JP2009074423A - 圧縮機およびその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被圧縮流体(プロセスガス)がポリマなどの付着し易い不純物を含んでいる場合であっても、簡易な構造にて、被圧縮流体の軸封に安定して用いることができる圧縮機を提供することにある。
【解決手段】被圧縮流体Gを軸封するようにケーシング11内へ被圧縮流体Gと同成分の軸封用流体G1を供給する軸封用流体供給機構20を具備し、軸封用流体供給機構20が、軸封用流体G1が流通する送給管21と、軸封用流体G1に含まれる不純物を除去する第1の不純物除去機構22a,22bと、第1の不純物除去機構の軸封用流体の流通方向上流側に設けられ、当該軸封用流体供給機構20を洗浄する洗浄剤が流通する洗浄剤流通機構30とを具備するものであり、洗浄剤流通機構が、洗浄剤が流通する連絡管31と、連絡管を流通する不純物を除去する第2の不純物除去機構32とを具備するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機およびその運転方法に関する。
製品の製造方法には、原料である製品ガスを圧縮機により所定圧力に圧縮する工程が含まれていることがある。前記圧縮機は、例えばシールガスを用いて被圧縮流体(プロセスガス)への外部流体及び異物の混入を防いでいる。このシールガスは、通常、前記圧縮機とは別に設置されているガス供給源からフィルタエレメントを介して供給されている。例えば、下記特許文献1には、前記シールガスの流通方向で直列に2種類のフィルタエレメント(第1、第2のフィルタエレメント)を設置し、当該シールガス流通方向上流側に配置される第1のフィルタエレメントで気体の流れから大きい粒子を除去し、その下流側に配置される第2のフィルタエレメントで前記第1のフィルタエレメントよりも小さい粒子を除去するようにしている。
シールガスの供給源が圧縮機付近に設置されていない場合には、前記プロセスガスの一部を前記シールガスとして利用している。
特表2004−508169号公報
ところで、上述したプロセスガスにはタール分など油分による汚れ(ポリマ)を含んでいる場合がある。このようなプロセスガスの一部をシールガスとして利用すると、プロセスガスに含まれる前記ポリマなどのフィルタエレメントへの付着により、当該フィルタエレメントの交換頻度が増加する上、圧力損失が増大していた。さらに、前記ポリマのフィルタエレメントへ付着が増大するとそれ自体が機能しなくなる可能性があった。その上、前記ポリマの前記フィルタエレメントへの衝突によりそれ自体の機能を低下させてしまう可能性があった。
そこで、本発明は、前述した問題に鑑み提案されたもので、被圧縮流体(プロセスガス)がポリマなどの付着し易い不純物を含んでいる場合であっても、簡易な構造にて、被圧縮流体の軸封に安定して用いることができる圧縮機およびその運転方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係る圧縮機は、ケーシングに回転可能に支持される軸体と、前記軸体に取り付けられ、回転して被圧縮流体を圧縮する羽根車と、前記被圧縮流体を軸封するように前記ケーシング内へ当該被圧縮流体と同成分の軸封用流体を供給する軸封用流体供給手段とを具備し、前記軸封用流体供給手段が、前記軸封用流体が流通する軸封用流体供給ラインと、前記軸封用流体供給ラインに設けられ、当該軸封用流体に含まれる不純物を除去する第1の不純物除去機構と、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向上流側に設けられ、当該軸封用流体供給手段を洗浄する洗浄剤が流通する洗浄剤流通手段とを具備するものであり、前記洗浄剤流通手段が、前記洗浄剤が流通する洗浄剤流通ラインと、前記洗浄剤流通ラインを流通する不純物を除去する第2の不純物除去機構とを具備するものであることを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る圧縮機は、第1の発明に係る圧縮機であって、前記洗浄剤流通手段が、前記洗浄剤の流通速度を制御可能な洗浄剤流速制御手段を具備するものであることを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る圧縮機は、第1または第2の発明に係る圧縮機であって、前記第2の不純物除去機構が、金属からなり網状に形成された第1の濾過手段を具備するものであることを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る圧縮機は、第3の発明に係る圧縮機であって、前記第1の濾過手段が、当該第1の濾過手段の流体流通方向下流側に配置される第2の