JP2009094982A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信元からのクロック情報の欠落、到達遅延、あるいは、ビットエラーに影響を受けることなく、安定した再生クロックを生成することができる受信装置を提供する。
【解決手段】受信装置は、PCRをTSPから抽出する抽出部と、TSP受信数をカウントし、抽出部がPCRを抽出した場合にTSP受信数をリセットするTSPカウンタと、抽出部がPCRを抽出した場合に送信元クロックのカウント値を格納するクロック情報レジスタと、受信部がTSPを受信してから次のTSPを受信するまでの受信間隔を格納する受信間隔レジスタと、クロック情報レジスタ内の送信元クロックのカウント値と、TSP受信数と、受信間隔と、送信元クロックの周波数に基づいて送信元クロックのカウント値を予測した予測カウント値を生成する予測部と、送信元クロックのカウント値または予測カウント値に基づいて再生クロックを生成するクロック再生器とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信装置に係り、例えば、MPEG−2(ISO/IEC 13818−1)に準拠した受信装置に関する。
従来から、MPEG−2(ISO/IEC 13818−1)に準拠したデジタル放送では、受信装置がトランスポートストリーム(以下、TS)をパケットごとに受信し、このTSパケット(以下、TSP)中のプログラムクロックリファレンス(以下、PCR)に基づいて送信元のクロック信号を再生する。しかし、TSPの欠落、TSPの到達遅延、あるいは、PCRのビットエラーによって、受信装置が送信元のクロック信号を再生することが困難な場合がある。
このような問題に対処するために、複数のPCRに基づいて、次に受信すべきPCRを予測し、受信装置内のシステムターゲットクロック(以下、STC)を制御する技術が提案されている(特許文献1)。
しかし、特許文献1に記載されて技術では、PCR自体がビットエラーを含む場合に、PCR値が本来のPCR値とかけ離れた値となってしまい、誤ったPCR値を用いて予測PCRを生成してしまう。このような場合、予測PCRが実際のPCRと異なるため、再生クロックの周波数が送信元のクロックの周波数から大きくずれてしまうという問題が生じる。
特許第3436160号
送信元からのクロック情報の欠落、到達遅延、あるいは、ビットエラーに影響を受けることなく、安定した再生クロックを生成することができる受信装置を提供する。
本発明に係る実施形態に従った受信装置は、送信装置からの信号を所定のデータ単位ごとに受信する受信部と、送信元クロックのカウント値の情報を含む送信元クロック情報を前記データ単位の信号から抽出する抽出部と、前記データ単位の受信数をカウントするデータ単位カウンタであって、前記抽出部が前記送信元クロック情報を抽出した場合に前記受信数をリセットするデータ単位カウンタと、前記抽出部が前記送信元クロック情報を抽出した場合に前記送信元クロックのカウント値を格納するクロック情報レジスタと、前記受信部が或るデータ単位を受信してから次のデータ単位を受信するまでの受信間隔を格納する受信間隔レジスタと、前記送信元クロックのカウント値と、前記受信数と、前記受信間隔と、前記送信元クロックの周波数に基づいて前記送信元クロックのカウント値を予測した予測カウント値を生成する予測部と、前記送信元クロックのカウント値または前記予測カウント値に基づいて再生クロックを生成するクロック再生器とを備えている。
本発明による受信装置は、送信元からのクロック情報の欠落、到達遅延、あるいは、ビットエラーに影響を受けることなく、安定した再生クロックを生成することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明に係る実施形態に従った受信装置のクロック再生部を示すブロック図である。本実施形態のクロック再生部は、TSP受信部10と、PID(Packet Identification)フィルタ部12と、PCR抽出部14と、PCRエラー条件レジスタ16と、レジスタ設定手段18と、TSP受信間隔レジスタ20と、TSP受信カウンタ22と、PCRレジスタ24と、PCR予測器30と、第1のパラメータ演算部42と、第2のパラメータ演算部44と、切替部46と、クロック制御部48と、STCクロック生成器50と、STCカウンタ52と、STCレジスタ54とを備えている。
