JP2009106175A - 超高圧処理装置 - Google Patents

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Takao Fujikawa
隆男 藤川
Chikakazu Kishi
新和 岸
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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら正確に圧力容器内(圧媒)の圧力を計測できるようにする。
【解決手段】圧媒に浸された処理体3が内部に収納される円筒状の圧力容器2と、この圧力容器2に出退自在に挿入され圧媒を圧縮する加圧手段4とを備えた超高圧処理装置1において、圧力容器2の外側の表面14の歪み量から圧力容器2の内圧を計測する内圧計測手段5を備えている。内圧計測手段5は、圧力容器2の外周部に設けられてその表面14の歪みを計測する歪み計測部18を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、400MPa以上の圧媒(例えば、高圧の液体)を用いて、天然の生物に由来する食品や医療材料等の処理体を圧力容器内で高圧処理するための超高圧処理装置に関するものである。
近年、食品の分野では高付加価値化の観点および保存期間の長期化等の観点から、従来の加熱殺菌処理に替わって、数百MPaの高圧処理を施すことにより、熱による食品成分の変性を最小限に留めつつ殺菌を行って、風味などに代表される食品の付加価値を高める高圧処理技術が注目を浴びている。また、再生医療に使用される自己組織再生のための足場材(scaffold)をミニブタ等の人以外の生物の組織から製造する技術において、細胞質の死滅化処理として高圧処理技術の適用が検討されている.
このような高圧処理では、従来、400MPa程度の圧力が使用されてきたが、最近では600MPa或いはそれ以上の圧力の適用が検討されており、特に、再生医療用の足場材の製造においては、1000MPaもの高い圧力の適用が検討されているのが実情である。
このように、高圧処理における圧力の上昇に伴い、処理体が収納される圧力容器や圧媒の圧力を増加させる増圧機(ポンプ)等の耐圧機器の疲労寿命を長くするという設計が一段と難しくなってきており、特に処理圧が600MPa以上となると短寿命が顕著になってきている。これを改良する方法として特許文献1に示す超高圧処理装置が提案されている。
この特許文献1の超高圧処理装置は、圧力容器内にピストン又はプランジャーを押込むことにより圧力容器内の圧媒を油圧式で直接加圧するピストン型又はプランジャー型のものである。ピストン型又はプランジャー型の超高圧処理装置では、圧力容器については疲労寿命への配慮が必要ではあるが、圧力容器以外の耐圧機器類や部品の数が少ないことから、圧力容器が寿命に到達した時点で圧力容器のみを交換すれば良く、設備の償却コストの低減という観点から工業生産に向いている。
このようなピストン型又はプランジャー型の超高圧処理装置では、圧力容器内の圧力を計測するにあたっては、ピストン又はプランジャーを押す圧力(一次側の圧力)に、ピストンの受圧面積と圧力容器側のピストンの受圧面積の比を乗じることにより圧力容器の圧力を算出していた。即ち、圧力容器内の圧力は、次の式(1)、式(2)で示される。
Figure 2009106175
特開平6−327417号公報(図1、図2)
従来のピストン型又はプランジャー型の超高圧処理装置においては、式(1)及び式(2)に示したように、ピストンあるいはプイランジャーのシールリングでの摩擦があるため、圧力容器内の圧力を求める際に摩擦力が誤差となり、またこの摩擦力がピストンを押し込む時と引き下げる時とで逆向きになることが問題となる。
例えば、A1=900cm2、A2=100cm2、P2=700MPa、S=31.4cm2、μ=0.1とすると、押込み時の油圧P1は80.22MPa、引上げ時の油圧P1は75.33MPaとなり、両者に4.89MPaの違いが生じ、これは±4.7%の誤差が発生することに相当する。
実際には、摩擦係数が圧力の上昇とともに増加する傾向にあるためにさらに大きな誤差が発生する可能性がある。シーリングでの摩擦力の影響は、摩擦係数が低いテフロン(登録商標)(摩擦係数0.1)のような材料を使用しても、圧力容器内の圧力に対して圧力換算で±4〜7%にもなるために、結果として処理条件を精密に制御することが困難になる。
また、圧力容器内の圧力を所定の圧力に加圧するためにピストンを押込んで加圧し、その圧力を保持している過程では、一次側の油圧の温度が熱の放出により低下することがある。このような場合は、シールリングの摩擦力により、ピストン自体は同じ位置に留まっているため、一次側の体積変化が起こらず、一次側の油圧の圧力が低下する。
