JP2009094558A - 変調装置及び変調方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】音波情報通信システムにおいて、聴取者の不快感を減少させた上で、伝送品質の劣化を低減する変調装置及び変調方法を提供する。
【解決手段】変調装置2は、伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し伝送情報を音波で伝送する音波情報通信システムに用いられる。この変調装置2は、上記伝送情報に応じて搬送波を変調し伝送信号を生成する多値変調部24、S/P変換部25、及びITTF部26と、伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理を行うGI生成平滑部27と、平滑化処理された伝送信号を音響信号に重畳する音響信号多重平滑処理部29と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し前記伝送情報を音波で伝送する音波情報通信に用いられる変調装置及び変調方法に関する。
音波で情報を伝送する音波通信技術には、一般的には超音波が用いられる場合も多いが、可聴音を利用する場合もあり、可聴音を利用した場合には以下のような利点がある。まず、オーディオ機器として市販されているスピーカやマイクロホンとして、超音波の再生・録音できるものは少なく、多くの市販オーディオ機器は可聴帯域のみの再生・録音を提供するものである。可聴音を利用する通信技術には、このような市販オーディオ機器を通信に利用できるという利点がある。また、音波の伝搬については、電磁波の伝搬とは異なり、距離減衰だけでなく媒質の粘性による吸収減衰が生じ、この吸収減衰の度合は周波数に比例して大きくなる。したがって、超音波よりも可聴音帯域の音波の方が減衰は少なくなり、通信距離を長くできるという利点もある。
このように音波で情報を伝送する音波情報通信としては、特許文献1や特許文献2に記載の技術がある。可聴音波を利用した音波情報通信の場合には、伝送信号の音が人間に聞こえるため、人間にとっては不快な騒音が発生することとなる。そこで、特許文献1では、伝送信号をスペクトル拡散して音声又は音楽に重畳している。この特許文献1の技術では、心理音響モデルを用いて周波数マスキング閾値を計算し、伝送信号に拡散符号系列を乗算して全周波数帯に拡散させた拡散信号をマスキング閾値以下になるようにして重畳している。また、特許文献2では、可聴音信号と、該可聴音信号とは異なる別の信号とを、電気的に合成し、電気的に合成した信号を外界に音響信号として出力し、その音響信号を受けて、これを合成電気信号に変換し、その合成電気信号から上記別の信号を抽出している。
以上のような送信側装置及び送信方法において、特に直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;以下、OFDMと称する)で情報を伝送する場合には、以下のような問題が生じる。OFDMで位相変調を用いる場合は、OFDMフレームごとに異なる位相でサブキャリアを変調する。そのため、図11(a)に示すように、連続するOFDMフレーム間では、一般的に各サブキャリア(音波A,音波B)の位相が不連続になり、波形の不連続(位相の不連続部分C)が生じることで、スペクトルが広がった異音が生じ、音質が劣化する。
ところで、音楽分野においても、パケット伝送で受信パケットに損失が生じたり、異なる楽曲を接続したりする際に、波形の不連続による異音が生じ、音質が劣化することがある。この問題に対して、例えば、特許文献3及び特許文献4では、楽曲(音波A,音波B)の境界部分を、図11(b)に示すようにフェードアウト(フェードアウト部分A1)やフェードイン(フェードイン部分B1)させたり、図11(c)に示すようにクロスフェードさせたりすることで、音質の劣化を低減するといった対処法が提案されている。
国際公開第02/45286号パンフレット 特開2001−148670号公報 特開平11−126424号公報 特開2004−64390号公報
しかしながら、これら特許文献3及び特許文献4の技術は、音質の劣化を低減する効果を狙ったものであり、情報伝送品質の劣化を抑える工夫は何らなされていないため、この手法を音波情報通信に単純に導入するだけでは、情報伝送品質は劣化する。すなわち、特許文献3や特許文献4の方法を用いた場合、波形の不連続の低減による音質劣化の低減は期待できるが、情報伝送の点では、必要なシンボル部分が欠損したり、シンボル間で相互に干渉しあったりする伝送効率の劣化を招く場合がある。
そこで、本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、伝送信号による異音の発生を減少させることで、その音を聴取した人が覚える不快感を減少させた上で、伝送品質の劣化を低減する変調装置及び変調方法を提供することにある。
本発明の変調装置は、伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し伝送情報を音波で伝送する音波情報通信システムに用いられる変調装置において、伝送情報に応じて搬送波を変調し伝送信号を生成する伝送信号生成手段と、伝送信号生成手段で生成した伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理を行う平滑化処理手段と、平滑化処理手段で処理された伝送信号を音響信号に重畳する信号重畳手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の変調方法は、伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し伝送情報を音波で伝送する音波情報通信に用いられる変調方法において、伝送情報に応じて搬送波を変調し伝送信号を生成する伝送信号生成ステップと、伝送信号生成ステップで生成した伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理を行う平滑化処理ステップと、平滑化処理ステップで処理された伝送信号を音響信号に重畳する信号重畳ステップと、を備えることを特徴とする。
