JP2009066750A - マイクロ電気機械システム(mems)装置 - Google Patents

マイクロ電気機械システム(mems)装置 Download PDF

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ジェフリー, アール. アニス,
Ernst H Dummermuth
アーンスト, エイチ. ダマーマス,
Richard D Harris
リチャード, ディー. ハリス,
Patrick C Herbert
パトリック, シー. ハーバート,
Michael J Knieser
マイケル, ジェイ. ニーザー,
Robert J Kretschmann
ロバート, ジェイ. クレチュマン,
Henric Larsson
ヘンリック ラルソン,
Winfred L Morris
ウィンフレッド, エル. モーリス,
Jun J Yao
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    • H02N1/008Laterally driven motors, e.g. of the comb-drive type

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Abstract

【課題】デジタル信号に前もって変換することなくアナログ信号を伝送するのに適しており、装置全体の小型化、安価、高速、及び信頼性のある機械アイソレータを提供する。
【解決手段】マイクロ電気機械システム(MEMS)アナログアイソレータ10であって、ビーム20の動きはビームに取り付けられた櫛歯電極によるセンサーで検出される。ビーム自身は櫛歯電極によるアクチュエータとセンサーの位置間で電気的に絶縁されている。ビームは撓みアーム46により縦軸40に沿って動作可能なように支持される。
【選択図】図2

Description

このPCT出願は、米国特許出願第09/788,928号、第09/804,817号、第09/805,410号および第10/001,412号の継続出願である。
I.本発明は電気アイソレータ、特に、アナログ電気信号の伝達において電気分離を与えるマイクロ電気機械システム(MEMS)装置に関する。
II.本発明はさらにデジタル信号の伝達において電気分離を与えるMEMS装置に間する。
III.本発明はさらに撓み横アームの移動のために支持されるビームを採用したMEMS装置に関する。
IV.本発明はさらに電気信号の伝達において電気分離を与えさらに移動により発生するノイズを制限するMEMS装置に関する。
電気アイソレータは電圧レベルのシフト、電気ノイズの減少、および高電圧電流の保護のために複数の回路素子間に電気分離を与えるため使用される。
回路素子間に直流(DC)を流すパスが存在しない場合には、回路素子が電気的に絶縁されていると考えることができる。この種の絶縁は容量結合または誘導結合により得られる。容量結合では、入力電気信号がコンデンサの一方のプレートに入力され、出力信号を生じる他方のプレートに絶縁誘電体を介して静電気信号を伝送する。誘導結合では、入力電気信号が第1コイルに入力され、絶縁性ギャップを介して第2コイルに電磁界を伝送し絶縁された出力電気信号を生じる。このようなアイソレータのいずれも、定常状態または直流電気信号を実質的に阻止する。
このようなアイソレータは簡単ではあるが、著しく低い周波数成分を含む信号の通信を阻害してしまう。さらにこれらのアイソレータが周波数に依存した著しい減衰や位相歪みを伝送信号に与える場合もある。これらの特徴はこれらアイソレータを様々な高速デジタル通信を含む多くの型の信号に適さないものとしてしまう。
さらに、システムの2つの異なる部分間に高電圧(2kV以上)分離を与えると同時に、これらの2つの部分間に通信路を持たせることが望ましい場合がある。これは全システムの制御部分からセンサー/アクチュエータ部分を分離することが望ましい産業用の制御用途でよく見られる。また、このことは患者を測定器内の電圧や電流から切り離すことが望まれる医療計測用システムにも当てはまる。
デジタル信号の分離はしばしば光アイソレータによりもたらされる。光アイソレータでは、入力信号が光源、典型的には絶縁透過分離器を通してフォトダイオードまたはフォトトランジスタに光を伝達するように配置された発光ダイオード(LED)を駆動する。このようなシステムはコンデンサや誘導子により導入される歪みや減衰のない任意周波数の2値信号を容易に伝送できる。さらに光アイソレータは、固有のLED順方向バイアス電圧によって、光受光器の飽和により出力が制限される固有信号および入力に閾値を与える信号を生じる。
それにも関わらず、光アイソレータはいくつかの問題点を有している。これらアイソレータは他のタイプの集積回路と互換性のない比較的高価なガリウム砒素(GaAs)基板を必要とするため、多くの場合、この回路からアイソレータを保護する分離パッケージやアセンブリが必要となる。LEDやフォト検出器の特性は組立中に制御することが困難な場合があり、ユニット毎に変更できない場合にはコスト増となる。LEDの電源条件は光アイソレータを使用する前にその入力信号を信号処理する必要があることもあり、さらに追加のコストがかかってしまう。LEDの順方向バイアス電圧は固有のノイズ閾値を有するが、その閾値はLED材料の化学特性により決まるもので一般に調整できない。従って、異なる閾値が要求される場合には、追加の信号処理が必要となることもある。結局、LEDはダイオードであるため、複数のLEDを使用しない限り入力信号は単一極性に制限される。
マイクロプロセッサのようなデジタル回路を使用してアナログ電気信号を処理するのが一般的となっている。かかる状況において、アナログ電気信号は周期的にサンプリングされ、このサンプルはアナログ/デジタル変換器(A/D)によりデジタル回路に入力されるデジタル語に変換されこのデジタル回路で処理される。逆に、このデジタル回路により生成されるデジタル語は、デジタル/アナログ変換器(D/A)によってアナログ信号に変換され、フィルタすることで連続するアナログ信号となる一連のアナログ電気量を生成する。このような信号は、しばしば、デジタル回路へのインターフェースにおいて分離することが望まれ、関連するデジタル語の各ビットに相当する電気信号と直列でA/D変換器の後かつD/A変換器の前に光アイソレータを配置することで実現できる。特に、多くの分離アナログ信号を処理しなければならない産業制御分野では、多数の光アイソレータが要求され、分離を非常に高価または非現実的にしている。
電気アイソレータは電圧レベルシフト、電気ノイズ減少、高電圧電流保護のために回路素子間に電気分離を与えるために使用される。
回路素子間に直流(DC)を流すパスが存在しない場合には、回路素子が電気的に絶縁(分離)していると考えることができる。この種の絶縁(分離)は容量結合または誘導結合により得られる。容量結合では、入力電気信号がコンデンサの一方のプレートに入力され、出力信号を生じる他方のプレートに絶縁誘電体を介して静電気信号を伝送する。誘導結合では、入力電気信号が第1コイルに入力され、絶縁性ギャップを介して第2コイルに電磁界を伝送し分離出力信号を生じる。このようなアイソレータのいずれも、定常状態または直流電気信号を実質的に阻止する。
このようなアイソレータは簡単ではあるが、著しく低い周波数成分を含む信号の通信を阻害してしまう。さらにこれらのアイソレータが周波数に依存した著しい減衰や位相歪みを伝送信号に与える場合もある。これらの特徴はこれらアイソレータを様々な高速デジタル通信を含む多くの型の信号に適さないものとしてしまう。
さらに、システムの2つの異なる部分間に高電圧(2kV以上)分離を与えると同時に、これらの2つの部分間に通信路を持たせることが望ましい場合がある。これは全システムの制御部分からセンサー/アクチュエータ部分を分離することが望ましい産業用の制御用途でよく見られる。また、このことは患者を測定器内の電圧や電流から切り離すことが望まれる医療計測用システムにも当てはまる。
デジタル信号の分離はしばしば光アイソレータによりもたらされる。光アイソレータでは、入力信号が光源、典型的には絶縁透過分離器を通してフォトダイオードまたはフォトトランジスタに光を伝達するように位置決めされた発光ダイオード(LED)を駆動する。このようなシステムはコンデンサや誘導子により導入される歪みや減衰のない任意周波数の2値信号を容易に伝送できる。さらに光アイソレータは、固有のLED順方向バイアス電圧によって、光受光器の飽和により出力が制限される固有信号および入力に閾値を与える信号を生じる。
それにも関わらず、光アイソレータはいくつかの問題点を有している。これらアイソレータは他のタイプの集積回路と互換性のない比較的高価なガリウム砒素(GaAs)基板を必要とするため、多くの場合、この回路からアイソレータを保護する分離パッケージやアセンブリが必要となる。LEDやフォト検出器の特性は組立中に制御することが困難な場合があり、ユニット毎に変更できない場合にはコスト増となる。LEDの電源条件には光アイソレータを使用する前にその入力信号を信号処理することが必要となることもあり、さらに追加のコストがかかってしまう。LEDの順方向バイアス電圧は固有のノイズ閾値を有するが、その閾値はLED材料の化学特性により決まるもので一般に調整できない。従って、異なる閾値が要求される場合には、追加の信号調整が必要となることもある。
特に、多くの分離制御点を要求する産業用制御装置において、光アイソレータを使用することは非常に高価で非実用的である。
MEMS装置は集積回路技術等を使用して製造される極めて小型の機械である。MEMS装置の小サイズ化により高速、小電力及び高信頼性の方法で製造が可能となる。この製造技術は低コスト大量生産の可能性を秘めている。
本願の親出願は、縦方向に移動するようにビームが一組の軸方向に撓むアームに支持され、これらアームの後方が基板に結合されたMEMS電気アイソレータを記載している。ビームの一方の端のMEMSアクチュエータにより引き起こされるビームの移動は、ビームの他方の端に配置され、絶縁部によってアクチュエータから分離されたセンサーに信号を伝達する。
撓み横断素子により支持されるビーム構造は極めて簡単で強固なMEMS装置を提供する。それでも、特にセンサーに関連する特定の用途で要求される精度を、大量生産の集積回路処理を用いて達成することは困難である。
電気アイソレータは電圧レベルシフト、電気ノイズ減少、および高電圧電流保護のために回路素子間に電気分離を与えるために使用される。
回路素子間に直流(DC)を流すパスが存在しない場合には、回路素子が電気的に分離(絶縁)されていると考えることができる。この種の分離(絶縁)は容量結合または誘導結合により得られる。容量結合では、入力電気信号がコンデンサの一方のプレートに入力され、出力信号を生じる他方のプレートに絶縁性誘電体を介して静電気信号を伝送する。誘導結合では、入力電気信号が第1コイルに入力され、絶縁性ギャップを介して第2コイルに電磁界を伝送し分離出力信号を生じる。このようなアイソレータのいずれも、定常状態または直流電気信号を実質的に阻止する。
このようなアイソレータは簡単ではあるが、著しく低い周波数成分を含む信号の通信を阻害してしまう。さらにこれらのアイソレータが周波数に依存した著しい減衰や位相歪みを伝送信号に与える場合もある。これらの特徴はこれらアイソレータを様々な高速デジタル通信を含む多くの型の信号に適さないものとしてしまう。
さらに、システムの2つの異なる部分間に高電圧(2kV以上)分離を与えると同時に、これらの2つの部分間に通信路を持たせることが望ましい場合がある。これは全システムの制御部分からセンサー/アクチュエータ部分を分離することが望ましい産業用の制御応用でよく見られる。また、このことは患者を測定器内の電圧や電流から切り離すことが望まれる医療計測用システムにも当てはまる。
デジタル信号の分離はしばしば光アイソレータによりもたらされる。光アイソレータでは、入力信号が光源、典型的には絶縁透過分離器を通してフォトダイオードまたはフォトトランジスタに光を伝達するように位置決めされた発光ダイオード(LED)を駆動する。このようなシステムはコンデンサや誘導子により導入される歪みや減衰のない任意周波数の2値信号を容易に伝送できる。さらに光アイソレータは、固有のLED順方向バイアス電圧によって、光受光器の飽和により出力が制限される固有信号および入力に閾値を与える信号を生じる。
それにも関わらず、光アイソレータはいくつかの問題点を有している。これらアイソレータは他のタイプの集積回路と互換性のない比較的高価なガリウム砒素(GaAs)基板を必要とするため、多くの場合、この回路からアイソレータを保護する分離パッケージやアセンブリが必要となる。LEDやフォト検出器の特性は組立中に制御することが困難な場合があり、ユニット毎に変更できない場合にはコスト増となる。LEDの電源条件には光アイソレータを使用する前にその入力信号を信号処理する必要があることがあり、さらに追加のコストがかかってしまう。LEDの順方向バイアス電圧は固有のノイズ閾値を有するが、その閾値はLED材料の化学特性により決まるもので一般に調整できない。従って、異なる閾値が要求される場合には、追加の信号処理が必要となることもある。結局、LEDはダイオードであるため、複数のLEDを使用しない限り入力信号は単一極性に制限される。
マイクロプロセッサといったデジタル回路を使用してアナログ電気信号を処理するのが一般的となっている。このような状況において、アナログ電気信号は周期的にサンプリングされ、そのサンプルはアナログ/デジタル変換器(A/D)によりデジタル回路に入力されデジタル語に変換されこのデジタル回路で処理される。逆に、このデジタル回路により生成されるデジタル語は、デジタル/アナログ変換器(D/A)を用いてアナログ信号に変換され、フィルタすることで連続するアナログ信号となる一連のアナログ電気量を生成する。このような信号は、しばしば、デジタル回路へのインターフェースにおいて分離することが望まれ、関連するデジタル語の各ビットに相当する電気信号と直列でA/D変換器の後かつD/A変換器の前に光アイソレータを配置することで実現できる。特に、多くの分離アナログ信号を処理しなければならない産業制御分野では、多数の光アイソレータが要求され、分離を非常に高価または非現実的にしている。
本発明は、MEMS技術を用いて製造され、デジタル信号に前もって変換することなくアナログ信号を伝送するのに適した機械アイソレータを提供する。ビームの端部が互いに絶縁された微細ビームを特別な製造方法によって形成する。ビームの一方の端は、アナログ入力信号を受信して発生するアクチュエータの力に比例してビームを移動する微細アクチュエータに接続されている。この一方の端と分離されたビームの他方の端は、ビームの移動を検出するセンサーに取り付けられ、対応するアナログ値を生じる。装置全体の小型化は安価、高速、及び信頼性のある応答を提供する。
具体的には、本発明は、基板と、この基板に対して第1位置と第2位置の間を繰り返し移動するように基板に支持された素子を有するマイクロ電気機械システムを提供する。この素子の第1部分と第2部分の間の少なくとも一部分は、この第1部分と第2部分とを互いに電気的に分離する電気絶縁体である。この素子の第1部分に取り付けられたアクチュエータは入力電気信号を受信し、この入力電気信号に依存した力を及ぼし、この素子を第2位置に向け付勢する。この素子に取り付けられた制御素子は、第1位置への素子の変位に依存した力を及ぼし、素子の第2部分に取り付けられたセンサーアセンブリは、第1位置と第2位置間の素子の変位に依存したアナログ出力電気信号を生じる。
本発明の一つの目的は、多数の光アイソレータが必要となるのを解消し、その上、コスト、装置間整合性、並びに他の集積回路部品との非互換性といった現在のアイソレータの多くの欠点を回避する、アナログ信号を直接分離するのに適したMEMS技術を用いた簡単な機械分離システムを提供することにある。加えて、本発明は入力信号を前もって調整する必要がない。入力電圧、入力電流、又は機械的な配置変更を前処理することなく装置に直接適用できる。
制御素子はばねまたはその均等物であり、センサーアセンブリは素子の移動量に基づいてアナログ出力電気信号を出力するセンサーを含む。
このように本発明の他の目的は、アナログ信号がビームの移動によって絶縁されたビームを介して伝送される簡単な開ループアナログアイソレータを実現することにある。
また、制御素子は、帰還電気信号を受信しこの帰還電気信号に依存する力を及ぼして素子を第1位置へ向け付勢する素子に取り付けられた第2アクチュエータでも良い。この場合、センサーアセンブリは零位置に対して素子の位置を示すセンサーと、出力電気信号を受信して素子を零位置に復帰させるように帰還電気信号を発生する誤差検出器を備えていても良い。この出力電気信号は帰還信号から導出される。
このように本発明の他の目的は、アナログ信号を、ビームの変位を最小として機械的に非線形性とならない力として伝送する帰還技術を用いてより複雑なアナログアイソレータを可能とすることにある。
制御素子は、さらに、第2帰還信号を受信しこの第2帰還信号に依存する力を及ぼして素子を第2位置に向けて付勢する素子に取り付けられた第3アクチュエータを備えていても良い。
本発明の更なる目的は、素子を第1位置へ付勢する力又は素子を第2位置に向けて付勢する力のどちらかを及ぼすことのできる帰還信号を実現するビームの帰還制御を可能にすることにある。
