JP2009085938A - 画像検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板製造時の静電気不良を防ぐ一方で、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる画像検出装置を提供する。
【解決手段】検出対象とする画像を示す電磁波が照射されることにより当該画像を示す状態で電荷が蓄積される複数の電荷蓄積容量5、各々複数の電荷蓄積容量5に個別に接続された複数のデータ配線3、過大電圧から回路を保護するため回路を保護するための共通配線110A、110B、共通配線110Aにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線3にカソードが接続された複数のダイオード32A、及び共通配線110Bにカソードが接続され、各々複数のデータ配線3にアノードが接続された複数のダイオード32Bを有するアクティブマトリクス基板10を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像検出装置に係り、特に、製造される時に発生する静電気を放電するための保護配線が設けられ基板を用いて画像を検出する画像検出装置に関する。
近年、TFT(Thin film transistor)アクティブマトリックス基板上にX線感応層を配置し、X線情報を直接デジタルデータに変換できるFPD(flat panel detector)等の放射線画像検出装置が実用化されている。このFPDは、従来のイメージングプレートに比べて、即時に画像を確認でき、動画も確認できるといったメリットがあり、急速に普及が進んでいる。
ところで、この種の放射線画像検出装置では、人体を投影するサイズでX線画像を検出することが重要であるため、30×30cmを超えるような大きなサイズの基板が必要となる。しかし、このような大きなサイズの基板をシリコン基板で製造することは難しい。このため、現在は、主に薄板ガラス上に形成したTFTアクティブマトリクス基板が用いられている。
TFTアクティブマトリクス基板は、LCD(液晶ディスプレイ)の駆動基板として採用されおり、技術的、価格的にも安定している。このため、画像検出装置用のTFTアレイ基板も主にコスト面の理由から、LCD用のTFT製造ラインにて製造が行なわれる。
図6には、従来の画像検出装置用のTFTアクティブマトリクス基板10'の回路図が示されている。
同図に示すように、TFTアクティブマトリクス基板10'は、図示しない画像センサ部で発生した電荷を収集する電荷収集電極11'と、検出された電荷信号を蓄積する電荷蓄積容量5'と、電荷蓄積容量5'に蓄積された電荷を読み出すための薄膜トランジスタ(以下、「TFTスイッチ」という。)4'と、を含んで構成される画素が2次元状に多数配列されて構成されたものである。そして、TFTアクティブマトリクス基板10'には、上記TFTスイッチ4'をON/OFFするための複数のスキャン配線(ゲート配線)101'と、上記電荷蓄積容量5'に蓄積された電荷が取り出すための複数のデータ配線3'とが設けられている。また、電荷蓄積容量5'の一方の電極は、図示しない配線を介して接地されてグランドレベルとされている。なお、図6では、電荷蓄積容量5'の一方の電極がグランドに接続されているものとして示している。
また、TFTアクティブマトリクス基板10'の各データ配線3'と各スキャン配線101'は、製造時の静電破壊を防止するべくそれぞれ回路保護用の双方向ダイオード30'を介して共通配線110'に接続されている。
図7には、この従来の双方向ダイオード30'を構成する1つのダイオード31'の構成の一例が示されている。
アモルファスシリコンTFTを用いたTFTアクティブマトリクス基板では、同図に示すように、TFTスイッチのゲート電極とドレイン電極を接続することで、容易にダイオード31'を構成することができる。
図8は、図6に示されるTFTアクティブマトリクス基板10'の1つのTFT素子に注目して等価回路で示したものである。
TFTアクティブマトリクス基板10'の各TFT素子は、図8に示すように、TFTスイッチ4'のゲート電極とデータ配線3'間が、2個のダイオード31'が並列に互いのアノードとカソードが各々接続されて構成された双方向ダイオード30'によって接続されていることと等価であるため、片方の電極電位が高くなった場合、電荷を他方に流し、電位が高くなることを防ぐことができる。
次に、図9を参照して、LCD用のTFT製造ラインを用いてこのようなTFTアクティブマトリクス基板を製造する場合における静電気の問題について説明する。
LCD用のTFT製造ラインで製造可能な基板のサイズは、当該製造ラインの装置サイズに依存し、そのライン特有のサイズであり、現在では、主に1m角前後の大型の基板が製造可能とされている。
このような大型の基板が製造可能なLCD用のTFT製造ラインを用いた場合、FPD用のTFTアレイセル10A'を1枚、もしくは複数枚形成したTFTアレイ基板10B'(図9(A)参照。)が製造される。
この製造されたTFTアレイ基板10B'は、1次分断工程にて分断されてTFTアレイセル10A'が切り出される(図9(B)参照。)。後に行なわれるセンサー層の形成工程では、主に真空蒸着やCVD(Chemical Vapor Deposition)法で層の形成を行なうため、基板サイズに比例して装置価格が上昇する。したがって、1次分断工程では、TFTアレイ基板10B'からTFTアレイセル10A'として必要な最小限のサイズに切り出し、製造設備のチャンバサイズを小さくすることが望まれる。
次に、切り出したTFTアレイセル10A'に対してセンサー層の形成や上部電極の形成を行ない、形成完了後に、センサー層と上部電極をガラス基板もしくは樹脂等で覆う封止工程を行う(図9(C)参照。)。
次に、封止工程後のTFTアレイセル10A'に対して2次分断を行う。TFTアレイセル10A'には、2次分断工程の前まで、TFTスイッチ4'のゲート絶縁膜保護のため、ショートリング120'が設けられている。2次分断では、次の工程でTCP実装を行うためTFTアレイセル10A'からショートリング120'を分離して各端子を電気的、物理的に分離する(図9(D)参照。)。
次に、ショートリング120'を分離したTFTアレイセル10A'に対してゲートドライバ、アンプICの実装(TCP実装:Tape carrier packageに実装されたICの実装)を行い、最後に回路基板(ゲートドライブ基板、信号検出回路基板等)を実装し、TFTアクティブマトリクス基板10'が完成する(図9(E)参照。)。
ここで、ショートリング120'とは、絶縁膜への電圧印加を防ぐために絶縁膜の両端の電極を接続する配線のことである。
すなわち、上述したTFTアレイセル10A'のケースでは、データ配線3'とスキャン配線101'の終端部をアレイ周縁に配置されたメタル配線で接続している。これにより、静電気等により、あるデータ配線3'に電荷が付与され、電位が高くなった場合にも、すぐさまショートリング120'に電荷が流れだし、これにより絶縁膜に電圧が印加されることを防いでいる。
逆にTFTアレイセル10A'にショートリング120'がない場合は、静電気により絶縁膜に強電界が印加され、これによりTFTの特性シフトや、絶縁破壊(リーク不良)が多発する。