この変調装置及び変調方法によれば、伝送信号の伝送フレームの端部が平滑化処理されるので、隣接する伝送フレーム同士の境界の部分で波形が滑らかに連続し、波形の不連続に起因する異音の発生が低減し、音質劣化を低減することができる。また、平滑化処理は、伝送フレームの端部に施されるので、伝送情報のシンボルに対する平滑化処理の影響を最小限に抑えることができ、情報伝送品質劣化を低減することができる。
また、上記変調装置及び変調方法では、例えば、音響信号に伝送信号を多重させる方式として直交周波数分割多重(以下、OFDMと記述)を利用し、OFDMの各搬送波を伝送情報に応じて変調し、逆フーリエ変換処理などにより時間軸上の信号に変換し、OFDMのシンボルの端を含む一部分を複製してガード区間(以下、GIと記述)を生成し、シンボルの前端、後端又は前後端の双方に接続して伝送フレームが生成される方式が考えられる。また、上記の伝送フレーム端部の平滑化処理としては、例えば、生成された伝送フレームの前端部をフェードイン処理したり、そのフレームの後端部をフェードアウト処理したり、連続するフレームの端部同士をクロスフェード処理したり、ローパスフィルタやバンドパスフィルタなどのフィルタを重畳処理したりする、などの処理が考えられる。
また、本発明の変調装置は、平滑化処理手段が、伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理として、伝送信号の各伝送フレームの前端部をフェードイン処理し、伝送信号の各伝送フレームの後端部をフェードアウト処理することとしてもよい。
また、本発明の変調方法は、平滑化処理ステップでは、伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理として、伝送信号の各伝送フレームの前端部をフェードイン処理し、伝送信号の各伝送フレームの後端部をフェードアウト処理することとしてもよい。
また、本発明の変調装置は、伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し伝送情報を音波で伝送する音波情報通信システムに用いられる変調装置において、伝送情報に応じて搬送波を変調し伝送信号を生成する伝送信号生成手段と、伝送信号生成手段で生成した伝送信号の隣接する伝送フレーム同士の間にフレーム間挿入信号を挿入する処理を行う挿入信号処理手段と、挿入信号処理手段で処理された伝送信号を音響信号に重畳する信号重畳手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の変調方法は、伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し伝送情報を音波で伝送する音波情報通信に用いられる変調方法において、伝送情報に応じて搬送波を変調し伝送信号を生成する伝送信号生成ステップと、伝送信号生成ステップで生成した伝送信号の隣接する伝送フレーム同士の間にフレーム間挿入信号を挿入する処理を行う挿入信号処理ステップと、挿入信号処理ステップで処理された伝送信号を音響信号に重畳する信号重畳ステップと、を備えることを特徴とする。
この変調装置及び変調方法によれば、伝送信号の隣接する伝送フレーム同士の間にフレーム間挿入信号が挿入されるので、伝送フレーム同士の境界の部分における波形の連続性が向上し、波形の不連続に起因する異音の発生が低減し、音質劣化を低減することができる。また、挿入するフレーム間挿入信号による時間マスキング効果や周波数マスキング効果などの聴覚作用によって、異音が聞こえにくくなり、音質劣化が低減される。
また、上記フレーム間挿入信号としては、例えば複数の正弦波の組み合わせや別途作成した効果音などを用いることができる。このような場合、フレーム間挿入信号による音声を、音響情報中に伝送情報が含まれていることを聴取者に知らせる合図音としたり、ユーザに行動を促す合図としての意味を持たせたりすることもできる。また、この変調装置及び変調方法では、隣接する伝送フレーム同士の境界部分に上記フレーム間挿入信号を挿入する処理をすることにより、当該処理の影響を受ける区間における伝送信号のシンボル部分の割合を減少し、情報伝送品質の劣化を低減できる。なお、上記フレーム間挿入信号は無音信号でも有音信号でもよい。
また、本発明の変調装置において、挿入信号処理手段は、フレーム間挿入信号として、音響信号の一部を選択することとしてもよい。また、本発明の変調方法において、挿入信号処理ステップでは、フレーム間挿入信号として、音響信号の一部を選択することとしてもよい。
この構成によれば、挿入するフレーム間挿入信号として音響信号が用いられるので、聴取者が聴く音は、伝送情報を重畳するためのオリジナル音源の音質に近づくことになる。よって、伝送情報が重畳されていることが、聴取者に気付かれにくくなる。
また、本発明の変調装置において、挿入信号処理手段は、フレーム間挿入信号の端部を平滑化する処理を行うこととしてもよい。また、本発明の変調方法において、挿入信号処理ステップでは、フレーム間挿入信号の端部を平滑化する処理を行うこととしてもよい。
この場合、フレーム間挿入信号の端部を平滑化する処理を行うことで、フレーム間挿入信号として音を挿入するによって生じる波形の不連続の発生を低減し、波形の不連続による異音の発生を低減することができる。また、聴覚作用により上記異音を聞こえにくくさせることもでき、音質劣化を低減することができる。
