JP2009060495A - 無線lanアクセスポイント装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信路を介して送受信されるデータを正確に傍受することの出来る無線LANアクセスポイント装置を提供する。
【解決手段】無線LANアクセスポイント装置は、無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う無線LANアクセスポイント装置であって、データの送受信を行う無線通信手段と、送受信されるデータを傍受する通信傍受手段と、を有する。無線通信手段は、無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う。通信傍受手段は、無線通信手段が無線通信路を介して無線端末との間で送受信するデータを、無線通信路を介することなく傍受する。
【選択図】図1
【解決手段】無線LANアクセスポイント装置は、無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う無線LANアクセスポイント装置であって、データの送受信を行う無線通信手段と、送受信されるデータを傍受する通信傍受手段と、を有する。無線通信手段は、無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う。通信傍受手段は、無線通信手段が無線通信路を介して無線端末との間で送受信するデータを、無線通信路を介することなく傍受する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う無線LANアクセスポイント装置に関する。
無線LANや有線LAN等のネットワークにおいては、通信状況の監視等を行うために、ネットワークを介して送受信されるデータを傍受することが行われている。ネットワークを介して送受信されるデータを傍受する場合は、データの傍受を行う機能を有するモニタリング装置を用いる。このモニタリング装置は、データの送受信を行う装置が接続するネットワークと同じネットワークに接続される。そして、このネットワークを介して送受信されているデータを傍受する。
このようなモニタリング装置を用いてデータを傍受する装置としては、データの送受信を行う制御装置及び制御対象が接続するLANと同一のLANにモニタリング装置を接続して、制御装置と制御対象との間で送受信されるデータを傍受する装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、無線LANにおいてデータを傍受する場合は、無線LANアクセスポイント装置及び無線端末が接続する無線LANと同一の無線LANにモニタリング装置を接続して、無線LANアクセスポイント装置と無線端末との間で送受信されるデータを傍受することが行われる。
特開2001−184119号公報
上記した如く装置においては、データの送受信を行う装置が接続するネットワークと同じネットワークにモニタリング装置を接続して、このモニタリング装置によりデータの傍受を行っている。この場合、データの傍受を行うモニタリング装置は、データの送受信を行う装置とは離れた場所に設置されることが多い。無線LAN等の無線通信路を介してデータの送受信を行う無線ネットワークにおいては、場所により無線の電界強度が異なるために、場所により無線の受信状況が異なる。それ故、無線通信路を介して送受信されるデータを、モニタリング装置により傍受することが出来ないという状況が発生する。
例えば、無線端末から送信されるデータを受信する無線LANアクセスポイント装置の設置されている場所では、無線の電界強度が十分な強さであるが、モニタリング装置の設置されている場所では電界強度が弱いという場合がある。この場合、無線LANアクセスポイント装置では正常に受信することが出来るデータを、モニタリング装置では正常に受信することが出来ないという状況が発生することになる。このような状況では、無線LANアクセスポイント装置で送受信されるデータを、モニタリング装置で正確に傍受することが出来なくなる。このように、無線通信路を介して送受信されるデータを正確に傍受することが出来なくなると、無線通信路を介して行われる通信の状況を把握することが出来なくなってしまう。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、無線通信路を介して送受信されるデータを正確に傍受することの出来る無線LANアクセスポイント装置を提供することを目的とする。
本発明の無線LANアクセスポイント装置は、無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う無線LANアクセスポイント装置であって、無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う無線通信手段と、無線通信手段が送受信するデータを、無線通信路を介することなく傍受する通信傍受手段と、を有することを特徴とする。