TSP受信部10は、送信装置からのTSを、データ単位としてのパケット(TSP単位)ごとに受信する。本実施形態において、データ単位は、MPEG−2(ISO/IEC 13818−1)に準拠したTSPであるが、これに限定されない。TSP受信部10は、TSPの受信ごとにTSP受信完了パルスをTSP受信カウンタ22およびSTCレジスタ54へ出力する。
PIDフィルタ部12は、TSPの種別を示すPIDをTSPから検出し、このPIDからTSPがPCRを含むか否かを識別する。一般に、TSPは、PCRを含むものと、PCRを含まないものとがあり、所定期間ごとあるいは所定数のTSPごとにPCRを含むTSPが送信装置から送信される。例えば、TSPは1msごとに送信される。それらのTSPうち、PCRを含むTSPは100msごとに送信され、その他のTSPはPCRを含まないTSPである。PCRは、送信元クロックのカウント値の情報を含む送信元クロック情報である。
PCR抽出部14は、PCRをTSPのデータフィールドから抽出する。PCRエラー条件レジスタ16は、PCR抽出部14がPCRのエラー判定を実行する際に用いるエラー判定条件を格納する。エラー判定条件は、例えば、送信元クロックのカウント値の増分の範囲等である。送信元クロックのカウント値の増分が所定の範囲外である場合に、PCR抽出部14は、PCRをエラー(無効)と判定し、そのPCRを採用しない。送信元クロックのカウント値の増分が所定の範囲内である場合に、PCR抽出部14は、PCRを有効と判定し、そのPCRを採用する。尚、PCR抽出部14は、2番目以降に抽出されたPCRについての有効性を、エラー判定条件を用いて実行する。最初のPCRの有効性の判定は後述する。
有効なPCRが抽出された場合、切替器46は、第1のパラメータ演算部42を選択し、クロック制御部48は、受信されたPCRに基づいてSTCクロック生成器50を制御する。有効なPCRが抽出されなかった場合、切替器46は、第2のパラメータ演算部44を選択し、クロック制御部48は、PCR予測器30で予測されたPCRに基づいてSTCクロック生成器50を制御する。このように、本実施形態によるクロック再生部は、有効なPCRの有無に応じて、受信されたPCR(以下、受信PCR)または予測されたPCR(以下、予測PCR)のいずれかを用いて再生クロックを制御する。予測PCRを生成するために、PCR予測器30は、以下に説明する時間間隔TICK、TSP受信数CREC、送信元クロックのカウント値CPCRおよび送信元クロックの周波数を演算する。
TSP受信間隔レジスタ20は、TSP受信部10がTSPを受信してから次のTSPを受信するまでの時間間隔TICKを格納する。TSPの受信間隔TICKは、上記規格のもとでは一定であり、TSP受信部10は、定期的にTSPを受信する。従って、例えば、TSPの受信間隔が1msである場合、TSP受信間隔レジスタ20は、TSPの受信間隔TICKとして1msを保持する。レジスタ設定手段18は、PCRエラー条件レジスタ16のエラー判定条件およびTSP受信間隔レジスタ20内の受信間隔TICKを設定する。レジスタ設定手段18は、ユーザから入力された規格情報に基づいて、エラー判定条件および受信間隔TICKを設定する。
データ単位カウンタとしてのTSP受信カウンタ22は、TSP受信部10で受信されたTSPの受信数を示すTSP受信数CRECを生成する。より詳細には、TSP受信カウンタ22は、TSP受信完了パルスを受けるごとに、TSP受信数CRECをインクリメントする。TSP受信カウンタ22は、PCR抽出部14が有効な受信PCRを抽出した場合に、TSP受信数CRECをリセットする。TSP受信カウンタ22は、このような機能を有することにより、有効な受信PCRを受信してから次の有効な受信PCRを受信するまでの期間中に受信されたTSPのパケット数をTSP受信数CRECとして得る。
クロック情報レジスタとしてのPCRレジスタ24は、PCR抽出部14が有効な受信PCRを抽出した場合に、この受信PCRに含まれる送信元クロックのカウント値CPCRを格納する。送信元クロックのカウント値CPCRは、送信装置において生成されたクロックのパルス数を示す。クロック制御部48は、STCクロック生成器50において生成される再生クロックのパルス数を送信元クロックのカウント値CPCRに適合させるように、再生クロックの周波数を決定する。