また、上記のフレーム間挿入信号端部の平滑化処理としては、例えば、フレーム間挿入信号の片端部または両端部に対して、フェードイン処理、フェードアウト処理、又はその両方の処理を行ったり、ローパスフィルタやバンドパスフィルタなどのフィルタを重畳処理したりする、などの処理が考えられる。このような処理により、伝送フレームとフレーム間挿入信号とをクロスフェードさせることもできる。また、フレーム間挿入信号の影響を受ける区間における伝送信号のシンボル部分の割合を減少し、情報伝送品質の劣化を低減することができる。
また、本発明の変調装置は、挿入信号処理手段が、フレーム挿入信号の端部を平滑化する処理として、フレーム挿入信号の前端部をフェードイン処理し、フレーム挿入信号の後端部をフェードアウト処理することとしてもよい。
また、本発明の変調方法は、挿入信号処理ステップでは、フレーム挿入信号の端部を平滑化する処理として、フレーム挿入信号の前端部をフェードイン処理し、フレーム挿入信号の後端部をフェードアウト処理することとしてもよい。
また、本発明の変調装置においては、伝送信号生成手段は、伝送信号のシンボルの前方部分を複製し当該シンボルの後方に配置して伝送フレームを形成する処理を行うこととしてもよい。また、伝送信号生成手段は、伝送信号のシンボルの後方部分を複製し当該シンボルの前方に配置して伝送フレームを形成する処理を行うこととしてもよい。
また、本発明の変調方法においては、伝送信号生成ステップでは、伝送信号のシンボルの前方部分を複製し当該シンボルの後方に配置して伝送フレームを形成する処理を行うこととしてもよい。また、伝送信号生成ステップでは、伝送信号のシンボルの後方部分を複製し当該シンボルの前方に配置して伝送フレームを形成する処理を行うこととしてもよい。
このような変調装置及び変調方法によれば、シンボルの一部を複製し配置することで、伝送フレームの前部あるいは後部にガードインターバルを生成することができる。そして、伝送フレームの端部に、例えばフェードインやフェードアウトなどの平滑化処理を施す場合に、平滑化処理の影響を受ける区間における伝送信号のシンボル部分の割合を減少し、情報伝送品質の劣化を低減することができる。
本発明の変調装置及び変調方法によれば、伝送信号による異音の発生を減少させることで、その音を聴取した人が覚える不快感を減少させた上で、伝送品質の劣化を低減することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る変調装置及び変調方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
(音響信号送受信システムの構成例)
図1には、本発明の一実施形態に係る変調装置を用いた音響信号送受信システム(音波情報通信システム)10の構成例が示されている。音響信号送受信システム10は、図1(a)に示される送信側装置10Aと、図1(b)に示されている受信側装置10Bとによって構成されている。この音響信号送受信システム10は、テキストデータ等の伝送情報を、送信側装置10Aにおいて音声や音楽などのオリジナル音声に重畳させ、当該伝送情報を音波として受信側装置10Bに伝送するシステムである。
送信側装置10Aは、伝送情報に基づく入力データ信号1とオリジナル音声に基づく入力音響信号15とを入力し送信音響信号3を出力する変調装置2と、送信音響信号3をDA変換(Digital to Analog変換)しアナログ信号を出力するDA変換器4と、アナログ信号となった送信音響信号を音波6に変換して再生するスピーカ5とを含んで構成されている。この送信側装置10Aとしては、例えば、パーソナルコンピュータを用いることができる。
一方、受信側装置10Bは、音波6を電気信号に変換し出力するマイクロホン7と、電気信号に変換された音波をAD変換(Analog to Digital変換)しデジタル信号にサンプリングして受信音響信号9を出力するAD変換器8と、受信音響信号9を復調して受信データ信号13を出力する復調装置12と、を含んで構成されている。この受信側装置10Bとしては、例えば、携帯電話端末を用いることができる。
(変調装置の構成例)
図2には、変調装置2の詳細な構成例が示されている。同図を参照すると、変調装置2は、入力される入力データ信号1を2値に変換する多値変調部24と、シリアル信号をパラレル信号に変換するS/P変換部25と、音声や音楽などの入力音響信号15を参照しOFDMのサブキャリアの振幅を調整する値を出力する振幅調整部203aと、S/P変換部25の出力と振幅調整部203aの出力とを乗算し周波数領域のシンボル205を出力する乗算部204a〜204dとを含んで構成されている。
また、変調装置2は、上記シンボル205について高速逆フーリエ変換を行い時間領域のシンボル100を出力するIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部26と、シンボル100の前端部、後端部又は前後端双方の端部にガード区間(GI)を連結し出力するGI生成平滑部27と、実数化し拡大シンボル102を出力する実数化部28と、帯域制限フィルタなどのフィルタを畳み込むFilter部23と、Filter部23の出力102と入力音響信号15とを多重し送信音響信号3を出力する音響信号多重平滑処理部29を含んで構成される。
(GI生成平滑部27による平滑化処理の例)
上記GI生成平滑部27は、各OFDMシンボルに対してGIを生成すると共に、平滑化処理手段として機能し、伝送信号の各OFDMフレーム(伝送フレーム)の端部を平滑化する処理を行う。なお、OFDMフレームは、OFDMシンボルと、GIと、フレーム同士の境界区間と、を含む。
まず、GI生成平滑部27は、図3(a)に示すように、シンボル100の区間の前方部分100aを複製し、GI101としてシンボル100の後端に連結し、拡大シンボル102を合成する。または、GI生成平滑部27は、図3(b)に示すように、シンボル100の区間の後方部分100bを複製し、シンボル100の前端にGI1012として配置して、拡大シンボル102を合成してもよい。または、GI生成平滑部27は、図3(c)に示すようにシンボル100の前方部分100aを複製しシンボルの後端にGI101として配置し、更に、シンボル100の後方部分100bを複製しシンボル100の前端にGI1012として配置して、拡大シンボル102を合成してもよい。
