JP2009059807A - 磁気トンネル素子、これを利用した半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

磁気トンネル素子、これを利用した半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スピン平行/反平行状態の2値に加えて、リセット/セット状態の書き込みを可能とするMTJ素子を提供する。
【解決手段】磁気トンネル素子は、一対の強磁性層と、前記強磁性層の間に挟まれるトンネルバリア層とを含み、第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する第1機能と、前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する第2機能と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気トンネル接合素子(MTJ)とこれを用いた半導体装置に関し、特にMTJ素子をメモリ手段としての機能と、スイッチ手段としての機能とに使い分けて、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のプログラマブルロジックに適用する半導体技術に関する。
プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device:PLD)は、製造後にユーザの手許で内部論理回路を定義・変更できる集積回路である。初期のPLDは、事前にプログラミングを行って実際の用途に供し、動作中には回路を変更しないものが大半であったが、近年は、動作中にも回路を定義し直すことができるものもある。このようなデバイスは、特にコンフィギュアブルデバイスと呼ばれている。
プログラマブルロジックデバイスは、製造側の回路開発コストや設備を低減することができ、ユーザ側で、何度でも回路を書き直し再利用できるため、現在では幅広く流通している。用途としては、ASICの動作確認のための試作や次世代移動通信の基地局など、将来的に仕様の変更が見込まれる製品、規格の策定途中でハードウェア完成後に仕様変更の可能性がある製品、論理設計技術の習得用の実験回路などがある。
PLDは、論理ブロック、配線、およびプログラム素子を半導体基板にあらかじめ形成しておき、その後のプログラム工程時に、プログラム素子を用いて所定の論理ブロック間を接続することにより、所定の論理回路を構成する。代表的なプログラム素子としては、SRAMセル、アンチヒューズ、EPROMトランジスタがある。フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)は、広義のPLDの一種である。
図1に示すように、FPGAは、間接型FPGAと直接型FPGAに大別される。間接型FPGAでは、プログラム素子として揮発性のSRAMが用いられ、プログラム情報(セルや配線の接続状態)は、別途不揮発性メモリに記憶される。直接型FPGAでは、セルや配線の接続情報の記憶に直接プログラム素子を使用する。
図1(a)の例では、パッケージ100A内に、SRAM方式の間接型FPGA101Aと、不揮発性メモリ(PROM、フラッシュメモリ等)107が配置されている。FPGA101Aは、複数の論理ブロック102と、これらの論理ブロック102の間に配置されるスイッチブロック105と、論理ブロック102間を接続する結線情報(プログラム情報またはコンフィギュレーション情報)を記憶するSRAMブロック106を含む。スイッチブロック105は、記憶された結線情報に基づいてオン、オフされるが、SRAMは揮発性メモリなので、電源をオンにするたびに不揮発性メモリ107から結線情報をロードする。
図1(b)の例では、パッケージ100B内に、一回書き込み型のアンチヒューズFPGA101Bが配置される。アンチヒューズ方式は、絶縁状態にあるプログラム素子に高電圧を印加して導通状態とすることによりプログラムする不揮発性の方式である。オン抵抗や寄生容量が小さく、高速回転に適している。また、接続スイッチが占有する面積が小さいという特徴がある。アンチヒューズをフラッシュ素子に置き換えた直接型FPGAも製品化されている。
FPGA等のプログラマブルロジックの機能を多様化し、電子機器等への適用を拡大するためには、論理回路間を相互接続する接続スイッチが、(1)素子面積が小さく、(2)オン抵抗が小さくオフ抵抗が大きく、(3)寄生容量が小さく、(4)不揮発かつ書換えが可能であり、(5)追加プロセスが少なく歩留まりがよい、ことが求められる。