このように、TFTアレイ基板10B'にショートリング120'を設けることで、TFTアレイセル10A'の製造歩留まりを高く維持できるため、製造コストを低く抑えることができる。
一方、図9(E)示されるように、2次分断後〜TCP実装、回路実装まではTFTアレイセル10A'の入出力端子が電気的に完全に分離された状態にある。このため、ショートリング120'がない場合と同じとなるので、特性シフトや、絶縁破壊不良の発生が懸念される。
これを防ぐために、図6に示すように、各データ配線3'とアクティブマトリクスアレイ周縁に配置した共通配線110'との間に保護用の双方向ダイオード30'を配置することが一般的である。これにより、ショートリング120'ほどではないものの、電荷を隣接ラインに流すことが可能となり、静電気不良を抑制することができる。
なお、関連技術として、特許文献1には、TFTアクティブマトリックス基板をLCDの駆動基板として用いた場合において、表示部を囲むように共通配線を形成すると共に、この共通配線と各データ配線との間に保護用の双方向ダイオードを形成して、各データ配線に静電気が飛び込んだ場合においても、各双方向ダイオードを介して共通配線に静電気を分散させることにより、TFTを保護する構成が開示されている。
特開平10−177186号公報
ところで、特許文献1に示されるLCDのような電圧制御型デバイスでは、上記のように共通配線110'を形成すると共に、この共通配線110'と各データ配線3'及び各スキャン配線101'との間に双方向ダイオード30'を挿入しても、応用製品として全く問題がない。これは、LCDがTFTアクティブマトリクス基板の各データ配線3'と各スキャン配線101'に各々印加する電圧を制御する電圧制御型のデバイスであるためである。
すなわち、実駆動時に各データ配線3'間に電位差が生じた場合、双方向ダイオード30'を介して電流が流れるが、各ダイオード31'の抵抗値はデータ配線3'に対して十分に高いため各データ配線3'の電位は維持される。このため、電圧により駆動条件が決定するLCDにおいて何ら支障はなかった。
一方、FPDでも、各スキャン配線101'の駆動はLCDと同様で問題は発生しない。ところが、データ配線3'側は、電荷量を検出する信号検出回路(アンプ回路)である。このため、実駆動時に各データ配線3'間に電位差が生じてデータ配線間でリーク電流が流れると、信号検出回路において検出されるデータ配線の信号値が変動する、という問題点があった。これにより、偽データ情報が他のデータ配線3'に入り、アーティファクト(偽画像)が現れる問題があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、基板製造時の静電気不良を防ぐ一方で、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる画像検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の画像検出装置は、検出対象とする画像を示す電磁波が照射されることにより当該画像を示す状態で電荷が蓄積される複数の蓄積部、各々前記複数の蓄積部が個別にスイッチ素子を介して接続された複数のデータ配線、過大電圧から回路を保護するための複数の第1保護配線、各々前記複数の第1保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第1ダイオード、及び各々前記複数の第1保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第2ダイオードを有する基板を備えている。
請求項1に記載の発明の基板は、検出対象とする画像を示す電磁波が照射されることにより当該画像を示す状態で電荷が蓄積される複数の蓄積部が個別にスイッチ素子を介して複数のデータ配線に接続されている。
そして、本発明の基板では、複数の第1ダイオードのアノードが静電気を放電して過大電圧から回路を保護するための回路を保護するための複数の第1保護配線の一部の本数の何れかに接続され、複数の第1ダイオードのカソードが各々複数のデータ配線に接続され、複数の第2ダイオードのカソードが各々複数の第1保護配線の残りの何れかに接続され、複数の第2ダイオードのアノードが各々前記複数のデータ配線に接続されている。
よって、請求項1に記載の発明によれば、各データ配線に発生する静電気は、第1ダイオード、第2ダイオードを介してそれぞれ第1保護配線に放電されるため、基板製造時の静電気不良を防ぐことができる。また、各データ配線にプラスの高い電圧が印加された場合とマイナスの高い電圧が印加された場合とでリーク電流が流れる第1保護配線が異なり、流れ込んだリーク電流が第1保護配線を介して他のデータ配線に混入することを防止できるため、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる。
なお、請求項1に記載の発明は、請求項2に記載の発明のように、前記複数のデータ配線に接続され、前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出して前記画像を構成する各画素の情報として電荷量を検出する検出回路であって、前記データ配線に過剰に蓄積した電荷を外部に放電して回路を保護するための複数の第2保護配線、各々前記複数の第2保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第3ダイオード、及び各々前記複数の第2保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第4ダイオードを有する検出回路と、前記検出回路により前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出す際に、前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第3ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第1ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第3ダイオードの駆動電圧よりも高くするように各々予め定められた電圧を印加すると共に、前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第4ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第2ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第4ダイオードの駆動電圧よりも低くするように各々予め定められた電圧を印加する電圧印加手段と、をさらに備えてもよい。
