JP2009111474A - 色温度可変式可視光通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】色温度可変式可視光通信システムにおいて、光の色温度を所望の色温度に設定して、その設定した色温度に保ったまま信号を送信できるようにし、また、フォトダイオードを1つにできるようにすると共に、送信データ量を大きくする。
【解決手段】色温度可変式可視光通信システム1は、赤、緑、青の各色の光を発光するLED21、22、23と、LED21、22、23による光の色温度を設定する操作部5と、設定された色温度になるように、LED21、22、23に供給する矩形波電流のデューティ比を制御するLED制御部6と、通信信号を設定する通信設定部7と、通信信号に応じて、LED21、22、23の光を変調する送信制御部81、82、83とを備える。送信制御部81、82、83は、LED21、22、23に供給する矩形波電流のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流に、通信信号に応じた信号電流を重畳する。
【選択図】図1
【解決手段】色温度可変式可視光通信システム1は、赤、緑、青の各色の光を発光するLED21、22、23と、LED21、22、23による光の色温度を設定する操作部5と、設定された色温度になるように、LED21、22、23に供給する矩形波電流のデューティ比を制御するLED制御部6と、通信信号を設定する通信設定部7と、通信信号に応じて、LED21、22、23の光を変調する送信制御部81、82、83とを備える。送信制御部81、82、83は、LED21、22、23に供給する矩形波電流のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流に、通信信号に応じた信号電流を重畳する。
【選択図】図1
Description
本発明は、可視光を利用して信号を伝送する色温度可変式可視光通信システムに関するものである。
従来から、可視光通信システムとして、例えば、特許文献1に示されるように、赤、緑、青の各色の光を発光する3つのLEDを持ち、それらの各LEDを個別の点灯パターンで点灯させて信号を送信し、赤色の光のみを検出するフォトダイオード、緑色の光のみを検出するフォトダイオード、及び青色の光のみを検出するフォトダイオードにて、各LEDの光により送信される信号を受信するようにしたものが知られている。
特開2003−318836号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の可視光通信システムにおいては、赤、緑、青の光を発光する各LEDを個別の点灯パターンで点灯させて信号を送信しているため、送信データ量は多くなるが、赤色の光のみを検出するフォトダイオード、緑色の光のみを検出するフォトダイオード、及び青色の光のみを検出するフォトダイオードの合計3つのフォトダイオードが必要であり、コストが増える。また、送信する信号に応じて各LEDを個別の点灯パターンで点灯させるため、LEDを発光させたときの光の色温度を所望の色温度に設定することも困難である。
光の色温度を所望の色温度に設定して、その設定した所望の色温度に保ったまま信号を送信するには、各LEDに供給する電流をPWM制御して、そのオンデューティ区間に、信号を重畳させる方法が考えられる。さらに、フォトダイオードを1つにするためには、いずれか1つのLEDに供給する電流のオンデューティ区間に信号を重畳させて、1つのLEDの光によって信号を送信することが考えられる。
しかしながら、LEDに供給する電流をPWM制御すると、オンデューティの区間は信号を送信できるが、オフデューティの区間は信号を送信できず、しかも、各LEDに供給する電流のデューティ比は設定した色温度によって異なるものとなる。このため、単に、各LEDに供給する電流をPWM制御して、いずれか1つのLEDに供給する電流のオンデューティ区間に信号を重畳させたのでは、送信データ量が少なくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、光の色温度を所望の色温度に設定して、その設定した色温度に保ったまま信号を送信することができ、また、フォトダイオードを1つにすることができると共に、送信データ量を大きくすることができる色温度可変式可視光通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、赤、緑、青の各色の光を発光する複数のLEDと、複数のLEDを発光させたときの光の色温度を設定する操作部と、操作部により設定された色温度になるように、各LEDへ供給される矩形波電流のデューティ比を制御するLED制御部と、LEDから発光される光を利用して伝送する通信信号を設定する通信設定部と、LED制御部によりデューティ比が制御された矩形波電流に、通信設定部により設定された通信信号に応じた信号電流を重畳する送信制御部と、LEDから発光された光を受信する受信部とを備え、受信部