JP2009106535A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットゲームに用いる表示装置や回転リール装置が有する特性を活かして、遊技者に対してインパクトのある演出表示を行う。
【解決手段】パチンコ遊技機10は、遊技領域を有する遊技盤14と、遊技盤14の背後に配置された液晶表示装置32とを備える。液晶表示装置32は、背後が視認可能な透過表示状態と視認不可能な通常表示状態とに切替可能な第1領域32Aと第2領域32Bを有する。通常表示状態の第1領域32Aで液晶表示により、また、透過表示状態の第1領域32Aでその背後の回転リール装置500による機械的な表示により、3つの識別図柄の変動表示及び停止表示を切替可能に行う。第2領域32Bの3つの分割領域32B1〜32B3の通常表示状態から透過表示状態への切り替えを大当たり抽選の結果等に応じて異ならせ、各分割領域32B1〜32B3の背後の各可動体610の出現パターンを大当たり抽選の結果等に応じて異ならせる。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、パチンコ遊技機に関する。
従来のパチンコ遊技機では、遊技盤の通過領域に遊技球が入ると、大当たり抽選が行われると共に複数の図柄からなる3つの識別情報が変動表示され、それらの識別情報が大当たり抽選の結果に応じた組合せで停止表示される。また、遊技盤の通過領域に遊技球が入ると、識別情報の変動に合わせてキャラクタ画像などを用いた演出表示が行われる。
そして、大当たり抽選で当選した場合には、例えば、3列の各識別情報が全て同一の図柄(例えば、「7−7−7」)となるように停止表示され、その後、大入賞装置を作動させ、大入賞口を長時間繰り返し所定回数開放させることで、遊技者に多くの賞球を発生させる。
このようなパチンコ遊技機においては、識別情報の変動、停止表示以外に、キャラクタ画像などを用いた演出表示が、遊技者を楽しませる上で非常に重要である。このため、遊技球の転動領域を確保しつつ、演出表示領域を大きくとることが好ましい。そこで、近年、インパクトの強い演出表示を行うために、前面側に遊技領域が形成された透明遊技盤を用い、この透明遊技盤の後方に表示画面を有する液晶表示装置を配置したパチンコ遊技機が提案されている(特許文献1)。
特開2006−230644号公報
遊技者が停止操作を行うスロットゲームを付加したパチンコ遊技機においては、遊技者の目押しのしやすさを考慮すると、液晶表示装置を用いた画像による擬似的なリールの回転よりも、外装面に識別情報を付した回転リール装置を用いたパチンコ遊技機の方が目押しを行いやすい。このため、遊技者は目押し操作を楽しむには、回転リール装置の方が有利である。
しかしながら、回転リール装置を用いたとしても、これに付される識別情報が小さければ、遊技者は目押しを行うことが困難になるため、識別情報を遊技者に対して見やすい程度の大きさにすることが求められる。このような要求に応えるためには、回転リール装置のある程度の大型化は避けられないため、パチンコ遊技機本体内にある程度の大きな設置スペースが必要となる。
上述したように、透明遊技盤の後方に大きな液晶表示装置を設けること、さらに、回転リール装置を設けることは、インパクトの強い演出を行う上で大変有効な手段である。しかしその一方で、液晶表示装置の前方に回転リール装置を配置することは、液晶表示装置による画像表示の障害となる。
このように、1つのパチンコ遊技機に、スロットゲームに用いる表示装置や回転リール装置を同時に備えることは、各々の有する特性が活かし切れなくなるおそれがあるため、それぞれの配置が非常に難しくなる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、スロットゲームに用いる表示装置や回転リール装置が有する特性を活かして、遊技者に対してインパクトのある演出表示を行うことを実現することができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の遊技機は、
遊技球が転動する遊技領域に光透過性部分を有する遊技盤と、
所定の条件を満たしたときに、識別情報の変動表示及び停止表示が行われる表示手段と、
前記表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
前記表示手段に変動表示された識別情報を、遊技者による停止操作によって停止表示させる停止操作手段と、
遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記表示手段において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させるスロットゲームを実行する制御を行うスロットゲーム実行制御手段と、
前記第1表示手段の背面側に可動自在に配置された可動体と、
前記遊技領域の特定領域を遊技球が通過した際に、遊技者にとって有利な遊技状態へ移行するか否かの大当たり抽選を、該特別遊技の当選確率が相対的に高い高確率状態と前記当選確率が相対的に低い低確率状態とを含む複数の確率状態で行う大当たり抽選手段と、
を備えており
前記表示手段は、
前記遊技盤の背面側に設けられ、背後が視認可能な透過表示状態と背後が視認不可能な通常表示状態とに切替可能に構成された切替表示部分を前記遊技盤の前記光透過性部分の背後に有し、前記通常表示状態の前記切替表示部分のうち少なくとも一部において識別情報の変動表示及び停止表示が行われる第1表示手段と、
前記第1表示手段の前記切替表示部分の背面側に配置され、識別情報の変動表示及び停止表示が機械的に行われる第2表示手段と、
を有しており、
前記可動体は、前記切替表示部分の背面側に配置されており、
前記表示制御手段は、
前記切替表示部分のうち前記第2表示手段の前方に位置する第1領域を、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記透過表示状態及び前記通常表示状態の相互間で切り替える制御と、
前記切替表示部分のうち前記可動体の前方に位置する第2領域を、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記透過表示状態及び前記通常表示状態の相互間で切り替える制御と、
を行い、
前記スロットゲーム実行制御手段は、
前記第1領域が前記通常表示状態であるときに、遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記第1領域において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させる制御と、
前記第1領域が前記透過表示状態であるときに、遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記第2表示手段において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させる制御と、
を行う、
ことを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の遊技機によれば、遊技盤の背後に第1表示手段が配置されて、第1表示手段の切替表示部分が、遊技盤の遊技領域に設けられた光透過性部分の背後に配置される。この第1表示手段の切替表示部分は、背後が視認可能な透過表示状態と背後が視認不可能な通常表示状態とに切替可能に構成される。さらに、第1表示手段の切替表示部分のうち第1領域の背後には、識別情報の機械的な変動表示及び停止表示を行う第2表示手段が配置される。また、切替表示部分のうち第2領域の背後には、可動自在な可動体が配置される。
そして、切替表示部分の第1領域が通常表示状態にあるときには、停止操作手段の停止操作により変動表示及び停止表示される第1表示手段の識別情報が、遊技盤の光透過性部分を介して遊技者に視認される。また、切替表示部分の第1領域が透過表示状態にあるときには、遊技盤の光透過性部分と第1表示手段の透過表示状態にある表示部分とを介して、停止操作手段の停止操作により変動表示及び停止表示される第2表示手段の識別情報が遊技者に視認される。
すなわち、透過表示状態と通常表示状態との相互間で第1領域を切り替えることにより、識別情報の変動表示及び停止表示が第1表示手段による表示と第2表示手段による表示との間で切り替えられることになる。なお、第1領域の透過表示状態と通常表示状態との相互間での切り替えは、大当たり抽選が高確率状態と低確率状態とを含む複数の確率状態のうちどの確率状態で行われているかに応じた内容か、又は、大当たり抽選の抽選結果に応じた内容かの、どちらかの内容によって行われる。
これと共に、切替表示部分の第2領域が通常表示状態にあるときには、その背後に配置された可動体が第2領域の表示によって遊技者の視界から隠される。また、切替表示部分の第2領域が透過表示状態にあるときには、遊技盤の光透過性部分と第1表示手段の透過表示状態にある第2領域とを介して、可動体が遊技者に視認される。
すなわち、透過表示状態と通常表示状態との相互間で第2領域を切り替えることにより、その背後の可動体が遊技者の視界から隠されたり視界上に出現したりするように切り替えられることになる。なお、第2領域の透過表示状態と通常表示状態との相互間での切り替えも、第1領域の透過表示状態と通常表示状態との相互間での切り替えと同様に、大当たり抽選の確率状態に応じた内容、又は、大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で行われる。
したがって、識別情報の機械的な変動表示及び停止表示を行う第2表示手段と可動自在な可動体とを第1表示手段の背後に配置して、第1表示手段による表示が第2表示手段や可動体によって妨げられないようにし、遊技者による識別情報の視認性を良好に保つことができる。
しかも、第1表示手段の切替表示部分の第1領域や第2領域をそれぞれ透過表示状態や通常表示状態に切り替えることで、遊技盤の遊技領域における同じ場所において、識別情報の変動表示及び停止表示を第1表示手段による表示と第2表示手段による表示との相互間で切り替えたり、遊技者の視界上への可動体の出没状態を切り替えるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
その上、第1領域や第2領域における透過表示状態と通常表示状態との相互間での切り替えが、大当たり抽選の確率状態に応じた内容、又は、大当たり抽選の抽選結果に応じた内容によって行われることから、識別情報の変動表示及び停止表示が第1表示手段と第2表示手段とのどちらで行われているかの状態と、可動体が遊技者の視界上に出現しているかいないかの状態との組み合わせによって、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果を、遊技者に推測させることができるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
請求項2に記載した本発明の遊技機は、前記表示制御手段は、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じて、前記第2領域の前記通常表示状態から前記透過表示状態への切り替えの有無が異なる制御を行うことを特徴とする。
請求項2に記載した本発明の遊技機によれば、第1表示手段の切替表示部分の第1領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替えられるか否かが、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果に応じて異なることになる。
このため、識別情報の変動表示及び停止表示が第1表示手段による表示から第2表示手段による表示に切り替わるか否かによって、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果を遊技者に推測させることができるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
請求項3に記載した本発明の遊技機は、前記第1表示手段及び前記第2表示手段はそれぞれ、複数の識別情報の変動表示及び停止表示が行われるように構成されており、前記可動体は前記第1表示手段及び前記第2表示手段のそれぞれにおいて変動表示及び停止表示される各識別情報に対応するように複数設けられており、前記第2領域は、前記各可動体に対応して複数の分割領域に区分されており、前記表示制御手段は、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記各分割領域を前記通常表示状態及び前記透過表示状態の相互間で個別に切り替える制御を行うことを特徴とする。
請求項3に記載した本発明の遊技機によれば、第1表示手段や第2表示手段によってそれぞれ変動表示及び停止表示される識別情報と可動体とが共に複数(同数)であり、各可動体に対応して、切替表示部分の第2領域が複数に区分されている。そして、各分割領域がそれぞれ、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、通常表示状態と透過表示状態との相互間で個別に切り替えられる。
このため、各識別情報に対応する各可動体がそれぞれ遊技者の視界上に出現しているかいないかの組み合わせによって、大当たり抽選の現在の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果を遊技者に推測させることができるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
請求項4に記載した本発明の遊技機は、前記表示制御手段は、前記各分割領域を全て前記通常表示状態から前記透過表示状態に切り換えて、前記第2領域の前記通常表示状態から前記透過表示状態への切り替えを完了させるか否かが、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じて異なる制御を行うことを特徴とする。
請求項4に記載した本発明の遊技機によれば、切替表示部分の第2領域の全ての分割領域を通常表示状態から透過表示状態に切り替えて、第2領域の通常表示状態から透過表示状態への切り替えを完了するか否かが、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果に応じてそれぞれ異なることになる。
このため、一部の分割領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わって対応する可動体が遊技者の視界上に出現しても、最終的に、残りの分割領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わって対応する残りの可動体が遊技者の視界上に出現する場合と、残りの分割領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わらず対応する残りの可動体が遊技者の視界上に出現しない場合とでは、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果が異なることになる。
そして、一部の分割領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わって対応する可動体が遊技者の視界上に出現した場合には、その後に全ての分割領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わって対応する可動体が遊技者の視界上に出現することを、遊技者が期待することとなる。つまり、一部の分割領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わることを、遊技者は、第2領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わる予兆として理解することとなる。
よって、第2領域が通常表示状態から透過表示状態に切り替わる予兆、換言すると、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果が、第2領域が透過表示状態であるときに対応したものであると推測できる状態になる予兆を、遊技者に認識させることができるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
本発明によれば、識別情報の機械的な変動表示及び停止表示を行う第2表示手段と可動自在な可動体とを第1表示手段の背後に配置して、第1表示手段による表示が第2表示手段や可動体によって妨げられないようにし、遊技者による識別情報の視認性を良好に保つことができる。
しかも、第1表示手段の切替表示部分の第1領域や第2領域をそれぞれ透過表示状態や通常表示状態に切り替えることで、遊技盤の遊技領域における同じ場所において、識別情報の変動表示及び停止表示を第1表示手段による表示と第2表示手段による表示との相互間で切り替えたり、遊技者の視界上への可動体の出没状態を切り替えるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
その上、第1領域や第2領域における透過表示状態と通常表示状態との相互間での切り替えが、大当たり抽選の確率状態に応じた内容、又は、大当たり抽選の抽選結果に応じた内容によって行われることから、識別情報の変動表示及び停止表示が第1表示手段と第2表示手段とのどちらで行われているかの状態と、可動体が遊技者の視界上に出現しているかいないかの状態との組み合わせによって、大当たり抽選の確率状態、又は、大当たり抽選の抽選結果を遊技者に推測させることができるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として本発明を「デジパチ」とも称されるパチンコ遊技機に適用した場合を示す。
[本発明の実施形態の遊技機の構成]
本実施形態における遊技機の概観について図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の概観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の概観を示す分解斜視図である。また、図3は、本実施形態における遊技盤の概観を示す正面図である。また、図4は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の概観を示す正面図である。
パチンコ遊技機10には、図1、図2に示すように、遊技盤14が装着される本体枠12がヒンジを介して島設備に固定される木製のベース枠18に回動可能に取り付けられている。すなわち、本体枠12は、本体枠12の一方端を回動支点として支持されてそのベース枠18に開閉自在に装着される。これら本体枠12及びベース枠18で遊技機本体が構成されている。本体枠12における開口12aの内部には各種の部品が配設され、本体枠12には前方に開閉自在に扉11が、軸着されている。この扉11は、図2に示すように、本体枠12を前面から閉鎖するためのものであり、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。また、本体枠12の前面には、上皿20、下皿22、発射ハンドル26などが配設されている。
本体枠12の開口12a内部には、遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32、回転リール装置500、3つの可動体610、610、610などが配設されている。なお、図2における遊技盤14、スペーサー31、回転リール装置500、3つの可動体610、610、610、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。この透過性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30(具体的には後述の図4に示す外レール30a)に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には、複数の遊技釘13が打ちこまれている。このように、遊技盤14は、遊技球が転動する遊技領域に光透過性部分を有する遊技盤の一例である。
遊技盤14の後面にはスペーサー31が配設され、さらにスペーサー31の後面には透過型の液晶表示装置32が配設されている。このスペーサー31は、透過性を有する板状部材である。本実施形態においては遊技盤14と同一の部材によって構成されている。また、液晶表示装置32は、平板状の液晶層を透明電極及び透過性を有する保護板によって挟み込んだ構造であり、非通電領域においては透過性を有するように液晶素子が向いており、通電領域においては液晶素子の向きが変更して、画像表示がなされる一枚の平板状の透過型の液晶パネルである。
そして、遊技盤14と、スペーサー31と、液晶表示装置32とが、互いに板面が密着するように一体化される。さらに、液晶表示装置32の後方に回転リール装置500及び3つの可動体610、610、610が配設されている。
液晶表示装置32は、平板状の液晶層を透明電極及び透過性を有する保護板によって挟み込んだ構造であり、非通電領域においては透過性を有するように液晶素子が向いており、通電領域においては液晶素子の向きが変更して、画像表示がなされる一枚の平板状の液晶パネルである。すなわち、画像表示が行われている領域以外の領域は透過性を有するようになり、後方の部材が視認可能となる。また、液晶表示装置32は、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域32aを有している。この表示領域32aは、遊技盤14の全部又は一部に重なるように配設される。言い換えると、この表示領域32aは、少なくとも、遊技盤14における遊技領域15の全部又は一部と重なるように遊技盤14の背後に配設される。具体的には、液晶表示装置32は、その表示領域32aが遊技領域15の全部又は一部と、遊技領域外域16の全部又は一部とに重なるように遊技盤14の背後に配設される。この液晶表示装置32における表示領域32aには、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像など、各種の画像が表示される。このため、遊技盤14を正面(前面)視した場合、液晶表示装置32の透過性により、回転リール装置500及び可動装置600における可動体610、610、610が視認可能となる。
このように、本実施形態において、液晶表示装置32などの表示装置を遊技盤14の背後に設けることにより、例えば、遊技釘の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくし、レイアウトの自由度もさらに大きくすることが可能である。
発射ハンドル26は本体枠12に対して左側下方に回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26の裏側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。更に、発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられている。このタッチセンサが遊技者により触接されたときには、遊技者により発射ハンドル26が握持されたと検知される。発射ハンドル26が遊技者の左手によって握持され、かつ、反時計回り方向へ所定角度以上回動操作されたときには、発射ソレノイド(図示せず)に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射され、遊技が進められる。これらの発射ハンドル26、発射ソレノイド(図示せず)、タッチセンサ(図示せず)などから構成される発射装置130(図10参照)が遊技盤14に対して左側下方に設置されている。また、下皿22の右側には、喫煙しながら遊技を行う遊技者の便宜を図る灰皿28が設けられている。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、従来の多くの遊技機とは異なり、発射ハンドル26が向かって左側に、灰皿28が向かって右側に、つまり左右が反対に設けられている。また、図4に示すように、本体枠12における発射ハンドル26の近傍には、発射パワー増加ボタン82と、発射パワー減少ボタン84が設けられており、例えば、遊技者の左手人差し指による発射パワー増加ボタン82の押下によって、発射される遊技球の勢いが強くなり、発射パワー減少ボタン84の押下によって、発射される遊技球の勢いが弱くなる。すなわち、発射パワー増加ボタン82及び発射パワー減少ボタン84の操作により、発射される遊技球の勢いが調節される。また、本体枠12における発射ハンドル26の近傍には、発射停止ボタン27が設けられている。この発射停止ボタン27を操作することにより、発射ハンドル26を操作している場合においても遊技球の発射を強制的に停止させることができる。
また、図1に示すように、上皿20の前面には、遊技者による操作が可能な操作ボタン80が備えられている。この操作ボタン80は、左操作ボタン80a、中操作ボタン80bおよび右操作ボタン80cの3つからなり、相互に水平方向に並設されている。この操作ボタン80は、回転リール装置500による変動表示を停止させることに用いられる。
[遊技盤の構成]
図3に示すように、二つのガイドレール30(30aおよび30b)、通過ゲート54、障害物57、始動口25、シャッタ40、大入賞口39、普通電動役物48、一般入賞口56a、56b、56c、56dなどの遊技部材が遊技盤14の遊技領域上に設けられている。また、扉11の上部には、スピーカ46a、46b(図1参照)が設けられている。
遊技盤14の上部には障害物57が設けられている。遊技盤14の左側に設けられているガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、前述した複数の遊技釘13、遊技盤14上に設けられた障害物57などとの衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
遊技盤14の略中央の左側には、始動口25があり、始動口25には、普通電動役物(略して、「普通電役」と称する場合もある)が設けられている。この普通電動役物48は、一対の対向する羽根部材と、この羽根部材を開閉させる普通電動役物ソレノイド118(図10参照)とを備えている。羽根部材が閉鎖状態の場合には、羽根部材の上方からのみ始動口25への入球が可能となり、開放状態の場合には、羽根部材の上方および左右から始動口25への入球が可能となり、始動口25に遊技球が入りやすくなるようになる。普通電動役物ソレノイド118(図10参照)は、詳細は後述するが、メインCPU66によって駆動制御される。
回転リール装置500と、3つの可動体610、610、610の各可動装置600、600、600は、図6に示すように、液晶表示装置32の後方に配置されている(図6では3つの可動装置600のうち一番手前の1つの可動装置600のみを示している)。また、遊技盤14は、少なくとも回転リール装置500及び各可動装置600に対向する部位に透過性を持たせており、この透過性を有する部位及び液晶表示装置32の表示態様に応じて、回転リール装置500の表示態様や各可動装置600の動作が視認可能になる。すなわち、液晶表示装置32が回転リール装置500及び各可動装置600に対向する表示領域を透過表示にすることにより、遊技盤14、スペーサー31及び液晶表示装置32を介して回転リール装置500及び可動装置600が視認可能になる。
図3に示されるように、遊技盤14の左下方には、特別図柄表示器35、普通図柄表示器33、特別図柄保留ランプ34a〜34d、普通図柄保留ランプ50a〜50d、ラウンド数表示器51a〜51dが設けられている。