また、請求項1に記載の発明は、請求項3に記載の発明のように、前記複数のデータ配線に接続され、前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出して前記画像を構成する各画素の情報として電荷量を検出する検出回路であって、前記データ配線に過剰に蓄積した電荷を外部に放電して回路を保護するための複数の第2保護配線、各々前記複数の第2保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第3ダイオード、及び各々前記複数の第2保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第4ダイオードを有する検出回路と、前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第4ダイオードが接続された前記第2保護配線をグランド配線に接続すると共に、前記検出回路により前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出す際に、前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第3ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第1ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第3ダイオードの駆動電圧よりも高くするように各々予め定められた正電位の電圧を印加する電圧印加手段と、をさらに備えてもよい。
また、請求項1に記載の発明は、請求項4に記載の発明のように、前記複数のデータ配線に接続され、前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出して前記画像を構成する各画素の情報として電荷量を検出する検出回路であって、前記データ配線に過剰に蓄積した電荷を外部に放電して回路を保護するための複数の第2保護配線、各々前記複数の第2保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第3ダイオード、及び各々前記複数の第2保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第4ダイオードを有する検出回路と、前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第3ダイオードが接続された前記第2保護配線をグランド配線に接続すると共に、前記検出回路により前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出す際に、前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第4ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第2ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第4ダイオードの駆動電圧よりも低くするように各々予め定められた負電位の電圧を印加する電圧印加手段と、をさらに備えてもよい。
また、請求項2〜請求項4に記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、前記電圧印加手段が、前記検出回路に電圧を供給する電源であることが好ましい。
また、本発明の基板は、請求項6に記載の発明のように、前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線と前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線とを接続する高抵抗部材をさらに有することが好ましい。なお、この高抵抗部材には、30Cのような双方向ダイオード等が含まれる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項7に記載の発明のように、前記複数の第1保護配線の各抵抗値が、前記高抵抗部材の抵抗値よりも小さいことが好ましい。
また、請求項7に記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、前記複数の第1保護配線の各抵抗値Roとし、前記高抵抗部材の抵抗値Rdとしたときに、Rd/Roの値が1000以上であることがより好ましい。
また、請求項6〜請求項8に記載の発明は、請求項9に記載の発明のように、前記基板が、前記電磁波が照射されることにより電荷が発生する半導体層をさらに有し、前記高抵抗部材が、2個のダイオードが並列に互いのアノードとカソードが各々接続されて構成された双方向ダイオードであり、前記第1ダイオード、前記第2ダイオード、前記双方向ダイオードの何れかと前記半導体層との間に前記電磁波を遮断する遮断膜をさらに備えることが好ましい。
また、請求項6〜請求項8に記載の発明は、請求項10に記載の発明のように、前記基板が、前記電磁波の照射により光を発生する波長変換層をさらに有し、前記高抵抗部材が、2個のダイオードが並列に互いのアノードとカソードが各々接続されて構成された双方向ダイオードであり、前記第1ダイオード、前記第2ダイオード、前記双方向ダイオードの何れかと前記波長変換層との間に前記光を遮断する遮断膜をさらに備えることが好ましい。
また、請求項9又は請求項10に記載の発明は、請求項11に記載の発明のように、前記遮断膜が、前記複数の第1保護配線の何れかに接続されてもよい。
また、請求項9〜請求項11の何れか1項記載の発明は、請求項12に記載の発明のように、前記基板が、前記複数のデータ配線が平行に設けられ、当該複数のデータ配線と交差して複数のスキャン配線が平行にさらに設けられ、前記遮断膜が、前記データ配線及び前記スキャン配線と交差しないことが好ましい。
このように、本発明によれば、基板製造時の静電気不良を防ぐ一方で、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、以下では、本発明を、TFTアクティブマトリックス基板上にX線感応層を形成し、X線情報を直接デジタルデータに変換する放射線画像検出装置100に適用した場合について説明する。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の実施の形態に係る放射線画像検出装置100の全体構成が示されている。
同図に示すように、本実施の形態に係る放射線画像検出装置100は、TFTアクティブマトリクス基板10を備えている。
TFTアクティブマトリクス基板10は、後述するバイアス電極と半導体膜と電荷収集電極とから構成される画像センサ部103と、画像センサ部103で検出された電荷信号を蓄積する電荷蓄積容量5と、電荷蓄積容量5に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチ4と、から構成される画素が2次元状に多数設けられている。
また、TFTアクティブマトリクス基板10には、上記TFTスイッチ4をON/OFFするための複数のスキャン配線101と、上記電荷蓄積容量5に蓄積された電荷が読み出される複数のデータ配線3と、が設けられており、電荷蓄積容量5の一方の電極は図示しない配線を介して接地されてグランドレベルとされている。なお、図1及び後述する図4では、電荷蓄積容量5の一方の電極がグランドに接続されているものとして示している。
TFTアクティブマトリクス基板10には、2次元状に設けられた画素全体を囲むように基板周縁に2本の共通配線110A、110Bが設けられている。
この共通配線110A、110Bは各々電源回路109に接続されており、当該電源回路109から各々予め定められた電圧が印加される。
各データ配線3の両端部分には、各々2個のダイオード32A、32Bがそれぞれ設けられている。各ダイオード32Aのアノードと各ダイオード32Bのカソードは並列にそれぞれデータ配線3に接続されており、各ダイオード32Aのカソードは共通配線110Aに接続され、各ダイオード32Bのアノードは共通配線110Bに接続されている。