濾過手段で除去する不純物よりも10倍程度以上大きな粒径を有する不純物を除去するものであることを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る圧縮機は、第3または第4の発明に係る圧縮機であって、前記洗浄剤流通ラインにおける前記洗浄剤の流通方向下流側が、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向上流側に連絡することを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係る圧縮機は、第3または第4の発明に係る圧縮機であって、前記洗浄剤流通ラインにおける前記洗浄剤の流通方向下流側が、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向下流側に連絡することを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係る圧縮機は、第1乃至第6の発明の何れか一つに係る圧縮機であって、前記軸封用流体が、前記羽根車により圧縮された前記被圧縮流体であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第8の発明に係る圧縮機の運転方法は、第1乃至第7の発明の何れか一つに係る圧縮機の運転方法であって、前記軸封用流体供給手段を前記洗浄剤により洗浄してから24時間経過するまで、前記洗浄剤流通手段を利用して前記軸封用流体を流通するようにしたことを特徴とする。
第1の発明に係る圧縮機によれば、ケーシングに回転可能に支持される軸体と、前記軸体に取り付けられ、回転して被圧縮流体を圧縮する羽根車と、前記被圧縮流体を軸封するように前記ケーシング内へ当該被圧縮流体と同成分の軸封用流体を供給する軸封用流体供給手段とを具備し、前記軸封用流体供給手段が、前記軸封用流体が流通する軸封用流体供給ラインと、前記軸封用流体供給ラインに設けられ、当該軸封用流体に含まれる不純物を除去する第1の不純物除去機構と、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向上流側に設けられ、当該軸封用流体供給手段を洗浄する洗浄剤が流通する洗浄剤流通手段とを具備するものであり、前記洗浄剤流通手段が、前記洗浄剤が流通する洗浄剤流通ラインと、前記洗浄剤流通ラインを流通する不純物を除去する第2の不純物除去機構とを具備するものであることにより、前記洗浄剤により前記軸封用流体供給手段を洗浄するときに、前記洗浄剤および当該洗浄剤により除去された不純物の前記第1の不純物除去機構への流通を抑制して、当該第1の不純物除去機構の不純物の除去機能の低下を抑制することができる。その結果、被圧縮流体(プロセスガス)がポリマなどの付着し易い不純物を含んでいる場合であっても、簡易な構造にて、被圧縮流体の軸封に安定して用いることができる。
第2の発明に係る圧縮機によれば、前記洗浄剤流通手段が、前記洗浄剤の流通速度を制御可能な洗浄剤流速制御手段を具備するものであることにより、第1の発明に係る圧縮機と同様な作用効果を奏する他、前記洗浄剤流速制御手段により前記洗浄剤の流通速度を低減するように制御することで、前記洗浄剤により除去された不純物が当該洗浄剤の流通方向下流側に配置される前記第2の不純物除去機構と衝突したときの衝撃を小さくすることができ、この衝撃による前記第2の不純物除去機構の不純物の除去機能の低下を抑制することができる。
第3の発明に係る圧縮機によれば、前記第2の不純物除去機構が、金属からなり網状に形成された第1の濾過手段を具備するものであることにより、第1および第2の発明に係る圧縮機と同様な作用効果を奏する他、第1の濾過手段自体が所定の強度を有するものとなり、前記洗浄剤により除去された不純物が前記第1の濾過手段と衝突したときの衝撃に耐えることができ、当該第1の濾過手段を長期に亘って使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。
第4の発明に係る圧縮機によれば、前記第1の濾過手段が、当該第1の濾過手段の流体流通方向下流側に配置される第2の濾過手段で除去する不純物よりも10倍程度以上大きな粒径を有する不純物を除去するものであることにより、第3の発明に係る圧縮機と同様な作用効果を奏する他、前記第1の濾過手段にて所定の粒径以上を有する不純物を除去することができ、当該第1の濾過手段を通過する不純物を所定の粒径よりも小さい粒径しか有さない不純物とすることができ、この不純物が第2の濾過手段に衝突しても質量と流通速度からなる運動エネルギーが抑制され、そのときの衝撃自体が小さいものとなる。その結果、第2の濾過手段をフィルター目詰まりと衝撃による破損の両面から保護し、長期に亘って使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。