特別図柄表示器35は、複数の7セグメントLEDで構成されている。この7セグメントLEDは、所定の特別図柄の変動表示開始条件の成立により、点灯・消灯を繰り返す。7セグメントLEDの点灯・消灯によって、“0”から“9”までの10個の数字図柄が、特別図柄(第1識別情報ともいう)として変動表示される。この特別図柄として、特定の数字図柄(例えば、“21”、“50”、又は“64”などの数字図柄)が停止表示された場合は、通常遊技から遊技者に有利な状態である大当たり遊技に遊技状態が移行する。この大当たり遊技となった場合には、シャッタ40が開放状態に制御され、大入賞口39に遊技球を受け入れ可能な状態となる。一方、特別図柄として、特定の数字図柄以外の数字図柄が停止表示された場合は、通常遊技状態が維持される。以上のように、特別図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって遊技状態が移行又は維持されるゲームを「特別図柄ゲーム」という。
特別図柄表示器35の下方には、普通図柄表示器33が設けられている。普通図柄表示器33は、例えば、赤色LEDと緑色LEDの二つの表示用ランプで構成されており、これら表示用ランプが交互に点灯・消灯を繰り返し、普通図柄として変動表示される。
普通図柄表示器33の下方には、特別図柄保留ランプ34a〜34dが設けられている。この特別図柄保留ランプ34a〜34dは、点灯又は消灯によって保留されている特別図柄の変動表示の実行回数(いわゆる、「保留個数」、「特別図柄に関する保留個数」)を表示する。例えば、特別図柄の変動表示の実行が1回分保留されている場合には、特別図柄保留ランプ34aが点灯する。
普通図柄表示器33の下方には、普通図柄保留ランプ50a〜50dが設けられている。この普通図柄保留ランプ50a〜50dは、点灯又は消灯によって保留されている普通図柄の変動表示の実行回数(いわゆる、「保留個数」、「普通図柄に関する保留個数」)を表示する。特別図柄と同様に、普通図柄の変動表示の実行が1回分保留されている場合には、普通図柄保留ランプ50aが点灯する。
特別図柄表示器35の左側には、ラウンド数表示器51a〜51dが設けられている。このラウンド数表示器51a〜51dは、大当たり遊技の実行中において最大ラウンド数を表示する。なお、このラウンド数表示器51a〜51dは、4つのドットLEDから構成されており、ドットLED毎に点灯と消灯の2つのパターンがあるので、少なくとも16パターンの表示が可能である(2の4乗パターン)。なお、ラウンド数表示器51は、複数の7セグメントLED、液晶表示部、透過性を有する液晶表示部などから構成される場合もある。
また、遊技盤14の裏側(背面側)に配設されている液晶表示装置32及び回転リール装置500では、特別図柄表示器35において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。
例えば、特別図柄表示器35で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32又は回転リール装置500において、数字や記号などからなる識別図柄が変動表示される。また、特別図柄表示器35において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32又は回転リール装置500でも演出用としての識別図柄が停止表示される。
また、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当たりであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、回転リール装置500において表示される演出用の識別情報の組合せが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列において全て同じ図柄が揃った状態で停止表示される態様)となり、更に、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、「大当たり!!」などの文字画像とともに、喜んでいるキャラクタ画像が表示される。
前述した始動口25内には入賞領域が設けられている。この入賞領域には始動入賞球センサ116(図10参照)を備える。遊技球などの遊技媒体が、始動入賞球センサ116で検出された場合、遊技球が入賞したと判定される。遊技球が入賞した場合には、特別図柄表示器35による特別図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄の変動表示中に遊技球が入賞した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された場合には、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の変動表示が保留される。
また、その他の(所定の特別図柄の変動表示開始)条件としては、特別図柄が停止表示されていることである。つまり、所定の特別図柄の変動表示開始条件が成立する毎に特別図柄の変動表示が開始される。
遊技盤14の略中央の左側の始動口25の上方には通過ゲート54が設けられている。この通過ゲート54には、通過球センサ114(図10参照)が設けられている。通過球センサ114は、遊技球が通過ゲート54を通過したことを検出する。そして、通過球センサ114によって遊技球の通過が検出されたときには、普通図柄表示器33において普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止する。前述したように、この普通図柄は、赤色LEDや緑色LEDの発光表示である。
この普通図柄が所定の発光表示、例えば赤色LEDとして停止表示されたときには、始動口25に設けられている普通電動役物48の羽根部材が閉鎖状態から開放状態となり、始動口25に遊技球が入りやすくなるようになる。また、羽根部材を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材を閉鎖状態として、始動口25に遊技球が入りにくくなるようにする。以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
また、特別図柄の変動表示と同じように、普通図柄の変動表示中において通過ゲート54を遊技球が通過した場合には、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、当該通過ゲート54への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた普通図柄が停止表示された場合には、保留されていた普通図柄の変動表示が開始される。
大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在なシャッタ40が設けられている。このシャッタ40は、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が大当たり遊技状態に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れやすい開放状態となる。
一方、シャッタ40の背面側(後方)に設けられた大入賞口39には、カウントセンサ104(図10参照)を有する一般領域(図示せず)があり、一般領域を遊技球が所定個数(例えば10個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまでシャッタ40が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、シャッタ40は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となる。なお、大入賞口39が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態までの遊技をラウンドゲームという。従って、シャッタ40は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、“1”ラウンド、“2”ラウンドなどのラウンド数として計数される。例えば、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態に駆動されたシャッタ40は、所定のインターバル時間の経過後、再度開放状態に駆動される。つまり、ラウンドゲームの終了後、所定のインターバル時間が経過すると、次のラウンドゲームへ継続して進むことができる。なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまでの遊技を大当たり遊技という。
大当たり遊技の実行中において、最初のラウンド数から最後のラウンドゲームまでのラウンド数(最大継続ラウンド数)は、停止表示された特別図柄によって異なる。例えば、本実施形態において、特別図柄表示器35に停止表示される数字図柄が64の場合は、最大継続ラウンド数は15ラウンドであり、特別図柄表示器35に停止表示される数字図柄が21の場合は、最大継続ラウンド数は15ラウンドであり、特別図柄表示器35に停止表示される数字図柄が50の場合は、最大継続ラウンド数は2ラウンドとなる。なお、最大継続ラウンド数は2ラウンド又は15ラウンドに限定されない。例えば、最大継続ラウンド数は、ラウンド数抽選手段(メインCPU66を含む主制御回路60(図10参照))による抽選により、“1”ラウンドから“15”ラウンドまでの間から選択されるようにしてもよい。
また、前述した一般入賞口56a〜56dや、大入賞口39における一般領域に、遊技球が入賞又は通過したときには、予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22(図2参照)に払い出される。
また、前述した始動口25において入賞と判定されたときには、予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22(図2参照)に払い出される。
なお、遊技盤14が透明である本実施形態では、液晶表示装置32の表示領域32aが遊技盤14を通して視認可能に配置されている。また、液晶表示装置32にかえて、例えばプラズマティスプレイなどを用いることもできる。
[回転リール装置の構成および配置]
図5は回転リール装置の概略構成を示す説明図であり、図5(a)は斜視図、図5(b)は側面図である。回転リール装置500は、複数種類の識別図柄からなる識別情報が配列された3種類の回転リール510a、510b、510c、回転リール510a、510b、510cを回転可能に並列させて軸支する回転軸520、回転リール510a、510b、510cを回転駆動させるステッピングモータからなる駆動モータ540a、540b、540cを備えている。
駆動モータ540a、540b、540cには、筒状の中心軸と、この中心軸に対して周方向に回転する回転子が備えられており、筒状の中心軸を介して駆動モータ540a、540b、540cが回転軸520に固定される。また、回転子が回転リール510a、510b、510cに連結される。このため、駆動モータ540a、540b、540cに電源が供給されることにより、回転子が回転駆動され、回転リール510a、510b、510cが回転するようになる。
回転リール510a、510b、510cは、円筒体の側面に識別情報として複数の識別図柄を並べて形成したものである。識別情報は、7、BAR、スイカ、ベル、チェリー、リプレイといった複数の識別図柄から構成されている。
図6は回転リール装置及び各可動装置の配置を示す説明図であり、保護板19の後方に遊技盤14が、遊技球が転動可能な程度の間隔を空けた状態で対面するように配設されている。さらに遊技盤14の後方に遊技球の通路が確保できる程度の間隔を空けて液晶表示装置32が配設されており、そのさらに後方に回転リール装置500が配設されている。
遊技盤14の後方には、液晶表示装置32を介して、1つの回転リールにつき、連続した3つの識別図柄が対向するように配置されているため、遊技者には、図3及び図4に示すように、3×3のマトリクス状に識別図柄が配置されるように視認される。また、駆動モータ540a、540b、540cをそれぞれ独立して回転制御することにより、回転リール510a、510b、510cが下から上に向かって回転する。更に駆動モータ540a、540b、540cを停止制御することにより、回転リール510a、510b、510の識別図柄の組合せが表示される。すなわち、識別図柄は横方向に並ぶように配置された左図柄、中図柄、右図柄の3列の図柄からなり、それぞれ上から下に向かって回転するように変動表示され、3×3のマトリクス状に識別図柄が配置されるように停止表示される。なお、説明の便宜上、回転リール510aの識別図柄を左図柄、左図柄の図柄列を左列、回転リール510bの識別図柄を中図柄、中図柄の図柄列を中列、回転リール510cの識別図柄の配列を右図柄、右図柄の図柄列を右列と称する。
操作ボタン80における左操作ボタン80a(図4参照)が左図柄(左列)、中操作ボタン80bが中図柄(中列)、右操作ボタン80cが右図柄(右列)にそれぞれ対応し、例えば、左図柄が変動中に左操作ボタン80a(図4参照)が押下されると駆動モータ540aが停止して左図柄が停止表示される。他の図柄についても同様である。
これら左操作ボタン80a、中操作ボタン80bおよび右操作ボタン80cは、後述するサブCPU206に電気的に接続されている。そして、左操作ボタン80aが押下されると左図柄停止信号が、中操作ボタン80bが押下されると中図柄停止信号が、右操作ボタン80cが押下されると右図柄停止信号がそれぞれサブCPU206に入力されるようになっている。
なお、左図柄停止信号とは、回転リール装置500にて可変表示中の識別図柄の図柄列のうち、左図柄を停止表示させるための信号である。本実施形態において、この信号を受信したサブCPU206(図10参照)により、回転リール装置500にて変動表示中の図柄列のうち、左図柄を停止表示させるための制御が行われる。つまり、左操作ボタン80aは左図柄と対応しており、左操作ボタン80aか押下されると左図柄が停止表示されるようになっている。
また、中図柄停止信号とは、回転リール装置500にて可変表示中の識別図柄の図柄列のうち、中図柄を停止表示させるための信号である。本実施形態において、この信号を受信したサブCPU206(図10参照)により、回転リール装置500にて変動表示中の図柄列のうち、中図柄を停止表示させるための制御が行われる。つまり、中操作ボタン80bは中図柄と対応しており、中操作ボタン80bが押下されると中図柄が停止表示されるようになっている。
また、右図柄停止信号とは、回転リール装置500にて可変表示中の識別図柄の図柄列のうち、右図柄を停止表示させるための信号である。本実施形態において、この信号を受信したサブCPU206(図10参照)により、回転リール装置500にて変動表示中の図柄列のうち、右図柄を停止表示させるための制御が行われる。つまり、右操作ボタン80cは右図柄と対応しており、右操作ボタン80cが押下されると右図柄が停止表示されるようになっている。
すなわち、左操作ボタン80a、中操作ボタン80bおよび右操作ボタン80cは、変動表示される識別図柄(つまり、左図柄、中図柄および右図柄)をそれぞれ停止させる機能を有している。このように、左操作ボタン80a、中操作ボタン80bおよび右操作ボタン80cを有する操作ボタン80は、表示手段に変動表示された識別情報を、遊技者による停止操作によって停止表示させる停止操作手段の一例である。
前述のように、発射ハンドル26が向かって左側に設けられていることから、本実施形態のパチンコ遊技機10では、左手で発射ハンドル26の操作を行いながら、右手は上皿20の手前の縁に載置しておき、所望のタイミングで左操作ボタン80a、中操作ボタン80bおよび右操作ボタン80cを押下することにより変動中の識別図柄の停止操作を行う。
[装飾図柄]
上述したような構成のパチンコ遊技機10における回転リール装置500に表示される装飾図柄について図7を用いて説明する。
回転リール装置500には、スロットマシンの回転リール510a、510b、510cによって識別情報が表示され、左列の識別図柄、中列の識別図柄、右列の識別図柄の可変表示が行われる。それら左列の識別図柄、中列の識別図柄、右列の装識別図柄のそれぞれには、図7に示すように、10個の識別図柄が所定の表示順序で決定されている。具体的に、各図柄の種別としては、0〜9の10種類の数字の各図柄が配されている。また、各識別図柄は、矢印方向に変動表示する。なお、図7に示す例によれば、10個の識別図柄が回転リール510a、510b、510cの外周面に形成されているが、これよりも多くても逆に少なくてもよく、回転リール510a、510b、510cの大きさに応じて適宜設定可能である。
[可動装置の構造及び動作]
各可動装置600の構造及び動作について図8を用いて説明する。
図8は、各可動装置600にそれぞれ設けられた可動体610の外観及び動作を示す説明図である。可動体610は、尺玉を手に持った右腕610aを上下に可動することができる人形体である。この右腕610aは、初期状態では、図8(a)に示すように下げた位置にあり、1回の可動で複数サイクル(例えば5回)の可動動作を繰り返す。そして、1サイクルの可動で右腕610aは、図8(b)の状態を経て図8(c)の位置まで上がり、再び図8(b)の状態を経て図8(a)の位置まで下がる。各可動装置600は、液晶表示装置32の背後でかつ回転リール装置500の上側に、左右に間隔をおいて配置されている。
図9は、各可動装置600にそれぞれ設けられ、各可動体610を駆動させる駆動装置604を示す説明図である。駆動装置604は、可動体610の右腕610aを、回転リール510a、510b、510cが1回転するごとに、1回作動させる装置である。可動体610の本体内部に、円柱状の軸体610bが立設しており、この軸体610bに可動体610の右腕610aに連結している円筒部620が回動自在に遊嵌されている。この円筒部620には、回転中心に対して放射方向に延在する2つの延在片622、624が互いに異なる位置に設けられている。延在片624には突起626が立設されている。また、円筒部620の外周にはトーションバネ630が遊挿されており、トーションバネ630の一端630aは突起626に係合させ、トーションバネ630の他端630bは、可動体610の本体内部に立設させた突起640に係合させている。また、可動体610の本体内部において、軸体610bに対して突起640の反対側の位置に突起642が設けられており、この突起642に延在片624が当接し、円筒部620の回動が規制される。
トーションバネ630は、中心に対する一端630aと他端630bとによってなされる角度が、外部から力を受けていない状態では、軸体610bに対して突起640と突起642とからなされる角度よりも大きくなるものを使用している。このため、トーションバネ630を円筒部620に取り付け、かつ突起626及び突起640にトーションバネ630の両端が係合している状態では、延在片624が突起642によって回動が規制されることから、トーションバネ630は両端部の開く方向(図中太線矢印方向)にばね性を有するようになる。このため、延在片624が突起642に当接している状態においては、常時、トーションバネ630が開く方向の付勢力が延在片624に対して加えられるようになり、その結果、延在片624は、突起642に当接した状態で維持される。
円筒部620の近傍には、モータ650が設けられており、このモータ650の回転軸には延在片652が設けられている。この延在片652の回転範囲内に、延在片622が存在している。すなわち、モータ650の回転により、延在片652と延在片622とが当接し、延在片652によって延在片622が押圧されるようになり、円筒部620がトーションバネ630の付勢方向に抗する方向に回動するようになる。この回動に連動して、可動体610の右腕610aが作動する。
図9(d)は、延在片652が基本位置にある場合を示すものであり、モータ650が停止状態にある場合には、延在片652は基本位置に戻される。また、延在片652が基本位置にある場合には、延在片652と延在片622とは当接状態にないため、延在片624はトーションバネ630からの付勢によって突起642の位置にある。このとき、可動体610は、図8(a)に示すように、尺玉を手に持った右腕610aを下げた状態にある。モータ650の回転を開始させ、延在片652と延在片622とが当接するまでは、図8(a)に示すように、右腕610aを下げた状態が維持される。さらにモータ650が回転すると、図9(b)に示すように、延在片652と延在片622とが当接し、延在片652によって延在片622が押圧されて、円筒部620が回動する。これに連動して可動体610の右腕610aが作動し、図8(b)に示すように、右腕610aを上げるようになる。そして、延在片652と延在片622との当接状態が解除されるまで可動体602の右腕610aが作動し、図8(c)に示すように、右腕610aを上げる。その後、モータ650の回転により、延在片652と延在片622との当接状態が解除されると、トーションバネ630からの付勢によって、延在片624は突起642に当接する位置まで戻され、図8(b)に示す状態を経て、図8(a)に示すように、右腕610aを下げた状態となる。このような動作が、モータ650の回転によって繰り返される。
[液晶表示装置の構成]
図3に示すように、液晶表示装置32の表示領域32aは、液晶表示装置32の背後が視認可能な透明表示を行う透過表示状態と、液晶表示装置32の背後が視認不可能となるように非透明表示を行う通常表示状態との相互間で切替可能に構成された切替表示部分32bを有している。この切替表示部分32bは、回転リール装置500の前方に位置する第1領域32Aと、3つの可動装置600、600、600の前方に位置する第2領域32Bとを含んでいる。そして、第1領域32Aは、回転リール装置500の3つの回転リール510a、510b、510c(図5(a)参照)に対応する3つの分割領域32A1、32A2、32A3に区分されている。また、第2領域32Bは、3つの可動体610、610、610に対応する3つの分割領域32B1、32B2、32B3に区分されている。
この液晶表示装置32では、第1領域32Aの各分割領域32A1、32A2、32A3を通常表示状態とすることで、各分割領域32A1、32A2、32A3の背後の各回転リール510a、510b、510cが遊技者の視界から隠蔽される。この通常表示状態においては、各分割領域32A1、32A2、32A3に、回転リール510a、510b、510cの識別情報に代わる識別情報が変動表示及び停止表示される。また、第1領域32Aの各分割領域32A1、32A2、32A3を透過表示状態とすることで、透過性を持った各分割領域32A1、32A2、32A3の背後の各回転リール510a、510b、510cが、遊技者の視界上に出現する。
また、この液晶表示装置32では、第2領域32Bの各分割領域32B1、32B2、32B3を通常表示状態とすることで、各分割領域32B1、32B2、32B3の背後の各可動体610、610、610が遊技者の視界から隠蔽される。この通常表示状態においては、各分割領域32B1、32B2、32B3を、その周辺の表示領域32a部分と共に、各種の演出画像の表示に用いることができる。また、第2領域32Bの各分割領域32B1、32B2、32B3を透過表示状態とすることで、透過性を持った各分割領域32B1、32B2、32B3の背後の各可動体610、610、610が、遊技者の視界上に出現する。
なお、第1領域32Aの各分割領域32A1、32A2、32A3や第2領域32Bの各分割領域32B1、32B2、32B3は、それぞれ個別に通常表示状態や透過表示状態とすることができる。
すなわち、液晶表示装置32は、背後が視認可能な透過表示状態と背後が視認不可能な通常表示状態とに切替可能に構成された切替表示部分32bを遊技盤14の光透過性部分の背後に有し、通常表示状態の切替表示部分32bのうち少なくとも一部(第1領域32A)において識別情報(識別図柄)の変動表示及び停止表示が行われる第1表示手段の一例である。また、回転リール装置500の各回転リール510a、510b、510cは、第1表示手段の切替表示部分の背面側に配置され、識別情報の変動表示及び停止表示が機械的に行われる第2表示手段の一例である。さらに、各可動装置600の可動体610は、第1表示手段の切替表示部分の背面側に可動自在に配置された可動体の一例である。
[遊技機の電気的構成]
次に、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
遊技制御手段としての主制御回路60は、図10に示すように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70などが接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される特別図柄決定テーブル(図18参照)などの各種のテーブルも記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。メインRAM70に記憶されるデータの具体例としては、以下のようなものがある。
メインRAM70には、制御状態フラグ、大当たり判定用乱数カウンタ、大当たり図柄決定用乱数カウンタ、はずれ図柄決定用乱数カウンタ、リーチパターン選択用乱数カウンタ、演出条件選択用乱数カウンタ、大入賞口開放回数カウンタ、大入賞口入賞カウンタ、待ち時間タイマ、大入賞口開放時間タイマ、特別図柄に関する保留個数を示すデータ、普通図柄に関する保留個数を示すデータ、後述する副制御回路200にコマンドを供給するためのデータ、変数などが位置付けられている。
制御状態フラグは、特別図柄ゲームや普通図柄ゲームの制御状態を示すものである。なお、以下の説明において、単に制御状態フラグと称する場合には特別図柄ゲームの制御状態を示すものとし、普通制御状態フラグと称する場合には普通図柄ゲームの制御状態を示すものとする。
大当たり判定用乱数カウンタは、特別図柄の大当たりを判定するためのものである。大当たり図柄決定用乱数カウンタは、特別図柄の大当たりを判定した場合に、停止表示される特別図柄を決定するためのものである。はずれ図柄決定用乱数カウンタは、大当たりではない場合に停止表示する特別図柄を決定するためのものである。リーチパターン選択用乱数カウンタは、リーチを行うか否かを決定するためのものである。演出条件選択用乱数カウンタは、演出用の変動パターンを決定するためのものである。これらのカウンタは、メインCPU66により順次“1”増加するように記憶更新されており、所定のタイミングで各カウンタから乱数値を抽出することにより、メインCPU66の各種の機能を実行することとなる。なお、本実施形態においては、このような乱数カウンタを備え、プログラムに従って、メインCPU66が、乱数カウンタを“1”増加させるように記憶更新する構成としたが、これに限らず、別個に、乱数発生器のような装置を備えるように構成してもよい。
待ち時間タイマは、主制御回路60と副制御回路200とにおいて実行される処理の同期をとるためのものである。また、大入賞口開放時間タイマは、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放する時間を計測するためのものである。なお、本実施形態におけるタイマは、メインRAM70において、所定の周期で、その所定の周期だけ減算されるように記憶更新されるが、これに限らず、CPUなど自体がタイマを備えていてもよい。