上述の誤差検出器は、第1位置と第2位置の間の零位置に対するビームの位置を示す2値の電気帰還信号を生成することができ、出力電気信号を生成するために電気帰還信号のデューティサイクルを評価するパルス幅復調器回路を更に備えている。
本発明の他の目的は、本発明のアイソレータから複数ビットのデジタル信号を抽出する簡単な方法を提供することにある。デューティサイクル復調器は簡単な係数回路でも良い。
アクチュエータは静電モータまたはローレンツ力モータまたは圧電モータまたは熱膨張モータまたは機械変位モータである。
本発明の更に他の目的は、光アイソレータLEDと互換性のない種々の異なる電気信号、例えば、0.7ボルト未満の電圧を有する信号を受信するアイソレータを提供することにある。
同様に、制御素子は静電モータ、ローレンツ力モータ、圧電モータ、熱膨張モータ、機械変位モータ、または機械ばねである。
このように、本発明はビームの零点を自由に調整できる電気的接続(例えば、機械ばね)又は調整制御素子を必要としない極めて簡単な制御素子を提供する。
このセンサーは容量センサーまたは圧電センサーまたは光電センサーまたは抵抗センサーまたは光学切替センサーである。
本発明の他の目的は異なる目的に適する種々の融通の利く検出技術を提供することである。
本発明の一実施形態では、素子が、第1位置と第2位置間でスライドして動作するよう基板に取り付けられたビームでる。このビームは、該ビームから外方向に延びるようビームの縦方法の両端に取り付けられた撓み横断アーム対によって支持されていても良い。
本発明の他の目的は移動のための素子を支持するためのMEMS技術を使用して微細規模で実施される簡単な機構を提供することである。
撓み横断アームはビームに取り付けられた第1端部とビームから離間した肘部に取り付けられた第2端部を有する片持ち第1部分と、この第1部分とほぼ平行でありビーム近傍の基板に取り付けられた第1端部と肘部に取り付けられた第2端部を有する片持ち第2部分とを備えていてもよい。さらに、ビームと横断アームは縦方向のビームに対して対称にしても良い。
従って、本発明のもう一つの目的は、加工温度もしくは使用温度の変化に起因する熱膨張に対して耐性のある微小構造を提供することにある。対称とすることで熱膨張してもビームがバランスを維持するよう保ち、同時に、二重張りした撓み横断アームによりある程度のストレスを除去している。
撓み横断アームは、基板に対して横断アームの端部の角度形成を可能とするばね部を介して基板に取り付けることができる。
このように本発明の他の目的は、ビーム構造の堅さを緩和するために撓み横断アームを効果的に回転できるようにすることにある。
本発明の一実施例は磁石により発生し、ビームを横切る磁界を含み、少なくとも1つの撓み横アームが電気信号に対して導体であり、ビームをある位置に向けて動かす電気信号に依存する力を与える。
従って本発明の他の目的は、ビームを支持するのに用いられるのと同じ構造体がその構造体の作動又は制御を行えるようにすることにある。
ビームは、第2コンデンサプレート近傍でビームから外側へ延びており、このビームに取り付けられた横方向に延びた第1コンデンサプレートを備えている。第1コンデンサプレートの有効面積はビームの縦軸を挟んで等しくすると良く、またこれらコンデンサプレートは、少なくとも2つの撓み横断アーム対のビームの取り付け位置の間に取り付けると良い。一実施形態では、コンデンサが互いに噛み合う指部を備えている。また、平行プレートコンデンサを使用する(線形性が良くないが)こともできる。
本発明の他の目的は、バランスが取れ良好に支持された力が得られるようにアイソレータに静電モータを集積する方法を提供することにある。
第1コンデンサプレートは第2コンデンサプレートに対して、ビームの片側で第2コンデンサプレートに向かって第1コンデンサプレートを引き付け、一方、ビームの反対側で第2コンデンサプレートから第1コンデンサプレートを引き離すように配置されている。逆に、これらコンデンサプレートを、全てが一定動作で共に引き付けるよう配置しても良い。
従って本発明の他の目的は、容量値を比較することでビームの位置を示すセンサーとして、又は静電モータとして、これらコンデンサプレートを使用することができるようにすることにある。
ビームは第1微小加工層と第2微小加工層を有し、第2微小加工層を除去した領域が電気絶縁体部分となるように、前記第1微小加工層が絶縁されている。
本発明の他の目的は本発明で要求される絶縁および導体素子を形成する簡単な方法を提供することにある。
ビームの電気絶縁体はアクチュエータと制御素子間または制御素子およびセンサー間に、または両方に設けられる。
さらに本発明の目的は、制御素子を絶縁部の一方の側に設けるようにすること、又は絶縁をより一層完全なものとするため重複して絶縁部を設けるようにすることにある。
アナログアイソレータは第2位置に対する素子の動きを示す第2出力電気信号を提供するために素子の第1部分で第2センサーを含み、出力第2電気信号は第1出力電気信号から電気的に分離される。
本発明の他の目的はビームの動きと分離された側からのアイソレータの動作を示す信号を発生するアイソレータを提供することにある。
さらにアイソレータは、第2入力電気信号を受信しこの第2入力電気信号に依存する力を及ぼして素子を第2位置へ向け付勢する、素子の第2部分に第2アクチュエータを有していても良い。
従って、本発明の他の目的は、多値制御ループで使用するのに適した、あるいはスケーリングファクタを調整するのに適した双方向電気アイソレータを提供することにある。
本発明はMEMS技術を用いて製造され、デジタル信号を伝送するのに適した機械アイソレータを提供するものである。両端が互いに絶縁された微小ビームが特殊な製造プロセスによって形成される。このビームの一方の端は微小アクチュエータが接続され、この微小アクチュエータは入力信号を受信してバイアス装置により加えられたバイアス力に抗してビームを動作する。一方の端と絶縁されたビームの他方の端は、アクチュエータの力がバイアス装置の対抗力を超えるときのみビームの変位を検出するセンサーに取り付けられている。装置全体を小型化は安価で高速で信頼性のある応答性を提供する。
具体的には、本発明は、基板と、この基板に対して第1位置と第2位置間を移動するように基板により支持された素子とを有するマイクロ電気機械システムデジタルアイソレータを提供する。素子の第1部分と第2部分間の少なくとも一部分は第1部分と第2部分を互いに電気的に絶縁する電気絶縁体である。アクチュエータが素子の第1部分に取り付けられており、入力電気信号を受信しこの入力電気信号に依存する力を及ぼして素子を第2位置へ向け付勢している。バイアス機構が素子に取り付けられ、素子に所定の対抗力を及ぼし素子を第1位置へ向けて付勢している。最後に、センサーが素子の第2部分に取り付けられており、第1位置と第2位置間の素子の変位を示す出力電気信号を生成している。そこで、所定の大きさを超える入力電気信号によって前記アクチュエータによる該入力電気信号に依存する力が対抗力を超えると、素子が第1位置から第2位置へ速やかに移動し、入力電気信号から電気的に絶縁された出力電気信号を生成する。
本発明の一つの目的は、いろいろな2値信号に好適なMEMS技術を使用した簡単な機械分離システムを提供し、現行の光アイソレータのコスト、装置間の整合性、及びその他の集積回路構成部品との非互換性に関する多くの問題点を克服することにある。加えて、本発明は入力信号を前もって調整する必要がない。電圧または電流が前もって調整することなく直接装置に適用される。
アクチュエータは静電モータまたはローレンツ力モータまたは圧電モータまたは熱膨張モータまたは機械変位モータである。
従って本発明の他の目的は、光アイソレータLEDと互換性のない種々様々な電気信号、例えば0.7ボルト未満の電圧を有する信号を受信することのできるアイソレータを提供することにある。
同様に、バイアス構造体は静電モータ、ローレンツ力モータ、圧電モータ、熱膨張モータ、機械変位モータ、または機械ばねである。
従って本発明は、デバイスを起動する閾値を様々な環境に自由に合わせることのできる電気的接続(例えば、機械ばね)あるいは調整可能なバイアス機構を必要としない極めて簡単なバイアス力を双方に与えることができる。光アイソレータとは異なり、この方法で、入力閾値電圧を特定用途に合わせることができる。
センサーは容量センサー、圧電センサー、光電センサー、抵抗センサー、または光学切替センサーである。
従って、本発明の他の目的は異なる目的に適する種々の融通の利く検出技術を提供することにある。
素子の運動行程は第1および第2位置間の停止手段により制限される。
この方法において、本発明では、光アイソレータにより供給されるのと同等の信号に制限されている信号を、装置を始動するのに必要な閾値を超える信号として供給してもよい。
本発明の一実施形態では、素子は第1位置と第2位置間でスライドして動作するように基板に取り付けられたビームである。このビームは、このビームから外方向に延びるようビームの縦方法の両端に取り付けられた撓み横断アーム対によって支持されている。
本発明の他の目的は移動のため素子を支持するためのMEMS技術を使用して微細規模で実施される簡単な機構である。
撓み横断アームは、ビームに取り付けられた第1端部とビームから離間した肘部に取り付けられた第2端部を有する片持ち第1部分と、第1部分とほぼ平行でありビーム近傍の基板に取り付けられた第1端部と肘部に取り付けられた第2端部を有する片持ち第2部分とを備えている。さらに、このビームと横断アームは縦方向のビームに対して対称にすると良い。
従って、本発明の他の目的は、加工温度もしくは使用温度の変化に起因する熱膨張に対して耐性のある微小構造を提供することにある。対称とすることで熱膨張してもビームがバランスを維持するよう保ち、同時に、二重張りした撓み横断アームによりこれらアームの熱膨張をある程度解消している。
撓み横断アームは、基板に対して横断アームの端部の角度形成を可能とするばね部を介して基板に取り付けることができる。
従って本発明の他の目的は、ビーム構造の堅さを緩和するために撓み横断アームを効果的に回転できるようにすることにある。
本発明の一実施形態では、磁石によって発生されるビームと直交する磁場を含み、少なくとも1つの撓み横断アームが電気信号に対して導電性であり、この電気信号に依存する力を及ぼしてある位置に向けビームを付勢する。
従って本発明の他の目的は、ビームを支持するのに用いられるのと同じ構造体がその構造体の作動又はバイアスを行えるようにすることにある。
ビームは、第2コンデンサプレート近傍でビームから外側へ延びており、このビームに取り付けられた横方向に延びた第1コンデンサプレートを備えている。第1コンデンサプレートの有効面積はビームの縦軸を挟んで等しくすると良く、またこれらコンデンサプレートは、少なくとも2つの撓み横断アーム対のビームの取り付け位置の間に取り付けると良い。一実施形態では、コンデンサが互いに噛み合う指部を備えている。また、平行板コンデンサを使用する(線形性が良くないが)こともできる。
本発明の他の目的は、バランスが取れ良好に支持された力が得られるようにアイソレータに静電モータを集積する方法を提供することにある。
第1コンデンサプレートは第2コンデンサプレートに対して、ビームの片側で第2コンデンサプレートに向かって第1コンデンサプレートを引き付け、一方、ビームの反対側で第2コンデンサプレートから第1コンデンサプレートを引き離すように配置されている。逆に、これらコンデンサプレートを、全てが一定動作で共に引き付けるよう配置しても良い。
従って本発明の他の目的は、容量値を比較することでビームの位置を示すセンサーとして、又は静電モータとして、これらコンデンサプレートを使用することができるようにすることにある。
ビームは第1微小加工層と第2微小加工層を有し、第2微小加工層を除去した領域が電気絶縁体部分となるように、前記第1微小加工層が絶縁されている。
本発明の他の目的は本発明により要求される絶縁素子および導体素子を形成するための簡単な方法を提供することである。
ビームの電気絶縁体はアクチュエータとバイアス構造体間またはバイアス構造体とセンサー間または双方に存在する。
さらに本発明の目的は、バイアス機構を絶縁部の一方の側に設けるようにすること、又は絶縁をより一層完全なものとするため重複して絶縁部を設けるようにすることにある。
このデジタルアイソレータは、第2位置への素子の変位を示す第2出力電気信号を与えるため素子の第1部分に第2センサーを備えており、この第2出力電気信号から出力電気信号から電気的に絶縁されている。
本発明の他の目的はビームの動きおよび分離側からのアイソレータの動作を示す信号を発生するアイソレータを提供することにある。
さらにアイソレータは、第2入力電気信号を受信しこの第2入力電気信号に依存する力を及ぼして素子を第2位置へ向け付勢する、素子の第2部分に第2アクチュエータを有していても良い。
本発明の他の目的は双方向データラインで使用するための双方向電気アイソレータを提供することにある。
本発明者らは、MEMS装置が構成される複雑なマルチコンポーネント集積回路材料は、MEMS装置が高処理温度から冷却するので、またはMEMS装置が異なる動作温度で使用される場合、またはMEMS装置が電流を流すことによる部分自己発熱を受ける場合、MEMSビーム構造に(特にビームを支持する撓みアームにおいて)歪みやストレスを生じる広範囲に変化する膨張係数を持っている。これらの歪みやストレスはある精密用途におけるビーム構造の応用に制限を与える。
従って、本発明はビーム型MEMS装置におけるこのような寸法的な歪みやストレスを補償し、より精密で正確な機構で量産することのできるいくつかの技術を提供する。さらに本発明は、ビーム型MEMS装置における機能性を高めるべく撓みアームに特有の歪みを制御する方法を提供する。
これに関して、本発明は、基板にビームを支持する撓みアームを取り付ける改良した方法を提供する。これらの取り付け方法は、ビームやその機構を対称状態にすることで強化される。MEMS機構に歪みを誘発する温度の研究に関連して本発明者らにより発見されたものである横断アームの曲げ制御は、MEMS装置にバイアス、双安定性、又は機械的増幅を与えるのに用いられる。
そして具体的には、本発明は、基板に沿って縦方向に移動するよう撓み横断アームで支持された縦方向に延びるビームを備え、このビームから離間した横断アームの端部がこのアームの端部の横の動きを可能とする部材によって基板に接続されているMEMSシステムを提供する。この横方向の動作は、例えば、撓んで縦方向に延びるリスト部により与えられる。
従って本発明の1つの目的は、補正されなければアームの歪み、アームを硬化させるストレス、又は零位置からのビームのずれを生じる温度変化によって引き起こされるアームの横方向の寸法変化を調整する横断アームの取り付けシステムを提供することにある。
リスト部材は湾曲部を介して横断アームに取り付けられている。
従って本発明の他の目的は、アームの端部においてストレスが集中した箇所を取り除くことにある。
リスト部材は蛇行部を有しており、及び/又はリスト部材に取り付けられている横断アームの両端にこの蛇行部が配置されている。
従って本発明の他の目的は、両端部が固定されていない「フリービーム」を模倣するように横へも回転も制限されない横断アームの取り付け機構を提供することにある。フリービームと類似の横断アームは支持されたビームが動作するとともに堅さの少ない部分に曲げ力を与え、MEMS装置の動特性を変えるようなストレスによる硬化を防止している。
ビームは、このビームの両側から延びる両横断アーム対によって縦方向の両端部で支持され、横断アームのリスト部材は全てビームの中央に向かって延びているか、全てビームの中央から離れる方向に延びている。
従って本発明の他の目的は、横断アームの膨張もしくは相殺にかかる曲げを助長することによるその他の歪みによって生じるような横断アームの僅かな曲がりによりビームに引き起こされるどのような力も相殺することにある。さらに本発明の他の目的は、電流が横断アームを流れる際にリスト部に生じるどのようなローレンツ力も相殺することにある。リスト部を同じ方向に向けることによって、リスト部からのローレンツ力が横方向で相殺できる。
ビームは、このビームの両側から延びる1対の横断アームによってこのビームの中央部で支持され、この中央部の横断アームの各リスト部材が縦方向に逆に延びている。
従って本発明の他の目的は、屈曲しない曲げで生じるビームの縦方向のどんなバイアスも防止するようにビームの中央に配置された横断素子のS形状の曲げを促すことにある。このような中央配置のビームでは、ローレンツ力によりどのような問題も生じないようにビームを流れる電流はない。
ビームは、ビーム両端のそれぞれの横断アーム対が同一で、かつ逆に湾曲、即ち内向又は外向に湾曲して配置された形状で安定するよう設計されている。
従って本発明の他の目的は、撓みアームの長さ方向の歪みによってビームにかかる如何なる力も相殺することにある。
また、横断アームは同じ長さで形成すると良い。ビームの両端以外の横断アームの取り付け位置は、このビーム端部での横断アームの取り付け位置の間の中央に配置することができる。ビームのアクチュエータとバイアス機構はビームの端部に配置することができる。
従って本発明の他の目的は、横断アームやビームの寸法歪みによるその他の影響を相殺するように、MEMS装置の縦方向及び横方向を対称にすることにある。