第5の発明に係る圧縮機によれば、前記洗浄剤流通ラインにおける前記洗浄剤の流通方向下流側が、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向上流側に連絡することにより、第3および第4の発明に係る圧縮機と同様な作用効果を奏する他、洗浄剤により除去される不純物が第1の不純物除去機構へ直接流入することを抑制することができ、前記第1の不純物除去機構を長期に亘って安定して使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。
第6の発明に係る圧縮機によれば、前記洗浄剤流通ラインにおける前記洗浄剤の流通方向下流側が、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向下流側に連絡することにより、第3および第4の発明に係る圧縮機と同様な作用効果を奏する他、洗浄剤の前記第1の不純物除去機構への流入を防ぐことができる上に、洗浄剤により除去される不純物が第1の不純物除去機構と衝突することを避けることができ、前記第1の不純物除去機構を長期に亘って安定して使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。
第7の発明に係る圧縮機によれば、前記軸封用流体が、前記羽根車により圧縮された前記被圧縮流体であることにより、第1乃至第6の発明に係る圧縮機と同様な作用効果を奏する他、前記軸封用流体の供給源を別途に設ける必要が無く、当該圧縮機自体をコンパクトにすることができる。
第8の発明に係る圧縮機の運転方法によれば、前記軸封用流体供給手段を前記洗浄剤により洗浄してから24時間経過するまで、前記洗浄剤流通手段を利用して前記軸封用流体を流通するようにしたことにより、前記洗浄剤が前記軸封流体供給手段内で洗浄して除去する不純物を当該軸封流体供給手段内から除去することができ、前記不純物による前記第1の不純物除去手段の前記不純物の除去機能の低下を抑制することができる。その結果、被圧縮流体(プロセスガス)がポリマなどの付着し易い不純物を含んでいる場合であっても、簡易な構造にて、被圧縮流体の軸封に安定して用いることができる。
以下に、本発明に係る圧縮機およびその運転方法を実施するための最良の形態を実施例に基づき具体的に説明する。
以下に、本発明の第1の実施例に係る圧縮機につき図面を用いて説明する。ただし、本発明の第1の実施例に係る圧縮機では、配管内の壁面やフィルタエレメントなどへ付着し易いポリマなど不純物を含有する被圧縮流体の一部を当該被圧縮流体の軸封に用いている。
図1は、本発明の第1の実施例に係る圧縮機の概略図である。
本発明の第1の実施例に係る圧縮機50は、図1に示すように、ケーシング11と、ケーシング11内に軸受部12,13を介して回転可能に支持される軸体14と、軸体14に複数取り付けられ、回転して被圧縮流体Gを圧縮する羽根車15と、ケーシング11内に固定され、軸体14に向かって突起状をなし、圧縮された被圧縮流体(被圧縮流体Gと同成分の軸封用流体)G1が後述の被圧縮流体供給機構20を通じ供給されて、被圧縮流体Gを軸封する軸封部18,19とを有する。ケーシング11における羽根車15近傍には、当該ケーシング内に被圧縮流体Gを導入する導入管16と、羽根車15により圧縮された被圧縮流体(軸封用流体)G1を吐出する吐出管17とが設けられる。
被圧縮流体供給機構(軸封用流体供給手段)20は、一方の端部が吐出管17と連結し、他方の端部側が2つに分岐し、ケーシング11における軸封部18,19近傍にそれぞれ連結する送給管21を有する。送給管21は、吐出管17と連絡し、軸封用流体G1を導入する導入部21aと、導入部21aと連絡し、2つに分岐して軸封用流体G1がそれぞれ流通する分岐部21bと、分岐部21bと連絡し、1つに集合して軸封用流体G1が流通する集合部21cと、集合部21cと連絡すると共に、2つに分岐しケーシング11における軸封部18,19近傍にそれぞれ連絡し、軸封用流体G1を供給する排出部21dとを有する。よって、送給管21は軸封用流体G1が流通する軸封用流体供給ラインをなす。
送給管21の分岐部21bには、軸封用流体G1に含まれる不純物を除去する第1の不純物除去機構22a,22bが並列に設けられる。第1の不純物除去機構22a,22bは、軸封用流体G1に含まれる不純物を粗取りする(捕捉する)フィルタを具備する第1の濾過器23a,23bと、第1の濾過器23a,23bの軸封用流体G1の流通方向下流側に配置され、第1の濾過器23a,23bよりも小さい不純物を捕捉する第2の濾過器24a,24bとをそれぞれ有する。なお、第1の不純物除去機構22a,22bの軸封用流体G1の流通方向上流側および下流側に位置して、送給管21の分岐部21bへの軸封用流体G1の流通を制御する第1,第2の制御バルブ25a,25b,26a,26bが設けられる。送給管21の排出部21dには、軸封部18,19への軸封用流体G1の流通を制御する第3の制御バルブ27a,27bが設けられる。