大入賞口開放回数カウンタは、大当たり遊技状態における大入賞口の開放回数(いわゆるラウンド数)を示すものである。また、大入賞口入賞カウンタは、1ラウンド中に大入賞口に入賞し、カウントセンサ104を通過した遊技球の数を示すものである。更に、特別図柄に関する保留個数を示すデータは、始動口25へ遊技球が入賞したが、特別図柄の変動表示が実行できないときに、特別図柄ゲームの開始を保留するが、その保留されている特別図柄ゲームの保留回数を示すものである。更に、普通図柄に関する保留個数を示すデータは、遊技球が通過ゲート54を通過したが、普通図柄の変動表示が実行できないときに、普通図柄ゲームの開始を保留するが、その保留されている普通図柄ゲームの保留回数を示すものである。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてシステムリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。なお、このリセット用クロックパルス発生回路62は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、図10に示すように、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、110、112、通過球センサ114、始動入賞球センサ116、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、バックアップクリアスイッチ124が接続されている。
カウントセンサ104は、大入賞口39における一般領域に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56dにそれぞれ設けられている。この一般入賞球センサ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、通過ゲート54にそれぞれ設けられている。この通過球センサ114は、通過ゲート54をそれぞれ遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して始動口25に設けられる普通電動役物48の羽根部材に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材を開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図4に示すシャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時などにおけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130、カードに記憶された情報を読み取るカードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。
また、発射装置130には、前述した発射ハンドル26、発射パワー増加ボタン82、発射パワー減少ボタン84、発射ソレノイド(図示せず)、タッチセンサ(図示せず)などの遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、反時計回り方向へ回動操作されたときには、発射パワー増加ボタン82および発射パワー減少ボタン84によって調整した発射強度に基づいて発射ソレノイド(図示せず)に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイド(図示せず)により遊技盤14に順次発射される。
更に、主制御回路60には、ランプ74が接続されている。主制御回路60は、ランプ74に対してランプ(LED)制御信号を供給する。なお、ランプ74には、白熱電球、LEDなど、具体的には、特別図柄保留ランプ34a〜34d(図3参照)、普通図柄保留ランプ50a〜50d(図3参照)、特別図柄表示器35(7セグメントLED、図3参照)、普通図柄表示器33(表示用ランプ、図3参照)などが含まれる。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、回転リール装置500における駆動制御、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する制御、ランプ132の制御などを行う。なお、ランプ132には、白熱電球、LEDなど、具体的には、遊技盤14上を明暗表示する装飾ランプ(図示せず)などが含まれる。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、サブCPU206、プログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御手段としての表示制御回路250、スピーカ46から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、回転リール装置500、3つの可動体610、610、610の制御、ランプ132や演出用の可動役物に関する制御を行う駆動回路240を備える。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210などが接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の遊技演出や液晶表示装置32の表示、回転リール装置500の変動、停止動作を制御するためのプログラム、回転リール装置500を目押しによって停止させる場合に、停止させる識別図柄を決定するためのプログラム、各可動装置600を駆動制御するためのプログラムが記憶されている。
また、プログラムROM208には、複数種類の演出パターンが記憶されている。この演出パターンは、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に関するものである。そのために、プログラムROM208には、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドに応じて、回転リール装置500による識別図柄の変動表示やそれに関連する演出表示の実行内容を決定する際に参照される、演出内容決定テーブル(図19参照)などの各種のテーブルも記憶されている。
その他にも、プログラムROM208には、複数種類の大当たり遊技の実行中の演出パターンが記憶されている。この大当たり遊技の実行中の演出パターンは、大当たり遊技におけるラウンドゲームに関連して実行される演出表示の進行に関するものである。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブルなどを記憶する記憶手段として、主制御回路60ではメインROM68を、副制御回路200ではプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROMおよびDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に、プログラム、テーブルなどが記録されていてもよい。もちろん、プログラムROM208の代替としてメインROM68を用いてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、主制御回路60ではメインRAM70、副制御回路200ではワークRAM210などに記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、識別情報の停止表示態様を決定するための停止表示態様決定用乱数カウンタ、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタなど、各種の変数などが位置付けられている。更に、ワークRAM210は、回転リール装置500における各回転リール510a、510b、510cに形成されている各識別図柄の位置情報を記憶する領域を有し、各回転リール510a、510b、510cの回転によって各識別図柄の位置が変化するごとに、各識別図柄の位置情報が更新される。このため、各回転リール510a、510b、510cの各識別図柄の位置は、サブCPU206によって監視される。
また、遊技者によって、左操作ボタン80aが押下された場合に左図柄信号がサブCPU206に送信される。遊技者によって、中操作ボタン80bが押下された場合に中図柄信号がサブCPU206に送信される。遊技者によって、右操作ボタン80cが押下された場合に右図柄信号がサブCPU206に送信される。
なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
駆動回路240は、ドライブ回路242と、装飾データROM244とを備え、サブCPU206に接続されている。駆動回路240は、ドライブ回路242を介して、回転リール装置500の駆動モータ540a、540b、540cを駆動制御するとともに、ランプ132の発光を制御する。本実施形態によれば、大当たり抽選に当選した場合には、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」のいずれかを揃える必要があるが、操作ボタン80を操作した時点で、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」が有効領域外であるが、その後4コマ以内に「1」、「3」、「5」、「7」、「9」がある場合には、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」をすべらせて有効領域内に表示されるように、サブCPU206から駆動回路240に、停止コマンドとともにすべりコマ数を指定するデータが送信される。
また、駆動回路240は、ドライブ回路242を介して、各可動装置600を個別に駆動制御する。本実施形態によれば、スロットゲームで揃えるべき識別図柄を決定したサブCPU206が送信する識別図柄データを受信した駆動回路240は、その識別図柄が大当たり又は小当たりに対応する識別図柄である場合に、揃えるべき目押し対象の識別図柄が有効領域を通過するタイミングに応じたタイミングで、図8(a)から図8(c)の動作、すなわち、各可動体610が右腕610aを上げる動作が行われるように、モータ650の回転を制御する。例えば、大当たり抽選の当選時には、可動装置600の可動体610が右腕610aを上げるタイミングで遊技者が操作ボタン80を操作することにより、大当たりに対応する識別図柄(例えば「7」)が停止表示される確率が高くなる。なお、本実施形態においては、可動体610が右腕610aを上げるタイミングは、順押し(左操作ボタン80a、中操作ボタン80b、右操作ボタン80cの順で操作すること)によるものを対象としており、それ以外の操作の場合には、目押し対象の識別図柄で停止しない場合もあり得る。
表示制御回路250は、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)212、各種の画像データを記憶する画像データROM216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路220から構成されている。
上述したVDP212は、サブCPU206、画像データROM216、D/Aコンバータ218、初期リセット回路220と接続されている。
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、およびパレット回路などの回路を含み、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP212は、液晶表示装置32に対する表示制御を行う。また、VDP212には、液晶表示装置32の表示領域32aに画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置32の表示領域32aに画像が表示されることとなる。
画像データROM216には、特別画像データ、背景画像データ、演出画像データなどの各種の画像データが別個に記憶されている。もちろん、関連画像を示す関連画像データも記憶されている。
VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、画像データROM216から、背景画像データ、演出画像データ、透過画像データなど、各種の画像データを読み出し、液晶表示装置32に表示させる画像データを生成する。VDP212は、生成した画像データを、後方に位置する画像データから順に重ね合わせてバッファに記憶し、所定のタイミングでD/Aコンバータ218に供給する。このD/Aコンバータ218は、画像データを画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32に画像を表示させる。
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232、BGMをはじめとする各種の演出効果音の音声データを記憶する音声データROM234、音声信号を増幅するための増幅器236(以下、AMPと称する)などから構成されている。
この音源IC232は、サブCPU206、初期リセット回路220、音声データROM234、AMP236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ46から発生させる音声の制御を行う。
[主制御メイン処理]
次に、図11を用いて、主制御メイン処理を説明する。
ステップS9においては、初期化設定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、電源投入に応じて、メインROM68から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM70に記憶されるフラグなどを初期化し、又は電源遮断前の状態に復帰する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS10に処理を移行する。
ステップS10においては、初期値乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、初期値乱数カウンタを更新する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS11に処理を移行する。
ステップS11において、メインCPU66は、システムタイマ監視タイマ値が3であるか否かを判断する。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶されるシステムタイマ監視タイマ値を参照し、システムタイマ監視タイマ値が3である場合には、ステップS12に処理を移し、システムタイマ監視タイマ値が3でない場合には、ステップS10に処理を移行する。
ステップS12においては、システムタイマ監視タイマリセット処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶されるシステムタイマ監視タイマをリセットする処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS13に処理を移行する。
ステップS13においては、タイマ更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大当たりが発生した際に開放する大入賞口39の開放時間を計測するための大入賞口開放時間タイマなど、各種のタイマを更新する処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS14に処理を移行する。
ステップS14においては、特別図柄制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、特別図柄制御処理を行う。特別図柄制御処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS15に処理を移行する。
ステップS15においては、普通図柄制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、通過球センサ114からの検知信号に応じて、乱数値を抽出し、メインROM68に記憶される普通図柄当選テーブルを参照し、普通図柄抽選が当選したか否かを判定し、判定の結果をメインRAM70に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS16に処理を移行する。
ステップS16においては、図柄表示装置制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS14、ステップS15でメインRAM70に記憶された特別図柄制御処理の結果と、普通図柄制御処理の結果に応じて、特別図柄表示器35と、普通図柄表示器33と、ラウンド数表示器51とを駆動するための制御信号をメインRAM70に記憶する処理を行う。メインCPU66は、後述するステップS19にて制御信号を特別図柄表示器35に制御信号を送信する。特別図柄表示器35は受信した制御信号に基づき特別図柄を変動表示および停止表示する。普通図柄表示器33は受信した制御信号に基づき普通図柄を変動表示および停止表示する。この処理が終了した場合には、ステップS17に処理を移行する。
ステップS17においては、遊技情報データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU66は、台コンピュータ又はホールコンピュータ(図示せず)に送信するための遊技情報データに関する遊技状態コマンドを生成し、メインRAM70に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS18に処理を移行する。
ステップS18においては、図柄保留個数データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU66は、後述するシステムタイマ割込処理のスイッチ入力検出処理(図12、ステップS46)にて検出される始動入賞球センサ116および通過球センサ114からの検知信号や、特別図柄および普通図柄の変動表示の実行に応じて更新されるメインRAM70に記憶された保留個数データの更新結果に基づいて、特別図柄保留ランプ34a〜34dおよび普通図柄保留ランプ50a〜50dを駆動するための制御信号をメインRAM70に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS19に処理を移行する。
ステップS19においては、ポート出力処理を行う。この処理において、メインCPU66は、上記したステップなどでメインRAM70に記憶される制御信号を各ポートに出力する処理を行う。具体的には、特別図柄保留ランプ34a〜34d(図3参照)、特別図柄表示器35(8セグメントLED、図3参照)、普通図柄表示器33(表示LED、図3参照)にLED点灯のためのLED電源(コモン信号)やソレノイド駆動のためのソレノイド電源を供給する。この処理が終了した場合には、ステップS20に処理を移行する。
ステップS20においては、記憶・遊技状態コマンド制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に確変フラグもしくは時短状態フラグがセットされているか判定し、確変フラグもしくは時短状態フラグがセットされていると判定した場合、確変状態コマンド、時短状態コマンドを生成し、副制御回路200に送信する処理を行う。また、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に大当たりフラグ、大当たり終了フラグがセットされているか判定し、大当たりフラグ、大当たり終了フラグがセットされていると判定した場合、大当たりコマンド、大当たり終了コマンドを生成し、副制御回路200に送信する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS21に処理を移行する。
ステップS21においては、演出制御コマンド出力制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、演出制御コマンドや大当たり後の抽選回数のデータを副制御回路200への出力制御処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS22に処理を移行する。
ステップS22においては、払出処理を行う。この処理において、メインCPU66は、大入賞口39、始動口25、一般入賞口56a〜56dに遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出要求コマンドを払出・発射制御回路126に送信する。本実施形態においては、大入賞口39に入賞した場合には賞球として15個の遊技球、始動口25に入賞した場合には賞球として5個の遊技球、一般入賞口56a〜56dに入賞した場合には賞球として10個の遊技球が、遊技者に払い出される。この処理が終了した場合には、ステップS12に処理を移行する。
[システムタイマ割込処理]
また、メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。メインCPU66は、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させ、これに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。図12を用いて、システムタイマ割込処理を説明する。
ステップS41においては、各レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムにおいて使用されていた値を退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS42に処理を移行する。
ステップS42においては、システムタイマ監視タイマの値に1を加算する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶されるシステムタイマ監視タイマの値に1を加算する処理を行う。なお、システムタイマ監視タイマは、所定の処理(特別図柄制御処理など)をタイマ割込処理の所定回数(3回)の起動を条件として実行させるための監視タイマである。この処理が終了した場合、ステップS43に処理を移行する。
ステップS43においては、乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶される大当たり判定用乱数カウンタなどの乱数値を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS44に処理を移行する。
ステップS44においては、入力ポート読込処理を行う。この処理において、メインCPU66は、各ポートからの検知信号を読み込む処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS46に処理を移行する。
ステップS46においては、スイッチ入力検出処理を行う。この処理において、メインCPU66は、始動入賞球センサ116など各スイッチからの検知信号を検出する処理を行う。スイッチ入力検出処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS47に処理を移行する。
ステップS47においては、各レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS42で退避した値を各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS49に処理を移行する。
ステップS49においては、割込み許可処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰させる。
[スイッチ入力検出処理]
次に、図13を用いて、スイッチ入力検出処理を以下に説明する。
ステップS50において、賞球関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU66は、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、110、112、始動入賞球センサ116からの検知信号を受信したか否かをチェックし、検知信号を受信した場合に、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、110、112、始動入賞球センサ116に対応する賞球カウンタに1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS52に処理を移行する。
ステップS52において、特別図柄関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU66は、始動入賞球センサ116からの検知信号を受信したか否かをチェックする処理を行う。始動入賞球センサ116からの検知信号を受信した場合に、保留個数が上限(例えば、4個)である否かを判定し、特別図柄ゲームの大当たり判定用乱数値と、大当たり図柄決定用乱数値とを抽出し、メインRAM70の特別図柄記憶領域に格納する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS54に処理を移行する。
ステップS54において、普通図柄関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU66は、通過球センサ114からの検知信号を受信したか否かをチェックする処理を行う。更に、通過球センサ114からの検知信号を受信した場合に、保留個数が上限(例えば、4個)である否かを判定し、普通図柄ゲームの当たり判定用乱数値を抽出し、メインRAM70の普通図柄記憶領域に格納する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS58に処理を移行する。
ステップS58において、その他のスイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU66は、その他のスイッチ(例えば、下皿22が遊技球で満たされた場合にオンとなる満タンスイッチ、エラー検出用のスイッチなど)をチェックする処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄制御処理]
ここで、図11のステップS14において実行されるサブルーチンについて図14を用いて説明する。なお、図14において、ステップS72からステップS81の側方に描いた数値は、それらのステップに対応する制御状態フラグを示し、その制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する1つのステップが実行され、特別図柄ゲームが進行することになる。
最初に、図14に示すように、制御状態フラグをロードする処理を実行する(ステップS71)。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS72に処理を移行する。
なお、後述するステップS72からステップS81において、メインCPU66は、後述するように、制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判断する。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、ステップS72からステップS81における処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU66は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマなどに応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。なお、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することになり、他のサブルーチンを実行することになる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