各スキャン配線101の両端部分には、2個のダイオード31が並列に互いのアノードとカソードが各々接続されて構成された双方向ダイオード30Aがそれぞれ設けられており、各スキャン配線101は双方向ダイオード30Aを介して配線110Cに接続されている。この配線110Cの両端には、双方向ダイオード30Bがそれぞれ設けられており、各配線110Cは双方向ダイオード30Bを介して共通配線110Bに接続されている。
さらに、基板周縁の4つの角部分には双方向ダイオード30Cがそれぞれ設けられており、共通配線110Aと共通配線110Bは4つの角部分においてそれぞれ双方向ダイオード30Cによって接続されている。
一方、各データ配線3には、各データ配線3に流れ出した電荷を電気信号として検出する信号検出回路105が接続され、各スキャン配線101には、各スキャン配線にTFTスイッチ4をON/OFFするための制御信号を出力するスキャン信号制御装置104が接続されている。
信号検出回路105は、各データ配線3毎に、入力される電気信号の電圧レベルを増幅する増幅回路107(図4参照)を内蔵しており、各データ配線3より入力される電気信号を増幅して当該電気信号の電圧レベルを検出することにより、画像を構成する各画素の情報として、各電荷蓄積容量5に蓄積された電荷量を検出する。
この信号検出回路105およびスキャン信号制御装置104には、信号検出回路105において検出された電気信号に所定の処理を施すとともに、信号検出回路105に対して信号検出のタイミングを示す制御信号を出力すると共に、スキャン信号制御装置104に対してスキャン信号の出力のタイミングを示す制御信号を出力する信号処理装置106が接続されている。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10についてより詳細に説明する。なお、図2には、本実施形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10の1画素単位の構造を示す平面図が示されており、図3には、図2の2−2線断面図が示されている。
図3に示すように、本実施形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10は、電磁波導電性を有する半導体膜6、及び、図示しない高圧電源に接続されたバイアス電極7が順次形成されて構成されている。半導体膜6は、X線などの電磁波が照射されることにより、内部に電荷(電子−正孔)を発生するものである。つまり、半導体膜6は電磁波導電性を有し、X線による画像情報を電荷情報に変換するためのものである。また、半導体膜6は、例えば、セレンを主成分とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなる。ここで、主成分とは、50%以上の含有率を有するということである。
以下に、本実施形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10の層構成についてより詳しく説明する。
TFTアクティブマトリクス基板10は、ガラス基板1、ゲート電極2、蓄積容量下部電極14、ゲート絶縁膜15、半導体層8、ソース電極9、ドレイン電極13、蓄積容量上部電極18、絶縁保護膜17、データ配線3、層間絶縁膜12、および電荷収集電極11を有している。なお、図2に示すように、ゲート電極2には、スキャン配線101が接続されており、ゲート電極2とスキャン配線101とは同じ金属層により形成されている。また、蓄積容量下部電極14には、蓄積容量配線102が接続されており、蓄積容量下部電極14と蓄積容量配線102とは同じ金属層により形成されている。
また、ゲート電極2やゲート絶縁膜15、ソース電極9、ドレイン電極13、半導体層8等によりTFTスイッチ4が構成されており、蓄積容量下部電極14やゲート絶縁膜15、蓄積容量上部電極18等により電荷蓄積容量5が構成されている。
ガラス基板1は支持基板であり、ガラス基板1としては、例えば、無アルカリガラス基板(例えば、コーニング社製#1737等)を用いることができる。スキャン配線101及びデータ配線3は、図1に示すように、格子状に配列された電極配線であり、その交点には、図2に示すように、TFTスイッチ4が形成されている。TFTスイッチ4はスイッチング素子であり、そのソース電極9は、コンタクトホールを介して各々データ配線3に接続され、ドレイン電極13は蓄積容量上部電極18に接続されている。
ゲート絶縁膜15は、SiNX や、SiOX 等からなっている。ゲート絶縁膜15は、ゲート電極2、スキャン配線101、蓄積容量下部電極14および蓄積容量配線102を覆うように設けられており、ゲート電極2上に位置する部位がTFTスイッチ4におけるゲート絶縁膜として作用し、蓄積容量下部電極14上に位置する部位は電荷蓄積容量5における誘電体層として作用する。つまり、電荷蓄積容量5は、ゲート電極2と同一層に形成された蓄積容量下部電極14と蓄積容量上部電極18との重畳領域によって形成されている。
また、半導体層8はTFTスイッチ4のチャネル部であり、データ配線3に接続されたソース電極9と蓄積容量上部電極18に接続されたドレイン電極13とを結ぶ電流の通路である。
絶縁保護膜17は、ガラス基板1上の画素が設けられた領域のほぼ全面(ほぼ全領域)にわたって形成されている。これにより、ドレイン電極13とソース電極9とを保護すると共に、電気的な絶縁分離を図っている。また、絶縁保護膜17は、蓄積容量下部電極14と対向している部分上に位置する部位に、コンタクトホール16を有している。
電荷収集電極11は、非晶質透明導電酸化膜からなっている。電荷収集電極11は、コンタクトホール16を埋めるようにして形成されており、ソース電極9およびドレイン電極13上、蓄積容量上部電極18上に積層されている。電荷収集電極11と半導体膜6とは電気的に導通しており、半導体膜6で発生した電荷を電荷収集電極11で収集できるようになっている。
層間絶縁膜12は、感光性を有するアクリル樹脂からなり、TFTスイッチ4の電気的な絶縁分離を図っている。層間絶縁膜12には、コンタクトホール16が貫通しており、電荷収集電極11はコンタクトホール16を介して蓄積容量上部電極18に接続されている。
ガラス基板1上には、ゲート電極2、スキャン配線101、蓄積容量下部電極14および蓄積容量配線102が設けられている。ゲート電極2の上方には、ゲート絶縁膜15を介して、半導体層8が形成されている。半導体層8上には、ソース電極9とドレイン電極13とが形成されている。蓄積容量上部電極18は、電荷蓄積容量5を構成する層の上方に積層されている。また、蓄積容量上部電極18とソース電極9およびドレイン電極13の上方には絶縁保護膜17が配されている。
絶縁保護膜17の上方には、データ配線3が配されている。そして、絶縁保護膜17およびデータ配線3の上方には、層間絶縁膜12が設けられている。層間絶縁膜12の上層、すなわちTFTアクティブマトリクス基板10の最上層には電荷収集電極11が設けられている。電荷収集電極11とTFTスイッチ4とは蓄積容量上部電極18およびドレイン電極13を介して接続されている。
バイアス電極7と蓄積容量下部電極14との間には、図示しない高圧電源が接続されている。
次に、上記構造の放射線画像検出装置100の動作原理について簡単に説明する。