ただし、上述した送給管21には、送給管21を洗浄する洗浄剤が流通する洗浄剤流通機構(洗浄剤流通手段)30が設けられる。洗浄剤流通機構30は、送給管21の導入部21aと送給管21の集合部21cとを連絡する連絡管(洗浄剤流通ライン)31と、連絡管31の途中に設けられ、不純物を捕捉して除去する第2の不純物除去機構32とを有する。第2の不純物除去機構32は、軸封用流体G1の流通方向上流側に配置され、不純物を粗取りする(捕捉する)金属からなり網状に形成されたフィルタ、例えば0.025mm程度の大きさの不純物を捕捉可能な100メッシュのフィルタを具備する第1の濾過器(ストレーナ)33と、第1の濾過器33の軸封用流体G1の流通方向下流側に配置され、第1の濾過器33に配置されるフィルタよりも目の細かいフィルタを具備し、例えば0.002mm程度の大きさの不純物を捕捉して除去する第2の濾過器34とを有する。ただし、第1の濾過器33は、第2の濾過器34にて捕捉して除去可能な不純物よりも10倍程度以上大きな粒径を有する不純物を捕捉して除去できるように設定される。この時捕捉粒径が10倍程度異なり、濾過器目詰まりによる流路低減が1/10とすると約1000倍以上の運動エネルギーを有する不純物を事前に濾過できることになる。連絡管31における第2の不純物除去機構32の軸封用流体G1の流通方向上流側および下流側に位置して、前記洗浄剤流通機構30への軸封用流体G1の流通を制御する洗浄剤流通機構用制御バルブ35,36がそれぞれ設けられる。洗浄剤流通機構用制御バルブ35,36により、洗浄剤の流通速度を低減するように制御できると共に、軸封用流体G1の洗浄剤流通機構30への流入を制御できる。
ここで、圧縮機50の運転方法について以下に説明する。
第1,第2の制御バルブ25a,25b,26a,26bを開放する一方、洗浄剤流通機構用制御バルブ35,36を閉塞する。これにより、吐出管17から排出される軸封用流体G1は、被圧縮流体供給機構20により軸封部18,19へ供給される。すなわち、軸封用流体G1は、送給管21の導入部21a、第1の制御バルブ25a,25b、第1の濾過器23a,23b、第2の濾過器24a,24b、第2の制御バルブ26a,26b、送給管21の集合部21cおよび排出部21d、第3の制御バルブ27a,27bを通って、ケーシング11の軸封部18,19のそれぞれへ供給される。これにより、導入管16から導入された被圧縮流体Gをケーシング11内の羽根車15近傍に軸封することができる。なお、軸封部18,19へ供給された軸封用流体G1は、羽根車15から離れる方向へ流通し、ケーシング11から大気へ排気されている。
続いて、軸封用流体供給機構20を洗浄剤により洗浄する場合について以下に説明する。
第1,第2の制御バルブ25a,25b,26a,26bを閉塞する一方、洗浄剤流通機構用制御バルブ35,36を開放する。送給管21の導入部21aにおける吐出管17近傍から洗浄剤を導入する。この洗浄剤は、送給管21の導入部21a、洗浄剤流通機構30、送給管21の集合部21cを通って、送給管21の排出部21におけるケーシング11近傍から排出される。このとき、洗浄剤により、送給管21の壁面に付着したポリマなどの付着物(不純物)が当該壁面から剥離される。この不純物は送給管21の導入部21a、洗浄剤流通機構用制御バルブ35、連絡管31を通って、第1の濾過器33にて捕捉される。第1の濾過器33を通過した不純物は、洗浄剤の流通方向下流側に配置される第2の濾過器34にて捕捉されて除去される。これにより、送給管21の導入部21aの壁面に付着したポリマなどの不純物を除去することができる。ただし、軸封用流体供給機構30を洗浄剤により洗浄してから24時間経過するまで、洗浄剤流通機構30を利用して軸封用流体G1を流通するようにする。これにより、送給管21の導入部21aに付着していた洗浄剤を除去することができる上に、送給管21の壁面に付着していたポリマなどの不純物を当該送給管21の壁面から剥離させて除去することができる。
