JP2009121771A - 冷蔵機器の冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多種の製品仕様に対して共用可能な部品を多くできる冷蔵機器の冷凍サイクル装置11を提供する。
【解決手段】取付台25は、冷凍サイクルユニット13を配置する第1の取付台部27に対して蒸発皿23を配置する第2の取付台部29をスライド可能に連結し、蒸発皿23の取付位置の違いに対応する。蒸発パイプ15は、圧縮機14および凝縮器16に接続する接続部19と蒸発皿挿入部20との間に伸縮部21を介在し、圧縮機14および凝縮器16に接続する接続位置の違いや蒸発皿23の位置の違いに対応する。蒸発パイプ15の伸縮部21は略U字状やコイル状に形成し、蒸発パイプ15に無理な負荷を加えずに変位可能とする。
【選択図】図1
【解決手段】取付台25は、冷凍サイクルユニット13を配置する第1の取付台部27に対して蒸発皿23を配置する第2の取付台部29をスライド可能に連結し、蒸発皿23の取付位置の違いに対応する。蒸発パイプ15は、圧縮機14および凝縮器16に接続する接続部19と蒸発皿挿入部20との間に伸縮部21を介在し、圧縮機14および凝縮器16に接続する接続位置の違いや蒸発皿23の位置の違いに対応する。蒸発パイプ15の伸縮部21は略U字状やコイル状に形成し、蒸発パイプ15に無理な負荷を加えずに変位可能とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷却に伴って発生したドレン水を蒸発皿によって蒸発させる冷蔵機器の冷凍サイクル装置に関する。
従来、例えば自動販売機などの冷蔵機器では、冷蔵室内の商品などの冷蔵物を冷却するのに冷凍サイクルユニットを用いている。この冷凍サイクルユニットは、圧縮機、蒸発パイプ、凝縮器、膨張弁および冷却器が接続されて冷凍サイクルが形成され、蒸発パイプが冷凍サイクルユニットの側部に配置される蒸発皿に挿入されている。
そして、圧縮機の運転により、圧縮機で圧縮して高温となった冷媒を蒸発パイプを通じて凝縮器に送り、凝縮器で冷媒を冷却し、膨張弁で冷媒の圧力を下げ、冷却器で冷媒を気化させた気化熱で冷蔵室内の熱を奪って冷却している。また、低温となった冷却器などに結露した露などのドレン水を蒸発皿に受け入れ、この蒸発皿に挿入されている蒸発パイプ内を通る冷媒の熱でドレン水を空気中に蒸発させている。
冷凍サイクルおよび蒸発皿の設置は、冷蔵機器の本体の底板上に、冷凍サイクルユニットが取り付けられているとともに、着脱可能な取付構造によって蒸発皿が取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、冷蔵機器の本体の底板上に、冷凍サイクルユニット用取付台によって冷凍サイクルユニットが取り付けられているとともに、冷凍サイクルユニット用取付台とは別の蒸発皿用取付台によって蒸発皿が取り付けられている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平8−14730号公報(第2−3頁、図1−2)
特許第3707150号公報(第2頁、図3−5)
ところで、例えば同一の製品の場合でも、製品仕様により、冷凍能力が異なる冷凍サイクルユニットが用いられたり、大きさの異なる蒸発皿が用いられている。
この冷凍能力が異なる冷凍サイクルユニットでは、圧縮機における蒸発パイプの接続位置が異なってきたり、蒸発皿が異なってくるため、それに対応した専用の蒸発パイプが用いられている。さらに、この専用の蒸発パイプや蒸発皿の大きさなどによって蒸発皿の取付位置が異なってくるため、それに対応して冷凍サイクルユニットおよび蒸発皿を取り付ける専用の底板などが用いられている。
また、冷凍サイクルユニット用取付台と蒸発皿用取付台とを別にしたものがあるが、蒸発皿用取付台は蒸発皿の種類毎に専用品を用意する必要があり、底板に取り付ける構造の蒸発皿用取付台を簡単に動かすことはできず、多種の製品仕様に対して十分に対応できない問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、多種の製品仕様に対して共用可能な部品を多くできる冷蔵機器の冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の冷蔵機器の冷凍サイクル装置は、圧縮機、蒸発パイプ、凝縮器および冷却器が接続されて冷凍サイクルが形成され、蒸発パイプには圧縮機および凝縮器に接続される両端の接続部、これら両端の接続部間の中間部に設けられる蒸発皿挿入部、および各接続部と蒸発皿挿入部との間で伸縮可能な伸縮部が設けられた冷凍サイクルユニットと、前記蒸発パイプの蒸発皿挿入部が挿入される蒸発皿と、前記冷凍サイクルユニットが配置される第1の取付台部、およびこの第1の取付台部に対してスライド可能に連結され前記蒸発皿が配置される第2の取付台部を有する取付台とを具備しているものである。
