JP2009109780A - Optical sheet and backlight unit using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、凸型フレネルレンズ状の光学シート、及び、この光学シートを用いた液晶ディスプレイ等のバックライトユニットに関するものである。 The present invention relates to a convex Fresnel lens-shaped optical sheet and a backlight unit such as a liquid crystal display using the optical sheet.
テレビ受像機やパーソナルコンピュータ等に用いられる液晶ディスプレイのバックライトは、液晶パネルの背後に拡散シート等を介して複数本の線光源を配置した直下ライト方式と、液晶パネルの背後に拡散シート等を介して導光板を配置し、この導光板の側方の線光源からの光を液晶パネルの背面に導くエッジライト方式等がある。 The backlight of liquid crystal displays used in television receivers and personal computers has a direct light system in which multiple line light sources are placed behind a liquid crystal panel via a diffusion sheet, etc., and a diffusion sheet etc. behind the liquid crystal panel. For example, there is an edge light system in which a light guide plate is disposed and light from a line light source on the side of the light guide plate is guided to the back surface of the liquid crystal panel.
テレビ受像機に用いられる液晶ディスプレイにおける直下ライト方式の従来のバックライトユニットは、線光源である直管形のCCFL(冷陰極管)を複数本平行に並べた手前側に拡散シート(拡散板)や輝度向上シート等を配置したものであり、この拡散シート等の手前側に液晶パネルが配置される。また、拡散シート等に代えて、又は、これらに加えて、平凸型リニアフレネルレンズ状の光学シートを用いたバックライトユニットも従来からあった(例えば、特許文献1参照。)。平凸型リニアフレネルレンズ状の光学シートを用いると、平凸型シリンドリカルレンズを配置した場合と同様に、直管形のCCFLから放射状に出射される光を集光して平行光線として液晶パネルに導くことができ、しかも、平凸型シリンドリカルレンズよりもレンズ厚を薄くできるので、バックライトユニットの大幅な軽量小型化とコストダウンを図ることができる。 A conventional backlight unit of a direct light type in a liquid crystal display used in a television receiver has a diffusion sheet (diffusion plate) on the front side in which a plurality of straight tube CCFLs (cold cathode tubes) as line light sources are arranged in parallel. In addition, a liquid crystal panel is disposed on the front side of the diffusion sheet or the like. Also, there has conventionally been a backlight unit using a plano-convex linear Fresnel lens-like optical sheet instead of or in addition to a diffusion sheet or the like (see, for example, Patent Document 1). When a plano-convex linear Fresnel lens-shaped optical sheet is used, light emitted radially from a straight tube-shaped CCFL is condensed into a parallel light beam on the liquid crystal panel in the same manner as when a plano-convex cylindrical lens is arranged. In addition, since the lens thickness can be made thinner than that of the plano-convex cylindrical lens, the backlight unit can be significantly reduced in weight and cost and can be reduced in cost.
上記光学シートを用いた従来のバックライトユニットの構成例を図7に示す。このバックライトユニットは、光学シート1の下方(背後側)に、長手方向を前後方向に向けた直管型のCCFL2を複数本等間隔に左右方向に平行に並べて配置したものであり、これらのCCFL2の下方には、下向きに出射された光を有効利用するための反射板3を配置している。そして、液晶パネル4は、この光学シート1の上方(手前側)に配置される。また、この光学シート1の上方の液晶パネル4との間には、拡散シート等が配置される場合もある。光学シート1は、透明なポリカーボネート,ポリスチレン,アクリル又はPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂シートを、直下の各CCFL2に対応させてそれぞれ平凸型リニアフレネルレンズ状に形成したものである。