一実施形態では、ビームは少なくとも1つの1対の撓み横断アームに支持されており、この横断アームは力が急激に低下するスナップ点まで第1方向にビームの縦方向の動作に次第に抗う力を生じるよう湾曲される。この力はスナップ点のあと方向を変えるか、同じ方向を保持するようにする。
本発明の他の目的はビーム装置の双安定または単安定動作モードを提供することにある。
このスナップ点のあと力が急激に減少する第2スナップ点まで、この湾曲は第1方向と逆の第2方向へのビームの縦方向の動作にだんだんと抗う。この第2スナップ点は第1スナップ点と異なっている。
本発明の他の目的は機械素子を使用してビームのヒステリシス作動を提供することである。
別の実施形態では、ビームは少なくとも1つの撓み横断アームによって支持されており、この横断アームが縦方向にも延びるように角度づけされている。横方向の動作を検知するセンサーは、第1横断アームをビームから離間した一端で受ける。
このように、本発明の目的はセンサー構造に伝達されるようにビームの力または運動の機械的増幅を提供することである。
本発明はMEMS技術を用いて製造され、アナログ又はデジタル信号を伝送するのに適した機械アイソレータを提供する。このアイソレータは、基板に支持され両端が互いに分離された特別に製造された微細ビームを用いている。ビームの一端は、ユーザ入力信号を受信してこの信号に基づきビームを動作する微細アクチュエータに接続されている。ビームの他端は、ビームの動作を検知し、それに対応する値を生成するセンサーに取り付けられている。
ユーザ信号が存在しない状態でビームを動作する基板の加速力は、慣性力を測定してその慣性力を信号から取り除く同一の第2ビームを設けることで補償する。この技術はアイソレータだけでなく、基板の加速力によって引き起こされる力又は動作を相殺する必要のある如何なるMEMS装置においても使用することができる。さらに、この手法は加速力又は慣性以外のその他の同相ノイズ源、例えば、温度、圧力などにも応用される。
具体的には、本発明は慣性の感度を低減したマイクロ電気機械システム(MEMS)を提供するものである。本発明は、基板と、軸に対して基板と相対的に動くよう基板に支持された第1素子を備えている。第1アクチュエータは第1素子に取り付けられ、測定されたパラメータに依存する力を及ぼして第2位置へ素子を付勢する。また、この装置は軸に対して動作するように基板により支持された第2素子も備えている。センサーアセンブリは、基板の加速力やその他の同相ノイズの影響を受けないように、第1及び第2素子の動作を検知してそれらの動作を減算する出力を生成するため第1及び第2素子と交信する。
従って本発明の一つの目的は、所望のパラメータの測定を妨害する加速力の影響を受け難いMEMSセンサーを提供することにある。MEMS装置の小型化によって、同一であり同一の慣性力を受けるように2つの組み合わせた素子を互いに近接して構成することができ、パラメータの測定に影響を及ぼす慣性を相殺するのに使用できる慣性リファレンス信号を生成することができる。
第2素子は入力される入力信号またはアクチュエータを持たず、または慣性力のみ検出するようにアクチュエータを機能させる。または第2素子は測定されるべきパラメータに依存するが第2素子を第1素子のように反対方向に促す第2素子に力を与える機能アクチュエータを含む。
本発明の他の目的は慣性ノイズを減らす簡単な相殺動作、または慣性ノイズを減らし所望の信号を増大させるより複雑な相殺動作を可能にすることである。
パラメータは電気信号であり、第2および第1アクチュエータはパラメータに関連する入力信号を受信し、入力電気信号に依存する力を与える。この場合、装置はパラメータ電気信号を受信し、第2アクチュエータに反転電気信号を発生する反転回路を含む。
従って本発明の他の目的は、反対方向に作動するように一方のMEMS機構への電気信号を単に反転するだけで同じMEMS機構により慣性ノイズの相殺を可能とすることにある。
MEMS装置は第2素子に取り付けられているが測定されるべきパラメータと交信せず且つ測定されるべきパラメータに依存する力を与えない第2アクチュエータを含む。
従って本発明の他の目的は、慣性ノイズを同じように感知するようアクチュエータを備えた実質的に同一のMEMS機構を設けることにある。
上述の目的および利点は本発明の全ての実施例に適用されておらず、目的の特許請求の範囲に示される発明の範囲を規定するように意図されていない。以下の記載において、参照は、ここでは記載の一部を形成し例示により示される添付の図面と本発明の好ましい実施例に対して行われる。このような実施例は本発明の範囲を規定するものではなく、その目的のためには特許請求の範囲が参照されねばならない。
まず、図1を参照すると、本発明にかかるMEMSアナログアイソレータ10は、可動ビーム20によって機械的に相互接続されたアクチュエータ12、制御素子14、及びセンサー18を備えている。
アクチュエータ12は端子22a、22b、22c+22dを有し、該端子を介してアナログ入力電気信号21を受信して矢印で示した作動方向24にビーム20を動かすよう機械力に変換する。微小スケールのMEMSアナログアイソレータ10では、アクチュエータは当該技術分野で一般的に知られている圧電モータ、熱膨張モータ、機械変位モータ、静電モータ、又はローレンツ力モータであり、後者の2つを以下詳細に記載する。ローレンツ力モータや熱膨張モータでは、アナログ入力電気信号21は電流であり、圧電モータや静電モータでは、アナログ入力電気信号は電圧である。
アクチュエータ12はビーム20の第1端部に取り付けられ、ビーム20の反対側端部はセンサー18に取り付けられている。このセンサー18はビームの動きを検知し、その端子26a、26b、及び26c+26dを介して電気信号を発信する。該電気信号は処理エレクトロニクス28によって直接評価され、もしくは更に処理され、ビーム20の動きを示す出力信号30が生成される。センサー18はMEMS設計の技術分野において既知の技術である圧電型センサー、光電センサー、抵抗センサー、光学切替センサー、または容量センサーである。好ましい実施形態では、以下詳細に記載する可動平行プレートコンデンサがセンサー18に使用される。
アクチュエータ12とセンサー18の間のビーム20に取り付けられた制御素子14は、双方向矢印35で示したように、作動方向24と逆でアクチュエータ12の動作に抗う力、又はアクチュエータ12の動作を増大する作動方向24の力の双方をビーム20に与える。
アナログ入力電気信号21がなければ、制御素子14はビーム20をセンサー18方向のある位置に保持する。該制御素子14は作動方向24にビーム20が動くのに伴って増大する力を与えるのが理想的である。このように、作動力とビーム20の動きの簡単な関係が(例えば、簡単なバネ型システムを用いて)実現される。MEMSアナログアイソレータ10は摩擦力も慣性力も非常に小さいため、この動き又は力は一定で急激である。あるいは、制御素子14はどんな作動力に対してもビーム20の動きを拘束する急激に増大する力を(帰還システムで)与えるようにしても良い。ここでは、拘束力の大きさによって出力信号が決まる。
上述のように、制御素子14により加えられる力は、この制御素子への電流又は電圧を変化させることで調整でき、ビーム20の僅かな動作を除き本質的な動作を除去するため帰還モードで使用できる。センサー18が必要な帰還補償を与えるためにはビーム20を多少動かす必要があるが、この動作は、より顕著な動作で引き起こされるアクチュエータやMEMSアナログアイソレータ10の機械部品の非線形性が取り除かれる程度にまで小さくできる。すなわちこの形態では、ビーム20の動作は処理エレクトロニクス28により検出され、位置信号が生成される。この位置信号は基準信号29と比較され誤差信号31を生成し、該誤差信号31は制御素子へ送られ、ビーム20を零点へ戻す復帰力を生じる。該誤差信号と制御素子14との接続は直接接続しても良いし、あるいは既知の帰還技術に係るシステムを補償する帰還ネットワーク33によって更に変更を加えても良い。この帰還ネットワーク33は、静電モータが単一方向の力しか加えられないことから、センサー18方向に動かすために端子50で帰還する端子38cと端子38dに電圧を加えるか、あるいはアクチュエータ12方向へ動かすために端子50で帰還する端子38aと端子38bに電圧を加えるように電圧を操作しても良い。
ビーム20は、アクチュエータ12又はセンサー18の一部を形成するようにアクチュエータ12とセンサー18のそれぞれに配置された導電部32aと32bを有する。絶縁部34aおよび34bは導電部32aおよび32bを制御素子14の一部である中央の導電部32cから絶縁し、この絶縁部32aおよび32bによって3つの分離領域36a−cが規定される。第1領域36aはアクチュエータ12と導電部32aを有し、第2領域36bは中央の導電部32cと制御素子14を有し、第3領域36cは導電部32bとセンサー18を有する。
この絶縁されたビーム20は、アナログ入力電気信号21がアクチュエータ12に作用することで、対応する出力信号30をこのアナログ入力電気信号21から電気的に分離されたセンサー18で生成する機構を備えている。制御素子14は入力信号及び/又は出力信号30から電気的に絶縁されている。
制御素子14は、以下に説明するタイプのローレンツ力モータまたは静電モータであることが好ましい。これら2つの制御素子の前者では、制御素子14により加えられる対抗力を決める双方向電流を供給するため端子38a、端子39b、帰路50が設けられる。この電流の方向は力の方向を決める。後者の静電モータでは、端子38a、38b、38c、及び38dが設けられる。電圧は、端子対38aと38b(帰路50に対して)または端子対38cと38d(帰路50に対して)のいずれかに印加され、力の方向が決まる。
次に図2を参照すると、ビーム20は、基板42に取り付けられた横方向に対向したパイロン44間の中心線に沿って進む縦軸40に沿って基板42上に延びている。このパイロンは上述の端子22a、22b、38a−38d、26a、26bを形成する。理想的には、基板42が絶縁基板であり、パイロン44が全て相互に絶縁され、必要な接続を形成するために、特有の導電層を設けるか、あるいはワイヤボンディングが使用される。
ビーム20は基板から離間して支持され、ビーム20の両側の両端及びその中央において横方向に延びる撓みアーム対46によって縦軸40に沿って動作するように保持されている。撓みアーム46は、ビーム20の両側においてビーム20から横方向に離間した肘部48へビーム20から離れるように延びている。各肘部48は膨張補償部50と順次つながっており、この膨張補償部50はビーム側へ戻ってビーム20の近傍で基板42に取り付けられている。上述のように、これら膨張補償部50は必ず必要とされるものではないが、これらが必要とされる場合には、ストレスを緩和するよう作用する。通常、撓み横断アーム46は膨張補償部50と平行であり、この膨張補償部50にアーム46が接続されている。撓み横断アーム46、肘部48及び膨張補償部は導電性であり、導電部32a、32b、32cと固定電子端子(図示せず)間に電気的な接続を与える。
次に図4を参照すると、基板42との取り付け箇所52から肘部48における対応する撓み横断アーム46との接続部までの各膨張補償部50の長さL1、およびビーム20との接続部と肘部48の間隔で決まる撓み横断アーム46の長さL2はほぼ等しく設けられ、撓み横断アーム46内の熱効果によって生じる膨張は、膨張補償部50の膨張によってほぼ又は完全に相殺される。このようにして撓み横断アーム46内には張力又は圧縮はほとんど生じない。本実施形態における撓み横断アーム46および膨張補償部50は双方とも同じ材料で製造されるが、異なる材料も使用でき、長さL1およびL2が熱膨張係数の差異を考慮して調整される。アームを二重張りする必要はないことに留意されたい。またまっすぐに接続しても機能する。このアームを二重張りすればストレス緩和特性が得られる。ビーム内のストレスはばね定数に影響する。所望のバネ定数、ならびにその他の幾何学条件及びプロセス条件(例えば、基板選択)によって、ストレスの緩和が必要であったり、不必要であったり、もしくは望まれる。
図5aを参照すると、肘部48は膨張補償部50から撓み横断アーム46に縦方向に延びる蛇行部54を有する。図5bに示したように、この蛇行部54は実質的に半径を調整するピボットのように撓み横断アーム46と膨張補償部50の間に角度αを与え、ビーム20が動くことで撓み横断アーム対46により該ビーム20に加わる力を抑制するとともに、この機構の堅さを緩和する。
再度図2及び3を参照すると、撓み横断アーム対46間で、ビーム20は絶縁部34a及び34bに横付けするTバー56を設けて延びている。これらTバー56に取り付けられた絶縁材料58は絶縁部34を形成する。通常ビーム20は、基板42上に保持され、積層された上部導電層60(例えば、選択的に上部アルミニウム層を有する多結晶シリコンまたは結晶シリコン)と二酸化シリコンまたは窒化シリコンなどの下部絶縁層62とからなる構造体を生成するよう周知のMEMS処理技術を用いて製造される。絶縁部34は、選択エッチング技術を使用する技術分野において周知の技術によって、領域34a又は34b上の前記上部層をエッチングで除去して簡単に得られる。これら構造の製造に関する改良方法は、参照してここで援用する2000年12月12日発行の米国特許第6,159,385号に記載されている。Tバー56の端部及び角部はこれらの間の絶縁破壊電圧を増大するため丸められる。
上部導電層60と下部絶縁層62の各々は、当該技術分野で周知の技術により、通常、この層60及び62を下の基板42に取り付ける犠牲層を取り除く為、層60および62の下にエッチング液を導入するように垂直方向に延びる溝64により穴あけされる。
次に、再度図2を参照すると、アクチュエータ12の一部分を構成するビーム20の一部分32aは、横方向外側に延びる可動コンデンサプレート66を有し、端子22a及び22bに相当するパイロン44に取り付けられた対応する横方向内側に延びる固定コンデンサプレート68と一部重なり合っている。可動コンデンサプレート66とこれに対応する固定コンデンサプレート68の各々は、ビーム20のより広い縦移動の範囲に渡ってより均一な静電力を与えるように(簡単な平行プレートコンデンサとは対照的に)相互に係合する指部を有する。このように形成された静電モータは、端子22bおよび端子22aが(端子22c+22dに接続された)ビーム20の電圧より大きい正電圧に接続された状態で、コンデンサプレート66と68間の引き付け力により作動して、ビーム20を作動方向に付勢する。このため、一方のプレートが作動方向に進むように、ビーム20の両側とも固定コンデンサプレート68は可動コンデンサプレート66の後方に位置する。コンデンサプレート66と68は、ビーム20を基板42から引き離すのに使用されるのと同じエッチングによって基板42上に片持ちに形成される。
端子38a−38dを形成するようにビームの一部分32cの側面に配置するパイロン44は、同様に、相異なる2つの対状態の可動及び固定コンデンサプレート66及び68を有する。上述のように、この部分は制御素子14を構成しており、かかる制御素子としての2つの静電モータ、即ち、一方の静電モータ(端子38cと端子38dを使用する)は、一方の静電モータが作動方向24に動作する際、可動コンデンサプレート66が固定コンデンサプレート68に追従してアクチュエータ12と逆方向の力を生じるように形成され、他方の静電モータ(端子38aと端子38dを使用する)は、一方の静電モータが作動方向24に動作する際、可動コンデンサプレート66が固定コンデンサプレート68に先行してアクチュエータ12と同じ方向の力を生じるように形成される。これら2つのアクチュエータは閉ループシステムを最も制御できる組合せで使用される。
さらに図2を参照すると、ビームの一部分32bも可動コンデンサプレート66と固定コンデンサプレート68を支持している。但し、この場合、このコンデンサプレートは静電モータを構成するために設けるのではなく、替わりに、可動コンデンサプレート66と固定コンデンサプレート68間の容量変化がビーム20の位置を示すよう機能するセンサー手段として設けている。この際、固定コンデンサプレート66と可動コンデンサプレート68の配置がビーム20の両側で逆となっている。従って、一方が作動方向24に動く際(端子26aと端子26c+26dで測定したとき)、可動コンデンサプレート66はビームの第1の側(図2に示した上側)で固定コンデンサプレート68に先行し、一方、ビーム20の下側では逆の順序となる。従って、ビーム20が作動方向24に動くとき、上側の可動コンデンサプレート66及び固定コンデンサプレート68により形成される容量は増大し、一方、下側のプレートにより形成される容量は減少する。この上側の容量の値が下側の容量の値と交差する点が正確な零点を定め、好ましくはビーム20が移動する中央に設定される。
当該技術分野において周知の容量を比較する技術がビーム20の位置を評価するのに使用できる。これら容量を非常に正確に測定するための1つの回路は、ここで参照することで援用する2000年9月29日提出の同時継続中の出願第09/677,037号に記載されている。