送信元クロックの周波数kは、規格により決定される所定の周波数である。従って、この周波数値は、TSP受信間隔レジスタ20に受信間隔とともに格納されてもよく、PCR予測器30に予め格納されてもよい。
PCR予測器30は、上述の送信元クロックのカウント値CPCRと、TSP受信数CRECと、受信間隔TICKと、送信元クロックの周波数kとを演算することによって予測クロック値CPRE(予測PCR)を生成する。PCR予測器30における演算については後述する。
STCクロック生成器50は、クロック制御部48の制御を受けて再生クロックSTCを生成し、STCカウンタ52は、STCクロック生成器50で生成された再生クロックSTCのクロック数をカウントする。ここで、再生クロックSTCのクロック数を再生カウント値C2とすると、STCレジスタ54は、TSP受信部10がTSPを受信したときに発するTSP受信完了パルスを受けて、TSP受信時の再生カウント値C2を保持する。
尚、クロック制御部48およびSTCクロック生成器50は、例えば、PWM制御部およびVCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)などの電圧制御型クロック発生器の組合せ、あるいは、分周型クロック制御部および分周型クロック生成器の組合せである。
第1のパラメータ演算部42は、PCR抽出部14で抽出された有効なPCR(受信PCR)と、STCレジスタ54で保持された再生カウント値C2とを受ける。そして、第1のパラメータ演算部42は、送信元クロックのカウント値CPCRと再生カウント値C2との差をゼロに近づけるように、第1の制御パラメータを出力する。例えば、STCクロック生成器50が電圧制御発振器を用いている場合、クロック制御部48は、STCクロック生成器50の制御電圧を変更することによって、送信元クロックのカウント値CPCRと再生カウント値C2との差をゼロに近づけるように、再生クロックの周波数を所望の周波数を変更する。このとき、第1の制御パラメータは、STCクロック生成器50の制御電圧値である。
また、STCクロック生成器50が基準クロック分周型クロック生成器である場合には、クロック制御部48は、STCクロック生成器50の分周率を変更することによって、送信元クロックのカウント値CPCRと再生カウント値C2との差をゼロに近づけるように、再生クロックの周波数を所望の周波数を変更する。このとき、第1の制御パラメータは、STCクロック生成器50の分周率である。
第2のパラメータ演算部44は、PCR予測器30で生成された予測クロック値CPRE(予測PCR)と、STCレジスタ54で保持された再生カウント値C2とを受ける。そして、第2のパラメータ演算部44は、予測クロック値CPREと再生カウント値C2との差をゼロに近づけるように、第2の制御パラメータを出力する。第2の制御パラメータは、例えば、STCクロック生成器50の制御電圧値である。
切替器46は、第1のパラメータ演算部42から第1の制御パラメータを、第2のパラメータ演算部44から第2の制御パラメータを受ける。切替器46は、有効な受信PCRの有無に基づいて、第1の制御パラメータまたは第2の制御パラメータのいずれかをクロック制御部48へ出力する。より詳細には、切替器46は、PCR抽出部14が有効なPCRを抽出することができた場合に、第1の制御パラメータを選択し、PCR抽出部14が有効なPCRを抽出することができなかった場合に、第2の制御パラメータを選択する。あるいは、切替器46は、TSPにPCRが含まれていた場合に、第1の制御パラメータを選択し、TSPにPCRが含まれていなかった場合に、第2の制御パラメータを選択する。
クロック制御部48は、切替器46で選択された第1の制御パラメータまたは第2の制御パラメータに基づいて、STCクロック生成器50が生成する再生クロックSTCの周波数を変更する。
このような構成により、本実施形態による受信装置は、受信PCRが有効でなかった場合、あるいは、受信PCRがTSPに無い場合に、予測PCRを生成することができる。さらに、本実施形態による受信装置は、受信PCRが有効でなかった場合、あるいは、受信PCRがTSPに無い場合に、予測PCRを用いて再生クロックの周波数を制御し、一方、受信PCRがTSPに存在し、かつ、この受信PCRが有効である場合、受信PCRを用いて再生クロックSTCの周波数を制御する。これにより、受信装置は、再生クロックSTCの再生カウント値C2を、送信元クロックのカウント値CPCRに収束させることができる。