A configuration example of a conventional backlight unit using the optical sheet is shown in FIG. In this backlight unit, a plurality of straight tube-
ここで、図8に示すように、平凸型リニアフレネルレンズ11は、平凸型シリンドリカルレンズ12の凸状の上曲面12aを、左右方向に直交する面Dで複数に分割して下方に押し下げることにより上下方向のレンズ厚を薄くしたレンズである。従って、この平凸型リニアフレネルレンズ11の上面には、元の平凸型シリンドリカルレンズ12の凸状の上曲面12aを左右方向に分割したそれぞれの曲面形状を有する複数のフレネルレンズ面11aと、隣接する各フレネルレンズ面11aの端が段差状になった間を繋ぐ側平面であるフレネル分割面11bとが形成されることになる。
Here, as shown in FIG. 8, the plano-convex linear Fresnel
なお、各フレネルレンズ面11aは、製造上の都合により、図8に示すように上端の高さが揃うように形成されることが多い。また、図8に示す平凸型リニアフレネルレンズ11は、図面を見やすくするために、フレネルレンズ面11aの分割数を8分割としているが、実際にはさらに多数に分割されるので、レンズ厚も十分に薄くなる(図9も同様)。
Each Fresnel
上記平凸型リニアフレネルレンズ11は、平凸型シリンドリカルレンズ12と同様の集光作用を有するので、下方に配置したCCFL2から上方の左右方向に放射状に広がる光を集光して、上向きの平行光として出射する。従って、この平凸型リニアフレネルレンズ11のフレネルレンズ面11aやフレネル分割面11bと同様の形状を1組とし、この形状の組を各CCFL2に対応させて複数左右に並べて上面を形成した光学シート1をバックライトユニットに用いると、この光学シート1から出射して液晶パネル4を通過する光が、パネル面に垂直な上向き成分の多い光となるので、液晶ディスプレイの正面輝度を高めることができるようになる。
The plano-convex linear Fresnel
ところで、上記平凸型リニアフレネルレンズ11では、フレネル分割面11bで多数に分割された各フレネルレンズ面11aが円筒面等の凸状の曲面となるが、実際には、図9に示すように、各フレネルレンズ面13aが平面となった平凸型リニアフレネルレンズ13を用いることが多い。この平凸型リニアフレネルレンズ13は、フレネル分割面13bによって分割された各フレネルレンズ面13aが、対応する曲面のフレネルレンズ面11aの平均的な傾斜角度、即ちこのフレネルレンズ面11aにおける左右方向の中央部付近の傾斜角度を備えた平面によって構成されたものである。
By the way, in the plano-convex linear Fresnel
上記平凸型リニアフレネルレンズ13は、各フレネルレンズ面13aの左右方向の中央部付近から出射する光については、対応する曲面のフレネルレンズ面11aから出射する光と同様に上方を向く垂直な光となるが、各フレネルレンズ面13aの左右方向の端部から出射する光は、曲面との傾斜角度の誤差によって、垂直よりも左右方向に僅かに傾いて広がった光となる。もっとも、フレネルレンズ面13aの分割数が十分に多ければ、各フレネルレンズ面13aの左右方向の幅が狭くなり、曲面との傾斜角度の誤差も無視できるようになるので、曲面のフレネルレンズ面11aを備えた平凸型リニアフレネルレンズ11と同等の機能を果たすことができる。
In the plano-convex linear Fresnel
ところが、従来の光学シート1を用いたバックライトユニットは、液晶パネル4のパネル面に垂直な上向き成分の多い光が特に多いので、液晶ディスプレイの正面輝度が高くなっても、この正面(真上)から僅かに左右に位置がずれただけで輝度が極端に低下するという問題があった。しかも、液晶パネル4が広視野角化を図ったものであったとしても、この広い視野角の周辺部分ではバックライトの輝度が低くなるために、広視野角化の性能を十分に発揮させることができないという問題もあった。
However, since the backlight unit using the conventional
また、光学シート1における各平凸型リニアフレネルレンズ状の部分の中心位置の直下に正確にCCFL2が配置されず、左右方向に位置ずれした場合には、液晶パネル4を通過する光がパネル面に垂直ではなく、少し傾斜した光となるので、最も輝度の高い位置が液晶ディスプレイの真正面から少しずれることになる。このため、液晶ディスプレイの真正面位置での輝度が低下するだけでなく、一部のCCFL2のみが位置ずれしていた場合には、液晶ディスプレイの画面上に輝度ムラが生じるという問題もあった。
In addition, when the
さらに、従来の光学シート1を用いたバックライトユニットを液晶ディスプレイ以外の他の用途の面光源として用いた場合にも、配光特性が上向き(正面)方向にほとんど限定されるために、用途によっては、高価な拡散シート等を追加して用いる必要が生じるという問題もあった。
本発明は、凸型フレネルレンズ状の各フレネルレンズ面を凹面に形成することにより、各フレネルレンズ面を通過した光をある程度広がりのあるものとすることができる光学シート及びこれを用いたバックライトユニットを提供しようとするものである。 The present invention relates to an optical sheet capable of spreading light passing through each Fresnel lens surface to a certain extent by forming each Fresnel lens surface in the form of a convex Fresnel lens into a concave surface, and a backlight using the same Is to offer a unit.
