JP2009087327A - グラフィックカードのテスト方法 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明はグラフィックスカードのテスト方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るグラフィックスカードのテスト方法は、グラフィックスカード・テスト・プログラムをインストールするステップと、デスクトップ・ツールバーの開始メニューから制御パネルを選択するステップと、前記制御パネルの中のグラフィックスカード画像処理ユニットの制御パネルをオープンするステップと、前記画像処理ユニットの制御パネルでグラフィックスカードの特殊機能パラメーターを備えるグラフィックスカード・テスト・パラメーターを設定するステップと、テスト時間を設定するステップと、上述の設定を保存し、且つグラフィックスカード・テスト・プログラムを実行して、グラフィックスカードに対してテストを行うステップと、を備える。
【選択図】図３

Description

本発明は、コンピューターの拡張カードのテスト方法に関するものであり、特にグラフィックカードのテスト方法に関するものである。

目下、パソコンと各類のグラフィックス・ワーク・ステーション回路領域において、増設するグラフィックスカードは、高速の関数計算機能と優れた画像処理機能を有するため、ますます画像処理者と３次元ゲーム愛好者の好感を得ており、従ってグラフィックスカードの市場需要も大きくなっている。いくつかの電子生産メーカーは、自主ブランドのグラフィックスカードを研究開発するために力を尽くしている。

工場出荷する前に、設計検証部門は、グラフィックスカードに対してテストを行う。図１は、グラフィックスカードのテスト方法を実施する応用環境図であって、マザーボード１０にテストしようとするグラフィックスカード２０を取り付けて、オペレーティングシステム３０（例えば、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＸＰである）の中にグラフィックスカード・テスト・プログラム４０（例えば、３Ｄｍａｒｋ０６である）及びグラフィックスカード駆動プログラム７０をインストールする。

図２は、従来のグラフィックスカードのテスト方法を実施するフロー・チャートである。先ず、テスト人員がマザーボード１０にテストしようとするグラフィックスカード２０を取り付けたコンピューターのオペレーティングシステム３０の中にグラフィックスカード・テスト・プログラム４０をインストールしてから、デスクトップにグラフィックスカード・テスト・プログラム４０のショートカットを設定する（ステップＳ１０）。続いて、テスト人員が前記ショートカットのアイコンをクリックすることにより、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０をスタートして、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０のユーザー・インターフェースでグラフィックスカード２０のテスト・パラメーターを設定し、例えば、グラフィックスカード２０のカーネル周波数、ビデオメモリーの周波数、ビット幅、画面品質などであって、画面品質は、アンチエイリアシング（Ａｎｔｉ−Ａｌｉａｓｉｎｇ）、テクスチャフィルタリング（Ｔｅｘｔｕｒｅ ｆｉｌｔｅｒｉｎｇ，バイリニアフィルタリング、トリリニアフィリタリング、異方性フィルタリングを含む）などの特殊効果を備える（ステップＳ１２）。続いて、テスト人員がテスト時間を設定し、即ちグラフィックスカード・テスト・プログラム４０の実行時間（例えば、１２時間である）を設定する（ステップＳ１４）。続いて、上述の設定を保存し、且つグラフィックスカード・テスト・プログラム４０を実行する（ステップＳ１６）。もし前記設定条件でオペレーティングシステム及びベンチマークソフトウェアが正常に動作し、表示インターフェースにモザイクタイル現像が出現しないならば、グラフィックスカード・ハードウェアの設計が要求に適合することを表す。

しかしながら、前記テスト方法は、テスト過程中（テスト時間は、まだ顧客が要求する実行時間に達しなかった）いつも以下のような異常情況が出現する。ａ）コンピューター・システムがハングアップする、ｂ）ベンチマークソフトウェア（グラフィックスカード・テスト・プログラム４０）がしばらく動作してからオペレーティングシステムから自動的に退出する、ｃ）コンピューターがブランク・スクリーン（ｂｌａｎｋ ｓｃｒｅｅｎ）になる。

