JP2009047742A - 表示装置 - Google Patents

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Hiroko Tsuda
裕子 津田
Naoko Ishizuka
直子 石塚
Tomoya Onuma
智也 大沼
Ryuichi Okumura
隆一 奥村
Yusuke Shimizu
祐輔 清水
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Abstract

【課題】表示画面の浮遊感を実現するとともに、表示装置を折畳むことが可能な、新規かつ改良された表示装置を提供すること。
【解決手段】本体スタンド部100と、本体スタンド部100から立設され、本体スタンド部100に対して回動可能に連結されたアーム部200と、アーム部200に対して回動可能に連結された表示ディスプレイ部300と、を備え、アーム部200は、表示ディスプレイ部300の水平方向の中心よりも左右いずれかの端部側に設けられ、表示ディスプレイ部300が片持ち状態で支持され、本体スタンド部100に対するアーム部200の角度を可変するとともに、アーム部200に対する表示ディスプレイ部300の角度を可変することで、折畳み可能とされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来、表示装置の画面が設けられる表示パネルを支持する構造として、例えば特開平11−102235号公報に記載されているように、ノート型のパーソナルコンピュータにおいて、キーボードが設けられた本体部の両端に表示パネルを回動可能に支持する支持部を設け、表示パネルの幅方向の両端の2箇所で表示パネルを支持する構造が知られている。
また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータにおける液晶表示パネルなどでは、卓上などに載置される液晶表示パネルの本体部から支持アームを上方に立設して、液晶表示パネルの幅方向の中央部を支持アームで支持することが一般に行われている。
特開平11−102235号公報
しかしながら、上記従来の表示装置は、表示パネルの幅方向の中央、又は両端を支持する構造であるため、ユーザが表示パネルを視認する際、表示パネルの支持構造がユーザの視野に入ってしまっていた。
また、表示パネルの中央、または両端に表示パネルの支持部を設けると、本体部または表示パネルに対する支持部の配置の自由度が低くなり、本体部に操作ボタンを配置する場合などに、支持部の位置によって操作ボタンの配置に制約が生じる場合があった。
また、表示パネルを支持部で支持する従来の表示装置では、視認性を高めるために表示パネルの画面の傾きを若干調整する機構は付随しているが、表示パネル及び支持部を含めた構成を小型に折畳むことはできなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、表示パネルの支持構造を目立たなくするとともに、表示装置を折畳むことが可能な、新規かつ改良された表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、本体スタンド部と、前記本体スタンド部から立設され、前記本体スタンド部に対して回動可能に連結された支持部と、前記支持部に対して回動可能に連結された表示部と、を備え、前記支持部は、前記表示部の水平方向の中心よりも左右いずれかの端部側に設けられ、前記表示部が片持ち状態で支持され、前記本体スタンド部に対する前記支持部の角度を可変するとともに、前記支持部に対する前記表示部の角度を可変することで、折畳み可能とされた表示装置が提供される。
上記構成によれば、支持部は本体スタンド部から立設され、本体スタンド部に対して回動可能に連結され、表示部は支持部に対して回動可能に連結される。また、支持部は、表示部の水平方向の中心よりも左右いずれかの端部側に設けられ、表示部は支持部によって片持ち状態で支持される。従って、支持部がユーザの視野から外れ、ユーザに対して表示画面のみを独立して認識させることができる。これにより、ユーザに表示画面が浮いている感じを喚起させるとともに、良好なデザイン性を維持することが可能となる。また、本体スタンド部に対する支持部の角度が可変され、支持部に対する表示部の角度が可変されて、折畳み可能とされるため、収納や持ち運び等が容易となる。
また、前記表示部が前記本体スタンド部に重なった状態で折畳まれるものであってもよい。かかる構成によれば、折畳んだ際の表示装置の大きさを最小限に抑えることが可能となる。
また、前記本体スタンド部には、前記本体スタンド部に対する前記支持部の角度を可変した際に前記支持部を収納する収納部が設けられたものであってもよい。かかる構成によれば、本体スタンド部に支持部を収納する収納部が設けられるため、支持部を収納部に収納することで表示装置を折畳んだ状態で小型化することが可能となる。
また、前記支持部が前記本体スタンド部の側面に連結されたものであってもよい。かかる構成によれば、本体スタンド部に対する支持部の角度を可変した場合に、支持部と本体スタンド部との干渉を抑えることができるため、表示装置を折畳んだ状態で小型化することが可能となる。
また、前記支持部は、前記表示部の裏面側の前記本体スタンド部上の所定位置に立設され、通常使用時には、鉛直方向に対して前記表示部に向かって傾斜した角度に設定されるものであってもよい。かかる構成によれば、通常使用時には、支持部が表示部の裏に隠れてしまい、支持部がユーザの視野内で認識されることが抑えられる。従って、ユーザに表示部が空間に浮いている感覚を生じさせることができ、浮遊感、軽量感の溢れる表示装置を提供することができる。
また、前記支持部は、前記本体スタンド部の最後部から立設されたものであってもよい。かかる構成によれば、鉛直方向に対する支持部の傾斜角度をより大きくすることができ、支持部を表示部の裏に隠すことができる。
また、前記支持部は、前記表示部の下端に連結されたものであってもよい。かかる構成によれば、支持部と表示部との連結機構を表示部の下部に設けることができるため、表示部の上部をより薄型に構成することができる。