請求項1の光学シートは、凸型フレネルレンズ状の光学シートにおいて、フレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が凹面に形成されたことを特徴とする。
The optical sheet according to
請求項2の光学シートは、凸型リニアフレネルレンズ状の光学シートにおいて、リニアフレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が凹面に形成されたことを特徴とする。
The optical sheet of
請求項3の光学シートは、前記各フレネルレンズ面が0.1mm以上、1.0mm以下のピッチでリニアフレネルレンズ状に分割されていることを特徴とする。
The optical sheet according to
請求項4の光学シートは、前記各フレネルレンズ面が、このフレネルレンズ面の分割ピッチの1/2以上であり、1つの凸型シリンドリカルレンズに対応した凸型リニアフレネルレンズ状の部分における分割方向の長さ以下の半径の円筒内面からなる凹面に形成されたことを特徴とする。
The optical sheet according to
請求項5の光学シートは、前記光学シートが拡散剤を含有する透光性材料からなることを特徴とする。 The optical sheet according to claim 5 is characterized in that the optical sheet is made of a translucent material containing a diffusing agent.
請求項6のバックライトユニットは、前記光学シートを1以上の光源の手前側に配置したことを特徴とする。 The backlight unit according to claim 6 is characterized in that the optical sheet is arranged in front of one or more light sources.
請求項1の発明によれば、凸型フレネルレンズ状によって光学シート全体としては集光作用を有するが、微小幅の各フレネルレンズ面が凹面に形成されているので、これらの各フレネルレンズ面では凹レンズの拡散作用によって光をある程度拡散させることができる。このため、光学シートの各フレネルレンズ面を通過した光は、それぞれ凸型フレネルレンズ状によって本来出射すべき方向よりも、微少幅の各フレネルレンズ面ごとに周囲にある程度広がって出射するようになる。従って、例えばこの光学シートを面照明装置等に用いた場合には、配向特性にある程度広がりを持たせることができるので、高価な拡散シート等を追加して用いる必要がなくなる。 According to the first aspect of the present invention, the entire optical sheet has a condensing function due to the convex Fresnel lens shape, but each Fresnel lens surface having a very small width is formed as a concave surface. Light can be diffused to some extent by the diffusing action of the concave lens. For this reason, the light that has passed through each Fresnel lens surface of the optical sheet is emitted by spreading to a certain extent for each Fresnel lens surface having a minute width from the direction in which it should originally be emitted by the convex Fresnel lens shape. . Therefore, for example, when this optical sheet is used in a surface illumination device or the like, the orientation characteristics can be widened to some extent, so that it is not necessary to additionally use an expensive diffusion sheet or the like.
請求項2の発明によれば、凸型リニアフレネルレンズ状によって光学シート全体としては幅方向に集光作用を有するが、微小幅の各フレネルレンズ面が凹面に形成されているので、これらの各フレネルレンズ面では凹レンズの拡散作用によって光を幅方向にある程度拡散させることができる。このため、光学シートの各フレネルレンズ面を通過した光は、凸型リニアフレネルレンズ状によって本来出射すべき方向よりも、微少幅の各フレネルレンズ面ごとに周囲にある程度広がって出射するようになる。従って、例えばこの光学シートを面照明装置等に用いた場合には、幅方向の配向特性にある程度広がりを持たせることができるので、高価な拡散シート等を追加して用いる必要がなくなる。 According to the second aspect of the present invention, the entire optical sheet has a light condensing function due to the convex linear Fresnel lens shape. However, since each Fresnel lens surface having a very small width is formed as a concave surface, On the Fresnel lens surface, light can be diffused to some extent in the width direction by the diffusion action of the concave lens. For this reason, the light that has passed through each Fresnel lens surface of the optical sheet is emitted by spreading to some extent for each Fresnel lens surface having a minute width from the direction in which it should be emitted by the convex linear Fresnel lens shape. . Therefore, for example, when this optical sheet is used in a surface illumination device or the like, the orientation characteristics in the width direction can be widened to some extent, so that it is not necessary to additionally use an expensive diffusion sheet or the like.