本発明の無線LANアクセスポイント装置によれば、無線通信手段が送受信するデータを、無線通信路を介することなく通信傍受手段により傍受しているので、無線通信手段で送受信されるデータを、通信傍受手段により正確に傍受することが出来る。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る無線LANアクセスポイント装置の第1の実施例を示している。無線LANアクセスポイント装置1は、無線端末3a〜3cの各々との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う。また、無線LANアクセスポイント装置1は、有線LAN4を介したデータの送受信を行う。尚、ここでは、データはパケットの形態で送受信されるとする。
無線通信手段11は、無線端末3a〜3cの各々との間で無線通信路を介してパケットの送受信を行うものである。無線通信手段11は、送信バッファ111と受信バッファ112を備えている。無線通信手段11は、送信バッファ111に書き込まれたパケットを、無線通信路を介して送信する。また、無線通信手段11は、無線通信路を介して受信したパケットを受信バッファ112に書き込む。無線通信手段11は、受信したパケットを受信バッファ112に書き込んだ後で、パケットを受信したことをコントローラ15に通知する。通信傍受手段12は、無線通信手段11において送受信されるパケットを、無線通信路を介することなく傍受するものである。通信傍受手段12は、受信バッファ121を備えている。通信傍受手段12は、無線通信手段11において送受信されるパケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。通信傍受手段12は、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込んだ後で、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する。
ROM13は、コントローラ15において実行されるプログラムを記憶している。RAM14は、コントローラ15がプログラムを実行する場合等に、データを一時的に記憶するために利用される。コントローラ15は、ROM13に格納されているプログラムに従い、無線LANアクセスポイント装置1を制御する。有線通信手段16は、有線LAN4を介してパケットの送受信を行うものである。有線通信手段16は、送信バッファ161と受信バッファ162を備えている。有線通信手段16は、送信バッファ161に書き込まれたパケットを、有線LAN4を介して送信する。また、有線通信手段16は、有線LAN4を介して受信したパケットを受信バッファ162に書き込む。有線通信手段16は、受信したパケットを受信バッファ162に書き込んだ後で、パケットを受信したことをコントローラ15に通知する。
記憶装置2は、有線LAN4を介して無線LANアクセスポイント装置1から送信されるパケットを受信して、受信したパケットを記憶する。無線端末3a〜3cの各々は、無線LANアクセスポイント装置1との間で無線通信路を介してパケットの送受信を行う。
図2に、無線通信手段11において送受信されるパケットを、通信傍受手段12で傍受する場合の無線LANアクセスポイント装置1の動作を示す。
ここで、無線通信手段11から無線端末3aに向けたパケットが送信されたとする(ステップS201)。無線通信手段11から送信されたパケットは、無線端末3aで受信される(ステップS201)。また、無線通信手段11から送信されたパケットは、通信傍受手段12で傍受される(ステップS202)。通信傍受手段12は、パケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。そして、通信傍受手段12は、パケットが有効であることを確認して、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する(ステップS203)。パケットが有効であるかどうかの確認は、例えば、傍受したパケットのPLCPプリアンブルとPLCPヘッダを抽出して解析することにより行う。PLCPヘッダ最後のCRC(Cyclic Redundancy Check)でパケットの正当性を確認して、正当性が確認された場合は、パケットが有効であると判断する。
コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けると、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、有線通信手段16の送信バッファ161に書き込む(ステップS204)。尚、このとき書き込まれるパケットの宛先は、記憶装置2に設定される。有線通信手段16は、送信バッファ161にパケットが書き込まれると、書き込まれたパケットを、有線LAN4を介して送信する。
ここで、無線端末3aから無線LANアクセスポイント装置1に向けたパケットが送信されたとする(ステップS205)。無線通信手段11は、無線端末3aから送信されたパケットを受信する(ステップS205)。パケットを受信すると、無線通信手段11は、受信したパケットを受信バッファ112に書き込む。そして、無線通信手段11は、パケットが有効であることを確認して、パケットを受信したことをコントローラ15に通知する(ステップS207)。コントローラ15は、無線通信手段11からパケットを受信したことの通知を受けると、無線通信手段11の受信バッファ112に書き込まれているパケットを読み出して、有線通信手段16の送信バッファ161に書き込む(ステップS208)。有線通信手段16は、送信バッファ161にパケットが書き込まれると、書き込まれたパケットを、有線LAN4を介して送信する。
