 前記暗号化情報は、前記媒体の一部の特徴が暗号化されたものであることを特徴とする請求項1記載の偽造判別システム。
- 前記暗号化情報の生成のために用いられる暗号化鍵と、前記第1の把握手段が前記復号化に用いる復号化鍵とは、非対称鍵ペアの関係で生成されることを特徴とする請求項1記載の偽造判別システム。
- 前記暗号化情報の生成のために用いられる暗号化鍵は秘密鍵であることを特徴とする請求項1記載の偽造判別システム。
- 自らの特徴が暗号化された暗号化情報が印刷された媒体の、当該暗号化情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記暗号化情報を復号化し前記媒体の第1の特徴を把握する第1の把握手段と、
前記媒体から読み取られた当該媒体の第2の特徴を把握する第2の把握手段と、
前記第1の把握手段により把握された前記第1の特徴と前記第2の把握手段により把握された前記第2の特徴とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果から前記媒体における偽造の可能性を判別する判別手段と、
を含む偽造判別装置。 - 前記媒体に付与され当該媒体を他の媒体と識別するための識別情報を当該媒体から取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報を外部に設けられたサーバにネットワークを介して送信する送信手段と、
前記識別情報に関連付けられて前記サーバに格納され前記第1の把握手段が前記復号化に用いる復号化鍵を当該サーバから前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項7記載の偽造判別装置。 - 前記暗号化情報には、前記媒体の一部の特徴が暗号化された情報に加え当該一部の位置を示す位置情報が暗号化された情報が含まれ、
前記第1の把握手段は、前記暗号化情報を復号化することで前記媒体の前記一部の特徴を前記第1の特徴として把握するとともに前記位置情報を把握し、
前記第2の把握手段は、前記媒体から読み取られた当該媒体の特徴のうち前記第1の把握手段により把握された前記位置情報により特定される位置における特徴を前記第2の特徴として把握することを特徴とする請求項7記載の偽造判別装置。
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