よって、第1の濾過器33にて所定の粒径以上を有する不純物を除去することができ、第1の濾過器33を通過する不純物を所定の粒径よりも小さい粒径しか有さない不純物とすることができ、この不純物が第2の濾過器34に衝突してもそのときの衝撃自体が小さいものとなる。その結果、第2の濾過器34を長期に亘って使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。さらに、洗浄剤の第1の不純物除去機構22a,22bへの流入を防ぐことができる上に、洗浄剤により除去される不純物が第1の不純物除去機構22a,22bと衝突することを避けることができ、第1の不純物除去機構22a,22bを長期に亘って安定して使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。
したがって、上述した本発明の第1の実施例に係る圧縮機50によれば、ケーシング11に回転可能に支持される軸体14と、軸体14に取り付けられ、回転して被圧縮流体Gを圧縮する羽根車15と、被圧縮流体Gを軸封するようにケーシング11内へ当該被圧縮流体Gと同成分の軸封用流体G1を供給する軸封用流体供給機構20とを具備し、軸封用流体供給機構20が、軸封用流体G1が流通する送給管21と、送給管21に設けられ、軸封用流体G1に含まれる不純物を除去する第1の不純物除去機構22a,22bと、第1の不純物除去機構22a,22bの軸封用流体G1の流通方向上流側に設けられ、当該軸封用流体供給機構20を洗浄する洗浄剤が流通する洗浄剤流通機構30とを具備するものであり、洗浄剤流通機構30が、洗浄剤が流通する連絡管31と、連絡管31を流通する不純物を除去する第2の不純物除去機構32とを具備するものであることにより、前記洗浄剤により軸封用流体供給機構20を洗浄するときに、前記洗浄剤および当該洗浄剤により除去された不純物の前記第1の不純物除去機構22a,22bへの流通を抑制して、当該第1の不純物除去機構22a,22bの不純物の除去機能の低下を抑制することができる。その結果、被圧縮流体(プロセスガス)がポリマなどの付着し易い不純物を含んでいる場合であっても、簡易な構造にて、被圧縮流体Gの軸封に安定して用いることができる。
さらに、洗浄剤流通機構30が、洗浄剤流通機構用制御バルブ35,36を具備することにより、洗浄剤流通機構用制御バルブ35,36で前記洗浄剤の流通速度を低減するように制御することで、前記洗浄剤により除去された不純物が当該洗浄剤の流通方向下流側に配置される第2の不純物除去機構32と衝突したときの衝撃を小さくすることができ、この衝撃による第2の不純物除去機構32の不純物の除去機能の低下を抑制することができる。
第2の不純物除去機構32が、金属からなり網状に形成された第1の濾過器33を具備するものであることにより、第1の濾過器33自体が所定の強度を有するものとなり、前記洗浄剤により除去された不純物が第1の濾過器33と衝突したときの衝撃に耐えることができ、第1の濾過器33を長期に亘って使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。
軸封用流体G1が、羽根車15により圧縮された被圧縮流体G1であることにより、軸封用流体G1の供給源を別途に設ける必要が無く、当該圧縮機50自体をコンパクトにすることができる。
軸封用流体供給機構30を洗浄剤により洗浄してから24時間経過するまで、洗浄剤流通機構30を利用して軸封用流体G1を流通するようにしたことにより、洗浄剤が軸封流体供給機構20内で洗浄して除去する不純物を当該軸封流体供給機構20内から除去することができ、前記不純物による第1の不純物除去機構22a,22bの前記不純物の除去機能の低下を抑制することができる。その結果、被圧縮流体(プロセスガス)がポリマなどの付着し易い不純物を含んでいる場合であっても、簡易な構造にて、被圧縮流体の軸封に安定して用いることができる。
以下に、本発明の第2の実施例に係る圧縮機につき図面を用いて説明する。なお、本実施例に係る圧縮機は、上述した本発明の第1の実施例に係る圧縮機が有する洗浄剤供給機構を変えたものであり、それ以外は同じである。よって、本実施例において、上記第1の実施例に係る圧縮機と同一部材には、同一符号を付記しその説明を省略する。
図2は、本発明の第2の実施例に係る圧縮機の概略図である。
本発明の第2の実施例に係る圧縮機100は、図2に示すように、第1の制御バルブ25a,25bにおける軸封用流体G1の流通方向上流側とその下流側とを連絡するように洗浄剤供給機構60が設けられる。洗浄剤供給機構60は、第1の制御バルブ25a,25bの軸封用流体G1の流通方向上流側とその下流側とを連絡する連絡管(洗浄剤流通ライン)61a,61bと、連絡管61a,61bに設けられ、第2の不純物除去機構の第1の濾過器62a,62bと、これら第1の濾過器62a,62bの洗浄剤流通方向上流側およびその下流側に設けられ、流体(洗浄剤、軸封用流体G1)の流通を制御可能な制御バルブ63a,63b,64a,64bとを有する。第2の不純物除去機構の第1の濾過器62a,62bとしては、金属からなり網状に形成された濾過器(ストレーナ)が挙げられる。
