JP2009118293A - 電子透かしパターンの表示方法および情報保持具 - Google Patents

電子透かしパターンの表示方法および情報保持具 Download PDF

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Abstract

【課題】情報が読み取りにくくされる危険性を減らし、また情報を埋め込むための特別な画像を用意する必要がなくなる電子透かしパターンの表示方法及び情報保持具を提供する。
【解決手段】電子透かしパターン12で文字11または背景画像を形成すると共に電子透かしパターン12を画像の模様のごとく表示した画像10として生成し、画像10を固体に描画または付加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子透かしパターンの表示方法および情報保持具に関する。
従来、企業の広告や商品にロゴを表示する際に特定の情報を埋め込む技術として、様々な工夫がなされている。
例えば、特許文献1では、宣伝用の映像にこの映像を識別するQR(Quick Response)コードパターンを付加して、そのQRコードパターンをCCD(Carge Coupled Device)機能付携帯電話等により撮影して送信してきた顧客に対し、そのQRコードパターンの一致をもって何らかの特典が受けられるというシステムが開示されている。
特開2007−49584号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている発明のように企業の広告宣伝時の映像にQRコード(登録商標)などの2次元コードが付されている場合、その2次元コードの部分に情報が埋め込まれていることを明示していることとなり、その2次元コードに落書きされ情報が読み取れなくなることが生ずる。また、画像の中に電子透かしを入れ外観からは全くその電子透かしが見えないようにしたものがあるが、その場合、情報を隠す為の元となる画像が必要である。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、電子透かしパターンの表示方法及び情報保持具を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、以下のように構成した。
すなわち本発明は、電子透かしパターンを文字、図形、記号、模様、またはこれらを組み合わせたロゴのいずれか一つを形成すると共に上記電子透かしパターンを上記画像の模様のごとく表示した画像として生成し、上記画像を固体に描画または付加することを特徴とする。
この方法を採用することで、情報が読み取りにくくされる危険性を減らし、また情報を埋め込むための特別な画像を用意する必要がなくなる。また、従来の2次元コードを付加した場合のように、文字やロゴ等以外のスペースを設ける必要もなく、2次元コード自体を付す方法より広告媒体や対象製品の美観が損なわれない。なお、電子透かしパターンで文字、図形、記号、模様、またはこれらの組み合わせたロゴを表示する場合について輪郭線の有無は問わない。
また、電子透かしパターンに埋め込む情報によっては、電子透かしパターンを付加した広告媒体や対象製品の物品管理、真贋管理、安全管理、トレーサビリティの確保などをおこなうことが可能である。
更に他の発明は、電子透かしパターンを文字、図形、記号、模様、またはこれらを組み合わせたロゴのいずれか一つを形成した部分の背景画像として生成することで、上記電子透かしパターンを上記背景画像の模様のごとく表示し、その背景画像を固体に描画または付加することを特徴とする。
この方法を採用することで、情報が読み取りにくくされる危険性を減らし、また情報を埋め込むための特別な画像を用意する必要がなくなる。また、仮に文字やロゴ等の面積が電子透かしパターンの読み取り可能な面積として不足し、読み取ることができない場合であっても、背景として表示することで上述した発明と同様の効果を得ることができる。
また、画像または背景画像は、ステガノグラフィとして使用するようにしてもよい。ステガノグラフィとは、秘密情報を何気なく別のメディアに埋め込んで第三者にその存在すらも気付かせない技術である。したがって、電子透かしパターンにより構成された画像が意味する情報と異なる情報を電子透かしパターンに埋め込んでおけばステガノグラフィとして応用することができる。
更に他の発明は、上述した発明に加え、固体が、樹脂材、金属材、セラミック材、木材、紙類、ガラス材、ゴム材、のいずれか一つまたはこれらの複数の素材から構成されていることを特徴とする。本発明では、固体となる広告媒体や商品などの素材として、樹脂材、金属材、セラミック材、木材、紙類、ガラス材、ゴム材の素材やこれら複数から構成される素材に対して使用することができる。