本発明によれば、表示パネルの支持構造を目立たなくすることができるとともに、表示装置を折畳むことが可能な表示装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[表示装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置1000の外観を示す概略斜視図である。ここで、図1(A)は、正面右上から表示装置1000を見た状態を示す概略斜視図である。また、図1(B)は、表示装置1000の背面、右上から表示装置1000を見た状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の表示装置1000は、本体スタンド部100、アーム部(支持部)200、及び表示ディスプレイ部(表示部)300を備えて構成されている。表示装置1000は、例えばテレビ放送の映像などを受信して表示ディスプレイ部300の表示画面300aに表示するものである。
表示ディスプレイ部300は、有機エレクトロルミネセンス(EL; Electro Luminescence)現象を利用して画像を表示する表示パネル(有機ELパネル)320を備えている。有機ELパネル320は、自発光素子である複数の有機EL素子を有して構成され、バックライトなどの構成が不要であるため、その厚さは十分に薄く構成される。図2に示すように、本実施形態の表示ディスプレイ部300は、最も薄い部分の厚さtが数mm程度(3mm程度)以下に抑えられている。
アーム部200は、本体スタンド部100の後方に1箇所設けられ、本体スタンド部100から上方に向けて立設されている。アーム部200は、表示装置1000を正面から見た場合に、本体スタンド部100の横方向(水平方向)の中心よりも右側に設けられており、表示ディスプレイ部300の横方向の中心よりも右側に連結されている。このように、本実施形態の表示装置1000では、表示ディスプレイ部300の水平方向の中心よりも左右いずれかの端部側にアーム部200が設けられ、表示ディスプレイ部300が片持ちで支持されている。なお、アーム部200は、表示ディスプレイ部300の水平方向の端に接続しても良い。また、アーム部200の上端を表示ディスプレイ部300の水平方向の中心近傍に接続し、下端を図1のように本体スタンド部100の端部に接続することで、片持ち構造としても良い。
液晶ディスプレイの場合、バックライトが必要であるため、表示ディスプレイ部の厚さが厚くなり、重量も重くなる。特に、本実施形態のように、コンピュータ用のディスプレイではなく、テレビ映像を表示するディスプレイとしての使用を想定した場合、テレビ受像機としての画質を確保するためには、コンピュータ用ディスプレイよりもバックライトの数が多くなることがある。このため、液晶ディスプレイの場合、重量が重くなり、表示ディスプレイ部を片持ちで支持するためには、アーム部を含めたディスプレイ部の剛性を大幅に高める必要があり、構造の複雑化、重量の増大が想定される。従って、液晶ディスプレイを片持ちで支持することは、ユーザの利便性、製造コスト等を考慮すると現実的ではない。
一方、有機ELパネルは、自発光素子である有機EL素子からなるため、バックライトや、これに付随するインバータなどの構成部材は不要であり、薄板のガラス製のパネルのみで軽量に構成することができる。従って、本実施形態によれば、表示ディスプレイ部300自体を非常に軽量に構成することができ、表示ディスプレイ部300を片持ちで支持することが可能となる。
表示ディスプレイ部300は、アーム部200との連結部を中心として、図2の矢印A11,A12方向に回動可能とされており、ユーザは、表示ディスプレイ部300のチルト位置を所望の角度に設定することができる。
従来の表示パネルにおいて、表示パネルを支持する部材は、一点支持の場合は表示パネルの横方向の中央部分を下側から支持している。また、2点支持の場合は、表示パネルの横方向の両端近傍を下側から支持している。本実施形態では、アーム部200を表示ディスプレイ部300の横方向の中央部分からずらして配置し、表示ディスプレイ部300を片持ちで支持するため、アーム部200がユーザの視野から外れ、ユーザに対して表示画面300aのみを独立して認識させることができる。これにより、ユーザに対しては、あたかも本体スタンド部100上に表示ディスプレイ部300がアーム部200を介さずに浮いているような印象を与えることができる。
また、本体スタンド部100の中央にアーム部200の根元を連結する必要がなくなり、アーム部200の設置の自由度が向上する。従って、本体スタンド部100の内部構造、基板の配置等を考慮して、本体スタンド部100に対するアーム部200の設置位置を決めることが可能となり、設計の自由度を高めることができる。これにより、本体スタンド部100の内部構造を考慮した上で、最も効率良く構成部材を配置することが可能となり、表示装置1000の大きさを最小限に抑えることも可能となる。また、アーム部200が本体スタンド部100の中央に設置されないため、本体スタンド部100の上面に有効なスペースを広くとることができ、本体スタンド部100の上面に表示部、操作ボタン、LED表示灯などを自由に配置することも可能となる。
また、図1に示すように、アーム部200は、通常使用時には、本体スタンド部100の後方から表示ディスプレイ部300の裏面に向かって傾斜して配置されている。図1において、鉛直方向に対するアーム部200の傾斜角度θは、45°〜60°程度の値とされる。これにより、表示ディスプレイ部300を正面から見た場合に、アーム部200は表示ディスプレイ部300の裏に隠れてしまい、アーム部200がユーザの視野内で認識されることが抑えられる。従って、アーム部200を表示ディスプレイ部300の中心からずらして配置したこととの相乗効果により、アーム部200がユーザの視界内に認識されることを確実に抑えることができる。
このため、ユーザの視野には、表示ディスプレイ部300と本体スタンド部100のみが映り、アーム部200は殆ど視野に入らないため、ユーザが表示ディスプレイ部300と本体スタンド部100の接続状態を直接的に認識することが抑えられる。従って、ユーザにとっては、あたかも空間に表示ディスプレイ部300が浮いているような感覚が生じる。