一般に、MEMSアナログアイソレータ10の動作機構は、熱膨張をより良く補償するよう縦軸40に沿ってビーム20の中央を通る軸を中心に対称に形成される。また、コンデンサのプレートの動作面積、即ち、アクチュエータ12及び制御素子14のためのビーム20の両側にあるプレート66及び68は、バランスをとるように均一に形成される。同様の理由から、静電モータや制御素子14のコンデンサは、コンデンサプレート66と68間の不均一な力によって生じる僅かな捻れ量をより上手く制御するように撓み横断アーム対46の間に配置される。
次に図6を参照すると、上述のアクチュエータ12と制御素子14を構成する静電モータの一方又は双方は、当然のことながら、コンデンサプレート間の静電引力ではなく磁界と電流の相互作用によって力が生じるローレンツ力モータ75に置き換えることができる。このローレンツ力モータ75では、磁界(例えば、図示しない永久磁石)がMEMSアナログアイソレータ10の近傍で発生され、基板に垂直の磁束70を発生する。ビーム20の両側で撓み横断アーム46を支えている膨張補償部50は、互いに電気的に絶縁されており、電圧が膨張補償部50に発生すると、撓み横断アーム46を通る電流72の流れが生じる。磁石によって発生させた磁界中のこの電流はビーム20に静電モータの替わりとして作用する縦方向の力を与える。この力による変位量は一般に右手の法則に従って磁界70の磁束密度、電流量、及び撓み横断アーム対46の柔軟性によって決まる。
ローレンツ力モータ75は作用方向24と同一方向の力またはその反対方向の力を発生するため何れかの方向の電流を受け入れることを意味する2象限である。従って、ローレンツ力モータ75(または上述の制御素子14の双方向静電モータ)の場合、MEMSアナログアイソレータ10は、光アイソレータと異なり、2つの極性で動作する。
次に図7を参照すると、ビームの一部分32aに配置されたアクチュエータ12がビーム20の動作を検知する第2センサー74と組み合わされている。このセンサー74は、信号伝送の信頼性をより確実に確保するのに使用されるアナログ入力電気信号をビーム20の動作に応じて生成するデバイスに絶縁したフィードバックを与えるのに用いられる。
その替わり又はそれに加えて、アクチュエータ12と同じ動作方向を有するがセンサー18から絶縁された部分32bに配置されたアクチュエータ76と、センサー18を組み合わせることもできる。アクチュエータ76をセンサー74と組み合わせると、それらは協働して、ビーム20の両端部から他方の端部へ分離信号を送る双方向アナログアイソレータを構成する。また、本実施形態の他の変形例では、制御素子を取り除き、替わりにアクチュエータ76と12を制御素子として、他のアクチュエータによって伝送が行われる間使用することが考えられる。このようなデバイスは一部の多値ループアナログシステムやスケールを調整するのに有用である。
アクチュエータ12、制御素子14及びセンサー18の幾つかの素子が別個の構造体に組み合わされたより一層複雑な回路にすることも考えられるが、この場合の条件としては、それらが別個の構造体として設けられていようがいまいが、アクチュエータ、制御素子14及びセンサー18と機能的に同等の機能を確保することを考慮すべきである。さらに、制御素子14、アクチュエータ12及びセンサー18の相対的位置を交換して、依然として分離した伝送信号を生成するようにしても良い。
次に図8を参照すると、デジタル語の出力100は、当該技術分野で既知の型の容量比較回路102によってセンサー18のコンデンサの容量を比較することで直接生じる誤差信号31を使用してセンサー18から得られる。これら容量の極めて正確な測定値を提供する一つの回路は、参照することで援用される2000年9月29日提出の係属中の出願第09/677,037号に記載されている。そこで構成されているように、誤差信号31(制御素子14に接続されている場合)は、センサー18のコンデンサの値が他のコンデンサの値より大きいという関係が変化する位置によって決まる零位置にビーム20を戻すようにする。容量比較回路102の出力は、通常、ビーム20が作動力と復帰力の影響を受けて零位置を挟んで前後に振れるときに生成されるデューティサイクル変調方形波104である。ビーム20は慣性を平均化した誤差信号31を与えるため、その誤差信号により与えられる平均力は作動力と釣り合っている。カウンタ106は誤差信号31がハイ状態にある時間の割合を測定する。一実施形態では、誤差信号31がハイレベルにある時間のあいだカウンタ106にカウントアップさせるため、容量比較回路102の出力が高速クロック信号と理論積をとられるようする。このカウンタは第2の時間間隔信号110によって一定時間毎にリセットされる。リセットする直前のカウンタ106の値は誤差信号31のデューティサイクルに比例しており、従ってアクチュエータを作動する信号にも比例している。クロック信号108の周波数及び時間間隔信号110の周期は、当該技術分野において周知の方法によって、デジタル語の出力100の所望の分解能に応じて選択できる。
再度図2を参照すると、基板の一部分に、例えば上述の容量検出回路を具現する複数のソリッドステートのデバイスを有する集積回路73を備えるようにMEMSを製造することもできる。また複数のMEMSアナログアイソレータ10を、必要な電流を供給するよう作られた適切な相互接続部を有する単一の集積回路に配置することもできる。一般に、本発明のMEMSアナログアイソレータ10を使用すれば、産業用の制御装置のような任意の複雑さを持つ単一の集積回路が、複数のアイソレータを、互いに同時に製造された同一基板42上に設けることができる。これらのMEMSアナログアイソレータは、デジタル語形式の入力を残りの集積回路に供給するか、あるいはオンボードのデジタル/アナログ変換器を介して集積回路73からの分離したアナログ出力を供給することができる。
II 第2の実施形態
次に図9を参照すると、本発明のMEMSデジタルアイソレータ210は移動可能なビーム220と機械的に相互に接続されたアクチュエータ212、バイアス機構214及びセンサー218を備えている。
アクチュエータ212は端子222a、222b、及び222c+222dを有し、該端子を介して入力電気信号221が受信され機械的な力に変換されて矢印で示した作動方向224にビーム220を動かすよう促す。この微小スケールのMEMSデジタルアイソレータ210において、アクチュエータ212は、当該技術分野において周知の圧電モータ、熱膨張モータ、機械変位モータ、静電モータ、又はローレンツ力モータであり、後者の2つについて以下詳細に説明する。ローレンツ力モータ又は熱膨張モータの場合、入力電気信号221は電流であり、圧電モータ又は静電モータの場合、入力電気信号は電圧である。
アクチュエータ212はビーム220の第1端部に取り付けられている。ビーム220の反対側の端部はビーム220の変位を検知するセンサー218に取り付けられている。このセンサー218はビームの変位を検知し、端子226a、226b、及び226c+226dを介して電気信号を発信する。この電気信号は処理エレクトロニクス228によって直接評価されるか、もしくはビーム220の変位を示す出力信号230を発信するため更に処理される。センサー218はMEMS設計の技術分野において既知の技術である圧電型センサー、光電センサー、抵抗センサー、光学切替センサー、または容量センサーである。好ましい実施形態では、以下詳細に記載する可動平行プレートコンデンサをセンサー218に使用する。
アクチュエータ212とセンサー218の間のビーム220に取り付けられたバイアス機構214は、矢印235で示したように、作動方向224と逆でアクチュエータ212の動作に抗う力をビーム220に与える。
入力電気信号221がなければ、バイアス機構214はビームをセンサー218方向の所定位置に保持する。このバイアス機構214は、一定の力又は作動方向224にビーム220が動くのに伴って漸減する力を与えるのが理想的である。このように、作動力のために正確に規定された閾値が設けられる。バイアス機構214によって加えられる力より僅かに小さい力をビームに引き起こす入力電気信号221ではビーム220は動作しない。一実施形態では、バイアス機構214によって加えられる力を少しでも超える力を引き起こす入力電気信号221が、作動方向224にその限界までビームを迅速かつ完全に移動させる。また別の実施形態では、機械的又は電気的技術を用いてビーム220の動作にヒステリシスを有するがこれに限定されない線形又は非線型の動作を与えるものでも良い。このようにして、入力電気信号221に与えられた2値信号は、作動方向224の一方の極端又は他方の極端へのビーム220の動作に一義的に変換される。このMEMSデジタルアイソレータ210は摩擦力も慣性力も非常に小さいため、この動作は極めて明確かつ迅速である。
上述のように、バイアス機構214により加えられる力は、このバイアス機構への電流又は電圧を変化させることで調整できる。バイアス機構214の力が調整できる場合、そのバイアス力は、入力電気信号221により生成される力のうちの規定された高い値と低い値の中間の値となるように設定するのが望ましい。アクチュエータ212及びバイアス機構214を実現するのに使用される機構が実質的に同一であり、入力及びバイアスが電流である場合には、バイアス機構に加えられる電流は入力電気信号221の入力電流の要求範囲のほぼ半分に設定される。アクチュエータ212及びバイアス機構214を実現するのに使用される機構が実質的に同一であり、入力及びバイアスが電圧の場合には、バイアス機構に加えられる電圧は、その電圧の二乗が入力電気信号221の入力電圧の要求範囲の高値の二乗と低値の二乗の中間の値と等しくなるようにほぼ設定される。一般に、静電力がVに比例することに留意されたい。従って、例えば、V(低)=0、V(高)=10の場合、その二乗は0及び100なので、アクチュエータ212とバイアス機構214が同じ構成であれば、V(バイアス)は50の平方根=7.1とすべきである。
本発明は、作動方向224と逆方向の一定力を生じることはないが、作動方向にビーム220が変位するとともにバイアス機構214により加えられる力が漸増する、通常バネのような理想的なバイアス機構214とは言えない機構でも機能する。
更に別の実施形態では、バイアス力を撓みアーム対246にストレスを与えることによって発生させ、対抗力がそれに抗う力によって急激に低下するオーバーセンターバネの如く機能するようにすることができる(子供のクリッカーのように)。このように構成された撓みアーム対246にラッチ手段を設けることができる。それから、このバイアス機構はラッチ手段をリセットするのに使用することもできる。撓みアーム対246を湾曲状に構成することにより、バイアス容量モータを必要とせずにバイアスを加えることができる。
また、「スナップ動作」は非対称のバイアスコンデンサの指部(フィンガー)266及び268又は平行プレートにより得ることもできる。上述したように、平行プレートは力/変位(変位に対する力)が二乗特性を有している。同じ効果をコンデンサの指部により得ることができ、一方の指部が横方向に動くにつれて指部の縦方向の長さが累進的に変化することで実現できる。
ビーム220は、アクチュエータ212及びセンサー218にそれぞれ配置され、アクチュエータ212又はセンサー218の一部を構成することとなる導電部232a及び232bを有する。絶縁部234a及び234bは導電部232a及び232bをバイアス機構214の一部となる中央の導電部232cから分離している。即ち、この絶縁部234a及び234bは3つの絶縁領域236a−cの領域を定めている。第1領域236aはアクチュエータ212及び導電部232aを有し、第2領域236bは中央の導電部232c及びバイアス機構214を有し、第3領域236cは導電部232bとセンサー218を有する。
絶縁ビーム220は、入力電気信号221がアクチュエータ212に作用し、入力電気信号221から電気的に絶縁された対応する出力信号230を生成する機構を備えている。バイアス機構214は入力信号及び/又は出力信号230から電気的に分離されている。
バイアス機構214は以下に述べる型の静電モータ又はローレンツ力モータであることが好ましい。これらの電子バイアス機構では、バイアス機構により加えられる対抗力を決める電圧又は電流を供給するため端子238a+238b及び238c+238dが設けられている。従って、デジタルアイソレータを非作動状態から作動状態に切り替える正確な閾値が特別な状況に併せて調整でき、これは光アイソレータにはないオプションである。
次に図10を参照すると、ビーム220は基板上で縦軸に沿って延びており、この縦軸は、基板242に横方向に対向して取り付けられたパイロン244間の中心線に沿って進む。このパイロンは、上述の端子222a、222b、222c、222d、226a、226b、226c、226d、238a、238b、238c、238dを構成する。
理想的には、基板242は絶縁基板であり、複数のパイロン244は全て相互に分離され、特有の複数の導電層が必要な接続を行うため配置される。
ビーム220は、基板242から離間して支持され、ビーム両側の両端及びその中間で横方向に延びる撓みアーム対246により縦軸240に沿って移動するように保持されている。この撓みアーム246はビーム220から外側へ、ビーム220の両側でビーム220から横方向に離れた肘部248まで延びている。各肘部248は膨張補償部250に順次つながっており、この膨張補償部はビーム220に近い位置で基板242に取り付けられるように基板側へ戻っている。これらの膨張補償部250は必ず必要とされるものではないが、これらが必要な場合には、ストレス除去手段として機能する。通常、撓み横断アーム246は、これと接続された膨張補償部250と平行に設けられる。撓み横断アーム246、肘部248、及び膨張補償部は導電性であり、導電部232a、232b、及び232c並びに固定電気端子(図示せず)間を電気的に接続している。
図12を参照すると、ビーム220の過剰移動を防止するように撓み横断アーム246と膨張補償部250又は他の定常構造体の間に停止部261を設け、他のアイソレーション手段により成されるのと同じように、デジタルアイソレータの出力を効果的に制限又は一定にするようにしても良い。
図12を参照すると、各膨張補償部250の基板242との取り付け位置252と対応する撓み横断アーム246の肘部248における各膨張補償部250の接続部の間の膨張補償部250の長さL1、及びビーム220との撓み横断アーム246の接続部と肘部248間の距離で規定した撓み横断アーム246の長さL2はほぼ等しく設定され、撓み横断アーム246内の熱の影響により生ずる膨張は膨張補償部250の膨張によってほぼ若しくは完全に相殺される。このようにすることで、撓み横断アーム246には張力も圧縮もほとんど生じない。本実施形態の撓み横断アーム246及び膨張補償部250はいずれも同じ材料で製造されるが、当然異なる材料を使用することもでき、長さL1とL2を熱膨張係数の差異を反映するよう調整できる。
図13aを参照すると、肘部248は膨張補償部250からその撓み横断アーム246に縦方向に延びる蛇行部254を有する。図13bに示したように、この蛇行部254は実質的に半径を調整するピボットのように撓み横断アーム246と熱膨張補償部250間に角度αを与え、ビーム220が動くことで撓み横断アーム対246によりビーム220に及ぼされる力を低減するとともに、この機構の堅さを緩和する。
再度図10及び11を参照すると、両撓み横断アーム対246の間で、ビーム220は絶縁部234a及び234bを側面配置したTバー256を設け延びている。これらTバー256に取り付けられた絶縁材料258は絶縁部234を形成する。通常ビーム220は、基板242上に保持され、積層された上部導電層260(例えば、選択的に上部アルミニウム層を有する多結晶シリコンまたは結晶シリコン)と二酸化シリコンまたは窒化シリコンなどの下部絶縁層262とからなる機構を生成するよう周知の集積回路処理技術を用いて製造される。絶縁部234は、選択エッチング技術を使用する技術分野において周知の技術によって、領域234a又は234b上の前記上部層をエッチングで除去して簡単に得られる。これら機構を製造する改良方法は、参照してここで援用する1999年9月28日提出の同時係属中の出願第09/406,364号「電流検出方法」に記載されている。
上部導電層260と下部絶縁層262の各々は、当該技術分野で周知の技術により、通常、この層260及び262を基板242を下にして取り付ける犠牲層を取り除く為、層260および262の下にエッチング液を導入するように垂直方向に延びる溝264により穴あけされている。
次に、再度図10を参照すると、アクチュエータ212の一部分を構成するビーム220の一部分32aは、横方向外側に延びる可動コンデンサプレート266を有し、端子222a、222b、222c及び222dを示すパイロン244に取り付けられた対応する横方向内側に延びる固定コンデンサプレート268と一部重なり合っている。可動コンデンサプレート266とこれに対応する固定コンデンサプレート268の各々は、ビーム220のより広い縦移動の範囲に渡ってより均一な静電力を与えるように相互に係合する指部を有する。このコンデンサプレートは、相互に係合する指部に比べ直線性の低い簡単な平行プレートアームにすることもできる。このように形成された静電モータは、端子222a+222bおよび端子222c+222dがビーム220の電圧より大きい正電圧に接続された状態で、コンデンサプレート266と268間の引き付け力により作動して、ビーム220を作動方向224に付勢する。このため、一方のプレートが作動方向に進むように、ビーム220の両側とも固定コンデンサプレート268は可動コンデンサプレート266の後方に位置している。コンデンサプレート266と268は、ビーム220を基板242から引き離すのに使用されるのと同じエッチングによって基板242上に片持ちに形成される。
