JP2009105025A - 導光体及び導光体を用いた面光源装置 - Google Patents

導光体及び導光体を用いた面光源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】着色のない白色の照明を実現する導光体及び導光体を用いた面光源装置を提供する。
【解決手段】導光体材料に着色料を混合して色を補正した導光体及び1つ以上の光源の光を面状に変換して出射する面光源装置であり、前記導光体、前記導光体近傍に配置する少なくとも1つの光源、前記導光体の表面に接して配置する少なくとも1つの拡散及び/又は屈折及び/又は回折を目的とした光制御部材からなる面光源装置であり、上記着色料としては、青色が好ましい。また面光源装置においては、導光体の反射面に接して反射材を配置することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源から出射された光を導く導光体と、この導光体を用いて液晶表示素子や液晶表示装置などを背面から照明する面光源装置に関する。
従来、携帯電話機などの液晶表示装置を照明するため、光源から出射された光を液晶表示装置に導く導光体及びこの導光体を備え液晶表示装置を背面から照明する面光源装置が提供されている。
従来の導光体としては下記特許文献1に開示されているものがある。図15(a)は従来の導光体の斜視図であり、図15(b)はその上面図である。図中には、例えば、二つの光源120も同時に示す。導光体110は、例えば、ポリメチルメタクリレート又はポリカーボネートのような透明な材料からなり、略板状の平坦な形状を有している。そして、上面及び下面をそれぞれ出射面112及び反射面113とし、一つの側面を入射面111としている。
反射面113には、入射面111から入射された光を出射面112に向けて反射するために複数の偏向パターン素子114による偏向パターンが形成されている。このように、側面にある入射面111から入射された光を主面にある出射面112から出射する導光体110をサイドエッジ方式の導光体と称し、携帯電話機等において広く使用されている。
ここで偏向パターン素子114は相互に間隔をあけて配置されており、その長手方向が、光源120からの光の進行方向に対して垂直となっている。複数の光源120が互いに離れて配置されている場合には、各光源120に対応する領域に反射面113を分割し、各領域ごとに対応する光源120からの光の進行方向に垂直となるように偏向パターン素子114を配置する。
光源120から出射された光は、入射面111から導光体110に入射し、反射面113に形成された偏向パターン素子114の長手方向で反射した場合は、出射面112の方向に偏向され、出射面112から出射される。また、偏向パターン素子114の短手方向で反射した場合は、光の進行方向が変更されるので、光源120の指向性を弱める拡散効果として働き、輝線の発生を抑制する。すなわちこの場合、偏向パターン素子114は、出射面112の方向に偏向する反射機能と、輝線発生を抑止する拡散機能とを兼ねている。
この方式では、偏向パターン素子114が間隔をあけて配置されているため、長手方向の反射面で偏向する効率が低く、光源120からの出射光の利用効率が低くなるという問題がある。また光源120が複数の場合、図1(b)のように偏向パターン素子114の配置が非常に複雑となり、作製が困難となる。
図16は、従来の導光体及び面光源装置の使用態様を示す概略図である。導光体110は、液晶表示装置140の直下に、出射面112が液晶表示装置140の下面141に対向するように配置される。導光体110には、光源120から出射された光が入射面111から入射される。
入射面111から導光体110に入射された光は、出射面112に対向する反射面113に形成された偏向パターン素子114によって偏向して反射されて液晶表示装置140の方向に立ち上げられ、出射面112から出射される。