また、上述したように、本実施形態の構成では、表示ディスプレイ部300の厚さが数mm程度と非常に薄く構成されているため、ユーザにとって表示ディスプレイ部300の軽量感が強調されて認識される。従って、ユーザにとって、空間に表示ディスプレイ部300が浮いている感覚との相乗効果により、非常に浮遊感、軽量感の溢れる表示ディスプレイ部300が提供される。
従って、ユーザに表示画面300aが浮いている感じを演出しつつ、良好なデザイン性を維持することが可能となるとともに、表示画面300aの視認性を大幅に向上させた表示装置1000を提供することが可能となる。
[表示ディスプレイ部の折畳み機構]
次に、表示ディスプレイ部300の折畳み機構について説明する。図2は、表示ディスプレイ部300を折畳んでいる様子を示す模式図である。図2(A)及び図2(B)において、本体スタンド部100は、図1(B)中の一点鎖線I−I’に沿った断面を示している。表示ディスプレイ部300は、アーム部200との連結部を中心として、図2(A)中の矢印A11,A12方向に回動可能とされている。また、アーム部200は、本体スタンド部10との連結部を中心として、図2(A)の矢印A13,A14方向に回動可能とされている。
図2(A)及び図2(B)に示すように、アーム部200を矢印A13方向に倒すと、アーム部200が本体スタンド部100の凹部102に収納される。この状態で表示ディスプレイ部300を矢印A11方向に倒すと、表示ディスプレイ部300の背面と本体スタンド部100の上面が密着した状態となる。従って、図2に示すように、表示ディスプレイ部300を矢印A11方向に回動し、アーム部200を矢印A13方向に回動することで、表示ディスプレイ部300を本体スタンド部100に重ねた状態で表示装置1000を折畳むことが可能である。
図3は、図2(B)に示す状態を表示装置1000の左側の側面から見た斜視図である。上述したように、本実施形態の表示ディスプレイ部300は厚さが3mm程度と非常に薄く構成されているため、折畳んだ状態での表示装置1000の厚さは最小限に抑えられる。従って、図3に示す状態では、容易に持ち運びが可能となり、鞄、スーツケースなどに収納することも可能である。なお、本体スタンド部100の背面には、地上デジタル波を受信するためのロッドアンテナ106(図1(B)参照)が設けられているが、表示ディスプレイ部300の折畳み時にロッドアンテナ106は水平方向に倒される。
後述するように、Tカバー430には、ヒンジ部360のシャフト366に対応する凹部432が設けられており、Tカバー430の表面には、凹部432に対応する凸部438が設けられている。図3に示すように、表示装置1000を折畳んだ際に、Tカバー430の凸部438は本体スタンド部100の前面よりも手前に位置するように構成されている。これにより、表示装置1000を折畳んだ際に、凸部438が本体スタンド部100の上面と当接することがなく、表示ディスプレイ部300の裏面と本体スタンド部100との間に隙間が生じてしまうことを回避できる。従って、折畳んだ状態での表示装置1000の厚さを最小限に抑えることが可能となる。
図4は、アーム部200を図2(B)と同様に折畳むとともに、表示ディスプレイ部300を矢印A13方向に回動し、表示ディスプレイ部300がアーム部200に対して180°の角度となるように折畳む構成を示す模式図である。この場合、折畳んだ状態での表示装置1000の厚さをより薄くすることが可能となり、特に鞄などへの収納を容易に行うことができる。
図5は、アーム部200の根元を本体スタンド部100の側面に連結した例を示す模式図である。図5の例においても、アーム部200は本体スタンド部100に対して回動可能に取り付けられている。従って、図1の表示装置1000と同様に、表示ディスプレイ部300を折畳むことが可能である。
図6(A)及び図6(B)は、図5の表示装置1000において、表示ディスプレイ部300が折畳まれる様子を示す模式図である。図6(A)及び図6(B)は右側の側面から表示装置1000を見た状態を示している。図6(A)及び図6(B)に示すように、アーム部200を矢印A13方向に倒すと、アーム部200が本体スタンド部100の側面に位置する。この状態で表示ディスプレイ部300を矢印A11方向に倒すと、表示ディスプレイ部300の背面が本体スタンド部100の上面に密着した状態となる。
従って、図5に示す表示装置1000においても、表示ディスプレイ部300を本体スタンド部100に重ねた状態で折畳むことが可能である。従って、表示装置1000を非常にコンパクトにすることができ、容易に持ち運ぶことが可能となる。
図6に示すように、アーム部200が装着された本体スタンド部100の側面には、突起部108が設けられている。突起部108はアーム部200の回動を規制するストッパーとして機能し、アーム部200を矢印A14方向に回動させた場合に、アーム部100の角度が所定の角度になると、アーム部200の上面が突起部108に当接する。これにより、アーム部200の回動が規制され、通常使用時において、鉛直方向に対するアーム部200の傾斜角度θを45°〜60°程度に設定することができる。なお、同様の機能を有する突起部は、図1の表示装置1000の凹部102の側面に設けることができる。
上述の例では、アーム部200を表示装置1000の手前側に倒して折畳んでいるが、表示装置1000を折畳む構成はこれに限定されるものではなく、アーム部200を表示装置1000の左右方向に倒して折畳む構成としても良い。また、アーム部200と本体スタンド部100との連結部に図1中に示す矢印A21方向に回動する機構を設けたり、アーム部200と表示ディスプレイ部300との連結部に図1中に示す矢印A22方向に回動する機構を設けることで、アーム部200及び表示ディスプレイ部300を所望の方向に折畳み可能な構成としてもよい。また、アーム部200の上下の端部の形状は、本体スタンド部100または表示ディスプレイ部300に対する可動範囲に合わせて適宜に設定することができる。
[アーム部の構成]