SRAMスイッチは書き換え可能であるが揮発性でサイズが大きい。アンチヒューズは不揮発で素子面積が小さいが、再書き込みができない。フラッシュ素子は、不揮発かつ書き換え可能であるが、一部の変更であっても全データを消去して書き換える必要がある。
上記の要件を満たすスイッチ素子として、酸化タンタルを含むイオン伝導層を一対の電極層で挟んだ構成が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このスイッチ素子は、イオン伝導層が低抵抗状態と高抵抗状態の2つの状態をとることでスイッチング動作する不揮発素子である。また、論理回路に入力される論理信号電圧Vddに対しては安定であり、Vddよりも高いスイッチング電圧で動作する。
一方、高集積化が可能な不揮発性メモリ素子として、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)が注目されている。MRAMは構成が簡単であり、磁気モメントの回転を利用して記憶作用を生じさせるので、書き換え可能回数が極めて高い。MRAM素子のMR比を高める構成として、一対の強磁性層と、それらの間に位置するバリア層から成るTMR素子において、バリア層を単結晶MgOで構成し、少なくとも一方の強磁性層において、バリア層との界面をアモルファス状態とする構造が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2006−319028号公報 特開2006−80116号公報
プログラマブルロジックを構成するプログラム素子群の中の任意の素子を、材料や構成を変えずにスイッチ手段やROMとして機能させることができるならば、PLDの機能と付加価値が飛躍的に高まる。
一方、高速動作が可能な微細な不揮発性素子である磁気トンネル素子(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)で構成されるプログラマブルロジックが、SRAM−FPGAに置き換わる可能性が高い。
そこで、本発明は、メモリ素子としてもスイッチング素子としても機能し、かつそれらの機能の切り替えを簡単に行うことのできるMTJ素子とその動作方法、およびこれを利用した半導体装置(たとえばプログラマブルロジックデバイス)を提供することを課題とする。
本件特許出願の発明者は、第1の抵抗状態としてのスピン平行状態(Rp)と、第2の抵抗状態としてのスピン反平行状態(Rap)の2つの状態間を遷移する磁気トンネル素子(MTJ)に、制限電流を設けた状態で一定の電圧を印加することにより、第一の抵抗状態よりも低い第3の抵抗状態が、また、一定の過電流を印加することによって、第2の抵抗状態よりも高い第4の抵抗状態が実現できること、さらに第3の抵抗状態と第4の抵抗状態の間で遷移可能になることを見出した。
たとえば第4の抵抗状態を高抵抗状態だとすると、この抵抗値はスピン反平行状態の第2の抵抗値と比較して、数桁大きい抵抗値を取る。第3の抵抗状態を低抵抗状態だとすると、この抵抗値はスピン平行状態の第1の抵抗値よりも小さい値をとる。
このようなMTJ素子を、論理ブロック間を相互に結線するスイッチとして用いた場合は、サイズが小さくオン抵抗が小さく、書き換え可能な不揮発性スイッチが実現される。また、同じMTJ素子を、論理ブロックを構成するプログラム素子として用いた場合、新たなプロセスを追加することなく、高速動作が可能なロジックを形成することができる。
本発明の第1の側面では、一対の強磁性層と、前記強磁性層の間に挟まれるトンネルバリア層とを含む磁気トンネル素子を提供する。この磁気トンネル素子は、
第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する第1機能と、
前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する第2機能と、
を有する。
良好な構成例では、前記第1の抵抗状態と第2の抵抗状態は、前記一対の強磁性層の磁化の方向によって決まる。或いは、前記第2機能は、前記トンネル素子に対する電流制限下での一定電圧、または過電流の印加により発現する。
本発明の第2の側面では、上述の磁気トンネル素子を利用した半導体装置を提供する。半導体装置は、
第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する磁気トンネル素子で構成される第1ブロックと、
前記磁気トンネル素子と同一プロセス、同一構成で形成される磁気トンネル素子で構成され、前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する第2ブロックと
を備える。
たとえば、前記第1ブロックの前記磁気トンネル素子は、メモリ素子として機能する。別の例では、前記第2ブロックの前記磁気トンネル素子はスイッチ手段として機能する。