端子238a、238b、238c及び238dを形成するようビームの一部232cの側面に位置するパイロン44は、同様に、可動及び固定コンデンサプレート266及び268を備えている。上述のように、この部分はバイアス機構214を構成しており、かかるバイアス機構としての静電モータは、一方が作動方向224に動作する際、可動コンデンサプレート266が固定コンデンサプレート268に追従してアクチュエータ212と逆方向の力を生じるように形成される。
コンデンサプレート266と268の相互領域並びにビーム220の非作動位置でのそれらプレートの距離は、アクチュエータ212もバイアス機構214もほぼ同一であるため、バイアス機構の端子238a+238bと238c+238dにかける電圧により、MEMSデジタルアイソレータ210を作動させるために端子222a+222bと222c+222dにかける入力電圧が越えなければならない閾値がほぼ決まる。
さらに図10を参照すると、ビームの一部分232bも可動コンデンサプレート266と固定コンデンサプレート268を支持している。但し、この場合、このコンデンサプレートは静電モータを構成するために設けるのではなく、替わりに、可動コンデンサプレート266と固定コンデンサプレート268間の容量変化がビーム220の位置を示すよう機能するセンサー手段として設けている。この際、固定コンデンサプレート266と可動コンデンサプレート268の配置がビーム220の両側で逆となっている。故に、可動コンデンサプレート266はビームの第1の側(図10に示した上側)で固定コンデンサプレート268の右側、作動方向224に対して下流側にあり、一方、ビーム220の下側では逆の順序となり可動コンデンサプレート266が固定コンデンサプレート268の左側にある。従って、ビーム220が作動方向224に動くとき、上側の可動コンデンサプレート266及び固定コンデンサプレート268により形成される容量は増大し、一方、下側のプレートにより形成される容量は減少する。この上側の容量の値が下側の容量の値と交差する点が正確な零点を定め、好ましくはビーム20の移動行程の中央に設定される。
上述したように、双方のコンデンサが可変であることは必ずしも必要ではない。可変コンデンサと固定コンデンサを使用すれば、中央タップでの電圧に同じ質的効果を実現する代替実施形態を構成できる。双方のコンデンサが同じ方向に動作する場合には、図10に示した3端子構造には適用できない。当業者であれば解るように、容量を測定する代替手段と別の端子構造を適用する必要がある。
当該技術分野において周知の容量を比較する技術がビーム220の位置を評価するのに使用できる。これら容量を極めて正確に測定するための1つの回路は、ここで参照することで援用する2000年9月29日提出の同時係属中の出願第09/677,037号に記載されている。
一般に、MEMSデジタルアイソレータ210の動作機構は、熱膨張をより良く補償するよう縦軸240に沿ってビーム220の中央を通る軸を中心に対称に構成される。加えて、アクチュエータ212及びバイアス機構214のためのビーム220の両側にあるコンデンサのプレート266及び268の動作面積は、バランスをとるように均一に形成される。同様の理由から、静電モータやバイアス機構214のコンデンサは、コンデンサプレート266と268間の不均一な力によって生じる僅かな捻れ量をより上手く制御するように両撓み横断アーム対246の間に配置される。
次に図14を参照すると、上述のアクチュエータ212とバイアス機構214を構成する静電モータの一方又は双方は、当然のことながら、コンデンサプレート間の静電引力ではなく磁界と電流の相互作用によって力が生じるローレンツ力モータ275に置き換えても良い。このローレンツ力モータ275では、磁界(例えば、図示しない永久磁石)がMEMSデジタルアイソレータ210の近傍で発生され、基板に垂直の磁束270を発生する。ビーム220の両側で撓み横断アーム246を支えている膨張補償部250は、互いに電気的に絶縁されており、電圧が膨張補償部250に発生すると、撓み横断アーム246を通る電流272の流れが生じる。磁石によって発生させた磁界中のこの電流はビーム220に静電モータの替わりとして作用する縦方向の力を与える。この力による変位量は一般に右手の法則に従って磁界270の磁束密度、電流量、及び撓み横断アーム対246の柔軟性によって決まる。
次に図15を参照すると、ビームの一部分232aに配置されたアクチュエータ212がビーム220の動作を検知する第2センサー274と組み合わされており、このセンサー274は、信号伝送の信頼性をより確実に確保するのに使用される入力電気信号221をビーム220の動作に応じて生成するデバイスに絶縁したフィードバックを与えるのに用いられる。
替わりに又はそれに加えて、アクチュエータ212と同じ動作方向を有するがこのアクチュエータ212から絶縁された部分232bに配置されたアクチュエータ276と、センサー218を組み合わせることもできる。アクチュエータ276をセンサー274と組み合わせると、それらは協働して、ビーム220の両端部から他方の端部へ分離信号を送る双方向デジタルアイソレータを構成する。また、本実施形態の他の変形例では、バイアス機構214を取り除き、替わりにアクチュエータ276と212をバイアス機構として、他のアクチュエータによって伝送が行われる間使用することが考えられる。このようなデバイスは3ステート入力ライン又は双方向入力ラインで有用である。
アクチュエータ212、バイアス機構214及びセンサー218の幾つかの素子が別個の構造体に組み合わされたより一層複雑な回路にすることも考えられるが、この場合の条件としては、それらが別個の構造体として設けられていようがいまいが、アクチュエータ、バイアス機構214及びセンサー218と機能的に同等の機能を確保することを考慮すべきである。さらに、バイアス機構214、アクチュエータ212及びセンサー218の相対的位置を交換して、依然として分離した伝送信号を生成するようにしても良い。
再度図10を参照すると、基板242の一部分に、例えば上述の容量検出回路を具現する複数のソリッドステートのデバイスを有する集積回路273を備えるようにMEMSを製造することもできる。また複数のMEMSデジタルアイソレータ210を、必要な電流を供給するよう作られた適切な相互接続部を有する単一の集積回路に配置することもできる。一般に、本発明のMEMSデジタルアイソレータ210を使用すれば、産業用の制御装置のような任意の複雑さを持つ単一の集積回路が、複数のアイソレータを、互いに同時に製造された同一基板242上に設けることができる。これらのMEMSデジタルアイソレータ210は、入力又は出力を残りの集積回路に供給することができる。
センサー218、アクチュエータ212、およびバイアス構造体214が特有の用途の需要により決定されるようなビーム220上のどのような相対位置にも配置可能である。一例として、入力信号はビーム220の中央に配置されたアクチュエータ212により受信される。一般的に、対称性は必要でない。
III 第3の実施形態
次に図16を参照すると、本発明のMEMS装置310は3対の横断アーム314、316及び318に支持された縦方向のビーム312を備えており、横断アーム314は縦方向の左側端部のビーム312の両側から延び、横断アーム316は縦方向の中央部のビーム312の両側から延び、横断アーム318は縦方向の右側端部のビーム312の両側から延びている。このビーム312は撓み横断アーム314、316及び318によって支持されているため、縦軸320に沿って自由に動作する。
このビーム機構は、ビーム312に沿って設けられ、絶縁部328及び330により分離可能なアクチュエータ322、センサー324、及びバイアス機構326を組み合わせて用いることで複数の有用なMEMSを供給できる。一般に、アクチュエータ322及びバイアス手段326はローレンツ力モータ、静電モータ、圧電モータ、熱膨張モータ、及び機械変位モータの何れかであり、センサー324は容量センサー、圧電センサー、光電センサー、抵抗センサー、光切替センサー又は誘導センサーの何れかである。
次に図17を参照すると、電気アイソレータとして用いる図16のビーム機構に従って構成されたMEMS装置310は、絶縁部328及び330によって分離されたビーム導電部312a、312b及び312cに分割されたビーム312を備えている。アクチュエータ322は磁場322の存在下で横断アーム314に沿って電流を流し、縦軸320に沿った力を生じるローレンツ力アクチュエータである。電流は端子334によって横断アーム314に供給される。
センサー324は、互いに噛み合ったコンデンサプレート336aと336bを有するコンデンサバンク335により構成され、プレート336aの間隔は縦方向右側へのビームの変位とともに増大し、プレート336bの間隔は縦方向右側への変位とともに減少する。端子338a、338b及び338cを介してアクセス可能なプレート336aと336bの容量を比較することで、プレート336aと336bの容量が等しい理想的な零位置によりビーム312の位置測定ができる。縦横双方にビーム312を正確に配置することがコンデンサプレート336aと336bの適切な動作のため望ましい。
最後に、バイアス手段326は、磁場332中で端子340により導入される横断アーム318を通って流れる電流により形成されるローレンツ力モータにより構成される。
MEMS装置310の構造は、通常、例えば、金属層、シリコン層、及び酸化層を有する3層程度備えている。図17に示したビーム312並びに横断アーム314、316及び318の構造は全て、ビーム312から離間した横断アーム314、316及び318の端部とともに、端子334、338、及び340でのみ基板342に接続されたビーム312から自由に動くように基板342から切り離された3層を備えている。絶縁部328及び330は、金属とシリコンの上層344を取り除き、酸化層のブリッジ層のみ残すことで形成でき、もしくは、他の同様の方法により形成できる。
作動中、横断アーム314を流れる電流は、横断アーム318を流れる電流によって生じるバイアス力に対抗したビーム312の移動を引き起こす磁場332との相互作用によって作動力を生じる。この正味の効果はコンデンサバンク336a及び336bにより検出される。このようにして、アナログ若しくはデジタルアイソレータが形成でき、又は高感度の磁場測定デバイス若しくは電流測定デバイスのほか、その他多くのデバイスを形成できる。
次に図18を参照すると、横断アーム314、316及び318の各々は、縦方向のリスト部材346を介して基板342に取り付けられている固定パイロン348に接続されている。この縦方向のリスト部材346によって、電気伝導により寸法の変動もしくは膨張が生じた場合に、横断アーム314、316及び318の末端を多少横に動かすことができる。
図20を参照すると、リスト部材346によるこの横方向の動きは、(図20では誇張した)横断アーム314、316及び318の曲げ又は歪みを低減し、ビーム312の共振周波数(又はバネ定数)又はビーム312を作動するのに必要な力を変化させてしまうような横断アーム314、316及び318のストレスにより堅くなるのを防止する。
リスト部346にかかるローレンツ力の影響を無効にするため、電流が流れる横断アーム314及び318の両リスト部346は、横断アーム対314及び318において、両方とも同じ方向に向けられる。さらに横断アーム314及び318のリスト部346は、ビーム312に生じる力を相殺するため横断アーム314及び318がどのように湾曲していようと逆方向に向くよう、双方とも外側に向けるか、双方とも内側に向けて反対方向に向けても良い。ビーム312の膨張特性を上手く選択することで、このバランスのとれた逆方向の曲げ力を確保する内側又は外側への湾曲を促すことができる。
その一方、ビーム312の中央部から延びる導電性の横断アーム316の両リスト部346は縦方向に逆に向ける。これによって横断アーム316は相対的に伸び、図20に示したより複雑なS形状の湾曲となる。横断アーム316のこの相対的な伸びは、ビーム312に対し僅かな捻れを与えるが縦方向に正味の力を与えることはない。このようにして、(例えば、センサーのコンデンサプレートの中間距離間隔により示されるような)ビームの零位置は、MEMS装置310の種々の部品の不均一な収縮率又は膨張率により引き起こされる寸法歪みにかかわらず維持される。
次に図19を参照すると、リスト部346は、ストレスが集中した箇所を取り除くように、滑らかにカーブした弓部352により横断アーム314、316又は318のいずれかに取り付けられる。
上述のリスト部材346は、製造プロセスにより生じる寸法変化も、ローレンツアクチュエータやバイアス手段に用いる電流により引き起こされる局所的な自己発熱により生じる寸法変化も調整できる。異なる周囲の動作条件により生じるこれらの寸法変化は、ビーム312近傍のパイロンに取り付けられ、ほぼ横断アーム314、316及び318の全長まで横方向外側に延びている(横断アーム314、316及び318の各々に用いられる一組の)図21のアウトリガ354を用いることで低減できる。横断アーム314、316及び318は、横に延びるリスト部346によりアウトリガ354の外側の端部に取り付けられる。このアウトリガ354は、膨張を補償するようにリスト部346並びに横断アーム314、316及び318と同じ材料で構成されているのが理想的である。アウトリガ354を用いることによって、横断アーム314、316及び318の緩みを引き起こす横断アーム314、316及び318の材料の膨張はほぼ同等のアウトリガ354の膨張により補償され、また逆にアウトリガ354の膨張も横断アームの膨張により補償される。
次に図21を参照すると、アウトリガ354はパイロン348にのみ取り付けられ、残りのリスト部346並びに横断アーム314、316及び318は基板342面に配置されるが基板上で自由に動く状態にされる。
図22を参照すると、より堅さが少なくより均一な撓み特性を有する横断アーム314、316及び318とするため、「フリービーム」構造の如く、矢印356で示した横方向に動き易くするとともに矢印358で示した回転方向にも一層動き易くする蛇行部351を設けるようにリスト部346を改良しても良い。
図23を参照すると、蛇行部351は、撓みをさらに与えるため横断アーム314、316及び318の先端部にまで広げても良いし、更にリスト346(図示せず)を設ける替わりに横断アーム314、316及び318の先端部に設けても良い。この蛇行部351は図に示したように凹凸状にしても良いし、あるいは応力集中を取り除くため滑らかな曲線としても良い。
再度図17を参照すると、横断アーム316に特に適した別の実施形態において、リスト部346は、S形状の曲げを要することなく横断アーム316の膨張を中立状態に補償することができるよう、横断アーム316の先端からT構造まで縦に逆方向に広がる2つの対向したリスト部346a及び346bを設けても良い。
次に図24を参照すると、製造プロセス中に起こる寸法変化を上手く解消するのは、ビームの中心位置に沿ってビーム312を通る縦軸320に沿って、並びに横断アーム314及び318に対してビーム312を横方向に2つの等しい部分に分断する横軸362に沿ってMEMS装置310を正確に対称にすることで実現できる。これによって横断アーム314、316及び318の長さが等しくなり、これらのアームが収縮あるいは膨張することで生じる力をほぼ等しくさせ、ビーム312の中心線の位置を縦軸320に沿って維持する。一方、横断アーム314及び318の中間に横断アーム316を配置することにより、ビーム312の中心位置で測定された零位置は、横断アーム314及び318を引っ張り曲げるか又は外側に広げると言ったようにビーム312自体の長さが異なるとしても、基板に対してほぼ同じ位置のままとなる。
同様の理由から、アクチュエータ322及びバイアス手段326はビーム312の両側に対称的に配置され、センサー324は横断アーム314及び318とのビーム312の接続関係により決まるビーム312の中央部にできるだけ近い零位置を検出する。
次に図25及び26を参照すると、ビーム312の湾曲、例えば、横断アーム318(又はいずれかの横断アーム)を湾曲することは、ビーム312にバイアス力を加えるのに利用できる。この構造上、アクチュエータ322はビーム312の一方の端部に配置され、センサー324はビーム312の他方の端部に配置される。この湾曲はビーム312が左から右に移動する際に起こるスナップ動作を生じる。この例では右方向に横断アーム318が湾曲している結果、ビームの縦方向右側への移動に抗う力366は正(右側)であり、この力366はスナップ点368まで増加し、そこで横断アーム318の湾曲が点線の横断アーム318’で示した逆方向に湾曲するよう曲がって変形する。スナップ点368を過ぎると、これは替わって負(左側)への反転した力366となる。