一方、通信傍受手段12は、無線通信手段11が受信したパケットを傍受する(ステップS206)。通信傍受手段12は、パケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。そして、通信傍受手段12は、パケットが有効であることを確認して、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する(ステップS209)。コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けると、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、有線通信手段16の送信バッファ161に書き込む(ステップS210)。尚、このとき書き込まれるパケットの宛先は、記憶装置2に設定される。有線通信手段16は、送信バッファ161にパケットが書き込まれると、書き込まれたパケットを、有線LAN4を介して送信する。
ここで、無線端末3aから無線端末3bに向けたパケットが送信されたとする(ステップS211)。無線端末3aから送信されたパケットは、無線端末3bで受信される(ステップS211)。また、無線端末3aから送信されたパケットは、通信傍受手段12で傍受される(ステップS212)。通信傍受手段12は、パケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。そして、通信傍受手段12は、パケットが有効であることを確認して、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する(ステップS213)。コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けると、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、有線通信手段16の送信バッファ161に書き込む(ステップS214)。尚、このとき書き込まれるパケットの宛先は、記憶装置2に設定される。有線通信手段16は、送信バッファ161にパケットが書き込まれると、書き込まれたパケットを、有線LAN4を介して送信する。
図3に、無線LANアクセスポイント装置1のコントローラ15で実行されるパケット送受信ルーチンの動作を示す。
コントローラ15は、無線通信手段11からパケットを受信したことの通知を受けたかどうかを確認する(ステップS301)。無線通信手段11から通知を受けた場合、コントローラ15は、無線通信手段11の受信バッファ112に書き込まれているパケットを読み出して、読み出したパケットを有線通信手段16の送信バッファ161に書き込む(ステップS302)。
次に、コントローラ15は、有線通信手段16からパケットを受信したことの通知を受けたかどうかを確認する(ステップS303)。有線通信手段16から通知を受けた場合、コントローラ15は、有線通信手段16の受信バッファ162に書き込まれているパケットを読み出して、読み出したパケットを無線通信手段11の送信バッファ111に書き込む(ステップS304)。
次に、コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けたかどうかを確認する(ステップS305)。通信傍受手段12から通知を受けた場合、コントローラ15は、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、読み出したパケットを有線通信手段16の送信バッファ161に書き込む(ステップS306)。尚、このとき書き込まれるパケットの宛先は、記憶装置2に設定される。
このように、第1の実施例の無線LANアクセスポイント装置1によれば、無線端末3a〜3cとの間で無線通信路を介してパケットの送受信を行う無線通信手段11と、送受信されるデータを傍受する通信傍受手段12とを同一の装置内に設けている。無線通信手段11と通信傍受手段12は、同一の装置内にあるため、無線通信手段11の無線の受信状況と、通信傍受手段12の無線の受信状況は、ほとんど同じである。それ故、無線通信手段11で送受信されるパケットを、通信傍受手段12により正確に傍受することが出来る。
以下で、本発明の第2の実施例について説明する。
図4は、本発明に係る無線LANアクセスポイント装置の第2の実施例を示している。無線LANアクセスポイント装置1は、無線端末3a〜3cの各々との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う。また、無線LANアクセスポイント装置1は、有線LAN4を介したデータの送受信を行う。尚、ここでは、データはパケットの形態で送受信されるとする。