バイアス電極7と蓄積容量下部電極14との間に電圧を印加した状態で、半導体膜6にX線が照射されると、半導体膜6内に電荷(電子−正孔対)が発生する。そして、半導体膜6と電荷蓄積容量5とは電気的に直列に接続された構造となっているので、半導体膜6内に発生した電子は+電極側に、正孔は−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量5に電荷が蓄積される。
電荷蓄積容量5に蓄積された電荷は、スキャン配線101への入力信号によってTFTスイッチ4をON状態にすることによりデータ配線3を介して外部に取り出すことが可能となる。
そして、スキャン配線101とデータ配線3、TFTスイッチ4及び電荷蓄積容量5は、すべてXYマトリクス状に設けられているため、スキャン配線101に入力する信号を順次走査し、データ配線3からの信号をデータ配線3毎に検知することにより、二元的にX線の画像情報を得ることが可能となる。
ところで、本実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10では、FPD製造時の静電破壊を防止するべく、各データ配線3をそれぞれダイオード32Aを介して共通配線110Aに接続すると共に、ダイオード32Bを介して共通配線110Bに接続しており、各スキャン配線101をそれぞれ双方向ダイオード30A、配線110C、及び双方向ダイオード30Cを介して共通配線110A、110Bに接続している。
これにより、各データ配線3に静電気等によってプラスの高い電圧が印加された場合、ダイオード32Aを介して共通配線110Aに電流が流れ、各データ配線3に静電気等によってマイナスの高い電圧が印加された場合、ダイオード32Bを介して共通配線110Bから電流が流れることにより高電圧が絶縁膜に印加されることを防いでいる。
また、各スキャン配線101に静電気等によってプラスやマイナスの高い電圧が印加された場合、双方向ダイオード30A、配線110C、及び双方向ダイオード30Cを介して共通配線110Bに電流が流れることにより高電圧が絶縁膜に印加されることを防いでいる。
一方、データ配線3には、実駆動時に、静電気や電荷蓄積容量5に予め想定された以上の電荷が蓄積されたことにより、各データ配線3間に電位差が生じて各データ配線3から共通配線110Aにリーク電流が流れる場合がある。
しかし、本実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10では、共通配線を共通配線110A、110Bと2本に分けて、各データ配線3にプラスの高い電圧が印加された場合とマイナスの高い電圧が印加された場合とでリーク電流が流れる配線を異ならせているため、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る放射線画像検出装置100では、図4に示すように、信号検出回路105に、各データ配線3毎に各々2個のダイオード112A、112Bをそれぞれ設けていると共に、電流を放電して回路を保護するための配線として2本の共通配線111A、111Bを設けており、各ダイオード112Aのアノードをそれぞれデータ配線3に接続し、各ダイオード112Aのカソードを共通配線111Aに接続すると共に、各ダイオード112Bのカソードをそれぞれデータ配線3に接続し、各ダイオード112Bのアノードを共通配線111Bに接続している。
この2本の共通配線111A、111Bは、図示しない配線を介して電源回路109に接続されており、電源回路109から共通配線111A、111Bに各々予め定められた電圧が印加されるものとされている。
ここで、本実施の形態に係る放射線画像検出装置100では、電源回路109から共通配線110A及び共通配線111Aに対して、ダイオード32Aにおいてリーク電流が流れ出すダイオード32Aの駆動電圧を、ダイオード112Aにおいてリーク電流が流れ出すダイオード112Aの駆動電圧よりも高くするように各々予め定められた電圧を印加し、また、電源回路109から共通配線110B及び共通配線111Bに対して、ダイオード32Aにおいてリーク電流が流れ出すダイオード32Aの駆動電圧を、ダイオード112Aにおいてリーク電流が流れ出すダイオード112Aの駆動電圧よりも高くするように各々予め定められた電圧を印加するようにしている。
図5には、本実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10の1つの画素に着目した等価回路図が示されている。
ここで、例えば、ダイオード32A、32B、ダイオード112A、112Bの特性が同一であるものとした場合、例えば、電源回路109から共通配線110Aに対してVT_H=+3.3Vの電圧を印加し、共通配線110Bに対してVT_L=−3.3Vの電圧を印加する一方、共通配線111Aに対してVa_H=+2Vの電圧を印加し、共通配線111Bに対してVa_L=−2Vの電圧を印加する。
これにより、共通配線110Aよりも共通配線111Aの方が電位の方が低いため、ダイオード32Aからリーク電流が流れる前にダイオード112Aからリーク電流が流れる。これにより、各データ配線3の電位が高くなることを防ぐことができ、この結果、TFTアクティブマトリクス基板10のダイオード32Aを経由して電荷が流れることがなくなるため、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる。
また、一般にTFTアクティブマトリクス基板10は30cm角程度と大きく、配線負荷(R,C)が大きい。このため、TFTアクティブマトリクス基板10上の共通配線に流れた電荷は外部回路上に設置された電源やGNDに流れるまでに時間を要し、この間に、たとえば、共通配線の電位が上昇し、これにより新たなリーク経路が形成されたり、またはTFTスイッチ4を誤動作させたりするケースが多い。
一方、本実施の形態によれば、一般に信号検出回路105の共通配線111A、111Bは電源やGNDまでの配線負荷が小さいため、これらの問題を低減することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、TFTアクティブマトリクス基板10の製造時に各データ配線3に発生する静電気は、ダイオード32A、32Bを介してそれぞれ共通配線110A、110Bに放電されるため、基板製造時の静電気不良を防ぐことができる。
また、TFTアクティブマトリクス基板10は、共通配線を各データ配線3にプラスの高い電圧が印加された場合のリーク電流が流れる共通配線110Aとマイナスの高い電圧が印加された場合のリーク電流が流れる共通配線110Bと2本に分けて設けているため、一旦共通配線110Aに流れ込んだ電流が、共通配線110Bを介して他のデータ配線3に混入することはなく、また、ダイオード32Aからリーク電流が流れる前にダイオード112Aからリーク電流が流れて、各データ配線3の電位が高くなることを防ぐことがでるため、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、2つの共通配線110A、110Bを双方向ダイオード30Cで接続しているので、TFTアクティブマトリクス基板10の製造時には電流がながれ、その結果、データ配線3、スキャン配線101間に双方向ダイオードを挿入したことと同じ効果がある一方、実駆動時には、共通配線110A、110Bに異なる電源電位もしくはGNDに接続することで、共通配線110A、110Bを電気的に分離できる。すなわち、共通配線の配線抵抗は数KΩオーダーであるのにたいし、双方向ダイオードの抵抗値は数MΩオーダーと大きいため電源に接続することで双方向ダイオードを介して異なるデータ配線にリーク電流が漏れることはない。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る放射線画像検出装置100の構成、及びTFTアクティブマトリクス基板10の構成は上記第1の実施の形態(図1〜3参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
