JP2009065907A - 果実保護袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 果樹に実った果実を保護するための果実保護袋を提供する。
【解決手段】 本発明は果実保護袋であって、果実保護袋1は、上部開口部を有する閉塞可能な袋本体10を有し、前記袋本体10は、通気性があり耐水性のプラスチック・フィルムの外側層11と、前記外側層に対応してその内面側に配設された、水分吸収することのできる水分吸収層12と、前記水分吸収層に対応してその内面側に配設された内側層13との三層構造から成り、前記内側層にはその表面を貫いて無数の孔がバラバラに形成されている。実際の使用にあたっては、袋本体10を果実に被せてから、開口部に配置された密閉用シール部材20のストリップを木になっている果実の茎周囲に配置して袋本体10を密封状態にすることで、害虫や野鳥や化学殺虫剤などの化学薬品の被害を受けないようにすると共に、果実の品質向上が達成される。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明は果実保護袋であって、果実保護袋1は、上部開口部を有する閉塞可能な袋本体10を有し、前記袋本体10は、通気性があり耐水性のプラスチック・フィルムの外側層11と、前記外側層に対応してその内面側に配設された、水分吸収することのできる水分吸収層12と、前記水分吸収層に対応してその内面側に配設された内側層13との三層構造から成り、前記内側層にはその表面を貫いて無数の孔がバラバラに形成されている。実際の使用にあたっては、袋本体10を果実に被せてから、開口部に配置された密閉用シール部材20のストリップを木になっている果実の茎周囲に配置して袋本体10を密封状態にすることで、害虫や野鳥や化学殺虫剤などの化学薬品の被害を受けないようにすると共に、果実の品質向上が達成される。
【選択図】図1
Description
本発明は袋に関し、更に具体的に言うと、果実保護袋に関するものである。
果実保護袋は、通常、果樹に実って生育途中の、これから熟れていこうとする果実に被せ、虫であるとか、野鳥などの動物からの被害や、外部からの水分の害などを受けないようにするものであると共に、最終的な果物産物の品質を向上させるように果実の成長を促したりするものである。
現在使用されている通常の保護袋は、紙袋や、ポリ袋、あるいは不織布製の袋などである。しかし、このような従来の袋は、それぞれに、異なる利点や欠点がある。
現在使用されている通常の保護袋は、紙袋や、ポリ袋、あるいは不織布製の袋などである。しかし、このような従来の袋は、それぞれに、異なる利点や欠点がある。
例えば、紙袋は価格が安くて、害虫を防御には効果的である。しかし、耐水性がないので、水に当るとすぐに破れてしまう。さらに、紙袋は、除草剤、殺虫剤、化学肥料などが使われた時に、このような化学薬品が果実に直接入り込んでしまうのを阻止することができない。
また、ポリ袋は水に強いという利点があるが、その一方で、通気性が悪いので、植物自体の呼吸作用により果実から産出される水分であるとか、日中の湿気が袋の中にこもったりすることで、水分がポリ袋の中に残留してしまい、これにより果実が腐れ易くなる可能性を高めてしまう。
本発明は、上述したような従来の保護袋の欠点を解消するためになされたものであり、耐水性があり且つ通気性のよい果実保護袋を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の果実保護袋は、上部が開口する袋本体と、該袋本体の上部開口に密閉用シール部材とを有し、該袋本体は、通気性があると共に耐水性のあるフィルムから成る外側層と、該外側層の内側に形成された水分吸収層と、該水分吸収層の更に内側に形成された内側層との三層構造になっていて、木になっている果実に袋本体を被せてから果実の茎の部分のところで袋本体の開口を密閉用シール部材で閉じ、袋本体で果実を覆うことにより、害虫や動物による害や、化学製品などから果実を保護し、更には、果実の品質向上を可能とすることを特徴とする。
本発明の果実保護袋は、通気性があると共に耐水性があるので、袋本体の開口を密閉用シール部材で密閉しても、袋本体内,外の水分の影響を極力回避することができ、理想的な周囲環境で果実を生育させることができ、生産果実の品質向上を達成することができる。
袋本体の開口を密閉用シール部材で密閉することで、害虫や野鳥などの動物からの被害を回避できると共に、外部に散布された殺虫剤や除草剤あるいは化学肥料などの化学薬品の進入を阻止できるので、消費者は安心して果実を購入することができ、食の安全を提供することができる。
袋本体の開口を密閉用シール部材で密閉することで、害虫や野鳥などの動物からの被害を回避できると共に、外部に散布された殺虫剤や除草剤あるいは化学肥料などの化学薬品の進入を阻止できるので、消費者は安心して果実を購入することができ、食の安全を提供することができる。
以下、図面と共に、本発明の果実保護袋に関して更に詳細に説明する。
図1は本発明の果実保護袋の全体斜視図、図2は、図1の保護袋の一部の拡大縦断面図、図3Aは、図1の果実保護袋の使用状態を示す説明図、図3Bは、図3AのB部分の拡大断面図である。
図1は本発明の果実保護袋の全体斜視図、図2は、図1の保護袋の一部の拡大縦断面図、図3Aは、図1の果実保護袋の使用状態を示す説明図、図3Bは、図3AのB部分の拡大断面図である。
図1および図2を参照しながら、本発明の果実保護袋1を説明すると、果実保護袋1は、袋本体10と該袋本体10の開口部を閉塞する密閉用シール部材20から構成されている。
袋本体10は左,右側端部および底部が閉塞され、内部に空間部を有し、且つ上部に開口部のある開閉可能な袋であり、外側層11と該外側層11の内面側に配設した水分吸収層12と、該水分吸収層12の内面側に配設された内側層13との三層構造で構成されている。
前記外側層11を構成する材質は、通気性のよいフィルム状層であって、耐水性があり、透明でも、半透明でも、不透明体であってもよい。