の受信出力信号を解析して、通信設定部により設定された通信信号を復元する色温度可変式可視光通信システムであって、送信制御部は、各LEDへ供給される矩形波電流のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流に、通信設定部により設定された通信信号に応じた信号電流を重畳するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の色温度可変式可視光通信システムにおいて、通信設定部は、最もデューティ比の大きい矩形波電流が供給されるLEDを特定する特定信号を通信信号として設定し、受信部は、受信出力信号を解析して特定信号を復元し、その復元した特定信号に基いて受信感度を調整するものである。
請求項1の発明によれば、LEDを発光させたときの光の色温度を所望の色温度に設定できると共に、LEDを発光させたときの光の色温度をその設定色温度に保ったまま、LEDの光によって信号を送信することができる。しかも、最もデューティ比の大きい矩形波電流が供給されるいずれか1つのLEDの光によって信号が送信されるので、複数のLEDの光によって信号が送信される構成と比較して1つのフォトダイオードを有していればよく、コストダウンになり、また、矩形波電流のオンデューティ区間に多くの信号電流を重畳することができ、送信する信号の送信データ量を多くすることができる。
請求項2の発明によれば、信号を送信するLEDの光の色に応じて、受信部の受信感度を適切に調整することができ、いずれのLEDの光により信号を送信しても、安定した通信が可能となる。しかも、LEDの光により送信される特定信号を受信部が受信することによって、受信感度が調整されるため、利便性が向上する。
以下、本発明を具体化した実施形態による色温度可変式可視光通信システムについて図面を参照して説明する。図1は、色温度可変式可視光通信システムの構成を示す。色温度可変式可視光通信システム1は、可視光を利用して信号を伝送するシステムであり、例えば、地下などの電波の届かない場所において、可視光による照明を兼ねて用いられる。この色温度可変式可視光通信システムは、可視光の色温度を任意の色温度に設定できるようになっている。
色温度可変式可視光通信システム1は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の光を発光する3つのLED21、22、23(図示のR−LED、G−LED、B−LED)と、これら3つのLED21、22、23を点灯させるための電源3と、LED21、22、23に駆動電流を供給/切断するスイッチング素子41、42、43と、LED21、22、23を同時に点灯させたときに得られる合成光の色温度を設定するための操作部5と、LED21、22、23の点灯を制御するLED制御部6とを備える。また、色温度可変式可視光通信システム1は、通信信号を設定する通信設定部7と、通信信号に応じてLED21、22、23の光を変調する送信制御部81、82、83と、LED21、22、23の光を受信する受信部9等を備える。
LED21は、赤色の光を発光するLEDであり、LED22は、緑色の光を発光するLEDであり、LED23は、青色の光を発光するLEDである。電源3は、LED21、22、23を点灯駆動するための駆動電流を、スイッチング素子41、42、43及び送信制御部81、82、83を経由して、LED21、22、23に供給する。
スイッチング素子41、42、43は、各々、LED制御部6からの矩形波信号によって、オン/オフ制御される。スイッチング素子41がオンのとき、電源3から送信制御部81を経由してLED21に駆動電流が供給され、スイッチング素子41がオフのとき、電源3からLED21への駆動電流の供給が断たれる。また、スイッチング素子42がオンのとき、電源3から送信制御部82を経由してLED22に駆動電流が供給され、スイッチング素子42がオフのとき、電源3からLED22への駆動電流の供給が断たれる。また、スイッチング素子43がオンのとき、電源3から送信制御部83を経由してLED23に駆動電流が供給され、スイッチング素子43がオフのとき、電源3からLED23への駆動電流の供給が断たれる。
操作部5は、ユーザに操作されるようになっており、ユーザの操作を受けて、LED21、22、23を発光させたときの光の色温度を設定し、その設定色温度を示す色温度設定信号をLED制御部6に与える。
LED制御部6は、スイッチング素子41、42、43に矩形波信号を与えて、スイッチング素子41、42、43をオン/オフ制御することにより、LED21、22、23への駆動電流の供給を制御して、LED21、22、23の点灯を制御する。このとき、LED制御部6は、スイッチング素子41、42、43のオン/オフによるPWM制御により、LED21、22、23に供給される駆動電流の電流値を制御して、LED21、22、23の発光強度を制御する。すなわち、LED21、22、23に供給される駆動電流は、スイッチング素子41、42、43のオン/オフによるPWM制御により、矩形波電流となり、そして、その駆動電流(矩形波電流)のデューティ比が制御されることにより、駆動電流の電流値が制御されて、LED21、22、23の発光強度が制御される。
