JP2009053650A - 電子写真用キャリア及び現像剤、現像剤入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯材と、該芯材を被覆する被覆樹脂及びカーボンファイバーとからなる電子写真用キャリア。
【選択図】図1
Description
(1)芯材と、該芯材を被覆する被覆樹脂及びカーボンファイバーとからなる電子写真用キャリア。
(2)カーボンファイバーが、PAN系炭素繊維であることを特徴とする、前記(1)に記載の電子写真用キャリア。
(3)カーボンファイバーが、PITCH系炭素繊維であることを特徴とする、前記(1)に記載の電子写真用キャリア。
(4)カーボンファイバーの線径が、0.1〜5μmであることを特徴とする、前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
(5)カーボンファイバーの線長が、0.1〜20μmであることを特徴とする、前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
(6)カーボンファイバーの体積抵抗率が1.0[Log(Ω・cm)]以下であることを特徴とする、前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
(7)カーボンファイバーの引張弾性率が、300〜1000(GPa)であることを特徴とする、前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
(8)カーボンファイバーの引張強度が、1.0〜7.0(GPa)であることを特徴とする、前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
(9)カーボンファイバーの線長(L)と線径(d)の比L/dが、0.6以上、300以下であることを特徴とする、前記(4)または(5)に記載の電子写真用キャリア。
(10)芯材粒径(D)と該カーボンファイバーの線長(L)の比D/Lが、3以上、300以下であることを特徴とする、前記(4)、(5)、(9)に記載の電子写真用キャリア。
(11)カーボンファイバーの線径(d)と被覆樹脂膜厚(h)との比d/hが、1以上、4以下[但し、d<Lの場合]であることを特徴とする、前記(4)、(5)、(9)、(10)に記載の電子写真用キャリア。
(12)カーボンファイバーの線長(L)と被覆樹脂膜厚(h)との比L/hが、1以上、5以下[但し、d>Lの場合]であることを特徴とする、前記(4)、(5)、(9)、(10)に記載の電子写真用キャリア。
(13)芯材が、フェライトであることを特徴とする、前記(1)乃至(12)のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
(14)フェライトが、Mn系フェライトであることを特徴とする、前記(13)に記載の電子写真用キャリア。
(15)フェライトが、Mn−Mg系フェライトであることを特徴とする、前記(13)に記載の電子写真用キャリア。
(16)芯材が、マグネタイトであることを特徴とする、前記(1)乃至(12)のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
(17)前記(1)乃至(16)のいずれかに記載の電子写真用キャリアと、トナーとを含むことを特徴とする現像剤。
(18)トナーが、少なくとも結着樹脂及び着色剤を含むことを特徴とする、前記(17)に記載の現像剤。
(19)前記(17)または(18)に記載の現像剤が充填されてなることを特徴とする現像剤入り容器。
(20)静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を前記(17)または(18)に記載の現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
(21)静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を前記(17)または(18)に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
(22)静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を前記(17)または(18)に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
このように、カーボンファイバーは従来のカーボンブラックとは全く異なる効果を発揮することが出来る材料である。
0.1μm未満の場合、線長が小さくなり過ぎるため、被覆樹脂中での分散状態が、実質的に従来のカーボンブラックと同様になるので、削れた被覆樹脂中に細かく分散した状態で存在し易くなり、色汚れが問題である。一方、20μmを超える場合には、現実的な芯材粒径に対し、線長が長くなり過ぎるため、芯材粒子の曲率に対し、カーボンファイバーが追従できなくなり、結果として接着面積が小さくなり脱離し易くなることや、芯材と密着できない箇所が大きくなるので、ストレスが加わった場合にはカーボンファイバーが折れ易くもなるので、色汚れが問題である。
0.6未満の場合、線径に対し線長が小さくなり過ぎ、実質的には線径(d)が芯材に対し大きくなり過ぎるので、芯材との接着面は断面となるものの、芯材の曲率に対し断面積が大きくなり過ぎるので、カーボンファイバーの大きさに対し接着面積が小さくなってしまい、脱離し易く色汚れが問題である。一方、300を超える場合には、線径に対し線長が長くなり過ぎるので、現実的にはカーボンファイバーが芯材に密着した状態で接着される箇所が少なくなり、芯材から浮いた状態となるので、折れによる脱離が多くなり過ぎ色汚れが問題である。
3未満の場合には、芯材粒径に対し、線長が長くなり過ぎるため、芯材粒子の曲率に対し、カーボンファイバーが追従できなくなり、結果として接着面積が小さくなり脱離し易くなることや、芯材と密着できない箇所が大きくなるので、ストレスが加わった場合にはカーボンファイバーが折れ易くもなるので、色汚れが問題である。一方300を超える場合には、実質的に線長が短かく従来のカーボンブラックと同様の状態となるので、削れた被覆樹脂中に細かく分散した状態で存在し易くなり、色汚れが問題である。