第3の側面では、半導体装置の製造方法を提供する。この方法は、
一対の強磁性層と、前記強磁性層の間に挟まれるトンネルバリア層とを含み、磁化の方向に応じて第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する第1機能を有する磁気トンネル素子を作製し、
前記磁気トンネル素子に電流制限下での一定電圧、または過電流を印加して、前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する第2機能を発現させ、該磁気トンネル素子をスイッチ素子とする
工程を含む。
第4の側面では、また別の半導体装置の製造方法を提供する。この方法は、
各々が一対の強磁性層と、前記強磁性層の間に挟まれるトンネルバリア層とを含み、磁化の方向に応じて第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する複数の磁気トンネル素子を作製し、
前記複数の磁気トンネル素子の少なくとも一部に選択的に電流制限下での一定電圧、または過電流を印加して、前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する素子群を形成する
工程を含む。
微細でオン抵抗が低い書き換え可能な不揮発性スイッチが実現する。
磁気トンネル素子をメモリ素子として機能させることも、スイッチ手段として機能させることもできる。
材料や構造を変えずに、所望の素子を不揮発メモリとして用い、所望の素子をスイッチ手段とすることができるので、追加のマスクやプロセスが不要になり、回路設計や作製が容易になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の良好な実施形態を説明する。
図2は、本発明の原理を説明するための図である。図2(a)の磁気トンネル素子(MTJ)1において、第1の強磁性層(たとえばCoFeB層)2は、その磁化方向が、図示しない反強磁性層との交換結合によって一方向に固定された磁化固定(ピンド)層2である。ピンド層2の上には、単結晶MgOのバリア層3を介して、第2の強磁性層(たとえばCoFeB層)4が配置されている。第2の強磁性層4は、スピン電流の注入方向によって磁化の方向が変化するフリー層4である。
Jc以上の電流パルスをフリー層4からピンド層2の方向へ流すと、フリー層4のスピンがピンド層2のスピンの方向と平行(parallel)になり、抵抗の低い状態になる(RAPからRPへ遷移)。このスピン平行状態での抵抗値を「第1の抵抗値」とする。逆に、Jc以上の電流パルスを、ピンド層2からフリー層4の方向へ流すと、フリー層のスピンの方向がピンド層2のスピンの方向と反平行(anti-parallel)になり、抵抗の高い状態になる(RPからRAPへ遷移)。このスピン反平行状態での抵抗値を、「第2の抵抗値」とする。スピンの方向で決まる2つの状態を遷移(磁気抵抗変化)する動作を、便宜上、「MRAM動作」と称する。
一方、MRAM動作をするMTJ素子1に、電流制限を設けた状態で一定の電圧を印加するか、あるいは、一定の過電流を印加することにより、MRAM動作での2つの抵抗値と異なる状態、すなわち第3の抵抗状態(たとえばセット状態)と第4の抵抗状態(たとえばリセット状態)の間で、遷移可能になる。
図2(b)に示すように、リセット状態を高抵抗状態、セット状態を低抵抗状態とすると、過電流の印加でリセット状態になったMTJ素子1に、一定のセット電圧(バイアス電圧)を印加すると、電気抵抗が急激に低下してセット状態になる。これをリセット状態に戻すときは、所定の電流パルスまたは電圧パルスを印加する。このリセット/セット動作は、その後繰り返して切り換え可能である。これを便宜上、「ReRAM動作」と称する。
このように、MTJ素子1に電流制限を設けた状態で一定の電圧を印加するか、あるいは、一定の過電流を印加することよって、2つの異なる状態遷移機能を持たせることができる。ただし、いったん過電流を印加すると、不可逆的にReRAM動作状態に移行し、その後は、磁気的な抵抗変化(MRAM動作)は示さない。
なお、スピン電流の注入による平行/反平行状態の遷移の他に、配線電流が生じさせる磁場によって平行/反平行状態を切り換える場合にも、過電流の印加によってリセット/セット状態遷移可能なReRAM動作へ移行させることができる。