一方、従来、レーザ光をディフューザが備えられた矩形の開口を介して感光フィルムに導き、そして露光し、多数のスペックルをランダムに形成してなるホログラムが提供されている(例えば、特許文献2及び3参照)。このホログラムにおいて、スペックルは略楕円形状を有し、楕円の長軸と短軸は、開口の矩形の短辺と長辺とフーリエ変換の関係を有する。このホログラムレーザ光を入射すると、レーザ光は各スペックルによって散乱され、露光の際に用いられた矩形状の開口を再現する。このようなホログラムを用いることで、入射光を異方的に拡散することができる。
ところで、携帯電話機などの液晶表示装置を照明するために使用される導光体及び面光源装置は、白色の照明であることを望まれるが、従来の導光体及び面光源装置では、特に光路長が長い場合、着色して白色ではなくなる場合がある。
この現象の原因は、光源自体の着色、導光体材料の着色、導光体と空気層との界面で光が反射する際の波長分散などが考えられる。このような着色の対策として、特許文献4が挙げられる。また逆に積極的に着色する方法として特許文献5が挙げられる。
特許第3151830号公報 米国特許第5,365,354号明細書 米国特許第5,534,386号明細書 特開2006−236749号公報 特開2004−117594号公報
本発明は、前述の実情を鑑みてなされたものであって、着色のない白色の照明を実現する導光体及び導光体を用いた面光源装置を提供することを目的とするものである。
前述の課題を解決するため、本発明に係る導光体は、導光体材料に着色料を混合して色を補正する(1)。この場合、着色料は、青色であるのが好ましい(2)。
本発明の導光体は、光源からの光を入射するための入射面及び/又は光を出射するための出射面及び/又は反射面に1つ以上の凹又は凸形状の光制御部を有するのが好ましい(3)。また、光制御部の形状は、連続的又は断続的な、直線状若しくは曲線状のプリズム形状であり、該プリズムの断面が三角形であるのが好ましい(4)。
本発明の導光体の光制御部の形状が、球の一部、円錐、三角錐、四角錐、円柱、三角柱又は四角柱のいずれかであるのが好ましい(5)。また、光制御部が、ホログラムパターンであってもよい(6)。さらに、光制御部の密度が、光源からの距離に応じて変化するのが好ましい(7)。
本発明に係る面光源装置は、1つ以上の光源の光を導光体を用いて面状に変換して出射する面光源装置であり、導光体が前記(4)〜(7)のいずれかに記載の導光体と、前記導光体近傍に配置する少なくとも1つの光源と、導光体の表面に接して配置する少なくとも1つの拡散及び/又は屈折及び/又は回折を目的とした光制御部材とを備えてなる(9)。また、本発明の面光源装置は、導光体の反射面に接して反射体を配置するのが好ましい(10)。
本発明に係る導光体は、前記課題を解決するために、光源からの光を入射するための入射面と、前記入射面から入射された光を反射する反射面と、前記入射面からの光及び前記反射面によって反射された光を出射する出射面と、前記入射面及び/又は出射面及び/又は反射面に設けられる1つ以上の凹又は凸形状の光制御部とを備え、前記入射面、前記反射面及び前記出射面からなる導光体材料に着色材料を混合することにより色を補正する。
この導光体は、前記着色材料が、青色であることが好ましい。また、前記光制御部の形状が、連続的又は断続的な、直線状若しくは曲線状のプリズム形状であり、該プリズムの断面が三角形であるのが好ましい。
また、前記光制御部の形状が、球の一部、円錐、三角錐、四角錐、円柱、三角柱又は四角柱のいずれかであってもよい。
この面光源装置にあって光制御部が、ホログラムパターンであってもよい。また、前記光制御部の密度が、光源からの距離に応じて変化するのが好ましい。
本発明に係る面光源装置は、前記課題を解決するために、1つ以上の光源の光を面状に変換して出射する面光源装置であって、前述した導光体と、前記導光体近傍に配置する少なくとも1つの光源と、前記導光体の表面に接して配置する少なくとも1つの拡散及び/又は屈折及び/又は回折を目的とした光制御部材とを備えてなる。前記導光体の反射面に接して反射体を配置してもよい。