このようにシンボル100とGI101やGI1012を連結して生成された信号を、拡大シンボル102とする。GI101やGI1012の部分の時間を長くさせることで、より反射波への耐性を向上させることができ、また、後述するように、拡大シンボル102の前端部・後端部にフェードインやフェードアウトなどの平滑化の処理を行ったり、別の音響信号を加算処理したりした場合でも、シンボル100への干渉などの影響を抑えることができ、伝送品質の劣化を抑えることができる。また、シンボル100の前端にGI1012を配置することで、拡大シンボル102の前方部分に平滑化の処理を行う場合でも、シンボル100部分の変化を少なくすることができ、伝送品質の劣化を抑えることができる。
以下、伝送信号を構成する上記拡大シンボル102のうち、時間軸方向で隣接する2つの拡大シンボルを代表して、図4及び図5に示すような、拡大シンボル#(N−1)1021及び拡大シンボル#(N)1022について説明する。なお、以下の説明において、拡大シンボルの「前」、「後」なる語は、拡大シンボルの時間軸上における前後を示すものとする。
GI生成平滑部27では、図4及び図5に示すように、拡大シンボル#(N−1)1021の後方部分から拡大シンボル#(N)1022の前方部分までを含む区間内に、フレーム間挿入信号151(図5(b))を配置するための区間105を設けてもよい。また、フレーム間挿入信号151の区間105は、拡大シンボル#(N−1)1021や拡大シンボル#(N)1022の区間の一部を含んで構成してもよい。このような区間105にフレーム間挿入信号151が挿入されれば、拡大シンボル#(N−1)1021の後端部分と拡大シンボル#(N)1022の前端部分とを跨ぐようにフレーム間挿入信号151が配置される。
また、上記のフレーム間挿入信号151の区間105に、前後の拡大シンボル#(N−1)1021や拡大シンボル#(N)1022の成分を含まない区間としてのシンボル間区間104を設けてもよい。このようなシンボル間区間104を設けることで、拡大シンボル区間の波形の不連続を緩和し、不連続により生じる不快な異音の発生とそれによる音質の劣化を低減することができ、また、フレーム間挿入信号151として長く多様な音響信号を挿入することができ、時間マスキングや周波数マスキングなどの聴覚作用により、音質劣化を低減することができる。
次に、GI生成平滑部27は、各拡大シンボルに対して、OFDMフレームの端部の平滑化処理を行う。具体的には、GI生成平滑部27は、各拡大シンボルの後端部をフェードアウト処理し、前端部をフェードイン処理する。このような処理によれば、図5(a)に示すように、拡大シンボル#(N−1)1021の後端部がフェードアウト処理される(フェードアウト部分102b)と共に、拡大シンボル#(N−1)1021の後に連続する拡大シンボル#(N)1022の前端部がフェードイン処理される(フェードイン部分102a)ことになるので、連続する各拡大シンボルの各境界部分において波形が滑らかに連続するようになる。
拡大シンボル#(N−1)1021と拡大シンボル#(N)1022とは、一般には異なる位相で変調されているので、上記の平滑化処理を行わない場合には、伝送フレームの境界において、図11(a)のように位相の不連続により不快な異音が発生し音質が劣化する。これに対して、上記平滑化処理を行うことにより、図11(b)のように拡大シンボル#(N−1)1021と拡大シンボル#(N)1022との波形を滑らかに接続させることができ、異音の発生を低減し、音質劣化を低減することができる。
また、シンボル間区間104を設けずに、拡大シンボル#(N−1)1021の後端部と、拡大シンボル#(N−1)1021の後に続く拡大シンボル#(N)1022の前端部を重ねあうように接続してもよい。この処理により、単位時間あたりの伝送情報量を増やすことができる。また、その際に、重ねあう部分において、拡大シンボル#(N−1)1021の後端部をフェードアウト処理し、拡大シンボル#(N)1022の前端部をフェードイン処理するといったように、連続する拡大シンボルの端部同士を重ね合わせてクロスフェード処理する平滑化処理を行ってもよい。この処理を行うことにより、連続する拡大シンボルにおいて波形が滑らかに連続し、異音の発生が低減し、音質劣化を低減することができる。
(Filter部23の処理例)
Filter部23(図2参照)では、実数化部28の出力に、ローパスフィルタやハイパスフィルタやバンドパスフィルタなどのフィルタを重畳してもよい。また、上記のフィルタを重畳する前に、フレームごとのパラレル信号を連接するシリアル信号に変換してもよい。このような処理により、伝送フレーム間の接続部分で生じる波形の不連続による異音を低減し、音質の劣化を低減することができる。
(音響信号多重平滑処理部29の構成例)
図6には、音響信号多重平滑処理部29の詳細な構成例が示されている。音響信号多重平滑処理部29は、シンボルを重畳する周波数帯域301(図7)を入力音響信号15からカットしたバンドカット音響信号152と、実数化部28の出力信号281と、を合成する拡大シンボル部分音響処理部291を備えている。また、音響信号多重平滑処理部29は、拡大シンボル部分音響処理部291の出力と入力音響信号15とを参照してフレーム間挿入信号151を処理するフレーム間挿入信号処理部292を備えている。
また、音響信号多重平滑処理部29は、フレーム同期信号を生成して、フレーム間挿入信号処理部292の出力と入力音響信号15と合成し出力するフレーム同期信号合成部293を備えている。また、音響信号多重平滑処理部29は、フレーム同期信号合成部293の出力をパラレル信号からシリアル信号に変換し送信音響信号3を出力するP/S変換部294を備えている。音響信号多重平滑処理部29が備える上記の拡大シンボル部分音響処理部291とフレーム間挿入信号処理部292とフレーム同期信号合成部293とは、処理を行う順番を変更してもよい。