本実施形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10は、例えば、共通配線110A、110Bの部材や線幅を調整し、また、双方向ダイオード30Bを構成する各層の膜厚や部材を調整することにより、共通配線110A、110Bの抵抗値を双方向ダイオード30Bの抵抗値よりも小さくしている。本実施の形態では、共通配線110A、110Bの抵抗値Roとし、双方向ダイオード30Bの抵抗値Rdとしたときに、Rd/Roの値が1000以上(Ro:Rdの比率が1:1000以上)となるように共通配線110A、110B、双方向ダイオード30Bを形成している。
次に、上記構造の放射線画像検出装置100の作用について説明する。
本実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10では、共通配線110A、110Bの抵抗値を双方向ダイオード30Bの抵抗値よりも小さくすることにより、何れかのデータ配線3から共通配線110A及び共通配線111Aに流れ出たリーク電流のうち他のデータ配線3に帰還する帰還電流を小さくしている。
図10には、本実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10を拡大し、電流の流れを矢印で表わした回路図が示されている。なお、同図の矢印の太さは電流値の大きさを表わしている。
例えば、データ配線3(1)に静電気等によってプラスの高い電圧が印加されて、ダイオード32Aを介して共通配線110Aにリーク電流I_L1が流れた場合、共通配線110Aを流れて電源回路109に電流I_L2が流れると共に、双方向ダイオード30B、及び共通配線110Bを介して他のデータ配線3(2)に帰還電流I_L3が流れる。
この帰還電流I_L3は、以下の(1)式から求められる。
I_L3=Rd/(Ro+Rd)×I_L1 ・・・(1)
例えば、Ro:Rdの比率を1:1000とすると、帰還電流I_L3は電流I_L1の1/1000以下となる。
よって、本実施の形態のような構成とすることにより、何れかのデータ配線3にリーク電流が発生した場合であっても他のデータ配線3へのリーク電流による信号値の変動を抑制することができる。
一方、図11には、従来技術の図6で説明したTFTアクティブマトリクス基板10'を拡大し、リーク電流の流れを矢印で表わした回路図が示されている。なお、同図の矢印の太さは電流値の大きさを表わしている。
例えば、データ配線3'(1)から双方向ダイオード30'を介して共通配線110'にリーク電流I_L1が流れた場合、共通配線110'に電流I_L2が流れると共に、双方向ダイオード30'、及び共通配線110'を介して他のデータ配線3'(2)に帰還電流I_L3が流れる。
この帰還電流I_L3は、以下の(2)式から求められる。
I_L3=1/2×I_L1 ・・・(2)
よって、従来技術の図6で説明したTFTアクティブマトリクス基板10'では、何れかのデータ配線3'にリーク電流が発生した場合、データ配線間でリーク電流が流れて信号検出回路において検出されるデータ配線の信号値が大きく変動する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、共通配線110A、110Bの抵抗値を双方向ダイオード30Bの抵抗値よりも小さくすることにより、何れかのデータ配線3から流れ出たリーク電流のうち他のデータ配線3に帰還する帰還電流を小さくすることができるため、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、電源回路109から共通配線110Aに対してVT_Hの電圧を印加し、共通配線110Bに対してVT_Lの電圧を印加している場合について説明したが、電源回路109から共通配線110A、110Bに対して、同じ電圧レベルの電圧を印加するものとしても同様の効果を得ることができる。また、共通配線110A、110Bの何れか一方をグランド配線に接続し、他方を未接続としても同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係る放射線画像検出装置100は、上記第1の実施の形態(図1参照)と同一であり、さらにX線によって発生した電荷による電界を遮断する遮断膜を設けている。
図12には、本実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10を拡大した回路図が示されている。なお、同図における図1と同一部分については同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、TFTアクティブマトリクス基板10は、ダイオード32A、32B、及び双方向ダイオード30A、30B、30Cに、データ配線3及びスキャン配線101と交差しないように、X線によって発生した電荷による電界を遮断する遮断膜34を設けている。双方向ダイオード30Aに設けられた遮断膜34は配線110Cに接続され、ダイオード32A、32B、及び双方向ダイオード30B、30Cにそれぞれ設けられた遮断膜34は共通配線110Bに接続されている。
次に、図13及び図14を参照して、ダイオード32A、32Bについて詳細に説明する。なお、図13には、ダイオード32A、32Bの構成を示す平面図が示されており、図14の右側には図13のA−A線断面図が示されている。なお、図14の左側には層構造を比較して説明するために画素部分の断面図が示されている。
ダイオード32A(図13参照)は、TFTスイッチ36のドレイン電極36Dをデータ配線3に接続し、ソース電極36Sをコンタクトホール36Aを介して共通配線110Bに接続しており、また、コンタクトホール36Bを介してゲート電極36Gとドレイン電極36Dとを接続することにより構成されている。
ダイオード32Bは、TFTスイッチ38のソース電極38Sをデータ配線3に接続し、ドレイン電極38Dをコンタクトホール38Aを介して共通配線110Aに接続しており、また、ゲート電極38Gとドレイン電極38Dとを接続することにより構成されている。
一方、遮断膜34(図14参照)は電荷収集電極11と同層に同一の部材により形成されており、コンタクトホール34Aを介してドレイン電極38Aと接続されることにより、共通配線110Bに接続されている。
次に、上記構造の放射線画像検出装置100の作用について説明する。
ダイオード32A、32B、及び双方向ダイオード30A、30B、30Cでは、X線が入射すると、これに起因した電界により、流れるリーク電流が増加して本来確保すべき配線抵抗を維持できない場合がある。