本発明によれば、面光源装置から白色の照明を出すのを実現することができる。
以下、本発明に係る導光体及び面光源装置を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明においては、簡単のため、幾つかの異なる図面において共通の指示符合によって同一の部材を示す。また図面は、本発明の内容を説明するために用いられるものであり、各部の寸法の比率を正確に反映するものではない。
また、参照の便宜上、図中にxyz直交座標系を設定する。すなわち、導光体における光の進行方向に導光体の出射面又は反射面の2つの辺に沿ってx軸及びy軸を設定し、出射面の法線方向にz軸を設定する。また、z軸の正負方向を上下と称する。
図1には、本発明の一実施形態である導光体の概略を示す。図中には、光源となる4個の発光ダイオード20も同時に示す。なお光源としては図1に示すような複数の発光ダイオードのほか、冷陰極管などの蛍光管も利用できるが、発光面のz方向が短い発光ダイオードが望ましい。図1の(a)は導光体10の上面図、(b)は導光体10の正面図及び(c)は導光体10の斜視図である。
導光体10は、発光ダイオード20からの光を入射させる入射面11と、光を導光体から出射する出射面12と、入射面11からの入射光又は出射面12からの反射光を反射する反射面13とを少なくとも有する。
より詳細には、導光体10は略矩形状の上面及び下面を有する略板状の形状を有する。導光体10の材料としては例えばポリメチルメタクリレート、ポリオレフィン、ポリカーボネート、アクリルのような一定の屈折率を有する透明な材料が利用できるが、本要件を満たすものであればこれらの材料に限定されるものではない。
一実施形態にあっては、導光体及び面光源装置に、望まれている所望の色、例えば着色のない白色照明を実現するために、導光体10の材料に着色料を混ぜることで、導光体10から出射する光の色をコントロールする。導光体10の材料に混ぜる着色料の色及び割合を調整することで、導光体10からの出射光を、目的の色、例えば着色のない白色にコントロールすることができる。
着色料としては、染料や顔料などが利用できる。特に、導光体10の材料として用いられる、ポリメチルメタクリレート、ポリオレフィン、ポリカーボネート、アクリル等は、酸化などによって黄色味を帯びることが多いため、着色料として青色を帯びた着色料を用いることで、着色の少ない透明な導光体10を実現できる。これによって例えば着色のない白色の照明光が得られる。
入射面11は、反射面13及び出射面12と略直交している。入射面11に対向して略等間隔で直線状に配置された複数の発光ダイオード20から出射した光は、入射面11から導光体10に入射される。
入射面11には光制御部として導光体厚み方向に伸びるプリズムが形成されてもよく、図2に示すようにプリズム形状は断面が略三角形又は略半楕円形若しくはなめらかな波型形状であってもよい。また、プリズム形状は、連続的又は断続的な、直線状若しくは曲線状のプリズム形状でもよい。さらにその表面に微細な凹凸形状を形成してもよい。なお、反射面13は、概略、前記導光体10のxy平面と平行な下面に形成される。また、出射面12にも同様に制御部として1つ以上の凹又は凸形状が形成されてもよい。さらに、反射面13にも同様に制御部として1つ以上の凹又は凸形状が形成されてもよい。一実施形態にあっては、入射面及び反射面に前記制御部が形成されてもよい。もちろん、反射面にのみ前記制御部が形成されてもよいし、反射面及び出射面に形成されてもよい。つまり、本発明の導光体は、入射面及び/又は光を出射するための出射面及び/又は反射面に1つ以上の凹又は凸形状の光制御部を有する。もちろん、出射面、反射面の制御部の形状は、連続的又は断続的な、直線状若しくは曲線状のプリズム形状であり、該プリズムの断面が三角形であってもよい。また、光制御部の形状は、球の一部、円錐、三角錐、四角錐、円柱、三角柱又は四角柱のいずれかであってもよい。また、制御部は、ホログラムパターンでもよい。