図7は、アーム部200の構成を示す模式図である。図7に示すように、アーム部200には、その長手方向に沿って、側面に貫通する開口230が形成されており、中抜き構造とされている。そして、このような中抜き構造としたことにより、アーム部200は、上部に位置する第1アーム部210と、下部に位置する第2アーム部220とから構成されている。第1アーム部210及び第2アーム部220は、薄い平板状に構成され、開口230を間に介在して対向しており、第1アーム部210及び第2アーム部220の肉厚は最小限に抑えられている。アーム部200は、例えばアルミニウムなどの金属を素材として、鋳造や削り出しにより一体のブロックとして構成することができる。
アーム部200の下端部には、アーム部をスタンド部100に対して回動可能に支持するための孔240が設けられている。孔240には、本体スタンド部100に設けられたシャフト104が回動可能に挿入される。これにより、アーム部200は本体スタンド部100に対してシャフト104を回転中心として回動することができる。
上述したように、表示ディスプレイ部300は、非常に薄く、軽量感、浮遊感に富んだ構成とされている。従って、表示ディスプレイ部300を支持するアーム部200についても、中抜き構造として肉厚を最小限に抑えることで、表示ディスプレイ部300と同様に軽量感、浮遊感に富んだ構成とすることができ、表示装置1000の全体として、軽量感、浮遊感を強調することができる。
上述したように、液晶表示ディスプレイの場合、重量が重いため、強度を確保するためには、アーム部を中抜き構造にして軽量感、軽快感のある構成とすることは困難である。本実施形態では、有機ELパネル320によって表示ディスプレイ部300を構成しているため、アーム部200を中抜き構造にした場合であっても、必要な強度を確保することができる。従って、表示ディスプレイ部300を確実に支持するとともに、軽量感、軽快感に富んだ良好なデザイン性を確保することができる。
アーム部200には、本体スタンド部100と表示ディスプレイ部300を電気的に接続する配線を内蔵することができる。これにより、ユーザに配線の存在を意識させない構造とすることができる。本体スタンド部100に対するアーム部200の可動、及びアーム部200に対する表示ディスプレイ部300の可動に適合させるため、配線は可撓性を有するフレキシブルプリント基板、リード線などで行うことができる。
図8は、アーム部200の構成を詳細に示す模式図である。ここで、図8(A)は、表示ディスプレイ部300の正面側からアーム部200を見た状態を示す正面図、図8(B)は左側面図、図8(C)は右側面図、図8(D)は上面図、図8(E)は下面図、図8(F)は背面図、図8(G)は図8(C)中の一点鎖線II−II’に沿った断面図、をそれぞれ示している。
以上のように、表示ディスプレイ部300を有機ELパネル320から構成することで、表示ディスプレイ部300の重量を最小限に抑えることが可能となり、アーム部200を中抜き構造としても必要な強度を確保することができる。そして、アーム部200を中抜き構造としてアーム部200の体積を最小限に抑えたことにより、軽量、薄型に構成された表示ディスプレイ部300とともに、浮遊感、軽快感をユーザに喚起させることができる。
また、アーム部200をポリカーボネート、アクリル等の透明な樹脂材料、または透明なガラス等で構成しても良い。アーム部200を透明にすることで、ユーザにアーム部200の存在をより意識させない構成とすることが可能となる。
[表示ディスプレイ部の構成]
図9は、表示ディスプレイ部300の構成を示す模式図であって、表示ディスプレイ部300の分解斜視図を示している。図9に示すように、表示ディスプレイ部300は、ベゼル310、有機ELパネル320、グラファイトシート330、ベースプレート340、T基板350、ヒンジ部360、リアカバー420、Tカバー430を有して構成されている。
ベースプレート340は、表示ディスプレイ部300の主要な骨格を成す部材であって、アーム部200は、ヒンジ部360を介してベースプレート340に対して連結される。また、有機ELパネル320、T基板350、ヒンジ部360などの主要構成部材は、ベースプレート340に対して固定されている。有機ELパネル320、T基板350、ヒンジ部360、リアカバー420、Tカバー430など、表示ディスプレイ部300を構成する主要な部材は、全てベースプレート340を基準として取り付けられる。
有機ELパネル320の裏面には、グラファイトシート330が貼り付けられている。有機ELパネル320は、グラファイトシート330が貼り付けられた面をベースプレート340に対向させた状態で、ベースプレート340に対して粘着テープにより固定される。
T基板350は硬質基板からなり、有機ELパネル320と接続される電源ライン、信号ラインが接続されている。T基板350の大きさはベースプレート340の大きさに対応しており、T基板350は、ベースプレート340に対して、有機ELパネル320が固定された面の反対側に固定されている。
ヒンジ部360は、アーム部200とベースプレート340を連結する構成部材である。ヒンジ部360は、三角形状の平面形状を有する金属製の第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364、金属製のシャフト366等の構成部材を有して構成されている。シャフト366は、表示ディスプレイ部300の下端に沿って水平に配置されている。第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364は、ベースプレート340に対して固定され、シャフト366に対して回動可能に取り付けられている。一方、シャフト366は、アーム部200に対して固定されている。従って、ベースプレート340は、アーム部200に固定されたシャフト366に対して回動することができ、この際、回転中心軸はシャフト366の中心軸となる。これにより、上述したように図2中の矢印A11,A12方向に表示ディスプレイ部300を回動させることができ、表示ディスプレイ部300のチルト角度を可変することが可能である。
ベゼル310は、有機ELパネル320の縁に装着され、表示ディスプレイ部300の縁の外観を構成する部材である。リアカバー420及びTカバー430は、表示ディスプレイ部300の裏面を覆う金属製のカバーである。リアカバー420には、T基板350及びヒンジ部360の位置に対応する部分に開口422が設けられており、主として表示ディスプレイ部300の裏面の上部を覆っている。一方、Tカバー430は、開口422の位置に対応して装着され、T基板350及びヒンジ部360を覆うように構成されている。