更に他の発明は、上述した発明に加え、画像または背景画像を固体上に直接描画し、または銘版に描画した後、銘板を固体に付加することを特徴とする。
このように構成することで、直接マーキングをする場合は早く描画でき、一方直接マーキングができない場合は銘板を利用することで、上述した発明と同様の効果を得ることができる。
更に他の発明は、文字の外形内の全面に人の目で見ることができる電子透かしパターンが配置され、電子透かしパターンが文字そのものとして形成されている情報保持具であることを特徴とする。
更に他の発明は、図形、記号、模様もしくはこれらの複数の組み合わせまたはこれらの1つもしくは複数と文字の組み合わせたものの外形内に人の目で見ることができる電子透かしパターンが配置され、電子透かしパターンがそれらの外形内に配置される模様のごとく表示されている情報保持具であることを特徴とする。
この情報保持具では、情報が読み取りにくくされる危険性が減少し、また情報を埋め込むための特別な画像を用意する必要がなくなる。また、背景画像中の電子透かしパターンが模様のごとく表示されているため、背景画像に違和感が生じないものとなる。
本発明は、情報が読み取りにくくされる危険性を減らし、また情報を埋め込むための特別な画像を用意する必要がなくなる電子透かしパターンの表示方法及び情報保持具を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態:文字)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子透かしパターンを用いて文字を生成した画像の図である。この文字の態様で用いる電子透かしパターンは、従来のものと異なり人の目に見える形で電子透かしパターンが配置される。この電子透かしパターンはQRコード(登録商標)に必要不可欠な3点シンボルによる位置検出手段が必要ないため、一定の小さい範囲内に情報を埋め込んでも読み取ることができる。また、電子透かしパターンには繰り返し同一の情報を埋め込んであるため、電子透かしパターンの一部分を読み取るだけで情報を取得することができる。なお、本実施例における電子透かしパターンは、DIGMARK社の電子透かし技術を利用して作成したものである。
図1(A)に示すように会社名「ABC Company」の文字11を電子透かしパターン12で表示した電子透かしパターン画像10として生成する。なお、文字11の輪郭線および電子透かしパターン画像10の輪郭線は図中には表示してあるが、これらは無くしても構わない。また、生成された電子透かしパターン12が、読み取りできる面積として不十分である場合には、図1(B)に示すように文字11以外の背景を電子透かしパターン12で表示して、文字11を白抜きにするまたは文字11とは異なる模様や色にする方法を採用してもよい。
このようにして生成された電子透かしパターン画像10は、たとえばABC会社が販売する製品である情報保持具が有するガラス面に描画して、当該製品の生産管理、真贋判定、トレーサビリティなどに利用することができる。すなわち電子透かしパターン中に、当該製品の製造日時、製造場所、機種名などを特定できる情報を埋め込んでおくことで生産管理やまた、他の利用方法として、ABC会社の頒布する広告媒体(たとえば販売促進のためのPOP広告や会社案内パンフ)に電子透かしパターン画像10をマーキングして同様の管理を行なうこともできる。なお、特定の者にだけ情報を伝えたいと考えた場合には電子透かしパターン画像10にさらに秘密情報を埋め込んでステガノグラフィとして利用してもよい。
(第二実施形態:図形・記号)
図2は、本発明の第2実施形態に係る電子透かしパターンを用いて図形・記号を生成した画像の図である。この電子透かしパターンも第1実施例と同様にDIGIMARK社の電子透かし技術を用いたもので、電子透かしでありながら人の目に見えるパターンとなっている。
図1の文字11と同様に図形・記号21を電子透かしパターン22で表示した電子透かしパターン画像20として生成する。なお、図形・記号21の輪郭線および電子透かしパターン画像20の輪郭線は図中に表示してあるが、これらは無くしても構わない。また、描画された電子透かしパターン22が、読み取りできる面積として不十分である場合には、図2(B)に示すように図形・記号21以外の背景を電子透かしパターン22で表示して、図形・記号21を白抜きにするまたは図形・記号21とは異なる模様や色にする方法を採用してもよい。
このようにして生成された電子透かしパターン画像20は、上述した第一実施形態と同様の利用方法のほか、特定の図形や記号を付した意匠や看板等にマーキングして利用することもできる。
(電子透かしパターン画像生成装置の説明)