ステップS72においては、特別図柄記憶チェック処理を実行する。詳しくは後述する。この処理が終了した場合には、ステップS73に処理を移行する。
ステップS73においては、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間(例えば1秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、ステップS74の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS74に処理を移行する。
ステップS74においては、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この処理においては、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、特別遊技状態へ移行する抽選に当選したか否かを判断する。メインCPU66は、当選である場合に、大当たり遊技開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、特別遊技開始インターバルに対応する時間(例えば10秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、特別遊技開始インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS75の処理を実行するように設定するのである。一方、メインCPU66は、当選ではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)をセットする。つまり、ステップS81の処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS75に処理を移行する。
ステップS75においては、大当たり遊技開始インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大当たり遊技開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当たり遊技開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、メインROM68から読み出された大入賞口39を開放させるためのデータをメインRAM70に記憶する。そして、メインCPU66は、図11のステップS19の処理において、メインRAM70に記憶された大入賞口39を開放させるためのデータを読み出し、大入賞口39を開放させる旨の信号を、大入賞口ソレノイド120に供給する。このように、メインCPU66などは、大入賞口39の開閉制御を行う。つまり、所定の有利な遊技状態(大入賞口39が遊技球を受け入れやすい開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い閉鎖状態までの遊技状態)が提供される一のラウンドゲームを複数回繰り返し行う可能性がある大当たり遊技(特別遊技)が実行されることになる。
更に、メインCPU66は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、ステップS78の処理を実行するように設定するのである。更に、メインCPU66は、メインRAM70内のラウンド数表示カウンタに、所定の数字(例えば、“15”)を代入する。更に、メインCPU66は、メインRAM70内の特別遊技実行時間タイマを使用して特別遊技の実行時間の計測を開始する。この処理が終了した場合には、ステップS77に処理を移行する。
ステップS77においては、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。メインCPU66は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットする。メインCPU66は、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、ステップS78の処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS78に処理を移行する。
ステップS78においては、大入賞口開放中処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、大入賞口入賞カウンタが“10”以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たすか否かを判断する。メインCPU66は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口39を閉鎖させるために、メインRAM70に位置付けられた変数を更新する。メインCPU66は、大入賞口内残留球監視を示す値(05)を制御状態フラグにセットする。メインCPU66は、大入賞口内残留球監視時間(例えば1秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、大入賞口内残留球監視時間が経過した後、ステップS79の処理を実行するように設定するのである。なお、メインCPU66は、いずれの条件も満たさない場合には、上述した処理を実行しない。この処理が終了した場合には、ステップS79に処理を移行する。
ステップS79においては、大入賞口内残留球監視処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視を示す値(05)であり、大入賞口内残留球監視時間が経過した場合に、大入賞口39に対応するカウントセンサ104を遊技球が通過しなかったという条件、大入賞口開放回数カウンタが所定数以上である(最終ラウンドである)という条件のいずれかを満たすか否かを判断する。メインCPU66は、いずれかの条件を満たした場合に、大当たり遊技終了インターバルを示す値(07)を制御状態フラグにセットし、大当たり遊技終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当たり遊技終了インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS80の処理を実行するように設定するのである。
一方、メインCPU66は、いずれの条件も満たさない場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(06)を制御状態フラグにセットする。更に、メインCPU66は、メインRAM70内部に記憶されているラウンド数表示カウンタに“1”を減算するように記憶更新する。また、メインCPU66は、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS78の処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS80に処理を移行する。
ステップS80においては、大当たり遊技終了インターバル処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大当たり遊技終了インターバルを示す値(07)であり、大当たり遊技終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。つまり、ステップS81の処理を実行するように設定するのである。
ステップS81においては、特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(08)である場合に、今回の特別図柄ゲームに関連した特別図柄に関する保留個数を示すデータを“1”減少するように記憶更新する。また、メインCPU66は、始動記憶情報が“1”減少する旨の始動記憶数指定コマンドを示すデータを、メインRAM70における所定の記憶領域にセットする。そして、メインCPU66は、次回の変動表示を行うために、特別図柄記憶領域の更新を行う。メインCPU66は、特別図柄記憶チェックを示す値(00)をセットする。つまり、ステップS72の処理を実行するように設定するのである。
前述したように、制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU66は、図14に示すように、特別遊技状態ではない場合において、大当たり判定の結果がはずれであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“08”と順にセットすることにより、図14に示すステップS72、ステップS73、ステップS74、ステップS81の処理を所定のタイミングで実行することとなる。また、メインCPU66は、特別遊技状態ではない場合において、大当たり判定の結果が大当たりであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“03”と順にセットすることにより、図14に示すステップS72、ステップS73、ステップS74、ステップS75の処理を所定のタイミングで実行し、特別遊技状態への制御を実行することになる。更には、メインCPU66は、特別遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“06”と順にセットすることにより、図14に示すステップS78、ステップS79、ステップS77の処理を所定のタイミングで実行し、特別遊技を実行することとなる。なお、大当たり遊技の終了条件が成立した場合には、“04”、“05”、“07”、“08”と順にセットすることにより、図14に示すステップS78からステップS81の処理を所定のタイミングで実行し、特別遊技を終了することになる。また、本実施形態においては、所定の時間が経過するまでに特定領域への遊技球の通過がなかったこと(パンク、本実施形態においては、特別遊技中に大入賞口39へ1球も遊技球が入らなかったこと)、最大継続ラウンド数(本実施形態においては、大当たり“15”ラウンド、又は“2”ラウンド)のラウンドゲームが終了することも大当たり遊技終了条件である。
[特別図柄記憶チェック処理]
次に、図14のステップS72において実行されるサブルーチンについて、図15を用いて説明する。
最初に、図15に示すように、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)であるか否かを判断する(ステップS101)。制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であると判断した場合には、ステップS102に処理を移し、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値でないと判断した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS102において、メインCPU66は、始動記憶数データにおける特別図柄に関する保留個数がいずれも“0”であるか否かを判断する。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶される始動記憶数データにおける特別図柄に関する保留個数がいずれも“0”であると判断した場合には、ステップS112に処理を移し、保留個数を示すデータが“0”でないと判断した場合には、ステップS104に処理を移行する。
ステップS104においては、制御状態フラグとして特別図柄変動時間管理を示す値(01)をセットする処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、特別図柄変動時間管理を示す値を制御状態フラグに記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS105に処理を移行する。
ステップS105においては、特別遊技(大当たりや小当たり)の判断処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、図18の特別図柄決定テーブルに記憶されている大当たりや小当たりを判定するための大当たり判定値と、始動入賞時に抽出された乱数値とを参照する。つまり、メインCPU66は、遊技者に有利な大当たり遊技状態や小当たり遊技状態とするか否かの判定を行うことになる。ここで、大当たり判定値には、大当たり遊技の終了後に、大当たり抽選の当選確率が通常よりも高い確変モードに移行する15R確変大当たり遊技及び2R確変大当たり遊技(突然確変)と、大当たり遊技の終了後に上記の確変モードに移行せず、大当たり抽選の当選確率が通常のままである2R突時大当たり遊技及び15R通常大当たり遊技とが含まれている。このため、この判断処理において、始動入賞時に抽出された乱数値と、大当たりや小当たり判定値とを参照した結果、大当たり、小当たり、はずれのいずれであるかを判断する。つまり、メインCPU66は、遊技者に有利な遊技状態(特別遊技状態)とするか否かの判定を行うことになる。この処理が終了した場合には、ステップS106に処理を移行する。
ステップS106においては、図柄決定処理を実行する。詳しくは後述するが、この処理において、メインCPU66は、ステップS105の判定結果に基づいて、図柄の決定処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS109に処理を進める。
ステップS109においては、変動パターン決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、演出条件選択用乱数値を抽出する。メインCPU66は、ステップS106により決定された特別図柄に基づいて、メインROM68に記憶される変動パターンテーブルから特別図柄変動パターンコマンドを選択する。具体的には、ステップS106により決定された特別図柄に応じた特別図柄変動パターンコマンドが選択され、メインRAM70の所定領域に記憶する。
このように記憶された演出用の特別図柄変動パターンコマンドは、図11のステップS21の処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に変動パターン指定コマンドとして供給される。副制御回路200のサブCPU206は、受信した変動パターン指定コマンドに応じた演出表示を実行することになる。この処理が終了した場合には、ステップS110に処理を移行する。
ステップS110においては、決定した演出用の変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマにセットする処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、ステップS109の処理により決定された演出用の変動パターンに対応する変動時間をテーブルより読み出し、その変動時間を示す値を待ち時間タイマに記憶する。そして、今回の変動表示に用いられた大当たり判定用乱数値などが記憶された記憶領域をクリアする処理を実行する(ステップS111)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS112においては、デモ表示処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、デモ表示を行わせるために副制御回路200にデモ表示コマンドを供給するための変数をメインRAM70に記憶する。これによって、副制御回路200において、デモ画面の表示が実行されることとなる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄決定テーブル]
図18は、メインROM68に記憶される特別図柄決定テーブルを示す。なお、特別図柄ゲームの大当たり抽選を特図抽選、普通図柄ゲームの大当たり抽選を普図抽選と以下略称する。以下、特別図柄決定テーブルの内容を、低確率状態の場合と高確率状態の場合とに分けて説明する。
まず、低確率状態の場合について説明する。
大当たり乱数値が7で、大当たり図柄乱数値が0〜3のとき、大当たり図柄の左図柄が6、右図柄が4、図柄指定コマンドz0が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる15R確変大当たり)。
また、大当たり乱数値が7で、大当たり図柄乱数値が4〜7のとき、大当たり図柄の左図柄が5、右図柄が0、図柄指定コマンドz1が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が2R、開放時間が0.5秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる2R確変大当たり=突然確変、略して突確)。
更に、大当たり乱数値が7で、大当たり図柄乱数値が8〜11のとき、大当たり図柄の左図柄が1、右図柄が2、図柄指定コマンドz2が選択され、内容は大当たり、特図抽選が低確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が2R、開放時間が0.5秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる2R突然時短大当たり=突然時短、略して突時)。
また、大当たり乱数値が7で、大当たり図柄乱数値が12〜15のとき、大当たり図柄の左図柄が7、右図柄が8、図柄指定コマンドz3が選択され、内容は大当たり、特図抽選が低確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる15R通常大当たり)。
更に、大当たり乱数値が13〜19のとき、大当たり図柄の左図柄が4、右図柄が1、図柄指定コマンドz4が選択され、内容は小当たり、ラウンド数が2R、開放時間が5秒であり、大入賞口39が開放することを示している。
なお、大当たり乱数値が上記以外の場合、その大当たり乱数値に応じて図柄指定コマンドz5〜z7のいずれかが選択され、内容ははずれを示している。
次に、高確率状態の場合について説明する。
まず、大当たり乱数値が3、5、7、9、11で、大当たり図柄乱数値が0〜3のとき、大当たり図柄の左図柄が6、右図柄が4、図柄指定コマンドz0が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる15R確変大当たり)。
また、大当たり乱数値が3、5、7、9、11で、大当たり図柄乱数値が4〜7のとき、大当たり図柄の左図柄が5、右図柄が0、図柄指定コマンドz1が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が2R、開放時間が0.5秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる2R確変大当たり=突然確変、略して突確)。
更に、大当たり乱数値が3、5、7、9、11で、大当たり図柄乱数値が8〜11のとき、大当たり図柄の左図柄が1、右図柄が2、図柄指定コマンドz2が選択され、内容は大当たり、特図抽選が低確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が2R、開放時間が0.5秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる2R突然時短大当たり=突然時短、略して突時)。
また、大当たり乱数値が3、5、7、9、11で、大当たり図柄乱数値が12〜15のとき、大当たり図柄の左図柄が7、右図柄が8、図柄指定コマンドz3が選択され、内容は大当たり、特図抽選が低確率状態、普図抽選が高確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、大入賞口39が開放することを示している(いわゆる15R通常大当たり)。
更に、大当たり乱数値が13〜19のとき、大当たり図柄の左図柄が4、右図柄が1、図柄指定コマンドz4が選択され、内容は小当たり、ラウンド数が2R、開放時間が5秒であり、大入賞口39が開放することを示している。
なお、大当たり乱数値が上記以外の場合、その大当たり乱数値に応じて図柄指定コマンドz5〜z7のいずれかが選択され、内容ははずれを示している。
すなわち、メインCPU66は、遊技者にとって有利な遊技状態へ移行するか否かの大当たり抽選を、該特別遊技の当選確率が相対的に高い高確率状態と前記当選確率が相対的に低い低確率状態とを含む複数の確率状態で行う大当たり抽選手段一例である。
なお、本実施形態における特別図柄決定テーブルは他の態様であっても良い。例えば、大当たり図柄の左図柄や、右図柄において指定される図柄の組合せは他の組合せであっても良い。
[図柄決定処理]
図15のステップS106「図柄決定処理」について、図16に示すフローチャートを参照して説明する。図16のステップS150において、大当たりか否か判定する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、図15のステップS105の参照の結果に基づいて、大当たり(15R確変大当たり、2R確変大当たり、2R時短大当たり)であるか否かの判断を行う。メインCPU66が、大当たりであると判断した場合には、ステップS152に処理を移し、大当たりでないと判断した場合には、ステップS168に処理を進める。
ステップS152において、大当たり図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、始動入賞時に抽出された大当たり図柄用乱数値を抽出し、その大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄表示器35に停止表示させる特別図柄を決定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM70の所定領域に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS154に処理を進める。
ステップS154において、2R大当たり(2R確変大当たり、2R時短大当たり)か否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、始動入賞時に抽出された大当たり図柄用乱数値を抽出し、その大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、2R大当たりか否かを判定する。メインCPU66は、2R大当たりと判定した場合には、ステップS156に処理を移し、2R大当たりと判定しない場合には、ステップS160に処理を進める。
ステップS156において、特定演出画像処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS154において抽出した大当たり図柄用乱数値により図18の特別図柄決定テーブルから図柄指定コマンドを抽出し、メインRAM70の所定の領域に格納する。この処理が終了した場合には、ステップS157に処理を進める。
なお、メインRAM70に格納した図柄指定コマンドは、図11のステップS21の処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に供給される。
ステップS157において、確変(2R確変大当たり)か否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、始動口入賞時に抽出された大当たり図柄用乱数値を抽出し、その大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、確変か否かを判定する。その結果、確変と判定した場合には、ステップS158に処理を進め、確変と判定しない場合には、ステップS159に処理を進める。
ステップS158において、状態フラグに確変モードをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に格納された状態フラグに、確変モードを表す値(例えば、「1」など)をセットする。更に、予め定められた時短ゲームの回数を設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。なお、本実施形態において、確変モードを表す値として、「1」が記載されているが、本発明はこれに限定されず、確変モードを判別することが可能なあらゆる値を使用することができる。
ステップS159において、状態フラグに通常モードをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に格納された状態フラグに、通常モードを表す値(例えば、「0」など)をセットする。更に、予め定められた時短ゲームの回数を設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。なお、本実施形態において、通常モードを表す値として、「0」が記載されているが、本発明はこれに限定されず、通常モードを判別することが可能なあらゆる値を使用することができる。
また、ステップS160において、特別演出画像処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS154において抽出した大当たり図柄用乱数値により図18の特別図柄決定テーブルから図柄指定コマンドを抽出し、メインRAM70の所定の領域に格納する。この処理が終了した場合には、ステップS162に処理を進める。
なお、メインRAM70に格納した図柄指定コマンドは、図11のステップS21の処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に供給される。
ステップS162において、確変(15R確変大当たり)か否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、始動口入賞時に抽出された大当たり図柄用乱数値を抽出し、その大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、確変か否かを判定する。その結果、確変と判定した場合には、ステップS164に処理を進め、確変と判定しない場合には、ステップS166に処理を進める。
ステップS164において、状態フラグに確変モードをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に格納された状態フラグに、確変モードを表す値(例えば、「2」など)をセットする。更に、予め定められた時短ゲームの回数を設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。なお、本実施形態において、確変モードを表す値として、「2」が記載されているが、本発明はこれに限定されず、確変モードを判別することが可能なあらゆる値を使用することができる。
ステップS166において、状態フラグに通常モードをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に格納された状態フラグに、通常モードを表す値(例えば、「3」など)をセットする。更に、予め定められた時短ゲームの回数を設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。なお、本実施形態において、通常モードを表す値として、「3」が記載されているが、本発明はこれに限定されず、通常モードを判別することが可能なあらゆる値を使用することができる。