そこで、本実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10は、ダイオード32A、32B、及び双方向ダイオード30A、30B、30CのX線の入射側に遮断膜34を設けている。これにより、ダイオード32A、32B、及び双方向ダイオード30A、30B、30CにX線が入射することが抑制されるため、本来確保すべき配線抵抗を維持できる。
なお、本実施の形態では、X線を直接、半導体膜6で電荷に変換して蓄積する直接変換方式の放射線画像検出装置100に適用した場合について説明したが、放射線を一度CsI:Tl、GOS(Gd2O2S:Tb)などのシンチレータで光に変換し、変換した光を半導体層で電荷に変換して蓄積する間接変換方式の放射線画像検出装置100に適用してもよい。
間接変換方式の場合は、電界のみならず、シンチレータで発生した光の入射によってダイオード32A、32B、及び双方向ダイオード30A、30B、30Cでのリーク電流がより増加する。このため、本実施の形態のように光の入射側にシンチレータの発生光を遮断する材料からなり、かつ導電性の遮断膜34を設けることが効果的である。
図15の左側には間接変換方式の場合の画素部分の断面図が示されており、右側には間接変換方式の場合のダイオード32Aの断面図が示されている。
間接変換方式の放射線画像検出装置100では、放射線をシンチレータ40で光に変換し、変換した光を半導体膜6で電荷に変換して電荷収集電極11で収集して蓄積する。間接変換方式の放射線画像検出装置100では、放射線をシンチレータ40で光に変換するため、シンチレータ40の近傍に回路保護用の保護回路(共通配線110A、110Bやダイオード32A、32B、双方向ダイオード30A、30B、30C)を配置しなければリーク電流は増加しない。しかし、TFTアクティブマトリクス基板10を小型化するには周辺領域をできるだけ狭くすることが望まれている。
ところで、間接変換方式の放射線画像検出装置100では、TFTアクティブマトリクス基板10に別途作製したシンチレータ40を接着部材42で張り合わせてパネルが製造される。このため、例えば、シンチレータ40を張り合わせるマージンをTFTアクティブマトリクス基板10の片側で1〜5mm前後とした場合、TFTアクティブマトリクス基板10の3〜8mm前後の周辺領域に回路保護用の保護回路を配置することが好ましくなかったが、本実施の形態のように遮断膜34を設けることにより周辺領域に保護回路を配置できるようになるため、TFTアクティブマトリクス基板10を小型化することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ダイオード32A、32B、及び双方向ダイオード30A、30B、30CのX線の入射側に遮断膜34を設けてリーク電流を小さく抑えることにより、駆動時のリーク電流による信号値の変動を抑制することができる。
なお、第1の実施の形態では、共通配線110B及び共通配線111Bに対して各々マイナスの電圧を印加する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電荷蓄積容量5に正電荷しか発生しない画像検出装置の場合、マイナス側に電圧がかかることはないため、共通配線110B及び共通配線111Bをグランド配線に接続することで電源ラインを1つ省略でき、基板の設計が簡略化することもできる。
また、共通配線110A及び共通配線111Aをグランド配線に接続すると共に、前記検出回路により前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出す際に、共通配線110B及び共通配線111Bに対して、共通配線110Bの電圧レベルを基準とするダイオード32Bの駆動電圧を、共通配線111Bの電圧レベルを基準とするダイオード112Bの駆動電圧よりも低くするように各々予め定められた負電位の電圧を印加するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、共通配線110A、110B及び共通配線111A、11Bそれぞれ1本ずつ設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数本設けてもよい。
また、上記各実施の形態では、検出対象とする電磁波としてX線を検出することにより画像を検出する放射線画像検出装置100に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、検出対象とする電磁波は可視光や紫外線、赤外線等いずれであってもよい
その他、上記各実施の形態で説明した放射線画像検出装置100の構成(図1参照。)及びTFTアクティブマトリクス基板10の構成(図2〜図5参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
実施の形態に係る放射線画像検出装置の全体構成を示す構成図である。 実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板の1画素単位の構造を示す平面図である。 実施の形態に係る図2の2−2線断面図である。 第1の実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板の全体構成を示す構成図である。 第1の実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板の1つの画素に着目した等価回路を示す回路図である。 従来のTFTアクティブマトリクス基板の構成を示す構成図である。 従来の双方向ダイオードを構成する1つのダイオードの構成を示す構成図である。 従来のTFTアクティブマトリクス基板の1つのTFT素子に注目した等価回路を示す回路図である。 TFTアクティブマトリクス基板の各製造段階を示す模式図である。 第2の実施の形態に係るTFTアクティブマトリクス基板10を拡大した拡大図である。 従来のTFTアクティブマトリクス基板10を拡大した拡大図である。 第3の実施の形態に係る直接変換方式のTFTアクティブマトリクス基板10を拡大した拡大図である。 第3の実施の形態に係るダイオード32A、32Bの詳細な構成を示す平面図である。 第3の実施の形態に係る直接変換方式のTFTアクティブマトリクス基板10の線断面図である。 第3の実施の形態に係る間接変換方式のTFTアクティブマトリクス基板10の線断面図である。
符号の説明
3 データ配線
5 電荷蓄積容量(蓄積部)
10 アクティブマトリクス基板(基板)
30C 双方向ダイオード
32A ダイオード(第1ダイオード)
32B ダイオード(第2ダイオード)
40 シンチレータ(波長変換層)
100 放射線画像検出装置
101 スキャン配線
105 信号検出回路(検出回路)
109 電源回路(電圧印加手段)
110A、110B 共通配線(第1保護配線)
110C 配線(第1保護配線)
111A、111B 共通配線(第2保護配線)
112A ダイオード(第3ダイオード)
112B ダイオード(第4ダイオード)

Claims (12)

  1. 検出対象とする画像を示す電磁波が照射されることにより当該画像を示す状態で電荷が蓄積される複数の蓄積部、各々前記複数の蓄積部が個別にスイッチ素子を介して接続された複数のデータ配線、過大電圧から回路を保護するための複数の第1保護配線、各々前記複数の第1保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第1ダイオード、及び各々前記複数の第1保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第2ダイオードを有する基板を備えた