図3は、反射面13に形成された、光の進行方向を変えるための光制御部である反射溝14を示す図である。反射溝14は入射面11に略平行な方向に形成され、入射面11から入射面11と対向する面(方向)に連続して複数形成される。反射溝14の稜線は直線状でもよいし曲線状でもよい。隣り合う溝同士の間隔は一定でもよく、変化してもよい。各々の反射溝14の、入射面11からの距離は関数で表記してもよい。隣り合う溝同士の間隔を調整することによって、導光体10の反射効率等の特性を微調整することができる。
反射溝14の大部分が光の反射に使用されるため、本実施形態のような反射溝14を形成した反射面13は、入射された光を出射面12方向に反射する効率が高く、導光体10の光利用効率を高める。
図4は、反射溝14を含む導光体10の詳細断面を示す。図4の(a)に示すように、反射溝14は、入射面11側の第1面14aと、導光体10の入射面11と対向する面側の第2面14bとを有する。出射面12に対し、第1面14aはある有限の角度α1(傾斜角度)を、第2面14bはある有限の角度α2(傾斜角度)を有する。α1とα2は全ての反射溝14において一定でもよく、一部又は全ての反射溝14において異なっていてもよい。なお図4の(b)に示すように反射溝と反射溝の間に平面部を設けてもよい。この場合、反射溝(導光体に対して凹形状)ではなく、反射隆起部(導光体に対して凸形状)でもよい。
図5は、第1面14aの作用を示す概略図である。図5に示すように、第1面14aは出射面12と角度Ψ1をなして入射面11に入射された光を、出射面12に対して角度Ψ2を成す光へ立ち上げる。すなわち、入射面11に出射面12の法線に対してある角度をなして第1面14aへ入射した光は、前記法線とのなす角度が減少して出射される。
第1面14aで立ち上げられた光は、出射面12の法線となす角度が臨界角より小さくなると出射面12から出射される(図5に於いて点x1)。第1面14aと出射面12のなす角度α1(傾斜角度)は、0.5〜45度である。
なお、第2面14bと出射面12のなす角度α2は、第2面14bが前記反射作用は有さず、反射作用の観点からはできるだけ大きい方が望ましい。第1面14aの反射作用の観点から言えば、第2面14bの角度α2は大きい方ことが望まれる。しかし、後述する導光体10を成形する際の型抜きを容易にする点から90度以下が望ましい。第2面14bと出射面12のなす角度α2は、好ましくは30〜90度であり、さらに好ましくは35〜88度である。
また、図4の(a)のように反射溝14間に平面部がない場合は、隣接する反射溝14間の間隔pは一定であることが出来、好ましくは1〜100μmであり、さらに好ましくは2〜80μmであり、さらに好ましくは5〜60μmである。なお、前記間隔pを一定にすると液晶表示素子のセル配置との干渉によってモアレが出現することがあるので、前記間隔を意図的にランダムに設定することもできる。
図4の(b)のように反射溝14間に平面部がある場合は、隣接する反射溝14間の間隔p’は、出射光分布が均一となるよう光源からの距離に応じて場所ごと変えてもよい。つまり、光制御部の密度を、光源からの距離に応じて変化してもよい。あるいは、間隔p’を一定とし、反射溝又は反射隆起部の幅pを光源からの距離に応じて場所ごと変えてもよい。この場合、反射溝の深さ又は反射隆起部の高さが場所ごとに変化することになる。
前記構成により、図5に示すように、発光ダイオード20から導光体10の入射面11に入射した光は、出射面12の法線となす角が臨界角に達するまでは出射面12と反射面13で全反射を繰り返しながら導光体10の内部を進む。出射面12は、導光体10の、xy平面と平行な上面に形成される。
出射面12には、異方性を有する異方性拡散パターンとしてのホログラムが形成されている。このホログラムは、3次元的に形成されたホログラムと区別するためにサーフェスレリーフホログラムと称される。
図6及び図7は、出射面に形成されたホログラム22の詳細を示す拡大図である。図6はホログラムを200倍に拡大した拡大図であり、図7はホログラムをさらに拡大した拡大図である。