これは、d<Lの場合には、線径に対し線長が長いので、被覆層中ではカーボンファイバーは長手方向の面で芯材と接触することになる。そして、この場合カーボンファイバーによる抵抗調整効果を得易くするためには、被覆樹脂膜厚に対し、線径が大きい方が芯材表面とキャリア表面をカーボンファイバー1個で直接導通させることが出来るので有利である。しかし、d/hが1未満の場合には、被覆樹脂膜厚よりも線径が小さく、カーボンファイバーが被覆樹脂中に埋もれてしまうため、抵抗調整効果が下がってしまう。一方、4を超える場合には、被覆樹脂の厚みに対し、線径が大きくなり過ぎるので、カーボンファイバーの大きさに対し接着面積が小さくなるので、脱離し易く色汚れが問題である。
これは、d>Lの場合には、線長に対し線径が長いので、被覆層中ではカーボンファイバーは断面で芯材と接触することになる。そして、この場合カーボンファイバーによる抵抗調整効果を得易くするためには、被覆樹脂膜厚に対し、線長が大きい方が芯材表面とキャリア表面をカーボンファイバー1個で直接導通させることが出来るので有利である。しかし、L/hが1未満の場合には、被覆樹脂膜厚よりも線径が小さく、カーボンファイバーが被覆樹脂中に埋もれてしまうため、抵抗調整効果が下がってしまう。一方、5を超える場合には、被覆樹脂の厚みに対し、線径が大きくなり過ぎるので、カーボンファイバーの大きさに対し接着面積が小さくなるので、脱離し易く色汚れが問題である。
更に、本発明でいうトナーとは、モノクロトナー、カラートナー、フルカラートナーを問わず、一般的にいうトナーを用いることができる。例えば、従来より用いられている混練粉砕型のトナーや、近年用いられるようになってきた多種の重合トナーなどが挙げられる。更に、離型剤を有するいわゆるオイルレストナーも用いることができる。一般的に、オイルレストナーは離型剤を含有するため、この離型剤がキャリア表面に移行するいわゆるスペントが生じやすいが、本発明のキャリアは耐スペント性が優れているため、長期にわたり良好な品質を維持できる。特にオイルレスフルカラートナーにおいては、結着樹脂が軟らかいため一般的にスペントし易いと言われるが、本発明のキャリアは非常に向いていると言える。
そして、圧力定着用結着樹脂としては、公知のものを混合して使用できる。例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等のオレフィン共重合体、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノール変性テルペン樹脂などが単独あるいは混合して使用でき、これらに限られるものではない。
橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bが挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、等がある。
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。
また、これら着色剤は1種または2種以上を使用することができる。
図1は、本発明の電子写真用キャリアを用いた現像剤を充填した容器を搭載する画像形成装置についての1例を示したものであって、画像形成装置本体内に装着された現像部(1)と、この現像部(1)に補給される本発明の電子写真用キャリアを用いた現像剤を充填した現像剤収納容器(2)と、この両者を接続する現像剤送流手段(3)を示す部分断面図である。
図2に示す例の画像形成装置(100)は、静電潜像担持体としての感光体ドラム(10)(以下「感光体10」という)と、ローラ状帯電手段(20)と、露光手段(30)と、現像手段(40)と、中間転写体(50)と、クリーニングブレードを有するクリーニング手段(60)と、除電手段(70)としての除電ランプとを備える。
なお、タンデム画像形成装置(120)においては、二次転写手段(22)及び定着手段(25)の近傍に、転写紙の両面に画像形成を行うために該転写紙を反転させるためのシート反転装置(28)が配置されている。
そして、中間転写体(50)上に各トナーの合成された合成カラー画像(カラー転写像)にタイミングを合わせてレジストローラ(49)を回転させ、中間転写体(50)と二次転写手段(22)との間にシート(記録紙)を送出させ、二次転写手段(22)により該合成カラー画像(カラー転写像)を該シート(記録紙)上に転写(二次転写)することにより、該シート(記録紙)上にカラー画像が転写され形成される。なお、画像転写後の中間転写体(50)上の残留トナーは、中間転写体クリーニング装置(17)によりクリーニングされる。
図6に本発明のプロセスカートリッジを有する画像形成装置の概略構成を示す。
図において、(101)はプロセスカートリッジ全体を示し、(10)は感光体、(20)は帯電手段、(40)は現像手段、(60)はクリーニング手段を示す。
本発明においては、上述の感光体(10)、帯電手段(20)、現像手段(40)及びクリーニング手段(60)等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やプリンタ等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成する。
・アクリル樹脂溶液(固形分濃度:50質量%) 1500質量部
・グアナミン溶液(固形分濃度:70質量%) 450質量部
・酸性触媒(固形分濃度:40質量%) 9質量部
・カーボンファイバー[PITCH系炭素繊維,線径:0.2μm,線長:3.0μm,体積抵抗率:−1.2〈Log(Ω・cm)〉] 7.5重量部
・トルエン 6000質量部
をホモミキサーで10分間分散し、被覆膜形成溶液を得た。芯材として平均粒径;35μm焼成フェライト粉[DFC-400M(Mnフェライト,DOWA IP クリエイション株式会社製)]を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面に膜厚0.15μmになるように、スピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度40℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて150℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、体積固有抵抗:11.9[Log(Ω・cm)]の[キャリア1]を得た。
一方、トナーは、
・結着樹脂:ポリエステル樹脂 100部
・離型剤:カルナウバワックス 5部
・帯電制御剤:E−84[オリエント化学工業社製] 1部
・着色剤:C.I.P.Y.180 8部