ここで、式(1)、式(2)を用いて圧力容器内の圧力を算出しようとすると、実際には圧力容器内の圧力は変化していないにもかかわらず、油圧により圧力を換算しているために、圧力容器内の圧力も低下しているように表示されてしまうという不都合がある。
即ち、加圧時と減圧時の摩擦力の作用方向の転換により、実際の圧力容器内圧力と油圧と関係はヒステリシス現象を呈することになる。
これを回避するための手段としては、例えば、図8に示すように、圧力容器100を下側から閉鎖する下蓋部101に圧媒102が導入される流通路103を設けて、この流通路103に配管104を接続して、配管104内の圧力を圧力計105を介して計測する方法が考えられる。
しかしながら、この方法では、長期間に亘って配管104内に圧媒102が滞留し配管104の腐食等の原因になると共に、配管104や圧力計105を高圧に耐え得る構造としなければならず、装置全体が複雑で大きなものとなる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構造でありながら正確に圧力容器内(圧媒)の圧力を計測できる超高圧処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
すなわち、本発明は、圧媒に浸された処理体を内部に収納する円筒状の圧力容器と、この圧力容器に出退自在に挿入され前記圧媒を圧縮する加圧手段とを備えた超高圧処理装置において、前記圧力容器の外側表面の歪み量から当該圧力容器の内圧を計測する内圧計測手段を備えている点にある。
前記内圧計測手段は、前記圧力容器の外周部に設けられてその表面の歪みを計測する歪み計測部を備えていることが好ましい。或いは、前記内圧計測手段は、前記圧力容器の端面部に設けられてその表面の歪みを計測する歪み計測部を備えていることが好ましい。
前記圧力容器を覆うように、当該圧力容器を冷却するための水冷ジャケットが設けられていることが好ましい。
前記歪み計測部は、4枚の抵抗線歪ゲージからホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部を備え、前記ホイートストンブリッジ回路部は、圧力容器の周方向に沿って前記外周部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージと、圧力容器の軸方向に沿って前記外周部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージとを備えていることが好ましい。
前記歪み計測部は、4枚の抵抗線歪ゲージからホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部を備え、前記ホイートストンブリッジ回路部は、圧力容器の周方向に沿って前記端面部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージと、圧力容器の径方向に沿って前記側面部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージとを備えていることが好ましい。前記抵抗線歪ゲージには、温度補償機能が備えられていることが好ましい。
本発明によれば、簡単な構造でありながら正確に圧力容器内(圧媒)の圧力を計測することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1、2は、本発明の第1実施形態に係る超高圧処理装置を示している。
超高圧処理装置1は、例えば、400MPa以上の圧媒(圧力媒体)で圧力容器2内に配置された食品や医療材料等の処理体3を加圧処理するものである。この超高圧処理装置1は、圧力容器2と、加圧手段4と、内圧計測手段5とを備えている。
圧力容器2は、筒状に形成された厚肉容器であって、内側からの圧力に応じて径方向又は軸方向に弾性的な変形するものである。この圧力容器2には、その軸芯と同一軸芯上に貫通した貫通孔6が設けられている。貫通孔6の下部に位置する下部開口部6aには、当該下部開口部6aを閉鎖する下蓋7が挿入されている。下蓋7であって、圧力容器2の貫通孔6の内壁との接触部7aにはシーリング8が設けられている。下蓋7と圧力容器2の貫通孔6の内壁との間に、処理体3、圧媒が入れられる収納室9が形成されている。圧媒としては、処理体3に静水圧で圧力を伝えるために、亜硝酸ナトリウム等の溶融塩やシリコン油等の液体が用いられている。
加圧手段4は、圧力容器2の上部に配置された油圧ラム10を有している。油圧ラム10のピストンロッド11の下部側は圧力容器2の貫通孔6に嵌め込み可能となっており、当該ピストンロッド11の下部により圧力容器2の収納室9に収納された圧媒が圧縮されるようになっている。
詳しくは、ピストンロッド11の上部側は油圧ラム10のシリンダ12内に挿入され、シリンダ12内の油圧により上下移動自在となっている。ピストンロッド11の下部側は圧力容器2の貫通孔6の上部に位置する上部開口部6bを介して圧力容器2内に挿入され、当該ピストンロッド11の下部の下面において収納室9の圧媒を押圧するようになっている。