図6に示すように、ホログラムは、200倍程度に拡大して見た場合、入射面11から入射面11と対向する面に向かう方向に沿って伸びる線状(又は非常に細い楕円状)の多数のランダムスペックル又はランダムスペックル領域(例えば、他の領域に比べて透過率が高いか又は低い領域)(ランダムな溝或いは凹凸)22aを有する。このランダムスペックル22aは、その形状及び位置がホログラム全体において一定でなく、ランダム性を有する。
後述するように、線状スペックル22aにより、ホログラムに入射した光は入射面11から入射面11と対向する面に向かう方向と比較してそれと直交する方向に強く拡散される。各方向の拡散度の拡散比は、スペックルの長軸及び短軸の寸法によって決定される。
また、スペックル22aのランダム性により、ホログラム22への入射光は、ランダムな方向へ散乱又は透過される。従って、ホログラムは、ディフューザとしての機能も有する。
図8は、ホログラムの作用を説明する概略図である。図8の(a)は、導光体10の出射面12の点P1から出射された光の強度の角度依存性を示す上面図である。図8(b)は、導光体10の出射面12の点P1から出射された光の強度分布を立体的に示す斜視図である。
導光体10の出射面12の点P1から出射された光は、出射面12に形成されたホログラムによって、楕円E1に示すようにr方向と比較してθ方向に強く拡散される。
図9は、前記出射光の強度分布を示す概略図である。図9(b)はr方向における前記出射光の強度分布を示し、図9(a)は前記θ方向における前記出射光の強度分布を示す。
上記したように、出射光はr方向と比較してθ方向に強く拡散され、θ方向に於ける拡散角Φθの半値幅Φθ0は、r方向に於ける拡散角Φの半値幅Φr0よりも十分に大きい(Φθ0>>Φr0)。
前記r方向の半値幅Φr0は、0<Φr0≦5度が望ましく、0<Φr0≦1度がより望ましい。一方、θ方向の半値幅Φθ0は、5〜70度が望ましく、5〜30度がより望ましく、5〜10度がさらに望ましい。
前記半値幅Φθ0と半値幅Φr0の比は、半値幅Φr0:半値幅Φθ0=1:180から1:3の範囲にあるのが望ましい。
なお、図8中の点C1は、参考のために、出射面12に等方的拡散素子を設けた場合に点P1から出射された光の強度分布を示す。この場合、出射面から出射された光は、円C1で表される等方的強度分布を有する。
要するに、このホログラムは、出射面12から出射される光を前記r方向に比較してθ方向へ大きく拡散して透過する。前記ホログラムの異方性拡散作用により、この導光体10においては、θ方向における一様な出射光の強度分布が実現される。これにより、出射面12からの出射光における輝線の出現が防止される。
図10は、前記等方的拡散素子を出射面に設けた場合に、出射面12からの出射光に出現する輝線を示す。反射面13に於ける連続する反射溝14によって反射された光は、視点V0に到達する多数の経路を有する。従って、視点V0から導光体10を見たとき、発光ダイオード20と視点V0を結ぶ線上に輝線BLが現れる。
本発明になる導光体10においては、出射面12に形成されたホログラム22が前記r方向に比較して前記θ方向に強く異方的に光を拡散する。従って視点V0から光源方向を見たとき、視点V0に向かう光線強度が抑制され、前記輝線BLの出現が防止される。
また、上記構成によれば、r方向における出射光の拡散角が抑制されることにより、ディフューザとしてのホログラムによるr方向の臨界角の変動が抑制され、出射角の一様性が保持される。
図11は、例えば出射面12に形成される、ホログラム22の製造装置の概略を示す模式図である。この装置は、Z方向に所定波長のレーザ光を出射する図示しないレーザ光源、X方向にスリット状(例えば1mm幅)の第1開口81aを有する第1遮蔽板81、Y方向に開いた三角形状の第2開口82aを有する第2遮蔽板82、−Y方向に開いた三角形状の第3開口83aを有する第3遮蔽板83、例えばフォトポリマーからなる感光性フィルム84を固定・回転するテーブル85、テーブル85を光軸L0を中心に回転自在に支持する支持部材87、支持部材87を固定・支持する第1スライダ88と、第1スライダ88をZ軸方向に移動自在に支持する第2スライダ89及び第2スライダをY軸方向に移動自在に支持する基台90を有する。