この音響信号多重平滑処理部29において、上記の拡大シンボル部分音響処理部291に入力した入力音響信号15は、BEF部2911でバンド・エリミネーション・フィルタ(Band Elimination Filter)により、OFDMのシンボル周波数帯域301を含む周波数帯域が減衰される。そして、OFDMのシンボル周波数帯域301以外の周波数の信号を通過させたバンドカット音響信号152aが、S/P変換部2912に入力され、S/P変換部2912でフレーム103の区間に対応するようにシリアル信号からパラレル信号に変換され、平滑化処理部2913に出力される。
平滑化処理部2913は、上記パラレル信号の前端部をフェードイン処理したり、ローパスやバンドパスフィルタなどのフィルタを重畳したりするなどの平滑化処理を行うと共に、各パラレル信号の後端部をフェードアウト処理したりローパスやバンドパスフィルタなどのフィルタを重畳したりするなどの平滑化処理を行う。そして、上記の処理によるバンドカット音響信号152が加算部2914に入力され、加算部2914において実数化部28の出力信号281と加算されて、フレーム間挿入信号処理部292に入力される。
以上の処理により、拡大シンボル部分音響処理部291は、図7に示すように、バンドカット音響信号152と、実数化部28の出力信号281である拡大シンボル#(N−1)1021や拡大シンボル#(N)1022を合成する。バンドカット音響信号152を合成することで、周波数マスキングや時間マスキングなどの聴覚上の作用により、多重した拡大シンボル#(N−1)1021や拡大シンボル#(N)1022や、フレーム同期信号201が聞こえにくくなり、音質が劣化するのを低減することができる。また、重畳する音響信号を事前にバンドカット処理することで、音響信号がシンボルと干渉し伝送品質を劣化させることを低減することができる。
再び図6に示すように、フレーム間挿入信号処理部292では、入力音響信号15が音響信号選択部2921に入力される。音響信号選択部2921は、フレーム間挿入信号151とするための音響信号を選択して、S/P変換部2922に出力する。S/P変換部2922は、入力された信号をフレームごとのパラレル信号に分けて平滑化処理部2923に出力する。平滑化処理部2923は、入力されたフレーム間挿入信号151に対して、図5(b)に示すように、前端部をフェードイン処理し(フェードイン部分151a)、後端部をフェードアウト処理する(フェードアウト部分151b)といった平滑化処理を施し、更に、バンドエリミネーションフィルタを重畳するなどの平滑化処理を施して、加算部2924に出力する。加算部2924は、入力された信号と拡大シンボル部分音響処理部291の出力と重畳し、フレーム同期信号合成部293に出力する。
上記の音響信号選択部2921においては、入力音響信号15の一部をフレーム間挿入信号151として選択してもよい。このようにオリジナルな音源である入力音響信号15をフレーム間挿入信号151として選択すれば、処理後の送信音響信号3がオリジナルな音源である入力音響信号15の特性を保持しやすくなる効果がある。また、音響信号選択部2921においては、別途入手したり作成したりした効果音を、フレーム間挿入信号151として選択してもよい。このような効果音を選択する場合、その効果音を適宜調整することで、OFDMの信号が入っていることをマスキング効果により気付かせにくくしたり、ユーザにOFDM信号が入っていることを気付かせる合図を送ったり、ユーザに行動を促す別の合図を送ったりすることができる。また、フレーム間挿入信号151として無音信号を用いることも可能である。
また、フレーム間挿入信号処理部292において、フレーム間挿入信号151は、図7に示すように、シンボル周波数帯域301を含め全周波数帯域を含めてもよい。OFDMフレーム境界区間に音響信号を挿入することで、OFDMフレーム境界区間で生じるOFDMフレーム間の不連続により生じる不快な異音が聴取者に聞こえにくくなる。また、フレーム間挿入信号151は、シンボル周波数帯域301を含む周波数帯域を減衰させるバンド・エリミネーション・フィルタ処理により、シンボルとの干渉を低減してもよい。これにより、フレーム間挿入信号151の遅延波が生じた場合でも、拡大シンボル#(N−1)1021や#(N)1022との干渉を低減し、情報伝送品質を向上することができる。
また、加算部2924で、フレーム間挿入信号151を、シンボルの主要部分とは重なりにくいフレームの端部に配置することにより、情報伝送品質の劣化を低減することができる。また、平滑化処理部2923は、図5(b)に示すように、フレーム間挿入信号151の前端部をフェードイン処理したり、後端部をフェードアウト処理したり、前端部や後端部にローパスフィルタやバンドパスフィルタなどのフィルタを重畳する、などの平滑化処理をする。このような平滑化処理後のフレーム間挿入信号151が、フレーム間の区間105に重畳することで、その前後の拡大シンボル#(N−1)1021や拡大シンボル#(N)1022とクロスフェードの処理を行うことができ、隣接する拡大シンボル同士の境界が更に平滑化される。上記の処理を行うことにより、不連続による異音を低減し音質劣化を低減することができる。
次に、図6に示すフレーム同期信号合成部293では、フレーム同期信号作成部2931でM系列符号で変調した擬似ノイズ信号(以下、PN(Pseudorandom Noise)信号と称する)が作成され、フレーム同期信号201として振幅調整部2932に入力される。この変調の際、フレーム同期信号201が、図4に示すシンボル周波数帯域301と重ならないように、変調する周波数を選択したり、ローパスフィルタやバンドパスフィルタなどのフィルタを重畳してもよい。また、このフレーム同期信号201を複数種類作成し、その中から1つまたは複数を選択し、配置してもよい。