ベースプレート340、T基板350、及びヒンジ360部は、いずれも表示ディスプレイ部300の下側の半分以下の領域のみに設けられており、表示ディスプレイ部300の全体の面積に対してベースプレート340、T基板350、及びヒンジ360部が占める面積は最小限に抑えられている。一方、ベースプレート340、T基板350、及びヒンジ360部が配置された領域以外では、主として有機ELパネル320、グラファイトシート330、リアカバー420の3つの部材のみ表示ディスプレイ部300の厚さが定められる。従って、特に表示ディスプレイ部300の上側半分を含む領域では、表示ディスプレイ部300の厚さを非常に薄くすることが可能となり、上述したように厚さを3mm程度に抑えることができる。
通常、表示装置1000は机上などに配置されるため、ユーザが表示ディスプレイ部300を下側から見ることは殆どなく、表示ディスプレイ部300の厚さは上側から認識される。従って、ベースプレート340、T基板350、ヒンジ部360などの部材を表示ディスプレイ部300の下側に配置して、表示ディスプレイ部300の上側の厚さを最小限に抑えることで、ユーザに対して表示ディスプレイ部300の薄さを強調することができる。従って、上述したような浮遊感、軽快感を演出しつつ、良好なデザイン性を維持することができる。
図10は、ベースプレート340の構成を示す平面図である。ここで、図10(A)は、表示ディスプレイ部300の背面側からベースプレート340を見た状態を示す正面図、図10(B)は図10(A)の下面図、図10(C)は図10(A)の背面図、をそれぞれ示している。ベースプレート340はプレス成形された金属板から構成される。図10に示すように、ベースプレート340には、複数のネジ孔342,344が形成されている。ネジ孔342は、第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364を固定するために用いられる。他のネジ孔344は、T基板350、Tカバー430などの表示ディスプレイ部300の構成要素を固定するために用いられる。
ベゼル310は、有機ELパネル320の周縁部に対して接着により固定される。図9に示すように、ベゼル310には、有機ELパネル320の表示画面300aを露出させるための開口312が設けられている。
図11は、リアカバー420の構成を示す模式図である。ここで、図11(A)は、表示ディスプレイ部300の正面側からリアカバー420を見た状態を示す正面図、図11(B)は表示ディスプレイ部300の背面側からリアカバー420を見た状態を示す背面図、をそれぞれ示している。
また、図12は、Tカバー430の構成を示す模式図である。ここで、ここで、図12(A)は、表示ディスプレイ部300の正面側からTカバー430を見た状態を示す正面図、図12(B)は左側面図、図12(C)は右側面図、図12(D)は上面図、図12(E)は下面図、図12(F)は背面図、図12(G)は図11(A)中の一点鎖線III−III’に沿った断面図、をそれぞれ示している。
図11に示すように、リアカバー420には、ベースプレート340、T基板350、及びヒンジ部360の位置に対応して開口422が設けられている。また、リアカバー420には、リアカバー420を固定するためのネジが挿入される貫通孔424が設けられている。リアカバー420は、ベゼル310に対して固定され、有機ELパネル320の背面側の上部を覆う。
図13は、Tカバー430を取り外した状態で、表示装置1000を背面側から見た状態を示している。表示ディスプレイ部300の下側の領域には、ベースプレート340、T基板350、ヒンジ部360が配置されており、Tカバー430を取り外した状態では、T基板350及びヒンジ部360がリアカバー420の開口422から外観に露出している。
図12に示すように、Tカバー430には、ヒンジ部360のシャフト366に対応する凹部432と、ベースプレート340、T基板350、第1ヒンジ板362、及び第2ヒンジ板364が配置された領域に対応する凹部434が設けられている。また、Tカバー430には、アーム部200に対応する位置に切り欠き部436が設けられている。
Tカバー430をリアカバー420に被せると、シャフト366が凹部432に収納され、T基板350、第1ヒンジ板362、及び第2ヒンジ板364が凹部434に収納される。これにより、図1(B)に示すように、T基板350、ヒンジ部360などの構成部材がTカバー430によって覆われる。また、アーム部200は、Tカバー430の切り欠き部436から後方へ突出する。
従って、表示ディスプレイ部300の背面側には、リアカバー420、Tカバー430、アーム部200のみが外観に露出し、非常にシンプルで洗練された外観を構成することができる。特に、表示ディスプレイ部300の上側では、厚さに関係する構成部材は、主として有機ELパネル320、グラファイトシート330、及びリアカバー420の3部材であるため、非常に薄型で浮遊感、軽量感のある表示ディスプレイ部300を構成することができる。また、ベースプレート340を表示ディスプレイ部300の剛性部材とし、表示ディスプレイ部300の主要な構成要素をベースプレート340に対して固定するようにしたため、非常に薄型でありながら、十分な強度を備えた表示ディスプレイ部300を構成することが可能となる。
[ヒンジ部の構成]
図14は、表示装置1000を背面から見た状態を示す図であって、図13の状態からリアカバー420、ベゼル310などの部材を取り外した状態を示している。また、図15は、ヒンジ部360の構成を示す斜視図である。
また、図16は、ヒンジ部360の構成を詳細に示す模式図である。ここで、図16(A)は、表示ディスプレイ部300の背面側からヒンジ部360を見た状態を示す正面図、図16(B)は右側面図、図16(C)は上面図、図16(D)は下面図、図16(E)は背面図、をそれぞれ示している。
ヒンジ部360のシャフト366は、アーム部200に対して固定される。図8に示すように、アーム部200の上部の先端には、シャフト366が装着される受け面202が設けられている。受け面202には、ボス202a及び孔202bが設けられている。