上記材料のうち、着色剤と結着樹脂及び純水を1:1:0.5の割合で、混合し、2本ロールにより混練した。混練を70℃で行い、その後ロール温度を120℃まで上げて、水を蒸発させマスターバッチを予め作成した。こうして得たマスターバッチを使用して、上記処方と同じになるように材料を計量し、ヘンシェルミキサーにより混合し、2本ロールで120℃で40分溶融混練し、冷却後、ハンマーミルで粗粉砕後、エアージェット粉砕機で微粉砕し得られた微粉末を分級して重量平均粒径5μmのトナー母体粒子を作った。さらに、このトナー母体100部に対し、表面を疎水化処理したシリカ:1部、表面を疎水化処理した酸化チタン:1部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合することでイエロートナーである[トナー1]を得た。
こうして得た[トナー1]7部と[キャリア1]93部を混合攪拌し、トナー濃度7wt%の現像剤を得、色汚れ、エッジ効果、画像の精細性を評価した。結果を表1に示す。
〔芯材平均粒径測定方法〕
芯材の平均粒径測定については、マイクロトラック粒度分析計(日機装株式会社)のSRAタイプを使用し、0.7[μm]以上、125[μm]以下のレンジ設定で行ったものを用いた。
〔結着樹脂膜厚測定方法〕
結着樹脂膜厚測定は、透過型電子顕微鏡にてキャリア断面を観察することにより、キャリア表面を覆う被覆膜を観察することができるため、その膜厚を50点測定し、得られた50点の平均をもって膜厚とした。
〔カーボンファイバー線径及び線長測定方法〕
まず、カーボンファイバー線径の測定方法は、電子顕微鏡写真にてカーボンファイバー観察をすることにより、カーボンファイバーの線径を適宜50点測定し、得られた50点の平均をもって線径とした。一方、カーボンファイバー線長の測定方法は、電子顕微鏡写真にてカーボンファイバー観察をすることにより、カーボンファイバーの線長を適宜50点測定し、得られた50点の平均をもって線長とした。
〔磁化測定方法〕
磁化測定は、東英工業(株)製VSM−P7−15を用い、下記の方法により測定したものである。試料約0.15gを秤量し、内径2.4mmφ、高さ8.5mmのセルに試料を充填し、1000エルステット(Oe)の磁場下で測定した値。
〔体積固有抵抗方法〕
本明細書で言うキャリアの体積固有抵抗とは、ギャップ2mmを隔てた平行電極間にキャリアを投入しタッピングした後、両電極間にDC1000Vを印加し30sec後の抵抗値をハイレジスト計で計測した値を体積抵抗率に変換した値をいう。なお、ハイレジスト計の測定可能下限を下回った場合には、実質的には体積固有抵抗値は得られず、ブレークダウンしたものとして扱うことにする。
〔色汚れ評価方法〕
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX 9000)改造機の現像ユニットに現像剤をセットし、現像ユニット単独で1時間攪拌を実施。こうして得た現像剤を現像及び定着し、画像濃度が1.5となる箇所のCIE表色系のL* 1、a* 1、b* 1値を求める。一方、色汚れのない画像を得るために、キャリアと接触させることなくトナー単独で画像化(定着を含む)したものを作成し、前記と同様に画像濃度が1.5となる箇所のCIE表色系のL* 0、a* 0、b* 0値を求める。こうして得た2つの画像の色差ΔEを下式により求め、ΔE<1.0:◎、1.0≦ΔE<3.0:○、3.0≦ΔE<4.0:△、4.0≦ΔE<5.0:□、ΔE>5.0:×とし、◎、○、△、□を合格とし、×を不合格とした。
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX 9000)改造機に現像剤をセットし、大面積の画像を有するテストパターンを出力する。こうして得た画像パターン中央部の画像濃度の薄さ具合と、端部の濃さ具合の差を次のようにランクわけした。差がないものを◎、若干あるものの許容できるものを○、許容できないレベルまで差が生じているものを×とし、◎及び○を合格とし×を不合格とした。
〔画像の精細性評価方法〕
画像の精細性については、文字画像部の再現性によって評価した。評価方法は、市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX 9000)改造機に現像剤をセットし、画像面積5%の文字チャート(1文字の大きさ;2mm×2mm程度)を出力し、その文字再現性を画像により評価し、次のようにランク分けした。◎:非常に良好、○:良好、×:実用上使用できないレベル、◎及び○を合格とし×を不合格とした。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:4.0μm,線長:2.5μm,体積抵抗率:−1.1〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が10.5[Log(Ω・cm)]である[キャリア2]を得た。こうして得た[キャリア2]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:1.0μm,線長:0.2μm,体積抵抗率:−1.2〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が12.2[Log(Ω・cm)]である[キャリア3]を得た。こうして得た[キャリア3]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:0.3μm,線長:17.5μm,体積抵抗率:−1.3〈Log(Ω・cm)〉]に、膜厚が0.2μmに、芯材の平均粒径が55μmに変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.9[Log(Ω・cm)]である[キャリア4]を得た。こうして得た[キャリア4]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:0.3μm,線長:88μm,体積抵抗率:−1.1〈Log(Ω・cm)〉]に、膜厚が0.3μmに、芯材の平均粒径が80μmに変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.1[Log(Ω・cm)]である[キャリア5]を得た。こうして得た[キャリア5]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:0.1μm,線長:0.28μm,体積抵抗率:−1.2〈Log(Ω・cm)〉]に、膜厚が0.3μmに、芯材の平均粒径が80μmに変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が12.7[Log(Ω・cm)]である[キャリア6]を得た。