次に、左から右への反対方向のビーム312の動作によって、第2スナップ点370までビームを左方向へ押し戻す次第に増大する負の力を生じ、この第2スナップ点で力が再度正の方向に戻り、妨害がなければ右方向にいっぱいまでビームが動く。この2つのスナップ点368及び370は特定の用途で望まれるある程度のヒステリシスを与え、メモリ素子を提供するのに有用な双安定ビーム312を実質的に形成する。この機械メモリ素子は加速度計、アイソレータ、電流センサー又は磁場センサーを含む他のデバイスと組み合わせることができる。
次に図27及び図28を参照すると、図25の横断アーム318により形成された湾曲をいろいろなMEMS材料の膨張係数の違いを利用することで引き起こし、横断アーム318をストレスがかかった状態にしている。ただし、例えば横断アーム318を湾曲形状にエッチングするなど、製造中に横断アーム318を湾曲した形状に形成することで、ストレスのかかっていない横断アーム318で湾曲をつくることもできる。この場合、力371は常に正方向の単一のバイアス力を与える単調増加領域372で利用でき、もしくは、座屈点374のあと力371が減少し、幾らか追加の距離を移動した後、結局増加状態に戻るが、図25の双安定デバイスを形成するような負の力となる位置は存在しない座屈点374までの領域372の外側の領域で使用することができる。このようにして、双安定デバイスが形成できる。
次に図29を参照すると、コンデンサプレート375が横方向に移動可能であり、コンデンサプレート376が固定されている相互配置されたコンデンサプレート375及び376を構成する場合、横断アーム316を意図的に湾曲することで、例えば、ビーム312と位置センサー324’間を連通する機械てこを与えることができる。コンデンサプレート375は、動かすと、即ち本態様ではビーム312により左側に動かすと、横断アーム316によって外側に押し出されるように、ビーム312から離間した横断アーム316の先端部に取り付けられている。この横方向の動作は、横断アーム316の縦方向の僅かな湾曲により、図30に示したように三角形380と近似して制御される。横断アーム316によって、ビーム312の僅かな縦方向の動きΔxがコンデンサプレート375に作用するより大きな又はより小さな横方向の動きΔyに変換される。横断アーム316の個々の角度に応じて、このてこの作用でさらなる動作又はさらなる力を生じることができる。さらなる動作又は機械的な利点は、周知の三角法の原理によれば横断アーム316の縦方向の広がり量によって決定される。
別の実施形態では、位置センサー324’は横断アーム316のストレス、従ってその周波数特性やシステムの周波数特性を変化させる静電モータとして動作させることができ、横断アーム316を締め付けることでビーム312の動作の自然共鳴周波数が増大できる。更にまた別の実施形態では、このモータを、ビーム312をバイアス手段として動作するように、もしくはビーム312にかけるバイアス力の量を調整するように、横断アーム316の湾曲を調整するのに用いることもできる。
IV 第4実施例
図31を参照すると、本発明にかかるMEMSアナログアイソレータ410は、可動ビーム420によって機械的に相互接続されたアクチュエータ412、制御素子414及びセンサー18を備えている。
アクチュエータ412は端子422a、422b、422c+422dを有し、該端子を介してアナログ入力電気信号421を受信して、矢印で示した作動方向424にビーム420を動かすよう機械力に変換する。微小スケールのMEMSアナログアイソレータ410では、アクチュエータは当該技術分野で一般的に知られている圧電モータ、熱膨張モータ、機械変位モータ、静電モータ、またはローレンツ力モータであり、後者の2つを以下詳細に記載する。ローレンツ力モータや熱膨張モータでは、アナログ入力電気信号421は電流であり、圧電や静電モータでは、アナログ入力電気信号は電圧である。
アクチュエータ412はビーム420の第1端部に取り付けられ、ビーム420の反対側端部はセンサー418に取り付けられている。このセンサー418はビームの動きを検知し、その端子426a、426b、及び426c+426dを介して電気信号を発生する。該電気信号は処理エレクトロニクス428によって直接評価され、もしくは更に処理され、ビーム420の動きを示す出力信号430が生成される。センサー418はMEMS設計の技術分野において既知の技術である圧電型センサー、光電センサー、抵抗センサー、光学切替センサー、または容量センサーである。好ましい実施形態では、以下詳細に記載する可動平行プレートコンデンサがセンサー418に使用される。
アクチュエータ412とセンサー418の間のビーム420に取り付けられた制御素子414は、双方向矢印435で示したように、作動方向424と逆でアクチュエータ412の動作に抵抗する力、又はアクチュエータ412の動作を増大する作動方向424の力の双方をビーム420に与える。
アナログ入力電気信号421がなければ、制御素子414はビーム420をセンサー418方向のある位置に保持する。該制御素子414は作動方向424にビーム420が動くのに伴って増大する力を与えるのが理想的である。このように、作動力とビーム420の動きの簡単な関係が(例えば、簡単なバネ型システムを用いて)実現される。MEMSアナログアイソレータ410は摩擦力も慣性力も非常に小さいため、この動き又は力は一定で急激である。あるいは、制御素子414はどんな作動力に対してもビーム420の動きを拘束する急激に増大する力を(帰還システムで)与えるようにしても良い。ここでは、拘束力の大きさによって出力信号が決まる。
上述のように、制御素子414により加えられる力はこの制御素子への電流又は電圧を変化させることで調整でき、ビーム420の僅かな動作を除き本質的な動作を除去するため帰還モードで使用できる。センサー418が必要な帰還補償を与えるためにはビーム420を多少動かす必要があるが、この動作は、より顕著な動作で引き起こされるアクチュエータやMEMSアナログアイソレータ10の機械部品の非線形性が取り除かれる程度に小さくされる。すなわちこの形態では、ビーム420の動作は処理エレクトロニクス428により検出され、位置信号が生成される。位置信号は基準信号429と比較され、誤差信号431を生成し、該誤差信号431は制御素子に送られ、ビーム420を零点に戻す復帰力を生じる。該誤差信号と制御素子414との接続は直接接続しても良いし、あるいは既知の帰還技術に係るシステムを補償する帰還ネットワーク433によって更に変更を加えても良い。帰還ネットワーク433は、静電モータが単一方向の力しか加えられないことから、センサー418方向に動かすために端子450で帰還する端子438cと端子438dに電圧を加えるか、あるいはアクチュエータ412方向へ動かすために端子450で帰還する端子438aと端子438bに電圧を加えるように電圧を操作しても良い。
ビーム420は、アクチュエータ412又はセンサー418の一部を形成するようにアクチュエータ412とセンサー418のそれぞれに配置された導電部432aと432bを有する。絶縁部434aおよび434bは導電部432aおよび432bを制御素子414の一部である中央の導電部432cから絶縁し、この絶縁部432aおよび432bによって3つの分離領域436a−cが規定される。第1領域436aはアクチュエータ412と導電部432aを有し、第2領域436bは中央の導電部432cと制御素子414を有し、第3領域436cは導電部432bとセンサー418を有する。
この絶縁されたビーム420は、アナログ入力電気信号421がアクチュエータ412に作用することで、対応する出力信号430をこのアナログ入力電気信号421から電気的に分離されたセンサー418で生成する機構を備えている。制御素子414は入力信号及び/又は出力信号430から電気的に絶縁されている。
制御素子414は、以下に説明するタイプのローレンツ力モータまたは静電モータであることが好ましい。これら2つの制御素子の前者では、制御素子414により加えられる対抗力を決める双方向電流を供給するため端子438a、端子439b、帰路450が設けられる。この電流の方向は力の方向を決める。後者の静電モータでは、端子438a、438b、438c、及び438dが設けられる。電圧は、端子対438aと438b(帰路450に対して)または端子対438cと438d(帰路450に対して)のいずれかに印加され、力の方向が決まる。
図32を参照すると、ビーム420は基板442に取り付けられた横方向に対向するパイロン444間の中心線を通る縦軸440に沿って基板442上に延びている。これらのパイロンは上述の端子422a、442b、438a−438d、426a、および426bを形成する。理想的には、基板422は絶縁基板であり、パイロン444が全て相互に絶縁され、必要な接続を形成するために、特有の導電層を設けるか、あるいはワイヤボンディングが使用される。
ビーム420は基板442から離間して支持され、ビーム420の両端の両側及びその中央において横方向に延びる撓み横断アーム対446により縦軸440に沿って動作するように保持されている。撓み横断アーム対446はビーム420の両側においてビーム420から横方向に離間した肘部448へビーム420から離れるように延びている。各肘部448は膨張補償部450と順次つながっており、ビーム420の近傍で基板442に取り付けられている。上述のように、これら膨張補償部50は必ず必要とされるものではないが、これらが必要とされる場合には、ストレスを緩和するよう作用する。通常、撓み横断アーム446は膨張補償部450と平行であり、この膨張補償部450にアーム446が接続されている。撓み横断アーム446、肘部448及び膨張補償部は導電性であり、導電部432a、432b、432cと固定電子端子(図示せず)間に電気的な接続を与える。
図34を参照すると、基板442との取り付け箇所452から肘部448における対応する撓み横断アーム446との接続部までの各膨張補償部450の長さL1、およびビーム420との接続部と肘部448の間隔で決まる撓み横断アーム446の長さL2はほぼ等しく設けられ、撓み横断アーム446内の熱効果によって生じる膨張は、膨張補償部450の膨張によってほぼ又は完全に相殺される。このようにして撓み横断アーム446内には張力又は圧縮はほとんど生じない。本実施形態における撓み横断アーム446および膨張補償部450は双方とも同じ材料で製造されるが、異なる材料も使用でき、長さL1およびL2が熱膨張係数の差異を考慮して調整される。アームを二重張りする必要はないことに留意されたい。またまっすぐに接続しても機能する。このアームを二重張りすればストレス緩和特性が得られる。ビーム内のストレスはばね定数に影響する。所望のバネ定数、ならびにその他の幾何学条件及びプロセス条件(例えば、基板選択)によって、ストレスの緩和が必要であったり、不必要であったり、もしくは望まれる。
図35aを参照すると、肘部448は膨張補償部450から撓み横断アーム446に縦方向に延びる蛇行部454を有する。図35bに示したように、この蛇行部454は実質的に半径を調整するピボットのように撓み横断アーム446と膨張補償部450の間に角度αを与え、ビーム420が動くことで撓み横断アーム対446により該ビーム420に加わる力を抑制するとともに、この機構の堅さを緩和する。
再度図32および図33を参照すると、撓み横断アーム対446間で、ビーム420は絶縁部434a及び434bに横付けするTバー456を設けて延びている。これらTバー456に取り付けられた絶縁材料458は絶縁部434を形成する。通常ビーム420は、基板442上に保持され、積層された上部導電層460(例えば、選択的に上部アルミニウム層を有する多結晶シリコンまたは結晶シリコン)と二酸化シリコンまたは窒化シリコンなどの下部絶縁層462とからなる構造体を生成するよう周知のMEMS処理技術を用いて製造される。絶縁部434は、選択エッチング技術を使用する技術分野において周知の技術によって、領域434a又は434b上の前記上部層をエッチングで除去して簡単に得られる。これら構造の製造に関する改良方法は、参照してここで援用する2000年12月12日発行の米国特許第6,159,385号に記載されている。Tバー456の端部及び角部はこれらの間の絶縁破壊電圧を増大するため丸められる。
上部導電層460と下部絶縁層462の各々は、当該技術分野で周知の技術により、通常、この層460及び462を下の基板442に取り付ける犠牲層を取り除く為、層460および462の下にエッチング液を導入するように垂直方向に延びる溝464により穴あけされる。
再度図32を参照すると、アクチュエータ412の一部分を構成するビーム420の一部分432aは、横方向外側に延びる可動コンデンサプレート466を有し、端子422a及び422bに相当するパイロン444に取り付けられた対応する横方向内側に延びる固定コンデンサプレート468と一部重なり合っている。可動コンデンサプレート466とこれに対応する固定コンデンサプレート468の各々は、ビーム420のより広い縦移動の範囲に渡ってより均一な静電力を与えるように(簡単な平行プレートコンデンサとは対照的に)相互に係合する指部を有する。このように形成された静電モータは、端子422bおよび端子422aが(端子422c+422dに接続された)ビーム420の電圧より大きい正電圧に接続された状態で、コンデンサプレート466と468間の引き付け力により作動して、ビーム420を作動方向に付勢する。このため、一方のプレートが作動方向に進むように、ビーム420の両側とも固定コンデンサプレート468は可動コンデンサプレート466の後方に位置する。コンデンサプレート466と468は、ビーム420を基板442から引き離すのに使用されるのと同じエッチングによって基板442上に片持ちに形成される。
端子438a−438dを形成するようにビームの一部分432cの側面に配置するパイロン444は、同様に、相異なる2つの対状態の可動及び固定コンデンサプレート466及び468を有する。上述のように、この部分は制御素子414を構成しており、かかる制御素子としての2つの静電モータ、即ち、一方の静電モータ(端子438cと端子438dを使用する)は、一方の静電モータが作動方向424に動作する際、可動コンデンサプレート466が固定コンデンサプレート468に追従してアクチュエータ412と逆方向の力を生じるように形成され、他方の静電モータ(端子438aと端子438dを使用する)は、一方の静電モータが作動方向424に動作する際、可動コンデンサプレート466が固定コンデンサプレート468に先行してアクチュエータ412と同じ方向の力を生じるように形成される。これら2つのアクチュエータは閉ループシステムを最も制御できる組合せで使用される。
図32を参照すると、ビームの一部分432bも可動コンデンサプレート466と固定コンデンサプレート468を支持している。但し、この場合、このコンデンサプレートは静電モータを構成するために設けるのではなく、替わりに、可動コンデンサプレート466と固定コンデンサプレート468間の容量変化がビーム420の位置を示すよう機能するセンサー手段として設けている。この際、固定コンデンサプレート466と可動コンデンサプレート468の配置がビーム420の両側で逆となっている。従って、一方が作動方向24に動く際(端子426aと端子426c+426dで測定したとき)、可動コンデンサプレート466はビームの第1の側(図2に示した上側)で固定コンデンサプレート468に先行し、一方、ビーム420の下側では逆の順序となる。従って、ビーム420が作動方向24に動くとき、上側の可動コンデンサプレート466及び固定コンデンサプレート468により形成される容量は増大し、一方、下側のプレートにより形成される容量は減少する。この上側の容量の値が下側の容量の値と交差する点が正確な零点を定め、好ましくはビーム420が移動する中央に設定される。
当該技術分野において周知の容量を比較する技術がビーム420の位置を評価するのに使用できる。これら容量を非常に正確に測定するための1つの回路は、ここで参照することで援用する2000年9月29日提出の同時継続中の出願第09/677,037号に記載されている。
一般に、MEMSアナログアイソレータ410の動作機構は、熱膨張をより良く補償するよう縦軸440に沿ってビーム420の中央を通る軸を中心に対称に形成される。また、コンデンサのプレートの動作面積、即ち、アクチュエータ412及び制御素子414のためのビーム420の両側にあるプレート466及び468は、バランスをとるように均一に形成される。同様の理由から、静電モータのコンデンサや制御素子414は、コンデンサプレート466と468間の不均一な力によって生じる僅かな捻れ量をより上手く制御するように撓み横断アーム対446の間に配置される。
図36を参照すると、上述のアクチュエータ412と制御素子414を構成する静電モータの一方又は双方は、当然のことながら、コンデンサプレート間の静電引力ではなく磁界と電流の相互作用によって力が生じるローレンツ力モータ475に置き換えることができる。このローレンツ力モータ475では、磁界(例えば、図示しない永久磁石)がMEMSアナログアイソレータ410の近傍で発生され、基板に垂直の磁束470を発生する。ビーム420の両側で撓み横断アーム446を支えている膨張補償部450は、互いに電気的に絶縁されており、電圧が膨張補償部450に発生すると、撓み横断アーム446を通る電流472の流れが生じる。磁石によって発生させた磁界中のこの電流はビーム420に静電モータの替わりとして作用する縦方向の力を与える。この力による変位量は一般に右手の法則に従って磁界470の磁束密度、電流量、及び撓み横断アーム対446の柔軟性によって決まる。