ピストンロッド11の下部には、ピストンロッド11を圧力容器2に挿入した際に貫通孔6の内壁と摺動するシーリング13が設けられている。
圧力容器2の外側には、当該圧力容器2の表面14の外周部15を覆うように圧力容器2よりも大径に形成された筒状の水冷ジャケット16が設けられている。水冷ジャケット16の内壁と圧力容器2の表面14の外周部15との間には、冷却媒体が流通する流通路17が形成されている。この流通路17に冷却媒体を流通させることにより、圧力容器2は外側から冷却されるようになっている。なお、処理温度が室温より高い場合には、この水冷ジャケット16に温水等の熱媒体を流通させることが好ましい。
内圧計測手段5は、ピストンロッド11により収納室9の圧媒が加圧された際にその加圧力によって膨らんだ圧力容器2の歪み量により、圧力容器2の内圧、即ち、圧力容器2内の圧媒の圧力を計測するものである。
図1、2に示すように、内圧計測手段5は、圧力容器2の表面14の歪みを計測する歪み計測部19を備えている。
歪み計測部19は、圧力容器2の表面14の外周部15(側面)において、圧力容器2の軸方向中央部又は中央部よりも下側の範囲、即ち、収納室9に近い側に設けられている。この歪み計測部19は、表面14の外周部15に貼り付けられた4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4からホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部19Aを有している。
抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4は表面14の歪みに応じて抵抗が変化する抵抗素子から構成されている。この抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4は温度補償機能(自己温度補償)が備えられているものである。
図2に示すように、ホイートストンブリッジ回路部19A(歪み計測部19)において、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち、2枚の抵抗線歪ゲージR1、R3は、互いに軸方向(図2上下方向)に間隔をあけて配置され、抵抗線歪ゲージR1、R3の歪み検出方向が左右に向く(周方向に向く)ように、それぞれの抵抗線歪ゲージR1、R3が接着剤等により圧力容器2の周方向に沿って外周部15に貼り付けられている。
説明の便宜上、外周部15(側面)において、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち、歪み検出方向が左右に向くように配置された(横向きに配置された)抵抗線歪ゲージR1、R3のことを横抵抗線歪ゲージということがある。
ホイートストンブリッジ回路部19A(歪み計測部19)において、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち他の2枚の抵抗線歪ゲージR2、R4は、互いに周方向(図2左右方向)に間隔をあけて配置され、抵抗線歪ゲージR2、R4の歪み検出方向が上下に向くように、それぞれの抵抗線歪ゲージR2、R4が接着剤等により圧力容器2の軸方向に沿って外周部15の表面14に貼り付けられている。
説明の便宜上、外周部15(側面)において、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち、歪み検出方向が上下に向くように配置された(縦向きに配置された)抵抗線歪ゲージR2、R4のことを縦抵抗線歪ゲージということがある。
圧力容器2の表面14の外周部15において、横抵抗線歪ゲージR1、R3と縦抵抗線歪ゲージR2、R4とは近接して配置され、横抵抗線歪ゲージR1、R3の間に縦抵抗線歪ゲージR2、R4が配置されている。
第1横抵抗線歪ゲージR1と第1縦抵抗線歪ゲージR2との第1接点と、第2横抵抗線歪ゲージR3と第2縦抵抗線歪ゲージR4との第2接点とに基準電圧が印加される入力端子20が設けられている。
また、第1横抵抗線歪ゲージR1と第2の縦抵抗線歪ゲージR4との第3接点と、第1縦抵抗線歪ゲージR2と第2横抵抗線歪ゲージR3との第4接点とに歪みにより変化した電圧を出力する出力端子21が設けられている。
処理体3の高圧処理を行うにあたっては、まず、収納室9に圧媒を入れると共に処理体3を収納室9に入れて圧媒に浸し、油圧ラム10のピストンロッド11を加圧方向、即ち、下側に移動させ、収納室9内の圧媒を圧縮して処理体3に均等な圧力をかける。圧媒が圧縮されると圧媒の圧力が増加し、処理体3にかかる圧力が増加すると共に、収納室9内の内壁にかかる圧力が増加し、圧力容器2は圧力増加に伴って周方向或いは軸方向(上下方向)に変形、即ち、膨張することになる。