また、図15に示すように、シャフト366の外周面の一部には、平坦面372が設けられている。平坦面372には、アーム部200の受け面202のボス202aが挿入される孔372aが設けられている。また、平坦面372には、孔202bに対応した位置にネジ孔372bが設けられている。
平坦面372は、アーム部200の受け面202と当接され、孔372aにボス202aが挿入される。この状態でアーム部200の後側から孔202bにネジを挿入し、ネジ孔372bに締めこむことによって、シャフト366がアーム部200に固定される。これにより、図14に示すように、ヒンジ部360のシャフト366とアーム部200が一体化される。そして、一体化されたシャフト366とアーム部200は、表示ディスプレイ部300を支持する剛性部材となる。
シャフト366は、表示ディスプレイ部300の下辺に沿って水平に配置されている。そして、シャフト366を回転中心軸として、第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364がシャフト366に対して回動可能に係合する。
図16(A)に示すように、第1ヒンジ板362には、複数の孔362fが設けられている。また、第2ヒンジ板364には、複数の孔364fが設けられている。これらの孔362f,364fは、ベースプレート340のネジ孔342の位置に対応しており、第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364は、孔362f,364fに挿入したネジをベースプレート340のネジ孔342に締め込むことによって、T基板350をベースプレート340との間の介在させた状態で、ベースプレート340に対して固定される。これにより、第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364は、ベースプレート340とともに表示ディスプレイ部300の剛性を確保するための強度メンバーとなる。
図17は、シャフト366の構成を詳細に示す模式図である。ここで、図17(A)は、表示ディスプレイ部300の背面側からシャフト366を見た状態を示す正面図、右側面図、左側面図、をそれぞれ示している。また、図17(B)は、シャフト366の中心軸に沿った断面を示している。また、図17(C)は、図17(A)中の一点鎖線IV−IV’に沿った断面を示している。
図17に示すように、シャフト366は中間部分で分轄されており、シャフト366は2つのシャフト368及びシャフト370から構成されている。上述した平坦面372は、シャフト368に設けられている。
図17(A)及び図17(B)に示すように、シャフト368とシャフト370が連結される部位には、溝375が設けられている。また、シャフト368の端部には、シャフト370の係合穴370aに挿入される係合軸368aが設けられている。シャフト370の端部には、平坦面370gが設けられている。
図17(B)に示すように、シャフト368の係合軸368aには、ピン369が挿入される2つの孔368bが設けられている。また、シャフト370の平坦面370gが形成された部位には、ピン369が挿入される2つの孔370bが設けられている。
シャフト368とシャフト370は、係合穴370aに係合軸368aを挿入した状態で、孔368b及び孔370bにピン369を挿入し、カシメ止めすることで固定される。この際、カシメ止めにより、ピン369の外径と孔368b及び孔370bの内径が嵌合し、固定される。
図17(A)に示すように、係合軸368aと反対側のシャフト368の端部には、係合軸368cが設けられている。また、溝375の位置には係合軸368dが設けられている。係合軸368cには、中心軸に沿って所定の深さの穴368eが設けられている。また、係合軸368cの端面の一部には、所定の深さの係合溝368fが設けられている。
同様に、シャフト370の端部には、係合軸370cが設けられている。係合軸370cには、中心軸に沿って所定の深さの穴370eが設けられている。また、係合軸370cの端面の一部には、所定の深さの係合溝370fが設けられている。
図15及び図16に示すように、第1ヒンジ板362の両端には、シャフト368の両端の係合軸368c,368dと係合する2つの係合部362a,362bが折り曲げ加工により設けられている。係合部362a,362bには、それぞれ貫通孔362c(図15及び図16において不図示)が設けられている。
また、第2ヒンジ板364の一端には、シャフト370の一端に設けられた係合軸370cに係合する1つの係合部364aが折り曲げ加工により形成されている。図16(B)に示すように、係合部364aには、貫通孔364cが設けられている。
図18は、第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364とシャフト366との係合状態を示す模式図であって、表示ディスプレイ部300の下方向からシャフト366を見た状態を示している。ここで、図18(A)は、シャフト366に対して第1ヒンジ板362が回動可能に装着された状態を示している。また、図18(B)は、シャフト366に対して第2ヒンジ板364が回動可能に装着された状態を示している。
図18(A)に示すように、ワッシャー378を係合軸368cに挿入した状態で、第1ヒンジ板362の係合部362aの貫通孔362cは、シャフト368の係合軸368cに挿入される。また、係合部362bの貫通孔362cは係合軸368dに挿入される。そして、ばねワッシャー379を係合軸368cに挿入した状態で、ロック位置規定板380が係合軸368cの先端に装着され、カシメピン382を穴368eに打ち込むことで、カシメピン382が穴368eに固定される。これにより、ロック位置規定板380が係合軸368cの先端面に固定され、第1ヒンジ板362がシャフト368に対して回動可能に装着される。