図3は、電子透かしパターン画像10または電子透かしパターン画像20を生成するための電子透かしパターン画像生成装置30の機能概念図である。
電子透かしパターン画像生成装置30は、ソフトウェアで実現される情報処理機能としては電子透かし情報量制御部31、電子透かし情報取得部32、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)符号化部33、ECC(Error Check and Correct:誤り訂正検査)符号化部34、繰り返し符号生成部35、電子透かし埋め込み部36から構成される。
また、電子透かしパターン画像生成装置30は、一般的なフォン・ノイマン型コンピュータであり、ハードウェアとしては図示しない制御部、記憶部、出力部、入力部から構成される。
制御部は、たとえばCPU(Central Processing Unit)である。また、記憶部は、たとえばRAM(Randam Access Memory)、ROM(Read On Memory)である。出力部は、たとえばディスプレイである。入力部は、たとえばキーボードやマウスである。これらはバスを介して各々接続されている。
電子透かしパターン画像生成装置30は、上述したソフトウェアで実現される情報処理機能をハードウェア資源により協働させて、電子透かし情報列を繰り返して生成される電子透かしパターン列をコンテンツ画像に埋め込む。なお、電子透かしパターン列をコンテンツ画像に繰り返して埋め込むこと、および電子透かし情報に訂正符号データ及び誤り訂正データを付加することで、電子透かし情報の読み取り時における誤検出の防止を図っている。
続いて、具体的に電子透かしパターン画像生成装置30を用いて電子透かしパターン画像を生成する方法について説明する。
図4は、電子透かしパターン画像を生成するフローチャートを示した図である。図5は、電子透かし情報列(A)と電子透かしパターン列(B)のビット列を示した図である。
はじめに、電子透かし情報として埋め込みたい情報と埋め込むべきコンテンツ画像を決定する(START)。電子透かし情報は、たとえば10桁からなる英数字とすることができる。コンテンツ画像は、たとえば電子透かしパターン画像として生成するための基となる文字画像であったり会社名を含むロゴ画像であったりする。
このコンテンツ画像は、従来と異なり文字やロゴの外形のみである。従来の場合は文字やロゴを構成する画像の情報を必要としていたが、この実施形態では、コンテンツ画像内の画素に情報を埋め込むのではなく、電子透かしパターンそのものが模様のごとく表示されるため、そのような情報、すなわちコンテンツ画像の内部の画素データは必要とされない。しかしながら従来のようにコンテンツ画像として外形の他に内部のデータをもつ画像を使用してもよい。なお、上述した電子透かし情報として埋め込みたい情報と埋め込むべきコンテンツ画像は電子透かしパターン画像生成装置30の図示しない記憶部に記録されている。
はじめに図4のフローチャートの説明に用いる変数および情報量についての説明をする。
H・・・コンテンツ画像に埋め込み可能な総情報量である。
m・・・電子透かし情報として埋め込む情報の情報量である。
c・・・CRC符号データとして埋め込む情報の情報量である。
p・・・ECC符号データとして埋め込む情報の情報量である。
N・・・電子透かし情報列(N=m+c+p)の情報量を示す変数である。
t・・・電子透かし情報として埋め込む情報の個数を示す変数である。
C・・・コンテンツ画像に電子透かし情報列を埋め込む総個数を示す変数である。
電子透かしパターン画像生成装置30は、図5(A)に示すようにmビットの電子透かし情報と、cビットのCRC符号データと、pビットのECC符号データから構成されるNビット(N=m+c+p)の電子透かし情報列を最初に生成する。そして、図5(B)に示すようにNビットの電子透かし情報列を所定回数(C)繰り返して、N*Cビットの電子透かしパターン列を最終的に生成する。なお、mビットの電子透かし情報が複数存在する場合、たとえば埋め込みたい情報A(N1ビット)と情報B(N2ビット)という2個(t=2)の情報がある場合、それぞれ繰り返して埋め込むときは、電子透かしパターン列の総情報量はN*Cビットではなく、N1*C/t+N2*C/tビットとなり、これらを生成することになる。以下に、t=1の場合の電子透かし情報を埋め込むための生成処理方法について具体的に説明する。
電子透かし情報量制御部31は、主にコンテンツ画像に埋め込み可能な情報量から電子透かしパターンを埋め込む情報量について制御を行なう。