請求項3の発明によれば、各フレネルレンズ面の幅が0.1mm以上であり微小すぎることがないため、製造が困難になったり、光学シートが高価になりすぎるようなことがない。また、各フレネルレンズ面の幅が1.0mm以下であり広すぎることがないため、光学シートのシート厚を十分に薄くすることができ、各フレネルレンズ面の凹面による拡散作用のムラも十分に小さくすることができる。
According to the invention of
請求項4の発明によれば、各フレネルレンズ面の凹面の曲率半径がこのフレネルレンズ面の分割ピッチの1/2以上となるので、これらの凹面での拡散作用が大きくなりすぎて、光学シートを通過する光を無駄にしたり、凸型リニアフレネルレンズ状による集光作用が損なわれるのを防ぐことができる。また、各フレネルレンズ面の凹面の曲率半径が、1つの凸型シリンドリカルレンズに対応した凸型リニアフレネルレンズ状の部分における分割方向の長さ(幅)以下となるので、これらの凹面によって平面の場合よりも十分に大きな拡散作用を発揮させることができるようになる。
According to the invention of
請求項5の発明によれば、光学シートが拡散剤を含有するので、このシート内で光を十分に拡散させることができ、高価な拡散シート等を追加して用いる必要がなくなる。 According to the invention of claim 5, since the optical sheet contains a diffusing agent, light can be sufficiently diffused in the sheet, and it is not necessary to additionally use an expensive diffusion sheet or the like.
請求項6の発明によれば、光学シートが全体として集光作用を有すると共に、各フレネルレンズ面で拡散作用を有するので、正面輝度が周囲で急に低下するようなことがなくなり、バックライトユニットの光源の配置位置がずれた場合にも、正面位置での輝度の低下を緩和したり輝度ムラを抑制することができる。また、このバックライトユニットを液晶ディスプレイに用いた場合には、広視野角化を図った液晶パネルの性能を無駄なく発揮させることができるようになる。 According to the invention of claim 6, since the optical sheet has a condensing function as a whole and also has a diffusing action on each Fresnel lens surface, the front brightness does not suddenly decrease in the surroundings, and the backlight unit Even when the arrangement position of the light source is shifted, it is possible to alleviate a decrease in luminance at the front position and to suppress luminance unevenness. When this backlight unit is used for a liquid crystal display, the performance of the liquid crystal panel with a wide viewing angle can be exhibited without waste.
以下、本発明の最良の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。なお、これらの図においても、図7〜図9に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。 Hereinafter, the best embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In these drawings, the same reference numerals are given to constituent members having the same functions as those of the conventional example shown in FIGS.
本実施形態は、図7に示した従来例と同様に、液晶ディスプレイにおける直下ライト方式のバックライトユニットであって、平凸型リニアフレネルレンズ状の光学シート1を用いたものについて説明する。本実施形態のバックライトユニットは、光学シート1の構成を除けば、図7に示した従来例と同様であり、この光学シート1の下方に、長手方向を前後方向に向けた直管型のCCFL2を複数本等間隔に左右方向に平行に並べて配置している。また、これらのCCFL2の下方には反射板3を配置している。そして、液晶パネル4は、この光学シート1の上方(手前側)に配置される。
In the present embodiment, as in the conventional example shown in FIG. 7, a backlight unit of a direct light type in a liquid crystal display using a plano-convex linear Fresnel lens-shaped