無線通信手段11は、無線端末3a〜3cの各々との間で無線通信路を介してパケットの送受信を行うものである。無線通信手段11は、送信バッファ111と受信バッファ112を備えている。無線通信手段11は、送信バッファ111に書き込まれたパケットを、無線通信路を介して送信する。また、無線通信手段11は、無線通信路を介して受信したパケットを受信バッファ112に書き込む。無線通信手段11は、受信したパケットを受信バッファ112に書き込んだ後で、パケットを受信したことをコントローラ15に通知する。通信傍受手段12は、無線通信手段11において送受信されるパケットを、無線通信路を介することなく傍受するものである。通信傍受手段12は、受信バッファ121を備えている。通信傍受手段12は、無線通信手段11において送受信されるパケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。通信傍受手段12は、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込んだ後で、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する。
ROM13は、コントローラ15において実行されるプログラムを記憶している。RAM14は、コントローラ15がプログラムを実行する場合等に、データを一時的に記憶するために利用される。また、RAM14には、通信傍受手段12で傍受されたパケットが記憶される。コントローラ15は、ROM13に格納されているプログラムに従い、無線LANアクセスポイント装置1を制御する。有線通信手段16は、有線LAN4を介してパケットの送受信を行うものである。有線通信手段16は、送信バッファ161と受信バッファ162を備えている。有線通信手段16は、送信バッファ161に書き込まれたパケットを、有線LAN4を介して送信する。また、有線通信手段16は、有線LAN4を介して受信したパケットを受信バッファ162に書き込む。有線通信手段16は、受信したパケットを受信バッファ162に書き込んだ後で、パケットを受信したことをコントローラ15に通知する。フラッシュメモリ17には、通信傍受手段12が傍受したパケットでエラーが検出された場合に、RAM14の中から所定の抽出条件と一致するパケットが抽出されて、その抽出されたパケットが記憶される。尚、RAM14が通信傍受データ記憶手段を、フラッシュメモリ17がエラーデータ記憶手段を構成する。
記憶装置2は、有線LAN4を介して無線LANアクセスポイント装置1から送信されるパケットを受信して、受信したパケットを記憶する。無線端末3a〜3cの各々は、無線LANアクセスポイント装置1との間で無線通信路を介してパケットの送受信を行う。
図5に、無線通信手段11において送受信されるパケットを、通信傍受手段12で傍受する場合の無線LANアクセスポイント装置1の動作を示す。
ここで、無線通信手段11から無線端末3aに向けたパケットが送信されたとする(ステップS501)。無線通信手段11から送信されたパケットは、無線端末3aで受信される(ステップS501)。また、無線通信手段11から送信されたパケットは、通信傍受手段12で傍受される(ステップS502)。通信傍受手段12は、パケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。そして、通信傍受手段12は、パケットが有効であることを確認して、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する(ステップS503)。パケットが有効であるかどうかの確認は、例えば、傍受したパケットのPLCPプリアンブルとPLCPヘッダを抽出して解析することにより行う。PLCPヘッダ最後のCRC(Cyclic Redundancy Check)でパケットの正当性を確認して、正当性が確認された場合は、パケットが有効であると判断する。
コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けると、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、パケットでエラーが発生しているかどうかを判断する。コントローラ15は、パケットが無線LANのデータ送受信手順(プロトコル)に準拠していない場合及びパケットの順序が通常と異なる場合に、パケットでエラーが発生したと判断する。それ以外の場合は、パケットでエラーが発生していないと判断する。ここでは、エラーが発生していないと判断されたとする(ステップS504)。パケットでエラーが発生していない場合、コントローラ15は、RAM14に空き領域があるかどうかを確認する。ここでは、RAM14に空き領域があることが確認されたとする(ステップS505)。この場合、コントローラ15は、通信傍受手段12の受信バッファ121から読み出したパケットを、RAM14に書き込む(ステップS506)。
ここで、無線端末3aから無線端末3bに向けたパケットが送信されたとする(ステップS507)。無線端末3aから送信されたパケットは、無線端末3bで受信される(ステップS507)。また、無線端末3aから送信されたパケットは、通信傍受手段12で傍受される(ステップS508)。通信傍受手段12は、パケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。そして、通信傍受手段12は、パケットが有効であることを確認して、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する(ステップS509)。コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けると、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、パケットでエラーが発生しているかどうかを判断する。ここでは、エラーが発生していないと判断されたとする(ステップS510)。パケットでエラーが発生していない場合、コントローラ15は、RAM14に空き領域があるかどうかを確認する。ここでは、RAM14に空き領域が無いことが確認されたとする(ステップS511)。この場合、コントローラ15は、RAM14に記憶されている最も古いパケットを削除して空き領域を作る(ステップS512)。そして、コントローラ15は、通信傍受手段12の受信バッファ121から読み出したパケットを、RAM14に書き込む(ステップS513)。