また、ステップS168において、小当たりか否か判定する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、図15のステップS105の参照の結果に基づいて、小当たりであるか否かの判断を行う。メインCPU66が、小当たりであると判断した場合には、ステップS170に処理を移し、大当たりでないと判断した場合には、ステップS176に処理を進める。
ステップS170において、小当たり図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、始動入賞時に抽出された大当たり図柄用乱数値を抽出し、その大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄表示器35に停止表示させる特別図柄を決定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM70の所定領域に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS172に処理を進める。
ステップS172において、特別演出画像処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS154において抽出した大当たり図柄用乱数値により図18の特別図柄決定テーブルから図柄指定コマンドを抽出し、メインRAM70の所定の領域に格納する。この処理が終了した場合には、ステップS174に処理を進める。
なお、メインRAM70に格納した図柄指定コマンドは、図11のステップS21の処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に供給される。
ステップS174において、状態フラグに通常モードをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に格納された状態フラグに、通常モードを表す値(例えば、「4」など)をセットする。更に、予め定められた時短ゲームの回数を設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。なお、本実施形態において、通常モードを表す値として、「4」が記載されているが、本発明はこれに限定されず、通常モードを判別することが可能なあらゆる値を使用することができる。
また、ステップS176において、はずれ図柄の決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、ステップS154においてはずれ図柄決定用乱数カウンタから抽出したはずれ図柄決定用乱数値により図18の特別図柄決定テーブルから図柄指定コマンドを抽出し、メインRAM70の所定領域に記憶する。
なお、メインRAM70に格納した図柄指定コマンドは、図11のステップS21の処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に供給される。
図17は、上記の処理によって制御されるパチンコ遊技機10の遊技状態遷移の一例を示している。図17に示すように、最初に通常モードの通常遊技(状態C1600)が実行されている。遊技球が始動口25に入球すると、図15のステップS105の処理によって内部抽選が行われる(状態C1602)。次に、大当たり判定状態(状態C1604)に状態が変化する。
大当たり判定状態(状態C1604)においては、大当たりか否か判定が行われる。具体的には、図16のステップS150の処理によって制御される。大当たりの場合には、2R大当たり判定状態(状態C1606)に状態が変化し、大当たりでない場合には、小当たりか否かの判定状態(状態C1622)に状態が変化する。小当たりの場合には、特別遊技(小当たり遊技)状態(状態C1624)に状態が変化し、小当たりでない場合には、時短ゲーム中であるか否かの判定状態(状態C1626)に状態が変化する。
特別遊技(小当たり遊技)状態(状態C1624)においては、図14のステップS75〜S79までの処理によって、遊技者にとって有利な遊技である小当たり遊技が実行されている。所定のラウンド数(例えば、5ラウンドなど)有利なラウンドゲームが実行された場合、通常遊技状態(状態C1600)に状態が変化する。
時短ゲーム判定状態(状態C1626)においては、時短ゲーム中であるか否か判定が行われる。時短ゲーム中である場合には、時短ゲーム(状態C1628)に状態が変化し、時短ゲームが終了した場合には、通常遊技(状態C1600)に状態が変化する。
2R大当たり判定状態(状態C1606)においては、2R大当たりか否か判定が行われる。具体的には、図16のステップS154の処理によって制御される。2R大当たりの場合には、2R大当たりではない場合には、確変判定状態(状態C1607)に状態が変化し、2R大当たりではない場合には、確変判定状態(状態C1612)に状態が変化する。
確変判定状態(状態C1607)においては、確変大当たりか否か判定が行われる。具体的には図16のステップS157の処理によって制御される。確変大当たりの場合には、特別遊技(2R確変大当たり)状態(状態C1608)に状態が変化し、確変大当たりではない場合には、特別遊技(2R時短大当たり)状態(状態C1611)に状態が変化する。
特別遊技(2R確変大当たり)状態(状態C1608)においては、図14のステップS75〜S79までの処理によって、遊技者にとって有利な遊技である2R確変大当たり遊技が実行されている。2ラウンドの有利なラウンドゲームが実行された場合、通常遊技の確変モード(状態C1610)に状態が変化する。
通常遊技の確変モード(状態C1610)は、上述した特別遊技(2R確変大当たり)の実行後に、内部抽選(状態C1602)の当選確率が異なる確変モードによる遊技の実行が行われる状態である。遊技球が始動口25(図4参照)に入球すると、図15のステップS105の処理によって内部抽選が行われる(状態C1602)。確変モードにおいては、上述したように、特別図柄決定テーブル(図18参照)の高確率の大当たり乱数値により大当たり抽選が行われ、有利な遊技に当選し易くなっている。次に、大当たり判定状態(状態C1604)に状態が変化する。
特別遊技(2R時短大当たり)状態(状態C1611)においては、図14のステップS75〜S79までの処理によって、遊技者にとって有利な遊技である2R時短大当たり遊技が実行されている。2ラウンドの有利なラウンドゲームが実行された場合、通常遊技状態(状態C1600)に状態が変化する。
確変判定状態(状態C1612)においては、確変大当たりか否か判定が行われる。具体的には図16のステップS162の処理によって制御される。確変大当たりの場合には、特別遊技(15R確変大当たり)状態(状態C1614)に状態が変化し、確変大当たりではない場合には、特別遊技(15R通常大当たり)状態(状態C1620)に状態が変化する。
特別遊技(15R確変大当たり)状態(状態C1614)においては、図14のステップS75〜S79までの処理によって、遊技者にとって有利な遊技である15R確変大当たり遊技が実行されている。15ラウンドの有利なラウンドゲームが実行された場合、通常遊技の確変モード(状態C1616)に状態が変化する。
通常遊技の確変モード(状態C1616)は、上述した特別遊技(15R確変大当たり)の実行後に、内部抽選(状態C1602)の当選確率が異なる確変モードによる遊技の実行が行われる状態である。遊技球が始動口25(図4参照)に入球すると、図15のステップS105の処理によって内部抽選が行われる(状態C1602)。確変モードにおいては、上述したように、特別図柄決定テーブル(図18参照)の高確率の大当たり乱数値により大当たり抽選が行われ、有利な遊技に当選し易くなっている。次に、大当たり判定状態(状態C1604)に状態が変化する。
特別遊技(15R通常大当たり)状態(状態C1620)においては、図14のステップS75〜S79までの処理によって、遊技者にとって有利な遊技である15R通常大当たり遊技が実行されている。15ラウンドの有利なラウンドゲームが実行された場合、通常遊技状態(状態C1600)に状態が変化する。
このように、15R確変大当たり遊技、2R確変大当たり遊技(突然確変)、2R時短大当たり遊技(突然時短)、15R通常大当たり遊技、及び小当たり遊技の抽選が行われる。そして、大当たりと判定された場合には、始動入賞時に抽出された大当たり図柄決定用乱数値を抽出し、その大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄表示器35に停止表示させる特別図柄を決定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM70の所定領域に記憶する。また、小当たりと判定された場合には、予め定められた特別図柄表示器35に停止表示させる特別図柄を設定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM70の所定領域に記憶する。なお、大当たり又は小当たりと判定されなかった場合(はずれ)には、特別図柄表示器35に停止表示させる特別図柄をはずれ図柄に決定した特別図柄を示すデータをメインRAM70に記憶する。
副制御回路200は、主制御回路60からの各種コマンドを受信して、表示処理などの様々な処理を行う。これらの処理の中で本発明に係る制御処理を以下に説明する。
[サブ制御メイン処理]
まず、図20を用いて、サブ制御メイン処理を説明する。
ステップS1510においては、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU206は、電源投入に応じて、プログラムROM208から起動プログラムを読み込むとともに、ワークRAM210に記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1520に処理を移行する。
ステップS1520においては、乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210に記憶される乱数を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1530に処理を移行する。
ステップS1530においては、コマンド解析制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60から受信し、ワークRAM210の受信バッファに格納されるコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析制御処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1535に処理を移行する。
ステップS1535においては、回転リール制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、回転リール装置500において表示を行うためのデータを駆動回路240に送信する処理を行う。回転リール制御処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1540に処理を移行する。
ステップS1540においては、表示制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32において表示を行うためのデータを表示制御回路250に送信する。表示制御回路250において、VDP212は、サブCPU206からの演出画像を表示するためのデータに基づいて、背景画像データ、演出用画像データ、変動速度設定用画像データなど、各種の画像データを画像データROM216から読み出し、重ね合わせて、液晶表示装置32の表示領域32a上に表示させる。表示制御処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1550に処理を移行する。
ステップS1550においては、音制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、音を出力するためのデータを音声制御回路230に送信する。音声制御回路230は、サブCPU206からの音を出力するためのデータに基づいて、音声データROM234から曲データ、効果音データ、声データなどの、各種音データを読み出し、音を重ね合わせ、AMP236で増幅し、スピーカ46から出力する。この処理が終了した場合には、ステップS1560に処理を移行する。
ステップS1560においては、ランプ制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ランプを点灯するためのデータを駆動回路240に送信する。駆動回路240は、サブCPU206からのランプを点灯するためのデータに基づいて、装飾データROM244から各種の点灯パターンデータを読み出し、ランプ132を点灯する。この処理が終了した場合には、ステップS1520に処理を移す。
[サブ制御コマンド受信割込処理]
次に、図21を用いて、サブ制御コマンド受信割込処理を説明する。
ステップS1610においては、レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、サブCPU206は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムを退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1620に処理を移行する。
ステップS1620においては、入力されたコマンドを受信バッファへ格納する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、入力されたコマンドをワークRAM210の受信バッファ領域へ格納する処理を行う。この処理において、格納されたコマンドは、図20のステップS1530の処理で解析される。この処理が終了した場合には、ステップS1630に処理を移行する。
ステップS1630においては、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ステップS1610で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[コマンド解析制御処理]
続いて、図22を用いて、図20のステップS1530におけるコマンド解析制御処理を説明する。
ステップS1710においては、図柄指定コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU206が図柄指定コマンドを受信したと判定した場合には、ステップS1720に処理を移し、図柄指定コマンドを受信したと判定しない場合には、ステップS1730に処理を移す。
ステップS1720においては、演出内容決定処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ステップS1710において受信した図柄指定コマンドに基づいて、演出内容決定処理を決定する処理を行う。この処理の中でサブCPU206は、図19の演出内容決定テーブルを用い、その演出内容テーブルに記憶されている、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドに対応する識別図柄の変動表示に関連する演出表示の実行内容を決定する。演出表示の実行内容には、スロットゲームと目押し案内の実行の有無が含まれている。この処理が終了した場合には、本サブルーチンは終了する。
ステップS1730においては、サブCPU206は、図柄指定コマンド以外に受信したその他のコマンドに対応する処理を実行する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、サブCPU206が、プログラムROM208に記憶されている演出内容決定テーブルを用いる。
[演出内容決定テーブル]
図19は、プログラムROM208に記憶される演出内容決定テーブルを示す。この演出内容決定テーブルにおいて、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz0のとき、大当たり抽選の結果は15R確変大当たり、演出内容は、識別図柄の液晶表示装置32による表示から回転リール装置500による表示への切り替え、つまり、表示切替が有、表示切替のタイミングが左側のリール(左リール)510aの停止後、可動装置600の可動体610を遊技者の視界上に出現させる開始タイミングは中央のリール(中リール)510bの停止後、遊技者の視界上に出現させる可動体610は右側の可動体610であることを示している。
また、演出内容決定テーブルにおいて、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz1のとき、大当たり抽選の結果は2R確変大当たり(突然確変)、演出内容は、表示切替が有、表示切替のタイミングが左側のリール(左リール)510aの停止後、可動装置600の可動体610の出現開始タイミングは中央のリール(中リール)510bの停止後、出現させる可動体610は右側の可動体610であることを示している。
更に、演出内容決定テーブルにおいて、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz2のとき、大当たり抽選の結果は2R時短大当たり(突然時短)、演出内容は、表示切替が有、表示切替のタイミングが左側のリール(左リール)510aの停止後、可動装置600の可動体610の出現開始タイミングは中央のリール(中リール)510bの停止後、出現させる可動体610は右側の可動体610であることを示している。
また、演出内容決定テーブルにおいて、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz3のとき、大当たり抽選の結果は15R通常大当たり、演出内容は、表示切替が有、表示切替のタイミングが左側のリール(左リール)510aの停止後、可動装置600の可動体610の出現開始タイミングは中央のリール(中リール)510bの停止後、出現させる可動体610は右側の可動体610であることを示している。
更に、演出内容決定テーブルにおいて、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz4のとき、大当たり抽選の結果は5R小当たり、演出内容は、表示切替が有、表示切替のタイミングが左側のリール(左リール)510aの停止後、可動装置600の可動体610の出現開始タイミングは左側のリール(左リール)510aの停止後、出現させる可動体610は中央及び右側の可動体610、610であることを示している。
また、演出内容決定テーブルにおいて、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz5のとき、大当たり抽選の結果ははずれ、演出内容は、表示切替が有、表示切替のタイミングが左側のリール(左リール)510aの停止後、可動装置600の可動体610の出現開始タイミングは左側のリール(左リール)510aの停止後、出現させる可動体610は中央の可動体610であることを示している。
更に、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz6のとき、大当たり抽選の結果ははずれ、演出内容は、表示切替が有、表示切替のタイミングが左側のリール(左リール)510aの停止前、可動装置600の可動体610の出現開始タイミング及び出現させる可動体610は無であることを示している。
また、演出内容決定テーブルにおいて、主制御回路60のメインCPU66から供給される停止図柄指定コマンドがz7のとき、大当たり抽選の結果ははずれ、演出内容は、表示切替が無(表示切替のタイミング、可動装置600の可動体610の出現開始タイミング、出現させる可動体610がいずれも無)であることを示している。
[回転リール制御処理]
続いて、図23を用いて、図20のステップS1535における回転リール制御処理を説明する。
ステップS1900においては、変動表示処理を行う。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60からコマンドに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32Aの分割領域32A1、32A2、32A3において、3つの識別図柄の変動表示を開始させるデータを駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて液晶表示装置32の第1領域32Aにおける3つの識別図柄の変動表示を開始させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1910に処理を移行する。
ステップS1910において、サブCPU206は、図20のステップS1530におけるコマンド解析制御処理において、主制御回路60から大当たりコマンドを受信した否かを判定する処理を行う。大当たりコマンドを受信したと判定した場合にはステップS1920に処理を移行する。大当たりコマンドを受信したと判定しない場合にはステップS1925に処理を移行する。なお、大当たり遊技(15R確変大当たり遊技、2R確変大当たり遊技、2R時短大当たり遊技、15R通常大当たり遊技)中には、メインCPU66における大当たり抽選において大当たりの当選が発生しないので、ステップS1910の判定処理の結果、ステップS1925に処理を移行することになる。
ステップS1920において、大当たり停止表示処理を行う。この処理において、サブCPU206は、操作ボタン80の操作により停止表示された識別図柄が大当たり停止態様となるように制御する処理を行う。本実施形態の大当たり停止態様は、0〜9のいずれかの同じ数字が3つ有効ライン上に並んだ停止態様である。ここで、有効ラインは、有効領域が3×3のマトリクス状であることから、横3列、対角線2列の計5ラインが有効ラインとなる。大当たり停止表示処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1940に処理を移行する。
ステップS1925においては、メインCPU66は、図20のステップS1530におけるコマンド解析制御処理において、主制御回路60から小当たりコマンドを受信した否かを判定する処理を行う。小当たりコマンドを受信したと判定した場合にはステップS1935に処理を移行する。小当たりコマンドを受信したと判定しない場合にはステップS1930に処理を移行する。なお、小当たり遊技中にはメインCPU66における大当たり抽選において小当たりの当選が発生しないので、ステップS1925の判定処理の結果、ステップS1930に処理を移行することになる。
ステップS1930において、はずれ停止表示処理を行う。この処理において、メインCPU66は、操作ボタン80の操作により停止表示された識別図柄がはずれ停止態様となるように制御する処理を行う。はずれ停止表示処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1940に処理を移行する。
ステップS1935において、小当たり停止表示処理を行う。この処理において、メインCPU66は、操作ボタン80の操作により停止表示された識別図柄が小当たり停止態様となるように制御する処理を行う。本実施形態の小当たり停止態様は、「1−2−3」や「4−5−6」、「7−8−9」などの連続する3つの数字が有効ライン上に並んだ停止態様である。ここで、有効ラインは、有効領域が3×3のマトリクス状であることから、横3列、対角線2列の計5ラインが有効ラインとなる。小当たり停止表示処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1940に処理を移行する。
ステップS1940において、待機処理を行う。この処理において、サブCPU206は、通常表示状態とした液晶表示装置32の第1領域32Aで変動表示されていた識別情報を、遊技者による操作ボタン80の操作によって停止表示させた時点、あるいは、第1領域32Aを透過表示状態としその背後に視認される回転リール装置500の回転リール510a、510b、510cを、遊技者による操作ボタン80の操作によって停止させた時点で、図22のステップS1720で決定された演出内容の演出時間が残っている場合に、演出時間が経過するまで、液晶表示装置32の第1領域32Aに表示された識別図柄を維持し、あるいは、回転リール510a、510b、510cの停止態様を維持する。これとともに、識別図柄の微小の揺れ表示を液晶表示装置32や回転リール装置500で行いながら待機させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。このように、サブCPU206は、遊技者による停止操作手段の停止操作のタイミングに応じて、表示手段において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させるスロットゲームを実行するスロットゲーム実行制御手段の一例である。
[大当たり停止表示処理]
次に、図24を用いて、図23のステップS1920における大当たり停止表示処理を説明する。
まず、図24のステップS2000において、サブCPU206は、現在時短ゲーム中であるか否かを判定する処理を行う。時短ゲーム中である場合には、ステップS2080に処理を移行する。時短ゲーム中でない場合には、ステップS2005に処理を移行する。
ステップS2005において、サブCPU206は、操作ボタン80が操作されたか否かを判定する処理を行う。操作ボタン80が操作されたと判定した場合にはステップS2010に処理を移行する。操作ボタン80が操作されたと判定しない場合にはステップS015に処理を移行する。
ステップS2010においては、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、左操作ボタン80aが押下された場合には、液晶表示装置32の第1領域32Aの左側の分割領域32A1で変動表示されている識別図柄を停止表示させるデータを駆動回路240に送信する処理を行う。
また、中操作ボタン80bが押下された場合には、中央の回転リール510bを停止させるデータを駆動回路240に送信する処理と、中央の回転リール510bの上方に位置する中央の可動装置600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させるデータを駆動回路240に送信する処理とを行う。
また、右操作ボタン80cが押下された場合には、右側の回転リール510cを停止させるデータを駆動回路240に送信する処理と、右側の回転リール510cの上方に位置する右側の可動装置600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させるデータを駆動回路240に送信する処理とを行う。
駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32Aの左側の分割領域32A1において変動表示されている識別図柄を停止表示させる処理か、あるいは、中央及び右側の回転リール510b、510cを停止させる処理を行う。また、駆動回路240は、必要に応じて、中央及び右側の回転リール510b、510cの上方に位置する中央及び右側の可動装置600、600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2015に処理を移行する。