電子透かし情報量制御部31は、まず電子透かし情報取得部32によりm、c、pの情報量を取得して電子透かし情報列の情報量をNに代入する(ステップS100)。また、電子透かし情報量制御部31は、コンテンツ画像から埋め込み可能な情報量Hも取得する。なお、m、c、pに用いられるビット数は予め定められているものとする。
次に、電子透かし情報量制御部31は、Nビットの電子透かし情報列の埋め込むべき個数C(Cは正の整数倍)を設定する(ステップS101)。なおCは、電子透かしパターン画像生成装置30の図示しない入力部からの入力により値が指定される場合や埋め込みたい電子透かし情報が複数ある場合に強制的にCの値を設定することができる。
続いて電子透かし情報量制御部31は、コンテンツ画像から埋め込み可能な情報量Hと埋め込むべき電子透かし情報の総情報量をC*Nビット比較して電子透かし情報を何回繰り返して埋め込むか判定を行なう(ステップS102)。
電子透かし情報量制御部31は、ステップS102の判定においてコンテンツ画像に埋め込み可能な情報量Hより電子透かし情報の総情報量C*Nビットの方が大きいと判定した場合(Yes)は、コンテンツ画像に埋め込み可能な情報量となるようにCから1を減算していき、電子透かし情報の総情報量C*Nビットが埋め込み可能な情報量Hより小さくなるように制御する(ステップS103)。
なお、電子透かし情報量制御部31は、複数の電子透かし情報N1、N2、N3・・・Ntがある場合には、コンテンツ画像に埋め込まれる電子透かし情報の総合計数をCとして固定し、各電子透かし情報をC/t個ずつ埋め込むことができる。
その場合、電子透かし情報量制御部31は、各電子透かし情報の情報量をもとに、電子透かし情報として埋め込む情報の個数tと、各電子透かし情報の重複回数C/tを求めて以後の処理を行なう。
CRC符号化部33は、mビットの電子透かし情報に対して誤りを検出するために生成多項方式に則りCRC符号化をおこなう(ステップS104)。
CRC符号化部33は、mビットの電子透かし情報にcビットを付加する度にCから1を減算する処理を行い、1≦Cの条件を満たさなくなるまで符号化処理を続ける。なお、CRC符号化部33は、図3に示すように生成されたCRC符号データとしてcビットをECC符号化部34と繰り返し符号生成部35に渡す。
ECC符号化部34は、cビットのCRC符号データに対して誤り訂正符号化をおこなう(ステップS105)。
ECC符号化部34は、m+cビットの電子透かし情報にpビットを付加する度にCから1を減算する処理を行い、1≦Cの条件を満たさなくなるまで符号化処理を続ける。なお、ECC符号化部34は、図3に示すように生成されたパリティ検査データとしてpビットを繰り返し符号生成部35に渡す。
繰り返し符号生成部35は、上述したmビットの電子透かし情報と、cビットのCRC符号データと、pビットのパリティ検査データの値をそれぞれ受け取り、これらのデータで構成されるNビットの電子透かし情報列をCだけそれぞれ繰り返して連接させて電子透かしパターン列を生成する(ステップS106)。
繰り返し符号生成部35は、N*Cビットの電子透かしパターン列を電子透かし埋め込み部36に渡す(ステップS107)。電子透かしパターン列を受け取った電子透かし埋め込み部36は、コンテンツ画像の所定の範囲に電子透かしパターン列を埋め込む(ステップS107)。
なお、コンテンツ画像に対する電子透かしパターン列の埋め込み処理について、コンテンツ画像をDCT(Discreate Cosine Transform:離散コサイン変換)、DFT(Discreate Fourier Transform:離散フーリエ変換)、DWT(Discreate wavelet Transform:離散ウェーブレット変換)などにより空間周波数変換した領域において電子透かしパターン列を埋め込んでもよい。
なお、CRC符号化部34およびECC符号化部35について、誤り検出や誤り訂正に要求される精度によって、それぞれオプションの構成としてもよい。その場合は誤り検出、誤り訂正用のデータを両方とも生成しない、またはどちらか片方のみを生成して、電子透かし情報列として生成してもよい。
なお、上述した電子透かしパターン画像の生成方法はあくまでも例示であり、それ以外にも本発明の目的を逸脱しない範囲内で他の電子透かしパターン画像の生成アルゴリズムを採用することができる。
(電子透かしパターンをマーキングする手段の説明)
図1および図2で示した電子透かしパターン画像は、上述した生成方法を経て、マーキング手段により固体にマーキングされる。
マーキング手段の具体例の一つとしてレーザーマーカについて説明をする。なおマーキング手段は、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザー発振器やCO2レーザー発振器を有するレーザーマーカのほか、UV(UC/tra Violet)印刷が可能な印刷機であってもよい。