そして、圧力容器2の膨張に伴って外周部15の周方向に歪みが生じると横抵抗線歪ゲージR1、R3の抵抗値が変化し、外周部15の軸方向に歪みが生じると縦抵抗線歪ゲージR2、R4の抵抗値が変化する。
これら横抵抗線歪ゲージR1、R3の抵抗値の変化及び縦抵抗線歪ゲージR2、R4の抵抗値の変化によって、入力端子20にかけた基準電圧と、出力端子21から出力する出力電圧との偏差が変化する。偏差の変化により圧力容器2の内圧、即ち、圧媒の圧力を計測することができる。例えば、基準電圧と出力電圧とを圧力換算装置24(図1参照)に入力して、圧力換算装置24で当該基準電圧と出力電圧との電圧の偏差に基づき圧力に換算することによって圧力容器2の内圧が計測できる。なお、圧媒の圧力と電圧偏差との関係を予め測定しておき、圧力換算の際に予め測定した圧媒の圧力と電圧偏差との関係を用いることにしている。
本発明によれば、内圧計測手段5によって、圧媒の圧力の増減により変化する圧力容器2の表面14の歪み量を用いて圧媒の圧力を計測しているため、従来のようにシーリング13の摩擦による影響、即ち、ヒステリシスの影響がなく、圧媒の圧力を正確に測定することが可能である。特に、圧力容器2の表面14の外周部15に、表面14の歪みを計測する歪み計測部19を設けているため、他の部分に歪み計測部19を設けた場合に比べて、圧媒の圧力増減の影響を歪み量として検出し易く、この点からも、圧媒の圧力を正確に測定することができる構成である。
しかも、本発明によれば、圧力容器2の周方向に沿って2枚の抵抗線歪ゲージR1、R3を外周部15に設けているため、圧媒の圧力増減の影響が最も出現し易い部分の変形量(歪み量)を精度良く検出することができる。
さらに、本発明によれば、圧力容器2の軸方向に沿って2枚の抵抗線歪ゲージR2、R4を外周部15に設けているため、圧媒の圧力増減の影響が出現する部分の変形量を精度良く検出することができ、周方向に設けた2枚の抵抗線歪ゲージR1、R3と合わせれば、圧媒の圧力増減の影響を最も反映した歪み量を検出可能となる。
本発明によれば、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4でホイートストンブリッジ回路を構成して、表面14の外周部15を囲んでいるので、囲まれた範囲の歪み量を精度良く検出することができる。
[第2実施形態]
図3は、圧力容器2の表面14の外周部15に設けた歪み計測部19の変形例を示したものである。この歪み計測部19は、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4からホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部19Bを備えている。
図3に示すように、ホイートストンブリッジ回路部19Bにおいて、表面14の外周部15に貼り付ける4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち、横向きに配置する2枚の抵抗線歪ゲージR1、R3を同一の周方向に並べ、縦向きに配置する2枚の抵抗線歪ゲージR2、R4を同一軸芯方向に並べている。
詳しくは、圧力容器2の表面14の外周部15において、第1横抵抗線歪ゲージR1と第2横抵抗線歪ゲージR3とを周方向に離間して配置すると共に、第1横抵抗線歪ゲージR1と第2横抵抗線歪ゲージR3とが互いに外周部15の同一周上に並ぶように、両者の横抵抗ゲージを周方向に延びる周ラインL1上に配置する。
また、圧力容器2の表面14の外周部15において、第1縦抵抗線歪ゲージR2と第2縦抵抗線歪ゲージR4とを軸方向に離間して配置すると共に、第1縦抵抗線歪ゲージR2と第2縦抵抗線歪ゲージR4とが互いに外周部15の同一軸上に並ぶように、両者の縦抵抗ゲージを軸方向に延びる軸ラインL2上に配置する。
本発明によれば、第1横抵抗線歪ゲージR1と第2横抵抗線歪ゲージR3との2つを周ラインL1上に配置したので、それぞれの第1横抵抗線歪ゲージR1及び第2横抵抗線歪ゲージR3によって、圧力容器2の同一の上下位置での歪み量を検出することができる(同一周上の歪みを検出できる)。
また、本発明によれば、第1縦抵抗線歪ゲージR2と第2縦抵抗線歪ゲージR4との2つを軸ラインL2上に配置したので、それぞれの第1縦抵抗線歪ゲージR2及び第2縦抵抗線歪ゲージR4によって、圧力容器2の同一の幅位置に対する歪み量を検出することができる(同一軸上の歪みを検出できる)。
したがって、検出した歪み量から圧媒の圧力に変換する際に、例えば、抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4の貼り付け位置による補正を行うことなく、簡単に、検出した歪み量から圧媒の圧力に求めることが可能である。
[第3実施形態]