LED21、22、23による光の色温度は、LED21、22、23の各々の発光強度、すなわち、LED21、22、23の各々に供給される駆動電流の電流値に依存する。従って、LED21、22、23の各々に供給される駆動電流のデューティ比が制御されることにより、LED21、22、23による光の色温度が制御される。
LED制御部6は、操作部5から与えられた色温度設定信号に基いて、LED21、22、23による光の色温度が操作部5の操作により設定された設定色温度となるように、スイッチング素子41、42、43のオン/オフを制御して、LED21、22、23の各々に供給される駆動電流のデューティ比を制御する。LED制御部6による駆動電流のデューティ比の制御方法については後述する。また、LED制御部6は、LED21、22、23に供給される駆動電流のデューティ比を示すデューティ比信号を通信設定部7に与える。
通信設定部7は、例えば、画像、音声、現在位置情報等を含んだ通信信号を設定して、その通信信号を送信制御部81、82、83のいずれか1つに供給する。このとき、通信設定部7は、LED制御部6から与えられるデューティ比信号に基いて、送信制御部81、82、83のうち、最もデューティ比の大きい(最もオンデューティの区間が長い)駆動電流が供給される送信制御部に、通信信号を供給する。
送信制御部81、82、83は、各々、LED21、22、23に供給される駆動電流(LED制御部6によりデューティ比が制御された矩形波電流)に、通信設定部7により設定された通信信号に応じた信号電流を重畳する。すなわち、送信制御部81は、通信設定部7から通信信号が供給されると、その通信信号に応じた信号電流を生成し、その信号電流をLED21に供給される駆動電流に重畳する。これにより、LED21から発光される光は、通信信号に応じた信号電流によって変調された光となり、LED21から発光される光によって通信信号が送信される。また、送信制御部82は、通信設定部7から通信信号が供給されると、その通信信号に応じた信号電流を生成し、その信号電流をLED22に供給される駆動電流に重畳する。これにより、LED22から発光される光は、通信信号に応じた信号によって変調された光となり、LED22から発光される光によって通信信号が送信される。また、送信制御部83は、通信設定部7から通信信号が供給されると、その通信信号に応じた信号電流を生成し、その信号電流をLED23に供給される駆動電流に重畳する。これにより、LED23から発光される光は、通信信号に応じた信号によって変調された光となり、LED23から発光される光によって通信信号が送信される。
通信設定部7は、上述のように、送信制御部81、82、83のうち、最もデューティ比の大きい駆動電流が供給される送信制御部に、通信信号を供給する。従って、送信制御部81、82、83は、LED21、22、23へ供給される駆動電流のうち、最もデューティ比の大きい駆動波電流に、通信設定部7により設定された通信信号に応じた信号電流を重畳することになり、これにより、LED21、22、23のうち、最もデューティ比の大きい駆動電流が供給されるLEDの光によって信号が送信されることになる。送信制御部81、82、83による駆動電流への通信信号に応じた信号電流の重畳方法については後述する。
受信部9は、LED21、22、23から発光された光を受信し、その受信出力信号を解析して、LED21、22、23の光によって送信された通信信号(すなわち通信設定部7により設定された通信信号)を復元する。受信部9は、LED21、22、23のうち、いずれのLEDの光により信号を送信するかによって(すなわち、信号を送信するLEDの光の色に応じて)、受信感度を調整できるようになっている。受信部9の構成については後述する。
図2、図3は、上記LED制御部6による、LED21、22、23に供給される駆動電流のデューティ比の制御方法を示す。LED制御部6は、マイコンを有しており、マイコンは、3つのタイマ出力を持っている。LED制御部6は、この3つのタイマ出力に基いて、スイッチング素子41、42、43に矩形波信号を与えることにより、スイッチング素子41、42、43をオン/オフ制御して、LED21、22、23に供給される駆動電流をPWM制御する。
すなわち、LED制御部6は、図2に示すように、スイッチング素子41、42、43に与える各矩形波信号(PWM1、PWM2、PWM3)のPWM周期を1msに設定すると共に、各矩形波信号(PWM1、PWM2、PWM3)のオンデューティ時間に対応する3つのタイマ出力値(タイマ値1、タイマ値2、タイマ値3)を設定する。ここで、PWM1は、スイッチング素子41に与える矩形波信号であり、PWM2は、スイッチング素子42に与える矩形波信号であり、PWM3は、スイッチング素子43に与える矩形波信号である。また、タイマ値1は、矩形波信号(PWM1)のオンデューティ時間として設定される時間であり、タイマ値2は、矩形波信号(PWM2)のオンデューティ時間として設定される時間であり、タイマ値3は、矩形波信号(PWM3)のオンデューティ時間として設定される時間である。