図6は、第1実施形態及び第2実施形態で生成された電子透かしパターン画像10、20を対象物品にマーキングするためのレーザーマーカ40の概略構成図である。
レーザーマーカ40は、ヘッド部41と、コントローラ42とを備えている。また、図7は、レーザーマーカ40のヘッド部41とコントローラ42の内部構成を示すブロック図である。
ヘッド部41は、図7に示すようにレーザー発振器41A、スキャナ41B、ハーフミラー41Dを内蔵する。ヘッド部41は、マーキングの対象物品Xに対向するように設置される。
レーザー発振器41Aは、CO2レーザーまたはYAGレーザーで構成され、情報保持具となる対象物品Xの表面を局所的に加熱または切削してマーキング加工を行なうためのレーザービームLを出力する。
スキャナ41Bは、レーザー発振器41Aから出力されハーフミラー41Dを介したレーザービームLを水平方向に偏向させる水平偏向装置41B1と、垂直方向に偏向させる垂直偏向装置41B2とを有する。レーザー発振器41Aから出力されたレーザービームLは、ハーフミラー41D及びスキャナ41Bを通って対象物品Xの表面に至る。そして、スキャナ41Bの働きにより、電子透かしパターンのマーキングを行なうべき軌跡に沿ってレーザービームLのスポットが対象物品Xの表面上を動く。
コントローラ42は、レーザー発振器41A及びスキャナ41Bを制御するためのマイクロプロセッサ42Aや、ヘッド部41に対する指令及びデータの授受を行なうための通信ポート(COM)42B、メモリ42Cを備えている。コントローラ42は、メモリ42Cに記録されている電子透かしパターン画像にしたがってレーザービームLの最適な軌跡を演算で求め、軌跡をその結果に基づいてレーザー発振器41A及びスキャナ41Bを制御する。
メモリ42Cは、マイクロプロセッサ42Aが実行する処理プログラム及びデータを記憶するためのROM(Read Only Memory)及びRAM(Randam Access Memory)を含む。
マイクロプロセッサ42Aは、通信ポート42Bを介してコントローラ42から与えられる指令にしたがって、レーザー発振器41Aとスキャナ41Bを制御する。例えば、電子透かしパターン画像に従ってレーザービームLを移動させるようにスキャナ41Bを制御する。また、休止期間はレーザービームLの出力を停止するようにレーザー発振器41Aを制御する。なお、ヘッド部41にマイクロプロセッサ42Aを搭載して、コントローラ42からの信号にしたがってレーザー発振器41Aとスキャナ41Bを駆動する駆動回路を搭載する構成としてもよい。
続いて、レーザーマーカ40によるマーキング処理について具体的に説明する。図8は、図6に示したレーザーマーカ40によって電子透かしパターン画像データを対象物品Xにマーキングするフローチャート図である。
まず、マイクロプロセッサ42Aは、上述した電子透かしパターン画像データをメモリ42Cから読み出す(ステップS200)。
そして、マイクロプロセッサ42Aは、電子透かしパターン画像データのマーキングコード列(以下、「マーキング内容」とする)のマーキング順序を決定する(ステップS201)。マイクロプロセッサ42Aは、スキャナ41BによるレーザービームLの偏向角(ビームスポットの移動)ができるだけ小さくなるように最適の順序を決定する。
そして、マイクロプロセッサ42Aは、レーザービームLのスポット軌跡を決定する(ステップS202)。マイクロプロセッサ42Aは、決定した順序と読み出したマーキング内容にしたがって、できるだけ最短となるようにスポット軌跡を決定する。なお、マイクロプロセッサ42Aは、レーザー出力を停止すべき期間(タイミング)も決定する。
そして、マイクロプロセッサ42Aは、決定されたレーザービームLのスポット軌跡を時系列の座標データに変換し、メモリ42Cに含まれたFIFO(First In First Out)メモリに順次格納する(ステップS203)。
そして、マイクロプロセッサ42Aは、FIFOメモリから時系列の座標データを順次読み出し、座標データをスキャナ41Bに与えるべき電圧へ変換する(ステップS204)。なお、スキャナ41Bは、前述のように、レーザービームLを水平方向に偏向させる水平偏向装置と垂直方向に偏向させる垂直偏向装置とを有し、いずれの偏向装置も与えられた電圧に比例する偏向角度でレーザービームLを偏向させる機能を有する。
そして、マイクロプロセッサ42Aは、スキャナ41B及びレーザー発振器41Aを制御して、対象物品Xの表面にマーキング内容のマーキング処理を行なう(ステップS205)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない限り種々変更実施できる。例えば、上述した電子透かしパターンで生成される文字や記号等とはまったく異なる情報を電子透かしパターンに埋め込んで表示させ、秘密裏に情報を伝達するステガノグラフィとして使用することもできる。