ここで、無線端末3bから無線端末3aに向けたパケットが送信されたとする(ステップS514)。無線端末3bから送信されたパケットは、無線端末3aで受信される(ステップS514)。また、無線端末3bから送信されたパケットは、通信傍受手段12で傍受される(ステップS515)。通信傍受手段12は、パケットを傍受すると、傍受したパケットを受信バッファ121に書き込む。そして、通信傍受手段12は、パケットが有効であることを確認して、パケットを傍受したことをコントローラ15に通知する(ステップS516)。コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けると、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、パケットでエラーが発生しているかどうかを判断する。ここでは、パケットでエラーが発生したと判断したとする(ステップS517)。パケットでエラーが発生した場合、コントローラ15は、フラッシュメモリ17に空き領域があるかどうかを確認する。ここでは、フラッシュメモリ17に空き領域があることが確認されたとする(ステップS518)。この場合、コントローラ15は、RAM14に記憶されているパケットの中から所定の抽出条件と一致するパケットを抽出する。そして、コントローラ15は、抽出したパケットと、通信傍受手段12の受信バッファ121から読み出したパケットを、フラッシュメモリ17に書き込む(ステップS519)。
図6に、無線LANアクセスポイント装置1のコントローラ15で実行されるパケット送受信ルーチンの動作を示す。
コントローラ15は、無線通信手段11からパケットを受信したことの通知を受けたかどうかを確認する(ステップS601)。無線通信手段11から通知を受けた場合、コントローラ15は、無線通信手段11の受信バッファ112に書き込まれているパケットを読み出して、読み出したパケットを有線通信手段16の送信バッファ161に書き込む(ステップS602)。
次に、コントローラ15は、有線通信手段16からパケットを受信したことの通知を受けたかどうかを確認する(ステップS603)。有線通信手段16から通知を受けた場合、コントローラ15は、有線通信手段16の受信バッファ162に書き込まれているパケットを読み出して、読み出したパケットを無線通信手段11の送信バッファ111に書き込む(ステップS604)。
次に、コントローラ15は、通信傍受手段12からパケットを傍受したことの通知を受けたかどうかを確認する(ステップS605)。通信傍受手段12から通知を受けた場合、コントローラ15は、後述する傍受パケット処理ルーチンを実行する(ステップS606)。
図7に、無線LANアクセスポイント装置1のコントローラ15で実行される傍受パケット処理ルーチンの動作を示す。
コントローラ15は、通信傍受手段12の受信バッファ121に書き込まれているパケットを読み出して、読み出したパケットでエラーが発生しているかどうかを判断する(ステップS701)。コントローラ15は、パケットが無線LANのデータ送受信手順(プロトコル)に準拠していない場合及びパケットの順序が通常と異なる場合に、パケットでエラーが発生したと判断する。それ以外の場合は、パケットでエラーが発生していないと判断する。
エラーが発生していないと判断した場合、コントローラ15は、RAM14に空き領域があるかどうかを確認する(ステップS702)。RAM14に空き領域がない場合、コントローラ15は、RAM14に記憶されている最も古いパケットを削除する(ステップ703)。RAM14に空き領域が有る場合、若しくは、RAM14からパケットを削除した後で、コントローラ15は、通信傍受手段12の受信バッファ121から読み出したパケットを、RAM14に書き込む(ステップS704)。
一方、S701の処理でエラーが発生したと判断した場合、コントローラ15は、フラッシュメモリ17に空き領域があるかどうかを確認する(ステップS705)。フラッシュメモリ17に空き領域がない場合は、処理を終了する。フラッシュメモリ17に空き領域が有る場合、コントローラ15は、RAM14に記憶されているパケットの中から所定の抽出条件と一致するパケットを抽出する(ステップS706)。
所定の抽出条件としては、「エラーが検出された時点より所定の時間、例えば、T秒前の時点以降に通信傍受手段12により傍受されたパケットであること」や、「エラーが検出された時点より所定の傍受回数、例えば3回前に通信傍受手段12により傍受されたパケット以降のパケットであること」、あるいは、「RAM14に記憶されているパケットの中の最新のパケット(合計で40バイト以下)であること」が挙げられる。また、上記した条件を組み合わせたものを所定の抽出条件としてもよい。尚、ここでエラーが検出された時点とは、S701の処理でエラーが発生したと判断した時点のことである。