図2は、本実施形態による受信装置のクロック再生部の動作を示すフロー図である。図2を参照して、本実施形態によるクロック再生部の動作を説明する。まず、受信動作開始前にレジスタ設定手段18が、TSP受信間隔レジスタ20およびPCRエラー条件レジスタ16のそれぞれに間隔TICKおよびエラー判定条件の値をセットする(S10)。間隔TICKは、或るTSPの受信から次のTSPの受信までにおける時間間隔であり、TSPの入力レートに依存した値となる。間隔TICKは、上述の規格により予め決定された値である。
また、初期状態として、STCクロック生成器50は、初期のSTC制御パラメータにより再生クロックを出力しており、STCカウンタ52はその再生クロックのカウント動作を行っている。
TSP受信部10がトランスポートストリームTSをTSP(TSパケット)ごとに受信する(S20)。TSP受信部10がTSPを受信するごとに、TSP受信完了パルスを出力する(S30)。STCレジスタ54は、TSP受信完了パルスを受け、再生カウント値C2を瞬時に取り込み、これを保持する(S32)。TSP受信カウンタ22は、TSP受信完了パルスを受け、TSP受信数CRECをインクリメントする(S34)。
次に、PIDフィルタ部12は、TSPがPCRを含むか否かを、TSPの種別を表すPIDから判定する(S40)。PIDフィルタ部12は、TSPがPCRを含む場合にTSPをPCR抽出部14へ送り、TSPがPCRを含まない場合には、TSPをPCR抽出部14へ送らない。
PCR抽出部14は、TSPのPCRデータフィールドからPCR(受信PCR)を抽出する(S50)。この受信PCRが受信動作を開始してから最初に受信した有効なPCR(初期有効PCR)である場合、PCR抽出部14は、TSP受信カウンタ22のTSP受信数CRECをゼロにリセットする。また、PCR抽出部14は、PCRレジスタ24内の送信元クロックのカウント値CPCRを、初期有効PCRのカウント値にセットする。さらに、PCR抽出部14は、STCカウンタ52の再生カウント値C2を、初期有効PCRのカウント値にセットする。再生カウント値C2を初期有効PCRのカウント値にセットした後、STCカウンタ52は、初期有効PCRのカウント値から引き続き再生クロックをカウントし続ける。
2番目以降の有効なPCRが抽出された場合、TSP受信カウンタ22のTSP受信数CRECはゼロにリセットされ、PCRレジスタ24内の送信元クロックのカウント値CPCRはPCRのカウント値にセットされる。しかし、STCカウンタ52の再生カウント値C2はPCRのカウント値にセットされない。再生カウント値C2は、初期有効PCRを基準として累積された再生クロックのパルス数を示すからである。
TSPがPCRを含む場合、および/または、PCRが有効である場合、PIDフィルタ部12および/またはPCR抽出部14は、切替器46に対して第1のパラメータ演算部42を選択するように切替信号を送る(S60)。TSPがPCRを含まない場合、および/または、PCRが無効である場合、PIDフィルタ部12および/またはPCR抽出部14は、切替器46に対して第2のパラメータ演算部44を選択するように切替信号を送る(S70)。
尚、切替器46は、PIDフィルタ部12またはPCR抽出部14のいずれか一方の制御を受けて、切替動作を実行してよい。また、切替器46は、PIDフィルタ部12およびPCR抽出部14の両方の制御に基づいて、切替動作を実行してよい。この場合、PIDフィルタ部12の出力とPCR抽出部14の出力とのAND演算結果を切替器46の制御信号とすればよい。これにより、PCRがTSPに含まれ、かつ、そのPCRが有効である場合にのみ、切替器46は、第1のパラメータ演算部42を選択し、それ以外の場合には、切替器46は、第2のパラメータ演算部44を選択する。
クロック制御部48は、第1の制御パラメータまたは第2の制御パラメータに基づいて、再生クロックを送信元クロックに同期させるように、再生クロックの周波数を調節する(S80)。STCクロック生成器50は、クロック制御部48の制御を受けて再生クロックを出力する(S90)。