ステップS2015において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、今回の操作ボタン80の操作による停止表示対象の識別図柄を除いて、他に変動表示中の識別図柄があるか否かを判定する処理を行う。変動表示中の識別図柄があると判定した場合にはステップS2030に処理を移行する。変動表示中の識別図柄があると判定しない場合にはステップS2020に処理を移行する。
ステップS2020において、待機処理を行う。この処理において、サブCPU206は、後述するステップS2040で監視している制限時間前に3つの識別図柄が全て停止表示された場合に、制限時間に到達するまで3つの識別図柄の停止態様を維持しながら待機する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2060に処理を移行する。
ステップS2030において、サブCPU206は、ステップS2010の回転リール停止処理において停止表示された識別図柄が、液晶表示装置32で変動表示されている左側の分割領域32A1の識別図柄であるか否かを判定する処理を行う。左側の識別図柄であると判定しない場合にはステップS2035に処理を移行する。左側の識別図柄であると判定した場合にはステップS2031に処理を移行する。
ステップS2031において、サブCPU206は、表示切替処理を行う。この処理において、サブCPU206は、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させるデータと、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させるデータとを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させる処理と、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させる処理とを行う。
また、表示切替処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32の第1領域32Aを、通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。これと共に、サブCPU206は、中央の回転リール510bの上方に位置する中央の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32Aを通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせる処理と、中央の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させる処理とを行う。
この表示切替処理により、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cが、第1領域32Aとその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側の回転リール510aは、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる時点で左側の分割領域32A1に停止表示されていて識別図柄と同じ識別図柄で停止している。また、中央及び右側の回転リール510b、510cは回転している。この処理が終了した場合には、ステップS2040に処理を移行する。
ステップS2035において、サブCPU206は、ステップS2010の回転リール停止処理において停止表示された識別図柄が、中央の回転リール510bで変動表示されている中央の識別図柄であるか否かを判定する処理を行う。中央の識別図柄であると判定しない場合にはステップS2040に処理を移行する。中央の識別図柄であると判定した場合にはステップS2036に処理を移行する。
ステップS2036において、サブCPU206は、表示切替処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32の第2領域32Bを通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。これと共に、サブCPU206は、右側の回転リール510cの上方に位置する右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第2領域32Bを通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせる処理と、右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させる処理とを行う。
この表示切替処理により、液晶表示装置32の第2領域32Bが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。そして、第2領域32Bの背後に配置された3つの可動体610、610、610が、第2領域32Bとその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側及び中央の可動体610、610は右腕610aを下げた図8(a)の状態で静止している。右側の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行っている。このとき、右側の可動体610が右腕610aを上げ下げする周期は、目押し対象の識別図柄を停止させるのに適したタイミングが到来する度という間隔(周期)である。この処理が終了した場合には、ステップS2040に処理を移行する。
ステップS2040において、サブCPU206は、3つの識別図柄の変動表示を開始してからの時間が制限時間内であるか否かを判定する処理を行う。制限時間内であると判定した場合にはステップS2005に処理を移行する。制限時間内であると判定しない場合にはステップS2050に処理を移行する。
ステップS2050において、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、変動表示中の識別図柄があれば全て停止表示させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2060に処理を移行する。なお、3つの識別図柄が全て変動表示している状態で制限時間を越えた場合には、大当たり停止態様で停止表示させてもよい。
ステップS2060において、サブCPU206は、液晶表示装置32又は回転リール装置500による識別図柄の停止表示態様が大当たり停止態様であるか否かを判定する処理を行う。大当たり停止態様であると判定した場合には、本サブルーチンを終了する。大当たり停止態様であると判定しない場合にはステップS2070に処理を移行する。
ステップS2070において、再変動処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、3つの識別図柄を再度変動表示させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2080に処理を移行する。
ステップS2080において、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、識別図柄の停止態様が大当たり停止態様となるように、液晶表示装置32あるいは回転リール装置500の識別図柄を停止表示させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
すなわち、本実施形態によれば、主制御回路60における大当たり抽選に当選している場合において、遊技者による操作ボタン80の操作によって、3つの識別図柄を大当たり停止態様となるように停止できなかった場合には、再変動して自動的に大当たり停止態様となるように、液晶表示装置32の第1領域32Aあるいは回転リール装置500の各回転リール510a、510b、510cが駆動制御される。
[はずれ停止表示処理]
続いて、図25を用いて、図23のステップS1930におけるはずれ停止表示処理を説明する。
まず、図25のステップS2200において、サブCPU206は、現在時短ゲーム中であるか否かを判定する処理を行う。時短ゲーム中である場合には、ステップS2280に処理を移行する。時短ゲーム中でない場合には、ステップS2201に処理を移行する。
ステップS2201において、サブCPU206は、現在大当たり遊技(15R確変大当たり、15R通常大当たり、2R確変大当たり、2R時短大当たり)又は小当たり遊技中であるか否かを判定する処理を行う。大当たり遊技又は小当たり遊技中である場合には、ステップS2280に処理を移行する。大当たり遊技又は小当たり遊技中でない場合には、ステップS2205に処理を移行する。
ステップS2205において、サブCPU206は、操作ボタン80が操作されたか否かを判定する処理を行う。操作ボタン80が操作されたと判定した場合にはステップS2210に処理を移行する。操作ボタン80が操作されたと判定しない場合にはステップS215に処理を移行する。
ステップS2210においては、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、左操作ボタン80aが押下された場合には、液晶表示装置32の第1領域32Aの左側の分割領域32A1で変動表示されている識別図柄を停止表示させるデータを駆動回路240に送信する処理を行う。
また、中操作ボタン80bが押下された場合、ワークRAM210の所定領域に切替フラグがセットされていないときには、液晶表示装置32の第1領域32Aの中央の分割領域32A2で変動表示されている識別図柄を停止表示させるデータを駆動回路240に送信する処理を行う。切替フラグがセットされているときには、中央の回転リール510bを停止させるデータと、中央の回転リール510bの上方に位置する中央の可動装置600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させるデータを駆動回路240に送信する処理とを駆動回路240に送信する処理を行う。
また、右操作ボタン80cが押下された場合、ワークRAM210の所定領域に切替フラグがセットされていないときには、液晶表示装置32の第1領域32Aの右側の分割領域32A3で変動表示されている識別図柄を停止表示させるデータを駆動回路240に送信する処理を行う。切替フラグがセットされているときには、右側の回転リール510cを停止させるデータと、右側の回転リール510cの上方に位置する右側の可動装置600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させるデータを駆動回路240に送信する処理とを駆動回路240に送信する処理を行う。
駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32Aにおいて変動表示されている識別図柄を停止表示させる処理か、あるいは、回転リール510b、510cを停止させる処理を行う。また、駆動回路240は、必要に応じて、中央及び右側の回転リール510b、510cの上方に位置する中央及び右側の可動装置600、600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2215に処理を移行する。
ステップS2215において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、今回の操作ボタン80の操作による停止表示対象の識別図柄を除いて、他に変動表示中の識別図柄があるか否かを判定する処理を行う。変動表示中の識別図柄があると判定した場合には、ステップS2216に処理を移行する。変動表示中の識別図柄があると判定しない場合には、ステップS2221に処理を移行する。
ステップS2216において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、停止表示されている2つの識別図柄の停止態様が、最後の1つの識別図柄が、大当たりや小当たりに対応する識別図柄が所定の位置で停止すれば大当たり又は小当たりとなるリーチ状態の停止態様であるか否かを判定する処理を行う。リーチ状態の停止態様であると判定した場合には、ステップS2217に処理を移行する。リーチ状態の停止態様であると判定しない場合には、ステップS2225に処理を移行する。
ステップS2217において、サブCPU206は、操作ボタン80が操作されたか否か、言い換えれば変動表示中の最後の識別図柄を停止する操作を行ったか否かを判定する処理を行う。操作ボタン80が操作されたと判定した場合には、ステップS2218に処理を移行する。操作ボタン80が操作されたと判定しない場合には、ステップS2225に処理を移行する。
ステップS2218において、サブCPU206は、リーチ状態において最後の1つの識別図柄を停止表示させるための操作ボタン80の操作が、大当たり停止態様や小当たり停止態様となるタイミングで行われたか否かを判定する処理を行う。大当たり停止態様や小当たり停止態様となるタイミングで操作ボタン80が操作されたと判定した場合には、ステップS2219に処理を移行する。大当たり停止態様や小当たり停止態様となるタイミングで操作ボタン80が操作されたと判定しない場合には、ステップS2220に処理を移行する。
ステップS2219において、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、最後の識別図柄が停止表示された場合の識別図柄の組合せが大当たり停止態様とならないように、停止表示させる最後の1つの識別図柄を、操作ボタン80の操作タイミングに応じたコマから1コマずらして停止させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2221に処理を移行する。
ステップS2220において、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、最後の識別図柄を操作ボタン80の操作タイミングに応じたコマで停止させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2221に処理を移行する。
ステップS2221において、待機処理を行う。この処理において、サブCPU206は、後述するステップS2240で監視している制限時間前に3つの識別図柄が全て停止表示された場合に、制限時間に到達するまで3つの識別図柄の停止態様を維持しながら待機する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2260に処理を移行する。
ステップS2225において、サブCPU206は、図22のステップS1710において受信した図柄指定コマンドが、表示切替有の設定である(図柄指定コマンドz5、z6)か否かを判定する処理を行う。表示切替有の設定であると判定しない場合には、ステップS2240に処理を移し、表示切替有の設定であると判定した場合には、ステップS2230に処理を移す。
ステップS2230において、サブCPU206は、ステップS2210の回転リール停止処理において停止表示された識別図柄が、液晶表示装置32で変動表示されている左側の分割領域32A1の識別図柄であるか否かを判定する処理を行う。左側の識別図柄であると判定しない場合にはステップS2235に処理を移行する。左側の識別図柄であると判定した場合にはステップS2231に処理を移行する。
ステップS2231において、サブCPU206は、表示切替処理を行う。この処理において、サブCPU206は、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させるデータと、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させるデータとを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させる処理と、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させる処理とを行う。
また、表示切替処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32の第1領域32Aと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2とを、通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。これと共に、サブCPU206は、中央の回転リール510bの上方に位置する中央の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32Aと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2とを、通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせる処理と、中央の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させる処理とを行う。
この表示切替処理により、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cが、第1領域32Aとその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側の回転リール510aは、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる時点で左側の分割領域32A1に停止表示されていて識別図柄と同じ識別図柄で停止している。また、中央及び右側の回転リール510b、510cは回転している。
また、この表示切替処理により、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2が、通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、左側及び中央の分割領域32B1、32B2の背後に配置された左側及び中央の可動体610、610が、左側及び中央の分割領域32B1、32B2とその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側の可動体610は右腕610aを下げた図8(a)の状態で静止している。中央の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行っている。このとき、中央の可動体610が右腕610aを上げ下げする周期は、目押し対象の識別図柄を停止させるのに適したタイミングが到来する度という間隔(周期)である。この処理が終了した場合には、ステップS2240に処理を移行する。
ステップS2235において、サブCPU206は、ステップS2010の回転リール停止処理において停止表示された識別図柄が、中央の回転リール510bで変動表示されている中央の識別図柄であるか否かを判定する処理を行う。中央の識別図柄であると判定しない場合にはステップS2040に処理を移行する。中央の識別図柄であると判定した場合にはステップS2036に処理を移行する。
ステップS2236において、サブCPU206は、図22のステップS1710において受信したのが、図19の演出内容決定テーブルにおいて可動体出現開始タイミングが規定されている図柄指定コマンドz5であるか否かを判定する処理を行う。図柄指定コマンドz5であると判定しない場合にはステップS2040に処理を移行する。図柄指定コマンドz5であると判定した場合にはステップS2037に処理を移行する。
ステップS2237において、サブCPU206は、表示切替処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32の第2領域32Bを通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。これと共に、サブCPU206は、右側の回転リール510cの上方に位置する右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第2領域32Bを通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせる処理と、右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させる処理とを行う。
この表示切替処理により、液晶表示装置32の第2領域32Bが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。そして、第2領域32Bの背後に配置された3つの可動体610、610、610が、第2領域32Bとその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側及び中央の可動体610、610は右腕610aを下げた図8(a)の状態で静止している。右側の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行っている。このとき、右側の可動体610が右腕610aを上げ下げする周期は、目押し対象の識別図柄を停止させるのに適したタイミングが到来する度という間隔(周期)である。この処理が終了した場合には、ステップS2040に処理を移行する。
ステップS2240において、サブCPU206は、3つの識別図柄の変動表示を開始してからの時間が制限時間内であるか否かを判定する処理を行う。制限時間内であると判定した場合にはステップS2205に処理を移行する。制限時間内であると判定しない場合にはステップS2250に処理を移行する。
ステップS2250において、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、変動表示中の識別図柄があれば全て停止表示させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2260に処理を移行する。なお、3つの識別図柄が全て変動表示している状態で制限時間を越えた場合には、小当たり停止態様で停止表示させてもよい。
ステップS2260において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域に切替フラグがセットされているか否かを判定する処理を行う。切替フラグがセットされていると判定した場合は、ステップS2270においてこれをリセットする。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
すなわち、本実施形態によれば、主制御回路60における大当たり抽選に当選していないにもかかわらず、遊技者による操作ボタン80の操作によって、識別図柄が大当たり停止態様や小当たり停止態様となるタイミングで操作ボタンが操作された場合に、強制的にはずれ停止態様となるように、液晶表示装置32の第1領域32Aあるいは回転リール装置500の各回転リール510a、510b、510cが駆動制御される。
[小当たり停止表示処理]
次に、図26を用いて、図23のステップS1935における小当たり停止表示処理を説明する。
まず、図26のステップS2400において、サブCPU206は、現在時短ゲーム中であるか否かを判定する処理を行う。時短ゲーム中である場合には、ステップS2480に処理を移行する。時短ゲーム中でない場合には、ステップS2405に処理を移行する。
ステップS2405において、サブCPU206は、操作ボタン80が操作されたか否かを判定する処理を行う。操作ボタン80が操作されたと判定した場合にはステップS2410に処理を移行する。操作ボタン80が操作されたと判定しない場合にはステップS415に処理を移行する。
ステップS2410においては、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、左操作ボタン80aが押下された場合には、液晶表示装置32の第1領域32Aの左側の分割領域32A1で変動表示されている識別図柄を停止表示させるデータを駆動回路240に送信する処理を行う。
また、中操作ボタン80bが押下された場合には、中央の回転リール510bを停止させるデータを駆動回路240に送信する処理と、中央の回転リール510bの上方に位置する中央の可動装置600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させるデータを駆動回路240に送信する処理とを行う。
また、右操作ボタン80cが押下された場合には、右側の回転リール510cを停止させるデータを駆動回路240に送信する処理と、右側の回転リール510cの上方に位置する右側の可動装置600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させるデータを駆動回路240に送信する処理とを行う。
駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32Aの左側の分割領域32A1において変動表示されている識別図柄を停止表示させる処理か、あるいは、中央及び右側の回転リール510b、510cを停止させる処理を行う。また、駆動回路240は、必要に応じて、中央及び右側の回転リール510b、510cの上方に位置する右側の可動装置600、600の、所定の速度で回転させているモータ650を停止させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2415に処理を移行する。
ステップS2415において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、今回の操作ボタン80の操作による停止表示対象の識別図柄を除いて、他に変動表示中の識別図柄があるか否かを判定する処理を行う。変動表示中の識別図柄があると判定した場合にはステップS2430に処理を移行する。変動表示中の識別図柄があると判定しない場合にはステップS2420に処理を移行する。
ステップS2420において、待機処理を行う。この処理において、サブCPU206は、後述するステップS2440で監視している制限時間前に3つの識別図柄が全て停止表示された場合に、制限時間に到達するまで3つの識別図柄の停止態様を維持しながら待機する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2460に処理を移行する。
ステップS2430において、サブCPU206は、ステップS2410の回転リール停止処理において停止表示された識別図柄が、液晶表示装置32で変動表示されている左側の分割領域32A1の識別図柄であるか否かを判定する処理を行う。左側の識別図柄であると判定しない場合にはステップS2435に処理を移行する。左側の識別図柄であると判定した場合にはステップS2431に処理を移行する。
ステップS2431において、サブCPU206は、表示切替処理を行う。この処理において、サブCPU206は、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させるデータと、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させるデータとを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させる処理と、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させる処理とを行う。