そして、LED制御部6は、PWM周期で(すなわち1ms毎に)、各矩形波信号(PWM1、PWM2、PWM3)をH(ハイレベル)にすると共に、タイマ値1として設定された時間が経過すると、矩形波信号(PWM1)をL(ローレベル)にし、タイマ値2として設定された時間が経過すると、矩形波信号(PWM2)をLにし、タイマ値3として設定された時間が経過すると、矩形波信号(PWM3)をLにする。
これにより、スイッチング素子41に与えられる矩形波信号(PWM1)は、タイマ値1として設定された時間がオンデューティ時間となる矩形波が、1msの周期で繰り返される信号となる。また、スイッチング素子42に与えられる矩形波信号(PWM2)は、タイマ値2として設定された時間がオンデューティ時間となる矩形波が、1msの周期で繰り返される信号となり、スイッチング素子43に与えられる矩形波信号(PWM3)は、タイマ値3として設定された時間がオンデューティ時間となる矩形波が、1msの周期で繰り返される信号となる。
スイッチング素子41、42、43は、与えられる信号がHのときに、オンになり、与えられる信号がLのときに、オフになる。すなわち、スイッチング素子41、42、43は、与えられる矩形波信号(PWM1、PWM2、PWM3)のオンデューティ時間だけオンになり、それ以外の時間(オフデューティの時間)は、オフになる。
従って、LED21に供給される駆動電流は、スイッチング素子41のオン/オフに応じて、PWM制御され、タイマ値1として設定された時間がオンデューティ時間となる矩形波が、1msの周期で繰り返される矩形波電流となる。また、LED22に供給される駆動電流は、スイッチング素子42のオン/オフに応じて、PWM制御され、タイマ値2として設定された時間がオンデューティ時間となる矩形波が、1msの周期で繰り返される矩形波電流となり、LED23に供給される駆動電流は、スイッチング素子43のオン/オフに応じて、PWM制御され、タイマ値3として設定された時間がオンデューティ時間となる矩形波が、1msの周期で繰り返される矩形波電流となる。
また、LED制御部6は、図3に示すように、設定色温度とLED21、22、23に供給される各駆動電流のオンデューティ時間との対応を定めたテーブルを持っている。LED制御部6は、このテーブルに従ってタイマ値1、タイマ値2、タイマ値3を設定して、スイッチング素子41、42、43のオン/オフ(オンデューティ時間)を制御する。これにより、LED21、22、23に供給される各駆動電流は、設定色温度に対応して定められたオンデューティ時間(デューティ比)でPWM制御された矩形波電流となり、LED21、22、23による光の色温度は、操作部5の操作により設定された設定色温度となる。
図3に示す例では、設定色温度が3000kを示している場合には、LED21に供給する駆動電流のオンデューティ時間は900μs、LED22に供給する駆動電流のオンデューティ時間は500μs、LED23に供給する駆動電流のオンデューティ時間は300μsとなっている。従って、操作部5の操作により設定された色温度が3000kを示している場合には、LED制御部6は、タイマ値1を900μs、タイマ値2を500μs、タイマ値3を300μsに設定する。これにより、LED21に供給される駆動電流のオンデューティ時間は900μs、LED22に供給される駆動電流のオンデューティ時間は500μs、LED23に供給される駆動電流のオンデューティ時間は300μsとなり、LED21、22、23による光の色温度は、操作部5の操作により設定された設定色温度である3000kとなる。LED制御部6は、このようにして、LED21、22、23に供給される駆動電流のデューティ比を制御する。
図4、図5、図6は、上記送信制御部81、82、83による、LED21、22、23に供給される駆動電流への通信信号に応じた信号電流の重畳方法を示す。送信制御部81、82、83は、各々、LED21、22、23に供給される駆動電流に通信信号に応じた信号電流を重畳する。送信制御部81による信号電流の重畳方法、送信制御部82による信号電流の重畳方法、及び送信制御部83による信号電流の重畳方法は同様であり、以下に、送信制御部81による信号電流の重畳方法について説明する。
送信制御部81は、通信設定部7から通信信号が供給されると、通信信号を矩形波の信号電流に変調する。すなわち、送信制御部81は、図4に示すように、通信信号(例えば「00101001」)に基いて、通信信号の示す「0」「1」の値に対応して矩形状に電流値波形が変化する信号電流を生成する。通信設定部7は、上述のように、送信制御部81、82、83のうち、最もデューティ比の大きい駆動電流が供給される送信制御部に、通信信号を供給する。従って、送信制御部81に通信信号が供給される場合には、図5に示すように、LED21に供給される駆動電流(PWM−R)、LED22に供給される駆動電流(PWM−G)、LED23に供給される駆動電流(PWM−B)のうち、LED21に供給される駆動電流(PWM−R)が最も大きいデューティ比になっている。