なお、遮蔽板82と83との間には、適宜の集束レンズ(図示せず)が設けてある。そして前記第1開口81aには、レーザ光Lを拡散して透過する磨りガラスの如きディフューザが設けてある。
第1及び第2開口81a,82aの組み合わせは、前記レーザ光に対して、所定長さを有する線状開口(或いは細長矩形開口)として作用する。すなわち、この線状開口(或いは細長矩形開口)は、第1開口81aの幅を短辺とし、第2開口82aが前記開口81aと重なるX方向の距離を長辺とする。
なお、前記基台90に対して第2スライダ89をY軸方向へ移動することにより、或いは、第2スライダ89に対して遮蔽板82をY軸方向へ移動することにより、前記線状開口の長さを変更することができる。
前記構成により、前記線状開口(又は細長矩形開口)から出射され感光性フィルム84に入射される光線は、概略、それぞれの断面形状が横長の線状(又は細長楕円形)を有する複数のスペックルを備えた光ビームとなる。
第3遮蔽板83は、前記光ビームのうち第3開口83aに位置する光ビームを透過する。従って、感光性フィルム84の位置には、開口83aを透過した光ビームによる光スポットが形成される。
上記構成により、支持部材87に対してテーブル85を回転することにより、感光性フィルム84の所望の円周方向位置β1(図12)へ前記光スポットを形成することができる。また、基台90に対して第2スライド89をY軸方向へ移動することにより、概略、感光性フィルム84の所望の半径方向位置r1(図12)へ前記光スポットを形成することができる。
従って、テーブル85を所望位置へ回転すると共に、支持部材87を所望のY軸方向位置へ位置決めすることにより、感光性フィルムの所望領域84a(図12)へレーザ光の光スポットを形成することができる。ところでレーザ光Lは、第1開口81aを透過する際、前記ディフューザによって拡散される。
前記ディフューザによって拡散されたレーザ光は、感光性フィルム84において多数のランダムな略楕円状(又は線状)の輝点を発生する。この輝点がランダムスペックルになる。このランダムスペックルの短軸と長軸の平均寸法は、前記矩形の長辺と短辺の寸法にそれぞれ対応し、前記長軸と前記長辺の方向は直交する。より具体的には、前記長辺及び短辺をL、Wとすると、前記短軸及び長軸の平均寸法は、λh/L、λh/Wとなる。ここに、λはレーザ光の波長であり、hは開口81aと感光性フィルムとの距離である。
従って、図12に示す感光性フィルムの所望領域84aへ、前記ディフューザで拡散された光を照射することにより、当該所望領域84aに前記多数のランダムスペックルを形成することができる。このランダムスペックルは、概略、前記光軸L0と交わる感光性フィルムの点を中心する円の半径方向に伸びる線状又は細長楕円形状を有する。
前記ランダムスペックルの輝点部分には窪みが形成され、この窪みがレリーフ型スペックル・パターンとなり、材料面に多数できると光を拡散するようになる。前記ホログラムの製造に当たっては、各領域84aに対して露光を繰り返す多重露光を行い、感光性フィルム84の全体を露光する。
露光したホログラムを現像すると、スペックルが凹凸によって形成されたマスターホログラムが得られる。このように作製したマスターホログラムの電鋳型をとり、ロール金型にすることで、ロール転写によって導光体の出射面にホログラムを一体成型することができる。
図13は、導光体及び光学シートを有する面光源装置の一部を示す概略図である。導光体10及び光学シート50を有する面光源装置において、導光体10の出射面12から出射された光は、出射面12となす角度γ1、γ2が小さい成分の光L1、L2を含んでいる。