図3は、図2の模式図の動作を実現するためのMTJ素子の具体的な構成例を示す図である。MTJ構造10は、一対の強磁性層(たとえばCoFeB層)15、17とこれらの間に挟まれるトンネルバリア層(たとえば単結晶MgO層)16で構成されるMTJ素子20を含む。より具体的には、たとえばシリコン(Si)基板上に、図示しない下部電極(たとえばTa電極)、NiFe下地層11、PtMn反強磁性層12、CoFe強磁性層13、Ru非磁性層14、CoFeB強磁性層15、MgOバリア層16、CoFeB強磁性層17をこの順で積層し、さらに、CoFeB強磁性層17上に、Ru層18とTa層19で構成されるキャップ層兼上部電極層21を配置する。
この例では、PtMn反強磁性層12の上に配置されるCoFe強磁性層13、Ru非磁性層14、およびCoFeB強磁性層15で、積層フェリ構造の磁化固定層22を構成する。PtMn反強磁性層12とCoFe強磁性層13の界面に働く交換結合により、磁化固定層22の磁化の方向が固定される。磁化固定層22の少なくとも一部、たとえば、CoFeB強磁性層15は、MTJ素子20を構成する固定磁化のピンド層15となる。MgOバリア層16は、MTJ素子20のトンネルバリアとなる。MgOバリア層16を挟んで上層に位置するCoFeB強磁性層17は、スピン電流の注入方向によってその磁化の方向が変化するフリー層17である。MTJ構造10の各層の膜厚は適宜選択することができるが、たとえば、PtMn反強磁性層12の膜厚は、15nm、CoFe強磁性層13の膜厚は1.7nm、Ru非磁性層14の膜厚は0.68nm、CoFeBピンド層15の膜厚は2.3nm、MgOバリア層16の膜厚は1.2nm、CoFeBフリー層17の膜厚は2nmである。
こうしてSi基板上に積層した磁性多層膜を、0.15μm×0.3μmのサイズにEB露光とRIE用いて加工し、MTJ構造10のサンプルを作製した。なお、MTJ素子20のトンネルバリア層16は、実施例では単結晶MgOを用いるが、これ以外に、AlOx、TiOx、HfOx等の遷移金属酸化物を用いてもよい。トンネルバリア層16を挟むCoFeB強磁性層15、17の少なくとも一方は、アモルファス合金であるのが望ましい。また、磁化固定層22全体をMTJ素子20のピンド層22とみなしてもよい。
図4(a)は、図3の構造を有するサンプルを、スピン注入型MRAMとして動作させたときのMTJ素子20の電流電圧特性を示すグラフである。スピン電流の注入方向によってMTJ素子20の状態は、平行(P)状態と反平行(AP)状態に変化する。このサンプルでは破線で示す反平行(AP)状態のときのオフ抵抗は約600Ω、平行(P)状態のときのオン抵抗は約300Ωである。
このサンプルに、電流制限下で一定の電圧を印加するか、あるいは、約20mAの過電流を印加すると、平行/反平行間の状態遷移(MRAM動作)から、リセット/セット間の状態遷移(ReRAM動作)へと移行する。
図4(b)は、ReRAM動作するMTJ素子20の電流電圧特性のグラフである。この例では、10-2Aで電流制限を設定して、−3Vの電圧パルスを印加する。電圧パルスを印加する前の状態は、過電流の印加により高抵抗状態(リセット状態)となっている。印加電圧が上昇して−2Vに近づくと、突然急峻にIVプロファイルが変化して低抵抗状態(セット状態)に遷移する(点線の矢印(1))。このとき、電流制限が設定されているので、低抵抗状態への遷移は一定のレベルに制御される(点線の矢印(2))。その後、電圧パルスを印加しなくても、低抵抗状態は維持される(点線の矢印(3))。
リセット状態に書き込むには、電流制限を解除して、−1V程度の電圧パルスを印加するか、あるいは10mA〜20mA程度の電流パルスを印加する。そうすると、いったん電流制限値を超えてから徐々に抵抗が上がり(実線の矢印(4))、その後一気に高抵抗状態へと遷移する(実線の矢印(5))。
このサンプルのReRAM動作時のオン抵抗は約50Ω、オフ抵抗は約1MΩである。このオフ抵抗値は、MRAM動作時のオフ抵抗値よりも4桁大きく、オン抵抗値は、MRAM動作時のオン抵抗値よりも1桁小さい。つまり、ReRAM動作状態のMTJ素子20は、MRAM動作のために印加される電圧パルスや電流パルスに対しては安定であり、過電流印加後のMTJ素子20をスイッチ手段として使用することができる。
このMTJスイッチは、ヒューズ/アンチヒューズと異なり、再書込みが可能である。さらに、MRAMプロセスと同時に形成することができるので、MTJスイッチを作るための追加マスクやプロセスを必要としない。
たとえば、図1のFPGA100A又は100Bにおいて、論理ブロック102とスイッチブロック105の双方を、本実施例のMTJ素子20で同時に形成し、所望の素子群を選択して過電流を印加することで、選択された素子だけをスイッチブロックとして動作させることができる。そうすると、FPGAの製造工程が著しく簡略化され、ユーザの側での書き換えやスイッチング動作を安定して行うことができる。