また、図18(B)に示すように、ワッシャー378を係合軸370cに挿入した状態で、第2ヒンジ板364の係合部364aの貫通孔364cが係合軸370cに挿入され、更に、ばねワッシャー379が係合軸370cに挿入される。そして、ロック位置規定板380が係合軸370cの先端に装着され、カシメピン382を穴370eに打ち込むことで、カシメピン382が穴370eに固定される。これにより、ロック位置規定板380が係合軸370cの先端面に固定され、第2ヒンジ板364がシャフト370に対して回動可能に装着される。
ヒンジ部360を組み立てる際には、シャフト366をシャフト368とシャフト370に分離した状態で、先ず、シャフト368の係合軸368dに第1ヒンジ板362の係合部362bの貫通孔362cを挿入する。次に、係合軸368cにワッシャー378を挿入し、係合軸368cに係合部362aの貫通孔362cを挿入する。
次に、シャフト368の係合軸368aをシャフト370の係合穴370aに挿入し、孔368b及び孔370bにピン369を挿入し、カシメ止めすることでシャフト368とシャフト370を固定し、一体化する。これにより、シャフト368とシャフト370の間に溝375が形成され、溝375内の係合軸368dに係合部362bが係合した状態となる。
次に、シャフト370の係合軸370cにワッシャー378を挿入し、係合軸370cに第2ヒンジ部364の係合部364aの貫通孔364cを挿入する。そして、シャフト366の両端において、係合軸368c、係合軸370cにバネワッシャー379を挿入し、係合軸368c、係合軸370cの先端面にロック位置規定板380を取り付け、カシメピン382を穴368e、穴370eに挿入してカシメ止めする。
第1ヒンジ板362は、2箇所に設けられた係合部362a,362bの貫通孔362cが、シャフト368の両端の係合軸368c,368dに対して回動可能に係合するため、シャフト366に対して回動可能に支持される。また、第2ヒンジ板364は、1箇所に設けられた係合部364aの貫通孔364cが、シャフト370の一端の係合軸370cに対して回動可能に係合するため、シャフト366に対して回動可能に支持される。従って、第1のヒンジ板362及び第2ヒンジ板364の双方がシャフト366に対して回動可能に装着される。
従って、第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364をベースプレート340に装着することで、剛性部材であるシャフト366を回転中心軸として、表示ディスプレイ部300を回動可能に支持することができる。
本実施形態では、シャフト366に対して2つの第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364を回動可能に支持しているが、1つのヒンジ板を回動可能に支持しても良い。但し、
シャフト366が長い場合は、1枚のヒンジ板の両端に設けた係合部でヒンジ板を回動可能に支持すると、シャフト366の長手方向の中間部分でヒンジ板がシャフトから離れる方向に変形してしまう場合がある。また、ヒンジ板に回転方向の捩れが生じ、ヒンジ板の両端での回転角度位置に相違が生じることによって、ヒンジ板の回動がスムーズに行われなくなる場合がある。一方、本実施形態のように、ヒンジ板を第1ヒンジ板362と第2ヒンジ板364の2つに分割し、第1ヒンジ板362の両端に2つの係合部362a,362bを設けると、ヒンジ板全体としてシャフト366との係合箇所を3箇所に増加することができ、シャフト366の中間部近傍でヒンジ板がシャフトから離れる方向に変形してしまうことを抑止できる。また、ヒンジ板を分割したことにより、個々のヒンジ板の剛性が高くなり、ヒンジ板の捩れを抑えることができるため、シャフト366の両端での第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板368の回転角度位置を同一にすることができる。従って、第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板368をシャフト366に対してスムーズに回動させることができ、表示ディスプレイ部300のチルト動作を滑らかに行うことが可能となる。
[ヒンジ板の回動ロック機構]
図19は、ロック位置規定板380の構成を示す模式図である。ロック位置規定板380は、板材をプレス加工することによって形成されている。図19に示すように、ロック位置規定板380には、カシメピン382が挿入される孔380a、係合軸368c,370cの先端の係合溝368f,370fと係合する突起部380b、及び第1ヒンジ板362、第2ヒンジ板364の回動ロック位置を規定する突起部380cが設けられている。
図20は、ロック位置規定板380の突起部380cによって第1ヒンジ板362及び第2ヒンジ板364の回転位置が規定される様子を示す模式図である。ここで、図20(A)は、図16(A)中の矢印A2方向から第1ヒンジ板362の係合部362aを見た状態を示している。また、図20(B)は、図16(A)中の矢印A3方向から第2ヒンジ板364の係合部364aを見た状態を示している。
図20(A)に示すように、第1ヒンジ板362の係合部362aには、その輪郭に凹部362dが形成されている。そして、係合溝368fに突起部380bを挿入してロック位置規定板380を係合軸368cの先端に装着すると、凹部362dの位置にロック位置規定板380の突起部380cが位置するように構成されている。これにより、第1ヒンジ板362がシャフト366の中心軸を回転中心として回動した場合に、凹部362dの両側の端面362eが突起部380cと当接することで、第1ヒンジ板362の回動可能範囲が規定される。
同様に、図20(B)に示すように、第2ヒンジ板364の係合部364aには、その輪郭に凹部364dが形成されている。そして、係合溝370fに突起部380bを挿入してロック位置規定板380を係合軸370cの先端に装着すると、凹部364dの位置にロック位置規定板380の突起部380cが位置するように構成されている。これにより、第2ヒンジ板364がシャフト366の中心軸を回転中心として回動した場合に、凹部364dの両側の端面364eが突起部380cと当接することで、第2ヒンジ板364の回動可能範囲が規定される。