本実施形態の光学シート1も、透明な樹脂シートを、直下の各CCFL2に対応させてそれぞれ平凸型リニアフレネルレンズ状に形成したものであるということは図7に示した従来例と同様である。従って、この光学シート1は、図1に示すように、平面状の下面を有すると共に、平凸型シリンドリカルレンズの凸状の上曲面を一定のピッチで左右方向に複数に分割した各曲面に対応する複数のフレネルレンズ面1aと、隣接する各フレネルレンズ面の端が段差状になった間を繋ぐ側平面であるフレネル分割面1bとからなる平凸型リニアフレネルレンズ状の上面を有する。なお、このフレネルレンズ面の分割ピッチは、微少すぎて製造が困難になったり、光学シート1が高価になりすぎるようなことがないように0.1mm以上であることが好ましく、光学シート1のシート厚を十分に薄くすることができるように、1.0mm以下であることが好ましい。
The
上記光学シート1の平凸型リニアフレネルレンズ状の上面は、各CCFL2の上方の領域ごとに、1つの凸状の上曲面を備えた平凸型シリンドリカルレンズに対応したフレネルレンズ面1aとフレネル分割面1bが形成されている。図1は、この光学シート1における1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分のみ、即ち1つの凸状の上曲面を備えた平凸型シリンドリカルレンズに対応した1組のフレネルレンズ面1aとフレネル分割面1bのみが示されている。
The top surface of the
従来例では、図8や図9に示すように、各フレネルレンズ面11a,13aが凸状の曲面又は平面によって構成されている。しかしながら、本実施形態の光学シート1の各フレネルレンズ面1aは、図1に示すように、円筒内面からなる凹状湾曲面によって構成されている。なお、図1〜図3及び図5に示す光学シート1も、図8や図9と同様に、図面を見やすくするために、フレネルレンズ面1aの分割数を8分割として、これら各フレネルレンズ面1aの左右方向の幅を広く誇張して示しているが、実際にはさらに多数に分割されるので、各フレネルレンズ面1aの幅も極めて狭いものとなる。また、これら図1〜図3及び図5では、図面を見やすくするために、フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径を小さくして曲率を誇張して示しているが、実際にはもう少し曲率半径の大きい凹状湾曲面であってもよい。
In the conventional example, as shown in FIGS. 8 and 9, each
ここで、光学シート1の各フレネルレンズ面1aが図2に示すような平面である場合の傾斜角度θfを考える。空気中の屈折率をN0(≒1)、光学シート1の屈折率をN1とし、CCFL2からの光が光学シート1の下面に入射する角度をθ1、この光が光学シート1の下面から入射した角度をθ2とすると、これらの間には数1の関係があり、
また、光学シート1に入射した光がフレネルレンズ面1aから出射しようとする角度をθ3、この光がフレネルレンズ面1aから出射した角度をθ4とすると、これらの間には数3の関係がある。
従って、数4に数2を代入すれば、フレネルレンズ面1aの傾斜角度θfは、CCFL2からの光が光学シート1の下面に入射する角度θ1によって定まることになる。そして、各フレネルレンズ面1aについて、左右方向の中央部付近から出射する光が光学シート1の下面に入射するときの角度θ1をそれぞれ調べれば、各フレネルレンズ面1aの傾斜角度θfを求めることができる。
Therefore, if
本実施形態の光学シート1は、上記フレネルレンズ面1aがそれぞれ同じ半径の円筒内面からなる凹状湾曲面となるようにしているが、この凹状湾曲面は、各フレネルレンズ面1aにおいて、左右方向の中央部付近の傾斜角度が上記数2と数4によって定めた傾斜角度θfに一致するようにする。なお、各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径は、平凸型リニアフレネルレンズ状による集光作用が損なわれるのを防ぐために、このフレネルレンズ面1aの分割ピッチの1/2以上であることが好ましく、平面の場合よりも十分に大きな拡散作用を発揮させるために、1本のCCFL2に対応した、即ち1つの平凸型シリンドリカルレンズに対応した平凸型リニアフレネルレンズ状の部分における左右方向の幅以下であることが好ましい。
The
この結果、図3に示すように、各フレネルレンズ面1aの左右方向の中央部付近から出射する光は、従来例と同様に、垂直な上向きの光となるが、各フレネルレンズ面1aの左右方向の端部付近から出射する光は、凹状湾曲面の拡散作用によって垂直よりも左右方向に傾いて広がった上向きの光となる。なお、各フレネルレンズ面1aの分割ピッチを1.0mm以下にしておけば、十分に微少な幅の各フレネルレンズ面1aごとに光を拡散するので、この拡散作用のムラを十分に小さくすることができる。
As a result, as shown in FIG. 3, the light emitted from the vicinity of the central portion in the left-right direction of each
上記構成により、本実施形態の光学シート1は、全体としては平凸型リニアフレネルレンズ状による左右方向の集光作用により、CCFL2から左右方向に放射状に広がる光を垂直な上向きの平行光に集光するが、各フレネルレンズ面1aでは、凹状湾曲面の拡散作用によって、出射光を左右方向にある程度拡散させることができる。従って、この光学シート1の各フレネルレンズ面1aから出射した光は、平凸型リニアフレネルレンズ状によって本来出射する方向の周囲にある程度広がって出射するようになる。
With the above-described configuration, the
このため、本実施形態のバックライトユニットは、光学シート1から出射する光が垂直な上向きよりも左右方向にある程度広がりを有するので、液晶パネル4の正面から左右に移動した場合に輝度が急に低下するというようなことがなくなり、この液晶パネル4が広視野角化を図った場合にも、この広視野角化の性能を無駄なく発揮させることができるようになる。また、CCFL2の配置が左右方向にずれた場合にも、液晶パネル4の正面位置での輝度の低下を緩和することができ、一部のCCFL2の配置のみがずれた場合にも、輝度ムラが発生するのを防止することができるようになる。