[初期有効PCRの判定]
初期有効PCRの決定は、次のように実行される。受信動作を開始してから得られた複数のPCRのカウント値CPCRが、ほぼ比例して増大している場合に、PCR抽出部14は、その複数のPCRを有効と判断する。なぜなら、カウント値CPCRは、所定の周波数を有する送信元クロックのパルス数(累積数)を示しているので、カウント値CPCRがほぼ比例して増大していることは、それらのカウント値CPCRが正確な送信元クロックのパルス数を示していると推測することができるからである。
従って、PCR抽出部14は、最初のPCRの抽出時に、該PCRの有効性を判断せず、複数のPCRを抽出した後にPCRの有効性を判断する。複数のPCRを受信している間にも、送信元クロックのカウント値は増加し続けているので、PCR抽出部14は、最初に抽出された複数の有効PCRのうち“最後(直前)”に抽出された有効PCRを初期有効PCRとして、そのPCRの値をSTCカウンタ52にセットする。
初期有効PCRを抽出した場合、PCR抽出部14は、上述のように切替信号を切替器46へ出力してもよい。この場合、PCR抽出部14は、切替器46に対して第1のパラメータ演算部42を選択するように切替信号を送る。
初期有効PCRに基づいてSTCカウンタ52の再生カウント値C2がセットされると、PCR抽出部14は、再生クロックが送信元クロックと同期が取れたことを示す情報を格納する。これにより、PCR抽出部14は、初期有効PCR以降のPCRを2番目以降のPCRとして取り扱う。
一旦、再生カウント値C2がセットされると、STCカウンタ52は、再生クロックに基づいて再生カウント値C2をインクリメントし続ける。再生クロックの周波数が送信元クロックの周波数と一致している場合、再生カウント値C2は、送信元クロックのカウント値CPCRと等しくなる。しかし、実際には、再生クロックの周波数は送信元クロックの周波数と完全に一致することはない。従って、再生カウント値C2は、送信元クロックのカウント値CPCRから多少ずれる。再生カウント値C2と送信元クロックのカウント値CPCRとの差を補正するために、以下のような制御が実行される。
[TSPにPCRが含まれている場合、あるいは、有効なPCRが抽出された場合]
図3は、2番目以降に抽出されたPCRの有効性の判断を示すフロー図である。2番目以降に抽出されたPCRの有効性は、STCレジスタ54からの再生カウント値C2と送信元クロックのカウント値CPCRとの差を、PCRエラー条件レジスタに格納された閾値と比較することによって判定される(S110)。再生カウント値C2とカウント値CPCRとの差が閾値よりも小さい場合に、PCRは有効と判断される。
PCRが有効である場合、上述の通り、TSP受信カウンタ22のTSP受信数CRECはゼロにリセットされ、PCRレジスタ24内のカウント値は、そのとき受信された送信元クロックのカウント値CPCRにセットされる(S120)。第1のパラメータ演算部42は、送信元クロックのカウント値CPCRとSTCレジスタ54の再生カウント値C2との差に基づいた第1の制御パラメータを算出する(S130)。第1の制御パラメータは、例えば、CPCRとC2との差に比例した値である。切替部46は、第1の制御パラメータを選択して、これをクロック制御部48へ出力する。クロック制御部48は、CPCRとC2との差をゼロに接近させるように、再生クロックの周波数を調節する。STCクロック生成器50は、クロック制御部48の制御を受けて再生クロックを出力する。
[TSPにPCRが含まれていない場合、あるいは、有効なPCRが抽出されなかった場合]
再生カウント値C2とカウント値CPCRとの差が閾値以上の場合に、PCRは無効と判断される。この場合、切替器46は、予想PCRに基づいた第2の制御パラメータを選択する。
PCR予測器30は、次の式1を演算することによって予測PCRを求める(S140)。
PRE=CPCR+k(CREC*TICK) (式1)
ここで、CPREは、予測PCRのクロック値(予測クロック情報)である。送信元クロックのカウント値CPCRは、PCR予測器30が予測する時点においてPCRレジスタ24に保持されているPCRの値である。即ち、カウント値CPCRは、以前に受信された有効なPCRのうち最近のPCRの値である。TSP受信数CRECは、PCR予測器30が予測する時点においてTSP受信カウンタ22に保持されているカウント値である。即ち、TSP受信数CRECは、有効なPCRを含むSTPを最後に受信してから受信した有効なPCRを含まないTSPの数である。従って、CREC*TICKは、有効なPCRを含むSTPを最後に受信してから予測時点までの期間を示す。