光学シート50は、平坦な上面51と平坦ではない下面52を有し、導光体10の出射面12となす角度が小さい光L1、L2が下面52から入射されると、上面51と大きな角度をなすように偏向して出射する(L1’、L2’)。このように、光学シート50は、液晶表示装置に出射される光の正面強度を向上させる。
図14は、光学シート50を示す上面図である。光学シート50は、例えばポリメチルメタクリレート、ポリオレフィン、ポリカーボネート、アクリルのような透明な材料からなり、上面51に対向する下面52に、プリズム状の構造をなす面を有し、そのプリズムの稜線53は直線状又は曲線状に連続している。この光学シート50は、導光体10の反射面13に形成された直線状あるいは曲線状の反射溝14とほぼ平行か、所定角度傾けるように、導光体10の出射面12上に設置される。
光学シート50の下面52を導光体側とは反対方向に向けた配置でも、下面52の形状(頂角)を適切に選択することにより、液晶表示装置に出射される光の正面強度を向上させることができる。
なお、上述の本発明を実施するための最良の形態は、本発明の一具体例を示すものであり、本発明はこれに制限されない。本発明の範囲を逸脱しない限り、種々の対象に適用することができる。また、本文中に示した数値は一例に過ぎず、本発明はこれに制限されない。
以下に、本発明の実施形態を適用して得られた実施例について図1を参照して説明する。
実施例1
導光体の材料として、アクリルに油性青色インクを0.01重量%加えたものを使用し、図1に示すような導光体10を作製した。ただし光制御部14は直線状のプリズム形状であり、入光面11は平面である。
入光面に対向して光源20を、出射面12上に光学シート50を配置して、出射面12に垂直な方向から輝度計で観察した。輝度計はTOPCOM社のBM−5を使用し、測定角0.1°で測定した。
比較例1として、導光体の材料として、上記アクリルに油性青色インクを加えないものを使用し、同様に図1に示すような導光体10‘を作製し、同様に測定した。
測定の結果を表1に示した。測定によれば、実施例1の色度xは0.284、色度yは0.279である。これに対して比較例の色度xは0.296、色度yは0.285である。つまり、前記表1に示されるように、比較例1よりも実施例1のほうが色度x、色度yともに低いことが明らかである。この色度範囲では共に白色として認識できるが、比較例1はやや黄色味を帯びた白色、実施例1はやや青味を帯びた白色として認識できる。
実施例2
加速試験として、実施例1で作製した導光体を、85℃の恒温槽に186時間投入し、その後、実施例1と同様の測定を行った。なお比較例2として、比較例1で作製した導光体を、85℃の恒温槽に186時間投入し、その後、実施例1と同様の測定を行った。
測定の結果を表2に示した。測定によれば、実施例2の色度xは0.299、色度yは0.306である。これに対して比較例の色度xは0.319、色度yは0.323である。つまり、表2に示されるように、比較例2よりも実施例2のほうが色度x、色度yともに低いことが明らかである。比較例2は黄色として、実施例2は比較例2よりも白色として認識できる。
前記、導光体及び面光源装置は、携帯電話機やゲーム機器、電子手帳等の液晶表示装置に於いて、バックライトとして使用することができる。
(a)は本発明になる導光体の上面図、(b)はその正面図及び(c)はその斜視図である。 (a)、(b)及び(c)は導光体10の入光面11のそれぞれの形状を示す上面図である。 反射溝14を示す概略図である。 (a)及び(b)は本発明になる導光体10の詳細断面を示す概略図である。 反射溝14の第1面14aの作用を示す概略図である。 ホログラム22の拡大図である。 ホログラム22の拡大図である。 ホログラム22の作用を説明する図であり、(a)は導光体10の出射面12の点P1から出射された光の強度の角度依存性を示す上面図、(b)は導光体10の出射面12の点P1から出射された光の強度分布を立体的に示す斜視図である。 (a)及び(b)はホログラム22からの出射光の強度分布を示す図である。 出射面12に出現する輝線を示す概略図である。 ホログラム22の製造装置の概略を示す模式図である。 感光性フィルムの所望領域を示す概略図である。 導光体10及び光学シート50を有する面光源装置の一部を示す概略図である。 光学シート50を示す上面図である。 (a)は従来の導光体の斜視図及び(b)はその上面図である。 従来の面光源装置の使用態様を示す概略図である。