    画像検出装置。
  2. 前記複数のデータ配線に接続され、前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出して前記画像を構成する各画素の情報として電荷量を検出する検出回路であって、前記データ配線に過剰に蓄積した電荷を外部に放電して回路を保護するための複数の第2保護配線、各々前記複数の第2保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第3ダイオード、及び各々前記複数の第2保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第4ダイオードを有する検出回路と、
    前記検出回路により前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出す際に、前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第3ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第1ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第3ダイオードの駆動電圧よりも高くするように各々予め定められた電圧を印加すると共に、前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第4ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第2ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第4ダイオードの駆動電圧よりも低くするように各々予め定められた電圧を印加する電圧印加手段と、
    をさらに備えた請求項1記載の画像検出装置。
  3. 前記複数のデータ配線に接続され、前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出して前記画像を構成する各画素の情報として電荷量を検出する検出回路であって、前記データ配線に過剰に蓄積した電荷を外部に放電して回路を保護するための複数の第2保護配線、各々前記複数の第2保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第3ダイオード、及び各々前記複数の第2保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第4ダイオードを有する検出回路と、
    前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第4ダイオードが接続された前記第2保護配線をグランド配線に接続すると共に、前記検出回路により前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出す際に、前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第3ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第1ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第3ダイオードの駆動電圧よりも高くするように各々予め定められた正電位の電圧を印加する電圧印加手段と、
    をさらに備えた請求項1記載の画像検出装置。
  4. 前記複数のデータ配線に接続され、前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出して前記画像を構成する各画素の情報として電荷量を検出する検出回路であって、前記データ配線に過剰に蓄積した電荷を外部に放電して回路を保護するための複数の第2保護配線、各々前記複数の第2保護配線の一部の本数の何れかにアノードが接続され、各々前記複数のデータ配線にカソードが接続された複数の第3ダイオード、及び各々前記複数の第2保護配線の残りの何れかにカソードが接続され、各々前記複数のデータ配線にアノードが接続された複数の第4ダイオードを有する検出回路と、
    前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第3ダイオードが接続された前記第2保護配線をグランド配線に接続すると共に、前記検出回路により前記複数の蓄積部に各々蓄積された電荷を取り出す際に、前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線及び前記第4ダイオードが接続された前記第2保護配線に対して、当該第1保護配線の電圧レベルを基準とする前記第2ダイオードの駆動電圧を、当該第2保護配線の電圧レベルを基準とする前記第4ダイオードの駆動電圧よりも低くするように各々予め定められた負電位の電圧を印加する電圧印加手段と、
    をさらに備えた請求項1記載の画像検出装置。
  5. 前記電圧印加手段は、前記検出回路に電圧を供給する電源である
    請求項2〜請求項4の何れか1項記載の画像検出装置。
  6. 前記基板は、前記第1ダイオードが接続された前記第1保護配線と前記第2ダイオードが接続された前記第1保護配線とを接続する高抵抗部材をさらに有する
    請求項1〜請求項5の何れか1項記載の画像検出装置。
  7. 前記複数の第1保護配線の各抵抗値は、前記高抵抗部材の抵抗値よりも小さい
    請求項6記載の画像検出装置。
  8. 前記複数の第1保護配線の各抵抗値Roとし、前記高抵抗部材の抵抗値Rdとしたときに、Rd/Roの値が1000以上である
    請求項7記載の画像検出装置。
  9. 前記基板は、前記電磁波が照射されることにより電荷が発生する半導体層をさらに有し、
    前記高抵抗部材は、2個のダイオードが並列に互いのアノードとカソードが各々接続されて構成された双方向ダイオードであり、
    前記第1ダイオード、前記第2ダイオード、前記双方向ダイオードの何れかと前記半導体層との間に前記電磁波を遮断する遮断膜をさらに備えた
    請求項6〜請求項8の何れか1項記載の画像検出装置。
  10. 前記基板は、前記電磁波の照射により光を発生する波長変換層をさらに有し、
    前記高抵抗部材は、2個のダイオードが並列に互いのアノードとカソードが各々接続されて構成された双方向ダイオードであり、
    前記第1ダイオード、前記第2ダイオード、前記双方向ダイオードの何れかと前記波長変換層との間に前記光を遮断する遮断膜をさらに備えた
    請求項6〜請求項8の何れか1項記載の画像検出装置。
  11. 前記遮断膜は、前記複数の第1保護配線の何れかに接続されている
    請求項9又は請求項10記載の画像検出装置。
  12. 前記基板は、前記複数のデータ配線が平行に設けられ、当該複数のデータ配線と交差して複数のスキャン配線が平行にさらに設けられ、
    前記遮断膜は、前記データ配線及び前記スキャン配線と交差しない
    請求項9〜請求項11の何れか1項記載の画像検出装置。
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