JP2009089676A - 浮沈式養殖いけす - Google Patents

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【課題】 沖合域で使用することができる、大きな波力、潮流力、係留力に耐える強い構造のいけすを提供すること、また、従来の浮沈式いけすでは、浮上状態で安定していた浮沈式いけすが、沈下状態で安定を失い、傾いてしまうことがしばしばあった。従って、本発明が解決しようとする第2の課題は、簡便に浮沈することができて、浮上状態、沈下状態のいづれの状態でも安定した、正しい姿勢を保つことができる浮沈式養殖いけすを提供すること。
【解決手段】 縦長な円筒形のタンクによる中心浮体1の上部に、水平方向かつ放射状に複数本の梁を放射梁2として取付け、該放射梁2に設けたいけす枠3を備えた養殖いけすであって、前記中心浮体1を、そのタンクへ注水して沈下させると共に、タンクからの排水で浮上する浮力調節用タンクとして使用するようにしたこと。
【選択図】図1

Description

本考案は海洋や湖沼などでの魚類、貝類、藻類の養殖に用いる浮沈式の養殖いけすに関する。
養殖に一般的に用いられている網いけす式養殖施設は、いけす網といけす網を取付けるいけす枠、このいけす枠を海面に浮かせる浮子(フロート)および係留施設で構成されている。
いけすをその構造で分類すると、浮力の小さいいけす枠をフロートで支えるフロート支持方式、いけす枠そのものが浮体を兼ねる浮体支持枠方式、およびフロートのみで構成するフロート式に区別される。
現在、多くは鋼管製の枠体と発泡スチロール製のフロートを使用したフロート支持方式のいけすである。このフロート支持方式のいけすは小断面の部材で組立ているため、軽量で経済的ないけすであるが、強い係留力が働く場所では使用できない。
養殖の沖合化、いけすの大型化につれて、波浪に対する安全面から、浮体浮体支持枠方式のいけすが検討され、高強力ゴムを素材としたパイプ枠いけすや、発泡スチロール詰めの高密度ポリエチレンパイプ枠いけすが使われるようになっている。これらのいけすの特徴は、たわみやすく、波乗り性が良いとされている点である。
一方、網替え等の作業効率は悪いが、フロート式のいけすも一部で使われている。
以上は海面(又は水面)に常時浮いている浮体式のいけすであるが、台風時などのように大きな波力を避けるために一部では浮沈式いけすが使われている。現在使われている浮沈式いけすは、複数のフロートを特殊な浮力調整フロートに形成し、フロートへの注水により沈下し、フロートの水を圧縮空気により排水して浮上するように操作されている。
なお、貝類、藻類の養殖は、延縄式や延縄をいかだ状に組み合わせた方式で幅広く行われている。また、海底面を必要とする底性魚類、貝類や藻類の生態から、従来の網のような柔らかな底でなく、剛性のある人工海底を有するいけすも望まれてきた。そのようなものとして、潜降浮上型人工海底が試みられた。
上述したように、現在の一般的ないけすの多くは、内湾養殖場用に作られたフロート支持方式のいけすをそのまま踏襲したものであり、本格的な沖合域での養殖いけすとして使用するには構造的に強度不足である。従って、本発明が解決しようとする第一の課題は、沖合域で使用することができる、大きな波力、潮流力、係留力に耐える強い構造のいけすを提供することにある。
また、従来の浮沈式いけすでは、浮上状態で安定していた浮沈式いけすが、沈下状態で安定を失い、傾いてしまうことがしばしばあった。従って、本発明が解決しようとする第2の課題は、簡便に浮沈することができて、浮上状態、沈下状態のいづれの状態でも安定した、正しい姿勢を保つことができる浮沈式養殖いけすを提供することにある。
上記の課題を解決することを目的としてなされた本発明浮沈式いけすの構成は、縦長な円筒形のタンクによる中心浮体の上部に、水平方向かつ放射状に複数本の梁を放射梁として取付け、該放射梁に設けたいけす枠を備えた養殖いけすであって、前記中心浮体を、そのタンクへ注水して沈下させると共に、タンクからの排水で浮上する浮力調節用タンクとして使用するようにしたことを特徴とするものである。本発明では、放射梁又はいけす枠の外周面に、発泡樹脂体を巻付け固定することにより、前記梁又は枠をいけすのフロートにしたいけすの構成とすることもある。
本発明では、上記構成のいけすにおいて、放射梁といけす枠を基礎梁として当該梁に根だを取付け、前記フロート枠内に床板を張り付けて疑似海底面を設けた構造のいけすとすることができる。このいけすにおいても、本発明では放射梁又はいけす枠の外周面に、発泡樹脂体を巻付け固定することにより、前記梁又は枠をいけすのフロートにした構成のいけすとすることができる。
本発明浮沈式養殖いけすは、放射梁を備えているので、強い潮流力、波力、係留力を受けても耐えられる高強度構造である。この結果、狭い内湾養殖場を出て、広い沖合域での養殖が可能である。また、台風等で波浪が高い時や赤潮の時は安定姿勢の沈下状態として避難させることができる。
本発明いけすは、いけす中央に中心浮体を設け、中心浮体の上部に、水平方向で放射状に梁を取り付け、その放射梁の先端側にいけす枠を取り付けたことが特徴的構成であり、中心浮体と放射梁は、従来のいけすには無い構成である。いけす中央に設けた中心浮体は、浮力調整タンクとして使い、中心浮体内への注水でいけすは水面下に沈下し、中心浮体への圧縮空気の給気などにより中心浮体内の水を排水して、いけすは水面上に浮上することができる。