For this reason, since the light emitted from the
ところで、図9で説明したように、各フレネルレンズ面13aが平面からなる平凸型リニアフレネルレンズ13の場合にも、これらの各フレネルレンズ面13aの左右方向の端部から出射する光は、垂直よりも左右方向に僅かに傾いて広がった光となる。ただし、この光の拡散は、フレネルレンズ面13aにおける曲面との誤差によるものであるため、もともと僅かなものであり、しかも、実際のフレネルレンズ面13aの幅は微小であるため、このような誤差による光の広がりはないに等しい。また、従来は、このような光の拡散を、フレネルレンズ面13aの平面化の際の誤差によるフレネルレンズの性能の低下であるとして捉えていた。しかしながら、本実施形態は、各フレネルレンズ面1aを凹状湾曲面とすることにより、この光の拡散を積極的に活用しようとするものであり、しかも、この光の拡散の大きさを任意に調整することもできるようになる。
Incidentally, as described with reference to FIG. 9, even in the case of the planoconvex
なお、上記実施形態の光学シート1では、各フレネルレンズ面1aから出射した光が平均的には真っ直ぐ垂直な上向きの光となるように、この各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面における左右方向の中央部付近の傾斜角度が上記数2と数4によって定めた傾斜角度θfに一致するように定めた場合を示したが、一般的には、この凹状湾曲面における最大傾斜角度と最小傾斜角度との間にこの傾斜角度θfが入っていれば足りる。また、垂直な平行光線を出射する目的以外で光学シート1を用いる場合には、別途の規則に基づいて各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面を定めることができる。
In the
また、上記実施形態の光学シートでは、各フレネルレンズ面1aから出射した光の拡散の程度が同じになるように、これらの各フレネルレンズ面1aが同じ半径の円筒内面からなる凹状湾曲面で構成されるようにしたが、各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径は必ずしも同じでなくてもよい。例えば、光学シート1における1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分の中心部が左右方向の周辺部に比べて、フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径が小さくなるようにして、この中心部ほど光をより左右方向に広く拡散させるようにすることもできる。
In the optical sheet of the above embodiment, each of the
ただし、各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径を小さくしすぎると、図2に示した角度θ3が大きくなりすぎて光が全反射を起こしCCFL2からの光の有効利用が図れないので、この曲率半径は、全反射が起こらない程度の範囲とすることが好ましい。特に、1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分における左右方向の周辺部のフレネルレンズ面1aほど上記傾斜角度θfが大きくなるので、全反射を起こさないようにするための最小曲率半径も大きくなる。
However, if the radius of curvature of the concave curved surface of the
本実施形態の光学シート1の一例について、上記各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の最小曲率半径を計算した結果を表1に示すと共に、この計算結果をグラフにしたものを図4に示す。
The result of calculating the minimum curvature radius of the concave curved surface of each
ここでは、光学シート1における1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分の左右方向の幅が30.00mm(中心からは左右方向に15.00mmずつ)、焦点距離が20.00mm、各フレネルレンズ面1aの分割ピッチが0.50mm、光学シート1として用いたポリカーボネートの屈折率が1.586、光学シート1のレンズ厚が1.50mmである場合の最小曲率半径を計算した。この表1と図4において、「中心からの距離」は、1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分における中心から左右方向に離れた位置を示すものであり、表1では、中心から左側又は右側に0.50mmのピッチで並ぶ各フレネルレンズ面1aの左右方向の中央位置ごとに最小曲率半径を計算している。
Here, the width in the left-right direction of the plano-convex linear Fresnel lens-shaped portion corresponding to one
この表1と図4から分かるように、最も中心に近いフレネルレンズ面1a(左右方向の中央位置が中心から0.25mmの距離にあるフレネルレンズ面1a)の最小曲率半径は0.2922mmであるが、最も中心から遠いフレネルレンズ面1a(左右方向の中央位置が中心から14.75mmの距離にあるフレネルレンズ面1a)の最小曲率半径は2.3715mmとなり、左右方向の周辺部のフレネルレンズ面1aほど最小曲率半径が大きくなる。