請求項2記載の冷蔵機器の冷凍サイクル装置は、請求項1記載の冷蔵機器の冷凍サイクル装置において、蒸発パイプの伸縮部は、略U字状およびコイル状の少なくともいずれか一方の形状に形成されているものである。
請求項1記載の冷蔵機器の冷凍サイクル装置によれば、取付台は冷凍サイクルユニットが配置される第1の取付台部に対して蒸発皿が配置される第2の取付台部をスライド可能に連結しているため、1つの取付台によって冷凍サイクルユニットに対する蒸発皿の取付位置の違いに対応でき、さらに、蒸発パイプは圧縮機および凝縮器に接続する接続部と蒸発皿挿入部との間に伸縮部が介在しているため、1つの蒸発パイプによって圧縮機および凝縮器に接続する位置の違いや蒸発皿の位置の違いに対応でき、したがって、多種の製品仕様に対して共用可能な部品を多くできる。
請求項2記載の冷蔵機器の冷凍サイクル装置によれば、請求項1記載の冷蔵機器の冷凍サイクル装置の効果に加えて、蒸発パイプの伸縮部は略U字状およびコイル状の少なくともいずれか一方の形状に形成しているため、蒸発パイプに無理な負荷を加えずに、圧縮機および凝縮器に接続する位置の違いや蒸発皿の位置の違いに対応できる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、冷凍サイクル装置11は、例えば、自動販売機、冷蔵庫などの冷蔵機器に用いられるもので、自動販売機の商品を収納する冷蔵室や冷蔵庫の冷蔵物を収納する冷却室内を冷却する。
冷凍サイクル装置11は、冷凍サイクルユニット13を備えている。この冷凍サイクルユニット13は、圧縮機14、蒸発パイプ15、凝縮器16、図示しない膨張弁および冷却器(蒸発器)が順に接続されて冷媒が封入された冷凍サイクルが形成されている。凝縮器16にはこの凝縮器16に風を送って冷却するファン17が配設されている。
蒸発パイプ15には、圧縮機14および凝縮器16に接続される両端の接続部19、これら両端の接続部19間の中間部に設けられる例えばコイル状に形成された蒸発皿挿入部20、および各接続部19と蒸発皿挿入部20との間で伸縮可能な伸縮部21が設けられている。伸縮部21は、例えば、略U字状、コイル状、それらを組み合わせた形状などに形成されているが、無理な負荷が加わらずに伸縮可能な形状であればどのような形状でもよい。
また、冷凍サイクルユニット13の運転時に、低温となった冷却器などに結露した露などのドレン水を受け入れて蒸発させるのに蒸発皿23が用いられている。この蒸発皿23は、上面を開口した箱形で、ドレン水を貯留可能としており、内部には上方から蒸発パイプ15の蒸発皿挿入部20が挿入配置されている。この蒸発皿23は、製品仕様により、幅の小さいものや幅の大きいものなどの複数種類が用いられる。
また、冷蔵機器の機体内の底部などには取付台25が設置され、この取付台25上に冷凍サイクルユニット13および蒸発皿23が配置されている。この取付台25は、冷凍サイクルユニット13が載置される第1の載置面26を有する第1の取付台部27と、蒸発皿23が載置される第2の載置面28を有する第2の取付台部29とを備えている。
第1の取付台部27の第1の載置面26は、第2の取付台部29の第2の載置面28の面積よりも大きく、冷凍サイクルユニット13の圧縮機14、凝縮器16およびファン17などが載置されて取り付けられている。
第2の取付台部29の第2の載置面28は、最も広い幅の蒸発皿23でも載置可能な面積に形成されており、第1の取付台部27に連結する第2の取付台部29の一端側に対して他端側には、例えば冷蔵機器の機体の底板に載って第2の取付台部29を支える脚部30が設けられている。
第2の取付台部29は、第1の取付台部27の一辺に配置されているとともに、その第1の取付台部27の一辺の幅と同幅に形成されており、第1の取付台部27に対して位置調整可能に、すなわち第1の取付台部27の一辺からの突出量が変化するように、第1の取付台部27にスライド可能に連結されている。その連結構造は、例えば、第1の取付台部27にスライド方向に沿って設けた長孔および第2の取付台部29に設けた取付孔にボルトなどの連結具31を通して取り付けたり、あるいは、第2の取付台部29にスライド方向に沿って設けた長孔および第1の取付台部の取付孔にボルトなどの連結具31を通して取り付けるようにする。
そして、図1(a)および図2にはある製品仕様の場合を示し、例えば、冷凍能力が比較的小さい場合で、小形の圧縮機14や、幅の小さい蒸発皿23が用いられている場合である。この製品仕様では、幅の小さい蒸発皿23が第2の取付台部29の略中央位置に載置され、この蒸発皿23と圧縮機14および凝縮器16との間隔が所定間隔となるように第2の取付台部29が第1の取付台部27側にスライドさせて縮めた位置に位置調整され、また、この蒸発皿23内に第1の取付台部27上の圧縮機14に接続された蒸発パイプ15の蒸発皿挿入部20が挿入されるように、蒸発パイプ15が伸縮部21を介して調整されている。