本発明いけすでは、いけすの平面中心に設けた中心浮体のみの浮力調整でいけすの浮沈が行われるため、浮沈操作が簡便である。因みに、いけす枠に複数個の浮力調整用浮子を設けた従来の浮沈式いけすにおいては、複数個の浮子簡の浮力調節がうまくいかず、いけすが傾いてしまうことがしばしば生じたが、本発明いけすでは浮力調節の不具合によるいけすの傾きは生じない。
また、本発明いけすでは、中心浮体を縦長な形状とし、その浮体の上部にいけす枠を結合する放射梁を取り付けた構成であるから、重量のある鋼製の中心浮体がいけすの重心を下方に下げて、いけすを安定した姿勢を保つことができ、転倒や傾きのおそれがない。因みに、従来の浮沈式いけすににおいては、特に沈下時に、転倒、傾きの現象が多くみられた。
従来のいけす構造には設けられない本発明いけすの放射梁は、中心浮体を支えるとともに、いけす枠を支える基礎構造として機能するから、大きな波力、潮流力、係留力に抵抗することができる。特に、放射梁、いけす枠を基礎構造として、床梁、床板を取り付ける構成を採用すれば、いけす枠の内側に、剛性ある、丈夫な人工海底を設けた浮沈式いけすを形成することができる。これによって従来困難とされてきた人工海底いけすの実用化を計ることができる。
本発明いけすの中心浮体は、一例として鋼製パイプ材の両端部に蓋を付けた構造にするが、鋼製であるため比較的薄肉のパイプ材であっても沈下状態で受ける大きな水圧に耐えることができる。
次に本発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。
図1は本浮沈式いけすの実施形態例の斜視図、図2は図1の本発明いけすの正面図、図3は使用状態の正面図、図4は擬似海底面を有する本発明いけすの一例の斜視図である。
図において、1は中心浮体、2は放射梁、3は外周を形成するいけす枠(外枠)である。中心浮体1はいけすの平面中心にあって、鋼管で形成したので円筒形で縦長な形状をしている。放射梁2は、ここでは一例としてH形鋼を材料とし、中心浮体1の上部に水平方向で放射状に取り付けている。いけす枠(外枠)は、鋼管31を材料として使用し、浮力を増すため当該鋼管31の外周上に発泡スチロール32が取り付けてある。
中心浮体1は、本発明いけすが浮沈するための浮力調整用タンク(以下、このタンクにも符号1を使用する)として使われ、給排水管11,給気管12を備えている。浮力調整用タンク1内へ給排水管11からの給水で本発明いけすは沈下し、給気管12に通じたホース13からの圧縮空気の供給で給排水管11から排水し、本発明いけすは浮上する。通常、給気管12に接続されたホース13はいけすが沈下状態の時も、フロート14で海面上に浮かせておき(図3参照)、いけすの浮上時には、作業船が給気管11のホース13から圧縮空気を送って、タンク1内の水を排水して浮上する。排水の方法としては、圧縮空気を使わないで、ポンプを用いて直接排水することも可能である。
放射梁2は、中心浮体1の上部に取り付けられているので、中心浮体1が本発明いけす全体の浮体としての重心を下にさげて、いけすの浮体としての安定が得られる。放射梁2の先端には、係留金具21を備えておき、係留金具21に係留索(図示せず)を取り付け、係留索によりいけすをアンカー(図示せず)に係留する。いけす枠3には、支柱33、網枠34が取り付けられ、網枠34に支持させて網(図示せず)を取り付け吊下支持する。
本発明いけすは、図3に例示するように、係留索WによりアンカーACにカテナリー形状に係留されるが、係留索Wの長さは、いけすに余計な力が作用しないで、浮上、沈下いずれの状態でも安定した姿勢が保てるように決定する。本発明のいけすでは、係留索Wの張力が働く方向に放射梁2を有しているので、係留力に強い構造を備えている。
また、中心浮体1は、その上部に放射梁2が結合されているので、当該浮体の重心を低くするとともに、潮流力等の水平力を受けても、復元力が働き、常に安定ないけす姿勢が得られる。
本発明いけすは、その展開(応用)例として、図4に例示するような浮沈式人工海底いけすに構成することができる。これは、図1〜図3により先に説明したいけす枠3、放射梁2に、中間梁15を設け、各梁15と枠3に根太16を取り付け、その上に床板17を取り付け人工海底とする。なお、図4の例では、放射梁2をパイプ材で形成し、いけす枠(外枠)3を型鋼で形成して、前記パイプ材による放射梁2の外周面に樹脂発泡体32を巻付けた構成としている。いけす外枠3、中間梁15から網支持フレーム33,34を立ち上げ、それにいけす網4を固定して、床板17といけす網4が形成する空間が養殖空間となる。
本発明浮沈式養殖いけすは以上の通りであって、簡便に浮沈できるとともに、海面上、海中域を通じて安定した姿勢が得られるため、人工海底を設置したものでは、その生態から海底面を必要とする底性魚類、貝類等の養殖が可能になる。また、必要に応じていけすを浮上させ、いけす内に立ち入り、床板の上に乗って管理、点検作業を行うことができる。
本浮沈式いけすの実施形態例の斜視図。 図1の本発明いけすの正面図。 本発明いけすの使用状態の正面図。 擬似海底面を有する本発明いけすの斜視図。
符号の説明
1 中心浮体
2 放射梁
3 いけす枠(外枠)
4 いけす網