どうして上述の異常情況が出現するのか？グラフィックスカード・ハードウェアの設計に問題が生じたのか？それともテスト・ソフトウェア環境に問題が生じたのか？テスト人員がコンピューターを再びスタートすると、システムからＷｉｎ３２ＤＬＬ（ｄｙｎａｍｉｃ ｌｉｎｋ ｌｉｂｒａｔｏｒｙ，ダイナミック・リンク・ライブラリー）ファイルを失ったと提示される。しかし、ＤＯＳシステムでグラフィックスカードカーネルチップＧＰＵ（ｇｒａｐｈｉｃ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ，画像処理ユニット）供給商が提供した診断ソフトウェアを実行すると、グラフィックスカードのあらゆるテストケースが順調にテストをパスし、且つＧＰＵ供給商が製造したリファレンスグラフィックスカードの要求に適合することを発見する。従って、ソフトウェア環境に問題が生じたため、上述の異常情況が発生している。即ちグラフィックスカードの駆動プログラムとオペレーティングシステムユーザー層の通信に問題が存在する。

実験を繰り返してから、テスト人員は、図２に示す従来のグラフィックスカードのテスト方法でグラフィックスカード２０をテストする簡単な機能を発見し、例えば、３Ｄｍａｒｋ０６が特殊機能をスタートしない時、グラフィックスカード２０のカーネルＧＰＵの複雑な画像演算機能はアンロックされなく、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０（例えば、３Ｄｍａｒｋ０６）は、ダイナミック・リンク・ライブラリー５０を媒介として、オペレーティングシステムにサービスを要求することができ、即ちダイナミック・リンク・ライブラリー５０がＷｉｎ３２ＡＰＩ ６０の中の対応する関数を正常に執行し、カーネル層のグラフィックスカード駆動プログラム７０は、ユーザー層からの各種のサービス要求に応答することができ、例えば、一般の画像関数演算などである。

しかし、アンチエイリアシング（Ａｎｔｉ−Ａｌｉａｓｉｎｇ）、テクスチャフィルタリング（Ｔｅｘｔｕｒｅ ｆｉｌｔｅｒｉｎｇ）などのグラフィックスカード・テスト・プログラム４０の特殊機能をスタートすると、複数のダイナミック・リンク・ライブラリー５０を媒介としなければ、カーネル層のＷｉｎ３２ＡＰＩ ６０に対した呼び出しを完了することができない。グラフィックスカードのリファレンスグラフィックスカードを発売する前の設計段階において、ＧＰＵ供給商は、先ずオペレーティングシステムのカーネル層で、グラフィックスカード駆動プログラム７０とグラフィックスカード２０の作業協同性を考慮し、即ちグラフィックスカードの基本の表示機能及び関数演算機能を確保し、この段階において、オペレーティングシステムのユーザーモードで、グラフィックスカード駆動プログラム７０とアプリケーションプログラム（例えば、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０及びダイナミック・リンク・ライブラリー５０をテストする）との間の通信がよくない（例えば、中断、衝突、などである）かも知れず、Ｗｉｎ３２ＡＰＩ ６０がダイナミック・リンク・ライブラリー５０からのサービス要求に応答しないため、ダイナミック・リンク・ライブラリー５０は、Ｗｉｎ３２ＤＬＬファイルを失ったと提示するまでにずっと応答を待つ状態になる。

これに対して、従来の処理方法は、ＧＰＵ供給商が新しい図形駆動プログラムを提供することを待ち、新しい図形駆動プログラムを発表したら、顧客の要求によってテストを行っていた。ＧＰＵ供給商が新しい図形駆動プログラムを提供する時、ＧＰＵ供給商が生産したリファレンスグラフィックスカードもすでに発売されているが、自主ブランドのグラフィックスカードは、まだテストを完了しておらず、従って自主ブランドのグラフィックスカードの研究開発周期を延長し、ＧＰＵ供給商が設計したリファレンスグラフィックスカードを発売する時間との時間差が拡大していた。

本発明の目的は、前記課題を解決し、ＧＰＵ供給商が新しい図形駆動プログラムを提供する前に、依然として既存の図形駆動プログラムを利用してグラフィックスカードに対してテストを行うことができ、且つグラフィックスカードのテスト過程中、グラフィックスカードの特殊機能をスタートした時に出現する異常現像を免れることができ、グラフィックスカードのテスト効率を高め、自主ブランドの研究開発周期を短縮するグラフィックスカードのテスト方法を提供することである。