As can be seen from Table 1 and FIG. 4, the minimum curvature radius of the
また、上記実施形態の光学シート1では、各フレネルレンズ面1aが円筒内面からなる凹状湾曲面で構成される場合を示したが、円筒内面以外の例えば楕円筒内面等の凹状湾曲面で構成されていてもよく、さらに、多角筒内面状のように複数の平面を組み合わせた凹面によって構成されていてもよい。つまり、この凹面は、連続的な凹状湾曲面の他に、複数の平面や凹状湾曲面を組み合わせたものであってもよい。しかも、本来平面状であったフレネルレンズ面1aの全体が、この本来の平面よりも完全に窪んでいる必要はなく、この本来の平面の一部のみが窪んでいてもよい。例えば、円筒内面からなる凹状湾曲面の曲率半径が極めて短い場合には、フレネルレンズ面1aの全体をこの凹状湾曲面で構成すると、この凹状湾曲面の端部で光が到達しない部分が生じたり、光を全反射する部分が生じるおそれがあるので、このフレネルレンズ面1aの本来の平面の一部にのみ凹状湾曲面を形成するようにしてもよい。従って、このフレネルレンズ面1aの凹面とは、このフレネルレンズ面1aの本来の平面よりも突出した部分がなく、少なくとも一部に窪んだ部分のある全ての面をいう。このような凹面であれば、局所的にはともかく、フレネルレンズ面1aの全体では、光を拡散させる作用を有するからである。
Moreover, in the
また、上記実施形態の光学シート1では、フレネル分割面1bが左右方向に直交する垂直な平面である場合を示したが、これらのフレネル分割面1bは、必ずしも垂直な平面である必要はなく、左右方向に傾斜した平面や、このような平面に近い湾曲面であってもよく、さらに、前後方向にも真っ直ぐである必要はなく、途中で折れ曲がったり湾曲していてもよい。例えば、図5では、1組のフレネル分割面1bが左右方向の両端部ほど左右方向の外側に広がるように傾斜した平面となっている場合を示す。この場合、CCFL2から左右方向に放射状に広がって出射される光が各フレネル分割面1bに遮られて光の利用効率が低下するのを防止することができる。
Moreover, in the
また、上記実施形態の光学シート1では、この光学シート1が透明な樹脂シートからなる場合を示したが、透光性(光を透過するものであれば、透明でなくてもよい)を有するものであればよいので、必ずしも透明である必要はない。さらに、この光学シート1は、アクリルビーズやシリカ粒等の拡散剤を含有する透光性材料からなるものであってもよい。このような拡散剤を含有していれば、光学シート1内で光を十分に拡散させることができるので、バックライトユニットに高価な拡散シート等を追加して用いる必要がなくなる。
Moreover, although the case where this
また、上記実施形態の光学シート1では、この光学シート1が樹脂シートである場合を示したが、透光性材料からなるシート状(薄板状も含む)のものであればよいので、薄板状のガラス等であってもよい。
Moreover, in the
また、上記実施形態の光学シート1では、この光学シート1が平凸型リニアフレネルレンズ状である場合を示したが、両面が凸型のリニアフレネルレンズ状や、裏面が凹型であり全体として凸レンズを構成するリニアフレネルレンズ状でもよく、これらの凸型リニアフレネルレンズ状一般に実施可能である。
Further, in the
また、上記実施形態の光学シート1では、この光学シート1が左右方向にのみ集光作用を有する凸型リニアフレネルレンズ状である場合を示したが、前後左右方向に均等に集光作用を有する通常の球面や非球面の凸レンズに対応する凸型フレネルレンズ状の光学シートや、その他の集光作用を有する凸型フレネルレンズ状の光学シートにも同様に実施可能である。上記実施形態の場合には、本来平面状のフレネルレンズ面1aを円筒内面等からなる凹面にしたが、通常の凸レンズに対応する光学シートの場合には、フレネルレンズ面が同心円状に分割されるので、本来円錐面状となるフレネルレンズ面をさらに窪んだ環状円筒内面からなる凹面とすればよい。さらに、光学シートの形状も方形や円形状に限らず、多角形や楕円等、任意の形状とすることができる。
Moreover, in the
また、上記実施形態のバックライトユニットでは、光源として直管型のCCFL2を用いる場合を示したが、必ずしも直管型である必要はなく、例えばU字管等を用いることもできる。さらに、必ずしもCCFL2である必要はなく、一般照明用の蛍光管と同様の熱陰極管等を用いたり、LED(発光ダイオード)並べて用いることもでき、光源の種類は限定されない。しかも、光源は、線光源である必要もなく、例えば通常の凸レンズに対応する光学シート等の場合には、点光源を用いることが多い。さらに、反射板3も必須ではなく、例えば上記実施形態のCCFL2の下方に別の光学シート1を配置して、上下双方に光を供給することも可能である。