また、上述した電子透かしパターンを含んだ画像を製品にマーキングして表示させ、真贋判定の手段として用いることもできる。
また、例えば上述した情報保持具となる製品は、樹脂材、金属材、セラミック材、木材、紙類、ガラス材、ゴム材、のいずれか一つまたはこれらの複数の素材から構成されていてもよい。
また、例えば上述した電子透かしパターンで表示される画像または背景画像を製品上に直接描画し、または銘版に描画した後、銘板を上述した製品に付加してもよい。
また、図1(A)に示すように文字の外形内の全面に人の目で見ることができる電子透かしパターンが配置され、その電子透かしパターンが文字そのものとして形成したものを直接描画した情報保持具としたり、銘板に描画した後にその銘板を接着または螺子等の固定具で製品に取り付けて情報保持具としてもよい。
また、図形、記号、模様もしくはこれらの複数の組み合わせまたはこれらの1つもしくは複数と文字の組み合わせたものの外形内に人の目で見ることができる電子透かしパターンが配置され、その電子透かしパターンがそれらの外形内に配置される模様のごとく表示されているものを貼付することで情報保持具としたり、または、そのような表示を直接描画した情報保持具であってもよい。
本発明は、情報を保持する全ての物品(答具など)に適用することができる。例えば、企業の広告媒体や商品に表示する文字やロゴ等に利用することができる。また、これらの文字やロゴ等に記録する情報により物品管理、真贋判定、ステガノグラフィとして利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子透かしパターンを用いて文字を生成した画像の図である。 本発明の第2実施形態に係る電子透かしパターンを用いて図形・記号を生成した画像の図である。 電子透かしパターン画像生成装置の概要図である。 図3で示した画像生成装置により電子透かしパターン画像を生成するフローを説明するための図である。 図3で示した画像生成装置により生成されるビット列を示すもので(A)は電子透かし情報列を示す図で、(B)は電子透かしパターン列のビット列を示した図である。 第1実施形態及び第2実施形態で生成された電子透かしパターン画像を対象物品にマーキングするためのレーザーマーカの概略構成図である。 図6に示すレーザーマーカのヘッド部とコントローラの内部構成を示すブロック図である。 図4に示すレーザーマーカによって電子透かしパターン画像データを対象物品Xにマーキングするフローチャート図である。
符号の説明
10 電子透かしパターン画像
11 文字
12 電子透かしパターン
20 電子透かしパターン画像
21 図形・記号
22 電子透かしパターン
X 対象物品(情報保持具)

Claims (6)

  1. 電子透かしパターンを文字、図形、記号、模様、またはこれらを組み合わせたロゴのいずれか一つを形成すると共に上記電子透かしパターンを上記画像の模様のごとく表示した画像として生成し、上記画像を固体に描画または付加することを特徴とする電子透かしパターンの表示方法。
  2. 電子透かしパターンを文字、図形、記号、模様、またはこれらを組み合わせたロゴのいずれか一つを形成した部分の背景画像として生成することで、上記電子透かしパターンを上記背景画像の模様のごとく表示し、その背景画像を固体に描画または付加することを特徴とする電子透かしパターンの表示方法。
  3. 前記固体は、樹脂材、金属材、セラミック材、木材、紙類、ガラス材、ゴム材、のいずれか一つまたはこれらの複数の素材から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子透かしパターンの表示方法。
  4. 前記画像または前記背景画像を前記固体上に直接描画し、または銘版に描画した後、
    上記銘板を前記固体に付加することを特徴とする請求項3記載の電子透かしパターンの表示方法。
  5. 文字の外形内の全面に人の目で見ることができる電子透かしパターンが配置され、上記電子透かしパターンが上記文字そのものとして形成されていることを特徴とする情報保持具。
  6. 図形、記号、模様もしくはこれらの複数の組み合わせまたはこれらの1つもしくは複数と文字の組み合わせたものの外形内に人の目で見ることができる電子透かしパターンが配置され、上記電子透かしパターンがそれらの外形内に配置される模様のごとく表示されていることを特徴とする情報保持具。
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