ローレンツ力モータ475は作動方向424と同一方向の力又はその反対方向の力を発生するため何れかの方向の電流を受け入れることを意味する2象限である。従って、ローレンツ力モータ475(又は上述の制御素子414の双方向静電モータ)の場合、MEMSアナログアイソレータ410は、光アイソレータと異なり、2つの極性で動作する。
図37を参照すると、ビームの一部分432aに配置されたアクチュエータ412をビームの動作を検知する第2センサー474と組み合わせている。このセンサー474は、信号伝送の信頼性をより確実に確保するのに使用されるアナログ入力電気信号をビーム420の動作に応じて生成するデバイスに絶縁したフィードバックを与えるのに用いられる。
代替的に又は追加的に、アクチュエータ412と同じ動作方向を有するが、センサー418から絶縁された部分432bに配置されたアクチュエータ476とセンサー418を組み合わせることもできる。アクチュエータ476をセンサー474と組み合わせると、それらは協働して、ビーム420の両端部から他方の端部へ分離信号を送る双方向アナログアイソレータを構成する。また、本実施形態の他の変形例では、制御素子を取り除き、替わりにアクチュエータ476と412を、制御素子として機能する他のアクチュエータによって伝送が行われる間使用することが考えられる。このようなデバイスは一部の多値ループアナログシステムやスケールを調整するのに有用である。
アクチュエータ412、制御素子414及びセンサー418の幾つかの素子が別個の構造体に組み合わされたより一層複雑な回路にすることも考えられるが、この場合の条件としては、それらが別個の構造体として設けられていようがいまいが、アクチュエータ、制御素子414及びセンサー418と機能的に同等の機能を確保することを考慮すべきである。さらに、制御素子414、アクチュエータ412及びセンサー418の相対的位置を交換して、依然として分離した伝送信号を生成するようにしても良い。
図38を参照すると、デジタル語の出力500は、当該技術分野で既知の型の容量比較回路502によってセンサー418のコンデンサの容量を比較することで直接生じる誤差信号431を使用してセンサー418から得られる。これら容量の極めて正確な測定値を提供する一つの回路は、上述の係属中の出願第09/677,037号に記載されている。そこで構成されているように、誤差信号431(制御素子414に接続されている場合)は、センサー418のコンデンサの値が他のコンデンサの値より大きいという関係が変化する位置によって決まる零位置にビーム420を戻すようにする。容量比較回路502の出力は、通常、ビーム420が作動力と復帰力の影響を受けて零位置を挟んで前後に振れるときに生成されるデューティサイクル変調方形波504である。ビーム420は慣性を平均化した誤差信号431を与えるため、その誤差信号により与えられる平均力は作動力と釣り合っている。カウンタ506は誤差信号431がハイ状態にある時間の割合を測定する。一実施形態では、誤差信号431がハイレベルにある時間のあいだカウンタ506にカウントアップさせるため、容量比較回路502の出力が高速クロック信号と理論積をとられるようする。このカウンタは第2の時間間隔信号510によって一定時間毎にリセットされる。リセットする直前のカウンタ506の値は誤差信号431のデューティサイクルに比例しており、従ってアクチュエータを作動する信号にも比例している。クロック信号508の周波数及び時間間隔信号510の周期は、当該技術分野において周知の方法によって、デジタル語の出力500の所望の分解能に応じて選択できる。
再度図32を再度参照すると、基板の一部分に、例えば上述の容量検出回路を具現する複数のソリッドステートのデバイスを有する集積回路473を備えるようにMEMSを製造することもできる。また複数のMEMSアナログアイソレータ410を、必要な電流を供給するよう作られた適切な相互接続部を有する単一の集積回路に配置することもできる。一般に、本発明のMEMSアナログアイソレータ410を使用すれば、産業用の制御装置のような任意の複雑さを持つ単一の集積回路が、複数のアイソレータを、互いに同時に製造された同一基板442上に設けることができる。これらのMEMSアナログアイソレータは、デジタルワード形式の入力を残りの集積回路に供給するか、あるいはオンボードのデジタル/アナログ変換器を介して集積回路473からの分離したアナログ出力を供給することができる。
図39を参照すると、アナログアイソレータ410は第2アナログアイソレータ410’の近くに、第2アナログアイソレータ410’の軸440’がアナログアイソレータ410の軸440と平行になるように物理的に近接して製造される。このようにすることで、軸440と軸440’に沿った矢印520で示す基板の加速力は、軸440や440’から離間した回転部材が設けられている場合であっても、アイソレータ410と410’双方で実質的に同一である。慣性力の方向は装置の軸に沿っている必要はないことに留意されたい。理想的な装置では、該慣性力は軸に沿った力成分だけであり、該成分だけが信号に寄与する。非理想的な装置では、軸方向でない力が検出する動作をも引き起こす。しかしながら、どちらの場合も、2つの装置が同一であり、且つシステムが線形であれば、この慣性効果は両方の装置にとって同じなので、この効果を取り除くことができる。
アナログアイソレータ410’はアナログアイソレータ410とほぼ同一であるように製造され、アナログアイソレータ410についての上記の記述と同じように動作するアクチュエータ412’、制御素子414’、センサー418’、および処理エレクトロニクス428’を有する。アナログアイソレータ410’は入力信号421を受信しないことが、唯一の例外的な構成である。従って、アナログアイソレータ410’のビーム420’の動きは基板442の加速によってのみ生じる。
作動中、測定されるパラメータを表す入力信号421はビーム420を第2位置(例えば、図39の左側)の方向に促す。ビーム420は基板442上の慣性力520、例えば、ビーム420と420’を第1位置(例えば、右側)に促すよう作用する左方向への基板442の加速などに影響される。
制御素子がビーム420と420’を零位置に保持するように作用する上述の帰還構成において、アナログアイソレータ410の出力信号430は(p+ma)にほぼ比例する。
ここで、pは測定されたパラメータにより与えられるビーム420に対する力であり、mはビーム420とビームが支える素子の質量であり、aは基板442の加速度である(aは正または負である)。ばね定数の値はここでの閉ループにおいてまたは後ほど論ぜられる開ループにおいて付加的効果を及ぼすものではない。力を電気信号に変位させるのに関連するこの比例定数は乗法で作用する。ばね定数が一定である限り、相対値が常に適切となるよう、正確な値に比例する値で動作するのが望ましい。
一方、アナログアイソレータ410’の出力信号430’はほぼ(ma)に比例する。
ここで、アナログアイソレータ410と410’は同一構成であるため、m=mである。
出力信号430’を出力信号430から減算することにより慣性ノイズ(ma)の無い(p)の測定値が得られる。この減算は演算増幅器回路、デジタル加算器などの通常の加算接合部522により実施される。
上述のように、アナログアイソレータ410は、制御構造414を使用して単にばねを設けることで、フィードバック無しに実施できる。この場合、アナログアイソレータ410の出力信号430はほぼ(p+ma)に比例する。
もしばね定数が非定数になるほど変位が大きいと(すなわち変位がもはや一次関数の力でなくなると)、システムの基本的な線形性が崩れ、慣性力を相殺(減算)する能力は損なわれる。閉ループシステムの重要な利点は、変位が小さく維持され、この線形性の条件を妨害しないことである。このため、潜在的に線形でないばね関数を持つシステムは開ループより閉ループで処理する方がよい。
この場合、アナログアイソレータ410’の出力信号430’がほぼ(ma)に比例する。
このように、出力信号430’を出力信号430から減算することで、慣性ノイズ(ma)のない(p)の測定値を得られる。ここでも、減算は演算増幅器回路、デジタル加算機などの従来の加算接合部522により実施される。
アナログアイソレータ410’においてビーム420’を動かすために機能的なアクチュエータ412’は必要ではないが、少なくともビーム420’に取り付けられたアクチュエータの成分は、アナログアイソレータ410’においてビーム420’の質量や他の物理特性およびその動きを修正するように且つできるだけビーム420のそれとほぼ同一になるように組み込まれる。例えば、入力信号421に接続されなくても、静電アクチュエータを支持するビームは全てビーム420に取り付けられる。本質的に完全なアクチュエータを設けることを必要とする質量以外にも影響するものがあることに留意されたい。例えば、互いに組み合った指部間の小さい間隙は動作を減衰させるので、指部の全体構造は無動力デバイス状態で同じ減衰効果を生じるようにしなければならない。しかしながら、大きな影響なく省ける機能もある。
基板上の他のアイソレータと他の類似の装置から慣性ノイズを相殺するために慣性信号を基板全体に与えることで、信号430’を、基板442を共有する他のMEMS装置(図示せず)に提供することもできる。
図40を参照すると、改良された信号対ノイズ比は、インバータ526を介して入力信号421に接続されたアナログアイソレータ410’内の完全な機能を備えたアクチュエータ412’を使用して得ることができる。演算増幅器などのインバータは信号421に負の信号を効果的に乗算する。
この場合、帰還を使用するシステムのため、信号430はほぼ(p+ma)に比例する。信号430’はほぼ(−p+ma)に比例する。
信号430から信号430’を減算することで、慣性ノイズが完全に相殺されるとは考えられないが、より強い信号強度を与える2pが得られ、この事例から解るように精度の高い信号対ノイズ比が得られる。力のフィードバックを使用しないシステムに関する上記説明から、類似の出力524がそのような場合2pで得られることがわかる。
この場合、もしローレンツ力モータをアクチュエータ412および412’として使用すると、入力信号421はアクチュエータ412と反対方向にアクチュエータ412’を介して送られる。そうすることにより、入力信号421をビーム420と反対方向のビーム420’で作動させることができる。静電アクチュエータ構造の412および412’を使用する場合、これらは入力信号421に対して互いに反対方向に作用するように構成しなければならない。
この場合、信号430’は入力信号421に対して唯一であり、他のMEMS装置間で共有されない。
図41を参照すると、図39のシステムは処理エレクトロニクス428が信号418’を基準信号として使用するように変更される。従って、信号418’は図39に示される信号429に取って代わる。2つの装置は図39での動作と同様に動作する。この場合、装置410は入力電気信号と慣性信号に感度を示し、装置410’は慣性信号のみに感度を示す。しかしながら、この実施において、入力電気信号からの慣性信号の減算は処理エレクトロニクス428内で処理され、加算機522は必要とされない。誤差信号431は入力電気信号の値のみに起因し、制御素子414に対してのみに入力される。
図42を参照すると、図41のシステムは、装置410に対する入力電気信号が反転され、装置410’に印加されるように変更される。処理エレクトロニクス428で行われる装置410と装置410’からの信号の減算は入力信号の2倍になる。両装置は入力電気信号を認識するので、誤差信号431も認識しなければならない。但し、この誤差信号は制御素子414’に入力される前にインバータ526’で反転される。
この技術はアナログアイソレータを構成するのに使用する場合に限られるものではなく、制御素子414が固定のバイアスを有するデジタルアイソレータ、またはデジタル・アイソレーションに適するビーム420の動作に明確な閾値を与えるため、バイアスに対抗してビーム420が変位するとともに僅かに減少するバイアスを有するデジタルアイソレータにも使用可能である。
さらに、測定されるパラメータは電気パラメータである必要がなく、微細レベルでビーム420の動きに変換される物理パラメータでも良い。例えば、パラメータはアクチュエータ412または412’が柔軟性のあるダイアフラム等に直接接続された状態での圧力でもよい。さらに、ビーム420は線形運動に設定する必要はなく、軸440周りを回転することもできる。その場合、第1位置および第2位置は反時計回りまたは完全な時計回りの回転点になる。この場合、慣性ノイズは回転加速のノイズである。
上述の技術は、慣性ノイズの効果を減少させるだけでなく、熱膨張、圧力、基板の機械的変形等により生じるノイズを含むどのようなコモンモードノイズも減少させるために応用できる。
本発明はここに含まれる実施例および例示のみに限定されるものではなく、実施例の一部や異なる実施例の素子の組合せを含む実施例の変形も、上記の特許請求の範囲内で含まれることが特に意図されている。
図1はアクチュエータの素子、制御素子、アクチュエータとセンサー間にデータを伝達するように動く単一の機械素子に沿って交信するセンサーを示し、且つ可動素子の絶縁部を示す本発明のアナログアイソレータの簡単なブロック図である。 図2は静電モータと容量センサーと、撓み横アームによりこれらの部品を接続する可動ビームの支持を示し且つビームの絶縁区画の実施を示す3つの静電モータと容量型センサーを使用している図1のアイソレータの一実施例の平面図である。 図3は導電/非導電積層の使用および絶縁区画を形成するため導電層の除去を示す図2のビームの絶縁区画の簡単な斜視図である。 図4はストレスを解放するように肘部のアームの任意の二重折り返しを示す図2の1つの横アームの部分図である。 図5aおよび図5bは改善された力特性のためビームに取り付けられた横アームの一部の角度付けを可能にするばねの組込みを示す図4の肘部の部分詳細図である。 図6は図2の静電モータに代替え可能なローレンツ力モータを形成するように電流をアームに流せるアーム対の電気分離を示す図2の横アーム対を示す図である。 図7は双方向アイソレータまたは追加のセンサーのみで高信頼性のアイソレータを可能にするビームの対向端部に追加された第2センサーと第2アクチュエータを示す図1に類似した図である。 図8は図1のセンサーと本発明のアイソレータからデジタル語を抽出する付随処理エレクトロニクスの詳細図である。 図9はアクチュエータの素子、バイアス構造体、およびアクチュエータとセンサー間のデータを伝送するために移動する単一の機械素子に沿って通信するセンサーを示し、且つ可動素子の絶縁部を示す本発明のデジタルアイソレータの簡単なブロック図である。 図10は2個の平衡静電モータと、撓み横アームによりこれらの部品を接続する可動ビームの支持を示し、且つビームの絶縁部の実施を示す容量センサーを使用する図9のアイソレータの一実施例を平面図である。 図11は絶縁部を形成するために導電/非導電積層の使用および導電層の除去を示す図10のビームの絶縁部の簡単な斜視図である。 図12は熱変化により生じる膨張効果を減らすように肘部のアームの折り返しを示す図10の1つの横アームの部分図である。 図13aおよび図13bは改善された力特性のためビームに取り付けられた横アームの部分の角度付けを可能にするばねの組込みを示す図12の肘部の部分詳細図である。 図14は図10の静電モータに代替え可能なローレンツ力モータを形成するため電流がアームに印加されるのを可能にするアーム対の電気的絶縁を示す図10の横アーム対の図である。 図15は双方向アイソレータまたは追加のセンサー自身で高信頼性アイソレータを可能にするビームの対向する端部の第2センサーと第2アクチュエータの追加を示す図9に類似した図である。 図16はビームが3組の横方向に延びるビームに支持された本発明のビーム型MEMS装置の簡単なブロック図である。 図17は、3個の静電モータ、ビームに取り付けられ、横アームを基板に取り付けているリスト素子を有する容量センサーを使用している、電気アイソレータとして使用される図16のビーム型装置の詳細平面図である。 図18は横アームの端部の横運動と平衡ローレンツ力を示す図17の簡単なリスト素子の概略図である。 図19はストレス集中を減らすため弧状の遷移部を示す図18のリスト素子の部分斜視図である。 図20は相殺力を発生させる外部アームの内方向撓みと捻れを発生させるが正味の縦方向の力を発生しない中央横アームのS状撓みを生じる外部横アームの過大な膨張を示す図18に類似した図である。 図21は横アーム内のストレスにより生ずる膨張を相殺するリスト部に対する膨張アウトリガの追加を示す図19に類似した図である。 図22は追加の横方向撓み性および自由ビーム構造を模擬する回転自由度を与えるリスト部と横アームの端部に対する蛇行部の追加を示す図である。 図23は追加の横方向撓み性および自由ビーム構造を模擬する回転自由度を与えるリスト部と横アームの端部に対する蛇行部の追加を示す図である。 図24は追加の力を相殺するために本発明に保存される主対称軸を示す図16に類似する図である。 図25はビームに双安定な偏倚を発生させるため膨張による撓みの利用を示す図18に類似した図である。 