また、図1(b)には他の製品仕様の場合を示し、図1(a)に示す製品仕様に比べて、例えば、冷凍能力が比較的大きい場合で、大形の圧縮機14や、幅の大きい蒸発皿23が用いられる場合である。この他の製品仕様では、幅の大きい蒸発皿23が第2の取付台部29の略中央位置に載置され、この蒸発皿23と圧縮機14および凝縮器16との間隔が所定間隔となるように第2の取付台部29が第1の取付台部27から引き出してスライドした位置に位置調整され、また、この他の製品仕様では、図1(a)に示す製品仕様に対して、圧縮機14の蒸発パイプ15が接続される接続位置が異なっているが、蒸発パイプ15の蒸発皿挿入部20が蒸発皿23内の所定位置に挿入されるように、蒸発パイプ15が伸縮部21を介して調整されている。
さらに、圧縮機14に接続される蒸発皿挿入部20の一端側が蒸発皿23内で圧縮機14から離反した側に配置されるように伸縮部21を介して調整され、蒸発皿挿入部20を蒸発皿23内の広い幅領域にわたって配置することができる。
このように、取付台25は、冷凍サイクルユニット13が配置される第1の取付台部27に対して蒸発皿23が配置される第2の取付台部29をスライド可能に連結しているため、1つの取付台25によって幅の異なる種類毎の蒸発皿23の取付位置の違いに対応できる。
また、蒸発パイプ15は圧縮機14および凝縮器16に接続する接続部19と蒸発皿挿入部20との間に伸縮部が介在しているため、1つの蒸発パイプ15によって圧縮機14および凝縮器16に接続する接続位置の違いや蒸発皿23の位置の違いに容易に対応でき、しかも、蒸発パイプ15の伸縮部21は略U字状やコイル状に形成されているため、蒸発パイプ15に無理な負荷を加えずに、圧縮機14および凝縮器16に接続する位置の違いや蒸発皿23の位置の違いに対応できる。
したがって、取付台25と蒸発パイプ15とをそれぞれ1つずつ利用するだけで、多種の製品仕様に対して共用することができ、専用品を製造および管理する必要がなく、コストを低減できる。
11 冷凍サイクル装置
13 冷凍サイクルユニット
14 圧縮機
15 蒸発パイプ
16 凝縮器
19 接続部
20 蒸発皿挿入部
21 伸縮部
23 蒸発皿
25 取付台
27 第1の取付台部
29 第2の取付台部
13 冷凍サイクルユニット
14 圧縮機
15 蒸発パイプ
16 凝縮器
19 接続部
20 蒸発皿挿入部
21 伸縮部
23 蒸発皿
25 取付台
27 第1の取付台部
29 第2の取付台部
Claims (2)
- 圧縮機、蒸発パイプ、凝縮器および冷却器が接続されて冷凍サイクルが形成され、蒸発パイプには圧縮機および凝縮器に接続される両端の接続部、これら両端の接続部間の中間部に設けられる蒸発皿挿入部、および各接続部と蒸発皿挿入部との間で伸縮可能な伸縮部が設けられた冷凍サイクルユニットと、
前記蒸発パイプの蒸発皿挿入部が挿入される蒸発皿と、
前記冷凍サイクルユニットが配置される第1の取付台部、およびこの第1の取付台部に対してスライド可能に連結され前記蒸発皿が配置される第2の取付台部を有する取付台と
を具備していることを特徴とする冷蔵機器の冷凍サイクル装置。 - 蒸発パイプの伸縮部は、略U字状およびコイル状の少なくともいずれか一方の形状に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵機器の冷凍サイクル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007297395A JP2009121771A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 冷蔵機器の冷凍サイクル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007297395A JP2009121771A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 冷蔵機器の冷凍サイクル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009121771A true JP2009121771A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40814104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007297395A Pending JP2009121771A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 冷蔵機器の冷凍サイクル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009121771A (ja) |
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2007
- 2007-11-16 JP JP2007297395A patent/JP2009121771A/ja active Pending
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