kは、送信元クロックの周波数を示す。例えば、kが27×10Hzであり、CREC*TICKが10−2sである場合、予測PCRの増分k(CREC*TICK)は、2.7×10となる。
第2のパラメータ演算部44は、予測PCRCPREとSTCレジスタ54の再生カウント値C2との差に基づいた第2の制御パラメータを算出する(S150)。第2の制御パラメータは、例えば、CPREとC2との差に比例した値である。切替部46は、第2の制御パラメータを選択して、これをクロック制御部48へ出力する。クロック制御部48は、CPREとC2との差をゼロに接近させるように、再生クロックの周波数を調節する。STCクロック生成器50は、クロック制御部48の制御を受けて再生クロックを出力する。
全TSPがPCRを含んでいるわけではないので、予測PCRは、PCRを含むTSPを受信してから、次にPCRを含むTSPを受信するまでの期間において、PCRを含んでいないTSPを受信したときに利用される。つまり、切替部46は、次に有効な受信PCRが抽出されるまで、予測PCRを出力する。
また、受信環境が悪いためにTSP自体を受信できない場合、あるいは、受信環境が悪いためにPCRがエラービットを含む場合にも、予測PCRは利用され得る。これにより、本実施形態による受信装置は、送信元からのTSPの欠落、到達遅延、あるいは、送信元からのPCRのビットエラーに影響を受けることなく、安定した再生クロックを生成することができる。
図4は、受信PCRのカウント値CPCR、予測PCRのカウント値CPRE、および、STCの再生カウント値C2を示すグラフである。黒丸は、各時点における再生カウント値C2を示す。CPCR0〜CPCR2は、それぞれ時点T0〜T2における受信PCRのカウント値である。Rthは、PCRエラー条件レジスタ16に格納される閾値を示す。
PCR0は、初期有効PCRである。受信開始後、時点T0において最初に受信した有効なPCRは、STCカウンタ52にセットされる。従って、T0におけるSTCカウンタ52のカウント値STC0は、PCR0に設定される。その後、次の有効PCRが抽出されるまで、予測PCRが使用される。
時点T1において、TSPからPCRが抽出されている。しかし、この受信PCRは、閾値Rthの範囲外である。従って、この受信PCRは、有効なPCRとしては採用されず、予測PCRが採用される。即ち、図1の切替器46は第1のパラメータ演算部42を選択する。このとき、TSP受信カウンタ22はリセットされず、かつ、PCRレジスタは以前の受信PCRのカウント値を保持し続ける。
時点T2において、TSPからPCRが抽出されている。この受信PCRは、閾値Rthの範囲内であり、有効なPCRである。従って、T2では、受信PCRが用いられる。即ち、図1の切替器46は第2のパラメータ演算部44を選択する。このとき、TSP受信カウンタ22はリセットされ、かつ、PCRレジスタはT2の時点の受信PCRでカウント値を更新する。
本実施形態による受信装置は、正確な時間に基づいた予測PCRを利用して、PCRが受信できない場合やPCRにビットエラーが含まれる場合にも送信元クロックに対して誤差の少ない再生クロックを生成することができる。即ち、本実施形態による受信装置は、送信装置から受信装置までの通信経路によるエラーの影響を抑制し、送信元クロックにほぼ同期した再生クロックを生成することができる。
さらに、本実施形態による受信装置は、初期有効PCRの受信以降に次の有効PCRを受信することなく、再生クロックの周波数制御を実行することができるので、従来よりも安定した再生クロックが短時間で得られる。
本発明に係る実施形態に従った受信装置のクロック再生部を示すブロック図。 本実施形態による受信装置のクロック再生部の動作を示すフロー図。 2番目以降に抽出されたPCRの有効性の判断を示すフロー図。 受信PCRのカウント値CPCR、予測PCRのカウント値CPRE、および、STCの再生カウント値C2を示すグラフ。
符号の説明
10…TSP受信部
12…PIDフィルタ部
14…PCR抽出部