前記目的を達成するため、本発明に係るグラフィックスカードのテスト方法は、グラフィックスカードのテスト・プログラムをインストールするステップと、デスクトップ・ツールバーの開始メニューから制御パネルを選択するステップと、前記制御パネルの中のグラフィックスカード画像処理ユニットの制御パネルをオープンするステップと、前記画像処理ユニットの制御パネルでグラフィックスカードの特殊機能パラメーターを備えるグラフィックスカードのテスト・パラメーターを設定するステップと、テスト時間を設定するステップと、上述の設定を保存し、且つグラフィックスカードのテスト・プログラムを実行して、グラフィックスカードに対してテストを行うステップと、を備える。

従来のグラフィックスカードのテスト方法に比べて、本発明に係るグラフィックスカードのテスト方法は、オペレーティングシステムがカーネルモードにある時に、ＣＰＵが特権モードにあるため、いかなる指令も執行することができる特性を利用して、オペレーティングシステムカーネルモード中にグラフィック特殊効果機能をスタートして、グラフィックスカードのハードウェアアクセラレート機能を検証することにより、オペレーティングシステムのユーザーモードで、既存のグラフィックスカード駆動プログラムとアプリケーションプログラムとの間の通信がよくないためにテスト過程中に異常が出現することを免れる。本発明に係るグラフィックスカードのテスト方法は、実施過程が簡単であって、且つグラフィックスカード三次元画像表示機能の全部のテスト・ケース（ｃａｓｅ）をカバーすることができ、業界主要ＧＰＵ供給商が提供する正式バージョンのグラフィックスカード駆動プログラムに対する依存度を低下させ、自主ブランドのグラフィックスカードとＧＰＵ供給商が設計したリファレンスグラフィックスカードとの発売時期の時間差を短縮した。

以下、各技術用語を説明する。

特権指令：主にシステム資源の分配と管理に用いられ、システムの動作方式を変更する指令、ユーザーのアクセス許可権を検出する指令、仮想記憶装置管理のリストを更新する指令、ページテーブル（ｐａｇｅ ｔａｂｌｅ）と完成任務の確立と切替指令などを備える。これらの指令は、ただオペレーティングシステム又は他のシステム・ソフトウェアだけに用いることができ、一般的に直接にユーザーに提供しない。

ユーザーモード（ユーザー層）：オペレーティングシステムがユーザーモードにある時、ＣＰＵは、ただ非特権指令を執行することができる。

カーネルモード（カーネル層）：オペレーティングシステムの最下層に位置し、システムの基本運営を担当し、このモードにおいて、全ての行為は、皆システムに内蔵した指令から実現し、あらゆる外界要素は、皆この処の行為に影響を齎さない。オペレーティングシステムがカーネルモードにある時、ＣＰＵは、特権指令を執行することができる。

ダイナミック・リンク・ライブラリー（ｄｙｎａｍｉｃ ｌｉｎｋ ｌｉｂｒａｒｙ，ＤＬＬ）：アプリケーションプログラムにおける多くの操作は、皆標準化操作であって、これらの操作を完了しなければならない各アプリケーションプログラムは、皆自分の執行ファイルに同一のコードを備えなければならなく、従ってアプリケーションプログラムをロードする時間が更に長くなり、ディスクの空間も浪費された。ダイナミック・リンク・ライブラリーは、これらの標準化操作の関数を提供して異なるアプリケーションプログラムが共用するようにする関数ライブラリーであって、ＤＬＬファイルにリンクしなければ、正確に動作することができない。

Ｗｉｎ３２ＡＰＩ（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｐｒｏｇｒａｍｍｉｎｇ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ，アプリケーション・プログラミング・インターフェース）：Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）オペレーティングシステム・カーネル層とユーザー層アプリケーションプログラムとの間のインターフェースであって、アプリケーションプログラムは、対応するＷｉｎ３２ＡＰＩ関数を選択して使用することにより、対応するシステム機能を獲得する。

図１は、本発明の実施形態に係るグラフィックスカードのテスト方法を実施する応用環境図である。図１において、コンピューター・システムのハードウェアであるテストしようとするグラフィックスカード２０を取り付けたマザーボード１０及びソフトウェアであるオペレーティングシステム３０を簡単に示した。オペレーティングシステム３０は、ユーザーモード（ユーザー層）とカーネルモード（カーネル層）を備える。ユーザーモードは、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０（例えば、３Ｄｍａｒｋ０６である）及びダイナミック・リンク・ライブラリー５０を備え、カーネルモードは、Ｗｉｎ３２ＡＰＩ ６０及びグラフィックスカード駆動プログラム７０を備える。