図4、5は、第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、歪み計測部19を圧力容器2の表面14の端面部22に設けたものである。この実施形態では、歪み計測部19は、圧力容器2の表面14の2つの端面部22(上端面部22a、下端面部22b)のうち収納室9に近い下端面部22bに設けられている。圧力容器2の表面14の外周部15が水冷ジャケット16で覆われている場合、抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4に接続された4本のリード線を水冷ジャケット16の外側に引き出す必要があり、そのためシール構造が必要であるが第3実施形態の構造を採用するとシール構造を設ける必要がない。
この歪み計測部19は、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4からホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部19Cを備えている。
図5に示すように、ホイートストンブリッジ回路部19Cにおいて、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち2枚の抵抗線歪ゲージR1、R3は、互いに径方向(図5上下方向)に間隔をあけて配置され、抵抗線歪ゲージR1、R3の歪み検出方向が周方向(図5左右方向)に向くように、それぞれの抵抗線歪ゲージR1、R3が接着剤等により圧力容器2の周方向に沿って周方向に下端面部22bに貼り付けられている。
下端面部22bにおいて、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち、歪み検出方向が周方向に向くように配置された(横向きに配置された)抵抗線歪ゲージR1、R3のことを横抵抗線歪ゲージということがある。
4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち他の2枚の抵抗線歪ゲージR2、R4は、互いに周方向に間隔をあけて配置され、抵抗線歪ゲージR2、R4の歪み検出方向が径方向(厚み方向)に向くように、それぞれの抵抗線歪ゲージR2、R4が接着剤等により圧力容器2の外周部15に貼り付けられている。
下端面部22bにおいて、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち、歪み検出方向が径方向(厚み方向)に向くように配置された抵抗線歪ゲージR2、R4のことを前後抵抗線歪ゲージということがある。
圧力容器22の表面14の下端面部22bにおいて、横抵抗線歪ゲージR1、R3と前後抵抗線歪ゲージR2、R4とは近接して配置され、横抵抗線歪ゲージR1、R3の間に前後抵抗線歪ゲージR2、R4が配置されている。
処理体3の高圧処理を行った際に、圧力容器2の膨張に伴って表面14の周方向に歪みが生じると横抵抗線歪ゲージR1、R3の抵抗値が変化し、表面14の厚み方向に歪みが生じると前後抵抗線歪ゲージR2、R4の抵抗値が変化する。これら横抵抗線歪ゲージR1、R3の抵抗値の変化及び前後抵抗線歪ゲージR2、R4の抵抗値の変化によって、圧力容器2の内圧を計測することができる。
圧媒の増減の影響による歪みは、上述した圧力容器2の外周部15だけでなく端面部22にも出ることから、これを利用して圧媒の圧力を計測することができる。特に、歪み計測部19を収納室9に近い下端面部22bに設けているので、圧媒の増減の影響による歪みを検出し易く、圧媒の圧力をより正確に計測することができる。このときの圧媒の圧力と、抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4の抵抗値変化との関係は、第1実施形態と同様に予め実測しておくことが好ましい。
[第4実施形態]
図6は、圧力容器2の表面14の下端面部22bに設けた歪み計測部19の変形例を示したものである。この歪み計測部19は、4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4からホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部19Dを備えている。
図6に示すように、ホイートストンブリッジ回路部19Dにおいて、表面14の下端面部22bに貼り付ける4枚の抵抗線歪ゲージR1、R2、R3、R4のうち、横向きに配置する2枚の抵抗線歪ゲージR1、R3を同一の周方向に並べ、厚み方向に配置する2枚の抵抗線歪ゲージR2、R4を同一の厚み方向に並べている。
詳しくは、圧力容器2の表面14の下端面部22bにおいて、第1横抵抗線歪ゲージR1と第2横抵抗線歪ゲージR3とを周方向に離間して配置すると共に、第1横抵抗線歪ゲージR1と第2横抵抗線歪ゲージR3とが下端面部22bの同一周上に並ぶように、両者を周方向に延びる周ラインL3上に配置する。