図6に示す振幅調整部2932では、入力音響信号15を参照して、フレーム同期信号作成部2931から入力されたフレーム同期信号201の振幅を設定し、合成位置調整部2933に出力する。このとき、振幅調整部2932は、入力音響信号15の聴覚マスキング閾値を算出し、その聴覚マスキング閾値以下にフレーム同期信号201の振幅がなるように、各フレーム同期信号201の振幅を設定してもよい。この処理により、フレーム同期信号201が聞こえにくくなり、音質劣化が低減される。このフレーム同期信号201の振幅は、各フレームで値を算出し、設定してもよい。
合成位置調整部2933では、フレーム同期信号201を配置する位置を調整し、その位置と、振幅調整部2932の出力である振幅調整値と、フレーム同期信号201とを、加算部2934に出力する。フレーム同期信号201は、図4に示すように、シンボル100の先頭部分であるシンボル開始位置202に配置してもよく、またはシンボル開始位置202からフレーム同期信号ずれ量203(図4)の分だけずらした位置に配置してもよい。フレーム同期信号ずれ量203は、正の値でもよく、0でもよく、また負の値でもよい。フレーム同期信号ずれ量203は、各フレームで共通の値としてもよい。
フレーム同期信号ずれ量203を、各フレームで共通の値とした場合には、変調装置2での多重処理が簡単になり、また復調装置12のフレーム同期やシンボル同期の処理の際に、複数フレームを足し合わせて後にPN信号を畳み込む処理をする際に、ピークが立ちやすくなる。また、復調装置12(図1)側でシンボル部分を的確に同期するために、フレーム同期信号ずれ量203を復調装置12で既知としてもよく、変調装置2と復調装置12とでフレーム同期信号ずれ量203を共有するための手段を設けてもよい。このようにフレーム同期信号201を重畳する位置をずらすことにより、多重する音響信号や騒音が大音量である部分を避け、音響信号が小音量の部分をシンボル部分として復調装置12に示すことも可能となり、伝送品質劣化が低減できる。
図6に示す加算部2934は、加算部2924から入力された信号に、振幅調整部2932と合成位置調整部2933の出力情報をもとに振幅と位置を調整したフレーム同期信号201を加算し、P/S変換部294に入力する。P/S変換部294では、フレーム同期信号合成部293からの入力を、パラレル信号からシリアル信号に変換し、音響信号多重平滑処理部29及び変調装置2の出力として送信音響信号3を出力する。なお、この送信音響信号3は、図7に示すような時間・周波数分布をしている。
再び図1に示すように、上記の音響信号多重平滑処理部29から出力された送信音響信号3は、DA変換器4でアナログ信号に変換され、更にスピーカ5で電気音響変換され、スピーカ5は空気中に音波6を送信する。空気中を伝搬した音波6は、マイクロホン7で電気信号に変換され、更にAD変換器8でデジタル信号にAD変換されてデジタル信号の受信音響信号9とされ、復調装置12に入力される。
(受信装置の構成例)
復調装置12の構成例を図8に示す。復調装置12に入力された受信音響信号9は、BPF部121で、2つの信号に分けられる。分けられた信号の一方121aは、シンボル周波数帯域301を含む周波数帯域でバンドパス処理されてS/P変換部124に入力される。分けられた信号の他方121bは、シンボル同期用信号を含む低い周波数帯域でローパスし、S/P変換部122に入力される。S/P変換部122は、入力された信号121bを、フレーム区間103の長さのパラレル信号に変換する。そして、フレーム同期部123は、フレーム同期信号201を畳み込み相関値を求め、求めた相関値からピークを探索し、ピークの位置とフレーム同期信号ずれ量203を参照してフレーム内のシンボル開始位置202を同期し、同期したシンボル開始位置202の情報をS/P変換部124に出力する。
S/P変換部124は、入力されたシンボル周波数帯域301のシリアル信号121aを、フレーム同期部123からの入力に基づいて、シンボル100であると予想される区間を切り出しパラレル信号にS/P変換し、FFT部125に出力する。FFT部125は、S/P変換部からの入力をFFT処理して復調部126に出力する。復調部126は、FFT部125からの入力を復調処理し、復調結果を受信データ信号13として出力する。
(送信側装置の処理)
上述した音響信号送受信システム10の送信側装置10A(図1)の動作について、図9のフローチャートを参照して更に説明する。送信側装置10Aでは、まず入力データ信号1と入力音響信号15とが入力される(ステップS100)。変調装置2の多値変調部24(図2)では、入力データ信号1が2値に変換される(ステップS101)。次に、S/P変換部25で、シリアル信号をパラレル信号に変換する(ステップS102)。
そして、ITTF部26が、パラレル信号のシンボルについてIFFTを実施し(ステップS103)、GI生成平滑部27では、ガード時間分の信号を複製し、シンボルの前方または後方または双方に連結し、フレームを生成し(ステップS104)、フレームの実部を出力する(ステップS105)。次に、フレームの両端部分に対してフェードインやフェードアウトなどの平滑化処理をし(ステップS106)、帯域制限フィルタを重畳するなどの平滑化処理をする(S107)。そして、音響信号やフレーム同期信号を多重し、パラレル信号からシリアル信号への変換を行い(ステップS108)、アナログ信号に変換し(ステップS109)、スピーカで電気音響変換し音波を出力する(ステップS110)。