図３は、本発明の実施形態に係るグラフィックスカードのテスト方法を実施するフロー・チャートであって、前記方法の応用環境は、図１に示すようである。本発明の実施形態に係るグラフィックスカード・テスト方法の原理は、オペレーティングシステムがカーネルモードにある時に、ＣＰＵが特権モードにあるため、いかなる指令も執行することができる特性を利用して、オペレーティングシステムカーネルモード中に画像特殊効果機能をスタートして、グラフィックスカードのハードウェアアクセラレート機能を検証することである。カーネルモードにおいて、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０は、ダイナミック・リンク・ライブラリー５０を媒介として、Ｗｉｎ３２ＡＰＩ ６０の中の対応する関数を調達し、Ｗｉｎ３２ＡＰＩ ６０は、ダイナミック・リンク・ライブラリー５０の呼び出しに即時に応答し、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０が要求する機能とパラメーターをグラフィックスカード駆動プログラム７０に発信し、グラフィックスカード駆動プログラム７０は、グラフィックスカード２０を駆動して具体操作を執行し、且つ執行結果をユーザー層のグラフィックスカード・テスト・プログラム４０に即時にフィードバックする。以下、本発明の実施形態に係るグラフィックスカードのテスト方法を説明する。

先ず、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０（例えば、３Ｄｍａｒｋ０６である）をインストールし、且つデスクトップにグラフィックスカード・テスト・プログラム４０のショートカットを設定する（ステップＳ２０）。デスクトップ・ツールバーの開始メニューから制御パネルを選択する（ステップＳ２２）。前記制御パネルの中のＧＰＵ制御パネルをオープンし、オペレーティングシステムのカーネルモードに進む（ステップＳ２４）。ＧＰＵ制御パネルでグラフィックスカード２０のテスト・パラメーターを設定し、例えば、グラフィックスカード２０のカーネル周波数、ビデオメモリーの周波数、ビット幅、画面品質などであって、画面品質は、アンチエイリアシング（Ａｎｔｉ−Ａｌｉａｓｉｎｇ）、テクスチャフィルタリング（Ｔｅｘｔｕｒｅ ｆｉｌｔｅｒｉｎｇ，バイリニアフィルタリング、トリリニアフィルタリング、異方性フィルタリングを含む）、テクスチャーマッピング、陰影、ガンマ補正などの特殊効果である（ステップＳ２６）。テスト時間を設定し、即ちグラフィックスカード・テスト・プログラム４０の実行時間（例えば、１２時間である）である（ステップＳ２８）。上述の設定を保存してから、グラフィックスカード・テスト・プログラム４０を実行する（ステップＳ３０）。

前記テスト方法は、デスクトップ型パソコンとノートパソコンにおける各種グラフィックスカードと表示チップのテスト検証に広く応用することができ、且つＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）Ｖｉｓｔａ＆Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＸＰのような異なるオペレーティングシステムに対応し、各種のコンピューター拡張カードのテスト失効分析にも広く応用される。

以上本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種種変更可能であることは勿論であって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲から決まる。

本発明の実施形態に係るグラフィックスカードのテスト方法を実施する応用環境図である。 従来のグラフィックスカードのテスト方法を実施するフロー・チャートである。 本発明の実施形態に係るグラフィックスカードのテスト方法を実施するフロー・チャートである。

符号の説明

１０ マザーボード
２０ グラフィックスカード
３０ オペレーティングシステム
４０ グラフィックスカード・テスト・プログラム
５０ ダイナミック・リンク・ライブラリー
６０ Ｗｉｎ３２ＡＰＩ
７０ グラフィックスカード駆動プログラム

Claims (1)

1. オペレーティングシステム・カーネルモードでグラフィックスカード・テスト・プログラムを実行することにより、グラフィックスカードに対してテストを行う方法であって、
   グラフィックスカード・テスト・プログラムをインストールするステップと、
   デスクトップ・ツールバーの開始メニューから制御パネルを選択するステップと、
   前記制御パネルの中のグラフィックスカード画像処理ユニットの制御パネルをオープンするステップと、
   前記画像処理ユニットの制御パネルでグラフィックスカードの特殊機能パラメーターを備えるグラフィックスカード・テスト・パラメーターを設定するステップと、
   テスト時間を設定するステップと、
   上述の設定を保存し、且つグラフィックスカード・テスト・プログラムを実行して、グラフィックスカードに対してテストを行うステップと、
   を備えることを特徴とするグラフィックスカードのテスト方法。

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