図5は、MTJ素子20を、FPGAを構成するプログラム素子のうち、特にメモリ素子に適用するときの概略断面図である。この例では、セル選択用のトランジスタTrとMTJ素子20が直列に接続される1Tr−1MTJ構造を採用する。
半導体基板31の素子分離領域32で区画された領域内に、トランジスタTrが配置される。トランジスタTrのゲート電極35は、ワード線(不図示)に接続される。トランジスタTrの一方のソース・ドレイン拡散層(ソース領域)33は、層間絶縁膜36、41に形成されたコンタクトプラグ37、40及び中継配線39を介して、下部電極49に接続される。下部電極49上には、反強磁性層12を介してMTJ素子20が配置され、MTJ素子20は上部電極51を介して、層間絶縁膜53上に形成されたビット線55に接続される。トランジスタTrの他方のソース・ドレイン拡散層(ドレイン領域)33は、コンタクトプラグ37を介してソース線(又はセンス線)38に接続される。この例では、2つの選択トランジスタTrがドレイン領域33に共通に接続され、ソース線38は2つのメモリセルに共通に用いられる。
図6(a)は、MTJ素子20を、FPGAを構成するプログラム素子のうち、特にスイッチングブロックを構成するMTJスイッチに適用するときの概略断面図、図6(b)はMTJスイッチ65の等価回路図である。この例では、スイッチセル選択用として用いるためと、制限電流を設けてスイッチングさせるために、1Tr−1MTJ構造を採用する。選択トランジスタTrのゲート電極35は図示しないワード線に接続され、後述のように、ワード線を介して制限電圧(駆動電圧)が供給される。トランジスタTrの一方のソース・ドレイン拡散層33は、層間絶縁膜36、41に形成されたコンタクトプラグ37、40および中継配線39を介して、一対の電極49及び51に挟まれたMTJ素子20に接続される。MTJ素子20はビット線55に接続される。トランジスタTrの他方のソース・ドレイン拡散層33は、コンタクトプラグ37を介してソース線38に接続される。
図5および図6(a)において、半導体基板31上にトランジスタTrを形成し、層間絶縁膜36にコンタクトプラグ37を形成し、配線38、39をパターニングした後、層間絶縁膜41を堆積してコンタクトプラグ40を形成し、平坦化するところまでは、通常のMOSFET及び多層配線工程と同様であり、その詳細は省略する。
図7A〜7Fは、MTJ工程を示す概略断面図である。図7Aにおいて、図5および図6(a)の層間絶縁膜41上に、下部電極膜42、反強磁性膜32、磁化固定層44を構成する各膜(図3参照)、トンネルバリア膜45、自由層を構成する強磁性膜46、上部電極膜47を順次形成し、レジストマスク48を形成する。
次に、図7Bに示すように、ハロゲン系ガスを用いたエッチングにより、上部電極膜47を所定の形状に加工して、上部電極51を形成する。次に、図7Cに示すように、レジストマスク48を除去し、上部電極51をハードマスクとして、磁性材料の積層部、すなわち、強磁性層46、トンネルバリア層45、固定層44、反強磁性層43を順次エッチング加工し、フリー層17、トンネルバリア層16、ピンド層15(又は磁化固定層22)、反強磁性層12をCOとNH3の混合ガスを用いてエッチングする。フリー層17、トンネルバリア層16、およびピンド層15(又は磁化固定層22)で、MTJ素子20を構成する。
次に図7Dに示すように、MTJ素子20を覆う所定の形状のレジストマスク52を形成する。このレジストマスク52は、下部電極層42のエッチング用のマスクである。図7Eに示すように、エッチングにより下部電極49を形成し、レジストマスク52を除去して、全面に層間絶縁膜53を堆積する。その後、上部電極51の表面が露出するまで表面を研磨して平坦化する。最後に図7Fに示すように、層間絶縁膜53上に所定の形状のビット線55を形成する。
図8は素子機能に応じた書き込みパルスの例を示す図である。図8(a)はMRAM動作するMTJメモリ素子への書き込みパルスの例を、図8(b)はReRAM動作するMTJスイッチへの書き込みパルスの例を示す。
図8(a)において、たとえばスピン平行状態RPにすることによって情報"1"を書き込む場合、振幅+3.6mA、パルス幅50nsの電流パルスを印加する。スピン反平行状態RAPにして情報"0"を書き込む場合、逆方向のスピン電流、すなわち、振幅−3.6mA、パルス幅50nsの電流パルスを印加する。パルス幅をより短くする場合は、振幅の絶対値を大きくする。電流パルスの振幅は、MTJのサイズが小さいほど、小さくなる。また、磁性膜質・構造を改造することで、減少することが期待できる。
読み出し時は、たとえば正の読み出し電流を印加してMTJ素子20に流れる電流を検出し、読み出し用の参照セルに流れる参照電流との差電流を検出することによって、情報"1"、"0"を判断する。