上記の音響信号多重処理(ステップS108)の内容を更に詳細に説明すると、入力音響信号15の拡大シンボルの周波数帯域301がバンドカットされ(ステップS1082)、その音響信号のフレーム境界部分で、フェードインやフェードアウトなどの平滑化処理が行われる(ステップS1083)。更に、フレームの境界部分に配置するフレーム間挿入信号が選択・生成され(ステップS1084)、フレーム間挿入信号の端部でフェードインやフェードアウトなどの平滑化処理が行われる(ステップS1085)。更に、フレーム同期信号が生成され(ステップS1086)、上記の処理がなされた音響信号と拡大シンボルとフレーム同期信号とが足し合わされて、シリアル信号に変換される(ステップS1087)。
(受信側装置の処理)
続いて、上述した音響信号送受信システム10の受信側装置10B(図1)の動作について、図10のフローチャートを参照して更に説明する。受信側装置10Bでは、マイクロホン7に音波が入力されると、この音波がアナログの電気信号に変換され(ステップS201)、更に、AD変換器8によってデジタル信号に変換される。そして、このデジタル信号が復調装置12に入力される(ステップS202)。復調装置12では、入力された信号を2つの信号に分け(ステップS203)、一方の信号は低周波数帯域にフレーム同期用信号が畳み込まれてフレームの先頭位置の同期に用いられる(ステップS204)。他方の信号は、シンボル周波数帯域301がバンドパスして取り出され、上記のフレーム時間同期の出力データを参照してフレームごとにパラレル信号に変換される。そして、FFTが行われ(ステップS205)、OFDMの復調が実施されて(ステップS206)、受信データ信号が出力される(ステップS207)。
以上説明したように、変調装置2を用いた音波情報通信及び音響信号送受信システム10によれば、変調装置2のGI生成平滑部27により、伝送情報に基づく伝送信号が、各OFDMフレームの端部において平滑化処理される。この平滑化処理としては、フレームの前端部の信号をフェードイン処理したり、フレームの後端部の信号をフェードアウト処理したり、隣接するフレーム同士の端部で信号をクロスフェード処理したりすることが含まれる。このような平滑化処理が施されることにより、隣接するフレームにおける伝送信号の波形の不連続に起因する異音を低減することができる。従って、音質劣化を低減することができ、聴取者の不快感を減少することができる。
また、前述のように、GI生成平滑部27では、各OFDMシンボル100の前後にGIを配置してOFDMフレームを形成した上で、隣接するOFDMフレーム同士の端部で信号を平滑化処理することが好ましい。このようにすれば、フレームの前後端部に存在するGI部分が平滑化処理を受けることになるので、シンボル100への平滑化処理の影響を小さくすることができる。従って、伝送品質の劣化を抑えながら、上記の音質劣化の低減を図ることができる。
また、前述のように、音響信号多重処理平滑部29では、隣接するOFDMフレーム同士の間に、フレーム間挿入信号151(図5(b))を挿入する処理を行ってもよい。このようにすれば、隣接するフレームにおける伝送信号の波形の不連続が緩和され、不連続に起因する異音を低減することができる。従って、音質劣化を低減することができ、聴取者の不快感を減少することができる。
(a)は、本発明に係る変調装置が適用される音響信号送受信システムの送信側装置を示すブロック図であり、(b)は、その受信側装置を示すブロック図である。 本発明に係る変調装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、伝送信号の拡大シンボルを形成する処理を示す図である。 伝送信号及びフレーム同期信号を示す図である。 (a),(b)は、拡大シンボルの平滑化処理を示す図である。 音響信号多重平滑処理部の構成を示すブロック図である。 重畳された伝送信号及び音響信号を示す図である。 復調装置の構成を示すブロック図である。 送信側装置の処理を示すフローチャートである。 受信側装置の処理を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、それぞれ、位相の不連続部分をもつ音波の境界部部を示す図である。
符号の説明
1…入力データ信号、2…変調装置、3…送信音響信号、4…DA変換器、5…スピーカ、6…音波、7…マイクロホン、8…AD変換器、9…受信音響信号、10…音響信号送受信システム(音波情報通信システム)、10A…送信側装置、10B…受信側装置、12…復調装置、13…受信データ信号、15…入力音響信号、23…Filter部、24…多値変調部(伝送信号生成手段)、25…S/P変換部(伝送信号生成手段)、26…IFFT部(伝送信号生成手段)、27…GI生成平滑部(伝送信号生成手段、平滑化処理手段)、28…実数化部、29…音響信号多重平滑処理部(挿入信号処理手段、信号重畳手段)、100…シンボル(伝送信号)、100a…シンボルの前方部分、100b…シンボルの後方部分、102…拡大シンボル、103…OFDMフレーム(伝送フレーム)、104…シンボル間区間、105…フレーム間挿入信号の区間、121a,121b…信号、121…BPF部、122…S/P変換部、123…フレーム同期部、124…S/P変換部、125…FFT部、126…復調部、151…フレーム間挿入信号、151b…フェードアウト部分、151a…フェードイン部分、152,152a…バンドカット音響信号、201…フレーム同期信号、202…シンボル開始位置、203…フレーム同期信号ずれ量、203a…振幅調整部、204a〜204d…乗算部、205…シンボル、281…出力信号、291…拡大シンボル部分音響処理部、292…フレーム間挿入信号処理部、293…フレーム同期信号合成部、294…P/S変換部、301…シンボル周波数帯域、1021,1022…拡大シンボル(伝送信号)、102b…フェードアウト部分、102a…フェードイン部分、2911…BEF部、2912…S/P変換部、2913…平滑化処理部、2914…加算部、2921…音響信号選択部、2922…S/P変換部、2923…平滑化処理部、2924…加算部、2931…フレーム同期信号作成部、2932…振幅調整部、2933…合成位置調整部、2934…加算部、A,B…音波、A1…フェードアウト部分、B1…フェードイン部分、C…位相の不連続部分。