所定の抽出条件が「エラーが検出された時点より所定の時間、例えば、T秒前の時点以降に通信傍受手段12により傍受されたパケットであること」である場合は、例えば、図8に示すように、エラーが検出された時点である「01:50」より、所定の時間(T秒)前の時点である「01:50−T」以降に傍受されたパケットである「パケットM」〜「パケットN」が抽出される。所定の抽出条件が「エラーが検出された時点より所定の傍受回数、例えば3回前に通信傍受手段12により傍受されたパケット以降のパケットであること」である場合は、例えば、図9に示すように、エラーが検出された時点である「01:50」より、所定の傍受回数(3回)前に傍受されたパケット以降のパケットである「パケットN−3」〜「パケットN」が抽出される。所定の抽出条件が「RAM14に記憶されているパケットの中の最新のパケット(合計で40バイト以下)であること」である場合は、例えば、図10に示すように、最新のパケット(合計で40バイト)である「パケットN−4」〜「パケットN」が抽出される。
S706の処理で所定の抽出条件と一致するパケットを抽出した後で、コントローラ15は、抽出したパケットと、通信傍受手段12の受信バッファ121から読み出したパケットを、フラッシュメモリ17に書き込む(ステップS707)。
尚、傍受パケット処理ルーチンがエラー検出手段及びエラーデータ抽出手段を構成する。また、所定の抽出条件は、予め設定しておいてもよいし、操作者により設定可能なようにしてもよい。
このように第2の実施例の無線LANアクセスポイント装置1によれば、傍受したパケットをフラッシュメモリ17に記憶しているので、傍受したパケットの全てを記憶装置2に送信する必要が無く、有線LAN4の負荷を軽減することが出来る。また、傍受したパケットにエラーが発生した場合に所定の抽出条件と一致するパケットのみを抽出して、抽出したパケットをフラッシュメモリ17に記憶しているので、フラッシュメモリ17の容量を少なくすることが出来る。
上記説明したように、本発明の無線LANアクセスポイント装置によれば、無線通信手段が送受信するデータを、無線通信路を介することなく通信傍受手段により傍受しているので、無線通信手段で送受信されるデータを、通信傍受手段により正確に傍受することが出来る。
1 無線LANアクセスポイント装置
11 無線通信手段
12 通信傍受手段
13 ROM
14 RAM
15 コントローラ
16 有線通信手段
17 フラッシュメモリ
2 記憶装置
3a〜3c 無線端末
4 有線LAN
11 無線通信手段
12 通信傍受手段
13 ROM
14 RAM
15 コントローラ
16 有線通信手段
17 フラッシュメモリ
2 記憶装置
3a〜3c 無線端末
4 有線LAN
Claims (8)
- 無線端末との間で無線通信路を介してデータの送受信を行う無線LANアクセスポイント装置であって、
前記無線端末との間で前記無線通信路を介してデータの送受信を行う無線通信手段と、
前記無線通信手段が送受信するデータを、前記無線通信路を介することなく傍受する通信傍受手段と、を有することを特徴とする無線LANアクセスポイント装置。 - 前記通信傍受手段により傍受したデータを、有線ネットワークを介して送信する有線通信手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の無線LANアクセスポイント装置。
- 前記通信傍受手段により傍受したデータを記憶する通信傍受データ記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の無線LANアクセスポイント装置。
- 前記通信傍受手段により傍受したデータでエラーが発生したことを検出するエラー検出手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の無線LANアクセスポイント装置。
- 前記エラー検出手段でエラーが検出された場合に、前記通信傍受データ記憶手段に記憶されている傍受データの中から、所定の抽出条件と一致するデータのみを抽出するエラーデータ抽出手段と、
前記エラーデータ抽出手段が抽出したデータを記憶するエラーデータ記憶手段と、を更に有することを特徴とする請求項4記載の無線LANアクセスポイント装置。 - 前記所定の抽出条件は、前記エラー検出手段によりエラーが検出された時点より所定の時間前の時点以降に前記通信傍受手段により傍受されたデータであることを特徴とする請求項5記載の無線LANアクセスポイント装置。
- 前記所定の抽出条件は、前記エラー検出手段によりエラーが検出された時点より所定の傍受回数前に前記通信傍受手段により傍受されたデータ以降のデータであることを特徴とする請求項5記載の無線LANアクセスポイント装置。
- 前記所定の抽出条件は、前記傍受データの中の最新の傍受データであることを特徴とする請求項5記載の無線LANアクセスポイント装置。
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