16…PCRエラー条件レジスタ
18…レジスタ設定手段
20…TSP受信間隔レジスタ
22…TSP受信カウンタ
24…PCRレジスタ
30…PCR予測器
42…第1のパラメータ演算部
44…第2のパラメータ演算部
46…切替器
48…クロック制御部
50…STCクロック生成器
52…STCカウンタ
54…STCレジスタ

Claims (5)

  1. 送信装置からの信号を所定のデータ単位ごとに受信する受信部と、
    送信元クロックのカウント値の情報を含む送信元クロック情報を前記データ単位の信号から抽出する抽出部と、
    前記データ単位の受信数をカウントするデータ単位カウンタであって、前記抽出部が前記送信元クロック情報を抽出した場合に前記受信数をリセットするデータ単位カウンタと、
    前記抽出部が前記送信元クロック情報を抽出した場合に前記送信元クロックのカウント値を格納するクロック情報レジスタと、
    前記受信部が或るデータ単位を受信してから次のデータ単位を受信するまでの受信間隔を格納する受信間隔レジスタと、
    前記送信元クロックのカウント値と、前記受信数と、前記受信間隔と、前記送信元クロックの周波数に基づいて前記送信元クロックのカウント値を予測した予測カウント値を生成する予測部と、
    前記送信元クロックのカウント値または前記予測カウント値に基づいて再生クロックを生成するクロック再生器とを備えた受信装置。
  2. 前記再生クロックのクロック数を再生カウント値としてカウントするクロックカウンタと、
    前記受信部が前記データ単位の信号を受信したときに、前記再生カウント値を保持するカウントレジスタと、
    前記データ単位の信号内に前記送信元クロック情報が含まれているときには、前記送信元クロック情報と前記再生カウント値とに基づいた第1の制御パラメータを出力し、前記データ単位の信号内に前記送信元クロック情報が含まれていないときには、前記予測カウント値と前記再生カウント値とに基づいた第2の制御パラメータを出力する切替部と、
    前記第1の制御パラメータまたは前記第2の制御パラメータを受けて 前記再生クロックの周波数を制御するクロック制御部とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記再生クロックのクロック数を再生カウント値としてカウントするクロックカウンタと、
    前記受信部が前記データ単位の信号を受信したときに、前記再生カウント値を保持するカウントレジスタと、
    前記送信元クロック情報が前記抽出部において有効に抽出されたときには、前記送信元クロック情報と前記再生カウント値とに基づいた第1の制御パラメータを出力し、前記送信元クロック情報が前記抽出部において前記有効に抽出されなかったときには、前記予測カウント値と前記再生カウント値とに基づいた第2の制御パラメータを出力する切替部と、
    前記第1の制御パラメータまたは前記第2の制御パラメータを受けて 前記再生クロックの周波数を制御するクロック制御部とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記抽出部が前記送信元クロック情報を抽出したときに、前記送信元クロックのカウント値と前記予測カウント値との差が所定値未満の場合に、前記切替部は、該送信元クロック情報を有効として前記第1の制御パラメータを出力し、
    前記抽出部が前記送信元クロック情報を抽出したときに、前記送信元クロックのカウント値と前記予測カウント値との差が所定値以上の場合に、前記切替部は、前記送信元クロック情報を無効として前記第2の制御パラメータを出力することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記予測部は、前記予測クロック情報をCPREとし、前記送信元クロックのカウント値をCPCRとし、前記受信数をCRECとし、前記受信間隔をTICKとし、前記送信元クロックの周波数をkとしたときに、
    PRE=CPCR+k(CREC*TICK) (式1)
    式1を演算することによって前記予測クロック情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
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