こうして得た[キャリア6]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:0.55μm,線長:2.0μm,体積抵抗率:−1.3〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.8[Log(Ω・cm)]である[キャリア7]を得た。こうして得た[キャリア7]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:1.0μm,線長:0.7μm,体積抵抗率:−1.1〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.7[Log(Ω・cm)]である[キャリア8]を得た。こうして得た[キャリア8]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:2.0μm,線長:0.11μm,体積抵抗率:−1.3〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が12.1[Log(Ω・cm)]である[キャリア9]を得た。こうして得た[キャリア9]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:0.11μm,線長:36μm,体積抵抗率:−1.2〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.7[Log(Ω・cm)]である[キャリア10]を得た。こうして得た[キャリア10]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PAN系炭素繊維,線径:0.23μm,線長:3.2μm,体積抵抗率:−1.3〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.8[Log(Ω・cm)]である[キャリア11]を得た。こうして得た[キャリア11]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:6.00μm,線長:2.5μm,体積抵抗率:−1.2〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が10.4[Log(Ω・cm)]である[キャリア12]を得た。こうして得た[キャリア12]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:0.75μm,線長:1.0μm,体積抵抗率:−1.2〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.6[Log(Ω・cm)]である[キャリア13]を得た。こうして得た[キャリア13]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、芯材が平均粒径;35μm焼成フェライト粉[MFL−35S(Mn−Mgフェライト,パウダーテック株式会社製)]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.8[Log(Ω・cm)]である[キャリア14]を得た。こうして得た[キャリア14]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、芯材が平均粒径;35μm焼成フェライト粉[MFL−35HS(Mn−Mgフェライト,パウダーテック株式会社製)]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.8[Log(Ω・cm)]である[キャリア15]を得た。こうして得た[キャリア15]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、芯材が平均粒径;52μmマグネタイト粉[SM−350NV(DOWA IP クリエイション株式会社製)]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.5[Log(Ω・cm)]である[キャリア19]を得た。こうして得た[キャリア19]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、芯材が平均粒径;35μm焼成フェライト粉[MFL−35S(Mn−Mgフェライト,パウダーテック株式会社製)]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.8[Log(Ω・cm)]である[キャリア20]を得た。こうして得た[キャリア20]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、芯材が平均粒径;35μm焼成フェライト粉[MFL−35HS(Mn−Mgフェライト,パウダーテック株式会社製)]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.8[Log(Ω・cm)]である[キャリア21]を得た。こうして得た[キャリア21]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、芯材が平均粒径;52μmマグネタイト粉[SM−350NV(DOWA IP クリエイション株式会社製)]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が11.6[Log(Ω・cm)]である[キャリア22]を得た。こうして得た[キャリア22]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーを抜いたこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が16.1[Log(Ω・cm)]である[キャリア16]を得た。こうして得た[キャリア16]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが、カーボンブラック[BP−2000:キャボット社製]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が12.3[Log(Ω・cm)]である[キャリア17]を得た。こうして得た[キャリア17]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンファイバーが[PITCH系炭素繊維,線径:0.05μm,線長:0.09μm,体積抵抗率:−1.2〈Log(Ω・cm)〉]に変更になったこと以外は同様にキャリア化し、体積固有抵抗が12.2[Log(Ω・cm)]である[キャリア18]を得た。こうして得た[キャリア18]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表1に示す。