また、表示切替処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32の第1領域32Aと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2とを、通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。これと共に、サブCPU206は、中央の回転リール510bの上方に位置する中央の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32Aと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2とを、通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせる処理と、中央の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させる処理とを行う。
この表示切替処理により、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cが、第1領域32Aとその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側の回転リール510aは、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる時点で左側の分割領域32A1に停止表示されていて識別図柄と同じ識別図柄で停止している。また、中央及び右側の回転リール510b、510cは回転している。
また、この表示切替処理により、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2が、通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、左側及び中央の分割領域32B1、32B2の背後に配置された左側及び中央の可動体610、610が、左側及び中央の分割領域32B1、32B2とその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側の可動体610は右腕610aを下げた図8(a)の状態で静止している。中央の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行っている。このとき、中央の可動体610が右腕610aを上げ下げする周期は、目押し対象の識別図柄を停止させるのに適したタイミングが到来する度という間隔(周期)である。この処理が終了した場合には、ステップS2440に処理を移行する。
ステップS2435において、サブCPU206は、ステップS2410の回転リール停止処理において停止表示された識別図柄が、中央の回転リール510bで変動表示されている中央の識別図柄であるか否かを判定する処理を行う。中央の識別図柄であると判定しない場合にはステップS2440に処理を移行する。中央の識別図柄であると判定した場合にはステップS2436に処理を移行する。
ステップS2436において、サブCPU206は、表示切替処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち右側の分割領域32B3を、通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。これと共に、サブCPU206は、右側の回転リール510cの上方に位置する右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち右側の分割領域32B3を、通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせる処理と、右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させる処理とを行う。
この表示切替処理により、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち右側の分割領域32B3が、通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、第2領域32Bの通常表示状態から透過表示状態への切り替えが完了する。そして、右側の分割領域32B3の背後に配置された右側の可動体610が、右側の分割領域32B3とその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側及び中央の可動体610、610は右腕610aを下げた図8(a)の状態で静止している。右側の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行っている。このとき、右側の可動体610が右腕610aを上げ下げする周期は、目押し対象の識別図柄を停止させるのに適したタイミングが到来する度という間隔(周期)である。この処理が終了した場合には、ステップS2440に処理を移行する。
ステップS2440において、サブCPU206は、3つの識別図柄の変動表示を開始してからの時間が制限時間内であるか否かを判定する処理を行う。制限時間内であると判定した場合にはステップS2405に処理を移行する。制限時間内であると判定しない場合にはステップS2450に処理を移行する。
ステップS2450において、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、変動表示中の識別図柄があれば全て停止表示させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2460に処理を移行する。なお、3つの識別図柄が全て変動表示している状態で制限時間を越えた場合には、小当たり停止態様で停止表示させてもよい。
ステップS2460において、サブCPU206は、液晶表示装置32又は回転リール装置500による識別図柄の停止表示態様が小当たり停止態様であるか否かを判定する処理を行う。小当たり停止態様であると判定した場合には、本サブルーチンを終了する。小当たり停止態様であると判定しない場合にはステップS2470に処理を移行する。
ステップS2470において、再変動処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、3つの識別図柄を再度変動表示させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS2480に処理を移行する。
ステップS2480において、識別図柄停止処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32と回転リール装置500とのうち識別図柄の変動表示及び停止表示に現在使用されている方において、識別図柄の停止態様が小当たり停止態様となるように、液晶表示装置32あるいは回転リール装置500の識別図柄を停止表示させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
すなわち、本実施形態によれば、主制御回路60における大当たり抽選に当選している場合において、遊技者による操作ボタン80の操作によって、3つの識別図柄を小当たり停止態様となるように停止できなかった場合には、再変動して自動的に小当たり停止態様となるように、液晶表示装置32の第1領域32Aあるいは回転リール装置500の各回転リール510a、510b、510cが駆動制御される。
すなわち、サブCPU206は、遊技者による停止操作手段の停止操作のタイミングに応じて、第1表示手段(液晶表示装置32の第1領域32A)において変動表示された識別情報(識別図柄)を所定の態様で停止表示させるスロットゲームを実行するスロットゲーム実行制御手段の一例である。また、サブCPU206は、遊技者による停止操作手段(操作ボタン80)の停止操作のタイミングに応じて、第2表示手段(回転リール装置500の各回転リール510a、510b、510c)において変動表示された識別情報(識別図柄)を所定の態様で停止表示させるスロットゲームを実行するスロットゲーム実行制御手段の一例である。
さらに、サブCPU206は、第1表示手段(液晶表示装置32の第1領域32A)の切替表示部分32bを透過表示状態及び通常表示状態の相互間で切り替える制御を行う表示制御手段の一例である。また、サブCPU206は、切替表示部分32bを通常表示状態から透過表示状態に切り替える制御の内容に応じた態様で可動体610を可動させる制御を行う可動体制御手段の一例である。
さらに、図柄指定コマンドを決定するメインCPU66と、その図柄指定コマンドに基づいて停止表示させる識別図柄を決定するサブCPU206とは、スロットゲームにおける識別情報の停止表示の内容を決定する抽選を行う抽選手段の一例である。
[表示画面の説明]
図27〜図29を用いて、液晶表示装置32の表示画面や回転リール装置500及び可動装置600の動作について説明する。図27〜図29は、スロットゲームの途中で識別図柄の変動表示及び停止表示が液晶表示装置32の第1領域32Aから回転リール装置500に切り替わる場合の液晶表示装置32の表示態様を示すものである。なお、液晶表示装置32の第1領域32Aを除く部分には、状況に応じて背景画像や演出画像などが表示される。
すなわち、スロットゲームの開始に伴い識別図柄の変動表示が開始されると、液晶表示装置32の第1領域32A及び第2領域32Bがいずれも通常表示状態とされ、このうち第1領域32Aにおいて、3つの識別図柄の変動表示が行われる。そして、左操作ボタン80aが停止操作されると、図27に示すように、第1領域32Aの左側の分割領域32A1に、左側の識別図柄が停止表示される。
ここで、大当たり抽選において大当たりに当選している場合について説明する。この場合は、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図28に示すように、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cが、遊技者の視界上に出現する。
このとき、3つの回転リール510a、510b、510cにおける3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態は、切り替え前の液晶表示装置32の第1領域32Aにおいて表示されていた3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態と同じである。したがって、左側の回転リール510aは停止しており、中央と右側の2つの回転リール510b、510cは回転している。
次に、中操作ボタン80bが停止操作されると、図29に示すように、中央の回転リール510bの回転が停止し、例えば、左側と中央の識別図柄が共に「7」で停止表示された状態となる。
そして、液晶表示装置32の第2領域32Bが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図30に示すように、第2領域32Bの背後に配置された3つの可動体610、610、610が、遊技者の視界上に出現する。
すると、液晶表示装置32の第2領域32Bの背後に出現した3つの可動体610、610、610のうち、回転している右側の回転リール510cに対応する右側の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行う。
このとき、右側の狙い目となる識別図柄(図30の場合は、左側の識別図柄と同じ「7」)が、停止表示されている左側及び中央の識別図柄(「7」)と同一ライン上となる位置を通過する毎に、右側の可動体610の右腕610aが図8(c)の状態に上がる。この右腕610aが上がるタイミングによって、右側の狙い目となる識別図柄を右操作ボタン80cの停止操作で目押しするタイミングが案内されることになる。
なお、停止している左側及び中央の回転リール510a、510bに対応する左側及び中央の可動体610、610は、図8(a)の状態で静止している。
続いて、右操作ボタン80cが停止操作されると、図31に示すように、右側の回転リール510cの回転が停止し、この場合は、「7−7−7」の大当たり態様で3つの識別図柄が停止表示された状態となる。そして、右側の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。
また、大当たり抽選において小当たりに当選した場合には、左操作ボタン80aの停止操作で、図27に示すように、第1領域32Aの左側の分割領域32A1に左側の識別図柄が停止表示されると、液晶表示装置32の第1領域32Aと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2とが、いずれも通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図32に示すように、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2の背後に配置された左側及び中央の可動体610、610とが、遊技者の視界上に出現する。
このとき、3つの回転リール510a、510b、510cにおける3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態は、切り替え前の液晶表示装置32の第1領域32Aにおいて表示されていた3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態と同じである。したがって、左側の回転リール510aは停止しており、中央と右側の2つの回転リール510b、510cは回転している。
また、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2の背後に出現した左側及び中央の可動体610、610のうち、回転している中央の回転リール510bに対応する中央の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行う。
このとき、中央の狙い目となる識別図柄(図32の場合は、左側の識別図柄の次の「8」)が、停止表示されている左側の識別図柄(「7」)と同一ライン上となる位置を通過する毎に、中央の可動体610の右腕610aが図8(c)の状態に上がる。この右腕610aが上がるタイミングによって、中央の狙い目となる識別図柄を中操作ボタン80bの停止操作で目押しするタイミングが案内されることになる。
なお、停止している左側の回転リール510aに対応する左側の可動体610は、図8(a)の状態で静止している。
次に、中操作ボタン80bが停止操作されると、図33に示すように、中央の回転リール510bの回転が停止し、中央の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。そして、この場合は、左側と中央の識別図柄が「7−8」で停止表示される。
すると、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち右側の分割領域32B3が、通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図30に示すように、第2領域32Bの全て(左側、中央、右側)の分割領域32B1、32B2、32B3の通常表示状態から透過表示状態への切り替えが完了する。そして、右側の分割領域32B3に対応する右側の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行う。
このとき、右側の狙い目となる識別図柄(この場合は、中央の識別図柄の次の「9」)が、停止表示されている左側及び中央の識別図柄(「7」や「8」)と同一ライン上となる位置を通過する毎に、右側の可動体610の右腕610aが図8(c)の状態に上がる。この右腕610aが上がるタイミングによって、右側の狙い目となる識別図柄を右操作ボタン80cの停止操作で目押しするタイミングが案内されることになる。
続いて、右操作ボタン80cが停止操作されると、図31に示すように、右側の回転リール510cの回転が停止し、右側の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。そして、この場合は、「7−8−9」の小当たり態様で3つの識別図柄が停止表示された状態となる。
さらに、大当たり抽選において大当たり及び小当たりのいずれにも当選しなかった、つまり、はずれの場合、サブCPU206によって決定される演出内容が表示切替有で、大当たり抽選の抽選結果がはずれであることを報知するメインCPU66からの図柄指定コマンドが、可動体出現開始タイミングが定義された図柄指定コマンドz5であるときは、以下のようになる。
つまり、左操作ボタン80aの停止操作で、図27に示すように、第1領域32Aの左側の分割領域32A1に左側の識別図柄が停止表示されると、液晶表示装置32の第1領域32Aと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2とが、通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図32に示すように、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cと、第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2の背後に配置された左側及び中央の可動体610、610とが、遊技者の視界上に出現する。
このとき、3つの回転リール510a、510b、510cにおける3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態は、切り替え前の液晶表示装置32の第1領域32Aにおいて表示されていた3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態と同じである。したがって、左側の回転リール510aは停止しており、中央と右側の2つの回転リール510b、510cは回転している。
また、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち左側及び中央の分割領域32B1、32B2の背後に出現した左側及び中央の可動体610、610のうち、回転している中央の回転リール510bに対応する中央の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行う。
このとき、中央の狙い目となる識別図柄(図32の場合は、左側の識別図柄と同じ「7」)が、停止表示されている左側の識別図柄(「7」)と同一ライン上となる位置を通過する毎に、中央の可動体610の右腕610aが図8(c)の状態に上がる。この右腕610aが上がるタイミングによって、中央の狙い目となる識別図柄を中操作ボタン80bの停止操作で目押しするタイミングが案内されることになる。
なお、停止している左側の回転リール510aに対応する左側の可動体610は、図8(a)の状態で静止している。
次に、中操作ボタン80bが停止操作されると、図33に示すように、中央の回転リール510bの回転が停止し、例えば、左側と中央の識別図柄が共に「7」で停止表示された状態となる。そして、中央の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。
そして、液晶表示装置32の第2領域32Bのうち右側の分割領域32B3が、通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図30に示すように、第2領域32Bの全て(左側、中央、右側)の分割領域32B1、32B2、32B3の通常表示状態から透過表示状態への切り替えが完了する。そして、右側の分割領域32B3に対応する右側の可動体610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行う。
このとき、右側の狙い目となる識別図柄(図30の場合は、左側の識別図柄と同じ「7」)が、停止表示されている左側及び中央の識別図柄(「7」)と同一ライン上となる位置を通過する毎に、右側の可動体610の右腕610aが図8(c)の状態に上がる。この右腕610aが上がるタイミングによって、右側の狙い目となる識別図柄を右操作ボタン80cの停止操作で目押しするタイミングが案内されることになる。
続いて、右操作ボタン80cが停止操作されると、図34に示すように、右側の回転リール510cの回転が停止し、この場合は、「7−7−8」のはずれ態様で3つの識別図柄が停止表示された状態となる。そして、右側の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。
また、大当たり抽選において大当たり及び小当たりのいずれにも当選しなかった、つまり、はずれの場合、サブCPU206によって決定される演出内容が表示切替有で、大当たり抽選の抽選結果がはずれであることを報知するメインCPU66からの図柄指定コマンドが、可動体出現開始タイミングが定義されていない図柄指定コマンドz6であるときは、以下のようになる。
つまり、左操作ボタン80aの停止操作で、図27に示すように、第1領域32Aの左側の分割領域32A1に左側の識別図柄が停止表示されると、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図28に示すように、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cが遊技者の視界上に出現する。
このとき、3つの回転リール510a、510b、510cにおける3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態は、切り替え前の液晶表示装置32の第1領域32Aにおいて表示されていた3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態と同じである。したがって、左側の回転リール510aは停止しており、中央と右側の2つの回転リール510b、510cは回転している。
次に、中操作ボタン80bが停止操作されると、図29に示すように、中央の回転リール510bの回転が停止し、例えば、左側と中央の識別図柄が共に「7」で停止表示された状態となる。そして、中央の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。
続いて、右操作ボタン80cが停止操作されると、図34に示すように、右側の回転リール510cの回転が停止し、この場合は、「7−7−8」のはずれ態様で3つの識別図柄が停止表示された状態となる。そして、右側の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。
なお、大当たり抽選において大当たり及び小当たりのいずれにも当選しなかった、つまり、はずれの場合、サブCPU206によって決定される演出内容が表示切替無のときは、左操作ボタン80aの停止操作で、図27に示すように、第1領域32Aの左側の分割領域32A1に左側の識別図柄が停止表示されても、液晶表示装置32の第1領域32A及び第2領域32Bはいずれも通常表示状態のままとなる。したがって、第1領域32Aの背後の回転リール装置500や第2領域32Bの背後の3つの可動体610、610、610はいずれも、遊技者の視界上に出現しない。
その後、中操作ボタン80bや右操作ボタン80cが停止操作されると、液晶表示装置32の第1領域32Aの中央や右側の分割領域32A2、32A3に、中央及び右側の識別図柄が停止表示される。これにより、液晶表示装置32の第1領域32Aに、例えば、「7−7−8」のはずれ態様で3つの識別図柄が停止表示された状態となる。
このように、本実施形態では、主制御回路60で行われる大当たり抽選の抽選結果に応じて、背後に3つの可動体610、610、610が配置された液晶表示装置32の第2領域32Bの3つの分割領域32B1、32B2、32B3のうち、通常表示状態から透過表示状態に切り替わる分割領域32B1、32B2、32B3の内容が異なることになる。
以上に説明した本実施形態によれば、透過性を有する遊技盤14の背後に液晶表示装置32を設け、さらにその第1領域32Aや第2領域32Bの背後に回転リール装置500及び可動体610を設けているため、液晶表示装置32の演出表示の障害となるものが少なくなり、しかも回転リール装置500と可動体610の設置領域を大きく確保することができる。さらに、例えば、液晶表示装置32による大画面の演出表示を行っているときに、回転リール装置500や可動体610に対向している第1領域32Aや第2領域32Bを透過表示状態に切り替えることにより、遊技者にとっては回転リール装置500や可動体610が突然現れるというインパクトのある演出を行うことが可能となり、演出表示による興趣性が高い遊技機を提供することが可能になる。
また、本実施形態によれば、液晶表示装置32において識別情報を表示する第1領域32Aを透過表示状態にすることにより、第1領域32Aの背後の回転リール装置500が視認可能になる。このため、遊技者から見れば、例えば、液晶表示装置32の第1領域32Aによる画像表示によって擬似的に表示していた回転リールが本物の回転リールになったように見えることから、強いインパクトを与えることが可能な演出表示ができるようになる。同様に、本実施形態によれば、演出表示を行っていた液晶表示装置32の第2領域32Bを透過表示状態に切り替えることにより、突然、第2領域32Bの背後にある3つの可動体610、610、610を出現させることが可能になり、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能になる。
また、本実施形態では、大当たり抽選の抽選結果に応じて、液晶表示装置32の第2領域32Bの各分割領域32B1、32B2、32B3のうち、通常表示状態から透過表示状態に切り替わる分割領域32B1、32B2、32B3の内容、つまり、第2領域32Bの各分割領域32B1、32B2、32B3の背後に配置された3つの可動体610、610、610のうち、遊技者の視界上に出現する可動体610、610、610の内容が異なる。
したがって、本実施形態によれば、識別図柄の液晶表示装置32の第1領域32Bの分割領域32B1、32B2、32B3が通常表示状態から透過表示状態に切り替わった場合に、切り替わった分割領域32B1、32B2、32B3の内容によって、残る変動表示中の識別図柄を停止表示させることで揃う可能性のある識別情報、ひいては、大当たり抽選の抽選結果を事前に推測できるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
また、本実施形態では、液晶表示装置32の第2領域32Bのうちどの分割領域32B1、32B2、32B3が通常表示状態から透過表示状態に切り替わるかに応じて、透過表示状態の第2領域32Bに出現する可動体610の可動態様が異なる。
例えば、左側と中央の識別図柄を停止表示させた直後に全ての分割領域32B1、32B2、32B3が透過表示状態に切り替わって、3つの可動体610、610、610が同時に出現する場合は、右側の可動体610が右腕610aを上げ下げする態様で出現し、左側と中央の可動体610、610はいずれも腕601aを下げたままの態様で出現する。
一方、左側の識別図柄を停止表示させた直後に左側と中央の分割領域32B1、32B2が透過表示状態に切り替わって、左側と中央の可動体610、610が同時に出現する場合は、中央の可動体610が右腕610aを上げ下げする態様で出現し、左側の可動体610は腕601aを下げたままの態様で出現する。
したがって、本実施形態によれば、透過表示状態の第2領域32Bが通常表示状態から透過表示状態に切り替わった場合に、どの分割領域32B1、32B2、32B3が透過表示状態に切り替わるのかによって、可動体610、610、610の出現時の態様(右腕510aを上げ下げする態様や、右腕510aを下げたままの態様)を異ならせて、インパクトのある演出表示を行うことができる。