そして、送信制御部81は、図6に示すように、LED21に供給される駆動電流(PWM−R)、すなわち、LED21、22、23へ供給される駆動電流のうち、最もデューティ比の大きい駆動電流に、通信信号を変調した矩形波の信号電流を重畳する。信号電流は、LED21に供給される駆動電流のオンデューティ区間に重畳される。これにより、LED21(最もデューティ比の大きい駆動電流が供給されるLED)から発光される光は、通信信号に応じて変調された光となり、LED21の光によって通信信号が送信される。
このとき、送信制御部81は、図5、図6に示すように、信号電流の重畳前と重畳後とで、LED21に供給される駆動電流のオンデューティ区間の電力が一定に保たれるように、信号電流をLED21に供給される駆動電流のオンデューティ区間に重畳する。これにより、LED21の発光強度が一定に保たれたまま(従って、LED21、LED22、及びLED23による光の色温度が一定に保たれたまま)、LED21の光によって通信信号が送信される。
また、送信制御部81は、LED21に供給される駆動電流のオンデューティ時間の長さ(すなわち駆動電流のデューティ比)に応じて、駆動電流の1つのオンデューティ区間に重畳する送信データ量を調整する。すなわち、送信制御部81は、LED21に供給される駆動電流のオンデューティ時間の長さを測定して、オンデューティ区間に無駄なく重畳できる送信データ量を算出し、そして、その算出した送信データ量となるように通信信号を複数に分割し、分割した各通信信号を矩形波の信号電流に変調して、各信号電流をLED21に供給される駆動電流の各オンデューティ区間に重畳する。これにより、LED21に供給される駆動電流のオンデューティ区間に多くの信号電流を重畳することができ、送信する信号のデータ量を多くすることができる。
送信制御部81は、このようにして、LED21に供給される駆動電流に通信信号に応じた信号電流を重畳する。送信制御部82、83は、送信制御部81と同様にして、LED22、23に供給される駆動電流に通信信号に応じた信号電流を重畳する。
図7は、上記受信部9の構成を示し、図8は、受信部9のフォトダイオードの受信感度特性を示す。受信部9は、LED21、22、23から発光された光を受信する1つのフォトダイオード90と、フォトダイオード90の受信出力信号を増幅する3つの増幅部91、92、93と、フォトダイオード90の受信出力信号を解析する信号解析部94等から成っている。
フォトダイオード90は、赤色の光から青色の光に亘る受信帯域を有しており、受光した光の強度に応じた受信出力信号を出力する。増幅部91、92、93は、フォトダイオード90の受信出力信号を増幅して信号解析部94に与える。増幅部91、92、93は、各々、信号増幅率が異なっている。信号解析部94は、増幅部91、92、93により増幅されたフォトダイオード90の受信出力信号を解析し、LED21、22、23に供給される駆動電流の各オンデューティ区間に重畳された信号電流の成分を抽出して、それら抽出した信号電流の成分から通信信号を復元する。また、信号解析部94は、増幅部91、92、93を制御し、増幅部91、92、93のうち、いずれか1つの増幅部を選択して、その選択した増幅部によりフォトダイオード90の受信信号出力を増幅させる。
フォトダイオード90の受信感度は、図8に示すように、光の波長に依存して異なり、光の波長が長いほど高くなり、光の波長が短いほど低くなる。すなわち、フォトダイオード90の受信感度は、LED21から発光される赤色の光に対して最も高く、次いで、LED22から発光される緑色の光に対して高く、そして、LED23から発光される青色の光に対して最も低くなっている。また、信号解析部94は、与えられる信号強度が弱いと、信号の解析精度が低下し、逆に、与えられる信号強度が強すぎても、センサ電圧が頭打ちとなり、信号の解析精度が低下する。従って、信号解析部94において信号解析精度を高めて通信信号を正確に復元するには、LED21、22、23のうち、いずれのLEDの光により信号を送信するかによって(すなわち、信号を送信するLEDの光の色に応じて)、フォトダイオード90の受信出力信号を適切な信号強度に調整して信号解析部94に与える必要がある。
そこで、受信部9は、増幅部91、92、93によって、受信感度を調整して、フォトダイオード90の受信出力信号の信号強度を調整するようになっている。増幅部91の増幅率は、LED21の赤色の光によって信号を送信したときに、信号解析部94に与えられるフォトダイオード90の受信出力信号が適切な信号強度となるように設定されている。また、増幅部92の増幅率は、LED22の緑色の光によって信号を送信したときに、信号解析部94に与えられるフォトダイオード90の受信出力信号が適切な信号強度となるように設定されており、増幅部93の増幅率は、LED23の青色の光によって信号を送信したときに、信号解析部94に与えられるフォトダイオード90の受信出力信号が適切な信号強度となるように設定されている。