一方、本発明の範囲外である比較例では、目標値を外れ実用上使用できない結果となった。
2 現像剤収納容器
3 現像剤送流手段
4 現像ハウジング
5 攪拌スクリュー
6 攪拌スクリュー
7 現像ローラ
8 感光体
9 ドクターブレード
10 感光体(感光体ドラム)
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 ローラ帯電手段
21 露光手段
22 二次転写手段
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着手段
26 定着ベルト
27 加圧ベルト
28 シート反転装置
30 露光手段
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像手段
41 現像ベルト
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラ
43Y 現像剤供給ローラ
43M 現像剤供給ローラ
43C 現像剤供給ローラ
44K 現像ローラ
44Y 現像ローラ
44M 現像ローラ
44C 現像ローラ
45K ブラック用現像手段(現像ユニット)
45Y イエロー用現像手段(現像ユニット)
45M マゼンタ用現像手段(現像ユニット)
45C シアン用現像手段(現像ユニット)
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 ローラ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
59 帯電手段
60 クリーニング手段
61 現像手段
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング手段
64 除電器
70 除電手段(除電ランプ)
80 転写ローラ
90 クリーニング手段
95 転写紙
100 画像形成装置
101 プロセスカートリッジ
110 ベルト式定着装置
120 タンデム型現像手段
124 接続部材
125 フィルター
126 キャップ
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
Claims (22)
- 芯材と、該芯材を被覆する被覆樹脂及びカーボンファイバーとからなる電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーが、PAN系炭素繊維であることを特徴とする、請求項1に記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーが、PITCH系炭素繊維であることを特徴とする、請求項1に記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの線径が、0.1〜5μmであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの線長が、0.1〜20μmであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの体積抵抗率が1.0[Log(Ω・cm)]以下であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの引張弾性率が、300〜1000(GPa)であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの引張強度が、1.0〜7.0(GPa)であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの線長(L)と線径(d)の比L/dが、0.6以上、300以下であることを特徴とする、請求項4または5に記載の電子写真用キャリア。
- 芯材粒径(D)と該カーボンファイバーの線長(L)の比D/Lが、3以上、300以下であることを特徴とする、請求項4、5、9に記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの線径(d)と被覆樹脂膜厚(h)との比d/hが、1以上、4以下[但し、d<Lの場合]であることを特徴とする、請求項4、5、9、10に記載の電子写真用キャリア。
- カーボンファイバーの線長(L)と被覆樹脂膜厚(h)との比L/hが、1以上、5以下[但し、d>Lの場合]であることを特徴とする、請求項4、5、9、10に記載の電子写真用キャリア。
- 芯材が、フェライトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- フェライトが、Mn系フェライトであることを特徴とする、請求項13に記載の電子写真用キャリア。
- フェライトが、Mn−Mg系フェライトであることを特徴とする、請求項13に記載の電子写真用キャリア。
- 芯材が、マグネタイトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 請求項1乃至16のいずれかに記載の電子写真用キャリアと、トナーとを含むことを特徴とする現像剤。
- トナーが、少なくとも結着樹脂及び着色剤を含むことを特徴とする、請求項17に記載の現像剤。
- 請求項17または18に記載の現像剤が充填されてなることを特徴とする現像剤入り容器。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を請求項17または18に記載の現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を請求項17または18に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を請求項17または18に記載の現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
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