以上に説明した本実施形態では、液晶表示装置32の第2領域32Bが(完全に)通常表示状態から透過表示状態に切り替わるか否かが、大当たり抽選の抽選結果が当たり(大当たり又は小当たり)かはずれかに応じて異なる場合について説明した。しかし、液晶表示装置32の第2領域32Bが(完全に)通常表示状態から透過表示状態に切り替わるか否かが、大当たり抽選の際に抽選される確率状態が高確率状態であるか低確率状態であるかによって異なるように構成することもできる。以下、そのように構成した本発明の他の実施形態について説明する。
なお、液晶表示装置32の第2領域32Bが(完全に)通常表示状態から透過表示状態に切り替わるか否かを、大当たり抽選の確率状態に応じて異ならせる構成は、大当たり抽選の抽選結果が大当たり、小当たり、はずれのいずれの場合にも適用することができる。しかし、説明の簡略化のため、以下に説明する本発明の他の実施形態では、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合に、液晶表示装置32の第2領域32Bが(完全に)通常表示状態から透過表示状態に切り替わるか否かを、大当たり抽選の確率状態に応じて異ならせるようにした構成のみ抜粋して説明するものとする。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態のパチンコ遊技機では、副制御回路200のサブCPU206のプログラムROM208に記憶される演出内容決定テーブルが、図19に示す先の実施形態のものから変更される。
すなわち、他の実施形態のパチンコ遊技機では、図22のステップS1710において受信した図柄指定コマンドが、図18の特別図柄決定テーブルにおいて大当たり図柄として設定されているもののうち、特図抽選が「高確率」と設定されている、高確率状態に対応する設定である(図柄指定コマンドz0又はz1)とき、可動装置600の可動体610の出現開始タイミングを、中央のリール(中リール)510bの停止後としている。
一方、図22のステップS1710において受信した図柄指定コマンドが、図18の特別図柄決定テーブルにおいて大当たり図柄として設定されているもののうち、特図抽選が「低確率」と設定されている、低確率状態に対応する設定である(図柄指定コマンドz2又はz3)とき、可動装置600の可動体610の出現開始タイミングを、左側のリール(左リール)510aの停止後としている。
なお、他の実施形態のパチンコ遊技機における演出内容決定テーブルの、図18の特別図柄決定テーブルにおいて大当たり図柄として設定されている図柄指定コマンドz0〜z3に関する、可動装置600の可動体610の出現開始タイミング以外に関する設定は、図19に示す先の実施形態の演出内容決定テーブルと同様である。
また、他の実施形態のパチンコ遊技機では、副制御回路200のサブCPU206がプログラムROM208に記憶されたプログラムにしたがって行う、図23のステップS1920における大当たり停止表示処理が、図24に示す先の実施形態の内容から、図35のフローチャートに示す内容に変更される。
具体的には、図35に示すように、サブCPU206が、ステップS2030において、停止表示された識別図柄が左側の識別図柄であると判定した場合には、ステップS2030aに処理を移行する。
ステップS2030aにおいて、サブCPU206は、図22のステップS1710において受信した図柄指定コマンドが、図18の特別図柄決定テーブルにおいて特図抽選が「高確率」と設定されている、高確率状態に対応する設定である(図柄指定コマンドz0又はz1)か否かを判定する処理を行う。高確率状態に対応する設定であると判定した場合には、ステップS2031に処理を移し、高確率状態に対応する設定であると判定しない場合には、ステップS2031aに処理を移す。
ステップS2031aにおいて、サブCPU206は、表示切替処理を行う。この処理において、サブCPU206は、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させるデータと、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させるデータとを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、回転リール装置500の中央及び右側の回転リール510b、510cの回転を開始させる処理と、液晶表示装置32の左側の分割領域32A1で停止表示されている識別図柄と同じ識別図柄となる回転位置に、左側の回転リール510aを回転移動させる処理とを行う。
また、表示切替処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32の第1領域32A及び第2領域32Bを通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。これと共に、サブCPU206は、中央及び右側の回転リール510b、510cの上方に位置する中央及び右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させるデータを、駆動回路240に送信する処理を行う。駆動回路240は、サブCPU206からのデータに基づいて、液晶表示装置32の第1領域32A及び第2領域32Bを通常表示状態から透過表示状態に切り替えさせる処理と、中央及び右側の可動装置600のモータ650を所定の速度で回転させる処理とを行う。
この表示切替処理により、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、第1領域32Aの背後の3つの回転リール510a、510b、510cが第1領域32A及びその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側の回転リール510aは、液晶表示装置32の第1領域32Aが通常表示状態から透過表示状態に切り替わる時点で左側の分割領域32A1に停止表示されていて識別図柄と同じ識別図柄で停止している。また、中央及び右側の回転リール510b、510cは回転している。
また、この表示切替処理により、液晶表示装置32の第2領域32Bが通常表示状態から透過表示状態に切り替わって、第2領域32Bの背後に配置された3つの可動体610、610、610が、第2領域32Bとその前方の遊技盤14を介して遊技者の視界上に出現する。このとき、左側の可動体610は右腕610aを下げた図8(a)の状態で静止している。中央及び右側の可動体610、610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行っている。このとき、中央及び右側の可動体610、610が右腕610aを上げ下げする周期は、目押し対象の識別図柄を停止させるのに適したタイミングが到来する度という間隔(周期)である。この処理が終了した場合には、ステップS2040に処理を移行する。
また、図35に示すように、サブCPU206が、ステップS2035において、停止表示された識別図柄が中央の識別図柄であると判定した場合には、ステップS2035aに処理を移行する。
ステップS2035aにおいて、サブCPU206は、図22のステップS1710において受信した図柄指定コマンドが、図18の特別図柄決定テーブルにおいて特図抽選が「高確率」と設定されている、高確率状態に対応する設定である(図柄指定コマンドz0又はz1)か否かを判定する処理を行う。高確率状態に対応する設定であると判定した場合には、ステップS2036に処理を移し、高確率状態に対応する設定であると判定しない場合には、ステップS2040に処理を移す。
なお、大当たり停止表示処理の内容のその他の内容は、図35に示すように、図24に示す先の実施形態における大当たり停止表示処理の内容と同じである。
[他の実施形態の表示画面の説明]
他の実施形態において、大当たり抽選で大当たりに当選している場合、確率状態が高確率状態であるときは、先の実施形態における大当たり抽選で大当たりに当選している場合と同様に、操作ボタン80の操作とそれに対応した識別図柄の停止表示に伴って、図27、図28、図30の順に液晶表示装置32の表示態様が変化する。
また、他の実施形態において、大当たり抽選で大当たりに当選している場合、確率状態が低確率状態であるときは、左操作ボタン80aの停止操作で、図27に示すように、第1領域32Aの左側の分割領域32A1に左側の識別図柄が停止表示されると、液晶表示装置32の第1領域32A及び第2領域32Bがいずれも通常表示状態から透過表示状態に切り替わる。この切り替えにより、図36に示すように、第1領域32Aの背後に配置された3つの回転リール510a、510b、510cと、第2領域32Bの背後に配置された3つの可動体610、610、610とが、遊技者の視界上に出現する。
このとき、3つの回転リール510a、510b、510cにおける3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態は、切り替え前の液晶表示装置32の第1領域32Aにおいて表示されていた3つの識別図柄の変動表示及び停止表示の状態と同じである。したがって、左側の回転リール510aは停止しており、中央と右側の2つの回転リール510b、510cは回転している。
また、液晶表示装置32の第2領域32Bの背後に出現した3つの可動体610、610、610のうち、回転している中央及び右側の回転リール510b、510cに対応する中央及び右側の可動体610、610は、図8(a)から図8(c)の動作を往復して繰り返す動作、すなわち、右腕610aを上げ下げする動作を行う。
このとき、中央の狙い目となる識別図柄(図36の場合は、左側の識別図柄と同じ「7」)が、停止表示されている左側の識別図柄(「7」)と同一ライン上となる位置を通過する毎に、中央の可動体610の右腕610aが図8(c)の状態に上がる。この右腕610aが上がるタイミングによって、中央の狙い目となる識別図柄を中操作ボタン80bの停止操作で目押しするタイミングが案内されることになる。
また、右側の狙い目となる識別図柄(図31の場合は、左側の識別図柄と同じ「7」)が、停止表示されている左側及び中央の識別図柄(「7」)と同一ライン上となる位置を通過する毎に、右側の可動体610の右腕610aが図8(c)の状態に上がる。この右腕610aが上がるタイミングによって、右側の狙い目となる識別図柄を右操作ボタン80cの停止操作で目押しするタイミングが案内されることになる。
次に、中操作ボタン80bが停止操作されると、図30に示すように、中央の回転リール510bの回転が停止し、例えば、中央の識別図柄が「7」で停止表示された状態となる。そして、中央の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。
続いて、右操作ボタン80cが停止操作されると、図31に示すように、右側の回転リール510cの回転が停止し、この場合は、「7−7−7」の大当たり態様で3つの識別図柄が停止表示された状態となる。そして、右側の可動体610の右腕610aの上げ下げ動作が停止する。
このように、他の実施形態では、主制御回路60で抽選される確率状態が高確率状態であるか低確率状態であるかに応じて、液晶表示装置32の第2領域32Bが(完全に)通常表示状態から透過表示状態に切り替わるか否かが異なる。
したがって、他の実施形態によれば、液晶表示装置32の第2領域32Bの3つの分割領域32B1、32B2、32B3が全て通常表示状態から透過表示状態に切り替わるか否かによって、現在の確率状態が高確率状態にあるのか、それとも、低確率状態にあるのかを推測できるという、インパクトのある演出表示を行うことができる。
また、他の実施形態では、液晶表示装置32の第2領域32Bの3つの分割領域32B1、32B2、32B3のうちどの分割領域32B1、32B2、32B3が透過表示状態に切り替わるかに応じて、透過表示状態の第2領域32Bに出現する可動体610の可動態様が異なる。
例えば、左側と中央の識別図柄を停止表示させた直後に全ての分割領域32B1、32B2、32B3が透過表示状態に切り替わって、3つの可動体610、610、610が同時に出現する場合は、右側の可動体610が右腕610aを上げ下げする態様で出現し、左側と中央の可動体610、610はいずれも腕601aを下げたままの態様で出現する。
一方、左側の識別図柄を停止表示させた直後に左側と中央の分割領域32B1、32B2が透過表示状態に切り替わって、左側と中央の可動体610、610が同時に出現する場合は、中央の可動体610が右腕610aを上げ下げする態様で出現し、左側の可動体610は腕601aを下げたままの態様で出現する。
したがって、他の実施形態によれば、透過表示状態の第2領域32Bが通常表示状態から透過表示状態に切り替わった場合に、どの分割領域32B1、32B2、32B3が透過表示状態に切り替わるのかによって、可動体610、610、610の出現時の態様(右腕510aを上げ下げする態様や、右腕510aを下げたままの態様)を異ならせて、インパクトのある演出表示を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述したものに限るものではない。上述した各実施形態においては、左手で発射ハンドル26を操作するが、発射ハンドル26を右側に設け、右手で発射ハンドル26を操作するものであっても本発明は適用可能である。
なお、上述した各実施形態においては、第1種パチンコ遊技機を例に挙げたが、これに限らず、第1種パチンコ遊技機と、羽根モノ、ヒコーキモノと称される第2種パチンコ遊技機との両方を備えたパチンコ遊技機、その他別の態様であってもよい。
また、上述した各実施形態においては、3つの可動体を全て花火師の可動体610、610、610としたが、複数種類の可動体を混在させて用いてもよい。さらに、上述した各実施形態においては、3つの可動体610、610、610を用いる構成について説明したが、可動体の数は複数であれば3つに限らず任意である。
さらに、上述した各実施形態においては、液晶表示装置32の第1領域32Aや第2領域32Bを3つの分割領域32A1、32A2、32A3、32B1、32B2、32B3に区分し、通常表示状態から透過表示状態への切り替えを、各分割領域32A1、32A2、32A3、32B1、32B2、32B3毎に独立して行う場合の構成について説明した。しかし、第1領域32Aや第2領域32Bをそれぞれ複数に区分せず全体で通常表示状態から透過表示状態に切り替える構成とすることもできる。
また、上述した各実施形態においては、液晶表示装置32の第1領域32Aや第2領域32Bを通常表示状態から透過表示状態に切り替える場合の構成について説明したが、透過表示状態から通常表示状態に切り替える構成としても良い。その場合には、機械的な制約がある回転リール装置500による識別図柄の変動表示及び停止表示から、任意の事象の発生をきっかけとして、回転リール装置500のような制約がない液晶表示装置32の第1領域32Aによる識別図柄の変動表示及び停止表示に切り替わる。そのため、識別図柄の変動表示及び停止表示の形態に、任意の事象の発生をきっかけとして新たな変化を加えるなどの演出を行うことができるようになる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、主に、
遊技球が転動する遊技領域に光透過性部分を有する遊技盤と、
所定の条件を満たしたときに、識別情報の変動表示及び停止表示が行われる表示手段と、
前記表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
前記表示手段に変動表示された識別情報を、遊技者による停止操作によって停止表示させる停止操作手段と、
遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記表示手段において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させるスロットゲームを実行する制御を行うスロットゲーム実行制御手段と、
前記第1表示手段の背面側に可動自在に配置された可動体と、
前記遊技領域の特定領域を遊技球が通過した際に、遊技者にとって有利な遊技状態へ移行するか否かの大当たり抽選を、該特別遊技の当選確率が相対的に高い高確率状態と前記当選確率が相対的に低い低確率状態とを含む複数の確率状態で行う大当たり抽選手段と、
を備えており
前記表示手段は、
前記遊技盤の背面側に設けられ、背後が視認可能な透過表示状態と背後が視認不可能な通常表示状態とに切替可能に構成された切替表示部分を前記遊技盤の前記光透過性部分の背後に有し、前記通常表示状態の前記切替表示部分のうち少なくとも一部において識別情報の変動表示及び停止表示が行われる第1表示手段と、
前記第1表示手段の前記切替表示部分の背面側に配置され、識別情報の変動表示及び停止表示が機械的に行われる第2表示手段と、
を有しており、
前記可動体は、前記切替表示部分の背面側に配置されており、
前記表示制御手段は、
前記切替表示部分のうち前記第2表示手段の前方に位置する第1領域を、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記透過表示状態及び前記通常表示状態の相互間で切り替える制御と、
前記切替表示部分のうち前記可動体の前方に位置する第2領域を、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記透過表示状態及び前記通常表示状態の相互間で切り替える制御と、
を行い、
前記スロットゲーム実行制御手段は、
前記第1領域が前記通常表示状態であるときに、遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記第1領域において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させる制御と、
前記第1領域が前記透過表示状態であるときに、遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記第2表示手段において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させる制御と、
を行う、
ことを特徴とする遊技機
であるが、遊技盤、表示手段(第1表示手段、第2表示手段)、表示制御手段、停止操作手段、スロットゲーム実行制御手段、可動体、大当たり抽選手段などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。
なお、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の概観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の概観を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の概観を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の概観を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機における回転リール装置の要部概観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機における回転リール装置及び可動装置の配置を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の各回転リールの識別図柄の配置を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機における可動装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の可動装置の機構及び動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において構成される主制御回路および副制御回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において参照される特別図柄決定テーブルを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において参照される演出内容決定テーブルを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面の一例を示す遊技盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面と可動装置の可動状態との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面の一例を示す遊技盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面と可動装置の可動状態との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面と可動装置の可動状態との関係を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ遊技機において参照される表示画面と可動装置の可動状態との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面の一例を示す遊技盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面の一例を示す遊技盤の正面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の液晶表示装置による表示画面の一例を示す遊技盤の正面図である。
符号の説明
10 パチンコ遊技機
14 遊技盤
25 始動口
26 発射ハンドル
32 液晶表示装置
32a 表示領域
32b 切替表示領域
32A 第1領域
32A1、32A2、32A3、32B1、32B2、32B3 分割領域
32B 第2領域
33 普通図柄表示器
34a、34b、34c、34d 特別図柄保留ランプ
35 特別図柄表示器
39 大入賞口
40 シャッタ
48 普通電動役物
60 主制御回路
66 メインCPU
68 メインROM
70 メインRAM
80 操作ボタン
104 カウントセンサ
106、108、110、112 一般入賞球センサ
116 始動入賞球センサ
118 普通電動役物ソレノイド
120 大入賞口ソレノイド
122 発射停止スイッチ
126 発射・払出制御回路
130 発射装置
200 副制御回路
206 サブCPU
208 サブROM
210 サブRAM
240 駆動制御回路
250 表示制御回路
500 回転リール装置
510a、510b、510c 回転リール
600 可動装置
610 可動体

Claims (4)

  1. 遊技球が転動する遊技領域に光透過性部分を有する遊技盤と、
    所定の条件を満たしたときに、識別情報の変動表示及び停止表示が行われる表示手段と、
    前記表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
    前記表示手段に変動表示された識別情報を、遊技者による停止操作によって停止表示させる停止操作手段と、
    遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記表示手段において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させるスロットゲームを実行する制御を行うスロットゲーム実行制御手段と、
    前記第1表示手段の背面側に可動自在に配置された可動体と、
    前記遊技領域の特定領域を遊技球が通過した際に、遊技者にとって有利な遊技状態へ移行するか否かの大当たり抽選を、該特別遊技の当選確率が相対的に高い高確率状態と前記当選確率が相対的に低い低確率状態とを含む複数の確率状態で行う大当たり抽選手段と、
    を備えており
    前記表示手段は、
    前記遊技盤の背面側に設けられ、背後が視認可能な透過表示状態と背後が視認不可能な通常表示状態とに切替可能に構成された切替表示部分を前記遊技盤の前記光透過性部分の背後に有し、前記通常表示状態の前記切替表示部分のうち少なくとも一部において識別情報の変動表示及び停止表示が行われる第1表示手段と、
    前記第1表示手段の前記切替表示部分の背面側に配置され、識別情報の変動表示及び停止表示が機械的に行われる第2表示手段と、
    を有しており、
    前記可動体は、前記切替表示部分の背面側に配置されており、
    前記表示制御手段は、
    前記切替表示部分のうち前記第2表示手段の前方に位置する第1領域を、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記透過表示状態及び前記通常表示状態の相互間で切り替える制御と、
    前記切替表示部分のうち前記可動体の前方に位置する第2領域を、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記透過表示状態及び前記通常表示状態の相互間で切り替える制御と、
    を行い、
    前記スロットゲーム実行制御手段は、
    前記第1領域が前記通常表示状態であるときに、遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記第1領域において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させる制御と、
    前記第1領域が前記透過表示状態であるときに、遊技者による前記停止操作手段の停止操作により、前記第2表示手段において変動表示された識別情報を所定の態様で停止表示させる制御と、
    を行う、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じて、前記第2領域の前記通常表示状態から前記透過表示状態への切り替えの有無が異なる制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1表示手段及び前記第2表示手段はそれぞれ、複数の識別情報の変動表示及び停止表示が行われるように構成されており、前記可動体は前記第1表示手段及び前記第2表示手段のそれぞれにおいて変動表示及び停止表示される各識別情報に対応するように複数設けられており、前記第2領域は、前記各可動体に対応して複数の分割領域に区分されており、前記表示制御手段は、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じた内容で、前記各分割領域を前記通常表示状態及び前記透過表示状態の相互間で個別に切り替える制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記表示制御手段は、前記各分割領域を全て前記通常表示状態から前記透過表示状態に切り換えて、前記第2領域の前記通常表示状態から前記透過表示状態への切り替えを完了させるか否かが、前記確率状態又は前記大当たり抽選の抽選結果に応じて異なる制御を行うことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176036A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2015091515A (ja) * 2015-02-18 2015-05-14 株式会社三共 遊技機
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