図8(b)のReRAM動作によるスイッチングでは、たとえば、高抵抗から低抵抗への切り換えるときの書き込みを「セット」、低抵抗から高抵抗へ切り換えるときの書き込みを「リセット」とする。また、MTJ素子20の高抵抗状態の抵抗をRH、低抵抗状態の抵抗をRLとする。
セット(高抵抗から低抵抗への書き込み)時には、図6(ア)の選択トランジスタTrに所定の駆動電圧Vgを印加してオン状態にする。このとき、選択トランジスタのゲートに印加する駆動電圧Vgは、選択トランジスタTrのチャネル抵抗Rtrが、MTJ素子20の高抵抗値RHに対して十分に小さく、MTJ素子20の低抵抗値RLに対して十分に大きくなるように設定する(RL<<Rtr<<RH)。
ビット線55に電圧Vbを印加し、MTJ素子20をセットするのに要する電圧、或いはこれよりやや大きいバイアス電圧を印加する。図8(b)の例では、約2Vのバイアス電圧を10ns〜1msのパルス幅で印加する。このとき、選択トランジスタTrのチャネル抵抗Rtrは、MTJ素子20の高抵抗値RHに対して十分に小さくなるように制御されているため、ビット線55から印加した電圧Vbのほとんどが、高抵抗状態のMTJ素子20に印加される。また、VbはMTJ素子20のセット電圧Vset以上の値に設定されているため、MTJ素子20は高抵抗状態から低抵抗状態にセットされる。
セット動作時の選択トランジスタTrのチャネル抵抗Rtrを高めに制御しておくことにより、MTJ素子が高抵抗状態から低抵抗状態にセットした直後に、ビット線の電圧Vbのほとんどが選択トランジスタに印加されることとなり、MTJ素子20及び選択トランジスタTrを流れる電流は、選択トランジスタTrの素子抵抗によって制限される。すなわち、選択トランジスタTrを電流制限素子として用いることができる。
リセット(低抵抗から高抵抗への書込み)時には、まず、選択トランジスタTrのゲート電極35に所定の駆動電圧を印加してオン状態にする。このときは、選択トランジスタTrのチャネル抵抗RtrがMTJ素子20の低抵抗値RLよりも十分に小さくなるように、選択トランジスタTrのゲート電圧を調整しておく。
次いで、ビット線55に、MTJ素子20をリセットするのに要する電圧、或いはこれよりやや大きいバイアス電圧Vbを印加する。図8(b)の例では、約1.5Vのバイアス電圧を印加する。印加したバイアス電圧は、MTJ素子20の低抵抗値RL及び選択トランジスタTrのチャネル抵抗Rtrに応じてそれぞれに分配される。このとき、選択トランジスタTrのチャネル抵抗Rtrは、MTK素子の低抵抗値RLよりも十分に小さいため、印加したバイアス電圧のほとんどはMTJ素子20に印加される。これにより、MTJ素子20は、低抵抗状態から高抵抗状態に遷移する。(電圧パルスに代えて、電流パルスを印加してリセットしてもよい。)
リセット過程ではMTJ素子20が高抵抗状態に切り換わった瞬間、ほぼ全バイアス電圧がMTJ素子20と選択トランジスタTrに配分されるため、このバイアス電圧によってMTJ素子が再度セットされることを防止する必要がある。このため、ビット線55に供給するリセット用のバイアス電圧は、セット用のバイアス電圧よりも小さくしなければならない。すなわち、リセット過程では、選択トランジスタTrのチャネル抵抗Rtrが低抵抗値RLよりも十分に小さくなるように、選択トランジスタTrのゲート電圧を調整するとともに、ビット線55に印加するバイアス電圧Vbを、リセットに必要な電圧以上、セットに必要な電圧未満に設定する。
リセット過程では、電圧パルスだけでなく電流パルスを印加して、MTJ素子をリセット状態に切り換えることができる。このときの電流パルスは、図8(b)の例では、約20mAの振幅とした。リセット後に再セットするのを防ぐため、約1.5Vの電圧以下に制限しておく必要がある。
図9は、上述したMTJ素子20が適用されるアレイスタイルFPGA60の構成例を示す概略平面図である。FPGA60は、格子状に並べた論理ブロック61と、論理ブロック61同士をつなぐ配線領域とを含む。スイッチブロック63は、縦横の配線が交差する点に位置し、配線同士を接続する役割を果たす。コネクションブロック62は、スイッチブロック63の間に位置し、論理ブロック61の入出力ピン(不図示)と配線を接続する役割を果たす。論理ブロック61へは、入出力(I/O)ブロック64から結線(コンフィギュレーション)情報が入力される。
論理ブロック61は、入力数以下の任意の論理関数を実現するブロックであり、特に図示はしないが、たとえば、不揮発性メモリベースのルックアップテーブル、D型フリップフロップ、セレクタ、レジスタ等を含む。不揮発性メモリベースのルックアップテーブルは、図5に示すMTJプログラム素子で構成され、入力される結線情報を保持する。