符号の説明
10 導光体
11 入射面
12 出射面
13 反射面
14 反射溝
14a 第1面
14b 第2面
15 光制御溝
20 発光ダイオード
22 ホログラム
22a スペックル
50 光学シート
51 上面
52 下面
53 稜線
81 第1遮蔽板
81a 第1開口
82 第2遮蔽板
82a 第2開口
83 第3遮蔽板
83a 第3開口
84 感光性フィルム
84a 感光性フィルムの所望領域
85 テーブル
87 支持部材
88 第1スライダ
89 第2スライダ
90 基台
110 導光体
111 入射面
112 出射面
113 反射面
114 偏向パターン素子
120 光源
140 液晶表示装置
141 下面

Claims (17)

  1. 導光体材料に着色料を混合して色を補正した導光体。
  2. 着色料が、青色である請求項1記載の導光体。
  3. 光源からの光を入射するための入射面及び/又は光を出射するための出射面及び/又は反射面に1つ以上の凹又は凸形状の光制御部を有する請求項1又は2記載の導光体。
  4. 光制御部の形状が、連続的又は断続的な、直線状若しくは曲線状のプリズム形状であり、該プリズムの断面が三角形である請求項3記載の導光体。
  5. 光制御部の形状が、球の一部、円錐、三角錐、四角錐、円柱、三角柱又は四角柱のいずれかである請求項3記載の導光体。
  6. 光制御部が、ホログラムパターンである請求項3又は4記載の導光体。
  7. 光制御部の密度が、光源からの距離に応じて変化する請求項4〜6のいずれかに記載の導光体。
  8. 1つ以上の光源の光を面状に変換して出射する面光源装置であって、
    前記請求項4〜7のいずれかに記載の導光体と、
    前記導光体近傍に配置する少なくとも1つの光源と、
    前記導光体の表面に接して配置する少なくとも1つの拡散及び/又は屈折及び/又は回折を目的とした光制御部材と
    を備えてなる面光源装置。
  9. 前記導光体の反射面に接して反射体を配置した、請求項8記載の面光源装置。
  10. 光源からの光を入射するための入射面と、
    前記入射面から入射された光を反射する反射面と、
    前記入射面からの光及び前記反射面によって反射された光を出射する出射面と、
    前記入射面及び/又は出射面及び/又は反射面に設けられる1つ以上の凹又は凸形状の光制御部とを備え、
    前記入射面、前記反射面及び前記出射面からなる導光体材料に着色材料を混合することにより色を補正する導光体。
  11. 前記着色材料が、青色である請求項10記載の導光体。
  12. 前記光制御部の形状が、連続的又は断続的な、直線状若しくは曲線状のプリズム形状であり、該プリズムの断面が三角形である請求項10記載の導光体。
  13. 前記光制御部の形状が、球の一部、円錐、三角錐、四角錐、円柱、三角柱又は四角柱のいずれかである請求項10記載の導光体。
  14. 前記光制御部が、ホログラムパターンである請求項10又は12記載の導光体。
  15. 前記光制御部の密度が、光源からの距離に応じて変化する請求項12〜14のいずれかに記載の導光体。
  16. 1つ以上の光源の光を面状に変換して出射する面光源装置であって、
    前記請求項10〜15のいずれかに記載の導光体と、
    前記導光体近傍に配置する少なくとも1つの光源と、
    前記導光体の表面に接して配置する少なくとも1つの拡散及び/又は屈折及び/又は回折を目的とした光制御部材と
    を備えてなる面光源装置。
  17. 前記導光体の反射面に接して反射体を配置した、請求項16記載の面光源装置。
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