本発明の好ましい実施例においては、外側層11の材質は、セルロース・プラスチック・フィルムである。このセルロース・プラスチックは、Coin Nanotech Innovations Company Limited製の COINTECH-1125(P),1125(P),1130 のような、低温プラズマ処理を施されて、双極性ナノ多孔フィルム構造を有する、セルロース・ポリプロピレンか、或いは、セルロース・ポリエチレンである。
本発明の好ましい実施例においては、外側層11の材質は、セルロース・プラスチック・フィルムである。このセルロース・プラスチックは、Coin Nanotech Innovations Company Limited製の COINTECH-1125(P),1125(P),1130 のような、低温プラズマ処理を施されて、双極性ナノ多孔フィルム構造を有する、セルロース・ポリプロピレンか、或いは、セルロース・ポリエチレンである。
また、前記水分吸収層12は、外側層11に対応してその内面側に配設されており、材質としては水分を吸収して果実の内部への損傷を防ぐようにするもので、水分吸収性シリコン、セルロース紙、水分吸収性スポンジ、不織布などが使用されるものである。
内側層13は、水分吸収層12に対応してその内面側に配設されており、耐水性のビニールや紙製のもので、内側層13の表裏に貫通する無数の孔131が点在して形成されている。
前記密閉用シール部材20が袋本体10の開口部に形成されていて、果実の茎の部分や果樹の幹に密閉用シール部材を巻いて口を閉め、空気や、雨や、虫などが袋本体10に入り込まないようにする。密閉用シール部材20は、プラスチック製の密閉式シール・ストリップであったり、紐状のものであったり、ジッパー、ワイヤー、ステープル留めなどであってよい。
図3A及び図3Bを参照すると、本発明の好ましい実施例では、密閉用シール部材20はビニール製の密閉式シール・ストリップであって、袋本体10の開口は、例えばりんご30のような果実の茎の周囲に沿って閉じられるようになっているので、虫や水分などの被害を防ぐことができる。
このように果実を包含した袋本体10の開口部を緊縛しても、植物自体の呼吸作用によって、或いはまた、袋本体中にこもっている空気から水分が生じる。しかし、このような水分は、水分吸収層12に簡単に入り込んでいき、太陽放射で発生した熱により水分吸収層で乾燥させられて蒸発して、袋本体の外側層から外気に放出される。また、降雨や散水による水分は外側層を通過して中へ入ってくるということがないので、袋本体の中は、果実が理想的品質に生育する乾燥状態のままにある。
更に、化学除草剤、化学殺虫剤、化学肥料などを、果実に直接当てることなく果樹に散布したり使用したりすることができるので、本発明の果実保護袋を使って生産した果実は、化学肥料などの化学製品を使用していることに対する消費者の懸念を払拭できる。
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変更や改良を加えることができる。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
1 果実保護袋
10 袋本体
11 外側層
12 水分吸収層
13 内側層
20 密閉用シール部材
30 果実
10 袋本体
11 外側層
12 水分吸収層
13 内側層
20 密閉用シール部材
30 果実
Claims (3)
- 左,右側端部、及び底部を閉塞し、内部に空間部を有する果実保護袋であって、前記果実保護袋は、上部開口部を有する閉塞可能な袋本体を有し、前記袋本体は、通気性のあるプラスチック・フィルムの外側層と、前記外側層に対応してその内面側に配設された、水分吸収することのできる水分吸収層と、前記水分吸収層に対応してその内面側に配設された内側層との三層構造から成り、前記内側層にはその表裏を貫いて無数の孔が点在するように形成されており、
更に、前記袋本体の開口部には、密閉用シール部材が配設されている、ことを特徴とする果実保護袋。 - 前記外側層は耐水性材質で構成され、前記水分吸収層は、水分吸収性シリコン、セルロース紙、水分吸収性スポンジ、不織布から成る材質の群から選択されたものであることを特徴とする請求項1記載の果実保護袋。
- 前記密閉用シール部材は、プラスチック製密閉式ストリップ、紐状タイ、ジッパー・タイ、ワイヤー、ステープル留めから成る群から選択されたものであることを特徴とする請求項1記載の果実保護袋。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010075101A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Futamura Chemical Co Ltd | 果実保護笠用シート |
KR101658317B1 (ko) * | 2015-06-01 | 2016-09-20 | 황혜욱 | 습기 제거용 지퍼백 |
JP2021114994A (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-10 | レモン カンパニー リミテッド | ナノラミネートフィルムが付着された果樹用果実袋及びその製造方法 |
CN114600701A (zh) * | 2022-04-06 | 2022-06-10 | 北京林业大学 | 一种无患子果实生长发育护理方法 |
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-
2007
- 2007-09-13 JP JP2007238050A patent/JP2009065907A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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