つまり、受信部9は、LED21、22、23のうち、いずれのLEDの光により信号が送信されるかに応じて、増幅部91、92、93のうち、いずれか1つの増幅部を選択して、その選択した増幅部によりフォトダイオード90の受信出力信号を増幅させる。これにより、受信部9の受信感度が調整され、フォトダイオード90の受信出力信号の信号強度が調整される。
受信部9の受信感度の調整(すなわち増幅部91、92、93の選択)は、以下のようにして行われる。すなわち、通信設定部7は、LED制御部6から与えられるデューティ比信号に基いて、LED21、22、23のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流が供給されるLEDを特定する(すなわち、いずれのLEDの光によって通信信号を送信しているかを特定する)特定信号を通信信号として設定し、その通信信号を送信制御部81、82、83に供給する。これにより、特定信号が通信信号としてLED21、22、23の光により送信される。
受信部9の信号解析部94は、フォトダイオード90の受信出力信号を解析して特定信号を復元し、その復元した特定信号に基いて、LED21、22、23のうち、いずれのLEDの光によって通信信号が送信されているかを特定する。そして、信号解析部94は、LED21、22、23のうち、いずれのLEDの光によって通信信号が送信されているかに応じて、増幅部91、92、93のうち、適切な増幅部(LED21の光により信号が送信されている場合には増幅部91、LED22の光により信号が送信されている場合には増幅部92、LED23の光により信号が送信されている場合には増幅部93)を選択する。
これにより、LED21、22、23のうち、いずれのLEDの光によって信号が送信されているかに応じて、受信部9の受信感度が適切に調整され、増幅部91、92、93によって、フォトダイオード90の受信出力信号が適切な信号強度に調整される。受信部9の受信感度の調整は、このようにして行われる。
特定信号の送信は、一連の通信を開始するときに、メインデータの送信に先立って行われる。これにより、受信部9の受信感度が適切に調整されてから、メインデータが受信部9により受信されることになり、通信性能が向上する。
このような構成の色温度可変式可視光通信システム1によれば、操作部5により光の色温度が設定されると、LED21、22、23を発光させたときの光の色温度がその設定色温度となるように、LED21、22、23に供給される矩形波電流(駆動電流)のデューティ比が制御され、そして、そのデューティ比が制御された矩形波電流に、通信信号に応じた信号電流が重畳される。これにより、LED21、22、23を発光させたときの光の色温度を所望の色温度に設定できると共に、LED21、22、23を発光させたときの光の色温度をその設定色温度に保ったまま、LED21、22、23の光によって信号を送信することができる。
しかも、各LED21、22、23へ供給される矩形波電流のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流に通信信号に応じた信号電流が重畳されて、LED21、22、23のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流が供給されるLED(いずれか1つのLED)の光によって信号が送信される。従って、受信部9は1つのフォトダイオード90を有していればよく、コストダウンになり、また、矩形波電流のオンデューティ区間に多くの信号電流を重畳することができ、受信部9が1つのフォトダイオードを有する構成において、送信する信号の送信データ量を多くすることができる。
また、LED21、22、23のうち、いずれのLEDの光により信号を送信するかによって(すなわち、信号を送信するLEDの光の色に応じて)、受信部9の受信感度を適切に調整することができ、いずれのLEDの光により信号を送信しても、安定した通信が可能となる。しかも、LED21、22、23のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流が供給されるLEDを特定する(すなわち、いずれのLEDの光によって通信信号を送信しているかを特定する)特定信号がLED21、22、23の光によって送信され、その特定信号を受信部9が受信することによって受信感度が調整されるため、利便性が向上する。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、最もデューティ比の大きい矩形波電流が供給されるLEDを特定する特定信号は、一連の通信を開始するときに限られず、LED21、22、23による光の色温度の設定が変更されたときに、又は、定期的に、送信するようにしてもよい。また、受信部9の受信感度の調整は、特定信号を送信して行う方法に限られず、受信部9に受信感度調整用の操作部を設けておき、その操作部の操作を受けて行うようにしてもよい。