図10(a)と図10(b)は、図9に示すスイッチブロック63とコネクションブロック62の構成例をそれぞれ示す図である。図10(a)において、配線チャネルは4本のトラックから構成されており、同じトラックには6つのスイッチが配置される。これらのスイッチは、図6に示すMTJスイッチ63である。図10(b)において、配線チャネルから論理ブロック61への接続はマルチプレクサ66により行われ、論理ブロック61から配線チャネルへの接続は、MTJスイッチ65を介していずれかのトラックを選択することができる。
このようなFPGA60を作製するときは、基板上に、論理ブロック61に含まれるMTJ素子20と、スイッチブロック63およびコネクションブロック62に含まれるMTJ素子20を、同じ工程で同時に形成する。そして、スイッチ手段として機能するMTJ素子のみに選択的に、電流制限を設けた状態で一定の電圧を印加するか、あるいは過電流を印加することにより、リセット/セット間を遷移するMTJスイッチとして使用する。一定電圧あるいは過電流を印加しないMTJ素子は、スピン平行/反平行状態を遷移するMTJメモリ素子として使用する。このとき、図4を参照して説明したように、MTJスイッチのオフ抵抗はMTJメモリ素子のオフ抵抗よりも数桁大きいので、安定したスイッチングを行うことができる。
図11(a)は、実施形態のMTJスイッチの効果を、従来のSRAM及びパストランジスタで構成したスイッチと比較する表、図11(b)は、実施形態のMTJスイッチとその他の方式のスイッチとを比較した表である。図11(a)に示すように、SRAMとパストランジスタでスイッチを構成した場合、120F2の面積を要し、接続抵抗(オン抵抗)は2kΩと高い。また、必ずトランジスタ層と配線層が必要である。これに対し、MTJスイッチは、占有面積はわずか8F2と非常に微細である。MTJの抵抗は50Ωと低いが、接続トランジスタの抵抗に依存している。
図11(b)に示すように、不揮発性という特性と微細化という観点からは、アンチヒューズやフラッシュ素子も実施形態のMTJスイッチと同様の効果を有する。しかし、アンチヒューズは、1回書き込みのみに有効であり、消去や再書き込みをすることはできない。フラッシュは消去および再書き込み可能であるが、オン抵抗がきわめて高く、寄生容量も大きい。
以上述べたように、実施形態のMTJ素子は、従来のスピン平行/反平行状態の2値に加えて、リセット/セット状態の別の2値での書き込みが可能である。リセット/セット状態間を遷移するMTJ素子をMTJスイッチとして用いる場合は、スイッチング素子に要求される性能、すなわち、素子面積の微細さ、小さなオン抵抗と大きなオフ抵抗、低い寄生容量、不揮発性、書き換え可能という条件をすべて満たす。加えて、標準プロセスに沿って高歩留まりで製造可能という効果も有する。
特に、実施形態では、プログラムロジックのメモリ素子と、スイッチ素子を同時に同じ構成のMTJ素子として作製可能であり、所望のMTJ素子を選択して、一定電圧、または過電流を印加することで、特定のMTJ素子をMTJスイッチとして機能させることが可能になる。
以上、特定の実施形態に基づいて本発明を説明したが、これらの例に限定されるものではない。たとえば、MTJ素子をメモリ素子として用いる場合、スピン電流注入型だけではなく、配線書き込み方式のMRAMにも応用することができる。この場合、書き込みワード線とビット線に同時に電流を流し、電流が発生する磁場によってフリー層のスピンの無機を反転させる。磁場の向きはビット線電流の方向の変更に応じて変化する。たとえば±200[Oe]の磁場を印加してMRAMメモリとして機能するMTJ素子に、一定電圧、または過電流を印加することで、リセット/セット状態変化するMTJスイッチとして機能させることが可能である。
さらに、いったん過電流の印加によりリセット/セット遷移可能状態になった後は、スピン平行/反平行状態へは戻らないという観点からは、MTJ素子をヒューズまたはアンチヒューズとして機能させることも可能である。この場合は、不正コピー防止用のライトワンスメモリに適用することも可能である。