Moreover, in the backlight unit of the said embodiment, although the case where the straight tube type CCFL2 was used as a light source was shown, it does not necessarily need to be a straight tube type, for example, a U-shaped tube etc. can also be used. Furthermore, it is not always necessary to use CCFL2, and a hot cathode tube similar to a fluorescent tube for general illumination can be used, or LEDs (light emitting diodes) can be used side by side, and the type of light source is not limited. In addition, the light source does not need to be a line light source. For example, in the case of an optical sheet or the like corresponding to a normal convex lens, a point light source is often used. Furthermore, the reflecting
また、上記実施形態のバックライトユニットは、光学シート1の上方に直接液晶パネル4を配置する場合を示したが、この光学シート1の上方及び/又は下方には、拡散シート等を配置することもできる。さらに、上記実施形態のバックライトユニットは、液晶パネル4以外のバックライトとして用いることもできる。
Moreover, although the backlight unit of the said embodiment showed the case where the
上記実施形態の光学シート1の実施例と、従来例で示した光学シート1の比較例を作製した。そして、これらの光学シート1を用いたバックライトユニットにおいて、CCFL2の位置を左右方向にずらしたときの正面輝度を測定した結果を表2に示すと共に、この測定結果をグラフにしたものを図6に示す。
The example of the
ここでは、光学シート1における1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分の中心位置の真上の正面位置での正面輝度を測定した。この1本のCCFL2に対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分は、左右方向の幅が30.00mm、焦点距離が20.00mm、各フレネルレンズ面1aの分割ピッチが0.50mm、光学シート1として用いたポリカーボネートの屈折率が1.586、光学シート1のレンズ厚が1.50mmである。また、実施例の光学シート1における各フレネルレンズ面1aの凹状湾曲面の曲率半径は2.5mmとした。CCFL2は、光学シート1における対応する平凸型リニアフレネルレンズ状の部分の中心位置の真下の焦点位置に配置した場合を位置ずれが0.0mmであるとし、左右方向に0.5mmずつ2.0mmまでずらして配置した場合の正面輝度をそれぞれ測定した。
Here, the front luminance at the front position directly above the center position of the plano-convex linear Fresnel lens-shaped portion corresponding to one
この表2と図6から明らかなように、比較例では、CCFL2の中心からの位置ずれが大きくなるほど正面輝度が低下するのに対して、実施例では、CCFL2の位置ずれが2.0mm程度では、正面輝度が低下することなくほとんど変化がないことが分かった。 As is apparent from Table 2 and FIG. 6, in the comparative example, the front luminance decreases as the positional deviation from the center of CCFL2 increases, whereas in the example, when the positional deviation of CCFL2 is about 2.0 mm. It was found that there was almost no change without lowering the front brightness.
1 光学シート
1a フレネルレンズ面
1b フレネル分割面
2 CCFL
3 反射板
4 液晶パネル
11 平凸型リニアフレネルレンズ
11a フレネルレンズ面
11b フレネル分割面
12 平凸型シリンドリカルレンズ
12a 上曲面
13 平凸型リニアフレネルレンズ
13a フレネルレンズ面
13b フレネル分割面
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
Claims (6)
フレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が凹面に形成されたことを特徴とする光学シート。 In a convex Fresnel lens-shaped optical sheet,
An optical sheet characterized in that each Fresnel lens surface divided into Fresnel lens shapes is formed as a concave surface.
リニアフレネルレンズ状に分割された各フレネルレンズ面が凹面に形成されたことを特徴とする光学シート。 In a convex linear Fresnel lens-shaped optical sheet,
An optical sheet characterized in that each Fresnel lens surface divided into linear Fresnel lens shapes is formed into a concave surface.
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