図26は図25の撓んだ横アームの曲げにより生じるスナップ動作を示すビームの力対長手方向変位のプロットである。 図27はビームの単安定の偏倚を与えるために横アーム対の組立ストレスのない撓みを示す図25に類似した図である。 図28は図27の横アームの撓みにより与えられた単安定の撓みを示す図26に類似した図である。 図29はビームの長手方向の移動に対するセンサーの感度を増加させる機械てこ作用を与える撓み横アームを可動位置センサーに対する取付を示す図27に類似した図である。 図30は三角法近似に変換される図29の撓んだビームにより与えられる機械的増幅を示す幾何学図である。 図31はアクチュエータの素子、制御構造、およびアクチュエータとセンサー間にデータを伝達するように動く単一機械素子に沿って通信するセンサーを示し、可動素子の絶縁部を示す本発明のアナログアイソレータの簡単なブロック図である。 図32は静電モータと、撓み横アームによりこれらの部品を接続する可動ビームの支持を示し且つビームの絶縁部の実施を示す容量センサーを使用する図31のアイソレータの一実施例の平面図である。 図33は導電/非導電積層の使用と絶縁区画を形成するための導電層の除去を可能にする図32のビームの絶縁区画の簡単な斜視図である。 図34はストレスを解放するように肘部のアームの折り返しを示す図32の1つの横アームの部分詳細図である。 図35aおよび図35bは改善された力特性のためにビームに取り付けられた横アームの部分の角度付けを可能にするばねの組込みを示す図34の肘部の部分詳細図である。 図36は図32の静電モータと代替え可能なローレンツ力モータを形成するため電流がアームに印加されるのを可能にするアーム対の電気分離を示す図32の横アーム対の図である。 図37は双方向アイソレータまたは追加のセンサー自身で高信頼性アイソレータを可能にするビームの対向端部の第2センサーと第2アクチュエータの追加を示す図31に類似した図である。 図38は図31のセンサーと本発明のアイソレータからのデジタル語を抽出するための付随の処理エレクトロニクスの詳細図である。 図39は2個の並列素子からの信号の減算により機械素子の測定値で基板の加速効果を相殺する目的で2個のMEMS装置の使用を示す図31に類似した図である。 図40は2個のMEMS機械素子が反対方向に相互に反転された電気信号により駆動され、減算が測定された信号と減少する慣性ノイズを2倍にする変形実施例を示す図39に類似した図である。 図41は2個のMEMS素子からの信号の最終減算が減少した電気回路で達成される図39に類似した図である。 図42は2個のMEMS素子からの信号の最終減算が減少した電気回路で達成される図40に類似する図である。
符号の説明
10 MEMSアナログアイソレータ
12 アクチュエータ
14 制御素子
18 センサー
20 可動ビーム
21 アナログ電気入力信号
22、26、38、50 端子
24 作用方向
28 処理エレクトロニクス
30 出力信号
32 導電部
33 帰還ネットワーク
34 絶縁部
36 分離領域
42 基板
44 パイロン
46 アーム
48 肘部
50 膨張補償器(手段)
54 蛇行部
56 Tバー
60 導電層
62 絶縁層
64 チャネル
66 可動容量プレート
68 固定容量プレート

Claims (50)

  1. 基板に沿って縦方向に移動させるため撓み横アームで支持されている縦方向延長ビームを備え、前記ビームから除去されたアームの端部が前記基板と相対的な前記アームの端部の横の動きを可能にする撓み素子によって前記基板と接続されていることを特徴とするマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  2. 前記撓み素子がリスト素子を含むことを特徴とする請求項1記載のマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  3. 前記リスト素子が湾曲部を介して前記アームに結合されることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  4. 前記リスト素子が蛇行していることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  5. 前記ビームから除去された前記アームの端部が蛇行していることを特徴とする請求項4記載のマイクロ電気機械システム。
  6. 前記ビームから除去された前記アームの端部が蛇行していることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  7. 前記ビームが前記ビームの反対側部上の前記ビームから延びる各横アーム対により縦方向の対向端部で支持され、前記横アームのための前記リスト素子が前記ビームの中央に向かい縦方向に延長することを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  8. 前記ビームが前記ビームの反対側部上の前記ビームから延びる各横アーム対により対向端部で支持され、前記横アームのための前記リスト素子が前記ビームの中央から離間する縦方向に延長することを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  9. 前記横アームとリスト素子が導体であることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  10. 磁界を含むことを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  11. 前記ビームはこのビームの反対側のビームから延長している横アーム対によりその中央部で支持されており、前記横アームのための前記リスト素子は反対の縦方向に延びていることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  12. 前記ビームは前記ビームの反対側でビームから延びる各横アーム対により縦方向の反対側の端部で且つ中間点で支持されており、前記ビームの中間点で前記横アームのための前記リスト素子は反対の縦方向に延びていることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  13. 前記横アームは同一の長さであることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  14. 前記中間点での前記横アームの取付点が前記ビームの対向端部で横アームの取付点間の中央に配置されることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  15. 前記ビームの第1対向部はローレンツ力モータ、静電モータ、圧電モータ、熱膨張モータ、および機械変位モータから選択されることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  16. 前記中央アームは容量センサー、圧電センサー、光電センサー、抵抗センサー、光学切替センサー、および誘導センサーから選択されるセンサーを支持することを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  17. 前記ビームから除去された前記横アームの端部が前記ビームの近傍の箇所でのみ前記基板に取り付けられた横膨張素子の自由端に接続されていることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  18. 前記ビームは前記ビームの反対側でビームから延びている横アームの各対により縦方向の対向端部で支持されており、前記ビームは横アームの各対を等しく反対の撓み状態で配置するために仕上げられることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  19. 少なくとも1対の撓み横アームは力が急激に減少するスナップ点まで第1方向にビームの縦方向の動きに増大する抵抗力を与えるため湾曲状態で伸びることを特徴とする請求項2記載のマイクロ電気機械システム。
  20. 前記基板に沿って縦方向に移動するため撓み横アーム上で支持されたビームを含み、前記ビームから除去されたアームの端部が前記ビームの近傍点のみで前記基板に取り付けられた横膨張素子の自由端に接続されていることを特徴とするマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  21. 基板に沿って縦方向に移動する撓みアーム上に支持されている縦方向延長ビームを備え、前記ビームがこのビームの反対側で前記ビームから延びる横アームの各対により縦方向の対向端部で支持され、前記ビームは前記横アームの各対を等しく反対の撓み状態で配置するために仕上げられることを特徴とするマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  22. 前記横アーム各対が前記ビームの中央部に対して凹状に湾曲されることを特徴とする請求項21記載のマイクロ電気機械システム。
  23. 前記横アーム各対が前記ビームの中央部に対して凸状に湾曲されることを特徴とする請求項21記載のマイクロ電気機械システム。
  24. 前記横アームは同一の長さを有することを特徴とする請求項21記載のマイクロ電気機械システム。
  25. 中間点の前記横アームの取付点が前記ビームの対向端部で横アームの取付点間の中央に配置されることを特徴とする請求項21記載のマイクロ電気機械システム。
  26. 前記ビームの第1対向部はローレンツ力モータ、静電モータ、圧電モータ、熱膨張モータ、および機械変位モータから選択されることを特徴とする請求項21記載のマイクロ電気機械システム。
  27. 前記センサーアームは容量センサー、圧電センサー、光電センサー、抵抗センサー、光学切替センサー、および誘導センサーから選択されることを特徴とする請求項21記載のマイクロ電気機械システム。
  28. 力が急激に減少するスナップ点まで第1方向に前記ビームの縦運動に増加傾向に抵抗する力を与えるため湾曲状に延びている前記基板に沿って縦方向に移動させるため少なくとも1対の撓み横アーム上に支持されたビームを含むことを特徴とするマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  29. 前記力が前記スナップ点後に方向を変えることを特徴とする請求項28記載のマイクロ電気機械システム。
  30. 前記スナップ点後、前記湾曲は力が急激に減少する第2スナップ点まで第1方向と逆の第2方向のビームの縦運動に増加的に抵抗することを特徴とする請求項29記載のマイクロ電気機械システム。
  31. 前記第2スナップ点が前記第1スナップ点と異なることを特徴とする請求項28記載のマイクロ電気機械システム。
  32. 前記力が前記スナップ点後に同一方向を維持することを特徴とする請求項28記載のマイクロ電気機械システム。
  33. 少なくとも1対の撓み横アーム上の基板に沿って縦方向移動のために支持されて、第1のアームは縦方向に延びるように角度付けされ、前記ビームから離間した横アームの端部は前記ビームが縦方向に動く場合横方向に動く縦方向延長ビームと;
    前記アームの離間端部を受ける横方向の動きを検出するセンサーと;
    を備え、前記ビームの縦運動は前記センサーにより検出のため増幅されることを特徴とするマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  34. 前記センサーは容量センサー、光電センサー、抵抗センサー、圧電センサー、および誘導センサーから選択されることを特徴とする請求項33記載のマイクロ電気機械システム。
  35. 基板と;
    前記基板に関連する軸に対して第1位置と第2位置間の移動のため前記基板から支持された第1素子と;
    測定されるパラメータに依存し前記素子を前記第2位置に向かって促す力を与えるため前記第1素子に取り付けられた第1アクチュエータと;
    前記基板に関連する軸に対して第1位置と第2位置間の移動のため前記基板から支持された第2素子と;
    前記第1および第2素子を動かすために作用する共通モードのノイズからの影響を減少させた出力を与えるように、前記第1素子と前記第2素子の動きを検出するためおよび前記第1および第2素子の動きの測定値を減算する出力を与えるため前記第1素子および前記第2素子と交信するセンサーアセンブリと;
    を備えることを特徴とする減少したノイズ感度を有するマイクロ電気機械システム(MEMS)。
  36. 前記第2素子に取り付けられるが、測定されるパラメータに依存する力を与えないように、測定されるパラメータと交信しない第2アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  37. 測定されるパラメータに依存する力を与え、前記第1位置の方向に前記素子に促す、前記第2素子に取り付けられた第2アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  38. 前記パラメータが電気信号であり、前記第1および第2アクチュエータがパラメータに関連した入力電気信号を受信し、入力電気信号に依存する力を与えることを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  39. 入力電気信号を受信し、前記第1アクチュエータのための第1入力電気信号と前記第2アクチュエータのための第2入力電気信号を発生し、前記第1入力電気信号が前記第2電気信号に対して反転する入力回路をさらに備えたことを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  40. 前記第2素子が測定されるべきパラメータに依存する力を与えるアクチュエータに接続されず、前記センサーアセンブリは出力を与えるため前記第2素子の検出位置を前記第1素子の検出位置から減算することを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  41. 前記センサーアセンブリは出力を与えるため反転パラメータと基板の加速効果を示す前記第2素子の検出位置を非反転パラメータと基板の加速効果を示す前記第1素子の検出位置から減算することを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  42. 前記第1および第2アクチュエータは静電モータと、ローレンツ力モータ、圧電モータ、熱膨張モータ、および機械変位モータから選択されることを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  43. 前記センサーアセンブリは容量センサー、圧電センサー、光電センサー、抵抗センサー、および光学切替センサーから選択されることを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  44. 前記第1および第2素子は基板の近傍の表面に平行な軸に沿って滑動のための基板に取り付けられたビームであることを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  45. 前記第1および第2アクチュエータは前記第1および第2ビームに対して反対方向に接続されていることを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  46. 前記センサーアセンブリは前記第1および第2ビームの対応するコンデンサのための反対の容量変化を与えるように前記第1および第2ビームに取り付けられたコンデンサを含むことを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  47. 前記ビームが縦軸に沿って前記基板に対して動き、さらに前記基板に対してビームを支持するため外方向に延びるためビームの縦方向の対向端部で撓み横アーム対を含むことを特徴とする請求項42記載のMEMS装置。
  48. 前記第1位置に向けて前記第1素子の変位に依存する力を与えるため前記第1素子に取り付けられた第1制御素子と;
    前記第1位置に向けて前記第1素子の変位に依存する力を与えるため前記第2素子に取り付けられた第2制御素子と;
    をさらに含むことを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  49. 前記第1位置に向けて前記第1素子に所定のほぼ一定の力を与えるため前記第1素子に取り付けられた第1制御素子と;
    前記第1位置に向けて前記第1素子のほぼ一定の力を与えるため前記第2素子に取り付けられた第2制御素子と;
    をさらに含むことを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
  50. 前記第1アクチュエータと前記センサーアセンブリ間の前記第1素子の少なくとも一部は前記センサーアセンブリから前記第1アクチュエータを電気的に分離するため電気アイソレータであることを特徴とする請求項35記載のMEMS装置。
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