また、圧力容器2の表面14の下端面部22bにおいて、第1前後抵抗線歪ゲージR2と第2前後抵抗線歪ゲージR4とを径方向に離間して配置すると共に、第1前後抵抗線歪ゲージR2と第2前後抵抗線歪ゲージR4とが下端面部22bの同一径上に並ぶように、両者を径方向に延びる径ラインL4上に配置する。
本発明は上記の実施形態に限定されない。上記実施形態では、圧力容器2の外側の表面14の歪み量を計測するにおいて、抵抗線歪ゲージを用いているが、表面14の歪みを測定できるものであればよく、ピエゾ素子を用いたセンサであっても静電容量センサであってもよい。
また、上記実施形態では、ピストンロッド11の下部にシーリング13を設けていたがこれに代え、圧力容器2の内壁の上部側にピストンロッド11と摺動するシーリング13を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、外周部15と水冷ジャケット16との間の流通路17に歪み計測部19を設けているが、この際、当然の如く、当該歪み計測部19は内部に水等が進入しないように樹脂等で防水処理がなされている。
第1実施形態の超高圧処理装置の全体構成図である。 圧力容器の表面の外周部に貼り付けた抵抗線歪ゲージの配置図である。 第2実施形態での外周部に貼り付けた抵抗線歪ゲージの配置図である。 第3実施形態の超高圧処理装置の全体構成図である。 圧力容器の表面の端面部に貼り付けた抵抗線歪ゲージの配置図である。 第4実施形態での外周部に貼り付けた抵抗線歪ゲージの配置図である。 圧力容器にシーリングを設けた超高圧処理装置の全体構成図である。 従来例の超高圧処理装置の全体構成図である。
符号の説明
1 超高圧処理装置
2 圧力容器
3 処理体
5 内圧計測手段
18 歪み計測部
R1 抵抗線歪ゲージ
R2 抵抗線歪ゲージ
R3 抵抗線歪ゲージ
R4 抵抗線歪ゲージ

Claims (7)

  1. 圧媒に浸された処理体を内部に収納する円筒状の圧力容器と、この圧力容器に出退自在に挿入され前記圧媒を圧縮する加圧手段とを備えた超高圧処理装置において、
    前記圧力容器の外側表面の歪み量から当該圧力容器の内圧を計測する内圧計測手段を備えていることを特徴とする超高圧処理装置。
  2. 前記内圧計測手段は、前記圧力容器の外周部に設けられてその表面の歪みを計測する歪み計測部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の超高圧処理装置。
  3. 前記内圧計測手段は、前記圧力容器の端面部に設けられてその表面の歪みを計測する歪み計測部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の超高圧処理装置。
  4. 前記圧力容器を覆うように、当該圧力容器を冷却するための水冷ジャケットが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の超高圧処理装置。
  5. 前記歪み計測部は、4枚の抵抗線歪ゲージからホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部を備え、前記ホイートストンブリッジ回路部は、圧力容器の周方向に沿って前記外周部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージと、圧力容器の軸方向に沿って前記外周部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の超高圧処理装置。
  6. 前記歪み計測部は、4枚の抵抗線歪ゲージからホイートストンブリッジ回路を構成してなるホイートストンブリッジ回路部を備え、前記ホイートストンブリッジ回路部は、圧力容器の周方向に沿って前記端面部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージと、圧力容器の径方向に沿って前記側面部に設けられた2枚の抵抗線歪ゲージとを備えていることを特徴とする請求項3に記載の超高圧処理装置。
  7. 前記抵抗線歪ゲージには、温度補償機能が備えられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の超高圧処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019009948A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 株式会社日立製作所 事故点評定装置
JP2021131309A (ja) * 2020-02-20 2021-09-09 株式会社立川製鑵 容器の漏れの検査装置及び検査方法
WO2023243286A1 (ja) * 2022-06-13 2023-12-21 株式会社神戸製鋼所 加圧装置

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