Claims (16)

  1. 伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し前記伝送情報を音波で伝送する音波情報通信システムに用いられる変調装置において、
    前記伝送情報に応じて搬送波を変調し前記伝送信号を生成する伝送信号生成手段と、
    前記伝送信号生成手段で生成した前記伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理を行う平滑化処理手段と、
    前記平滑化処理手段で処理された前記伝送信号を前記音響信号に重畳する信号重畳手段と、
    を備えることを特徴とする変調装置。
  2. 前記平滑化処理手段は、
    前記伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理として、
    前記伝送信号の各伝送フレームの前端部をフェードイン処理し、前記伝送信号の各伝送フレームの後端部をフェードアウト処理することを特徴とする請求項1に記載の変調装置。
  3. 伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し前記伝送情報を音波で伝送する音波情報通信システムに用いられる変調装置において、
    前記伝送情報に応じて搬送波を変調し前記伝送信号を生成する伝送信号生成手段と、
    前記伝送信号生成手段で生成した前記伝送信号の隣接する伝送フレーム同士の間にフレーム間挿入信号を挿入する処理を行う挿入信号処理手段と、
    前記挿入信号処理手段で処理された前記伝送信号を前記音響信号に重畳する信号重畳手段と、
    を備えることを特徴とする変調装置。
  4. 前記挿入信号処理手段は、
    前記フレーム間挿入信号として、前記音響信号の一部を選択することを特徴とする請求項3に記載の変調装置。
  5. 前記挿入信号処理手段は、
    前記フレーム間挿入信号の端部を平滑化する処理を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の変調装置。
  6. 前記挿入信号処理手段は、
    前記フレーム挿入信号の端部を平滑化する処理として、
    前記フレーム挿入信号の前端部をフェードイン処理し、前記フレーム挿入信号の後端部をフェードアウト処理することを特徴とする請求項5に記載の変調装置。
  7. 前記伝送信号生成手段は、前記伝送信号のシンボルの前方部分を複製し当該シンボルの後方に配置して前記伝送フレームを形成する処理を行うことを特徴とする請求項1又は3に記載の変調装置。
  8. 前記伝送信号生成手段は、前記伝送信号のシンボルの後方部分を複製し当該シンボルの前方に配置して前記伝送フレームを形成する処理を行うことを特徴とする請求項1、3又は7に記載の変調装置。
  9. 伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し前記伝送情報を音波で伝送する音波情報通信に用いられる変調方法において、
    前記伝送情報に応じて搬送波を変調し前記伝送信号を生成する伝送信号生成ステップと、
    前記伝送信号生成ステップで生成した前記伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理を行う平滑化処理ステップと、
    前記平滑化処理ステップで処理された前記伝送信号を前記音響信号に重畳する信号重畳ステップと、
    を備えることを特徴とする変調方法。
  10. 前記平滑化処理ステップでは、
    前記伝送信号の各伝送フレームの端部を平滑化する処理として、
    前記伝送信号の各伝送フレームの前端部をフェードイン処理し、前記伝送信号の各伝送フレームの後端部をフェードアウト処理することを特徴とする請求項9に記載の変調方法。
  11. 伝送情報に基づく伝送信号を音響信号に重畳し前記伝送情報を音波で伝送する音波情報通信に用いられる変調方法において、
    前記伝送情報に応じて搬送波を変調し前記伝送信号を生成する伝送信号生成ステップと、
    前記伝送信号生成ステップで生成した前記伝送信号の隣接する伝送フレーム同士の間にフレーム間挿入信号を挿入する処理を行う挿入信号処理ステップと、
    前記挿入信号処理ステップで処理された前記伝送信号を前記音響信号に重畳する信号重畳ステップと、
    を備えることを特徴とする変調方法。
  12. 前記挿入信号処理ステップでは、
    前記フレーム間挿入信号として、前記音響信号の一部を選択することを特徴とする請求項11に記載の変調方法。
  13. 前記挿入信号処理ステップでは、
    前記フレーム間挿入信号の端部を平滑化する処理を行うことを特徴とする請求項11又は12に記載の変調方法。
  14. 前記挿入信号処理ステップでは、
    前記フレーム挿入信号の端部を平滑化する処理として、
    前記フレーム挿入信号の前端部をフェードイン処理し、前記フレーム挿入信号の後端部をフェードアウト処理することを特徴とする請求項13に記載の変調方法。
  15. 前記伝送信号生成ステップでは、前記伝送信号のシンボルの前方部分を複製し当該シンボルの後方に配置して前記伝送フレームを形成する処理を行うことを特徴とする請求項9又は11に記載の変調方法。
  16. 前記伝送信号生成ステップでは、前記伝送信号のシンボルの後方部分を複製し当該シンボルの前方に配置して前記伝送フレームを形成する処理を行うことを特徴とする請求項9、11又は15に記載の変調方法。
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