一般的なフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)の構成例を示す図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明の実施形態のMTJ構造を示す概略図である。 図3の構造のMTJ構造をMRAMとして用いるときのIV特性と、MTJスイッチとして用いるときのIV特性を示すグラフである。 MTJを用いたプログラム素子の一例を示す概略構成図である。 MTJを用いたスイッチ手段を示す一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態のMTJ素子の作製工程図である。 本発明の一実施形態のMTJ素子の作製工程図である。 本発明の一実施形態のMTJ素子の作製工程図である。 本発明の一実施形態のMTJ素子の作製工程図である。 本発明の一実施形態のMTJ素子の作製工程図である。 本発明の一実施形態のMTJ素子の作製工程図である。 実施形態のMTJ素子の素子機能に応じた書き込みパルスを示す図である。 実施形態のMTJ素子を適用したFPGAの概略平面図である。 図9のFPGAで用いられるスイッチングブロックとコネクションブロックの例を示す図である。 実施形態のMTJ素子の効果を示す表である。
符号の説明
10 MTJ構造
12 反強磁性層
15 強磁性層(ピンド層)
16 トンネルバリア層
17 強磁性層(フリー層)
20 MTJ素子
22 磁化固定層
21 キャップ層兼上部電極
49 下部電極
51 上部電極
55 ビット線
60 FPGA(半導体装置又はプログラマブルロジックデバイス)
61 論理ブロック
62 コネクションブロック
63 スイッチブロック
65 MTJスイッチ
Tr 選択トランジスタ

Claims (8)

  1. 一対の強磁性層と、前記強磁性層の間に挟まれるトンネルバリア層とを含む磁気トンネル素子であって、
    第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する第1機能と、
    前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する第2機能と、
    を有する磁気トンネル素子。
  2. 前記第1の抵抗状態と第2の抵抗状態は、前記一対の強磁性層の磁化の方向によって決まることを特徴とする請求項1に記載の磁気トンネル素子。
  3. 前記第2機能は、前記トンネル素子に対する電流制限下での一定電圧、または過電流の印加により発現することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気トンネル素子。
  4. 第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する磁気トンネル素子で構成される第1ブロックと、
    前記磁気トンネル素子と同一プロセス、同一構成で形成される磁気トンネル素子で構成され、前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する第2ブロックと
    を備える半導体装置。
  5. 前記第1ブロックの前記磁気トンネル素子は、メモリ素子として機能することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2ブロックの前記磁気トンネル素子は、スイッチ手段として機能することを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. 一対の強磁性層と、前記強磁性層の間に挟まれるトンネルバリア層とを含み、磁化の方向に応じて第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する第1機能を有する磁気トンネル素子を作製し、
    前記磁気トンネル素子に電流制限下での一定電圧、または過電流を印加して、前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する第2機能を発現させ、該磁気トンネル素子をスイッチ素子とする
    工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 各々が一対の強磁性層と、前記強磁性層の間に挟まれるトンネルバリア層とを含み、磁化の方向に応じて第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも高抵抗の第2の抵抗状態の間を遷移する複数の磁気トンネル素子を作製し、
    前記複数の磁気トンネル素子の少なくとも一部に選択的に電流制限下での一定電圧、または過電流を印加して、前記第1の抵抗状態より低抵抗の第3の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態よりも高抵抗の第4の抵抗状態の間を遷移する素子群を形成する
    工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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