Claims (5)

  1. 縦長な円筒形のタンクによる中心浮体の上部に、水平方向かつ放射状に複数本の梁を放射梁として取付け、該放射梁に設けたいけす枠を備えた養殖いけすであって、前記中心浮体を、そのタンクへ注水して沈下させると共に、タンクからの排水で浮上する浮力調節用タンクとして使用するようにしたことを特徴とする浮沈式養殖いけす。
  2. 放射梁又はいけす枠の外周面に、発泡樹脂体を巻付け固定することにより、前記梁又は枠をいけすのフロートにした請求項1の浮沈式養殖いけす。
  3. 縦長な円筒形のタンクによる中心浮体の上部に、水平方向かつ放射状に複数本の梁を放射梁として取付け、該放射梁といけす枠を基礎梁として当該梁に根だを取付け、前記いけす枠内に床板を張り付けて疑似海底面を設けたことを特徴とする浮沈式養殖いけす。
  4. 放射梁又はいけす枠の外周面に、発泡樹脂体を巻付け固定することにより、前記梁又は枠をいけすのフロートにした請求項3の浮沈式養殖いけす
  5. 中心浮体のタンクは、適宜長さの鋼製パイプの上,下端を蓋で塞いで形成し、当該パイプの上部に給排水管と給気管を設けた請求項1〜4のいずれかの浮沈式養殖いけす。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109937942A (zh) * 2019-04-08 2019-06-28 盐城工业职业技术学院 一种鱼塘投料机
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