ここで、第1ヒンジ板362の凹部362dの2つの端面362eの角度範囲と、第2ヒンジ板364の凹部364dの2つの端面364eの角度範囲は同一とされている。そして、図17(A)に示すように、ロック位置規定板380の角度位置を規定する係合溝368f及び370fは、ピン369によりシャフト368とシャフト370の相対的な角度位置が規定されることで、シャフト366の中心軸に対して同一の角度位置に位置する。このため、凹部362dの2つの端面362eに対する突起部380cの角度位置は、凹部364dの2つの端面364eに対する突起部380cの角度位置と同一となる。従って、図20(A)及び図20(B)に示すように、表示ディスプレイ部300のチルトを上向きに動かす場合に、第1ヒンジ板362の可動角度をα11とし、第2ヒンジ板364の可動角度をα12とすると、α11=α21の関係が成立する。また、表示ディスプレイ部300のチルトを下向きに動かす場合に、第1ヒンジ板362の可動角度をα12とし、第2ヒンジ板364の可動角度をα22とすると、α12=α22の関係が成立する。
従って、表示ディスプレイ部300のチルトを上向きまたは下向きに動かす場合に、チルトがロックされる位置は、第1ヒンジ板362と第2ヒンジ板364の双方で同一の位置となる。これにより、シャフト366の両端部でチルト位置を同時にロックすることができ、チルト位置がロックした際に、表示ディスプレイ部300とシャフト366との間に捩れが生じてしまうことを確実に抑止することが可能となる。従って、ロック位置で表示ディスプレイ部300の上辺がシャフト366の中心軸に対して傾いてしまうことを抑えることが可能となり、表示ディスプレイ部300のスムーズな動きを実現することが可能となる。なお、α11,α21およびα12,α22の値は、表示ディスプレイ部300のチルトの角度の可動範囲、表示ディスプレイ部300の折畳み時の可動範囲に応じて適宜に設定される。
図21は、シャフト368とシャフト370とを結合する構成の他の例を示す模式図である。ここで、図21(A)は、シャフト366の中心軸に沿った断面を示している。また、図21(B)は、図21(A)中の一点鎖線V−V’に沿った断面を示す模式図である。図21の例では、シャフト368の係合軸368dをシャフト370の穴370hに挿入し、穴370hのキー370iと係合軸368dのキー溝368gを係合させることで、シャフト368とシャフト370の角度位置を規定している。シャフト368とシャフト370は、シャフト370に固定用のカシメピン367をカシメ止めすることで、シャフト370からシャフト368が抜けないように構成される。このような構成によっても、シャフト368の係合溝368fとシャフト370の係合溝370fとの角度位置を規定することができ、チルト位置がロックされる位置を、第1ヒンジ板362と第2ヒンジ板364の双方で同一の位置とすることができる。
本発明の一実施形態に係る表示装置の外観を示す概略斜視図である。 表示ディスプレイ部を折畳んでいる様子を示す模式図である。 図2(B)に示す状態を表示装置の左側の側面から見た斜視図である。 表示ディスプレイ部がアーム部に対して180°の角度となるように折畳む構成を示す模式図である。 アーム部の根元を本体スタンド部の側面に連結した例を示す模式図である。 図4の表示装置において、表示ディスプレイ部が折畳まれる様子を示す模式図である。 アーム部の構成を示す模式図である。 アーム部の構成を詳細に示す模式図である。 表示ディスプレイ部の構成を示す分解斜視図図である。 ベースプレートの構成を示す平面図である。 リアカバーの構成を示す模式図である。 Tカバーの構成を示す模式図である。 Tカバーを取り外した状態で、表示装置を背面側から見た状態を示す模式図である。 図10の状態からリアカバー、ベゼルなどの部材を取り外した状態を示す模式図である。 ヒンジ部の構成を示す斜視図である。 ヒンジ部の構成を詳細に示す模式図である。 シャフトの構成を詳細に示す模式図である。 第1ヒンジ板及び第2ヒンジ板とシャフトとの係合状態を示す模式図である。 ロック位置規定板の構成を示す模式図である。 ロック位置規定板によって第1ヒンジ板及び第2ヒンジ板の回転位置が規定される様子を示す模式図である。 シャフトの構成の他の例を示す模式図である。
符号の説明
1000 表示装置
100 本体スタンド部
102 凹部
104 シャフト
200 アーム部
240 アーム部の孔
300 表示ディスプレイ部
360 ヒンジ部

Claims (7)

  1. 本体スタンド部と、
    前記本体スタンド部から立設され、前記本体スタンド部に対して回動可能に連結された支持部と、
    前記支持部に対して回動可能に連結された表示部と、を備え、
    前記支持部は、前記表示部の水平方向の中心よりも左右いずれかの端部側に設けられ、前記表示部が片持ち状態で支持され、
    前記本体スタンド部に対する前記支持部の角度を可変するとともに、前記支持部に対する前記表示部の角度を可変することで、折畳み可能とされたことを特徴とする、表示装置。
  2. 前記表示部が前記本体スタンド部に重なった状態で折畳まれることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記本体スタンド部には、前記本体スタンド部に対する前記支持部の角度を可変した際に前記支持部を収納する収納部が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記支持部が前記本体スタンド部の側面に連結されたことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記支持部は、前記表示部の裏面側の前記本体スタンド部上の所定位置に立設され、通常使用時には、鉛直方向に対して前記表示部に向かって傾斜した角度に設定されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記支持部は、前記本体スタンド部の最後部から立設されたことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記支持部は、前記表示部の下端に連結されたことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
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