よって、本発明の第2の実施例に係る圧縮機100によれば、上述した第1の実施例に係る圧縮機と同様な作用効果を奏する他、洗浄剤により除去される不純物が第1の不純物除去機構の第2の濾過器24a,24bへ直接流入することを抑制することができ、第2の濾過器24a,24bを長期に亘って安定して使用することができ、運用コストの増加を抑制することができる。
なお、第2の不純物除去機構の第1の濾過器62a,62bをストレーナの代わりに第1の不純物除去機構の第2の濾過器24a,24bと同様、不織布をテフロン(登録商標)のバインダーにより積層し焼結してなるフィルタとしても良い。このような洗浄剤供給機構としても、上記洗浄剤供給機構60と同様な作用効果を奏する。
本発明の第1の実施例に係る圧縮機の概略図である。 本発明の第2の実施例に係る圧縮機の概略図である。
符号の説明
11 ケーシング
12,13 軸受部
14 軸体
15 羽根車
16 導入管
17 吐出管
18,19 軸封部
20 軸封流体供給機構
21 送給管
22 第1の不純物除去機構
23a,23b 第1の濾過器
24a,24b 第2の濾過器
32 第2の不純物除去機構
30,60 洗浄剤供給機構
50,100 圧縮機

Claims (8)

  1. ケーシングに回転可能に支持される軸体と、
    前記軸体に取り付けられ、回転して被圧縮流体を圧縮する羽根車と、
    前記被圧縮流体を軸封するように前記ケーシング内へ当該被圧縮流体と同成分の軸封用流体を供給する軸封用流体供給手段とを具備し、
    前記軸封用流体供給手段は、前記軸封用流体が流通する軸封用流体供給ラインと、
    前記軸封用流体供給ラインに設けられ、当該軸封用流体に含まれる不純物を除去する第1の不純物除去機構と、
    前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向上流側に設けられ、当該軸封用流体供給手段を洗浄する洗浄剤が流通する洗浄剤流通手段とを具備するものであり、
    前記洗浄剤流通手段は、前記洗浄剤が流通する洗浄剤流通ラインと、前記洗浄剤流通ラインを流通する不純物を除去する第2の不純物除去機構とを具備するものである
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載された圧縮機であって、
    前記洗浄剤流通手段は、前記洗浄剤の流通速度を制御可能な洗浄剤流速制御手段を具備するものである
    ことを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または請求項2に記載された圧縮機であって、
    前記第2の不純物除去機構は、金属からなり網状に形成された第1の濾過手段を具備するものである
    ことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項3に記載された圧縮機であって、
    前記第1の濾過手段は、当該第1の濾過手段の流体流通方向下流側に配置される第2の濾過手段で除去する不純物よりも10倍程度以上大きな粒径を有する不純物を除去するものである
    ことを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項3または請求項4に記載された圧縮機であって、
    前記洗浄剤流通ラインにおける前記洗浄剤の流通方向下流側は、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向上流側に連絡する
    ことを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項3または請求項4に記載された圧縮機であって、
    前記洗浄剤流通ラインにおける前記洗浄剤の流通方向下流側は、前記第1の不純物除去機構の前記軸封用流体の流通方向下流側に連絡する
    ことを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載された圧縮機であって、
    前記軸封用流体は、前記羽根車により圧縮された前記被圧縮流体である
    ことを特徴とする圧縮機。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載された圧縮機の運転方法であって、
    前記軸封用流体供給手段を前記洗浄剤により洗浄してから24時間経過するまで、前記洗浄剤流通手段を利用して前記軸封用流体を流通するようにした
    ことを特徴とする圧縮機の運転方法。
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