1 色温度可変式可視光通信システム
3 電源
5 操作部
6 LED制御部
7 通信設定部
9 受信部
21、22、23 LED
41、42、43 スイッチング素子
81、82、83 送信制御部
90 フォトダイオード
91、92、93 増幅部
94 信号解析部
3 電源
5 操作部
6 LED制御部
7 通信設定部
9 受信部
21、22、23 LED
41、42、43 スイッチング素子
81、82、83 送信制御部
90 フォトダイオード
91、92、93 増幅部
94 信号解析部
Claims (2)
- 赤、緑、青の各色の光を発光する複数のLEDと、
前記複数のLEDを発光させたときの光の色温度を設定する操作部と、
前記操作部により設定された色温度になるように、前記各LEDへ供給される矩形波電流のデューティ比を制御するLED制御部と、
前記LEDから発光される光を利用して伝送する通信信号を設定する通信設定部と、
前記LED制御部によりデューティ比が制御された矩形波電流に、前記通信設定部により設定された通信信号に応じた信号電流を重畳する送信制御部と、
前記LEDから発光された光を受信する受信部とを備え、
前記受信部の受信出力信号を解析して、前記通信設定部により設定された通信信号を復元する色温度可変式可視光通信システムであって、
前記送信制御部は、前記各LEDへ供給される矩形波電流のうち、最もデューティ比の大きい矩形波電流に、前記通信設定部により設定された通信信号に応じた信号電流を重畳することを特徴とする色温度可変式可視光通信システム。 - 前記通信設定部は、最もデューティ比の大きい矩形波電流が供給されるLEDを特定する特定信号を前記通信信号として設定し、
前記受信部は、受信出力信号を解析して前記特定信号を復元し、その復元した特定信号に基いて受信感度を調整することを特徴とする請求項1に記載の色温度可変式可視光通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007278889A JP2009111474A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | 色温度可変式可視光通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007278889A JP2009111474A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | 色温度可変式可視光通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009111474A true JP2009111474A (ja) | 2009-05-21 |
Family
ID=40779544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007278889A Withdrawn JP2009111474A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | 色温度可変式可視光通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009111474A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011029871A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Samsung Electronics Co Ltd | 送信装置、受信装置、可視光通信システム、及び可視光通信方法 |
JP2013026691A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Panasonic Corp | 照明光通信装置及びそれを用いた照明器具、並びに照明システム |
AT516175B1 (de) * | 2014-10-13 | 2016-03-15 | Fachhochschule Technikum Wien | Vorrichtung zum Abstrahlen von Daten über ein Beleuchtungssystem |
JP2019022113A (ja) * | 2017-07-19 | 2019-02-07 | Necライティング株式会社 | 照明通信システムおよび照明通信方法 |
-
2007
- 2007-10-26 JP JP2007278889A patent/JP2009111474A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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